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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023159735
(43)【公開日】2023-11-01
(54)【発明の名称】照明器具および照明制御システム
(51)【国際特許分類】
   F21S 8/04 20060101AFI20231025BHJP
   F21V 33/00 20060101ALI20231025BHJP
   F21V 23/04 20060101ALI20231025BHJP
   F21V 23/00 20150101ALI20231025BHJP
【FI】
F21S8/04 100
F21V33/00 420
F21V33/00 430
F21V23/04 500
F21V23/00 140
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022069633
(22)【出願日】2022-04-20
(71)【出願人】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】390014546
【氏名又は名称】三菱電機照明株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003199
【氏名又は名称】弁理士法人高田・高橋国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】濱▲崎▼ 健治
(72)【発明者】
【氏名】飯島 工
(72)【発明者】
【氏名】岩沢 慎治
【テーマコード(参考)】
3K014
【Fターム(参考)】
3K014AA01
3K014RB11
3K014RB12
(57)【要約】
【課題】光源の点灯時にもユーザが画面部からの情報を入手できる照明器具および照明制御システムを得ることを目的とする。
【解決手段】本開示に係る照明器具は、光源と、前記光源を点灯させる点灯装置と、照明器具の外部から視認可能に設けられた画面部と、前記光源の光が前記画面部に直射することを妨げる遮光部と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
光源と、
前記光源を点灯させる点灯装置と、
照明器具の外部から視認可能に設けられた画面部と、
前記光源の光が前記画面部に直射することを妨げる遮光部と、
を備えることを特徴とする照明器具。
【請求項2】
前記光源が取り付けられる筐体を備え、
前記筐体は、前記光源の光出射方向から見て前記光源を囲む側壁を有し、
前記画面部は前記側壁のうち前記光源と反対側の面に設けられることを特徴とする請求項1に記載の照明器具。
【請求項3】
前記画面部は、前記側壁の内部に納まっていることを特徴とする請求項2に記載の照明器具。
【請求項4】
前記側壁にはノックアウト加工部が形成されることを特徴とする請求項2に記載の照明器具。
【請求項5】
前記遮光部は、前記光源と前記画面部との間に設けられ、前記画面部よりも前記光源の光出射方向に突出していることを特徴とする請求項1に記載の照明器具。
【請求項6】
前記光源の光を反射させる反射板を備え、
前記画面部と前記遮光部は、前記反射板に設けられることを特徴とする請求項5に記載の照明器具。
【請求項7】
前記画面部は床面と平行であることを特徴とする請求項6に記載の照明器具。
【請求項8】
光源と、
前記光源を点灯させる点灯装置と、
照明器具の外部から視認可能に設けられた画面部と、
を備え、
前記画面部は、前記光源の長手方向で前記光源と隣接して設けられ、
前記画面部と前記光源は、前記照明器具の設置面からの高さが同じであることを特徴とする照明器具。
【請求項9】
光源と、
前記光源を点灯させる点灯装置と、
照明器具の外部から視認可能に設けられた画面部と、
を備え、
前記光源のうち前記画面部と隣接する部分は、前記光源の他の部分よりも暗いことを特徴とする照明器具。
【請求項10】
前記画面部は、前記点灯装置の状態を表示することを特徴とする請求項1から9の何れか1項に記載の照明器具。
【請求項11】
前記画面部と連携して音声を出力するスピーカを備えることを特徴とする請求項1から9の何れか1項に記載の照明器具。
【請求項12】
サーバまたは端末機器と通信する通信部を備え、
前記画面部は、前記通信部が受信した情報に基づいた情報を表示することを特徴とする請求項1から9の何れか1項に記載の照明器具。
【請求項13】
端末機器と通信する通信部を備え、
前記通信部は、前記画面部に表示された情報を前記端末機器に表示させることを特徴とする請求項1から9の何れか1項に記載の照明器具。
【請求項14】
請求項12に記載の照明器具と、
前記サーバまたは前記端末機器の少なくとも一方と、
を備えたことを特徴とする照明制御システム。
【請求項15】
請求項13に記載の照明器具と、
前記端末機器と、
を備えたことを特徴とする照明制御システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、照明器具および照明制御システムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、少なくとも蛍光ランプ及び豆球などの発光体と、この発光体を点灯させる点灯装置とを具備した器具本体の外部を半透明の透光性グローブで覆い、天井あるいは壁に直付けする構造の照明器具が開示されている。この照明器具の内部に画像投影装置及びその画像制御部を設け、蛍光ランプを消灯したのち透光性グローブをスクリーンとして、透光性グローブの内面に画像を投影する画像表示機能を持たせる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006―127845号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1では、蛍光ランプを点灯させた状態では透光性グローブ面が明るいため、透光性グローブ面に投影された画像が鮮明に見えない。このため、画像表示機能は蛍光ランプの消灯時に使用され、点灯時には使用できないという課題がある。
【0005】
本開示は、上述の課題を解決するためになされたもので、光源の点灯時にも画面部からの情報を入手できる照明器具および照明制御システムを得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の開示に係る照明器具は、光源と、前記光源を点灯させる点灯装置と、照明器具の外部から視認可能に設けられた画面部と、前記光源の光が前記画面部に直射することを妨げる遮光部と、を備える。
【0007】
第2の開示に係る照明器具は、光源と、前記光源を点灯させる点灯装置と、照明器具の外部から視認可能に設けられた画面部と、を備え、前記画面部は、前記光源の長手方向で前記光源と隣接して設けられ、前記画面部と前記光源は、前記照明器具の設置面からの高さが同じである。
【0008】
第3の開示に係る照明器具は、光源と、前記光源を点灯させる点灯装置と、照明器具の外部から視認可能に設けられた画面部と、を備え、前記光源のうち前記画面部と隣接する部分は、前記光源の他の部分よりも暗い。
【発明の効果】
【0009】
第1の開示に係る照明器具では、遮光部が設けられるため、光源の点灯時にも画面部からの情報を入手できる。
第2の開示に係る照明器具では、画面部と光源は照明器具の設置面からの高さが同じである。このため、光源の光が画面部に直射するのを抑制できる。従って、光源の点灯時にも画面部からの情報を入手できる。
第3の開示に係る照明器具では、光源のうち画面部と隣接する部分は、光源の他の部分よりも暗い。従って、光源の点灯時にも画面部からの情報を入手できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】実施の形態1に係る照明器具の斜視図である。
図2】実施の形態1に係る照明器具の構成を説明する図である。
図3】実施の形態1に係る表示用画面部の構成を説明する図である。
図4】実施の形態1に係る画面部の表示例を示す図である。
図5】実施の形態2に係る照明器具の斜視図である。
図6】実施の形態3に係る照明器具の斜視図である。
図7】実施の形態3に係る照明器具の断面図である。
図8】実施の形態4に係る照明器具の断面図である。
図9】実施の形態5に係る照明器具の断面図である。
図10】実施の形態6に係る照明器具の斜視図である。
図11】実施の形態7に係る照明器具の斜視図である。
図12】実施の形態8に係る照明器具の斜視図である。
図13】実施の形態9に係る照明器具の斜視図である。
図14】実施の形態10に係る照明器具の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
各実施の形態に係る照明器具および照明制御システムについて図面を参照して説明する。同じまたは対応する構成要素には同じ符号を付し、説明の繰り返しを省略する場合がある。
【0012】
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る照明器具100の斜視図である。図2は、実施の形態1に係る照明器具100の構成を説明する図である。照明器具100は、筐体1と、筐体1に取付けられた光源2と、商用電源5から電力を供給されて光源2を点灯させる点灯装置4と、表示用画面部3とを備える。表示用画面部3は照明器具100の外部から視認可能に設けられている。表示用画面部3には情報が表示される。
【0013】
図1に示される照明器具100は、直付け形と呼ばれる。照明器具100は例えば直接、天井または壁に取り付けられる。照明器具100の形状は図1に示されるものに限らない。また、図2に示されるように、1つ以上の照明器具100と、サーバ51または端末機器52の少なくとも一方とで照明制御システムを構成しても良い。
【0014】
光源2は、例えばLEDモジュールである。光源2では、プリント基板上にLEDパッケージが直列、並列または直並列に接続されて実装されている。光源2は、COB(チップオンボード)または蛍光灯などでも良い。光源2は発光するものであれば良い。光源2は点灯装置4から電力の供給を受け、発光する。
【0015】
点灯装置4は、光源2、表示用画面部3および照明器具100の外部の商用電源5と、配線等の結線で接続される。点灯装置4は、商用電源5から交流電圧を供給されて動作する。点灯装置4は、例えばLED制御装置である。点灯装置4は例えば専用に回路設計され、基板上に搭載された電子部品で構成される。点灯装置4は、例えばフィルタ回路、整流回路、力率改善回路、平滑回路、降圧回路などの回路ブロックから構成される。点灯装置4は、電流、電圧を、光源2を点灯させるための適切な値に制御して光源2に出力する。例えば光源2がLEDモジュールの場合、点灯装置4は定電流制御を行い、光源2に一定の電流を供給する。
【0016】
表示用画面部3は、点灯装置4から電力の供給を受けて動作する。表示用画面部3は、表示を行うための画面を含む周辺回路一式である。図3は、実施の形態1に係る表示用画面部3の構成を説明する図である。表示用画面部3は、例えば制御部3a、画面部3b、通信部3cを備える。制御部3aは、画面部3bおよび通信部3cを制御する。画面部3bは、表示を行うための画面であり、例えば液晶ディスプレイ、液晶パネル、液晶モジュールなどである。通信部3cは外部と無線通信または有線通信を行う。このほか、表示用画面部3には、画面部3bの情報と連動して音声を出力する機能などが設けられても良い。表示用画面部3に付加される機能は限定されない。
【0017】
画面部3bは、照明器具100を設置した状態で、照明器具100の外部から見えるように設けられる。筐体1は、光源2の光出射方向から見て光源2を囲む側壁1aを有する。画面部3bは側壁1aのうち光源2と反対側の面に設けられる。これにより、画面部3bに光源2の光が直射することを抑制でき、光源2の点灯時にもユーザは画面部3bに表示された情報を見ることができる。本実施の形態では、側壁1aが、光源2の光が画面部3bに直射することを妨げる遮光部に該当する。
【0018】
照明器具100の側壁1aの一部に、画面部3bの大きさの開口が形成されている。表示用画面部3は、画面部3bのみが開口から照明器具100の外部に露出するように取り付けられる。画面部3bは、側壁1aの内部に納まっていると良い。画面部3bが照明器具100の外郭と同一面もしくは外郭の内側に配置されることで、照明器具100の外形を、表示用画面部3を有さない照明器具の外形と同じにできる。これにより、天井などに照明器具100および表示用画面部3を有さない照明器具を多数設置した場合に、見栄えを向上できる。また、照明器具100の設置作業中などに画面部3bが外部と接触することを抑制できる。従って、画面部3bへの擦り傷等を抑制できる。さらに、照明器具100および表示用画面部3を有さない照明器具で、包装箱を共通化できる。
【0019】
通信部3cは点灯装置4とデータ通信を行なっても良い。データ通信は、片側通信、双方向通信のいずれでも良い。データ通信では、表示用画面部3から点灯装置4に、光源2の点灯状態を制御するためのデータを送信しても良い。点灯状態を制御するためのデータは、点灯指示、調光指示、消灯指示等である。点灯装置4から表示用画面部3に、点灯装置4の点灯状態、使用履歴情報等の画面部3bに表示するためのデータを送信しても良い。使用履歴情報は、例えば点灯装置4の累積点灯時間である。これにより画面部3bに、点灯装置4の状態を表示できる。
【0020】
図4は、実施の形態1に係る画面部3bの表示例を示す図である。通常時は図4(a)、(b)に示されるように、画面部3bには時間または天気などを表示すると良い。オフィス、デパート、工場などの広い空間では、時計が近くに無い場所または窓が近くに無く外が見えない場所が存在することが多い。このような場所では、時間または外の状況を知ることが困難である。本実施の形態では、施設の利用者は天井に設置している照明器具100によって、時間または天気などを知ることができる。
【0021】
また、照明器具100がデパート、店舗等に設置される場合、図4(c)、(d)のように画面部3bに商品情報、売り場情報等が表示されても良い。通信部3cは、図2に示されるようにスマートフォン等の端末機器52とブルートゥース(登録商標)などで通信を行っても良い。画面部3bは、端末機器52から要求された情報、つまり通信部3cが受信した情報に基づいた情報を表示しても良い。例えば、端末機器52で商品のバーコードを読み取ることで、読み取った商品の値段または商品情報を画面部3bに表示しても良い。また、制御部3aは、端末機器52からの要求に応じて、ユーザが探している商品の売り場を画面部3bに表示させても良い。
【0022】
必要な情報が多くなると、画面部3bの表示内容が見え難くなることが想定される。通信部3cは、画面部3bに表示された情報を端末機器52に表示させても良い。端末機器52の画面には、画面部3bよりも詳細な情報が表示されても良い。スマートフォン等の画面にも情報を表示できるようにすることで、例えば視力が低い人も手元で情報を見ることができる。
【0023】
仮にスマートフォンのアプリなどで、バーコードから商品の値段が検索できる場合、店舗に来なくても値段を知ることができる。このため、同業他社は近隣の店舗の価格情報を容易に知ることが出来てしまう。これに対し、表示用画面部3とブルートゥース(登録商標)などで通信した場合のみ、値段等の容易に知られたくない特定の情報を端末機器52に表示できるようにしても良い。このように、表示用画面部3を利用して情報の公開範囲を適切に限定することができる。
【0024】
緊急時には、画面部3bに図4(e)、(f)のような表示がされても良い。通信部3cは、図2に示されるようにサーバ51と通信を行っても良い。サーバ51はホストコンピュータとも呼ばれる。通信部3cは、ネット回線を介して無線通信でサーバ51に接続される。画面部3bは、緊急時にはサーバ51からの情報に基づいた情報を表示する。画面部3bには、火災の発生場所または避難経路などが表示される。このとき、後述するスピーカ12の音声も併用することで、報知の効果を向上できる。
【0025】
緊急時以外でも、サーバ51からの情報に基づいた情報を画面部3bに表示しても良い。サーバ51は、照明器具100および照明器具100以外からの情報を集めて、集めた情報を処理する。サーバ51は、処理した情報に応じて表示用画面部3に適切な表示を行わせる。サーバ51は、例えば地震が発生した場合に、震源地および状況を表示させても良い。
【0026】
建物の管理者などに対しては、画面部3bに図4(g)、(h)のような表示をしても良い。累積点灯時間を表示させることで、管理者は照明器具100の交換時期を知ることができる。このような照明器具100についての管理情報を、無線通信を利用してサーバ51に予め蓄積しておいても良い。この場合、通信部3cはサーバ51から必要な情報を読みだして、画面部3bに表示させる。画面部3bには、例えば使用開始日、使用年月を表示させても良い。表示用画面部3と点灯装置4とを連動させて、点灯装置4の保護動作の情報などを画面部3bに表示させても良い。このような管理情報は、一般のユーザには表示されないように、例えば端末機器52または照明器具100への特定のコマンドの入力により、表示を許可すると良い。
【0027】
光源2の光で表示が見え難い場合は、図4(h)、(i)のように、画面部3bに黒の背景で情報を表示させても良い。この際、文字は白抜き文字であっても良い。
【0028】
このように、照明器具100に表示用画面部3を設けることで、照明器具100のスペース中で情報を提供することができ、照明器具100の付加価値を高めることができる。また本実施の形態では、床面に画像を投射する照明器具のように、照明器具100の下の床面の状態を考慮する必要がない。また、新たに情報表示用のディスプレイを設置しなくとも良い。本実施の形態では、現在天井にある照明器具を照明器具100と交換するだけで容易に情報表示機能を提供することができる。
【0029】
また、天井面に照明器具100が設置されることより、ユーザは離れた位置からでも照明器具100が表示用画面部3を有していることが認識できる。このため、照明制御システム内の一部の照明器具100のみが表示用画面部3を有している場合にも、表示用画面部3を有した照明器具100を容易に見つけることができる。これにより、ユーザは必要であれば表示用画面部3を有している照明器具100の付近に行けば良い。このように、照明制御システム内の複数の照明器具のうち、数台のみを表示用画面部3を有する照明器具100にしても良い。
【0030】
これらの変形は、以下の実施の形態に係る照明制御システムおよび照明制御装置について適宜応用することができる。なお、以下の実施の形態に係る照明制御システムおよび照明制御装置については実施の形態1との共通点が多いので、実施の形態1との相違点を中心に説明する。
【0031】
実施の形態2.
図5は、実施の形態2に係る照明器具101の斜視図である。照明器具101は、天井埋め込み形と呼ばれる。天井または壁に照明器具101を取り付けるための穴を開けて、照明器具101はその穴に差し込み固定されて取り付けられる。照明器具101において、光源2の両側には、光源2の光を反射させる反射板1bが設けられる。表示用画面部3は反射板1bに設けられる。他の構成は実施の形態1の構成と同様である。
【0032】
埋め込み形の照明器具101では、実施の形態1の側壁1aに該当する部分は天井または壁面の中にある。このため、側壁1aに表示用画面部3を取り付けることは出来ない。表示用画面部3を照明器具101の内側にある反射板1bに設けることで、ユーザは画面部3bを視認できる。また、本実施の形態では、反射板1bに画面部3bを設けるため、既存の照明器具の光源2の大きさを変更しなくても良い。
【0033】
表示用画面部3を反射板1bに設けた場合、反射板1bの角度などによっては画面部3bに光源2の光が直射し、画面部3bが見え難くなることがある。表示用画面部3は、光源2の光が影響して画面部3bが見え難くならない構造にすると良い。
【0034】
実施の形態3.
図6は、実施の形態3に係る照明器具102の斜視図である。図7は、実施の形態3に係る照明器具102の断面図である。照明器具102は、画面部3bの角度と遮光部8が設けられる点が、実施の形態2の照明器具101と異なる。他の構成は実施の形態2の構成と同様である。本実施の形態では、表示用画面部3が反射板1bに設けられる場合の効果的な取付け例について説明する。
【0035】
実施の形態2では、画面部3bが反射板1bの傾斜面と同じ角度で取り付けられていた。画面部3bが反射板1bと同様に床面に対して傾いていると、特定の方向からしか画面部3bを見ることができない。これに対し本実施の形態では、画面部3bは床面と平行である。これにより、照明器具102の下方において、どの方向からでも画面部3bが見やすくなる。
【0036】
また、本実施の形態の照明器具101は遮光部8を備える。遮光部8は、光源2と画面部3bとの間に設けられ、画面部3bよりも光源2の光出射方向に突出している。遮光部8は、反射板1bに設けられ、画面部3bを囲う枠部である。遮光部8により、光源2の光が反射して画面部3bが見え難くなることを抑制できる。また、遮光部8によって、光源2の光が画面部3bに直射することを妨げることができる。従って、光源2の点灯時にも画面部3bからの情報を入手できる。
【0037】
実施の形態4.
図8は、実施の形態4に係る照明器具103の断面図である。照明器具103は、画面部3bの角度と遮光部9の構成が実施の形態3の照明器具102と異なる。他の構成は、実施の形態3の構成と同様である。図8(a)に示されるように、画面部3bは反射板1bの傾斜面と同じ角度で設けられても良い。また、遮光部9は、実施の形態3の遮光部8のような枠部である必要はなく、光源2と画面部3bとの間に設けられ、光源2の光が画面部3bに直射することを妨げることができれば良い。
【0038】
図8(b)に示されるように、遮光部9で光源2の光を遮ることができる。また、遮光部9により、画面部3bの周囲に影部10を形成できる。画面部3bの周囲を暗くすることで、画面部3bを見やすくできる。
【0039】
実施の形態5.
図9は、実施の形態5に係る照明器具104の断面図である。照明器具104は、画面部3bの角度と遮光部9の構成が実施の形態4の照明器具103と異なる。他の構成は、実施の形態4の構成と同様である。本実施の形態の画面部3bは床面と平行である。これにより、照明器具104の下方において、どの方向からでも画面部3bが見やすくなる。
【0040】
また、実施の形態4の遮光部9は反射板1bに近づくほど厚くなる。これに対し、本実施の形態の遮光部9は簡単な板状である。この場合も、図9(b)に示されるように、遮光部9で光源2の光を遮り、画面部3bの周囲に影部10を形成できる。遮光部9の形状として、照明器具104の意匠性などを考慮して様々な形状を採用できる。
【0041】
実施の形態6.
図10は、実施の形態6に係る照明器具105の斜視図である。照明器具105は実施の形態2の照明器具101と比較して、画面部3bの位置と大きさが変更されている。他の構成は実施の形態2の構成と同様である。照明器具105が天井面に設置される場合、画面部3bは人の目から離れていることが想定される。画面部3bの視認性を向上するために、画面部3bを大きくしても良い。
【0042】
また、本実施の形態では、実施の形態2と比較して光源2が小さい。光源2を小さくすることで確保されたスペースに表示用画面部3を配置している。本実施の形態の画面部3bと、実施の形態3~5の遮光部とを組み合わせても良い。また、照明制御システムに含まれる複数の照明器具のうち、表示用画面部3を有する照明器具105の光源2は、表示用画面部3を有さない照明器具の光源より小さくても良い。
【0043】
実施の形態7.
図11は、実施の形態7に係る照明器具106の斜視図である。本実施の形態では、画面部3bの配置が実施の形態1と異なる。他の構成は、実施の形態1の構成と同様である。画面部3bは、光源2の長手方向で光源2と隣接して設けられる。このとき、光源2の一部が表示用画面部3となっていても良い。画面部3bと光源2は、照明器具106の設置面からの高さが同じである。具体的には、画面部3bは例えば光源2の外郭であるカバーと高さが同じである。
【0044】
本実施の形態では、画面部3bを大きく確保でき、画面部3bの視認性を向上できる。また、画面部3bと光源2の高さが同じであるため、光源2の光が画面部3bに直射して画面部3bが見え難くなるのを抑制できる。従って、光源2の点灯時にも画面部3bからの情報を入手できる。
【0045】
また、本実施の形態の光源2は、実施の形態1の光源2と比較して、画面部3bを配置するために小さくなっている。照明制御システムに含まれる複数の照明器具のうち、表示用画面部3を有する照明器具106の光源2は、表示用画面部3を有さない照明器具の光源よりも小さくても良い。これにより、ユーザは照明器具106から離れた位置からでも、表示用画面部3を有している照明器具106の位置を認識し易い。
【0046】
実施の形態8.
図12は、実施の形態8に係る照明器具107の斜視図である。本実施の形態では、光源2の構成が実施の形態2と異なる。他の構成は、実施の形態2の構成と同様である。本実施の形態の光源2のうち画面部3bと隣接する部分7は、光源2の他の部分6よりも暗い。これにより、画面部3bへの光源2の光の直射を抑制できる。従って、光源2の点灯時にも画面部3bからの情報を入手できる。
【0047】
光源2の部分6、7の明るさは、光源2の点灯時において常に異なっても良い。また、点灯装置4と表示用画面部3とがデータ通信を行い、点灯装置4は必要な時だけ部分6、7の明るさを変えても良い。例えば点灯装置4は、画面部3bに情報が表示されているときだけ、部分7を部分6より暗くしても良い。
【0048】
実施の形態9.
図13は、実施の形態9に係る照明器具108の斜視図である。照明器具108の側壁1aの任意の位置には、表示用画面部3を後から取り付けられるようにノックアウト加工が施されている。ノックアウト加工は、側壁1aの全ての面に設けられても良い。図13の例では、ノックアウト加工部11のうち1つに表示用画面部3が取り付けられている。
【0049】
ノックアウト加工部11を設けることにより、表示用画面部3を後から追加できる。また、ノックアウト加工部11を複数設けることで、表示用画面部3を一箇所に限らず、複数の箇所に設けることができる。また、照明器具108の側壁1aのうち任意の方向に表示用画面部3を設けることができる。例えば、出荷時には表示用画面部3が無い状態で照明器具108を販売し、後に必要となった場合に、取り付けたい方向または位置のノックアウトを外し、表示用画面部3を取り付けても良い。
【0050】
実施の形態10.
図14は、実施の形態10に係る照明器具109の斜視図である。照明器具109は、表示用画面部3と連携して音声を出力するスピーカ12を備える点が実施の形態1の照明器具100と異なる。他の構成は実施の形態1の構成と同様である。スピーカ12は、例えば表示用画面部3と配線の結線などで接続される。表示用画面部3から出力される出力信号に応じて、スピーカ12は音声を発生する。スピーカ12は、例えば緊急事態を報知する。
【0051】
スピーカ12は点灯装置4などの他の回路と接続されても良い。スピーカ12は、表示用画面部3と連動する人感センサ、照度センサなどと連携して動作しても良い。
【0052】
なお、各実施の形態で説明した技術的特徴は適宜に組み合わせて用いても良い。
【0053】
以下、本開示の諸態様を付記としてまとめて記載する。
(付記1)
光源と、
前記光源を点灯させる点灯装置と、
照明器具の外部から視認可能に設けられた画面部と、
前記光源の光が前記画面部に直射することを妨げる遮光部と、
を備えることを特徴とする照明器具。
(付記2)
前記光源が取り付けられる筐体を備え、
前記筐体は、前記光源の光出射方向から見て前記光源を囲む側壁を有し、
前記画面部は前記側壁のうち前記光源と反対側の面に設けられることを特徴とする付記1に記載の照明器具。
(付記3)
前記画面部は、前記側壁の内部に納まっていることを特徴とする付記2に記載の照明器具。
(付記4)
前記側壁にはノックアウト加工部が形成されることを特徴とする付記2または3に記載の照明器具。
(付記5)
前記遮光部は、前記光源と前記画面部との間に設けられ、前記画面部よりも前記光源の光出射方向に突出していることを特徴とする付記1に記載の照明器具。
(付記6)
前記光源の光を反射させる反射板を備え、
前記画面部と前記遮光部は、前記反射板に設けられることを特徴とする付記5に記載の照明器具。
(付記7)
前記画面部は床面と平行であることを特徴とする付記6に記載の照明器具。
(付記8)
光源と、
前記光源を点灯させる点灯装置と、
照明器具の外部から視認可能に設けられた画面部と、
を備え、
前記画面部は、前記光源の長手方向で前記光源と隣接して設けられ、
前記画面部と前記光源は、前記照明器具の設置面からの高さが同じであることを特徴とする照明器具。
(付記9)
光源と、
前記光源を点灯させる点灯装置と、
照明器具の外部から視認可能に設けられた画面部と、
を備え、
前記光源のうち前記画面部と隣接する部分は、前記光源の他の部分よりも暗いことを特徴とする照明器具。
(付記10)
前記画面部は、前記点灯装置の状態を表示することを特徴とする付記1から9の何れか1項に記載の照明器具。
(付記11)
前記画面部と連携して音声を出力するスピーカを備えることを特徴とする付記1から10の何れか1項に記載の照明器具。
(付記12)
サーバまたは端末機器と通信する通信部を備え、
前記画面部は、前記通信部が受信した情報に基づいた情報を表示することを特徴とする付記1から11の何れか1項に記載の照明器具。
(付記13)
端末機器と通信する通信部を備え、
前記通信部は、前記画面部に表示された情報を前記端末機器に表示させることを特徴とする付記1から11の何れか1項に記載の照明器具。
(付記14)
付記12に記載の照明器具と、
前記サーバまたは前記端末機器の少なくとも一方と、
を備えたことを特徴とする照明制御システム。
(付記15)
付記13に記載の照明器具と、
前記端末機器と、
を備えたことを特徴とする照明制御システム。
【符号の説明】
【0054】
1 筐体、1a 側壁、1b 反射板、2 光源、3 表示用画面部、3a 制御部、3b 画面部、3c 通信部、4 点灯装置、5 商用電源、6、7 部分、8、9 遮光部、10 影部、11 ノックアウト加工部、12 スピーカ、51 サーバ、52 端末機器、100-109 照明器具
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14