(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023015958
(43)【公開日】2023-02-01
(54)【発明の名称】ゴルフ用小物入れ
(51)【国際特許分類】
A63B 57/20 20150101AFI20230125BHJP
A63B 102/32 20150101ALN20230125BHJP
【FI】
A63B57/20
A63B102:32
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021120068
(22)【出願日】2021-07-20
(71)【出願人】
【識別番号】520133112
【氏名又は名称】株式会社KSP
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】弁理士法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】崔 鍾植
(57)【要約】
【課題】ゴルフのプレイ中に、ゴルフ小物の取り出しをスムーズにかつ、ゴルフボールの汚れ落としも簡便にできプレイを迅速快適にすることを、提供する。
【解決手段】本発明によるゴルフ用小物入れは、平板状の主板と、該主板の一方の面に備えられティー、グリーンフォーク、鉛筆を含むゴルフ小物を挿入する少なくとも2つのポケット部と、主板の一方の面に備えられゴルフボール拭き具を容易に装着できる面ファスナー、スナップボタン及びフックからなる群から選択される少なくとも1つの結合部材と、主板の他方の面に備えられ、ベルトを通せるように設けた帯状部又はクリップとを有し、主板の一方の面に結合部材によって着脱自在に取り付けられるゴルフボール拭き具を更に有することを含む。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゴルフ用小物入れであって、
平板状の主板と、
該主板の一方の面に備えられティー、グリーンフォークを含むゴルフ小物を挿入する少なくとも2つのポケット部と、
前記主板の一方の面に備えられゴルフボール拭き具を容易に装着できる面ファスナー、スナップボタン及びフックからなる群から選択される少なくとも1つの結合部材と、
前記主板の他方の面に備えられ、ベルトを通せるように設けた帯状部又はクリップとを含むことを特徴とするゴルフ用小物入れ。
【請求項2】
前記主板の一方の面に前記結合部材によって着脱自在に取り付けられるゴルフボール拭き具を更に含むことを特徴とする請求項1に記載のゴルフ用小物入れ。
【請求項3】
前記ゴルフボール拭き具は略長方形または略楕円形を二つ折りにした形状であり、二つ折りの内側にゴルフボールを拭くための拭き取り部を含むことを特徴とする請求項2に記載のゴルフ用小物入れ。
【請求項4】
前記ゴルフ用小物入れの一端に前記ゴルフ用小物入れを吊り下げるための吊り下げ手段を連結するリングを含むことを特徴とする請求項1に記載のゴルフ用小物入れ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゴルフプレイヤーがプレイ中に携帯するティー、ボールマーカー、グリーンフォーク、ゴルフボール拭き具を同時に収納して携帯することができるゴルフ用小物入れに関し、特にゴルフボール拭き具を着脱することができるゴルフ用小物入れに関する。
【背景技術】
【0002】
ゴルフ場で、プレイヤーはティー、ボールマーカー、グリーンフォーク等の小物や、ゴルフボールの汚れを拭き取る物を携帯しながらプレイをする。これらの小物をバッグ等に収納していると、必要な時に即座に取り出して使用できない。このため、すぐに使うためには、身の回り特にゴルフウェアのポケットにこれらの小物を入れてプレイをすることが多い。しかしながら、ポケットにティー、ボールマーカー、グリーンフォーク、汚れ拭き等の用具を一緒に入れていると、すぐに目的物を取り出すことが出来ないだけでなくポケット内が汚れてしまう。また、分けて入れておいても、入れた場所を探して手間取ってしまう。
このような不具合を解消するために、種々の携帯用のホルダが市販されている。これらのホルダは衣服にクリップにより取り付けたり、ベルトや靴紐に係止されるための構成を備えている(特許文献1、2、3)。
【0003】
また、グリーン上では、パッティングに際し、ゴルフボールに泥が付着しているとゴルフボールの転がるラインが変わってしまうので、泥を取り去るためのゴルフボール拭きが必要になる。
ゴルフボールの泥を拭き取るために、拭きタオルを使用するには持ち歩かなくてはならない上に嵩張ってしまう。バッグに入れるとすると出し入れに手間取る。
特許文献1には、ゴルフボール拭きのクロスを内部に挟むポケット構造を有した用品収納ケースが開示されているが、着脱自在のゴルフボール拭き具の構成は開示されていない。
特許文献2、3には、ゴルフ小物の収納機能を有し、特にボールマーカーの収納機能に重点をおいたゴルフ用具携帯用ホルダが開示されているが、ゴルフボール拭きの構成は一切開示されていない。
特許文献4は、マイクロファイバーによるゴルフボールの汚れ落としを兼ねたゴルフボール入れであるが、ゴルフ小物のことについては開示されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実用新案登録第3133551号公報
【特許文献2】特許第5319963号公報
【特許文献3】実用新案登録第3177708号公報
【特許文献4】実用新案登録第3219905号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記従来のゴルフ用小物の収納における問題点に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、ゴルフのプレイ中に、ゴルフ小物の取り出しをスムーズにかつ、ゴルフボールの汚れ落としも簡便にできるゴルフ用小物入れを、提供するところにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するためになされた本発明によるゴルフ用小物入れは、平板状の主板と、該主板の一方の面に備えられティー、グリーンフォーク、鉛筆を含むゴルフ小物を挿入する少なくとも2つのポケット部と、前記主板の一方の面に備えられゴルフボール拭き具を容易に装着できる面ファスナー、スナップボタン及びフックからなる群から選択される少なくとも1つの結合部材と、前記主板の他方の面に備えられ、ベルトを通せるように設けた帯状部又はクリップとを含むことを特徴とする。
【0007】
前記主板の一方の面に前記結合部材によって着脱自在に取り付けられるゴルフボール拭き具を更に含むことが好ましい。
【0008】
前記ゴルフボール拭き具は略長方形または略楕円形を二つ折りにした形状であり、二つ折りの内側にゴルフボールを拭くための拭き取り部を含む面が設けてあることが好ましい。
【0009】
前記ゴルフ用小物入れの一端に前記ゴルフ用小物入れを吊り下げるための吊り下げ手段を連結するリングを含むことが好ましい。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係るゴルフ用小物入れによれば、どこでも手間取らずに、ティー、グリーンフォーク、鉛筆を含むゴルフの小物を取り出せ、またゴルフボールの汚れを取る場合、軽い汚れの場合は着脱自在のゴルフボール拭き具のスナップボタンを外して、ゴルフボール拭き具を装着したまま汚れを取り、汚れをしっかり取り除きたい場合は、ゴルフボール拭き具をはずしてゴルフボール拭き具で汚れを取ることが簡単に素早くできる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明の実施形態によるゴルフボール拭き具を装着した状態でのゴルフ用小物入れを正面から見た図である。
【
図2】本発明の実施形態によるゴルフボール拭き具を装着した状態でのゴルフ用小物入れの断面を表した図である。
【
図3】(a)本発明の実施形態によるゴルフ用小物入れの背面を表した図である。(b)本発明の実施形態によるゴルフ用小物入れの背面のスリットに、ベルトを通した状態を示している図である。
【
図4】本発明の実施形態によるゴルフ用小物入れからゴルフボール拭き具を分離した状態にある時の図である。
【
図5】(a)本発明の実施形態によるゴルフボール拭き具を正面から見た外観を表している図である。(b)本発明の実施形態によるゴルフボール拭き具の背面から見た外観を表している図である。
【
図6】本発明の実施形態によるゴルフボール拭き具を用いてゴルフボールの汚れを拭き取っている状態を表している図である。
【
図7】本発明の実施形態によるゴルフボール拭き具の開口部が半分である場合の外観を表している図である。
【
図8】本発明の別の実施形態を示したゴルフ用小物入れの正面図である。
【
図9】本発明の実施形態によるゴルフ用小物入れを吊り下げて装着するためのリング及びループのある紐を備えた場合の図である。
【
図10】本発明の実施形態によるゴルフ用小物入れを装着するためのクリップを備えた場合の図である。
【
図11】本発明の実施形態によるゴルフ用小物入れを装着するためのフックを備えた場合の図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
次に、本発明に係るゴルフ用小物入れを実施するための形態の具体例を、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態によるゴルフボール拭き具2を装着した状態でのゴルフ用小物入れ100を正面から見た図である。
本発明の実施形態によるゴルフ用小物入れ100は、主板1と主板1の一方の面に備えられティー10、鉛筆11、グリーンフォーク12を含むゴルフ小物を挿入する少なくとも2つのポケット部3と、ゴルフボール拭き具2を容易に装着できる面ファスナー4、スナップボタン及びフックからなる群から選択される少なくとも1つの結合部材を備える。
図1では、ティー10、鉛筆11、グリーンフォーク12用に3つのポケット部3が示されているが、数や位置はこの限りではない。また、主板1にマグネットが内蔵されているため、ボールマーカー13を装着できるようになっている。
図2は、
図1のゴルフ用小物入れ100の主板1と、ゴルフボール拭き具2のA-A線に沿って切断した断面図である。面ファスナー4でゴルフ用小物入れ100の主板1とゴルフボール拭き具2が結合している。また、ゴルフ用小物入れ100の主板1は、中空になっており中にマグネット5を内蔵している。このためボールマーカー13を装着できるようになっている。ゴルフボール拭き具2はスナップ7で開口部は閉じており、内部に拭き取り部6のクロスを備えている。
【0013】
図3(a)は、ゴルフ用小物入れ100の主板1の裏面を表しており、裏面には帯状部の両側にスリット8が開いている。
図3(b)は、ゴルフ用小物入れ100の主板1の背面にある帯状部の両側にあるスリット8にベルトを通した状態を表した図である。このようにスリット8にベルトを通してプレイヤーの体に装着して、プレイヤーがゴルフ用小物入れ100を携帯することができる。
【0014】
図4は、本発明の実施形態によるゴルフ用小物入れ100の主板1の一方の面に結合部材である面ファスナー4-1によって着脱自在に取り付けられるゴルフボール拭き具2を主板1から分離した状態を示す図である。ここでは、結合部材として、面ファスナー4-1の例を示しているが、スナップボタンやフックなどの結合部材であってもよい。
ゴルフボール拭き具2は簡単に取り外しできるため、プレイヤーは、ゴルフボール拭き具2を取り外してゴルフボールの汚れをしっかりと拭き取ることができる。また、軽微な汚れの場合にはゴルフ用小物入れ100に、ゴルフボール拭き具2を付けたまま、ゴルフボール拭き具2で汚れを取り除くことができる。ゴルフボール拭き具2は大きさが、例えば、ゴルフボール大である為、取り扱い易く楽にボールの汚れを落とせる。
【0015】
図5(a)は、本発明の実施形態によるゴルフボール拭き具2の正面を表している。ゴルフボール拭き具2は略長方形または略楕円形を二つ折りにした形状であり、二つ折りの内側にゴルフボールを拭くための拭き取り部6を備えた面が設けてある。スナップ7-1と7-2により使用しない時はゴルフボール拭き具2は閉じた状態を維持し、汚れを拭き取る時にスナップ7-1と7-2を外して、拭き取り部6を開口し、ゴルフボールの汚れを取る。
図5(b)は、本発明の実施形態によるゴルフボール拭き具2の裏面を表している。ゴルフボール拭き具2は、面ファスナー4-2と主板1の面ファスナー4-1により着脱できる。
【0016】
図6は、本発明の実施形態によるゴルフボール拭き具2の使用中の状態を示す。ゴルフボール拭き具2の中の拭き取り部6により、ゴルフボールを包み込むようにして汚れを拭き取る。拭き取り部6は、例えば、タオル状のクロスや襞のある布等汚れを拭き取りやすい材質からなっている。
【0017】
図7は、本発明の実施形態によるゴルフボール拭き具2において、ゴルフボールを入れる開口部が開放でなく切れ込みのみがある場合の形態を示す。この形態の場合は、ゴルフボール拭き具2にゴルフボールを入れ、拭き取り部6で揉むようにしてゴルフボールの汚れを拭き取る。拭き取り部6で取り除いた土などの汚れが拭き取り部6に残った場合は、ゴルフボール拭き具2を主板1から取り外して、拭き取り部6の汚れを取り除き、再度ゴルフボール拭き具2を主板1に結合して使用する。ゴルフボール拭き具2は、ポケット状になっているため、予備のゴルフボール入れとしても使用することができる。
【0018】
図8は、本発明の第2の実施形態によるゴルフ用小物入れ100を正面から見た図である。平板状の主板1にポケット20が更に設けてあり、このスリット部の中にスコアカード21や、プリペイドカード等のカード類を格納することができる。
【0019】
図9は、本発明の実施形態によるゴルフ用小物入れ100を、首に吊り下げて携帯するために、ゴルフ用小物入れ100の主板1の一端にリング15を設け、紐を通した状態を表した図であり、紐の上部のループ16の部分を首に掛けて使用する。
図9では吊り下げ手段として紐を例示したがチェーンでもよい。
図9では上記で説明したポケット部3や面ファスナ4は省略して示す。
【0020】
図10は、本発明の実施形態によるゴルフ用小物入れ100を携帯するために、ゴルフ用小物入れ100の主板1の一端にクリップ17を設けた状態を表す図である。このクリップ17により、ゴルフ用小物入れ100をズボンのポケットや上着、シャツのポケットやベルトに固定することができる。クリップ17の代わりに、
図11のようにフック18を用いてもよい。
図10、11では上記で説明したポケット部3や面ファスナ4は省略して示す。
【0021】
以上、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的範囲から逸脱しない範囲内で多様に変更することが可能である。
【符号の説明】
【0022】
1 主板
2 ゴルフボール拭き具
3 ポケット部
4、4-1、4-2 面ファスナー
5 マグネット
6 拭き取り部
7、7-1、7-2 スナップ
8 スリット
15 リング
16 ループ
17 クリップ
18 フック
20 ポケット