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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023159866
(43)【公開日】2023-11-01
(54)【発明の名称】半導体装置及びその製造方法
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/768 20060101AFI20231025BHJP
   H10B 43/27 20230101ALI20231025BHJP
   H01L 21/336 20060101ALI20231025BHJP
【FI】
H01L21/90 B
H10B43/27
H01L29/78 371
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023040753
(22)【出願日】2023-03-15
(31)【優先権主張番号】10-2022-0049048
(32)【優先日】2022-04-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】390019839
【氏名又は名称】三星電子株式会社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】129,Samsung-ro,Yeongtong-gu,Suwon-si,Gyeonggi-do,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】韓 赫
(72)【発明者】
【氏名】朴 性薫
(72)【発明者】
【氏名】李 正吉
【テーマコード(参考)】
5F033
5F083
5F101
【Fターム(参考)】
5F033GG00
5F033GG02
5F033GG03
5F033HH08
5F033HH11
5F033HH15
5F033HH18
5F033HH19
5F033HH20
5F033HH32
5F033HH33
5F033HH34
5F033LL01
5F033LL03
5F033LL08
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5F033QQ48
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5F033XX01
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5F083EP18
5F083EP22
5F083EP42
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5F083EP48
5F083EP76
5F083ER03
5F083ER09
5F083ER14
5F083ER19
5F083ER22
5F083GA10
5F083JA04
5F083JA19
5F083JA35
5F083JA36
5F083JA37
5F083JA39
5F083JA40
5F083PR03
5F083PR05
5F083PR06
5F083PR21
5F083PR22
5F101BA45
5F101BB04
5F101BC02
5F101BD16
5F101BD30
5F101BD34
5F101BE07
5F101BH02
5F101BH13
(57)【要約】
【課題】電気的特性及び信頼度が向上された半導体装置及びその製造方法を提供する。
【解決手段】本発明の一部の実施形態による半導体装置は絶縁構造体と、前記絶縁構造体内の第1導電構造体と、前記絶縁構造体内の第2導電構造体と、を含む。前記第1導電構造体の幅は前記第2導電構造体の幅より大きい。前記第1導電構造体は第1導電膜及び前記第1導電膜内の第2導電膜を含む。前記第2導電構造体は第1導電膜を含む。前記第1導電構造体の前記第1導電膜、前記第1導電構造体の前記第2導電膜及び前記第2導電構造体の前記第1導電膜は同一な非金属元素を含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
絶縁構造体と、
前記絶縁構造体内の第1導電構造体と、
前記絶縁構造体内の第2導電構造体と、を含み、
前記第1導電構造体の幅は、前記第2導電構造体の幅より大きく、
前記第1導電構造体は、第1導電膜及び前記第1導電膜内の第2導電膜を含み、
前記第2導電構造体は、第1導電膜を含み、
前記第1導電構造体の前記第1導電膜、前記第1導電構造体の前記第2導電膜、及び前記第2導電構造体の前記第1導電膜は、同一な非金属元素を含み、
前記第1導電構造体の前記第2導電膜の前記非金属元素の濃度は、前記第1導電構造体の前記第1導電膜の前記非金属元素の濃度及び前記第2導電構造体の前記第1導電膜の前記非金属元素の濃度より大きい半導体装置。
【請求項2】
前記非金属元素は、F、Cl、Br、O、H、又はCの中で1つである請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記第1導電構造体の前記第1導電膜及び前記第2導電構造体の前記第1導電膜は、同一な導電物質を含み、
前記第1導電構造体の前記第2導電膜は、前記第1導電構造体の前記第1導電膜及び前記第2導電構造体の前記第1導電膜と異なる導電物質を含む請求項1に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記第1導電構造体の前記第1導電膜、前記第1導電構造体の前記第2導電膜、及び前記第2導電構造体の前記第1導電膜は、同一な導電物質を含む請求項1に記載の半導体装置。
【請求項5】
前記第1導電構造体及び前記第2導電構造体の各々は、バリアー膜をさらに含む請求項1に記載の半導体装置。
【請求項6】
前記第1導電構造体の前記第1導電膜の前記非金属元素の濃度及び前記第2導電構造体の前記第1導電膜の前記非金属元素の濃度は、同一である請求項1に記載の半導体装置。
【請求項7】
前記第1導電構造体の前記第2導電膜のグレインの平均サイズは、前記第1導電構造体の前記第1導電膜のグレインの平均サイズ及び前記第2導電構造体の前記第1導電膜のグレインの平均サイズより大きい請求項1に記載の半導体装置。
【請求項8】
前記第1導電構造体の前記第1導電膜の側壁及び下面は、前記絶縁構造体に接し、
前記第2導電構造体の前記第1導電膜の側壁及び下面は、前記絶縁構造体に接する請求項1に記載の半導体装置。
【請求項9】
絶縁構造体と、
前記絶縁構造体内の第1導電構造体と、
前記絶縁構造体内の第2導電構造体と、を含み、
前記第1導電構造体の幅は、前記第2導電構造体の幅より大きく、
前記第1導電構造体は、第1導電膜及び前記第1導電膜内の第2導電膜を含み、
前記第2導電構造体は、第1導電膜を含み、
前記第1導電構造体の前記第2導電膜のグレインの平均サイズは、前記第1導電構造体の前記第1導電膜のグレインの平均サイズ及び前記第2導電構造体の前記第1導電膜のグレインの平均サイズより大きい半導体装置。
【請求項10】
前記第1導電構造体の前記第1導電膜、前記第1導電構造体の前記第2導電膜、及び前記第2導電構造体の前記第1導電膜は、同一な非金属元素を含み、
前記第1導電構造体の前記第2導電膜の前記非金属元素の濃度は、前記第1導電構造体の前記第1導電膜の前記非金属元素の濃度及び前記第2導電構造体の前記第1導電膜の前記非金属元素の濃度より大きい請求項9に記載の半導体装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は半導体装置及びその製造方法に関り、より詳細には導電構造体を含む半導体装置及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
小型化、多機能化、及び/又は低い製造単価等の特性によって半導体素子は電子産業で重要な要素として脚光を浴びている。半導体素子は論理データを格納する半導体記憶素子、論理データを演算処理する半導体論理素子、及び記憶要素と論理要素を含むハイブリッド(hybrid)半導体素子等に区分されることができる。
【0003】
最近、電子機器の高速化、低消費電力化に応じて、これに内装される半導体素子もやはり速い動作速度及び/又は低い動作電圧等が要求されており、これを充足させるためにはより高集積化された半導体素子が必要である。但し、半導体素子の高集積化が深化されるほど、半導体素子の電気的特性及び生産歩留まりが低下してしまい得る。したがって、半導体素子の電気的特性及び生産歩留まりを向上させるための数多くの研究が進行されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許第10,269,629B2号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は電気的特性及び信頼度が向上された半導体装置及びその製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一部の実施形態による半導体装置は絶縁構造体と、前記絶縁構造体内の第1導電構造体と、及び前記絶縁構造体内の第2導電構造体と、を含み、前記第1導電構造体の幅は前記第2導電構造体の幅より大きく、前記第1導電構造体は第1導電膜及び前記第1導電膜内の第2導電膜を含み、前記第2導電構造体は第1導電膜を含み、前記第1導電構造体の前記第1導電膜、前記第1導電構造体の前記第2導電膜、及び前記第2導電構造体の前記第1導電膜は同一な非金属元素を含み、前記第1導電構造体の前記第2導電膜の前記非金属元素の濃度は前記第1導電構造体の前記第1導電膜の前記非金属元素の濃度及び前記第2導電構造体の前記第1導電膜の前記非金属元素の濃度より大きいことができる。
【0007】
本発明の一部の実施形態による半導体装置は絶縁構造体と、前記絶縁構造体内の第1導電構造体と、及び前記絶縁構造体内の第2導電構造体と、を含み、前記第1導電構造体の幅は前記第2導電構造体の幅より大きく、前記第1導電構造体は第1導電膜及び前記第1導電膜内の第2導電膜を含み、前記第2導電構造体は第1導電膜を含み、前記第1導電構造体の前記第2導電膜のグレインの平均サイズは前記第1導電構造体の前記第1導電膜のグレインの平均サイズ及び前記第2導電構造体の前記第1導電膜のグレインの平均サイズより大きいことができる。
【0008】
本発明の一部の実施形態による半導体装置は絶縁構造体と、前記絶縁構造体内の第1導電構造体と、前記絶縁構造体内の第2導電構造体と、を含み、前記第1導電構造体の幅は前記第2導電構造体の幅より大きく、前記第1導電構造体は前記第2導電構造体と同一なレベルに配置され、前記第1導電構造体は第1導電膜及び前記第1導電膜内の第2導電膜を含み、前記第2導電構造体は導電膜を含み、前記第1導電構造体の前記第1導電膜、前記第1導電構造体の前記第2導電膜、及び前記第2導電構造体の前記導電膜は同一な非金属元素を含み、前記第1導電構造体の前記第2導電膜の前記非金属元素の濃度は前記第1導電構造体の前記第1導電膜の前記非金属元素の濃度及び前記第2導電構造体の前記導電膜の前記非金属元素の濃度より大きく、前記非金属元素はF、Cl、Br、C、O、又はHの中で1つであり得る。
【0009】
本発明の一部の実施形態による半導体装置の製造方法は絶縁構造体内に第1開口及び第2開口を形成すること、前記第1開口の幅は前記第2開口の幅より大きく、前記第1開口を部分的に満たし、前記第2開口を完全に満たす第1予備導電膜をALD工程を通じて形成すること、前記第1開口を完全に満たす第2予備導電膜をCVD工程を通じて形成すること、及び前記第1予備導電膜の上部及び前記第2予備導電膜の上部を除去して第1導電構造体及び第2導電構造体を形成することを含むことができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明の実施形態による半導体装置は比抵抗が相対的に小さく、内部ストレスが相対的に小さい導電構造体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の一部の実施形態による半導体装置の断面図である。
図2A図1にしたがう半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
図2B図1にしたがう半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
図2C図1にしたがう半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
図2D図1にしたがう半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
図3】本発明の一部の実施形態による半導体装置の断面図である。
図4A図3にしたがう半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
図4B図3にしたがう半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
図5】本発明の一部の実施形態による半導体装置の断面図である。
図6】本発明の一部の実施形態による半導体装置の断面図である。
図7】本発明の一部の実施形態による半導体装置の断面図である。
図8】本発明の一部の実施形態による半導体装置の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下では、図面を参照して本発明の実施形態による半導体装置及びその製造方法に対して詳細に説明する。
【0013】
図1は本発明の一部の実施形態による半導体装置の断面図である。
【0014】
図1を参照すれば、半導体装置は基板100を含むことができる。一部の実施形態において、基板100は半導体基板であり得る。一例として、基板100はシリコン、ゲルマニウム、シリコン-ゲルマニウム、GaP、又はGaAsを含むことができる。一部の実施形態において、基板100はシリコン-オン-インシュレータ(SOI)基板又はゲルマニウム-オン-インシュレータ(GOI)基板であり得る。基板100は第1方向D1及び第2方向D2に延在する平面に沿って延びるプレートの形状を有することができる。第1方向D1及び第2方向D2は互いに交差することができる。一例として、第1方向D1及び第2方向D2は互いに直交する水平方向であり得る。
【0015】
基板100上の絶縁構造体110が提供されることができる。絶縁構造体110は第1絶縁膜111及び第1絶縁膜111上の第2絶縁膜112を含むことができる。第1及び第2絶縁膜111、112は絶縁物質を含むことができる。一部の実施形態において、第1及び第2絶縁膜111、112は他の絶縁物質を含むことができる。一例として、第1絶縁膜111は窒化物を含むことができ、第2絶縁膜112は酸化物を含むことができる。一部の実施形態において、第1及び第2絶縁膜111、112は同一な絶縁物質を含むことができ、第1及び第2絶縁膜111、112は境界なしで連結される一体の構造を有することができる。一部の実施形態において、第1及び第2絶縁膜111、112の各々は複数の絶縁膜を含む多重絶縁膜であり得る。
【0016】
絶縁構造体110は基板100上に提供される半導体素子を覆うことができる。半導体素子は、例えばトランジスタ、キャパシタ、抵抗、コンタクトプラグ、及び連結配線を含むことができる。半導体素子は、例えばメモリ素子、ロジック素子、又はイメージセンサー素子であり得る。
【0017】
絶縁構造体110内に導電構造体200が提供されることができる。導電構造体200は第1絶縁膜111上に提供されることができる。各々の導電構造体200の側壁及び下面は絶縁構造体110に接することができる。各々の導電構造体200の側壁は第2絶縁膜112に接することができ、下面は第1絶縁膜111に接することができる。導電構造体200は第2絶縁膜112を第3方向D3に貫通することができる。第3方向D3は第1方向D1及び第2方向D2と交差することができる。一例として、第3方向D3は第1方向D1及び第2方向D2と直交する垂直方向であり得る。
【0018】
導電構造体200は第1導電構造体210及び第2導電構造体220を含むことができる。第1及び第2導電構造体210、220は同一なレベルに配置されることができる。第1導電構造体210の上面は第2導電構造体220の上面と共面をなすことができる。第1導電構造体210の幅は第2導電構造体220の幅より大きいことができる。一例として、第1導電構造体210の第1方向D1への幅W1は第2導電構造体220の第1方向D1への幅W2より大きいことができる。導電構造体200は基板100上に配置される半導体素子に電気的に連結されることができる。一部の実施形態において、導電構造体200は第2方向D2に延びる導電ラインであり得る。一部の実施形態において、導電構造体200は絶縁構造体110の第2絶縁膜112によって囲まれる導電コンタクトであり得る。
【0019】
第1導電構造体210は第1導電膜211、第2導電膜212、及びバリアー膜213を含むことができる。第1導電構造体210の第1導電膜211内に第1導電構造体210の第2導電膜212が提供されることができる。第1導電構造体210の第1導電膜211上に第1導電構造体210の第2導電膜212が提供されることができる。第1導電構造体210の第1導電膜211は第1導電構造体210の第2導電膜212の側壁及び下面に接することができる。第1導電構造体210のバリアー膜213内に第1導電構造体210の第1導電膜211が提供されることができる。第1導電構造体210のバリアー膜213上に第1導電構造体210の第1導電膜211が提供されることができる。第1導電構造体210のバリアー膜213は第1導電構造体210の第1導電膜211の側壁及び下面に接することができる。
【0020】
第2導電構造体220は導電膜221及びバリアー膜222を含むことができる。第2導電構造体220のバリアー膜222内に第2導電構造体220の第1導電膜221が提供されることができる。第2導電構造体220のバリアー膜222上に第2導電構造体220の導電膜221が提供されることができる。第2導電構造体220のバリアー膜222は第2導電構造体220の導電膜221の側壁及び下面に接することができる。
【0021】
第1導電構造体210のバリアー膜213及び第2導電構造体220のバリアー膜222は導電物質を含むことができる。一例として、第1導電構造体210のバリアー膜213及び第2導電構造体220のバリアー膜222はTiNを含むことができる。
【0022】
第1導電構造体210の第1導電膜211の厚さの2倍は第2導電構造体220の導電膜221の最大幅より大きいことができる。一例として、第1導電構造体210の第1導電膜221の第3方向D3への厚さT1の2倍は第2導電構造体220の導電膜221の第1方向D1への最大幅W3より大きいことができる。
【0023】
第1導電構造体210の第2導電膜212のグレイン(grain)の平均サイズは第1導電構造体210の第1導電膜211のグレインの平均サイズ及び第2導電構造体220の導電膜221のグレインの平均サイズと異なることができる。
【0024】
一部の実施形態において、第1導電構造体210の第2導電膜212のグレイン(grain)の平均サイズは第1導電構造体210の第1導電膜211のグレインの平均サイズ及び第2導電構造体220の導電膜221のグレインの平均サイズより大きいことができる。
【0025】
一部の実施形態において、第1導電構造体210の第2導電膜212のグレイン(grain)の平均サイズは第1導電構造体210の第1導電膜211のグレインの平均サイズ及び第2導電構造体220の導電膜221のグレインの平均サイズより小さいことができる。
【0026】
第1導電構造体210の第1導電膜211及び第2導電構造体220の導電膜221は同一な第1導電物質及び同一な第1非金属元素を含むことができる。一例として、第1導電物質はW、Al、Cu、Mo、Co、TiN、TaN、WN、WCN、TiSiNの中で少なくとも1つであり得り、第1非金属元素はF、Cl、Br、C、O、又はHの中で1つであり得る。
【0027】
一部の実施形態において、第1導電構造体210の第2導電膜212は第1導電構造体210の第1導電膜211及び第2導電構造体220の導電膜221と同様に第1導電物質及び第1非金属元素を含むことができる。第1導電構造体210の第2導電膜212の第1非金属元素の濃度は第1導電構造体210の第1導電膜211の第1非金属元素の濃度及び第2導電構造体220の導電膜221の第1非金属元素の濃度より大きいことができる。一例として、第1導電構造体210の第2導電膜212のフッ素(F)の濃度は10^20atom/cmであり得り、第1導電構造体210の第1導電膜211のフッ素の濃度及び第2導電構造体220の導電膜221のフッ素の濃度は5*10^19atom/cmであり得る。第1非金属元素の濃度差に応じて、第1導電構造体210の第2導電膜212のエッチングレート(例えば、第1導電物質をエッチングする工程及びエッチング物質に対する)が第1導電構造体210の第1導電膜211のエッチングレート及び第2導電構造体220の導電膜221のエッチングレートより大きいことができる。
【0028】
一部の実施形態において、第1導電構造体210の第1導電膜211の第1非金属元素の濃度及び第2導電構造体220の導電膜221の第1非金属元素の濃度は同一であることができる。
【0029】
一部の実施形態において、第1導電構造体210の第2導電膜212は第1非金属元素と異なる第2非金属元素を含むことができる。一例として、第2非金属元素はF、Cl、Br、C、O、又はHの中で第1非金属元素と異なる1つであり得る。一部の実施形態において、第1導電構造体210の第2導電膜212は第1導電物質と異なる第2導電物質を含むことができる。一例として、第2導電物質はW、Al、Cu、Mo、Co、TiN、TaN、WN、WCN、TiSiNの中で第1導電物質と異なる少なくとも1つであり得る。
【0030】
一部の実施形態において、第1導電構造体210の第2導電膜212は窒素(N)をさらに含むことができる。この場合、第1導電構造体210の第2導電膜212の窒素の濃度は第1導電構造体210の第1導電膜211の窒素の濃度及び第2導電構造体220の導電膜221の窒素の濃度より大きいことができる。
【0031】
一部の実施形態において、第1導電構造体210の第1導電膜211及び第2導電構造体220の導電膜221はALD(atomic layer deposition)工程を通じて共に形成されることができ、第1導電構造体210の第2導電膜212はCVD(chemical vapor deposition)工程を通じて形成されることができる。
【0032】
本発明の実施形態による半導体装置は、第1導電構造体210の第1導電膜211及び第2導電構造体220の導電膜221が相対的に小さい非金属元素濃度を有することによって、導電構造体200が相対的に小さい比抵抗を有することができ、導電構造体200内のストレス(例えば、CID(chemical induced damage)による)及びクラックの量が相対的に小さいことができる。
【0033】
図2A図2B図2C、及び図2D図1にしたがう半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
【0034】
図2Aを参照すれば、基板100上に絶縁構造体110を形成することができる。絶縁構造体110の第2絶縁膜112をパターニングして第1開口OP1及び第2開口OP2を形成することができる。第1開口OP1の幅は第2開口OP2の幅より大きいことができる。一例として、第1開口OP1の第1方向D1への幅は第2開口OP2の第1方向D1への幅より大きいことができる。第1及び第2開口OP1、OP2によって絶縁構造体110の第1絶縁膜111が露出されることができる。
【0035】
図2Bを参照すれば、絶縁構造体110上に予備バリアー膜p1を形成することができる。予備バリアー膜p1は第1開口OP1を部分的に満たすことができ、第2開口OP2を部分的に満たすことができる。第1開口OP1の一部が予備バリアー膜p1によって満たされることができ、第2開口OP2の一部が予備バリアー膜p1によって満たされることができる。第1開口OP1は予備バリアー膜p1によって満たされていない空の空間を含むことができる。第2開口OP2は予備バリアー膜p1によって満たされていない空の空間を含むことができる。
【0036】
一部の実施形態において、予備バリアー膜p1はALD工程又はCVD工程を通じて形成されることができる。予備バリアー膜p1は導電物質を含むことができる。一例として、予備バリアー膜p1はTiNを含むことができる。
【0037】
図2Cを参照すれば、第1予備バリアー膜p1上に第1予備導電膜p2を形成することができる。第1予備導電膜p2は第1開口OP1を部分的に満たすことができ、第2開口OP2を完全に満たすことができる。第1開口OP1の一部が予備バリアー膜p1及び第1予備導電膜p2によって満たされることができ、第2開口OP2の全部が予備バリアー膜p1及び第1予備導電膜p2によって満たされることができる。第1開口OP1は予備バリアー膜p1及び第1予備導電膜p2によって満たされていない空の空間を含むことができる。第2開口OP2は予備バリアー膜p1及び第1予備導電膜p2によって満たされていない空の空間を含まないとし得る。
【0038】
第1予備導電膜p2はALD工程を通じて形成されることができる。第1予備導電膜p2は第1導電物質及び第1非金属元素を含むことができる。一例として、第1導電物質はW、Al、Cu、Mo、Co、TiN、TaN、WN、WCN、TiSiNの中で少なくとも1つであり、第1非金属元素はF、Cl、Br、C、O、又はHの中で1つであり得る。
【0039】
一部の実施形態において、第1非金属元素は第1導電物質が含む金属元素が蒸着される過程で前駆体で低下されるリガンドであり得る。前駆体で離れたリガンドをパージする工程を繰り返すALD工程を通じて第1予備導電膜p2が形成されることによって、第1予備導電膜p2に含まれる第1非金属元素の濃度は相対的に小さいことができる。
【0040】
図2Dを参照すれば、第1予備導電膜p2上に第2予備導電膜p3を形成することができる。第2予備導電膜p3は第1開口OP1を完全に満たすことができる。第1開口OP1の全部が予備バリアー膜p1、第1予備導電膜p2、及び第2予備導電膜p3によって満たされることができる。第1開口OP1は予備バリアー膜p1、第1予備導電膜p2、及び第2予備導電膜p3によって満たされていない空の空間を含まないとし得る。
【0041】
第2予備導電膜p3はCVD工程を通じて形成されることができる。一部の実施形態において、第2予備導電膜p3は第1予備導電膜p2と同様に第1導電物質及び第1非金属元素を含むことができる。前駆体で離れたリガンドをパージする工程がないCVD工程を通じて第2予備導電膜p3が形成されることによって、第2予備導電膜p3に含まれる第1非金属元素の濃度は相対的に大きいことができる。
【0042】
一部の実施形態において、第2予備導電膜p3は第1導電物質と異なる第2導電物質を含むことができる。一部の実施形態において、第2予備導電膜p3は第1非金属元素と異なる第2非金属元素を含むことができる。
【0043】
図1を参照すれば、予備バリアー膜p1の上部、第1予備導電膜p2の上部、及び第2予備導電膜p3の上部を除去することができる。一部の実施形態において、予備バリアー膜p1の上部、第1予備導電膜p2の上部、及び第2予備導電膜p3の上部はCMP工程を通じて除去されることができる。予備バリアー膜p1の上部、第1予備導電膜p2の上部、及び第2予備導電膜p3の上部が除去されて第1導電構造体210及び第2導電構造体220が形成されることができる。
【0044】
予備バリアー膜p1の上部が除去されて第1導電構造体210及び第2導電構造体220のバリアー膜213、222が形成されることができる。予備バリアー膜p1が第1導電構造体210及び第2導電構造体220のバリアー膜213、222に分離されることができる。第1予備導電膜p2の上部が除去されて第1導電構造体210の第1導電膜211及び第2導電構造体220の導電膜221が形成されることができる。第1予備導電膜p2が第1導電構造体210の第1導電膜211及び第2導電構造体220の導電膜221に分離されることができる。第2予備導電膜p3の上部が除去されて第1導電構造体210の第2導電膜212が形成されることができる。第2予備導電膜p3が第1導電構造体210の第2導電膜212に分離されることができる。
【0045】
本発明の実施形態による半導体装置の製造方法はALD工程を利用して第1予備導電膜p2を形成することによって相対的に狭い第2開口OP2内にシーム(seam)が形成される現象を防止又は制限することができる。
【0046】
本発明の実施形態による半導体装置の製造方法はALD工程を利用して第1予備導電膜p2を形成することによって、第2予備導電膜p3の上面のラフネス(roughness)及びユニフォーミティ(uniformity)が改善されることができるので、後続CMP工程に有利であることができる。
【0047】
本発明の実施形態による半導体装置の製造方法はCVD工程を利用して第2予備導電膜p3を形成することによって相対的に広い第1開口OP1を高い生産性で満たすことができる。
【0048】
図3は本発明の一部の実施形態による半導体装置の断面図である。
【0049】
図3を参照すれば、半導体装置は基板100a及び基板100a上の絶縁構造体110aを含むことができる。絶縁構造体110aは基板100a上の第1絶縁膜111a及び第1絶縁膜111a上の第2絶縁膜112aを含むことができる。
【0050】
絶縁構造体110aの第2絶縁膜112a内に導電構造体200aが提供されることができる。導電構造体200aは第1導電構造体210a及び第2導電構造体220aを含むことができる。第1導電構造体210aの幅は第2導電構造体220aの幅より大きいことができる。
【0051】
第1導電構造体210aは第1導電膜211a及び第1導電膜211a内の第2導電膜212aを含むことができる。第2導電構造体220aは導電膜221aを含むことができる。第2導電構造体220aは1つの導電膜221aで構成されることができる。第1導電構造体210aの第1導電膜211aの側壁及び下面は絶縁構造体110aに接することができる。第2導電構造体220aの導電膜221aの側壁及び下面は絶縁構造体110aに接することができる。第1導電構造体210aの第1導電膜211aの厚さの2倍は第2導電構造体220aの導電膜221aの最大幅より大きいことができる。
【0052】
第1導電構造体210aの第2導電膜212aのグレインの平均サイズは第1導電構造体210aの第1導電膜211aのグレインの平均サイズ及び第2導電構造体220aの導電膜221aのグレインの平均サイズと異なることができる。
【0053】
一部の実施形態において、第1導電構造体210aの第2導電膜212aのグレインの平均サイズは第1導電構造体210aの第1導電膜211aのグレインの平均サイズ及び第2導電構造体220aの導電膜221aのグレインの平均サイズより大きいことができる。
【0054】
一部の実施形態において、第1導電構造体210aの第2導電膜212aのグレインの平均サイズは第1導電構造体210aの第1導電膜211aのグレインの平均サイズ及び第2導電構造体220aの導電膜221aのグレインの平均サイズより小さいことができる。
【0055】
第1導電構造体210aの第1導電膜211a及び第2導電構造体220aの導電膜221aは同一な金属元素及び同一な第1非金属元素を含むことができる。一例として、金属元素はMo又はWであり得り、第1非金属元素はF、Cl、Br、C、O、又はHの中で1つであり得る。
【0056】
第1導電構造体210aの第2導電膜212aは導電物質を含むことができる。一例として、W、Al、Cu、Mo、Co、TiN、TaN、WN、WCN、TiSiNの中で少なくとも1つであり得る。
【0057】
一部の実施形態において、第1導電構造体210aの第2導電膜212aは第1導電構造体210aの第1導電膜211a及び第2導電構造体220aの導電膜221aと同一な第1非金属元素を含むことができる。第1導電構造体210aの第2導電膜212aの第1非金属元素の濃度は第1導電構造体210aの第1導電膜211a及び第2導電構造体220aの導電膜221aの第1非金属元素の濃度より大きいことができる。
【0058】
一部の実施形態において、第1導電構造体210aの第2導電膜212aは第1非金属元素と異なる第2非金属元素を含むことができる。
【0059】
本発明の実施形態による半導体装置は導電構造体200aがバリアー膜を含まないことによって、導電構造体200aが相対的に小さい比抵抗を有することができる。
【0060】
図4A及び図4B図3にしたがう半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
【0061】
図4Aを参照すれば、基板100a上に第1絶縁膜111a及び第2絶縁膜112aを含む絶縁構造体110aを形成することができ、絶縁構造体110a内に第1開口OP1a及び第2開口OP2aを形成することができる。第1開口OP1aは第2開口OP2aより幅が大きいことができる。
【0062】
第1予備導電膜p1aを形成することができる。第1予備導電膜p1aは第1開口OP1aを部分的に満たすことができ、第2開口OP2aを完全に満たすことができる。第1予備導電膜p1aはALD工程を通じて形成されることができる。
【0063】
図4Bを参照すれば、第1予備導電膜p1a上に第2予備導電膜p2aを形成することができる。第2予備導電膜p2aは第1開口OP1aを完全に満たすことができる。第2予備導電膜p2aはCVD工程を通じて形成されることができる。
【0064】
図3を参照すれば、第1予備導電膜p1aの上部及び第2予備導電膜p2aの上部を除去して、導電構造体200aを形成することができる。
【0065】
図5は本発明の一部の実施形態による半導体装置の断面図である。
【0066】
図5を参照すれば、半導体装置は基板100b及び基板100b上の絶縁構造体110bを含むことができる。絶縁構造体110bは基板100b上の第1絶縁膜111b及び第1絶縁膜111b上の第2絶縁膜112bを含むことができる。
【0067】
絶縁構造体110bの第2絶縁膜112b内に導電構造体200bが提供されることができる。導電構造体200bは第1導電構造体210b及び第2導電構造体220bを含むことができる。第1導電構造体210bの幅は第2導電構造体220bの幅より大きいことができる。
【0068】
第1導電構造体210bは第1導電膜211b、第2導電膜212b、及び第3導電膜214bを含むことができる。第1導電構造体210bの第1導電膜211b内に第1導電構造体210bの第2導電膜212bが提供されることができ、第1導電構造体210bの第3導電膜214b内に第1導電構造体210bの第1導電膜211b及び第2導電膜212bが提供されることができる。第1導電構造体210bの第3導電膜214bの側壁及び下面は絶縁構造体110bに接することができる。
【0069】
第2導電構造体220bは第1導電膜221b及び第2導電膜223bを含むことができる。第2導電構造体220bの第2導電膜223b内に第2導電構造体220bの第1導電膜221bが提供されることができる。第2導電構造体220bの第2導電膜223bの側壁及び下面は絶縁構造体110bに接することができる。第1導電構造体210bの第1導電膜211bの厚さの2倍は第2導電構造体220bの第1導電膜221bの最大幅より大きいことができる。
【0070】
第1導電構造体210bの第2導電膜212bのグレインの平均サイズは第1導電構造体210bの第1及び第3導電膜211b、214bの各々のグレインの平均サイズ及び第2導電構造体220bの第1及び第2導電膜221b、223bの各々のグレインの平均サイズと異なることができる。
【0071】
一部の実施形態において、第1導電構造体210bの第2導電膜212bのグレインの平均サイズは第1導電構造体210bの第1及び第3導電膜211b、214bの各々のグレインの平均サイズ及び第2導電構造体220bの第1及び第2導電膜221b、223bの各々のグレインの平均サイズより大きいことができる。
【0072】
一部の実施形態において、第1導電構造体210bの第2導電膜212bのグレインの平均サイズは第1導電構造体210bの第1及び第3導電膜211b、214bの各々のグレインの平均サイズ及び第2導電構造体220bの第1及び第2導電膜221b、223bの各々のグレインの平均サイズより小さいことができる。
【0073】
第1導電構造体210bの第2導電膜212bはCVD工程を通じて形成されることができ、第1導電構造体210bの第1及び第3導電膜211b、214b及び第2導電構造体220bの第1及び第2導電膜221b、223bはALD工程を通じて形成されることができる。
【0074】
第1導電構造体210bの第3導電膜214b及び第2導電構造体220bの第2導電膜223bは同一な第1金属元素を含むことができる。一例として、第1金属元素はMoであり得る。
【0075】
第1導電構造体210bの第1導電膜211b及び第2導電構造体220bの第1導電膜221bは第1金属元素と異なる第2金属元素を含むことができる。一例として、第2金属元素はWであり得る。第1導電構造体210bの第2導電膜212bは第2金属元素と同一であるか、或いは異なる導電物質を含むことができる。
【0076】
第1導電構造体210bの第1乃至第3導電膜211b、212b、214b及び第2導電構造体220bの第1及び第2導電膜221b、223bは同一であるか、或いは異なる非金属元素を含むことができる。第1導電構造体210bの第2導電膜212bの非金属元素の濃度は第1導電構造体210bの第1及び第3導電膜211b、214b及び第2導電構造体220bの第1及び第2導電膜221b、223bの非金属元素の濃度より大きいことができる。
【0077】
図6は本発明の一部の実施形態による半導体装置の断面図である。
【0078】
図6を参照すれば、半導体装置は基板100c及び基板100c上の絶縁構造体110cを含むことができる。
【0079】
絶縁構造体110c内に導電構造体200cが提供されることができる。導電構造体200cは第1導電構造体210c及び第2導電構造体220cを含むことができる。第1導電構造体210cの幅は第2導電構造体220cの幅より大きいことができる。導電構造体200cは絶縁構造体110cを貫通して基板100cに直接連結されることができる。一部の実施形態において、導電構造体200cの各々の少なくとも一部は基板100c内に提供されることができる。
【0080】
図7は本発明の一部の実施形態による半導体装置の断面図である。
【0081】
図7を参照すれば、半導体装置は基板100dを含むことができる。基板100d上の絶縁構造体110dが提供されることができる。絶縁構造体110dは基板100dを覆う第1絶縁膜111d及び第1絶縁膜111d上の第2絶縁膜112dを含むことができる。
【0082】
基板100d上に第1トランジスタTR1及び第2トランジスタTR2が提供されることができる。一例として、第1及び第2トランジスタTR1、TR2はメモリ素子、ロジック素子、又はイメージセンサー素子を構成するセルトランジスタ又は周辺トランジスタであり得る。第1及び第2トランジスタTR1、TR2は絶縁構造体110dの第1絶縁膜111dによって覆われることができる。第1及び第2トランジスタTR1、TR2はサイズ又は機能が異なることができる。
【0083】
第1及び第2トランジスタTR1、TR2の各々は不純物領域IR、不純物領域IRの間に配置されるチャンネル及びゲート構造体を含むことができる。ゲート構造体はゲートスペーサーGS、ゲートスペーサーGSの間に配置されるゲート絶縁膜GI、ゲート電極GE、及びゲートキャッピング膜GPを含むことができる。不純物領域IRは基板100dに不純物が注入されて形成されることができる。ゲートスペーサーGS、ゲート絶縁膜GI、及びゲートキャッピング膜GPは絶縁物質を含むことができる。ゲート電極GEは導電物質を含むことができる。第1及び第2トランジスタTR1、TR2の構造は図示及び説明されたことに制限されない。一部の実施形態において、トランジスタは埋め込まれたゲート電極を含むことができる。一部の実施形態において、トランジスタは垂直ゲート電極を含むことができる。一部の実施形態において、トランジスタはゲートオールアラウンド(gate all around)構造を含むことができる。
【0084】
基板100d内に素子分離膜STdが提供されることができる。第1及び第2トランジスタTR1、TR2は素子分離膜STdの間に提供されることができる。素子分離膜STdは絶縁物質を含むことができる。
【0085】
絶縁構造体110dの第1絶縁膜111d内に第1コンタクトCT1d及び第2コンタクトCT2dが提供されることができる。第1コンタクトCT1dは第1トランジスタTR1に連結されることができ、第2コンタクトCT2dは第2トランジスタTR2に連結されることができる。第1及び第2コンタクトCT1d、CT2dは導電物質を含むことができる。
【0086】
絶縁構造体110dの第2絶縁膜112d内に導電構造体200dが提供されることができる。導電構造体200dは第1導電構造体210d及び第2導電構造体220dを含むことができる。第1導電構造体210dの幅は第2導電構造体220dの幅より大きいことができる。
【0087】
第1導電構造体210dは第1コンタクトCT1dを通じて第1トランジスタTR1に電気的に連結されることができる。第2導電構造体220dは第2コンタクトCT2dを通じて第2トランジスタTR2に連結されることができる。
【0088】
図8は本発明の一部の実施形態による半導体装置の断面図である。
【0089】
図8を参照すれば、半導体装置はセル領域CR及び延長領域ERを含むことができる。セル領域CR及び延長領域ERは第1方向D1及び第2方向D2によって定義される平面視において区分される領域であり得る。
【0090】
半導体装置は基板100eを含むことができる。基板100e上に絶縁構造体110eが提供されることができる。絶縁構造体110eは基板100e上の第1絶縁膜111e、第1絶縁膜111e上の第2絶縁膜112e、第2絶縁膜112e上の第3絶縁膜113e、及び第3絶縁膜113e上の第4絶縁膜114eを含むことができる。
【0091】
基板100e上に周辺トランジスタPTRが提供されることができる。周辺トランジスタPTRは不純物領域、不純物領域の間に配置されるチャンネル及びゲート構造体を含むことができる。基板100e内に素子分離膜STeが提供されることができる。周辺トランジスタPTRは素子分離膜STeの間に提供されることができる。
【0092】
第1絶縁膜111e内に第1コンタクトCT1e及び配線CLが提供されることができる。第1コンタクトCT1e及び配線CLは周辺トランジスタPTRに連結されることができる。
【0093】
第1絶縁膜111e上にソース構造体SOSが提供されることができる。ソース構造体SOSは第1絶縁膜111e上の第1ソース膜SL1、第1ソース膜SL1上の第2ソース膜SL2、第1ソース膜SL1上の第1ダミー膜DL1、第2ダミー膜DL2及び第3ダミー膜DL3、第2ソース膜SL2及び第1乃至第3ダミー膜DL1、DL2、DL3上の第3ソース膜SL3を含むことができる。
【0094】
第1乃至第3ソース膜SL1、SL2、SL3は導電物質を含むことができる。一例として、第1乃至第3ソース膜SL1、SL2、SL3はポリシリコンを含むことができる。第2ソース膜SL2はセル領域CRに配置されることができる。第2ソース膜SL2は共通ソースラインであり得る。
【0095】
第1ダミー膜DL1、第2ダミー膜DL2、第3ダミー膜DL3は第1ソース膜SL1上に第3方向D3に沿って順次的に提供されることができる。第1乃至第3ダミー膜DL1、DL2、DL3は延長領域ERに配置されることができる。第1乃至第3ダミー膜DL1、DL2、DL3は第2ソース膜SL2と同一なレベルに配置されることができる。第1乃至第3ダミー膜DL1、DL2、DL3は絶縁物質を含むことができる。一部の実施形態で、第1及び第3ダミー膜DL1、DL3は互いに同一な絶縁物質を含むことができ、第2ダミー膜DL2は第1及び第3ダミー膜DL1、DL3と異なる絶縁物質を含むことができる。一例として、第2ダミー膜DL2はシリコン窒化物を含むことができ、第1及び第3ダミー膜DL1、DL3はシリコン酸化物を含むことができる。
【0096】
第3ソース膜SL3は第2ソース膜SL2及び第1乃至第3ダミー膜DL1、DL2、DL3を覆うことができる。上部ソース膜USLはセル領域CRから延長領域ERに延長することができる。
【0097】
一部の実施形態で、ソース構造体SOSは第3ソース膜SL3上の埋め込み絶縁膜BIをさらに含むことができる。埋め込み絶縁膜BIはセル領域CRと延長領域ERとの間に提供されることができる。埋め込み絶縁膜BIは第2ソース膜SL2及び第1乃至第3ダミー膜DL1、DL2、DL3の間に提供されることができる。埋め込み絶縁膜BI及び埋め込み絶縁膜BIを囲む第3ソース膜SL3の一部を介して第2ソース膜SL2及び第1乃至第3ダミー膜DL1、DL2、DL3が第1方向D1に互いに離隔されることができる。埋め込み絶縁膜BIは絶縁物質を含むことができる。
【0098】
ソース構造体SOS上にゲート積層構造体GSSが提供されることができる。ゲート積層構造体GSSは第3方向D3に沿って互いに交互に積層された絶縁パターンIP及び導電パターンCPを含むことができる。絶縁パターンIPは絶縁物質を含むことができる。一例として、絶縁パターンIPは酸化物を含むことができる。導電パターンCPは導電物質を含むことができる。ゲート積層構造体GSSは延長領域ERで階段形の構造を有することができる。
【0099】
第3方向D3に延びてゲート積層構造体GSSを貫通するメモリチャンネル構造体MCSが提供されることができる。メモリチャンネル構造体MCSはセル領域CRに配置されることができる。メモリチャンネル構造体MCSはゲート積層構造体GSSの絶縁パターンIP及び導電パターンCPによって囲まれることができる。メモリチャンネル構造体MCSの最下部はソース構造体SOSの第1ソース膜SL1内に配置されることができる。
【0100】
メモリチャンネル構造体MCSはコア絶縁膜CI、コア絶縁膜CI上のパッドPA、コア絶縁膜CI及びパッドPAを囲むチャンネル膜CH、及びチャンネル膜CHを囲むメモリ膜MLを含むことができる。コア絶縁膜CIは絶縁物質を含むことができる。一例として、コア絶縁膜CIは酸化物を含むことができる。パッドPAは導電物質を含むことができる。チャンネル膜CHはソース構造体SOSの第2ソース膜SL2に電気的に連結されることができる。チャンネル膜CHは導電物質を含むことができる。一例として、チャンネル膜CHはポリシリコンを含むことができる。メモリ膜MLはチャンネル膜CHを囲むトンネル絶縁膜、トンネル絶縁膜を囲む電荷格納膜、及び電荷格納膜を囲むブロッキング膜を含むことができる。トンネル絶縁膜は電荷がトンネリングされることができる物質を含むことができる。一例として、トンネル絶縁膜はシリコン酸化物を含むことができる。電荷格納膜は電荷が格納されることができる物質を含むことができる。一例として、電荷格納膜はシリコン窒化物を含むことができる。ブロッキング膜は電荷の移動を遮断することができる物質を含むことができる。一例として、ブロッキング膜はシリコン酸化物を含むことができる。
【0101】
第2絶縁膜112eはゲート積層構造体GSSの階段形の構造及びソース構造体SOSを覆うことができる。第3絶縁膜113eはゲート積層構造体GSS、メモリチャンネル構造体MCS、及び第2絶縁膜112eを覆うことができる。
【0102】
第2コンタクトCT2e、第3コンタクトCT3e、第4コンタクトCT4e、及び第5コンタクトCT5eが提供されることができる。第2コンタクトCT2eは第2及び第3絶縁膜112e、113eを貫通して導電ラインCLに連結されることができる。第3コンタクトCT3eは第2及び第3絶縁膜112e、113eを貫通してソース構造体SOSの第3ソース膜SL3に連結されることができる。第4コンタクトCT4eの各々は第2及び第3絶縁膜112e、113eを貫通して各々の導電パターンCPに連結されることができる。第5コンタクトCT5eは第3絶縁膜113eを貫通してパッドPAに連結されることができる。
【0103】
第4絶縁膜114eは第3絶縁膜113e及び第2乃至第5コンタクトCT2e、CT3e、CT4e、CT5eを覆うことができる。第4絶縁膜114e内に導電構造体200eが提供されることができる。導電構造体200eは第1導電構造体210e及び第2導電構造体220eを含むことができる。第1導電構造体210eの幅は第2導電構造体220eの幅より大きいことができる。
【0104】
第1導電構造体210eは第2コンタクトCT2e、第3コンタクトCT3e、又は第4コンタクトCT4eに連結されることができる。第2導電構造体220eは第5コンタクトCT5eに連結されることができる。
【0105】
以上、添付された図面を参照して本発明の実施形態を説明したが、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者は本発明がその技術的思想や必須の特徴を変更しなくとも、他の具体的な形態に実施されることができることを理解することができる。したがって、以上で記述した実施形態はすべての面で例示的なことであり、限定的ではないことと理解しなければならない。
【符号の説明】
【0106】
100 基板
110 絶縁構造体
111、112 絶縁膜
200 導電構造体
211、212、221、223 導電膜
213,222 バリアー膜
図1
図2A
図2B
図2C
図2D
図3
図4A
図4B
図5
図6
図7
図8