(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023159538
(43)【公開日】2023-11-01
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/063 20230101AFI20231025BHJP
G06Q 10/083 20230101ALI20231025BHJP
【FI】
G06Q10/06 300
G06Q10/08 300
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022069264
(22)【出願日】2022-04-20
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.TENSORFLOW
(71)【出願人】
【識別番号】518410711
【氏名又は名称】menu株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115749
【弁理士】
【氏名又は名称】谷川 英和
(72)【発明者】
【氏名】三谷 達生
(72)【発明者】
【氏名】山田 泰光
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA06
5L049AA16
(57)【要約】
【課題】従来、労働者の労働者端末から送信された情報に基づいて、労働者のスコアを取得し、当該スコアを利用した処理が行えなかった。
【解決手段】サーバで管理されている仕事を受任する労働者を識別する労働者識別子に対応付けて、労働者の労働者端末2から送信された送信情報に基づく2以上の仕事関連情報が格納される仕事関連情報格納部113と、労働者識別子ごとに、労働者識別子と対になる2以上の仕事関連情報を用いて、労働者識別子で識別される労働者のスコアを取得するスコア取得部133と、スコアを用いた処理を行い、処理結果を取得するスコア処理部134と、処理結果を出力する処理結果出力部141とを具備する情報処理装置1により、労働者の労働者端末から送信された情報に基づいて、労働者のスコアを取得し、当該スコアを利用した処理が行える。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバで管理されている仕事を受任する労働者を識別する労働者識別子に対応付けて、当該労働者の労働者端末から送信された送信情報に基づく2以上の仕事関連情報が格納される仕事関連情報格納部と、
労働者識別子ごとに、当該労働者識別子と対になる前記2以上の仕事関連情報を用いて、当該労働者識別子で識別される労働者のスコアを取得するスコア取得部と、
前記スコアを用いた処理を行い、処理結果を取得するスコア処理部と、
前記処理結果を出力する処理結果出力部とを具備する情報処理装置。
【請求項2】
前記スコア処理部は、
前記スコアを用いて、与信に関する与信情報を取得し、
前記処理結果出力部は、
前記与信情報を出力する請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記スコア処理部は、
前記スコアを用いて、前記労働者識別子で識別される労働者に対する貸付可能金額を取得し、
前記処理結果出力部は、
前記貸付可能金額を出力する請求項1または請求項2記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記スコア処理部は、
前記スコアを用いて、前記労働者に与える報酬を取得し、
前記処理結果出力部は、
前記報酬を出力する請求項1記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記仕事関連情報は、前記仕事を受任する旨の情報を含む、請求項1から請求項4いずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
労働者識別子に対応付けて、前記労働者端末から送信情報を受信する送信情報受信部と、
前記送信情報を用いて、仕事関連情報を取得する仕事関連情報取得部とをさらに具備し、
前記仕事関連情報格納部の仕事関連情報は、前記仕事関連情報取得部が取得した情報である、請求項1から請求項5いずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
仕事に対応するサービスを享受するユーザのユーザ端末から、労働者または仕事に対する評価に関する情報である評価情報を受信する評価情報受信部をさらに具備し、
前記仕事関連情報取得部は、
前記評価情報を用いて、前記仕事関連情報を取得する、請求項6記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記2以上の仕事関連情報は、行った仕事数、仕事の依頼に対してスルーしたスルー数、仕事のエラー数、仕事の依頼の受付率、仕事の依頼に対するスルー率、仕事の依頼に対するエラー率、仕事における稼働時間、仕事における稼働距離、稼いだ金額、ユーザからの評価値、ユーザからのクレーム案件数のうちの1または2以上の情報を含む、請求項1から請求項7いずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
労働者に依頼する仕事の内容を特定する1以上の仕事内容情報が格納される仕事格納部と、
労働者識別子に対応付けて、前記仕事内容情報に対する前記仕事に対する受任指示を受信する指示受信部と、
前記指示受信部が受信した受任指示に対する前記仕事内容情報と、前記労働者識別子とを対応付ける受任処理部とをさらに具備し、
前記送信情報は、前記受任指示を含む、請求項1から請求項8いずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項10】
サーバで管理されている仕事を受任する労働者を識別する労働者識別子に対応付けて、当該労働者の労働者端末から送信された送信情報に基づく2以上の仕事関連情報が格納される仕事関連情報格納部と、スコア取得部と、スコア処理部と、処理結果出力部とにより実現される情報処理方法であって、
前記スコア取得部が、労働者識別子ごとに、当該労働者識別子と対になる前記2以上の仕事関連情報を用いて、当該労働者識別子で識別される労働者のスコアを取得するスコア取得ステップと、
前記スコア処理部が、前記スコアを用いた処理を行い、処理結果を取得するスコア処理ステップと、
前記処理結果出力部が、前記処理結果を出力する処理結果出力ステップとを具備する情報処理方法。
【請求項11】
サーバで管理されている仕事を受任する労働者を識別する労働者識別子に対応付けて、当該労働者の労働者端末から送信された送信情報に基づく2以上の仕事関連情報が格納される仕事関連情報格納部にアクセス可能なコンピュータを、
労働者識別子ごとに、当該労働者識別子と対になる前記2以上の仕事関連情報を用いて、当該労働者識別子で識別される労働者のスコアを取得するスコア取得部と、
前記スコアを用いた処理を行い、処理結果を取得するスコア処理部と、
前記処理結果を出力する処理結果出力部として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ギグワーカー等の労働者の仕事に関する情報を用いて、労働者のスコアを取得し、当該スコアを利用した処理を行う情報処理装置等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、作業者の各自が作業した電子ファイルの内容を分析して評価する技術があった(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
かかる技術を実現するための管理サーバは、電子ファイルのファイル名、電子ファイルが格納されているディレクトリのディレクトリ名、電子ファイルのアプリケーション名および電子ファイルを操作した作業者名を含む電子ファイルの作業履歴情報をログデータとして取得するログデータ取得部と、ログデータ取得部により取得されたログデータに含まれるファイル名、ディレクトリ名およびアプリケーション名のうちの少なくともいずれか一つからキーワードを抽出するキーワード抽出部と、ログデータ取得部により取得されたログデータに含まれる電子ファイルの作業者毎の作業履歴情報から作業を分類する作業分類部と、キーワード抽出部により抽出されたキーワードおよび作業分類部により分類された作業分類に基づいて、キーワードに紐付けられた作業者個人の業務に関連するタグである個人業務タグを生成する個人業務タグ生成部と、個人業務タグ生成部により生成された個人業務タグに基づいて評価の支援となる評価支援データを生成する評価支援データ生成部と、を備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来技術においては、仕事を受任する労働者(例えば、いわゆるギグワーカー、いわゆるクラウドワーカー)の労働者端末から送信された情報に基づいて、労働者のスコアを取得し、当該スコアを利用した処理が行えなかった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本第一の発明の情報処理装置は、サーバで管理されている仕事を受任する労働者を識別する労働者識別子に対応付けて、労働者の労働者端末から送信された送信情報に基づく2以上の仕事関連情報が格納される仕事関連情報格納部と、労働者識別子ごとに、労働者識別子と対になる2以上の仕事関連情報を用いて、労働者識別子で識別される労働者のスコアを取得するスコア取得部と、スコアを用いた処理を行い、処理結果を取得するスコア処理部と、処理結果を出力する処理結果出力部とを具備する情報処理装置である。
【0007】
かかる構成により、仕事を受任する労働者の労働者端末から送信された情報に基づいて、労働者のスコアを取得し、当該スコアを利用した処理が行える。
【0008】
また、本第二の発明の情報処理装置は、第一の発明に対して、スコア処理部は、スコアを用いて、与信に関する与信情報を取得し、処理結果出力部は、与信情報を出力する情報処理装置である。
【0009】
かかる構成により、労働者の労働者端末から送信された情報に基づいて、労働者のスコアを取得し、当該スコアを利用して、労働者の与信に関する情報を取得できる。
【0010】
また、本第三の発明の情報処理装置は、第一または第二の発明に対して、スコア処理部は、スコアを用いて、労働者識別子で識別される労働者に対する貸付可能金額を取得し、処理結果出力部は、貸付可能金額を出力する情報処理装置である。
【0011】
かかる構成により、労働者の労働者端末から送信された情報に基づいて、労働者のスコアを取得し、当該スコアを利用して、労働者に対する貸付可能金額を取得できる。
【0012】
また、本第四の発明の情報処理装置は、第一の発明に対して、スコア処理部は、スコアを用いて、労働者に与える報酬を取得し、処理結果出力部は、報酬を出力する情報処理装置である。
【0013】
かかる構成により、労働者の労働者端末から送信された情報に基づいて、労働者のスコアを取得し、当該スコアを利用して、労働者に与える報酬を決定できる。
【0014】
また、本第五の発明の情報処理装置は、第一から第四いずれか1つの発明に対して、仕事関連情報は、仕事を受任する旨の情報を含む、情報処理装置である。
【0015】
かかる構成により、労働者の労働者端末から送信された仕事を受任する旨の情報に基づいて、労働者のスコアを取得し、当該スコアを利用した処理が行える。
【0016】
また、本第六の発明の情報処理装置は、第一から第五いずれか1つの発明に対して、労働者識別子に対応付けて、労働者端末から送信情報を受信する送信情報受信部と、送信情報を用いて、仕事関連情報を取得する仕事関連情報取得部とをさらに具備し、仕事関連情報格納部の仕事関連情報は、仕事関連情報取得部が取得した情報である、情報処理装置である。
【0017】
かかる構成により、労働者の労働者端末から送信された情報に基づいて、労働者のスコアを取得する際に使用される仕事関連情報を取得できる。
【0018】
また、本第七の発明の情報処理装置は、第六の発明に対して、仕事に対応するサービスを享受するユーザのユーザ端末から、労働者または仕事に対する評価に関する情報である評価情報を受信する評価情報受信部をさらに具備し、仕事関連情報取得部は、評価情報を用いて、仕事関連情報を取得する、情報処理装置である。
【0019】
かかる構成により、ユーザ装置から送信された情報に基づいて、労働者のスコアを取得する際に使用される仕事関連情報を取得できる。
【0020】
また、本第八の発明の情報処理装置は、第一から第七いずれか1つの発明に対して、2以上の仕事関連情報は、行った仕事数、仕事の依頼に対してスルーしたスルー数、仕事のエラー数、仕事の依頼の受付率、仕事の依頼に対するスルー率、仕事の依頼に対するエラー率、仕事における稼働時間、仕事における稼働距離、稼いだ金額、ユーザからの評価値、ユーザからのクレーム案件数のうちの1または2以上の情報を含む、情報処理装置である。
【0021】
かかる構成により、労働者の労働者端末から送信された仕事を受任したことに関する情報に基づいて、労働者のスコアを取得し、当該スコアを利用した処理が行える。
【0022】
また、本第九の発明の情報処理装置は、第一から第八いずれか1つの発明に対して、労働者に依頼する仕事の内容を特定する1以上の仕事内容情報が格納される仕事格納部と、労働者識別子に対応付けて、仕事内容情報に対する仕事に対する受任指示を受信する指示受信部と、指示受信部が受信した受任指示に対する仕事内容情報と、労働者識別子とを対応付ける受任処理部とをさらに具備し、送信情報は、受任指示を含む、情報処理装置である。
【0023】
かかる構成により、労働者に対して、仕事を依頼し、依頼に対する仕事の受任の指示を受信できる。
【発明の効果】
【0024】
本発明による情報処理装置によれば、仕事を受任する労働者の労働者端末から送信された情報に基づいて、労働者のスコアを取得し、当該スコアを利用した処理が行える。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】実施の形態1における情報システムAの概念図
【
図4】同情報処理装置1の動作例について説明するフローチャート
【
図5】同スコア取得処理の例について説明するフローチャート
【
図6】同労働者端末2の動作例について説明するフローチャート
【
図7】同ユーザ端末3の動作例について説明するフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、情報処理装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
【0027】
(実施の形態1)
本実施の形態において、ギグワーカー等の労働者の仕事関連情報を用いて、労働者のスコアを取得し、当該スコアを用いた処理を行い、処理結果を出力する情報処理装置1を具備する情報システムについて説明する。なお、処理結果は、例えば、与信判断の結果、貸付可能金額、報酬、スコアである。
【0028】
なお、本実施の形態において、情報Xが情報Yに対応付いていることは、情報Xから情報Yを取得できること、または情報Yから情報Xを取得できることであり、その対応付けの方法は問わない。情報Xと情報Yとがリンク付いていても良いし、同じバッファに存在していても良いし、情報Xが情報Yに含まれていても良いし、情報Yが情報Xに含まれている等でも良い。
【0029】
図1は、本実施の形態における情報システムAの概念図である。情報システムAは、情報処理装置1、1または2以上の労働者端末2、1または2以上のユーザ端末3を備える。
【0030】
情報処理装置1は、ギグワーカー等の労働者の仕事関連情報を用いて、ギグワーカーのスコアを取得し、利用する装置である。情報処理装置1は、例えば、いわゆるサーバであり、例えば、クラウドサーバ、ASPサーバ等である。なお、情報処理装置1の種類は問わない。
【0031】
労働者端末2は、労働者が使用する端末である。労働者端末2は、労働者が、仕事の受任のために使用する端末、仕事の遂行のために使用する端末であることは好適である。なお、ここでの労働者は、通常、サーバで管理されている仕事を受任する者である。ここでの労働者は、いわゆるギグワーカー、またはいわゆるクラウドワーカーと言われる者であることは好適である。また、労働者が受任する仕事は、単発の仕事であることは好適である。仕事は、サーバで管理されている仕事であることは好適である。なお、ここでのサーバとは、情報処理装置1でも良いし、他の装置でも良い。サーバで管理されている仕事は、労働者がサーバから取りに行った情報に対応する仕事でも良いし、サーバから労働者端末2に送信された情報に対応する仕事(オファーした仕事)でも良い。仕事は、労働者に対してオファーした仕事であることは好適である。仕事は、例えば、商品の配達業務である。仕事は、例えば、飲食店が提供する弁当等の飲食物の配達業務である。ただし、労働者が受任する仕事の種類や内容は問わないことは好適である。なお、労働者に対してオファーした仕事は、1以上の選択された労働者端末に対して、オファーを送信した仕事であることは好適であるが、1以上の選択された労働者が閲覧できるページに掲載された仕事であっても良い。また、労働者に対してオファーした仕事は、不特定多数の労働者に対してオファーした仕事を含んでも良い。
【0032】
ユーザ端末3は、ユーザが使用する端末である。ユーザは、通常、仕事の依頼者である。ユーザは、例えば、労働者が行った仕事に対して評価する者である。ユーザは、例えば、労働者に対して評価する者である。
【0033】
労働者端末2、およびユーザ端末3は、例えば、いわゆるパーソナルコンピュータ、タブレット端末、スマートフォン等であり、その種類は問わない。
【0034】
情報処理装置1と1以上の各労働者端末2、および情報処理装置1と1以上の各ユーザ端末3とは、通常、インターネット等のネットワークにより通信可能である。
【0035】
図2は、本実施の形態における情報システムAのブロック図である。
図3は、情報処理装置1のブロック図である。
【0036】
情報処理装置1は、格納部11、受信部12、処理部13、および送信部14を備える。格納部11は、労働者格納部111、仕事格納部112、および仕事関連情報格納部113を備える。受信部12は、指示受信部121、送信情報受信部122、および評価情報受信部123を備える。処理部13は、受任処理部131、仕事関連情報取得部132、スコア取得部133、およびスコア処理部134を備える。送信部14は、処理結果出力部141を備える。
【0037】
労働者端末2は、第一格納部21、第一受付部22、第一処理部23、第一送信部24、第一受信部25、および第一出力部26を備える。
【0038】
ユーザ端末3は、第二格納部31、第二受付部32、第二処理部33、第二送信部34、第二受信部35、および第二出力部36を備える。
【0039】
情報処理装置1を構成する格納部11には、各種の情報が格納される。各種の情報とは、例えば、後述する労働者情報、後述する仕事内容情報、後述する仕事関連情報、後述する対応表、後述する第二対応表である。
【0040】
労働者格納部111には、1または2以上の労働者情報が格納される。労働者情報とは、労働者に関する情報である。労働者情報は、例えば、労働者識別子、氏名、性別、年齢、連絡先情報、受任した仕事の仕事識別子、受任した仕事の日または日時、受任した仕事の報酬の金額、後述する評価情報、最新の位置情報、2以上の位置情報の履歴を有する。
【0041】
連絡先情報とは、労働者端末2と通信するための情報である。連絡先情報は、例えば、電話番号、メールアドレス、IPアドレス、MACアドレスである。
【0042】
位置情報とは、労働者端末2または労働者の位置を特定する情報である。位置情報は、例えば、(緯度,経度)であるが、データ構造は問わず、位置を特定できれば良い。
【0043】
仕事格納部112は、1または2以上の仕事内容情報が格納される。仕事内容情報とは、労働者に依頼する仕事の内容を特定する情報である。仕事内容情報は、例えば、仕事識別子、配達先情報、受取場所情報、日時、配達商品情報を有する。仕事内容情報は、例えば、仕事識別子、仕事の内容を説明する文章、納品の期限、対価を有する。仕事が飲食店の商品の配達業務である場合、仕事内容情報は、例えば、店舗を識別する店舗識別子、店舗の住所、配達先のユーザの住所、注文された商品を識別する商品識別子、注文された商品の数量、注文された商品の価格を有する。
【0044】
なお、ここでの仕事は、サーバで管理されている仕事であることは好適である。また、ここでの仕事は、単発の仕事であることは好適である。仕事は、ユーザから依頼された仕事であることは好適である。仕事内容情報は、ユーザ端末3から受信された仕事依頼に基づく情報であることは好適である。
【0045】
仕事関連情報格納部113は、1または2以上の各労働者識別子に対応付けて、2以上の仕事関連情報が格納される。
【0046】
仕事関連情報は、労働者のスコアを取得する際に使用される情報である。仕事関連情報は、通常、パラメータである。仕事関連情報は、例えば、労働者の労働者端末2から送信された送信情報に基づいて取得された情報である。仕事関連情報は、例えば、仕事の成果を享受するユーザのユーザ端末3からの情報である評価情報に基づく情報であっても良い。
【0047】
送信情報に基づいて取得される仕事関連情報は、例えば、仕事数、スルー数、エラー数、受付率、スルー率、エラー率、稼働時間、稼働距離、金額である。仕事数とは、労働者が行った仕事の数である。スルー数とは、依頼された仕事の中で、労働者が受任の意思を示さなかった数である。なお、依頼された仕事とは、当該労働者に直接的に依頼された仕事でも良いし、労働者を特定せずに遂行者が募集された仕事でも良い。エラー数とは、労働者が行った仕事の中で、不具合(エラー)があった仕事の数である。受付率とは、依頼された仕事の中で、当該労働者が受任した率である。スルー率とは、依頼された仕事の中で、当該労働者が受任の意思を示す情報を送信しなかった率である。エラー率とは、受任した仕事の中で、労働者が失敗した仕事の率である。稼働時間とは、労働者が仕事の遂行のために移動した時間である。稼働時間は、例えば、配達者である労働者が商品の配達に要した時間である。稼働時間は、1または2以上の仕事における稼働時間の合計であることは好適である。稼働距離とは、労働者が仕事の遂行のために移動した距離である。稼働距離は、例えば、配達者である労働者が商品の配達のために移動した距離である。稼働距離は、1または2以上の仕事における稼働距離の合計であることは好適である。金額とは、労働者が稼いだ金額、または労働者が行った仕事に対する対価(販売額)である。金額は、1または2以上の仕事における金額の合計であることは好適である。
【0048】
評価情報に基づいて取得される仕事関連情報は、例えば、評価値、クレーム案件数、クレーム率である。評価値は、労働者に対するユーザの評価を示す情報である。評価値は、例えば、1から5のランクのうちのいずれか、100点満点中の点数であるが、問わない。評価値は、2以上のユーザの評価値の代表値であることは好適である。評価値の代表値は、例えば、評価値の平均値、中央値、最低値である。クレーム案件数とは、労働者に対するクレームの件数である。クレーム率とは、労働者が行った仕事数に対する、クレームの件数である。
【0049】
また、送信情報とは、労働者端末2から送信された情報である。送信情報は、例えば、労働者が労働者端末2に入力した情報に基づく。送信情報は、例えば、労働者端末2から自動的に送信される情報である。送信情報は、例えば、受任指示、仕事フラグ、労働者端末2の位置情報である。受任指示とは、労働者が仕事を受任する旨の情報である。仕事フラグとは、仕事を完了したことを示す情報、仕事を完了できなかったことを示す情報、または仕事を完了したが、エラーがあったことを示す情報(例えば、配達が予定時間に対して遅延したことを示す情報)である。仕事フラグが、仕事を完了できなかったことを示す情報またはエラーがあったことを示す情報である場合。当該仕事フラグをエラーフラグと言っても良い。位置情報は、労働者端末2の位置を特定する情報である。なお、労働者端末2の位置は、労働者の位置と同意義である。
【0050】
2以上の仕事関連情報とは、仕事数、スルー数、エラー数、受付率、スルー率、エラー率、稼働時間、稼働距離、金額、評価値、クレーム案件数のうちの1以上の情報を含むことは好適である。
【0051】
受信部12は、各種の指示や情報を受信する。各種の指示や情報は、例えば、仕事依頼、受任指示、評価情報、仕事フラグ、位置情報、送信情報、貸付要求である。
【0052】
仕事依頼とは、仕事の依頼を示す情報である。仕事依頼は、通常、仕事を依頼するユーザのユーザ識別子に対応付いている。仕事が飲食店の商品の配達である場合、仕事依頼は、例えば、飲食店を識別する店舗識別子、商品を識別する商品識別子、数量、配達先のユーザの住所またはユーザ識別子等を有する。
【0053】
貸付要求とは、お金の貸付の要求を示す情報である。貸付要求は、通常、労働者識別子に対応付いている。貸付要求は、例えば、貸付を希望する金額を有する。
【0054】
受信部12は、労働者識別子と対にして、エラーフラグを受信する。受信部12は、例えば、ユーザ端末3または図示しない管理者や店舗の端末からエラーフラグを受信する。なお、エラーフラグは、評価情報の例である、と考えても良い。
【0055】
指示受信部121は、労働者識別子に対応付けて、仕事内容情報に対する仕事に対する受任指示を受信する。
【0056】
送信情報受信部122は、労働者識別子に対応付けて、労働者端末2から送信情報を受信する。ここでの送信情報は、例えば、受任指示、位置情報、仕事フラグである。
【0057】
評価情報受信部123は、仕事に対応するサービスを享受するユーザのユーザ端末3から、労働者または仕事に対する評価に関する情報である評価情報を受信する。評価情報は、例えば、評価値、クレームに関するクレーム情報、エラーフラグである。クレーム情報は、例えば、クレームを示す文章、クレームであることを示すフラグである。評価情報は、労働者識別子に対応付く情報である。評価情報は、通常、ユーザ識別子に対応付く情報である。
【0058】
なお、仕事に対応するサービスとは、例えば、商品の配達、クラウドソーシングの仕事の成果物(例えば、開発物、開発ドキュメント、翻訳結果)である。
【0059】
処理部13は、各種の処理を行う。各種の処理は、例えば、受任処理部131、仕事関連情報取得部132、スコア取得部133、スコア処理部134が行う処理である。
【0060】
処理部13は、例えば、受信部12が受信した位置情報と時刻情報とを、当該位置情報と対になる労働者識別子に対応付けて、労働者格納部111に蓄積する。
【0061】
処理部13は、例えば、受信部12が受信した仕事依頼に応じた仕事内容情報を構成する。そして、処理部13は、当該仕事内容情報を仕事格納部112に蓄積する。なお、処理部13は、例えば、受信部12が受信した仕事依頼が有するユーザ識別子、店舗識別子、商品識別子、数量、ユーザ識別子、日時を取得し、当該情報を有する仕事内容情報を構成し、当該仕事内容情報を仕事格納部112に蓄積する。
【0062】
処理部13は、例えば、受信部12が受信した仕事が完了したことを示す仕事フラグを、当該仕事フラグと対になる仕事識別子に対応付けて、仕事格納部112に蓄積する。なお、仕事フラグは、労働者識別子と対になる。
【0063】
受任処理部131は、指示受信部121が受信した受任指示に対する仕事内容情報と、労働者識別子とを対応付ける。なお、受任指示は、例えば、仕事識別子を有する。受任指示は、労働者識別子に対応付いている。
【0064】
仕事関連情報取得部132は、受信された1または2以上の送信情報を用いて、仕事関連情報を取得する。仕事関連情報取得部132は、各労働者識別子に対して、当該労働者識別子に対応付く1または2以上の送信情報を用いて、仕事関連情報を取得する。
【0065】
仕事関連情報取得部132は、各労働者識別子に対して、評価情報受信部123が受信した1または2以上の評価情報を用いて、仕事関連情報を取得する。
【0066】
仕事関連情報取得部132は、1以上の各仕事関連情報を取得する際に使用する情報である1以上の元情報を取得する。そして、仕事関連情報取得部132は、仕事関連情報ごとに取得した1以上の元情報を用いて、1以上の各仕事関連情報を取得する。
【0067】
仕事関連情報取得部132は、例えば、以下のように、1または2種類以上の各仕事関連情報を取得する。なお、仕事関連情報取得部132は、各労働者識別子に対して、2種類以上の仕事関連情報を取得することは好適である。
(1)仕事数
【0068】
仕事関連情報取得部132は、労働者が遂行した仕事数を取得する。仕事関連情報取得部132は、例えば、当該労働者の労働者識別子と対になる受任指示に対応する仕事識別子の数である仕事数を取得する。仕事関連情報取得部132は、例えば、当該労働者の労働者識別子と対になる仕事フラグであり、仕事を完了した旨の仕事フラグの数である仕事数を取得する。なお、仕事関連情報取得部132が仕事数を取得する元とする元情報は、例えば、仕事を完了した旨の仕事フラグであるが、問わない。
(2)スルー数
【0069】
仕事関連情報取得部132は、例えば、仕事格納部112を参照し、労働者の労働者識別子に対応する労働者端末2に送信した仕事依頼の数(オファー数)を取得する。また、仕事関連情報取得部132は、例えば、当該労働者の労働者識別子と対になる受任指示に対応する仕事識別子の数(受任指示数)を取得する。次に、仕事関連情報取得部132は、例えば、「スルー数=オファー数-受任指示数」算出する。そして、仕事関連情報取得部132は、当該スルー数を、当該労働者の労働者識別子と対にして、仕事関連情報格納部113に、少なくとも一時蓄積する。なお、仕事関連情報取得部132がスルー数を取得する際の元情報は、例えば、仕事依頼または仕事依頼が送信されたことを示す情報、受任指示または受任指示が受信されたことを示す情報であるが、問わない。
(3)エラー数
【0070】
仕事関連情報取得部132は、例えば、仕事格納部112を参照し、労働者の労働者識別子と対になるエラーフラグの数であるエラー数を取得する。そして、仕事関連情報取得部132は、当該エラー数を、当該労働者の労働者識別子と対にして、仕事関連情報格納部113に、少なくとも一時蓄積する。なお、仕事関連情報取得部132がエラー数を取得する際の元情報は、例えば、エラーフラグであるが、問わない。
(4)受付率
【0071】
仕事関連情報取得部132は、例えば、仕事格納部112を参照し、労働者の労働者識別子に対応する労働者端末2に送信した仕事依頼の数(オファー数)を取得する。また、仕事関連情報取得部132は、例えば、当該労働者の労働者識別子と対になる受任指示に対応する仕事識別子の数である仕事数を取得する。次に、仕事関連情報取得部132は、例えば、「受付率=仕事数/オファー数」を算出する。そして、仕事関連情報取得部132は、当該受付率を、当該労働者の労働者識別子と対にして、仕事関連情報格納部113に、少なくとも一時蓄積する。なお、仕事関連情報取得部132が受付率を取得する際の元情報は、例えば、仕事依頼または仕事依頼が送信されたことを示す情報、受任指示または受任指示が受信されたことを示す情報であるが、問わない。
(5)スルー率
【0072】
仕事関連情報取得部132は、例えば、仕事格納部112を参照し、労働者の労働者識別子に対応する労働者端末2に送信した仕事依頼の数(オファー数)を取得する。また、仕事関連情報取得部132は、例えば、当該労働者の労働者識別子と対になる受任指示に対応する仕事識別子の数である仕事数を取得する。次に、仕事関連情報取得部132は、例えば、「スルー率=(オファー数-仕事数)/オファー数」算出する。そして、仕事関連情報取得部132は、当該スルー率を、当該労働者の労働者識別子と対にして、仕事関連情報格納部113に、少なくとも一時蓄積する。なお、仕事関連情報取得部132がスルー率を取得する際の元情報は、例えば、仕事依頼または仕事依頼が送信されたことを示す情報、受任指示または受任指示が受信されたことを示す情報であるが、問わない。
(6)エラー率
【0073】
仕事関連情報取得部132は、例えば、仕事格納部112を参照し、労働者の労働者識別子と対になるエラーフラグの数を取得する。また、仕事関連情報取得部132は、例えば、当該労働者の労働者識別子と対になる受任指示に対応する仕事識別子の数(仕事数)を取得する。次に、仕事関連情報取得部132は、例えば、「エラー率=エラーフラグの数/仕事数」を算出する。そして、仕事関連情報取得部132は、当該エラー率を、当該労働者の労働者識別子と対にして、仕事関連情報格納部113に、少なくとも一時蓄積する。なお、仕事関連情報取得部132がエラー率を取得する際の元情報は、例えば、エラーフラグ、受任指示または受任指示が受信されたことを示す情報であるが、問わない。
(7)稼働時間
【0074】
仕事関連情報取得部132は、例えば、労働者の労働者識別子と対になる1以上の各仕事識別子と対になる仕事開始時刻と仕事終了時刻とを用いて、1以上の仕事時間を取得し、当該1以上の仕事時間の和である稼働時間を算出する。
【0075】
仕事関連情報取得部132は、例えば、労働者の労働者識別子と対になる位置情報と対になる時刻情報を用いて、一の配達作業の仕事時間を取得する。そして、仕事関連情報取得部132は、例えば、一の労働者の1以上の各配達作業の仕事時間の和である稼働時間を算出する。なお、仕事関連情報取得部132が仕事時間を取得する際に使用する情報は問わない。
【0076】
次に、そして、仕事関連情報取得部132は、当該稼働時間を、当該労働者の労働者識別子と対にして、仕事関連情報格納部113に、少なくとも一時蓄積する。なお、仕事関連情報取得部132が稼働時間を取得する際の元情報は、例えば、仕事識別子と対になる仕事開始時刻と仕事終了時刻、または位置情報と対になる時刻情報であるが、問わない。
(8)稼働距離
【0077】
仕事関連情報取得部132は、例えば、労働者の労働者識別子と対になる2以上の連続する位置情報から、一の仕事(例えば、配達)における移動距離を取得する。次に、仕事関連情報取得部132は、例えば、1以上の各仕事の移動距離の和を算出する。
【0078】
次に、そして、仕事関連情報取得部132は、当該稼働距離を、当該労働者の労働者識別子と対にして、仕事関連情報格納部113に、少なくとも一時蓄積する。なお、仕事関連情報取得部132が稼働距離を取得する際の元情報は、例えば、位置情報であるが、問わない。
(9)金額
【0079】
仕事関連情報取得部132は、例えば、労働者の労働者識別子と対になる1以上の各仕事識別子と対になる金額を、仕事格納部112から取得する。次に、仕事関連情報取得部132は、例えば、当該1以上の各金額の和を算出する。
【0080】
次に、そして、仕事関連情報取得部132は、当該算出した金額を、当該労働者の労働者識別子と対にして、仕事関連情報格納部113に、少なくとも一時蓄積する。なお、仕事関連情報取得部132が金額を取得する際の元情報は、例えば、商品の価格、労働者識別子に対応付く単価であるが、問わない。
(10)評価値
【0081】
仕事関連情報取得部132は、例えば、労働者の労働者識別子と対になる評価情報を構成する1以上の評価値を取得する。次に、仕事関連情報取得部132は、例えば、当該1以上の評価値の代表値(例えば、平均値、中央値、最低値)を、当該労働者の評価値として取得する。
【0082】
次に、そして、仕事関連情報取得部132は、当該算出した評価値を、当該労働者の労働者識別子と対にして、仕事関連情報格納部113に、少なくとも一時蓄積する。なお、仕事関連情報取得部132が評価値を取得する際の元情報は、例えば、受信された評価値である。
(11)クレーム数
【0083】
仕事関連情報取得部132は、例えば、労働者の労働者識別子と対になるクレーム情報の数を取得する。
【0084】
次に、そして、仕事関連情報取得部132は、当該算出したクレームを、当該労働者の労働者識別子と対にして、仕事関連情報格納部113に、少なくとも一時蓄積する。なお、仕事関連情報取得部132がクレーム数を取得する際の元情報は、例えば、受信されたクレーム情報である。
【0085】
なお、上記の仕事関連情報は、労働者の仕事の質に関する仕事質情報、または労働者の仕事の量に関する仕事量情報である。仕事質情報は、例えば、エラー数、エラー率、評価値、クレーム数である。仕事量情報は、例えば、仕事数、スルー数、受付率、スルー率、稼働時間、稼働距離、金額である。つまり、仕事関連情報取得部132は、1または2以上の仕事質情報、および1または2以上の仕事量情報を取得することは好適である。
【0086】
スコア取得部133は、労働者識別子ごとに、労働者識別子と対になる1または2以上の仕事関連情報を用いて、労働者識別子で識別される労働者のスコアを取得する。なお、スコア取得部133は、2以上の仕事関連情報を用いてスコアを取得することは好適である。
【0087】
2以上の仕事関連情報とは、2種類以上の仕事関連情報である。また、スコアは、例えば、仕事ぶりに関するスコアである、と言える。仕事ぶりに関するスコアは、仕事の量と仕事の質の両方に関するスコアであることは好適である。2種類以上の仕事関連情報は、仕事関連情報取得部132が取得した情報である。2種類以上の仕事関連情報は、仕事数、スルー数、エラー数、受付率、スルー率、エラー率、稼働時間、稼働距離、金額、評価値、クレーム数のうちの2種類以上の情報であることは好適である。
【0088】
スコア取得部133は、例えば、仕事数、受付率、稼働時間、稼働距離、金額、評価値のうちのいずれか1以上の情報が大きな値ほど、大きなスコアを取得する。スコア取得部133は、例えば、スルー数、エラー数、スルー率、エラー率、クレーム数のうちのいずれか1以上の情報が大きな値ほど、小さなスコアを取得する。なお、ここでは、スコアが大きいほど、労働者が優良であることである。ただし、スコアが小さいほど、労働者が優良であっても良い。
【0089】
スコア取得部133は、例えば、以下の(1)から(3)のいずれかの方法で、2種類以上の仕事関連情報を用いて、スコアを取得する。ただし、スコア取得部133が2種類以上の仕事関連情報を用いてスコアを取得する方法は問わない。
(1)演算式による方法
【0090】
スコア取得部133は、仕事関連情報取得部132が取得した2以上の各仕事関連情報を、演算式に代入し、スコアを算出する。なお、演算式は、スコア算出演算式と言っても良い。
【0091】
演算式は、スコアを算出する演算式である。演算式は、「スコア=f(仕事関連情報1,仕事関連情報2,・・・,仕事関連情報n)」である。演算式は、例えば、仕事数、受付率、稼働時間、稼働距離、金額、評価値をパラメータとする増加関数である。スコア算出演算式は、例えば、スルー数、エラー数、スルー率、エラー率、クレーム数をパラメータとする減少関数である。
(2)対応表による方法
(2-1)最大類似度による方法
スコア取得部133は、仕事関連情報取得部132が取得した2以上の各仕事関連情報を要素とするベクトルを構成する。スコア取得部133は、対応表を参照し、当該ベクトルとの類似度が最大のベクトルを検知する。次に、スコア取得部133は、当該類似度が最大のベクトルと対になるスコアを対応表から取得する。
なお、対応表とは、ベクトルとスコアとの対応を管理する表である。対応表は、ベクトルとスコアとの対応を示す2以上の対応情報を有する。対応情報は、例えば、ベクトルとスコアとを有する。対応表は、例えば、格納部11に格納されているが、格納場所は問わない。
(2-2)類似条件による方法
【0092】
スコア取得部133は、仕事関連情報取得部132が取得した2以上の各仕事関連情報を要素とするベクトルを構成する。スコア取得部133は、対応表を参照し、当該ベクトルとの類似度が類似条件を満たす1以上のベクトルを検知する。次に、スコア取得部133は、当該1以上の各ベクトルと対になるスコアを対応表から取得する。次に、スコア取得部133は、当該1以上のスコアの代表値を取得する。
【0093】
なお、類似条件は、例えば、類似度が閾値以上、または類似度が閾値より大きいことである。
【0094】
また、1以上のスコアの代表値は、取得したいスコアである。また、1以上のスコアの代表値は、例えば、平均値、中央値、加重平均値である。加重平均値は、類似度が大きいほど重くなるようにした値である。
(3)機械学習による方法
【0095】
処理部13または図示しない学習装置は、2以上の各仕事関連情報を要素とするベクトルとスコアとを有する2以上の教師データを用いて、機械学習の学習処理を行い、学習モデルを取得する。
【0096】
学習モデルとは、機械学習の学習処理により構成された情報であり、機械学習の予測処理に使用される情報である。学習モデルは、学習器、分類器、分類モデル、単にモデル等と言っても良い。機械学習のアルゴリズムは、深層学習、ランダムフォレスト、決定木、SVR等、問わない。また、機械学習には、例えば、TensorFlowのライブラリ、R言語のrandom forestのモジュール、TinySVM等の各種の機械学習の関数や、種々の既存のライブラリを用いることができる。
【0097】
そして、スコア取得部133は、仕事関連情報取得部132が取得した2以上の各仕事関連情報を要素とするベクトルを構成する。次に、スコア取得部133は、学習モデルと取得したベクトルとを用いて、機械学習の予測処理を行い、スコアを取得する。
【0098】
なお、スコアは、後述する貸付可能金額でも良い。
【0099】
スコア処理部134は、スコア取得部133が取得したスコアを用いた処理を行い、処理結果を取得する。
【0100】
スコア処理部134は、例えば、スコアを用いて、与信に関する与信情報を取得する。スコア処理部134は、スコアが高いほど、高い与信に関する与信情報を取得する。スコア処理部134は、例えば、スコアが閾値以上または閾値より大きい場合に、「信用あり」を示す与信情報を取得する。スコア処理部134は、例えば、スコアが閾値未満または閾値以下の場合に、「信用なし」を示す与信情報を取得する。
【0101】
スコア処理部134は、例えば、スコアを用いて、労働者識別子で識別される労働者に対する貸付可能金額を取得する。スコア処理部134は、例えば、大きなスコアに対応する労働者ほど、大きな貸付可能金額を取得する。
【0102】
スコア処理部134は、例えば、スコアをパラメータとする増加関数により、貸付可能金額を算出する。スコア処理部134は、例えば、スコアの幅と貸付可能金額とを有する2以上の第二対応情報を有する第二対応表から、スコア取得部133が取得したスコアに合致する第二対応情報が有する貸付可能金額を算出する。
【0103】
スコア処理部134は、例えば、取得した貸付可能金額を用いて、貸付処理を行う。貸付処理とは、労働者にお金を貸し付けるための処理である。貸付処理は、例えば、労働者端末2に貸付可能金額を送信する処理である。貸付処理は、例えば、労働者情報が有する
振込先情報が特定する振込先に、貸付可能金額を振り込むための処理である。
【0104】
スコア処理部134は、例えば、スコアを用いて、労働者に与える報酬を取得する。スコア処理部134は、スコアが大きいほど、大きな報酬を取得する。報酬とは、労働者に与える利益である。報酬は、例えば、労働者の労働の単価(例えば、時間給、1回の配達の対価)、賞与、ポイントである。
【0105】
スコア処理部134は、例えば、スコア取得部133が取得したスコアを含む情報を、処理結果出力部141に渡すための処理を行っても良い。かかる場合、処理結果は、出力されるスコアを含む情報である。
【0106】
送信部14は、各種の情報を送信する。送信部14は、例えば、各種の情報を、労働者端末2、図示しない管理者端末に送信する。管理者端末は、例えば、情報処理装置1の管理者の端末である。また、各種の情報は、例えば、処理結果である。処理結果は、例えば、与信情報、貸付可能金額、報酬である。
【0107】
処理結果出力部141は、スコア処理部134における処理の結果である処理結果を出力する。処理結果出力部141は、例えば、与信情報を出力する。処理結果出力部141は、例えば、貸付可能金額を出力する。処理結果出力部141は、例えば、報酬を出力する。処理結果出力部141は、例えば、スコアを出力する。なお、処理結果出力部141が出力する処理結果は、当該処理結果に対応する労働者を特定できる情報に対応付いていることは好適である。
【0108】
また、ここでの出力とは、通常、外部の装置への送信であるが、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡し、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力などを含む概念であっても良い。また、外部の装置は、例えば、労働者端末2、図示しない管理者端末である。
【0109】
労働者端末2を構成する第一格納部21には、各種の情報が格納される。各種の情報とは、例えば、労働者識別子である。
【0110】
第一受付部22は、各種の情報や指示等を受け付ける。各種の情報や指示等とは、例えば、受任指示、仕事フラグ、貸付要求である。
【0111】
なお、各種の情報や指示の入力手段は、タッチパネルやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。
【0112】
第一処理部23は、各種の処理を行う。各種の処理は、例えば、受け付けられた情報や指示等を、送信する構造の情報や指示等にする処理である。各種の処理は、例えば、受信された情報を出力する構造の情報にする処理である。
【0113】
第一処理部23は、労働者端末2の位置情報を取得する。かかる場合、第一処理部23は、例えば、GPS受信機を有する。
【0114】
第一送信部24は、各種の情報や指示等を情報処理装置1に送信する。各種の情報や指示等は、例えば、送信情報、受任指示、位置情報、仕事フラグ、貸付要求である。
【0115】
第一受信部25は、各種の情報を情報処理装置1から受信する。各種の情報は、例えば、スコア、処理結果、与信情報、貸付可能金額、報酬である。
【0116】
第一出力部26は、各種の情報を出力する。各種の情報は、例えば、スコア、処理結果、与信情報、貸付可能金額、報酬である。
【0117】
ここで、出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。
【0118】
ユーザ端末3を構成する第二格納部31には、各種の情報が格納される。各種の情報とは、例えば、ユーザ識別子である。
【0119】
第二受付部32は、各種の情報や指示等を受け付ける。各種の情報や指示等とは、例えば、仕事依頼、評価情報、仕事フラグである。
【0120】
なお、各種の情報や指示の入力手段は、タッチパネルやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。
【0121】
第二処理部33は、各種の処理を行う。各種の処理は、例えば、受け付けられた情報や指示等を、送信する構造の情報や指示等にする処理である。各種の処理は、例えば、受信された情報を出力する構造の情報にする処理である。
【0122】
第二送信部34は、各種の情報や指示等を情報処理装置1に送信する。各種の情報や指示等は、例えば、仕事依頼、評価情報、仕事フラグである。
【0123】
第二受信部35は、各種の情報を情報処理装置1から受信する。各種の情報は、例えば、依頼結果である。なお、依頼結果とは、仕事依頼の送信に応じて受信される情報であり、仕事の依頼の結果に関する情報である。依頼結果は、例えば、仕事依頼が受け付けられた旨の情報、仕事を遂行する労働者の労働者情報である。
【0124】
第二出力部36は、各種の情報を出力する。各種の情報は、例えば、依頼結果である。ここで、出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。
【0125】
格納部11、労働者格納部111、仕事格納部112、仕事関連情報格納部113、第一格納部21、および第二格納部31は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0126】
格納部11等に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよい。
【0127】
受信部12、指示受信部121、送信情報受信部122、評価情報受信部123、第一受信部25、および第二受信部35は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
【0128】
処理部13、受任処理部131、仕事関連情報取得部132、スコア取得部133、スコア処理部134、第一処理部23、および第二処理部33は、通常、プロセッサやメモリ等から実現され得る。処理部13等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。なお、プロセッサは、CPU、MPU、GPU等であり、その種類は問わない。
【0129】
送信部14、処理結果出力部141、第一送信部24、および第二送信部34は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
【0130】
第一受付部22、および第二受付部32は、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0131】
第一出力部26、および第二出力部36は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。第一出力部26は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
【0132】
次に、情報システムAの動作例について説明する。まず、情報処理装置1の動作例について、
図4のフローチャートを用いて説明する。
【0133】
(ステップS401)受信部12は、ユーザ端末3から、仕事依頼を受信したか否かを判断する。仕事依頼を受信した場合はステップS402に行き、受信しなかった場合はステップS407に行く。
【0134】
(ステップS402)処理部13は、ステップS401で受信された仕事依頼に応じた仕事内容情報を構成し、当該仕事内容情報を仕事格納部112に蓄積する。
【0135】
(ステップS403)処理部13は、ステップS401で受信された仕事依頼に対応する仕事を行う1以上の各候補者の労働者識別子を取得する。
【0136】
なお、処理部13は、例えば、仕事依頼が有する店舗識別子と対になる店舗の住所から近似条件を満たす位置情報と対になる1以上の労働者識別子を労働者格納部111から取得する。なお、かかる1以上の労働者識別子は、仕事依頼が有する店舗識別子と対になる店舗の住所が示す位置と近い位置に居る労働者(例えば、配達者)を識別する識別子である。また、店舗識別子と対になる店舗の住所等の店舗の情報は、例えば、格納部11に格納されている。また、近似条件は、両者が近いことを判定するための条件であり、例えば、候補者の位置情報が示す位置と店舗の住所との距離が閾値以内、移動時間が閾値以内等である。
【0137】
(ステップS404)処理部13は、ステップS403で取得した1以上の各労働者識別子と対になる連絡先情報を労働者格納部111から取得する。また、処理部13は、ステップS401で受信された仕事依頼に対応する仕事のオファーを構成する。次に、送信部14は、当該オファーを、1以上の各労働者識別子と対になる連絡先情報を用いて、1以上の各労働者の労働者端末2に送信する。なお、仕事のオファーには、通常、仕事内容が把握するための情報(例えば、仕事内容情報)が含まれる。
【0138】
(ステップS405)受信部12は、ステップS404におけるオファーの送信に応じて、労働者端末2から受任指示を受信したか否かを判断する。受任指示を受信した場合はステップS406に行き、受信しなかった場合はステップS405に戻る。
【0139】
なお、ここで、受信部12は、2以上の労働者端末2から受任指示を受信しても良い。
【0140】
(ステップS406)処理部13は、労働者決定処理を行う。つまり、処理部13は、例えば、受任指示と対になる労働者識別子を取得する。次に、処理部13は、例えば、当該労働者識別子と、受任指示に対応する仕事識別子とを対応付ける。かかる仕事識別子との労働者識別子との対応付けは、仕事識別子で識別される仕事を、労働者識別子で識別される労働者が受任したことを管理することとなる。また、送信部14は、受任指示を送信してきた労働者端末2は、当該仕事の受任が決定されたことを示す情報を送信する。また、処理部13は、当該労働者識別子で識別される労働者の労働者情報を労働者格納部111から取得する。次に、送信部14は、仕事依頼を送信してきたユーザ端末3に、当該労働者情報を送信する。ステップS401に戻る。
【0141】
なお、ステップS405で、受信部12が2以上の労働者端末2から受任指示を受信した場合、処理部13は、例えば、最初に受信された受任指示に対応する一の労働者識別子、または最も条件が良い(例えば、店舗から最も近い位置に居る)一の労働者識別子を選択する。
【0142】
(ステップS407)評価情報受信部123は、ユーザ端末3から、労働者識別子に対応付けて、評価情報を受信したか否かを判断する。評価情報を受信した場合はステップS408に行き、受信しなかった場合はステップS410に行く。なお、評価情報は、例えば、評価値、クレーム情報、エラーフラグである。
【0143】
(ステップS408)処理部13は、ステップS407で受信された評価情報に対応付く労働者識別子を取得する。
【0144】
(ステップS409)処理部13は、ステップS407で受信された評価情報を、ステップS408で取得した労働者識別子に対応付けて、労働者格納部111に蓄積する。ステップS401に戻る。
【0145】
なお、処理部13は、ステップS407で受信された評価情報を、当該評価情報と対になる仕事識別子に対応付けて、仕事格納部112に蓄積しても良い。
【0146】
(ステップS410)受信部12は、仕事フラグを受信したか否かを判断する。仕事フラグを受信した場合はステップS411に行き、受信しなかった場合はステップS413に行く。
【0147】
(ステップS411)処理部13は、ステップS410で受信された仕事フラグに対応付く労働者識別子を取得する。
【0148】
(ステップS412)処理部13は、ステップS410で受信された仕事フラグを、ステップS411で取得した労働者識別子に対応付けて、労働者格納部111に蓄積する。ステップS401に戻る。
【0149】
なお、ここで、処理部13は、仕事フラグに対応付く仕事識別子に対応付けて、ステップS410で受信された仕事フラグを、仕事格納部112に蓄積しても良い。かかる場合でも、仕事フラグは、仕事識別子に対応付く労働者識別子に対応付くこととなる。
【0150】
(ステップS413)送信情報受信部122は、労働者識別子に対応付く、位置情報を労働者端末2から受信したか否かを判断する。位置情報を受信した場合はステップS414に行き、受信しなかった場合はステップS416に行く。
【0151】
(ステップS414)処理部13は、ステップS413で受信された位置情報に対応付く、労働者識別子を取得する。
【0152】
(ステップS415)処理部13は、ステップS413で受信された位置情報を、ステップS414で取得した労働者識別子と対にして、労働者格納部111に追記する。ステップS401に戻る。かかる処理により、労働者の移動の軌跡が管理される。
【0153】
(ステップS416)受信部12は、労働者端末2から貸付要求を受信したか否かを判断する。貸付要求を受信した場合はステップS417に行き、受信しなかった場合はステップS421に行く。
【0154】
(ステップS417)処理部13は、ステップS416で受信された貸付要求に対応付く、労働者識別子を取得する。
【0155】
(ステップS418)スコア取得部133は、ステップS417で取得した労働者識別子で識別される労働者のスコアを取得する。かかるスコア取得処理の例について、
図5のフローチャートを用いて説明する。なお、ここで、スコア取得部133は、ステップS417で取得した労働者識別子と対になるスコアを、仕事関連情報格納部113または労働者格納部111から取得しても良い。
【0156】
(ステップS419)スコア処理部134は、ステップS418で取得したスコアを用いて、貸付可能金額を取得する。
【0157】
(ステップS420)スコア処理部134は、ステップS419で取得した貸付可能金額を用いて、貸付処理を行う。ステップS401に戻る。
【0158】
(ステップS421)処理部13は、スコア取得タイミングであるか否かを判断する。スコア取得タイミングであればステップS422に行き、スコア取得タイミングでなければステップS427に行く。なお、スコア取得タイミングは、例えば、予め決まめられている。スコア取得タイミングは、例えば、毎月1日の12時である。スコア取得タイミングは、例えば、管理者端末からの指示を受信したことである。
【0159】
(ステップS422)スコア取得部133は、カウンタiに1を代入する。
【0160】
(ステップS423)スコア取得部133は、労働者格納部111を参照し、i番目の労働者識別子が存在するか否かを判断する。i番目の労働者識別子が存在する場合はステップS424に行き、存在しない場合はステップS401に戻る。なお、i番目の労働者識別子が存在する場合は、i番目の労働者が存在する場合である。
【0161】
(ステップS424)スコア取得部133は、i番目の労働者識別子を労働者格納部111から取得する。
【0162】
(ステップS425)スコア取得部133は、i番目の労働者識別子で識別される労働者のスコアを取得する。なお、かかるスコア取得処理の例について、
図5のフローチャートを用いて説明する。
【0163】
(ステップS426)スコア取得部133は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS423に戻る。
【0164】
(ステップS427)受信部12は、労働者端末2から受任指示を受信したか否かを判断する。受任指示を受信した場合はステップS406に行き、受信しなかった場合はステップS401に戻る。
【0165】
なお、
図4のフローチャートにおいて、例えば、仕事関連情報取得部132は、仕事依頼を受信するごとに、当該仕事依頼を用いて取得される仕事関連情報(例えば、スルー率)を取得し、蓄積しても良い。また、例えば、仕事関連情報取得部132は、受任指示を受信するごとに、当該受任指示を用いて取得される仕事関連情報(例えば、仕事数、受付率、スルー率)を取得し、蓄積しても良い。例えば、仕事関連情報取得部132は、評価情報を受信するごとに、当該評価情報を用いて取得される仕事関連情報(例えば、エラー率、評価値、クレーム案件数、クレーム率)を取得し、蓄積しても良い。例えば、仕事関連情報取得部132は、仕事フラグを受信するごとに、当該仕事フラグを用いて取得される仕事関連情報(例えば、仕事数、エラー数、エラー率、クレーム案件数、クレーム率、稼働時間、稼働距離、金額)を取得し、蓄積しても良い。つまり、
図4のフローチャートにおいて、仕事関連情報を取得し、蓄積するタイミングは問わない。
【0166】
また、
図4のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0167】
次に、ステップS418のスコア取得処理の例について、
図5のフローチャートを用いて説明する。
【0168】
(ステップS501)仕事関連情報取得部132は、カウンタiに1を代入する。
【0169】
(ステップS502)仕事関連情報取得部132は、スコアを算出する場合に使用するi番目の仕事関連情報が存在するか否かを判断する。i番目の仕事関連情報が存在する場合はステップS503に行き、存在しない場合はステップS507に行く。なお、i番目の仕事関連情報が存在するか否かは、予め決まっている。
【0170】
(ステップS503)仕事関連情報取得部132は、着目する労働者識別子と対になる情報であり、i番目の仕事関連情報を取得する際に使用する情報である1以上の元情報を取得する。
【0171】
(ステップS504)仕事関連情報取得部132は、ステップS503で取得した1以上の元情報を用いて、i番目の仕事関連情報を取得する。
【0172】
(ステップS505)仕事関連情報取得部132は、ステップS504で取得した仕事関連情報を、着目する労働者識別子と対にして、仕事関連情報格納部113に蓄積する。
【0173】
(ステップS506)仕事関連情報取得部132は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS502に戻る。
【0174】
(ステップS507)スコア取得部133は、ステップS505で蓄積した2以上の仕事関連情報を用いて、スコアを取得する。
【0175】
(ステップS508)スコア取得部133は、ステップS507で取得したスコアを、着目する労働者識別子と対にして、仕事関連情報格納部113または労働者格納部111に蓄積する。上位処理にリターンする。
【0176】
次に、労働者端末2の動作例について、
図6のフローチャートを用いて説明する。
【0177】
(ステップS601)第一受信部25は、情報処理装置1から、仕事のオファーを受信したか否かを判断する。オファーを受信した場合はステップS602に行き、受信しなかった場合はステップS605に行く。なお、第一受信部25は、労働者端末2からの指示の送信により、仕事のオファーを受信しても良い。つまり、仕事のオファーを受信する処理のトリガーは問わない。
【0178】
(ステップS602)第一処理部23は、ステップS601で受信されたオファーを用いて、出力するオファーを構成する。第一出力部26は、当該オファーを出力する。
【0179】
(ステップS603)第一受付部22は、ステップS602で出力されたオファーに対して、受任指示を受け付けたか否かを判断する。受任指示を受け付けた場合はステップS604に行き、受け付けなかった場合はステップS612に行く。なお、受任指示の入力は、例えば、当該オファーに対応する仕事と対になるボタンの押下であるが、その入力方法は問わない。
【0180】
(ステップS604)第一処理部23は、受け付けられた受任指示を用いて、送信する受任指示を構成する。第一送信部24は、当該受任指示を情報処理装置1に送信する。ステップS601に戻る。なお、受任指示は、例えば、労働者識別子、仕事識別子を有する。
【0181】
(ステップS605)第一受付部22は、仕事フラグを受け付けたか否かを判断する。仕事フラグを受け付けた場合はステップS606に行き、受け付けなかった場合はステップS607に行く。なお、仕事フラグは、例えば、仕事を完了した旨の情報である。仕事フラグは、例えば、労働者識別子、仕事識別子に対応付く。
【0182】
(ステップS606)第一処理部23は、ステップS605で受け付けられた仕事フラグを用いて、送信する仕事フラグを構成する。第一送信部24は、当該仕事フラグを情報処理装置1に送信する。ステップS601に戻る。
【0183】
(ステップS607)第一受付部22は、貸付要求を受け付けたか否かを判断する。貸付要求を受け付けた場合はステップS608に行き、受け付けなかった場合はステップS611に行く。
【0184】
(ステップS608)第一処理部23は、ステップS607で受け付けられた貸付要求を用いて、送信する貸付要求を構成する。第一送信部24は、当該貸付要求を情報処理装置1に送信する。なお、貸付要求は、通常、労働者識別子に対応付く。
【0185】
(ステップS609)第一受信部25は、ステップS608における貸付要求の送信に応じて、情報処理装置1から要求結果を受信したか否かを判断する。要求結果を受信した場合はステップS610に行き、受信しなかった場合はステップS609に戻る。
【0186】
(ステップS610)第一処理部23は、ステップS609で受信された要求結果を用いて、出力する要求結果を構成する。第一出力部26は、当該要求結果を出力する。ステップS601に戻る。
【0187】
(ステップS611)第一受付部22は、受任指示を受け付けたか否かを判断する。受任指示を受け付けた場合はステップS604に行き、受け付けなかった場合はステップS612に行く。なお、ここでの受任指示は、オファーを受けていない仕事に対する受任指示である。
【0188】
(ステップS612)第一処理部23は、現在、仕事中であるか否かを判断する。仕事中であればステップS613に行き、仕事中でなければステップS601に戻る。なお、労働者端末2には、例えば、現在、仕事中であるか否かを示すフラグが格納されている、または位置情報を送信するアプリが起動されている場合に仕事中である、と判断される、とする。
【0189】
(ステップS613)第一処理部23は、現在の位置情報を取得する。
【0190】
(ステップS614)第一送信部24は、ステップS613で取得された位置情報を、労働者識別子に対応付けて、情報処理装置1に送信する。ステップS601に戻る。
【0191】
なお、
図6のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0192】
次に、ユーザ端末3の動作例について、
図7のフローチャートを用いて説明する。
【0193】
(ステップS701)第二受付部32は、仕事依頼を受け付けたか否かを判断する。仕事依頼を受け付けた場合はステップS702に行き、受け付けなかった場合はステップS705に行く。なお、仕事依頼は、例えば、飲食店の商品の配達の依頼である。
【0194】
(ステップS702)第二処理部33は、ステップS701で受け付けられた仕事依頼を用いて、送信する仕事依頼を構成する。第二送信部34は、当該仕事依頼を情報処理装置1に送信する。
【0195】
(ステップS703)第二受信部35は、ステップS702における仕事依頼の送信に応じて、情報処理装置1から依頼結果を受信したか否かを判断する。依頼結果を受信した場合はステップS704に行き、受信しなかった場合はステップS703に戻る。
【0196】
(ステップS704)第二処理部33は、ステップS703で受信された依頼結果を用いて、出力する依頼結果を構成する。第二出力部36は、当該依頼結果を出力する。ステップS701に戻る。
【0197】
(ステップS705)第二受付部32は、評価情報を受け付けたか否かを判断する。評価情報を受け付けた場合はステップS706に行き、受け付けなかった場合はステップS707に行く。なお、評価情報は、例えば、評価値、クレーム情報、エラーフラグである。
【0198】
(ステップS706)第二処理部33は、ステップS705で受け付けられた評価情報を用いて、送信する評価情報を構成する。第二送信部34は、当該評価情報を情報処理装置1に送信する。ステップS701に戻る。なお、評価情報は、例えば、ユーザ識別子、労働者識別子、仕事識別子に対応付いている。
【0199】
(ステップS707)第二受付部32は、仕事フラグを受け付けたか否かを判断する。仕事フラグを受け付けた場合はステップS708に行き、受け付けなかった場合はステップS701に戻る。
【0200】
(ステップS708)第二処理部33は、ステップS707で受け付けられた仕事フラグを用いて、送信する仕事フラグを構成する。第二送信部34は、当該仕事フラグを情報処理装置1に送信する。ステップS701に戻る。なお、仕事フラグは、例えば、ユーザ識別子、労働者識別子、仕事識別子に対応付いている。
【0201】
なお、
図7のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0202】
以下、本実施の形態における情報システムAの具体的な動作例について説明する。
【0203】
今、情報処理装置1の労働者格納部111には、
図8に示す構造を有する労働者管理表が格納されている。労働者管理表は、1以上の労働者情報を管理する表である。労働者情報は、ここでは、「労働者識別子」「氏名」「連絡先情報」「仕事識別子」「受任日時」「評価情報」を有する。「連絡先情報」は、ここでは「メールアドレス」「電話番号」を有する。「評価情報」は、ここでは「評価値」「クレーム情報」を有する。「連絡先情報」は、情報処理装置1から労働者端末2に連絡をする場合に使用されるメールアドレス、電話番号である。「評価値」は、ユーザ端末3から送信された労働者に対する評価の値であり、ここでは、1から10の10段階の評価値のうちのいずれかを採り得る。「クレーム情報」は、ユーザ端末3から送信された労働者に対するクレームを示す情報であり、ここでは、自然言語文である。
【0204】
仕事格納部112には、
図9に示す構造を有する仕事管理表が格納されている。仕事管理表は、ユーザから依頼を受けた仕事に対応する1以上の仕事情報を管理する表である。ここでの仕事は、飲食店の商品の宅配の仕事である、とする。仕事情報は、ここでは、「ID」「仕事識別子」「ユーザ識別子」「日時」「仕事内容情報」を有する。「仕事内容情報」は、ここでは、「店舗識別子」「店舗住所」「ユーザ住所」「商品識別子」「数量」「価格」を有する。「店舗識別子」は、ユーザが注文した商品を提供する飲食店の識別子である。「店舗住所」は、ユーザが注文した商品を提供する飲食店の住所である。「ユーザ住所」は、商品を注文したユーザの住所である。「商品識別子」は、ユーザが注文した商品の識別子である。「数量」ユーザが注文した商品の数量である。「価格」は、ユーザが注文した商品全部の価格である。なお、「ID」は、レコードを識別する情報である。
【0205】
仕事関連情報格納部113には、
図10に示す構造を有する仕事関連情報管理表が格納されている。仕事関連管理表は、労働者ごとの仕事関連情報を管理する表である。仕事関連管理表は、ここでは、「労働者識別子」「仕事関連情報」「スコア」を有する1以上のレコードを管理する。「仕事関連情報」は、ここでは、「仕事数」「スルー数」「エラー数」「受付率」「スルー率」「エラー率」「稼働時間」「稼働距離」「金額」「評価値」「クレーム数」を有する。「仕事数」以降の情報は、「労働者識別子」で識別される労働者の仕事関連情報である。なお、「スコア」は、ここに規定されている11の仕事関連情報を用いて取得された情報である、とする。また、仕事関連情報管理表の「仕事関連情報」「スコア」は、数値である、とする。
【0206】
また、格納部11には、
図11に示す貸付可能金額管理表が格納されている、とする。貸付可能金額管理表とは、貸付可能金額を決定するための表である。貸付可能金額管理表は、「ID」「スコア条件」「貸付可能金額」を有するレコードを管理する。スコア条件とは、労働者のスコア(S)に関する条件であり、ここでは、スコアの幅である。
【0207】
かかる状況において、例えば、「U001」で識別されるユーザが、ユーザ端末3を使用して、情報処理装置1にアクセスし、当該情報処理装置1から、商品を注文する画面がユーザ端末3に出力された、とする。そして、ユーザは、ユーザ端末3から、一の商品の注文を特定する入力を行った、とする。すると、ユーザ端末3の第二受付部32は、当該仕事依頼を受け付ける。次に、第二処理部33は、仕事依頼「<ユーザ識別子>U001 <店舗識別子>SP101 <店舗住所>東京都港区・・・ <ユーザ住所>東京都渋谷区・・・ <商品識別子>G1101 <数量>1 <価格>1800 ・・・」を構成する。次に、第二送信部34は、当該仕事依頼を情報処理装置1に送信する。
【0208】
次に、情報処理装置1の受信部12は、ユーザ端末3から、当該仕事依頼を受信する。次に、処理部13は、受信された仕事依頼に応じた仕事内容情報「<店舗識別子>SP101 <店舗住所>東京都港区・・・ <ユーザ住所>東京都渋谷区・・・ <商品識別子>G1101 <数量>1 <価格>1800 ・・・」を構成する。また、処理部13は、図示しない時計から現在の日時「2022/4/3 15:11」を取得する。また、処理部13は、ユニークな仕事識別子「wk10001」を生成する。次に、当該仕事内容情報を、仕事識別子「wk10001」、ユーザ識別子「U001」、および日時「2022/4/3 15:11」に対応付けて、仕事管理表(
図9)に蓄積する。かかる処理により、蓄積されたレコードは、
図9の「ID=1」のレコードである。
【0209】
次に、処理部13は、受信された仕事依頼に対応する仕事を行う1以上の各候補者の労働者識別子を取得する。つまり、処理部13は、仕事依頼が有する店舗住所「東京都港区・・・」との距離が閾値以内の位置情報に対応する労働者識別子(店舗の近くに居る労働者の識別子)を、
図8の「位置情報」を用いて、取得する。なお、ここでは、位置情報(x
1,y
1)(x
3,y
3)が当該店舗住所から閾値以内であると判断し、処理部13は、労働者識別子「W001」「W003」を取得した、とする。
【0210】
次に、処理部13は、取得した各労働者識別子「W001」「W003」と対になる連絡先情報を労働者管理表から取得する。また、処理部13は、仕事依頼に対応する仕事のオファーを構成する。なお、オファーは、仕事依頼を含む、とする。次に、送信部14は、当該オファーを、2つの各労働者識別子と対になる連絡先情報を用いて、2つの各労働者の労働者端末2に送信する。
【0211】
次に、2つの各労働者端末2は、当該オファーを受信し、出力する。そして、例えば、「W001」で識別される労働者が、労働者端末2に対して、受任指示を入力した、とする。次に、第一受付部22は、出力されたオファーに対する当該受任指示を受け付ける。次に、第一処理部23は、当該受任指示を用いて、送信する受任指示「<労働者識別子>W001 <仕事識別子>wk10001」を構成する。第一送信部24は、当該受任指示を情報処理装置1に送信する。
【0212】
なお、「W003」で識別される労働者は、当該オファーに対して、スルーした(受任指示を送信しなかった)とする。そして、情報処理装置1の仕事関連情報取得部132は、「W003」で識別される労働者のスルーが確定したことを検知し、「W003」と対になるスルー数を「1」増加させる。また、仕事関連情報取得部132は、「W003」と対になるスルー率を増加させる。また、仕事関連情報取得部132は、「W003」と対になる受付率を減少させる。
【0213】
次に、情報処理装置1の受信部12は、オファーの送信に応じて、労働者識別子「W001」に対応する労働者端末2から受任指示を受信する。そして、処理部13は、労働者決定処理を行う。その結果、
図9の「ID=1」のレコードが蓄積された、とする。
【0214】
また、仕事関連情報取得部132は、仕事関連情報管理表(
図10)の労働者識別子「W001」と対になる仕事数を、「1」増加させる。また、仕事関連情報取得部132は、仕事数「1」の増加に伴い、仕事関連情報管理表(
図10)の労働者識別子「W001」と対になる受付率も増加させる。さらに、仕事関連情報取得部132は、仕事数「1」の増加に伴い、仕事関連情報管理表(
図10)の労働者識別子「W001」と対になるスルー率も減少させる。
【0215】
そして、労働者識別子「W001」で識別される労働者は、店舗識別子「SP101」で識別される店舗に移動し、商品識別子「G1101」で識別される商品を1つ受け取り、ユーザ住所「東京都渋谷区・・・」が示す地点まで、当該商品を配達する。その移動の間、労働者端末2は、位置情報を取得し、当該位置情報と労働者識別子「W001」とを、情報処理装置1に継続して送信する。
【0216】
そして、情報処理装置1の送信情報受信部122は、継続して、位置情報と労働者識別子「W001」との組を受信する。そして、処理部13は、処理部13は、当該組の受信のたびに、図示しない時計から時刻を取得する。そして、処理部13は、労働者識別子「W001」に対応付けて、位置情報と時刻との組を、複数組、格納部11に、少なくとも一時蓄積する。
【0217】
そして、仕事が完了した後、当該労働者は、労働者端末2に、仕事が完了した旨の情報を示す仕事フラグを、仕事識別子「wk10001」に対応付けて、入力する。次に、第二受付部32は、当該仕事フラグを受け付ける。次に、第二処理部33は、受け付けられた仕事フラグを用いて、送信する情報「<労働者識別子>W001 <仕事識別子>wk10001 <仕事フラグ>1」を構成する。第二送信部34は、当該情報を情報処理装置1に送信する。
【0218】
次に、情報処理装置1の受信部12は、仕事フラグを含む情報「<労働者識別子>W001 <仕事識別子>W001 <仕事フラグ>1」を受信する。次に、処理部13は、仕事フラグに対応付く労働者識別子「W001」を取得する。
【0219】
次に、仕事関連情報取得部132は、仕事フラグ「1」から、仕事を無事完了した、と判断し、減少したエラー率(ここでは、「ER
1=E
1/W
1」)を算出する。また、仕事関連情報取得部132は、格納部11に一時蓄積された、労働者識別子「W001」に対応付く位置情報と時刻との組から、当該労働者の仕事識別子「wk10001」で識別される配達の稼働時間と稼働距離を取得する。次に、仕事関連情報取得部132は、当該稼働時間を加えた新しい稼働時間「OT
1」を取得し、仕事関連情報管理表(
図10)に蓄積する。また、仕事関連情報取得部132は、当該稼働距離を加えた新しい稼働距離「MD
1」を取得し、仕事関連情報管理表(
図10)に蓄積する。
【0220】
また、仕事関連情報取得部132は、仕事識別子「wk10001」と対にかる価格「1800」を取得する。次に、仕事関連情報取得部132は、価格「1800」を金額に加え、新しい金額「M
1」を算出する。そして、仕事関連情報取得部132は、労働者識別子「W001」に対応付く金額を「M
1」に更新する(
図10)。
【0221】
また、当該ユーザ識別子「U001」で識別されるユーザは、仕事識別子「wk10001」に対応付けて、ユーザ端末3に、評価値「9」を入力した、とする。すると、ユーザ端末3の第二受付部32は、評価値「9」を受け付ける。次に、第二処理部33は、受け付けられた評価値を用いて、送信する評価情報「<ユーザ識別子>U001 <仕事識別子>wk10001 <評価値>9」を構成する。第二送信部34は、当該評価情報を情報処理装置1に送信する。
【0222】
次に、情報処理装置1の評価情報受信部123は、ユーザ端末3から、評価情報「<ユーザ識別子>U001 <仕事識別子>wk10001 <評価値>9」を受信する。次に、処理部13は、受信された評価値「9」を、仕事識別子「wk10001」に対応付けて、労働者管理表(
図8)に蓄積する。
【0223】
さらに、別の仕事依頼に対して、労働者識別子「W001」で識別される労働者は、受任指示を仕事識別子「wk15100」で識別される配達を行った、とする。そして、当該配達に対する評価情報「<ユーザ識別子>U002 <仕事識別子>wk15100 <評価値>2 <クレーム>遅い。・・・」が、当該配達を依頼したユーザのユーザ端末3から情報処理装置1に送信された、とする。
【0224】
次に、情報処理装置1の評価情報受信部123は、当該評価情報を受信する。また、処理部13は、仕事識別子「wk15100」に対応付けて、評価値「2」、およびクレーム「遅い。・・・」を、労働者管理表(
図8)に蓄積する。また、仕事関連情報取得部132は、「<クレーム>遅い。・・・」から、仕事識別子「wk15100」と対になる労働者識別子「W001」と対になるクレーム数を「1」増加させる。また、仕事関連情報取得部132は、評価値「2」を用いて、評価値平均を算出し、仕事関連情報管理表(
図10)に蓄積する。
【0225】
また、時間が経過し、「4月10日 0:00」となり、処理部13は、スコア取得タイミングである、と判断した、とする。なお、例えば、10日に1度、0時0分に、労働者の新たなスコアが取得される、とする。次に、スコア取得部133は、各労働者の労働者識別子と対になる2以上の仕事関連情報を仕事関連情報管理表(
図10)から取得し、当該2以上の仕事関連情報を用いて、上述した(1)演算式による方法、(2)対応表による方法、または(3)機械学習による方法、のいずれかにより、スコア取得部133は、スコアを取得し、
図10に蓄積する。
【0226】
なお、スコア取得部133は、例えば、(1)演算式による方法により、以下のようにスコアを算出する。つまり、スコア取得部133は、演算式「スコア(S)=f(受付率,スルー率,エラー率,稼働時間,稼働距離,金額,評価値,クレーム数)」により、各労働者のスコアを算出する。そして、スコア取得部133は、各労働者のスコアを仕事関連情報管理表(
図10)に蓄積する。なお、演算式は、例えば、「スコア(S)=正規化(a
1×受付率+a
2×スルー率+a
3×エラー率+a
4×稼働時間+a
5×稼働距離+a
6×金額+a
7×評価値+a
8×クレーム数)」(a
1~a
8は、定数)である。また、「正規化()」は、ここでは、0点から100点のいずれかの自然数に正規化する関数である、とする。以上により、例えば、労働者識別子「W001」と対にスコア「S
1」が蓄積された。
【0227】
次に、スコア処理部134は、各労働者の労働者端末2に、各労働者のスコアを通知する、とする。また、スコア処理部134は、各労働者のスコアに応じた報酬(ここでは、ポイント)「ポイント=h(スコア)」を算出し、当該ポイントを、各労働者識別子に対応付けて、蓄積する、とする。なお、演算式「h」は、スコアをパラメータとする増加関数である。
【0228】
以上のような処理により、
図8の労働者管理表、
図9の仕事管理表、
図10の仕事関連情報管理表が構成された、とする。
【0229】
ここで、労働者識別子「W001」で識別される労働者は、労働者端末2に「貸付要求」を入力した、とする。次に、第一受付部22は、貸付要求を受け付ける。次に、第一処理部23は、送信する貸付要求「<労働者識別子>W001」を構成する。第一送信部24は、当該貸付要求を情報処理装置1に送信する。
【0230】
次に、情報処理装置1の受信部12は、労働者端末2から貸付要求を受信する。次に、処理部13は、受信された貸付要求に対する労働者識別子「W001」を取得する。次に、スコア取得部133は、当該労働者識別子「W001」と対になるスコア「S
1」を、仕事関連情報管理表(
図10)から取得する。
【0231】
次に、スコア処理部134は、
図11の貸付可能金額管理表を参照し、スコア「S
1」が満たすスコア条件を「ID=3」のスコア条件に決定した、とする。次に、スコア処理部134は、「ID=3」の貸付可能金額「300,000円」を取得する。次に、スコア処理部134は、貸付可能金額が「300,000円」である旨を、労働者識別子「W001」で識別される労働者の労働者端末2に送信する。また、スコア処理部134は、貸付可能金額「300,000円」に対応する貸付のための処理を行う。
【0232】
以上、本実施の形態によれば、仕事を受任する労働者の労働者端末2から送信された情報に基づいて、労働者のスコアを取得し、当該スコアを利用した処理が行える。
【0233】
また、本実施の形態によれば、労働者の労働者端末から送信された情報に基づいて、労働者のスコアを取得し、当該スコアを利用して、労働者の与信に関する情報を取得できる。
【0234】
また、本実施の形態によれば、労働者の労働者端末から送信された情報に基づいて、労働者のスコアを取得し、当該スコアを利用して、労働者に対する貸付可能金額を取得できる。
【0235】
また、本実施の形態によれば、労働者の労働者端末から送信された情報に基づいて、労働者のスコアを取得し、当該スコアを利用して、労働者に与える報酬を決定できる。
【0236】
さらに、本実施の形態によれば、ユーザ装置から送信された情報に基づいて、労働者のスコアを取得する際に使用される仕事関連情報を取得できる。
【0237】
なお、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD-ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態における情報処理装置1を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、仕事を受任する労働者を識別する労働者識別子に対応付けて、当該労働者の労働者端末から送信された送信情報に基づく2以上の仕事関連情報が格納される仕事関連情報格納部にアクセス可能なコンピュータを、労働者識別子ごとに、当該労働者識別子と対になる前記2以上の仕事関連情報を用いて、当該労働者識別子で識別される労働者のスコアを取得するスコア取得部と、前記スコアを用いた処理を行い、処理結果を取得するスコア処理部と、前記処理結果を出力する処理結果出力部として機能させるためのプログラムである。
【0238】
また、
図12は、本明細書で述べたプログラムを実行して、上述した種々の実施の形態の情報処理装置等を実現するコンピュータの外観を示す。上述の実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。
図12は、このコンピュータシステム300の概観図であり、
図13は、システム300のブロック図である。
【0239】
図12において、コンピュータシステム300は、CD-ROMドライブを含むコンピュータ301と、キーボード302と、マウス303と、モニタ304とを含む。
【0240】
図13において、コンピュータ301は、CD-ROMドライブ3012に加えて、MPU3013と、CD-ROMドライブ3012等に接続されたバス3014と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM3015と、MPU3013に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのRAM3016と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するためのハードディスク3017とを含む。ここでは、図示しないが、コンピュータ301は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを含んでも良い。
【0241】
コンピュータシステム300に、上述した実施の形態の情報処理装置1等の機能を実行させるプログラムは、CD-ROM3101に記憶されて、CD-ROMドライブ3012に挿入され、さらにハードディスク3017に転送されても良い。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ301に送信され、ハードディスク3017に記憶されても良い。プログラムは実行の際にRAM3016にロードされる。プログラムは、CD-ROM3101またはネットワークから直接、ロードされても良い。
【0242】
プログラムは、コンピュータ301に、上述した実施の形態の情報処理装置1等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくても良い。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいれば良い。コンピュータシステム300がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
【0243】
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信するステップや、情報を受信するステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
【0244】
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
【0245】
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
【0246】
また、上記各実施の形態において、各処理は、単一の装置によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0247】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0248】
以上のように、本発明にかかる情報処理装置1は、労働者の労働者端末から送信された情報に基づいて、労働者のスコアを取得し、当該スコアを利用した処理が行えるという効果を有し、サーバ装置等として有用である。
【符号の説明】
【0249】
A 情報システム
1 情報処理装置
2 労働者端末
3 ユーザ端末
11 格納部
12 受信部
13 処理部
14 送信部
21 第一格納部
22 第一受付部
23 第一処理部
24 第一送信部
25 第一受信部
26 第一出力部
31 第二格納部
32 第二受付部
33 第二処理部
34 第二送信部
35 第二受信部
36 第二出力部
111 労働者格納部
112 仕事格納部
113 仕事関連情報格納部
121 指示受信部
122 送信情報受信部
123 評価情報受信部
131 受任処理部
132 仕事関連情報取得部
133 スコア取得部
134 スコア処理部
141 処理結果出力部