(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023159525
(43)【公開日】2023-11-01
(54)【発明の名称】プッシュ通知システム及び方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/109 20230101AFI20231025BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20231025BHJP
【FI】
G06Q10/109
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022069239
(22)【出願日】2022-04-20
(71)【出願人】
【識別番号】000005108
【氏名又は名称】株式会社日立製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110002365
【氏名又は名称】弁理士法人サンネクスト国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ソフィアロレナ ロペゼンデハス
(72)【発明者】
【氏名】岩澤 聡子
(72)【発明者】
【氏名】高田 芽衣
(72)【発明者】
【氏名】山田 健一郎
(72)【発明者】
【氏名】中江 達哉
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA13
5L049CC12
(57)【要約】
【課題】適切な通知を適切なタイミングでユーザに送信することができない。
【解決手段】システムが、ユーザによる行動を検出するスマートデバイスがそれぞれ関連付けられている複数のアクティビティの各々について、当該アクティビティに関連付けられているスマートデバイスによる検出がされた一つ又は複数の時間を基に、ユーザの当該アクティビティの時間パターンを特定する。システムが、アクティビティについて特定された時間パターンと、現在の時刻とを基に、通知と当該通知の送信タイミングとを決定する。システムが、決定された通知を決定された送信タイミングでユーザへ送信する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザによる行動を検出するスマートデバイスがそれぞれ関連付けられている複数のアクティビティの各々について、当該アクティビティに関連付けられているスマートデバイスによる検出がされた一つ又は複数の時間を基に、ユーザの当該アクティビティの時間パターンを特定するパターン特定部と、
アクティビティについて特定された時間パターンと、現在の時刻とを基に、当該アクティビティについて、通知と、当該通知の送信タイミングとを決定する通知決定部と、
決定された通知を決定された送信タイミングで前記ユーザへ送信する通知送信部と
を備えるプッシュ通知システム。
【請求項2】
通知に対する前記ユーザのレスポンスの有無を基に通知のエンゲージメントを評価することを含む評価処理を行う通知評価部、
を更に備える請求項1にプッシュ通知システム。
【請求項3】
スマートデバイスの一つが、建物の共有スペースに設置されたエントランスショーケースであり、
前記エントランスショーケースは、複数の商品を表す情報を表示し、ユーザ所望の商品の注文又はフィードバックを前記ユーザから受け付けるスマートデバイスであり、
送信された通知毎に、前記ユーザのレスポンスの有無は、当該通知が表示された情報処理端末に対し前記ユーザにより所定の操作がされたか否かと、前記エントランスショーケースにより前記ユーザによる行動が検出されたか否かとを含む、
請求項2に記載のプッシュ通知システム。
【請求項4】
前記評価処理は、機械学習を含み、
前記機械学習は、各アクティビティについて、通知の送信タイミングと通知の評価結果とを基に、当該アクティビティの時間パターンに基づく最適な送信タイミングを学習することである、
請求項2に記載のプッシュ通知システム。
【請求項5】
一つ以上のスマートデバイスが、前記ユーザの住まいに設置されている一つ以上のアプライアンスである、
請求項1に記載のプッシュ通知システム。
【請求項6】
前記一つ以上のアプライアンス以外のスマートデバイスの一つが、建物の共有スペースに設置されたエントランスショーケースであり、
前記アクティビティ毎の時間パターンは、ルーチンの時間パターンであり、
前記エントランスショーケースは、複数の商品を表す情報を表示し、ユーザ所望の商品の注文又はフィードバックを前記ユーザから受け付けるスマートデバイスであり、
少なくとも一つのアクティビティについて、
通知は、前記エントランスショーケースへの案内に関するメッセージを含み、
送信タイミングは、当該アクティビティのルーチンの時間パターンよりも前の時刻である、
請求項5に記載のプッシュ通知システム。
【請求項7】
アクティビティ毎に、一つ又は複数のキーワードがアクティビティに関連付けられており、
アクティビティについて決定された通知は、当該アクティビティに関連付けられているキーワードを含んだメッセージである、
請求項1に記載のプッシュ通知システム。
【請求項8】
コンピュータにより、ユーザによる行動を検出するスマートデバイスがそれぞれ関連付けられている複数のアクティビティの各々について、当該アクティビティに関連付けられているスマートデバイスによる検出がされた一つ又は複数の時間を基に、ユーザの当該アクティビティの時間パターンを特定し、
コンピュータにより、アクティビティについて特定された時間パターンと、現在の時刻とを基に、当該アクティビティについて、通知と、当該通知の送信タイミングとを決定し、
コンピュータにより、決定された通知を決定された送信タイミングで前記ユーザへ送信する、
プッシュ通知方法。
【請求項9】
コンピュータにより、通知に対する前記ユーザのレスポンスの有無を基に通知のエンゲージメントを評価することを含む評価処理を行う、
請求項8に記載のプッシュ通知方法。
【請求項10】
スマートデバイスの一つが、建物の共有スペースに設置されたエントランスショーケースであり、
前記エントランスショーケースは、複数の商品を表す情報を表示し、ユーザ所望の商品の注文又はフィードバックを前記ユーザから受け付けるスマートデバイスであり、
送信された通知毎に、前記ユーザのレスポンスの有無は、当該通知が表示された情報処理端末に対し前記ユーザにより所定の操作がされたか否かと、前記エントランスショーケースにより前記ユーザによる行動が検出されたか否かとを含む、
請求項9に記載のプッシュ通知方法。
【請求項11】
前記評価処理は、機械学習を含み、
前記機械学習は、各アクティビティについて、通知の送信タイミングと通知の評価結果とを基に、当該アクティビティの時間パターンに基づく最適な送信タイミングを学習することである、
請求項9に記載のプッシュ通知方法。
【請求項12】
一つ以上のスマートデバイスが、前記ユーザの住まいに設置されている一つ以上のアプライアンスである、
請求項8に記載のプッシュ通知方法。
【請求項13】
前記一つ以上のアプライアンス以外のスマートデバイスの一つが、建物の共有スペースに設置されたエントランスショーケースであり、
前記アクティビティ毎の時間パターンは、ルーチンの時間パターンであり、
前記エントランスショーケースは、複数の商品を表す情報を表示し、ユーザ所望の商品の注文又はフィードバックを前記ユーザから受け付けるスマートデバイスであり、
少なくとも一つのアクティビティについて、
通知は、前記エントランスショーケースへの案内に関するメッセージを含み、
送信タイミングは、当該アクティビティの時間パターンよりも前の時刻である、
請求項12に記載のプッシュ通知方法。
【請求項14】
アクティビティ毎に、一つ又は複数のキーワードがアクティビティに関連付けられており、
アクティビティについて決定された通知は、当該アクティビティに関連付けられているキーワードを含んだメッセージである、
請求項8に記載のプッシュ通知方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して、プッシュ通知に関する。
【背景技術】
【0002】
プッシュ通知に関する技術として、特許文献1に開示の技術が知られている。特許文献1は、カレンダーを用いたスマート通知の技術を開示しており、例えば、段落0003に、“Notifications are delivered to a user based in part on a user's current context. The notifications may be based on personal information (e.g. calendar events, tasks, alerts, and the like) as well as a context of a user. For example, instead of delivering a notification just using a predetermined time, a reminder notification that is based on a task to buy milk may be delivered to a user in response to the user being located near a grocery store. Notifications may also be sent to other users (e.g. that are part of a trusted group) in response to a task being completed by another group member. Notifications for a sequence of tasks are adjusted based on the current user context. Instead of the user viewing all of the tasks at one time, the task notifications are delivered to the user when the task may be performed. For example, after one task is performed, the user may receive a notification that there is another task to perform near their current location. A group member may also create a messag to another member requesting an action. When a response is made, the requesting group member receives a notification and the other group members may also receive notifications.”を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1によれば、コンテキストの感度が制限されている。例えば、ユーザの位置情報はわかるが活動の実態はわからない。このため、適切な通知を適切なタイミングでユーザに送信することができない。結果、ユーザとのエンゲージメントの機会が失われる可能性がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
システムが、ユーザによる行動を検出するスマートデバイスがそれぞれ関連付けられている複数のアクティビティの各々について、当該アクティビティに関連付けられているスマートデバイスによる検出がされた一つ又は複数の時間を基に、ユーザの当該アクティビティの時間パターンを特定する。システムが、アクティビティについて特定された時間パターンと、現在の時刻とを基に、通知と当該通知の送信タイミングとを決定する。システムが、決定された通知を決定された送信タイミングでユーザへ送信する。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、通知のエンゲージメントを最適化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】本発明の一実施形態に係るシステムの概要を示す。
【
図2】本発明の一実施形態に係るシステムの構成例を示す。
【
図11】本発明の一実施形態で行われる処理のフローの一部を示す。
【
図12】本発明の一実施形態で行われる処理のフローの残りを示す。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下の説明では、「インターフェース装置」は、一つ以上のインターフェースデバイスでよい。当該一つ以上のインターフェースデバイスは、下記のうちの少なくとも一つでよい。
・一つ以上のI/O(Input/Output)インターフェースデバイス。I/O(Input/Output)インターフェースデバイスは、I/Oデバイスと遠隔の表示用計算機とのうちの少なくとも一つに対するインターフェースデバイスである。表示用計算機に対するI/Oインターフェースデバイスは、通信インターフェースデバイスでよい。少なくとも一つのI/Oデバイスは、ユーザインターフェースデバイス、例えば、キーボード及びポインティングデバイスのような入力デバイスと、表示デバイスのような出力デバイスとのうちのいずれでもよい。
・一つ以上の通信インターフェースデバイス。一つ以上の通信インターフェースデバイスは、一つ以上の同種の通信インターフェースデバイス(例えば一つ以上のNIC(Network Interface Card))であってもよいし二つ以上の異種の通信インターフェースデバイス(例えばNICとHBA(Host Bus Adapter))であってもよい。
【0009】
また、以下の説明では、「メモリ」は、一つ以上のメモリデバイスであり、典型的には主記憶デバイスでよい。メモリにおける少なくとも一つのメモリデバイスは、揮発性メモリデバイスであってもよいし不揮発性メモリデバイスであってもよい。
【0010】
また、以下の説明では、「永続記憶装置」は、一つ以上の永続記憶デバイスである。永続記憶デバイスは、典型的には、不揮発性の記憶デバイス(例えば補助記憶デバイス)であり、具体的には、例えば、HDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)である。
【0011】
また、以下の説明では、「記憶装置」は、メモリと永続記憶装置の少なくともメモリでよい。
【0012】
また、以下の説明では、「プロセッサ」は、一つ以上のプロセッサデバイスである。少なくとも一つのプロセッサデバイスは、典型的には、CPU(Central Processing Unit)のようなマイクロプロセッサデバイスであるが、GPU(Graphics Processing Unit)のような他種のプロセッサデバイスでもよい。少なくとも一つのプロセッサデバイスは、シングルコアでもよいしマルチコアでもよい。少なくとも一つのプロセッサデバイスは、プロセッサコアでもよい。少なくとも一つのプロセッサデバイスは、処理の一部又は全部を行うハードウェア回路(例えばFPGA(Field-Programmable Gate Array)又はASIC(Application Specific Integrated Circuit))といった広義のプロセッサデバイスでもよい。
【0013】
また、以下の説明では、「xxxテーブル」といった表現にて、入力に対して出力が得られる情報を説明することがあるが、当該情報は、どのような構造のデータでもよいし、入力に対する出力を発生するニューラルネットワークのような学習モデルでもよい。従って、「xxxテーブル」を「xxx情報」と言うことができる。また、以下の説明において、各テーブルの構成は一例であり、一つのテーブルは、二つ以上のテーブルに分割されてもよいし、二つ以上のテーブルの全部又は一部が一つのテーブルであってもよい。
【0014】
また、以下の説明では、「kkk部」の表現にて機能を説明することがあるが、機能は、一つ以上のコンピュータプログラムがプロセッサによって実行されることで実現されてもよいし、一つ以上のハードウェア回路(例えばFPGA又はASIC)によって実現されてもよい。プログラムがプロセッサによって実行されることで機能が実現される場合、定められた処理が、適宜に記憶装置及び/又はインターフェース装置等を用いながら行われるため、機能はプロセッサの少なくとも一部とされてもよい。機能を主語として説明された処理は、プロセッサあるいはそのプロセッサを有する装置が行う処理としてもよい。プログラムは、プログラムソースからインストールされてもよい。プログラムソースは、例えば、プログラム配布計算機又は計算機が読み取り可能な記録媒体(例えば非一時的な記録媒体)であってもよい。各機能の説明は一例であり、複数の機能が一つの機能にまとめられたり、一つの機能が複数の機能に分割されたりしてもよい。
【0015】
また、以下の説明では、同種の要素を区別しないで説明する場合には、参照符号のうちの共通部分を使用し、同種の要素を区別して説明する場合は、参照符号を使用することがある。
【0016】
以下、本発明の一実施形態を説明する。
【0017】
図1は、本発明の一実施形態に係るシステムの概要を示す。
【0018】
本実施形態の一つの目的は、ターゲット消費者をES(エントランスショーケース)20に誘導することである。「ターゲット消費者」とは、ユーザの一例であり、複数の消費者のうちの一ターゲットである。ES20は、建物の共有スペースに設置されるスマートデバイスである。ES20は、スマートデバイスの一例であり、複数の商品を表す情報を表示し、ユーザ所望の商品の注文又はフィードバックを消費者から受け付ける。「商品」は、物品でもサービスでもよい。
【0019】
ターゲット消費者の住まい11に、スマートアプライアンス5がある。スマートアプライアンス5は、スマートデバイスの一例である。スマートアプライアンス5として、例えば、アラーム時計5A、ヘアドライヤー5B、ベッドルームライト5C、洗濯機5D及び冷蔵庫5Eがある。
【0020】
ターゲット消費者がスマートデバイスに対し接近する又は操作をする等の行動を行うと(S1)、スマートデバイスが、その行動を検出し、検出の時間を表す情報を含んだ検出情報を、通知サーバ40に送信する(S2)。
【0021】
通知サーバ40は、プッシュ通知システムの一例である。通知サーバ40は、スマートアプライアンス5やES20といったスマートデバイスのいずれかから、ターゲット消費者の検出情報を受信する都度に、アクティビティ分類(S3)と時間記録(S4)とを行う。アクティビティ分類では、通知サーバ40は、スマートデバイスに関する情報を有するデバイステーブル201と、スマートアプライアンス5とアクティビティとの関係を表すアクティビティテーブル202とを基に、検出情報の送信元スマートデバイスに対応したアクティビティを特定する。時間記録では、通知サーバ40は、特定されたアクティビティについて、検出情報が表す時間を、時間テーブル203に記録する。
【0022】
一定時間(例えば1週間以上)経過すると、時間テーブル203に、アクティビティ毎に時間を表す情報が蓄積される。
【0023】
通知サーバ40は、時間テーブル203を基に、ルーチン構築を行う(S5)。ルーチン構築では、通知サーバ40は、アクティビティ毎に、当該アクティビティのルーチンの時間パターン(一定周期におけるルーチンの時間パターン)を特定する。ルーチンの時間パターンは、アクティビティの時間の統計でよく、例えば、平均時刻又は平均時間帯でよく、更に、曜日や日付を含んでもよい。一定周期は、日、週又は月等の任意の周期でよい。通知サーバ40は、ルーチン構築の結果(アクティビティ毎の時間パターンを表す情報)をスケジュールテーブル204に記録する。結果として、スケジュールテーブル204は、ターゲット消費者について、アクティビティ毎の時間パターンを表す。
【0024】
通知サーバ40は、スケジュールテーブル204と、現在時刻と、アクティビティ毎のメッセージを表すメッセージテーブル205とを基に、通知(メッセージ)と当該通知の送信タイミングとを決定する(S6)。通知サーバ40は、決定された通知を決定された送信タイミングでターゲット消費者へ送信する(S7)。この通知は、プッシュ通知で送信される通知ある。プッシュ通知は、電子メール送信であってもよいし、消費者端末10にインストールされているアプリ経由の送信であってもよい。
【0025】
通知は、ターゲット消費者の消費者端末10に表示される。消費者端末10は、消費者の情報処理端末(典型的にはモバイル端末)であり、例えば、スマートフォンでよい。
【0026】
ターゲット消費者が通知に対するレスポンスを行ったとする。レスポンスは、消費者端末10に対する所定の操作(例えば、通知の承認又は拒否を表すボタン操作)と、ES20に対する所定の行動(例えば、ターゲット消費者をES20のセンサが検出可能な程にターゲット消費者がES20へ接近すること)との少なくとも一方でよい。
【0027】
そのようなレスポンスがされると、そのレスポンスに関わる情報であるレスポンス情報が通知サーバ40に入力される(S8)。レスポンス情報は、レスポンスがされた通知(メッセージ)のIDと、レスポンスの内容に関する情報(例えば、操作されたボタンを表す情報、又は、ターゲット消費者のES20に対する行動を表す情報)と、レスポンスがされた時間を表す情報とを含んでよい。通知サーバ40は、S7で送信された通知についてのレスポンスの有無に関する情報(例えば、通知が送信されてから一定時間内にレスポンス情報が入力されたか否かに関する情報)をレスポンス履歴テーブル207に記録する(S9)。
【0028】
通知サーバ40は、レスポンス履歴テーブル207を基に、送信された通知のエンゲージメントを評価することを送信された通知毎に行うことを含む評価処理を行う(S10)。通知サーバ40は、評価処理の結果を評価テーブル208に記録する。
【0029】
評価処理は、後述の機械学習を含んでよい。機械学習の結果に従う情報209(例えば、ニューラルネットワークのような機械学習モデル、又は、パラメータ)が、S6での決定(例えば、通知の送信タイミングの決定)に利用されてよい。
【0030】
上述のS1~S7によれば、例えば次のことが期待できる。すなわち、ターゲット消費者は、生活において、住まい11にあるスマートアプライアンス5を使用する。使用頻度は、スマートアプライアンス5の種類によって異なる。例えば、アラーム時計5Aは、毎日使用されるであろうし、洗濯機5Dは、毎日は使用されなくても毎週使用されるであろう。スマートアプライアンス5毎に、スマートアプライアンス5に対する操作(例えば、電源オンや電源オフ)が検出され、検出(操作)の履歴が時間テーブル203に蓄積される。同様に、ターゲット消費者のES20に対する行動も検出され、検出(行動)の履歴が時間テーブル203に蓄積される。時間テーブル203を基に、スマートデバイスに関連付けられたアクティビティ、すなわち、ターゲット消費者の生活の中でのアクティビティの時間パターンが特定される。アクティビティについて特定された時間パターンと現在時刻とを基に、通知とその送信タイミングが決定され、決定された通知が決定されたタイミングでターゲット消費者へ送信される。これにより、通知とその送信タイミングが最適化され、結果として、通知のエンゲージメントが最適化される。
【0031】
また、上述のS8~S10によれば、例えば次のことが期待できる。すなわち、通知に対するレスポンスの有無を基に通知のエンゲージメントが評価される。この評価結果を基に、通知のエンゲージメント効果を把握でき、以って、例えば、通知サーバ40を改善したりサプライヤ(例えば小売店)へエンゲージメント効果をフィードバックしたりすることができる。
【0032】
以下、本実施形態を詳細に説明する。
【0033】
【0034】
スマートアプライアンス5は、一つ以上のセンサ51と、それに接続されたコントローラ52とを有する。コントローラ52が、センサ51等を用いて検出された操作又は行動(消費者による操作又は行動)を表す情報を含んだ検出情報を、通信ネットワーク41Aを介して、通知サーバ40に送信する。
【0035】
ES20は、一つ以上のカメラ61と、一つ以上の別センサ62と、それらに接続されたコントローラ63とを有する。コントローラ63が、カメラ61や別センサ62等を用いて検出された操作又は行動(消費者による操作又は行動)を表す情報を含んだ検出情報を、通信ネットワーク41Bを介して、通知サーバ40に送信する。
【0036】
消費者端末10は、通信インターフェースデバイス71と、I/Oインターフェースデバイス72と、記憶装置74と、それらに接続されたプロセッサ75とを有する。通信インターフェースデバイス71及びI/Oインターフェースデバイス72が、インターフェース装置の一例である。I/Oインターフェースデバイス72にUI(User Interface)デバイス73が接続されている。UIデバイス73は、入力デバイス及び表示デバイスでもよいし、それらが一体となったタッチパネルでもよい。通信ネットワーク41Cを介して通知サーバ40から通知が受信され、その通知が記憶装置74に格納される。プロセッサ75が、UIデバイス73にその通知を表示する。通知に対するレスポンスの一例としてのクリック(タップ)を、UIデバイス73が受け付ける。そのレスポンスを表すレスポンス情報を、プロセッサ75が、通知サーバ40に送信する。
【0037】
通知サーバ40が、通信インターフェースデバイス81A~81Cと、記憶装置82と、それらに接続されたプロセッサ83とを有する。
【0038】
通信インターフェースデバイス81A~81Cは、通信ネットワーク41A~41Cを介しそれぞれ通信する。通信ネットワーク41A~41Cのうちの二つ以上の通信ネットワーク41が同一の通信ネットワークでもよく、同様に、通信インターフェースデバイス81A~81Cのうちの二つ以上の通信インターフェースデバイス81が同一の通信インターフェースデバイス81でもよい。通信ネットワーク41は、インターネットやWAN(Wide Area Network)といった通信ネットワークでよい。
【0039】
記憶装置82は、情報や、プロセッサ83に実行されるコンピュータプログラムを格納する。記憶装置82に格納される情報は、例えば、デバイステーブル201、アクティビティテーブル202、時間テーブル203、スケジュールテーブル204、メッセージテーブル205、通知履歴テーブル206、レスポンス履歴テーブル207及び評価テーブル208である。テーブル201~208は、消費者毎に存在してよく、図示のテーブル201~208は、ターゲット消費者に対応のテーブルでよい。
【0040】
コンピュータプログラムを実行するプロセッサ83により、アクティビティ分類部211、パターン特定部212、通知決定部213、通知送信部214及び通知評価部215といった機能が実現される。
【0041】
【0042】
デバイステーブル201は、ターゲット消費者に関してのスマートデバイスの情報が登録されるテーブルである。デバイステーブル201は、デバイステーブル201は、スマートデバイス毎にレコードを有する。各レコードは、デバイスID301及びデバイスタイプ302といった情報を有する。
【0043】
デバイスID301は、スマートデバイスのIDを表す。同タイプのスマートデバイスが複数ある場合、スマートデバイス毎にデバイスIDがある。デバイスタイプ302は、スマートデバイスのタイプを表す。
【0044】
図4は、アクティビティテーブル202の構成例を示す。
【0045】
アクティビティテーブル202は、アクティビティ毎にレコードを有する。各レコードは、アクティビティID401、デバイスID402及びアクティビティ名403といった情報を有する。
【0046】
アクティビティID401は、アクティビティのIDを表す。デバイスID402は、スマートデバイスのIDを表す。アクティビティ名403は、アクティビティの名前を表す。
図4によれば、スマートデバイスにアクティビティが関連付けられている。アクティビティとスマートデバイスの対応関係は、1:1でもよいし、n:1でもよい(nは2以上の整数)。
【0047】
【0048】
時間テーブル203は、ターゲット消費者がアクティビティを行った時間を表す。時間テーブル203は、アクティビティ毎にレコードを有する。各レコードは、アクティビティID401及び時間セット502といった情報を有する。
【0049】
アクティビティID501は、アクティビティのIDを表す。時間セット502は、曜日毎の時間(アクティビティがされた時間)を表す。ここで言う「時間」は、時刻でもよいし、期間(例えば、開始時間と終了時刻との組)でもよい。また、「時間」の単位は、時分に加えて、他の単位(例えば、秒)を含んでよい。
【0050】
図6は、スケジュールテーブル204の構成例を示す。
【0051】
スケジュールテーブル204は、ターゲット消費者のアクティビティのルーチン時間を表す。スケジュールテーブル204は、アクティビティ毎にレコードを有する。各レコードは、アクティビティID601及び平均時間602といった情報を有する。
【0052】
アクティビティID601は、アクティビティのIDを表す。平均時間602は、アクティビティが行われた平均の時間を表す。ここで言う「時間」も、時刻でもよいし、期間(例えば、開始時間と終了時刻との組)でもよい。また、「時間」は、時分に加えて、他の単位(例えば、秒又は曜日)を含んでよい。一つのアクティビティに関連付けられる平均時間の数は、一つでも複数でもよい。
【0053】
【0054】
メッセージテーブル205は、送信され得るメッセージ(通知)を表す。メッセージテーブル205は、メッセージ毎に、レコードを有する。各レコードは、メッセージID701、アクティビティID702、キーワード703及びメッセージ704といった情報を有する。
【0055】
メッセージID701は、メッセージのIDを表す。アクティビティID702は、アクティビティのIDを表す。キーワード703は、一つ又は複数のキーワードを表す。メッセージ704は、メッセージとしてのテキスト文を表す。
【0056】
図7によれば、アクティビティ及びキーワードの少なくとも一つにメッセージが関連付けられている。また、アクティビティにキーワードが関連付けられている。
【0057】
キーワードやメッセージは、サプライヤ(例えば小売店)により用意されたキーワードやメッセージでよい。例えば、ヘアドライヤー5Bに対応したアクティビティ(アクティビティID“2”)については、ヘアドライヤー“AAA”の小売店又はメーカが、キーワードとして「ヘアスタイル」等を登録し、メッセージとして、“Looking to try new hairstyles? Try out new AAA hair dryer! Find it in ES!”を登録してよい。メッセージは、ES20への案内を含むことが好ましい。
【0058】
一つメッセージに関連付けられるキーワードの数は、一つでも複数でもよい。
【0059】
一つのアクティビティに関連付けられるメッセージの数は、一つでも複数でもよい。特定されたアクティビティについて、送信対象として決定されるメッセージは、アクティビティに関連付けられている全ての又は一部のメッセージでよい。
【0060】
【0061】
通知履歴テーブル206は、通知の履歴を表す。通知履歴テーブル206は、通知毎に、レコードを有する。各レコードは、通知ID801、日時802及びキーワード803といった情報を有する。
【0062】
通知ID801は、通知のIDを表す。日時802は、通知(メッセージ)が送信された日時を表す。キーワード803は、送信された通知に対応のキーワードを表す。
【0063】
キーワードに代えて又は加えて、アクティビティのIDが、レコードに含まれてもよい。また、いずれのメッセージが送信されたかを表す情報の関連付けのために、送信されたメッセージのメッセージIDが、レコードに含まれてもよい。
【0064】
図9は、レスポンス履歴テーブル207の構成例を示す。
【0065】
レスポンス履歴テーブル207は、レスポンスの履歴を表す。レスポンス履歴テーブル207は、レスポンス毎に、レコードを有する。各レコードは、レスポンスID901、日時902、キーワード903、クリック904及び訪問ES905といった情報を有する。
【0066】
レスポンスID901は、レスポンスのIDを表す。日時902は、レスポンスがされた日時(例えば、クリックと訪問ESの両方がされた場合には、早い方、遅い方又はその両方の日時)を表す。キーワード903は、レスポンスに対応したキーワードを表す。
【0067】
クリック904は、クリックがされたか否かを表す。“YES”が、通知がされてから通知に対して(例えば一定時間以内に)クリックがされたことを意味する。“NO”が、通知がされてから通知に対して(例えば一定時間以内に)クリックがされなかったことを意味する。
【0068】
訪問ES905は、ES20への訪問がされたか否かを表す。“YES”が、通知がされてから(例えば一定時間以内に)ES20への訪問がされたことを意味する。“NO”が、通知がされてから(例えば一定時間以内に)ES20への訪問がされなかったことを意味する。
【0069】
レスポンスのレコードには、そのレスポンスに対応する通知のレコード(通知履歴テーブル206におけるレコード)が関連付けられている。例えば、レスポンスID901、日時902及びキーワード903は、レスポンスに対応する通知のレコードにおける通知ID801、日時802及びキーワード803と同じでよい。或いは、レスポンスIDに代えて又は加えて、レスポンスに対応する通知のIDが、レコードに含まれてよい。更に、その通知としてのメッセージのIDが、レコードに含まれてもよい。
【0070】
【0071】
評価テーブル208は、通知のエンゲージメントの評価を表す。評価テーブル208は、レスポンス毎にレコードを有する。各レコードは、レスポンスID1001、日時1002、キーワード1003、クリック1004、訪問ES1005及び評価1006といった情報を有する。
【0072】
レスポンスID1001、日時1002、キーワード1003、クリック1004及び訪問ES1005は、上述の情報901~905と同じである。評価1006は、評価結果(例えば、“GOOD”又は“BAD”)を表す。本実施形態では、クリック1004と訪問ES1005の両方が“YES”の場合に評価1006が“GOOD”であり、クリック1004又は訪問ES1005が“NO”の場合に評価1006が“BAD”である。
【0073】
図11及び
図12は、本実施形態で行われる処理のフローを示す。
【0074】
本実施形態で行われる処理は、処理1~5に大別される。
【0075】
<処理1>
【0076】
処理1は、S111~S117を含み、ターゲット消費者のスマートデバイスに対する行動の都度に生じる。
【0077】
例えば、ターゲット消費者が、住まい11におけるスマートアプライアンス5を操作した場合(例えば電源投入)、スマートアプライアンス5は、その操作を検出する(S111)。スマートアプライアンス5は、検出した行動を表す検出情報を通知サーバ40に送信する。また、例えば、ターゲット消費者が、建物のロビーを歩きES20に近接した場合、ES20は、その近接を検出する(S112)。ES20は、検出した近接を表す検出情報を通知サーバ40に送信する。スマートアプライアンス5やES20から検出情報を通知サーバ40が受信した場合、アクティビティ分類部211は、受信した検出情報を格納する(S113)。検出情報は、スマートデバイスのタイプを表す情報を含んでよい。アクティビティ分類部211は、検出情報の送信元スマートデバイスのタイプに対応したデバイスIDをデバイステーブル201から特定し、特定したデバイスIDに対応したアクティビティをアクティビティテーブル202から特定する(S114)。
【0078】
例えば、ターゲット消費者が、S111で操作したスマートアプライアンス5のスイッチオフをした場合、スマートアプライアンス5は、そのスイッチオフを検出する(S115)。スマートアプライアンス5は、検出したスイッチオフを表す検出情報を通知サーバ40に送信する。また、例えば、ターゲット消費者が、ES20から去った場合、ES20は、人物のロスを検出する(S116)。ES20は、検出したロスを表す検出情報を通知サーバ40に送信する。この段落における検出情報は、ターゲット消費者がアクティビティを停止することを意味する情報である。スマートアプライアンス5やES20からそのような検出情報を通知サーバ40が受信した場合、アクティビティ分類部211は、受信した検出情報が表す時間と、S113で格納された検出情報が表す時間とを基に、S114で特定されたアクティビティについての時間を特定し、特定された時間を時間テーブル203に記録する(S117)。
【0079】
<処理2>
【0080】
処理2は、S121及びS122を含む。処理2は、周期的に(例えば、毎週)開始される。
【0081】
パターン特定部212は、処理2を開始する。パターン特定部212は、時間テーブル203から、アクティビティ毎に時間パターン(本実施形態では平均時間)を特定する(S121)。パターン特定部212は、アクティビティ毎に、特定された時間パターンをスケジュールテーブル204に記録する(S122)。パターン特定部212は、処理2を終了する。
【0082】
<処理3>
【0083】
処理3は、S131~S136を含む。例えば、処理3は、周期的に(例えば毎分)開始される。
【0084】
通知決定部213は、スケジュールテーブル204を参照し、いずれかのアクティビティについて、平均時間602(例えば開始時刻)からx分(xは任意の値)引いた時刻が現在時刻Tに該当するか否かを判定する(S131)。S131の判定結果が偽の場合(S131:No)、処理3が終了となる(次の周期でS131が開始される)。
【0085】
S131の判定結果が真の場合(S131:Yes)、通知決定部213は、メッセージテーブル205から、通知対象のメッセージを決定する(S132)。決定されるメッセージは、下記の(a)及び(b)の少なくとも一つでよい。
(a)S131:Yesに該当のアクティビティに関連付けられているメッセージ。これにより、S131:Yesに該当のアクティビティに適したメッセージ(通知)を送信することができる。なお、アクティビティに対応する複数のメッセージがある場合、そのうちの全て又は一部のメッセージが、通知対象のメッセージでよい。
(b)S131:Yesに該当のアクティビティに対応したキーワードを含んだメッセージ。これにより、S131:Yesに該当のアクティビティに適したメッセージに加えて、当該アクティビティに関連するアクティビティに適したメッセージも送信することができる。なお、S131:Yesに該当のアクティビティに対応したキーワードを含んだ複数のメッセージがある場合、そのうちの全て又は一部のメッセージが、通知対象のメッセージでよい。
【0086】
通知決定部213は、S131:Yesに該当のアクティビティについて、平均時間602(例えば開始時刻)からy分(yはxより小さい自然値)引いた時刻が現在時刻Tに該当するか否かを判定する(S133)。
【0087】
S133の判定結果が真の場合(S133:Yes)、通知送信部214は、S132で決定されたメッセージをターゲット消費者(ターゲット消費者の消費者端末10)に送信し(S134)、そのメッセージの送信日時及びキーワード等を通知履歴テーブル206に記録する(S135)。
【0088】
メッセージは、ES20への案内に関するメッセージでよい。そのメッセージの送信タイミングは、そのメッセージに対応のアクティビティの平均時間602よりも前の時刻である。このため、ターゲット消費者がアクティビティを開始する前にアクティビティに関する適切なメッセージをターゲット消費者に与え、以って、ES20へ行くことの動機付けをターゲット消費者に与えることができる。
【0089】
なお、
図12が示す例では、いずれのアクティビティについても、メッセージの送信タイミングは、平均時間602のy分前であるが、送信タイミングは、アクティビティによって異なってもよい(例えば、yの値がアクティビティによって異なっていてもよい)。また、少なくとも一つのアクティビティについて、平均時間602を基に送信時刻が予め決定されてよい。
【0090】
<処理4>
【0091】
処理4は、S141~S143を含む。処理4は、送信されたメッセージ(通知)に対してターゲット消費者によるレスポンスが行われた場合に行われる。
【0092】
消費者端末10が、メッセージに対するクリック(タップ)を受け付けたとする(S141)。この場合、消費者端末10は、そのクリック(タップ)を表すレスポンス情報を、通知サーバ40に送信する。また、ES20のカメラ61又は別センサ62からの情報を基にES20がターゲット消費者の近接を検出したとする(S142)。この場合、ES20は、その近接を表すレスポンス情報を、通知サーバ40に送信する。レスポンス情報は、レスポンスがされた通知(メッセージ)のIDを含む。通知評価部215が、レスポンス情報を受信し、そのレスポンス情報を用いて通知履歴テーブル206から通知を特定し、特定した通知についてのレスポンスに関する情報をレスポンス履歴テーブル207に記録する(S143)。
【0093】
<処理5>
【0094】
処理5は、S151を含む。例えば、処理5は、周期的に(例えば毎週)開始される。
【0095】
通知評価部215は、レスポンス履歴テーブル207を基に、送信された通知のエンゲージメントを評価することを送信された通知毎に行うことを含む評価処理を行う(S151)。
【0096】
送信された通知毎に、レスポンスの有無は、クリック1004(当該通知が表示された消費者端末10に対しターゲット消費者によりクリック(タップ)がされたか否か)と、訪問ES1005(ES20によりターゲット消費者の近接(訪問)が検出されたか否か)とを含む。通知評価部215は、クリック1004と訪問ES1005の両方が“YES”の通知について、評価1006を“GOOD”とし、クリック1004又は訪問ES1005が“NO”の通知について、評価1006を“BAD”とする。クリック1004“YES”及び訪問ES1005“YES”は、ES20への訪問が、送信されたメッセージがターゲット消費者に与えた動機付けによりされたことの推定を意味する。このような推定が得られた場合に、通知のエンゲージメント効果があったと解釈する(評価する)ことができる。なお、ターゲット消費者の住まい11は、建物(典型的にはマンション)の一室であり、ES20は、その建物の共有スペースに設置されていてよい。
【0097】
また、S151の評価処理は、機械学習を含んでよい。機械学習は、各アクティビティについて、当該アクティビティに対応した通知(例えば、当該アクティビティに対応のキーワードを含んだ通知)の送信タイミングと、当該アクティビティに対応した通知の評価結果とを基に、当該アクティビティの時間パターンに基づく最適な送信タイミング(例えば、S133におけるyの値)を学習することでよい。例えば、機械学習のモデルは、アクティビティ又はキーワードを表す値を入力とし送信タイミングを表す値を出力とするモデルでよい。そのモデルは、ニューラルネットワークでもよいし他種のモデルであってもよい。そのモデルの機械学習では、教師データとして、評価1006が“GOOD”であった通知(メッセージ)に対応のアクティビティ又はキーワードを表す値と、その通知の送信タイミングとが使用されてよい。このような機械学習の結果に従う情報209(
図1参照)は、学習済のモデルを含んでもよいし、そのモデルを使用して得られたyの値を含んでもよい。機械学習の結果が送信タイミングの決定に反映されるため、通知(メッセージ)を、より適切なタイミング(ターゲット消費者をES20へと誘導できる可能性が高まるタイミング)で送信することができる。
【0098】
以上、一実施形態を説明したが、これは本発明の説明のための例示であって、本発明の範囲をこの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。本発明は、他の種々の形態でも実行することが可能である。例えば、特定される時間パターンは、ルーチンの時間パターン以外の時間パターンでよい。
【符号の説明】
【0099】
40…通知サーバ
【外国語明細書】