(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023159415
(43)【公開日】2023-10-31
(54)【発明の名称】洗濯機
(51)【国際特許分類】
D06F 39/02 20060101AFI20231024BHJP
【FI】
D06F39/02 A
D06F39/02 Z
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023139393
(22)【出願日】2023-08-30
(62)【分割の表示】P 2019204352の分割
【原出願日】2019-11-12
(71)【出願人】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100147304
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 知哉
(74)【代理人】
【識別番号】100148493
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 浩二
(72)【発明者】
【氏名】坂元 仁
(57)【要約】
【課題】洗剤タンクが筐体へ着脱しやすい洗濯機を提供する。
【解決手段】洗濯機は、洗濯水を貯留するための水槽と、前記水槽を収容した筐体と、前記水槽に供給する洗濯処理液を収容するための少なくとも一つの洗濯処理液タンクと、を備え、前記少なくとも一つの洗濯処理液タンクは、前記筐体の表面から突出して、前記筐体に着脱可能に取り付けられている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
洗濯水を貯留するための水槽と、
前記水槽を収容した筐体と、
前記水槽に供給する洗濯処理液を収容するための少なくとも一つの洗濯処理液タンクと、を備え、
前記少なくとも一つの洗濯処理液タンクは、前記筐体の表面から突出して、前記筐体に着脱可能に取り付けられる、洗濯機。
【請求項2】
前記少なくとも一つの洗剤タンクのうち、前記筐体の表面から突出している部分は露出する、請求項1に記載の洗濯機。
【請求項3】
前記筐体は、前記水槽より上方に設けられた上面部を含み、
前記少なくとも一つの洗剤タンクは、前記上面部における表面から突出して、前記筐体に取り付けられる、請求項1又は2に記載の洗濯機。
【請求項4】
さらに、前記少なくとも一つの洗剤タンクの下方であり、前記筐体に、着脱可能に取り付けられ、前記水槽に供給する洗剤を収容するための収容容器を有する、請求項3に記載の洗濯機。
【請求項5】
前記少なくとも一つの洗剤タンクのうち、前記筐体の表面から露出している部分は、少なくとも一部が透明である、請求項1~4の何れか1項に記載の洗濯機。
【請求項6】
前記少なくとも一つの洗剤タンクのうち、側面部の少なくとも一部が透明である、請求項1~5の何れか1項に記載の洗濯機。
【請求項7】
前記少なくとも一つの洗剤タンクは、複数の洗剤タンクであり、
前記複数の洗剤タンクは、隣り合う前記洗剤タンクの間に、指を挿入するための隙間を設けて前記筐体に取り付けられている、請求項1~6の何れか1項に記載の洗濯機。
【請求項8】
前記少なくとも一つの洗剤タンクは、高さの半分以上が前記筐体の内部に収容されている、請求項1~7の何れか1項に記載の洗濯機。
【請求項9】
さらに、前記少なくとも一つの洗剤タンクと接続される少なくとも一つの第1端部、前記水槽と接続された第2端部、前記少なくとも一つの第1端部から前記第2端部へ至る第1経路の途中に設けられた少なくとも一つの第1弁、水源と接続される水源接続口、及び、前記水源接続口から前記第1経路へ至る途中に設けられた少なくとも一つの第2弁を有する洗剤供給機構と、
前記少なくとも一つの弁の開閉を制御する弁制御手段と、を有する請求項1~8の何れか1項に記載の洗濯機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の一態様は、洗濯機に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、着脱可能に洗剤タンクが筐体の内部に取り付けられた洗濯機が開示されている。特許文献1に記載の洗濯機では、筐体の上部に、開口と、開口を開閉する蓋体とが設けられている。そして、洗剤タンクは、蓋体が開放された筐体の開口の内部、すなわち、筐体の内部に取り付けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1に記載の洗濯機によると、洗剤タンクが筐体の内部に取り付けられているため、ユーザが、洗剤タンクに洗剤を補充する際、洗剤タンクを筐体から取り外したり、取り付けたりしにくい。本発明の一態様は、洗剤タンクが筐体へ着脱しやすい洗濯機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様に係る洗濯機は、洗濯水を貯留するための水槽と、前記水槽を収容した筐体と、前記水槽に供給する洗濯処理液を収容するための少なくとも一つの洗濯処理液タンクと、を備え、前記少なくとも一つの洗濯処理液タンクは、前記筐体の表面から突出して、前記筐体に着脱可能に取り付けられている。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】実施形態に係る洗濯機の一例の斜視図である。
【
図2】実施形態に係る洗濯機の内部構成を示す縦断面図である。
【
図3】実施形態の洗濯機における、自動洗濯運転と、手動洗濯運転とのそれぞれの経路の一例を概念的に説明するための図である。
【
図4】実施形態に係る洗濯機における、搭載部に搭載された洗剤タンク及び柔軟剤タンクと、手動洗剤投入部との構成の一例を表す斜視図である。
【
図5】実施形態に係る洗剤タンク及び柔軟剤タンクの構成の一例を表す斜視図である。
【
図6】実施形態に係る洗剤タンクが搭載部に搭載された状態の例を表す縦断面図である。
【
図7】実施形態の変形例1に係る洗剤タンク及び搭載部の構成の一例を表す縦断面図である。
【
図8】実施形態の変形例2に係る洗濯処理液タンクの構成の一例を表す側面図である。
【
図9】
図8に示す洗濯処理液タンクの構成の一例を表す斜視図である。
【
図10】実施形態の変形例3に係る洗濯処理液タンクの配置パターンを表す上面図である。
【
図11】実施形態の変形例4に係る洗濯処理液タンクの配置パターンを表す上面図である。
【
図12】実施形態の変形例5に係る洗濯処理液タンクの配置パターンを表す上面図である。
【
図13】実施形態の変形例5に係る洗濯処理液タンクの配置パターンを表す上面図である。
【
図14】実施形態の変形例6に係る洗濯処理液タンクの配置パターンを表す上面図である。
【
図15】実施形態の変形例7に係る洗濯処理液タンクの配置パターンを表す上面図である。
【
図16】実施形態の変形例8に係る洗濯処理液タンクの配置パターンを表す上面図である。
【
図17】実施形態の変形例9に係る洗濯処理液タンクの配置パターンを表す上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明の一形態に係る実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、図面については、同一又は同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0008】
図1は、本実施形態の洗濯機の一例を示す斜視図である。
図2は、
図1に示す洗濯機の内部構成を示す縦断面図である。
図1、
図2に示すように、洗濯機100は、例えば、筐体101と、筐体101の内部に収容された水槽102と、筐体101に設けられた洗濯処理液タンク160と、筐体101に設けられた手動洗剤投入部119とを備える。
【0009】
一例として本実施形態では、洗濯機100は、自動で洗濯運転を行う自動洗濯運転と、手動で洗濯運転を行う手動洗濯運転との2種類の洗濯運転を行うことができるものとして説明する。自動洗濯運転は、例えば、予め設定された設定時間になると、洗濯機100が、ユーザからの指示を待たずに洗濯運転を開始する洗濯運転である。一方、手動洗濯運転は、例えば、操作ボタン等が押下されること等により、ユーザからの指示を受けてから、洗濯運転を開始する洗濯運転である。
【0010】
筐体101は、水槽102の周囲を囲っている。筐体101は、水槽102より上方に設けられた上面部101aと、水槽102より下方に設けられた底面部101bと、水槽102より前方に設けられた前面部101cと、水槽102より後方である背面側に設けられた背面部101dと、水槽102を介して水槽102の両側方に設けられた側面部101e・101fとを有する。例えば、上面部101aは、水槽102の上方を覆っており、底面部101bは水槽102の下方を覆っている。また、例えば、前面部101c、側面部101e、背面部101d、及び、側面部101fは、それぞれ底面部101bに対して立設し、順に並んで、水槽102における側方の周囲を覆っている。
【0011】
また、筐体101は、洗濯処理液タンク160を搭載するための搭載部117を備える。例えば、搭載部117は、筐体101の表面から筐体101の内部へ凹んだ形状である。例えば、搭載部117は、筐体101における上面部101aに設けられている。すなわち、搭載部117は、筐体101における上面部101aの表面から筐体101の内部へ凹むように設けられている。なお、搭載部117は、筐体101のうち上面部101a以外の位置に設けられていてもよい。
【0012】
洗濯処理液タンク160は、本実施形態では一例として、自動洗濯運転の際に使用される洗剤等を貯留しておくタンクであるものとして説明する。なお、洗濯処理液タンク160に貯留している洗剤等を手動洗濯運転の際に使用してもよい。
【0013】
洗濯処理液タンク160は、筐体101の表面から突出して、筐体101に着脱可能に取り付けられている。すなわち、洗濯処理液タンク160は、搭載部117に、着脱可能に搭載されている。洗濯処理液タンク160は、水槽102に供給する洗濯処理液を収容する。洗濯処理液とは、洗剤及び柔軟剤など、洗濯に用いられる薬剤である。
【0014】
洗濯機100は、少なくとも一つの洗濯処理液タンク160を有していればよいが、一例として、本実施形態では、少なくとも一つの洗濯処理液タンク160として、洗濯機100は、洗剤タンク(洗濯処理液タンク)162と、柔軟剤タンク(洗濯処理液タンク)163とを有するものとして説明する。洗剤タンク162は、洗濯を複数回できる量の液体洗剤を貯留する容量を有する。柔軟剤タンク163は、洗濯を複数回できる量の液体柔軟剤を貯留する容量を有する。
【0015】
なお、洗濯機100が有する洗濯処理液タンク160(洗剤タンク162、及び柔軟剤タンク163)の個数は、2個に限定されず、1個又は3個以上であってもよい。また、洗濯処理液タンク160が複数のタンクを有する場合、それぞれの容量は、同じであってもよいし、それぞれ異なっていてもよい。この、洗濯処理液タンク160の詳細については後述する。また、洗濯処理液タンク160が複数のタンクを有する場合、それぞれの洗剤処理液は、種類が同じであってもよいし、種類が異なっていてもよい。
【0016】
手動洗剤投入部119は、例えば、手動洗濯運転又は自動洗濯運転の際に使用される洗剤等を貯留しておくタンクである。手動洗剤投入部119は、筐体101の内部に、筐体101に着脱可能に収容されている。手動洗剤投入部119は、洗濯処理液タンク160とは別途設けられた、水槽102へ供給する洗剤を収容するための容器である。例えば、手動洗剤投入部119には、ユーザが手動で洗濯機100を操作して洗濯する毎に、ユーザにより洗剤が収容される。手動洗剤投入部119に収容される洗剤は、液体であってもよいし、粉末であってもよい。なお、手動洗剤投入部119は、任意に設ければよく、省略してもよい。手動洗剤投入部119の詳細については後述する。
【0017】
水槽102は、洗濯機100が洗濯運転を行う際、洗濯水を貯水するための水槽である。洗濯水は、洗剤及び柔軟剤など洗濯処理液が水に溶けた液体である。水槽102は、例えば、一方の端部全面に開口121を有する大径の有底円筒体120と、有底円筒体120に収容された回転ドラム103と、有底円筒体120に設けられ水槽102内部の水を排水するための排水口122とを備える。また、水槽102は、例えば、筐体101の底面部101bに設けられた複数本の支持脚123(一本のみ図示)により、開口121の側を上向きとし、水平面(洗濯機100の設置面に対して平行な面)に対して軸心を傾けた傾斜姿勢を保って弾性支持されている。
【0018】
回転ドラム103は、例えば、水槽102よりもやや小径であり、一方の端部全面に開口130を有する有底円筒体である。回転ドラム103の開口130は、例えば、水槽102の開口121と略同心になるように、水槽102の底部中央に設けられたドラムモータ104の出力軸140の端部に連結されている。そして、回転ドラム103は、ドラムモータ104の駆動により、水槽102の内部で出力軸140を中心に、回転するようになっている。回転ドラム103の周壁には、例えば、多数の小孔132が全面に亘って貫通するように形成されている。さらに、回転ドラム103の周壁内面には、例えば、周方向に等間隔で、軸長方向に延びる複数のバッフル133が突設されている。なお、
図2中には、図面の煩雑化を避けるべく、小孔132の一部と、1つのバッフル133のみを図示している。
【0019】
排水口122は、排水管124を介して、排水ホース127に接続されている。そして、水槽102における洗濯後の洗濯水等を排水管124および排水ホース127を介して外部に排水するようになっている。また、排水管124と排水ホース127との間には、排水弁126が設けられている。この排水弁126の開閉により、水槽102における貯水および排水が制御される。
【0020】
筐体101は、さらに、例えば、洗濯物を投入するための投入口111と、投入口111を開閉する扉110と、ユーザからの洗濯機100への操作指示を受ける操作ボタンが設けられた操作パネル115と、水道等の給水源と接続される水源接続口150とを備える。例えば、投入口111および扉110は、筐体101における前面部101cに設けられており、扉110が開けられた際に、投入口111を通って水槽102(回転ドラム103)に洗濯物が投入される。また、扉110が閉じられると、水槽102の開口121が閉鎖される。例えば、扉110は、扉開ボタン113が押下されることで開くようになっている。
図1では、円形状である扉110の例を図示しているが、扉110の形状は円形状以外の形状(例えば四角形等)であってもよい。
【0021】
操作パネル115は、例えば、ユーザが操作しやすいように、上面部101aの前方側に隣接して設けられている。また、水源接続口150は、上面部101aにおける、操作パネル115へ近づく方向とは反対側の後方側の端部に設けられている。
【0022】
操作パネル115は、例えば、各種の操作のための操作部及び各種の画像の表示のための表示部を備える。洗濯機100では、操作パネル115の操作に応じて、制御部5(
図3参照)が各部の動作を制御することにより、洗濯運転、脱水運転等の一連の処理が実行される。
【0023】
水源接続口150は、例えば、第2弁151および主配水管152を介して水槽102に接続されている。第2弁151は、例えば、複数の給水出口を有する多連形の電磁弁である。そして、給水源から供給された水は、第2弁151により給水出口が切り替えられることにより、例えば、洗剤タンク162、柔軟剤タンク163から供給された洗濯物処理液とともに主配水管152を介して水槽102に供給される。
【0024】
洗濯機100における洗濯運転は、例えば、洗濯物が投入された水槽102(回転ドラム103)の内部に洗濯水を供給し、ドラムモータ104を駆動して回転ドラム103をタンブリングさせることにより行われる。回転ドラム103内の洗濯物は、小孔132を介して回転ドラム103内に侵入した洗濯水中に浸され、バッフル133による持ち上げ及び落下を繰り返し、落下時に回転ドラム103の内壁に叩き付けられることにより洗濯される。なお、洗濯機100についての洗濯運転について説明したが、この洗濯機100がヒーター、送風ファン等を備え、水槽の洗濯物を乾燥させる乾燥機としての機能を有していてもよい。
【0025】
図3は、本実施形態の洗濯機100における、自動洗濯運転と、手動洗濯運転とのそれぞれの経路の一例を概念的に説明するための図である。
【0026】
図3に示すように、洗濯機100は、例えば、制御部5と、洗剤供給機構300とを有する。洗剤供給機構300は、第1経路311と、第1経路311中に設けられた第1弁302及びポンプ301と、水供給経路321と、水供給経路321中に設けられた第2弁151と、第2経路322とを有する。
【0027】
第1弁302及びポンプ301は、洗剤タンク162及び柔軟剤タンク163と、水槽102との間にそれぞれ少なくとも一つ設けられている。第2弁151は、水源接続口150と水槽102との間に少なくとも一つ設けられている。本実施形態では、第2弁151は、水源接続口150と第1経路311との間に少なくとも一つ設けられている。
【0028】
制御部5は、洗濯機100の各部の動作を制御するCPU(Central Processing Unit)等からなる情報処理装置である。例えば、ポンプ301、第1弁302、第2弁151等の動作は、制御部5により制御される。
【0029】
制御部5は、自動洗濯運転を行う際、例えば、予め記憶された設定時間になると、第1弁302及び第2弁151の開閉を制御したり、ポンプ301の動作を制御したりする。また、制御部5は、手動洗濯運転を行う際、操作ボタンから取得した指示信号に基づき、第1弁302、及び、第2弁151の開閉を制御したり、ポンプ301の動作を制御したりする。
【0030】
第1経路311は、自動洗濯運転時に洗剤タンク162及び柔軟剤タンク163から洗濯処理液を水槽102へ供給するための経路である。第1経路311は、洗剤タンク162及び柔軟剤タンク163と接続される端部であるタンク接続部312a・312bと、水槽102と接続される端部である水槽接続部313とを有する。本実施形態では、タンク接続部312aは洗剤タンク162と接続され、タンク接続部312bは柔軟剤タンク163と接続される。なお、第1経路311におけるタンク接続部312a・312bは、洗濯処理液タンク160の個数に対応した個数だけ設ければよい。タンク接続部312a・312bと洗剤タンク162・柔軟剤タンク163とが接続された様子の詳細は後述する。
【0031】
水供給経路321は、水源接続口150に接続された水源から供給される水を水槽102へ供給するための経路である。例えば、水供給経路321は、第1経路311と接続されている。
【0032】
洗濯機100が自動洗濯運転を行う際、制御部5は、水源接続口150から第2弁151を経て水槽102へ至る水供給経路321が形成されるように第2弁151を制御する。
【0033】
洗濯機100が自動洗濯運転にて洗濯運転する際、洗剤タンク162の洗剤および柔軟剤タンク163の柔軟剤は、ポンプ301を介して、第1経路311を通って、水槽102に供給される。ポンプ301は、例えば、洗剤タンク162から洗剤、または柔軟剤タンク163から柔軟剤を吸引して、水槽102に供給する。ポンプ301は、各洗濯処理液タンク160から所定量の洗濯処理液を吸引するように構成することが好ましい。例えば、ポンプ301の駆動時間により洗濯処理液の量を調整することができる。
【0034】
水槽102に供給される洗濯処理液の種類は、第1弁302により切り替えられる。また、本実施形態においては、洗濯処理液の種類を切り替える弁として第1弁302を有する例を挙げたが、これに限らず、洗濯処理タンク毎に対応する弁を設け、これらの弁の開閉で洗濯処理液を切り替えるように構成してもよい。
【0035】
さらに、水槽102に供給される洗濯処理液は、ポンプ301から水槽102に至る第1経路311の途中で、水源から水源接続口150および第2弁151を通る水供給経路321と接続されることで、水と混合されるようになっている。これにより、洗濯処理液が希釈された洗濯水となり、水槽接続部313を通って水槽102に供給される。なお、本実施形態においては、ポンプ301の下流に水源接続口150を介して水が供給されるように構成しているが、これに限らず、例えば、ポンプ301の上流や第1弁302の上流に水を供給するように構成してもよい。この場合、ポンプ301、第1弁302を水で洗い流すことができる。
【0036】
また、本実施形態においては、洗濯処理液を収納するタンクとして洗剤タンク162および柔軟剤タンク163を有する例を挙げたが、これに限らず、洗濯処理液タンク160は1つまたは複数であってもよい。例えば、洗剤および/または柔軟剤の複数の種類を異なるタンクに保持して、ユーザの好みにより使用される洗剤、柔軟剤の種類を選択できるように構成してもよい。
【0037】
また、手動洗剤投入部119は、例えば、第2弁151から水槽102へ至る第2経路322中に設けられている。
【0038】
洗濯機100が手動洗濯運転を行う際、制御部5は、水源接続口150から、第2弁151及び手動洗剤投入部119を経て水槽102へ至る第2経路322が形成されるように第2弁151を制御する。
【0039】
洗濯機100が手動洗濯運転を行う際、水源から、水源接続口150、及び、第2弁151を介して手動洗剤投入部119に供給された水は、手動洗剤投入部119に収容された洗剤と混合されることで洗濯水となる。そして、手動洗剤投入部119から洗濯水が水槽102に供給される。
【0040】
このように、
図1等を用いて説明したように洗濯機100によると、例えば、洗剤タンク162及び柔軟剤タンク163は、筐体101の表面から突出して筐体101に着脱可能に取り付けられている。このため、特許文献1に記載の洗濯機のような筐体の内部に洗濯タンクが取り付けられる場合とは異なり、ユーザは、洗剤タンク162及び柔軟剤タンク163を、筐体101へ着脱しやすい。このため、ユーザは、容易に、液体洗剤を補充するために洗剤タンク162を筐体101へ着脱することができ、また、容易に、柔軟剤を補充するために柔軟剤タンク163を筐体101へ着脱することができる。このように、洗濯機100によると、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0041】
加えて、上述のように、洗濯機100によると、洗剤タンク162及び柔軟剤タンク163が、筐体101の表面から突出して筐体101に取り付けられている。このため、特許文献1に記載の洗濯機のような筐体の内部に洗剤タンクが取り付けられる場合とは異なり、洗剤タンク162を筐体101から取り外さずに洗剤を洗剤タンク162に補充することもできる。また柔軟剤タンク163を筐体101から取り外さずに柔軟剤を柔軟剤タンク163に補充することもできる。この点からも、洗濯機100は、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0042】
さらに、上述のように、洗濯機100によると、洗剤タンク162及び柔軟剤タンク163が、筐体101の表面から突出して筐体101に取り付けられている。このため、特許文献1に記載の洗濯機のような筐体の内部に洗剤タンクが取り付けられる場合とは異なり、洗剤タンク162及び柔軟剤タンク163それぞれの容量を大きくすることができる。このため、洗濯機100によると、ユーザが、洗剤タンク162へ洗剤を補充したり、柔軟剤タンク163へ柔軟剤を補充したりする回数を減らすことができる。この点からも、洗濯機100は、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0043】
また、例えば、洗濯機100では、筐体101には、洗剤タンク162及び柔軟剤タンク163それぞれの筐体101表面から突出している部分を覆う蓋などは設けられておらず、洗剤タンク162及び柔軟剤タンク163それぞれの筐体101表面から突出している部分は露出している。これにより、特許文献1に記載の洗濯機のような筐体の内部に設けられた洗剤タンクを取り外す際に蓋を開ける場合とは異なり、ユーザは、蓋などの開閉をせずに、容易に、洗剤タンク162及び柔軟剤タンク163を筐体101へ着脱することができる。
【0044】
なお、例えば、洗濯機100において、筐体101に、洗剤タンク162及び柔軟剤タンク163それぞれの筐体101表面から突出している部分を覆う開閉可能な蓋を設けてもよい。
【0045】
また、例えば、洗濯機100では、洗剤タンク162及び柔軟剤タンク163は、筐体101のうち、上面部101aから突出するように筐体101に取り付けられている。換言すると、例えば、洗剤タンク162及び柔軟剤タンク163は、洗濯機100の高さ方向のサイズを増加させるために、筐体101の表面から突出させて筐体101に取り付けられている。これにより、洗剤タンク及び柔軟剤タンクが、筐体のうち両側面部の一方から突出している場合、及び、前面部又は背面部から突出している場合と比べて、洗濯機100の幅方向(側面部101e及び側面部101fの一方から他方へ向かう方向)の長さが増加したり、奥行き方向(前面部101c及び背面部101dの一方から他方へ向かう方向)の長さが増加したりすることを防止することができる。これにより、洗濯機100の設置に必要な面積の増加防止と、洗剤タンク162及び柔軟剤タンク163の筐体101からの着脱を容易にする利便性の増加とを両立させることができる。
【0046】
図4は、実施形態1に係る洗濯機100における、搭載部117に搭載された洗剤タンク162及び柔軟剤タンク163と、手動洗剤投入部119との構成の一例を表す斜視図である。なお、
図4では、搭載部117周囲における上面部101aの記載を省略している。
【0047】
図1及び
図4に示すように、手動洗剤投入部119は、化粧板119aと、手動投入ケース(収容容器)119bとを備えている。手動投入ケース119bは、洗剤を収容するための容器であり、上部が開口している。化粧板119aは、手動投入ケース119bの前方端部に取り付けられている。例えば、化粧板119aは、手動洗剤投入部119が筐体101の内部に収納されると、化粧板119a周囲の前面部101cと面一(連続する平面)となるように構成されている。また化粧板119aは、ユーザが、手動洗剤投入部119を筐体101の内部へ収納したり取り外したりするために手で持つ持ち手部を有する。そして、手動洗剤投入部119は、例えば、筐体101の前方側からスライドさせて、筐体101の内部に挿入されて、筐体101に取り付けられる。
【0048】
ここで、
図1に示すように、洗濯機100では、特許文献1に記載されたような筐体の内部に洗濯タンクが取り付けられている洗濯機とは異なり、洗剤タンク162及び柔軟剤タンク163を、筐体101の表面から突出するように筐体101に取り付けている。このため、洗剤タンク162及び柔軟剤タンク163を、筐体101の表面から突出させた分、限られた空間である筐体101の内部にスペースを確保することができる。
【0049】
そこで、
図1及び
図4に示すように、例えば、洗濯機100では、手動洗剤投入部119を、洗剤タンク162及び柔軟剤タンク163の下方(換言すると搭載部117の下方)であり、筐体101に、着脱可能に取り付けられる。換言すると、洗剤タンク162及び柔軟剤タンク163と、手動洗剤投入部119とが、上下2段になるように、手動洗剤投入部119は筐体101の内部に取り付けられる。これにより、筐体101を大きくすることなく、筐体101内に、洗剤タンク162及び柔軟剤タンク163とは別に、手動洗剤投入部119を設けることができる。
【0050】
図5は、実施形態1に係る洗剤タンク162及び柔軟剤タンク163の構成の一例を表す斜視図である。洗剤タンク162は、例えば、上部が開口する本体162a、本体162aの開口を閉じるための蓋体162b、及び、本体162a内の洗剤を外部へ供給するための供給ノズル部162cを有する。また、例えば、本体162aの側面に、可視光を透過する透明である窓部162dが設けられている。本体162aは、ユーザにより内部に充填された洗剤を貯留する容器である。蓋体162bが本体162aに取り付けられることで、本体162a内が密閉されることが好ましい。
【0051】
供給ノズル部162cは、例えば、本体162aを貫通する貫通孔と、貫通孔に設けられた逆止弁とを有し、本体162aから外側又は内側へ突出する柱形状である。供給ノズル部162cは、洗剤タンク162が搭載部117へ搭載されると、後述のように搭載部117に接続される。一例として、本実施形態では、供給ノズル部162cは、本体162aの底面から外側の下方に突出するように設けられている。
【0052】
柔軟剤タンク163は、例えば、上部が開口する本体163a、本体163aの開口を閉じるための蓋体163b、及び、本体163a内の洗剤を外部へ供給するための供給ノズル部(不図示)を有する。また、例えば、本体163aの側面に、可視光を透過する透明である窓部163dが設けられている。本体163aは、ユーザにより内部に充填された柔軟剤を貯留する容器である。蓋体163bが本体163aに取り付けられることで、本体163a内が密閉されることが好ましい。
【0053】
供給ノズル部(不図示)は、例えば、本体163aを貫通する貫通孔と、貫通孔に設けられた逆止弁とを有し、本体163aから外側又は内側へ突出する柱形状である。供給ノズル部162cは、柔軟剤タンク163が搭載部117へ搭載されると、後述のように搭載部117に接続される。一例として、本実施形態では、供給ノズル部(不図示)は、本体163aの底面から外側の下方に突出するように設けられている。
【0054】
例えば、本体162a・163aは、底面が、前方から後方にかけて次第に下方へ傾斜している。なお、本体162a・163aの形状は他の形状であってもよく、例えば、本体162a・163aを搭載部117から取り外して床などに載置する際に、自立する形状であってもよい。
【0055】
洗剤タンク162において、窓部162dは、本体162a及び蓋体162bの少なくとも一部に設けられていればよい。換言すると、本体162a及び蓋体162bのうち少なくとも一部が透明であればよい。これにより、本体162a及び蓋体162bの全体が透明であってもよい。
【0056】
また、窓部162dは、本体162aのうち、側面部に設けられていることが好ましい。換言すると、本体162aのうち、側面部の一部が透明であることが好ましい。これにより、本体162a内の洗剤の液位、すなわち、洗剤の残量が視覚的に確認しやすい。
【0057】
また、窓部162dは、洗剤タンク162が搭載部117に搭載された際に洗剤タンク162が筐体101の表面から突出して露出している部分に設けられていることが好ましい。換言すると、洗剤タンク162のうち、筐体101の表面から露出している部分は、少なくとも一部が透明であることが好ましい。これにより、洗剤タンク162を搭載部117に搭載した状態で、洗剤タンク162内の洗剤の残量を視覚的に確認することができる。
【0058】
柔軟剤タンク163において、窓部163dは、本体163a及び蓋体163bの少なくとも一部に設けられていればよい。換言すると、本体163a及び蓋体163bのうち少なくとも一部が透明であればよい。これにより、本体163a及び蓋体163bの全体が透明であってもよい。
【0059】
また、窓部163dは、本体163aのうち、側面部に設けられていることが好ましい。換言すると、本体163aのうち、側面部の一部が透明であることが好ましい。これにより、本体163a内の柔軟剤の液位、すなわち、柔軟剤の残量が視覚的に確認しやすい。
【0060】
また、窓部163dは、柔軟剤タンク163が搭載部117に搭載された際に柔軟剤タンク163が筐体101の表面から突出して露出している部分に設けられていることが好ましい。換言すると、柔軟剤タンク163のうち、筐体101の表面から露出している部分は、少なくとも一部が透明であることが好ましい。これにより、柔軟剤タンク163を搭載部117に搭載した状態で、柔軟剤タンク163内の柔軟剤の残量を視覚的に確認することができる。
【0061】
なお、
図5に示すように、本体162aのうち窓部162dが設けられる面と、本体163aのうち窓部163dが設けられる面とは、互いに異なっていてもよい。例えば、
図5では、窓部162dは本体162aのうち側方の面に設けられており、窓部163dは本体163aのうち前方側の面に設けられている。
【0062】
また、
図5に示すように、窓部162dは、本体162a及び蓋体162bのうち、柔軟剤タンク163と対向する面とは異なる面に設けられていることが好ましい。また、
図5に示すように、窓部163dは、本体163a及び蓋体163bのうち、洗剤タンク162と対向する面とは異なる面に設けられていることが好ましい。
【0063】
なお、各洗濯処理液タンク160は、さらに、QRコード(登録商標)等、洗濯処理液タンク160それぞれの個体を識別できる識別情報が付されていてもよい。これにより、洗濯処理液タンク160毎に内部に貯留されている洗濯処理液の種類を管理するなど、洗濯処理液タンク160毎に管理することができる。
【0064】
図6は、本実施形態に係る洗剤タンク162が搭載部117に搭載された状態の例を表す縦断面図である。
図5及び
図6を用いて、洗剤タンク162が搭載部117に搭載された状態の様子について説明する。なお、柔軟剤タンク163が搭載部117に搭載された状態の様子は、洗剤タンク162が搭載部117に搭載された状態の様子と同様であるため、適宜、説明を省略する。
【0065】
搭載部117は、例えば、上面部101aの表面から筐体内部へ凹んだ形状である。搭載部117は、底面117aと、底面117aのうち前方側の辺に立設された前方側面117bと、底面117aのうち後方側の辺に立設された後方側面117cと、底面117aの側方の両辺それぞれに立設された両側方側面(
図6には不図示)とを有する。
【0066】
また、搭載部117は、洗剤タンク162の供給ノズル部162cと接続され、供給ノズル部162cと嵌合する形状であるタンク接続部312aと、柔軟剤タンク163の供給ノズル部(不図示)と接続され、当該供給ノズル部と嵌合する形状であるタンク接続部(不図示)とを有する。例えば、搭載部117は、搭載する洗濯処理液タンクの個数分、それぞれの洗濯処理液タンクが備える供給ノズル部と接続され、それぞれの供給ノズル部と嵌合する形状であるタンク接続部を備える。例えば、供給ノズル部162c等の各供給ノズル部は、搭載部117のうち底面117aに設けられている。
【0067】
底面117aは、上面部101aの表面から筐体内部へ凹んだ底面であり、洗剤タンク162等の洗濯処理液タンク160が搭載される面である。例えば、底面117aは、洗剤タンク162が搭載されたときに洗剤タンク162が安定して設置されるように、洗剤タンク162の本体162aにおける底面に対応した形状となっている。
【0068】
例えば、本実施形態では、底面117aは、前方側面117bから後方側面117cにかけて、次第に下方に傾斜する形状である。これにより、洗剤タンク162が底面117aに安定して設置される。
【0069】
また、底面117aを、前方側面117bから後方側面117cにかけて、次第に下方に傾斜する形状とすることで、ユーザは、洗剤タンク162を搭載部117に搭載する際、洗剤タンク162を、搭載部117内の前方側から後方側にかけて底面117a表面上をスライドさせて搭載部117内に搭載することができる。これにより、洗剤タンク162の容量が大きくなることで洗剤タンク162の重量が増加してしまったとしても、ユーザは、洗剤タンク162を搭載部117に簡単に搭載することができる。
【0070】
洗剤タンク162は、搭載部117に搭載されることで、供給ノズル部162cがタンク接続部312aに接続される。これにより、洗剤タンク162における供給ノズル部162cと第1経路311とが連通する。また、他の洗濯処理液タンク160も、それぞれの供給ノズル部(不図示)がそれぞれと嵌合するタンク接続部(不図示)と接続されることで、第1経路311と連通する。
【0071】
なお、例えば、各洗濯処理液タンク160の供給ノズル部と各タンク接続部とが嵌合する形状を、洗濯処理液タンク160毎に異ならせてもよい。これにより、洗剤タンク162の供給ノズル部162cと接続されるべきタンク接続部312aに柔軟剤タンク163の供給ノズル部が接続されてしまうなど、誤った洗濯処理液タンク160の供給ノズル部とタンク接続部とが接続されてしまうことを防止することができる。
【0072】
ここで、洗剤タンク162は、搭載部117に搭載された際、洗剤タンク162の高さH1は、半分以上が搭載部117の内部、すなわち、筐体101の内部に収容されていることが好ましい。ここで、洗剤タンク162の高さH1とは、供給ノズル部162cを除く、本体162a及び蓋体162bを合わせた最も大きい高さである。これにより、洗剤タンク162を安定して、搭載部117に搭載させることができる。同様に、洗剤タンク162以外の他の洗濯処理液タンク160も、高さの半分以上が搭載部117の内部、すなわち、筐体101の内部に収容されていることが好ましい。
【0073】
図7は、実施形態の変形例1に係る洗剤タンク162A及び搭載部117Aの構成の一例を表す縦断面図である。洗濯機100(
図1等)は、洗剤タンク162(
図6等)に加え、又は、洗剤タンク162に換えて、洗剤タンク162Aを備えていてもよい。また、洗濯機100(
図1等)は、搭載部117(
図6等)に加え、又は、搭載部117に換えて、搭載部117Aを備えていてもよい。
【0074】
洗剤タンク162Aは、洗剤タンク162の構成から、供給ノズル部162cを、本体162aの底面部ではなく後方側面部に設けた構成である。洗剤タンク162Aの他の構成は洗剤タンク162と同様である。
【0075】
搭載部117Aは、搭載部117の構成から、タンク接続部312aを、底面117aではなく、後方側面117cに設けた構成である。搭載部117Aの他の構成は搭載部117と同様である。
【0076】
洗剤タンク162A及び搭載部117Aによると、洗剤タンク162Aを、搭載部117Aの前方側から搭載部117A内部へ挿入させて搭載する際、ユーザは、洗剤タンク162Aの供給ノズル部162cを、搭載部117Aのタンク接続部312aに対して位置決めしやすい。これにより、ユーザに対し、洗剤タンク162Aの供給ノズル部162cを、搭載部117Aのタンク接続部312aに、容易に接続させることができる。
【0077】
図8は、変形例2に係る洗濯処理液タンク160Bの構成の一例を表す側面図である。
図9は、
図8に示す洗濯処理液タンク160Bの構成の一例を表す斜視図である。洗濯機100(
図1等)は、洗濯処理液タンク160に加え、又は、洗濯処理液タンク160に換えて、洗濯処理液タンク160Bを備えていてもよい。
【0078】
図8及び
図9に示すように洗濯処理液タンク160Bは、本体160Baと、供給ノズル部160Bcとを有している。本体160Baは、上面部等、供給ノズル部160Bcが設けられている以外の部分(例えば上面部等)は開口しておらず、例えば、供給ノズル部160Bcが設けられることで密閉される。
【0079】
供給ノズル部160Bcは、本体160Ba内部の洗濯処理液を外部へ供給すると共に、蓋としても機能する。例えば、供給ノズル部160Bcは、本体160Baを貫通する貫通孔と、貫通孔に設けられた逆止弁とを有し、本体162Baから外側へ突出する柱形状である。供給ノズル部160Bcは、搭載部117(
図6等)における、接続されるタンク接続部と嵌合する形状である。
図8及び
図9では、供給ノズル部160Bcは、本体160Baの底面部に設けられている例を表しているが、供給ノズル部160Bcは、本体160Baの側面部又は上面部などに設けられていてもよい。
【0080】
図10は変形例3に係る洗濯処理液タンク160の配置パターンを表す上面図である。
図11は変形例4に係る洗濯処理液タンク160の配置パターンを表す上面図である。
図12は変形例5に係る洗濯処理液タンク160の配置パターンを表す上面図である。
図13は変形例5に係る洗濯処理液タンク160の配置パターンを表す上面図である。
図14は変形例6に係る洗濯処理液タンク160の配置パターンを表す上面図である。
図15は変形例7に係る洗濯処理液タンク160の配置パターンを表す上面図である。
図16は変形例8に係る洗濯処理液タンク160の配置パターンを表す上面図である。
図17は変形例9に係る洗濯処理液タンク160の配置パターンを表す上面図である。
【0081】
図10~
図17に示すように、搭載部117に、様々な配置位置で複数の洗濯処理液タンク160を配置してもよいし、例えば、洗剤タンク162を2個以上配置してもよい、柔軟剤タンク163を2個以上配置してもよい。
【0082】
また、
図16に示すように、隣り合う洗剤タンク162と柔軟剤タンク163との間に、例えば、指を挿入するための隙間167を設けて、搭載部117に搭載してもよい。また、
図17に示すように、隣り合う洗剤タンク162と柔軟剤タンク163とのそれぞれの形状を湾曲させることで、隣り合う洗剤タンク162と柔軟剤タンク163との間に、例えば、指を挿入するための隙間168を設けて、搭載部117に搭載してもよい。
【0083】
本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、上記実施の形態で示した構成と実質的に同一の構成、同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成で置き換えてもよい。
【符号の説明】
【0084】
100 洗濯機、101 筐体、101a 上面部、101b 底面部、101c 前面部、101d 背面部、101e 側面部、101f 側面部、102 水槽、117・117A 搭載部、119 手動洗剤投入部、119b 手動投入ケース(収容容器)、151 第2弁、160・160A・160B 洗濯処理液タンク、162・162A 洗剤タンク(洗濯処理液タンク)、163 柔軟剤タンク(洗濯処理液タンク)、167・168 隙間
【手続補正書】
【提出日】2023-09-28
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
洗濯水を貯留するための水槽と、
前記水槽を収容した筐体と、
前記水槽に供給する洗濯処理液を収容するための少なくとも一つの洗濯処理液タンクと、を備え、
前記筐体は、前記水槽より上方に設けられた上面部と、前記上面部から前記筐体の内部に凹み、かつ前記少なくとも一つの洗濯処理液タンクを搭載する搭載部と、を含み、
前記少なくとも一つの洗濯処理液タンクは、前記筐体の前記搭載部に着脱可能に取り付けられ、
前記搭載部は、前記少なくとも一つの洗濯処理液タンクと接続されるタンク接続部を有し、かつ前記少なくとも一つの洗濯処理液タンクが載置される底面は前記タンク接続部に向かうにつれて下方に傾斜する第1傾斜面を含む、洗濯機。
【請求項2】
前記少なくとも一つの洗濯処理液タンクの底面は、前記搭載部の前記底面に載置された状態において、前記第1傾斜面に載置される第2傾斜面を含み、
前記第2傾斜面は、前記タンク接続部に向かうにつれて下方に傾斜する、請求項1に記載の洗濯機。
【請求項3】
前記搭載部は、前記少なくとも一つの洗濯処理液タンクが載置される前記底面と、前記少なくとも一つの洗濯処理液タンクの前方に位置する前方側面と、前記少なくとも一つの洗濯処理液タンクの後方に位置する後方側面と、を有し、
前記タンク接続部は、前記搭載部の前記後方側面に設けられる、請求項1または請求項2に記載の洗濯機。
【請求項4】
前記搭載部は、前記少なくとも一つの洗濯処理液タンクの両側方に位置する両側方側面をさらに有する、請求項3に記載の洗濯機。
【請求項5】
前記少なくとも一つの洗濯処理液タンクは、上部が開口する本体と、前記本体の開口を閉じるための蓋体と、を有し、
前記本体及び前記蓋体のうち少なくとも一部が透明である、請求項1から請求項4の何れか一項に記載の洗濯機。
【請求項6】
前記搭載部は、3つの前記洗濯処理液タンクを搭載可能である、請求項1から請求項5の何れか一項に記載の洗濯機。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0005】
本発明の一態様に係る洗濯機は、洗濯水を貯留するための水槽と、前記水槽を収容した筐体と、前記水槽に供給する洗濯処理液を収容するための少なくとも一つの洗濯処理液タンクと、を備え、前記筐体は、前記水槽より上方に設けられた上面部と、前記上面部から前記筐体の内部に凹み、かつ前記少なくとも一つの洗濯処理液タンクを搭載する搭載部と、を含み、前記少なくとも一つの洗濯処理液タンクは、前記筐体の前記搭載部に着脱可能に取り付けられ、前記搭載部は、前記少なくとも一つの洗濯処理液タンクと接続されるタンク接続部を有し、かつ前記少なくとも一つの洗濯処理液タンクが載置される底面は前記タンク接続部に向かうにつれて下方に傾斜する第1傾斜面を含む。