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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023159318
(43)【公開日】2023-10-31
(54)【発明の名称】光子高周波美容器
(51)【国際特許分類】
   A61N 5/06 20060101AFI20231024BHJP
   A61N 1/06 20060101ALI20231024BHJP
   A61N 1/40 20060101ALI20231024BHJP
【FI】
A61N5/06 Z
A61N1/06
A61N1/40
【審査請求】有
【請求項の数】16
【出願形態】OL
【公開請求】
(21)【出願番号】P 2023135024
(22)【出願日】2023-08-22
(31)【優先権主張番号】202211269145.2
(32)【優先日】2022-10-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202211479338.0
(32)【優先日】2022-11-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202211619958.X
(32)【優先日】2022-12-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2023/102509
(32)【優先日】2023-06-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】520117710
【氏名又は名称】深▲せん▼市予一電子科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】周 瑩
(72)【発明者】
【氏名】李 兵
(57)【要約】      (修正有)
【課題】市販の美容器の機能が単一であるという問題を解決するための光子高周波美容器を提供する。
【解決手段】光子高周波美容器200に関し、本体230を含み、本体のヘッド部の前端に光出射面板が取り付けられる。光出射面板には、光出射口が設置される。本体内には、主制御板、光源モジュールおよび電源モジュールが設置される。光源モジュール、電源モジュールは、主制御板に電気的に接続される。光源モジュールで生じた光子は、光出射面板の光出射口へ投射されて肌に光子美容を行う。本体内には、高周波制御板がさらに設置される。本体のヘッド部の前端には、複数対の高周波電極291が接続される。複数対の高周波電極は、本体内の高周波制御板に電気的に接続される。高周波制御板は、主制御板に電気的に接続される。高周波制御板から供給される高周波電流は、高周波電極によって肌に高周波治療を行う。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体を含み、
本体のヘッド部の前端には、光出射面板が取り付けられ、
光出射面板には、光出射口が設置され、
本体内には、主制御板、光源モジュールおよび電源モジュールが設置され、
光源モジュール、電源モジュールは、主制御板に電気的に接続され、
光源モジュールで生じた光子は、光出射面板の光出射口へ投射されて肌に光子美容を行う光子高周波美容器であって、
前記本体内には、高周波制御板がさらに設置され、
前記本体のヘッド部の前端には、複数対の高周波電極が接続され、
前記複数対の高周波電極は、本体内の高周波制御板に電気的に接続され、
高周波制御板は、主制御板に電気的に接続され、
高周波制御板から供給される高周波電流は、高周波電極によって肌に高周波治療を行うことを特徴とする光子高周波美容器。
【請求項2】
前記複数対の高周波電極は、光出射面板の前端面に取り付けられるか、または、付属ヘッドに取り付けられて付属ヘッドによって本体のヘッド部の前端に着脱可能に取り付けられ、
前記複数対の高周波電極は、導電部材または導電線によって本体内の高周波制御板に電気的に接続され、
前記複数対の高周波電極は、光出射口と重なって設置されるか、または光出射口の周辺に設置されることを特徴とする請求項1に記載の光子高周波美容器。
【請求項3】
前記本体のヘッド部の前端には、高周波制御板に電気的に接続される高周波インタフェースが設置され、
高周波電極の正負電極は、前記導電部材または導電線に接続され、
前記高周波電極が前記本体のヘッド部の前端に接続される場合、高周波電極の正負電極に接続される前記導電部材または導電線は、前記高周波インタフェースに電気的に接続され、
前記高周波インタフェースは、光出射面板または本体のヘッド部の前端のハウジングに貫通孔が設置され、前記高周波制御板に電気的に接続される導電部材または導電線が貫通孔内に取り付けられるように設置されることを特徴とする請求項2に記載の光子高周波美容器。
【請求項4】
前記付属ヘッドは、前記本体のヘッド部の前端に着脱可能に連結され、
前記付属ヘッドは、固定蓋を含み、
前記複数対の高周波電極は、固定蓋の前端面に取り付けられ、
前記固定蓋には、配線孔が設置され、
高周波電極の正負電極に接続される前記導電部材または導電線は、配線孔を貫通して固定蓋の内側に導電端子を形成し、
前記付属ヘッドが前記本体のヘッド部の前端に連結される場合、前記導電端子は、前記高周波インタフェースに電気的に接続されることを特徴とする請求項3に記載の光子高周波美容器。
【請求項5】
前記導電端子は、前記高周波インタフェースに挿入接続されることで、付属ヘッドを前記本体のヘッド部の前端に着脱可能に取り付け、
前記付属ヘッドおよび前記本体のヘッド部には、磁石がそれぞれ設置され、
前記付属ヘッドは、前記本体のヘッド部の前端に連結されると磁力吸着を形成し、
前記固定蓋は、環状であり、光出射面板を収容するための貫通孔が形成され、
付属ヘッド内の磁石は、固定蓋の内側に取り付けられ、ガスケットによって押し付けられて固定され、
本体のヘッド部内の磁石は、本体のヘッド部の前端のハウジング内に取り付けられ、
高周波電極の正負電極に接続される前記導電部材または導電線は、固定蓋の配線孔を貫通した後にガスケットによって押し付けられ、
ガスケットには、貫通孔が設置され、
前記導電部材または導電線は、ガスケットの貫通孔を貫通した後に前記導電端子を形成し、
高周波電極の正負電極に接続される前記導電部材は、導電柱、導電接続板、導電挿しピンのうちの一種または複数種の組み合わせを含むことを特徴とする請求項4に記載の光子高周波美容器。
【請求項6】
複数の半導体冷却部材が設置され、
光出射面板は、半導体冷却部材であるか、および/または、半導体冷却部材によって冷却し、
前記半導体冷却部材は、中間の半導体電気二重層および両端の高温面、低温面を含み、
半導体電気二重層には、正負電極が接続され、
前記半導体冷却部材には、温度センサが内蔵されるか、または外付けされ、
温度センサは、前記半導体冷却部材に内蔵される場合、中間の半導体電気二重層に設置され、高温面と低温面との間に位置して高温面または低温面の温度を検出し、
温度センサの正負電極および半導体電気二重層の正負電極は、制御ユニットに接続され、
前記制御ユニットは、前記主制御板または独立した制御回路基板に集積され、
前記本体は、外ハウジングを含み、その内部がキャビティであり、
前記キャビティ内には、前記主制御板、光源モジュール、電源モジュールおよび高周波制御板が取り付けられ、
前記外ハウジングには、本体の給風口および吹出口としての通風口が複数設置され、
本体の内部には、放熱風路が形成され、
前記放熱風路が前記給風口および吹出口にガス路連通することで、外気は、給風口から本体内の放熱風路に流入して本体内で生じた熱を吸収した後に、吹出口から本体外に排気され、
前記本体内には、ファンが取り付けられ、
ファンは、前記放熱風路内における空気の流れを促進して放熱を加速させ、
前記本体内には、1組以上の放熱フィンが設置され、
前記半導体冷却部材の高温面は、放熱フィンに伝熱するよう連結され、
放熱フィンは、前記放熱風路および/または本体の給風口および吹出口により空冷放熱をすることを特徴とする請求項1に記載の光子高周波美容器。
【請求項7】
前記ファンは、ファンハウジングおよび羽根車を含み、
ファンハウジングの内部は、ファンのキャビティとして形成され、
羽根車は、前記キャビティ内に取り付けられ、
ファンハウジングには、前記半導体冷却部材が設置され、
前記ファンハウジングには、放熱フィンが設置され、
前記半導体冷却部材の高温面は、前記ファンハウジングおよび前記放熱フィンに伝熱するよう連結され、
ファンハウジングは、熱伝導ハウジングを含み、
前記熱伝導ハウジングは、熱伝導材から作られるハウジング、ヒートパイプ、超熱伝導管、超熱伝導板、VCのうちの一種または複数種の組み合わせからなり、
ファンハウジングの前記半導体冷却部材の高温面は、前記熱伝導ハウジングに急速に伝熱するよう連結されるか、または、熱伝導ハウジングによって形成され、
ファンハウジングの前記半導体冷却部材の低温面は、冷却伝導部材によって光出射面板に急速に冷却伝導するよう連結されることを特徴とする請求項6に記載の光子高周波美容器。
【請求項8】
前記冷却伝導部材は、熱伝導材から作られる素子、ヒートパイプ、超熱伝導管、超熱伝導板、VCのうちの一種または複数種の組み合わせからなり、
ファンハウジングには、複数の通風孔がファンの給風口および吹出口として設置され、
ファンの給風口および吹出口は、ファンのキャビティに連通してファンの気流通路を形成し、
ファンの気流通路は、本体内の放熱風路にガス路連通するか、または、本体の外ハウジングに設置される通風口にガス路連通し、
ファンハウジングの前記半導体冷却部材は、前記熱伝導ハウジングの外壁に設置され、
前記熱伝導ハウジングの内壁には、放熱フィンが設置され、
前記放熱フィンは、前記熱伝導ハウジングに急速に伝熱するよう連結され、
前記放熱フィンは、ファンの気流通路内に位置することを特徴とする請求項7に記載の光子高周波美容器。
【請求項9】
前記超熱伝導管は、アルミニウム超伝導管であり、
前記超熱伝導板は、アルミニウム超伝導板であり、
アルミニウム超伝導管またはアルミニウム超伝導板の内部には、通路が形成され、
通路の内壁には、微細溝が形成され、
前記通路は、その内壁の微細溝に流路連通し、
前記微細溝の壁内には、多孔質構造が形成され、
前記通路の両端は封止され、その内部に作業液が封止されることを特徴とする請求項8に記載の光子高周波美容器。
【請求項10】
前記光出射面板は、半導体冷却部材であり、一次半導体冷却部材として前記光出射口を形成し、
ファンハウジングの前記半導体冷却部材は、二次半導体冷却部材とされ、
一次半導体冷却部材の高温面は、前記冷却伝導部材により、二次半導体冷却部材の低温面に急速に冷却伝導するよう連結され、
一次半導体冷却部材の低温面は、光出射面板の前端面であり、肌に接触して肌を冷やしたり予冷させたりする効果を果たすことを特徴とする請求項7に記載の光子高周波美容器。
【請求項11】
前記光源モジュールは、光源ランプおよび光源ランプ外の光反射カップを含み、
光反射カップの外壁には、放熱フィンが連結され、
光源モジュールは、ブラケットによって本体内に取り付けられ、
光源ランプ、光反射カップおよびその放熱フィンの放熱形態としては、本体内の放熱風路にガス路連通すること、および/またはファンの気流通路にガス路連通すること、および/および本体の外ハウジングに設置される通風口にガス路連通することで、主制御板に空冷放熱をすることであり、
前記光反射カップの一側は、光出射窓であり、
光出射窓は、フィルタによって被せられ、
光源ランプで生じた光子は、前記フィルタによってフィルタリングされた後に光出射口へ投射されることを特徴とする請求項8に記載の光子高周波美容器。
【請求項12】
前記光源モジュールは、光源ランプを含み、ブラケットによって本体内に取り付けられ、
前記光源ランプと前記光出射口との間には、光出射通路が設置され、
光源ランプで生じた光子は、光出射通路によって光出射口へ投射され、
前記ブラケットには、フィルタ切換えモジュールが取り付けられ、
前記フィルタ切換えモジュールは、フィルタおよびフィルタブラケットを含み、
フィルタブラケットを移動させることで、前記フィルタを光出射通路に移入、移出させることを特徴とする請求項1に記載の光子高周波美容器。
【請求項13】
前記フィルタ切換えモジュールは、フィルタブラケットを移動させる駆動モジュールをさらに含み、
前記駆動モジュールは、モータ、モータ出力軸に連結されるスクリュー、およびスクリューに直線に往復摺動可能なレバーを含み、レバーは、一端がスクリューに摺動可能に嵌められ、他端がフィルタブラケットに連結され、モータが正逆転してスクリューを正逆転させることで、レバーをスクリューに沿って往復に並進させてフィルタブラケットを移動させ、これにより、前記フィルタを光出射通路に移入、移出させるか、または、
前記駆動モジュールは、電磁石を用い、電磁石によって通電したり電源を切ったりすることで、双方向吸着力によってフィルタブラケットおよび前記フィルタを往復動させ、これにより、前記フィルタを光出射通路に移入、移出させるか、または、
手動でフィルタブラケットおよびフィルタを移動させることで、前記フィルタを光出射通路に移入、移出させることを特徴とする請求項12に記載の光子高周波美容器。
【請求項14】
前記ブラケット内には、複数のキャビティが設置され、
1つのキャビティ内には、駆動モジュールが取り付けられ、
光源ランプおよび光反射カップは、ブラケットのもう1つのキャビティ内に取り付けられ、
ブラケットには、それぞれ光反射カップの内部の気流通路に連通する2つの通風口が設置され、
前記2つの通風口は、本体内の放熱風路にガス路連通すること、またはファンの気流通路にガス路連通すること、または本体の外ハウジングに設置される通風口にガス路連通することで、光源ランプおよび光反射カップに空冷放熱をすることを特徴とする請求項13に記載の光子高周波美容器。
【請求項15】
前記主制御板には、複数の通風孔が設置され、
複数の通風孔は、本体内の放熱風路にガス路連通すること、および/またはファンの気流通路にガス路連通すること、および/または本体の外ハウジングに設置される通風口にガス路連通することで、主制御板に空冷放熱をするよう配置され、
前記本体には、押しキーが設置され、
前記光子高周波美容器は、押しキーにより、高周波機能をオフにして光子美容器のみとして動作したり、光子美容機能をオフにして高周波美容器のみとして動作したりするか、または高周波と光源とを同時に起動し、高周波治療および光子美容機能を同時に備えることを特徴とする請求項6に記載の光子高周波美容器。
【請求項16】
前記光源ランプは、電源モジュールに電気的に接続されるIPLランプ管であり、
IPLランプ管は、電源モジュールによって励起され、IPL光子を生じて光出射口に投射して肌に脱毛処理を行うことを特徴とする請求項11~請求項15のいずれか一項に記載の光子高周波美容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、2022年10月17日に出願された中国出願番号202211269145.2の優先権、2022年11月24日に出願された中国出願番号202211479338.0の優先権、および2022年12月15日に出願された中国出願番号202211619958.Xの優先権を主張するものである。これらの3つの出願の優先権の内容は参照により本明細書に組み込まれるものとする。
【0002】
本発明は、携帯型電子製品技術領域に関し、特に、放熱モジュールの光子高周波美容器に関する。
【背景技術】
【0003】
パルス光、レーザーまたは他の光源を用いて美容機能を実現する美容器は、光源モジュールで光波を発生し、美容器のヘッド部の前端の出光窓から光波を出射し、皮膚表面に対して、例えば、脱毛や肌の若返り、シミ取り、抗炎症、血管の軟化、シワ取り、皮膚赤み除去、にきび治療、血管病変治療、色素性病変治療などの機能という美容措置を施す。美容器は異なっても皮膚への効果が単一であるため、異なる効果を達成するために、種々の美容器の購入が必要になり、コスト面での無駄や使い勝手の悪化を招く。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、市販の美容器の機能が単一であるという問題を解決するための光子高周波美容器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の技術的問題を解決するために、本発明が提供する技術案は以下の通りである。
光子高周波美容器は、本体を含む。本体のヘッド部の前端には、光出射面板が取り付けられる。光出射面板には、光出射口が設置される。本体内には、主制御板、光源モジュールおよび電源モジュールが設置される。光源モジュール、電源モジュールは、主制御板に電気的に接続される。光源モジュールで生じた光子は、光出射面板の光出射口へ投射されて肌に光子美容を行う。前記本体内には、高周波制御板がさらに設置される。前記本体のヘッド部の前端には、複数対の高周波電極が接続される。前記複数対の高周波電極は、本体内の高周波制御板に電気的に接続される。高周波制御板は、主制御板に電気的に接続される。高周波制御板から供給される高周波電流は、高周波電極によって肌に高周波治療を行う。
【0006】
一部の実施例では、前記複数対の高周波電極は、光出射面板の前端面に取り付けられるか、または、付属ヘッドに取り付けられて付属ヘッドによって本体のヘッド部の前端に着脱可能に取り付けられる。前記複数対の高周波電極は、導電部材または導電線によって本体内の高周波制御板に電気的に接続される。前記複数対の高周波電極は、光出射口と重なって設置されるか、または光出射口の周辺に設置される。前記光源モジュールは、光源ランプを含み、ブラケットによって本体内に取り付けられる。
【0007】
一部の実施例では、前記本体のヘッド部の前端には、高周波制御板に電気的に接続される高周波インタフェースが設置される。高周波電極の正負電極は、前記導電部材または導電線に接続される。前記高周波電極が前記本体のヘッド部の前端に接続される場合、高周波電極の正負電極に接続される前記導電部材または導電線は、前記高周波インタフェースに電気的に接続される。前記高周波インタフェースは、光出射面板または本体のヘッド部の前端のハウジングに貫通孔が設置され、前記高周波制御板に電気的に接続される導電部材または導電線が貫通孔内に取り付けられるように設置される。
【0008】
一部の実施例では、前記付属ヘッドは、前記本体のヘッド部の前端に着脱可能に連結される。前記付属ヘッドは、固定蓋を含む。前記複数対の高周波電極は、固定蓋の前端面に取り付けられる。前記固定蓋には、配線孔が設置される。高周波電極の正負電極に接続される前記導電部材または導電線は、配線孔を貫通して固定蓋の内側に導電端子を形成する。前記付属ヘッドが前記本体のヘッド部の前端に連結される場合、前記導電端子は、前記高周波インタフェースに電気的に接続される。
【0009】
一部の実施例では、前記導電端子は、前記高周波インタフェースに挿入接続されることで、付属ヘッドを前記本体のヘッド部の前端に着脱可能に取り付ける。前記付属ヘッドおよび前記本体のヘッド部には、磁石がそれぞれ設置される。前記付属ヘッドは、前記本体のヘッド部の前端に連結されると磁力吸着を形成する。前記固定蓋は、環状であり、光出射面板を収容するための貫通孔が形成される。付属ヘッド内の磁石は、固定蓋の内側に取り付けられ、ガスケットによって押し付けられて固定される。本体のヘッド部内の磁石は、本体のヘッド部の前端のハウジング(固定リング)213内に取り付けられる。高周波電極の正負電極に接続される前記導電部材または導電線は、固定蓋の配線孔を貫通した後にガスケットによって押し付けられる。ガスケットには、貫通孔が設置される。前記導電部材または導電線は、ガスケットの貫通孔を貫通した後に前記導電端子を形成する。高周波電極の正負電極に接続される前記導電部材は、導電柱、導電接続板、導電挿しピンのうちの一種または複数種の組み合わせを含む。
【0010】
一部の実施例では、前記光子高周波美容器には、複数の半導体冷却部材が設置される。光出射面板は、半導体冷却部材であるか、および/または、半導体冷却部材によって冷却する。前記半導体冷却部材は、中間の半導体電気二重層および両端の高温面、低温面を含む。半導体電気二重層には、正負電極が接続される。前記半導体冷却部材には、温度センサが内蔵されるか、または外付けされる。温度センサは、前記半導体冷却部材に内蔵される場合、中間の半導体電気二重層に設置され、高温面と低温面との間に位置して高温面または低温面の温度を検出する。 温度センサの正負電極および半導体電気二重層の正負電極は、制御ユニットに接続される。前記制御ユニットは、前記主制御板または独立した制御回路基板に集積される。前記本体は、外ハウジングを含み、その内部がキャビティである。前記キャビティ内には、前記主制御板、光源モジュール、電源モジュールおよび高周波制御板が取り付けられる。前記外ハウジングには、本体の給風口または吹出口としての通風口が複数設置される。本体の内部には、放熱風路が形成される。前記放熱風路が前記給風口および吹出口にガス路連通することで、外気は、給風口から本体内の放熱風路に流入して本体内で生じた熱を吸収した後に、吹出口から本体外に排気される。前記本体内には、ファンが取り付けられる。ファンは、前記放熱風路内における空気の流れを促進して放熱を加速させる。前記本体内には、1組以上の放熱フィンが設置される。前記半導体冷却部材の高温面は、放熱フィンに伝熱するよう連結される。放熱フィンは、前記放熱風路および/または本体の給風口および吹出口により空冷放熱をする。
【0011】
一部の実施例では、前記ファンは、ファンハウジングおよび羽根車を含む。ファンハウジングの内部は、ファンのキャビティとして形成される。羽根車は、前記キャビティ内に取り付けられる。ファンハウジングには、前記半導体冷却部材が設置される。前記ファンハウジングには、放熱フィンが設置される。前記半導体冷却部材の高温面は、前記ファンハウジングおよび前記放熱フィンに伝熱するよう連結される。ファンハウジングは、熱伝導ハウジングを含む。前記熱伝導ハウジングは、熱伝導材から作られるハウジング、ヒートパイプ、超熱伝導管、超熱伝導板、VCのうちの一種または複数種の組み合わせからなる。ファンハウジングの前記半導体冷却部材の高温面は、前記熱伝導ハウジングに急速に伝熱するよう連結されるか、または、熱伝導ハウジングによって形成される。ファンハウジングの前記半導体冷却部材の低温面は、冷却伝導部材によって光出射面板に急速に冷却伝導するよう連結される。
【0012】
一部の実施例では、前記冷却伝導部材は、熱伝導材から作られる素子、ヒートパイプ、超熱伝導管、超熱伝導板、VCのうちの一種または複数種の組み合わせからなる。ファンハウジングには、複数の通風孔がファンの給風口および吹出口として設置される。ファンの給風口および吹出口は、ファンのキャビティに連通してファンの気流通路を形成する。ファンの気流通路は、本体内の放熱風路にガス路連通するか、または、本体の外ハウジングに設置される通風口にガス路連通する。ファンハウジングの前記半導体冷却部材は、前記熱伝導ハウジングの外壁に設置される。前記熱伝導ハウジングの内壁には、放熱フィンが設置される。前記放熱フィンは、前記熱伝導ハウジングに急速に伝熱するよう連結される。前記放熱フィンは、ファンの気流通路内に位置する。
【0013】
一部の実施例では、前記超熱伝導管は、アルミニウム超伝導管である。前記超熱伝導板は、アルミニウム超伝導板である。アルミニウム超伝導管またはアルミニウム超伝導板の内部には、通路が形成される。通路の内壁には、微細溝が形成される。前記通路は、その内壁の微細溝に流路連通する。前記微細溝の壁内には、多孔質構造が形成される。前記通路の両端は封止され、その内部に作業液が封止される。
【0014】
一部の実施例では、前記光出射面板は、半導体冷却部材であり、一次半導体冷却部材として前記光出射口が形成される。ファンハウジングの前記半導体冷却部材は、二次半導体冷却部材とされる。一次半導体冷却部材の高温面は、前記冷却伝導部材により、二次半導体冷却部材の低温面に急速に冷却伝導するよう連結される。一次半導体冷却部材の低温面は、光出射面板の前端面であり、肌に接触して肌を冷やしたり予冷させたりする効果を果たす。
【0015】
一部の実施例では、前記光源モジュールは、光源ランプおよび光源ランプ外の光反射カップを含む。光反射カップの外壁には、放熱フィンが連結される。光源モジュールは、ブラケットによって本体内に取り付けられる。光源ランプ、光反射カップおよびその放熱フィンの放熱形態としては、本体内の放熱風路にガス路連通すること、および/またはファンの気流通路にガス路連通すること、および/および本体の外ハウジングに設置される通風口にガス路連通することで、主制御板に空冷放熱をするよう配置される。前記光反射カップの一側は、光出射窓である。光出射窓は、フィルタによって被せられる。光源ランプで生じた光子は、前記フィルタによってフィルタリングされた後に光出射口へ投射される。
【0016】
一部の実施例では、前記光源モジュールは、光源ランプを含み、ブラケットによって本体内に取り付けられる。前記光源ランプと前記光出射口との間には、光出射通路が設置される。光源ランプで生じた光子は、光出射通路によって光出射口へ投射される。前記ブラケットには、フィルタ切換えモジュールが取り付けられる。前記フィルタ切換えモジュールは、フィルタおよびフィルタブラケットを含む。フィルタブラケットを移動させることで、前記フィルタを光出射通路に移入、移出する。
【0017】
一部の実施例では、前記フィルタ切換えモジュールは、フィルタブラケットを移動させる駆動モジュールをさらに含む。前記駆動モジュールは、モータ、モータ出力軸に連結されるスクリュー、およびスクリューに直線に往復摺動可能なレバーを含み、レバーは、一端がスクリューに摺動可能に嵌められ、他端がフィルタブラケットに連結され、モータが正逆転してスクリューを正逆転させることで、レバーをスクリューに沿って往復に並進させてフィルタブラケットを移動させ、これにより、前記フィルタを光出射通路に移入、移出させるか、または、前記駆動モジュールは、電磁石を用い、電磁石によって通電したり電源を切ったりすることで、双方向吸着力によってフィルタブラケットおよび前記フィルタを往復動させ、これにより、前記フィルタを光出射通路に移入、移出させるか、または、手動でフィルタブラケットおよびフィルタを移動させることで、前記フィルタを光出射通路に移入、移出させる。
【0018】
一部の実施例では、前記ブラケット内には、複数のキャビティが設置される。1つのキャビティ内には、駆動モジュールが取り付けられる。光源ランプおよび光反射カップは、ブラケットのもう1つのキャビティ内に取り付けられる。ブラケットには、それぞれ光反射カップの内部の気流通路に連通する2つの通風口が設置される。前記2つの通風口は、本体内の放熱風路にガス路連通するか、またはファンの気流通路にガス路連通するか、または本体の外ハウジングに設置される通風口にガス路連通することで、光源ランプおよび光反射カップに空冷放熱をする。
【0019】
一部の実施例では、前記主制御板には、複数の通風孔が設置される。複数の通風孔は、本体内の放熱風路にガス路連通すること、および/またはファンの気流通路にガス路連通すること、および/または本体の外ハウジングに設置される通風口にガス路連通することで、主制御板に空冷放熱をするよう配置される。前記本体には、押しキーが設置される。前記光子高周波美容器は、押しキーにより、高周波機能をオフにして光子美容器のみとして動作したり、光子美容機能をオフにして高周波美容器のみとして動作したりするか、または高周波と光源とを同時に起動し、高周波治療および光子美容機能を同時に備える。
【0020】
一部の実施例では、前記光源ランプは、電源モジュールに電気的に接続されるIPLランプ管である。IPLランプ管は、電源モジュールによって励起され、IPL光子を生じて光出射口に投射して肌に脱毛処理を行う。
【0021】
本発明の有益な効果は以下の通りである。
本発明の光子高周波美容器は、高周波と光子治療を一体化した光子高周波美容器であり、高周波治療および光子美容(治療を含む)の多機能を実現できる。
【0022】
以下、図面を参照して本発明をより詳しく説明する。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本発明の第1実施例に係る光子高周波美容器の斜視図である。
図2】本発明の第1実施例に係る光子高周波美容器の斜視図である。
図3】本発明の第1実施例に係る光子高周波美容器の断面図である。
図4】本発明の第1実施例に係る光子高周波美容器の断面図である。
図5】本発明の第1実施例に係る光子高周波美容器の分解図である。
図6】本発明の実施例に係る光子高周波美容器の内部の放熱モジュールと光源モジュールの組み立て構造図である。
図7】本発明の実施例に係る光子高周波美容器の内部の放熱モジュールと光源モジュールの組み立て構造図である。
図8】本発明の実施例に係る光子高周波美容器の内部の放熱モジュールと光源モジュールの組み立て構造図である。
図9】本発明の実施例に係る光子高周波美容器の放熱モジュールの構成を示す図である。
図10】本発明の実施例に係る光子高周波美容器の放熱モジュールの構成を示す図である。
図11】本発明の実施例に係る光子高周波美容器の放熱モジュールの構成を示す図である。
図12】本発明の実施例に係る光子高周波美容器の放熱モジュールの構成を示す図である。
図13】本発明の実施例に係る光子高周波美容器の放熱モジュールの構成を示す図である。
図14】本発明の実施例に係る光子高周波美容器のフィルタ切換えモジュールの構成を示す図である。
図15】本発明の実施例に係る光子高周波美容器のフィルタ切換えモジュールの構成を示す図である。
図16】本発明の実施例に係る光子高周波美容器のフィルタ切換えモジュールの構成を示す図である。
図17】本発明の実施例に係る光子高周波美容器のフィルタ切換えモジュールの構成を示す図である。
図18】本発明の実施例に係る光子高周波美容器のフィルタ切換えモジュールの構成を示す図である。
図19】本発明の実施例に係る光子高周波美容器のフィルタ切換えモジュールの構成を示す図である。
図20】本発明の第2実施例に係る光子高周波美容器の分解図である。
図21】温度センサが内蔵された半導体冷却部材を示す図である。
図22】温度センサが内蔵された半導体冷却部材を示す図である。
図23】本発明の第3実施例に係る光子高周波美容器の構成を示す図である。
図24】本発明の第3実施例に係る光子高周波美容器の分解図である。
図25】本発明の第4実施例に係る光子高周波美容器の分解図である。
図26】本発明の第5実施例に係る光子高周波美容器の分解図である。
図27】本発明の第5実施例に係る光子高周波美容器の付属ヘッドと本体の組み立て構造図である。
図28】本発明の第5実施例に係る光子高周波美容器の付属ヘッドと本体の組み立て構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、図面を参照しながら本発明の例示的な実施形態をより詳しく説明する。図面において本発明の例示的な実施形態が示されたが、理解すべきものとして、各種の形態で本発明を実現することができ、ここで説明した実施形態に制限されるべきではない。それに対して、これらの実施形態を提供することは本発明をより完全に理解することを目的とし、且つ本発明の範囲を当業者に完全に伝えることができる。
【0025】
本明細書で使用される用語は、単に特定の例示的実施形態を説明する目的のためのものであって、限定することを意図するものではない。本明細書で使用する場合、単数形「1つの」、「1個」および「その」は、文脈上明らかに単数形であることが示されない限り、複数形も同様に含むことを意図する場合がある。用語「備える」、「備えて」、「含む」および「有する」は、包括的であり、それ故、記載される特徴、工程、動作、要素、及び/又は構成要素の存在を指定するが、1つ以上の他の特徴、工程、動作、要素、構成要素、及び/又はそれらの群の存在或いは追加を排除しない。本明細書に記載される方法工程、プロセス、および動作は、実行の順序として具体的に特定されない限り、記載又は説明される特定の順序でのそれらの実行を必然的に要求するものとして解釈するべきではない。追加的または代替的な工程が採用されてもよいことも理解されるべきである。
【0026】
本明細書において、第1、第2、第3などの用語が、様々な要素、構成要素、領域、層、及び/又は区域を説明するために使用される場合があるが、これらの要素、構成要素、領域、層、及び/又は区域は、それらの用語によって限定されるべきではない。これらの用語は、単に、1つの要素、構成要素、領域、層、または区域を、別の領域、層、または区域から区別するためにのみ使用される場合がある。「第1」、「第2」などの用語、及び他の数値的用語は、本明細書で使用する場合、文脈上明らかな指定がない限り、配列または順序を示唆するものではない。したがって、説明される第1の要素、構成要素、領域、層、又は区域は、例示的な実施形態の教示から逸脱することなく、第2の要素、構成要素、領域、層、または区域と呼ばれる可能性がある。
【0027】
「内部」、「外部」、「内側」、「外側」、「下」、「下方」、「底部」、「上方」、「上部」などのような、空間的に相対的な用語が、図に示されるような、1つの要素または特徴部の、別の要素または特徴部に対する関係性を説明する、説明の容易性のために、本明細書で使用される場合がある。空間的に相対的な用語は、図に示される配向に加えて、使用時または動作時の装置の、種々の配向を包含することを意図する場合がある。例えば、図中の装置が反転された場合には、他の要素または特徴部の「下方」もしくは「下」として説明される要素は、他の要素または特徴部の「上方」に配向されることになる。それゆえ、例示的用語「下方」は、上方および下方の双方の配向を包含する可能性がある。装置は、他の方式で配向(90度または他の配向で回転)されてもよく、本明細書で使用される空間的に相対的な記述語は、適宜に解釈される。
【0028】
図1図28を参照し、本発明に係る光子高周波美容器200は、高周波と光子美容を一体化したものである。製品は、高周波と光子美容(治療を含む)の2つの機能を備える。皮膚の真皮層を高周波加熱するとともに、光子中赤光波長帯(600nm以上)の透過性により皮膚の深部を加熱し、現在美容(治療を含む)が必要な皮膚領域を急速に加熱し、美容または治療の速度を効果的に高める。また、光子美容では、対応する波長帯の光子で肌に照射して肌に美容(治療を含む)を行い、例えば、波長帯が600~1200nmの光子を肌に照射する場合、光子によるシワ取り、引き締め、艶出し、美白、肌の若返り、赤み除去、シミ取りを行うほか、脱毛も行うことができる。例では、光子における黄色光、緑色光の波長帯(480~600nm)は、赤色光よりも透過性が弱いため、表皮層によって吸収されて表皮層の皮膚のくすみやシミ、毛細血管などを治療、改善する効果を果たす。機能設置または押しキー操作により、本発明に係る光子高周波美容器200は、高周波または光源のいずれかをオフにし、光子美容器または高周波美容器のみとして機能することができる。2つの機能を同時に使用すると、高周波治療と光子美容効果を向上させることができる。
【0029】
本発明の実施例に用いられるヒートパイプ(heat pipe)またはベイパーチャンバー(vapor chamber:VC)は、熱伝導原理および冷却媒体の急速伝熱特性により、ヒートパイプで発熱物体の熱を熱源外に急速に伝導する。完全に密閉された真空管または真空板内における液体の蒸発や凝縮によって熱が伝導され、毛細管現象などの流体原理により冷却効果を果たし、高い熱伝導性、優れた均熱性、熱流束の変動性、熱流方向可逆性などの一連の利点を有する。ヒートパイプ(heat pipe)またはベイパーチャンバー(vapor chamber)で構成された熱交換器は、熱伝達効率が高く、構造がコンパクト、流体抵抗損失が小さいなどの利点を有する。
【0030】
本発明の実施例に用いられる超熱伝導管または超熱伝導板は、アルミニウム超熱伝導管/アルミニウム超熱伝導板であることが好ましい。(アルミニウム)超熱伝導管または(アルミニウム)超熱伝導板は、ALVC超伝導管(板)とも言われ、蒸発冷却、気液相変化により、熱を急速に伝導する。一般のヒートパイプおよびVCベイパーチャンバーに比べて、アルミニウム超熱伝導管/アルミニウム超熱伝導板は、アルミニウム材の加工成形(押出成形)プロセスにより、超熱伝導管または超熱伝導板の表面に微細溝、微細歯状または微細孔通路を超伝導管または超伝導板の内部の毛管構造とする。アルミニウム超伝導管(板)であるALVCアルミニウム超伝導管(板)の内部には、銅粉を添加せずにアルミニウム粉やアルミニウムシリコン粉などを添加してもよく、アルミニウム網を加えて冷却剤を添加した後に密閉させる。
【0031】
本発明の実施例に用いられる半導体冷却部材は、熱電クーラー(Thermoelectric Cooler:TEC)、ヒートポンプまたはペルチェクーラー(Peltier cooler)とも言われ、中間の半導体電気二重層33、および両端の高温面31、低温面32を含み、半導体冷却部材の回路と制御ユニットとを電気的に接続する一対の正負電極34をさらに含む。半導体冷却部材は、内蔵または外付けの温度センサをさらに含む。温度センサは、温度センサ制御ユニット(主制御板280または独立して制御回路に集積される)に接続して低温面または高温面の温度を制御する。半導体電気二重層は、交互するp型半導体とn型半導体粒子を互いに平行して配置し、直列に電気的に接続した後に形成される。p&n型半導体粒子の両端に形成される高温面および低温面は、熱伝導材基板であり、例えば、セラミックス/アルミニウム/銅/透明結晶などの熱伝導材であってもよい。温度センサは、NTCセンサであってもよい。
【0032】
本発明の実施例に係る光子高周波美容器200は、本体230を含む。本体230のヘッド部の前端には、光出射面板30’が取り付けられる。光出射面板30’には、光出射口39が設置される。本体230内には、制御モジュール、光源モジュール、電源モジュール、高周波制御板280が設置される。制御モジュールは、主制御板280を含む。光源モジュール、電源モジュール、高周波制御板290は、主制御板280に電気的に接続される。光源モジュールで生じた光子は、光出射面板30’の光出射口39に投射されて肌に光子美容(治療を含む)を行う。本体のヘッド部の前端には、本体230内の高周波制御板290に電気的に接続される複数対の高周波電極291が接続される。高周波制御板290は、主制御板280に電気的に接続される。高周波制御板290から供給される高周波電流は、高周波電極291によって肌に高周波治療を行う。
【0033】
高周波電極291は、光出射面板30’の前端面に取り付けられるか、または、付属ヘッド29に取り付けられて付属ヘッド29によって本体230のヘッド部の前端に着脱可能に取り付けられる。高周波電極291は、導電部材または導電線292によって本体230内の高周波制御板290に電気的に接続される。複数対の高周波電極291は、光出射口39と重なって設置されるか、または光出射口の周辺に設置される。本体のヘッド部の前端には、高周波制御板290に電気的に接続される高周波インタフェースが設置される。高周波電極291の正負電極は、導電部材または導電線292に接続される。高周波電極291が本体のヘッド部の前端に接続される場合、高周波電極の正負電極に接続される導電部材または導電線292は、高周波インタフェースに電気的に接続される。高周波インタフェースは、光出射面板30’に貫通孔38が設置されるか、または本体のヘッド部の前端のハウジング(固定リング)213に貫通孔が設置され、高周波制御板290に電気的に接続される導電部材または導電線が貫通孔内に取り付けられるように設置される。
【0034】
光源モジュールは、光源ランプ260を含む。光源ランプ260は、ブラケット26によって本体230内に取り付けられる。電源モジュールは、光源ランプおよび本体に給電するためのエネルギーコンデンサ220および/またはバッテリー221および充電インタフェース240を含んでもよい。本体230内には、放熱風路が形成される。本体には、給風口および吹出口が設けられる。給風口および吹出口は、本体の内部の放熱風路に連通する。これにより、環境の冷風は、本体の内部の放熱風路へ導入されて熱を吸収した後に吹出口から本体外に排出される。放熱モジュールは、ファンおよび放熱フィンを含む。ファンおよび放熱フィンは、本体内の放熱風路内に取り付けられ、本体230内における発熱源で生じた熱に空冷放熱をする。制御モジュールは、主制御板280を含んで光子高周波美容器200の動作を制御する。光源ランプ260で生じた光子は、光出射面板30’へ投射され、光出射口39によって肌に照射されて光子治療または美容を行う。光源ランプ260の光出射方向には、光源ランプで生じた光子をフィルタリングして所定の波長帯の光子を取得するフィルタ262がさらに設置されてもよい。好ましくは、本体230内には、光源ランプ260の光出射方向に移入されるフィルタ263を切換え可能なフィルタ切換えモジュールがさらに配置されてもよい。そのため、光源ランプ260で生じた光子がフィルタによってフィルタリングされた後に、対応する波長帯の光子を取得して光出射面板30’へ投射し、光出射口39によって肌に出射する。本発明に係る光子高周波美容器200は、半導体冷却部材で光出射面板30’を冷却させることで、光出射面板30’が皮膚に接触すると冷却または予冷の効果を果たしてもよい。半導体冷却部材は、複数設置されてもよい。例示的には、放熱モジュールは、半導体冷却部材を含み、半導体冷却部材の高温面は、ファンハウジングまたは放熱フィンに急速に伝熱するよう連結され、低温面は、冷却伝導部材35によって光出射面板30’に急速に冷却伝導するよう連結される。および/または、光出射面板30’の周辺には、光出射面板30’を冷却させるための1つ以上の半導体冷却部材が設置される。および/または、半導体冷却部材は、そのまま光出射面板30’とされ、その低温面が前端面(動作面)として肌に直接に接触可能である。一実施例では、光出射面板30’は、半導体冷却部材が一次冷却とされ、放熱モジュールは、二次冷却としての半導体冷却部材30を含み、冷却伝導部材35は、一次半導体冷却部材(光出射面板30’)の高温面と二次半導体冷却部材30の低温面との間に急速に冷却伝導するよう連結される。他の実施例では、半導体冷却部材がそのまま光出射面板30’とされ、その低温面が前端面として皮膚に接触するか、または、1つ以上の半導体冷却部材が光出射面板30’の後方または周辺に附設されて光出射面板30’を冷却させ、半導体冷却部材の高温面を伝熱構造部材によって放熱モジュール内のファンハウジングまたは放熱フィンに連結して空冷放熱をする。当該伝熱構造部材は、ヒートパイプ、超熱伝導管、超熱伝導板、VC、熱伝導材から作られる熱伝導部材(例えば、銅管など)の一種または複数種の組み合わせであってもよい。他の実施例では、放熱モジュール内に設置される半導体冷却部材30は、冷却伝導部材35によって光出射面板30’(非半導体冷却部材)に急速に冷却伝導するよう連結され、光出射面板30’を冷却させる。当該冷却伝導部材または伝熱構造部材は、ヒートパイプ、超熱伝導管、超熱伝導板、VC、熱伝導材から作られる熱伝導部材(例えば、銅管など)の一種または複数種の組み合わせであってもよい。
【0035】
本体230は、内部が中空室である外ハウジング210を含む。外ハウジング210には、光子高周波美容器200の内部の放熱風路の給風口および吹出口としての通風口201、202が複数設置される。美容器の外部の冷風は、通風口(給風口)201から流入し、放熱風路によって美容器の内部の熱(例えば、回路基板、光源ランプ、冷却部材の高温端または他の発熱素子で生じる熱を含む)を吸収し、最終的に外ハウジングの通風路(吹出口)202から外ハウジングの外に排出される。図3図4における矢印で示される気流経路は、美容器の内部の放熱風路である。
【0036】
例示的には、外ハウジング210は、第1ハウジング211と第2ハウジング212が係合されることで形成され、ハンドル部およびヘッド部を含む。ヘッド部は、球状(球状に限らず)であり、その前端面(光出射面板30’)に光出射口が設置され、光出射面板が固定リング(本体のヘッド部の前端のハウジング)213によって外ハウジング210に取り付けられる。第1ハウジング211および第2ハウジング212には、それぞれ風口2110,2120が設けられる。風口には、蓋2111,2121がそれぞれ被せられる。蓋2111,2121の風口を被せる縁部の隙間は、通風口201として形成される。第1ハウジング211または/および第2ハウジング212には、開口2112が設置される。開口2112には、吹出カバー215が被せられる。吹出カバー215には、通風溝が設置される。通風溝、または吹出カバー215の開口2112を被せる隙間は、通風口202として形成される。なお、通風口201,202の形成は、ここで述べる形態に限らず、給風と吹出を実現可能な孔や溝、隙間などの形態も適する。吹出カバー215の後方には、導風カバー214が設置される。導風カバー214の内部には、本体内の放熱風路に連通する気流通路が限定される。放熱風路内の気流は、導気カバー214によって吹出カバー215へ導入され、吹出カバー215で形成された通風口202によって光子高周波美容器の外部に排出される。
【0037】
光源モジュールは、ヘッド部内に設置され、光源ランプ260を含む。光源モジュールは、ブラケット26によって本体内に取り付けられる。光源ランプ260の外カバーには、光反射カップ261が設けられる。光源で生じた光は、光反射カップの光出射窓から光出射口39へ投射される。ブラケット26の光反射カップ261の外壁には、放熱部材2610が設置されてもよい。放熱部材2160は、熱伝導材であり、本体内の放熱風路に設置されて空冷放熱をする放熱フィンがさらに設置されてもよい。熱伝導部材2160は、光反射カップ261の外壁に貼り合わせて設置され、急速に熱伝導を行う。光反射カップ261の光出射窓には、光源ランプを光反射カップ内に封止するとともに光源ランプで生じた光子をフィルタリングする(第1)フィルタ262(フィルタ262がガラスによって代用されてもよい)が設置されてもよい。光源ランプ260(または光反射カップの光出射窓)と光出射面板30’の光出射口39との間には、光出射通路が設置される。光源で生じた光は、光出射通路に沿って光出射口39へ投射される。例示的には、ブラケット26の前端内には、貫通孔が形成される。貫通孔の内部には、鏡カバー265が嵌められることで光出射通路264を形成する。鏡カバー265は、光反射と導光作用を有する。
【0038】
光出射面板30’は、透明材料によって作られてもよい。光出射面板30’としては、例えば、サファイアなどの光透過性の結晶を用いてもよい。さらに、光出射口39は、透明材料によって直接に形成される。光出射面板30’は、非透明材料によって作られてもよく、光透過性の貫通孔が設置される。光出射面板30’は、半導体冷却部材であってもよく、例えば、1つの透明結晶または透明結晶低温面を有する半導体冷却部材が本体の前端に被せられ、固定リング(本体のヘッド部の前端のハウジング)213によって固定される。光出射面板30’の前端面は、作業面として皮膚と接触可能であり、高周波電極291が前端面に設置される。光出射面板30’には、複数の配線孔38が設置されてもよい。高周波電極291の導電部材292は、配線孔38を貫通した後に本体230の内部の高周波制御板290に接続される。フィルタ262および光出射面板30’は、それぞれ光出射通路264の後端および前端を被せられる。光源ランプ260で生じた光子は、フィルタ262,263によってフィルタリングされた後、光出射通路によって光出射面板30’の光出射口39へ投射される。
【0039】
前記光源ランプは、IPLランプ管であってもよいし、ハロゲンランプ、または美容、保健機能に適する他の光源であってもよい。一実施例では、本体230が脱毛器であり、光源ランプ260としてIPLランプ管が用いられ、エネルギーコンデンサ220の励起によりパルス光を発生する。
【0040】
一部の実施例では、光源モジュールには、フィルタ切換えモジュールが配置される。図14図19を合わせて参照し、フィルタ切換えモジュールは、(第2)フィルタ263を含み、フィルタ263は、フィルタブラケット2631に取り付けて固定され、フィルタを切換えるためのスペースがブラケット26に設置される。例示的には、ステージ266が設置される。フィルタ263は、ステージ266に前後移動すると光出射通路に移入、移出する。ステージ266の両側には、フィルタ263の前後移動を案内するための一対のガイドレール2632が取り付けられてもよい。ステージは、光出射通路264に連結される。フィルタ263は、光出射通路264に移入すると、フィルタ262と上下層に位置するよう設置されてもよく、これにより、光源ランプ260で生じた光をフィルタリングし、所望の波長の光波を得て光出射口39へ投射する。フィルタ切換えモジュールは、駆動モジュール25をさらに含む(図17を参照)。例示的には、モータでフィルタの切換えを駆動し、図15および図18には、フィルタ263が光出射通路に移入した状態が示され、図16および図19には、フィルタ263が光出射通路から移出した状態が示される。具体的には、駆動モジュール25は、モータ250、モータ出力軸に連結されるスクリュー252、およびスクリューに直線に往復摺動可能なレバー253を含む。レバー253は、スクリュー252に摺動可能に嵌められ、その底部がフィルタブラケット2631に連結されてフィルタブラケット2631を移動させる。モータ250が正逆転してスクリュー252を正逆転させ、レバー253をスクリュー252に沿って往復に並進させてフィルタブラケット2631を前後に並進させ、これにより、フィルタ263を前方へ押して光出射通路264から移出させるか、または、フィルタ263を後退させて光出射通路264から移出させ、フィルタの切換え機能を実現する。例示的には、ブラケット26は、1つのブラケット全体であってもよいし、複数のサブブラケットを組み合わせて形成されてもよい。例えば、第1サブブラケットに光源モジュールおよび駆動モジュール25が取り付けられ、第2サブブラケットに光出射通路264が形成されてフィルタ切換えモジュールが取り付けられる。ブラケット26(図3図5図8図18図19を参照)内には、複数のキャビティ269、267および複数の通風口268が設置される。駆動モジュール25は、ブラケット26の一側のキャビティ267内に取り付けられる。光源ランプ260の光反射カップ261およびそれに連結される放熱部材2610は、ブラケット26のキャビティ269内に取り付けられ、かつ光出射通路に対応する。ブラケット26には、給風口および吹出口としての2つの通風口268が設置される。2つの通風口268は、それぞれ光反射カップの内部の気流通路(図3および図8における矢印で示される)に連通するとともに、光子高周波美容器の内部の放熱風路に連通して光源モジュールに空冷放熱をする。
【0041】
非限定の例では、フィルタ262,263の波長帯は400~1200nmであってもよい。フィルタ262,263が配置されることで、異なる波長帯を得ることができる。そのため、本発明の光子高周波美容器200は、皮膚問題に応じて、異なる波長帯を選択して美容(治療を含む)を行うことができる。
【0042】
フィルタ切換えモジュールの駆動モジュール25は、電磁石をさらに用いてもよく、電磁石によって通電したり電源を切ったりすることで、双方向吸着力によってレバー253を駆動し、さらにフィルタブラケット2631およびフィルタ263を往復動させ、フィルタの切換えを実現する。または、手動でレバー253を移動させたり、手動ギヤに合わせたりしてもよいし、従来技術の他の駆動形態で実現してもよい。
【0043】
制御モジュールは、光子高周波美容器200の動作を制御するための主制御板280を含む。光源ランプ260は、主制御板280に電気的に接続される。主制御板280には、制御ユニットが集積されるほか、DC電源モジュール、フレッシュ制御モジュールなどの関連機能モジュールがさらに設置される。
【0044】
電源モジュールは、主制御板280に電気的に接続される。電源モジュールは、プラグインインターフェース240を含み、後蓋2402によって外ハウジング210に固定される。プラグインインターフェースは、主制御板280の電源モジュールに電気的に接続され、電源線によって外部電源に接続して電源を供給する。電源モジュールとしては、エネルギーコンデンサ220が用いられてもよい。エネルギーコンデンサ220は、主制御板280および電源ランプ260に電気的に接続され、主制御板280によってエネルギーコンデンサを充放電して光源ランプの動作を誘起する。本実施例では、プラグインインターフェース240を外部電源に接続することで給電を行う。他の実施例では、電池221による給電の形態を設置してもよく、例えば、充電可能な電池221(図25)が設置されて光子高周波美容器に給電し、外部接続電源によって充電式電池を充電したり、直接に外部電源によって給電を行ったりする。
【0045】
本発明に係る光子高周波美容器200は、高周波モジュールを含む。高周波モジュールは、複数対の高周波電極291および高周波制御板290を含む。高周波制御板290は、主制御板280に集積されてもよいし、独立して設置されてもよい。高周波制御板290内には、制御モジュール、DC電源モジュール、高周波駆動モジュールなどの機能モジュールが設けられる。高周波制御板290は、独立して設置される場合に主制御板280に電気的に接続される。高周波制御板290のDC電源モジュールは、主制御板の電源モジュールによって分流、給電される。複数対の高周波電極291は、高周波制御板290に電気的に接続される。各対の電極は、正負電極を含む。高周波電極291は、棒状や柱状、任意の適切な形状であり、本体のヘッド部の光出射面板30’に設置されて高周波電極点を形成し、皮膚に接触する。高周波電極291は、光出射口39と重なって設置されたり、光出射口の周辺に設置されたりし、一対以上設置される。複数対の高周波電極291は、両端の導電部材292によって内部の高周波制御板290に電気的に接続される。光出射面板30’には、配線孔38が対応して設置されてもよい。高周波電極291の導電部材292は、配線孔38を貫通した後に美容器の内部の高周波制御板290に電気的に接続される。高周波制御板290は、DC電源モジュールを制御することで、対応するモードに必要な電圧を高周波駆動モジュールに供給する。高周波駆動モジュールは、昇圧トランスによってDC電源電圧を高電圧正弦波に変換して出力制御モジュールに搬送する。出力制御モジュールは、高周波電極291によって高周波電流をユーザの肌に出力し、皮膚に高周波治療を行う。
【0046】
外ハウジング210には、複数の押しキー光出射面板2112および押しキー2113を含む押しキーモジュールがさらに設置される。押しキーモジュールは、実現される機能によって主制御板や電源モジュール、高周波制御板、光源ランプ、ファン、半導体冷却部材に電気的に接続されることで、スイッチ機能または機能設定を実現する。
【0047】
図6図13を合わせて参照し、本発明に係る光子高周波美容器は、美容器の内部の発熱源、例えば、光源モジュール、主制御板280などを放熱させるための放熱モジュールをさらに含む。一部の実施例では、放熱モジュール100は、ファン、放熱フィン12および半導体冷却部材30を含む。ファンは、ファンハウジング10および羽根車20を含む。ファンハウジング10の内部は、キャビティである。羽根車20は、キャビティ内に取り付けられる。ファンハウジング10には、複数の通風口101~103が設置される。通風口101~103は、給風および吹出としてキャビティをファンの外部にガス路連通させてファンの気流通路を形成する。図6図8における矢印で示される気流方向を合わせて参照し、ファンの気流通路は、光子高周波美容器の内部の放熱風路に連通し、光子高周波美容器の外ハウジング210に設置される通風口201~202にガス路連通する。
【0048】
ファンハウジング10は、羽根車の外側のサイドハウジング(ボリュートケース)、および軸方向の両端のボトムハウジング14、上ハウジング15を含んで、ファンの内部のキャビティが囲まれて形成される。ボトムハウジング14または上ハウジング15は、具体的な状況によって設置されてもよいし、設置されなくてもよい。例示的には、ファンハウジング10の一端が開口であって通風口101を形成するか、または上ハウジング15が設置されて上ハウジングに通風口101が開設され、通風口101は、光子高周波美容器の外ハウジング210の一側の通風口201に対向して設置される。ボトムハウジング14には、通風口102が設置される。例えば、ボトムハウジングには、複数の通路が設置されてもよいが、これに限定されない。図5および図7に示すように、複数の貫通孔は、1つの円に配列される。主制御板280には、複数の通風孔281が設置される。主制御板280は、ファンのボトムハウジング14に対向して光子高周波美容器の外ハウジング210内に取り付けられる。主制御板280の通風孔281は、ファンのボトムハウジング14に設置される複数の通風口102にガス路連通し、光子高周波美容器の外ハウジング210の両側の2つの通風口201および通風口202にガス路連通し、放熱風路(図4)を形成する。ファンハウジング10のサイドハウジングには、通風口103(図3図8図9図11を参照)が設置され、サイドハウジング外に光源モジュールが取り付けられる。通風口103は、光反射カップ261内に気流連通する。光反射カップは、導風カバー214に気流連通する。具体的には、光源ランプ260、光反射カップ261、放熱部材2610は、ブラケット2によってファンハウジング10のサイドハウジング外に取り付けられる。ブラケット26に開設される2つの通風口268は、光反射カップ内のガス流通路、さらにファンハウジングの通風口103、導風カバー214および外ハウジングの通風口202にガス路連通する。
【0049】
例示的には、光子高周波美容器の第1気流通路は以下の通りである。外部の冷風は、光子高周波美容器の外ハウジングの一側の通風口201から外ハウジングの内部に流入し、主制御板280を通す際に熱を吸収するとともに、通風孔281およびファンハウジングのボトムハウジング14の通風口102からファン内に流入し、ファン内の気流通路および光源モジュールの光源ランプ放熱気流通路を経由し、吸熱後の気流が導風カバー214によって吹出カバー215へ案内され、通風口202から外ハウジングの外部に排出され、主制御板などの発熱電子素子の熱を第1気流通路内で放出する。第2気流通路は以下の通りである。外部の冷風は、光子高周波美容器の外ハウジングの他側の通風孔201から、ファンハウジングの他端の開口、または上ハウジング15で限定される通風口101を経由してファン内に流入し、羽根車20が回転して気流通路内における空気の流れを促進する。気流は、ファン内の気流通路および光源モジュールの光源ランプ放熱気流通路(光反射カップ内)を経由し、吸熱後の気流が導風カバー214によって吹出カバー215へ案内され、通風口202から外ハウジングの外部に排出される。ファンの内部の気流通路は、光源モジュールの放熱気流通路に連通する。外部の気流は、ファンの両端(ボトムハウジング14および上ハウジング15)の通風口101,102からファンハウジング10内に流入し、羽根車20が回転して気流通路内における空気の流れを促進する。気流は、サイドハウジング(ボリュートケース)に設置される通風口(吹出)103から、ブラケット26の1つの通風口268および光反射カップ261の給風口を経由して、光源モジュールの光反射カップ内の光源ランプ放熱気流通路に流入し、光源で生じた熱を吸収する。光反射カップ261の吹出口は、ブラケット26のもう1つの通風口268によって導風カバー214に連通し、吸熱後の気流を光子高周波美容器の外ハウジングの通風口202へ案内し、外ハウジングの外に排出する。羽根車20が回転して気流通路内における空気の流れを促進することで、光子高周波美容器内の発熱源で生じた熱を迅速に放出する。
【0050】
一実施例では、図9図13を合わせて参照し、ファンハウジング10は、ヒートパイプ、超熱伝導管、超熱伝導板またはVCからなる熱伝導ハウジング11を含む。好ましくは、超熱伝導管は、アルミニウム超伝導管であり、超熱伝導板は、アルミニウム超伝導板である。アルミニウム超伝導管またはアルミニウム超伝導板の内部の貫通通路は、単一通路または複数の通路である。通路の内壁には、多孔微細溝が形成される。通路の両端は封止され、その内部に作業液が封入される。アルミニウム超伝導管またはアルミニウム超伝導板の内壁の多孔微細溝は、2つ以上の細骨状の微細溝である。微細溝の溝方向は、羽根車の回転中心の径方向円周に沿って、羽根車の回転で生じる気流の方向と同じであることが好ましい。微細溝の壁面材料の内部には、多孔質構造が形成される。アルミニウム超伝導管またはアルミニウム超伝導板の通路、微細溝および材料内部の多孔質構造は、アルミニウム材の押出成型プロセスで一次成形される固有構造であり、大量の毛管構造が形成される。
【0051】
例示的には、サイドハウジング(ボリュートケース)の一部または全部は、ヒートパイプ、超熱伝導管、超熱伝導板またはVCからなる熱伝導ハウジング11である。または、上ハウジングの一部または全部は、ヒートパイプ、超熱伝導管、超熱伝導板またはVCからなる熱伝導ハウジング11である。または、ボトムハウジング14の一部または全部は、ヒートパイプ、超熱伝導管、超熱伝導板またはVCからなる熱伝導ハウジング11である。ヒートパイプ、超熱伝導管、超熱伝導板またはVCからなる熱伝導ハウジング11は、全体として1つで形成されるか、または複数で突き付け接合して形成される。
【0052】
例示的には、ファンハウジング10のサイドハウジングは、ヒートパイプ、超熱伝導管、超熱伝導板またはVCからなる熱伝導ハウジング11を含む。放熱モジュール100は、1組以上の放熱フィン12をさらに含む。放熱フィン12は、ヒートパイプ、超熱伝導管、超熱伝導板またはVCからなる熱伝導ハウジング11に急速に伝熱するよう連結される。例示的には、放熱フィン12は、ファンハウジング内のキャビティ内に位置する。隣り合う放熱フィンの間の風路は、ファンの通風口およびキャビティに連通する。好ましくは、放熱フィン12は、熱伝導ハウジング11の内壁に設置され、放熱フィンの風路は、羽根車の回転で生じる気流の方向と同じである。他の実施例では、放熱フィン12は、ファンハウジング10(サイドハウジング、ボトムハウジング14、上ハウジング15)に設置されてもよいし、ファンハウジングの外壁に位置してもよい。
【0053】
一部の実施例では、放熱モジュール100は、作業面(光出射面板30’)を冷却させるための半導体冷却部材30をさらに含む。図12図13を参照し、半導体冷却部材30は、中間の電気二重層33、および両端の高温面31、低温面32を含み、1対の電極34をさらに含む。半導体冷却部材30の電極は、制御ユニットに電気的に接続される。制御ユニットは、光子高周波美容器内の主制御板280、または独立した制御回路基板に設置される。半導体冷却部材30の高温面31は、熱伝導ハウジング11に急速に熱伝導するよう連結される。半導体冷却部材30の高温面31は、熱伝導ハウジング11に互いに貼り合わせて接触伝熱したり、熱伝導板によって互いに貼り合わせて接触伝熱したりする(図12を参照)。または、半導体冷却部材30と熱伝導ハウジング11は、それぞれファンハウジングの異なる部位に設置され、互いに急速に熱を伝導する。または、半導体冷却部材30と熱伝導ハウジング11は一体構造であり、熱伝導ハウジング11に高温端回路が設置されて電気二重層に溶接、電気的に接続され、そのまま高温面とされる(図13を参照)。
【0054】
半導体冷却部材30の低温面31は、光子高周波美容器200の光出射面板30’に接触し、例えば、光出射面板30’の周辺に設置されるか、または、冷却伝導部材35によって光出射面板30’に急速に冷却伝導するよう連結される。冷却伝導部材35は、伝熱構造部材であり、光出射面板30’の熱を半導体冷却部材30に急速に伝達することができ、作業面の冷却効果を果たし、作業面に接触する皮膚表面を冷やしたり、予冷させたりする効果を果たす。
【0055】
冷却伝導部材35は、一端が半導体冷却部材の低温面31に急速に伝熱するよう連結され、その他端が光出射面板30’に急速に冷却伝導するよう連結される。冷却伝導部材35は、ヒートパイプ、VCベイパーチャンバー、超熱伝導管または超熱伝導板であってもよい。好ましくは、超熱伝導管は、アルミニウム超伝導管であり、超熱伝導板は、アルミニウム超伝導板である。光出射面板30’の形状および所望の冷却効果に応じて、冷却伝導部材35の光出射面板30’に接触する一端は、環状に設計されるか、または環状の冷却伝導部材36が設置されることで、光出射面板30’の周辺に密に接触して光出射面板30’の熱を急速に吸収する。冷却伝導部材35は、熱伝導材、例えば、金属から作られる銅管などの熱伝導部材であってもよい。好ましくは、光出射面板30’は、熱伝導材から作られるか、または半導体冷却部材を用いる。光出射面板30’には、光出射貫通孔が光出射口39として設置されるか、または透明材料で光透過性の光出射口39が形成される。
【0056】
半導体冷却部材30の高温面31は熱伝導ハウジング11の外壁に設置されるか、または熱伝導ハウジング11はそのまま半導体冷却部材の高温面とされる。熱伝導ハウジング11の内壁には、放熱フィン12が設置されて放熱面積を増やす。放熱フィン12は、ファンの内部の気流通路内に位置する。高温面31で生じた熱は、熱伝導ハウジング11によって放熱フィン12へ急速に伝導される。ファンハウジング内の気流通路における空気は、熱伝導ハウジング11および放熱フィン12の熱を吸収し、ファンハウジングに設置される通風口(吹出し)103から排気される(図8を参照)。半導体冷却部材の低温面32は、冷却伝導部材35の一端に連結され、好ましくは、最大の接触面積、または急速な熱伝導で連結される。冷却伝導部材の他端は、折り曲げられ、環状の冷却伝導部材36に接触して連結される。光出射面板30’は、環状の冷却伝導部材に貼り合わせて連結される。冷却伝導方向については、図10における矢印で示される経路が参照になる。半導体冷却部材30は、冷却伝導部材35によって光出射面板30’に急速に冷却を伝導する。環状の冷却伝導部材36は、ヒートパイプ、VCベイパーチャンバー、超熱伝導管または超熱伝導板であってもよいし、熱伝導材、例えば、金属から作られる伝熱構造部材であってもよい。
【0057】
本発明に係る光子美容器は、高周波と光子治療を一体化したものであり、高周波モジュールで高周波電流を生じて皮膚に高周波治療を行うと同時に、光源モジュールで生じた光によって皮膚に光子美容(治療を含む)処置を施す。例示的には、皮膚の真皮層を高周波加熱し、光子中赤光波長帯(600nm以上)の透過性により皮膚の深部を同時に加熱し、現在治療が必要な皮膚領域を急速に加熱し、治療の速度を効果的に高める。光源ランプで生じた光子(またはフィルタリングされた光子)における黄色光、緑色光の波長帯(480~600nm)は、赤色光よりも透過性が弱いため、表皮層によって吸収されて表皮層の皮膚のくすみやシミ、毛細血管などを治療、改善する効果を果たすほか、シワ取り、引き締め、艶出し、美白、肌の若返りの効果を果たすことができる。600~1200nmの光子は、皮膚に脱毛処理を行うことができる。
【0058】
一部の実施例では、光子高周波美容器200には、フィルタ切換えモジュールが設置される。フィルタ切換えモジュールは、光源で生じた光をフィルタリングして対応する波長帯を取得し、様々な光子美容または光子治療機能を実現し、皮膚問題または美容機能によっては、異なる波長帯のフィルタを選択可能である。
【0059】
一部の実施例では、温度センサ37が内蔵される半導体冷却部材が用いられ、温度センサ37が半導体冷却部材の内部に内蔵される。温度センサ37は、中間の半導体電気二重層33に位置し、半導体冷却部材30’の高温面31/低温面32に貼り合わせることで、冷却部材の低温面32/高温面31の温度を直接に検出することを容易にする。
【0060】
図21に示される実施例の半導体冷却部材では、低温面32全体による全面冷却、または高温面31全体による全面加熱になり、半導体ガルバニック粒子が層状に敷き詰められるか、または低温面32と高温面31の内面にほぼ層状に敷き詰めされる。低温面32は、高温面31と形状が合い、半導体電気二重層33および温度センサ37は、低温面と高温面との間に位置する。温度センサ37は、高温面31または低温面32に貼り合わせられる。温度センサ37の正負電極370および半導体電気二重層33の正負電極34は、半導体冷却部材外に突出して制御ユニットに電気的に接続される。例示的には、図21で示される半導体冷却部材は、光出射面板の背面または周辺に設置されて冷却を行うことが可能である。図6図14の半導体冷却部材30としては、図21の、温度センサが内蔵された半導体冷却部材が用いられてもよい。
【0061】
図22で示される実施例の半導体冷却部材は、光出射面板30’として適用し、中間の半導体電気二重層33、および両端の高温面31、低温面32を含み、温度センサ37が内蔵される。本実施例では、半導体冷却部材の内部の半導体電気二重層33のp&n型半導体ガルバニック粒子は、環状のベルトとして配置され、中間内部領域内にp&n型半導体ガルバニック粒子が設置されず、空き領域が形成されて光出射口39が対応して形成される。低温面32/高温面31は、環状領域を含み、半導体電気二重層33に対応する。低温面32/高温面31の中間領域は貫通孔である。または、低温面基板および高温面基板のうちの一方に貫通孔が対応して形成され、その他方の基板が透明基板(例えば、透明結晶)である。または、低温面基板および高温面基板は、いずれも透明基板(例えば、透明結晶)である。空き領域、貫通孔/透明基板には、光出射口39が形成される。半導体冷却部材の環状半導体電気二重層33の一側に対応する低温面で全面冷却が形成されるか、または一側の高温面31で全面加熱が形成される。低温面32と高温面31は、形状が合う。半導体電気二重層33および温度センサ37は、低温面と高温面との間に位置する。図21図22に示されるものを例として、温度センサ37は、高温面31に貼り合わせられるが、低温面32に貼り合わせられてもよい。温度センサ37の正負電極370および半導体電気二重層33の正負電極34は、半導体冷却部材30外に突出する。半導体冷却部材30’の正負電極34および温度センサ37の正負電極370は、制御ユニット(制御ユニットが主制御板280または独立した制御回路基板に集積されることが可能である)に接続されて温度データを伝送する。
【0062】
半導体冷却部材の動作原理は以下の通りである。温度センサ37が内蔵された半導体冷却部材では、温度センサ37が低温面32または高温面31の温度データを検出して制御ユニットに伝送し、制御ユニットが温度データに基づいて温度区間のニーズを分析、予め設定して半導体冷却部材30’への給電動作を制御し、半導体冷却部材30’の動作状態を調整し、予想される温度区間内に温度を正確に定める。
【0063】
温度センサ37の個数は、半導体冷却部材の面積と形状に応じて1つ以上であってもよい。
【0064】
温度センサは、外付けられる場合(図25を参照)、被伝導部材に貼り合わせられて温度を検出可能であり、例えば、光出射面板30’または熱伝導ハウジングに貼り合わせられてその温度を検出し、検出された温度情報を制御ユニットに伝送し、所定の温度と比較した後に半導体冷却部材の正負電極への給電を制御する。
【0065】
一部の実施例では、本発明に係る光子高周波美容器200としては、ファンと半導体冷却部材30を組み合わせたものが用いられる。さらに、半導体冷却部材は、冷却伝導部材35によって作業面に急速に冷却伝導するよう連結され、作業面を急速に冷却させる。好ましくは、冷却伝導部材35は、ヒートパイプ、VCベイパーチャンバー、超熱伝導管または超熱伝導板である。ファンハウジング10は、ヒートパイプ、超熱伝導管、超熱伝導板またはVCからなる熱伝導ハウジング11を含む。半導体冷却部材30の高温面31は、熱伝導ハウジング11に急速に熱伝導するよう連結され、放熱速度を加速する。
【0066】
第1具体的な実施例では、図3図5に示すように、光子高周波美容器200は、本体230を含む。本体230のヘッド部の前端には、光出射面板30’が設置される。光出射面板30’には、光出射口39が設置される。光子高周波美容器200は、上述した高周波モジュール、光源モジュール、放熱モジュール、フィルタ切換えモジュール、制御モジュールおよび電源モジュールを含み、これらのモジュールが外ハウジング210の内部または外ハウジングに設置される。光出射面板30’は、透明材料、例えば、透明結晶から作られ、光透過性を有する。光出射面板30’の端面は、作業面として皮膚と接触可能である。光出射面板30’の縁部には、複数の配線孔38が設置され、複数対の柱状高周波電極291が端面に設置されて光出射口と重なって設置される。高周波電極291の導電部材292は、配線孔38を貫通した後に美容器の内部の高周波制御板290に接続される。配線孔38内には、導電部材または導電線が設置されて本体のヘッド部の前端の高周波インタフェースを形成する。高周波インタフェースは、本体内の高周波制御板に電気的に接続される。本実施例では、光源モジュールには、上記のフィルタ切換えモジュールが配置されてもよいし、配置されなくてもよい。フィルタモジュールは、図14図19に示されるものおよび上記の実施例の説明を合わせて、光出射通路264にフィルタ263を移入、移出させることで、出射された光子をフィルタリングする。本実施例に係る光子高周波美容器は、図6図13の放熱モジュール100を用いてもよく、ファン、放熱フィンおよび半導体冷却部材30を含み、光出射面板30’を冷却させる。半導体冷却部材30は、ファンと一体構造に形成されてもよいし、ファンと独立して設置されてもよい。ファンハウジング10は、ヒートパイプ、超熱伝導管、超熱伝導板またはVCからなる熱伝導ハウジング11を含む。半導体冷却部材30の高温面31は熱伝導ハウジング11に急速に熱伝導するよう連結されるか、または、半導体冷却部材30は熱伝導ハウジング11と一体構造であり、熱伝導ハウジング11に高温端回路が設置されて電気二重層に溶接、電気的に接続され、そのまま高温面を形成する(図13を参照)。冷却部材30の低温面31は、冷却伝導部材35によって光出射面板30’に急速に冷却伝導するよう連結される。冷却伝導部材35は、伝熱構造部材であり、ヒートパイプ、VCベイパーチャンバー、超熱伝導管または超熱伝導板であってもよい。超熱伝導管は、アルミニウム超伝導管であり、超熱伝導板は、アルミニウム超伝導板であってもよい。冷却伝導部材35は、熱伝導材、例えば、金属から作られる銅管などの熱伝導部材であってもよい。光源モジュールは、ブラケット26に取り付けられる。光反射カップの光出射窓には、フィルタ262が設置されて光源ランプ260を光反射カップ内に封止する。ブラケット26には、フィルタ切換えモジュールが取り付けられることで(図14図19を参照)、光出射通路264にフィルタ263を移入、移出させる。光源ランプ260から出射された光子は、光出射通路内に設置されるフィルタ262または263によってフィルタリングされた後、所定の波長帯の光子を取得する。作動時に、押しキーモジュールで電源オンし、電源をオンにして光源ランプ260を点灯させ、例えば、エネルギーコンデンサ220でIPLランプ管を励起してパルス光を発生し、高周波機能をオンにし、高周波制御板290が高周波電極291によって高周波電流を出力する。光源ランプ(IPLランプ管)260で生じた光子は、フィルタリングされた後に光出射口から出射される。高周波電極291が光出射口と重なるため、光子は、高周波電極291の隙間または縁部から出射され、光子美容または光子治療を行う。
【0067】
第2具体的な実施例では、図20に示すように、光子高周波美容器200は、本体230を含む。本体230のヘッド部の前端には、光出射面板30’が設置される。光出射面板30’には、光出射口39が設置される。第2実施例に係る光子高周波美容器200は、上述した高周波モジュール、光源モジュール、放熱モジュール、フィルタ切換えモジュール、制御モジュールおよび電源モジュールを含み、これらのモジュールが外ハウジング210の内部または外ハウジングに設置される。本実施例では、光出射面板30’は、半導体冷却部材(同一表記)であり、二段半導体冷却部材30,30’で作業面を冷却させる。二段半導体冷却部材30,30’は、冷却伝導部材35によって急速に冷却伝導するよう連結される。複数対の高周波電極291は、半導体冷却部材30’外に平行に設置され、光出射口と重なる。光出射面板(半導体冷却部材)30’の縁部には、複数の配線孔38が設置される。高周波電極291の導電部材292は、配線孔38を貫通した後に美容器の内部の高周波制御板290に接続される。複数対の柱状高周波電極291は、高周波制御板290に電気的に接続される。各対の電極は、正負電極を含み、作業面に設置されて高周波電極点を形成して皮膚と接触する。高周波電極点は、光出射口と重なって設置可能である。本実施例では、光源モジュールには、上記のフィルタ切換えモジュールが配置されてもよいし、配置されなくてもよい。フィルタモジュールは、図14図19に示されるものおよび上記の実施例の説明を合わせて、光出射通路264にフィルタ263を移入、移出させることで、出射された光子をフィルタリングする。本実施例に係る光子高周波美容器は、図6図13の放熱モジュール100を用いてもよく、ファン、放熱フィンおよび半導体冷却部材30を含み、光出射面板30’(半導体冷却部材)を冷却させる。半導体冷却部材30は、ファンと一体構造に形成されてもよいし、ファンと独立して設置されてもよい。ファンハウジング10は、ヒートパイプ、超熱伝導管、超熱伝導板またはVCからなる熱伝導ハウジング11を含む。好ましくは、超熱伝導管は、アルミニウム超伝導管であり、超熱伝導板は、アルミニウム超伝導板である。半導体冷却部材30の高温面31は熱伝導ハウジング11に急速に熱伝導するよう連結されるか、または、半導体冷却部材30は熱伝導ハウジング11と一体構造であり、熱伝導ハウジング11に高温端回路が設置されて電気二重層に溶接、電気的に接続され、そのまま高温面を形成する(図13を参照)。冷却部材30の低温面31は、冷却伝導部材35によって光出射面板に急速に冷却伝導するよう連結される。冷却伝導部材35は、伝熱構造部材であり、ヒートパイプ、VCベイパーチャンバー、超熱伝導管または超熱伝導板であってもよい。超熱伝導管は、アルミニウム超伝導管であり、超熱伝導板は、アルミニウム超伝導板であってもよい。冷却伝導部材35は、熱伝導材、例えば、金属から作られる銅管などの熱伝導部材であってもよい。
【0068】
二段半導体冷却部材による作業面の冷却は、以下の2つの形態で行われてもよい。第1形態では、光出射面板30’を半導体冷却部材に置き換え、半導体冷却部材の低温面32をそのまま作業面とする。第2形態では、光出射面板30’の背面または周囲に複数の半導体冷却部材が設置されて光出射面板30’を冷却させる。
【0069】
第2実施例では、第1形態を用いて例示的に説明し、半導体冷却部材(光出射面)30’に光出射口39が設置され、光源モジュールで生じた光子がフィルタによってフィルタリングされた後、所定の波長帯の光子を取得して光出射口39から出射して外部の皮膚に作用し、美容または治療を行う。低温面32は、透明結晶を用い、透明結晶によって前記光出射口39が形成される。この場合、半導体電気二重層33と透明結晶低温面32および高温面31との固定連結は、従来技術における適切な形態で実現されてもよい。例示的には、半導体電気二重層33のp型およびn型半導体粒子は環状に配列されてもよく、環状の中間の空き領域が光出射口に対応し、この場合に高温面31が非透明材質であっても、それに対応して環状に設置され、環状の中間の空き領域が光出射口に対応する。または、高温面31は、透明材質を用いてもよく、例えば、全面の透明基板として設置されることで、環状の半導体電気二重層が透明結晶低温面および高温面と共に中間光出射口39を形成する。透明結晶低温面32は、半導体の全面を被覆して全面冷却を得ることができる。半導体冷却部材(光出射面板)30’は、図22で示される実施例の半導体冷却部材を用いてもよく、中間の半導体電気二重層33、および両端の高温面31、低温面32を含み、半導体冷却部材30’に温度センサ37が内蔵される。二段半導体冷却部材30は、図21で示される、温度センサが内蔵された半導体冷却部材を用いてもよいし、温度センサが外付けられた半導体冷却部材を用いてもよい。作動時に、押しキーモジュールで電源オンし、電源をオンにして光源ランプ260を点灯させ、例えば、エネルギーコンデンサ220でIPLランプ管を励起してパルス光を発生し、高周波機能をオンにし、高周波制御板290が高周波電極291によって高周波電流を出力する。光源ランプ(IPLランプ管)260で生じた光子は、フィルタリングされた後に光出射口から出射される。高周波電極291が光出射口と重なるため、光子は、高周波電極291の隙間または縁部から出射され、光子美容または光子治療を行う。
【0070】
変形形態として、半導体冷却部材(光出射面板)30’は、低温面32としての1つの透明結晶、および1組以上の、それぞれ1つの高温面31に連結される半導体電気二重層33を含む。なお、1組以上の半導体電気二重層33およびそれに連結される1つの高温面33は、透明結晶低温面の1つ以上の側面に設置され、透明結晶低温面の他の側面が光出射口39として形成される。
【0071】
図23図24を参照し、第3具体的な実施例に係る光子高周波美容器200は、本体230を含む。本体230のヘッド部の前端には、光出射面板30’が設置される。光出射面板30’には、光出射口39が設置される。本体230内には、上述した高周波モジュール、光源モジュール、放熱モジュール、フィルタ切換えモジュール、制御モジュールおよび電源モジュールが設置され、これらのモジュールが外ハウジング210の内部または外ハウジングに設置される。本実施例に係る光子高周波美容器200内には、上記のフィルタ切換えモジュールが配置されてもよいし(図14図19を参照)、配置されなくてもよく、光出射通路264にフィルタ263を移入、移出させる。本実施例に係る光子高周波美容器200は、図6図13の放熱モジュール100を用いてもよく、ファン、放熱フィンおよび半導体冷却部材30を含み、光出射面板(半導体冷却部材)30’を冷却させる。半導体冷却部材30は、ファンと一体構造に形成されてもよいし、ファンと独立して設置されてもよい。ファンハウジング10は、ヒートパイプ、超熱伝導管、超熱伝導板またはVCからなる熱伝導ハウジング11を含む。半導体冷却部材30の高温面31は熱伝導ハウジング11に急速に熱伝導するよう連結されるか、または、半導体冷却部材30は熱伝導ハウジング11と一体構造であり、熱伝導ハウジング11に高温端回路が設置されて電気二重層に溶接、電気的に接続され、そのまま高温面を形成する(図13を参照)。光出射面板30’は、半導体冷却部材(同一表記)であり、二段半導体冷却部材30,30’で作業面を冷却させる。二段半導体冷却部材30,30’は、冷却伝導部材35によって急速に冷却伝導するよう連結される。冷却伝導部材35は、伝熱構造部材であり、ヒートパイプ、VCベイパーチャンバー、超熱伝導管または超熱伝導板であってもよい。超熱伝導管は、アルミニウム超伝導管であり、超熱伝導板は、アルミニウム超伝導板であってもよい。冷却伝導部材35は、熱伝導材、例えば、金属から作られる銅管などの熱伝導部材であってもよい。半導体冷却部材(光出射面板)30’は、光出射通路の前端を被せられ、本体のヘッド部の前端のハウジング(固定リング)213によって固定される。フィルタ262および半導体冷却部材(光出射面板)30’は、それぞれ光出射通路264の後端および前端を被せられる。光源ランプ260で生じた光は、フィルタ262,263によってフィルタリングされた後、光出射通路264によって半導体冷却部材30’へ投射され、光出射口39によって出射されて肌の表面に作用する。
【0072】
例示的には、半導体冷却部材(光出射面板)30’の低温面32は、透明結晶を用い、透明結晶によって前記光出射口39が形成される。半導体電気二重層33のp型およびn型半導体粒子は環状に配列されてもよく、環状の中間の空き領域が光出射口39に対応し、高温面31が非透明材質である場合も対応して環状に設置され、高温面が透明材質を用いてもよく、例えば、全面の透明基板として設置される。透明結晶低温面32は、半導体の全面を被覆して全面冷却を得ることができる。半導体冷却部材30’の正負電極34は、制御ユニット(主制御板280または独立した制御回路基板に集積されることが可能である)に電気的に接続される。半導体冷却部材30’は、外付け温度センサ37を用いる。温度センサ37は、付属ヘッド29に外付けられ、皮膚と接触する付属ヘッドの温度を検出し、導電部材371によって制御ユニット(制御ユニットが、主制御板280、または独立して設置された半導体冷却部材の制御板に集積される)に接続されて温度データを伝送する。制御ユニットは、温度データに基づいて温度区間のニーズを分析、予め設定し、半導体冷却部材へ出力される制御信号を制御し、半導体冷却部材30’への給電動作を制御する。温度センサ37は、付属ヘッドに貼り合わせられて温度を検出し、検出された温度情報を制御ユニットに伝送し、所定の温度と比較した後に半導体冷却部材の正負電極34への給電を制御する。
【0073】
半導体冷却部材30’には、複数の配線孔38が設置される。高周波電極291の導電部材292は、配線孔38を貫通した後に美容器の内部の高周波制御板290に接続される。配線孔は、本体のヘッド部の前端のハウジング(固定リング)213に設置されてもよい。配線孔内には、導電部材が設置されて本体230のヘッド部の前端面の高周波インタフェース203および温度センサインタフェース204を形成する。高周波インタフェース203は、導電線または導電部材によって本体230の内部の高周波制御板290に電気的に接続される。温度センサインタフェース204は、導電線または導電部材によって本体230内の主制御板280に電気的に接続される。
【0074】
第3実施例では、高周波電極291は、付属ヘッドによって光子高周波美容器200のヘッド部の光出射面板30’外に着脱可能に取り付けられる。付属ヘッド29は、固定蓋293、複数対の高周波電極291、ガスケット294を含む。高周波電極291は、固定蓋293の外壁に取り付けられる。固定蓋293は、球状に設計されてもよい。光出射面板30’は、固定蓋293の中心貫通孔内に係止されて光出射口39を形成する。複数対の高周波電極291は、光出射口39の周辺に配置される。高周波電極291は、円弧状に設置されてもよい。固定蓋293の内側には、凹溝が設置されてもよい。固定蓋293には、貫通孔が設置される。ガスケット294が固定蓋293の内側に押し付けられて係合され、これにより、温度センサ37およびその導電部材371、高周波電極291の導電部材292を、固定蓋293の内側に押し付けて取り付ける。ガスケット294には、貫通孔2940が対応して設置される。高周波電極291の正負電極は、導電部材292によって接続される。導電部材292は、固定蓋293の貫通孔を貫通するとともに、ガスケット294の貫通孔2940を貫通し、突出する導電端子を形成する。温度センサ37の導電部材371は、ガスケット294の貫通孔2940を貫通し、突出する導電端子を形成する。付属ヘッド29は、高周波電極291およびセンサ37の導電端子によって本体の前端面の面板30’の高周波インタフェース203および温度センサインタフェース204に対応して挿入され、本体230内の高周波制御板290および主制御板280に電気的に接続される。さらに、付属ヘッドは、本体の前端面に挿入接続され、高周波電極291および温度センサ37に接続される。
【0075】
他の実施例では、付属ヘッド29内に磁石が配置されてもよく、例えば、固定蓋293の内側の凹溝内に磁石が配置される。本体230のヘッド部の前端のハウジング(固定リング)213内側に磁石が設置されることで、付属ヘッドと本体230のヘッド部との間に磁力吸着が形成される。使用時に、付属ヘッド29の導電端子を本体230のヘッド部の高周波インタフェース203および温度センサインタフェース204内に挿入接続するとともに、付属ヘッド29と本体230のヘッド部との間に磁力吸着が形成され、これにより、強固な連結になる。高周波電極の使用が不要の場合、本体のヘッド部から付属ヘッド29を抜き出してもよい。上記の端子またはインタフェースは、接触による接続に設置されてもよく、接触すると電気的な接続になる。
【0076】
図25に示す第4実施例に係る光子高周波美容器200は、複数対の平行な棒状高周波電極291が光出射口39と重なって配置され、電源モジュールがバッテリー221をさらに含み、バッテリーが主制御板280に電気的に接続されることで、第3実施例と異なる。他の構造は、第3実施例と同じであり、第3実施例の構造および原理を直接に引用して実現する。
【0077】
図26図28に示す第5実施例に係る光子高周波美容器200は、本体230、および本体のヘッド部に着脱可能に取り付けられる高周波電極付属ヘッド29を含む。第3実施例と同様に、本体230のヘッド部には、高周波インタフェース204および温度センサインタフェース203(不図示)が設置される。本体230のインタフェース204内には、本体の内部の高周波制御板290に電気的に接続される導電部材および導電線297が設置される。複数対の平行な棒状高周波電極291は、光出射口39と重なって配置される。
【0078】
第5実施例に係る光子高周波美容器200では、付属ヘッド29および本体230のヘッド部に磁石298がそれぞれ設置され、磁力吸着が形成される。例示的には、付属ヘッドの固定蓋293内には、複数の磁石298が設置され、本体のヘッド部の前端のハウジング(固定リング)213内に複数の磁石298が対応して設置される。付属ヘッドの固定蓋293と本体230のヘッド部との間には、磁力吸着が形成される。高周波電極291と本体230のインタフェースとの電気接続をより確実にするため、付属ヘッド29の内側の凹溝に導電接続板295および導電挿しピン296が取り付けられてもよい。導電挿しピン296は、導電接続板295に電気的に接続され、ガスケット294によって押し付けられる。導電挿しピン296は、ガスケット294の貫通孔2940を貫通して付属ヘッドの端子を形成する。高周波電極291は、固定蓋293の外壁に取り付けられ、その正負電極に接続される導電部材292が固定蓋293の貫通孔を貫通して導電接続板295に電極に接続される。導電部材および導電線297の一端は、本体のヘッド部の固定リング213の貫通孔内に挿入されて本体のヘッド部のインタフェース204を形成し、その他端は、半導体冷却部材(面板)30’の縁部の貫通孔38を貫通して高周波制御板290に電気的に接続される。付属ヘッド29が本体のヘッド部に連結される場合、導電接続板295に接続される導電挿しピン296は、本体230のインタフェース204に挿入されることで、導電部材および導電線297によって本体の内部の高周波制御板290に電気的に接続される。半導体冷却部材30’の温度センサの電気接続は、高周波電極の電気接続形態を参照して設置されてもよい(不図示)。他の構造および原理は、第3実施例と同様であるため、本実施に直接に引用してもよい。
【0079】
第5実施例に係る光子高周波美容器200の光出射面板30’を半導体冷却部材30’に置き換えるか、または半導体冷却部材30’によって光出射面板30’を冷却させる。二段半導体冷却部材30,30’で作業面を冷却させ、二段半導体冷却部材30,30’が冷却伝導部材35によって急速に冷却伝導するよう連結される。さらに、付属ヘッドの形態で高周波電極291は、光子高周波美容器200のヘッド部に取り付けられる。光子高周波美容器200内には、上述した制御モジュール、光源モジュール、放熱モジュール、フィルタ切換えモジュールが設置される。作動時に、付属ヘッド29が本体230のヘッド部に連結され、押しキーモジュールで電源オンにし、電源をオンにして光源ランプ260を点灯させ、例えば、エネルギーコンデンサ220でIPLランプ管を励起してパルス光を発生し、高周波機能をオンにし、高周波制御板290が高周波電極291によって高周波電流を出力して肌に作用する。光源ランプ(IPLランプ管)260で生じた光子は、フィルタリングされた後に光出射口39から出射されて肌に作用することで、高周波と光子の二重美容(脱毛を含む)または治療機能を実現する。
【0080】
一部の実施例では、光子高周波美容器200には、フィルタ切換えモジュールが設置されなくてもよい。
【0081】
他の実施例では、光子高周波美容器200は、二段冷却を用いることなく、半導体冷却部材30’または半導体冷却部材30のみを用いて作業面を冷却させてもよい。
【0082】
一部の実施例では、高周波機能を使用しない場合、光子高周波美容器200のヘッド部から高周波電極291または付属ヘッド29を取り外してもよい。
【0083】
一部の実施例では、光子高周波美容器200の光源ランプ260は、IPLランプ管であってIPLパルス光を発生し、作業面から出射した後に皮膚に脱毛処理を行う。
【0084】
上述した各実施例では、「冷却伝導」は、「熱伝導」、「伝熱」、「熱の伝導」と同じ意味を解釈されてもよく、いずれも熱の伝導を意味し、互いに交替使用されてもよい。
【0085】
上記の各実施例の技術的特徴は、異なる実施例を得るために組み合わせ、変換、または置換されることができ、これらの実施例は、いずれも本発明の実施例の開示範囲に属する。上記の実施例におけるいくつかの共通の構造または類似の構造は、一部の実施例に記載されているが、他の実施例に記載されていなく、これらの共通の構造または類似の構造は、これらの実施例にも適用可能であり、いずれも本発明の実施例の開示範囲に属する。
【0086】
本発明の実施例を図示し説明したが、当業者にとっては、本発明の原理および精神から逸脱することなく、これらの実施例に対して様々な変更、修正、置換、変形を行うことができるが、いずれも本発明の範囲に属する。本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲およびそれらの均等物によって規定されることが理解できる。
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