特開 2023-159676 土地情報・建物プラン提示サーバ及び土地情報・建物プラン提示プログラム

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】公開特許公報(A)

(11)【公開番号】P2023159676

(43)【公開日】2023-11-01

(54)【発明の名称】土地情報・建物プラン提示サーバ及び土地情報・建物プラン提示プログラム

(51)【国際特許分類】

   G06Q 50/16 20120101AFI20231025BHJP

【ＦＩ】

G06Q50/16

【審査請求】未請求

【請求項の数】3

【出願形態】ＯＬ

(21)【出願番号】P 2022069529

(22)【出願日】2022-04-20

(71)【出願人】

【識別番号】522160228

【氏名又は名称】藤井 雅弥

(74)【代理人】

【識別番号】100105957

【弁理士】

【氏名又は名称】恩田 誠

(74)【代理人】

【識別番号】100068755

【弁理士】

【氏名又は名称】恩田 博宣

(72)【発明者】

【氏名】藤井 雅弥

【テーマコード（参考）】

5L049

【Ｆターム（参考）】

5L049CC28

(57)【要約】

【課題】土地の土地情報または建物プランのプラン属性情報の検索条件に応じて、前記土地と当該土地にあう建物プランの組み合わせを顧客に提示できる土地情報・建物プラン提示サーバ及び土地情報・建物プラン提示プログラムを提供する。
【解決手段】サーバ１０の検索部２８は、顧客の端末から送信された検索条件が土地情報を含む場合は、当該検索条件に合致する土地情報を土地情報データベース２２から検索するとともに、当該土地情報の土地に相互に関連付けられた建物プランを読み出す。または、検索部２８は、検索条件が建物プランが有するプラン属性情報を含む場合は、当該検索条件に合致する前記建物プランを建物プランデータベース２３から検索するとともに、当該建物プランに相互に関連付けられた土地の土地情報を読み出して顧客端末に送信する。
【選択図】図２

【特許請求の範囲】

【請求項1】

販売対象の土地の土地情報を記憶する土地情報データベースと、
前記販売対象の土地と相互に関連付けられている建物プランを記憶する建物プランデータベースと、
顧客端末から、土地情報または建物プランの検索条件を受信する受信部と、
前記検索条件が土地情報を含む場合は、前記検索条件に合致する前記土地情報を前記土地情報データベースから検索するとともに、当該土地情報の土地に相互に関連付けられた建物プランを読み出し、または、前記検索条件が前記建物プランが有するプラン属性情報を含む場合は、当該検索条件に合致する前記建物プランを前記建物プランデータベースから検索するとともに、当該建物プランに相互に関連付けられた土地の土地情報を読み出しする検索部と、
前記検索部による検索結果を前記顧客端末に送信する送信部を備える土地情報・建物プラン提示サーバ。

【請求項2】

前記土地情報データベースが記憶する前記土地情報は、土地の平面図、土地の画像の少なくともいずれか一つを含む請求項１に記載の土地情報・建物プラン提示サーバ。

【請求項3】

コンピュータを、
販売対象の土地の土地情報を記憶する土地情報データベースと、
前記販売対象の土地と相互に関連付けられている建物プランを記憶する建物プランデータベースと、
顧客端末から、土地情報または建物プランの検索条件を受信する受信部と、
前記検索条件が土地情報を含む場合は、前記検索条件に合致する前記土地情報を前記土地情報データベースから検索するとともに、当該土地情報の土地に相互に関連付けられた建物プランを読み出し、または、前記検索条件が前記建物プランが有するプラン属性情報を含む場合は、当該検索条件に合致する前記建物プランを前記建物プランデータベースから検索するとともに、当該建物プランに相互に関連付けられた土地の土地情報を読み出しする検索部と、
前記検索部による検索結果を前記顧客端末に送信する送信部として機能させる土地情報・建物プラン提示プログラム。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

本発明は、土地情報・建物プラン提示サーバ及び土地情報・建物プラン提示プログラムに関する。

【背景技術】

【0002】

顧客がサーバにインターネットを介してアクセスすることにより、当該サーバから得た住宅情報を顧客端末にて提示する技術は、特許文献１及び特許文献２により公知である。特許文献１では、サーバは、顧客から指定された条件に基づいて住宅情報としての３次元住宅モデルを生成して顧客端末に提示するというものである。特許文献２では、家主が予め住宅情報提供サーバに、住宅情報を地図情報と結びつけて記憶させておく。そして、顧客端末からの検索要求があった際、住宅情報提供サーバは、顧客が送信した検索条件に合致した住宅情報を前記地図情報とともに顧客端末に送信して提示するというものである。

【先行技術文献】

【特許文献】

【0003】

【特許文献1】特開２００５－１４９０５９号公報

【特許文献2】特開２０１４－６８９７号公報

【発明の概要】

【発明が解決しようとする課題】

【0004】

ところで、建物を新築したいと希望しているが、土地を所有しない顧客は、建物のプランと、土地の両方を同時期に取得する必要がある。特許文献１では、３次元住宅モデルを顧客に提示するのみであるため、前記３次元住宅モデルで建設が可能な土地については、顧客は知ることができない。特許文献２では、賃貸、或いは、中古住宅の売買を地主或いは家主が予めサーバに、住宅情報と地図情報とを結びつけて登録することが前提となっている。この場合、土地及びその土地に新たなプランの建物を建設することを希望する顧客には適さない提示方法である。

【0005】

住宅購入及び土地購入は、個人の顧客にとっては一生に一度の大きな買い物となるため、限られた予算を、土地の方に重点をおくか、居住空間となる住宅プランに重点を置くかでその予算配分の仕方が異なる。例えば、限られた予算の中で、土地購入のコストを小さくしても建築コストは削りたくないということもある。この場合は、顧客は、住宅プランを優先して、購入コストがかからない土地を探す希望を有する。一方、土地は狭くて土地購入費は高くなるが、通勤等のために駅等に近い場所に住宅を適切な低予算で建設できる住宅プランを所望する顧客もある。

【0006】

上記例は、個人の場合の例を挙げたが、法人が新たな土地を所望し、かつ、その土地に建物を新築したいと希望する場合は、建物プランと、土地の両方を同時期に取得する必要があるため、土地と建物プランを適切に組み合わせた提示が望まれている。

【0007】

本発明の目的は、土地の土地情報または建物プランのプラン属性情報の検索条件に応じて、前記土地と当該土地にあう建物プランの組み合わせを顧客に提示できる土地情報・建物プラン提示サーバ及び土地情報・建物プラン提示プログラムを提供することにある。

【課題を解決するための手段】

【0008】

上記問題点を解決するために、本発明の土地情報・建物プラン提示サーバは、販売対象の土地の土地情報を記憶する土地情報データベースと、前記販売対象の土地と相互に関連付けられている建物プランを記憶する建物プランデータベースと、顧客端末から、土地情報または建物プランの検索条件を受信する受信部と、前記検索条件が土地情報を含む場合は、前記検索条件に合致する前記土地情報を前記土地情報データベースから検索するとともに、当該土地情報の土地に相互に関連付けられた建物プランを読み出し、または、前記検索条件が前記建物プランが有するプラン属性情報を含む場合は、当該検索条件に合致する前記建物プランを前記建物プランデータベースから検索するとともに、当該建物プランに相互に関連付けられた土地の土地情報を読み出しする検索部と、前記検索部による検索結果を前記顧客端末に送信する送信部を備えるものである。

【0009】

また、前記土地情報データベースが記憶する前記土地情報は、土地の平面図、土地の画像の少なくともいずれか一つを含むことが好ましい。
本発明の土地情報・建物プラン提示プログラムは、コンピュータを、販売対象の土地の土地情報を記憶する土地情報データベースと、前記販売対象の土地と相互に関連付けられている建物プランを記憶する建物プランデータベースと、顧客端末から、土地情報または建物プランの検索条件を受信する受信部と、前記検索条件が土地情報を含む場合は、前記検索条件に合致する前記土地情報を前記土地情報データベースから検索するとともに、当該土地情報の土地に相互に関連付けられた建物プランを読み出し、または、前記検索条件が前記建物プランが有するプラン属性情報を含む場合は、当該検索条件に合致する前記建物プランを前記建物プランデータベースから検索するとともに、当該建物プランに相互に関連付けられた土地の土地情報を読み出しする検索部と、前記検索部による検索結果を前記顧客端末に送信する送信部として機能させるものである。

【発明の効果】

【0010】

本発明によれば、土地の土地情報または建物プランのプラン属性情報の検索条件に応じて、土地と当該土地に合う建物プランを組み合わせて顧客に提示できる効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【0011】

【図1】本発明を具体化した一実施形態の土地情報・建物プラン提示サーバ、顧客端末、建築設計事務所端末、及び不動産事務所端末間の通信システムの概略図である。

【図2】一実施形態の建物プラン提示サーバの機能ブロック図である。

【図3】一実施形態の建物プラン提示サーバと顧客端末間の通信の一例の説明図である。

【図4】顧客の端末のディスプレイに表示されたホームページの画面の説明図である。

【図5】顧客の端末のディスプレイに表示された土地検索条件入力画面の例の説明図である。

【図6】顧客の端末のディスプレイに表示された土地検索結果の画面の例の説明図である。

【図7】顧客の端末のディスプレイに表示された土地検索結果の土地についての建物プランの選択画面の説明図である。

【図8】一実施形態の土地情報・建物プラン提示サーバと顧客端末間の通信の一例の説明図である。

【図9】顧客の端末のディスプレイに表示されたプランギャラリー画面の説明図である。

【図10】顧客の端末のディスプレイに表示された検索条件入力画面の説明図である。

【図11】顧客の端末のディスプレイに表示された建物プランについての土地の選択画面の説明図である。

【図12】土地及び建物プランについて、問合わせするための、顧客属性の入力画面である。

【発明を実施するための形態】

【0012】

（実施形態）
以下、本発明を具体化した一実施形態の土地情報・建物プラン提示サーバを図１～図１２を参照して説明する。図１に示すように、土地情報・建物プラン提示サーバ１０は、インターネット１２に接続されている。土地情報・建物プラン提示サーバ１０を、以下では単にサーバ１０という。インターネット１２には、端末１４ａ、１４ｂ、１５、１６が接続されている。端末１４ａ、１４ｂ、１５、１６は、パーソナルコンピュータからなり、周辺機器として入力装置、ディスプレイ等（いずれも図示せず）が接続されている。端末１４ａ、１４ｂは、土地情報・建物プランを求める顧客の端末である。端末１５は、建築設計事務所、建築デザイナー或いは建築業者の端末である。以下では、端末１５は、建築設計事務所の端末という。端末１６は、不動産業者や土地との売り主の端末である。以下、端末１６は、不動産業者の端末という。

【0013】

サーバ１０は、顧客に対して不動産業者等の売り主が販売対象の土地の土地情報及びその土地に建設可能な建物プランが載ったウェブサイトを提供する仲介業者のサーバである。サーバ１０には、周辺機器として入力装置、ディスプレイ等（いずれも図示せず）が接続されている。前記入力装置はキーボード、マウス等の入力デバイスのことをいう。前記ディスプレイは、液晶表示装置、或いはＣＲＴ等のことをいう。

【0014】

端末１４ａ、１４ｂ、１５、１６は、ブラウザ機能を有していて、インターネット１２を介してサーバ１０が提供するウェブサイトを端末１４ａ、１４ｂ、１５、１６にそれぞれ接続されたディスプレイにて見ることが可能となっている。すなわち、土地情報・建物プランを求める顧客は、端末１４ａ、１４ｂの前記ブラウザ機能により、前記ウェブサイトにアクセスすることにより、土地情報及びその土地に建設可能な建物プランを取得することが可能である。

【0015】

（サーバ１０）
図２に示すサーバ１０は、コンピュータからなり、図示はしないがＣＰＵ（中央処理装置）、記憶部、及び図２に示す通信インターフェイス２０を備える。前記ＣＰＵは、後述する土地情報・建物プラン提示プログラムを実行する。このことにより、ＣＰＵは図２に示す土地情報登録部２５、建物プラン登録部２６、顧客情報登録部２７、及び検索部２８として機能させるとともに、これらをコントロールする制御部２１としても機能する。

【0016】

前記記憶部は、ＲＯＭ、ＲＡＭ、及びＨＤＤ（ハードディスクドライブ）、ＳＳＤ（ソリッドステートドライブ）等からなるストレージ装置を備える。ＲＯＭは、ＢＩＯＳやファームウェアが記憶される。ＲＡＭは作業用メモリである。ＨＤＤ（ハードディスククドライブ）、ＳＳＤ（ソリッドステートドライブ）等からなるストレージ装置には、土地情報・建物プラン提示プログラムが記憶されている。また、前記ストレージ装置は、土地情報データベース２２、建物プランデータベース２３、及び顧客情報データベース２４が格納されている。

【0017】

（土地情報データベース２２）
土地情報データベース２２は、不動産業者等の売り主が売りたい土地毎に、土地情報が記録されている。サーバ１０は、売り主が売りたい土地毎に端末１６から入力された土地情報を受信すると、土地情報登録部２５が前記売り主が売りたい土地毎に土地情報データベース２２に登録する。

【0018】

前記土地情報は、下記のものを含む。
土地の平面図、土地所在地情報（都道府県名、市町村名、地域名、小学校区、中学校区を含む）、交通機関情報（駅名、駅からの距離、駅名からの所要時間、駅名から目的駅までの乗車時間、バス停、バス停からの距離、バス停からの所要時間、バス停から目的バス停又は目的駅までの乗車時間）。

【0019】

土地の価格及び建築前提情報（土地面積、建築条件（容積率、建坪率等を含む）、状況（更地、古家あり等を含む））。
土地の権利関係情報（所有権、賃借権、地上権、定期借地権、規模（区画数）。なお、これらの情報公開日等を含む。）。土地の画像情報（３Ｄビュー、物件ムービー、ＶＲ（Virtual reality）、ＡＲ（Augmented Reality等））。

【0020】

立地及び土地特徴情報（高台に立地、角地、整形地、平坦地、前面道路6ｍ以上、南側道路、北側道路、西側道路、東側道路、前面棟無し、各用途地域、地盤調査等を含む。）。周辺環境情報（スーパー、病院、幼稚園、保育園、小学校、中学校、高校、大学、専門学校等を含む）。ガス種情報（都市ガス、ＬＰガス）、水供給及び水排出情報（水道、井戸水、下水道、浄化槽）。土地売買時の交渉先情報（代理人による売買か売り主本人）。

【0021】

また、不動産業者等の売り主が売りたい土地毎に、後述する建物プランと相互に関連付けられている。その土地に実現できる建物プランは、１つとは限らず２つ以上あってもよい。前記土地情報のうち、例えば、土地所在地情報、交通機関情報、土地の価格及び建築前提情報、土地の権利関係情報、立地及び土地特徴情報、周辺環境情報は、土地の検索条件となりうるものである。なお、前記土地の検索条件は、前述のものに限定するものではない。

【0022】

（建物プランデータベース２３）
建物プランデータベース２３には、土地情報データベース２２に格納された土地の土地情報について、土地毎にその土地に実現できる建物プランが記憶されている。本実施形態では、建物プランは、住宅プランとしている。各建物プランは、土地情報データベース２２に格納された土地情報を有する土地であって、この建物プランが実現できる土地と相互に関連付けられている。建物プランと相互に関連付けられている土地は１つとは限らず、２つ以上あってもよい。

【0023】

建築設計事務所の端末１５からサーバ１０に、建物プランと同建物プランと相互に関連付けられる土地を特定する関連付けデータが送信されて、関連付けデータに基づきサーバ１０の建物プラン登録部２６が、建物プランと土地の土地情報と相互に関連付けする。

【0024】

建物プランは、建物の画像情報（間取り図、外形画像、部屋内画像等）を含む。外形画像及び部屋内画像は、静止画像、３Ｄビュー、物件ムービー、ＶＲ（Virtual reality）、ＡＲ（Augmented Reality）等のいずれであってもよい。

【0025】

また、建物プランは、下記の各種情報をプラン属性情報として含む。
コンセプト情報（吹き抜け、天井が高い、屋上付き、趣味を愉しむ、ペット、省エネ、エコ、免震、耐震、制震、高断熱、眺望、別荘等）。

【0026】

建物工法情報（在来工法、ＳＥ工法、鉄骨、鉄筋コンクリート、鉄骨鉄筋コンクリート等）。
建物数値情報（延床面積、建築面積）。関連付けられた土地との適合評価情報。

【0027】

住宅種類情報（新築住宅、中古住宅（リノベーション）、平家、２階立て、２世帯住宅、店舗兼用、狭小住宅／変形地住宅）。
建築設計事務所情報（建築設計事務所名、設計者名、デザイナー名等）。

【0028】

建築意匠情報（モダン、ジャパニーズ、ナチュラル、カントリー、クラシック、ラグジュアリー、エスニック等）。 間取り情報（１Ｋ、１ＤＫ、１ＬＤＫ、２Ｋ、２ＤＫ、２ＬＤＫ、３Ｋ、３ＤＫ、３ＬＤＫ、４Ｋ、４ＤＫ、４ＬＤＫ、５Ｋ、５ＤＫ、５ＬＤＫ、それ以上）。

【0029】

建物プランの価格。玄関向き情報（南玄関、北玄関、東玄関、西玄関）。
環境対策等の有無情報（長期優良住宅（耐震性、省エネ性能）、低炭素住宅（省エネ性能）、オール電化、太陽光システム、省エネ給湯器等）。住宅評価性能評価書。税制優遇または金利優遇の有無情報（長期優良住宅、低炭素住宅、フラット３５Ｓ適合等）。各種スペースの面積情報（ＬＤＫ、居室、玄関、収納、パントリー、及びキッチンの広さ（〇〇畳上、〇〇平方ｍ以上、〇〇坪以上）、浴室広さ（１坪、１．２５坪、１．５坪、それ以上）、駐車場台数）。ルーム情報（床暖房、バリアフリー、スキップフロア、全居室収納、書斎、ウォークインクローゼット、和室、子供部屋、ロフト、メゾネット、暖炉、防音室、ホームシアター、シューズクローク等）。

【0030】

外装素材情報（プレーン、木質系、レンガ系、コンクリート、ガラス張り、漆喰、石張り系、金属系、タイル系等）。外装色、室内色情報（ホワイト、ブラック、グレー、ベージュ、アイボリー、ブラウン、グリーン、レッド、オレンジ、ピンク、イエロー、ブルー、マルチカラー等）。キッチン情報（システムキッチン、対面式キッチン、アイランドキッチン、ＩＨクッキングヒーター、食器洗浄乾燥機、ダブルボウル（洗面台）、パントリー、都市ガス、ＬＰガス等）。バス情報（バスコート、サウナ等）。庭情報（庭、テラスバルコニー、アトリウム、中庭、水盤プール付、ハンモック）。駐車場情報（ガレージ、カーポート、車庫、電気自動車充電コンセント等）。その他情報（地下室）。なお、上記の各種情報は一例であって、これらに限定するものではない。

【0031】

（実施形態の作用）
次に、本実施形態のサーバ１０の作用を図１～図１２を参照して説明する。ここでは、顧客が図１に示す端末１４ａを使用して、インターネット１２を介してサーバ１０にアクセスした場合について説明する。図３は、顧客の端末１４ａがインターネット１２を介してサーバ１０にアクセスした場合、端末１４ａとサーバ１０が相互の通信によりそれぞれ行う処理のフローチャートである。

【0032】

＜１．１．土地情報の要求＞
サーバ１０は、前記土地情報・建物プラン提示プログラムが実行されていて、顧客の端末１４ａから送信される後述の各種の要求信号に応じて、図３に示すＳ１４、Ｓ２０、Ｓ２８、Ｓ３６、Ｓ４２、Ｓ５０、Ｓ５２の処理を実行する。以下、具体的に説明する。

【0033】

土地及び建物プランのうち、まず土地を探したい顧客の場合、顧客は端末１４ａを用いて仲介業者のサーバ１０にアクセスすることにより、ウェブサイトのホームページ（トップページ）の送信を要求する（Ｓ１２）。

【0034】

サーバ１０は、通信インターフェイス２０により、前記要求を受信し、この要求に応答して、ウェブサイトのホームページ（ＨＯＭＥ ＰＡＧＥ）を通信インターフェイス２０にて端末１４ａに送信する（Ｓ１４）。通信インターフェイス２０は、受信部及び送信部に相当する。サーバ１０は端末１４ａと送受信する場合、通信インターフェイス２０を介して行うが、以下では、説明の便宜上、サーバ１０と端末１４ａとが交信する場合、通信インターフェイス２０の説明を省略するものとする。

【0035】

図３、図４に示すように端末１４ａは、送信されたウェブサイトのホームページを、ディスプレイに表示する（Ｓ１６）。図４は、顧客の端末１４ａのディスプレイに表示されたホームページの画面である。図４に示すように、ホームページの画面３０は、土地・プラン選択の画面となっていて、プランギャラリーボタン３１及び「土地探すへ」ボタン３２が設けられている。

【0036】

顧客が、図示しないマウスポインタを「土地探すへ」ボタン３２に合わせて操作装置である図示しないマウスをクリックすると、端末１４ａから、サーバ１０へ土地を探すための検索条件入力画面の要求信号が送信される（Ｓ１８）。以下では、図示しないマウスのクリック操作を単にクリック操作という。

【0037】

サーバ１０は、前記要求信号を受信し、この要求に応答して、ウェブサイトの検索条件入力画面のウェブページを端末１４ａに送信する（Ｓ２０）。図５に示すように端末１４ａは、送信されたウェブサイトの検索条件入力画面のウェブページを、ディスプレイに表示する（Ｓ２２）。

【0038】

図５は、顧客の端末１４ａのディスプレイに表示されたウェブサイトの検索条件入力画面である。図５に示すように検索条件入力画面３４は、都道府県入力欄３５、市町村入力欄３６、学校名入力欄３７、価格下限入力欄３８、価格上限入力欄３９、面積下限入力欄４０、面積上限入力欄４１、接道方向入力欄４２、件数表示欄４３及び検索ボタン４４を有する。上記各種の入力欄の右端はポップアップ操作ボタンとなっている。ポップアップ操作ボタンがクリック操作されると、そのタイトルにあった複数の候補または数値がポップアップ表示され、この表示された候補または数値に対してクリック操作されることにより、当該タイトルの検索条件の選択入力が可能となっている。件数表示欄４３には、前記検索条件が入力されていない場合の土地の候補数が表示される。なお、図５に示す検索条件の入力欄の表示は一例であって、例示されている以外の他の土地情報に含まれる項目についての入力欄、或いはチェックボックス付きの選択欄を設けてもよい。

【0039】

上記各種の入力欄の検索条件の入力が完了した後、顧客により、検索ボタン４４がクリック操作されると、端末１４ａから、前記検索条件が付された検索要求がサーバ１０に送信される（Ｓ２４）。前記検索条件を受信したサーバ１０は、検索部２８により、土地情報データベース２２に登録されている土地の中から、この検索条件に合致する土地情報を有する土地を検索する（Ｓ２６）。図３に示すようにサーバ１０は、検索部２８が前記検索条件に合致する土地情報を有する土地の検索結果を端末１４ａに送信する（Ｓ２８）。

【0040】

図６に示すように端末１４ａは、送信された検索結果をディスプレイに表示する（Ｓ３０）。図６は、顧客の端末１４ａのディスプレイに表示された土地検索結果の例の画面４５である。前記土地の検索結果の候補数（土地の数）が１つ以上ある場合、端末１４ａは、土地毎に、図６に示すように、土地情報表示領域５０をディスプレイに表示する。図６では、前記土地の検索結果の候補数（土地の数）が２つの場合であって、２つの土地情報表示領域５０（５０Ａ、５０Ｂ）が表示されている。

【0041】

土地情報表示領域５０は、土地写真欄５１ａ、土地売買時の交渉先情報欄５１ｂ、土地の平面図欄５１ｃ、土地の価格欄５３、土地面積欄５４、接道方向欄５５、及び学校名欄５６を有する。これらの欄には、その欄名に関する情報が表示される。例えば、土地写真欄５１ａは、土地の代表的な画像が表示される。接道方向欄５５には、土地に接する道路がその土地に対して南の場合は南側道路、北の場合は北側道路、西の場合は西側道路、東の場合は東側道路が表示される。

【0042】

また、土地情報表示領域５０の下方には土地画像要求ボタン５７、及び建物プラン表示要求ボタン５８が表示される。土地画像要求ボタン５７は、クリック操作されると、土地写真欄５１ａに表示されている画像以外の当該土地の他の画像の表示要求が、サーバ１０に送信される。この結果、サーバ１０から土地の他の画像が送信されることにより、他の画像が端末１４ａのディスプレイに表示される。

【0043】

建物プラン表示要求ボタン５８は、当該土地に合う建物プランを顧客が要望する場合にクリック操作される。この場合については、後述する。前記土地の検索結果の候補数（土地の数）が多い場合は、さらに絞り込みができるように、画面４５には、絞り込み検索のための検索条件入力欄表示領域４６が設けられている。図６に示すように検索条件入力欄表示領域４６は、都道府県入力欄３５、市町村入力欄３６、学校名入力欄３７、価格下限入力欄３８、価格上限入力欄３９、接道方向入力欄４２、リセットボタン４７、件数表示欄４８及び検索ボタン４９を有する。なお、図６に示す絞り込み検索のための検索条件の入力欄の表示は一例であって、例示されている以外の他の土地情報に含まれる項目についての入力欄、或いはチェックボックス付きの選択欄を設けてもよい。

【0044】

上記各種の入力欄の右端はポップアップ操作ボタンとなっている。ポップアップ操作ボタンがクリック操作されると、そのタイトルにあった複数の候補または数値がポップアップ表示され、この表示された候補または数値に対してクリック操作されることにより、当該タイトルの検索条件の選択入力が可能となっている。入力欄３５～３９、４２は、図５で説明した入力欄３５～３９、４２と同じであるため、説明を省略する。

【0045】

これらの入力欄３５～４２は、検索条件の再入力が可能となっている。リセットボタン４７がクリック操作されると、前記入力欄３５～４２に入力された条件がリセットされるため、再入力が可能である。これらの入力欄３５～４２に検索条件が入力された後、検索ボタン４９がクリック操作されると、端末１４ａはサーバ１０に対してこれらの検索条件を前提とした検索要求を行う。

【0046】

サーバ１０は、この検索要求に応じて、上述したＳ２６と同様に土地を検索し、Ｓ２８と同様に検索結果を端末１４ａに送信する。端末１４ａはディスプレイにその検索結果を図６に示す画面４５と同様に表示する。件数表示欄４８には、前記土地の検索結果の候補数（土地の数）が表示される。

【0047】

なお、図６に示す画面４５において、ホーム（ＨＯＭＥ）ボタン５９がクリック操作されると、図４に示すホームページの画面３０に戻る。また、画面４５において、建物プランボタン６０がクリック操作されると、図９のプランギャラリー画面１００が表示される。図９のプランギャラリー画面１００については後述する。また、画面４５において、土地ボタン６１がクリック操作されると、図５の検索条件入力画面３４に戻る。

【0048】

＜１．２．土地に合う建物プランの要求＞
図６の画面４５における土地情報表示領域５０Ａ、５０Ｂのいずれか一方の建物プラン表示要求ボタン５８がクリック操作されたとする。すると、クリック操作されたその土地情報に相互に関連付けられた建物プランの検索要求が端末１４ａからサーバ１０に送信される（Ｓ３２）。

【0049】

サーバ１０が前記検索要求を受信すると、検索部２８は、当該検索要求に含まれる土地情報に相互に関連付けられた建物プランを、建物プランデータベース２３に登録されている建物プランの中から、検索する（Ｓ３４）。図３に示すようにサーバ１０は、検索部２８による検索結果の建物プラン及びそのプラン属性情報を端末１４ａに送信する（Ｓ３６）。

【0050】

図７に示すように端末１４ａは、送信された検索結果の建物プランをディスプレイに表示する（Ｓ３８）。図７は、顧客の端末１４ａのディスプレイに表示された検索結果の建物プランの表示例を示す画面６２である。

【0051】

画面６２には、クリック操作された建物プラン表示要求ボタン５８が属する土地情報表示領域５０（土地写真欄５１ａ）の画像と同じ画像を表示する土地写真欄６３、交渉先情報欄６４及び建物プラン表示欄６５が表示される。検索結果の建物プランが１つ以上ある場合、端末１４ａは、建物プラン毎に、図７に示すように、建物プラン表示欄６５をディスプレイに表示する。図７では、建物プランの候補数（建物プランの数）が２つの場合であって、２つの建物プラン表示欄６５（６５Ａ、６５Ｂ）が表示されている。

【0052】

建物プラン表示欄６５は、建物プランの画像欄６６ａ、６６ｂ、建築設計事務所情報欄６７、建物プランの価格欄６８、延床面積欄６９、玄関向き欄７０、及び間取り情報欄７１を有する。これらの欄には、その欄名に関する情報が表示される。また、図示しないが、建物プラン表示欄６５には、建物プランに対して土地がぴったりなのか、ゆとりがあるのか、広すぎるのかの、関連付けられた土地との適合評価が、表示される。この適合評価は、前記建物プランデータベース２３に記録された、関連付けられた土地との適合評価情報に基づいている。図７に示すように、建物プラン表示欄６５の下方には建物プラン画像要求ボタン７２、及び「建物プラン・土地の問合わせ」ボタン７３が表示される。

【0053】

建物プラン画像要求ボタン７２がクリック操作されると、画像欄６６ａ、６６ｂに表示されている画像以外の当該建物プランの他の画像の表示要求が、サーバ１０に送信される。この建物プランの画像には、間取り図、外形画像、部屋内画像を含む。この結果、サーバ１０から建物プランの他の画像が送信されることにより、他の画像が端末１４ａのディスプレイに表示される。「建物プラン・土地の問合わせ」ボタン７３がクリック操作された場合は、後述する＜１．３．問合わせ＞で説明する。なお、前記建物プランの検索結果の候補数（建物プランの数）が多い場合は、さらに絞り込みができるように、画面６２には、絞り込み検索のための検索条件入力欄表示領域７７が設けられている。

【0054】

図７に示すように検索条件入力欄表示領域７７は、平家、２階立て等を選択する住宅種類選択欄７８、価格下限入力欄７９、価格上限入力欄８０、玄関向き選択欄８１、リセットボタン８２、件数表示欄８３及び検索ボタン８４を有する。住宅種類選択欄７８及び玄関向き選択欄８１は、各選択項目がチェックボックスとなっている。価格下限入力欄７９、及び価格上限入力欄８０の右端はポップアップ操作ボタンとなっている。なお、図７に示す絞り込み検索のための検索条件の入力欄の表示は一例であって、例示されている以外の他のプラン属性情報に含まれる項目についての入力欄、或いはチェックボックス付きの選択欄を設けてもよい。

【0055】

これらの入力欄及び選択欄２は、検索条件の再入力が可能となっている。リセットボタン８２がクリック操作されると、前記入力欄及び選択欄に入力された条件がリセットされるため、再入力が可能である。これらの入力欄及び選択欄に検索条件が入力された後、検索ボタン８４がクリック操作されると、端末１４ａはサーバ１０に対してこれらの検索条件が付された検索要求を行う。

【0056】

サーバ１０は、この検索要求に応じて、建物プランを検索し、その検索結果を端末１４ａに送信する。端末１４ａはディスプレイにその検索結果を図７に示す画面４５と同様に表示する。件数表示欄８３には、前記建物プランの検索結果の候補数（建物プランの数）が表示される。なお、図７に示す画面６２において、「この土地についての問合わせ」ボタン７４がクリック操作された場合は、後述する＜１．３．問合わせ＞で説明する。

【0057】

また、画面６２において、土地詳細ボタン７５がクリック操作されると、土地写真欄６３に表示されている土地についての土地情報の詳細表示要求が、端末１４ａからサーバ１０に送信される。サーバ１０は、この要求に応じて、前記土地情報の詳細を、土地情報データベース２２から読み出して、端末１４ａに送信する。端末１４ａは、受信した前記土地情報の詳細を端末１４ａのディスプレイに表示する。また、画面６２において、「土地を探すへ戻る」ボタン７６がクリック操作されると、図５の検索条件入力画面３４に戻る。

【0058】

＜１．３．問合わせ＞
図７に示す、「建物プラン・土地の問合わせ」ボタン７３、または「この土地についての問合わせ」ボタン７４がクリック操作されると、図３に示すように端末１４ａからサーバ１０に問合わせ要求が送信される（Ｓ４０）。サーバ１０は、この問合わせ要求に応じて、問合わせ応答として、問合わせ画像を端末１４ａに送信する（Ｓ４２）。端末１４ａは、受信した問合わせ画像をディスプレイに表示する（Ｓ４４）。図１２は、前記問合わせ画像を表示した問合わせ画面８５である。問合わせ画面８５は、問合わせするための、顧客属性の入力画面となっている。

【0059】

問合わせ画面８５は、顧客の名前入力欄８６、電話番号入力欄８７、メールアドレス入力欄８８、選択中の建物プランについての問い合わせ内容が入力される問合わせ入力欄８９、選択中の土地についての問合わせ内容が入力される問合わせ入力欄９０を有する。また、問合わせ画面８５は、送信ボタン欄９１及びホーム（ＨＯＭＥ）ボタン９２が設けられている。

【0060】

顧客の名前入力欄８６、電話番号入力欄８７、及びメールアドレス入力欄８８に入力された内容は、顧客情報となる。上記各入力欄に必要事項が入力された後、送信ボタン欄９１がクリック操作されると、端末１４ａは、問合わせ内容とともに、顧客情報をサーバ１０に送信する（Ｓ４６）。

【0061】

サーバ１０の顧客情報登録部２７は、受信した問合わせ内容と顧客情報を、顧客情報データベース２４に登録する（Ｓ４８）。仲介業者の担当者は、この受信した問合わせ内容に応じた回答を例えばメールで通知する（Ｓ５０）。或いは、前記問合わせ内容が土地及び建物プランを購入希望の場合、仲介業者の担当者は、前記土地の交渉先、及び建物プランの建築設計事務所等にメール等で通知する（Ｓ５２）。ホーム（ＨＯＭＥ）ボタン９２がクリック操作されると、図４に示すホームページの画面３０に戻る。

【0062】

＜２．１．建物ブランの要求＞
次に、図４に示すホームページの画面３０において、顧客によりプランギャラリーボタン３１がクリック操作された場合、図８に示すように端末１４ａから、サーバ１０へ建物プランを探すための検索画面の要求信号が送信される（Ｓ１１８）。サーバ１０は、前記要求信号を受信すると、この要求に応答して、ウェブサイトの検索条件入力画面のウェブページ、及び、建物プランデータベース２３の登録されている建物プランの画像及びプラン属性情報に関する情報を端末１４ａに送信する（Ｓ１２０）。なお、本例では、前記プラン属性情報は価格、延床面積、玄関向き、及び間取りであるが、これに限定するものではない。

【0063】

図９に示すように端末１４ａは、送信された建物プランの画像及びプラン属性情報を、ディスプレイに表示する（Ｓ１２２）。図９は、顧客の端末１４ａのディスプレイに表示されたウェブサイトのプランギャラリー画面１００である。建物プランが複数ある場合、プランギャラリー画面１００には、建物プラン毎に、図９に示すように、複数の建物プラン表示欄１０１が設けられている。図９では、４つの建物プラン表示欄１０１（１０１Ａ～１０１Ｄ）が設けられているが、５件以上の建物プランは、スクロールすることで顧客は見ることが可能となっている。建物プラン表示欄１０１は、プラン名欄１０２、建物プランの画像欄１０３、１０４、建築設計事務所情報欄１０５、建物プランの価格欄１０６、延床面積欄１０７、玄関向き欄１０８、及び間取り情報欄１０９を有する。これらの欄には、その欄名に関する情報が表示される。

【0064】

図９に示すように、建物プラン表示欄１０１の下方には建物プラン画像要求ボタン１１０、及び「実現可能な土地」ボタン１１１が表示される。建物プラン画像要求ボタン１１０がクリック操作されると、画像欄１０３、１０４に表示されている画像以外の当該建物プランの他の画像の表示要求が、サーバ１０に送信される。この結果、サーバ１０から建物プランの他の画像が送信されることにより、他の画像が画像欄１０３、１０４に表示される。「実現可能な土地」ボタン１１１がクリック操作された場合については、後述する。図９に示すプランギャラリー画面１００には、建物プランの絞り込み検索を行うための検索条件入力欄表示領域１７７が設けられている。

【0065】

図９に示すように検索条件入力欄表示領域１７７は、平家、２階立て等を選択する住宅種類選択欄１７８、価格下限入力欄１７９、価格上限入力欄１８０、玄関向き選択欄１８１、リセットボタン１８２、件数表示欄１８３及び検索ボタン１８４を有する。これらの欄は、図７に示す住宅種類選択欄７８、価格下限入力欄７９、価格上限入力欄８０、玄関向き選択欄８１、リセットボタン８２、件数表示欄８３及び検索ボタン８４と同様であるため、説明を省略する。なお、図９に示す検索条件の入力欄の表示は一例であって、例示されている以外の他のプラン属性情報に含まれる項目についての入力欄、或いはチェックボックス付きの選択欄を設けてもよい。

【0066】

従って、これらの入力欄及び選択欄に検索条件が入力された後、検索ボタン１８４がクリック操作されると、端末１４ａはサーバ１０に対してこれらの検索条件が付された検索要求を行う。サーバ１０は、この検索要求に応じて、建物プランデータベース２３から建物プランを検索し、その検索結果を端末１４ａに送信する。端末１４ａはディスプレイにその検索結果を図９に示す画面４５と同様に表示する。件数表示欄１８３には、前記建物プランの検索結果の候補数（建物プランの数）が表示される。

【0067】

「実現可能な土地」ボタン１１１がクリック操作された場合について説明する。顧客が希望する建物プランの建物プラン表示欄１０１における「実現可能な土地」ボタン１１１がクリック操作されると、図８に示すように端末１４ａから、検索条件入力画面要求がサーバ１０に送信される（Ｓ１２４）。サーバ１０は、前記要求に応じて検索条件入力画面のウェブページを端末１４ａに送信する（Ｓ１２６）。

【0068】

この結果、図１０に示すように端末１４ａは、図示しないディスプレイに土地の検索条件入力画面１１２を表示する（Ｓ１２８）。検索条件入力画面１１２は、建物プラン表示領域１１４及び検索条件入力欄表示領域１１５が設けられている。建物プラン表示領域１１４は、プラン名欄１１４ａ、建物プランの画像欄１１４ｂ、及び建築設計事務所情報欄１１４ｃが設けられている。これらの欄には、欄名称の内容が表示される。

【0069】

検索条件入力欄表示領域１１５は、下記の入力欄、及びボタンが設けられている。都道府県入力欄１１６、市町村入力欄１１７、学校名入力欄１１８、価格下限入力欄１１９、価格上限入力欄１２０、面積下限入力欄１２１、面積上限入力欄１２２、接道方向入力欄１２３、件数表示欄１２４及び検索ボタン１２５。これらの入力欄、及びボタンは、図５で示す都道府県入力欄３５、市町村入力欄３６、学校名入力欄３７、価格下限入力欄３８、価格上限入力欄３９、接道方向入力欄４２、件数表示欄４８及び検索ボタン４９とそれぞれ同じのため説明を省略する。なお、図１０に示す検索条件の入力欄の表示は一例であって、例示されている以外の他の土地情報に含まれる項目についての入力欄、或いはチェックボックス付きの選択欄を設けてもよい。

【0070】

入力欄１１６～１２３に検索条件が入力された後、検索ボタン１２５がクリック操作されると、図８に示すように端末１４ａはサーバ１０に対してこれらの検索条件を前提とした検索要求を行う（Ｓ１３０）。サーバ１０は、この検索要求に応じて、土地情報データベース２２から前記検索条件に合致した土地を検索する（Ｓ１３２）。サーバ１０はその検索結果を端末１４ａに送信する（Ｓ１３４）。端末１４ａは、図１１に示す検索結果を表示する（Ｓ１３６）。

【0071】

図１１は、顧客の端末１４ａのディスプレイに表示された前記検索結果が表示された建物プランについての土地の選択画面１３０である。選択画面１３０は、建物プラン表示領域１３１、土地情報表示領域１３２、及び検索条件入力欄表示領域１４３を備える。建物プラン表示領域１３１は、プラン名欄１３１ａ、建物プランの画像欄１３１ｂ、及び建築設計事務所情報欄１３１ｃが設けられている。これらの欄には、図１０の建物プラン表示領域１１４と同一の土地について欄名称の内容が表示される。

【0072】

土地情報表示領域１３２は、土地写真欄１３３ａ、土地売買時の交渉先情報欄１３３ｂ、土地の平面図欄１３３ｃ、土地の価格欄１３４、土地面積欄１３５、接道方向欄１３６、及び学校名欄１３７を有する。これらの欄には、前記検索結果である土地についての欄名に関する情報が表示される。土地情報表示領域１３２の下方には土地画像要求ボタン１３８、「土地とプランの問合わせ」ボタン１３９、「プランの問合わせ」ボタン１４０、プラン詳細ボタン１４１、及び「プランギャラリーへ戻る」ボタン１４２が設けられている。土地画像要求ボタン１３８は、図６に示す土地画像要求ボタン５７と同様の機能を有するため説明を省略する。

【0073】

プラン詳細ボタン１４１がクリック操作されると、画像欄１３１ｂに表示されている建物プランについての、詳細表示要求が、サーバ１０に送信される。この結果、サーバ１０から当該建物プランについてのプラン属性情報が建物プランデータベース２３から読み出されて送信されることにより、建物プランのプラン属性情報が端末１４ａのディスプレイに表示される。

【0074】

＜２．３．問合わせ＞
「土地とプランの問合わせ」ボタン１３９、または「プランの問合わせ」ボタン１４０がクリック操作されると、以下、図８に示すように、端末１４ａからサーバ１０に問合わせ要求が送信される（Ｓ４０）。図８に示すＳ４２～Ｓ５２は、図３で説明したＳ４０～Ｓ５２の処理と同様であるため、説明を省略する。

【0075】

なお、「プランギャラリーへ戻る」ボタン１４２がクリック操作された場合は、図９のプランギャラリー画面１００が表示される。また、絞り込み検索のための検索条件入力欄表示領域１４３は、都道府県入力欄１４４、市町村入力欄１４５、学校名入力欄１４６、価格下限入力欄１４７、価格上限入力欄１４８、リセットボタン１４９、件数表示欄１５０及び検索ボタン１５１を有する。前記入力欄１４４～１４８、及びリセットボタン１４９は、図５で説明した入力欄３５～３９、及びリセットボタン４７と機能が同じであるため、説明を省略する。なお、図１１に示す検索条件の入力欄の表示は一例であって、例示されている以外の他の土地情報の項目についての入力欄、或いはチェックボックス付きの選択欄を設けてもよい。

【0076】

本実施形態では、下記の特徴を有する。
（１）本実施形態のサーバ１０は、販売対象の土地の土地情報を記憶する土地情報データベース２２と、販売対象の土地と相互に関連付けられている建物プランを記憶する建物プランデータベース２３を備える。サーバ１０は、顧客端末間で送受信する通信インターフェイス２０（受信部及び送信部）及び検索部２８を備える。検索部２８は、顧客の端末１４ａから送信された検索条件が土地情報を含む場合は、当該検索条件に合致する土地情報を土地情報データベース２２から検索するとともに、当該土地情報の土地に相互に関連付けられた建物プランを読み出す。または、検索部２８は、検索条件が建物プランが有するプラン属性情報を含む場合は、当該検索条件に合致する前記建物プランを建物プランデータベース２３から検索するとともに、当該建物プランに相互に関連付けられた土地の土地情報を読み出す。通信インターフェイス２０（送信部）は検索部２８による検索結果を顧客端末に送信する。

【0077】

また、本実施形態の土地情報・建物プラン提示プログラムは、コンピュータを、前記土地情報データベース、前記建物プランデータベースと、前記送信部、前記受信部、及び検索部として機能させる。この結果、本実施形態によれば、土地情報と、当該土地情報に合う建物プランを検索条件に応じて、組み合わせて顧客に提示できる。

【0078】

（２）本実施形態のサーバ１０は、建物プランとして住宅プランとしている。この結果、住宅建築を希望する顧客に対して土地とその土地の土地情報に合わせた建物プランを同時に提供することができる。

【0079】

本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・前記実施形態では、建物プランは、住宅プランとしているが、建物プランは住宅プランに限定するものではなく、住宅以外の他の建物であってもよい。

【0080】

・前記実施形態では、土地情報データベース２２が記憶する前記土地情報は、土地の平面図、土地の画像のいずれも含むようにしているが、これらのうち、少なくともいずれか一つであってもよい。

【0081】

・前記実施形態では、建物プランデータベース２３が記憶する建物プランには、建物の間取り図、外形画像、部屋内画像のいずれも含むようにしているが、少なくともいずれか一つを含むようにしてもよい。

【0082】

本明細書において、特許請求の範囲以外に含まれる下記の（１）及び（２）の技術的思想について記載する。
（１）特許請求の範囲に記載の請求項１または請求項２に記載の土地情報・建物プラン提示サーバであって、前記建物プランは、建物の間取り図、外形画像、部屋内画像の少なくともいずれか一つを含む。

【0083】

（２）上記技術的思想の（１）に記載の土地情報・建物プラン提示サーバであって、前記建物プランは、住宅プランである。

【符号の説明】

【0084】

１０…土地情報・建物プラン提示サーバ、１２…インターネット、
１３…物件データベース、２０…通信インターフェイス（送信部、受信部）、
２１…制御部、２２…土地情報データベース、２３…建物プランデータベース、
２５…土地情報登録部、２６…建物プラン登録部、２７…顧客情報登録部
２８…検索部

【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】

【図6】

【図7】

【図8】

【図9】

【図10】

【図11】

【図12】