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特開2023-15971ウェアラブルデバイス、プログラム、および管理方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023015971
(43)【公開日】2023-02-01
(54)【発明の名称】ウェアラブルデバイス、プログラム、および管理方法
(51)【国際特許分類】
   A61B 5/00 20060101AFI20230125BHJP
   G16H 10/40 20180101ALI20230125BHJP
【FI】
A61B5/00 102B
G16H10/40
【審査請求】未請求
【請求項の数】17
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021210135
(22)【出願日】2021-12-24
(62)【分割の表示】P 2021119925の分割
【原出願日】2021-07-20
(71)【出願人】
【識別番号】516231165
【氏名又は名称】株式会社ネクイノ
(74)【代理人】
【識別番号】110002815
【氏名又は名称】IPTech弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】石井 健一
(72)【発明者】
【氏名】宮田 延昌
【テーマコード(参考)】
4C117
5L099
【Fターム(参考)】
4C117XA02
4C117XB01
4C117XB03
4C117XB04
4C117XC11
4C117XD29
4C117XE05
4C117XE23
4C117XG01
4C117XG05
4C117XG15
4C117XH16
4C117XJ13
4C117XL03
4C117XM02
4C117XM04
4C117XP12
5L099AA03
(57)【要約】
【課題】検査または測定可能な項目の充実と、センサ故障時にユーザが被る不利益の抑制とを両立する。
【解決手段】本開示の一態様によれば、ウェアラブルデバイスは、ユーザの月経期間内に、センサおよび通信手段を備える他のウェアラブルデバイスとは異なるタイミングでユーザの身体に装着される。ウェアラブルデバイスは、他のウェアラブルデバイスの備えるセンサとは種別の異なる第1センサと、第1センサによるセンシング結果に関する第1センシング情報を管理装置へ送信する手段とを備える。
【選択図】図5

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの月経期間内に、センサおよび通信手段を備える他のウェアラブルデバイスとは異なるタイミングで前記ユーザの身体に装着されるウェアラブルデバイスであって、
前記他のウェアラブルデバイスの備えるセンサとは種別の異なる第1センサと、
前記第1センサによるセンシング結果に関する第1センシング情報を管理装置へ送信する手段と
を具備するウェアラブルデバイス。
【請求項2】
前記第1センサは、検体検査を行う、
請求項1に記載のウェアラブルデバイス。
【請求項3】
前記第1センサは、性感染症の検査、血液の成分検査、女性の生殖器官に関する疾患の検査、または当該生殖器官に由来する分泌物の成分の検査を行う、
請求項2に記載のウェアラブルデバイス。
【請求項4】
前記第1センサは、検体検査とは異なる検査または測定を行い、
前記他のウェアラブルデバイスの備えるセンサは、検体検査を行う、
請求項1に記載のウェアラブルデバイス。
【請求項5】
前記第1センサは、血液の量、血液の色、女性の生殖器官に由来する分泌物の粘性、当該分泌物の色、体温、またはにおいを測定する、
請求項4に記載のウェアラブルデバイス。
【請求項6】
前記第1センサによるセンシング結果について所定の通知条件が成立するか否かを判定する手段と、
前記所定の条件が成立すると判定されたことに応じて異常の通知を行う手段と
をさらに具備する、請求項1に記載のウェアラブルデバイス。
【請求項7】
前記所定の通知条件は、血液もしくは女性の生殖器官に由来する分泌物の量が閾値を超えること、血液の色、血液の成分、当該分泌物の色、当該分泌物の成分、体温、もしくはにおいの異常が発見されること、または性感染症、もしくは女性の生殖器官に関する疾患の検査が陽性であることである、
請求項6に記載のウェアラブルデバイス。
【請求項8】
前記異常の通知を行う手段は、前記ユーザ自身、または前記ユーザによって許可された人物に前記異常の通知を行う、
請求項6または請求項7に記載のウェアラブルデバイス。
【請求項9】
前記ウェアラブルデバイスは、前記ユーザの体内に挿入された状態で前記ユーザの経血を収集可能な容器をさらに備える、
請求項1乃至請求項8のいずれかに記載のウェアラブルデバイス。
【請求項10】
前記ウェアラブルデバイスは、当該ウェアラブルデバイスを前記他のウェアラブルデバイスと区別するための標識が付された筐体をさらに備える、
請求項1乃至請求項9のいずれかに記載のウェアラブルデバイス。
【請求項11】
コンピュータを、
ユーザの月経期間内に前記ユーザの身体に装着された第1ウェアラブルデバイスに搭載され、かつ検体検査を行う第1センサによるセンシング結果に関する第1センシング情報を取得する手段、
前記月経期間内であって前記第1ウェアラブルデバイスの非装着時に前記ユーザの身体に装着された第2ウェアラブルデバイスに搭載され、かつ前記第1センサとは種別の異なる第2センサによるセンシング結果に関する第2センシング情報を取得する手段、
前記第1センシング情報、および前記第2センシング情報を参照して、前記月経期間における前記ユーザの体調に関する情報を提示する手段、
として機能させるプログラム。
【請求項12】
前記コンピュータを、前記月経期間内の前記第1ウェアラブルデバイスおよび前記第2ウェアラブルデバイスの使用状況に関する情報を提示する手段としてさらに機能させる、
請求項11に記載のプログラム。
【請求項13】
前記コンピュータを、所定のタイミングで前記第1ウェアラブルデバイスの使用を促す手段としてさらに機能させる、
請求項11または請求項12に記載のプログラム。
【請求項14】
前記コンピュータを、前記ユーザの月経期間を特定可能な情報を取得する手段としてさらに機能させ、
前記第1ウェアラブルデバイスの使用を促す手段は、前記ユーザの月経期間中に前記第1ウェアラブルデバイスの使用を促す、
請求項13に記載のプログラム。
【請求項15】
前記コンピュータを、前記第1ウェアラブルデバイスの使用状況を特定可能な情報を取得する手段としてさらに機能させ、
前記第1ウェアラブルデバイスの使用を促す手段は、前記ユーザの月経期間の開始から所定日数経過し、かつ前記第1ウェアラブルデバイスが当該月経期間内に1度も使用されていない場合に、前記第1ウェアラブルデバイスの使用を促す、
請求項14に記載のプログラム。
【請求項16】
前記コンピュータを、
前記ユーザに対する問診結果情報を取得する手段、
前記ユーザが使用している複数のウェアラブルデバイスに備えられたセンサが検査または測定可能な項目に関する項目情報を取得する手段、
前記問診結果情報および前記項目情報を参照して、前記ユーザに推奨される検査または測定項目であって、かつ前記ユーザの使用しているウェアラブルデバイスに備えられたセンサが検査または測定不可能な項目である推奨項目を決定する手段、
前記推奨項目を検査または測定可能な第3センサを備える第3ウェアラブルデバイスを推薦する手段
として機能させる、請求項11乃至請求項15のいずれかに記載のプログラム。
【請求項17】
コンピュータが、
ユーザの月経期間内に前記ユーザの身体に装着された第1ウェアラブルデバイスに搭載され、かつ検体検査を行う第1センサによるセンシング結果に関する第1センシング情報を取得する手段、
前記月経期間内であって前記第1ウェアラブルデバイスの非装着時に前記ユーザの身体に装着された第2ウェアラブルデバイスに搭載され、かつ前記第1センサとは種別の異なる第2センサによるセンシング結果に関する第2センシング情報を取得する手段、
前記第1センシング情報、および前記第2センシング情報を参照して、前記月経期間における前記ユーザの体調に関する情報を提示する手段、
を具備する、管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ウェアラブルデバイス、プログラム、および管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、女性に特有の健康問題を解決するために様々な取り組みがなされてきた。
特許文献1には、女性の月経周期、排卵、月経前症候群、および妊娠に関連した種類のホルモンを検出する技術が記載されている。具体的には、特許文献1には、吸収性物品が診断パネルを備えること、および診断パネルが複数のセンサ(バイオセンサ)の組み合わせを備えることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特表2003-517584号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1によれば、診断パネルに搭載するセンサを増やすことにより、より多くの項目の検査または測定に対応することが可能となる。他方、診断パネルの備えるいずれかのセンサが故障すると、診断パネルは当該センサの担当する項目に対応できなくなるので、診断パネルをメンテナンスまたは交換する必要がある。この場合に、メンテナンスまたは交換が完了するまで、ユーザは検査を実施できない。診断パネルに搭載するセンサを増やすほど、診断パネルの備えるいずれかのセンサが故障する確率は増加するので、メンテナンスまたは交換の頻度は高くなる。また、診断パネルに搭載するセンサを増やすほど、診断パネルの構造は複雑化するのでメンテナンスまたは交換費用も増加する。このように、診断パネルに搭載するセンサを増やすほど、検査または測定可能な項目は増えるものの、センサ故障時にユーザが被る不利益が大きくなる。
【0005】
本開示の目的は、検査または測定可能な項目の充実と、センサ故障時にユーザが被る不利益の抑制とを両立することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様によれば、ウェアラブルデバイスは、ユーザの月経期間内に、センサおよび通信手段を備える他のウェアラブルデバイスとは異なるタイミングでユーザの身体に装着される。ウェアラブルデバイスは、他のウェアラブルデバイスの備えるセンサとは種別の異なる第1センサと、第1センサによるセンシング結果に関する第1センシング情報を管理装置へ送信する手段とを備える。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、検査または測定可能な項目の充実と、センサ故障時にユーザが被る不利益の抑制とを両立できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本実施形態の情報処理システムの構成を示すブロック図である。
図2】本実施形態のウェアラブルデバイスの構成を示すブロック図である。
図3】本実施形態のクライアント装置の構成を示すブロック図である。
図4】本実施形態のサーバの構成を示すブロック図である。
図5】本実施形態の概要の説明図である。
図6】本実施形態のセンサ情報データベースのデータ構造を示す図である。
図7】本実施形態のデバイス情報データベースのデータ構造を示す図である。
図8】本実施形態のユーザ基本情報データベースのデータ構造を示す図である。
図9】本実施形態のデバイス所有者情報データベースのデータ構造を示す図である。
図10】本実施形態のセンシングログデータベースのデータ構造を示す図である。
図11】本実施形態のセンシング関連処理のフローチャートである。
図12】本実施形態のセンシング関連処理において表示される画面例を示す図である。
図13】本実施形態の情報提示処理のフローチャートである。
図14】本実施形態の情報提示処理において表示される画面例を示す図である。
図15】本実施形態の情報提示処理において表示される画面例を示す図である。
図16】本実施形態の情報提示処理において表示される画面例を示す図である。
図17】本実施形態のデバイス案内処理のフローチャートである。
図18】本実施形態のデバイス案内処理において表示される画面例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の一実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施形態を説明するための図面において、同一の構成要素には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
【0010】
(1)情報処理システムの構成
情報処理システムの構成について説明する。図1は、本実施形態の情報処理システムの構成を示すブロック図である。
【0011】
図1に示すように、情報処理システム1は、ウェアラブルデバイス10Aと、ウェアラブルデバイス10Bと、クライアント装置30と、サーバ50とを備える。
【0012】
ウェアラブルデバイス10Aは、クライアント装置30と接続可能である。一例として、ウェアラブルデバイス10Aは、Bluetooth(登録商標)技術を用いてクライアント装置30とワイヤレスに接続可能である。
ウェアラブルデバイス10Bは、クライアント装置30と接続可能である。一例として、ウェアラブルデバイス10Bは、Bluetooth技術を用いてクライアント装置30とワイヤレスに接続可能である。
クライアント装置30及びサーバ50は、ネットワーク(例えば、インターネット又はイントラネット)NWを介して接続される。
【0013】
ウェアラブルデバイス10Aおよびウェアラブルデバイス10Bは、ユーザの月経期間内の異なるタイミングで当該ユーザの身体に装着される。ここで、装着とは、体内への挿入、体表との接触、またはそれらの組み合わせを意味する。ウェアラブルデバイス10Aおよびウェアラブルデバイス10Bは、ウェアラブルデバイス・セットを構成する。ウェアラブルデバイス10A、およびウェアラブルデバイス10Bは、互いに種別の異なるセンサを備える。
以下、ウェアラブルデバイス10Aおよびウェアラブルデバイス10Bの間で共通する事項は、「ウェアラブルデバイス10」の名称を用いて説明する。
【0014】
ウェアラブルデバイス10は、センサによるセンシング結果に関するセンシング情報をクライアント装置30(「管理装置」の一例)へ送信する。
【0015】
クライアント装置30は、サーバ50にリクエストを送信する情報処理装置の一例である。クライアント装置30は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、又は、パーソナルコンピュータである。
【0016】
サーバ50は、クライアント装置30から送信されたリクエストに応じたレスポンスをクライアント装置30に提供する情報処理装置の一例である。サーバ50は、例えば、ウェブサーバである。
【0017】
(1-1)ウェアラブルデバイスの構成
ウェアラブルデバイスの構成について説明する。図2は、本実施形態のウェアラブルデバイスの構成を示すブロック図である。
【0018】
図2に示すように、ウェアラブルデバイス10は、容器VEと、記憶装置11と、プロセッサ12と、入出力インタフェース13と、通信インタフェース14と、センサ15とを備える。
【0019】
容器VEは、ユーザの体内に挿入された状態で当該ユーザの経血を収集可能に構成される。容器VEは、例えば月経カップに相当する。容器VEは、例えばシリコン製である。
容器VEの筐体には、ウェアラブルデバイス10を他のウェアラブルデバイスと区別するための標識MRが付される。ここで、標識MRは、以下の少なくとも1つであってよい。
・色
・模様
・装飾
・凹凸(点字を含む)
・絵(文字を含む)
【0020】
記憶装置11は、プログラム及びデータを記憶するように構成される。記憶装置11は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、及び、ストレージ(例えば、フラッシュメモリ又はハードディスク)の組合せである。
【0021】
プログラムは、例えば、以下のプログラムを含む。
・OS(Operating System)のプログラム
・情報処理を実行するアプリケーションのプログラム
【0022】
データは、例えば、以下のデータを含む。
・情報処理において参照されるデータ及びデータベース
・情報処理を実行することによって得られるデータ(つまり、情報処理の実行結果)
【0023】
プロセッサ12は、記憶装置11に記憶されたプログラムを起動してデータを処理することによって、ウェアラブルデバイス10の機能を実現するように構成される。プロセッサ12は、コンピュータの一例である。記憶装置11により記憶されるプログラム及びデータは、ネットワークを介して提供されてもよいし、コンピュータにより読み取り可能な記録媒体に記録して提供されてもよい。なお、ウェアラブルデバイス10の機能の少なくとも一部が、1又は複数の専用のハードウェアにより実現されていてもよい。
【0024】
入出力インタフェース13は、ウェアラブルデバイス10に接続される入力デバイスから信号(例えばセンシング信号)を取得し、かつ、ウェアラブルデバイス10に接続される出力デバイスに信号(例えば、画像信号、オーディオ信号、または制御信号)を出力するように構成される。
入力デバイスは、例えば、センサ15である。
出力デバイスは、例えば、ディスプレイ、スピーカ、またはそれらの組み合わせであるが、ウェアラブルデバイス10は出力デバイスに接続されなくてもよい。
【0025】
通信インタフェース14(「通信手段」の一例)は、ウェアラブルデバイス10と外部装置(例えば、クライアント装置30)との間の通信を制御するように構成される。通信インタフェース14は、例えばBLE(Bluetooth Low Energy)モジュールを含んでもよい。
【0026】
センサ15は、ウェアラブルデバイス10がユーザに装着されている時に、所定のセンシングを行う。
具体的には、センサ15は、検体検査、または検体検査とは異なる検査もしくは測定を行う。
【0027】
検体検査は、例えば以下の少なくとも1つであってよい。
・性感染症の検査
・血液の成分(例えば、タンパク質、鉄分)検査
・女性の生殖器官(例えば、子宮、卵巣、または膣)に関する疾患の検査
・女性の生殖器官に由来する分泌物(例えば、おりもの、粘液)の成分(例えば、タンパク質)の検査
【0028】
検体検査とは異なる検査または測定は、例えば以下の少なくとも1つであってよい。
・血液の量(重量、体積、またはそれらの組み合わせ)の測定
・血液の色の測定
・分泌物の粘性の測定
・分泌物の色の測定
・体温の測定
・においの測定
【0029】
ウェアラブルデバイス10は、1つに限らず複数のセンサ15を備えていてもよい。一例として、ウェアラブルデバイス10は、性感染症を検査するセンサ15と、血液の量を測定するセンサ15とを備えていてもよい。
また、ウェアラブルデバイス10Aの備えるセンサ15(以下、「センサ15A」という)と、ウェアラブルデバイス10Bの備えるセンサ15(以下、「センサ15B」という)とは、一部重複してもよい。一例として、センサ15Aは、検体検査、および血液の量の測定を行い、センサ15Bは血液の量の測定のみを行ってもよい。
【0030】
(1-2)クライアント装置の構成
クライアント装置の構成について説明する。図3は、本実施形態のクライアント装置の構成を示すブロック図である。
【0031】
図3に示すように、クライアント装置30は、記憶装置31と、プロセッサ32と、入出力インタフェース33と、通信インタフェース34とを備える。クライアント装置30は、ディスプレイ35と接続される。
【0032】
記憶装置31は、プログラム及びデータを記憶するように構成される。記憶装置31は、例えば、ROM、RAM、及び、ストレージの組合せである。
【0033】
プログラムは、例えば、以下のプログラムを含む。
・OSのプログラム
・情報処理を実行するアプリケーション(例えば、ウェブブラウザ)のプログラム
【0034】
データは、例えば、以下のデータを含む。
・情報処理において参照されるデータ及びデータベース
・情報処理の実行結果
【0035】
プロセッサ32は、記憶装置31に記憶されたプログラムを起動してデータを処理することによって、クライアント装置30の機能を実現するように構成される。プロセッサ32は、コンピュータの一例である。記憶装置31により記憶されるプログラム及びデータは、ネットワークを介して提供されてもよいし、コンピュータにより読み取り可能な記録媒体に記録して提供されてもよい。なお、クライアント装置30の機能の少なくとも一部が、1又は複数の専用のハードウェアにより実現されていてもよい。
【0036】
入出力インタフェース33は、クライアント装置30に接続される入力デバイスから信号(例えば、ユーザの指示)を取得し、かつ、クライアント装置30に接続される出力デバイスに信号(例えば、画像信号、またはオーディオ信号)を出力するように構成される。
入力デバイスは、例えば、キーボード、ポインティングデバイス、タッチパネル、又は、それらの組合せである。
出力デバイスは、例えば、ディスプレイ35、およびスピーカである。
【0037】
通信インタフェース34は、クライアント装置30と外部装置(例えば、ウェアラブルデバイス10、およびサーバ50)との間の通信を制御するように構成される。通信インタフェース34は、ウェアラブルデバイス10用の通信モジュール(例えば、BLEモジュール)と、サーバ50用の通信モジュール(例えば、無線LAN(Local Area Network)モジュール、または移動通信モジュール)とを含んでもよい。
【0038】
ディスプレイ35は、画像(静止画、または動画)を表示するように構成される。ディスプレイ35は、例えば、液晶ディスプレイ、または有機ELディスプレイである。
【0039】
(1-3)サーバの構成
サーバの構成について説明する。図4は、本実施形態のサーバの構成を示すブロック図である。
【0040】
図4に示すように、サーバ50は、記憶装置51と、プロセッサ52と、入出力インタフェース53と、通信インタフェース54とを備える。
【0041】
記憶装置51は、プログラム及びデータを記憶するように構成される。記憶装置51は、例えば、ROM、RAM、及び、ストレージ(例えば、フラッシュメモリ又はハードディスク)の組合せである。
【0042】
プログラムは、例えば、以下のプログラムを含む。
・OSのプログラム
・情報処理を実行するアプリケーションのプログラム
【0043】
データは、例えば、以下のデータを含む。
・情報処理において参照されるデータベース
・情報処理の実行結果
【0044】
プロセッサ52は、記憶装置51に記憶されたプログラムを起動してデータを処理することによって、サーバ50の機能を実現するように構成される。プロセッサ52は、コンピュータの一例である。記憶装置51により記憶されるプログラム及びデータは、ネットワークを介して提供されてもよいし、コンピュータにより読み取り可能な記録媒体に記録して提供されてもよい。なお、サーバ50の機能の少なくとも一部が、1又は複数の専用のハードウェアにより実現されていてもよい。
【0045】
入出力インタフェース53は、サーバ50に接続される入力デバイスから信号(例えば、ユーザの指示)を取得し、かつ、サーバ50に接続される出力デバイスに信号(例えば、画像信号)を出力するように構成される。
入力デバイスは、例えば、キーボード、ポインティングデバイス、タッチパネル、又は、それらの組合せである。
出力デバイスは、例えば、ディスプレイである。
【0046】
通信インタフェース54は、サーバ50と外部装置(例えばクライアント装置30)との間の通信を制御するように構成される。
【0047】
(2)実施形態の概要
本実施形態の概要について説明する。図5は、本実施形態の概要の説明図である。
【0048】
図5に示すように、ユーザUS1は、同一の月経期間内の異なるタイミング(例えば異なる日)で、ウェアラブルデバイス10Aおよびウェアラブルデバイス10Bを装着する。
【0049】
ウェアラブルデバイス10Aは、ユーザUS1の月経期間の1日目に当該ユーザUS1の身体に装着される。ウェアラブルデバイス10Aは、センサ15Aにより項目Aに関するセンシングを行う。ウェアラブルデバイス10Aは、センサ15Aによるセンシング結果に関する情報(以下、「第1センシング情報」という)をクライアント装置30へ送信する。ウェアラブルデバイス10Aは、ウェアラブルデバイス10Aの使用中(例えば、センサ15Aがセンシングを実行する度)に第1センシング情報をクライアント装置30へ送信してもよいし、ウェアラブルデバイス10Aの使用後に第1センシング情報をクライアント装置30へ送信してもよい。クライアント装置30は、ウェアラブルデバイス10Aによって送信された第1センシング情報を取得する。クライアント装置30は、第1センシング情報を、記憶装置31に保存してもよいし、サーバ50へ送信してもよい。
【0050】
ウェアラブルデバイス10Bは、ユーザUS1の月経期間の2日目に当該ユーザUS1の身体に装着される。ウェアラブルデバイス10Bは、センサ15Bにより項目Bに関するセンシングを行う。項目Bは、項目Aと異なる(完全には一致しない)。ウェアラブルデバイス10Bは、センサ15Bによるセンシング結果に関する情報(以下、「第2センシング情報」という)をクライアント装置30へ送信する。ウェアラブルデバイス10Bは、ウェアラブルデバイス10Bの使用中(例えば、センサ15Bがセンシングを実行する度)に第2センシング情報をクライアント装置30へ送信してもよいし、ウェアラブルデバイス10Bの使用後に第2センシング情報をクライアント装置30へ送信してもよい。クライアント装置30は、ウェアラブルデバイス10Bによって送信された第2センシング情報を取得する。クライアント装置30は、第2センシング情報を、記憶装置31に保存してもよいし、サーバ50へ送信してもよい。
【0051】
このように、検査または測定可能な項目の異なる複数のウェアラブルデバイス10を同一の月経期間内の異なるタイミングで使用することで、ユーザUS1の体調に関する複数の項目について検査または測定を行うことができる。一方で、複数のセンサ15は、複数のウェアラブルデバイス10に亘って分散して搭載される。仮に、いずれかのウェアラブルデバイス10に搭載されたセンサ15が故障したとしても、ユーザUS1はそれ以外のウェアラブルデバイス10を引き続き使用できるうえ、故障したウェアラブルデバイス10のみをメンテナンスまたは交換することでウェアラブルデバイス・システムは復旧可能である。要するに、このウェアラブルデバイス・システムによれば、検査または測定可能な項目の充実と、センサ故障時にユーザが被る不利益の抑制とを両立することができる。
【0052】
(3)データベース
本実施形態のデータベースについて説明する。
【0053】
(3-1)センサ情報データベース
本実施形態のセンサ情報データベースについて説明する。図6は、本実施形態のセンサ情報データベースのデータ構造を示す図である。センサ情報データベースは、記憶装置11に記憶される。
【0054】
センサ情報データベースには、センサ情報が格納される。センサ情報は、ウェアラブルデバイス10に搭載されるセンサ15に関する情報である。
図6に示すように、センサ情報データベースは、「センサID」フィールドと、「項目」フィールドと、「通知条件」フィールドと、「日時」フィールドとを含む。各フィールドは、互いに関連付けられている。
【0055】
「センサID」フィールドには、センサIDが格納される。センサIDは、センサ情報に対応するセンサ15を識別する情報である。
【0056】
「項目」フィールドには、項目情報が格納される。項目情報は、センサIDによって特定されるセンサ15が検査または測定可能な項目に関する情報である。
【0057】
「通知条件」フィールドには、通知条件情報が格納される。通知条件情報は、項目情報によって特定される項目のセンシング結果について定められた通知条件に関する情報である。検査または測定結果について通知条件が成立すると判定された場合に、クライアント装置30、または所定の通知先に通知が行われる。例えば、通知条件は、以下の少なくとも1つであってよい。
・測定結果が所定の数値範囲内にある/ない
・血液の量が閾値を超えた
・分泌物の量が閾値を超えた
・血液の色、血液の成分、分泌物の粘性、分泌物の色、分泌物の成分、体温、またはにおいの異常が発見された
・測定結果が所定の数値範囲内にある/ない状態が所定回数/時間連続した
・検査結果が陽性/陰性である
・性感染症、または女性の生殖器官に関する疾患の検査が陽性であった
・検査結果が陽性/陰性である状態が所定回数/時間連続した
【0058】
「日時」フィールドには、日時情報が格納される。日時情報は、項目情報によって特定される項目のセンシング日時に関する情報である。センシング日時は、センサ15が該当項目の検査または測定を行った日時(例えば最新日時)、またはプロセッサ12が該当項目のセンシング結果を取得した日時(例えば最新日時)である。
【0059】
(3-2)デバイス情報データベース
本実施形態のデバイス情報データベースについて説明する。図7は、本実施形態のデバイス情報データベースのデータ構造を示す図である。デバイス情報データベースは、記憶装置31に記憶される。
【0060】
デバイス情報データベースには、デバイス情報が格納される。デバイス情報は、クライアント装置30のユーザが所有する(つまり、クライアント装置30に関連付けられた)ウェアラブルデバイス10に関する情報である。
図7に示すように、デバイス情報データベースは、「デバイスID」フィールドと、「項目」フィールドと、「日時」フィールドとを含む。各フィールドは、互いに関連付けられている。
【0061】
「デバイスID」フィールドには、デバイスIDが格納される。デバイスIDは、デバイス情報に対応するウェアラブルデバイス10を識別する情報である。
【0062】
「項目」フィールドには、項目情報が格納される。項目情報は、デバイスIDによって特定されるウェアラブルデバイス10に搭載されるセンサ15が検査または測定可能な項目に関する情報である。ウェアラブルデバイス10が複数のセンサ15を備える場合に、同一のデバイスIDに複数の項目情報および日時情報が関連付けられ得る。
【0063】
「日時」フィールドには、日時情報が格納される。日時情報は、例えば、項目情報によって特定される項目のセンシング日時に関する情報である。かかる情報は、該当項目のセンシング結果についてのセンシング情報に含まれる。日時情報は、デバイスIDによって特定されるウェアラブルデバイス10の使用状況を特定可能な情報である。
【0064】
(3-3)ユーザ基本情報データベース
本実施形態のユーザ基本情報データベースについて説明する。図8は、本実施形態のユーザ基本情報データベースのデータ構造を示す図である。ユーザ基本情報データベースは、記憶装置51に記憶される。
【0065】
ユーザ基本情報データベースには、ユーザ基本情報が格納される。ユーザ基本情報は、クライアント装置30のユーザに関する情報である。
図8に示すように、ユーザ基本情報データベースは、「ユーザID」フィールドと、「月経期間」フィールドと、「通知先」フィールドと、「問診結果」フィールドとを含む。各フィールドは、互いに関連付けられている。
【0066】
「ユーザID」フィールドには、ユーザIDが格納される。ユーザIDは、ユーザ基本情報に対応するユーザを識別する情報である。
【0067】
「月経期間」フィールドには、月経期間情報が格納される。月経期間情報は、ユーザIDによって特定されるユーザの月経期間に関する情報である。月経期間の開始日および終了日は、ユーザの自己申告に従って特定されてもよいし、アルゴリズムによって推定されてもよい。一例として、ユーザの過去の月経期間の履歴に基づいて月経期間の開始日または終了日が推定されてもよいし、ウェアラブルデバイス10の使用状況に基づいて月経期間の開始日または終了日が推定されてもよい。月経期間情報は、ユーザの月経期間を特定可能な情報である。
【0068】
「通知先」フィールドには、通知先情報が格納される。通知先情報は、異常発見時の通知先に関する情報である。通知先は、ユーザIDによって特定されるユーザ自身の連絡先(例えば、メールアドレス、メッセンジャーアプリケーションのアカウント情報、または電話番号)であってもよいし、ユーザによって許可された人物(例えば、医療関係者、または家族)または施設(例えば、医療施設)の連絡先であってもよい。
【0069】
「問診結果」フィールドには、問診結果情報が格納される。問診結果情報は、ユーザIDによって特定されるユーザに対する問診の結果に関する情報である。ここで、問診結果は、医師による問診結果に限られず、学習済みモデルによる問診結果を含むことができる。
【0070】
(3-4)デバイス所有者情報データベース
本実施形態のデバイス所有者情報データベースについて説明する。図9は、本実施形態のデバイス所有者情報データベースのデータ構造を示す図である。デバイス所有者情報データベースは、記憶装置51に記憶される。
【0071】
デバイス所有者情報データベースには、デバイス所有者情報が格納される。デバイス所有者情報は、情報処理システム1において運用されているウェアラブルデバイス10の所有者に関する情報である。
図9に示すように、デバイス所有者情報データベースは、「デバイスID」フィールドと、「ユーザID」フィールドとを含む。各フィールドは、互いに関連付けられている。
【0072】
「デバイスID」フィールドには、デバイスIDが格納される。デバイスIDは、デバイス所有者情報に対応するウェアラブルデバイス10を識別する情報である。図9のデバイスIDは、図8のデバイスIDと同一、または1対1対応の関係にある。
【0073】
「ユーザID」フィールドには、ユーザIDが格納される。ユーザIDは、デバイスIDによって特定されるウェアラブルデバイス10の所有者であるユーザを識別する情報である。図9のユーザIDは、図7のユーザIDと同一、または1対1対応の関係にある。
【0074】
(3-5)センシングログデータベース
本実施形態のセンシングログデータベースについて説明する。図10は、本実施形態のセンシングログデータベースのデータ構造を示す図である。センシングログデータベースは、記憶装置51に記憶される。
【0075】
センシングログ情報は、情報処理システム1において運用されているウェアラブルデバイス10に搭載された各センサ15によるセンシングのログに関する情報である。
図10に示すように、センシングログデータベースは、「センシングログID」フィールドと、「デバイスID」フィールドと、「ユーザID」フィールドと、「項目」フィールドと、「結果」フィールドと、「日時」フィールドとを含む。各フィールドは、互いに関連付けられている。
【0076】
「センシングログID」フィールドには、センシングログIDが格納される。センシングログIDは、センシングログ情報を識別する情報である。
【0077】
「デバイスID」フィールドには、デバイスIDが格納される。デバイスIDは、センシングログ情報に対応する検査または測定を行ったセンサ15を備えるウェアラブルデバイス10を識別する情報である。図10のデバイスIDは、図8のデバイスIDと同一、または1対1対応の関係にある。
【0078】
「ユーザID」フィールドには、ユーザIDが格納される。ユーザIDは、センシングログ情報に対応する検査または測定の被験者に相当するユーザを識別する情報である。図10のユーザIDは、図8のユーザIDと同一、または1対1対応の関係にある。
【0079】
「項目」フィールドには、項目情報が格納される。項目情報は、センシングログ情報に対応する検査または測定の項目に関する情報であって、ウェアラブルデバイス10によって送信されるセンシング情報に含められる。
【0080】
「結果」フィールドには、結果情報が格納される。結果情報は、センシングログ情報に対応する検査または測定の結果に関する情報であって、ウェアラブルデバイス10によって送信されるセンシング情報に含められる。
【0081】
「日時」フィールドには、日時情報が格納される。日時情報は、センシングログ情報に対応するセンシング日時に関する情報である。かかる情報は、ウェアラブルデバイス10によって送信されるセンシング情報に含められる。
【0082】
(4)情報処理
本実施形態の情報処理について説明する。
【0083】
(4-1)センシング関連処理
本実施形態のセンシング関連処理について説明する。図11は、本実施形態のセンシング関連処理のフローチャートである。図12は、本実施形態のセンシング関連処理において表示される画面例を示す図である。
【0084】
センシング関連処理は、ウェアラブルデバイス10、および管理装置としてのクライアント装置30によって実行される。センシング関連処理は、以下の開始条件のいずれかの成立に応じて開始する。
・ウェアラブルデバイス10が所定の状態(例えば、電源投入、またはユーザの身体に装着)になった。
・ユーザがセンシング関連処理を呼び出すための操作を行った。
・他の処理によってセンシング関連処理が呼び出された。
・所定の日時が到来した。
【0085】
図11に示すように、ウェアラブルデバイス10は、センシング(S110)を実行する。
具体的には、センサ15は、所定のセンシング条件に従ってセンシングを行う。センサ15は、センシング結果をプロセッサ12へ送信する。
【0086】
ステップS110の後に、ウェアラブルデバイス10は、通知条件の判定(S111)を実行する。
具体的には、プロセッサ12は、ステップS110において取得したセンシング結果について所定の通知条件が成立するか否かを判定する。一例として、プロセッサ12は、センサ情報データベース(図6)を参照し、センシング結果に対応する項目に関連付けられた通知条件を特定できる。
【0087】
ステップS111においてセンシング結果について通知条件を成立する判定した場合に、ウェアラブルデバイス10は、異常の通知(S112)を実行する。
具体的には、プロセッサ12は、異常通知信号を生成する。異常通知信号は、異常の内容に関する情報と、異常の発見日時に関する情報とを含むことができる。プロセッサ12は、通信インタフェース14に、異常通知信号をクライアント装置30へ送信させる。
【0088】
異常の内容に関する情報は、以下の少なくとも1つを含むことができる。
・通知条件が成立した項目を特定可能な情報
・通知条件が成立した項目についてのセンシング結果の内容(つまり測定結果、または検査結果)を特定可能な情報
・成立すると判定された通知条件を特定可能な情報
【0089】
異常の発生日時に関する情報は、以下の少なくとも1つを含むことができる。
・通知条件が成立すると判定された項目のセンシング日時を特定可能な情報
・プロセッサ12が、通知条件が成立すると判定した項目のセンシング結果を取得した日時を特定可能な情報
・プロセッサ12が、通知条件が成立すると判定した日時を特定可能な情報
【0090】
ステップS112の後に、クライアント装置30は、異常の通知(S310)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、ステップS112において送信された異常通知信号を、通信インタフェース34を介して取得する。プロセッサ32は、取得した異常通知信号を用いて、異常の通知を行う。
【0091】
異常の通知(S310)の第1例では、プロセッサ32は、異常通知信号に応じたコンテンツを出力デバイスに提示させる。例えば、プロセッサ32は、異常通知信号を参照して画面P10(図12)を生成する。プロセッサ32は、画面P10をディスプレイ35に表示させる。
【0092】
図12に示すように、画面P10は、表示オブジェクトA10と、操作オブジェクトB10a~B10cとを含む。
表示オブジェクトA10は、クライアント装置30のユーザに検査または測定結果の異常を伝える情報を表示する。
操作オブジェクトB10aは、情報通信を用いた遠隔診療を開始するためのユーザ指示を受け付ける。
操作オブジェクトB10bは、診察を予約するためのユーザ指示を受け付ける。
操作オブジェクトB10cは、クライアント装置30のユーザの主治医に、当該ユーザの検査または測定結果の異常の情報を共有するためのユーザ指示を受け付ける。
【0093】
異常の通知(S310)の第2例では、プロセッサ32は、通信インタフェース34に、異常通知信号をサーバ50へ送信させる。サーバ50は、取得した異常通知信号を、ユーザに関連付けられる通知先へ送信する。一例として、サーバ50は、ユーザ基本情報データベース(図8)を参照し、異常通知信号の送信元となるユーザIDに関連付けられる通知先情報を特定する。通知先端末は、サーバ50から取得した異常通知信号を参照して画面を生成し、当該端末のディスプレイに当該画面を表示してもよい。画面は、例えば、通知先端末のユーザに、クライアント装置30のユーザの異常を伝える情報を含むことができる。
【0094】
異常の通知(S310)の第3の例は、前述の第1例および第2例の組み合わせである。
【0095】
ステップS111においてセンシング結果について通知条件が成立すると判定しなかった場合、またはステップS112の後に、ウェアラブルデバイス10は、センシング情報の送信(S113)を実行する。
具体的には、プロセッサ12は、ステップS110において取得したセンシング結果に基づいてセンシング情報を生成する。プロセッサ12は、通信インタフェース14に、センシング情報をクライアント装置30へ送信させる。
ただし、複数回のセンシング結果に対応するセンシング情報をまとめて送信する場合に、センシング情報の送信(S113)は毎ループ実行される必要はなく、適宜スキップ可能である。
【0096】
センシング情報は、以下の少なくとも1つを含むことができる。
・センシング結果の項目を特定可能な情報
・センシング結果の内容(つまり測定結果、または検査結果)を特定可能な情報
・センシング日時(例えば、センサ15がセンシングを行った日時、またはプロセッサ12がセンシング結果を取得した日時)を特定可能な情報
【0097】
ステップS113の後に、ウェアラブルデバイス10は、センシング(S110)を再度実行してもよい。
【0098】
ステップS113の後に、クライアント装置30は、センシング情報の取得(S311)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、ステップS113において送信されたセンシング情報を、通信インタフェース34を介して取得する。
【0099】
ステップS311の後に、クライアント装置30は、センシング情報の保存(S312)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、ステップS311において取得したセンシング情報を記憶装置31に保存する。オプションとして、プロセッサ32は、通信インタフェース34に、センシング情報をサーバ50へ送信させてもよい。この場合に、サーバ50は、取得したセンシング情報に基づいてセンシングログデータベース(図10)を更新する。
【0100】
センシング関連処理は、以下の終了条件のいずれかの成立に応じて終了する。
・ウェアラブルデバイス10が所定の状態(例えば、電源オフ、またはユーザの身体から取り外された)になった。
・ユーザがセンシング関連処理を終了するための操作を行った。
・所定の日時が到来した。
【0101】
(4-2)情報提示処理
本実施形態の情報提示処理について説明する。図13は、本実施形態の情報提示処理のフローチャートである。図14は、本実施形態の情報提示処理において表示される画面例を示す図である。図15は、本実施形態の情報提示処理において表示される画面例を示す図である。図16は、本実施形態の情報提示処理において表示される画面例を示す図である。
【0102】
情報提示処理は、クライアント装置30によって実行される。情報提示処理は、以下の開始条件のいずれかの成立に応じて開始する。
・クライアント装置30が所定の状態(例えば、所定のアプリを起動)になった。
・ユーザが情報提示処理を呼び出すための操作を行った。
・他の処理によって情報提示処理が呼び出された。
・所定の日時が到来した。
【0103】
図13に示すように、クライアント装置30は、画面表示(S320)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、画面P11(図14)を表示する。
【0104】
図14に示すように、画面P11は、操作オブジェクトB11a~B11fを含む。
操作オブジェクトB11aは、測定/検査結果を確認するためのユーザ指示を受け付ける。
操作オブジェクトB11bは、測定/検査の設定を行うするためのユーザ指示を受け付ける。
操作オブジェクトB11cは、クライアント装置30のユーザが所有するウェアラブルデバイス10のステータスを確認するためのユーザ指示を受け付ける。
操作オブジェクトB11dは、ウェアラブルデバイス10の購入を進めるためのユーザ指示を受け付ける。
操作オブジェクトB11eは、情報通信を用いた遠隔診療を開始するためのユーザ指示を受け付ける。
操作オブジェクトB11fは、診察を予約するためのユーザ指示を受け付ける。
【0105】
ステップS320の後に、クライアント装置30は、ユーザ指示の取得(S321)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、ステップS320において表示した画面に対するユーザ指示を受け付ける。一例として、プロセッサ32は、図14の操作オブジェクトB11a~B11fのいずれかの選択を受け付ける。
【0106】
ステップS321の後に、クライアント装置30は、画面表示(S322)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、ステップS321において取得したユーザ指示に応じて画面を生成し、当該画面をディスプレイ35に表示させる。
【0107】
画面表示(S322)の第1例では、プロセッサ32は、操作オブジェクトB11aを選択するユーザ指示に応じて画面P12(図15)を生成し、当該画面P12をディスプレイ35に表示させる。
図15に示すように、画面P12は、表示オブジェクトA12を含む。
表示オブジェクトA12は、クライアント装置30のユーザの月経期間内に亘る当該ユーザに対する検査または測定の結果に関する情報(つまり、ユーザの体調に関する情報)を表示する。
【0108】
画面表示(S322)の第2例では、プロセッサ32は、操作オブジェクトB11cを選択するユーザ指示に応じて画面P13(図16)を生成し、当該画面P13をディスプレイ35に表示させる。
図16に示すように、画面P13は、表示オブジェクトA13a~A13bを含む。
表示オブジェクトA13aは、クライアント装置30のユーザが現在の月経期間内で未使用であるウェアラブルデバイス10に関する情報(つまり、月経期間内におけるウェアラブルデバイスの使用状況に関する情報)を表示する。一例として、表示オブジェクトA13aは、ウェアラブルデバイス10の外観に関する情報(画像)と、当該ウェアラブルデバイス10の検査または測定可能な項目に関する情報とを表示する。
表示オブジェクトA13bは、クライアント装置30のユーザが現在の月経期間内で既に使用しているウェアラブルデバイス10に関する情報(つまり、月経期間内におけるウェアラブルデバイスの使用状況に関する情報)を表示する。一例として、表示オブジェクトA13bは、ウェアラブルデバイス10の外観に関する情報(画像)と、当該ウェアラブルデバイス10の検査または測定可能な項目に関する情報とを表示する。
【0109】
ステップS322の後に、クライアント装置30は、ユーザ指示の取得(S321)を再度実行してもよい。
【0110】
情報提示処理は、以下の終了条件のいずれかの成立に応じて終了する。
・クライアント装置30が所定の状態(例えば、所定のアプリを終了)になった。
・ユーザが情報提示処理を終了するための操作を行った。
・所定の日時が到来した。
【0111】
(4-3)デバイス案内処理
本実施形態のデバイス案内処理について説明する。図17は、本実施形態のデバイス案内処理のフローチャートである。図18は、本実施形態のデバイス案内処理において表示される画面例を示す図である。
【0112】
デバイス案内処理は、クライアント装置30によって実行される。デバイス案内処理は、以下の開始条件のいずれかの成立に応じて開始する。
・所定の日時(例えば、月経期間の開始日から所定日数経過した日)が到来した。
・クライアント装置30が所定の状態になった。
・ユーザがデバイス案内処理を呼び出すための操作を行った。
・他の処理によってデバイス案内処理が呼び出された。
【0113】
図17に示すように、クライアント装置30は、日時情報の取得(S330)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、デバイス情報データベース(図7)にアクセスし、所定の項目を検査または測定可能なウェアラブルデバイス10(以下、「対象デバイス」という)を特定し、当該対象デバイスの日時情報を取得する。所定の項目は、クライアント装置30のユーザ、または当該ユーザを診察した医師により指定されてもよいし、アルゴリズムにより決定されてもよい。所定の項目は1つに限らず複数であってもよい。
【0114】
ステップS330の後に、クライアント装置30は、デバイス使用状態の判定(S331)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、ステップS102において取得した日時情報を参照し、対象デバイスが現在の月経期間内で既に使用されているか未使用であるかを判定する。
【0115】
ステップS331において対象デバイスが現在の月経期間内で未使用であると判定した場合に、クライアント装置30は、対象デバイスの案内(S332)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、画面P14(図18)を生成し、当該画面P14をディスプレイ35に表示させる。
図18に示すように、画面P14は、表示オブジェクトA14aと、操作オブジェクトB14a~B14bとを含む。
表示オブジェクトA14aは、対象デバイスに関する情報を表示する。一例として、表示オブジェクトA14aは、対象デバイスの使用を促す情報(メッセージ)と、対象デバイスの外観に関する情報(画像)と、対象デバイスの検査または測定可能な項目に関する情報とを表示する。
操作オブジェクトB14aは、対象デバイスと同種のウェアラブルデバイス10の購入を進めるためのユーザ指示を受け付ける。
操作オブジェクトB14bは、対象デバイスと同一または類似の項目を検査または測定可能なウェアラブルデバイス10の商品情報を表示するためのユーザ指示を受け付ける。
【0116】
ステップS331において対象デバイスが現在の月経期間内で既に使用されていると判定した場合、またはステップS332の後に、クライアント装置30は、デバイス案内処理を終了する。
【0117】
(5)小括
以上説明したように、ウェアラブルデバイス10Aは、ユーザの月経期間内に他のウェアラブルデバイス10Bとは異なるタイミングでユーザの身体に装着される。ウェアラブルデバイス10Aは、センサ15Bとは種別の異なるセンサ15Aを備え、当該センサ15Aによるセンシング結果に関するセンシング情報をクライアント装置30へ送信する。これにより、ユーザは、センサ15Aが検査または測定可能な項目に加えて、センサ15Bが検査または測定可能な項目について、各月経期間内に検査または測定を受けることができる。他方、仮にセンサ15Bが故障したとしても、ウェアラブルデバイス10Aを引き続き使用できるうえ、ウェアラブルデバイス10Bをメンテナンスまたは交換することで、ウェアラブルデバイス・システムは復旧可能である。このように、検査または測定可能な項目の充実と、センサ故障時にユーザが被る不利益の抑制とを両立することができる。
【0118】
センサ15は、検体検査を行ってもよい。具体的には、センサ15は、性感染症の検査、血液の成分検査、女性の生殖器官に関する疾患の検査、または当該生殖器官に由来する分泌物の成分の検査を行ってもよい。これにより、ウェアラブルデバイス・システムにより検査または測定可能な項目を充実させることができる。
【0119】
センサ15Aは検体検査とは異なる検査または測定を行い、センサ15Bが検体検査を行ってもよい。具体的には、センサ15Aは、血液の量、血液の色、女性の生殖器官に由来する分泌物の粘性、当該分泌物の色、体温、またはにおいの測定を行ってもよい。これにより、ウェアラブルデバイス・システムにより検査または測定可能な項目を充実させることができる。
【0120】
ウェアラブルデバイス10は、センサ15によるセンシング結果について所定の通知条件が成立するか否かを判定し、当該通知条件が成立すると判定したことに応じて異常の通知を行ってもよい。具体的には、所定の通知条件は、血液もしくは女性の生殖器官に由来する分泌物の量が閾値を超えること、血液の色、血液の成分、当該分泌物の色、当該分泌物の成分、体温、もしくはにおいの異常が発見されること、または性感染症、もしくは女性の生殖器官に関する疾患の検査が陽性であることであってもよい。異常の通知は、ユーザ自身、またはユーザによって許可された人物を対象に行われてもよい。これにより、センシング情報の定常的な送信タイミングとは独立して、ユーザの異常を速やかに通知することができる。
【0121】
ウェアラブルデバイス10は、ユーザの体内に挿入された状態で当該ユーザの経血を取集可能な容器VEを備えていてもよい。これにより、ユーザの経血の流出を防止するとともに、当該経血に対する検査または測定を行うことができる。
【0122】
ウェアラブルデバイス10Aは、ウェアラブルデバイス10Bと区別するための標識MRが付された筐体を備えてもよい。これにより、ユーザがウェアラブルデバイス10の取り違えるのを防止することができる。
【0123】
管理装置としてのクライアント装置30は、ユーザの月経期間内の異なるタイミングで当該ユーザの身体に装着されたウェアラブルデバイス10Aおよびウェアラブルデバイス10Bにそれぞれ搭載され、かつ異なる種別のセンサであるセンサ15Aおよびセンサ15Bによるセンシング結果に関するセンシング情報を取得する。クライアント装置30は、取得したセンシング情報を参照して、月経期間におけるユーザの体調に関する情報を提示する。これにより、ユーザは、センサ15Aが検査または測定可能な項目に加えて、センサ15Bが検査または測定可能な項目について、各月経期間内に検査または測定を受け、その結果に基づく自己の体調に関する情報を確認することができる。他方、仮にセンサ15Bが故障したとしても、ウェアラブルデバイス10Aを引き続き使用できるうえ、ウェアラブルデバイス10Bをメンテナンスまたは交換することで、ウェアラブルデバイス・システムは復旧可能である。このように、検査または測定可能な項目の充実と、センサ故障時にユーザが被る不利益の抑制とを両立することができる。
【0124】
管理装置としてのクライアント装置30は、月経期間内のウェアラブルデバイス10Aおよびウェアラブルデバイス10Bの使用状況に関する情報を提示してもよい。これにより、ユーザは、現在の月経期間内で使用していないウェアラブルデバイス10を容易に特定できる。
【0125】
管理装置としてのクライアント装置30は、所定のタイミングで所定のウェアラブルデバイス10の使用を促してもよい。具体的には、クライアント装置30は、ユーザの月経期間を特定可能な情報を取得し、当該月経期間中に所定のウェアラブルデバイス10の使用を促してもよい。クライアント装置30は、所定のウェアラブルデバイス10を特定可能な情報を取得し、当該月経期間中に所定のウェアラブルデバイス10の使用状況を特定可能な情報を取得し、当該月経期間の開始から所定日数経過し、かつ所定のウェアラブルデバイス10が当該月経期間内に1度も使用されていない場合に、当該所定のウェアラブルデバイス10の使用を促してもよい。これにより、ユーザが所定のウェアラブルデバイス10を使用せずに月経期間が終了することを防止できる。
【0126】
(6)変形例
記憶装置31は、ネットワークNWを介して、クライアント装置30と接続されてもよい。記憶装置51は、ネットワークNWを介して、サーバ50と接続されてもよい。
【0127】
サーバ50は、ユーザに対する問診結果情報(図8)を取得し、当該ユーザが使用している複数のウェアラブルデバイス10に備えられたセンサ15が検査または測定可能な項目に関する項目情報を取得してもよい(例えば、デバイス情報(図7)およびデバイス所有者情報(図9)を利用)。さらに、サーバ50は、問診結果情報および項目情報を参照して、ユーザに推奨される検査または測定項目であって、かつユーザの使用しているウェアラブルデバイス10に備えられたセンサ15が検査または測定不可能な項目である推奨項目を決定してもよい。さらに、サーバ50は、推奨項目を検査または測定可能なセンサ15を備えるウェアラブルデバイス10を推薦(例えばユーザに対する商品情報の提示)してもよい。これにより、問診結果に応じてユーザに対する検査または測定項目を最適化することができる。なお、本変形例で説明した処理は、クライアント装置30が実行してもよいし、クライアント装置30およびサーバ50が分担して実行してもよい。
【0128】
センサ15は、入出力インタフェース13を介さずに、プロセッサ12と接続されてもよい。
ディスプレイ35は、入出力インタフェース33を介して、プロセッサ32と接続されてもよい。
【0129】
上記の情報処理の各ステップは、ウェアラブルデバイス10、クライアント装置30及びサーバ50の何れでも実行可能である。
上記説明では、各処理において各ステップを特定の順序で実行する例を示したが、各ステップの実行順序は、依存関係がない限りは説明した例に制限されない。
【0130】
上記説明では、ウェアラブルデバイス・セットは、ウェアラブルデバイス10Aおよびウェアラブルデバイス10Bによって構成される例を示した。しかしながら、ウェアラブルデバイス・セットは、3個以上のウェアラブルデバイス10によって構成されてもよい。また、ウェアラブルデバイス・セットを構成する一部のウェアラブルデバイス10が同一種のセンサを備えていてもよい。
【0131】
上記説明では、ウェアラブルデバイス10が、センシング結果について通知条件が成立するか否かを判定し、満たすと判定した場合に異常通知信号をクライアント装置30へ送信し、クライアント装置30が異常通知信号を所定の通知先へ送信する例を示した。しかしながら、これらの処理について以下の少なくとも1つの変形が可能である。
・ウェアラブルデバイス10の代わりにクライアント装置30が、センシング結果について通知条件が成立するか否かを判定してもよい。
・クライアント装置30の代わりにウェアラブルデバイス10が、異常通知信号を所定の通知先へ送信してもよい。
【0132】
上記説明では、ウェアラブルデバイス10を管理する装置(管理装置)がクライアント装置30である例を示した。しかしながら、管理装置は、サーバ50であってもよいし、その他の外部装置(例えば、ウェアラブルデバイス10を消毒する装置(消毒装置))であってもよい。
【0133】
実施形態の情報処理システムを、クライアント/サーバ型のシステムによって実装する例を示した。しかしながら、実施形態の情報処理システムは、スタンドアロン型のコンピュータによって実装することもできる。
【0134】
上記説明では、容器VEに付された標識MRによりウェアラブルデバイス10を他のウェアラブルデバイスと識別可能に構成する例を示した。しかしながら、標識MRは、容器VEに限られずウェアラブルデバイス10の筐体に付されてもよい。また、容器VE、またはウェアラブルデバイス10の筐体の形状により、ウェアラブルデバイス10を他のウェアラブルデバイスと識別可能に構成してもよい。
【0135】
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の範囲は上記の実施形態に限定されない。また、上記の実施形態は、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更が可能である。また、上記の実施形態及び変形例は、組合せ可能である。
【符号の説明】
【0136】
1 :情報処理システム
10 :ウェアラブルデバイス
11 :記憶装置
12 :プロセッサ
13 :入出力インタフェース
14 :通信インタフェース
15 :センサ
30 :クライアント装置
31 :記憶装置
32 :プロセッサ
33 :入出力インタフェース
34 :通信インタフェース
35 :ディスプレイ
50 :サーバ
51 :記憶装置
52 :プロセッサ
53 :入出力インタフェース
54 :通信インタフェース
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18