(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023159519
(43)【公開日】2023-11-01
(54)【発明の名称】間仕切りパネル
(51)【国際特許分類】
E04B 2/74 20060101AFI20231025BHJP
A47F 5/00 20060101ALI20231025BHJP
【FI】
E04B2/74 541N
E04B2/74 541Z
A47F5/00 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022069227
(22)【出願日】2022-04-20
(71)【出願人】
【識別番号】506289516
【氏名又は名称】ジャパンレントオール株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100091465
【弁理士】
【氏名又は名称】石井 久夫
(72)【発明者】
【氏名】加護 洋一
(72)【発明者】
【氏名】加護 洋輔
【テーマコード(参考)】
3B118
【Fターム(参考)】
3B118AA12
3B118BB04
3B118BB13
3B118BB15
3B118CA10
3B118CA12
(57)【要約】 (修正有)
【課題】陳列棚を床面に設置することなく商品等を陳列できるようにした間仕切りパネルを提供する。
【解決手段】隣接するパネル10の間が支柱11によって連結される間仕切りパネルにおいて、パネル10は矩形フレーム10Aを薄型サイドパネル10Bで挟んで構成され、パネル10の両側部分には凹溝が上下に延びて形成されている一方、支柱11の両側部分は上記パネルの両側凹溝内に嵌まり合う断面外形状をなし、支柱11には隣接する上記パネル10の間にて複数の係止溝が上下に並べて形成され、該複数の段の係止溝のうちの1つには棚ブラケット17の基部が係止され、該棚ブラケット17は横方向に延設され、棚ブラケット17には棚プレートが搭載されていることを特徴とする。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
隣接するパネルの間が支柱によって連結される間仕切りパネルにおいて、
上記パネルは矩形フレームを薄型サイドパネルで挟んで構成され、上記パネルの両側部分には凹溝が上下に延びて形成されている一方、
上記支柱の両側部分は上記パネルの両側凹溝内に嵌まり合う断面外形状をなし、
上記支柱には隣接する上記パネルの間にて複数の係止溝が上下に並べて形成され、該複数の段の係止溝のうちの1つには棚ブラケットの基部が係止され、該棚ブラケットは横方向に延設され、上記棚ブラケットには棚プレートが搭載されていることを特徴とする間仕切りパネル。
【請求項2】
隣接するパネルの間が支柱によって連結される間仕切りパネルにおいて、
上記パネルは矩形フレームを薄型サイドパネルで挟んで構成され、上記パネルの両側部分には凹溝が上下に延びて形成されており、上記矩形フレームを構成する縦桟及び横桟のパネル取付け面には雌雄の面ファスナーの一方が連続又は不連続に固着され、上記薄型サイドパネルの裏面には雌雄の面ファスナーの他方が連続又は不連続に固着され、上記雌雄の面ファスナーが締着されることによって上記サイドパネルが上記矩形フレームの縦桟及び横桟のパネル取付け面に着脱可能に取付けられている一方、
上記支柱の両側部分は上記パネルの両側凹溝内に嵌まり合う断面外形状をなし、
上記支柱には隣接する上記パネルの間にて複数の係止溝が上下に並べて形成され、該複数の段の係止溝のうちの1つには棚ブラケットの基部が係止され、該棚ブラケットは横方向に延設され、上記棚ブラケットには棚プレートが搭載されていることを特徴とする間仕切りパネル。
【請求項3】
隣接するパネルの間が支柱によって連結される間仕切りパネルにおいて、
上記パネルは矩形フレームを薄型サイドパネルで挟んで相互に締結具で固定して構成され、上記パネルの両側部分には凹溝が上下に延びて形成されており、
上記支柱の両側部分は上記パネルの両側凹溝内に嵌まり合う断面外形状をなし、
上記支柱には隣接する上記パネルの間にて複数の係止溝が上下に並べて形成され、該複数の段の係止溝のうちの1つには棚ブラケットの基部が係止され、該棚ブラケットは横方向に延設され、上記棚ブラケットには棚プレートが搭載されていることを特徴とする間仕切りパネル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は間仕切りパネルに関し、特に陳列棚を床面に設置することなく商品等を陳列できるようにした間仕切りパネルに関する。
【背景技術】
【0002】
見本市会場や展示会場などの各種イベント会場では合板などの表面を塗装し織布や装飾紙を貼り付けた間仕切りパネルを多数使用し、釘などを用いてブースを設営することが行われているが、使用後には間仕切りパネルはそのまま廃棄されることが多かった。
【0003】
これに対し、表面を塗装し織布や装飾紙を貼り付けた矩形状の2枚の薄型パネルを間隔をあけて重ね、その四周縁に断面凹状の金属部材を嵌め込んで金具などで固定することによって間仕切りパネルを製作し、間仕切りパネルの凹部に両面粘着テープ又は面ファスナーを固着し、複数枚の間仕切りパネルを支柱の突状部に嵌め合せて接続し、又間仕切りパネルの上端面及び下端面に断面コ字状の桟を嵌め込んで見栄えを向上させるとともに間仕切りパネルを補強してブースを設営し、簡単に組立て分解できるようにしたブース構造が提案されている(特許文献1)。
【0004】
しかし、特許文献1記載の間仕切りパネルでは両面粘着テープや面ファスナーで間仕切りパネルと支柱とを固定し、その上端面及び下端面に断面コ字状の上桟と下桟に嵌め込んで起立状態に保持するようにしているので、間仕切りパネルに衝撃が加わって上桟や下桟から間仕切りパネルが抜けると、間仕切りパネルが倒れるおそれがあった。
【0005】
他方、本件発明者らは、間仕切りパネルの側部凹溝の底面と支柱とを磁石板で磁着する一方、支柱の上端開口に連結具の連結支柱を差し込み、連結具の差込みピンを間仕切りパネルの上側隅部の補強具のピン差込み穴に差し込んで支柱と間仕切りパネルとを連結するように構成し、組立て分解が簡単にできるとともに、高い強度を有していて、衝撃によって間仕切りパネルが不意に倒れることがなく、さらには広い平坦なパネル面として利用できるようにした構造を提案するに至った(特許文献2)。
【0006】
また、本件発明者らは、矩形フレームと両側の薄型サイドパネルとから構成される間仕切りパネルにおいて、矩形フレームは左右の縦桟の少なくとも上端の間及び下端の間を横桟で連結して構成され、矩形フレームの縦桟及び横桟のパネル取付け面には取外し時にサイドパネルを破損しないような締着強さの得られる幅の雌雄の面ファスナーの一方をサイドパネルの外形状に対応した形状に連続又は不連続に固着し、サイドパネルの裏面には雌雄の面ファスナーの他方をサイドパネル外形に沿って連続又は不連続に固着し、雌雄の面ファスナーを締着させることによってサイドパネルを矩形フレームの縦桟及び横桟のパネル取付け面に着脱可能に取付けられるようにした間仕切りパネルを提案するに至った(特許文献3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2001-90232号公報
【特許文献2】実用新案登録第3151022号公報
【特許文献3】特開2012ー136870号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、特許文献2、3記載の間仕切りパネルでは商品を陳列したい場合にパネル近くに陳列棚を設置する必要があって陳列棚回りのスペースが無駄になってしまうという問題があった。
【0009】
本発明はかかる問題点に鑑み、陳列棚を床面に設置することなく商品等を陳列できるようにした間仕切りパネルを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
そこで、本発明に係る間仕切りパネルは、隣接するパネルの間が支柱によって連結される間仕切りパネルにおいて、上記パネルは矩形フレームを薄型サイドパネルで挟んで構成され、上記パネルの両側部分には凹溝が上下に延びて形成されている一方、上記支柱の両側部分は上記パネルの両側凹溝内に嵌まり合う断面外形状をなし、上記支柱には隣接する上記パネルの間にて複数の係止溝が上下に並べて形成され、該複数の段の係止溝のうちの1つには棚ブラケットの基部が係止され、該棚ブラケットは横方向に延設され、上記棚ブラケットには棚プレートが搭載されていることを特徴とする。
【0011】
本発明の特徴の1つは隣接するパネルを連結する支柱のパネル両側端縁の間に係止溝を複数段設け、係止溝に棚ブラケットの基部を係止し、棚ブラケットを横方向に延設して棚プレートを搭載するようにした点にある。
【0012】
これにより、商品を陳列するための棚を間仕切りパネルに直接取付けることができるので、棚の下側スペースを有効に活用でき、陳列棚を床面等に設置する場合のようにスペースが無駄になることがない。
【0013】
係止溝は1列でもよく、複数列、例えば2列であってもよい。複数列の係止溝とする場合、棚ブラケットは個別としてもよく、複数の棚ブラケットの基部を相互に連結した形状としてもよい。
【0014】
また、矩形フレームは縦桟と横桟を矩形状に組み立てて釘などで強固に固定したものであってもよいが、分解・組立可能に構成すると、間仕切りパネルの輸送時に分解し、コンパクトにして輸送することができ、輸送作業が簡単になり、輸送コストを更にコストダウンできる。即ち、縦桟と横桟とを着脱可能に連結することによって矩形フレームを縦桟、横桟及びサイドパネルに分解し組立てられるように構成するのがよい。
【0015】
本発明に係る間仕切りパネルは、隣接するパネルの間が支柱によって連結される間仕切りパネルにおいて、上記パネルは矩形フレームを薄型サイドパネルで挟んで相互に締結具で固定して構成され、上記パネルの両側部分には凹溝が上下に延びて形成されており、上記支柱の両側部分は上記パネルの両側凹溝内に嵌まり合う断面外形状をなし、上記支柱には隣接する上記パネルの間にて複数の係止溝が上下に並べて形成され、該複数の段の係止溝のうちの1つには棚ブラケットの基部が係止され、該棚ブラケットは横方向に延設され、上記棚ブラケットには棚プレートが搭載されていることを特徴とする。
【0016】
また、本発明に係る間仕切りパネルは、隣接するパネルの間が支柱によって連結される間仕切りパネルにおいて、上記パネルは矩形フレームを薄型サイドパネルで挟んで構成され、上記パネルの両側部分には凹溝が上下に延びて形成されており、上記矩形フレームを構成する縦桟及び横桟のパネル取付け面には雌雄の面ファスナーの一方が連続又は不連続に固着され、上記薄型サイドパネルの裏面には雌雄の面ファスナーの他方が連続又は不連続に固着され、上記雌雄の面ファスナーが締着されることによって上記サイドパネルが上記矩形フレームの縦桟及び横桟のパネル取付け面に着脱可能に取付けられている一方、上記支柱の両側部分は上記パネルの両側凹溝内に嵌まり合う断面外形状をなし、上記支柱には隣接する上記パネルの間にて複数の係止溝が上下に並べて形成され、該複数の段の係止溝のうちの1つには棚ブラケットの基部が係止され、該棚ブラケットは横方向に延設され、上記棚ブラケットには棚プレートが搭載されていることを特徴とする。
【0017】
矩形フレームと薄型サイドパネルとを雌雄の面ファスナーの締着によって着脱可能に取付けるようにすると、サイドパネルを矩形フレームに取付け、矩形フレームから取り外すことができるが、サイドパネル自体は間仕切りパネルに比較して厚みが薄く、軽量であり、装飾やデサインの異なる厚みの薄い軽量のサイドパネルを製造し準備すればよく、安価に製造でき、安価に輸送でき、大幅なコストダウンを図ることができる。
【0018】
面ファスナーは幅を変更することによって締着強さを調整することができる。他方、サイドパネルは薄型軽量であることから、面ファスナーの締着が強すぎると、サイドパネルを矩形フレームに強固に取付けることができるが、取外し時にサイドパネルが破損するおそれがある。そこで、面ファスナーは取外し時にサイドパネルを破損しないような締着強さの得られる幅に調整するのが重要である。
【0019】
矩形フレームを縦桟と横桟とだけで構成すると、展示会場に設営するブースによっては間仕切りパネルの強度不足が懸念される場合がある。そこで、矩形フレームの縦桟の間及び/又は横桟の間には筋交い状の補強桟を固定して強度アップを図るのがよい。
【0020】
矩形フレームとサイドパネルとを、左右の縦桟がサイドパネルの側縁から内方にずれた位置及び上側の横桟が上端縁から下方にずれた位置になるように取付けることによって、間仕切りパネルの左右の側面及び上端縁には凹溝を全長にわたって形成することができる。
【0021】
また、隣接する間仕切りパネルを連結するための支柱を、凹溝を形成した前述の間仕切りパネルにおける凹溝内に嵌まり合う断面外形状となし、支柱の側面及び間仕切りパネルの側部凹溝の底面の一方には磁石板を固定し、他方には磁石板に磁着される磁石板又は金属板を固定するか、支柱を磁着可能な金属材料で製作するのがよい。
【0022】
本発明に係る間仕切りパネルは、隣接するパネルの間が支柱によって連結される間仕切りパネルにおいて、上記パネルは矩形フレームを薄型サイドパネルで挟んで構成され、上記パネルの両側部分には凹溝が上下に延びて形成されている一方、上記支柱の両側部分は上記パネルの両側凹溝内に嵌まり合う断面外形状をなし、上記支柱の側面及び間仕切りパネルの側部凹溝の底面の一方には磁石板が固定され、他方には磁石板に磁着される磁石板又は金属板が固定されるか又は支柱が磁着可能な金属材料で製作され、上記支柱の両側部分は上記パネルの両側凹溝内に嵌まり合う断面外形状をなし、上記支柱には隣接する上記パネルの間にて複数の係止溝が上下に並べて形成され、該複数の段の係止溝のうちの1つには棚ブラケットの基部が係止され、該棚ブラケットは横方向に延設され、上記棚ブラケットには棚プレートが搭載されていることを特徴とする。
【0023】
ところで、断面四角形状の支柱と側面に凹溝が形成された間仕切りパネルを連結する場合、例えば支柱の長手方向に長溝を形成し、長溝に間仕切りパネル側面の連結具を差し込んで支柱と間仕切りパネルとを連結する方式のパネル構造体(商品:オクタノルムシステム)やその間仕切りパネルとは連結することができない。
【0024】
その結果、オクタノルムシステムのユーザがそのパネル構造体(以下、第2のパネル構造体という)を本発明に係るパネル構造体に並べて設置したい場合、隣接する構造体の間に隙間ができ、見本市会場や展示会場などの各種イベント会場においてブースのばらつきが目立ち、見栄えが悪い。
【0025】
そこで、本発明に係る構造の間仕切りパネルと第2の構造の間仕切りパネルを併設するにあたり、支柱を両側部分のパネルの両側凹溝内に嵌まり合う断面外形状となすともに、支柱には長手方向全長に長溝を形成し、第2の間仕切りパネルの側部に連結具を設け、連結具を支柱の長溝に差し込むことによって2つの構造の異なる間仕切りパネルを支柱に連結されるようにしたことを特徴とする間仕切りパネルの連結構造、を提供することができる。
【0026】
上記では第2の間仕切りパネルに連結具を設け、この連結具を支柱の長溝に差し込んで連結するようにしたが、第2の間仕切りパネルに磁着可能な連結ブロックを取付け、この連結ブロックを本発明に係る間仕切りパネルの凹溝に嵌り込ませて磁着して連結し、第2の支柱の長溝に第2の間仕切りもパネルの連結具をさしこんで連結することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【
図1】本発明に係る間仕切りパネルの好ましい実施形態を示す図である。
【
図2】上記実施形態におけるパネルと支柱の連結状態を示す分解斜視図である。
【
図3】他の実施形態における組立て構造のパネルの矩形フレームとサイドパネルの2-面ファスナーの取付け状態を示す図である。
【
図4】上記実施形態における支柱を示す斜視図である。
【
図5】上記実施形態における支柱を示す平面図である。
【
図6】上記実施形態における支柱を示す要部正面図である。
【
図7】上記実施形態におけるベースの斜視図(a)、側面(b)、平面(c)及び正面(d)を示す図である。
【
図8】上記実施形態における他のベースの斜視図(a)、側面(b)、平面(c)及び正面(d)を示す図である。
【
図9】上記実施形態におけるさらに他のベースの斜視図(a)、側面(b)、平面(c)及び正面(d)を示す図である。
【
図10】上記実施形態におけるストッパーの斜視図(a)、側面(b)、平面(c)及び正面(d)を示す図である。
【
図11】上記実施形態における棚ブラケットを示す斜視図である。
【
図12】他の実施形態におけるストッパーの斜視図(a)、平面(b)及び正面(c)を示す図である。
【
図13】さらに他の実施形態におけるストッパーの斜視図(a)、平面(b)及び正面(c)を示す図である。
【
図14】また他の実施形態におけるストッパーの斜視図(a)、側面(b)、平面(c)及び正面(d)を示す図である。
【
図15】さらにまた他の実施形態におけるストッパーの斜視図(a)、側面(b)、平面(c)及び正面(d)を示す図である。
【
図16】上記実施形態における棚ブラケットを示す斜視図である。
【
図17】上記実施形態における棚ブラケットを示す側面図である。
【
図18】上記実施形態における棚ブラケットを示す背面図である。
【
図19】上記実施形態における棚ブラケットを示す平面図である。
【
図20】上記実施形態における棚ブラケットの変形例を示す斜視図である。
【
図21】他の実施形態における棚ブラケットを示す斜視図である。
【
図22】他の実施形態における棚ブラケットを示す平面図である。
【
図23】他の実施形態における棚ブラケットを示す背面図である。
【
図24】上記実施形態における棚ブラケットを示す側面図である。
【
図25】上記実施形態における棚プレートの平面(a)及び正面(b)を示す図である。
【
図26】他の実施形態における支柱を示す斜視図である。
【
図27】他の実施形態における支柱を示す平面図である。
【
図28】他の実施形態における支柱を示す正面図である。
【
図29】他の実施形態における支柱を示す斜視図である。
【
図30】他の実施形態における支柱を示す平面図である。
【
図31】他の実施形態における支柱を示す正面図である。
【
図32】さらに他の実施形態における支柱を示す斜視図である。
【
図33】さらに他の実施形態における支柱を示す平面図である。
【
図34】さらに他の実施形態における支柱を示す正面図である。
【
図35】またさらに他の実施形態における支柱を示す斜視図である。
【
図36】またさらに他の実施形態における支柱を示す平面図である。
【
図37】またさらに他の実施形態における支柱を示す正面図である。
【
図38】また他の実施形態における支柱を示す斜視図である。
【
図39】また他の実施形態における支柱を示す平面図である。
【
図40】また他の実施形態における支柱を示す正面図である。
【
図41】第2の間仕切りパネルを示す分解図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、本発明を具体例に基づいて詳細に説明する。
図1ないし
図19は本発明に係る間仕切りパネルの好ましい実施形態を示す。間仕切りパネルは複数枚の隣接するパネル10の間を支柱11によって連結して構成されており、パネル10は寸法的には高さ2700mm×幅1000mm、高さ2500mm×幅1000mm、高さ2400mm×幅1000mm、高さ2100mm×幅900mm、高さ1800mm×幅900mm、等の種類がある。
【0029】
パネル10は矩形フレーム10Aの両側を薄型のサイドパネル10Bで挟んでビスや釘、接着剤で固定され、サイドパネル10Bには表面を塗装し織布や装飾紙を貼り付けることによって装飾が施されている。
【0030】
このパネル10はビスなどで固定するのではなく、
図3に示されるように矩形パネル10Aとサイドパネル10Bを雌雄の面ファスナー12の締着によって相互に着脱可能に取付けて構成されることもできる。この場合、矩形フレーム10Aは左右の縦桟10A-1の間に横桟10A-2を上下に間隔をあけて配置し、嵌め合い構造にて連結して製作されることができる。
【0031】
強度が要求される場合にはパネル10の縦桟10A-1と横桟10A-2とにタッカー針を打ち込んで固定するようにしてもよい。また、縦桟10A-1及び横桟10A-2には先端を直角に加工した筋交い状の補強桟をタッカー針などによって固定し、パネル10の強度アップを図ることもできる。
【0032】
また、縦桟10A-1の両端部に取付け穴を穿設し、ねじ穴を有する取付け具を嵌め込む一方、上下の横桟10A-2には挿通穴を穿設して取付けねじを挿通して取付け具に螺合させることによって矩形フレーム10を構成することができる。中間の横桟10A-2については横桟10A-2の両端部に取付け穴を穿設し、ねじ穴を有する取付け具を嵌め込む一方、縦桟10A-1には挿通穴を穿設して取付けねじを挿通して取付け具に螺合させることによって中間の横桟10A-2を取付けるようにすることもできる。
【0033】
矩形フレーム10Aを上述のように組立て式に構成すると、パネル10を矩形フレーム10Aとサイドパネル10Bに分解してサイドパネル10Bは積み重ね、矩形フレーム10Aを縦桟10A-1と横桟10A-2に分解することによって例えば段ボール箱に収納することによって容易に輸送することができる。
【0034】
ここで、パネル10を組立て式に構成する場合、矩形フレーム10Aの縦桟10A-1及び横桟10A-2のパネル取付け面にはサイドパネル10Bの取外し時にサイドパネル10Bが破損しない程度の締着強さとなるような幅に加工された雌雄の面ファスナー12の一方が接着剤や両面粘着テープなどによってサイドパネル10Aの外形に応じた形状に固着され、サイドパネル10Bの裏面には雌雄の面ファスナー12の他方が接着剤や両面粘着テープなどによってサイドパネル10Bの外形に沿った形状に固着され、サイドパネル10Bが矩形フレーム10Aに着脱可能に取付けられることができる。
【0035】
また、矩形フレーム10Aとサイドパネル10Bとは
図2に示されるように左右の縦桟10A-1がサイドパネル10Bの側端縁から内方にずれた位置及び上側の横桟10A-2が上端縁から下方にずれた位置になるように取付けられることによってパネル10の左右の両側面及び上端縁には凹溝が全長にわたって形成されている。
【0036】
パネル10の上下の四隅には補強金具がねじなどによって固定され、又パネル10の上側凹溝内には断面凹溝状の補強金具が嵌め込まれ、ねじなどによって固定されている。
【0037】
パネル10の上側隅部の補強金具は側面L字状でかつ断面凹溝状をなし、凹溝の上辺底面にはストッパーピンの差込み穴が形成され、又他方の補強金具は側面L字状をなし、縦辺部分は断面凹溝状に形成されている。
【0038】
また、パネル10の両側辺の凹溝の底面には複数枚、例えば4枚の磁石板13が上下方向に間隔をあけて固着されている。
【0039】
他方、支柱11には連続するように並べたパネル10の側縁の凹溝に嵌まり込む大きさの断面四角形状の磁着可能な金属製連結部11Aが形成され、支柱11の上端は開口されている。
【0040】
また、支柱11は連結部11Aの間の部分には断面矩形状の係止突状部11Bが形成され、係止突状部11Bには係止溝11Cが上下に間隔をあけて他段に形成され、係止溝11Cの1には棚ブラケットの基部が係止されるようになっている。
【0041】
支柱11は
図26ないし
図40に示される種々な立体形状のものを採用できる。ここで、図において11Dは
図41に示される第2の間仕切りパネル10における連結具21が係止される係止用溝、11Eは支柱11の目隠しである。
【0042】
さらに、パネル10はベース14に搭載され、隣接するパネル1の間の支柱11がベース14の柱14Aに嵌合されるようになっている。このベース14は
図7に示される狭幅の中央に柱14Aを立設した形状のもの、
図8に示される広幅の中央に柱14Aを立設した安定性を向上させた形状のもの、
図9に示される広幅の幅方向の端に柱14Aを立設する。
【0043】
また、パネル10と支柱11とは連結金具15よって連結されている。この連結金具15は連結板の中央に連結支柱15Aを固定し、側方にパネル10側のストッパーピン差し込み穴に差し込まれる差込みピン15Bを固定して構成され、連結板には
図10に示される平面直線状、
図11に示される平面L字状、
図12に示される平面T字状、
図13に示される平面十字状、又
図14に示される連結支柱16Bを大径にした平面直線状、
図15に連結板16Aの端部に連結支柱16Aを立設けた端部パネル用の形状のものがある。
【0044】
また、パネル10の上端凹溝の隅部及び補強金具には挿通穴が下方に延びて形成され、電源コードをパネル10内に挿通することができるようになっている。
【0045】
他方、棚ブラケット17は
図16ないし
図20に示される平面L状をなす形状のもの、
図21ない静224に示される二又状の形状のものがある。ここで、17Aは棚プレート20の搭載辺、17Bは棚ブラケット17の基部、17Cはロック機構である。なお、
図20に示されるように、棚ブラケット17の基部17Bは
図20に示されるように逆向きに曲設してもよい。
【0046】
パネル10を組立てる場合、縦桟10A-1及び横桟10A-2を矩形状にレイアウトし、嵌め合いによって縦桟10A-1と横桟10A-2とを連結して矩形フレーム10Aを組立て、縦桟10A-1と横桟10A-2とにタッカー針を打ち込んで固定する。
【0047】
次に、矩形フレーム10Aの縦桟10A-1及び横桟10A-2に所定幅の雌雄の面ファスナー12のうちの一方をサイドパネル10Bの外形状に対応した形状に接着剤や両面粘着テープなどによって固着する。他方、サイドパネル10Bの裏面にもその外形に沿った形状に雌雄の面ファスナー12のうちの他方を接着剤や両面粘着テープなどによって固着し、雌雄の面ファスナー12を相互に締着させることによってサイドパネル10Bを矩形フレーム10Aに着脱可能に取付ける。
【0048】
このとき、矩形フレーム10Aの側端縁がサイドパネル10Bの側端縁から内方にずれた位置及び上端縁が上端縁から下方にずれた位置にくるように寸法関係を設定し、パネル10の両側及び上部に凹溝を形成する。
【0049】
サイドパネル10Bの装飾やデザインを変更する場合、ユーザの嗜好や展示会場の雰囲気に応じた装飾やデザインのサイドパネル10Bを準備して交換すればよい。
【0050】
パネル10を組立て式としたが、面テープ12に代えてネジや釘を用いて固定構造としてもよい。
【0051】
間仕切りパネルを組み立てる場合、間仕切りパネルを組みたてる状況に応じた形状のベース14を選んで床面上に並べ、支柱11をベース14に保持する。次に、複数枚のパネル10を並べ、隣接するパネル10の側縁凹溝内に支柱11を嵌め込むと、パネル10の磁石板13が支柱11に強固に磁着し、複数枚のパネル10が仮連結される。このとき、磁石板13の磁力が強いと、支柱11に対するパネル10の上下位置を調整できるので、平坦でない床面上にも支柱11及びパネル10を安定にかつ確実に立設することができる。
【0052】
次に、直線状の連結板を有する連結金具14を用い、連結金具14をパネル10の凹溝内に、隣接するパネル10にわたるように嵌め込み、連結支柱14Aを支柱11の上端開口に、ストッパーピン14Bをピン差込み穴に差し込むと、隣接するパネル10を確実に連結することができる。
【0053】
こうしてパネル10が連結できると、適切な高さの支柱11の係止溝11Cを選んで棚ブラケット17の基部17Bを嵌め込み、ロックねじ17Cを操作して棚ブラケット17をロックし、同様にして他の棚ブラケット17を支柱11に係止したあと、棚ブラケット17の上に棚プレート20を搭載すると、
図1に示されるように棚を棚間仕切りパネルに取付けることができる。
【0054】
分解する場合は上記と逆の手順で作業を行えばよい。
【0055】
以上のように、間仕切りパネル10と支柱12とを簡単に連結することができ、又簡単に分解することができる。しかも、間仕切りパネル10と支柱12とを磁着するだけでなく、連結板14A、差込みピン14C及び連結支柱14Bで構成される連結具14によって間仕切りパネル10と支柱12とを強固に連結できるので、何らかの原因で間仕切りパネル10に大きな衝撃が加わっても間仕切りパネル10が倒れることはない。
【符号の説明】
【0056】
10 パネル
11 支柱
10A 矩形フレーム
10A-1 縦桟
10A-2 横桟
10B サイドパネル
12 面ファスナー
17 棚ブラケット
20 棚プレート