(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023159403
(43)【公開日】2023-10-31
(54)【発明の名称】がんを治療するための、化学療法剤と併用した多量体抗DR5結合分子の使用
(51)【国際特許分類】
A61K 39/395 20060101AFI20231024BHJP
A61P 35/00 20060101ALI20231024BHJP
A61K 45/00 20060101ALI20231024BHJP
A61P 43/00 20060101ALI20231024BHJP
A61K 31/4745 20060101ALI20231024BHJP
A61K 31/7068 20060101ALI20231024BHJP
A61K 31/496 20060101ALI20231024BHJP
C12N 15/13 20060101ALN20231024BHJP
C07K 16/30 20060101ALN20231024BHJP
【FI】
A61K39/395 T
A61P35/00 ZNA
A61K45/00
A61P43/00 121
A61K31/4745
A61K31/7068
A61K31/496
C12N15/13
C07K16/30
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023138517
(22)【出願日】2023-08-29
(62)【分割の表示】P 2020543140の分割
【原出願日】2019-02-25
(31)【優先権主張番号】62/635,033
(32)【優先日】2018-02-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/767,900
(32)【優先日】2018-11-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】517252624
【氏名又は名称】アイジーエム バイオサイエンシズ インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100102978
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 初志
(74)【代理人】
【識別番号】100205707
【弁理士】
【氏名又は名称】小寺 秀紀
(74)【代理人】
【識別番号】100160923
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 裕孝
(74)【代理人】
【識別番号】100119507
【弁理士】
【氏名又は名称】刑部 俊
(74)【代理人】
【識別番号】100142929
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 隆一
(74)【代理人】
【識別番号】100148699
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 利光
(74)【代理人】
【識別番号】100188433
【弁理士】
【氏名又は名称】梅村 幸輔
(74)【代理人】
【識別番号】100128048
【弁理士】
【氏名又は名称】新見 浩一
(74)【代理人】
【識別番号】100129506
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 智彦
(74)【代理人】
【識別番号】100114340
【弁理士】
【氏名又は名称】大関 雅人
(74)【代理人】
【識別番号】100214396
【弁理士】
【氏名又は名称】塩田 真紀
(74)【代理人】
【識別番号】100121072
【弁理士】
【氏名又は名称】川本 和弥
(74)【代理人】
【識別番号】100221741
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 直子
(74)【代理人】
【識別番号】100114926
【弁理士】
【氏名又は名称】枝松 義恵
(72)【発明者】
【氏名】ワン ベアトリス ティエン-イ
(72)【発明者】
【氏名】キート ブルース アラン
(57)【要約】 (修正有)
【課題】抗DR5IgM抗体を用いた併用療法を含めた、治療困難な腫瘍のためのより良好な療法及び既存の療法の強化方法を提供する。
【解決手段】多量体化された抗DR5抗体と、化学療法剤(例えば、I型トポイソメラーゼ阻害剤、ヌクレオシド類似体、またはアポトーシス促進剤(例えば、BCL-2阻害剤))とを用いた併用療法を含む方法を提供する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
がんを有する対象における悪性細胞の成長を阻害、遅延、または低減するための方法であって、治療を必要とする対象に、
(a)DR5に対し特異的かつアゴニスト的に結合する2量体IgA抗体または6量体もしくは5量体IgM抗体、あるいはその多量体化された抗原結合フラグメント、バリアント、または誘導体の有効量であって、前記IgAもしくはIgM抗体またはそのフラグメントの少なくとも3個の抗原結合ドメインがDR5特異的かつアゴニスト的である、前記有効量と、
(b)化学療法剤の有効量と
を含む併用療法を投与する工程を含む、前記方法。
【請求項2】
前記化学療法剤がDNAトポイソメラーゼI阻害剤である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記DNAトポイソメラーゼI阻害剤が、カンプトセシン誘導体、またはその活性バリアント、異性体、もしくは塩である、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記トポイソメラーゼI阻害剤がイリノテカンまたはトポテカンを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記トポイソメラーゼI阻害剤がイリノテカンを含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記化学療法剤が、ヌクレオシド類似体またはその活性バリアント、異性体、もしくは塩を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記ヌクレオシド類似体がゲムシタビンである、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記化学療法剤がアポトーシス促進剤である、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記アポトーシス促進剤が、BCL-2阻害剤またはその活性バリアント、異性体、もしくは塩である、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記BCL-2阻害剤がベネトクラクスである、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記抗体またはそのフラグメント、バリアント、もしくは誘導体の少なくとも3個、少なくとも4個、少なくとも5個、少なくとも6個、少なくとも7個、少なくとも8個、少なくとも9個、少なくとも10個、少なくとも11個、または12個の抗原結合ドメインが、重鎖可変領域(VH)及び軽鎖可変領域(VL)を含み、
前記VH及びVLが、6個の免疫グロブリン相補性決定領域:HCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、及びLCDR3を含み、
前記HCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、及びLCDR3が、
それぞれ、配列番号1及び配列番号2;配列番号3及び配列番号4;配列番号5及び配列番号6;配列番号9及び配列番号10;配列番号11及び配列番号12;配列番号15及び配列番号16;配列番号21及び配列番号22;配列番号23及び配列番号24;配列番号25及び配列番号26;配列番号27及び配列番号28;配列番号29及び配列番号30;配列番号31及び配列番号32;配列番号33及び配列番号34;配列番号35及び配列番号36;配列番号37及び配列番号38;配列番号39及び配列番号40;配列番号41及び配列番号42;配列番号43及び配列番号44;配列番号45及び配列番号46;配列番号47及び配列番号48;配列番号49及び配列番号50;配列番号51及び配列番号52;配列番号53及び配列番号54;配列番号55及び配列番号56;配列番号82及び配列番号83;配列番号84及び配列番号85;配列番号86及び配列番号87;もしくは配列番号88及び配列番号89の前記VH及びVLのアミノ酸配列;配列番号7及び配列番号8;配列番号13及び配列番号14;配列番号17及び配列番号18;もしくは配列番号19及び配列番号20内にそれぞれ含まれる前記VH及びVLのアミノ酸配列;または配列番号57、配列番号58、配列番号59、配列番号60、配列番号61、配列番号62、配列番号63、配列番号64、配列番号65、配列番号66、配列番号67、配列番号68、配列番号69、配列番号70、配列番号71、配列番号72、もしくは配列番号73のScFv配列を含む、抗体の前記CDR、あるいは
前記CDRのうちの1個以上において1つまたは2つのアミノ酸置換を伴う前記6個のCDR
を含む、
請求項1~10のいずれか1項に記載の方法。
【請求項12】
前記抗体またはそのフラグメント、バリアント、もしくは誘導体の少なくとも3個、少なくとも4個、少なくとも5個、少なくとも6個、少なくとも7個、少なくとも8個、少なくとも9個、少なくとも10個、少なくとも11個、または12個の抗原結合ドメインが、抗体のVH及びVLを含み、
前記VH及びVLが、それぞれ配列番号1及び配列番号2;配列番号3及び配列番号4;配列番号5及び配列番号6;配列番号9及び配列番号10;配列番号11及び配列番号12;配列番号15及び配列番号16;配列番号21及び配列番号22;配列番号23及び配列番号24;配列番号25及び配列番号26;配列番号27及び配列番号28;配列番号29及び配列番号30;配列番号31及び配列番号32;配列番号33及び配列番号34;配列番号35及び配列番号36;配列番号37及び配列番号38;配列番号39及び配列番号40;配列番号41及び配列番号42;配列番号43及び配列番号44;配列番号45及び配列番号46;配列番号47及び配列番号48;配列番号49及び配列番号50;配列番号51及び配列番号52;配列番号53及び配列番号54;配列番号55及び配列番号56;配列番号82及び配列番号83;配列番号84及び配列番号85;配列番号86及び配列番号87;配列番号88及び配列番号89に対し少なくとも90%同一であるアミノ酸配列を含むか、
前記VH及びVLが、配列番号7及び配列番号8;配列番号13及び配列番号14;配列番号17及び配列番号18;もしくは配列番号19及び配列番号20内にそれぞれ含まれる前記VH及びVLのアミノ酸配列に対し少なくとも90%同一であるアミノ酸配列を含むか、または
前記VH及びVLが、配列番号57、配列番号58、配列番号59、配列番号60、配列番号61、配列番号62、配列番号63、配列番号64、配列番号65、配列番号66、配列番号67、配列番号68、配列番号69、配列番号70、配列番号71、配列番号72、もしくは配列番号73に対し少なくとも90%同一であるアミノ酸配列を有するScFv内に含まれる、
請求項1~10のいずれか1項に記載の方法。
【請求項13】
前記抗体またはそのフラグメント、バリアント、もしくは誘導体の少なくとも4個、少なくとも10個、または12個の抗原結合ドメインが、配列番号1及び配列番号2、配列番号5及び配列番号6、配列番号84及び配列番号85、もしくは配列番号88及び配列番号89のアミノ酸配列をそれぞれ含む抗体のVH及びVL領域、または配列番号7及び配列番号8内にそれぞれ含まれる前記VH及びVLのアミノ酸配列を含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記抗体またはそのフラグメント、バリアント、もしくは誘導体が、2個の2価IgA結合ユニットまたはそのフラグメントと、J鎖またはそのフラグメントもしくはバリアントとを含む2量体IgA抗体であり、各結合ユニットが、抗原結合ドメインに各々会合した2個のIgA重鎖定常領域またはそのフラグメントを含む、請求項1~13のいずれか1項に記載の方法。
【請求項15】
前記IgA抗体またはそのフラグメントが、分泌構成要素またはそのフラグメントもしくはバリアントをさらに含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記IgA重鎖定常領域またはそのフラグメントが、Cα1ドメイン、Cα2ドメイン、及びCα3-tpドメインを各々含む、請求項14または請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記IgA重鎖定常領域がヒトIgA定常領域である、請求項14~16のいずれか1項に記載の方法。
【請求項18】
各結合ユニットが、前記IgA定常領域またはそのフラグメントに対しアミノ末端側に位置するVHを各々含む2個のIgA重鎖と、免疫グロブリン軽鎖定常領域に対しアミノ末端側に位置するVLを各々含む2個の免疫グロブリン軽鎖とを含む、請求項14~17のいずれか1項に記載の方法。
【請求項19】
前記抗体またはそのフラグメント、バリアント、もしくは誘導体が、5個または6個の2価IgM結合ユニットをそれぞれ含む5量体または6量体IgM抗体であり、各結合ユニットが、抗原結合ドメインに各々会合した2個のIgM重鎖定常領域またはそのフラグメントを含み、前記IgM重鎖定常領域またはそのフラグメントが、Cμ1ドメイン、Cμ2ドメイン、Cμ3ドメイン、及びCμ4-tpドメインを各々含む、請求項1~13のいずれか1項に記載の方法。
【請求項20】
前記抗体またはそのフラグメント、バリアント、もしくは誘導体が5量体であり、J鎖またはそのフラグメントもしくはそのバリアントをさらに含む、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記IgM重鎖定常領域がヒトIgM定常領域である、請求項19または請求項20に記載の方法。
【請求項22】
各結合ユニットが、前記IgM定常領域またはそのフラグメントに対しアミノ末端側に位置するVHを各々含む2個のIgM重鎖と、免疫グロブリン軽鎖定常領域に対しアミノ末端側に位置するVLを各々含む2個の免疫グロブリン軽鎖とを含む、請求項19~21のいずれか1項に記載の方法。
【請求項23】
前記併用療法の投与が、前記抗体もしくはそのフラグメントまたは前記化学療法剤の単独の投与と比較して治療有効性の強化をもたらす、請求項1~22のいずれか1項に記載の方法。
【請求項24】
前記治療有効性の強化が、腫瘍成長速度の低減、腫瘍退縮、または生存期間の増加を含む、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記対象がヒトである、請求項1~24のいずれか1項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2018年2月26日に出願された米国仮特許出願第62/635,033号及び2018年11月15日に出願された米国仮特許出願第62/767,900号の利益を主張し、これらの全体が参照により本明細書に援用される。
【0002】
電子提出された配列表の参照
本出願と共に提出されたASCIIテキストファイル(名称「09789-011WO1-Sequence-Listing;サイズ:151,552バイト;及び作成日:2019年2月11日」)内の電子提出された配列表の内容は、その全体が参照により本明細書に援用される。
【背景技術】
【0003】
背景
多量体化することができる抗体及び抗体分子(例えば、IgA及びIgM抗体)は、例えば、免疫腫瘍学及び感染性疾患の分野で、特異性の改善、アビディティーの改善、及び複数の結合標的への結合能を可能にする有望な薬物候補として浮上している。例えば、PCT公開第WO2015/153912、WO2016/118641、WO2016/141303、WO2016/154593、WO2016/168758、WO2017/059387、WO2017/059380、WO2018/017888、WO2018/017763、WO2018/017889、及びWO2018/017761(特許文献1~11)を参照(これらの内容は、その全体が参照により本明細書に援用される)。
【0004】
多量体IgAまたはIgM抗体は、複数の構成要素が必ず同時に結合して生物学的シグナルを送信しなければならない特定の生物学的システムに適用するための有用なツールを提供する。例えば、真核細胞の表面上の多くの受容体タンパク質は、細胞の細胞質に対する細胞膜を横断した生物学的シグナルの活性化及び伝達を達成するために、複数の単量体またはサブユニットの同時活性化を必要とする。
【0005】
1つのこのような受容体は、アポトーシス誘発腫瘍壊死因子(TNF)受容体スーパーファミリータンパク質DR5(TRAILR2とも呼ばれる)である。DR5活性化には、少なくとも3個の非相互作用受容体単量体が、例えば、TRAILリガンドまたはアゴニスト抗体によって架橋して、安定化した受容体3量体を形成し、細胞膜を横断したシグナル伝達をもたらすことが必要である。DR5タンパク質をクラスター化して3量体の「ラフト」にすると、シグナリングカスケードのより有効な活性化がもたらされ得る。
【0006】
DR5に対する関心が高まっているのは、DR5が膀胱癌(Li et al.,Urology,79(4):968.e7-15,(2012)(非特許文献1))、胃癌(Lim et al.,Carcinogen.,32(5):723-732,(2011)(非特許文献2))、卵巣癌(Jiang et al.,Mol.Med.Rep.,6(2):316-320,(2012)(非特許文献3))、膵管腺癌(Rajeshkumar et al.,Mol.Cancer Ther.,9(9):2583-92,(2010)(非特許文献4))、口腔扁平上皮癌(Chen et al. Oncotarget 4:206-217,(2013)(非特許文献5))及び非小細胞肺癌(Reck et al.,Lung Canc.,82(3):441-448,(2013)(非特許文献6))で発現するという知見によるものである。これらのがんのいくつかに対する現状の標準治療には、例えば、DNA合成の遮断、細胞分裂の遮断、またはアポトーシスの促進により、細胞成長及び代謝を途絶させる化学療法剤が含まれる。
【0007】
ある特定の抗DR5モノクローナル抗体、例えば、チガツズマブ(CS-1008,Daiichi Sankyo Co. Ltd.、米国特許第7,244,429号(特許文献12)で開示)は、追加の架橋剤を添加しない場合であってもin vitro及びin vivoで有効であることが分かっているが、このような抗体は有意な臨床有効性をもたらしていない(Reck et al.,2013(非特許文献6)を参照)。しかし、最近では、いくつかの異なる抗DR5 IgM抗体がin vitro及びin vivoの両方ではるかに高い有効性を有することが示されている。例えば、米国特許出願公開第2018-0009897号(特許文献13)を参照(その全体が参照により本明細書に援用される)。
【0008】
抗DR5 IgM抗体を用いた併用療法を含めた、治療困難な腫瘍のためのより良好な療法及び既存の療法の強化が必要とされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】WO2015/153912
【特許文献2】WO2016/118641
【特許文献3】WO2016/141303
【特許文献4】WO2016/154593
【特許文献5】WO2016/168758
【特許文献6】WO2017/059387
【特許文献7】WO2017/059380
【特許文献8】WO2018/017888
【特許文献9】WO2018/017763
【特許文献10】WO2018/017889
【特許文献11】WO2018/017761
【特許文献12】米国特許第7,244,429号
【特許文献13】米国特許出願公開第2018-0009897号
【非特許文献】
【0010】
【非特許文献1】Li et al.,Urology,79(4):968.e7-15,(2012)
【非特許文献2】Lim et al.,Carcinogen.,32(5):723-732,(2011)
【非特許文献3】Jiang et al.,Mol.Med.Rep.,6(2):316-320,(2012)
【非特許文献4】Rajeshkumar et al.,Mol.Cancer Ther.,9(9):2583-92,(2010)
【非特許文献5】Chen et al. Oncotarget 4:206-217,(2013)
【非特許文献6】Reck et al.,Lung Canc.,82(3):441-448,(2013)
【発明の概要】
【0011】
概要
本開示は、がんを有する対象における悪性細胞の成長を阻害、遅延、または低減するための方法であって、治療を必要とする対象に、DR5に対し特異的かつアゴニスト的に結合する2量体IgA抗体または6量体もしくは5量体IgM抗体、あるいはその多量体化された抗原結合フラグメント、バリアント、または誘導体の有効量であって、当該IgAもしくはIgM抗体またはそのフラグメントの少なくとも3個の抗原結合ドメインがDR5特異的かつアゴニスト的である、有効量と、化学療法剤(例えば、DNAトポイソメラーゼI阻害剤、ヌクレオシド類似体、またはアポトーシス促進剤(例えば、BCL-2阻害剤))の有効量とを含む、併用療法を投与することを含む、方法を提供する。
【0012】
ある特定の態様において、抗体またはそのフラグメント、バリアント、もしくは誘導体の少なくとも3個、少なくとも4個、少なくとも5個、少なくとも6個、少なくとも7個、少なくとも8個、少なくとも9個、少なくとも10個、少なくとも11個、または12個の抗原結合ドメインは、重鎖可変領域(VH)及び軽鎖可変領域(VL)を含んでもよく、VH及びVLは、6個の免疫グロブリン相補性決定領域:HCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、及びLCDR3を含み、HCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、及びLCDR3は、配列番号1及び配列番号2;配列番号3及び配列番号4;配列番号5及び配列番号6;配列番号7及び配列番号8;配列番号9及び配列番号10;配列番号11及び配列番号12;配列番号13及び配列番号14;配列番号15及び配列番号16;配列番号17及び配列番号18;配列番号19及び配列番号20;配列番号21及び配列番号22;配列番号23及び配列番号24;配列番号25及び配列番号26;配列番号27及び配列番号28;配列番号29及び配列番号30;配列番号31及び配列番号32;配列番号33及び配列番号34;配列番号35及び配列番号36;配列番号37及び配列番号38;配列番号39及び配列番号40;配列番号41及び配列番号42;配列番号43及び配列番号44;配列番号45及び配列番号46;配列番号47及び配列番号48;配列番号49及び配列番号50;配列番号51及び配列番号52;配列番号53及び配列番号54;配列番号55及び配列番号56;配列番号82及び配列番号83;配列番号84及び配列番号85;配列番号86及び配列番号87;もしくは配列番号88及び配列番号89のそれぞれVH及びVLのアミノ酸配列;または配列番号57、配列番号58、配列番号59、配列番号60、配列番号61、配列番号62、配列番号63、配列番号64、配列番号65、配列番号66、配列番号67、配列番号68、配列番号69、配列番号70、配列番号71、配列番号72、もしくは配列番号73のScFv配列、を含む抗体のCDR、あるいはCDRのうちの1個以上において1つまたは2つのアミノ酸置換を伴う6個のCDRを含む。
【0013】
ある特定の態様において、抗体またはそのフラグメント、バリアント、もしくは誘導体の少なくとも3個、少なくとも4個、少なくとも5個、少なくとも6個、少なくとも7個、少なくとも8個、少なくとも9個、少なくとも10個、少なくとも11個、または12個の抗原結合ドメインが、抗体のVH及びVLを含んでもよく、VH及びVLは、それぞれ配列番号1及び配列番号2;配列番号3及び配列番号4;配列番号5及び配列番号6;配列番号7及び配列番号8;配列番号9及び配列番号10;配列番号11及び配列番号12;配列番号13及び配列番号14;配列番号15及び配列番号16;配列番号17及び配列番号18;配列番号19及び配列番号20;配列番号21及び配列番号22;配列番号23及び配列番号24;配列番号25及び配列番号26;配列番号27及び配列番号28;配列番号29及び配列番号30;配列番号31及び配列番号32;配列番号33及び配列番号34;配列番号35及び配列番号36;配列番号37及び配列番号38;配列番号39及び配列番号40;配列番号41及び配列番号42;配列番号43及び配列番号44;配列番号45及び配列番号46;配列番号47及び配列番号48;配列番号49及び配列番号50;配列番号51及び配列番号52;配列番号53及び配列番号54;配列番号55及び配列番号56;配列番号82及び配列番号83;配列番号84及び配列番号85;配列番号86及び配列番号87;もしくは配列番号88及び配列番号89に対し少なくとも90%同一であるアミノ酸配列を含む、またはVH及びVLは、配列番号57、配列番号58、配列番号59、配列番号60、配列番号61、配列番号62、配列番号63、配列番号64、配列番号65、配列番号66、配列番号67、配列番号68、配列番号69、配列番号70、配列番号71、配列番号72、もしくは配列番号73に対し少なくとも90%同一であるアミノ酸配列を有するScFv内に含まれる。
【0014】
ある特定の態様において、抗体またはそのフラグメント、バリアント、もしくは誘導体の少なくとも4個、少なくとも10個、または12個の抗原結合ドメインは、アミノ酸配列:配列番号1及び配列番号2、配列番号5及び配列番号6、配列番号7及び配列番号8、配列番号84及び配列番号85、または配列番号88及び配列番号89、をそれぞれ有する抗体のVH及びVL領域を含むことができる。
【0015】
ある特定の態様において、化学療法剤はDNAトポイソメラーゼI阻害剤である。ある特定の態様において、DNAトポイソメラーゼI阻害剤は、カンプトセシン誘導体またはその活性バリアント、異性体、もしくは塩である。例えば、トポイソメラーゼI阻害剤は、イリノテカンまたはトポテカンであり得る。
【0016】
ある特定の態様において、化学療法剤はヌクレオシド類似体である。ある特定の態様において、ヌクレオシド類似体はゲムシタビンである。
【0017】
ある特定の態様において、化学療法剤は、アポトーシス促進剤、例えば、BCL-2阻害剤、例えば、ベネトクラクス(ABT-199)である。
【0018】
ある特定の態様において、併用療法の投与は、抗体またはそのフラグメント、バリアント、もしくは誘導体、あるいは化学療法剤(例えば、DNAトポイソメラーゼI阻害剤、ヌクレオシド類似体、またはアポトーシス促進剤、例えば、BCL-2阻害剤)の単独の投与との対比で、治療有効性の強化、例えば、腫瘍成長速度の低減、腫瘍退縮、または生存期間の増加をもたらし得る。ある特定の態様において、治療が行われる対象はヒト対象である。
[本発明1001]
がんを有する対象における悪性細胞の成長を阻害、遅延、または低減するための方法であって、治療を必要とする対象に、
(a)DR5に対し特異的かつアゴニスト的に結合する2量体IgA抗体または6量体もしくは5量体IgM抗体、あるいはその多量体化された抗原結合フラグメント、バリアント、または誘導体の有効量であって、前記IgAもしくはIgM抗体またはそのフラグメントの少なくとも3個の抗原結合ドメインがDR5特異的かつアゴニスト的である、前記有効量と、
(b)化学療法剤の有効量と
を含む併用療法を投与する工程を含む、前記方法。
[本発明1002]
前記化学療法剤がDNAトポイソメラーゼI阻害剤である、本発明1001の方法。
[本発明1003]
前記DNAトポイソメラーゼI阻害剤が、カンプトセシン誘導体、またはその活性バリアント、異性体、もしくは塩である、本発明1002の方法。
[本発明1004]
前記トポイソメラーゼI阻害剤がイリノテカンまたはトポテカンを含む、本発明1002の方法。
[本発明1005]
前記トポイソメラーゼI阻害剤がイリノテカンを含む、本発明1004の方法。
[本発明1006]
前記化学療法剤が、ヌクレオシド類似体またはその活性バリアント、異性体、もしくは塩を含む、本発明1001の方法。
[本発明1007]
前記ヌクレオシド類似体がゲムシタビンである、本発明1006の方法。
[本発明1008]
前記化学療法剤がアポトーシス促進剤である、本発明1001の方法。
[本発明1009]
前記アポトーシス促進剤が、BCL-2阻害剤またはその活性バリアント、異性体、もしくは塩である、本発明1008の方法。
[本発明1010]
前記BCL-2阻害剤がベネトクラクスである、本発明1009の方法。
[本発明1011]
前記抗体またはそのフラグメント、バリアント、もしくは誘導体の少なくとも3個、少なくとも4個、少なくとも5個、少なくとも6個、少なくとも7個、少なくとも8個、少なくとも9個、少なくとも10個、少なくとも11個、または12個の抗原結合ドメインが、重鎖可変領域(VH)及び軽鎖可変領域(VL)を含み、
前記VH及びVLが、6個の免疫グロブリン相補性決定領域:HCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、及びLCDR3を含み、
前記HCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、及びLCDR3が、
それぞれ、配列番号1及び配列番号2;配列番号3及び配列番号4;配列番号5及び配列番号6;配列番号9及び配列番号10;配列番号11及び配列番号12;配列番号15及び配列番号16;配列番号21及び配列番号22;配列番号23及び配列番号24;配列番号25及び配列番号26;配列番号27及び配列番号28;配列番号29及び配列番号30;配列番号31及び配列番号32;配列番号33及び配列番号34;配列番号35及び配列番号36;配列番号37及び配列番号38;配列番号39及び配列番号40;配列番号41及び配列番号42;配列番号43及び配列番号44;配列番号45及び配列番号46;配列番号47及び配列番号48;配列番号49及び配列番号50;配列番号51及び配列番号52;配列番号53及び配列番号54;配列番号55及び配列番号56;配列番号82及び配列番号83;配列番号84及び配列番号85;配列番号86及び配列番号87;もしくは配列番号88及び配列番号89の前記VH及びVLのアミノ酸配列;配列番号7及び配列番号8;配列番号13及び配列番号14;配列番号17及び配列番号18;もしくは配列番号19及び配列番号20内にそれぞれ含まれる前記VH及びVLのアミノ酸配列;または配列番号57、配列番号58、配列番号59、配列番号60、配列番号61、配列番号62、配列番号63、配列番号64、配列番号65、配列番号66、配列番号67、配列番号68、配列番号69、配列番号70、配列番号71、配列番号72、もしくは配列番号73のScFv配列を含む、抗体の前記CDR、あるいは
前記CDRのうちの1個以上において1つまたは2つのアミノ酸置換を伴う前記6個のCDR
を含む、
本発明1001~1010のいずれかの方法。
[本発明1012]
前記抗体またはそのフラグメント、バリアント、もしくは誘導体の少なくとも3個、少なくとも4個、少なくとも5個、少なくとも6個、少なくとも7個、少なくとも8個、少なくとも9個、少なくとも10個、少なくとも11個、または12個の抗原結合ドメインが、抗体のVH及びVLを含み、
前記VH及びVLが、それぞれ配列番号1及び配列番号2;配列番号3及び配列番号4;配列番号5及び配列番号6;配列番号9及び配列番号10;配列番号11及び配列番号12;配列番号15及び配列番号16;配列番号21及び配列番号22;配列番号23及び配列番号24;配列番号25及び配列番号26;配列番号27及び配列番号28;配列番号29及び配列番号30;配列番号31及び配列番号32;配列番号33及び配列番号34;配列番号35及び配列番号36;配列番号37及び配列番号38;配列番号39及び配列番号40;配列番号41及び配列番号42;配列番号43及び配列番号44;配列番号45及び配列番号46;配列番号47及び配列番号48;配列番号49及び配列番号50;配列番号51及び配列番号52;配列番号53及び配列番号54;配列番号55及び配列番号56;配列番号82及び配列番号83;配列番号84及び配列番号85;配列番号86及び配列番号87;配列番号88及び配列番号89に対し少なくとも90%同一であるアミノ酸配列を含むか、
前記VH及びVLが、配列番号7及び配列番号8;配列番号13及び配列番号14;配列番号17及び配列番号18;もしくは配列番号19及び配列番号20内にそれぞれ含まれる前記VH及びVLのアミノ酸配列に対し少なくとも90%同一であるアミノ酸配列を含むか、または
前記VH及びVLが、配列番号57、配列番号58、配列番号59、配列番号60、配列番号61、配列番号62、配列番号63、配列番号64、配列番号65、配列番号66、配列番号67、配列番号68、配列番号69、配列番号70、配列番号71、配列番号72、もしくは配列番号73に対し少なくとも90%同一であるアミノ酸配列を有するScFv内に含まれる、
本発明1001~1010のいずれかの方法。
[本発明1013]
前記抗体またはそのフラグメント、バリアント、もしくは誘導体の少なくとも4個、少なくとも10個、または12個の抗原結合ドメインが、配列番号1及び配列番号2、配列番号5及び配列番号6、配列番号84及び配列番号85、もしくは配列番号88及び配列番号89のアミノ酸配列をそれぞれ含む抗体のVH及びVL領域、または配列番号7及び配列番号8内にそれぞれ含まれる前記VH及びVLのアミノ酸配列を含む、本発明1012の方法。
[本発明1014]
前記抗体またはそのフラグメント、バリアント、もしくは誘導体が、2個の2価IgA結合ユニットまたはそのフラグメントと、J鎖またはそのフラグメントもしくはバリアントとを含む2量体IgA抗体であり、各結合ユニットが、抗原結合ドメインに各々会合した2個のIgA重鎖定常領域またはそのフラグメントを含む、本発明1001~1013のいずれかの方法。
[本発明1015]
前記IgA抗体またはそのフラグメントが、分泌構成要素またはそのフラグメントもしくはバリアントをさらに含む、本発明1014の方法。
[本発明1016]
前記IgA重鎖定常領域またはそのフラグメントが、Cα1ドメイン、Cα2ドメイン、及びCα3-tpドメインを各々含む、本発明1014または本発明1015の方法。
[本発明1017]
前記IgA重鎖定常領域がヒトIgA定常領域である、本発明1014~1016のいずれかの方法。
[本発明1018]
各結合ユニットが、前記IgA定常領域またはそのフラグメントに対しアミノ末端側に位置するVHを各々含む2個のIgA重鎖と、免疫グロブリン軽鎖定常領域に対しアミノ末端側に位置するVLを各々含む2個の免疫グロブリン軽鎖とを含む、本発明1014~1017のいずれかの方法。
[本発明1019]
前記抗体またはそのフラグメント、バリアント、もしくは誘導体が、5個または6個の2価IgM結合ユニットをそれぞれ含む5量体または6量体IgM抗体であり、各結合ユニットが、抗原結合ドメインに各々会合した2個のIgM重鎖定常領域またはそのフラグメントを含み、前記IgM重鎖定常領域またはそのフラグメントが、Cμ1ドメイン、Cμ2ドメイン、Cμ3ドメイン、及びCμ4-tpドメインを各々含む、本発明1001~1013のいずれかの方法。
[本発明1020]
前記抗体またはそのフラグメント、バリアント、もしくは誘導体が5量体であり、J鎖またはそのフラグメントもしくはそのバリアントをさらに含む、本発明1019の方法。
[本発明1021]
前記IgM重鎖定常領域がヒトIgM定常領域である、本発明1019または本発明1020の方法。
[本発明1022]
各結合ユニットが、前記IgM定常領域またはそのフラグメントに対しアミノ末端側に位置するVHを各々含む2個のIgM重鎖と、免疫グロブリン軽鎖定常領域に対しアミノ末端側に位置するVLを各々含む2個の免疫グロブリン軽鎖とを含む、本発明1019~1021のいずれかの方法。
[本発明1023]
前記併用療法の投与が、前記抗体もしくはそのフラグメントまたは前記化学療法剤の単独の投与と比較して治療有効性の強化をもたらす、本発明1001~1022のいずれかの方法。
[本発明1024]
前記治療有効性の強化が、腫瘍成長速度の低減、腫瘍退縮、または生存期間の増加を含む、本発明1023の方法。
[本発明1025]
前記対象がヒトである、本発明1001~1024のいずれかの方法。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】抗DR5 IgM及びイリノテカンの併用は、in vitroでのより完全な腫瘍細胞傷害性を誘発する。
図1A:抗DR5 IgM(黒四角)または抗DR5 IgM及びイリノテカン(白四角)0.4μMで処置したHCT15腫瘍細胞。
図1B:イリノテカン(黒丸)またはイリノテカン及び抗DR5 IgM 1ng/mL(白丸)で処置したHCT15腫瘍細胞。
【
図2】IgG耐性結腸腫瘍モデルにおけるIgMの有効性。
図2A:IgG抵抗性HCT15腫瘍細胞を移植し、1日5回のビヒクル(十字)、週3回の抗DR5 IgG 3mg/kg(丸)、1日5回の抗DR5 IgM 3mg/kg(四角)、または最初の1週間以内に3回のイリノテカン80mg/kg(三角)を投与した無胸腺ヌードマウスの腫瘍体積。
図2B:IgG抵抗性HCT15腫瘍細胞を移植し、1日5回のビヒクル(黒色の実線)、週3回の抗DR5 IgG 3mg/kg(黒色の破線)、1日5回の抗DR5 IgM 3mg/kg(灰色の破線)、または最初の1週間以内に3回のイリノテカン80mg/kg(黒色の点線)を投与した無胸腺ヌードマウスの全生存期間。
【
図3】抗DR5 IgGのイリノテカン標準治療との併用は有効性が強化されなかった。
図3A:IgG抵抗性HCT15腫瘍細胞を移植し、1日5回のビヒクル(十字)、週3回の抗DR5 IgG 3mg/kg(黒丸)、最初の1週間以内に3回のイリノテカン80mg/kg(黒三角)、または抗DR5 IgG及びイリノテカンの併用投与レジメン(白丸)を投与した無胸腺ヌードマウスの腫瘍体積。
図3B:IgG抵抗性HCT15腫瘍細胞を移植し、1日5回のビヒクル(黒色の実線)、週3回の抗DR5 IgG 3mg/kg(黒色の破線)、最初の1週間以内に3回のイリノテカン80mg/kg(黒色の点線)、または抗DR5 IgG及びイリノテカンの併用投与レジメン(灰色の実線)を投与した無胸腺ヌードマウスの全生存期間。
【
図4】抗DR5 IgMのイリノテカン標準治療との併用により、有効性が顕著に強化された。
図4A:IgG抵抗性HCT15腫瘍細胞を移植し、1日5回のビヒクル(十字)、1日5回の抗DR5 IgM 3mg/kg(四角)、最初の1週間以内に3回のイリノテカン80mg/kg(黒三角)、または抗DR5 IgM及びイリノテカンの併用投与レジメン(白四角)を投与した無胸腺ヌードマウスの腫瘍体積。
図4B:IgG抵抗性HCT15腫瘍細胞を移植し、1日5回のビヒクル(黒色の実線)、1日5回の抗DR5 IgM 3mg/kg(灰色の破線)、最初の1週間以内に3回のイリノテカン80mg/kg(黒色の点線)、または抗DR5 IgM及びイリノテカンの併用投与レジメン(灰色の実線)を投与した無胸腺ヌードマウスの全生存期間。
【
図5】抗DR5 IgM及びゲムシタビンの併用は、in vitroでのより完全な腫瘍細胞傷害性を誘発する。
図5A:BxPC3膵臓腫瘍細胞をゲムシタビン0.56μM(黒色のバー)、抗DR5 IgM Mab #5 4ng/mL(灰色のバー)、または2剤の併用(白色のバー)で処置した。
図5B:Panc-1膵臓腫瘍細胞をゲムシタビン0.56μM(黒色のバー)、抗DR5 IgM Mab #5 4ng/mL(灰色のバー)、または2剤の併用(白色のバー)で処置した。
【
図6】抗DR5 IgM及びゲムシタビンの併用は、in vitroでのより完全な腫瘍細胞傷害性を誘発する。
図6A:BxPC3膵臓腫瘍細胞を、抗DR5 IgM Mab #5の段階希釈物の単独(白丸)、またはゲムシタビン0.06μM(黒菱形)、ゲムシタビン0.19μM(黒逆三角)、ゲムシタビン0.56μM(黒直立三角)、ゲムシタビン1.67μM(黒四角)、もしくはゲムシタビン5μM(黒丸)との併用で処置した。
図6B:Panc-1膵臓腫瘍細胞を、抗DR5 IgM Mab #5の段階希釈物の単独(白丸)、またはゲムシタビン0.06μM(黒菱形)、ゲムシタビン0.19μM(黒逆三角)、ゲムシタビン0.56μM(黒直立三角)、ゲムシタビン1.67μM(黒四角)、もしくはゲムシタビン5μM(黒丸)との併用で処置した。
【
図7】抗DR5 IgGのゲムシタビン標準治療との併用は有効性がわずかに強化された。
図7A:BxPC3膵臓腫瘍フラグメントを皮下移植し、1日7回のビヒクル(十字)、単回用量の抗DR5 IgG Mab #2 3mg/kg(黒丸)、3日ごとに合計4回用量のゲムシタビン120mg/kg(黒三角)、または抗DR5 IgG及びゲムシタビンの併用投与レジメン(白丸)を投与したヌードマウスの腫瘍体積。
図7B:BxPC3膵臓腫瘍フラグメントを皮下移植し、1日7回のビヒクル(黒色の実線)、単回用量の抗DR5 IgG Mab #2 3mg/kg(黒色の破線)、3日ごとに合計4回用量のゲムシタビン120mg/kg(黒色の点線)、または抗DR5 IgG及びゲムシタビンの併用投与レジメン(灰色の実線)を投与したヌードマウスの全生存期間。
【
図8】抗DR5 IgMのゲムシタビン標準治療との併用により、腫瘍有効性が強化された。
図8A:BxPC3膵臓腫瘍フラグメントを皮下移植し、1日7回のビヒクル(十字)、1日7回の抗DR5 IgM Mab #2 3mg/kg(黒四角)、3日ごとに合計4回用量のゲムシタビン120mg/kg(黒三角)、または抗DR5 IgM及びゲムシタビンの併用投与レジメン(白四角)を投与したヌードマウスの腫瘍体積。
図8B:BxPC3膵臓腫瘍フラグメントを皮下移植し、1日7回のビヒクル(黒色の実線)、1日7回の抗DR5 IgM Mab #2 3mg/kg(灰色の破線)、3日ごとに合計4回用量のゲムシタビン120mg/kg(黒色の点線)、または抗DR5 IgM及びゲムシタビンの併用投与レジメン(灰色の実線)を投与したヌードマウスの全生存期間。
【
図9】抗DR5 IgM及びベネトクラクスの併用は、in vitroでのより完全な腫瘍細胞傷害性を誘発する。
図9A:Molm-13 AML腫瘍細胞を、抗DR5 IgM Mab #5 1.2ng/mL(灰色のバー)、ベネトクラクス3.7nM(黒色のバー)、または2剤の併用(白色のバー)で処置した。
図9B:MV-4-11 AML腫瘍細胞を、抗DR5 IgM Mab #5 37ng/mL(灰色のバー)、ベネトクラクス3.7nM(黒色のバー)、または2剤の併用(白色のバー)で処置した。
【
図10】抗DR5 IgM及びベネトクラクスの併用は、in vitroでのより完全な腫瘍細胞傷害性を誘発する。
図10A:Molm-13 AML腫瘍細胞を、抗DR5 IgM Mab #5の段階希釈物の単独(白丸)、またはベネトクラクス1.2nM(黒逆三角)、ベネトクラクス3.7nM(黒直立三角)、ベネトクラクス11nM(黒四角)、もしくはベネトクラクス33nM(黒丸)との併用で処置した。
図10B:MV-4-11 AML腫瘍細胞を、抗DR5 IgM Mab #5の段階希釈物の単独(白丸)、またはベネトクラクス1.2nM(黒逆三角)、ベネトクラクス3.7nM(黒直立三角)、ベネトクラクス11nM(黒四角)、ベネトクラクス33nM(黒丸)、もしくはベネトクラクス100nM(白四角)との併用で処置した。
【発明を実施するための形態】
【0020】
詳細な説明
定義
「1個の」(「a」または「an」)実体という用語は、1個または複数個のその実体を指すことに留意されたい。例えば、「1個の結合分子」は、1個以上の結合分子を表すように理解される。したがって、「1個の」(「a」または「an」)、「1個以上」、及び「少なくとも1個」という用語は、本明細書では互換的に使用することができる。
【0021】
さらに、本明細書で使用する場合の「及び/または」は、他方を伴うまたは伴わない2つの指定された特色または構成要素を具体的に開示するものとして解釈するものとする。したがって、「及び/または」という用語は、「A及び/またはB」のような表現で使用される場合、「A及びB」、「AまたはB」、「A」(単独)、ならびに「B」(単独)を含むように意図されている。同様に、「及び/または」という用語は、「A、B、及び/またはC」のような表現で使用される場合、以下の実施形態の各々を包含するように意図されている:A、B、及びC;A、B、またはC;AまたはC;AまたはB;BまたはC;A及びC;A及びB;B及びC;A(単独);B(単独);ならびにC(単独)。
【0022】
別途定義されない限り、本明細書で使用する技術的用語及び科学的用語は、本開示が関連する技術分野の当業者によって一般的に理解されている意味と同じ意味を有する。例えば、the Concise Dictionary of Biomedicine and Molecular Biology,Juo,Pei-Show,2nd ed.,2002,CRC Press;The Dictionary of Cell and Molecular Biology,3rd ed.,1999,Academic Press;及びthe Oxford Dictionary of Biochemistry and Molecular Biology,Revised,2000,Oxford University Pressは、本開示で使用されている用語の多くについての全般的辞書を当業者に提供する。
【0023】
単位、接頭語、及び記号は、国際単位系(SI)で承認された形態で示される。数値範囲は、その範囲を画定する数字を含む。別途指示されない限り、アミノ酸配列はアミノからカルボキシの方向に左から右に記載される。本明細書で提供される見出しは、本明細書全体を参照することにより得られる、本開示の様々な態様または態様の制限ではない。したがって、すぐ後に定義される用語は、明細書全体を参照することによって、より十分に定義される。
【0024】
本明細書で使用する場合、「ポリペプチド」という用語は、単数の「ポリペプチド」及び複数の「ポリペプチド」を包含するように意図されており、アミド結合(ペプチド結合の別名でも知られている)によって直線的に結合した単量体(アミノ酸)から構成される分子を指す。「ポリペプチド」という用語は、2個以上のアミノ酸からなる任意の鎖(1つまたは複数)を指し、特定の長さの生成物を指すわけではない。したがって、ペプチド、ジペプチド、トリペプチド、オリゴペプチド、「タンパク質」、「アミノ酸鎖」、または2個以上のアミノ酸からなる鎖(1個または複数個)を指すために使用されるその他の用語は、「ポリペプチド」の定義に含まれ、「ポリペプチド」という用語は、これらの用語の代わりに、またはこれらと互換的に使用することができる。また、「ポリペプチド」という用語は、ポリペプチドの発現後修飾の産物を指すようにも意図されており、発現後修飾としては、限定されるものではないが、グリコシル化、アセチル化、リン酸化、アミド化、及び既知の保護/遮断基による誘導体化、タンパク質切断、または非天然アミノ酸による修飾が挙げられる。ポリペプチドは、生物学的供給源から誘導するか、または組換え技術によって産生することができるが、指定された核酸配列から必ずしも翻訳されるわけではない。ポリペプチドは、化学合成を含む任意の方法で生成することができる。
【0025】
本明細書で開示されるポリペプチドのサイズは、約3アミノ酸以上、5アミノ酸以上、10アミノ酸以上、20アミノ酸以上、25アミノ酸以上、50アミノ酸以上、75アミノ酸以上、100アミノ酸以上、200アミノ酸以上、500アミノ酸以上、1,000アミノ酸以上、または2,000アミノ酸以上であり得る。ポリペプチドは定義された3次元構造を有し得るが、必ずしもこのような構造を有するわけではない。定義された3次元構造を有するポリペプチドは折り畳まれていると言われ、定義された3次元構造を有するのではなく、多数の異なる立体構造をとるポリペプチドは、折り畳まれていないと言われる。本明細書で使用する場合、糖タンパク質という用語は、アミノ酸(例えば、セリンまたはアスパラギン)の酸素含有側鎖または窒素含有側鎖を介してタンパク質に付着する少なくとも1個の炭水化物部分に結合したタンパク質を指す。
【0026】
「単離された」ポリペプチドまたはそのフラグメント、バリアント、もしくは誘導体は、その天然の環境内にあるのではないポリペプチドが意図されている。特定の精製レベルは要求されない。例えば、単離ポリペプチドは、そのネイティブまたは天然の環境から取り出すことができる。宿主細胞内で発現した組換え産生ポリペプチド及びタンパク質は、本明細書で開示される場合、単離されているとみなされ、任意の好適な技法によって分離、分画、または部分的もしくは実質的に精製されたネイティブまたは組換えポリペプチドであるとみなされる。
【0027】
本明細書で使用する場合、「非天然ポリペプチド」という用語またはその文法上の変化形は、「天然」であるもしくは「天然」であり得る、あるいは裁判官、または行政機関もしくは司法機関によって「天然」であると判定または解釈されるポリペプチドの形態を明示的に除外し、ただしこのような形態のみを除外する、条件付き定義である。
【0028】
本明細書で開示される他のポリペプチドは、上記ポリペプチドのフラグメント、誘導体、類似体、またはバリアント、及びこれらの任意の組合せである。本明細書で開示される場合、「フラグメント」、「バリアント」、「誘導体」、及び「類似体」という用語は、対応するネイティブの抗体またはポリペプチドの少なくともいくつかの特性(例えば、ある抗原に対し特異的に結合する特性)を保持する任意のポリペプチドを含む。ポリペプチドのフラグメントとしては、例えば、本明細書の他の箇所で論じられている特異的抗体フラグメントに加えて、タンパク質分解フラグメント及び欠失フラグメントが挙げられる。バリアント、例えばポリペプチドのバリアントには、上述のフラグメントが含まれ、また、アミノ酸の置換、欠失、または挿入による改変アミノ酸配列を有するポリペプチドも含まれる。特定の態様において、バリアントは非天然であり得る。天然には存在しないバリアントは、当技術分野で公知の変異誘発技法を用いて産生することができる。バリアントポリペプチドは、保存的または非保存的なアミノ酸の置換、欠失、または付加を含んでもよい。誘導体は、元のポリペプチドには見られない追加的な特徴を示すように改変されたポリペプチドである。例としては、融合タンパク質が挙げられる。バリアントポリペプチドは、本明細書では「ポリペプチド類似体」と呼ばれることもある。本明細書で使用する場合、ポリペプチドの「誘導体」は、官能性側鎖の反応によって化学的に誘導体化された1個以上のアミノ酸を有する主題ポリペプチドも指す。また、20種の標準的なアミノ酸のうちの1種以上の誘導体を含有するペプチドも「誘導体」に含まれる。例えば、4-ヒドロキシプロリンはプロリンの代用とすることができ、5-ヒドロキシリジンはリジンの代用とすることができ、3-メチルヒスチジンはヒスチジンの代用とすることができ、ホモセリンはセリンの代用とすることができ、オルニチンはリジンの代用とすることができる。
【0029】
「保存的アミノ酸置換」とは、あるアミノ酸が、同様の側鎖を有する別のアミノ酸に置換される置換である。塩基性側鎖(例えば、リジン、アルギニン、ヒスチジン)、酸性側鎖(例えば、アスパラギン酸、グルタミン酸)、極性無電荷側鎖(例えば、アスパラギン、グルタミン、セリン、トレオニン、チロシン、システイン)、非極性側鎖(例えば、グリシン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、プロリン、フェニルアラニン、メチオニン、トリプトファン)、ベータ分岐側鎖(例えば、トレオニン、バリン、イソロイシン)、及び芳香族側鎖(例えば、チロシン、フェニルアラニン、トリプトファン、ヒスチジン)を含めた同様の側鎖を有するアミノ酸のファミリーは当技術分野で定義されている。例えば、チロシンのフェニルアラニンへの置換は保存的置換である。ある特定の実施形態において、本開示のポリペプチド及び抗体の配列における保存的置換は、当該アミノ酸配列を含むポリペプチドまたは抗体が、結合分子が結合する抗原に結合するのを抑止しない。抗原結合を排除しないヌクレオチド及びアミノ酸保存的置換を特定する方法は、当技術分野で周知されている(例えば、Brummell et al.,Biochem.32:1180-1 187(1993);Kobayashi et al.,Protein Eng.12(10):879-884(1999);及びBurks et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 94:.412-417(1997)を参照)。
【0030】
「ポリヌクレオチド」という用語は、単一の核酸及び複数の核酸を包含するように意図されており、単離された核酸分子またはコンストラクト、例えば、メッセンジャーRNA(mRNA)、cDNA、またはプラスミドDNA(pDNA)を指す。ポリヌクレオチドは、従来的なホスホジエステル結合または従来的でない結合(例えば、ペプチド核酸(PNA)に見られるようなアミド結合)を含むことができる。「核酸」または「核酸配列」という用語は、ポリヌクレオチド中に存在する任意の1個以上の核酸セグメント、例えば、DNAまたはRNAフラグメントを指す。
【0031】
「単離された」核酸またはポリヌクレオチドは、その本来の環境から分離されている任意の形態の核酸またはポリヌクレオチドが意図されている。例えば、ゲル精製されたポリヌクレオチド、またはベクターに含まれるポリペプチドをコードする組換えポリヌクレオチドは、「単離された」とみなされる。また、クローニングのための制限部位を有するように操作されたポリヌクレオチドセグメント(例えば、PCR産物)は、「単離された」とみなされる。単離されたポリヌクレオチドのさらなる例としては、異種宿主細胞中で維持された組換えポリヌクレオチド、または緩衝液もしくは生理食塩水などの非ネイティブ溶液中にある(部分的もしくは実質的に)精製されたポリヌクレオチドが挙げられる。単離されたRNA分子としては、自然界では見られない、ポリヌクレオチドのin vivoまたはin vitroRNA転写物が挙げられる。単離されたポリヌクレオチドまたは核酸はさらに、合成により産生されたこのような分子を含む。加えて、ポリヌクレオチドまたは核酸は、プロモーター、リボソーム結合部位、または転写ターミネーターなどの制御エレメントであり得るか、またはこれを含み得る。
【0032】
本明細書で使用する場合、「非天然ポリヌクレオチド」という用語またはその文法上の変化形は、「天然」であるもしくは「天然」であり得る、あるいは裁判官、または行政機関もしくは司法機関によって「天然」であると判定または解釈される核酸またはポリヌクレオチドの形態を明示的に除外し、ただしこのような形態のみを除外する、条件付き定義である。
【0033】
本明細書中で使用される場合、「コード領域」は、アミノ酸に翻訳されるコドンからなる核酸の一部である。「ストップコドン」(TAG、TGA、またはTAA)はアミノ酸に翻訳されないものの、コード領域の一部とみなすことができる。ただし、任意の隣接する配列、例えば、プロモーター、リボソーム結合部位、転写ターミネーター、イントロンなどは、コード領域の一部ではない。2個以上のコード領域が、(例えば、単一のベクター上の)単一のポリヌクレオチドコンストラクト内に、または(例えば、別々の(異なる)ベクター上の)別々のポリヌクレオチドコンストラクト内に存在してもよい。さらに、任意のベクターは、単一のコード領域を含んでも2個以上のコード領域を含んでもよく、例えば、単一のベクターが、免疫グロブリン重鎖可変領域及び免疫グロブリン軽鎖可変領域を別々にコードしてもよい。加えて、ベクター、ポリヌクレオチド、または核酸は、別のコード領域と融合したまたは融合していない異種コード領域を含んでもよい。異種コード領域としては、限定されるものではないが、特化したエレメントまたはモチーフをコードする領域、例えば、分泌シグナルペプチドまたは異種機能的ドメインが挙げられる。
【0034】
ある特定の実施形態において、ポリヌクレオチドまたは核酸はDNAである。DNAの場合、ポリペプチドをコードする核酸を含むポリヌクレオチドは、通常、プロモーター及び/または、1個以上のコード領域と作用可能に会合した他の転写もしくは翻訳コントロールエレメントを含むことができる。作用可能な会合とは、遺伝子産物(例えば、ポリペプチド)のためのコード領域が、制御配列(複数可)の影響下またはコントロール下で遺伝子産物を発現させるような方法で1個以上の制御配列と会合している場合にいう。2個のDNAフラグメント(例えば、ポリペプチドコード領域及びそれと会合しているプロモーター)は、プロモーター機能の誘発が所望の遺伝子産物をコードするmRNAの転写をもたらす場合、及び、2個のDNAフラグメント間の結合の性質が、発現制御配列における遺伝子産物の発現を指示する能力を妨害しない、またはDNAテンプレートにおける転写される能力を妨害しない場合、「作用可能に会合」している。したがって、プロモーター領域が、ポリペプチドをコードする核酸と作用可能に会合していると考えられるのは、当該プロモーターが当該核酸の転写に影響を及ぼすことができた場合である。プロモーターは、所定の細胞におけるDNAの実質的な転写を指示する細胞特異的プロモーターであり得る。プロモーター以外の他の転写制御エレメント、例えばエンハンサー、オペレーター、リプレッサー、及び転写終結シグナルは、細胞特異的転写を指示するためにポリヌクレオチドと作用可能に会合している可能性がある。
【0035】
様々な転写制御領域が当業者に知られている。このような領域としては、限定されるものではないが、脊椎動物細胞内で機能する転写コントロール領域、例えば、限定されるものではないが、サイトメガロウイルスからのプロモーター及びエンハンサーセグメント(最初期プロモーター、イントロンAと連携)、シミアンウイルス40(初期プロモーター)、ならびにレトロウイルス(例えば、ラウス肉腫ウイルス)が挙げられる。その他の転写コントロール領域としては、アクチン、ヒートショックタンパク質、ウシ成長ホルモン、及びウサギβグロビンなどの脊椎動物遺伝子由来のもの、ならびに真核細胞内で遺伝子発現をコントロール可能な他の配列が挙げられる。さらなる好適な転写コントロール領域としては、組織特異的プロモーター及びエンハンサー、ならびにリンホカイン誘発性プロモーター(例えば、インターフェロンまたはインターロイキンによって誘発可能なプロモーター)が挙げられる。
【0036】
同様に、様々な翻訳コントロールエレメントが当業者に知られている。このようなエレメントとしては、限定されるものではないが、リボソーム結合部位、翻訳開始及び終止コドン、ならびにピコルナウイルスに由来するエレメント(特定的には、内部リボソーム進入部位またはIRES(CITE配列とも呼ばれる))が挙げられる。
【0037】
他の実施形態において、ポリヌクレオチドはRNAであり得、例えば、メッセンジャーRNA(mRNA)、トランスファーRNA、またはリボソームRNAの形態をとるRNAであり得る。
【0038】
ポリヌクレオチド及び核酸コード領域は、本明細書で開示されるポリヌクレオチドがコードするポリペプチドの分泌を指示する分泌またはシグナルペプチドをコードするさらなるコード領域と関連づけられてもよい。シグナル仮説によれば、哺乳類細胞によって分泌されるタンパク質は、シグナルペプチドまたは分泌リーダー配列を有し、これは、粗面小胞体全体にわたる成長中タンパク質鎖の搬出が開始したときに成熟タンパク質から切断される。当業者は、脊椎動物細胞が分泌するポリペプチドが、ポリペプチドのN末端と融合したシグナルペプチドを有し得、このシグナルペプチドが完全なまたは「全長」のポリペプチドから切断されて、ポリペプチドの分泌または「成熟」形態をもたらすことを認識している。ある特定の実施形態において、ネイティブシグナルペプチド、例えば、免疫グロブリン重鎖または軽鎖シグナルペプチド、または、作用可能に会合したポリペプチドの分泌を指示する能力を保持するその配列の機能的誘導体が使用される。代替的に、異種哺乳類シグナルペプチドまたはその機能的誘導体を使用することができる。例えば、野生型リーダー配列は、ヒト組織プラスミノーゲン活性化因子(TPA)またはマウスβ-グルクロニダーゼのリーダー配列で置換することができる。
【0039】
本明細書で使用する場合、「DR5」または「TRAILR2」という用語は、様々な細胞及び組織の表面で発現する腫瘍壊死因子膜貫通受容体タンパク質のファミリーのメンバーを指し、活性化すると細胞のアポトーシスを誘発することができる。
【0040】
本明細書では、DR5に結合することにより細胞アポトーシスを誘発する、ある特定の結合分子またはその抗原結合フラグメント、バリアント、もしくは誘導体が開示される。フルサイズの抗体について明確に言及されない限り、「結合分子」という用語は、フルサイズの抗体に加えてそのような抗体の抗原結合サブユニット、フラグメント、バリアント、類似体、または誘導体を包含し、例えば、抗体分子と同様の方法で抗原に結合するが異なるスキャフォールドを使用する、操作された抗体分子またはフラグメントを包含する。結合分子が多量体結合分子、例えば、5量体もしくは6量体のIgM抗体または2量体のIgA抗体である場合、多量体のフラグメント、バリアント、または誘導体に言及したときのそのフラグメント、バリアント、または誘導体は引き続き多量体であることを理解されたい。
【0041】
本明細書で使用する場合、「結合分子」という用語は、その最も広い意味において、受容体(例えば、エピトープまたは抗原決定基)に対し特異的に結合する分子を指す。本明細書でさらに記載されるように、結合分子は、本明細書に記載の1個以上の「抗原結合ドメイン」を含むことができる。結合分子の非限定的な例は、抗原特異的結合を保持する抗体またはそのフラグメントである。
【0042】
本明細書で使用する場合、「結合ドメイン」または「抗原結合ドメイン」という用語は、エピトープに対し特異的に結合するのに必要かつ十分である結合分子の領域を指す。例えば、「Fv」、例えば、抗体の可変重鎖及び可変軽鎖は、2個の別々のポリペプチドサブユニットまたは単鎖のいずれかとして、「結合ドメイン」であるとみなされる。その他の結合ドメインとしては、限定されるものではないが、ラクダ種に由来する抗体の可変重鎖(VHH)、またはフィブロネクチンスキャフォールド内で発現する6個の免疫グロブリン相補性決定領域(CDR)が挙げられる。本明細書に記載の「結合分子」は、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12個以上の「抗原結合ドメイン」を含むことができる。
【0043】
「抗体」及び「免疫グロブリン」という用語は、本明細書では互換的に使用することができる。抗体(あるいは本明細書で開示される、その抗原結合フラグメント、バリアント、もしくは誘導体、またはその多量体フラグメント、バリアント、もしくは誘導体)は、少なくとも重鎖の可変ドメイン(ラクダ種の場合)または少なくとも重鎖及び軽鎖の可変ドメインを含み、多量体分子の場合は、多量体化を可能にするための少なくともCμ4-tpまたはCα3-tp定常領域ドメインを含む。脊椎動物系における基本的な免疫グロブリン構造は、比較的十分に理解されている。例えば、Harlow et al.,Antibodies:A Laboratory Manual,(Cold Spring Harbor Laboratory Press,2nd ed.1988)を参照。別段の明記がない限り、「抗体」という用語は、抗体の小さな抗原結合フラグメントからフルサイズの抗体(例えば、2個の完全な重鎖及び2個の完全な軽鎖を含むIgG抗体、4つの完全な重鎖及び4つの完全な軽鎖を含み、J鎖及び/または分泌構成要素を含む2量体IgA抗体、あるいは10個または12個の完全な重鎖及び10個または12個の完全な軽鎖を含み、任意選択でJ鎖を含む、5量体または6量体のIgM抗体)に及ぶ任意のものを包含する。
【0044】
以下でより詳細に論じられるように、「免疫グロブリン」という用語は、生化学的に区別することができるポリペプチドの様々な広範なクラスを含む。当業者は、重鎖が、ガンマ、ミュー、アルファ、デルタ、またはイプシロン(γ、μ、α、δ、ε)及びそれらの間のいくつかのサブクラス(例えば、γ1~γ4またはα1-α2)に分類されることを理解している。この鎖の性質が、抗体の「アイソタイプ」をそれぞれIgG、IgM、IgA、IgG、またはIgEとして決定する。免疫グロブリンのサブクラス(サブタイプ)、例えば、IgG1、IgG2、IgG3、IgG4、IgA1、IgA2などは、十分に特徴づけられており、機能的な特殊化をもたらすことが知られている。これらの免疫グロブリンのそれぞれの修飾バージョンは、本開示を考慮すれば当業者に容易に認識可能であり、したがって、これは本開示の範囲内である。
【0045】
軽鎖は、カッパまたはラムダ(κ、λ)のいずれかに分類される。各重鎖クラスは、カッパ軽鎖またはラムダ軽鎖のいずれかと結合し得る。概して、軽鎖及び重鎖は互いに共有結合しており、免疫グロブリンが、例えば、ハイブリドーマ、B細胞、または遺伝子操作宿主細胞によって発現したとき、2個の重鎖の「テール」部分は、共有結合的なジスルフィド結合または非共有結合によって互いに結合する。重鎖の場合、アミノ酸配列は、Y配置の分岐した端部のN末端から各鎖の底部のC末端まで続く。ある特定の抗体(例えば、IgG抗体)の基本構造は、ジスルフィド結合により接続して「Y」構造を形成する2個の重鎖サブユニット及び2個の軽鎖サブユニットを含み、本明細書においてこの構造は「H2L2構造」または「結合ユニット」とも呼ばれる。
【0046】
「結合ユニット」という用語は、本明細書では結合分子の一部を指し、例えば、標準的な「H2L2」免疫グロブリン構造に対応する抗体またはその抗原結合フラグメント、すなわち、2個の重鎖またはそのフラグメント、及び2個の軽鎖またはそのフラグメントを指す。ある特定の態様において、例えば、結合分子が2価のIgG抗体またはその抗原結合フラグメントである場合、「結合分子」及び「結合ユニット」という用語は等価である。他の態様において、例えば、結合分子がIgA 2量体、IgM 5量体、またはIgM 6量体である場合、結合分子はそれぞれ2個、5個、または6個の「結合ユニット」を含む。結合ユニットは、全長抗体の重鎖及び軽鎖を含む必要はないが、典型的には2価であり、すなわち、本明細書で定義されるように、2個の「結合ドメイン」を含む。本開示で提供されるある特定の結合分子は2量体であり、IgA定常領域またはそのフラグメントを含む2個の2価結合ユニットを含む。本開示で提供されるある特定の結合分子は5量体または6量体であり、5個または6個の2価結合ユニットを含み、この結合ユニットは、多量体化を可能にするために、IgM定常領域またはその必要なフラグメントを含む。2個以上、例えば、2個、5個、または6個の結合ユニットを含む結合分子は、本明細書では「多量体」と呼ばれる。
【0047】
「価数」、「2価」、「多価」、及び文法的に同等の用語は、所与の結合分子または結合ユニットにおける結合ドメインの数を指す。そのため、所与の結合分子(例えば、IgM抗体またはそのフラグメント)に対する「2価」、「4価」、及び「6価」という用語は、それぞれ2個の結合ドメイン、4個の結合ドメイン、及び6個の結合ドメインの存在を示す。各結合ユニットが2価である典型的なIgM由来の結合分子において、結合分子自体は10または12の価数を有し得る。2価または多価の結合分子は、単一特異的である(すなわち、全ての結合ドメインが同じである)場合もあれば、二重特異的または多重特異的である(例えば、2個以上の結合ドメインが異なる場合、例えば、同じ抗原の異なるエピトープに結合するか、または完全に異なる抗原に結合する)場合もある。
【0048】
「エピトープ」という用語は、抗体に特異的に結合することができる任意の分子決定基を含む。ある特定の態様において、エピトープは、アミノ酸、糖側鎖、ホスホリル、またはスルホニルなどの分子の化学的に活性な表面グルーピングを含むことができ、ある特定の態様においては、3次元構造特性、または特定の電荷特性を有することができる。エピトープは、抗体によって結合される標的の領域である。
【0049】
「標的」という用語は、結合分子によって結合され得る物質を含むように最も広い意味で使用される。標的は、例えば、ポリペプチド、核酸、炭水化物、脂質、または他の分子であり得る。さらに、「標的」は、例えば、結合分子によって結合され得るエピトープを含む細胞、臓器、または生物であり得る。
【0050】
軽鎖と重鎖は共に、構造的相同性及び機能的相同性の領域に分類される。「定常」及び「可変」という用語は、機能的に使用される。この点において、可変軽鎖(VL)部分及び可変重鎖(VH)部分両方の可変ドメインが、抗原の認識及び特異性を決定することが理解されよう。逆に、軽鎖の定常領域(CL)及び重鎖の定常領域(例えば、CH1、CH2、CH3、またはCH4(存在する場合))は、分泌、経胎盤移動性、Fc受容体結合、補体結合などの生物学的特性を付与する。慣例により、定常領域ドメインのナンバリングは、定常領域ドメインが抗体の抗原結合部位またはアミノ末端からより遠位になるにつれて増加する。N末端側部分は可変領域であり、C末端側部分は定常領域であり、CH3(またはIgMの場合はCH4-tp)ドメイン及びCLドメインは実際に、それぞれ重鎖及び軽鎖のカルボキシ末端を含む。
【0051】
「全長IgM抗体重鎖」とは、N末端からC末端への方向に、抗体重鎖可変ドメイン(VH)、抗体定常重鎖定常ドメイン1(CM1またはCμ1)、抗体重鎖定常ドメイン2(CM2またはCμ2)、抗体重鎖定常ドメイン3(CM3またはCμ3)、及びテールピースを含み得る抗体重鎖定常ドメイン4(CM4またはCμ4)を含むポリペプチドである。
【0052】
「全長IgA抗体重鎖」とは、N末端からC末端への方向に、抗体重鎖可変ドメイン(VH)、抗体定常重鎖定常ドメイン1(CA1またはCα1)、抗体重鎖定常ドメイン2(CA2またはCα2)、及びテールピースを含み得る抗体重鎖定常ドメイン3(CA3またはCα3)を含むポリペプチドである。
【0053】
上記のように、可変領域は、結合分子が抗原上のエピトープを選択的に認識し、特異的に結合するのを可能にする。すなわち、結合分子(例えば、抗体)のVLドメイン及びVHドメイン、または相補性決定領域(CDR)のサブセットは、抗原結合ドメインを形成するように結合する。より具体的には、抗原結合ドメインは、VH鎖及びVL鎖の各々の3個のCDRによって定義することができる。ある特定の抗体は、より大きな構造を形成する。例えば、IgAは、2個のH2L2結合ユニット及びジスルフィド結合を介して共有結合したJ鎖を含む分子を形成することができ、この分子はさらに分泌構成要素と会合することができ、IgMは、5個または6個のH2L2結合ユニット及び、場合によっては、ジスルフィド結合を介して共有結合したJ鎖を含む5量体または6量体の分子を形成することができる。
【0054】
抗体の抗原結合ドメイン内に存在する6個の「相補性決定領域」または「CDR」は、短い非連続的なアミノ酸配列であり、抗体が水性環境内で3次元構成を呈するときに結合ドメインを形成するように特異的に配置される。結合ドメイン内の残りのアミノ酸は、「フレームワーク」領域と呼ばれ、より小さい分子間可変性を示す。フレームワーク領域は主としてβシート立体構造を採用し、CDRは、βシート構造を接続するループを形成し、このループは場合によってはβシート構造の一部を形成する。したがって、フレームワーク領域は、鎖間の非共有結合的相互作用によってCDRを正しい方向に配置するスキャフォールドを形成するように作用する。配置されたCDRによって形成された結合ドメインは、免疫反応性抗原上のエピトープに対し相補的な表面を定義する。この相補的表面は、抗体がその同族エピトープに対し非共有結合的に結合するのを促進する。CDR及びフレームワーク領域をそれぞれ構成するアミノ酸は、様々な異なる方法で定義されているため、任意の所与の重鎖または軽鎖可変領域が当業者によって容易に同定することができる(“Sequences of Proteins of Immunological Interest,”Kabat,E.,et al.,U.S.Department of Health and Human Services,(1983);及びChothia and Lesk,J.Mol.Biol.,196:901-917(1987)を参照(これらの全体が参照により本明細書に援用される))。
【0055】
当技術分野内で使用及び/または許容されている用語の定義が2つ以上存在する場合、本明細書で使用する用語の定義は、反対のことが明示的に述べられていない限り、このような意味全てを含むように意図されている。具体的な例は、重鎖ポリペプチドと軽鎖ポリペプチドの両方の可変領域内にある非連続的な抗原結合部位を説明するための「相補性決定領域」(「CDR」)という用語の使用である。これらの特定の領域は、例えば、Kabat et al.,U.S.Dept.of Health and Human Services,“Sequences of Proteins of Immunological Interest”(1983)及びChothia et al.,J.Mol.Biol.196:901-917(1987)によって説明されており、これらの文献は参照による本明細書に援用される。Kabat及びChothiaCDRの定義は、アミノ酸を互いに比較した場合のアミノ酸の重複またはサブセットを含む。それでも、抗体またはそのバリアントのCDRに言及するためのいずれかの定義(または当業者に知られている他の定義)の適用は、別段の指示がない限り、本明細書で定義及び使用される用語の範囲内であるように意図されている。上記で引用した各参考文献によって定義されるCDRを包含する適切なアミノ酸を、比較として以下の表1に示す。特定のCDRを包含する正確な残基番号は、CDRの配列及びサイズに応じて異なる。当業者は、抗体の可変領域のアミノ酸配列を考慮して、どの残基が特定のCDRを含むかを通例的に決定することができる。
【0056】
(表1)CDRの定義
*
*表1中の全てのCDR定義のナンバリングは、Kabat et al.(下記参照)によって示されるナンバリング慣例に従う。
【0057】
また、抗体可変ドメインは、CDRを含めた可変領域セグメントを特定するために、例えば、IMGT情報システム(www://imgt.cines.fr/)(IMGT(登録商標)/V-Quest)を用いて分析することもできる(例えば、Brochet et al.,Nucl.Acids Res.,36:W503-508,2008を参照)。
【0058】
Kabat et al.は、任意の抗体に適用可能な可変ドメイン配列のためのナンバリングシステムも定義した。当業者は、配列そのものを上回る実験データに依存せずに、この「Kabatナンバリング」のシステムを明瞭に任意の可変ドメイン配列に割り当てることができる。本明細書で使用する場合、「Kabatナンバリング」とは、Kabat et al.,U.S.Dept.of Health and Human Services,“Sequence of Proteins of Immunological Interest”(1983)によって示されるナンバリングシステムを指す。ただし、Kabatナンバリングシステムの使用が明示的に述べられない限り、本開示における全てのアミノ酸配列について連続したナンバリングが使用される。
【0059】
結合分子、例えば、抗体またはその抗原結合フラグメント、バリアント、もしくは誘導体、あるいは多量体フラグメント、そのバリアントまたは誘導体としては、限定されるものではないが、ポリクローナル、モノクローナル、ヒト、ヒト化、またはキメラ抗体、1本鎖抗体、エピトープ結合フラグメント、例えば、Fab、Fab’、及びF(ab’)2、Fd、Fvs、1本鎖Fv(scFv)、1本鎖抗体、ジスルフィド結合Fv(sdFv)、VLまたはVLドメインのいずれかを含むフラグメント、Fab発現ライブラリーによって産生されたフラグメントが挙げられる。ScFv分子は当技術分野で知られており、例えば、米国特許第5,892,019号に記載されている。
【0060】
「特異的に結合する」とは、概して、結合分子(例えば、抗体またはそのフラグメント、バリアント、もしくは誘導体)が、抗原結合ドメインを介しエピトープに結合し、その結合が抗原結合ドメインとエピトープとの間に何らかの相補性を伴うことを意味する。この定義によれば、結合分子が自らの抗原結合ドメインを介し、ランダムな無関係のエピトープに結合するよりも容易にあるエピトープに結合する場合、結合分子はそのエピトープに対し「特異的に結合する」と言われる。「特異性」という用語は、本明細書では、ある特定の結合分子がある特定のエピトープに結合する相対的親和性を称するために使用される。例えば、結合分子「A」は、所与のエピトープにおいて結合分子「B」よりも高い特異性を有するとみなすことができ、または結合分子「A」は、関連するエピトープ「D」に対するよりも高い特異性でエピトープ「C」に結合すると言うことができる。
【0061】
結合分子、例えば、本明細書で開示される抗体またはそのフラグメント、バリアント、もしくは誘導体は、標的抗原に対し、5×10-2秒-1、10-2秒-1、5×10-3秒-1、10-3秒-1、5×10-4秒-1、10-4秒-1、5×10-5秒-1、または10-5秒-1、5×10-6秒-1、10-6秒-1、5×10-7秒-1、または10-7秒-1以下のオフレート(k(off))で結合すると言うことができる。
【0062】
結合分子、例えば、本明細書で開示される抗体またはそのフラグメント、バリアント、もしくは誘導体は、標的抗原に対し、103M-1秒-1、5×103M-1秒-1、104M-1秒-1、5×104M-1秒-1、105M-1秒-1、5×105M-1秒-1、106M-1秒-1、または5×106M-1秒-1、または107M-1秒-1以上のオンレート(k(on))で結合すると言うことができる。
【0063】
結合分子、例えば、抗体またはそのフラグメント、バリアント、もしくは誘導体が、参照抗体または抗原結合フラグメントの所与のエピトープとの結合をある程度遮断する範囲において、そのエピトープに優先的に結合する場合、参照抗体または抗原結合フラグメントのそのエピトープとの結合を競合的に阻害すると言われる。競合的阻害は、当技術分野で公知の任意の方法、例えば、競合ELISAアッセイによって測定することができる。結合分子は、参照抗体または抗原結合フラグメントの所与のエピトープとの結合を少なくとも90%、少なくとも80%、少なくとも70%、少なくとも60%、または少なくとも50%競合的に阻害すると言うことができる。
【0064】
本明細書で使用する場合、「親和性」という用語は、個々のエピトープにおける、1個以上の結合ドメイン(例えば、免疫グロブリン分子の結合ドメイン)との結合の強さの尺度を指す。例えば、Harlow et al.,Antibodies:A Laboratory Manual,(Cold Spring Harbor Laboratory Press,2nd ed.1988)の27~28ページを参照。本明細書で使用する場合、「アビディティー」という用語は、結合ドメイン集団と抗原との間における複合体の全体的安定性を指す。例えば、Harlowの29~34ページを参照。アビディティーは、集団内の個々の結合ドメインにおける特定のエピトープとの親和性と、さらに免疫グロブリン及び抗原の結合価との両方に関連する。例えば、2価のモノクローナル抗体と、高度に反復するエピトープ構造(例えば、ポリマー)との間の相互作用は、高いアビディティーの1つと考えられる。2価のモノクローナル抗体と、細胞表面に高密度で存在する受容体との間の相互作用も、高いアビディティーを有すると考えられる。
【0065】
本明細書で開示される結合分子またはその抗原結合フラグメント、バリアント、もしくは誘導体は、その交差反応性の観点からも説明または特定することができる。本明細書で使用する場合、「交差反応性」という用語は、ある抗原に特異的な結合分子(例えば、抗体またはそのフラグメント、バリアント、もしくは誘導体)が第2の抗原と反応する能力を指し、2つの異なる抗原物質間の関連性の尺度である。したがって、結合分子は、その形成を誘発したもの以外のエピトープに結合する場合、交差反応性である。交差反応性エピトープは、概して、誘発性エピトープと同じ相補的な構造的特徴の多くを含み、場合によっては、実際に元のエピトープよりも良好に適合する。
【0066】
結合分子、例えば、抗体またはそのフラグメント、バリアント、もしくは誘導体は、抗原に対するその結合親和性の観点からも説明または特定することができる。例えば、結合分子は、解離定数すなわちKDが5×10-2M、10-2M、5×10-3M、10-3M、5×10-4M、10-4M、5×10-5M、10-5M、5×10-6M、10-6M、5×10-7M、10-7M、5×10-8M、10-8M、5×10-9M、10-9M、5×10-10M、10-10M、5×10-11M、10-11M、5×10-12M、10-12M、5×10-13M、10-13M、5×10-14M、10-14M、5×10-15M、または10-15M以下で抗原に結合することができる。
【0067】
1本鎖抗体または他の結合ドメインを含めた抗体フラグメントは、単独で存在する場合も、ヒンジ領域、CH1、CH2、CH3、もしくはCH4-tpドメイン、J鎖、または分泌構成要素のうちの1つ以上と組み合わせて存在する場合もある。また、可変領域(複数可)と、ヒンジ領域、CH1、CH2、CH3、もしくはCH4-tpドメイン、J鎖、または分泌構成要素のうちの1つ以上との任意の組合せを含むことができる抗原結合フラグメントも、例えば、多量体化を可能にするために含まれる。結合分子、例えば、抗体またはその抗原結合フラグメントは、鳥及び哺乳類を含めた任意の動物起源からのものとすることができる。抗体は、ヒト、マウス、ロバ、ウサギ、ヤギ、モルモット、ラクダ、リャマ、ウマ、またはニワトリの抗体であり得る。別の実施形態において、可変領域は、(例えば、サメからの)コンドリコイド起源であり得る。本明細書で使用する場合、「ヒト」抗体は、ヒト免疫グロブリンのアミノ酸配列を有する抗体を含み、また、ヒト免疫グロブリンライブラリーから、または1つ以上のヒト免疫グロブリンに対しトランスジェニックな動物から単離された抗体を含み、後述のように、及び例えばKucherlapati et al.による米国特許第5,939,598号で説明されているように、場合によっては内在的免疫グロブリンを発現することがあり、また発現しないこともある。
【0068】
本明細書で使用する場合、「サブユニット」という用語は、他の同一または異種のポリペプチド鎖と結合して、結合分子(例えば、抗体またはその抗原結合フラグメント)を生成する単一のポリペプチド鎖を指す。
【0069】
本明細書で使用する場合、「重鎖サブユニット」という用語は、免疫グロブリン重鎖に由来するアミノ酸配列を含み、結合分子(例えば、重鎖サブユニットを含む抗体)は、VHドメイン、CH1ドメイン、ヒンジ(例えば、上部、中部、及び/または下部ヒンジ領域)ドメイン、CH2ドメイン、CH3ドメイン、CH4-tpドメイン、またはこれらのバリアントもしくはフラグメントのうちの少なくとも1個を含むことができる。例えば、結合分子(例えば、抗体またはそのフラグメント、バリアント、もしくは誘導体)は、限定されるものではないが、VHドメインに加えて、CH1ドメイン;CH1ドメイン、ヒンジ、及びCH2ドメイン;CH1ドメイン及びCH3ドメイン;CH1ドメイン、ヒンジ、及びCH3ドメイン;またはCH1ドメイン、ヒンジドメイン、CH2ドメイン、及びCH3ドメインを含むことができる。ある特定の態様において、結合分子(例えば、抗体またはそのフラグメント、バリアント、もしくは誘導体)は、VHドメインに加えて、CH3ドメイン及びCH4-tp;またはCH3ドメイン、CH4-tpドメイン、及びJ鎖を含むことができる。定常領域部分は、場合によって同じアイソタイプからのもの(例えば、全てCμ定常ドメイン)であっても、混合物であってもよく、例えば、定常ドメインの一部がCμ定常ドメイン(例えば、Cμ4-tpドメイン)で他の定常ドメインが別の抗体アイソタイプからのもの(例えば、Cγ2及びCγ3定常ドメイン)であってもよい。さらに、本開示で使用するための結合分子は、ある特定の定常領域部分、例えば、CH2ドメインの全部または一部が欠如してもよい。当業者は、このようなドメイン(例えば、重鎖サブユニット)が、元の免疫グロブリン分子とはアミノ酸配列が異なるように修飾されてもよいことを理解するであろう。
【0070】
本明細書で使用する場合、「軽鎖サブユニット」という用語は、免疫グロブリン軽鎖に由来するアミノ酸配列を含む。軽鎖サブユニットは少なくともVLを含み、さらに、CL(例えば、CκまたはCλ)ドメインを含んでもよい。
【0071】
結合分子(例えば、抗体またはその抗原結合フラグメント、バリアント、もしくは誘導体)は、結合分子が認識または特異的に結合する抗原のエピトープ(複数可)または一部(複数可)の観点から説明または特定することができる。抗体の抗原結合ドメインと特異的に相互作用する標的抗原の一部は、「エピトープ」または「抗原決定基」である。標的抗原は、単一のエピトープまたは少なくとも2個のエピトープを含むことができ、抗原のサイズ、立体構造、及びタイプに応じて、任意の数のエピトープを含むことができる。
【0072】
先に示したように、様々な免疫グロブリンクラスの定常領域の構造及び3次元構成は周知されている。本明細書で使用する場合、「VHドメイン」という用語は、免疫グロブリン重鎖のアミノ末端側可変ドメインを含み、「CH1ドメイン」という用語は、免疫グロブリン重鎖の最初(最もアミノ末端側)の定常領域ドメインを含む。CH1ドメインはVHドメインに隣接し、典型的なIgG重鎖分子のヒンジ領域に対しアミノ末端側にある。
【0073】
本明細書で使用する場合、「CH2ドメイン」は、従来的なナンバリングスキームを用いて、例えば、IgG抗体のおよそアミノ酸244~アミノ酸360(Kabatナンバリングシステムではアミノ酸244~360、EUナンバリングシステムではアミノ酸231~340;Kabat EA et al.(前掲)を参照)にわたる重鎖分子の一部を含む。CH3ドメインは、IgG分子のCH2ドメインからC末端側にわたり、およそ108アミノ酸を含む。ある特定の免疫グロブリンクラス(例えば、IgM)は、さらにCH4-tp領域を含む。
【0074】
本明細書で使用する場合、「ヒンジ領域」という用語は、IgG、IgA、及びIgDの重鎖においてCH1ドメインをCH2ドメインに連結する重鎖分子の一部を含む。このヒンジ領域は約25個のアミノ酸を含み、柔軟性を有し、これにより、2個のN末端抗原結合領域が独立して動くことが可能である。
【0075】
本明細書中で使用する場合、「ジスルフィド結合」という用語は、2個の硫黄原子間に形成された共有結合を含む。アミノ酸システインはチオール基を含み、このチオール基によって第2のチオール基とのジスルフィド結合または架橋が形成され得る。
【0076】
本明細書で使用される場合、「キメラ抗体」という用語は、免疫反応性領域または部位が第1の種から得られるかまたはそれに由来し、定常領域(インタクト、部分的、または修飾されたものであり得る)が第2の種から得られる抗体を指す。いくつかの実施形態において、標的結合領域または部位は、非ヒト供給源(例えば、マウスまたは霊長類)に由来し、定常領域はヒトのものである。
【0077】
「多重特異性抗体」または「二重特異性抗体」という用語は、単一の抗体分子内の、2個以上の異なるエピトープに対する結合ドメインを有する抗体を指す。カノニカルな抗体構造に追加される他の結合分子は、2つの結合特異性を用いて構築され得る。二重特異的または多重特異的抗体によるエピトープ結合は、同時であっても経時的であってもよい。トリオーマ及びハイブリッドハイブリドーマは、二重特異的抗体を分泌することができる細胞株の2つの例である。二重特異的抗体は、組換え手段によって構築することもできる(Strohlein and Heiss,Future Oncol.6:1387-94(2010);Mabry and Snavely,IDrugs.13:543-9(2010))。 二重特異的抗体はダイアボディでもあってもよい。
【0078】
本明細書で使用する場合、「操作抗体」という用語は、重鎖及び軽鎖のいずれかまたは両方の可変ドメインが、CDR内またはフレームワーク領域内いずれかの1個以上のアミノ酸の少なくとも部分的な置換えによって改変されている抗体を指す。ある特定の態様において、既知の特異性を有する抗体からの全体のCDRを異種抗体のフレームワーク領域に移植することができる。代替的CDRは、フレームワーク領域が由来する抗体と同じクラスに由来するか、またはサブクラスの抗体であっても由来することができるが、CDRは、異なるクラスの抗体、例えば異なる種からの抗体に由来することもできる。既知の特異性を有する非ヒト抗体からの1つ以上の「ドナー」CDRがヒト重鎖または軽鎖フレームワーク領域に移植される操作抗体は、本明細書では「ヒト化抗体」と呼ばれる。特定の態様において、全てのCDRがドナー可変領域からの完全なCDRで置き換えられるわけではないが、それでもドナーの抗原結合能力をレシピエントの可変ドメインに移行させることができる。例えば、第5,585,089号、第5,693,761号、第5,693,762号、及び第6,180,370号に記載の説明を考慮すれば、これは十分に当業者の技能範囲内であり、通例の実験を行うことにより、または試行錯誤試験により、機能的操作抗体またはヒト化抗体が得られる。
【0079】
本明細書で使用する場合、「操作された」という用語は、合成手段(例えば、組換え技術、in vitroペプチド合成、ペプチドの酵素的もしくは化学的カップリング、またはこれらの技法の何らかの組み合わせ)による核酸またはポリペプチド分子の操作を含む。
【0080】
本明細書で使用する場合、「結合した」、「融合した」、もしくは「融合」という用語、または他の文法上の等価物は、互換的に使用することができる。これらの用語は、化学的結合体化または組換え手段を含めた任意の手段により、2つ以上のエレメントまたは要素が共に連結することを指す。「インフレーム融合」とは、2つ以上のポリヌクレオチドオープンリーディングフレーム(ORF)が連結して、元のORFの翻訳リーディングフレームを維持する方式で、連続的なより長いORFを形成することを指す。したがって、組換え融合タンパク質は、元のORFによってコードされたポリペプチドに対応する2つ以上のセグメントを含む単一のタンパク質である(これらのセグメントは、自然界では通常そのように連結されることはない)。リーディングフレームは、融合したセグメント全体にわたってこのように連続的に作製されるものの、セグメントは、例えば、インフレームリンカー配列によって、物理的または空間的に分離することができる。例えば、免疫グロブリン可変領域のCDRをコードするポリヌクレオチドは、インフレームで融合することができるが、「融合」CDRが連続的なポリペプチドの一部として同時翻訳される限り、少なくとも1個の免疫グロブリンフレームワーク領域または追加のCDR領域をコードするポリヌクレオチドによって分離することができる。
【0081】
本明細書で使用する場合、「架橋」という用語は、第3の分子によって2個以上の分子を一緒に連結することを指す。例えば、同じ抗原に特異的に結合する2つの結合ドメインを有する2価の抗体は、例えば、細胞上で発現するときに、その抗原の2つのコピーを「架橋」することができる。DR5を含めた多くのTNFスーパーファミリー受容体タンパク質は、活性化のために細胞表面の3つ以上の受容体の架橋を必要とする。DR5タンパク質の架橋とは、例えば、本明細書に開示される結合分子を、細胞表面で発現したDR5に接触させて、少なくとも3個のDR5単量体が1個以上の結合分子によって同時に結合するようにし、それにより受容体を活性化させることを意味する。
【0082】
ポリペプチドの文脈において、「線状配列」または「配列」とは、アミノ末端からカルボキシル末端への方向におけるポリペプチド内のアミノ酸の順序であり、配列内で隣り合ったアミノ酸は、ポリペプチドの一次構造内で連続している。ポリペプチドの別の一部に対し「アミノ末端側」または「N末端側」であるポリペプチドの一部は、連続したポリペプチド鎖内で先に現れる一部である。同様に、ポリペプチドの別の一部に対し「カルボキシ末端側」または「C末端側」であるポリペプチドの一部は、連続したポリペプチド鎖内で後に現れる一部分である。例えば、典型的な抗体において、可変ドメインは定常領域に対し「N末端側」であり、定常領域は可変ドメインに対し「C末端側」である。
【0083】
本明細書で使用する場合、「発現」という用語は、遺伝子が生化学物質、例えばポリペプチドを生成するプロセスを指す。このプロセスは、細胞内における遺伝子の機能的存在の任意の顕在化を含み、これには、限定されるものではないが、遺伝子ノックダウンならびに一過性発現及び安定性発現の両方が含まれる。これには、限定されるものではないが、RNA(例えば、メッセンジャーRNA(mRNA))への遺伝子転写、及びポリペプチド(複数可)へのこのようなmRNAの翻訳が含まれる。最終的所望産物が生化学物質である場合、発現にはその生化学物質及び任意の前駆体の創出が含まれる。遺伝子の発現は「遺伝子産物」をもたらす。本明細書で使用する場合、遺伝子産物は、核酸(例えば、遺伝子の転写によって生成されるメッセンジャーRNA)、または転写物から翻訳されるポリペプチドのいずれかであり得る。本明細書に記載される遺伝子産物にはさらに、転写後修飾(例えば、ポリアデニル化)を伴う核酸、または翻訳後修飾(例えば、メチル化、グリコシル化、脂質の付加、他のタンパク質サブユニットとの会合、タンパク質分解切断など)を伴うポリペプチドが含まれる。
【0084】
本明細書で使用する場合、「がん」及び「がん性」とは、細胞集団が非制御性の細胞成長によって特徴づけられる、哺乳類における生理的状態を指すか、またはそのような状態を説明する。がんは、例えば、固形腫瘍もしくは悪性腫瘍、または血液癌もしくは悪性腫瘍として分類することができる。いずれのタイプも、転移として離れた部位に移動し得る。固形腫瘍は、例えば、肉腫、癌腫、黒色腫、またはこれらの転移として分類することができる。
【0085】
「増殖性障害」及び「増殖性疾患」という用語は、がんなどの異常な細胞増殖に関連する障害を指す。本明細書で使用する場合、「腫瘍」及び「新生物」とは、過剰な細胞成長または増殖から生じる任意の組織腫瘤を指し、良性(非がん性)の病変、または前がん性を含めた悪性(がん性)の病変のいずれかである。
【0086】
本明細書で使用する場合、「転移(単数)」、「転移(複数)」、「転移性」という用語、及び他の文法上の等価物は、起点部位(例えば、原発腫瘍)から身体の他の領域へと拡散または移行し、新たな位置での同様のがん性病変発生を伴う、がん細胞を指す。「転移性(metastatic)」または「転移性(metastasizing)」細胞とは、隣接する細胞との接着的接触を喪失し、血流またはリンパを介して疾患の原発部位から移動して隣接する身体構造に侵入する細胞である。これらの用語は、転移のプロセスも指し、これには、限定されるものではないが、原発腫瘍からのがん細胞の分離、循環に対する腫瘍細胞の血管内侵入、腫瘍細胞の生存及び離れた部位への移動、循環から新たな部位への付着及び血管外遊出、ならびに離れた部位でのミクロコロニー化、ならびに離れた部位での腫瘍成長及び発生が含まれる。
【0087】
このような固形腫瘍の例としては、例えば、扁平上皮がん、腺癌、基底細胞癌、腎細胞癌、乳房の腺管癌、軟部組織肉腫、骨肉腫、黒色腫、小細胞肺癌、非小細胞肺癌(NSCLC)、肺の腺癌、腹膜癌、肝細胞癌、胃腸癌、胃癌、膵臓癌、神経内分泌癌、膠芽腫、子宮頚癌、卵巣癌、肝臓癌、腎臓癌、脳癌、ヘパトーマ、乳癌、結腸癌、結腸直腸癌、子宮内膜または子宮癌、食道癌、唾液腺癌、腎臓癌、前立腺癌、外陰癌、甲状腺癌、頭頚部癌、これらの任意の転移、またはこれらの任意の組合せが挙げられる。
【0088】
血液癌または悪性腫瘍の例としては、白血病、リンパ腫、骨髄腫、急性骨髄性白血病、慢性骨髄性白血病、急性リンパ性白血病、慢性リンパ性白血病、有毛細胞白血病、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、多発性骨髄腫、これらの任意の転移、またはこれらの任意の組合せが挙げられる。
【0089】
ある特定の実施形態において、本明細書で提供される方法による治療に適用可能ながんとしては、限定されるものではないが、肉腫、乳癌、卵巣癌、子宮頚癌、頭頚部癌、NSCLC、食道癌、胃癌、腎臓癌、肝臓癌、膀胱癌、結腸直腸癌、及び膵臓癌が挙げられる。
【0090】
「治療有効量」という用語は、対象、例えば、ヒトにおける疾患または障害を「治療する」、または場合によっては「防止する」のに有効な抗体、ポリペプチド、ポリヌクレオチド、有機小分子、または他の薬物の量を指す。がんの場合、薬物の治療有効量は、以下のことが可能である:がん細胞の数を低減すること;がん細胞の分裂を遅らせるもしくは停止すること;腫瘍サイズの増加を低減するもしくは遅らせること;がん細胞の周囲臓器への浸潤(例えば、がんの軟部組織及び骨への拡散を含む)を阻害する、例えば、抑制する、遅らせる、防止する、停止する、遅延させる、もしくは逆行させること;腫瘍転移を阻害する、例えば、抑制する、遅らせる、防止する、縮小する、停止する、遅延させる、もしくは逆行させること;腫瘍成長を阻害する、例えば、抑制する、遅らせる、防止する、停止する、遅延させる、もしくは逆行させること;がんに関連する症状のうちの1つ以上をある程度まで軽減すること;罹患率及び死亡率を低減すること;クオリティーオブライフを改善すること;またはこのような効果の組合せ。薬物は、既存のがん細胞の成長を防止する及び/または殺滅する限りにおいて、細胞分裂抑制性及び/または細胞傷害性と呼ばれ得る。
【0091】
「治療する」もしくは「治療」もしくは「治療すること」、または「緩和する」もしくは「緩和すること」などの用語は、1)診断された病的状態または障害を治癒する、遅くする、その症状を軽減する、逆行させる、及び/またはその進行を停止する治療措置、ならびに2)標的とされる病的状態または障害を防止する及び/またはその発生を遅くする予防的または防止的措置の両方を指す。したがって、治療を必要とする者には、障害を既に有する者、障害を有する傾向にある者、及び障害が防止されるべきである者が含まれる。患者は、以下のうちの1つ以上を示す場合、本開示の方法に従って首尾よく「治療」されている:がん細胞の数の減少もしくは完全な不在;腫瘍サイズの低減;または腫瘍の成長の遅延もしくは逆行、例えば、抑制、防止、遅延、縮小、遅延、もしくは転移(例えば、軟部組織及び骨へのがんの拡散を含めた、周囲臓器へのがん細胞の浸潤)の逆行;腫瘍転移の阻害、例えば、抑制、遅延、防止、収縮、逆行、遅延、もしくは不在;腫瘍成長の阻害、例えば、抑制、遅延、防止、縮小、逆行、遅延、もしくは欠如;特定のがんに関連する1つ以上の症状の軽減;罹患率及び死亡率の低減;クオリティーオブライフの改善;または効果の何らかの組合せ。有益なまたは望ましい臨床的結果としては、以下に限定されないが、症状の緩和、疾患程度の減弱、疾患状態の安定化(すなわち、悪化していないこと)、疾患進行の遅延または遅くすること、疾患状態の改善または軽減、及び軽快(部分的または全体的)が挙げられ、検出可能なものも検出不可能なものも含まれる。「治療」は、治療を受けていない場合に予想される生存期間に比べて生存期間を延長することも意味する場合がある。治療が必要な者としては、状態もしくは障害を既に有する者、ならびに状態もしくは障害を有する傾向にある者、または状態もしくは障害を防止する必要がある者が挙げられる。
【0092】
「対象」または「個体」または「動物」または「患者」または「哺乳類」とは、診断、予後、または治療が所望される任意の対象、特に哺乳類対象を意味する。哺乳類対象には、ヒト、飼育動物、家畜、及び動物園、スポーツ、または愛玩動物、例えば、イヌ、ネコ、モルモット、ウサギ、ラット、マウス、ウマ、ブタ、ウシ、クマなどが含まれる。
【0093】
本明細書で使用する場合、「療法から利益を得る対象」及び「治療を必要とする動物」のような表現は、1個以上の抗原結合ドメインを含む結合分子(例えば、抗体)の投与から利益を得る対象(例えば、哺乳類対象)を含む。このような結合分子(例えば、抗体)は、例えば、診断手順及び/または疾患の治療もしくは防止のために使用することができる。
【0094】
IgM結合分子
IgMは、抗原による刺激に応答してB細胞によって産生される第1の免疫グロブリンであり、血清中におよそ1.5mg/mlで存在し、半減期は5日である。IgMは、5量体または6量体の分子である。IgM結合ユニットは、2個の軽鎖及び2個の重鎖を含む。IgGが3つの重鎖定常ドメイン(CH1、CH2、CH3)を含むのに対し、IgMの重(μ)鎖はさらに、C末端側の「テールピース」(tp)を含む第4の定常ドメイン(CH4)を含む。ヒトIgM定常領域は、典型的にはアミノ酸配列の配列番号74を含む。ヒトCμ1領域は配列番号74の約アミノ酸5から約アミノ酸102の範囲であり、ヒトCμ2領域は配列番号74の約アミノ酸114から約アミノ酸205の範囲であり、ヒトCμ3領域は配列番号74の約アミノ酸224から約アミノ酸319の範囲であり、Cμ4領域は配列番号74の約アミノ酸329から約アミノ酸430であり、テールピースは配列番号74の約アミノ酸431から約アミノ酸453の範囲である。配列番号74を以下に提示する。
【0095】
5個のIgM結合ユニットは、追加の小さなポリペプチド鎖(J鎖)と共に複合体を形成して、IgM抗体を形成することができる。成熟ヒトJ鎖は、アミノ酸配列の配列番号76を含む。J鎖を伴わない場合、IgM結合ユニットは、典型的には集合して6量体を形成する。理論に束縛されることは望まないが、IgM結合ユニットが集合し5量体または6量体の結合分子を形成することには、Cμ3及びCμ4ドメインが関係すると考えられている。したがって、本開示で提供される5量体または6量体結合分子は、典型的には、少なくともCμ3及びCμ4ドメインを含むIgM定常領域を含む。配列番号76を以下に提示する。
【0096】
IgM重鎖定常領域はさらに、Cμ2ドメインもしくはそのフラグメント、Cμ1ドメインもしくはそのフラグメント、及び/またはその他のIgM重鎖ドメインを含むことができる。ある特定の態様において、本明細書で提供される結合分子は、完全なIgM重(μ)鎖定常ドメイン(例えば、配列番号74)またはそのバリアント、誘導体、もしくは類似体を含むことができる。
【0097】
5量体または6量体の抗DR5結合分子
本開示は、5量体または6量体の結合分子、すなわち、DR5に特異的に結合することができる、本明細書で定義される「結合ユニット」を5個または6個有する結合分子を提供する。本明細書で提供される結合分子は、単一の結合ユニット(例えば、2価のIgG抗体)から構成された結合分子と比較して、改善された結合特性または生物学的活性を有することができる。例えば、5量体または6量体の結合分子は、細胞(例えば、腫瘍細胞)の表面上の3個以上のDR5分子をより効率的に架橋し、それによって細胞のアポトーシスを容易にすることができる。
【0098】
本明細書で提供される結合分子は、同様に、合成またはキメラ構造から構成された多価の結合分子と比較して独特の特性を有することができる。例えば、ヒトIgM定常領域を使用することで、キメラ定常領域または合成的構造を含む結合分子に比べて免疫原性を低減し、よって安全性を高めることができる。さらに、IgMベースの結合分子は、一貫して6量体または5量体のオリゴマーを形成し、より均質な発現産物をもたらす。優れた補体固定は、IgMベースの結合分子の有利なエフェクター機能でもあり得る。
【0099】
ある特定の態様において、本開示は、5個または6個の2価結合ユニットをそれぞれ含む5量体または6量体の結合分子であって、各結合ユニットが2個のIgM重鎖定常領域またはそのフラグメントを含む、結合分子を提供する。ある特定の態様において、2個のIgM重鎖定常領域は、ヒト重鎖定常領域である。
【0100】
本明細書で提供される結合分子が5量体である場合、結合分子はさらに、J鎖またはそのフラグメントもしくはバリアントを含むことができる。
【0101】
IgM重鎖定常領域は、Cμ1ドメイン、Cμ2ドメイン、Cμ3ドメイン、及び/またはCμ4ドメインのうちの1つ以上を含むことができ、ただし、定常領域が結合分子内で所望の機能を果たす(例えば、第2のIgM定常領域と会合して結合ドメインを形成する、または他の結合ユニットと会合して5量体または6量体を形成する)ことを条件とする。ある特定の態様において、個別の結合ユニット内の2個のIgM重鎖定常領域またはそのフラグメントはそれぞれ、Cμ3ドメインもしくはそのフラグメント、Cμ4ドメインもしくはそのフラグメント、テールピース(TP)もしくはそのフラグメント、またはCμ3ドメイン、Cμドメイン、及びTP、もしくはそのフラグメントの任意の組合せを含む。ある特定の態様において、個別の結合ユニット内の2個のIgM重鎖定常領域またはそのフラグメントはそれぞれ、さらに、Cμ2ドメインもしくはそのフラグメント、Cμ1ドメインもしくはそのフラグメント、またはCμ1ドメインもしくはそのフラグメント及びCμ2ドメインもしくはそのフラグメントを含む。
【0102】
ある特定の態様において、所与の結合ユニット内の2個のIgM重鎖定常領域の各々は、抗原結合ドメイン、例えば、抗体のFv部分、例えば、ヒトまたはマウス抗体のVH及びVLと会合しており、このとき、VLは軽鎖定常領域と会合してもよい。本明細書で提供される結合分子において、結合分子の少なくとも3個の抗原結合ドメインは、DR5結合ドメイン、すなわち、DR5(例えば、ヒトDR5)に対し特異的に結合することができる結合ドメインである。
【0103】
IgA結合分子
IgAは粘膜免疫において決定的な役割を担っており、産生される総免疫グロブリンの約15%を構成する。IgAは、単量体または2量体の分子である。IgA結合ユニットは、2個の軽鎖及び2個の重鎖を含む。IgAは、3個の重鎖定常ドメイン(Cα1、Cα2、Cα3)を含み、またC末端側の「テールピース」を含む。ヒトIgAは2つのサブタイプ、IgA1及びIgA2を有する。ヒトIgA1定常領域は、典型的にはアミノ酸配列の配列番号78を含む。ヒトCα1領域は配列番号78の約アミノ酸6から約アミノ酸98の範囲であり、ヒトCα2領域は配列番号78の約アミノ酸125から約アミノ酸220の範囲であり、ヒトCα3領域は配列番号78の約アミノ酸228から約アミノ酸330であり、テールピースは配列番号78の約アミノ酸331から約アミノ酸352の範囲である。ヒトIgA2定常領域は、典型的にはアミノ酸配列の配列番号79を含む。ヒトCα1領域は配列番号79の約アミノ酸6から約アミノ酸98の範囲であり、ヒトCα2領域は配列番号79の約アミノ酸112から約アミノ酸207の範囲であり、ヒトCα3領域は配列番号79の約アミノ酸215から約アミノ酸317であり、テールピースは配列番号79の約アミノ酸318から約アミノ酸340の範囲である。配列番号78及び79を以下に提示する。
【0104】
2個のIgA結合ユニットは、分泌IgA(sIgA)抗体を形成するために、2個のさらなるポリペプチド鎖、J鎖(配列番号76)及び分泌構成要素(前駆体:配列番号80、成熟型:配列番号81)を有する複合体を形成することができる。理論に束縛されることは望まないが、IgA結合ユニットが集合し2量体sIgA結合分子を形成することには、Cα3及びテールピースドメインが関係すると考えられている。したがって、本開示で提供される2量体sIgA結合分子は、典型的には、少なくともCα3及びテールピースドメインを含むIgA定常領域を含む。配列番号80及び配列番号81を以下に提示する。
【0105】
IgA重鎖定常領域はさらに、Cα2ドメインもしくはそのフラグメント、Cα1ドメインもしくはそのフラグメント、及び/またはその他のIgA重鎖ドメインを含むことができる。ある特定の態様において、本明細書で提供される結合分子は、完全なIgA重(α)鎖定常ドメイン(例えば、配列番号78または配列番号79)またはそのバリアント、誘導体、もしくは類似体を含むことができる。
【0106】
2量体DR5結合分子
本開示は、DR5に対し特異的に結合することができる2量体結合分子、例えば、本明細書で定義されている2個のIgA「結合ユニット」を有する結合分子またはそのフラグメント、バリアント、もしくは誘導体を提供する。本明細書で提供される結合分子は、単一の結合ユニット(例えば、2価のIgG抗体)から構成された結合分子と比較して、改善された結合特性または生物学的活性を有することができる。例えば、IgA結合分子は、細胞(例えば、腫瘍細胞)の表面上の3個以上のDR5単量体をより効率的に架橋し、それによって細胞のアポトーシスを容易にすることができる。さらに、IgA結合分子は、本明細書で提供される結合分子により大きな組織分布を提供する粘膜部位に達することができる。IgAベース結合分子の使用により、例えば、本明細書で提供される結合分子のより大きな組織分布を可能にすることができる。粘膜分布は、ある特定のがん、例えば、肺癌、胃癌、卵巣癌、結腸直腸癌、または扁平上皮癌に有益であり得る。同様に、本明細書で提供される2量体結合分子は、5個または6個の結合ユニットを含む結合分子、例えば、6量体または5量体IgM抗体と区別できる結合特性または生物学的活性を有することができる。例えば、2量体結合分子はより小さく、例えば、固形腫瘍でのより良好な組織侵入を達成することができる。
【0107】
ある特定の態様において、本開示は、2個の2価結合ユニット含む2量体の結合分子であって、各結合ユニットが2個のIgA重鎖定常領域またはそのフラグメントを含む、結合分子を提供する。ある特定の態様において、2個のIgA重鎖定常領域は、ヒト重鎖定常領域である。
【0108】
本明細書で提供される2量体IgA結合分子はさらに、J鎖またはそのフラグメントもしくはバリアントを含むことができる。本明細書で提供される2量体IgA結合分子はさらに、分泌構成要素またはそのフラグメントもしくはバリアントを含むことができる。
【0109】
IgA重鎖定常領域は、Cα1ドメイン、Cα2ドメイン、及び/またはCα3ドメインのうちの1個以上を含むことができるが、定常領域が結合分子内で所望の機能を果たすことができること、例えば、軽鎖定常領域と会合して抗原結合ドメインの形成を容易にする、または別のIgA結合ユニットと会合して2量体結合分子を形成することができることを条件とする。ある特定の態様において、個別の結合ユニット内の2個のIgA重鎖定常領域またはそのフラグメントはそれぞれ、Cα3ドメインもしくはそのフラグメント、テールピース(TP)もしくはそのフラグメント、またはCα3ドメイン、TP、もしくはそのフラグメントの任意の組合せを含む。ある特定の態様において、個別の結合ユニット内の2個のIgA重鎖定常領域またはそのフラグメントはそれぞれ、さらに、Cα2ドメインもしくはそのフラグメント、Cα1ドメインまたはもしくはそのフラグメント、またはCα1ドメインもしくはそのフラグメント及びCα2ドメインもしくはそのフラグメントを含む。
【0110】
ある特定の態様において、所与の結合ユニット内の2個のIgA重鎖定常領域の各々は、抗原結合ドメイン、例えば、抗体のFv部分、例えば、ヒトまたはマウス抗体のVH及びVLと会合しており、このとき、VLは軽鎖定常領域と会合してもよい。本明細書で提供される結合分子において、結合分子の少なくとも3個の抗原結合ドメインは、DR5結合ドメイン、すなわち、DR5(例えば、ヒトDR5)に対し特異的に結合することができる結合ドメインである。
【0111】
修飾されたJ鎖
ある特定の態様において、本明細書で提供される2量体または5量体の結合分子のJ鎖は、例えば、1つの異種部分または2つ以上の異種部分を導入することにより、IgMまたはIgA結合分子が集合しその結合標的(複数可)に結合する能力を妨げずに、修飾され得る。PCT公開第2015/153912号、PCT公開第WO2017/059387号、及びPCT公開第WO2017/059380号を参照(これらの各々は、その全体が参照により本明細書に援用される)。したがって、本明細書で提供される2量体または5量体結合分子は、本明細書の他の箇所に記載されている多重特異的2量体または5量体結合分子を含めて、J鎖またはそのフラグメントに導入された異種部分を含む修飾されたJ鎖またはその機能的フラグメントを含むことができる。ある特定の態様において、異種部分は、J鎖とインフレームで融合した、またはJ鎖と化学的に結合体化したペプチドまたはポリペプチド配列であり得る。ある特定の態様において、異種部分は、J鎖と結合体化した化学部分であり得る。J鎖に付着する異種部分としては、限定されるものではないが、結合部分、例えば、抗体またはその抗原結合フラグメント、例えば、1本鎖Fv(ScFv)分子、2量体もしくは5量体の結合分子の半減期を増加することができる安定化ペプチド、またはポリマーもしくは細胞毒素などの化学部分を挙げることができる。
【0112】
いくつかの実施形態において、修飾されたJ鎖は抗原結合ドメインを含むことができ、抗原結合ドメインとしては、限定されるものではないが、標的抗原に対し特異的に結合することができるポリペプチド(小ペプチドを含む)が挙げられる。ある特定の態様において、修飾されたJ鎖と会合した抗原結合ドメインは、本明細書の他の箇所に記載の抗体またはその抗原結合フラグメントであり得る。ある特定の態様において、抗原結合ドメインは、例えば、ラクダ科抗体またはコンドリクトイド(condricthoid)抗体からの、scFv結合ドメインまたは1本鎖結合ドメインであり得る。抗原結合ドメインは、J鎖の機能または会合したIgMまたはIgA抗体の機能を妨害することなく、抗原結合ドメインのその結合標的への結合を可能にする任意の位置でJ鎖に導入することができる。挿入位置としては、限定されるものではないが、C末端もしくはその付近、N末端もしくはその付近、またはJ鎖の3次元構造に基づいてアクセス可能な内部の位置が挙げられる。ある特定の態様において、抗原結合ドメインは、配列番号76のシステイン残基92と101との間の配列番号76のヒトJ鎖に導入することができる。さらなる態様において、抗原結合ドメインは、グリコシル化部位またはその付近で配列番号76のヒトJ鎖に導入することができる。さらなる態様において、抗原結合ドメインは、C末端から約10アミノ酸残基以内の配列番号76のヒトJ鎖に導入することができる。
【0113】
DR5結合ドメイン
本明細書で提供されるDR5結合分子、例えば、抗DR5抗体またはそのフラグメント、バリアント、もしくは誘導体は、2個、5個、または6個の2価結合ユニットを含むそれぞれ2量体、5量体、または6量体であり得る。結合ユニットは、全長であるか、または結合機能を保持するそのバリアントもしくはフラグメントであり得る。
【0114】
各結合ユニットは、2個のIgAまたはIgM重鎖定常領域またはそのフラグメントを含み、それぞれが抗原結合ドメインと会合している。上記のように、抗原結合ドメインは、エピトープに対し特異的に結合するのに必要かつ十分である結合分子の領域である。本明細書に記載の「結合分子」は、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12個以上の「抗原結合ドメイン」を含むことができる。
【0115】
本明細書で提供される2量体、5量体、または6量体の結合分子は、DR5に対し特異的かつアゴニスト的に結合する少なくとも3個の抗原結合ドメインを含むことができる。上記のように、DR5は活性化されると、結合したDR5タンパク質を発現する細胞のアポトーシスを誘発し得る。現在理解されているところでは、アポトーシスは、複数の受容体タンパク質が一緒に結合して受容体分子の架橋を引き起こし、シグナルが細胞膜を横断してDR5を発現する細胞のサイトゾルに伝達されたときに生じる。
【0116】
本明細書で提供される2量体、5量体、または6量体結合分子は、細胞の表面に発現される少なくとも3つのDR5単量体を架橋することができる。本明細書で提供されるDR5結合分子の2量体、5量体、または6量体の性質のために、分子は細胞上の3、4、5、6、7、8、9、10、11、または12個ものDR5単量体と架橋することができる。次いで、受容体タンパク質は互いに空間的に接近し、それにより受容体タンパク質の架橋及び活性化に寄与する。本明細書で提供されるDR5結合分子の2価結合ユニットのうちの5個全てまたは6個全てが受容体に結合し、単一細胞上でそれぞれ最大10個または12個のDR5単量体に結合すると、受容体の架橋及び活性化が起こり得る。
【0117】
各結合ユニットは2価であるため、各結合分子は10個(5量体結合分子の場合)または12個(6量体結合分子の場合)のDR5単量体に結合することができる。
【0118】
本明細書で提供される2量体、5量体、または6量体の結合分子の結合により受容体が活性化されると、細胞はいずれも上記のようにアポトーシスを経る。
【0119】
ある特定の態様において、本明細書で開示される2量体、5量体、または6量体の結合分子は、同様にDR5に対し特異的に結合しDR5を作動する2価IgG抗体またはそのフラグメントの相当量よりも高い効力で、DR5媒介アポトーシスを誘発することができる。理論に束縛されることは望まないが、提供される結合分子が2量体、5量体、または6量体であることにより、また各結合ユニットが2価であることにより、このような結合分子が、単独のいかなる単一の結合ユニット(例えば、同等のIgG結合ユニット)よりも高い効力で、先にDR5について特徴づけられた受容体媒介機能を誘発する可能性がある。IgG結合ユニットは2価であり、2個の結合部位を含むが、過去の臨床研究で示されたように、2個のDR5受容体と1個のIgG分子との結合は、架橋剤などの他の構成要素の添加なしでは有効でない可能性がある。
【0120】
「効力」または「結合特性の改善」とは、所与のアッセイにおいて、例えば、ELISAもしくはウェスタンブロットに基づくカスパーゼアッセイ、FACS分析により見られるようなアネキシンv染色、またはその他のアッセイにおいて、所与の生物学的結果、例えば、DR5単量体の20%、50%、または90%の活性化を達成するのに必要な所与の結合分子の最小量を意味する。または、in vivo腫瘍アッセイにおける腫瘍成長速度の低減もしくは生存期間の増加。
【0121】
本明細書で提供される結合分子は、2量体、5量体、または6量体であるため、それぞれ4、10、または12個もの抗原結合ドメインを含むことができる。各抗原結合ドメインは、DR5に対し特異的に結合し、かつ作動することができる。さらに、各抗原結合ドメインは、DR5の1つの特定のエピトープに特異的であり得る。
【0122】
したがって、単一の2量体、5量体、または6量体の結合分子は、a)DR5上の単一のエピトープに同時に結合する、またはb)DR5上の多くの異なるエピトープに結合することができる。
【0123】
本明細書で提供される2量体、5量体、または6量体の結合分子の結合ユニットは、ヒト、ヒト化、またはキメラ免疫グロブリン結合ユニットであり得る。免疫グロブリン配列をヒト化する方法は、当技術分野で周知されている。したがって、2量体、5量体、または6量体の結合分子ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列は、直接ヒト配列からのものであっても、ヒト化またはキメラ(すなわち、複数の異なる種からの配列によってコードされる)であってもよい。
【0124】
DR5を発現する細胞は、任意の動物細胞であり得る。例えば、1つの実施形態において、細胞はヒト細胞である。例えば、細胞は、霊長類、げっ歯類、イヌ、ウマなどのいずれか1つ以上の細胞であってもよい。さらに、DR5を発現する細胞はがん細胞であってもよい。すなわち、細胞は、悪性または良性である腫瘍内の細胞であってもよい。
【0125】
本明細書で提供される2量体、5量体、または6量体の結合分子は、その抗原結合ドメインが、DR5に対し特異的に結合することが知られている配列によってコードされるように、遺伝子操作することができる。多くのグループがモノクローナル抗体の可変領域の配列を発表しており、ほとんどのIgGアイソタイプは特徴づけられ、DR5に対し特異的に結合することが知られている。DR5に対し特異的に結合することが知られている非限定的な免疫グロブリン可変ドメイン配列を表2及び3に示す。当業者は、これらの公開された配列を免疫グロブリン構造、例えばIgG、IgA、IgM構造、またはその生物学的に活性または機能的な多量体フラグメント、バリアント、もしくは誘導体に操作することができる。クローン化可変領域を遺伝子操作して免疫グロブリンドメインにし、このようなコンストラクトを発現させ精製する方法は公開されており、当業者の技能範囲内である。
【0126】
したがって、ある特定の態様において、本明細書で提供されるDR5結合ドメインは、配列番号1及び配列番号2;配列番号3及び配列番号4;配列番号5及び配列番号6;配列番号7及び配列番号8;配列番号9及び配列番号10;配列番号11及び配列番号12;配列番号13及び配列番号14;配列番号15及び配列番号16;配列番号17及び配列番号18;配列番号19及び配列番号20;配列番号21及び配列番号22;配列番号23及び配列番号24;配列番号25及び配列番号26;配列番号27及び配列番号28;配列番号29及び配列番号30;配列番号31及び配列番号32;配列番号33及び配列番号34;配列番号35及び配列番号36;配列番号37及び配列番号38;配列番号39及び配列番号40;配列番号41及び配列番号42;配列番号43及び配列番号44;配列番号45及び配列番号46;配列番号47及び配列番号48;配列番号49及び配列番号50;配列番号51及び配列番号52;配列番号53及び配列番号54;配列番号55及び配列番号56;配列番号82及び配列番号83;配列番号84及び配列番号85;配列番号86及び配列番号87;もしくは配列番号88及び配列番号89のそれぞれVH及びVLのアミノ酸配列、または配列番号57、配列番号58、配列番号59、配列番号60、配列番号61、配列番号62、配列番号63、配列番号64、配列番号65、配列番号66、配列番号67、配列番号68、配列番号69、配列番号70、配列番号71、配列番号72、もしくは配列番号73のScFvアミノ酸配列を含む抗DR5 mAbの、6個の免疫グロブリン相補性決定領域:HCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、及びLCDR3、または1個以上のCDRにおける1、2、3、4、または5つの単一アミノ酸置換を伴う6個の免疫グロブリン相補性決定領域を含む。
【0127】
(表2)抗DR5抗体VH(または重鎖)及びVL(または軽鎖)配列
【0128】
【0129】
ある特定の態様において、DR5結合ドメインはVH及びVLを含み、VH及びVLは、それぞれ配列番号1及び配列番号2;配列番号3及び配列番号4;配列番号5及び配列番号6;配列番号7及び配列番号8;配列番号9及び配列番号10;配列番号11及び配列番号12;配列番号13及び配列番号14;配列番号15及び配列番号16;配列番号17及び配列番号18;配列番号19及び配列番号20;配列番号21及び配列番号22;配列番号23及び配列番号24;配列番号25及び配列番号26;配列番号27及び配列番号28;配列番号29及び配列番号30;配列番号31及び配列番号32;配列番号33及び配列番号34;配列番号35及び配列番号36;配列番号37及び配列番号38;配列番号39及び配列番号40;配列番号41及び配列番号42;配列番号43及び配列番号44;配列番号45及び配列番号46;配列番号47及び配列番号48;配列番号49及び配列番号50;配列番号51及び配列番号52;配列番号53及び配列番号54;配列番号55及び配列番号56;配列番号82及び配列番号83;配列番号84及び配列番号85;配列番号86及び配列番号87;もしくは配列番号88及び配列番号89に対し、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、もしくは100%同一であるアミノ酸配列を含むか、またはVH及びVLは、配列番号57、配列番号58、配列番号59、配列番号60、配列番号61、配列番号62、配列番号63、配列番号64、配列番号65、配列番号66、配列番号67、配列番号68、配列番号69、配列番号70、配列番号71、配列番号72、もしくは配列番号73に対し、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、もしくは100%同一であるアミノ酸配列を含むScFv内に位置する。
【0130】
本開示に基づいて様々な異なる2量体、5量体、及び6量体の結合分子が、当業者によって企図され得、これら自体も本開示に含まれるが、ある特定の態様では、上記のような結合分子は、結合分子内の各結合ユニットが、各々がIgAまたはIgMの定常領域またはそのフラグメントに対しアミノ末端側に位置するVHを含む2個のIgAまたはIgM重鎖と、各々が免疫グロブリン軽鎖の定常領域に対しアミノ末端側に位置するVLを含む2個の免疫グロブリン軽鎖とを含むように提供される。
【0131】
さらに、ある特定の態様において、結合分子の少なくとも1個の結合ユニット、または結合分子の少なくとも2個、少なくとも3個、少なくとも4個、少なくとも5個、もしくは少なくとも6個の結合ユニットは、上記のようなDR5結合ドメインのうちの2個を含む。ある特定の態様において、結合分子の少なくとも1個の結合ユニット内の、または結合分子の少なくとも2個、少なくとも3個、少なくとも4個、少なくとも5個、もしくは少なくとも6個の結合ユニット内の2個のDR5結合ドメインは、互いに異なっていても、同一であってもよい。
【0132】
ある特定の態様において、結合分子の少なくとも1個の結合ユニット内の、または結合分子の少なくとも2個、少なくとも3個、少なくとも4個、少なくとも5個、もしくは少なくとも6個の結合ユニット内の2個のIgAまたはIgM重鎖は、同一である。ある特定の態様において、結合分子の少なくとも1個の結合ユニット内の、または少なくとも2個、少なくとも3個、少なくとも4個、少なくとも5個、もしくは少なくとも6個の結合ユニット内の2個の同一のIgAまたはIgM重鎖は、表2及び3に開示される重鎖可変ドメインアミノ酸配列を含む。
【0133】
ある特定の態様において、結合分子の少なくとも1個の結合ユニット内の、または結合分子の少なくとも2個、少なくとも3個、少なくとも4個、少なくとも5個、もしくは少なくとも6個の結合ユニット内の2個の軽鎖は、同一である。ある特定の態様において、結合分子の少なくとも1個の結合ユニット内の、または少なくとも2個、少なくとも3個、少なくとも4個、少なくとも5個、もしくは少なくとも6個の結合ユニット内の2個の同一の軽鎖は、カッパ軽鎖(例えば、ヒトカッパ軽鎖)、またはラムダ軽鎖(例えば、ヒトラムダ軽鎖)である。ある特定の態様において、結合分子の少なくとも1個の結合ユニット内の、または少なくとも2個、少なくとも3個、少なくとも4個、少なくとも5個、もしくは少なくとも6個の結合ユニット内の2個の同一の軽鎖はそれぞれ、表2及び3に開示される軽鎖可変ドメインアミノ酸配列を含む。
【0134】
ある特定の態様において、本開示によって提供される2量体、5量体、または6量体の少なくとも1個、少なくとも2個、少なくとも3個、少なくとも4個、少なくとも5個、または少なくとも6個の結合ユニットは、各結合ユニットにおいて、各々が表2及び3に開示される同一の重鎖可変ドメインアミノ酸配列を含む2個の同一のIgAまたはIgM重鎖定常領域と、各々が表2及び3に開示される重鎖可変ドメインアミノ酸配列を含む2個の同一の軽鎖とを含む。この態様によれば、結合分子の少なくとも1個の結合ユニット内のDR5結合ドメイン、または結合分子の少なくとも2個、少なくとも3個、少なくとも4個、少なくとも5個、もしくは少なくとも6個の結合ユニットは、同一であってもよい。さらにこの態様によれば、本明細書で提供される2量体、5量体、または6量体の結合分子は、本明細書で記載されているDR5結合ドメインの少なくとも1個、少なくとも2個、少なくとも3個、少なくとも4個、少なくとも5個、少なくとも6個、少なくとも7個、少なくとも8個、少なくとも9個、少なくとも10個、少なくとも11個、または少なくとも12個のコピーを含むことができる。特定の態様において、結合ユニットのうちの少なくとも2個、少なくとも3個、少なくとも4個、少なくとも5個、または少なくとも6個は同一であってもよく、ある特定の態様においては、結合ユニットは、同一の結合ドメインを含んでもよく、例えば、少なくとも2個、少なくとも3個、少なくとも4個、少なくとも5個、少なくとも6個、少なくとも7個、少なくとも8個、少なくとも9個、少なくとも10個、少なくとも11個、または少なくとも12個のDR5結合ドメインが同一であってもよい。
【0135】
ある特定の態様において、本明細書で提供される2量体、5量体、または6量体のDR5結合分子は、他の結合分子と比較して有利な構造的または機能的特性を有することができる。例えば、同じ抗原結合ドメインを有する対応する2価の結合分子に対する2量体、5量体、または6量体のDR5結合。生物学的アッセイとしては、限定されるものではないが、ELISA及びウエスタンブロットカスパーゼアッセイ、ならびにアネキシンvなどのアポトーシス細胞死を示す染色を用いたFACS分析が挙げられる。ある特定の態様において、本明細書で提供される2量体、5量体、または6量体の結合分子は、DR5結合ドメインと同じDR5エピトープに対し特異的に結合する単一特異的な2価IgG1抗体またはそのフラグメントの相当量よりも高い効力で、DR5発現細胞のアポトーシスを誘発することができる。ある特定の態様において、本明細書で提供される2量体、5量体、または6量体の結合分子は、表2及び3に示される抗体であるかまたは表2及び3に示される抗体と同じVH及びVL領域を含む単一特異的な2価抗DR5モノクローナル抗体またはそのフラグメントの相当量よりも高い効力で、DR5発現細胞のアポトーシスを誘発することができる。
【0136】
ポリヌクレオチド、ベクター、及び宿主細胞
本開示はさらに、ポリヌクレオチド、例えば、単離された、組換えの、及び/または非天然のポリヌクレオチドであって、本明細書で提供される2量体、5量体、または6量体結合分子のポリペプチドサブユニットをコードする核酸配列を含む、ポリヌクレオチドを提供する。「ポリペプチドサブユニット」とは、独立に翻訳され得る結合分子、結合ユニット、または結合ドメインの一部を意味する。例としては、限定されるものではないが、抗体VH、抗体VL、1本鎖Fv、抗体重鎖、抗体軽鎖、抗体重鎖定常領域、抗体軽鎖定常領域、及び/またはこれらの任意のフラグメントが挙げられる。
【0137】
本開示はさらに、上述の2量体、5量体、または6量体結合分子を一括的にコードすることができる2つ以上のポリヌクレオチドを含む、組成物を提供する。ある特定の態様において、組成物は、IgAまたはIgMの重鎖またはそのフラグメント(例えば、上記のような、少なくともDR5結合ドメインのVHを含むヒトIgAまたはIgM重鎖)をコードするポリヌクレオチドと、軽鎖またはそのフラグメント(例えば、少なくともDR5結合ドメインのVLを含むヒトカッパまたはラムダ軽鎖)をコードするポリヌクレオチドとを含むことができる。提供されるポリヌクレオチド組成物はさらに、J鎖(例えば、ヒトJ鎖)をコードするポリヌクレオチド、またはそのフラグメントもしくはバリアントを含むことができる。ある特定の態様において、本明細書で提供される組成物を構成するポリヌクレオチドは、2つまたは3つの別々のベクター、例えば、発現ベクター上に位置してもよい。このようなベクターは本開示によって提供される。ある特定の態様において、本明細書で提供される組成物を構成するポリヌクレオチドのうちの2つ以上は、単一のベクター、例えば、発現ベクター上に位置してもよい。このようなベクターは本開示によって提供される。
【0138】
本開示はさらに、宿主細胞(例えば、原核または真核宿主細胞)であって、本明細書で提供される2量体、5量体、もしくは6量体のDR5結合分子をコードする1つのポリヌクレオチドもしくは2つ以上のポリヌクレオチド、またはその任意のサブユニットか、本明細書で提供されるポリヌクレオチド組成物か、あるいは本明細書で提供される2量体、5量体、または6量体のDR5結合分子を一括的にコードする1つのベクターまたは2つ、3つ、もしくはそれ以上のベクター、あるいはその任意のサブユニットを含む、宿主細胞を提供する。ある特定の態様において、本開示により提供される宿主細胞は、本開示により提供される2量体、5量体、もしくは6量体のDR5結合分子、またはそのサブユニットを発現することができる。
【0139】
関連する態様において、本開示は、本開示により提供される2量体、5量体、または6量体のDR5結合分子を産生する方法であって、上記のように宿主細胞を培養することと、結合分子を回収することを含む、方法を提供する。
【0140】
使用方法
本開示は、対象に、DR5に対し特異的かつアゴニスト的に結合する2量体IgA抗体または6量体もしくは5量体IgM抗体、あるいはその多量体化された抗原結合フラグメントの有効量であって、当該IgAもしくはIgM抗体またはそのフラグメントの少なくとも3個の抗原結合ドメインがDR5特異的かつアゴニスト的である、有効量を、化学療法剤(例えば、DNAトポイソメラーゼI阻害剤(例えば、イリノテカンもしくはトポテカン、及び/またはこれらの組合せ)、ヌクレオシド類似体(例えば、ゲムシタビン、シトシンアラビノシド(ara-C)、またはフルオロウラシル(5-FU))の有効量と組み合わせて含む併用療法を投与することによって、がんを有する対象における悪性細胞の成長を阻害、遅延、または低減するための方法を提供する。例示的な抗DR5 IgA及びIgM抗体ならびに例示的な化学療法剤は、本明細書の他の箇所で詳細に記載されている。ある特定の態様において、本明細書で提供される併用療法の投与は、腫瘍もしくは悪性細胞の成長を部分的もしくは完全に阻害することができ、対象における腫瘍の進行及び悪性細胞の成長を遅延させることができ、対象における転移拡散を防止することができ、対象の腫瘍サイズを低減して、例えば、より好結果の外科的除去が可能になり、または対象における正の治療応答の任意の組合せをもたらすことができる。達成され得る例示的な治療応答は、本明細書に記載されている。
【0141】
ある特定の態様において、併用療法の投与は、抗DR5 IgA及びIgM抗体または化学療法剤(例えば、DNAトポイソメラーゼI阻害剤、ヌクレオシド類似体、アポトーシス促進剤(例えば、BCL-2阻害剤))の単独の投与との対比で、治療有効性の効果をもたらすことができる。ある特定の態様において、改善された治療有効性は、各個々の薬剤の相加的有効性よりも大きくなり得る。ある特定の態様において、例えば、腫瘍成長遅延(TGD)の増加、腫瘍退縮(例えば、完全腫瘍退縮)の頻度の増加、または生存期間の増加において測定される、いずれかの薬剤単独に対する治療有効性の改善は、少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも20%、少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも20%、少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも100%、少なくとも150%、少なくとも200%、少なくとも250%、少なくとも300%、少なくとも350%、少なくとも400%、少なくとも450%、少なくとも500%、少なくとも550%、少なくとも600%、少なくとも650%、少なくとも700%、少なくとも750%、少なくとも800%、少なくとも850%、少なくとも900%、少なくとも950%、または少なくとも1000%である。ある特定の態様において、例えば、腫瘍成長遅延(TGD)の増加、腫瘍退縮(例えば、完全腫瘍退縮)の頻度の増加、または生存期間の増加において測定される、個別に投与される両方の薬剤の相加的有効性に対する治療有効性の改善は、少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも20%、少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも20%、少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも100%、少なくとも150%、少なくとも200%、少なくとも250%、少なくとも300%、少なくとも350%、少なくとも400%、少なくとも450%、少なくとも500%、少なくとも550%、少なくとも600%、少なくとも650%、少なくとも700%、少なくとも750%、少なくとも800%、少なくとも850%、少なくとも900%、少なくとも950%、または少なくとも1000%である。ある特定の態様において、改善は、完全腫瘍退縮及び完全生存であり得る。活性改善は、例えば、使用される用量を低減することができ、または標準治療による殺滅に抵抗性である細胞をより有効に殺滅することができる。「抵抗性」とは、所与の腫瘍またはがんのタイプに対する「標準治療」の活性を任意の程度で低減することを意味する。
【0142】
ある特定の態様において、本明細書で提供される併用治療法は、がん治療を必要とする対象に有効用量として投与されたときに、例えば、腫瘍成長の緩徐化、腫瘍成長の失速、または既存腫瘍のサイズの低減により、がん治療を容易にすることができる。
【0143】
ある特定の態様において、DR5発現細胞は不死化細胞株、例えばがん細胞である。「がん」、「腫瘍」、「がん性」、及び「悪性」という用語は、典型的には制御されていない細胞成長を特徴とする哺乳類の生理的状態を指すまたは説明する。がんの例としては、限定されるものではないが、腺癌、リンパ腫、芽腫、黒色腫、肉腫、及び白血病を含めた癌腫が挙げられる。より特定的なこのようながんの例としては、扁平上皮細胞癌、小細胞肺癌、非小細胞肺癌、胃腸癌、ホジキン及び非ホジキンリンパ腫、膵臓癌、髄芽腫、子宮頚癌、卵巣癌、肝臓癌(例えば、肝臓癌腫及びヘパトーマ)、膀胱癌、乳癌(ホルモン媒介乳癌を含む。例えば、Innes et al.(2006)Br. J.Cancer 94:1057-1065を参照)、結腸癌、結腸直腸癌、子宮内膜癌、骨髄腫(例えば、多発性骨髄腫)、唾液腺癌、腎臓癌(例えば、腎細胞癌及びウィルムス腫瘍)、基底細胞癌、黒色腫、前立腺癌、外陰癌、甲状腺癌、精巣癌、食道癌、様々な種類の頭頚部癌(限定されるものではないが、扁平上皮細胞癌を含む)、ならびに粘液性起源のがん(例えば、粘液性卵巣癌、胆管癌(肝臓)、及び腎乳頭状癌)が挙げられる。粘膜分布、例えば、本明細書で提供されるIgAベース結合分子によって提供される粘膜分布は、ある特定のがん、例えば、肺癌、卵巣癌、結腸直腸癌、または扁平上皮癌に対し有益であり得る。
【0144】
がん治療のための組成物の有効用量は、投与手段、標的部位、患者の生理的状態、患者がヒトであるか動物であるか、投与される他の薬剤、及び処置が予防的なものであるか治療的なものであるかを含めた、多くの異なる因子に応じて変動する。ある特定の態様において、本明細書で提供される治療方法は、組成物が非がん細胞(例えば、正常なヒト肝細胞)に対するよりもがん細胞に対し高い細胞傷害性を示す(例えば、より高い程度でアポトーシスを誘発する)点から、安全性を高めることができる。通常、患者はヒトであるが、トランスジェニック哺乳類を含めた非ヒト哺乳類も治療することができる。当業者に知られている通例の方法を用いて治療用量を滴定して、安全性及び有効性を最適化することができる。
【0145】
本開示の組成物は、任意の好適な方法により、例えば、経口、非経口、吸入スプレー、局所的、経直腸、経鼻、頬側、経膣で、または移植リザーバーを介して、投与することができる。本明細書で使用する場合、「非経口的」という用語は、皮下、静脈内、筋肉内、関節内、滑液内、胸骨内、髄腔内、肝臓内、病巣内、及び頭蓋内の注射、または点滴技法を含む。
【0146】
治療が行われる対象は、治療を必要とする任意の動物、例えば哺乳類とすることができ、ある特定の態様において、対象はヒト対象である。
【0147】
最も単純な形態では、対象に投与される調製物は、化学療法剤(例えば、イリノテカン)と組み合わせて従来の剤形で投与される、本明細書で提供される2量体、5量体、もしくは6量体結合抗DR5抗体、またはその抗原結合多量体化フラグメント、バリアント、もしくは誘導体であり、このとき、薬剤は、本明細書の他の箇所に記載されている医薬賦形剤、担体、または希釈剤と組み合わせることができる。
【0148】
本明細書で提供されるDR5結合分子またはその抗原結合多量体化フラグメント、バリアント、もしくは誘導体は、本明細書の他の箇所に記載されている任意の好適な方法により、例えば、静脈内注入により投与され得る。ある特定の態様において、本明細書で提供されるDR5結合分子またはその抗原結合多量体化フラグメント、バリアント、もしくは誘導体は、腫瘍内に、または腫瘍細胞付近に導入することができる。
【0149】
限定されるものではないが、乳房、肺、膵臓、卵巣、腎臓、結腸、及び膀胱の癌腫、ならびに黒色腫、肉腫、及びリンパ腫を含めた全てのタイプの腫瘍がこのアプローチによる治療を適用可能である。粘膜分布は、ある特定のがん、例えば、肺癌、卵巣癌、結腸直腸癌、または扁平上皮癌に有益であり得る。
【0150】
トポイソメラーゼI阻害剤
トポイソメラーゼは、がん化学療法における一般的な標的であり、様々な阻害剤が開発されており、現在も開発中である。I型トポイソメラーゼを阻害する化合物は、がん化学療法剤として現在使用され、または開発中である。特に、天然のI型トポイソメラーゼ阻害剤カンプトテシンの2つの誘導体、イリノテカン(7-エチル-10-[4-(1-ピペリジノ)-1-ピペリジノ]カルボニルオキシ-カンプトテシン、別名CPT-11)、及びトポテカン(9-[(ジメチルアミノ)メチル]-10-ヒドロキシ-(4S)-カンプトテシン)が、現在様々ながんの治療向けに販売されている。イリノテカンは、進行段階及び転移性の結腸直腸癌の治療で広く使用されているロイコボリンカルシウム(フォリン酸カルシウム)、5-フルオロウラシル、及びイリノテカンからなる「FOLFIRI」レジメンの一部である。
【0151】
【0152】
【0153】
化学療法薬ヌクレオシド類似体
ゲムシタビン(2’,2’-ジフルオロ2’デオキシシチジン、またはdFdC)は、化学療法として使用されるヌクレオシド類似体である。ゲムシタビンは、例えば、乳癌、膵臓癌、肺癌、及び卵巣癌の治療用にFDA承認済みである。ゲムシタビンは、以下の式を有する。
この薬物は、ピリミジン類似体として、DNA複製中、急速に成長する腫瘍細胞の核酸の構成単位の1つ(この場合はシチジン)を置き換える。このプロセスにより、新しいヌクレオシドが「欠陥」ヌクレオシドに結合できずアポトーシス(細胞の「自殺」)が生じるため、腫瘍の成長が阻止される。ゲムシタビンは、非小細胞肺癌、膵臓癌、膀胱癌、及び乳癌といった様々な癌腫で使用されている。ゲムシタビンは、多くの膵臓癌の標準治療である。
【0154】
その他のFDA承認済みのがん治療用ヌクレオシド類似体としては、急性骨髄性白血病(AML)、急性リンパ性白血病(ALL)、慢性骨髄性白血病(CML)、及び非ホジキンリンパ腫の治療用のシトシンアラビノシド(ara-Cまたはシタラビン)(www_dot_drugs_dot_com/monograph/cytarabine.html(2018年11月14日確認))、ならびに結腸癌、食道癌、胃癌、膵臓癌、乳癌、基底細胞癌、及び子宮頚癌の治療用のフルオロウラシル(5-FU)(www_dot_drugs_dot_com/monograph/fluorouracil.html(2018年11月14日確認))が挙げられる。Ara-Cは、以下の式を有する。
5-FUは、以下の式を有する。
【0155】
B細胞リンパ腫-2(BCL-2)阻害剤
BCL-2ファミリーのタンパク質は、細胞アポトーシスの制御に関連している。細胞生存期間の増加に関連するこのファミリーのタンパク質としては、BCL-2、BCL-X
L、BCL-2様2(BCL-2-like 2)(BCL-w)、骨髄細胞白血病配列1(MCL-1)、及びBCL-2関連タンパク質A1(BFL-1)が挙げられる。これらの抗アポトーシスタンパク質の多くの小分子阻害剤が、再発性または難治性の慢性リンパ性白血病(CLL)及び急性骨髄芽球性白血病(AML)などの血液癌に対する有力な治療として研究されている。例えば、Cang, S.et al.,J. Hematol. Oncol. 8:129-136 (2015)を参照。開発した最初の小分子BCL-2阻害剤の一部は広スペクトルであった。同上。例えば、ABT-737及びABT-263(ナビトクラクス)は、BCL-2、BCL-X
L、及びBCL-wの活性を阻害する。これらの薬物は、前者については溶解性及び生体利用能が低かったこと、後者については用量制限的な副作用が認められたことにより、臨床開発が進められなかった。ABT-737(4-{4-[(4’-クロロ-2-ビフェニリル)メチル]-1-ピペラジニル}-N-[(4-{[(2R)-4-(ジメチルアミノ)-1-(フェニルスルファニル)-2-ブタニル]アミノ}-3-ニトロフェニル)スルホニル]ベンズアミド)は、以下の構造を有する。
ABT-263(ナビトクラクス;4-(4-{[2-(4-クロロフェニル)-5,5-ジメチル-1-シクロヘキセン-1-イル]メチル}-1-ピペラジニル)-N-[(4-{[(2R)-4-(4-モルホリニル)-1-(フェニルスルファニル)-2-ブタニル]アミノ}-3-[(トリフルオロメチル)スルホニル]フェニル)スルホニル]ベンズアミド)は、以下の構造を有する。
【0156】
一方、ベネトクラクス(ABT-199;4-{4-[(4’-クロロ-5,5-ジメチル[3,4,5,6-テトラヒドロ[1,1’-ビフェニル]]-2-イル)メチル]ピペラジン-1-イル}-N-(3-ニトロ-4-{[(オキサン-4-イル)メチル]アミノ}ベンゼン-1-スルホニル)-2-[(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ]ベンズアミド)はBCL-2タンパク質のみを選択的に阻害し、現在CLLの治療に適応されている。ベネトクラクスは、以下の式を有する。
これらの薬物は、がん細胞(例えば、血液悪性腫瘍)のアポトーシスを促進するように作用する。同上。
【0157】
医薬組成物及び投与方法
本明細書で提供される2量体、5量体、または6量体のTNF受容体結合分子を調製しそれを必要とする対象に投与する方法は、本開示の観点から当業者に周知されているか、または容易に決定される。TNF受容体結合分子の投与経路は、例えば、経口、非経口、吸入、または局所であり得る。本明細書で使用する場合、非経口という用語は、例えば、静脈内、動脈内、腹腔内、筋肉内、皮下、直腸、または膣内の投与を含む。これらの投与形態は好適な形態として企図されているが、別の投与形態の例として、注射用溶液、詳細には静脈内または動脈内の注射または点滴用の溶液が考えられる。好適な医薬組成物は、緩衝液(例えば、酢酸、リン酸、またはクエン酸緩衝液)、界面活性剤(例えば、ポリソルベート)、任意選択で安定化剤(例えば、ヒトアルブミン)などを含むことができる。
【0158】
本明細書で論じられるように、本明細書で提供される2量体、5量体、または6量体のDR5結合分子は、DR5を発現するがんのin vivo治療のための医薬有効量で投与することができる。この点において、本開示の結合分子は、投与を容易にし、かつ活性薬剤の安定性を促進するように製剤化され得ることが理解されよう。したがって、医薬組成物は、医薬的に許容される無毒性の無菌担体、例えば、生理食塩水、無毒性緩衝液、保存料などを含むことができる。本明細書で提供される2量体、5量体、または6量体のTNF受容体結合分子の医薬有効量は、標的に対する有効な結合を達成し、かつ治療利益を達成するのに十分な量を意味する。好適な製剤は、Remington’s Pharmaceutical Sciences(Mack Publishing Co.)16th ed.(1980)に記載されている。
【0159】
本明細書で提供されるある特定の医薬組成物は、許容される剤形で経口投与することができ、このような剤形には、例えば、カプセル、錠剤、水性懸濁液または溶液が含まれる。ある特定の医薬組成物は、経鼻エアロゾルまたは吸入によって投与することもできる。このような組成物は、食塩水溶液として、ベンジルアルコールもしくはその他の好適な防腐剤、生体利用能を強化するための吸収促進剤、及び/またはその他の従来的な可溶化剤もしくは分散剤を用いて調製され得る。
【0160】
単一の剤形を作製するために担体材料と組み合わされ得る2量体、5量体、または6量体のDR5結合分子の量は、治療される対象及び特定の投与様式に応じて変動する。組成物は、単回用量、複数回用量として、または注入物において確立された期間にわたり、投与することができる。薬用量レジメンも、最適な所望の応答(例えば、治療または予防応答)をもたらすように調整され得る。
【0161】
本開示の範囲に従って、本明細書で提供される2量体、5量体、または6量体のDR5結合分子は、治療効果をもたらすのに十分な量で治療を必要とする対象に投与することができる。本明細書で提供される2量体、5量体、または6量体のDR5結合分子は、公知の技法に従って、本開示の抗体またはその抗原結合フラグメント、バリアント、もしくは誘導体を従来的な医薬的に許容される担体または希釈剤と組み合わせることにより調製した従来的な剤形で、対象に投与することができる。医薬的に許容される担体または希釈剤の形態及び特性は、それが組み合わされる活性成分の量、投与経路、及び他の周知の可変要素によって規定され得る。
【0162】
「治療有効用量もしくは治療有効量」または「有効量」とは、投与されたときに、DR5を発現するがんを有する患者の治療に対し正の治療応答をもたらす2量体、5量体、または6量体のDR5結合分子の量が意図されている。
【0163】
がん治療のための本明細書で開示される組成物の治療有効用量は、投与手段、標的部位、患者の生理的状態、患者がヒトであるか動物であるか、投与される他の薬剤、及び処置が予防的なものであるか治療的なものであるかを含めた、多くの異なる因子に応じて変動する。ある特定の態様において、対象または患者はヒトであるが、トランスジェニック哺乳類を含めた非ヒト哺乳類が治療されてもよい。当業者に知られている通例の方法を用いて治療用量を滴定して、安全性及び有効性を最適化することができる。
【0164】
投与される2量体、5量体、または6量体のDR5結合分子の量は、本開示を考慮すれば過度の実験を伴うことなく当業者により容易に決定される。投与様式及び2量体、5量体、または6量体のDR5結合分子のそれぞれの量に影響を及ぼす因子としては、限定されるものではないが、療法を受ける個体における疾患の重症度、疾患の履歴、ならびに年齢、身長、体重、健康状態、及び物理的状態が挙げられる。同様に、投与される2量体、5量体、または6量体のTNF受容体結合分子の量は、投与様式、及び対象がこの薬剤の単回用量を受けるか多回用量を受けるかに依存する。
【0165】
また、本開示は、DR5を発現するがんを治療、防止、または管理するための医薬の製造における2量体、5量体、または6量体のDR5結合分子の使用も提供する。
【0166】
本開示は、別段の指示がない限り、細胞生物学、細胞培養、分子生物学、トランスジェニック生物学、微生物学、組換えDNA、及び免疫学の従来的技法を用い、このような技法は当業者の技能範囲内である。このような技法は、文献内で十分に説明されている。例えば、Green and Sambrook, ed.(2012)Molecular Cloning A Laboratory Manual(4th ed.;Cold Spring Harbor Laboratory Press);Sambrook et al.,ed.(1992)Molecular Cloning: A Laboratory Manual,(Cold Springs Harbor Laboratory,NY);D.N.Glover and B.D.Hames,eds.,(1995)DNA Cloning 2d Edition(IRL Press),Volumes 1-4;Gait,ed.(1990)Oligonucleotide Synthesis(IRL Press);Mullis et al.米国特許第4,683,195号;Hames and Higgins,eds.(1985)Nucleic Acid Hybridization(IRL Press);Hames and Higgins,eds.(1984)Transcription And Translation(IRL Press);Freshney(2016)Culture Of Animal Cells,7th Edition(Wiley-Blackwell);Woodward,J.,Immobilized Cells And Enzymes(IRL Press)(1985);Perbal(1988)A Practical Guide To Molecular Cloning;2d Edition(Wiley-Interscience);Miller and Calos eds.(1987)Gene Transfer Vectors For Mammalian Cells,(Cold Spring Harbor Laboratory);S.C.Makrides(2003)Gene Transfer and Expression in Mammalian Cells(Elsevier Science);Methods in Enzymology,Vols.151-155(Academic Press,Inc.,N.Y.);Mayer and Walker,eds.(1987)Immunochemical Methods in Cell and Molecular Biology(Academic Press,London);Weir and Blackwell,eds.;及びAusubel et al.(1995)Current Protocols in Molecular Biology(John Wiley and Sons)を参照。
【0167】
抗体工学の一般原理は、例えば、Strohl,W.R.,and L.M.Strohl(2012),Therapeutic Antibody Engineering(Woodhead Publishing)に記載されている。タンパク質工学の一般原理は、例えば、Park and Cochran,eds.(2009),Protein Engineering and Design(CDC Press)に記載されている。免疫学の一般原理は、例えば、Abbas and Lichtman(2017)Cellular and Molecular Immunology 9th Edition(Elsevier)に記載されている。さらに、当技術分野で知られている免疫学の標準的方法は、例えば、Current Protocols in Immunology(Wiley Online Library);Wild,D.(2013),The Immunoassay Handbook 4th Edition (Elsevier Science);Greenfield,ed.(2013),Antibodies,a Laboratory Manual,2d Edition(Cold Spring Harbor Press);及びOssipow and Fischer,eds.,(2014),Monoclonal Antibodies:Methods and Protocols(Humana Press)で得ることができる。
【0168】
上記で引用された全ての参考文献、及び本明細書で引用された全ての参考文献は、その全体が参照により本明細書に援用される。
【0169】
以下の実施例は、限定としてではなく、例として提供するものである。
【実施例0170】
以下の実施例では、米国特許出願公開第2018-0009897号に記載のように構築され、表2に示されるVH及びVLアミノ酸配列番号5及び配列番号6を含む抗DR5 IgM Mab #2、ならびに米国特許出願公開第2018-0009897号に記載のように構築され、表2に示されるVH及びVLアミノ酸配列番号7及び配列番号8を含む抗DR5 IgM Mab #5を使用した。以下の実施例で使用する抗DR5 IgGも同様に、表2に示される配列番号5及び配列番号6のVH及びVLアミノ酸配列を含む。
【0171】
実施例1:抗DR5 IgM及びイリノテカンの併用は、in vitroでのより完全な腫瘍細胞傷害性を誘発する
抗DR5 IgM及びイリノテカンの併用療法のin vitro有効性を、以下のようにして評価した。HCT15腫瘍細胞(2×10
3細胞)を播種し、一晩付着させた。第1の実験では、細胞を、抗DR5 IgM Mab #2または抗DR5 IgM Mab #2及びイリノテカン(Sigma I1406)0.4μMにより、37℃にて72時間処置した。Cell Titer Glo試薬(Promega G7572)を添加し、ルミノメーターで細胞生存率を読み取った。結果を
図1Aに示す。第2の実験では、細胞を、イリノテカンまたはイリノテカン及び抗DR5 IgM Mab #2 1ng/mLにより、37℃で72時間処置した。Cell Titer Glo試薬を添加し、ルミノメーターで生存率を読み取った。結果を
図1Bに示す。
【0172】
実施例2:抗DR5 IgM及びイリノテカンの併用は、in vivoでの有効性を顕著に強化する
抗DR5 IgM抗体及び標準治療のイリノテカンによる併用療法を、HCT15腫瘍モデルにおいて以下のようにして評価した。
【0173】
第1の実験では、抗DR5 IgG、抗DR5 IgM、及びイリノテカンの単剤療法を比較した。無胸腺ヌードマウスに1×10
7 HCT15腫瘍細胞を皮下移植した。腫瘍が150~200mm
3に達したら、動物に1日5回のビヒクル、週3回の抗DR5 IgG 3mg/kg、1日5回の抗DR5 IgM Mab #2 3mg/kg、または最初の1週間以内に3回のイリノテカン(Sigma I1406)80mg/kgのいずれかを静脈内投与した。腫瘍体積(n=10動物/群)を
図2Aに示し、全生存期間を
図2Bに示す。抗DR5 IgM Mab #2の単剤療法が最も有効であった。
【0174】
第2の実験では、抗DR5 IgG及びイリノテカンの併用療法が有効性をほとんど強化しないことが示された。無胸腺ヌードマウスに1×10
7 HCT15腫瘍細胞を皮下移植した。腫瘍が150~200mm
3に達したら、動物に1日5回のビヒクル、週3回の抗DR5 IgG 3mg/kg、最初の1週間以内に3回のイリノテカン(Sigma I1406)80mg/kg、または抗DR5 IgG及びイリノテカンの併用投与レジメンのいずれかを静脈内投与した。腫瘍体積(n=10動物/群)を
図3Aに示し、全生存期間を
図3Bに示す。併用療法は、イリノテカン療法単独よりもわずかな強化をもたらすに過ぎなかった。
【0175】
第3の実験では、抗DR5 IgM及びイリノテカンによる併用療法が標準治療に対する顕著な強化をもたらし得ることが示されている。無胸腺ヌードマウスに1×10
7 HCT15腫瘍細胞を皮下移植した。腫瘍が150~200mm
3に達したら、動物に1日5回のビヒクル、1日5回の抗DR5 IgM 3mg/kg、最初の1週間以内に3回のイリノテカン(Sigma I1406)80mg/kg、または抗DR5 IgM及びイリノテカンの併用投与レジメンのいずれかを静脈内投与した。腫瘍体積(n=10動物/群)を
図4Aに示し、全生存期間を
図4Bに示す。併用療法により、腫瘍の退縮及び70日までの完全生存期間がもたらされた。
【0176】
実施例3:抗DR5 IgM及びゲムシタビンの併用は、ゲムシタビン単独よりも完全な膵臓腫瘍細胞に対するin vitro細胞傷害性を誘発する
膵臓腫瘍細胞株における抗DR5 IgM及びゲムシタビンの併用療法のin vitro効力を下記のように評価した。第1の実験では、6×10
3 BxPC3腫瘍細胞(ATCC CRL-1687)を播種し、一晩付着させた。細胞を、抗DR5 IgM Mab #5(VH:配列番号7、VL:配列番号8)4ng/mL、ゲムシタビン0.56μM、または2剤の併用により、37℃で72時間処置した。Cell Titer Glo試薬(Promega G7572)を添加し、ルミノメーターで細胞生存率を読み取った。結果を
図5Aに示す。第2の実験では、3×10
3 Panc-1腫瘍細胞(ATCC CRL-1469)を播種し、一晩付着させた。細胞を、抗DR5 IgM Mab #5 4ng/mL、ゲムシタビン0.56μM、または2剤の併用により、37℃で72時間処置した。Cell Titer Glo試薬(Promega G7572)を添加し、ルミノメーターで細胞生存率を読み取った。結果を
図5Bに示す。第3の実験では、6×10
3 BxPC3腫瘍細胞を播種し、次の日に抗DR5 IgM Mab #5及びゲムシタビンを併用した段階希釈物で細胞を処置した。37℃で72時間後、Cell Titer Glo試薬(Promega G7572)を添加し、ルミノメーターで細胞生存率を読み取った。結果を
図6Aに示す。第4の実験では、3×10
3 Panc-1腫瘍細胞を播種し、次の日に抗DR5 IgM Mab #5及びゲムシタビンを併用した段階希釈物で細胞を処置した。37℃で72時間後、Cell Titer Glo試薬(Promega G7572)を添加し、ルミノメーターで細胞生存率を読み取った。結果を
図6Bに示す。
【0177】
実施例4:in vivo膵臓腫瘍異種移植モデルにおいて、抗DR5 IgM及びゲムシタビンの併用は薬剤単独または抗DR5 IgGとの併用療法の場合よりも有効性強化をもたらす
抗DR5 IgM抗体及び標準治療のゲムシタビンによる併用療法を、BxPC3膵臓腫瘍モデルにおいて下記のように評価した。
【0178】
第1の実験では、ヌードマウスにBxPC3膵臓腫瘍フラグメントを皮下移植した。腫瘍が100~150mm3に達したら、動物に1日7回のビヒクル(静脈内)、単回用量の抗DR5 IgG Mab #2 3mg/kg(静脈内)、3日ごとに合計4回用量のゲムシタビン120mg/kg(腹腔内)、または抗DR5 IgG及びゲムシタビンの併用投与レジメンを投与した。腫瘍体積(n=9~10動物/群)を
図7Aに示し、全生存期間を
図7Bに示す。第2の実験では、ヌードマウスにBxPC3膵臓腫瘍フラグメントを皮下移植した。腫瘍が100~150mm3に達したら、動物に1日7回のビヒクル(静脈内)、1日7回の抗DR5 IgM Mab #2 3mg/kg(静脈内)、3日ごとに合計4回用量のゲムシタビン120mg/kg(腹腔内)、または抗DR5 IgM及びゲムシタビンの併用投与レジメンを投与した。腫瘍体積(n=9~10動物/群)を
図8Aに示し、全生存期間を
図8Bに示す。IgM及びゲムシタビンによる併用療法は、IgG併用療法との対比で、及び任意の単独の処置との対比で、腫瘍体積の低減をもたらした。
【0179】
実施例5:抗DR5 IgM及びベネトクラクス(ABT-199)の併用処置は、ベネトクラクス単独よりも完全なin vitro細胞傷害性を誘発する
AML細胞株に対する抗DR5 IgM及びベネトクラクスの併用療法のin vitro効力を以下のようにして評価した。
【0180】
第1の実験では、3×10
3 Molm-13腫瘍細胞(DSMZ ACC 554)を播種し、次の日に1.2ng/mLの抗DR5 IgM Mab #5、3.7nMのベネトクラクス、または2剤の併用で細胞を処置した。37℃で72時間後、Cell Titer Glo試薬(Promega G7572)を添加し、ルミノメーターで細胞生存率を読み取った。結果を
図9Aに示す。第2の実験では、3×10
3 MV-4-11腫瘍細胞(ATCC CRL-9591)を播種し、次の日に37ng/mLの抗DR5 IgM Mab #5、3.7nMのベネトクラクス、または2剤の併用で細胞を処置した。37℃で72時間後、Cell Titer Glo試薬(Promega G7572)を添加し、ルミノメーターで細胞生存率を読み取った。結果を
図9Bに示す。第3の実験では、3×10
3 Molm-13腫瘍細胞を播種し、次の日に抗DR5 IgM Mab #5及びベネトクラクスを併用した段階希釈物で細胞を処置した。37℃で72時間後、Cell Titer Glo試薬(Promega G7572)を添加し、ルミノメーターで細胞生存率を読み取った。結果を
図10Aに示す。第4の実験では、3×10
3 MV-4-11腫瘍細胞を播種し、次の日に抗DR5 IgM Mab #5及びベネトクラクスを併用した段階希釈物で細胞を処置した。37℃で72時間後、Cell Titer Glo試薬(Promega G7572)を添加し、ルミノメーターで細胞生存率を読み取った。結果を
図10Bに示す。併用処置により、一連の抗体及び薬物の濃度範囲にわたって両方の細胞の殺滅が増加することが示された。
【0181】
配列情報
SEQUENCE LISTING
<110> IGM BIOSCIENCES, INC.
<120> USE OF A MULTIMERIC ANTI-DR5 BINDING MOLECULE IN COMBINATION WITH
A CHEMOTHERAPEUTIC AGENT FOR TREATING CANCER
<150> US 62/767,900
<151> 2018-11-15
<150> US 62/635,033
<151> 2018-02-26
<160> 89
<170> PatentIn version 3.5
<210> 1
<211> 121
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Description of Artificial Sequence: Synthetic
polypeptide
<400> 1
Glu Val Gln Leu Val Gln Ser Gly Gly Gly Val Glu Arg Pro Gly Gly
1 5 10 15
Ser Leu Arg Leu Ser Cys Ala Ala Ser Gly Phe Thr Phe Asp Asp Tyr
20 25 30
Gly Met Ser Trp Val Arg Gln Ala Pro Gly Lys Gly Leu Glu Trp Val
35 40 45
Ser Gly Ile Asn Trp Asn Gly Gly Ser Thr Gly Tyr Ala Asp Ser Val
50 55 60
Lys Gly Arg Val Thr Ile Ser Arg Asp Asn Ala Lys Asn Ser Leu Tyr
65 70 75 80
Leu Gln Met Asn Ser Leu Arg Ala Glu Asp Thr Ala Val Tyr Tyr Cys
85 90 95
Ala Lys Ile Leu Gly Ala Gly Arg Gly Trp Tyr Phe Asp Leu Trp Gly
100 105 110
Lys Gly Thr Thr Val Thr Val Ser Ser
115 120
<210> 2
<211> 108
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Description of Artificial Sequence: Synthetic
polypeptide
<400> 2
Ser Ser Glu Leu Thr Gln Asp Pro Ala Val Ser Val Ala Leu Gly Gln
1 5 10 15
Thr Val Arg Ile Thr Cys Gln Gly Asp Ser Leu Arg Ser Tyr Tyr Ala
20 25 30
Ser Trp Tyr Gln Gln Lys Pro Gly Gln Ala Pro Val Leu Val Ile Tyr
35 40 45
Gly Lys Asn Asn Arg Pro Ser Gly Ile Pro Asp Arg Phe Ser Gly Ser
50 55 60
Ser Ser Gly Asn Thr Ala Ser Leu Thr Ile Thr Gly Ala Gln Ala Glu
65 70 75 80
Asp Glu Ala Asp Tyr Tyr Cys Asn Ser Arg Asp Ser Ser Gly Asn His
85 90 95
Val Val Phe Gly Gly Gly Thr Lys Leu Thr Val Leu
100 105
<210> 3
<211> 121
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Description of Artificial Sequence: Synthetic
polypeptide
<400> 3
Glu Val Gln Leu Val Gln Ser Gly Gly Gly Val Glu Arg Pro Gly Gly
1 5 10 15
Ser Leu Arg Leu Ser Cys Ala Ala Ser Gly Phe Thr Phe Asp Asp Tyr
20 25 30
Ala Met Ser Trp Val Arg Gln Ala Pro Gly Lys Gly Leu Glu Trp Val
35 40 45
Ser Gly Ile Asn Trp Gln Gly Gly Ser Thr Gly Tyr Ala Asp Ser Val
50 55 60
Lys Gly Arg Val Thr Ile Ser Arg Asp Asn Ala Lys Asn Ser Leu Tyr
65 70 75 80
Leu Gln Met Asn Ser Leu Arg Ala Glu Asp Thr Ala Val Tyr Tyr Cys
85 90 95
Ala Lys Ile Leu Gly Ala Gly Arg Gly Trp Tyr Phe Asp Tyr Trp Gly
100 105 110
Lys Gly Thr Thr Val Thr Val Ser Ser
115 120
<210> 4
<211> 107
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Description of Artificial Sequence: Synthetic
polypeptide
<400> 4
Ser Glu Leu Thr Gln Asp Pro Ala Val Ser Val Ala Leu Gly Gln Thr
1 5 10 15
Val Arg Ile Thr Cys Ser Gly Asp Ser Leu Arg Ser Tyr Tyr Ala Ser
20 25 30
Trp Tyr Gln Gln Lys Pro Gly Gln Ala Pro Val Leu Val Ile Tyr Gly
35 40 45
Ala Asn Asn Arg Pro Ser Gly Ile Pro Asp Arg Phe Ser Gly Ser Ser
50 55 60
Ser Gly Asn Thr Ala Ser Leu Thr Ile Thr Gly Ala Gln Ala Glu Asp
65 70 75 80
Glu Ala Asp Tyr Tyr Cys Asn Ser Ala Asp Ser Ser Gly Asn His Val
85 90 95
Val Phe Gly Gly Gly Thr Lys Leu Thr Val Leu
100 105
<210> 5
<211> 122
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Description of Artificial Sequence: Synthetic
polypeptide
<400> 5
Gln Val Gln Leu Gln Glu Ser Gly Pro Gly Leu Val Lys Pro Ser Gln
1 5 10 15
Thr Leu Ser Leu Thr Cys Thr Val Ser Gly Gly Ser Ile Ser Ser Gly
20 25 30
Asp Tyr Phe Trp Ser Trp Ile Arg Gln Leu Pro Gly Lys Gly Leu Glu
35 40 45
Cys Ile Gly His Ile His Asn Ser Gly Thr Thr Tyr Tyr Asn Pro Ser
50 55 60
Leu Lys Ser Arg Val Thr Ile Ser Val Asp Thr Ser Lys Lys Gln Phe
65 70 75 80
Ser Leu Arg Leu Ser Ser Val Thr Ala Ala Asp Thr Ala Val Tyr Tyr
85 90 95
Cys Ala Arg Asp Arg Gly Gly Asp Tyr Tyr Tyr Gly Met Asp Val Trp
100 105 110
Gly Gln Gly Thr Thr Val Thr Val Ser Ser
115 120
<210> 6
<211> 108
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Description of Artificial Sequence: Synthetic
polypeptide
<400> 6
Glu Ile Val Leu Thr Gln Ser Pro Gly Thr Leu Ser Leu Ser Pro Gly
1 5 10 15
Glu Arg Ala Thr Leu Ser Cys Arg Ala Ser Gln Gly Ile Ser Arg Ser
20 25 30
Tyr Leu Ala Trp Tyr Gln Gln Lys Pro Gly Gln Ala Pro Ser Leu Leu
35 40 45
Ile Tyr Gly Ala Ser Ser Arg Ala Thr Gly Ile Pro Asp Arg Phe Ser
50 55 60
Gly Ser Gly Ser Gly Thr Asp Phe Thr Leu Thr Ile Ser Arg Leu Glu
65 70 75 80
Pro Glu Asp Phe Ala Val Tyr Tyr Cys Gln Gln Phe Gly Ser Ser Pro
85 90 95
Trp Thr Phe Gly Gln Gly Thr Lys Val Glu Ile Lys
100 105
<210> 7
<211> 449
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Description of Artificial Sequence: Synthetic
polypeptide
<400> 7
Glu Val Gln Leu Val Glu Ser Gly Gly Gly Leu Val Gln Pro Gly Gly
1 5 10 15
Ser Leu Arg Leu Ser Cys Ala Ala Ser Gly Phe Thr Phe Ser Ser Tyr
20 25 30
Val Met Ser Trp Val Arg Gln Ala Pro Gly Lys Gly Leu Glu Trp Val
35 40 45
Ala Thr Ile Ser Ser Gly Gly Ser Tyr Thr Tyr Tyr Pro Asp Ser Val
50 55 60
Lys Gly Arg Phe Thr Ile Ser Arg Asp Asn Ala Lys Asn Thr Leu Tyr
65 70 75 80
Leu Gln Met Asn Ser Leu Arg Ala Glu Asp Thr Ala Val Tyr Tyr Cys
85 90 95
Ala Arg Arg Gly Asp Ser Met Ile Thr Thr Asp Tyr Trp Gly Gln Gly
100 105 110
Thr Leu Val Thr Val Ser Ser Ala Ser Thr Lys Gly Pro Ser Val Phe
115 120 125
Pro Leu Ala Pro Ser Ser Lys Ser Thr Ser Gly Gly Thr Ala Ala Leu
130 135 140
Gly Cys Leu Val Lys Asp Tyr Phe Pro Glu Pro Val Thr Val Ser Trp
145 150 155 160
Asn Ser Gly Ala Leu Thr Ser Gly Val His Thr Phe Pro Ala Val Leu
165 170 175
Gln Ser Ser Gly Leu Tyr Ser Leu Ser Ser Val Val Thr Val Pro Ser
180 185 190
Ser Ser Leu Gly Thr Gln Thr Tyr Ile Cys Asn Val Asn His Lys Pro
195 200 205
Ser Asn Thr Lys Val Asp Lys Arg Val Glu Pro Lys Ser Cys Asp Lys
210 215 220
Thr His Thr Cys Pro Pro Cys Pro Ala Pro Glu Leu Leu Gly Gly Pro
225 230 235 240
Ser Val Phe Leu Phe Pro Pro Lys Pro Lys Asp Thr Leu Met Ile Ser
245 250 255
Arg Thr Pro Glu Val Thr Cys Val Val Val Asp Val Ser His Glu Asp
260 265 270
Pro Glu Val Lys Phe Asn Trp Tyr Val Asp Gly Val Glu Val His Asn
275 280 285
Ala Lys Thr Lys Pro Arg Glu Glu Gln Tyr Asn Ser Thr Tyr Arg Val
290 295 300
Val Ser Val Leu Thr Val Leu His Gln Asp Trp Leu Asn Gly Lys Glu
305 310 315 320
Tyr Lys Cys Lys Val Ser Asn Lys Ala Leu Pro Ala Pro Ile Glu Lys
325 330 335
Thr Ile Ser Lys Ala Lys Gly Gln Pro Arg Glu Pro Gln Val Tyr Thr
340 345 350
Leu Pro Pro Ser Arg Glu Glu Met Thr Lys Asn Gln Val Ser Leu Thr
355 360 365
Cys Leu Val Lys Gly Phe Tyr Pro Ser Asp Ile Ala Val Glu Trp Glu
370 375 380
Ser Asn Gly Gln Pro Glu Asn Asn Tyr Lys Thr Thr Pro Pro Val Leu
385 390 395 400
Asp Ser Asp Gly Ser Phe Phe Leu Tyr Ser Lys Leu Thr Val Asp Lys
405 410 415
Ser Arg Trp Gln Gln Gly Asn Val Phe Ser Cys Ser Val Met His Glu
420 425 430
Ala Leu His Asn His Tyr Thr Gln Lys Ser Leu Ser Leu Ser Pro Gly
435 440 445
Lys
<210> 8
<211> 213
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Description of Artificial Sequence: Synthetic
polypeptide
<400> 8
Asp Ile Gln Met Thr Gln Ser Pro Ser Ser Leu Ser Ala Ser Val Gly
1 5 10 15
Asp Arg Val Thr Ile Thr Cys Lys Ala Ser Gln Asp Val Gly Thr Ala
20 25 30
Val Ala Trp Tyr Gln Gln Lys Pro Gly Lys Ala Pro Lys Leu Leu Ile
35 40 45
Tyr Trp Ala Ser Thr Arg His Thr Gly Val Pro Ser Arg Phe Ser Gly
50 55 60
Ser Gly Ser Gly Thr Asp Phe Thr Leu Thr Ile Ser Ser Leu Gln Pro
65 70 75 80
Glu Asp Phe Ala Thr Tyr Tyr Cys Gln Gln Tyr Ser Ser Tyr Arg Thr
85 90 95
Phe Gly Gln Gly Thr Lys Val Glu Ile Lys Arg Thr Val Ala Ala Pro
100 105 110
Ser Val Phe Ile Phe Pro Pro Ser Asp Glu Gln Leu Lys Ser Gly Thr
115 120 125
Ala Ser Val Val Cys Leu Leu Asn Asn Phe Tyr Pro Arg Glu Ala Lys
130 135 140
Val Gln Trp Lys Val Asp Asn Ala Leu Gln Ser Gly Asn Ser Gln Glu
145 150 155 160
Ser Val Thr Glu Gln Asp Ser Lys Asp Ser Thr Tyr Ser Leu Ser Ser
165 170 175
Thr Leu Thr Leu Ser Lys Ala Asp Tyr Glu Lys His Lys Val Tyr Ala
180 185 190
Cys Glu Val Thr His Gln Gly Leu Ser Ser Pro Val Thr Lys Ser Phe
195 200 205
Asn Arg Gly Glu Cys
210
<210> 9
<211> 112
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Description of Artificial Sequence: Synthetic
polypeptide
<400> 9
Gln Ile Gln Leu Val Gln Ser Gly Pro Glu Leu Lys Lys Pro Gly Glu
1 5 10 15
Thr Val Lys Ile Ser Cys Lys Ala Ser Gly Tyr Thr Phe Thr Asp Phe
20 25 30
Ser Met Asn Trp Val Lys Gln Ala Pro Gly Lys Gly Leu Lys Trp Met
35 40 45
Gly Trp Ile Asn Thr Glu Thr Gly Glu Pro Thr Tyr Ala Asp Asp Phe
50 55 60
Lys Gly Arg Phe Ala Leu Ser Met Glu Thr Ser Ala Ser Thr Ala Tyr
65 70 75 80
Leu Gln Ile Asn Asn Leu Lys Asn Glu Asp Thr Ala Thr Tyr Phe Cys
85 90 95
Val Arg Ile Asp Tyr Trp Gly Gln Gly Thr Thr Leu Thr Val Ser Ser
100 105 110
<210> 10
<211> 113
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Description of Artificial Sequence: Synthetic
polypeptide
<400> 10
Asp Val Val Met Thr Gln Thr Pro Leu Ser Leu Pro Val Ser Leu Gly
1 5 10 15
Asp Gln Ala Ser Ile Ser Cys Arg Ser Ser Gln Ser Leu Val His Ser
20 25 30
Asn Gly Asn Thr Tyr Leu His Trp Tyr Leu Gln Lys Pro Gly Gln Ser
35 40 45
Pro Lys Leu Leu Ile Tyr Lys Val Ser Asn Arg Phe Ser Gly Val Pro
50 55 60
Asp Arg Phe Ser Gly Ser Gly Ser Gly Thr Asp Phe Thr Leu Lys Ile
65 70 75 80
Ser Arg Val Glu Ala Glu Asp Leu Gly Val Tyr Phe Cys Phe Gln Ser
85 90 95
Thr His Val Pro His Thr Phe Gly Gly Gly Thr Lys Leu Glu Ile Lys
100 105 110
Arg
<210> 11
<211> 145
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Description of Artificial Sequence: Synthetic
polypeptide
<400> 11
Met Asp Trp Thr Trp Arg Ile Leu Phe Leu Val Ala Ala Ala Thr Ser
1 5 10 15
Ala His Ser Gln Val Gln Leu Val Gln Ser Gly Ala Glu Met Lys Lys
20 25 30
Pro Gly Ala Ser Val Lys Val Ser Cys Lys Thr Ser Gly Tyr Thr Phe
35 40 45
Thr Asn Tyr Lys Ile Asn Trp Val Arg Gln Ala Pro Gly Gln Gly Leu
50 55 60
Glu Trp Met Gly Trp Met Asn Pro Asp Thr Asp Ser Thr Gly Tyr Pro
65 70 75 80
Gln Lys Phe Gln Gly Arg Val Thr Met Thr Arg Asn Thr Ser Ile Ser
85 90 95
Thr Ala Tyr Met Glu Leu Ser Ser Leu Arg Ser Glu Asp Thr Ala Val
100 105 110
Tyr Tyr Cys Ala Arg Ser Tyr Gly Ser Gly Ser Tyr Tyr Arg Asp Tyr
115 120 125
Tyr Tyr Gly Met Asp Val Trp Gly Gln Gly Thr Thr Val Thr Val Ser
130 135 140
Ser
145
<210> 12
<211> 128
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Description of Artificial Sequence: Synthetic
polypeptide
<400> 12
Met Glu Ala Pro Ala Gln Leu Leu Phe Leu Leu Leu Leu Trp Leu Pro
1 5 10 15
Asp Thr Thr Gly Glu Ile Val Leu Thr Gln Ser Pro Ala Thr Leu Ser
20 25 30
Leu Ser Pro Gly Glu Arg Ala Thr Leu Ser Cys Arg Ala Ser Gln Ser
35 40 45
Val Ser Ser Tyr Leu Ala Trp Tyr Gln Gln Lys Pro Gly Gln Ala Pro
50 55 60
Arg Leu Leu Ile Tyr Asp Ala Ser Asn Arg Ala Thr Gly Ile Pro Ala
65 70 75 80
Arg Phe Ser Gly Ser Gly Ser Gly Thr Asp Phe Thr Leu Thr Ile Ser
85 90 95
Ser Leu Glu Pro Glu Asp Phe Ala Val Tyr Tyr Cys Gln Gln Arg Ser
100 105 110
Asn Trp Pro Leu Thr Phe Gly Gly Gly Thr Lys Val Glu Ile Lys Arg
115 120 125
<210> 13
<211> 471
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Description of Artificial Sequence: Synthetic
polypeptide
<400> 13
Met Lys His Leu Trp Phe Phe Leu Leu Leu Val Ala Ala Pro Arg Trp
1 5 10 15
Val Leu Ser Glu Val Gln Leu Gln Gln Ser Gly Pro Glu Leu Val Lys
20 25 30
Pro Gly Ala Ser Val Lys Ile Ser Cys Lys Ala Ser Gly Tyr Ser Phe
35 40 45
Ile Gly Tyr Phe Met Asn Trp Met Lys Gln Ser His Gly Lys Ser Leu
50 55 60
Glu Trp Ile Gly Arg Phe Asn Pro Tyr Asn Gly Asp Thr Phe Tyr Asn
65 70 75 80
Gln Lys Phe Lys Gly Lys Ala Thr Leu Thr Val Asp Lys Ser Ser Thr
85 90 95
Thr Ala His Met Glu Leu Leu Ser Leu Thr Ser Glu Asp Ser Ala Val
100 105 110
Tyr Phe Cys Gly Arg Ser Ala Tyr Tyr Phe Asp Ser Gly Gly Tyr Phe
115 120 125
Asp Tyr Trp Gly Gln Gly Thr Thr Leu Thr Val Ser Ser Ala Ser Thr
130 135 140
Lys Gly Pro Ser Val Phe Pro Leu Ala Pro Ser Ser Lys Ser Thr Ser
145 150 155 160
Gly Gly Thr Ala Ala Leu Gly Cys Leu Val Lys Asp Tyr Phe Pro Glu
165 170 175
Pro Val Thr Val Ser Trp Asn Ser Gly Ala Leu Thr Ser Gly Val His
180 185 190
Thr Phe Pro Ala Val Leu Gln Ser Ser Gly Leu Tyr Ser Leu Ser Ser
195 200 205
Val Val Thr Val Pro Ser Ser Ser Leu Gly Thr Gln Thr Tyr Ile Cys
210 215 220
Asn Val Asn His Lys Pro Ser Asn Thr Lys Val Asp Lys Arg Val Glu
225 230 235 240
Pro Lys Ser Cys Asp Lys Thr His Thr Cys Pro Pro Cys Pro Ala Pro
245 250 255
Glu Leu Leu Gly Gly Pro Ser Val Phe Leu Phe Pro Pro Lys Pro Lys
260 265 270
Asp Thr Leu Met Ile Ser Arg Thr Pro Glu Val Thr Cys Val Val Val
275 280 285
Asp Val Ser His Glu Asp Pro Glu Val Lys Phe Asn Trp Tyr Val Asp
290 295 300
Gly Val Glu Val His Asn Ala Lys Thr Lys Pro Arg Glu Glu Gln Tyr
305 310 315 320
Asn Ser Thr Tyr Arg Val Val Ser Val Leu Thr Val Leu His Gln Asp
325 330 335
Trp Leu Asn Gly Lys Glu Tyr Lys Cys Lys Val Ser Asn Lys Ala Leu
340 345 350
Pro Ala Pro Ile Glu Lys Thr Ile Ser Lys Ala Lys Gly Gln Pro Arg
355 360 365
Glu Pro Gln Val Tyr Thr Leu Pro Pro Ser Arg Glu Glu Met Thr Lys
370 375 380
Asn Gln Val Ser Leu Thr Cys Leu Val Lys Gly Phe Tyr Pro Ser Asp
385 390 395 400
Ile Ala Val Glu Trp Glu Ser Asn Gly Gln Pro Glu Asn Asn Tyr Lys
405 410 415
Thr Thr Pro Pro Val Leu Asp Ser Asp Gly Ser Phe Phe Leu Tyr Ser
420 425 430
Lys Leu Thr Val Asp Lys Ser Arg Trp Gln Gln Gly Asn Val Phe Ser
435 440 445
Cys Ser Val Met His Glu Ala Leu His Asn His Tyr Thr Gln Lys Ser
450 455 460
Leu Ser Leu Ser Pro Gly Lys
465 470
<210> 14
<211> 239
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Description of Artificial Sequence: Synthetic
polypeptide
<400> 14
Met Val Leu Gln Thr Gln Val Phe Ile Ser Leu Leu Leu Trp Ile Ser
1 5 10 15
Gly Ala Tyr Gly Asp Val Val Met Thr Gln Thr Pro Leu Ser Leu Pro
20 25 30
Val Ser Leu Gly Asp Gln Ala Ser Ile Ser Cys Arg Ser Ser Gln Ser
35 40 45
Leu Val His Ser Asn Gly Asn Thr Tyr Leu His Trp Tyr Leu Gln Lys
50 55 60
Pro Gly Gln Ser Pro Lys Leu Leu Ile Tyr Lys Val Ser Asn Arg Phe
65 70 75 80
Ser Gly Val Pro Asp Arg Phe Ser Gly Ser Gly Ser Gly Thr Asp Phe
85 90 95
Thr Leu Lys Ile Ser Arg Val Glu Ala Glu Asp Leu Gly Ile Tyr Phe
100 105 110
Cys Ser Gln Ser Thr His Val Pro Trp Thr Phe Gly Gly Gly Thr Lys
115 120 125
Leu Glu Ile Lys Arg Thr Val Ala Ala Pro Ser Val Phe Ile Phe Pro
130 135 140
Pro Ser Asp Glu Gln Leu Lys Ser Gly Thr Ala Ser Val Val Cys Leu
145 150 155 160
Leu Asn Asn Phe Tyr Pro Arg Glu Ala Lys Val Gln Trp Lys Val Asp
165 170 175
Asn Ala Leu Gln Ser Gly Asn Ser Gln Glu Ser Val Thr Glu Gln Asp
180 185 190
Ser Lys Asp Ser Thr Tyr Ser Leu Ser Ser Thr Leu Thr Leu Ser Lys
195 200 205
Ala Asp Tyr Glu Lys His Lys Val Tyr Ala Cys Glu Val Thr His Gln
210 215 220
Gly Leu Ser Ser Pro Val Thr Lys Ser Phe Asn Arg Gly Glu Cys
225 230 235
<210> 15
<211> 112
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Description of Artificial Sequence: Synthetic
polypeptide
<400> 15
Gln Val Gln Leu Val Gln Ser Gly Ser Glu Leu Lys Lys Pro Gly Ala
1 5 10 15
Ser Val Lys Val Ser Cys Lys Ala Ser Gly Tyr Thr Phe Thr Asp Phe
20 25 30
Ser Met Asn Trp Val Arg Gln Ala Pro Gly Gln Gly Leu Glu Trp Met
35 40 45
Gly Trp Ile Asn Thr Glu Thr Gly Glu Pro Thr Tyr Ala Asp Asp Phe
50 55 60
Lys Gly Arg Phe Val Phe Ser Leu Asp Thr Ser Val Ser Thr Ala Tyr
65 70 75 80
Leu Gln Ile Ser Ser Leu Lys Ala Glu Asp Thr Ala Val Tyr Tyr Cys
85 90 95
Ala Arg Ile Asp Tyr Trp Gly Gln Gly Thr Thr Val Thr Val Ser Ser
100 105 110
<210> 16
<211> 113
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Description of Artificial Sequence: Synthetic
polypeptide
<400> 16
Asp Ile Val Met Thr Gln Ser Pro Leu Ser Leu Pro Val Thr Pro Gly
1 5 10 15
Glu Pro Ala Ser Ile Ser Cys Arg Ser Ser Gln Ser Leu Val His Ser
20 25 30
Asn Gly Asn Thr Tyr Leu His Trp Tyr Leu Gln Lys Pro Gly Gln Ser
35 40 45
Pro Gln Leu Leu Ile Tyr Lys Val Ser Asn Arg Phe Ser Gly Val Pro
50 55 60
Asp Arg Phe Ser Gly Ser Gly Ser Gly Thr Asp Phe Thr Leu Lys Ile
65 70 75 80
Ser Arg Val Glu Ala Glu Asp Val Gly Val Tyr Tyr Cys Phe Gln Ser
85 90 95
Thr His Val Pro His Thr Phe Gly Gln Gly Thr Lys Leu Glu Ile Lys
100 105 110
Arg
<210> 17
<211> 470
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Description of Artificial Sequence: Synthetic
polypeptide
<220>
<221> MOD_RES
<222> (3)..(3)
<223> Any amino acid
<400> 17
Met Gly Xaa Leu Gly Leu Ser Trp Val Phe Leu Val Val Ile Leu Glu
1 5 10 15
Gly Val Gln Cys Glu Val His Leu Val Glu Ser Gly Gly Gly Leu Val
20 25 30
Arg Pro Gly Gly Ser Leu Lys Leu Ser Cys Ala Ala Ser Gly Phe Ala
35 40 45
Phe Ser Ser Tyr Asp Met Ser Trp Val Arg Gln Thr Pro Glu Lys Arg
50 55 60
Leu Glu Trp Val Ala Tyr Ile Ser Asp Gly Gly Gly Ile Thr Tyr Tyr
65 70 75 80
Pro Asp Thr Met Lys Gly Arg Phe Thr Ile Ser Arg Asp Asn Ala Lys
85 90 95
Asn Thr Leu Ser Leu Gln Met Ser Ser Leu Lys Ser Glu Asp Thr Ala
100 105 110
Met Tyr Tyr Cys Ala Arg His Ile Thr Met Val Val Gly Pro Phe Ala
115 120 125
Tyr Trp Gly Gln Gly Thr Leu Val Thr Val Ser Ala Ala Ser Thr Lys
130 135 140
Gly Pro Ser Val Phe Pro Leu Ala Pro Cys Ser Arg Ser Thr Ser Gly
145 150 155 160
Gly Thr Ala Ala Leu Gly Cys Leu Val Lys Asp Tyr Phe Pro Glu Pro
165 170 175
Val Thr Val Ser Trp Asn Ser Gly Ala Leu Thr Ser Gly Val His Thr
180 185 190
Phe Pro Ala Val Leu Gln Ser Ser Gly Leu Tyr Ser Leu Ser Ser Val
195 200 205
Val Thr Val Pro Ser Ser Ser Leu Gly Thr Gln Thr Tyr Ile Cys Asn
210 215 220
Val Asn His Lys Pro Ser Asn Thr Lys Val Asp Lys Arg Val Glu Pro
225 230 235 240
Lys Ser Cys Asp Lys Thr His Thr Cys Pro Pro Cys Pro Ala Pro Glu
245 250 255
Leu Leu Gly Gly Pro Ser Val Phe Leu Phe Pro Pro Lys Pro Lys Asp
260 265 270
Thr Leu Met Ile Ser Arg Thr Pro Glu Val Thr Cys Val Val Val Asp
275 280 285
Val Ser His Glu Asp Pro Glu Val Lys Phe Asn Trp Tyr Val Asp Gly
290 295 300
Val Glu Val His Asn Ala Lys Thr Lys Pro Arg Glu Glu Gln Tyr Asn
305 310 315 320
Ser Thr Tyr Arg Val Val Ser Val Leu Thr Val Leu His Gln Asp Trp
325 330 335
Leu Asn Gly Lys Glu Tyr Lys Cys Lys Val Ser Asn Lys Gly Leu Pro
340 345 350
Ala Pro Ile Glu Lys Thr Ile Ser Lys Ala Lys Gly Gln Pro Arg Glu
355 360 365
Pro Gln Val Tyr Thr Leu Pro Pro Ser Arg Glu Glu Met Thr Lys Asn
370 375 380
Gln Val Ser Leu Thr Cys Leu Val Lys Gly Phe Tyr Pro Ser Asp Ile
385 390 395 400
Ala Val Glu Trp Glu Ser Asn Gly Gln Pro Glu Asn Asn Tyr Lys Thr
405 410 415
Thr Pro Pro Val Leu Asp Ser Asp Gly Ser Phe Phe Leu Tyr Ser Lys
420 425 430
Leu Thr Met Asp Lys Ser Arg Trp Gln Gln Gly Asn Val Phe Ser Cys
435 440 445
Ser Val Met His Glu Ala Leu His Asn His Tyr Thr Gln Lys Ser Leu
450 455 460
Ser Leu Ser Pro Gly Lys
465 470
<210> 18
<211> 234
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Description of Artificial Sequence: Synthetic
polypeptide
<400> 18
Met Arg Leu Pro Ala Gln Leu Leu Gly Leu Leu Met Leu Trp Val Ser
1 5 10 15
Gly Ser Ser Gly Asp Ile Gln Met Thr Gln Ser Ser Ser Ser Phe Ser
20 25 30
Val Ser Leu Gly Asp Arg Val Thr Ile Thr Cys Lys Ala Ser Glu Asp
35 40 45
Ile Tyr Asn Arg Leu Ala Trp Tyr Gln Gln Lys Pro Gly Asn Ala Pro
50 55 60
Arg Leu Leu Ile Ser Gly Ala Thr Ser Leu Glu Thr Gly Val Pro Ser
65 70 75 80
Arg Phe Ser Gly Ser Gly Ser Gly Lys Asp Tyr Thr Leu Ser Ile Thr
85 90 95
Ser Leu Gln Thr Glu Asp Val Ala Thr Tyr Tyr Cys Gln Gln Tyr Trp
100 105 110
Ser Thr Pro Leu Thr Phe Gly Ala Gly Thr Lys Leu Glu Leu Lys Arg
115 120 125
Ala Val Ala Ala Pro Ser Val Asp Ile Phe Pro Pro Ser Asp Glu Gln
130 135 140
Leu Lys Ser Gly Thr Ala Ser Val Val Cys Leu Leu Asn Asn Phe Tyr
145 150 155 160
Pro Arg Glu Ala Lys Val Gln Trp Lys Val Asp Asn Ala Leu Gln Ser
165 170 175
Gly Asn Ser Gln Glu Ser Val Thr Glu Gln Asp Ser Lys Asp Ser Thr
180 185 190
Tyr Ser Leu Ser Ser Thr Leu Thr Leu Ser Lys Ala Asp Tyr Glu Lys
195 200 205
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210 215 220
Val Thr Lys Ser Phe Asn Arg Gly Glu Cys
225 230
<210> 19
<211> 466
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Description of Artificial Sequence: Synthetic
polypeptide
<400> 19
Met Glu Leu Gly Leu Ser Trp Val Phe Leu Val Val Ile Leu Glu Gly
1 5 10 15
Val Gln Cys Glu Val Gln Leu Gln Gln Ser Gly Pro Glu Leu Val Lys
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50 55 60
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65 70 75 80
Glu Lys Phe Lys Gly Lys Ala Thr Leu Thr Ala Asp Lys Ser Ser Ser
85 90 95
Thr Ala Tyr Met Gln Phe Ser Ser Leu Thr Ser Glu Asp Ser Ala Val
100 105 110
Tyr Phe Cys Ala Arg Gly Glu Ala Gly Tyr Phe Asp Tyr Trp Gly Gln
115 120 125
Gly Thr Thr Leu Thr Val Ser Ser Ala Ser Thr Lys Gly Pro Ser Val
130 135 140
Phe Pro Leu Ala Pro Cys Ser Arg Ser Thr Ser Gly Gly Thr Ala Ala
145 150 155 160
Leu Gly Cys Leu Val Lys Asp Tyr Phe Pro Glu Pro Val Thr Val Ser
165 170 175
Trp Asn Ser Gly Ala Leu Thr Ser Gly Val His Thr Phe Pro Ala Val
180 185 190
Leu Gln Ser Ser Gly Leu Tyr Ser Leu Ser Ser Val Val Thr Val Pro
195 200 205
Ser Ser Ser Leu Gly Thr Gln Thr Tyr Ile Cys Asn Val Asn His Lys
210 215 220
Pro Ser Asn Thr Lys Val Asp Lys Arg Val Glu Pro Lys Ser Cys Asp
225 230 235 240
Lys Thr His Thr Cys Pro Pro Cys Pro Ala Pro Glu Leu Leu Gly Gly
245 250 255
Pro Ser Val Phe Leu Phe Pro Pro Lys Pro Lys Asp Thr Leu Met Ile
260 265 270
Ser Arg Thr Pro Glu Val Thr Cys Val Val Val Asp Val Ser His Glu
275 280 285
Asp Pro Glu Val Lys Phe Asn Trp Tyr Val Asp Gly Val Glu Val His
290 295 300
Asn Ala Lys Thr Lys Pro Arg Glu Glu Gln Tyr Asn Ser Thr Tyr Arg
305 310 315 320
Val Val Ser Val Leu Thr Val Leu His Gln Asp Trp Leu Asn Gly Lys
325 330 335
Glu Tyr Lys Cys Lys Val Ser Asn Lys Gly Leu Pro Ala Pro Ile Glu
340 345 350
Lys Thr Ile Ser Lys Ala Lys Gly Gln Pro Arg Glu Pro Gln Val Tyr
355 360 365
Thr Leu Pro Pro Ser Arg Glu Glu Met Thr Lys Asn Gln Val Ser Leu
370 375 380
Thr Cys Leu Val Lys Gly Phe Tyr Pro Ser Asp Ile Ala Val Glu Trp
385 390 395 400
Glu Ser Asn Gly Gln Pro Glu Asn Asn Tyr Lys Thr Thr Pro Pro Val
405 410 415
Leu Asp Ser Asp Gly Ser Phe Phe Leu Tyr Ser Lys Leu Thr Met Asp
420 425 430
Lys Ser Arg Trp Gln Gln Gly Asn Val Phe Ser Cys Ser Val Met His
435 440 445
Glu Ala Leu His Asn His Tyr Thr Gln Lys Ser Leu Ser Leu Ser Pro
450 455 460
Gly Lys
465
<210> 20
<211> 234
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Description of Artificial Sequence: Synthetic
polypeptide
<400> 20
Met Arg Leu Pro Ala Gln Leu Leu Gly Leu Leu Met Leu Trp Val Ser
1 5 10 15
Gly Ser Ser Gly Asp Ile Val Met Thr Gln Ser His Lys Phe Met Ser
20 25 30
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35 40 45
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Ala Val Ala Ala Pro Ser Val Asp Ile Phe Pro Pro Ser Asp Glu Gln
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Leu Lys Ser Gly Thr Ala Ser Val Val Cys Leu Leu Asn Asn Phe Tyr
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Pro Arg Glu Ala Lys Val Gln Trp Lys Val Asp Asn Ala Leu Gln Ser
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Gly Asn Ser Gln Glu Ser Val Thr Glu Gln Asp Ser Lys Asp Ser Thr
180 185 190
Tyr Ser Leu Ser Ser Thr Leu Thr Leu Ser Lys Ala Asp Tyr Glu Lys
195 200 205
His Lys Val Tyr Ala Cys Glu Val Thr His Gln Gly Leu Ser Ser Pro
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Val Thr Lys Ser Phe Asn Arg Gly Glu Cys
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<211> 121
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Description of Artificial Sequence: Synthetic
polypeptide
<400> 21
Gln Val Gln Leu Val Gln Ser Gly Ala Glu Val Lys Lys Pro Gly Ala
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Ser Val Lys Val Ser Cys Lys Ala Ser Gly Tyr Thr Phe Thr Ser Tyr
20 25 30
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65 70 75 80
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100 105 110
Gln Gly Thr Leu Val Thr Val Ser Ser
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<211> 107
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Description of Artificial Sequence: Synthetic
polypeptide
<400> 22
Asp Ile Gln Met Thr Gln Ser Pro Ser Ser Leu Ser Ala Ser Val Gly
1 5 10 15
Asp Arg Val Thr Ile Thr Cys Arg Ala Ser Gln Ser Ile Ser Ile Tyr
20 25 30
Leu Asn Trp Tyr Gln Gln Lys Pro Gly Lys Ala Pro Lys Leu Leu Ile
35 40 45
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50 55 60
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65 70 75 80
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Thr Phe Gly Gly Gly Thr Lys Val Glu Ile Lys
100 105
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<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Description of Artificial Sequence: Synthetic
polypeptide
<400> 23
Gln Val Gln Leu Gln Glu Ser Gly Pro Gly Leu Val Lys Pro Ser Gln
1 5 10 15
Thr Leu Ser Leu Thr Cys Thr Val Ser Gly Gly Ser Ile Ser Ser Gly
20 25 30
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35 40 45
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50 55 60
Leu Lys Ser Arg Val Thr Ile Ser Val Asp Thr Ser Lys Asn Gln Phe
65 70 75 80
Ser Leu Lys Leu Ser Ser Val Thr Ala Ala Asp Thr Ala Val Tyr Tyr
85 90 95
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100 105 110
Gly Ile Leu Val Thr Val Ser Ser
115 120
<210> 24
<211> 107
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Description of Artificial Sequence: Synthetic
polypeptide
<400> 24
Asp Ile Gln Met Thr Gln Ser Pro Ser Ser Leu Ser Ala Ser Val Gly
1 5 10 15
Asp Arg Val Thr Ile Thr Cys Arg Ala Ser Gln Gly Leu Arg Asn Asp
20 25 30
Leu Gly Trp Phe Gln Gln Lys Pro Gly Lys Val Thr Lys Arg Leu Ile
35 40 45
Tyr Ala Ala Ser Ser Leu Gln Arg Gly Val Pro Ser Arg Phe Ser Gly
50 55 60
Ser Gly Ser Gly Thr Glu Phe Thr Leu Thr Ile Ser Ser Leu Gln Pro
65 70 75 80
Glu Asp Phe Ala Thr Tyr Tyr Cys Leu Gln His Tyr Ser Phe Pro Trp
85 90 95
Thr Phe Gly Gln Gly Thr Lys Val Glu Ile Lys
100 105
<210> 25
<211> 120
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Description of Artificial Sequence: Synthetic
polypeptide
<400> 25
Gln Val Gln Leu Gln Glu Ser Gly Pro Gly Leu Val Lys Pro Ser Gln
1 5 10 15
Thr Leu Ser Leu Thr Cys Thr Val Ser Gly Gly Ser Ile Ser Ser Gly
20 25 30
Gly His Tyr Trp Ser Trp Ile Arg Gln His Pro Gly Lys Gly Leu Glu
35 40 45
Trp Ile Gly Tyr Ile Tyr Tyr Ser Gly Ser Ala Tyr Tyr Asn Pro Ser
50 55 60
Leu Lys Ser Arg Val Thr Ile Ser Val Asp Thr Ser Lys Asn Gln Phe
65 70 75 80
Ser Leu Lys Leu Ser Ser Val Thr Ala Ala Asp Thr Ala Val Tyr Tyr
85 90 95
Cys Ala Arg Asp Asp Ser Ser Gly Trp Gly Phe Asp Tyr Trp Gly Gln
100 105 110
Gly Ile Leu Val Thr Val Ser Ser
115 120
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<211> 107
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Description of Artificial Sequence: Synthetic
polypeptide
<400> 26
Asp Ile Gln Met Thr Gln Ser Pro Ser Ser Leu Ser Ala Ser Val Gly
1 5 10 15
Asp Arg Val Thr Ile Thr Cys Arg Ala Ser Gln Gly Leu Arg Asn Asp
20 25 30
Leu Gly Trp Phe Gln Gln Lys Pro Gly Lys Ala Pro Lys Arg Leu Ile
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50 55 60
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65 70 75 80
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Thr Phe Gly Gln Gly Thr Lys Val Glu Ile Lys
100 105
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<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Description of Artificial Sequence: Synthetic
polypeptide
<400> 27
Gln Val Gln Leu Gln Glu Ser Gly Pro Gly Leu Val Lys Pro Ser Gln
1 5 10 15
Thr Leu Ser Leu Thr Cys Thr Val Ser Gly Gly Ser Ile Ser Ser Gly
20 25 30
Gly His Tyr Trp Ser Trp Ile Arg Gln His Pro Gly Lys Gly Leu Glu
35 40 45
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65 70 75 80
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<211> 107
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Description of Artificial Sequence: Synthetic
polypeptide
<400> 28
Asp Ile Gln Met Thr Gln Ser Pro Ser Ser Leu Ser Ala Ser Val Gly
1 5 10 15
Asp Arg Val Thr Ile Thr Cys Arg Ala Ser Gln Gly Leu Arg Asn Asp
20 25 30
Leu Gly Trp Phe Gln Gln Lys Pro Gly Lys Ala Pro Lys Arg Leu Ile
35 40 45
Tyr Ala Ala Ser Ser Leu Gln Arg Gly Val Pro Ser Arg Phe Ser Gly
50 55 60
Ser Gly Ser Gly Thr Glu Phe Thr Leu Thr Ile Ser Ser Leu Gln Pro
65 70 75 80
Glu Asp Phe Thr Thr Tyr Phe Cys Leu Gln His Asn Ser Phe Pro Trp
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100 105
<210> 29
<211> 121
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Description of Artificial Sequence: Synthetic
polypeptide
<400> 29
Gln Val Gln Leu Val Glu Ser Gly Gly Gly Leu Val Lys Pro Gly Gly
1 5 10 15
Ser Leu Arg Leu Ser Cys Ala Ala Ser Gly Phe Thr Phe Ser Asp Tyr
20 25 30
Tyr Met Asn Trp Ile Arg Gln Ala Pro Gly Lys Gly Leu Glu Trp Val
35 40 45
Ser His Ile Ser Ser Ser Gly Ser Ile Leu Asp Tyr Ala Asp Ser Val
50 55 60
Lys Gly Arg Phe Thr Ile Ser Arg Asp Asn Ala Lys Asn Ser Leu Tyr
65 70 75 80
Leu Gln Met Asn Ser Leu Arg Val Glu Asp Thr Ala Val Tyr Tyr Cys
85 90 95
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100 105 110
Gln Gly Thr Met Val Thr Val Ser Ser
115 120
<210> 30
<211> 107
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Description of Artificial Sequence: Synthetic
polypeptide
<400> 30
Asp Ile Gln Met Thr Gln Ser Pro Ser Ser Leu Ser Ala Ser Val Gly
1 5 10 15
Asp Arg Val Thr Ile Thr Cys Arg Ser Ser Gln Ser Ile Ser Asn Tyr
20 25 30
Ile Asn Trp Tyr Gln Gln Arg Pro Gly Lys Ala Pro Asn Leu Leu Ile
35 40 45
His Asp Val Ser Ser Phe Gln Ser Ala Val Pro Ser Arg Phe Ser Arg
50 55 60
Ser Gly Ser Gly Thr Val Phe Thr Leu Thr Ile Ser Ser Leu Gln Pro
65 70 75 80
Glu Asp Phe Ala Thr Tyr Phe Cys Gln Gln Thr Tyr Ile Thr Pro Phe
85 90 95
Thr Phe Gly Pro Gly Thr Lys Val Asp Ile Lys
100 105
<210> 31
<211> 122
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Description of Artificial Sequence: Synthetic
polypeptide
<400> 31
Gln Val Gln Leu Val Glu Ser Gly Gly Gly Val Val Gln Pro Gly Arg
1 5 10 15
Ser Leu Arg Leu Ser Cys Ala Ala Ser Gly Phe Thr Phe Ser Tyr Tyr
20 25 30
Gly Ile His Trp Val Arg Gln Ala Pro Gly Lys Gly Leu Glu Trp Val
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Ala Val Ile Trp Tyr Asp Gly Ser Asn Lys Tyr Tyr Ala Asp Ser Val
50 55 60
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65 70 75 80
Leu Gln Met Asn Ser Leu Arg Ala Glu Asp Thr Ala Val Tyr Tyr Cys
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Ala Arg Gly Arg Tyr Ser Ser Ser Ser Trp Trp Tyr Phe Asp Leu Trp
100 105 110
Gly Arg Gly Thr Leu Val Thr Val Ser Ser
115 120
<210> 32
<211> 107
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Description of Artificial Sequence: Synthetic
polypeptide
<400> 32
Asp Ile Gln Met Thr Gln Ser Pro Ser Ser Leu Ser Ala Ser Val Gly
1 5 10 15
Asp Arg Val Thr Ile Thr Cys Arg Ala Ser Gln Gly Ile Ser Asn Tyr
20 25 30
Leu Ala Trp Tyr Gln Gln Lys Pro Gly Lys Val Pro Lys Leu Leu Ile
35 40 45
Tyr Ala Ala Ser Thr Leu Gln Ser Gly Val Pro Ser Arg Phe Ser Gly
50 55 60
Ser Gly Ser Gly Thr Asp Phe Thr Leu Thr Ile Ser Ser Leu Gln Pro
65 70 75 80
Glu Asp Val Ala Thr Tyr Tyr Cys Gln Lys Tyr Asn Ser Ala Pro Leu
85 90 95
Thr Phe Gly Gly Gly Thr Lys Val Glu Ile Lys
100 105
<210> 33
<211> 122
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Description of Artificial Sequence: Synthetic
polypeptide
<400> 33
Gln Val Gln Ala Glu Gln Ser Gly Pro Gly Leu Val Lys Pro Ser Glu
1 5 10 15
Thr Leu Ser Leu Thr Cys Thr Val Ser Gly Gly Ser Ile Ser Asn Tyr
20 25 30
Tyr Trp Ser Trp Ile Arg Gln Pro Pro Gly Lys Gly Leu Glu Trp Ile
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Gly Tyr Ile Tyr Tyr Ser Gly Ser Thr Lys Tyr Asn Pro Ser Leu Lys
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Ser Arg Val Thr Ile Ser Val Asp Thr Ser Lys Asn Gln Phe Ser Leu
65 70 75 80
Lys Leu Thr Ser Val Thr Thr Ala Asp Thr Ala Val Tyr Tyr Cys Ala
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Arg Asp Ser Pro Arg Gly Phe Ser Gly Tyr Glu Ala Phe Asp Ser Trp
100 105 110
Gly Gln Gly Thr Leu Val Thr Val Ser Ser
115 120
<210> 34
<211> 113
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Description of Artificial Sequence: Synthetic
polypeptide
<400> 34
Asp Ile Val Met Thr Gln Ser Pro Asp Ser Leu Ala Val Ser Leu Gly
1 5 10 15
Glu Arg Ala Thr Ile Asn Cys Lys Ser Ser Gln Ser Val Leu Tyr Arg
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Ser Asn Asn Lys Ile Tyr Leu Ala Trp Tyr Gln Gln Lys Pro Gly Gln
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Tyr Tyr Ser Thr Pro Phe Thr Phe Gly Pro Gly Thr Lys Val Asp Ile
100 105 110
Lys
<210> 35
<211> 120
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Description of Artificial Sequence: Synthetic
polypeptide
<400> 35
Gln Val Gln Leu Gln Glu Ser Gly Pro Gly Leu Val Lys Pro Ser Gln
1 5 10 15
Thr Leu Ser Leu Thr Cys Thr Val Ser Gly Gly Ser Ile Ser Ser Asp
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Asn Tyr Tyr Trp Ser Trp Ile Arg Gln His Pro Gly Lys Gly Leu Glu
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Trp Ile Gly Tyr Ile Tyr Tyr Ser Gly Ser Thr Tyr Tyr Asn Pro Ser
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Leu Lys Ser Arg Val Thr Ile Ser Val Asp Thr Ser Lys Asn Gln Phe
65 70 75 80
Ser Leu Lys Leu Ser Ser Val Thr Ala Ala Asp Thr Ala Val Tyr Tyr
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Cys Ala Arg Gly Val Asn Trp Asn Phe Leu Phe Asp Ile Trp Gly Gln
100 105 110
Gly Thr Met Val Thr Val Ser Ser
115 120
<210> 36
<211> 112
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Description of Artificial Sequence: Synthetic
polypeptide
<400> 36
Asp Ile Val Met Thr Gln Ser Pro Leu Ser Leu Pro Val Thr Pro Gly
1 5 10 15
Glu Pro Ala Ser Ile Ser Cys Arg Ser Ser Gln Ser Leu Leu Arg Arg
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Asn Gly Tyr Asn Tyr Leu Asp Trp Tyr Leu Gln Lys Pro Gly Gln Ser
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Pro Gln Leu Leu Ile Tyr Leu Gly Ser Asn Arg Ala Ser Gly Val Pro
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65 70 75 80
Ser Arg Val Glu Ala Glu Asp Val Gly Val Tyr Tyr Cys Met Gln Ala
85 90 95
Leu Gln Thr Pro Leu Thr Phe Gly Gly Gly Thr Glu Val Glu Ile Lys
100 105 110
<210> 37
<211> 116
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Description of Artificial Sequence: Synthetic
polypeptide
<400> 37
Gln Val Gln Leu Val Glu Ser Gly Gly Gly Leu Val Lys Pro Gly Gly
1 5 10 15
Ser Leu Arg Leu Ser Cys Ala Ala Ser Gly Phe Thr Phe Ser Asp Tyr
20 25 30
Tyr Met Ser Trp Ile Arg Gln Ala Pro Gly Lys Gly Leu Glu Trp Val
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Ser Tyr Ile Ser Arg Ser Gly Ser Thr Ile Tyr Tyr Ala Asp Ser Val
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65 70 75 80
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100 105 110
Thr Val Ser Ser
115
<210> 38
<211> 113
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Description of Artificial Sequence: Synthetic
polypeptide
<400> 38
Asp Ile Val Met Thr Gln Phe Pro Asp Ser Leu Ala Val Ser Leu Gly
1 5 10 15
Glu Arg Ala Thr Ile Asn Cys Lys Ser Ser Gln Ser Val Leu His Ser
20 25 30
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35 40 45
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50 55 60
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65 70 75 80
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100 105 110
Lys
<210> 39
<211> 129
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Description of Artificial Sequence: Synthetic
polypeptide
<400> 39
Gln Val Gln Leu Val Glu Ser Gly Gly Gly Val Val Gln Pro Gly Arg
1 5 10 15
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115 120 125
Ser
<210> 40
<211> 107
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Description of Artificial Sequence: Synthetic
polypeptide
<400> 40
Asp Ile Gln Met Thr Gln Ser Pro Ser Ser Leu Ser Ala Ser Val Gly
1 5 10 15
Asp Arg Val Thr Ile Thr Cys Arg Thr Ser Gln Ser Ile Ser Thr Tyr
20 25 30
Leu Asn Trp Tyr Gln Gln Lys Pro Gly Lys Ala Pro Lys Leu Leu Ile
35 40 45
Ser Ala Thr Ser Ser Leu Gln Ser Gly Val Pro Ser Arg Phe Ser Gly
50 55 60
Ser Gly Ser Gly Thr Asp Phe Thr Leu Thr Ile Ser Ser Leu Gln Pro
65 70 75 80
Glu Asp Phe Ala Thr Tyr Tyr Cys Gln Gln Ser Tyr Ser Thr Pro Leu
85 90 95
Thr Phe Gly Gly Gly Thr Lys Val Glu Ile Lys
100 105
<210> 41
<211> 129
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Description of Artificial Sequence: Synthetic
polypeptide
<400> 41
Gln Val Gln Leu Val Glu Ser Gly Gly Gly Val Val Gln Pro Gly Arg
1 5 10 15
Ser Leu Arg Leu Ser Cys Ala Ala Ser Gly Phe Thr Phe Ser Thr Tyr
20 25 30
Gly Met His Trp Val Arg Gln Ala Pro Gly Lys Gly Leu Glu Trp Val
35 40 45
Ala Val Ile Trp Tyr Asp Gly Ser Asn Lys Tyr Tyr Ala Asp Ser Val
50 55 60
Lys Gly Arg Phe Thr Ile Ser Arg Asp Asn Ser Lys Asn Thr Leu Tyr
65 70 75 80
Leu Gln Met Asn Ser Leu Arg Ala Glu Asp Thr Ala Val Tyr Tyr Cys
85 90 95
Ala Arg Asp Arg Thr Val Tyr Ser Ser Ser Ser Pro Phe Tyr Tyr Tyr
100 105 110
Tyr Tyr Gly Met Asp Val Trp Gly Gln Gly Thr Thr Val Thr Val Ser
115 120 125
Ser
<210> 42
<211> 107
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Description of Artificial Sequence: Synthetic
polypeptide
<400> 42
Asp Ile Gln Met Thr Gln Ser Pro Ser Ser Leu Ser Ala Ser Val Gly
1 5 10 15
Asp Arg Val Thr Ile Thr Cys Arg Ala Ser Gln Ser Ile Ser Ser Tyr
20 25 30
Leu Asn Trp Tyr Gln Gln Lys Pro Gly Lys Ala Pro Lys Leu Leu Ile
35 40 45
Ser Ala Thr Ser Ser Phe Gln Ser Gly Val Pro Ser Arg Phe Ser Gly
50 55 60
Ser Gly Ser Gly Thr Asp Phe Thr Leu Thr Ile Ser Ser Leu Gln Pro
65 70 75 80
Glu Asp Phe Ala Ala Tyr Tyr Cys Gln Gln Ser Tyr Ser Thr Pro Leu
85 90 95
Thr Phe Gly Gly Gly Thr Lys Val Glu Ile Lys
100 105
<210> 43
<211> 119
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Description of Artificial Sequence: Synthetic
polypeptide
<400> 43
Gln Val Gln Leu Gln Gln Trp Gly Ala Arg Leu Leu Lys Pro Ser Glu
1 5 10 15
Thr Leu Ser Leu Thr Cys Ala Val Tyr Gly Gly Ser Phe Ser Gly Tyr
20 25 30
Tyr Trp Ser Trp Ile Arg Gln Pro Pro Gly Lys Gly Leu Glu Trp Ile
35 40 45
Gly Glu Ile Asn His Ser Gly Ser Thr Asn Tyr Asn Pro Ser Leu Lys
50 55 60
Ser Arg Val Thr Ile Ser Val Asp Thr Ser Lys Asn Gln Phe Ser Leu
65 70 75 80
Lys Leu Arg Ser Val Thr Ala Ala Asp Thr Ala Val Tyr Tyr Cys Ala
85 90 95
Arg Gly Gly Ser Ser Gly Tyr Trp Tyr Phe Asp Leu Trp Gly Arg Gly
100 105 110
Thr Leu Val Thr Val Ser Ser
115
<210> 44
<211> 113
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Description of Artificial Sequence: Synthetic
polypeptide
<400> 44
Asp Ile Val Met Thr Gln Ser Pro Asp Ser Leu Ala Val Ser Leu Gly
1 5 10 15
Glu Arg Ala Thr Ile Asn Cys Lys Ser Ser Gln Ser Val Leu His Ser
20 25 30
Ser Asn Asn Lys Asn Tyr Leu Val Trp Tyr Gln Gln Lys Pro Gly Gln
35 40 45
Pro Pro Lys Leu Leu Ile Tyr Trp Ala Ser Thr Arg Glu Ser Gly Val
50 55 60
Pro Asp Arg Phe Ser Gly Ser Gly Ser Gly Thr Asp Phe Thr Leu Thr
65 70 75 80
Ile Ser Ser Leu Gln Ala Glu Asp Val Ala Val Tyr Tyr Cys Gln Gln
85 90 95
Tyr Tyr Ser Thr Pro Leu Thr Phe Gly Gly Gly Thr Lys Val Glu Ile
100 105 110
Lys
<210> 45
<211> 121
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Description of Artificial Sequence: Synthetic
polypeptide
<400> 45
Glu Val Gln Val Val Glu Ser Gly Gly Gly Leu Val Lys Pro Gly Gly
1 5 10 15
Ser Leu Arg Leu Ser Cys Ala Ala Ser Gly Phe Thr Phe Ser Ser Tyr
20 25 30
Ser Met Asn Trp Val Arg Gln Ala Pro Gly Lys Gly Leu Glu Trp Val
35 40 45
Ser Ser Ile Ser Ser Ser Ser Ser Tyr Ile Tyr Tyr Ala Asp Ser Val
50 55 60
Lys Gly Arg Phe Thr Ile Ser Arg Asp Asn Ala Lys Asn Ser Leu Tyr
65 70 75 80
Leu Gln Met Asn Ser Leu Arg Ala Glu Asp Thr Ala Val Tyr Tyr Cys
85 90 95
Ala Arg Gly Gly Ser Ser Trp Tyr Gly Asp Trp Phe Asp Pro Trp Gly
100 105 110
Gln Gly Thr Leu Val Thr Val Ser Ser
115 120
<210> 46
<211> 107
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Description of Artificial Sequence: Synthetic
polypeptide
<400> 46
Asp Ile Gln Met Thr Gln Ser Pro Ser Ser Val Ser Ala Ser Val Gly
1 5 10 15
Asp Arg Val Thr Ile Thr Cys Arg Ala Ser Gln Gly Ile Ser Ser Trp
20 25 30
Leu Val Trp Tyr Gln Gln Lys Pro Gly Lys Ala Pro Lys Leu Leu Ile
35 40 45
Tyr Ala Ala Ser Ser Leu Gln Ser Gly Val Pro Ser Arg Phe Ser Gly
50 55 60
Ser Gly Ser Gly Thr Asp Phe Thr Leu Thr Ile Ser Ser Leu Gln Pro
65 70 75 80
Glu Asp Phe Ala Thr Tyr Tyr Cys Gln Gln Ala Asn Ser Phe Pro Phe
85 90 95
Thr Phe Gly Gly Gly Thr Lys Val Glu Ile Lys
100 105
<210> 47
<211> 126
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Description of Artificial Sequence: Synthetic
polypeptide
<400> 47
Gln Leu Val Glu Ser Gly Gly Gly Val Val Gln Pro Gly Arg Ser Leu
1 5 10 15
Arg Leu Ser Cys Ala Ala Ser Gly Phe Thr Phe Ser Ser Tyr Gly Met
20 25 30
His Trp Val Arg Gln Ala Pro Gly Lys Gly Leu Glu Trp Val Ala Val
35 40 45
Ile Trp Tyr Asp Gly Arg Asn Lys Tyr Tyr Ala Asp Ser Val Lys Gly
50 55 60
Arg Phe Thr Ile Ser Arg Asp Asn Ser Lys Asn Thr Leu Tyr Leu Gln
65 70 75 80
Met Asn Ser Leu Arg Ala Glu Asp Thr Ala Val Tyr Tyr Cys Ala Arg
85 90 95
Glu Val Gly Tyr Cys Thr Asn Gly Val Cys Ser Tyr Tyr Tyr Tyr Gly
100 105 110
Met Asp Val Trp Gly Gln Gly Thr Thr Val Thr Val Ser Ser
115 120 125
<210> 48
<211> 107
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Description of Artificial Sequence: Synthetic
polypeptide
<400> 48
Asp Ile Gln Met Thr Gln Ser Pro Ser Ser Leu Ser Ala Ser Val Gly
1 5 10 15
Asp Arg Val Thr Ile Thr Cys Arg Ala Ser Gln Gly Ile Ser Asn Tyr
20 25 30
Leu Ala Trp Phe Gln Gln Lys Pro Gly Lys Ala Pro Lys Ser Leu Ile
35 40 45
Tyr Ala Ala Ser Ser Leu Gln Ser Gly Val Pro Ser Lys Phe Ser Gly
50 55 60
Ser Gly Ser Gly Thr Asp Phe Thr Leu Thr Ile Ser Ser Leu Gln Pro
65 70 75 80
Glu Asp Phe Ala Thr Tyr Tyr Cys Gln Gln Tyr Asn Ser Tyr Pro Leu
85 90 95
Thr Phe Gly Gly Gly Thr Lys Val Glu Ile Lys
100 105
<210> 49
<211> 122
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Description of Artificial Sequence: Synthetic
polypeptide
<400> 49
Gln Val Gln Leu Gln Glu Ser Gly Pro Gly Leu Val Lys Pro Ser Gln
1 5 10 15
Thr Leu Ser Leu Thr Cys Ser Val Ser Gly Gly Ser Ile Ser Ser Gly
20 25 30
Gly Tyr Tyr Trp Ser Trp Ile Arg Gln His Pro Gly Lys Gly Leu Glu
35 40 45
Trp Ile Gly Tyr Ile Tyr Tyr Ser Gly Ser Thr Tyr Cys Asn Pro Ser
50 55 60
Leu Lys Ser Arg Val Thr Ile Ser Val Asp Thr Ser Lys Asn Gln Phe
65 70 75 80
Ser Leu Lys Leu Ser Ser Val Thr Ala Ala Asp Thr Ala Val Tyr Tyr
85 90 95
Cys Ala Arg Asp Asn Gly Ser Gly Ser Tyr Asp Trp Phe Asp Pro Trp
100 105 110
Gly Gln Gly Ile Leu Val Thr Val Ser Ser
115 120
<210> 50
<211> 107
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Description of Artificial Sequence: Synthetic
polypeptide
<400> 50
Asp Ile Gln Met Thr Gln Ser Pro Ser Ser Val Ser Ala Ser Val Gly
1 5 10 15
Asp Arg Val Thr Ile Thr Cys Arg Ala Ser Gln Gly Ile Ser Ser Trp
20 25 30
Leu Ala Trp Tyr Gln Gln Lys Pro Gly Lys Ala Pro Lys Phe Leu Ile
35 40 45
Phe Val Ala Ser Ser Phe Gln Ser Gly Val Pro Ser Arg Phe Ser Gly
50 55 60
Ser Gly Ser Gly Thr Asp Phe Thr Leu Thr Ile Ser Ser Leu Gln Pro
65 70 75 80
Glu Asp Phe Ala Thr Tyr Tyr Cys Gln Gln Ala Asn Ser Phe Pro Arg
85 90 95
Thr Phe Gly Gln Gly Thr Lys Val Glu Ile Lys
100 105
<210> 51
<211> 122
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Description of Artificial Sequence: Synthetic
polypeptide
<400> 51
Gln Val Gln Met Gln Glu Ser Gly Pro Gly Leu Val Lys Pro Ser Gln
1 5 10 15
Thr Leu Ser Leu Thr Cys Thr Val Ser Gly Gly Ser Ile Ser Ser Gly
20 25 30
Asp Tyr Tyr Trp Ser Trp Ile Arg Gln His Pro Gly Lys Asn Leu Glu
35 40 45
Trp Ile Gly Tyr Ile Tyr Tyr Ser Gly Ser Thr Tyr Tyr Asn Pro Ser
50 55 60
Leu Lys Ser Arg Val Thr Ile Ser Val Asp Thr Ser Lys Asn Gln Phe
65 70 75 80
Ser Leu Lys Leu Ser Ser Val Thr Ala Ala Asp Thr Ala Val Tyr Tyr
85 90 95
Cys Ala Arg Asp Asn Gly Ser Gly Ser Tyr Asp Trp Phe Asp Pro Trp
100 105 110
Gly Gln Gly Thr Leu Val Thr Val Ser Ser
115 120
<210> 52
<211> 107
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Description of Artificial Sequence: Synthetic
polypeptide
<400> 52
Asp Ile Gln Met Thr Gln Ser Pro Ser Ser Val Ser Ala Ser Val Gly
1 5 10 15
Asp Arg Val Thr Ile Thr Cys Arg Ala Ser Gln Gly Ile Ser Ser Trp
20 25 30
Leu Ala Trp Tyr Gln Gln Lys Pro Gly Lys Ala Pro Lys Phe Leu Ile
35 40 45
Phe Val Ala Ser Ser Leu Gln Ser Gly Val Pro Ser Arg Phe Ser Gly
50 55 60
Ser Gly Ser Gly Thr Asp Phe Thr Leu Thr Ile Ser Ser Leu Gln Pro
65 70 75 80
Glu Asp Phe Ala Thr Tyr Tyr Cys Gln Gln Ala Asn Ser Phe Pro Arg
85 90 95
Thr Phe Gly Gln Gly Thr Lys Val Glu Ile Lys
100 105
<210> 53
<211> 118
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Description of Artificial Sequence: Synthetic
polypeptide
<400> 53
Lys Val Gln Leu Gln Gln Ser Gly Ala Glu Leu Val Lys Pro Gly Ala
1 5 10 15
Ser Val Lys Leu Ser Cys Lys Ala Ser Gly Tyr Thr Phe Thr Asp Tyr
20 25 30
Thr Ile His Trp Val Lys Gln Arg Ser Gly Gln Gly Leu Glu Trp Ile
35 40 45
Gly Trp Phe Tyr Pro Gly Gly Gly Tyr Ile Lys Tyr Asn Glu Lys Phe
50 55 60
Lys Asp Arg Ala Thr Leu Thr Ala Asp Lys Ser Ser Asn Thr Val Tyr
65 70 75 80
Met Glu Leu Ser Arg Leu Thr Ser Glu Gly Ser Ala Val Tyr Phe Cys
85 90 95
Ala Arg His Glu Glu Gly Ile Tyr Phe Asp Tyr Trp Gly Gln Gly Thr
100 105 110
Thr Leu Thr Val Ser Ser
115
<210> 54
<211> 109
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Description of Artificial Sequence: Synthetic
polypeptide
<400> 54
Asp Ile Ala Met Thr Gln Ser His Lys Phe Met Ser Thr Leu Val Gly
1 5 10 15
Asp Arg Val Ser Ile Thr Cys Lys Ala Ser Gln Asp Val Asn Thr Ala
20 25 30
Ile Ala Trp Tyr Gln Gln Lys Pro Gly Gln Ser Pro Lys Leu Leu Ile
35 40 45
Tyr Trp Ala Ser Thr Arg His Thr Gly Val Pro Asp Arg Phe Thr Gly
50 55 60
Ser Gly Ser Gly Thr Asp Tyr Thr Leu Thr Ile Ser Ser Met Glu Ala
65 70 75 80
Glu Asp Ala Ala Thr Tyr Tyr Cys Gln Gln Trp Ser Ser Asn Pro Leu
85 90 95
Thr Phe Gly Ala Gly Thr Lys Leu Glu Leu Lys Arg Ala
100 105
<210> 55
<211> 118
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Description of Artificial Sequence: Synthetic
polypeptide
<400> 55
Lys Val Gln Leu Gln Gln Ser Gly Ala Glu Leu Val Lys Pro Gly Ala
1 5 10 15
Ser Val Lys Leu Ser Cys Lys Ala Ser Gly Tyr Thr Phe Thr Asp Tyr
20 25 30
Thr Ile His Trp Val Lys Gln Arg Ser Gly Gln Gly Leu Glu Trp Ile
35 40 45
Gly Trp Phe Tyr Pro Gly Gly Gly Tyr Ile Lys Tyr Asn Glu Lys Phe
50 55 60
Lys Asp Arg Ala Thr Leu Thr Ala Asp Lys Ser Ser Asn Thr Val Tyr
65 70 75 80
Met Glu Leu Ser Arg Leu Thr Ser Glu Asp Ser Ala Val Tyr Phe Cys
85 90 95
Ala Arg His Glu Glu Gly Ile Tyr Phe Asp Tyr Trp Gly Gln Gly Thr
100 105 110
Thr Leu Thr Val Ser Ser
115
<210> 56
<211> 104
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Description of Artificial Sequence: Synthetic
polypeptide
<400> 56
Asp Ile Val Met Thr Gln Ser His Lys Phe Met Ser Thr Ser Val Gly
1 5 10 15
Asp Arg Val Ser Ile Thr Cys Lys Ala Ser Gln Asp Val Asn Thr Ala
20 25 30
Ile Ala Trp Tyr Gln Gln Lys Pro Gly Gln Ser Pro Lys Leu Leu Ile
35 40 45
Tyr Trp Ala Ser Thr Arg His Thr Gly Val Pro Asp Arg Phe Thr Gly
50 55 60
Ser Gly Ser Gly Thr Asp Tyr Thr Leu Thr Ile Ser Ser Val Gln Ala
65 70 75 80
Glu Asp Leu Ala Leu Tyr Tyr Cys Gln Gln His Tyr Thr Thr Pro Phe
85 90 95
Thr Phe Gly Ser Gly Thr Lys Leu
100
<210> 57
<211> 244
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Description of Artificial Sequence: Synthetic
polypeptide
<400> 57
Glu Val Gln Leu Val Gln Ser Gly Gly Gly Val Glu Arg Pro Gly Gly
1 5 10 15
Ser Leu Arg Leu Ser Cys Ala Ala Ser Gly Phe Thr Phe Asp Asp Tyr
20 25 30
Gly Met Ser Trp Val Arg Gln Ala Pro Gly Lys Gly Leu Glu Trp Val
35 40 45
Ser Gly Ile Asn Trp Asn Gly Gly Ser Thr Gly Tyr Ala Asp Ser Val
50 55 60
Lys Gly Arg Val Thr Ile Ser Arg Asp Asn Ala Lys Asn Ser Leu Tyr
65 70 75 80
Leu Gln Met Asn Ser Leu Arg Ala Glu Asp Thr Ala Val Tyr Tyr Cys
85 90 95
Ala Lys Ile Leu Gly Ala Gly Arg Gly Trp Tyr Phe Asp Leu Trp Gly
100 105 110
Lys Gly Thr Thr Val Thr Val Ser Ser Gly Gly Gly Gly Ser Gly Gly
115 120 125
Gly Gly Ser Gly Gly Gly Gly Ser Ser Glu Leu Thr Gln Asp Pro Ala
130 135 140
Val Ser Val Ala Leu Gly Gln Thr Val Arg Ile Thr Cys Gln Gly Asp
145 150 155 160
Ser Leu Arg Ser Tyr Tyr Ala Ser Trp Tyr Gln Gln Lys Pro Gly Gln
165 170 175
Ala Pro Val Leu Val Ile Tyr Gly Lys Asn Asn Arg Pro Ser Gly Ile
180 185 190
Pro Asp Arg Phe Ser Gly Ser Ser Ser Gly Asn Thr Ala Ser Leu Thr
195 200 205
Ile Thr Gly Ala Gln Ala Glu Asp Glu Ala Asp Tyr Tyr Cys Asn Ser
210 215 220
Arg Asp Ser Ser Gly Asn His Val Val Phe Gly Gly Gly Thr Lys Leu
225 230 235 240
Thr Val Leu Gly
<210> 58
<211> 245
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Description of Artificial Sequence: Synthetic
polypeptide
<400> 58
Glu Val Gln Leu Val Glu Thr Gly Gly Gly Leu Val Gln Pro Gly Gly
1 5 10 15
Ser Leu Arg Leu Ser Cys Ala Ala Ser Gly Phe Thr Phe Ser Ser Tyr
20 25 30
Ala Met Ser Trp Val Arg Gln Ala Pro Gly Lys Gly Leu Glu Trp Val
35 40 45
Ser Ala Ile Ser Gly Ser Gly Gly Ser Thr Tyr Tyr Ala Asp Ser Val
50 55 60
Lys Gly Arg Phe Thr Ile Ser Arg Asp Asn Ser Lys Asn Thr Leu Tyr
65 70 75 80
Leu Gln Met Asn Ser Leu Arg Ala Glu Asp Thr Ala Val Tyr His Cys
85 90 95
Ala Arg Gly Gly Tyr Ser Ser Ser Arg Ser Ala Ala Tyr Asp Ile Trp
100 105 110
Gly Gln Gly Thr Leu Val Thr Val Ser Ser Gly Gly Gly Gly Ser Gly
115 120 125
Gly Gly Gly Ser Gly Gly Gly Gly Ser Ser Glu Leu Thr Gln Asp Pro
130 135 140
Ala Val Ser Val Ala Leu Gly Gln Thr Val Arg Ile Thr Cys Gln Gly
145 150 155 160
Asp Ser Leu Arg Ser Tyr Tyr Ala Ser Trp Tyr Gln Gln Lys Pro Gly
165 170 175
Gln Ala Pro Val Leu Val Ile Tyr Gly Lys Asn Asn Arg Pro Ser Gly
180 185 190
Ile Pro Asp Arg Phe Ser Gly Ser Ser Ser Gly Asn Thr Ala Ser Leu
195 200 205
Thr Ile Thr Gly Ala Gln Ala Glu Asp Glu Ala Asp Tyr Tyr Cys Asn
210 215 220
Ser Arg Asp Ser Ser Gly Asn His Val Val Phe Gly Gly Gly Thr Lys
225 230 235 240
Leu Thr Val Leu Gly
245
<210> 59
<211> 246
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Description of Artificial Sequence: Synthetic
polypeptide
<400> 59
Gln Val Gln Leu Val Gln Ser Gly Ala Glu Val Lys Lys Pro Gly Ala
1 5 10 15
Ser Val Lys Ile Ser Cys Glu Gly Ser Gly Tyr Thr Phe Asn Ser Tyr
20 25 30
Thr Leu His Trp Leu Arg Gln Ala Pro Gly Gln Arg Leu Glu Trp Met
35 40 45
Gly Arg Ile Asn Ala Gly Asn Gly Asn Thr Lys Tyr Ser Gln Asn Phe
50 55 60
Gln Gly Arg Leu Ser Ile Thr Arg Asp Thr Ser Ala Thr Thr Ala Tyr
65 70 75 80
Met Glu Leu Ser Ser Leu Arg Ser Glu Asp Thr Gly Val Tyr Tyr Cys
85 90 95
Ala Arg Val Phe Thr Tyr Ser Phe Gly Met Asp Val Trp Gly Arg Gly
100 105 110
Thr Leu Val Thr Val Ser Ser Gly Gly Gly Gly Ser Gly Gly Gly Gly
115 120 125
Ser Gly Gly Gly Gly Ser Ala Gln Ser Val Leu Thr Gln Pro Pro Ser
130 135 140
Ala Ser Gly Thr Pro Gly Gln Arg Val Thr Ile Ser Cys Ser Gly Gly
145 150 155 160
Gly Ser Asn Ile Gly Arg Asn Ser Val Ser Trp Tyr Gln Gln Leu Pro
165 170 175
Gly Thr Ala Pro Lys Leu Ile Leu Tyr Ser Asn Asn Gln Arg Pro Ser
180 185 190
Gly Val Pro Asp Arg Phe Ser Gly Ser Lys Ser Gly Thr Ser Ala Ser
195 200 205
Leu Ala Ile Ser Gly Leu Arg Ser Glu Asp Glu Ala Leu Tyr Tyr Cys
210 215 220
Ala Ala Trp Asp Asp Ser Leu Ser Gly Gly Val Phe Gly Gly Gly Thr
225 230 235 240
Lys Leu Thr Val Leu Gly
245
<210> 60
<211> 244
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Description of Artificial Sequence: Synthetic
polypeptide
<400> 60
Gln Val Gln Leu Val Glu Ser Gly Gly Gly Leu Val Gln Pro Gly Gly
1 5 10 15
Ser Leu Arg Leu Ser Cys Ala Ala Ser Gly Phe Thr Phe Ser Ser Tyr
20 25 30
Ala Met Ser Trp Val Arg Gln Ala Pro Gly Lys Gly Leu Glu Trp Val
35 40 45
Ser Ala Ile Ser Gly Ser Gly Gly Ser Thr Tyr Tyr Ala Asp Ser Val
50 55 60
Lys Gly Arg Phe Thr Ile Ser Arg Asp Asn Ser Lys Asn Thr Leu Tyr
65 70 75 80
Leu Gln Met Asn Ser Leu Arg Ala Glu Asp Thr Ala Val Tyr Tyr Cys
85 90 95
Ala Lys Val His Arg Pro Gly Arg Ser Gly Tyr Phe Asp Tyr Trp Gly
100 105 110
Arg Gly Thr Leu Val Thr Val Ser Ser Gly Gly Gly Gly Ser Gly Gly
115 120 125
Gly Gly Ser Gly Gly Gly Gly Ser Ser Glu Leu Thr Gln Asp Pro Ala
130 135 140
Val Ser Val Ala Leu Gly Gln Thr Val Arg Ile Thr Cys Gln Gly Asp
145 150 155 160
Ser Leu Arg Ser Tyr Tyr Ala Ser Trp Tyr Gln Gln Lys Pro Gly Gln
165 170 175
Ala Pro Val Leu Val Ile Tyr Gly Lys Asn Asn Arg Pro Ser Gly Ile
180 185 190
Pro Asp Arg Phe Ser Gly Ser Ser Ser Gly Asn Thr Ala Ser Leu Thr
195 200 205
Ile Thr Gly Ala Gln Ala Glu Asp Glu Ala Asp Tyr Tyr Cys Asn Ser
210 215 220
Arg Asp Ser Ser Gly Asn His Val Val Phe Gly Gly Gly Thr Lys Leu
225 230 235 240
Thr Val Leu Gly
<210> 61
<211> 235
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Description of Artificial Sequence: Synthetic
polypeptide
<400> 61
Gln Val Gln Leu Gln Gln Ser Gly Ala Glu Val Lys Lys Pro Gly Ala
1 5 10 15
Ser Val Arg Val Ser Cys Gln Ala Ser Gly Tyr Ser Leu Ser Glu Tyr
20 25 30
Tyr Ile His Trp Val Arg Gln Ala Pro Gly Gln Gly Leu Glu Trp Met
35 40 45
Gly Trp Leu Asn Pro Asn Ser Gly Val Thr Asp Tyr Ala Gln Lys Phe
50 55 60
Gln Gly Arg Val Ser Met Thr Arg Asp Thr Ser Ile Ser Thr Ala Tyr
65 70 75 80
Met Glu Leu Ser Ser Leu Thr Phe Asn Asp Thr Ala Val Tyr Phe Cys
85 90 95
Ala Arg Gly Asn Gly Asp Tyr Trp Gly Lys Gly Thr Leu Val Thr Val
100 105 110
Ser Pro Gly Gly Gly Gly Ser Gly Gly Gly Gly Ser Gly Gly Gly Gly
115 120 125
Ser Ser Glu Leu Thr Gln Asp Pro Ala Val Ser Val Ala Leu Gly Gln
130 135 140
Thr Val Arg Ile Thr Cys Gln Gly Asp Ser Leu Arg Ser Tyr Tyr Thr
145 150 155 160
Asn Trp Phe Gln Gln Lys Pro Gly Gln Ala Pro Leu Leu Val Val Tyr
165 170 175
Ala Lys Asn Lys Arg Pro Ser Gly Ile Pro Asp Arg Phe Ser Gly Ser
180 185 190
Ser Ser Gly Asn Thr Ala Ser Leu Thr Ile Thr Gly Ala Gln Ala Glu
195 200 205
Asp Glu Ala Asp Tyr Tyr Cys His Ser Arg Asp Ser Ser Gly Trp Val
210 215 220
Phe Gly Gly Gly Thr Lys Leu Thr Val Leu Gly
225 230 235
<210> 62
<211> 245
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Description of Artificial Sequence: Synthetic
polypeptide
<400> 62
Gln Val Gln Leu Val Gln Ser Gly Gly Gly Val Val Gln Pro Gly Arg
1 5 10 15
Ser Leu Arg Leu Ser Cys Ala Ala Ser Gly Phe Thr Phe Ser Pro Asp
20 25 30
Ala Met His Trp Val Arg Gln Ala Pro Gly Lys Gly Leu Glu Trp Met
35 40 45
Gly Val Ile Ser Phe Asp Gly Ser Gln Thr Phe Tyr Ala Asp Ser Val
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65 70 75 80
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Ala Arg Ala Pro Ala Arg Phe Phe Pro Leu His Phe Asp Ile Trp Gly
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Gly Gly Ser Gly Gly Gly Gly Ser Ala Leu Ser Ser Glu Leu Thr Gln
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Ser Leu Thr Ile Ile Gly Ala Gln Ala Ala Asp Glu Gly Asp Tyr Tyr
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225 230 235 240
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245
<210> 63
<211> 247
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Description of Artificial Sequence: Synthetic
polypeptide
<400> 63
Glu Val Gln Leu Val Glu Ser Gly Gly Gly Leu Val Gln Pro Gly Gly
1 5 10 15
Ser Leu Arg Leu Ser Cys Ala Ala Ser Gly Phe Thr Phe Ser Ser Tyr
20 25 30
Trp Met Ser Trp Val Arg Gln Ala Pro Gly Lys Gly Leu Glu Trp Val
35 40 45
Ala Asn Ile Lys Gln Asp Gly Ser Glu Lys Tyr Tyr Val Asp Ser Val
50 55 60
Lys Gly Arg Phe Thr Ile Ser Arg Asp Asn Ala Lys Asn Ser Leu Tyr
65 70 75 80
Leu Gln Met Asn Ser Leu Arg Ala Glu Asp Thr Ala Val Tyr Tyr Cys
85 90 95
Ala Arg Asp Phe Ser Gly Tyr Gly Asp Tyr Leu Asp Tyr Trp Gly Lys
100 105 110
Gly Thr Leu Val Thr Val Ser Ser Gly Gly Gly Gly Ser Gly Gly Gly
115 120 125
Gly Ser Gly Gly Gly Gly Ser Ala Gln Ser Ala Leu Thr Gln Pro Pro
130 135 140
Ser Ala Ser Gly Ser Pro Gly Gln Ser Val Thr Ile Ser Cys Thr Gly
145 150 155 160
Thr Ser Ser Asp Ile Gly Asn Tyr Asn Tyr Val Ser Trp Tyr Gln Gln
165 170 175
His Pro Gly Lys Ala Pro Lys Leu Met Ile Tyr Glu Val Asn Glu Arg
180 185 190
Pro Ser Gly Val Pro Asp Arg Phe Ser Gly Ser Lys Ser Gly Asn Thr
195 200 205
Ala Ser Leu Thr Val Ser Gly Leu Arg Pro Glu Asp Glu Ala Asp Tyr
210 215 220
Tyr Cys Ser Ser Tyr Ala Gly Asn Asn Ala Val Ile Phe Gly Gly Gly
225 230 235 240
Thr Gln Leu Thr Val Leu Gly
245
<210> 64
<211> 255
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Description of Artificial Sequence: Synthetic
polypeptide
<400> 64
Gln Val Gln Leu Val Gln Ser Gly Ala Glu Val Lys Lys Pro Gly Ala
1 5 10 15
Ser Val Lys Val Ser Cys Lys Ala Ser Gly Tyr Thr Phe Thr Thr His
20 25 30
Ala Met His Trp Val Arg Gln Ala Pro Gly Gln Ser Leu Glu Trp Met
35 40 45
Gly Trp Ile Asn Thr Gly Asn Gly Asn Thr Lys Tyr Ser Gln Ser Phe
50 55 60
Gln Gly Arg Val Ser Ile Thr Arg Asp Thr Ser Ala Asn Thr Ala Tyr
65 70 75 80
Met Glu Leu Ser Ser Leu Lys Ser Glu Asp Thr Ala Met Tyr Tyr Cys
85 90 95
Ala Arg Ala Ser Arg Asp Ser Ser Gly Tyr Tyr Tyr Val Pro Pro Gly
100 105 110
Asp Phe Phe Asp Ile Trp Gly Gln Gly Thr Leu Val Thr Val Ser Ser
115 120 125
Gly Gly Gly Gly Ser Gly Gly Gly Gly Ser Gly Gly Gly Gly Ser Ala
130 135 140
Gln Ser Ala Leu Thr Gln Pro Ala Ser Val Ser Gly Ser Pro Gly Gln
145 150 155 160
Ser Ile Thr Ile Ser Cys Thr Gly Ser Arg Ser Asp Ile Gly Gly Tyr
165 170 175
Asn Phe Val Ser Trp Tyr Gln Gln His Pro Gly Lys Ala Pro Lys Leu
180 185 190
Leu Ile Tyr Asp Val Tyr Asn Arg Pro Ser Gly Ile Ser Asp His Phe
195 200 205
Ser Gly Ser Lys Ser Asp Asn Thr Ala Ser Leu Thr Ile Ser Gly Leu
210 215 220
Gln Ser Glu Asp Asp Ala Asp Tyr Tyr Cys Ser Ser Tyr Ala Gly Tyr
225 230 235 240
His Thr Trp Ile Phe Gly Gly Gly Thr Lys Val Thr Val Leu Gly
245 250 255
<210> 65
<211> 248
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Description of Artificial Sequence: Synthetic
polypeptide
<400> 65
Glu Val Gln Leu Val Gln Ser Gly Ala Glu Val Lys Lys Pro Gly Ala
1 5 10 15
Ser Val Lys Leu Ser Cys Lys Ala Ser Gly Tyr Thr Leu Val Asn Tyr
20 25 30
Phe Met His Trp Val Arg Gln Ala Pro Gly Gln Gly Pro Glu Trp Met
35 40 45
Gly Met Ile Asn Pro Ser Gly Gly Thr Thr Lys Asn Arg Gln Lys Phe
50 55 60
Gln Asp Arg Val Thr Met Thr Arg Asp Thr Ser Thr Arg Thr Val Tyr
65 70 75 80
Met Glu Leu Ser Gly Leu Thr Ser Glu Asp Thr Ala Val Tyr Tyr Cys
85 90 95
Ala Thr Asp Phe Lys Gly Thr Asp Ile Leu Phe Arg Asp Trp Gly Arg
100 105 110
Gly Thr Leu Val Thr Val Ser Ser Gly Gly Gly Gly Ser Gly Gly Gly
115 120 125
Gly Ser Gly Gly Gly Gly Ser Ala Gln Ser Val Leu Thr Gln Pro Pro
130 135 140
Ser Ala Ser Gly Thr Pro Gly Gln Arg Val Ser Ile Ser Cys Ser Gly
145 150 155 160
Ser Ser Ser Asn Ile Gly Ser Asn Thr Val Ile Trp Tyr Gln Gln Leu
165 170 175
Pro Gly Thr Ala Pro Lys Leu Leu Met Tyr Ser Asn Asp Arg Arg Pro
180 185 190
Ser Gly Val Pro Asp Arg Phe Ser Gly Ser Lys Ser Gly Thr Ser Ala
195 200 205
Ser Leu Ala Ile Ser Gly Leu Gln Ser Glu Asp Glu Ala Asp Tyr Tyr
210 215 220
Cys Ala Thr Trp Asp Asp Ser Leu Asn Gly His Tyr Val Phe Gly Thr
225 230 235 240
Gly Thr Lys Leu Thr Val Leu Gly
245
<210> 66
<211> 243
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Description of Artificial Sequence: Synthetic
polypeptide
<400> 66
Gln Met Gln Leu Val Gln Ser Gly Gly Gly Leu Val Lys Pro Gly Gly
1 5 10 15
Ser Leu Arg Leu Ser Cys Ala Ala Ser Gly Phe Thr Phe Ser Asp Tyr
20 25 30
Tyr Met Ser Trp Ile Arg Gln Ala Pro Gly Lys Gly Leu Glu Trp Val
35 40 45
Ser Ala Ile Ser Gly Ser Gly Gly Ser Thr Tyr Tyr Ala Asp Ser Val
50 55 60
Lys Gly Arg Phe Thr Ile Ser Arg Asp Asn Ser Lys Asn Thr Leu Tyr
65 70 75 80
Leu Gln Met Asn Ser Leu Arg Ala Glu Asp Thr Ala Val Tyr Tyr Cys
85 90 95
Ala Arg Gly Gly Ser Thr Phe Asp Ile Trp Gly Arg Gly Thr Met Val
100 105 110
Thr Val Ser Ser Gly Gly Gly Gly Ser Gly Gly Gly Gly Ser Gly Gly
115 120 125
Gly Gly Ser Ala Gln Pro Val Leu Thr Gln Pro Pro Ser Ala Ser Gly
130 135 140
Thr Pro Gly Gln Arg Val Thr Ile Ser Cys Ser Gly Ser Asn Ser Asn
145 150 155 160
Ile Gly Ser Arg Pro Val Asn Trp Tyr Gln Gln Leu Pro Gly Thr Ala
165 170 175
Pro Lys Leu Leu Ile Gln Gly Asn Asn Gln Arg Pro Ser Gly Val Pro
180 185 190
Asp Arg Phe Ser Gly Ser Lys Ser Gly Thr Ser Ala Ser Leu Ala Ile
195 200 205
Ser Gly Leu Gln Ser Glu Asp Glu Ala Asp Tyr Tyr Cys Ala Ala Trp
210 215 220
Asp Asp Ser Leu Thr Gly Tyr Val Phe Gly Pro Gly Thr Lys Leu Thr
225 230 235 240
Val Leu Gly
<210> 67
<211> 240
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Description of Artificial Sequence: Synthetic
polypeptide
<400> 67
Gln Met Gln Leu Val Gln Ser Gly Gly Ala Val Val Gln Pro Gly Arg
1 5 10 15
Ser Leu Arg Leu Ser Cys Ala Ala Ser Gly Phe Thr Phe Ser Ser Tyr
20 25 30
Gly Met His Trp Val Arg Gln Ala Pro Gly Lys Gly Leu Glu Trp Val
35 40 45
Ala Val Ile Ser Tyr Asp Gly Ser Ile Lys Tyr Tyr Ala Asp Ser Val
50 55 60
Lys Gly Arg Phe Thr Ile Ser Arg Asp Asn Ser Lys Asn Thr Leu Tyr
65 70 75 80
Leu Gln Met Asn Ser Leu Arg Ala Glu Asp Thr Ala Val Tyr Tyr Cys
85 90 95
Ala Arg Glu Arg Leu Arg Gly Leu Asp Pro Trp Gly Gln Gly Thr Met
100 105 110
Val Thr Val Ser Ser Gly Gly Gly Gly Ser Gly Gly Gly Gly Ser Gly
115 120 125
Gly Gly Gly Ser Ser Glu Leu Thr Gln Asp Pro Ala Val Ser Val Ala
130 135 140
Leu Gly Gln Thr Val Arg Ile Thr Cys Gln Gly Asp Ser Leu Arg Ser
145 150 155 160
Tyr Tyr Ala Ser Trp Tyr Gln Gln Lys Pro Gly Gln Ala Pro Val Leu
165 170 175
Val Ile Tyr Gly Lys Asn Asn Arg Pro Ser Gly Ile Pro Asp Arg Phe
180 185 190
Ser Gly Ser Ser Ser Gly Asn Thr Ala Ser Leu Thr Ile Thr Gly Ala
195 200 205
Gln Ala Glu Asp Glu Ala Asp Tyr Tyr Cys Asn Ser Arg Asp Ser Ser
210 215 220
Gly Asn His Val Val Phe Gly Gly Gly Thr Lys Leu Thr Val Leu Gly
225 230 235 240
<210> 68
<211> 243
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Description of Artificial Sequence: Synthetic
polypeptide
<400> 68
Glu Val Gln Leu Val Glu Thr Gly Gly Gly Leu Val Gln Pro Gly Gly
1 5 10 15
Ser Leu Arg Leu Ser Cys Ala Ala Ser Gly Phe Thr Phe Ser Pro Tyr
20 25 30
Tyr Met Ser Trp Val Arg Gln Ala Pro Gly Lys Gly Leu Glu Trp Val
35 40 45
Ser Ala Ile Ser Gly Ser Gly Gly Ser Ile Tyr Tyr Ala Asp Ser Val
50 55 60
Lys Gly Arg Phe Thr Ile Ser Arg Asp Asn Ser Lys Asn Thr Leu Tyr
65 70 75 80
Leu Gln Met Asn Ser Leu Arg Ala Glu Asp Thr Ala Leu Tyr Tyr Cys
85 90 95
Ala Arg Gly Ala Ser Gly Pro Asp Tyr Trp Gly Arg Gly Thr Met Val
100 105 110
Thr Val Ser Ser Gly Gly Gly Gly Ser Gly Gly Gly Gly Ser Gly Gly
115 120 125
Gly Gly Ser Ala Gln Ser Val Leu Thr Gln Pro Pro Ser Val Ser Ala
130 135 140
Ala Pro Gly Gln Lys Val Thr Ile Ser Cys Ser Gly Ser Thr Ser Asn
145 150 155 160
Ile Gly Asn Asn Tyr Val Ser Trp Tyr Gln Gln Val Pro Gly Thr Ala
165 170 175
Pro Lys Leu Leu Ile Tyr Asp Asn Asn Lys Arg Pro Ser Gly Ile Pro
180 185 190
Asp Arg Phe Ser Gly Ser Lys Ser Gly Thr Ser Ala Thr Leu Gly Ile
195 200 205
Thr Gly Leu Gln Thr Gly Asp Glu Ala Asp Tyr Tyr Cys Gly Thr Trp
210 215 220
Asp Ser Ser Leu Ser Ala Leu Val Phe Gly Gly Gly Thr Lys Val Thr
225 230 235 240
Val Leu Gly
<210> 69
<211> 253
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Description of Artificial Sequence: Synthetic
polypeptide
<400> 69
Gln Val Gln Leu Gln Gln Ser Gly Ala Glu Val Lys Thr Pro Gly Ser
1 5 10 15
Ser Val Lys Val Ser Cys Lys Ala Ser Gly Gly Thr Phe Arg Asn Asn
20 25 30
Ala Ile Ser Trp Val Arg Gln Ala Pro Gly Gln Gly Leu Glu Trp Met
35 40 45
Gly Gly Phe Ile Pro Lys Phe Gly Thr Thr Asn His Ala Gln Lys Phe
50 55 60
Gln Gly Arg Val Thr Met Thr Ala Asp Asp Ser Thr Asn Thr Val Tyr
65 70 75 80
Met Glu Leu Ser Ser Leu Arg Ser Glu Asp Thr Ala Val Tyr Tyr Cys
85 90 95
Ala Arg Gly Gly Ala Tyr Cys Gly Gly Gly Arg Cys Tyr Leu Tyr Gly
100 105 110
Met Asp Val Trp Gly Gln Gly Thr Leu Val Thr Val Ser Ser Gly Gly
115 120 125
Gly Gly Ser Gly Gly Gly Gly Ser Gly Gly Gly Gly Ser Ala Gln Ala
130 135 140
Val Val Ile Gln Glu Pro Ser Leu Thr Val Ser Pro Gly Gly Thr Val
145 150 155 160
Thr Leu Thr Cys Gly Ser Ser Thr Gly Ala Val Thr Ser Gly His Tyr
165 170 175
Pro Tyr Trp Phe Gln Gln Lys Pro Gly Gln Ala Pro Arg Thr Leu Ile
180 185 190
Tyr Asp Thr Ser Asn Lys Arg Ser Trp Thr Pro Ala Arg Phe Ser Gly
195 200 205
Ser Leu Leu Gly Gly Lys Ala Ala Leu Thr Leu Ser Gly Ala Gln Pro
210 215 220
Glu Asp Glu Ala Glu Tyr Tyr Cys Leu Val Ser Tyr Ser Gly Ser Leu
225 230 235 240
Val Val Phe Gly Gly Gly Thr Lys Leu Thr Val Leu Gly
245 250
<210> 70
<211> 243
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Description of Artificial Sequence: Synthetic
polypeptide
<400> 70
Glu Val Gln Leu Leu Glu Ser Gly Gly Gly Leu Val Gln Pro Gly Gly
1 5 10 15
Ser Leu Arg Leu Ser Cys Ala Ala Ser Gly Phe Thr Phe Ser Ser Tyr
20 25 30
Ala Met Ser Trp Val Arg Gln Ala Pro Gly Lys Gly Leu Glu Trp Val
35 40 45
Ser Ala Ile Ser Gly Ser Gly Gly Ser Thr Tyr Tyr Ala Asp Ser Val
50 55 60
Lys Gly Arg Phe Thr Ile Ser Arg Asp Asn Ser Lys Asn Thr Leu Tyr
65 70 75 80
Leu Gln Met Asn Ser Leu Arg Ala Glu Asp Thr Ala Val Tyr Tyr Cys
85 90 95
Val Lys Gly Ala Trp Leu Asp Tyr Trp Gly Arg Gly Thr Met Val Thr
100 105 110
Val Ser Ser Gly Gly Gly Gly Ser Gly Gly Gly Gly Ser Gly Gly Gly
115 120 125
Gly Ser Ala Leu Asn Phe Met Leu Thr Gln Pro His Ser Val Ser Glu
130 135 140
Ser Pro Gly Lys Thr Val Thr Ile Ser Cys Thr Gly Ser Ser Gly Ser
145 150 155 160
Val Ala Arg Asn Tyr Val Gln Trp Tyr Gln Gln Arg Pro Gly Ser Ala
165 170 175
Pro Thr Ile Val Ile Tyr Glu Asp Asn Arg Arg Pro Ser Gly Val Pro
180 185 190
Gly Arg Phe Ser Gly Ser Ile Asp Arg Ser Ser Asn Ser Ala Ser Leu
195 200 205
Thr Ile Ser Gly Leu Gln Thr Glu Asp Glu Ala Asp Tyr Tyr Cys Gln
210 215 220
Ser Tyr Asn Tyr Asn Thr Trp Val Phe Gly Gly Gly Thr Lys Leu Thr
225 230 235 240
Val Leu Gly
<210> 71
<211> 247
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Description of Artificial Sequence: Synthetic
polypeptide
<400> 71
Glu Val Gln Leu Val Gln Ser Gly Ala Glu Val Lys Lys Pro Gly Ala
1 5 10 15
Ser Val Lys Val Ser Cys Arg Ala Ser Gly Tyr Thr Phe Thr Ser Tyr
20 25 30
Gly Ile Thr Trp Val Arg Gln Ala Pro Gly Gln Gly Leu Glu Trp Met
35 40 45
Gly Trp Ile Ser Ala Tyr Asn Gly Lys Thr Asn Tyr Val Gln Glu Leu
50 55 60
Gln Gly Arg Val Thr Met Thr Thr Asp Thr Ser Thr Ser Thr Val Tyr
65 70 75 80
Met Glu Leu Thr Ser Leu Arg Ser Asp Asp Thr Ala Val Tyr Tyr Cys
85 90 95
Ala Arg Arg Gly Asn Asn Tyr Arg Phe Gly Tyr Phe Asp Phe Trp Gly
100 105 110
Gln Gly Thr Leu Val Thr Val Ser Ser Gly Gly Gly Gly Ser Gly Gly
115 120 125
Gly Gly Ser Gly Gly Gly Gly Ser Ala Leu Glu Thr Thr Leu Thr Gln
130 135 140
Ser Pro Gly Thr Leu Ser Leu Ser Pro Gly Glu Arg Ala Thr Leu Ser
145 150 155 160
Cys Arg Ala Ser Gln Ser Ile Ser Ser Ser Asn Leu Ala Trp Tyr Gln
165 170 175
Gln Lys Pro Gly Arg Ala Pro Arg Leu Leu Ile Tyr Gly Ala Ser Ser
180 185 190
Arg Ala Ile Gly Ile Pro Asp Arg Phe Ser Gly Ser Gly Ser Gly Thr
195 200 205
Asp Phe Thr Leu Thr Ile Ser Arg Leu Glu Ala Glu Asp Phe Ala Val
210 215 220
Tyr Tyr Cys Gln Gln Tyr Gly Ser Ser Pro Ile Thr Phe Gly Gln Gly
225 230 235 240
Thr Arg Leu Glu Ile Lys Arg
245
<210> 72
<211> 248
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Description of Artificial Sequence: Synthetic
polypeptide
<400> 72
Gln Val Gln Leu Gln Gln Ser Gly Pro Gly Leu Val Lys Pro Ser Gln
1 5 10 15
Thr Leu Ser Leu Thr Cys Ala Ile Ser Gly Asp Ser Val Ser Ser Thr
20 25 30
Thr Val Ala Trp Asp Trp Ile Arg Gln Ser Pro Ser Arg Gly Leu Glu
35 40 45
Trp Leu Gly Arg Thr Tyr Tyr Arg Ser Lys Trp Tyr Asn Glu Tyr Ala
50 55 60
Val Ser Val Lys Ser Arg Ile Thr Ile Asn Val Asp Thr Ser Lys Asn
65 70 75 80
Gln Ile Ser Leu Gln Leu Asn Ser Val Thr Pro Glu Asp Thr Ala Val
85 90 95
Tyr Tyr Cys Ala Arg Glu Pro Asp Ala Gly Arg Gly Ala Phe Asp Ile
100 105 110
Trp Gly Gln Gly Thr Thr Val Thr Ser Pro Leu Arg Trp Gly Arg Phe
115 120 125
Gly Trp Arg Gly Leu Gly Arg Gly Trp Leu Arg Ser Pro Val Thr Gln
130 135 140
Ser Pro Gly Thr Leu Ser Leu Ser Pro Gly Glu Arg Ala Thr Leu Ser
145 150 155 160
Cys Arg Ala Ser Gln Ser Val Ser Ser Ser His Leu Ala Trp Tyr Gln
165 170 175
Gln Lys Pro Gly Gln Ala Pro Arg Leu Leu Ile Tyr Gly Ala Ser Ser
180 185 190
Arg Ala Thr Gly Ile Pro Asp Arg Phe Ser Gly Ser Gly Ser Gly Thr
195 200 205
Asp Phe Thr Leu Thr Ile Ser Ser Leu Glu Pro Glu Asp Phe Ala Val
210 215 220
Tyr Tyr Cys Gln Gln Arg Ser Asn Trp Pro Pro Arg Ala Val Phe Gly
225 230 235 240
Gln Gly Thr Arg Leu Glu Ile Lys
245
<210> 73
<211> 248
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Description of Artificial Sequence: Synthetic
polypeptide
<400> 73
Gln Val Gln Leu Gln Gln Ser Gly Pro Gly Arg Val Gln Pro Ser Gln
1 5 10 15
Thr Leu Ser Leu Thr Cys Ala Ile Ser Gly Asp Ser Val Ser Asn Asn
20 25 30
Asn Ala Ala Trp Tyr Trp Ile Arg Gln Ser Pro Ser Arg Gly Leu Glu
35 40 45
Trp Leu Gly Arg Thr Tyr Tyr Arg Ser Lys Trp Tyr Asn Asp Tyr Ala
50 55 60
Val Ser Val Lys Ser Arg Ile Thr Ile Ser Pro Asp Thr Ser Lys Asn
65 70 75 80
Gln Phe Ser Leu Gln Leu Asn Ser Val Thr Pro Glu Asp Thr Ala Val
85 90 95
Tyr Tyr Cys Ala Arg Arg Gly Asp Gly Asn Ser Tyr Phe Asp Tyr Trp
100 105 110
Gly Gln Gly Thr Leu Val Thr Val Ser Ser Gly Ile Leu Arg Trp Gly
115 120 125
Arg Phe Gly Trp Arg Gly Leu Gly Arg Gly Trp Leu Glu Ile Val Leu
130 135 140
Thr Gln Ser Pro Gly Thr Leu Ser Leu Ser Pro Gly Glu Arg Ala Thr
145 150 155 160
Leu Ser Cys Arg Ala Ser Gln Ser Val Ser Ser Gly Tyr Val Ser Trp
165 170 175
Tyr Arg Gln Lys Pro Gly Gln Ala Pro Arg Leu Leu Ile Tyr Gly Ala
180 185 190
Ser Thr Arg Ala Thr Gly Ile Pro Asp Arg Phe Ser Gly Ser Gly Ser
195 200 205
Gly Thr Asp Phe Thr Leu Thr Ile Ser Arg Leu Glu Pro Glu Asp Phe
210 215 220
Ala Val Tyr Tyr Cys His Gln Tyr Gly Ser Ser Pro Asn Thr Tyr Gly
225 230 235 240
Gln Gly Thr Lys Val Gly Ile Lys
245
<210> 74
<211> 452
<212> PRT
<213> Homo sapiens
<400> 74
Gly Ser Ala Ser Ala Pro Thr Leu Phe Pro Leu Val Ser Cys Glu Asn
1 5 10 15
Ser Pro Ser Asp Thr Ser Ser Val Ala Val Gly Cys Leu Ala Gln Asp
20 25 30
Phe Leu Pro Asp Ser Ile Thr Leu Ser Trp Lys Tyr Lys Asn Asn Ser
35 40 45
Asp Ile Ser Ser Thr Arg Gly Phe Pro Ser Val Leu Arg Gly Gly Lys
50 55 60
Tyr Ala Ala Thr Ser Gln Val Leu Leu Pro Ser Lys Asp Val Met Gln
65 70 75 80
Gly Thr Asp Glu His Val Val Cys Lys Val Gln His Pro Asn Gly Asn
85 90 95
Lys Glu Lys Asn Val Pro Leu Pro Val Ile Ala Glu Leu Pro Pro Lys
100 105 110
Val Ser Val Phe Val Pro Pro Arg Asp Gly Phe Phe Gly Asn Pro Arg
115 120 125
Lys Ser Lys Leu Ile Cys Gln Ala Thr Gly Phe Ser Pro Arg Gln Ile
130 135 140
Gln Val Ser Trp Leu Arg Glu Gly Lys Gln Val Gly Ser Gly Val Thr
145 150 155 160
Thr Asp Gln Val Gln Ala Glu Ala Lys Glu Ser Gly Pro Thr Thr Tyr
165 170 175
Lys Val Thr Ser Thr Leu Thr Ile Lys Glu Ser Asp Trp Leu Gly Gln
180 185 190
Ser Met Phe Thr Cys Arg Val Asp His Arg Gly Leu Thr Phe Gln Gln
195 200 205
Asn Ala Ser Ser Met Cys Val Pro Asp Gln Asp Thr Ala Ile Arg Val
210 215 220
Phe Ala Ile Pro Pro Ser Phe Ala Ser Ile Phe Leu Thr Lys Ser Thr
225 230 235 240
Lys Leu Thr Cys Leu Val Thr Asp Leu Thr Thr Tyr Asp Ser Val Thr
245 250 255
Ile Ser Trp Thr Arg Gln Asn Gly Glu Ala Val Lys Thr His Thr Asn
260 265 270
Ile Ser Glu Ser His Pro Asn Ala Thr Phe Ser Ala Val Gly Glu Ala
275 280 285
Ser Ile Cys Glu Asp Asp Trp Asn Ser Gly Glu Arg Phe Thr Cys Thr
290 295 300
Val Thr His Thr Asp Leu Pro Ser Pro Leu Lys Gln Thr Ile Ser Arg
305 310 315 320
Pro Lys Gly Val Ala Leu His Arg Pro Asp Val Tyr Leu Leu Pro Pro
325 330 335
Ala Arg Glu Gln Leu Asn Leu Arg Glu Ser Ala Thr Ile Thr Cys Leu
340 345 350
Val Thr Gly Phe Ser Pro Ala Asp Val Phe Val Gln Trp Met Gln Arg
355 360 365
Gly Gln Pro Leu Ser Pro Glu Lys Tyr Val Thr Ser Ala Pro Met Pro
370 375 380
Glu Pro Gln Ala Pro Gly Arg Tyr Phe Ala His Ser Ile Leu Thr Val
385 390 395 400
Ser Glu Glu Glu Trp Asn Thr Gly Glu Thr Tyr Thr Cys Val Ala His
405 410 415
Glu Ala Leu Pro Asn Arg Val Thr Glu Arg Thr Val Asp Lys Ser Thr
420 425 430
Gly Lys Pro Thr Leu Tyr Asn Val Ser Leu Val Met Ser Asp Thr Ala
435 440 445
Gly Thr Cys Tyr
450
<210> 75
<400> 75
000
<210> 76
<211> 137
<212> PRT
<213> Homo sapiens
<400> 76
Gln Glu Asp Glu Arg Ile Val Leu Val Asp Asn Lys Cys Lys Cys Ala
1 5 10 15
Arg Ile Thr Ser Arg Ile Ile Arg Ser Ser Glu Asp Pro Asn Glu Asp
20 25 30
Ile Val Glu Arg Asn Ile Arg Ile Ile Val Pro Leu Asn Asn Arg Glu
35 40 45
Asn Ile Ser Asp Pro Thr Ser Pro Leu Arg Thr Arg Phe Val Tyr His
50 55 60
Leu Ser Asp Leu Cys Lys Lys Cys Asp Pro Thr Glu Val Glu Leu Asp
65 70 75 80
Asn Gln Ile Val Thr Ala Thr Gln Ser Asn Ile Cys Asp Glu Asp Ser
85 90 95
Ala Thr Glu Thr Cys Tyr Thr Tyr Asp Arg Asn Lys Cys Tyr Thr Ala
100 105 110
Val Val Pro Leu Val Tyr Gly Gly Glu Thr Lys Met Val Glu Thr Ala
115 120 125
Leu Thr Pro Asp Ala Cys Tyr Pro Asp
130 135
<210> 77
<400> 77
000
<210> 78
<211> 353
<212> PRT
<213> Homo sapiens
<400> 78
Ala Ser Pro Thr Ser Pro Lys Val Phe Pro Leu Ser Leu Cys Ser Thr
1 5 10 15
Gln Pro Asp Gly Asn Val Val Ile Ala Cys Leu Val Gln Gly Phe Phe
20 25 30
Pro Gln Glu Pro Leu Ser Val Thr Trp Ser Glu Ser Gly Gln Gly Val
35 40 45
Thr Ala Arg Asn Phe Pro Pro Ser Gln Asp Ala Ser Gly Asp Leu Tyr
50 55 60
Thr Thr Ser Ser Gln Leu Thr Leu Pro Ala Thr Gln Cys Leu Ala Gly
65 70 75 80
Lys Ser Val Thr Cys His Val Lys His Tyr Thr Asn Pro Ser Gln Asp
85 90 95
Val Thr Val Pro Cys Pro Val Pro Ser Thr Pro Pro Thr Pro Ser Pro
100 105 110
Ser Thr Pro Pro Thr Pro Ser Pro Ser Cys Cys His Pro Arg Leu Ser
115 120 125
Leu His Arg Pro Ala Leu Glu Asp Leu Leu Leu Gly Ser Glu Ala Asn
130 135 140
Leu Thr Cys Thr Leu Thr Gly Leu Arg Asp Ala Ser Gly Val Thr Phe
145 150 155 160
Thr Trp Thr Pro Ser Ser Gly Lys Ser Ala Val Gln Gly Pro Pro Glu
165 170 175
Arg Asp Leu Cys Gly Cys Tyr Ser Val Ser Ser Val Leu Pro Gly Cys
180 185 190
Ala Glu Pro Trp Asn His Gly Lys Thr Phe Thr Cys Thr Ala Ala Tyr
195 200 205
Pro Glu Ser Lys Thr Pro Leu Thr Ala Thr Leu Ser Lys Ser Gly Asn
210 215 220
Thr Phe Arg Pro Glu Val His Leu Leu Pro Pro Pro Ser Glu Glu Leu
225 230 235 240
Ala Leu Asn Glu Leu Val Thr Leu Thr Cys Leu Ala Arg Gly Phe Ser
245 250 255
Pro Lys Asp Val Leu Val Arg Trp Leu Gln Gly Ser Gln Glu Leu Pro
260 265 270
Arg Glu Lys Tyr Leu Thr Trp Ala Ser Arg Gln Glu Pro Ser Gln Gly
275 280 285
Thr Thr Thr Phe Ala Val Thr Ser Ile Leu Arg Val Ala Ala Glu Asp
290 295 300
Trp Lys Lys Gly Asp Thr Phe Ser Cys Met Val Gly His Glu Ala Leu
305 310 315 320
Pro Leu Ala Phe Thr Gln Lys Thr Ile Asp Arg Leu Ala Gly Lys Pro
325 330 335
Thr His Val Asn Val Ser Val Val Met Ala Glu Val Asp Gly Thr Cys
340 345 350
Tyr
<210> 79
<211> 340
<212> PRT
<213> Homo sapiens
<400> 79
Ala Ser Pro Thr Ser Pro Lys Val Phe Pro Leu Ser Leu Asp Ser Thr
1 5 10 15
Pro Gln Asp Gly Asn Val Val Val Ala Cys Leu Val Gln Gly Phe Phe
20 25 30
Pro Gln Glu Pro Leu Ser Val Thr Trp Ser Glu Ser Gly Gln Asn Val
35 40 45
Thr Ala Arg Asn Phe Pro Pro Ser Gln Asp Ala Ser Gly Asp Leu Tyr
50 55 60
Thr Thr Ser Ser Gln Leu Thr Leu Pro Ala Thr Gln Cys Pro Asp Gly
65 70 75 80
Lys Ser Val Thr Cys His Val Lys His Tyr Thr Asn Pro Ser Gln Asp
85 90 95
Val Thr Val Pro Cys Pro Val Pro Pro Pro Pro Pro Cys Cys His Pro
100 105 110
Arg Leu Ser Leu His Arg Pro Ala Leu Glu Asp Leu Leu Leu Gly Ser
115 120 125
Glu Ala Asn Leu Thr Cys Thr Leu Thr Gly Leu Arg Asp Ala Ser Gly
130 135 140
Ala Thr Phe Thr Trp Thr Pro Ser Ser Gly Lys Ser Ala Val Gln Gly
145 150 155 160
Pro Pro Glu Arg Asp Leu Cys Gly Cys Tyr Ser Val Ser Ser Val Leu
165 170 175
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180 185 190
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195 200 205
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210 215 220
Glu Glu Leu Ala Leu Asn Glu Leu Val Thr Leu Thr Cys Leu Ala Arg
225 230 235 240
Gly Phe Ser Pro Lys Asp Val Leu Val Arg Trp Leu Gln Gly Ser Gln
245 250 255
Glu Leu Pro Arg Glu Lys Tyr Leu Thr Trp Ala Ser Arg Gln Glu Pro
260 265 270
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275 280 285
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290 295 300
Glu Ala Leu Pro Leu Ala Phe Thr Gln Lys Thr Ile Asp Arg Met Ala
305 310 315 320
Gly Lys Pro Thr His Val Asn Val Ser Val Val Met Ala Glu Val Asp
325 330 335
Gly Thr Cys Tyr
340
<210> 80
<211> 764
<212> PRT
<213> Homo sapiens
<400> 80
Met Leu Leu Phe Val Leu Thr Cys Leu Leu Ala Val Phe Pro Ala Ile
1 5 10 15
Ser Thr Lys Ser Pro Ile Phe Gly Pro Glu Glu Val Asn Ser Val Glu
20 25 30
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50 55 60
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65 70 75 80
Arg Ala Asn Leu Thr Asn Phe Pro Glu Asn Gly Thr Phe Val Val Asn
85 90 95
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100 105 110
Gly Ile Asn Ser Arg Gly Leu Ser Phe Asp Val Ser Leu Glu Val Ser
115 120 125
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Gly Arg Thr Val Thr Ile Asn Cys Pro Phe Lys Thr Glu Asn Ala Gln
145 150 155 160
Lys Arg Lys Ser Leu Tyr Lys Gln Ile Gly Leu Tyr Pro Val Leu Val
165 170 175
Ile Asp Ser Ser Gly Tyr Val Asn Pro Asn Tyr Thr Gly Arg Ile Arg
180 185 190
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195 200 205
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210 215 220
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Glu Pro Glu Leu Val Tyr Glu Asp Leu Arg Gly Ser Val Thr Phe His
245 250 255
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260 265 270
Gln Ser Ser Gly Glu Asn Cys Asp Val Val Val Asn Thr Leu Gly Lys
275 280 285
Arg Ala Pro Ala Phe Glu Gly Arg Ile Leu Leu Asn Pro Gln Asp Lys
290 295 300
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305 310 315 320
Gly Arg Tyr Leu Cys Gly Ala His Ser Asp Gly Gln Leu Gln Glu Gly
325 330 335
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340 345 350
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Val Ser Thr Leu Val Pro Leu Gly Leu Val Leu Ala Val Gly Ala Val
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Ser Ile Arg Ser Tyr Arg Thr Asp Ile Ser Met Ser Asp Phe Glu Asn
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<210> 81
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<212> PRT
<213> Homo sapiens
<400> 81
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Leu Gly Pro Glu Val Ala Asn Val Ala Lys Phe Leu Cys Arg Gln Ser
245 250 255
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260 265 270
Pro Ala Phe Glu Gly Arg Ile Leu Leu Asn Pro Gln Asp Lys Asp Gly
275 280 285
Ser Phe Ser Val Val Ile Thr Gly Leu Arg Lys Glu Asp Ala Gly Arg
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Tyr Leu Cys Gly Ala His Ser Asp Gly Gln Leu Gln Glu Gly Ser Pro
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325 330 335
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340 345 350
Cys Pro Tyr Asn Arg Lys Glu Ser Lys Ser Ile Lys Tyr Trp Cys Leu
355 360 365
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370 375 380
Gly Trp Val Lys Ala Gln Tyr Glu Gly Arg Leu Ser Leu Leu Glu Glu
385 390 395 400
Pro Gly Asn Gly Thr Phe Thr Val Ile Leu Asn Gln Leu Thr Ser Arg
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Pro Gly Asn Val Thr Ala Val Leu Gly Glu Thr Leu Lys Val Pro Cys
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485 490 495
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580 585
<210> 82
<211> 146
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Description of Artificial Sequence: Synthetic
polypeptide
<400> 82
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1 5 10 15
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20 25 30
Ser Gly Pro Gly Leu Val Lys Pro Ser Glu Thr Leu Ser Leu Thr Cys
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50 55 60
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65 70 75 80
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100 105 110
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130 135 140
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145
<210> 83
<211> 129
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Description of Artificial Sequence: Synthetic
polypeptide
<400> 83
Met Glu Ala Pro Ala Gln Leu Leu Phe Leu Leu Leu Leu Trp Leu Pro
1 5 10 15
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20 25 30
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100 105 110
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115 120 125
Thr
<210> 84
<211> 146
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Description of Artificial Sequence: Synthetic
polypeptide
<400> 84
Met Asp Leu Met Cys Lys Lys Met Lys His Leu Trp Phe Phe Leu Leu
1 5 10 15
Leu Val Ala Ala Pro Arg Trp Val Leu Ser Gln Leu Gln Leu Gln Glu
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Ile Arg Gln Pro Pro Gly Lys Gly Leu Glu Trp Ile Gly Asn Val Tyr
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130 135 140
Ala Ser
145
<210> 85
<211> 129
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Description of Artificial Sequence: Synthetic
polypeptide
<400> 85
Met Glu Ala Pro Ala Gln Leu Leu Phe Leu Leu Leu Leu Trp Leu Pro
1 5 10 15
Asp Thr Thr Gly Glu Ile Val Leu Thr Gln Ser Pro Ala Thr Leu Ser
20 25 30
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50 55 60
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65 70 75 80
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Thr
<210> 86
<211> 154
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Description of Artificial Sequence: Synthetic
polypeptide
<400> 86
Met Asp Leu Met Cys Lys Lys Met Lys His Leu Trp Phe Phe Leu Leu
1 5 10 15
Leu Val Ala Ala Pro Arg Trp Val Leu Ser Gln Leu Gln Leu Gln Glu
20 25 30
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<211> 131
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Description of Artificial Sequence: Synthetic
polypeptide
<400> 87
Met Glu Thr Pro Ala Gln Leu Leu Phe Leu Leu Leu Leu Trp Leu Pro
1 5 10 15
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130
<210> 88
<211> 139
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Description of Artificial Sequence: Synthetic
polypeptide
<400> 88
Met Glu Phe Gly Leu Ser Trp Leu Phe Leu Val Ala Ile Leu Lys Gly
1 5 10 15
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35 40 45
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<210> 89
<211> 127
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Description of Artificial Sequence: Synthetic
polypeptide
<400> 89
Met Ser Pro Ser Gln Leu Ile Gly Phe Leu Leu Leu Trp Val Pro Ala
1 5 10 15
Ser Arg Gly Glu Ile Val Leu Thr Gln Ser Pro Asp Phe Gln Ser Val
20 25 30
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100 105 110
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115 120 125