(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023159778
(43)【公開日】2023-11-01
(54)【発明の名称】ターンランプ
(51)【国際特許分類】
B60Q 1/34 20060101AFI20231025BHJP
F21S 43/237 20180101ALI20231025BHJP
F21S 43/245 20180101ALI20231025BHJP
F21S 2/00 20160101ALI20231025BHJP
F21V 8/00 20060101ALI20231025BHJP
F21V 19/00 20060101ALI20231025BHJP
F21V 23/06 20060101ALI20231025BHJP
F21W 103/25 20180101ALN20231025BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20231025BHJP
【FI】
B60Q1/34 B
F21S43/237
F21S43/245
F21S2/00 439
F21V8/00 310
F21V8/00 320
F21V8/00 360
F21V19/00 150
F21V19/00 170
F21V19/00 450
F21V23/06
F21W103:25
F21Y115:10
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022069699
(22)【出願日】2022-04-20
(71)【出願人】
【識別番号】000003551
【氏名又は名称】株式会社東海理化電機製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】森 一也
(72)【発明者】
【氏名】服部 智三
【テーマコード(参考)】
3K013
3K014
3K244
3K339
【Fターム(参考)】
3K013AA01
3K013BA01
3K013CA05
3K013EA03
3K014AA01
3K014HA03
3K244AA05
3K244BA12
3K244BA21
3K244BA32
3K244CA03
3K244DA01
3K244EA04
3K244EA08
3K244EA15
3K244KA04
3K244KA06
3K244KA07
3K244KA18
3K339AA25
3K339BA02
3K339BA14
3K339BA18
3K339BA25
3K339BA26
3K339CA12
3K339DA01
3K339GB13
3K339HA02
3K339HA08
3K339JA23
3K339MC77
(57)【要約】
【課題】出射部とライトガイドとの相対位置精度を高くする。
【解決手段】ターンランプでは、回路基板26のLED28がライトガイド34に光を出射すると共に、当該光をライトガイド34が案内して照射する。ここで、回路基板26の位置がライトガイド34のみによって設定されている。このため、回路基板26とライトガイド34との相対位置精度を高くできて、LED28とライトガイド34との相対位置精度を高くできる。
【選択図】
図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
光を案内して照射することで車両の進行方向が報知されるライトガイドと、
前記ライトガイドのみによって位置が設定され、前記ライトガイドに光を出射する出射部が設けられる基板と、
を備えるターンランプ。
【請求項2】
前記ライトガイドに前記基板が固定される請求項1記載のターンランプ。
【請求項3】
前記基板に接続され、前記ライトガイドに前記基板を押付けるコネクタを備える請求項1又は請求項2記載のターンランプ。
【請求項4】
前記基板に設けられ、前記基板への接続部分以外の部分に曲部が設けられる端子を備える請求項1又は請求項2記載のターンランプ。
【請求項5】
前記基板の前記出射部とは反対側において前記ライトガイドが取付けられる請求項1又は請求項2記載のターンランプ。
【請求項6】
前記ライトガイドに設けられると共に、開口において拡大され、前記開口から前記基板が嵌入されて前記基板の位置が設定される凹部を備える請求項1又は請求項2記載のターンランプ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ライトガイドが光を案内するターンランプに関する。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1に記載のランプでは、基板の半導体発光素子が導光部材に光を出射することで、導光部材が光を案内して照射する。
【0003】
ここで、このランプでは、基板の位置が導光部材とハウジングとによって設定されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記事実を考慮し、出射部とライトガイドとの相対位置精度を高くできるターンランプを得ることが目的である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1態様のターンランプは、光を案内して照射することで車両の進行方向が報知されるライトガイドと、前記ライトガイドのみによって位置が設定され、前記ライトガイドに光を出射する出射部が設けられる基板と、を備える。
【0007】
本発明の第2態様のターンランプは、本発明の第1態様のターンランプにおいて、前記ライトガイドに前記基板が固定される。
【0008】
本発明の第3態様のターンランプは、本発明の第1態様又は第2態様のターンランプにおいて、前記基板に接続され、前記ライトガイドに前記基板を押付けるコネクタを備える。
【0009】
本発明の第4態様のターンランプは、本発明の第1態様~第3態様の何れか1つのターンランプにおいて、前記基板に設けられ、前記基板への接続部分以外の部分に曲部が設けられる端子を備える。
【0010】
本発明の第5態様のターンランプは、本発明の第1態様~第4態様の何れか1つのターンランプにおいて、前記基板の前記出射部とは反対側において前記ライトガイドが取付けられる。
【0011】
本発明の第6態様のターンランプは、本発明の第1態様~第5態様の何れか1つのターンランプにおいて、前記ライトガイドに設けられると共に、開口において拡大され、前記開口から前記基板が嵌入されて前記基板の位置が設定される凹部を備える。
【発明の効果】
【0012】
本発明の第1態様のターンランプでは、基板の出射部がライトガイドに光を出射することで、ライトガイドが光を案内して照射する。これにより、車両の進行方向が報知される。
【0013】
ここで、基板の位置がライトガイドのみによって設定される。このため、基板とライトガイドとの相対位置精度を高くできて、出射部とライトガイドとの相対位置精度を高くできる。
【0014】
本発明の第2態様のターンランプでは、ライトガイドに基板が固定される。このため、基板とライトガイドとの相対位置が変化することを抑制できる。
【0015】
本発明の第3態様のターンランプでは、基板にコネクタが接続されており、コネクタがライトガイドに基板を押付ける。このため、基板とライトガイドとの相対位置が変化することを抑制できる。
【0016】
本発明の第4態様のターンランプでは、基板に端子が設けられており、端子の基板への接続部分以外の部分に曲部が設けられる。このため、端子に外力が作用しても、端子の基板への接続部分に応力が作用することを抑制できる。
【0017】
本発明の第5態様のターンランプでは、基板の出射部とは反対側において、ライトガイドが取付けられる。このため、ライトガイドの位置ズレを適切に抑制できる。
【0018】
本発明の第6態様のターンランプでは、ライトガイドの凹部に開口から基板が嵌入されて、基板の位置が設定される。
【0019】
ここで、凹部が開口において拡大される。このため、凹部に基板を容易に嵌入できる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】(A)及び(B)は、本発明の実施形態におけるドアミラー装置を示す図であり、(A)は、車両前方から見た正面図であり、(B)は、上方から見た上面図である。
【
図2】本発明の実施形態に係るターンランプを示す車両前側から見た分解斜視図である。
【
図3】(A)及び(B)は、本発明の実施形態に係るターンランプの主要部を示す図であり、(A)は、車幅方向内側から見た断面図であり、(B)は、上方から見た断面図である。
【
図4】(A)及び(B)は、本発明の実施形態に係るターンランプにおける回路基板とライトガイドとの嵌合を示す図であり、(A)は、上方から見た上面図であり、(B)は、(A)の拡大図である。
【
図5】本発明の実施形態に係るターンランプの回路基板を示す車幅方向内側から見た斜視図である。
【
図6】(A)~(D)は、本発明の実施形態に係るターンランプの組付工程を示す車両前側かつ車幅方向外側から見た斜視図であり、(A)は、第1工程を示し、(B)は、第2工程を示し、(C)は、第3工程を示し、(D)は、第4工程を示している。
【
図7】(A)~(C)は、本発明の実施形態に係るターンランプの組付工程を示す車両前側かつ車幅方向外側から見た斜視図であり、(A)は、第1工程を示し、(B)は、第2工程前を示し、(C)は、第2工程後を示している。
【
図8】(A)~(C)は、本発明の実施形態に係るターンランプの組付工程を示す図であり、(A)は、第4工程前を示す車両後側かつ車幅方向内側から見た斜視図であり、(B)は、第4工程後を示す車両後側かつ車幅方向内側から見た斜視図であり、(C)は、第4工程後を示す車両前側かつ車幅方向外側から見た斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
図1(A)には、本発明の実施形態における視認装置としてのドアミラー装置12が車両前方から見た正面図にて示されており、
図1(B)には、ドアミラー装置12が上方から見た上面図にて示されている。なお、図面では、車両前方を矢印FRで示し、車幅方向外方(車両右方)を矢印OUTで示し、上方を矢印UPで示している。
【0022】
本実施形態におけるドアミラー装置12は、車両(自動車)におけるサイドドア(フロントサイドドア、図示省略)の上下方向中間部の車両前側端部に設置されて、サイドドアの車外側に配置されている。
【0023】
図1の(A)及び(B)に示す如く、ドアミラー装置12には、被覆体としての略直方体形箱状のバイザ14が設けられており、バイザ14は、サイドドアに支持されている。バイザ14は、車幅方向外方へ向かうに従い車両後方へ向かう方向に突出されており、バイザ14内は、車両後側に開放されている。バイザ14の車両前側壁及び車幅方向外側壁は、連続して湾曲されており、バイザ14の車両前側壁は、車幅方向外方へ向かうに従い車両後方へ向かう方向に傾斜されると共に、バイザ14の車幅方向外側壁は、車幅方向に略垂直に配置されている。
【0024】
バイザ14の車両前側壁から車幅方向外側壁には、長尺略矩形状の開放孔16が貫通形成されており、開放孔16は、バイザ14の車幅方向内側から車幅方向外側に延在されている。開放孔16は、バイザ14内を車両前側及び車幅方向外側に開放しており、開放孔16の車幅方向外側端部は、車両後側に開放されている。
【0025】
バイザ14内には、視認機構としての矩形板状のミラー18が支持されており、ミラー18の表側は、車両後側に向けられて、バイザ14の車両後側に露出されている。このため、車両の乗員がミラー18の反射光を視認することで、乗員の車両後側の視認が補助される。
【0026】
バイザ14内には、ターンランプ10(
図2参照)が設けられている。
【0027】
ターンランプ10には、組付部材としての長尺略直方体形箱状のハウジング20が設けられており、ハウジング20がバイザ14内に固定されて、ターンランプ10がバイザ14内に固定されている。
【0028】
ハウジング20の車幅方向内側端部には、略直方体形箱状の組付箱20Aが設けられており、組付箱20A内は、車両前側に開放されている。組付箱20Aの車両後側壁には、取付部位としての略長尺板状の取付爪22が一対一体に設けられており、一対の取付爪22は、それぞれ車両前側に延出されると共に、上下方向に並べられている。取付爪22の先端部(車両前側端部)には、略三角柱状の爪部22Aが一体形成されており、上側及び下側の取付爪22の爪部22Aは、それぞれ、上側及び下側に突出されると共に、車両後側面が取付爪22の延出方向に垂直に配置されている。組付箱20Aの車両後側壁には、略円筒状の雄ケース20Cが一体に設けられており、雄ケース20Cは、車両後側に突出されると共に、内部が組付箱20A内に連通されている。
【0029】
組付箱20Aの車幅方向外側には、長尺略直方体形箱状の配置箱20Bが一体に設けられており、配置箱20B内は、組付箱20A内に連通されている。配置箱20Bは、車幅方向外方へ向かうに従い車両後方へ向かう方向に湾曲されており、配置箱20B内は、車両前側及び車幅方向外側に開放されると共に、車幅方向外側端部において車両後側に開放されている。
【0030】
ハウジング20の車両前側には、透過部材としての長尺略直方体形箱状のレンズ24が設けられており、レンズ24は、透明にされて光を透過可能にされると共、バイザ14の開放孔16からバイザ14の外側に露出されている。
【0031】
レンズ24の車幅方向内側端部には、略直方体形箱状の被覆箱24Aが設けられており、被覆箱24A内は、車両後側に開放されている。被覆箱24Aは、ハウジング20の組付箱20Aに嵌合かつ固定されており、被覆箱24Aは、組付箱20Aの車両前側を被覆している。
【0032】
被覆箱24Aの車幅方向外側には、長尺略直方体形箱状の透過箱24Bが一体に設けられており、透過箱24B内は、被覆箱24A内に連通されている。透過箱24Bは、車幅方向外方へ向かうに従い車両後方へ向かう方向に湾曲されており、透過箱24B内は、車両後側及び車幅方向内側に開放されている。透過箱24Bは、ハウジング20の配置箱20Bに嵌合かつ固定されており、透過箱24Bは、配置箱20Bの車両前側及び車幅方向外側を被覆している。透過箱24Bの車幅方向外側端壁は、配置箱20Bの車幅方向外側端部の車両後側を被覆しており、透過箱24Bの車幅方向外側端壁は、バイザ14の開放孔16の車幅方向外側端部から車両後側に露出されている。
【0033】
ハウジング20の組付箱20A内には、略矩形板状の回路基板26が組付けられており、回路基板26は、車幅方向に略垂直に配置されている。回路基板26の下側部分には、嵌合部としての矩形板状の嵌合板26Aが一体形成されており、嵌合板26Aは、車両前側に突出されている。
【0034】
回路基板26の車幅方向内側には、端子としての雄端子40(
図5参照)が一対設けられており、一対の雄端子40は、上下方向に並べられている。雄端子40の中間部分は、略屈曲矩形板状にされて、曲部40Aにおいて断面L字状に屈曲されており、雄端子40の中間部分は、車幅方向外側部分が回路基板26と平行に配置されると共に、車幅方向内側部分が上下方向に垂直に配置されている。雄端子40の基端側部分には、断面L字形板状の接続片40Bが一対設けられており、接続片40Bは、雄端子40の中間部分から延出されている。接続片40Bの延出先端側部分は、回路基板26に貫通されており、接続片40Bの延出先端側部分は、はんだ(図示省略)により回路基板26に固定かつ電気的に接続されている。雄端子40の先端側部分は、棒状にされており、雄端子40の先端側部分は、雄端子40の中間部分から車両後側に延出されて、ハウジング20(組付箱20A)の雄ケース20C内に挿入されている。
【0035】
雄ケース20Cには、コネクタとしての雌コネクタ42(
図8(B)参照)が接続されている。雌コネクタ42には、略有底筒状の雌ケース42Aが設けられており、雌ケース42Aは、内部に雄ケース20Cが嵌合される共に、雄ケース20Cに係止されている。雌ケース42A内には、雌端子(図示省略)が一対設けられており、雌端子は、雄端子40の先端側部分に電気的に接続されると共に、雄端子40ひいては回路基板26を車両前側に押圧している。
【0036】
回路基板26の車幅方向外側面には、出射部としての略矩形板状のLED28(
図7の(A)~(C)参照)が固定されている。LED28は、回路基板26、回路基板26の雄端子40及び雌コネクタ42の雌端子を介して車両の制御装置30に電気的に接続されており、LED28は、制御装置30の制御により発光して車幅方向外側面から光を出射する。制御装置30には、車両の操作部としてのターンシグナルスイッチ32が電気的に接続されており、ターンシグナルスイッチ32は、車両の乗員(特に運転者)により操作される。
【0037】
ハウジング20とレンズ24との間には、長尺略板状のライトガイド34が設けられており、ライトガイド34は、透明にされて、光を透過及び案内可能にされている。
【0038】
ライトガイド34には、本体部としての略円柱状のパイプ36が設けられており、パイプ36は、車幅方向内側端部(基端部)を除き、車幅方向外方へ向かうに従い車両後方へ向かう方向に湾曲されている。パイプ36の車幅方向内側端面には、円柱状の入射凹部が同軸上に形成されており、パイプ36の車幅方向内側端面は、回路基板26のLED28の車幅方向外側面(光出射面)に対向されている。
【0039】
パイプ36の上側及び下側には、車幅方向内側端部を除き、突出部としての長尺湾曲板状のフランジ38が一体形成されており、フランジ38は、車幅方向外方へ向かうに従い車両後方へ向かう方向に湾曲されている。上側及び下側のフランジ38は、それぞれ上方及び下方に突出されており、フランジ38の車幅方向内側端部(基端部)の突出量は、大きくされている。
【0040】
フランジ38の車幅方向内側端部の車両前側には、取付部としての略矩形柱状の取付片38Aが一体形成されており、取付片38Aは、車幅方向内側に突出されている。上側及び下側の取付片38Aは、それぞれ、ハウジング20(組付箱20A内)の上側及び下側の取付爪22の弾性変形により、上側の取付爪22の上側及び下側の取付爪22の下側に取付けられており、取付片38Aは、取付爪22の爪部22Aの車両後側面に当接されている。取付片38Aの車両後側面には、凹部としての略直方体状の嵌合凹部38C(
図3(B)、
図4の(A)及び(B)参照)が形成されており、嵌合凹部38Cは、上方及び下方に開放されると共に、車両後側に開口されている。嵌合凹部38Cの車両後側(開口側)かつ車幅方向両側の角部は、湾曲されており、嵌合凹部38Cの開口部分は、車両後側へ向かうに従い車幅方向両側に拡大されている。嵌合凹部38Cには、回路基板26が挿入されて車幅方向において嵌合されており、嵌合凹部38Cの車両前側面(底面)には、回路基板26の車両前側端面が当接されると共に、上側及び下側の取付片38A間には、回路基板26の嵌合板26Aが上下方向において嵌合されている(
図3(A)参照)。このため、ライトガイド34の車幅方向内側端部が、組付箱20A内に取付けられて、車両前後方向及び上下方向において位置決めされている。
【0041】
フランジ38の車幅方向外側端部の車幅方向内側面には、略矩形板状の位置決め片38Bが一体形成されており、上側及び下側の位置決め片38Bは、それぞれ車幅方向内側へ向かうに従い上方及び下方へ向かう方向に突出されている。位置決め片38Bの先端は、ハウジング20の配置箱20Bの内面に当接されると共に、ライトガイド34の車幅方向外側端部は、レンズ24の被覆箱24Aの車幅方向外側壁に当接されており、これにより、ライトガイド34の車幅方向外側端部が上下方向及び車幅方向において位置決めされている。
【0042】
次に、本実施形態の作用を説明する。
【0043】
以上の構成のドアミラー装置12では、車両の進行方向が変更される際において、乗員によりターンシグナルスイッチ32が操作された場合には、制御装置30の制御により、回路基板26のLED28がライトガイド34のパイプ36の車幅方向内側端面に間欠的に光を出射する。このため、ライトガイド34(パイプ36及びフランジ38)がパイプ36の車幅方向内側端面に入射された光を案内して車両前側面、車幅方向外側面及び車幅方向外側端面から照射することで、当該光が、レンズ24の車両前側壁、車幅方向外側壁及び車幅方向外側端壁とバイザ14の開放孔16とを介して、バイザ14の車両前側、車幅方向外側及び車両後側に間欠的に放射されて、車両の進行方向が報知される。
【0044】
ところで、ターンランプ10が組付けられる際には、
図6(A)及び
図7(A)に示す第1工程において、ハウジング20の組付箱20A内に回路基板26が挿入(仮置き)されて、組付箱20Aの雄ケース20C内に回路基板26の雄端子40の先端側部分が挿入される。
【0045】
次に、
図6(B)、
図7の(B)及び(C)に示す第2工程において、ハウジング20内にライトガイド34が挿入されることで、ライトガイド34(フランジ38)の取付片38Aがハウジング20(組付箱20A内)の取付爪22に取付けられて、ライトガイド34の車幅方向内側端部が上下方向において位置決めされる。さらに、取付片38Aの嵌合凹部38Cに回路基板26が挿入されて、上側及び下側の取付片38A間に回路基板26の嵌合板26Aが上下方向において嵌合されると共に、ライトガイド34(フランジ38)の位置決め片38Bがハウジング20の配置箱20B内面に当接される。
【0046】
そして、
図6(C)に示す第3工程において、ハウジング20にレンズ24が嵌合かつ固定されて、ライトガイド34の車幅方向外側端部がレンズ24の被覆箱24Aの車幅方向外側壁に当接される。このため、ライトガイド34の車幅方向外側端部が上下方向及び車幅方向において位置決めされる。
【0047】
最後に、
図6(D)及び
図8の(A)~(C)に示す第4工程において、ハウジング20(組付箱20A)の雄ケース20Cが雌コネクタ42の雌ケース42A内に嵌合されて、雄ケース20Cに雌ケース42Aが係止される。このため、雌ケース42A内の雌端子が、回路基板26の雄端子40を車両前側に押圧して、回路基板26を車両前側に押圧することで、ライトガイド34の取付片38Aにおける嵌合凹部38Cの車両前側面に回路基板26の車両前側端面が当接されて、取付片38Aがハウジング20(組付箱20A内)における取付爪22の爪部22Aの車両後側面に当接される。これにより、ライトガイド34の車幅方向内側端部が車両前後方向において位置決めされる。
【0048】
ここで、ライトガイド34の取付片38Aにおける嵌合凹部38Cの車両前側面に回路基板26の車両前側端面が当接されて、回路基板26の車両前後方向における位置がライトガイド34によって設定されている。さらに、嵌合凹部38Cに回路基板26が車幅方向において嵌合されて、回路基板26の車幅方向における位置がライトガイド34によって設定されている。しかも、上側及び下側の取付片38A間に回路基板26の嵌合板26Aが上下方向において嵌合されて、回路基板26の上下方向における位置がライトガイド34によって設定されている。このため、回路基板26の位置がライトガイド34のみによって設定されているため、回路基板26とライトガイド34との相対位置精度を高くできて、回路基板26のLED28とライトガイド34との相対位置精度を高くできる。これにより、LED28の車幅方向外側面(光出射面)とライトガイド34のパイプ36の車幅方向内側端面との対向精度を高くでき、LED28の車幅方向外側面が出射した光がパイプ36の車幅方向内側端面に精度良く入射できて、ライトガイド34が照射する光量を多くできる。しかも、回路基板26の位置がハウジング20によって設定されないため、ハウジング20による応力が回路基板26及びライトガイド34に作用することを制限できる。
【0049】
また、ライトガイド34の取付片38Aの嵌合凹部38Cが車両後側への開口部分において車幅方向に拡大されている。このため、嵌合凹部38Cに回路基板26を容易に挿入できて、嵌合凹部38Cに回路基板26を容易に車幅方向において嵌合させることができる。
【0050】
さらに、雌コネクタ42(雌ケース42A内)の雌端子が回路基板26の雄端子40を車両前側に押圧して、ライトガイド34の取付片38Aにおける嵌合凹部38Cの車両前側面に回路基板26の車両前側端面が押付けられている。このため、回路基板26とライトガイド34との相対位置が変化することを抑制できる。
【0051】
しかも、回路基板26の雄端子40の中間部分に曲部40Aが設けられている。このため、雄端子40の先端側部分に雌コネクタ42の雌端子から外力が作用しても、当該外力が雄端子40の中間部分から回路基板26に作用することで、雄端子40の回路基板26への接続部分(接続片40Bの回路基板26へのはんだによる固定部分)に応力が作用することを抑制できて、雄端子40の回路基板26への接続部分が損傷することを抑制できる。
【0052】
また、回路基板26の車幅方向内側(LED28とは反対側)において、ライトガイド34の取付片38Aがハウジング20(組付箱20A内)の取付爪22に取付けられている。このため、ライトガイド34の位置決め片38Bと取付爪22との距離を大きくでき、ライトガイド34の位置ズレを適切に抑制できる。
【0053】
なお、上記実施形態では、雌コネクタ42の雌端子が回路基板26の雄端子40を車両前側に押圧して、ライトガイド34の取付片38Aにおける嵌合凹部38Cの車両前側面に回路基板26の車両前側端面が押付けられる。しかしながら、ハウジング20の組付箱20Aの車両後側壁の車両前側面に潰しリブ(圧縮部)が突出されて設けられてもよく、この場合、潰しリブが回路基板26の車両後側端面によって潰されることで、潰しリブが回路基板26を車両前側に押圧して、ライトガイド34の取付片38Aにおける嵌合凹部38Cの車両前側面に回路基板26の車両前側端面が押付けられる。
【0054】
さらに、上記実施形態では、回路基板26がライトガイド34と別体にされる。しかしながら、回路基板26がライトガイド34に固定されてライトガイド34と一体にされてもよい。
【0055】
また、上記実施形態では、ドアミラー装置12(視認装置)にミラー18が設けられる。しかしながら、視認装置にカメラ(視認機構)が設けられてもよい。
【0056】
さらに、上記実施形態では、視認装置がドアミラー装置12にされて車両のサイドドアに設けられる。しかしながら、視認装置がフェンダミラー装置にされて車両のフェンダに設けられてもよい。
【符号の説明】
【0057】
10・・・ターンランプ、26・・・回路基板(基板)、28・・・LED(出射部)、34・・・ライトガイド、38C・・・嵌合凹部(凹部)、40・・・雄端子(端子)、40A・・・曲部、42・・・雌コネクタ(コネクタ)