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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023159759
(43)【公開日】2023-11-01
(54)【発明の名称】情報提供システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/00 20230101AFI20231025BHJP
【FI】
G06Q10/00
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022069667
(22)【出願日】2022-04-20
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-10-18
(71)【出願人】
【識別番号】519437180
【氏名又は名称】株式会社NSFエンゲージメント
(74)【代理人】
【識別番号】110001841
【氏名又は名称】弁理士法人ATEN
(72)【発明者】
【氏名】河上 真也
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA20
(57)【要約】
【課題】労働者が日によって勤務場所を変更するような勤務形態であっても労働生産性の低下を抑制することのできる情報提供システムを提供する。
【解決手段】情報提供システム100は、複数のユーザの関係性を示す関係性情報291を記憶する記憶部109を有し、複数のユーザに含まれる第1ユーザによる席、部屋または建物のいずれかであるリソースの使用予定に関する第1使用予定情報2921が記憶部109に記憶されているときに、関係性情報291に基づいて複数のユーザから第1ユーザと関係性があると判断した第2ユーザのユーザ端末装置4に、第1ユーザの第1使用予定情報2921に基づいて生成された、第1ユーザとのコミュニケーションを支援するための情報であるコミュニケーション支援情報を通知する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のユーザの関係性を示す関係性情報を記憶する記憶部を有し、
前記複数のユーザに含まれる第1ユーザによる席、部屋または建物のいずれかであるリソースの使用予定に関する第1使用予定情報が前記記憶部に記憶されているときに、前記関係性情報に基づいて前記複数のユーザから前記第1ユーザと関係性があると判断した第2ユーザのユーザ端末装置に、前記第1ユーザの前記第1使用予定情報に基づいて生成された、前記第1ユーザとのコミュニケーションを支援するための情報であるコミュニケーション支援情報を通知すること、を特徴とする情報提供システム。
【請求項2】
請求項1に記載の情報提供システムであって、
前記第1ユーザのユーザ端末装置から送信された前記第1使用予定情報を取得したときに、前記第1ユーザに関する前記関係性情報に基づいて前記複数のユーザから前記第2ユーザを抽出し、前記第2ユーザのユーザ端末装置に、前記第1ユーザの前記第1使用予定情報に基づいて生成された、前記第1ユーザとのコミュニケーションを支援するための情報である第1コミュニケーション支援情報を通知すること、を特徴とする情報提供システム。
【請求項3】
請求項1に記載の情報提供システムであって、
前記記憶部は、前記複数のユーザによる前記リソースの使用予定に関する使用予定情報を記憶し、
前記第2ユーザのユーザ端末装置から送信された前記リソースの使用予定を入力するための準備の通知を取得したときに、前記使用予定情報と前記第2ユーザに関する前記関係性情報とに基づいて前記複数のユーザから前記第1ユーザを抽出し、前記第2ユーザのユーザ端末装置に、前記第1ユーザの前記第1使用予定情報に基づいて生成された、前記第1ユーザとのコミュニケーションを支援するための情報である第2コミュニケーション支援情報を通知すること、を特徴とする情報提供システム。
【請求項4】
請求項2に記載の情報提供システムであって、
前記第1ユーザのユーザ端末装置から送信された前記第1使用予定情報を取得したときに、前記使用予定情報、前記使用履歴情報、前記属性情報及び前記通信履歴情報の少なくとも1つの情報と、前記第1ユーザに関する前記関係性情報とに基づいて前記複数のユーザから前記第2ユーザを抽出し、前記第2ユーザのユーザ端末装置に、前記第1ユーザの前記第1使用予定情報に基づいて生成された前記第1コミュニケーション支援情報を通知すること、を特徴とする情報提供システム。
【請求項5】
請求項3に記載の情報提供システムであって、
前記記憶部は、
前記複数のユーザの前記リソースの使用履歴に関する使用履歴情報、
前記複数のユーザの属性に関する属性情報、及び
前記複数のユーザの間の通信履歴に関する通信履歴情報の少なくとも1つの情報を記憶し、
前記第2ユーザのユーザ端末装置から送信された前記リソースの使用予定を入力するための準備の通知を取得したときに、前記使用履歴情報、前記属性情報及び前記通信履歴情報の少なくとも1つの情報と、前記使用予定情報と、前記第2ユーザに関する前記関係性情報とに基づいて前記複数のユーザから前記第1ユーザを抽出し、前記第2ユーザのユーザ端末装置に、前記第1ユーザの前記第1使用予定情報に基づいて生成された前記第2コミュニケーション支援情報を通知すること、を特徴とする情報提供システム。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか1項に記載の情報提供システムであって、
前記記憶部に記憶される前記関係性情報は、前記複数のユーザの間の通信履歴に関する通信履歴情報、前記複数のユーザの属性に関する属性情報、及び前記複数のユーザの前記リソースの使用履歴に関する使用履歴情報の少なくとも1つの情報に基づいて生成されること、を特徴とする情報提供システム。
【請求項7】
請求項1~5のいずれか1項に記載の情報提供システムであって、
第1ユーザの前記リソースの使用予定に関する第1使用予定情報が、第1ユーザの前記リソースの予約に関する情報であること、を特徴とする情報提供システム。
【請求項8】
請求項1~5のいずれか1項に記載の情報提供システムであって、
前記第1ユーザの前記第1使用予定情報に基づいて生成される前記コミュニケーション支援情報が、前記第2ユーザへの前記リソースの将来の使用の提案を含むこと、を特徴とする情報提供システム。
【請求項9】
請求項1~5のいずれか1項に記載の情報提供システムであって、
前記複数のユーザに含まれる第3ユーザが前記リソースを現在使用していることを示す現在使用状況情報が前記記憶部に記憶されているときに、前記関係性情報に基づいて前記複数のユーザから前記第3ユーザと関係性があると判断した第4ユーザのユーザ端末装置に、前記第3ユーザの前記現在使用状況情報に基づいて生成された、前記第3ユーザとのコミュニケーションを支援するための情報である現在コミュニケーション支援情報を通知すること、を特徴とする情報提供システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザ端末装置に対して情報を提供する情報提供システムに関する。
【0002】
近年、働き方改革の一環として、在宅勤務(テレワーク)が推進されている。在宅勤務において、労働者は、使用者が提供する執務エリア以外の場所(自宅、コワーキングスペース等)で勤務する。在宅勤務の形態として、使用者より貸与された端末装置(ノートパソコン、タブレット等)を使用して自宅で作業する形態、及び自宅の端末装置から会社の端末装置へリモート接続して作業する形態等が挙げられる。在宅勤務によって執務エリアに行くことなく勤務することが可能となるため、労働者にとっては、通勤時間の削減、家事との両立ができるとともに、交通機関の遅延や感染症の流行等の事情で執務エリアに行くことができない場合であっても、業務を滞りなく遂行することができる。
【0003】
その一方で、在宅勤務は職場の同僚間のコミュニケーションを減少させる。その結果、労働生産性が低下する虞がある。創造的な仕事を行うためには、個人の深い思考だけではなく、個人間のコミュニケーションを通したアイデアの交換が必要とされる。そのため、労働者が物理的に同一の場所で勤務しない在宅勤務においては、交流頻度が高い同僚(繋がりの強い同僚)と効率的にコミュニケーションをとることが、創造的な仕事を行う上でより重要となる。また、交流頻度が低い同僚(繋がりの弱い同僚)は、チームに新しい視点を導入することが多く、創造的なアイデアの生産に重要な役割を果たすことがあり、繋がりの弱い同僚とのコミュニケーションも重要となる。
【0004】
また、例えば、自宅以外の勤務場所が複数存在し、労働者が日によって勤務場所を変更できるような勤務形態の場合にも、労働者間のコミュニケーションが少なくなりやすい。その結果、労働生産性が低下する虞がある。
【0005】
特許文献1には、一対の組織である組織ペア単位で特定の場所に対する組織配置を最適化することにより、労働者間のコミュニケーションを増加させて労働生産性を効率的に向上させる配置決定装置が記載されている。具体的には、配置決定装置が、各組織ペア内における交流度を示す交流指数を算出し、交流指数と、各組織ペアの合計メンバー数と、特定の場所の最大収容人数とに基づいて、特定の場所に配置する一以上の組織ペアを決定する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2021-082124号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1のように交流指数に基づき組織配置を最適化しても、労働者が日によって勤務場所(自宅を含む)を変更するような勤務形態の場合には、労働者間のコミュニケーションを増加させることは期待できない。そのため、労働者生産性を向上させることは期待できない。
【0008】
そこで、本発明は、労働者が日によって勤務場所を変更するような勤務形態であっても労働生産性の低下を抑制することのできる情報提供システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の情報提供システムは、複数のユーザの関係性を示す関係性情報を記憶する記憶部を有し、前記複数のユーザに含まれる第1ユーザによる席、部屋または建物のいずれかであるリソースの使用予定に関する第1使用予定情報が前記記憶部に記憶されているときに、前記関係性情報に基づいて前記複数のユーザから前記第1ユーザと関係性があると判断した第2ユーザのユーザ端末装置に、前記第1ユーザの前記第1使用予定情報に基づいて生成された、前記第1ユーザとのコミュニケーションを支援するための情報であるコミュニケーション支援情報を通知する。
【0010】
上記の構成によれば、第1ユーザと関係性のある第2ユーザに、コミュニケーション支援情報によって、第1ユーザの使用予定があることを知らせることができる。そのため、第2ユーザは、例えば第1ユーザの近くの席を予約したり、第1ユーザと同日に出社するなどの、第1ユーザとのコミュニケーションを増やすことのできる行為をとりやすくなる。その結果、労働者が日によって勤務場所を変更するような勤務形態であっても労働生産性の低下を抑制できる。
【0011】
また、本発明の情報提供システムは、以下の特徴を有してもよい。
前記情報提供システムは、前記第1ユーザのユーザ端末装置から送信された前記第1使用予定情報を取得したときに、前記第1ユーザに関する前記関係性情報に基づいて前記複数のユーザから前記第2ユーザを抽出し、前記第2ユーザのユーザ端末装置に、前記第1ユーザの前記第1使用予定情報に基づいて生成された、前記第1ユーザとのコミュニケーションを支援するための情報である第1コミュニケーション支援情報を通知する。
【0012】
上記の構成によれば、第1ユーザが使用予定を入力したときに、第1ユーザと関係性のある第2ユーザに、第1コミュニケーション支援情報によって、第1ユーザの使用予定があることを知らせることができる。そのため、より早く第2ユーザに知らせることができる。それにより、第2ユーザは、第1ユーザとのコミュニケーションを増やすことのできる行為の予定を立てやすくなる。その結果、労働者が日によって勤務場所を変更するような勤務形態であっても労働生産性の低下をより抑制できる。
【0013】
また、本発明の情報提供システムは、以下の特徴を有してもよい。
前記記憶部は、前記複数のユーザの前記リソースの使用予定に関する使用予定情報を記憶し、前記情報提供システムは、前記第2ユーザのユーザ端末装置から送信された前記リソースの使用予定を入力するための準備の通知を取得したときに、前記使用予定情報と前記第2ユーザに関する前記関係性情報とに基づいて前記複数のユーザから前記第1ユーザを抽出し、前記第2ユーザのユーザ端末装置に、前記第1ユーザの前記第1使用予定情報に基づいて生成された、前記第1ユーザとのコミュニケーションを支援するための情報である第2コミュニケーション支援情報を通知する。
【0014】
上記の構成によれば、第2ユーザが使用予定を入力しようとするときに、第2ユーザに、第2コミュニケーション支援情報によって、第2ユーザと関係性のある第1ユーザの使用予定があることを知らせることができる。そのため、第2ユーザは、第1ユーザとコミュニケーションをとりやすいようなリソースの使用を予定しやすくなる。その結果、労働者が日によって勤務場所を変更するような勤務形態であっても労働生産性の低下をより抑制できる。
【0015】
また、本発明の情報提供システムは、以下の特徴を有してもよい。
前記記憶部は、前記複数のユーザの前記リソースの使用予定に関する使用予定情報を記憶し、前記複数のユーザの前記リソースの使用履歴に関する使用履歴情報、前記複数のユーザの属性に関する属性情報、及び前記複数のユーザの間の通信履歴に関する通信履歴情報の少なくとも1つの情報を記憶し、前記情報提供システムは、前記第1ユーザのユーザ端末装置から送信された前記第1使用予定情報を取得したときに、前記使用予定情報、前記使用履歴情報、前記属性情報及び前記通信履歴情報の少なくとも1つの情報と、前記第1ユーザに関する前記関係性情報とに基づいて前記複数のユーザから前記第2ユーザを抽出し、前記第2ユーザのユーザ端末装置に、前記第1ユーザの前記第1使用予定情報に基づいて生成された前記第1コミュニケーション支援情報を通知する。
【0016】
上記の構成によれば、第1ユーザが使用予定を入力したときに、使用予定情報、使用履歴、属性情報及び通信履歴情報の少なくとも1つの情報と、関係性情報とに基づいて、第1コミュニケーション支援情報の通知先となる第2ユーザを抽出する。そのため、第1コミュニケーション支援情報の通知先として、労働生産性の向上により適した第2ユーザを抽出できる。その結果、労働者が日によって勤務場所を変更するような勤務形態であっても労働生産性の低下をより抑制できる。例えば、使用予定情報を使用する場合、すでに使用予定を入力しているユーザは抽出しないようにできる。また、例えば、使用履歴情報を使用する場合、第1ユーザの近くの席(リソース)を利用することが多い第2ユーザを抽出できる。この場合、コミュニケーションを増加させやすい。使用履歴情報を使用する場合、第1ユーザの近くの席を利用することが少なく、且つ、関係性情報において第1ユーザとの関連度が高い第2ユーザを抽出することもできる。この場合、コミュニケーションが少ないと推定される関連度が高いユーザ同士のコミュニケーションを増加させることができるため、労働生産性をより高めることができる。また、例えば、属性情報を用いる場合、専門分野や所属部署の違いから新しい視点を得られそうな第2ユーザを抽出することもできる。この場合、労働生産性の向上につながりやすいコミュニケーションを増加させることができる。また、例えば、通信履歴を使用する場合、第1ユーザとの通信の頻度が高く、且つ、関係性情報において第1ユーザとの関連度が高い第2ユーザを抽出できる。この場合、コミュニケーションを増加させやすい。通信履歴を使用する場合、第1ユーザとの通信の頻度が低く、且つ、関係性情報において第1ユーザとの関連度が高い第2ユーザを抽出することもできる。この場合、コミュニケーションが少ないと推定される関連度が高いユーザ同士のコミュニケーションを増加させることができるため、労働生産性をより高めることができる。
【0017】
また、本発明の情報提供システムは、以下の特徴を有してもよい。
前記記憶部は、前記複数のユーザの前記リソースの使用履歴に関する使用履歴情報、前記複数のユーザの属性に関する属性情報、及び前記複数のユーザの間の通信履歴に関する通信履歴情報の少なくとも1つの情報を記憶し、前記情報提供システムは、前記第2ユーザのユーザ端末装置から送信された前記リソースの使用予定を入力するための準備の通知を取得したときに、前記使用履歴情報、前記属性情報及び前記通信履歴情報の少なくとも1つの情報と、前記使用予定情報と、前記第2ユーザに関する前記関係性情報とに基づいて前記複数のユーザから前記第1ユーザを抽出し、前記第2ユーザのユーザ端末装置に、前記第1ユーザの前記第1使用予定情報に基づいて生成された前記第2コミュニケーション支援情報を通知する。
【0018】
上記の構成によれば、第2ユーザが使用予定を入力しようとするときに、使用履歴情報、属性情報及び通信履歴情報の少なくとも1つの情報と、使用予定情報と、関係性情報とに基づいて第1ユーザを抽出し、抽出された第1ユーザの第1使用予定情報に基づいて第2コミュニケーション支援情報を生成する。そのため、労働生産性を高めるためにより適した第1ユーザを抽出できる。その結果、労働者が日によって勤務場所を変更するような勤務形態であっても労働生産性の低下をより抑制できる。例えば、使用予定情報を使用する場合、第2ユーザの近くの席を利用することが多い第1ユーザを抽出できる。この場合、コミュニケーションを増加させやすい。使用予定情報を使用する場合、第2ユーザの近くの席を利用することが少なく、且つ、関係性情報において第2ユーザとの関連度が高い第1ユーザを抽出することもできる。この場合、コミュニケーションが少ないと推定される関連度が高いユーザ同士のコミュニケーションを増加させることができるため、労働生産性をより高めることができる。また、例えば、属性情報を用いる場合、専門分野や所属部署の違いから新しい視点を得られそうな第1ユーザを抽出することもできる。この場合、労働生産性の向上につながりやすいコミュニケーションを増加させることができる。また、例えば、通信履歴情報を使用する場合、第2ユーザとの通信の頻度が高く、且つ、関係性情報において第2ユーザとの関連度が高い第1ユーザを抽出できる。この場合、コミュニケーションを増加させやすい。通信履歴情報を使用する場合、第2ユーザとの通信の頻度が低く、且つ、関係性情報において第2ユーザとの関連度が高い第1ユーザを抽出することもできる。この場合、コミュニケーションが少ないと推定される関連度が高いユーザ同士のコミュニケーションを増加させることができるため、労働生産性をより高めることができる。
【0019】
なお、記憶部に記憶される使用履歴情報、属性情報及び通信履歴情報の少なくとも1つの報は、第1ユーザの抽出に使用される使用履歴情報、属性情報及び通信履歴情報の少なくとも1つの情報と同じとは限らない。
【0020】
また、本発明の情報提供システムは、以下の特徴を有してもよい。
前記記憶部に記憶される前記関係性情報は、前記複数のユーザの間の通信履歴に関する通信履歴情報、前記複数のユーザの属性に関する属性情報、及び前記複数のユーザの前記リソースの使用履歴に関する使用履歴情報の少なくとも1つの情報に基づいて生成される。
【0021】
上記の構成によれば、コミュニケーションを支援する第1ユーザと第2ユーザを抽出するためにより適切な関係性情報を生成できる。例えば、関係性情報の生成に通信履歴情報が使用される場合、第1ユーザと第2ユーザの間の通信の頻度が高いほど第1ユーザと第2ユーザの関連度が高いことを示す関係性情報を生成してもよい。また、例えば、関係性情報の生成に使用履歴情報が使用される場合、第1ユーザと第2ユーザが同じ部屋を使用をする頻度が高いほど第1ユーザと第2ユーザの関連度が高いことを示す関係性情報を生成してもよい。また、例えば、関係性情報の生成に属性情報が使用される場合、第1ユーザと第2ユーザの所属部署が同じであると第1ユーザと第2ユーザの関連度が高いことを示す関係性情報を生成してもよい。このように、通信履歴情報、属性情報、及び使用履歴情報の少なくとも1つの情報に基づいて生成された関係性情報が、ユーザの抽出に使用されることで、ユーザ間のコミュニケーションを増やせる可能性がより高いユーザを抽出できる。その結果、労働者が日によって勤務場所を変更するような勤務形態であっても労働生産性の低下をより抑制できる。
【0022】
また、本発明の情報提供システムは、以下の特徴を有してもよい。
第1ユーザの前記リソースの使用予定に関する第1使用予定情報が、第1ユーザの前記リソースの予約に関する情報である。
【0023】
また、本発明の情報提供システムは、以下の特徴を有してもよい。
前記第1ユーザの前記第1使用予定情報に基づいて生成される前記コミュニケーション支援情報が、前記第2ユーザへの前記リソースの将来の使用の提案を含む。
【0024】
上記の構成によれば、第1ユーザとコミュニケーションをとりやすいようなリソースの使用を第2ユーザが予定しやすくなる。その結果、労働者が日によって勤務場所を変更するような勤務形態であっても労働生産性の低下をより抑制できる。
【0025】
また、本発明の情報提供システムは、以下の特徴を有してもよい。
前記情報提供システムは、前記複数のユーザに含まれる第3ユーザが前記リソースを現在使用していることを示す現在使用状況情報が前記記憶部に記憶されているときに、前記関係性情報に基づいて前記複数のユーザから前記第3ユーザと関係性があると判断した第4ユーザのユーザ端末装置に、前記第3ユーザの前記現在使用状況情報に基づいて生成された、前記第3ユーザとのコミュニケーションを支援するための情報である現在コミュニケーション支援情報を通知する。
【0026】
上記の構成によれば、第3ユーザが現在使用状況情報の対象となるリソースを使用しているときに、第3ユーザと関係性のある第4ユーザに、現在コミュニケーション支援情報によって、第3ユーザが使用中であることを知らせることができる。そのため、第4ユーザは、第3ユーザとのコミュニケーションを増やすことのできる行為をとりやすくなる。その結果、労働者が日によって勤務場所を変更するような勤務形態であっても労働生産性の低下をより抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】第1実施形態の情報提供システムの全体概要図である。
図2】第1コミュニケーション支援情報通知処理のフローチャートである。
図3】第2コミュニケーション支援情報通知処理のフローチャートである。
図4】第2実施形態の情報提供システムの全体概要図である。
図5】ユーザ端末装置が第1コミュニケーション支援情報を受信するまでのシーケンス図である。
図6】ユーザ端末装置が第2コミュニケーション支援情報を受信するまでのシーケンス図である。
図7】第1コミュニケーション支援情報の通知画面の一例である。
図8】第2コミュニケーション支援情報の通知画面の一例である。
図9】(a)は予約されたリソースへのチェックインが成功した場合のチェックイン成功画面の一例であり、(b)は予約されていないリソースへのチェックインが成功した場合のチェックイン成功画面の一例である。
図10】チェックイン失敗画面の一例である。
図11】チェックアウト完了表示画面の一例である。
図12】使用中のリソースの予約状況表示画面の一例である。
図13】不使用状態であるリソースの予約状況表示画面の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態の情報提供システム100について、図1図3を用いて説明する。図1は、第1実施形態の情報提供システム100の全体概要図である。情報提供システム100は、複数のユーザ端末装置4と通信網を介して接続される。通信網は、特に限定されない。例えば、インターネット等の共有網であってもよいし、専用線等の閉域網であってもよい。ユーザは、ユーザ端末装置4を操作することにより、情報提供システム100が提供するサービスを利用する。以下の説明において、ユーザとは、ユーザ端末装置4を有するユーザである。ユーザ端末装置4は、例えば、スマートフォン(多機能携帯端末)、タブレット、デスクトップ型コンピュータ、ノート型コンピュータ、スマートウォッチ等であるが、これらに限定されない。
【0029】
情報提供システム100は、演算処理部(図示省略)と、記憶部109を有する。情報提供システム100は、複数のユーザによるリソースの使用予定を管理する。リソースは、席、部屋または建物のいずれかである。情報提供システム100は、複数のユーザによる少なくとも1種類のリソースの使用予定を管理する。つまり、情報提供システム100は、席、部屋及び建物のうちの少なくとも1つのリソースの使用予定を管理する。ユーザは、ユーザ端末装置4を操作することによりリソースの使用予定を情報提供システム100に送る。記憶部109は、複数のユーザのリソースの使用予定に関する使用予定情報292を記憶する。情報提供システム100は、複数種類のリソースの使用予定に関する使用予定情報292を記憶していてもよい。
【0030】
使用予定情報292とは、複数のユーザのリソースの予約に関する情報でもよい。つまり、情報提供システム100は、複数のユーザによるリソースの使用の予約を管理してもよい。具体的には、リソースが席の場合、情報提供システム100は、予約が重複しないように管理してもよい。リソースが部屋の場合、情報提供システム100は、予約が重複しないように、または、重複して予約するユーザの数が上限を超えないように管理してもよい。リソースが建物の場合、情報提供システム100は、重複して予約するユーザの数が上限を超えないように管理してもよい。
【0031】
また、複数のユーザの席の使用予定に関する使用予定情報292は、席の予約ではない使用予定に関する情報でもよい。席の予約ではない使用予定に関する情報とは、例えば、オフィスにユーザ専用の席が存在する場合に、ユーザが自分の席を使用する予定であるというだけの情報でもよい。また、複数のユーザの建物の使用予定に関する使用予定情報292は、建物の予約ではない使用予定に関する情報でもよい。建物の予約ではない使用予定に関する情報とは、例えば、ユーザがオフィスに出社する予定であるというだけの情報でもよい。
【0032】
リソースの使用予定がリソースの予約である場合、複数のリソースは、予約が重複しないようにもしくは予約が上限数を超えないように管理される。そのため、複数のリソースを効率的に使用できる。それにより、労働生産性を向上できる。
【0033】
リソースとしての席の使用とは、一人分のスペースを使用することである。席の使用は、椅子を使わないスタンディングデスクの使用でもよい。席の使用予定に関する情報は、席自体の使用予定を管理する情報に限定されず、例えば、席に配置されたコンピュータの使用予定を管理する情報でもよい。
【0034】
リソースとしての部屋は、複数人で使用可能なスペースである。但し、リソースとしての部屋は一人で使用されてもよい。リソースとしての部屋とは、建物内においてユーザが使用可能なスペースの一部である。リソースとしての部屋は、壁と天井で仕切られた空間に限定されない。リソースとしての部屋は、例えば会議室でもよい。リソースとしての部屋は、複数人で使用可能なソファでもよい。リソースとしての部屋は、例えば、打ち合わせスペースやカフェスペース(休憩スペース)でもよい。部屋の使用予定に関する情報は、部屋自体の使用予定を管理する情報に限定されず、例えば、部屋内を自由に移動させられるノート型コンピュータの使用予定に関する情報でもよい。
【0035】
リソースとしての建物とは、建物内においてユーザが使用可能なスペース全体である。リソースとしての建物は、建物全体に限定されず、例えば1フロアでもよい。建物の使用予定に関する情報は、建物自体の使用予定を管理する情報に限定されず、例えば、建物内を自由に移動させられるノート型コンピュータの使用予定に関する情報でもよい。
【0036】
記憶部109には、複数のユーザの関係性を示す関係性情報291が記憶されている。例えば、関係性情報291は、ユーザ同士の関連度の高さを数値で表す情報でもよい。関係性情報291は、関連度の種類を示す情報を含んでいてもよい。関連度の種類とは、所属部署に関する関連度や、交流頻度に基づく関連度等が挙げられるが、これらに限定されない。交流頻度に基づく関連度は、例えば、ユーザ間の通信の頻度に基づく関連度でもよい。関係性情報291は、複数種類の関連度の高さを示す数値を含んでいてもよい。関係性情報291は、関連度の種類と、その関連度の高さを示す数値を含んでいてもよい。
【0037】
さらに、記憶部109は、複数のユーザのリソースの使用履歴に関する使用履歴情報(図1は不図示)、複数のユーザの属性に関する属性情報(図1は不図示)、及び複数のユーザの間の通信履歴に関する通信履歴情報(図1は不図示)の少なくとも1つの情報を記憶していてもよい。通信履歴情報に含まれる情報の具体例として、チャットアプリケーションによるメッセージの送受信履歴、メーラの電子メールの送受信履歴、及びメーラのカレンダーの会議予定の履歴、オンライン会議等が挙げられるが、これらに限定されない。属性情報に含まれる情報の具体例として、所属部署、勤務場所、専門分野等が挙げられるが、これらに限定されない。
【0038】
情報提供システム100は、記憶部109に記憶された通信履歴情報、属性情報、及び使用履歴情報の少なくとも1つの情報に基づいて関係性情報291を生成してもよい。関係性情報291の生成に使用される情報はこれらに限定されない。情報提供システム100が複数種類のリソースの使用予定を管理する場合、関係性情報291の生成に使用される使用履歴情報は、全種類のリソースの使用履歴に関する情報でもよく、一部の種類のリソースの使用履歴に関する情報でもよい。また、関係性情報291は、情報提供システム100によって生成されていなくてもよい。例えば、情報提供システム100は、管理者又はユーザが設定した関係性情報291を取得してもよい。また、例えば、情報提供システム100は、情報提供システム100ではないシステムまたは装置によって生成された関係性情報291を取得してもよい。関係性情報291は、情報提供システム100に含まれないシステムまたは装置によって、通信履歴情報、属性情報、及び使用履歴情報の少なくとも1つの情報に基づいて生成されてもよい。
【0039】
情報提供システム100は、ユーザ間のコミュニケーションを支援するためのコミュニケーション支援情報を生成し、コミュニケーション支援情報をユーザ端末装置4に通知する。コミュニケーション支援情報は、記憶部109に記憶された使用予定情報292に基づいて生成される。コミュニケーションを支援するとは、コミュニケーションを促進させることを意味する。また、「コミュニケーション支援情報をユーザ端末装置4に通知する」とは、ユーザ端末装置4上で動作するチャットアプリケーションにメッセージを送信する、ユーザ端末装置4に表示される画面の一部を強調表示すること等が挙げられるが、これらに限定されない。
【0040】
ここで、複数のユーザに含まれる第1ユーザのリソースの使用予定に関する使用予定情報292を、第1使用予定情報2921と称する。記憶部109に第1使用予定情報2921が記憶されているときに、情報提供システム100は、関係性情報291に基づいて複数のユーザから第1ユーザと関係性があると判断した第2ユーザのユーザ端末装置4に、第1ユーザとのコミュニケーションを支援するためのコミュニケーション支援情報を通知する。
【0041】
第2ユーザのユーザ端末装置4に通知されるコミュニケーション支援情報は、第1使用予定情報2921に基づいて生成される。また、第2ユーザのユーザ端末装置4に通知されるコミュニケーション支援情報の生成には、第1使用予定情報2921以外の情報が使用されてもよい。例えば、使用履歴情報、属性情報、通信履歴情報の少なくとも1つが使用されてもよい。また、例えば、関係性情報291が使用されてもよい。
【0042】
第2ユーザのユーザ端末装置4に通知されるコミュニケーション支援情報は、第1ユーザがリソースの使用予定であることを示す情報を含んでいてもよい。この場合、リソースを特定する情報は含まれなくてもよい。また、第2ユーザのユーザ端末装置4に通知されるコミュニケーション支援情報は、第2ユーザへのリソースの将来の使用の提案を含んでいてもよい。第2ユーザへのリソースの将来の使用の提案とは、将来の使用が可能なリソースの使用を第2ユーザに提案することである。例えば、予約可能なリソースを提案することでもよい。
【0043】
コミュニケーション支援情報の通知により、第2ユーザは第1ユーザとのコミュニケーションを増やすことのできる行為をとりやすくなる。その結果、労働者が日によって勤務場所を変更するような勤務形態であっても労働生産性の低下を抑制できる。また、労働者が日によって勤務場所を変更するような勤務形態には、在宅勤務とオフィス勤務を併用する勤務形態が含まれる。在宅勤務は、職場の同僚間のコミュニケーションを減少させるため、人間関係が希薄になる。人間関係の希薄化により、孤独感や不安感が増加し、メンタルヘルスの低下に繋がる虞がある。しかし、在宅勤務の多い勤務形態であっても、コミュニケーション支援情報の通知によって、労働者間のコミュニケーションを増加させ、メンタルヘルスの低下を抑制できる。
【0044】
また、コミュニケーション支援情報は、リソースの使用予定の入力を促す情報でもある。そのため、コミュニケーション支援情報を通知するかどうかによって、リソースの使用予定をコントロールすることができる。それにより、複数のリソースの使用状況を最適化しやすい。なお、複数のリソースの使用率は高いことが好ましいが、リソースによっては必ずしも使用率が100%であることが最適とは限らない。つまり、リソースによっては、急なリソースの使用の要望に対応できる余地を残していることが好ましい場合がある。また、リソースによっては、使用率が100%であることが最適な場合もある。どちらの場合においても、複数のリソースの使用状況を最適化することで、労働生産性を高めることができる。
【0045】
図2及び図3のフローチャートは、記憶部109に第1使用予定情報2921が記憶されているときに、情報提供システム100が、第2ユーザのユーザ端末装置4に、第1ユーザとのコミュニケーションを支援するためのコミュニケーション支援情報を通知する処理の2つの例を(第1コミュニケーション支援情報通知処理と第2コミュニケーション支援情報通知処理)を示す。
【0046】
まず、図2の第2コミュニケーション支援情報通知処理について説明する。
情報提供システム100は、第1ユーザのユーザ端末装置4から送信された第1使用予定情報2921を取得したときに(S101:YES)、第1ユーザに関する関係性情報291に基づいて、複数のユーザから第1ユーザと関係性のある第2ユーザを抽出する(S102)。「第1ユーザのユーザ端末装置4から送信された第1使用予定情報2921を取得した」とは、例えば、第1ユーザのユーザ端末装置4が、リソースの予約を確定させるリクエストを情報提供システム100に送信し、情報提供システム100が当該リクエストを受信したことであるが、これに限定されない。なお、第1ユーザと関係性のあるユーザとは、第1ユーザと関係性のある複数のユーザのうち関連度が特に高いユーザとは限らない。
【0047】
ステップS102の実行後、情報提供システム100は、第2ユーザのユーザ端末装置4に第1コミュニケーション支援情報を通知する(S103)。第1コミュニケーション支援情報の具体例としては、「同僚が席を予約しました。」、「Aさんが10日に出社予定です。」、「Aさんが10日に第1オフィスに出社予定です。」等のメッセージ情報が挙げられる。
【0048】
第1コミュニケーション支援情報通知処理において、情報提供システム100は、全ユ―ザから第2ユーザを含む複数のユーザを抽出し、抽出された複数のユーザのユーザ端末装置4にそれぞれ第1コミュニケーション支援情報を通知してもよい。複数のユーザに通知される複数の第1コミュニケーション支援情報は、同じ情報でもよく、ユーザによって異なってもよい。複数の第1コミュニケーション支援情報は、第1使用予定情報2921と、抽出された複数のユーザに関する関係性情報291とに基づいて生成される。
【0049】
次に、図3の第2コミュニケーション支援情報通知処理について説明する。
情報提供システム100は、第2ユーザのユーザ端末装置4から送信されたリソースの使用予定を入力するための準備の通知を取得したときに(S201:YES)、使用予定情報292と第2ユーザに関する関係性情報291とに基づいて複数のユーザから第2ユーザと関係性のある第1ユーザを抽出する(S202)。「第2ユーザのユーザ端末装置から送信されたリソースの使用予定を入力するための準備の通知を取得した」とは、例えば、第2ユーザのユーザ端末装置4が、リソースの使用予定を入力するための画面を情報提供システム100に要求し、情報提供システム100が当該要求を受信したことであるが、これに限定されない。なお、使用予定を入力するとは、使用予定の変更を入力することを含む。
【0050】
ステップS202の実行後、情報提供システム100は、第2ユーザのユーザ端末装置4に、第2コミュニケーション支援情報を通知する(S203)。第2コミュニケーション支援情報の具体例として、「あなたの同僚はこちらの席を予約しています。」、「Aさんはその日は出社予定です。」等のメッセージ情報が挙げられる。
【0051】
第2コミュニケーション支援情報通知処理において、情報提供システム100は、全ユ―ザから第1ユーザを含む複数のユーザを抽出し、抽出された複数のユーザとのコミュニケーションを支援するための複数の第2コミュニケーション支援情報を第2ユーザのユーザ端末装置4に通知してもよい。複数の第2コミュニケーション支援情報は、抽出された複数のユーザに関する使用予定情報と、抽出された複数のユーザに関する関係性情報291とに基づいて生成される。
【0052】
第1コミュニケーション支援情報通知処理が実行された後、第1コミュニケーション支援情報通知処理と共通の第1使用予定情報2921に関して第2コミュニケーション支援情報通知処理が実行された場合、第1コミュニケーション支援情報通知処理における第2ユーザは、第2コミュニケーション支援情報通知処理における第2ユーザと同じユーザでもよく、異なるユーザでもよい。
【0053】
第1コミュニケーション支援情報通知処理のステップS102において、情報提供システム100は、第2ユーザを、記憶部109に記憶された使用予定情報、使用履歴情報、属性情報、及び通信履歴情報の少なくとも1つの情報と、第1ユーザに関する関係性情報291とに基づいて抽出してもよい。
【0054】
使用予定情報は、第1コミュニケーション支援情報通知処理における第2ユーザの抽出と、関係性情報291の生成の両方に使用されてもよく、一方のみ使用されてもよく、どちらにも使用されなくてもよい。使用履歴情報は、第1コミュニケーション支援情報通知処理における第2ユーザの抽出と、関係性情報291の生成の両方に使用されてもよく、一方のみ使用されてもよく、どちらにも使用されなくてもよい。属性情報及び通信履歴情報についても、使用予定情報及び使用履歴情報と同様である。
【0055】
第2コミュニケーション支援情報通知処理のステップS202において、情報提供システム100は、第1ユーザを、記憶部109に記憶された使用履歴情報、属性情報、及び通信履歴情報の少なくとも1つの情報と、使用予定情報と、第2ユーザに関する関係性情報291に基づいて抽出してもよい。
【0056】
使用履歴情報は、第2コミュニケーション支援情報通知処理における第1ユーザの抽出と、関係性情報291の生成の両方に使用されてもよく、一方のみ使用されてもよく、どちらにも使用されなくてもよい。属性情報及び通信履歴情報についても、使用履歴情報と同様である。
【0057】
第1実施形態の情報提供システム100は、第1ユーザ及び第2ユーザ以外の複数のユーザに関する予約情報292に基づいて、コミュニケーション支援情報を第2ユーザのユーザ端末装置4に通知するか否かを判定してもよい。情報提供システム100は、第1ユーザ及び第2ユーザ以外の複数のユーザに関する予約情報292に基づいて、リソースの予約の混み具合を判定し、予約の混み具合に応じて、コミュニケーション支援情報を通知するか否かを判定してもよい。予約の混み具合が高い場合は、コミュニケーション支援情報をユーザ端末装置4に通知しなくてもよく、第1コミュニケーション支援情報通知処理において抽出されるユーザの数を制限してもよく、第2コミュニケーション支援情報通知処理において抽出されるユーザの数を制限してもよい。これらにより、リソースの予約の混み具合が高い場合でも、予約なしでリソースを使用できる余地を残すことができるので、複数のリソースの使用状況を最適化できる。
【0058】
第1実施形態の情報提供システム100が第2ユーザにコミュニケーション支援情報を通知するタイミングは、図2及び図3のフローチャートに示すタイミングに限定されない。
【0059】
また、記憶部109は、リソースが現在使用されていることを示す現在使用状況情報(図1は不図示)を記憶する。現在使用状況情報は、使用履歴情報に含まれていてもよい。また、現在使用状況情報は、リソースが現在使用されていると推定されることを示す情報でもよい。現在使用状況情報は、使用予定情報292のうち、予定使用開始時刻から予定使用終了時刻の間に現在時刻が含まれている使用予定に関する情報でもよい。現在使用状況情報は、使用履歴情報及び使用予定情報292のどちらにも含まれない情報でもよい。
【0060】
情報提供システム100は、ユーザ間のコミュニケーションを支援するための現在コミュニケーション支援情報を生成し、現在コミュニケーション支援情報をユーザ端末装置4に通知する。現在コミュニケーション支援情報は、記憶部109に記憶された現在使用状況情報に基づいて生成される。
【0061】
ここで、第1ユーザがリソースを現在使用していることを示す現在使用状況情報を、第1現在使用状況情報と称する。記憶部109に第1現在使用状況情報が記憶されているときに、情報提供システム100は、関係性情報291に基づいて複数のユーザから第1ユーザ(本発明の第3ユーザ)と関係性があると判断した第2ユーザ(本発明の第4ユーザ)のユーザ端末装置4に、第1ユーザとのコミュニケーションを支援するための現在コミュニケーション支援情報を通知する。
【0062】
第2ユーザのユーザ端末装置4に通知される現在コミュニケーション支援情報は、第1現在使用状況情報に基づいて生成される。現在コミュニケーション支援情報の生成に使用される情報は、第1現在使用状況情報に限らない。また、第2ユーザのユーザ端末装置4に通知される現在コミュニケーション支援情報は、第1ユーザがリソースを現在使用していることを示す情報を含んでいてもよい。また、第2ユーザのユーザ端末装置4に通知される現在コミュニケーション支援情報は、第2ユーザへのリソースの使用の提案を含んでいてもよい。
【0063】
第2ユーザのユーザ端末装置4に、第1ユーザとのコミュニケーションを支援するための現在コミュニケーション支援情報を通知する処理の2つの例について、以下説明する。
【0064】
1つ目の例として、情報提供システム100は、第1ユーザのユーザ端末装置4から送信された第1現在使用状況情報を取得したときに、第1ユーザに関する関係性情報291に基づいて、第2ユーザを抽出して、第2ユーザのユーザ端末装置4に第1現在コミュニケーション支援情報を通知する。第1現在コミュニケーション支援情報は、例えば「Aさんは現在こちらの席を使用しています。」というメッセージ情報でもよい。また、第1ユーザであるAがリソースとしてのカフェスペースを使用中の場合、第1現在コミュニケーション支援情報は、「Aさんとカフェスペースで休憩しませんか。」というメッセージ情報でもよい。
【0065】
2つ目の例として、情報提供システム100は、第2ユーザのユーザ端末装置4から送信された、リソースを今から使用することを入力するための準備の通知を取得したときに、第1現在使用状況情報と第2ユーザに関する関係性情報291とに基づいて複数のユーザから第2ユーザと関係性のある第1ユーザを抽出する。そして、情報提供システム100は、第2ユーザのユーザ端末装置4に、第2現在コミュニケーション支援情報を通知する。第2現在コミュニケーション支援情報の具体例としては、「Aさんは現在カフェスペースにいます。」等のメッセージ情報が挙げられる。
【0066】
なお、第1実施形態の情報提供システム100は、現在コミュニケーション支援情報の生成と通知を行わなくてもよい。
【0067】
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態の情報提供システム100について、図4図13を用いて説明する。第2実施形態の情報提供システム100は、第1実施形態の情報提供システム100の具体例である。但し、第1実施形態の情報提供システム100の具体例は、第2実施形態に限らない。第2実施形態の情報提供システム100は、複数のユーザのリソースの予約を管理する。第2実施形態の情報提供システム100は、席と部屋の予約を管理する。図4は、第2実施形態の情報提供システム100を含むコミュニケーション支援システム1000の全体概要図である。コミュニケーション支援システム1000は、情報提供システム100と、リソース予約状況表示システム3と、複数のユーザ端末装置4と、複数のタグ5と、を備えている。なお、図4では便宜上、ユーザ端末装置4とタグ5は1つずつ表示している。
【0068】
ユーザ端末装置4は、タグ読取部41を備えている。ユーザ端末装置4は、例えば、スマートフォンである。なお、第2実施形態の情報提供システム100と接続されるユーザ端末装置4に限定されない。タグ読取部41は、NFC(Near Field Communication)(商標登録)による近距離無線通信によって、タグ5に記憶されているタグ情報を読み取る。ユーザ端末装置4は、ユーザ端末装置4上で動作するWEBアプリケーション及び専用アプリケーション等を介して、情報提供システム100と通信し、情報の送受信を行う。
【0069】
情報提供システム100は、リソース予約状況表示システム3と通信網を介して接続される。通信網は、特に限定されない。例えば、インターネット等の共有網であってもよいし、専用線等の閉域網であってもよい。
【0070】
情報提供システム100は、ユーザ管理システム1と、リソース予約システム2と、を備えている。ユーザ管理システム1は、ユーザの認証と、関係性情報291の生成とを行う。リソース予約システム2は、リソースの予約及び使用の管理と、リソース予約状況表示システム3の管理とを行う。リソース予約状況表示システム3の管理とは、リソース予約状況表示システム3によるリソースの予約状況及び現在の使用状況の表示の管理である。コミュニケーション支援情報は、リソース予約システム2からユーザ端末装置4に通知される場合と、リソース予約システム2からユーザ端末装置4に通知される場合がある。
【0071】
ユーザ管理システム1及びリソース予約システム2は、WEBサーバ、アプリケーションサーバ、データベースサーバ、及びログサーバ等のサーバ、及び当該サーバ上で動作するソフトウェア等により構成される。これらのサーバ及びソフトウェア等は、外部の事業者が提供するSaaS(Software as a Service)、及びIaaS(Infrastructure as a Service)等の所謂クラウド環境上に配備されるが、これに限定されない。例えば、ユーザ管理システム1及びリソース予約システム2は、使用者及び導入者等により調達及び構築された後、データセンタ及びサーバルーム等に設置されたサーバ上(所謂オンプレミス環境)に配備されてもよい。また、ユーザ管理システム1及びリソース予約システム2は、クラウド環境及びオンプレミス環境に分散して配備されてもよい。なお、ユーザ管理システム1及びリソース予約システム2を構成するサーバは、物理サーバであってもよいし、仮想サーバであってもよい。
【0072】
ユーザ管理システム1は、演算処理部(不図示)と第1記憶部19とを有する。リソース予約システム2は、演算処理部(不図示)と第2記憶部29とを有する。
【0073】
ユーザ管理システム1及びリソース予約システム2の演算処理部は、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、マイクロプロセッサ、マルチプロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラム可能な論理回路(PLC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)及び本明細書に記載する処理を実行することができる任意の他の回路が含まれる。
【0074】
第1記憶部19及び第2記憶部29は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ及びストレージを含む。第2記憶部29も同様に、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ及びストレージの少なくとも1つをそれぞれ含む。なお、第1記憶部19及び第2記憶部29は、第1実施形態の記憶部109に含まれる。
【0075】
以下、ユーザ管理システム1の詳細について説明する。
ユーザ管理システム1の第1記憶部19は、ユーザ管理システム1がユーザ端末装置4及びリソース予約システム2等から受信する情報、及び当該情報等に基づいてユーザ管理システム1が生成する情報等を記憶する。第1記憶部19は、履歴情報191及びユーザ情報192を記憶する。ユーザ情報192は、複数のユーザの属性に関する属性情報を含む。履歴情報191は、複数のユーザの間の通信履歴に関する通信履歴情報、及び複数のユーザのリソースの使用履歴に関する使用履歴情報を含む。ユーザ管理システム1は、ユーザ端末装置4から受信した情報に基づいて履歴情報191を生成し、第1記憶部19へ記憶させる。
【0076】
ユーザ管理システム1は、認証処理と、関係性情報送信処理と、コミュニケーション支援情報通知処理と、を実行可能に構成されている。コミュニケーション支援情報通知処理は、第1実施形態の第1コミュニケーション支援情報通知処理の一部に相当する。
【0077】
ユーザ管理システム1は、認証処理において、ユーザ端末装置4から送信された認証情報に基づいてユーザを認証し、認証したユーザに対してユーザ管理システム1へのログインを許可する。記憶部109に記憶されるユーザ情報192は、認証情報と照合される情報を含む。ユーザ管理システム1にログインしたユーザ端末装置4は、リソース予約システム2が提供するサービスを利用可能となる。ユーザ情報192は、ユーザID、パスワード、ユーザ名、メールアドレス等を含んでもよい。
【0078】
ユーザ管理システム1は、関係性情報送信処理において、関係性情報291を生成して、リソース予約システム2へ送信する。ユーザ管理システム1は、記憶部109に記憶された履歴情報191及びユーザ情報192の少なくとも一方に基づいて、関係性情報291を生成する。ユーザ管理システム1は、リソース予約システム2からの要求に応じて、関係性情報291を生成し、リソース予約システム2へ送信する。リソース予約システム2からの要求は、定期的に送信されてもよい。
【0079】
ユーザ管理システム1は、コミュニケーション支援情報通知処理において、第1コミュニケーション支援情報を生成し、ユーザ端末装置4へ通知する。ユーザ管理システム1は、リソース予約システム2からコミュニケーション支援基本情報を受信したときに、コミュニケーション支援基本情報に基づいて第1コミュニケーション支援情報を生成し、ユーザ端末装置4へ通知する。第1コミュニケーション支援情報は、コミュニケーション支援基本情報を、ユーザ端末装置4へ通知可能となるように成形した情報である。コミュニケーション支援基本情報には、通知内容及び通知方法の情報が含まれている。
【0080】
次に、リソース予約システム2の詳細について説明する。
リソース予約システム2の第2記憶部29は、リソース予約システム2がユーザ端末装置4及びユーザ管理システム1から受信する情報、及び当該情報等に基づいてリソース予約システム2が生成した情報等を記憶する。第2記憶部29は、関係性情報291と、複数のユーザのリソースの予約に関する予約情報(使用予定情報)292と、複数のユーザの属性に関する属性情報294と、複数のユーザのリソースの使用履歴に関する使用履歴情報295と、を記憶する。第2実施形態において、使用履歴情報295は、リソースが現在使用されていることを示す情報を含む。
【0081】
リソース予約システム2は、予約受付処理と、コミュニケーション支援基本情報送信処理と、チェックイン・アウト処理と、予約状況送信処理と、を実行可能に構成されている。コミュニケーション支援基本情報送信処理は、第1実施形態の第1コミュニケーション支援情報通知処理の一部に相当する。予約受付処理の一部は、第1実施形態の第2コミュニケーション支援情報通知処理に相当する。
【0082】
まず、予約受付処理について説明する。
リソース予約システム2は、予約受付処理において、予約可能なリソースの予約を受け付ける。リソース予約システム2は、リソースの予約の混み具合が高い場合に予約をそれ以上受け付けないように構成されていてもよい。リソース予約システム2は、全てのリソースが予約されるまで、予約を受け付けるように構成されてもよい。
【0083】
リソース予約システム2は、ユーザ端末装置4から送信された予約画面情報要求を受信すると、予約受付処理を開始する。予約画面情報要求を受信したリソース予約システム2は、第2記憶部29に記憶されている情報に基づいて予約画面情報を生成し、ユーザ端末装置4に送信する。予約画面情報は、リソース予約画面(図8参照)をユーザ端末装置4に表示させるための情報である。ユーザ端末装置4は、ユーザがリソース予約画面を操作することにより、リソース予約システム2に対してリソースの予約要求を送信する。予約画面情報要求は、第1実施形態における「ユーザ端末装置4から送信されたリソースの使用予定を入力するための準備の通知」に相当する。予約要求には、ユーザID、予約対象リソース、予定使用開始時刻、予定使用終了時刻等の情報が含まれている。予約要求は、予約の変更の要求でもよい。予約要求を受信しリソース予約システム2は、予約対象リソースに、使用予定ユーザのユーザID、予定使用開始時刻、予定使用終了時刻等を紐づけ、その紐づけた情報を、予約情報292として第2記憶部29に記憶させる。それにより、予約が確定する。つまり、あるユーザの予約が確定したときに、リソース予約システム2は、このユーザに関する予約情報292を取得する。予約情報292は、複数のユーザのリソースの予約に関する情報である。予約情報292は、第1実施形態の使用予定情報292に含まれる。
【0084】
リソース予約システム2は、予約画面情報要求を受信すると、予約画面情報要求を送信したユーザ端末装置4に、予約画面情報に加えて、第2コミュニケーション支援情報を送信する。具体的には、リソース予約システム2は、第2ユーザのユーザ端末装置4からの予約画面情報要求を受信した場合、予約情報292及び第2ユーザに関する関係性情報291に基づいて、複数のユーザから第2ユーザと関係性のあるユーザ(第1ユーザ)を抽出する。そして、リソース予約システム2は、抽出された第1ユーザに関する予約情報292に基づいて、第2コミュニケーション支援情報を生成して、第2ユーザのユーザ端末装置4に通知する。第1ユーザに関する予約情報292は、第1実施形態の第1使用予定情報2921に相当する。
【0085】
第1ユーザの抽出に使用される情報は、第2記憶部29に記憶された使用履歴情報295及び属性情報294の少なくとも一方を含んでいてもよい。コミュニケーション支援情報の生成に使用される情報は、第2記憶部29に記憶された属性情報294及び使用履歴情報295の少なくとも一方を含んでいてもよい。また、コミュニケーション支援情報の生成に使用される情報は、関係性情報291を含んでいてもよい。
【0086】
第2ユーザが席を予約しようとした場合、第1ユーザの抽出に、席の予約情報292が使用されてもよく、部屋の予約情報292が使用されてもよく、席と部屋の予約情報292が使用されてもよい。第2ユーザが部屋を予約しようとした場合、第1ユーザの抽出に、部屋の予約情報292が使用されてもよく、席の予約情報292が使用されてもよく、席と部屋の予約情報292が使用されてもよい。第2ユーザが席を予約しようとした場合、第1ユーザの抽出に、席の使用履歴情報295が使用されてもよく、部屋の使用履歴情報295が使用されてもよく、席と部屋の使用履歴情報295が使用されてもよい。第2ユーザが部屋を予約しようとした場合、第1ユーザの抽出に、部屋の使用履歴情報295が使用されてもよく、席の使用履歴情報295が使用されてもよく、席と部屋の使用履歴情報295が使用されてもよい。
【0087】
次に、コミュニケーション支援基本情報送信処理について説明する。
リソース予約システム2は、予約が確定すると、コミュニケーション支援基本情報送信処理を開始する。リソース予約システム2は、コミュニケーション支援基本情報送信処理において、コミュニケーション支援基本情報をユーザ管理システム1に送信する。リソース予約システム2は、第1ユーザの予約が確定した場合、第1ユーザに関する関係性情報291に基づいて、複数のユーザから第1ユーザと関係性のあるユーザ(第2ユーザ)を、第1コミュニケーション支援情報の通知先として抽出する。また、リソース予約システム2は、コミュニケーション支援基本情報送信処理において、第1ユーザに関する予約情報292に基づいて、コミュニケーション支援基本情報を生成する。
【0088】
第2ユーザの抽出に使用される情報は、第2記憶部29に記憶された予約情報292、使用履歴情報295及び属性情報294の少なくとも1つを含んでいてもよい。コミュニケーション支援基本情報の生成に使用される情報は、第2記憶部29に記憶された属性情報294及び使用履歴情報295の少なくとも一方を含んでいてもよい。また、コミュニケーション支援基本情報の生成に使用される情報は、関係性情報291を含んでいてもよい。
【0089】
第1ユーザが席を予約している場合、第2ユーザの抽出に、席の予約情報292が使用されてもよく、部屋の予約情報292が使用されてもよく、席と部屋の予約情報292が使用されてもよい。第1ユーザが部屋を予約している場合、第2ユーザの抽出に、部屋の予約情報292が使用されてもよく、席の予約情報292が使用されてもよく、席と部屋の予約情報292が使用されてもよい。第1ユーザが席を予約している場合、第2ユーザの抽出に、席の使用履歴情報295が使用されてもよく、部屋の使用履歴情報295が使用されてもよく、席と部屋の使用履歴情報295が使用されてもよい。第1ユーザが部屋を予約している場合、第2ユーザの抽出に部屋の使用履歴情報295が使用されてもよく、席の使用履歴情報295が使用されてもよく、席と部屋の使用履歴情報295が使用されてもよい。
【0090】
リソース予約システム2は、コミュニケーション支援基本情報送信処理において、第1コミュニケーション支援情報の通知先の情報と、生成されたコミュニケーション支援基本情報を、ユーザ管理システム1に送信する。そして、ユーザ管理システム1は、コミュニケーション支援基本情報に基づいて生成した第1コミュニケーション支援基本情報を第2ユーザのユーザ端末装置4に通知する。
【0091】
次に、チェックイン・アウト処理について説明する。
リソース予約システム2は、ユーザ端末装置4から送信された使用開始・終了要求を受信すると、チェックイン・アウト処理を実行する。使用開始・終了要求には、ユーザID、使用対象リソース、現在時刻等が含まれる。使用開始・終了要求は、タグ5に記憶されているタグ情報がユーザ端末装置4のタグ読取部41に読み取られることをトリガとして生成、送信される。リソース予約システム2は、使用開始・終了要求、及び予約情報292等に基づいて、チェックインまたはチェックアウトを許可するか否か判定し、判定結果をユーザ端末装置4に通知する。リソース予約システム2は、チェックインまたはチェックアウトを許可する場合、使用開始・終了要求に基づいて、第2記憶部29に記憶される使用履歴情報295を更新する。
【0092】
リソース予約システム2は、予約されていないリソースへのチェックインが可能に構成される。なお、リソース予約システム2は、予約されていないリソースへのチェックインができないように構成されてもよい。使用開始・終了要求を受信したリソース予約システム2は、使用開始・終了要求及び予約情報292等に基づいて、使用開始・終了要求に含まれるユーザIDによる予約が存在するか否かを判定する。使用開始・終了要求に含まれるユーザIDによる予約が存在しない場合、リソース予約システム2は、予約情報292等に基づいてチェックインを許可できるか否かを判定する。他のユーザが予約済みでチェックインを許可できない場合、リソース予約システム2は、チェックイン対象のリソースの近傍に予約可能なリソース(近傍リソース)が存在するか否かを判定する。予約可能な近傍リソースが存在すると判定する場合、リソース予約システム2は、チェックインの判定結果(不成立)ともに、予約可能な近傍リソースが存在することを通知する。予約なしのチェックインを許可した場合、リソース予約システム2は、予定使用終了時刻を決定して、第2記憶部29に記憶された予約情報292を更新する。予定使用終了時刻は、チェックインを行ったユーザの過去のリソース使用時間に応じて決定されてもよく、当該リソースの予約の混み具合に応じて決定されてもよく、現在時刻から一定の時間を足した時刻に決定されてもよい。
【0093】
なお、使用履歴情報295が更新されるタイミングは、使用開始・終了要求の受信時に限定されない。例えば、ユーザ端末装置4によるチェックインが行われた後、所定の時間が経過してもユーザ端末装置4によるチェックアウトが行われない場合、リソース予約システム2は、チェックアウトが行われたものとして使用履歴情報295を更新してもよい。
【0094】
また、リソース付近に設置されるカメラが記録する映像に基づいて使用履歴情報295が更新されてもよい。例えば、ユーザ端末装置4によるチェックインが行われたリソースが、所定の時間継続して不使用状態である場合、リソース予約システム2は、チェックアウトが行われたものとして使用履歴情報295を更新してもよい。予定使用時間の到来後所定の時間が経過してもチェックインが行われない場合、リソース予約システム2は、予約が取り消されたものとして予約情報292を更新してもよい。また、リソース予約システム2は、カメラが記録した映像に基づいてチェックインとチェックアウトの許否を判断するように構成されてもよい。カメラの映像を使用する場合、タグ5は設置されなくてもよい。
【0095】
次に、予約状況送信処理について説明する。
リソース予約システム2は、予約状況送信処理において、各リソースの予約状況及び現在の使用状況を示す予約状況情報を生成し、リソース予約状況表示システム3へ送信する。リソース予約システム2は、予約情報292及び使用履歴情報295に基づいて、予約状況情報を生成する。予約状況情報には、リソース名、予約・使用ユーザID、予約・使用ユーザ名、予定使用開始時刻、予定使用終了時刻、使用開始時刻、使用終了時刻等が含まれる。
【0096】
次に、リソース予約状況表示システム3について説明する。
図4に示すように、リソース予約状況表示システム3は、少なくとも1つの表示管理装置31と、複数の予約状況表示装置32と、を備えている。基本的に、予約状況表示装置32は、1つの表示管理装置31に対して複数設けられる。なお、図4では便宜上、予約状況表示装置32は1つだけ表示している。
【0097】
予約状況表示装置32は、リソースごとに1つずつ設けられ、各リソース付近に配置される。予約状況表示装置32は、ディスプレイを有する。例えば、リソースが会議室である場合、予約状況表示装置33は、会議室の出入口付近の壁に設けられてもよい。リソースが座席(机及び椅子)である場合、予約状況表示装置33は、机上に設けられてもよい。なお、2つ以上のリソースに対して、1つの予約状況表示装置32が設けられてもよい。
【0098】
表示管理装置31は、リソース予約システム2から送信された予約状況情報を受信する。表示管理装置31は、予約状況情報を予約状況表示情報に変換し、予約状況表示情報を予約状況表示装置32に送信する。予約状況表示装置32は、受信した予約状況表示情報を表示する。
【0099】
タグ5は、リソースごとに1つずつ設けられ、各リソース付近に配置される。タグ5は、予約状況表示装置32の近傍に設けられてもよい。タグ5は、タグ情報が記録されたICチップを備えている。タグ情報には、リソースの識別子、及び使用開始・終了要求の送信先(URL(Uniform Resource Locator)等)等が含まれている。ユーザがユーザ端末装置4をタグ5に翳すことで、ユーザ端末装置4のタグ読取部41は、近距離無線通信によりタグ5に記憶されているタグ情報を読み取る。
【0100】
次に、図5及び図6を用いて、情報提供システム100によるコミュニケーション支援情報の通知の処理について説明する。
【0101】
図5は、第1ユーザがユーザ端末装置4を操作してユーザ管理システム1にログインしてから、ユーザ管理システム1にログイン中の第2ユーザのユーザ端末装置4に第1コミュニケーション支援情報が通知されるまでのシーケンス図である。
【0102】
まず、ユーザ端末装置4は、第1ユーザの操作により、リソース予約システム2へ予約画面情報要求を送信する(S301)。予約画面情報要求には、第1ユーザのユーザIDが含まれている。予約画面情報要求を受信したリソース予約システム2は、予約画面情報を生成し(S302)、ユーザ端末装置4に送信する(S303)。予約画面情報を受信したユーザ端末装置4は、予約画面情報に基づいてリソース予約画面を表示する。
【0103】
ユーザ端末装置4は、第1ユーザによるリソース予約画面の操作により、リソース予約システム2へリソースの予約要求を送信する(S304)。予約要求を受信したリソース予約システム2は、予約要求に基づいて予約を確定させる(S305)。
【0104】
ステップS307において予約が確定すると、リソース予約システム2は、第1ユーザに関する関係性情報291に基づいて、複数のユーザから第1ユーザと関係性のある第2ユーザを抽出する(S306)。そして、リソース予約システム2は、第1ユーザに関する使用予定情報292に基づいて第2ユーザに対するコミュニケーション支援基本情報を生成し(S307)、ユーザ管理システム1へ送信する(S308)。コミュニケーション支援基本情報を受信したユーザ管理システム1は、コミュニケーション支援基本情報に基づいて第1コミュニケーション支援情報を生成し(S309)、第2ユーザのユーザ端末装置4に通知する(S310)。
【0105】
図6は、第2ユーザがユーザ端末装置4を操作してユーザ管理システム1にログインしてから、第2ユーザのユーザ端末装置4に第2コミュニケーション支援情報が通知されるまでのシーケンス図である。ステップS301~ステップS302は、図5のステップS301~ステップS302と同様である。
【0106】
ステップS302の実行後、リソース予約システム2は、使用予定情報292と第2ユーザに関する関係性情報291とに基づいて、複数のユーザから第2ユーザと関係性のある第1ユーザを抽出する(S311)。そして、リソース予約システム2は、抽出した第1ユーザに関する使用予定情報292に基づいて第2コミュニケーション支援情報を生成し、予約画面情報の送信と合わせて第2ユーザのユーザ端末装置4へ通知する(S312)。
【0107】
図7は、第2ユーザのユーザ端末装置4に表示される第1コミュニケーション支援情報の通知画面の一例である。図7では、第1コミュニケーション支援情報は、第2ユーザのユーザ端末装置4上で動作するチャットアプリケーションの画面上に表示される。図7では、第1コミュニケーション支援情報として、「Aさん(第1ユーザ)が、明日出社予定のようです。座席の予約をしませんか?」というメッセージ情報が表示されている。第1コミュニケーション支援情報の通知画面は、これに限定されず、例えば、リソース予約画面へのURL情報も表示されていてもよい。また、なお、第1コミュニケーション支援情報の通知方法は、チャットアプリケーションへのメッセージ送信に限定されない。
【0108】
図8は、第2ユーザのユーザ端末装置4に表示される第2コミュニケーション支援情報の通知画面の一例である。図8では、第2コミュニケーション支援情報は、第2ユーザのユーザ端末装置4に表示されるリソース予約画面上に表示される。図8では、複数のリソース(席)が表示されたリソース予約画面において、第2コミュニケーション支援情報として、第1ユーザであるA予約しているリソース(席)211を強調表示するマークと、マーク付近に「Aさんが予約しています。」というメッセージ情報が表示されている。第2コミュニケーション支援情報の通知画面はこれに限定されない。例えば、Aの予約席を表すマークを点滅させてもよい。また、例えば、マークは付さずに、Aが予約した席を他の席と異なる色で表示してもよい。また、ユーザ間の関係性に応じて予約席の色を変えてもよい。また、例えば、リソース予約画面において、座席表とは別に、第2コミュニケーション支援情報としてのメッセージ情報が一覧に表示されてもよい。また、第2コミュニケーション支援情報が、リソースの予約の提案を含む場合、予約を勧める席を他の席と異なる色で表示してもよい。関連度または推奨のレベルの程度に応じて、予約を勧める席の色を変えてもよい。
【0109】
図9(a)及び図9(b)は、リソースへのチェックインが成功した場合にユーザ端末装置4に表示されるチェックイン成功画面241の例である。図9(a)は、予約されたリソースにチェックインした場合のチェックイン成功画面241の一例である。図9(b)は、予約されていないリソースにチェックインした場合のチェックイン成功画面241の一例である。チェックイン成功画面241は、チェックイン成功メッセージ表示領域2411と、チェックインリソース表示領域2412と、チェックインリソース使用時間帯表示領域2413と、を含んでいる。
【0110】
図9(a)に示すように、予約されたリソースチェックインした場合、チェックイン成功メッセージ表示領域2411には、チェックインが完了した旨のメッセージが表示される。図9(b)に示すように、予約されていないリソースにチェックインした場合、チェックイン成功メッセージ表示領域2411には、予定使用終了時刻とチェックインが完了した旨のメッセージが表示される。なお、チェックイン表示領域には、予定リソース使用終了時間を延長することが可能である旨のメッセージ等が表示されてもよい。また、チェックイン成功メッセージ表示領域2411には、テキスト情報に限定されず、画像情報が表示されてもよい。チェックインリソース表示領域2412には、チェックインが行われたリソースを特定する情報が表示される。チェックインリソース使用時間帯表示領域2413には、チェックインしたリソースの予定使用時間帯(予定使用開始時刻~予定使用終了時刻)が表示される。
【0111】
なお、チェックイン成功画面241には、チェックイン成功メッセージ表示領域2411、チェックインリソース表示領域2412、及びチェックインリソース使用時間帯表示領域2413に限定されず、チェックインユーザにとって有益な情報等を表示するための領域が含まれていてもよい。チェックインユーザにとって有益な情報として、チェックインユーザのチェックアウト後の予定、及びチェックインユーザとの関連性のあるユーザが近傍のリソースを使用している等の情報が挙げられる。次のチェックアウト完了表示画面242についても、同様である。
【0112】
図10は、予約されていないリソースへのチェックインが不成功の場合にユーザ端末装置4に表示されるチェックイン不成功画面243の一例である。チェックイン不成功画面243は、チェックイン不成功メッセージ表示領域2431と、チェックイン可能メッセージ表示領域2432と、予約可能リソース情報表示領域2433と、を含んでいる。チェックイン不成功メッセージ表示領域2431は、チェックインが不成功である旨のメッセージが表示される。チェックイン可能メッセージ表示領域2432には、チェックインに不成功したリソースの近傍に予約可能なリソースが存在する場合に、その旨のメッセージが表示される。予約可能リソース情報表示領域2433には、予約可能な近傍リソースに関する情報が表示される。具体的には、予約可能リソース情報表示領域2433には、予約可能な近傍リソースを特定する情報、及び予約可能時間帯等が表示される。なお、予約可能リソース情報表示領域2433に含まれる情報はこれらに限定されず、予約可能な近傍リソースを予約するための画面へ遷移するリンク等が含まれていてもよい。
【0113】
図11は、チェックアウトが完了した場合にユーザ端末装置4に表示されるチェックアウト完了表示画面242の一例である。チェックアウト完了表示画面242は、チェックアウトメッセージ表示領域2421と、チェックアウトリソース表示領域2422と、チェックアウトリソース使用時間帯表示領域2423と、を含んでいる。チェックアウトメッセージ表示領域2421には、チェックアウトが完了した旨のメッセージが表示される。なお、チェックアウトメッセージ表示領域2421には、チェックアウトが完了した旨のメッセージに限定されず、チェックアウトユーザのチェックアウト後の予定等の情報が表示されてもよい。チェックアウトリソース表示領域2422には、チェックアウトが行われたリソースを特定する情報が表示される。チェックアウトリソース使用時間帯表示領域2423には、チェックアウトしたリソースの予定使用時間帯(予定使用開始時刻~予定使用終了時刻)が表示される。
【0114】
図12及び図13は、リソース予約状況表示システム3の予約状況表示装置32に表示される予約状況表示画面321の例である。図12は、使用中のリソースの予約状況表示画面321の一例である。使用中とは、現在時刻が予定使用時間帯に含まれていることを示すが、更に、未チェックアウトであることを条件としてもよい。図13は、不使用状態であるリソースの予約状況表示画面321の一例である。不使用状態とは、現在時刻が予定使用時間帯に含まれていない状態のことであるが、これに限定されない。例えば、現在時刻が予定使用時間帯に含まれているが、チェックアウト済である状態も、不使用状態に含まれてもよい。
【0115】
予約状況表示画面321は、リソース特定情報表示領域3211と、リソース現在状況表示領域3212と、使用者表示領域3213と、使用開始時刻表示領域3214と、使用終了時刻表示領域3215と、使用予定表示領域3216と、を含んでいる。
【0116】
リソース特定情報表示領域3211には、リソースを特定する情報が表示される。リソース現在状況表示領域3212には、リソースの現在の状況が表示される。リソースが使用中である場合、図12に示すように、リソース現在状況表示領域3212には、使用中である旨のメッセージが表示される。不使用状態である場合、図13に示すように、リソースが不使用状態である旨のメッセージが表示される。使用者表示領域3213には、ユーザを特定する情報が表示される。リソースが使用中である場合、図12に示すように、リソースを使用中のユーザ名等が表示される。リソースが不使用状態でリソースに対する予約が存在する場合、図13に示すように、リソースを予約したユーザ名等が表示される。使用開始時刻表示領域3214には、使用開始時刻または予定使用開始時刻が表示される。使用終了時刻表示領域3215は、予定使用終了時刻が表示される。使用予定表示領域3216には、リソースの使用予定(スケジュール)が表示される。
【0117】
なお、予約状況表示画面321に表示される情報は、リソース特定情報表示領域3211、リソース現在状況表示領域3212、使用者表示領域3213、使用開始時刻表示領域3214、使用終了時刻表示領域3215、及び使用予定表示領域3216に限定されず、他ユーザへの連絡事項等を表示する領域等が含まれていてもよい。
【0118】
第2実施形態の情報提供システム100は、コミュニケーション支援情報以外の情報をユーザ端末装置4に提供するように構成されてもよい。以下、具体例について説明する。
【0119】
情報提供システム100は、特定のユーザに関する予約情報292に基づかない、リソースの予約を促進させる予約促進情報を通知するように構成されてもよい。リソースの予約の混み具合が低い場合に、リソースの予約を促進させる予約提案情報を通知することで、複数のリソースの使用状況を最適化できる。それにより、労働生産性を向上できる。
【0120】
予約促進情報は、リソース予約画面上に表示されてもよい。リソース予約画面上に表示される予約促進情報の具体例として、例えば、「人気の席が空いています。」というメッセージ情報を含む予約促進情報が挙げられる。この予約促進情報は、予約情報292及び使用履歴情報295に基づいて生成される。リソース予約画面上に表示される予約促進情報の他の具体例として、「よく打ち合わせをする人はこの席を予約しています。」というメッセージ情報を含む予約促進情報が挙げられる。この予約促進情報は、予約情報292、使用履歴情報295及び関係性情報291に基づいて生成される。この予約促進情報は、ユーザ間のコミュニケーションを支援する情報でもある。
【0121】
予約促進情報の他の具体例として、例えば第2ユーザの使用頻度の高いリソースの予約が取り消されたときに、第2ユーザのユーザ端末装置4にリソースが空いたことを通知する予約促進情報が挙げられる。この予約促進情報は、例えば、「あなたのよく使う席が空きました。」というメッセージ情報を含んでいてもよい。また、この予約促進情報は、第1コミュニケーション支援情報の通知画面(図7)と同じチャットアプリケーションの画面上に表示されてもよい。この予約促進情報が通知されることで、ユーザにとっての利便性が向上する。
【0122】
情報提供システム100は、ユーザが予約したリソースの予定使用開始時刻が近づいたまたは達したことを示す使用開始リマインド情報を通知するように構成されてもよい。情報提供システム100は、ユーザが予約したリソースの予定使用終了時刻が近づいたまたは達したことを示す使用終了リマインド情報を通知するように構成されてもよい。使用開始リマインド情報及び使用終了リマインド情報は、第1コミュニケーション支援情報の通知画面(図7)と同じチャットアプリケーションの画面上に表示されるメッセージ情報でもよい。使用開始リマインド情報及び使用終了リマインド情報は、予約情報292に基づいて生成される。使用開始リマインド情報及び使用終了リマインド情報の通知により、ユーザにとっての利便性が向上する。また、使用終了リマインド情報は、次の予約者がいる場合に、次の予約者がいることを示す情報でもよい。この場合、次の予約者(ユーザ)がスムーズにリソースの使用を開始できるため、リソースを効率的に使用できる。また、使用終了リマインド情報は、次の予約者がいない場合に、次の予約者がいないことを示す情報でもよい。この場合、ユーザはリソースの使用を延長しやすくなるため、ユーザにとっての利便性がより向上するとともに、複数のリソースの使用状況を最適化できる。
【0123】
情報提供システム100は、定期的(例えば、毎日同じ時刻または週1回等)に、所定の期間(例えば、翌日または1週間など)における第1ユーザの予約状況を示す情報を、第1ユーザと関係性のある第2ユーザのユーザ端末装置4に通知するように構成されていてもよい。これにより、第2ユーザは、第1ユーザとのコミュニケーションを増やすことのできる行為をとりやすくなる。それにより、労働生産性を向上できる。
【0124】
以上、本発明の実施形態を説明したが、具体例を例示したに過ぎず、特に本発明を限定するものではなく、各手段等の具体的構成は、適宜設計変更可能である。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
【符号の説明】
【0125】
4 ユーザ端末装置
100 情報提供システム
109 記憶部
191 履歴情報(通信履歴情報、使用履歴情報)
192 ユーザ情報(属性情報)
291 関係性情報
2921 第1使用予定情報
292 使用予定情報、予約情報
294 属性情報
295 使用履歴情報
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
【手続補正書】
【提出日】2023-05-24
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項1】
複数のユーザの関係性を示す関係性情報を記憶する記憶部を有し、
前記複数のユーザに含まれる第1ユーザのユーザ端末装置から送信された、前記第1ユーザによる席、部屋または建物のいずれかであるリソースの使用予定に関する第1使用予定情報が前記記憶部に記憶されているときに、前記関係性情報に基づいて前記複数のユーザから前記第1ユーザと関係性があると判断した第2ユーザのユーザ端末装置に、前記第1ユーザの前記第1使用予定情報に基づいて生成された、前記第1ユーザとのコミュニケーションを支援するための情報であるコミュニケーション支援情報を通知すること、を特徴とする情報提供システム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
本発明の情報提供システムは、複数のユーザの関係性を示す関係性情報を記憶する記憶部を有し、前記複数のユーザに含まれる第1ユーザのユーザ端末装置から送信された、前記第1ユーザによる席、部屋または建物のいずれかであるリソースの使用予定に関する第1使用予定情報が前記記憶部に記憶されているときに、前記関係性情報に基づいて前記複数のユーザから前記第1ユーザと関係性があると判断した第2ユーザのユーザ端末装置に、前記第1ユーザの前記第1使用予定情報に基づいて生成された、前記第1ユーザとのコミュニケーションを支援するための情報であるコミュニケーション支援情報を通知する。
【手続補正書】
【提出日】2023-08-01
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項4
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項4】
請求項2に記載の情報提供システムであって、
前記記憶部は、
前記複数のユーザの前記リソースの使用予定に関する使用予定情報を記憶し、且つ、
前記複数のユーザの前記リソースの使用履歴に関する使用履歴情報、
前記複数のユーザの属性に関する属性情報、及び
前記複数のユーザの間の通信履歴に関する通信履歴情報の少なくとも1つの情報を記憶し、
前記第1ユーザのユーザ端末装置から送信された前記第1使用予定情報を取得したときに、前記使用予定情報、前記使用履歴情報、前記属性情報及び前記通信履歴情報の少なくとも1つの情報と、前記第1ユーザに関する前記関係性情報とに基づいて前記複数のユーザから前記第2ユーザを抽出し、前記第2ユーザのユーザ端末装置に、前記第1ユーザの前記第1使用予定情報に基づいて生成された前記第1コミュニケーション支援情報を通知すること、を特徴とする情報提供システム。