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特開2023-159871イメージセンサ及びそれを含む電子システム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023159871
(43)【公開日】2023-11-01
(54)【発明の名称】イメージセンサ及びそれを含む電子システム
(51)【国際特許分類】
   H01L 27/146 20060101AFI20231025BHJP
   H01L 21/336 20060101ALI20231025BHJP
   H04N 25/70 20230101ALI20231025BHJP
【FI】
H01L27/146 A
H01L29/78 301G
H04N25/70
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023061758
(22)【出願日】2023-04-05
(31)【優先権主張番号】10-2022-0049165
(32)【優先日】2022-04-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】390019839
【氏名又は名称】三星電子株式会社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】129,Samsung-ro,Yeongtong-gu,Suwon-si,Gyeonggi-do,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】張 敬恩
(72)【発明者】
【氏名】金 聲仁
(72)【発明者】
【氏名】高 聖勳
(72)【発明者】
【氏名】金 東▲ひょん▼
(72)【発明者】
【氏名】李 旭
【テーマコード(参考)】
4M118
5C024
5F140
【Fターム(参考)】
4M118AA05
4M118AA10
4M118AB01
4M118BA14
4M118CA02
4M118CA22
4M118CA34
4M118DD04
4M118EA14
4M118EA17
4M118FA06
4M118FA26
4M118FA27
4M118FA28
4M118FA33
4M118FA38
4M118GA02
4M118GA09
4M118GC08
4M118GC20
4M118GD03
4M118GD04
4M118GD07
4M118GD13
4M118HA25
5C024CX03
5C024GX01
5C024GX03
5C024GX16
5C024GX18
5F140BF04
5F140BF43
5F140BH47
5F140CD01
(57)【要約】
【課題】イメージセンサ及びそれを含む電子システムを提供する。
【解決手段】イメージセンサは、局部カットアウト空間によって限定される局部非対称フィン領域を有する活性領域が定義されたピクセル領域を有する基板と、ピクセル領域に配置されたトランジスタと、を含む。トランジスタは、活性領域上に配置される水平ゲート部と、局部カットアウト空間を充填し、局部非対称フィン領域のフィン側壁のうち、1つのフィン側壁に対面する垂直ゲート部と、を含む。活性領域に形成されたソース領域及びドレイン領域は、局部非対称フィン領域からの距離が互いに異なる。電子システムは、イメージセンサを含む少なくとも1つのカメラモジュールと、少なくとも1つのカメラモジュールから提供されたイメージデータを処理するように構成されたプロセッサと、を含む。
【選択図】図4F
【特許請求の範囲】
【請求項1】
局部カットアウト空間によって限定される局部非対称フィン領域を有する活性領域が定義されたピクセル領域を有する基板と、
前記ピクセル領域に配置されたトランジスタと、を含み、
前記トランジスタは、
前記活性領域上に配置され、前記活性領域の上面に対面する第1表面を有する水平ゲート部;前記局部カットアウト空間を充填し、前記局部非対称フィン領域のフィン側壁のうち、1つのフィン側壁に対面する第2表面を有する垂直ゲート部;を含むゲート電極と、
前記ゲート電極の両側において前記活性領域に形成され、前記局部非対称フィン領域からの距離が互いに異なるソース領域及びドレイン領域と、
前記活性領域と前記ゲート電極との間に介在されたゲート誘電膜と、を含む、イメージセンサ。
【請求項2】
前記活性領域に形成されるチャネル方向に沿って前記局部非対称フィン領域から前記ソース領域までの第1距離は、前記局部非対称フィン領域から前記ドレイン領域までの第2距離よりも小さい、請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項3】
前記活性領域で前記局部カットアウト空間は、前記活性領域に形成されるチャネル方向に直交する方向において前記活性領域の両側エッジ部のうち、一側エッジ部にのみ形成されている、請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項4】
前記局部非対称フィン領域のフィン上面は、前記ゲート電極の水平ゲート部で覆われ、前記局部非対称フィン領域の前記フィン側壁のうち、前記局部カットアウト空間に対面する第1フィン側壁は、前記ゲート電極の前記垂直ゲート部で覆われ、前記フィン側壁のうち、前記第1フィン側壁の反対側にある第2フィン側壁は、素子分離絶縁構造物で覆われる、請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項5】
前記活性領域は、第1水平方向に沿って長く延びた長方形平面形状を有し、
前記ソース領域は、前記活性領域のうち、前記第1水平方向に一側端部に配置され、
前記ドレイン領域は、前記活性領域のうち、前記第1水平方向に他側端部に配置され、
前記局部非対称フィン領域は、前記活性領域のうち、ドレイン領域より前記ソース領域に近い位置にある、請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項6】
前記活性領域は、ベンディング部(bending portion)を含むL字状平面形状を有し、
前記トランジスタは、前記活性領域の平面形状に沿って折り曲げられる方向にチャネルが形成されるように構成され、
前記ソース領域は、前記活性領域の一側端部に配置され、
前記ドレイン領域は、前記活性領域の他側端部に配置され、
前記局部非対称フィン領域は、前記活性領域のうち、ドレイン領域より前記ソース領域に近い位置にある、請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項7】
前記基板の前側面視で、前記活性領域は、前記ベンディング部の内側に連結される内側エッジ部と、前記ベンディング部の外側に連結される外側エッジ部と、を有し、
前記局部カットアウト空間は、前記活性領域の前記内側エッジ部に形成されており、
前記局部非対称フィン領域の前記フィン側壁のうち、他の1つのフィン側壁は、前記活性領域の前記外側エッジ部を構成する、請求項6に記載のイメージセンサ。
【請求項8】
前記トランジスタは、前記ソース領域を共有する2個の局部トランジスタが並列に連結されたデュアルトランジスタからなり、
前記ドレイン領域は、前記活性領域の一側端部に配置された第1ドレイン領域と、前記活性領域の他側端部に配置された第2ドレイン領域と、を含み、
前記局部非対称フィン領域は、前記ソース領域と前記第1ドレイン領域との間で前記ソース領域に近い位置に配置された第1局部非対称フィン領域と、前記ソース領域と前記第2ドレイン領域との間で前記ソース領域に近い位置に配置された第2局部非対称フィン領域と、を含む、請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項9】
前記ゲート電極の前記水平ゲート部は、前記第1局部非対称フィン領域及び前記第2局部非対称フィン領域それぞれの上面を覆い、
前記ゲート電極の前記垂直ゲート部は、
前記水平ゲート部に一体に連結され、前記第1局部非対称フィン領域の第1フィン側壁に対面する表面を有する第1垂直ゲート部と、
前記水平ゲート部に一体に連結され、前記第2局部非対称フィン領域の第2フィン側壁に対面する表面を有する第2垂直ゲート部と、を含む、請求項8に記載のイメージセンサ。
【請求項10】
前記トランジスタは、前記ソース領域と前記第1ドレイン領域との間に配置される第1ゲート電極と、前記ソース領域と前記第2ドレイン領域との間に配置される第2ゲート電極と、を含み、前記第1ゲート電極及び前記第2ゲート電極は、前記ソース領域を挟んで互いに離隔されている、請求項8に記載のイメージセンサ。
【請求項11】
前記トランジスタは、前記ソース領域を共有する2個の局部トランジスタが並列に連結されたデュアルトランジスタからなり、
前記活性領域は、ベンディング部を含むL字状平面形状を有し、前記基板の前側面視で、前記活性領域は、前記ベンディング部の内側に連結される内側エッジ部と、前記ベンディング部の外側に連結される外側エッジ部と、を有し、
前記ドレイン領域は、前記活性領域の一側端部に配置された第1ドレイン領域と、前記活性領域の他側端部に配置された第2ドレイン領域と、を含み、
前記局部非対称フィン領域は、
前記活性領域の前記外側エッジ部より前記内側エッジ部に隣接した位置で前記ソース領域と前記第1ドレイン領域との間に配置され、前記第1ドレイン領域より前記ソース領域に近い第1局部非対称フィン領域と、
前記活性領域の前記外側エッジ部より前記内側エッジ部に隣接した位置で前記ソース領域と前記第2ドレイン領域との間に配置され、前記第2ドレイン領域より前記ソース領域に近い第2局部非対称フィン領域と、を含む、請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項12】
局部カットアウト空間によって限定される局部非対称フィン領域を有する活性領域が定義されたピクセル領域を有する基板と、
前記ピクセル領域に配置されたソースフォロワトランジスタと、を含み、
前記ソースフォロワトランジスタは、
前記活性領域上に配置され、前記基板の前側面に対面する第1表面を有する水平ゲート部と、前記局部カットアウト空間を充填し、前記局部非対称フィン領域のフィン側壁のうち、1つのフィン側壁に対面する第2表面と前記基板の前側面の垂直レベルより低い垂直レベルの底面を有する垂直ゲート部と、を含むゲート電極と、
前記ゲート電極の両側において前記活性領域に形成されたソース領域及びドレイン領域と、
前記活性領域と前記ゲート電極との間に介在され、前記垂直ゲート部の底面と前記1つのフィン側壁に接する部分を含むゲート誘電膜と、を含み、
前記活性領域に形成されるチャネル方向に沿って前記局部非対称フィン領域から前記ソース領域までの距離は、前記局部非対称フィン領域から前記ドレイン領域までの距離よりも小さい、イメージセンサ。
【請求項13】
前記基板内に形成されたフォトダイオードをさらに含み、
前記局部カットアウト空間及び前記局部非対称フィン領域は、前記フォトダイオードと垂直方向にオーバーラップされている、請求項12に記載のイメージセンサ。
【請求項14】
前記活性領域のうち、前記局部非対称フィン領域は、前記活性領域に形成されるチャネル方向に直交する方向において前記活性領域の中心から前記活性領域のエッジ側にシフトされた位置に配置されている、請求項12に記載のイメージセンサ。
【請求項15】
前記活性領域の最上面は、前記活性領域に形成されるチャネル方向に沿って可変的なサイズの幅を有し、前記活性領域の最上面の幅は、前記局部非対称フィン領域で最も小さい、請求項12に記載のイメージセンサ。
【請求項16】
前記活性領域は、第1水平方向に沿って長く延びた長方形平面形状を有し、
前記ソース領域は、前記活性領域のうち、前記第1水平方向に一側端部に配置され、
前記ドレイン領域は、前記活性領域のうち、前記第1水平方向に他側端部に配置されている、請求項12に記載のイメージセンサ。
【請求項17】
前記活性領域は、ベンディング部(bending portion)を含むL字状平面形状を有し、
前記ソースフォロワトランジスタは、前記活性領域の平面形状に沿って折り曲げられる方向にチャネルが形成されるように構成され、
前記ソース領域は、前記活性領域の一側端部に配置され、
前記ドレイン領域は、前記活性領域の他側端部に配置され、
前記ゲート電極の前記水平ゲート部は、前記活性領域の前記ベンディング部を覆い、前記ゲート電極の前記垂直ゲート部は、前記活性領域の前記ベンディング部から水平方向に離隔されている、請求項12に記載のイメージセンサ。
【請求項18】
前記ソースフォロワトランジスタは、前記ソース領域を共有する2個の局部トランジスタが並列に連結されたデュアルトランジスタからなり、
前記ドレイン領域は、前記活性領域の一側端部に配置された第1ドレイン領域と、前記活性領域の他側端部に配置された第2ドレイン領域と、を含み、
前記局部非対称フィン領域は、前記ソース領域と前記第1ドレイン領域との間で前記ソース領域に近い位置に配置された第1局部非対称フィン領域と、前記ソース領域と前記第2ドレイン領域との間で前記ソース領域に近い位置に配置された第2局部非対称フィン領域と、を含む、請求項12に記載のイメージセンサ。
【請求項19】
前記ソースフォロワトランジスタは、前記ソース領域を共有する2個の局部トランジスタが並列に連結されたデュアルトランジスタからなり、
前記活性領域は、ベンディング部を含むL字状平面形状を有し、
前記ソース領域は、前記活性領域の前記ベンディング部に配置され、
前記ドレイン領域は、前記活性領域の一側端部に配置された第1ドレイン領域と、前記活性領域の他側端部に配置された第2ドレイン領域と、を含み、
前記局部非対称フィン領域は、前記ソース領域と前記第1ドレイン領域との間で前記第1ドレイン領域より前記ソース領域に近い位置に配置された第1局部非対称フィン領域と、前記ソース領域と前記第2ドレイン領域との間で前記第2ドレイン領域より前記ソース領域に近い位置に配置された第2局部非対称フィン領域と、を含む、請求項12に記載のイメージセンサ。
【請求項20】
イメージセンサを含む少なくとも1つのカメラモジュールと、
前記少なくとも1つのカメラモジュールから提供されたイメージデータを処理するように構成されたプロセッサと、を含み、
前記イメージセンサは、
局部カットアウト空間によって限定される局部非対称フィン領域を有する活性領域が定義されたピクセル領域を有する基板と、
前記ピクセル領域に配置されたトランジスタと、を含み、
前記トランジスタは、
前記活性領域上に配置され、前記活性領域の上面に対面する第1表面を有する水平ゲート部と、前記局部カットアウト空間を充填し、前記局部非対称フィン領域のフィン側壁のうち、1つのフィン側壁に対面する第2表面を有する垂直ゲート部と、を含むゲート電極と、
前記ゲート電極の両側において前記活性領域に形成され、前記局部非対称フィン領域からの距離が互いに異なるソース領域及びドレイン領域と、
前記活性領域と前記ゲート電極との間に介在されたゲート誘電膜を含む、
電子システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、イメージセンサ及びそれを含む電子システムに係り、特に、トランジスタを含むイメージセンサ及びそれを含む電子システムに関する。
【背景技術】
【0002】
画像を撮影して電気信号に変換するイメージセンサは、コンピュータ産業と通信産業の発達によってデジタルカメラ、カムコーダ、PCS(personal communication system)、ゲーム機器、警備用カメラ、医療用マイクロカメラなど多様な分野で使用されている。イメージセンサの高集積化及びピクセルサイズの微細化によって、安定した電気的特性を確保しうる構造を有するトランジスタを備えたイメージセンサが要求されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明が解決しようとする技術的課題は、イメージセンサが高集積化され、ピクセルサイズが微細化されても、ピクセルのノイズ特性を改善し、トランジスタの電気的特性を確保することができる構造を有するイメージセンサを提供することである。
【0004】
本発明が解決しようとする他の技術的課題は、イメージセンサが高集積化され、ピクセルサイズが微細化されても、ピクセルのノイズ特性を改善し、トランジスタの電気的特性を確保することができる構造を有するイメージセンサを含む電子システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の技術的思想による一態様によるイメージセンサは、局部カットアウト空間によって限定される局部非対称フィン領域を有する活性領域が定義されたピクセル領域を有する基板と、前記ピクセル領域に配置されたトランジスタと、を含む。前記トランジスタは、前記活性領域上に配置され、前記活性領域の上面に対面する第1表面を有する水平ゲート部;前記局部カットアウト空間を充填し、前記局部非対称フィン領域のフィン側壁のうち、1つのフィン側壁に対面する第2表面を有する垂直ゲート部;を含むゲート電極と、前記ゲート電極の両側において前記活性領域に形成され、前記局部非対称フィン領域からの距離が互いに異なるソース領域及びドレイン領域と、前記活性領域と前記ゲート電極との間に介在されたゲート誘電膜と、を含む。
【0006】
本発明の技術的思想による他の様態によるイメージセンサは、局部カットアウト空間によって限定される局部非対称フィン領域を有する活性領域が定義されたピクセル領域を有する基板と、前記ピクセル領域に配置されたソースフォロワトランジスタと、を含む。前記ソースフォロワトランジスタは、前記活性領域上に配置され、前記基板の前側面に対面する第1表面を有する水平ゲート部;前記局部カットアウト空間を充填し、前記局部非対称フィン領域のフィン側壁のうち、1つのフィン側壁に対面する第2表面と前記基板の前側面の垂直レベルより低い垂直レベルの底面を有する垂直ゲート部;を含むゲート電極と、前記ゲート電極の両側において前記活性領域に形成されたソース領域及びドレイン領域と、前記活性領域と前記ゲート電極との間に介在され、前記垂直ゲート部の底面と前記1つのフィン側壁に接する部分を含むゲート誘電膜と、を含む。前記活性領域に形成されるチャネル方向に沿って前記局部非対称フィン領域から前記ソース領域までの距離は、前記局部非対称フィン領域から前記ドレイン領域までの距離より小さい。
【0007】
本発明の技術的思想による一態様による電子システムは、イメージセンサを含む少なくとも1つのカメラモジュールと、前記少なくとも1つのカメラモジュールから提供されたイメージデータを処理するように構成されたプロセッサと、を含む。前記イメージセンサは、局部カットアウト空間によって限定される局部非対称フィン領域を有する活性領域が定義されたピクセル領域を有する基板と、前記ピクセル領域に配置されたトランジスタと、を含む。前記トランジスタは、前記活性領域上に配置され、前記活性領域の上面に対面する第1表面を有する水平ゲート部;前記局部カットアウト空間を充填し、前記局部非対称フィン領域のフィン側壁のうち、1つのフィン側壁に対面する第2表面を有する垂直ゲート部;を含むゲート電極と、前記ゲート電極の両側において前記活性領域に形成され、前記局部非対称フィン領域からの距離が互いに異なるソース領域及びドレイン領域と、前記活性領域と前記ゲート電極との間に介在されたゲート誘電膜と、を含む。
【発明の効果】
【0008】
本発明の技術的思想によるイメージセンサにおいて、ピクセル領域に配置されたトランジスタは、活性領域の一部領域に含まれた局部非対称フィン領域の上面と前記局部非対称フィン領域の側壁のうち、1つの側壁のみを覆うゲート電極を含む局部FinFET構造を有する。したがって、イメージセンサが高集積化されてピクセル領域のサイズが微細化されても、前記トランジスタの電気的特性を確保し、前記イメージセンサの製造工程が困難になったりイメージセンサの製造コストが上昇したりすることなく、ピクセルのノイズ特性を改善しうる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の技術的思想による実施例によるイメージセンサを説明するためのブロック図である。
図2】本発明の技術的思想による実施例によるイメージセンサに含まれる単位ピクセルの例示的な回路図である。
図3】本発明の技術的思想による実施例によるイメージセンサに含まれる単位ピクセルの他の例示的な回路図である。
図4A】本発明の技術的思想による実施例によるイメージセンサに含まれたピクセル領域の例示的な構造を説明するための平面レイアウトである。
図4B図4AのA1-A1’線断面の例示的な構成を示す断面図である。
図4C図4AのY11-Y11’線断面の例示的な構成を示す断面図である。
図4D図4AのY12-Y12’線断面の例示的な構成を示す断面図である。
図4E図4Aにおいて「EX1」で表示した領域にある第1活性領域の概略的な斜視図である。
図4F図4Aにおいて「EX1」で表示した領域にあるソースフォロワトランジスタの一部領域の概略的な斜視図である。
図5A】本発明の技術的思想による他の実施例によるイメージセンサに含まれたピクセル領域のうち、一部領域の例示的な構造を説明するための平面レイアウトである。
図5B図5AのA2-A2’線断面の例示的な構成を示す断面図である。
図5C図5AのY2-Y2’線断面の例示的な構成を示す断面図である。
図5D図5Aに例示した第1活性領域の概略的な斜視図である。
図5E図5Aに例示したソースフォロワトランジスタの一部領域の概略的な斜視図である。
図6A】本発明の技術的思想によるさらに他の実施例によるイメージセンサに含まれたピクセル領域のうち、一部領域の例示的な構造を説明するための平面レイアウトである。
図6B図6AのX3-X3’線断面の例示的な構成を示す断面図である。
図6C図6AのY3-Y3’線断面の例示的な構成を示す断面図である。
図6D図6Aに例示した第1活性領域の概略的な斜視図である。
図6E図6Aに例示したソースフォロワトランジスタの一部領域の概略的な斜視図である。
図7】本発明の技術的思想によるさらに他の実施例によるイメージセンサを説明するための平面レイアウトである。
図8】本発明の技術的思想によるさらに他の実施例によるイメージセンサを説明するための平面レイアウトである。
図9A】本発明の技術的思想による実施例によるイメージセンサの製造方法を説明するための断面図である。
図9B】本発明の技術的思想による実施例によるイメージセンサの製造方法を説明するための断面図である。
図9C】本発明の技術的思想による実施例によるイメージセンサの製造方法を説明するための断面図である。
図9D】本発明の技術的思想による実施例によるイメージセンサの製造方法を説明するための断面図である。
図9E】本発明の技術的思想による実施例によるイメージセンサの製造方法を説明するための断面図である。
図9F】本発明の技術的思想による実施例によるイメージセンサの製造方法を説明するための断面図である。
図9G】本発明の技術的思想による実施例によるイメージセンサの製造方法を説明するための断面図である。
図9H】本発明の技術的思想による実施例によるイメージセンサの製造方法を説明するための断面図である。
図10A】本発明の技術的思想による実施例による電子システムのブロック図である。
図10B図10Aの電子システムに含まれたカメラモジュールの詳細ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明する。図面上の同じ構成要素に対しては、同じ参照符号を使用し、これらについての重複説明は省略する。
【0011】
図1は、本発明の技術的思想による実施例によるイメージセンサを説明するためのブロック図である。
【0012】
図1を参照すれば、本発明の技術的思想による実施例によるイメージセンサ100は、ピクセルアレイ10と、ピクセルアレイ10を制御するための回路を含む。例示的な実施例において、ピクセルアレイ10を制御するための回路は、カラムドライバ20、ロウドライバ30、タイミングコントローラ40、及びリードアウト回路50を含みうる。
【0013】
イメージセンサ100は、イメージプロセッサ70から受信する制御命令によって動作し、外部の被写体(object)から伝達される光を電気信号に変換してイメージプロセッサ70に出力することができる。イメージセンサ100は、CMOSイメージセンサとしうる。
【0014】
ピクセルアレイ10は、複数のロウ(row)ライン及び複数のカラム(column)ラインに沿ってマトリックス状に配列された2次元アレイ構造を有する複数の単位ピクセルPXUを含みうる。
【0015】
複数の単位ピクセルPXUは、それぞれフォトダイオードを含みうる。フォトダイオードは、被写体から伝達される光を受光して電荷を生成しうる。イメージセンサ100は、複数の単位ピクセルPXUに含まれた複数のフォトダイオードから生成されるピクセル信号の位相差を用いて自動焦点(autofocus)機能を遂行することができる。複数の単位ピクセルPXUは、それぞれフォトダイオードで生成される電荷からピクセル信号を生成するためのピクセル回路を含みうる。
【0016】
カラムドライバ20は、相関二重サンプラ(Correlated Double Sampler, CDS)、アナログ-デジタルコンバータ(Analog-to-Digital Converter, ADC)などを含みうる。前記相関二重サンプラは、ロウドライバ30が供給するロウ選択信号によって選択されるロウに含まれる単位ピクセルPXUとカラムラインを介して連結され、相関二重サンプリングを遂行してリセット電圧及びピクセル電圧を検出することができる。前記アナログ-デジタルコンバータは、前記相関二重サンプラが検出したリセット電圧及びピクセル電圧をデジタル信号に変換して、リードアウト回路50に伝達しうる。
【0017】
リードアウト回路50は、デジタル信号を一時的に保存するラッチまたはバッファ回路、増幅回路などを含み、カラムドライバ20から受信したデジタル信号を一時保存するか、増幅してイメージデータを生成しうる。カラムドライバ20、ロウドライバ30、及びリードアウト回路50の動作タイミングは、タイミングコントローラ40によって決定され、タイミングコントローラ40は、イメージプロセッサ70が送信する制御命令によって動作しうる。
【0018】
イメージプロセッサ70は、リードアウト回路50が出力するイメージデータを信号処理してディスプレイ装置に出力するか、メモリのような保存装置に保存する。イメージセンサ100が自律走行車両に搭載される場合、イメージプロセッサ70は、イメージデータを信号処理して前記自律走行車両を制御するメインコントローラなどに送りうる。
【0019】
図2は、本発明の技術的思想による実施例によるイメージセンサ100に含まれる単位ピクセルPXUの例示的な回路図である。
【0020】
図2を参照すれば、図1に例示したイメージセンサ100のピクセルアレイ10に含まれた複数の単位ピクセルPXUは、それぞれ2個のフォトダイオード、すなわち、第1及び第2フォトダイオードPD1、PD2を含む2-共有(2-shared)ピクセルを構成しうる。
【0021】
単位ピクセルPXUにおいて、第1及び第2フォトダイオードPD1、PD2は、第1及び第2トランスファー(転送)トランジスタTX1、TX2を介して1個のフローティングディフュージョン領域FDを共有することができる。すなわち、第1フォトダイオードPD1に対応する第1トランスファートランジスタTX1と、第2フォトダイオードPD2に対応する第2トランスファートランジスタTX2は、1個のフローティングディフュージョン領域FDを共通ドレイン領域として共有することができる。
【0022】
1個の単位ピクセルPXUにおいて、第1及び第2フォトダイオードPD1、PD2は、リセットトランジスタRX、ソースフォロワトランジスタSF、及び選択トランジスタSXを共有することができる。リセットトランジスタRX、第1及び第2トランスファートランジスタTX1、TX2、及び選択トランジスタSXそれぞれのゲート電極は、駆動信号ラインRG、TG1、TG2、SGに連結されうる。第1及び第2フォトダイオードPD1、PD2は、それぞれ対応する第1及び第2トランスファートランジスタTX1、TX2のソース領域を構成しうる。フローティングディフュージョン領域FDは、第1及び第2トランスファートランジスタTX1、TX2の共通ドレイン領域を構成しうる。フローティングディフュージョン領域FDは、リセットトランジスタRXのソース領域と、ソースフォロワトランジスタSFのゲート電極にそれぞれ連結されうる。リセットトランジスタRXのドレイン領域とソースフォロワトランジスタSFのドレイン領域は、電源電圧Vpixに連結されうる。ソースフォロワトランジスタSFのソース領域と選択トランジスタSXのドレイン領域は、互いに共有されうる。選択トランジスタSXのソース領域には、出力電圧Voutが連結されうる。
【0023】
第1及び第2フォトダイオードPD1、PD2は、外部から入射された光の量に比例して光電荷を生成及び蓄積することができる。第1及び第2トランスファートランジスタTX1、TX2のゲート電極は、第1及び第2フォトダイオードPD1、PD2に蓄積された電荷をフローティングディフュージョン領域FDに転送することができる。第1及び第2トランスファートランジスタTX1、TX2それぞれのゲート電極には、駆動信号ラインTG1、TG2から互いに相補的な信号が印加され、第1及び第2フォトダイオードPD1、PD2のうち、いずれか1つからフローティングディフュージョン領域FDに電荷が転送されうる。フローティングディフュージョン領域FDは、第1及び第2フォトダイオードPD1、PD2で生成された光電荷を転送されて保存しうる。
【0024】
フローティングディフュージョン領域FDは、リセットトランジスタRXによって周期的にリセットされうる。リセット信号によってリセットトランジスタRXがターンオン(turn on)されると、リセットトランジスタRXに連結された電源電圧Vpixがフローティングディフュージョン領域FDに伝達され、フローティングディフュージョン領域FDに蓄積された電荷が排出されてフローティングディフュージョン領域FDがリセットされうる。
【0025】
ソースフォロワトランジスタSFのゲート電極は、フローティングディフュージョン領域FDに連結されうる。ソースフォロワトランジスタSFは、ソースフォロワバッファ増幅器(source follower buffer amplifier)の役割を行い、フローティングディフュージョン領域FDの電位の変化を増幅することができる。ソースフォロワトランジスタSFによって増幅されたピクセル信号は、選択トランジスタSXを介して出力ラインに出力されうる。ソースフォロワトランジスタSFのドレインは、電源電圧Vpixに連結され、ソースフォロワトランジスタSFのソースは、選択トランジスタSXのドレインに連結されうる。
【0026】
選択トランジスタSXは、ロウ単位で読み取る単位ピクセルPXUを選択することができる。選択トランジスタSXがターンオンされるとき、ソースフォロワトランジスタSFのドレイン電極と連結された電源電圧Vpixが選択トランジスタSXのドレイン電極に伝達されうる。
【0027】
図3は、本発明の技術的思想による実施例によるイメージセンサ100に含まれる単位ピクセルPXUの他の例示的な回路図である。
【0028】
図3を参照すれば、図1に例示したイメージセンサ100のピクセルアレイ10に含まれた複数の単位ピクセルPXUは、それぞれ4個のフォトダイオード、すなわち、第1ないし第4フォトダイオードPD1、PD2、PD3、PD4を含む4-共有(4-shared)ピクセルを構成しうる。1個の単位ピクセルPXUにおいて、第1ないし第4フォトダイオードPD1、PD2、PD3、PD4は、第1ないし第4トランスファートランジスタTX1、TX2、TX3、TX4を介して1個のフローティングディフュージョン領域FDを共有する構造を有しうる。第1フォトダイオードPD1に対応する第1トランスファートランジスタTX1、第2フォトダイオードPD2に対応する第2トランスファートランジスタTX2、第3フォトダイオードPD3に対応する第3トランスファートランジスタTX3、及び第4フォトダイオードPD4に対応する第4トランスファートランジスタTX4は、1個のフローティングディフュージョン領域FDを共通ドレイン領域として共有することができる。1個の単位ピクセルPXUにおいて第1ないし第4フォトダイオードPD1、PD2、PD3、PD4は、リセットトランジスタRX、ソースフォロワトランジスタSF、及び選択トランジスタSXを共有することができる。駆動信号ラインTG1、TG2、TG3、TG4を介して第1ないし第4トランスファートランジスタTX1、TX2、TX3、TX4に印加される信号によって第1ないし第4フォトダイオードPD1、PD2、PD3、PD4のうち、1つからフローティングディフュージョン領域FDに電荷が転送されうる。
【0029】
本発明の技術的思想による実施例によるイメージセンサ100は、図2または図3に例示した回路構成を有する単位ピクセルPXUからリセット電圧及びピクセル電圧を検出し、前記リセット電圧と前記ピクセル電圧との差を計算することで、ピクセル信号を獲得しうる。前記ピクセル電圧は、図1に例示した複数の単位ピクセルPXUそれぞれに含まれたフォトダイオードで生成された電荷が反映された電圧であるとしうる。
【0030】
図2及び図3には、イメージセンサ100に含まれた単位ピクセルPXUが2-共有ピクセルまたは4-共有ピクセルを構成する場合を例示したが、本発明の技術的思想は、それらに限定されない。本発明の技術的思想による単位ピクセルPXUは、N個(Nは、2以上の整数)のフォトダイオードを含むN-共有ピクセルを構成しうる。例えば、イメージセンサ100に含まれた複数の単位ピクセルPXUは、それぞれ2個のフォトダイオードを含む2-共有ピクセル、4個のフォトダイオードを含む4-共有ピクセル、または8個のフォトダイオードを含む8-共有ピクセルを含みうる。
【0031】
図4Aないし図4Fは、本発明の技術的思想による実施例によるイメージセンサ100を説明するための図面である。さらに具体的に、図4Aは、イメージセンサ100に含まれたピクセル領域PXRの例示的な構造を説明するための平面レイアウトである。図4Bは、図4AのA1-A1’線断面の例示的な構成を示す断面図である。図4Cは、図4AのY11-Y11’線断面の例示的な構成を示す断面図である。図4Dは、図4AのY12-Y12’線断面の例示的な構成を示す断面図である。図4Eは、図4Aにおいて「EX1」で表示した領域にある第1活性領域AC11の概略的な斜視図である。図4Fは、図4Aにおいて「EX1」で表示した領域にあるソースフォロワトランジスタSF1の概略的な斜視図である。
【0032】
図4Aないし図4Fを参照すれば、イメージセンサ100は、ピクセル領域PXRを有する基板102を含みうる。図4Aには、1個のピクセル領域PXRが例示されているが、基板102は、複数のピクセル領域PXRを含みうる。
【0033】
基板102においてピクセル領域PXRは、ピクセル分離絶縁膜120によって定義されうる。ピクセル領域PXRは、基板102内に形成されたフォトダイオードPDを含みうる。ピクセル領域PXRは、外部から入射される光をセンシングする領域であるとしうる。例示的な実施例において、フォトダイオードPDは、図2に例示した第1及び第2フォトダイオードPD1、PD2のいずれか1つ、または図3に例示した第1ないし第4フォトダイオードPD1、PD2、PD3、PD4のいずれか1つとしうる。
【0034】
基板102は、半導体層からなりうる。例示的な実施例において、基板102は、P型不純物によってドーピングされた半導体層からなりうる。例えば、基板102は、Si、Ge、SiGe、II-VI族化合物半導体、III-V族化合物半導体、またはそれらの組み合わせからなる半導体層、またはSOI(Silicon on insulator)基板からなる。例示的な実施例において、基板102は、P型バルク(bulk)シリコン基板からエピタキシャル成長したP型エピタキシャル半導体層からなりうる。基板102は、互いに反対側表面である前側面102A及び後側面102Bを含みうる。
【0035】
ピクセル分離絶縁膜120は、フォトダイオードPDを取り囲む平面構造を有することができる。ピクセル分離絶縁膜120は、基板102の前側面102Aから後側面102Bまで基板102の厚さ方向に長く延びうる。例示的な実施例において、ピクセル分離絶縁膜120は、シリコン酸化物、シリコン窒化物、SiCN、SiON、SiOC、ポリシリコン、金属、金属窒化物、金属酸化物、BSG(borosilicate glass)、PSG(phosphosilicate glass)、BPSG(borophosphosilicate glass)、PE-TEOS(plasma enhanced tetraethyl orthosilicate)、FSG(fluoride silicate glass)、CDO(carbon doped silicon oxide)、OSG(organosilicate glass)、エア(air)、またはそれらの組み合わせを含みうる。本明細書において用語「エア」は、大気または製造工程中に存在しうる他のガスを意味しうる。例えば、ピクセル分離絶縁膜120に含まれる金属は、タングステン(W)、銅(Cu)、またはそれらの組み合わせとしうる。ピクセル分離絶縁膜120に含まれる金属窒化物は、TiN、TaN、またはそれらの組み合わせとしうる。ピクセル分離絶縁膜120に含まれる金属酸化物は、ITO(indium tin oxide)、酸化アルミニウム(Al)、またはそれらの組み合わせとしうる。
【0036】
基板102の前側面102A上には、複数のトランジスタ及び配線構造物MSが配置されうる。例示的な実施例において、前記複数のトランジスタは、図2を参照して説明した第1及び第2トランスファートランジスタTX1、TX2、リセットトランジスタRX、ソースフォロワトランジスタSF、及び選択トランジスタSXを含みうる。他の例示的な実施例において、前記複数のトランジスタは、図3を参照して説明した第1ないし第4トランスファートランジスタTX1、TX2、TX3、TX4、リセットトランジスタRX、ソースフォロワトランジスタSF、及び選択トランジスタSXを含みうる。図4Aに例示したピクセル領域PXRには、ソースフォロワトランジスタSF1及びトランスファートランジスタTXが配置されうる。ソースフォロワトランジスタSF1は、図2に例示したソースフォロワトランジスタSFまたは図3に例示したソースフォロワトランジスタSFに対応しうる。
【0037】
図4Aに例示したピクセル領域PXRで、素子分離絶縁構造物116によって複数の活性領域AC11、AC12、AC13が定義されうる。複数の活性領域AC11、AC12、AC13は、第1活性領域AC11、第2活性領域AC12、及び第3活性領域AC13を含みうる。例示的な実施例において、素子分離絶縁構造物116は、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜、またはそれらの組み合わせを含む絶縁膜からなる。他の例示的な実施例において、素子分離絶縁構造物116は、P型不純物が高濃度でドーピングされた領域であってもよい。
【0038】
第1活性領域AC11は、局部カットアウト空間CS1によって限定される局部非対称フィン領域F1を含みうる。第1活性領域AC11上には、ソースフォロワトランジスタSF1が配置されうる。ソースフォロワトランジスタSF1は、ゲート電極150と、第1活性領域AC11に形成されたソース領域SFS及びドレイン領域SFDと、第1活性領域AC11でソース領域SFSとドレイン領域SFDとの間に配置されたチャネル領域CH1と、ゲート誘電膜128を含みうる。ゲート誘電膜128は、第1活性領域AC11とゲート電極150との間に介在されうる。
【0039】
図4A図4E、及び図4Fに例示したように、平面視(X-Y平面)で、第1活性領域AC11は、1つの選択された水平方向(図4Aないし図4Fにおいて、Y方向)に沿って長く延びた長方形平面形状を有し、ソース領域SFSは、第1活性領域AC11のうち、前記選択された水平方向(Y方向)において一側端部に配置され、ドレイン領域SFDは、第1活性領域AC11のうち、前記選択された水平方向(Y方向)において他側端部に配置されうる。
【0040】
ゲート電極150は、互いに一体に連結された水平ゲート部150H及び垂直ゲート部150Vを含みうる。水平ゲート部150Hは、第1活性領域AC11の上面に対面する表面を有する。水平ゲート部150Hの一部は、局部非対称フィン領域F1の上面に対面する表面を有する。垂直ゲート部150Vは、局部カットアウト空間CS1を充填し、局部非対称フィン領域F1のフィン側壁のうち、1つのフィン側壁に対面する表面を有する。図4Bに例示したように、垂直ゲート部150Vの底面の垂直レベルは、基板102の前側面102Aの垂直レベルより低い。例示的な実施例において、ゲート電極150は、ドーピングされたポリシリコンからなる。例えば、ゲート電極150は、リン(P)または砒素(As)のようなN型不純物によってドーピングされたポリシリコンからなりうる。
【0041】
ゲート電極150の水平ゲート部150Hの上面は、絶縁キャッピングパターン(図示せず)で覆われる。水平ゲート部150Hの側壁は、絶縁スペーサ(図示せず)で覆われる。前記絶縁キャッピングパターン及び前記絶縁スペーサは、それぞれシリコン酸化膜、シリコン窒化膜、シリコン酸窒化膜、またはそれらの組み合わせからなる。ゲート電極150の水平ゲート部150Hの上面には、コンタクトプラグ162が連結されうる。
【0042】
第1活性領域AC11において、ソース領域SFS及びドレイン領域SFDは、第1活性領域AC11のチャネル領域CH1に形成されるチャネル方向(図4Aないし図4Fにおいて、Y方向)に沿って局部カットアウト空間CS1及び局部非対称フィン領域F1それぞれからの距離が互いに異なる。例示的な実施例において、第1活性領域AC11において局部カットアウト空間CS1及び局部非対称フィン領域F1は、それぞれドレイン領域SFDよりソース領域SFSに近い位置に配置されうる。図4A図4D図4E、及び図4Fに例示したように、第1活性領域AC11のチャネル領域CH1に形成されるチャネル方向(図4Aないし図4Fで、Y方向)によって、局部カットアウト空間CS1及び局部非対称フィン領域F1それぞれからソース領域SFSまでの距離は、局部カットアウト空間CS1及び局部非対称フィン領域F1それぞれからドレイン領域SFDまでの距離よりも小さい。
【0043】
局部カットアウト空間CS1は、チャネル領域CH1に形成されるチャネル方向に直交する方向(図4Aないし図4Fにおいて、X方向)において第1活性領域AC11の両側エッジ部のうち、一側エッジ部にのみ形成されうる。第1活性領域AC11において、局部非対称フィン領域F1は、第1活性領域AC11に形成されるチャネル方向に直交する方向(図4Aないし図4Fにおいて、X方向)において第1活性領域AC11の中心から第1活性領域AC11のエッジ側にシフトされた位置に配置されうる。
【0044】
図4Eに例示したように、第1活性領域AC11の最上面は、第1活性領域AC11に形成されるチャネル方向(図4Aないし図4Fにおいて、Y方向)に沿って可変的なサイズの幅を有しうる。第1活性領域AC11の最上面の幅は、局部非対称フィン領域F1において最も小さい。
【0045】
図4Bに例示したように、局部非対称フィン領域F1の上面は、ゲート電極150の水平ゲート部150Hで覆われ、局部非対称フィン領域F1のフィン側壁のうち、局部カットアウト空間CS1に対面するフィン側壁は、ゲート電極150の垂直ゲート部150Vで覆われ、局部非対称フィン領域F1のフィン側壁のうち、局部カットアウト空間CS1の反対側にあるフィン側壁は、素子分離絶縁構造物116で覆われる。
【0046】
図4Bに例示したように、局部カットアウト空間CS1、局部非対称フィン領域F1、及びゲート電極150は、それぞれフォトダイオードPDと垂直方向(Z方向)にオーバーラップされるように配置されうる。第1活性領域AC11とフォトダイオードPDとの間にバリア領域122が配置されうる。バリア領域122は、P型不純物が高濃度でドーピングされた領域としうる。バリア領域122は、フォトダイオードPDと第1活性領域AC11との間に電子が移動することを防止するバリアとしての役割を遂行しうる。
【0047】
ゲート誘電膜128は、第1活性領域AC11とゲート電極150の水平ゲート部150Hとの間、及び第1活性領域AC11とゲート電極150の垂直ゲート部150Vとの間に介在されうる。ゲート誘電膜128は、垂直ゲート部150Vの底面に接する部分を含みうる。ゲート誘電膜128の他の一部は、垂直ゲート部150Vと局部非対称フィン領域F1との間で垂直ゲート部150Vに接する部分を含みうる。ゲート誘電膜128は、それぞれシリコン酸化膜からなりうるが、それに限定されるものではない。
【0048】
複数の活性領域AC11、AC12、AC13のうち、第2活性領域AC12には、トランスファートランジスタTXが配置されうる。トランスファートランジスタTXは、ゲート電極TXGを含みうる。図4Bに例示したように、ゲート電極TXGの一部は、基板102に埋め込まれうる。トランスファートランジスタTXにおいて、ゲート電極TXGのうち、基板102に埋め込まれた部分を取り囲む第2活性領域AC12のリセス表面に沿ってリセスチャネルが形成されうる。ゲート電極TXGの上面には、コンタクトプラグ162が連結されうる。トランスファートランジスタTXは、図2を参照して説明した第1及び第2トランスファートランジスタTX1、TX2のいずれか1つ、または図3を参照して説明した第1ないし第4トランスファートランジスタTX1、TX2、TX3、TX4のうち、いずれか1つを構成しうる。
【0049】
図4A及び図4Bに例示したように、第2活性領域AC12でトランスファートランジスタTXの一側にフローティングディフュージョン領域FDが配置されうる。フローティングディフュージョン領域FDには、コンタクトプラグ162が連結されうる。
【0050】
図4Aに例示したように、第3活性領域AC13は、不純物領域(図示せず)を含み、第3活性領域AC13の前記不純物領域には、コンタクトプラグ164が連結されうる。第3活性領域AC13の前記不純物領域は、接地領域であり、前記不純物領域に連結されたコンタクトプラグ164は、接地コンタクトプラグとしうる。
【0051】
基板102の前側面102A上でソースフォロワトランジスタSF1及びトランスファートランジスタTXを含む複数のトランジスタは、層間絶縁膜160で覆われる。フォトダイオードPDで変換された電気信号は、基板102の前側面102A上に配置された複数のトランジスタと配線構造物MSで信号処理されうる。配線構造物MSは、ソースフォロワトランジスタSF1及びトランスファートランジスタTXを含む複数のトランジスタに選択的に連結される複数のコンタクトプラグ162と、コンタクトプラグ162を介して前記複数のトランジスタに選択的に連結されるように構成された複数の導電ライン168、172と、複数の導電ライン168、172を覆う複数の層間絶縁膜170、174を含みうる。例示的な実施例において、ソースフォロワトランジスタSF1のゲート電極150とフローティングディフュージョン領域FDは、複数のコンタクトプラグ162及び導電ライン168を介して互いに電気的に連結可能に構成されうる。
【0052】
複数のコンタクトプラグ162、164及び複数の導電ライン168、172は、それぞれ金属、導電性金属窒化物、またはそれらの組み合わせからなる。例えば、複数のコンタクトプラグ162、164及び複数の導電ライン168、172は、それぞれCu、Al、W、Ti、Mo、Ta、TiN、TaN、ZrN、WN、またはそれらの組み合わせからなりうるが、それらに限定されるものではない。複数の層間絶縁膜160、170、174は、それぞれ酸化膜、窒化膜、またはそれらの組み合わせからなりうる。
【0053】
複数の層間絶縁膜160、170、174及び複数の導電ライン168、172それぞれの層数及び配置は、図4Bないし図4Dに例示したところに限定されず、必要によって、多様な変更及び変形が可能である。配線構造物MSに含まれた複数の導電ライン168、172は、ピクセル領域PXRに形成されたフォトダイオードPDと電気的に連結された複数のトランジスタに連結される配線を含みうる。前記複数のトランジスタは、図2を参照して説明した第1及び第2トランスファートランジスタTX1、TX2、リセットトランジスタRX、ソースフォロワトランジスタSF、及び選択トランジスタSX、または、図3を参照して説明した第1ないし第4トランスファートランジスタTX1、TX2、TX3、TX4、リセットトランジスタRX、ソースフォロワトランジスタSF、及び選択トランジスタSXを含みうる。例示的な実施例において、リセットトランジスタRXは、複数のピクセル領域PXRの周辺で行方向または列方向に沿って配置されうる。フォトダイオードPDで変換された電気信号は、配線構造物MSで処理されうる。複数の導電ライン168、172は、フォトダイオードPDの配置と無関係に自由に配置されうる。
【0054】
図4Bないし図4Dに例示したように、基板102の後側面102B上には、光透過構造物LTSが配置されうる。光透過構造物LTSは、後側面102B上に順に積層された第1平坦化膜182、カラーフィルタCF、第2平坦化膜184、マイクロレンズML、及び保護キャッピング膜188を含みうる。マイクロレンズMLは、保護キャッピング膜188によって保護されうる。光透過構造物LTSは、外部から入射される光を集光及びフィルタリングしてピクセル領域PXRに提供しうる。マイクロレンズMLは、フォトダイオードPDに入射される光を集光するように外側に凸状を有しうる。ピクセル領域PXRは、基板102の後側面102Bから光を受信するBSI(backside illumination)構造を有することができる。
【0055】
光透過構造物LTSにおいて、第1平坦化膜182は、イメージセンサ100の製造工程中に基板102の損傷を防止するためのバッファ膜として使用されうる。第1平坦化膜182及び第2平坦化膜184は、それぞれシリコン酸化膜、シリコン窒化膜、樹脂、またはそれらの組み合わせからなりうるが、それに限定されるものではない。
【0056】
例示的な実施例において、カラーフィルタCFは、赤色カラーフィルタ、緑カラーフィルタ、青色カラーフィルタ、またはホワイトカラーフィルタからなる。前記ホワイトカラーフィルタは、可視光波長帯域の光を透過させる透明カラーフィルタであるとしうる。図1に例示したピクセルアレイ10は、赤色カラーフィルタ、緑カラーフィルタ、青色カラーフィルタ、及びホワイトカラーフィルタが2x2の2次元アレイ状に配列され、1つのカラーフィルタグループを構成する複数のカラーフィルタグループを含みうる。前記複数のカラーフィルタグループは、複数のロウライン及び複数のカラムラインに沿ってマトリックス状に配列されうる。他の例示的な実施例において、カラーフィルタCFは、シアン(cyan)、マゼンタ(magenta)、またはイエロー(yellow)のような他のカラーを有することもできる。
【0057】
光透過構造物LTSは、第1平坦化膜182上に形成された反射防止膜186をさらに含む。反射防止膜186は、ピクセル領域PXRのエッジ部分上でピクセル領域PXRを限定するピクセル分離絶縁膜120と垂直方向(Z方向)にオーバーラップされる位置に配置されうる。反射防止膜186の上面及び側壁は、カラーフィルタCFで覆われる。反射防止膜186は、カラーフィルタCFを通過する入射光が、側面に反射または散乱されることを防止する役割を遂行しうる。例えば、カラーフィルタCFと第1平坦化膜182との界面で反射または散乱される光子が他のセンシング領域に移動することを反射防止膜186によって防止しうる。反射防止膜186は、金属を含みうる。例えば、反射防止膜186は、W、Al、Cu、またはそれらの組み合わせを含みうる。
【0058】
図4Aないし図4Fには、図1に例示した複数の単位ピクセルPXUに含まれるピクセル領域PXRの一部構成が例示されているが、イメージセンサ100の基板102は、図1を参照して説明した複数の単位ピクセルPXUが配置される領域と、それらの周りに配置される周辺回路領域(図示せず)と、パッド領域(図示せず)をさらに含みうる。前記周辺回路領域は、複数の単位ピクセルPXU(図1参照)を制御するための多様な種類の回路を含む領域としうる。例えば、前記周辺回路領域は、複数のトランジスタを含みうる。前記周辺回路領域に配置された複数のトランジスタは、ピクセル領域PXRに形成されたフォトダイオードPDに一定の信号を提供するか、フォトダイオードPDからの出力信号を制御するように駆動されうる。例えば、前記周辺回路領域に配置された前記複数のトランジスタは、タイミング発生器(timing generator)、ロウデコーダ(row decoder)、ロウドライバ(row driver)、相関二重サンプラ(correlated double sampler: CDS)、アナログデジタルコンバータ(analog to digital converter: ADC)、ラッチ部(latch)、カラムデコーダ(column decoder)など多様な種類のロジック回路を構成しうる。前記パッド領域は、複数の単位ピクセルPXUと前記周辺回路領域にある回路に電気的に連結される導電パッドを含みうる。前記導電パッドは、外部から複数の単位ピクセルPXU(図1参照)と前記周辺回路領域にある回路に電源及び信号を提供する接続端子として機能する。
【0059】
イメージセンサ100のソースフォロワトランジスタSF1で線形的な利得(gain)を確保するには、ドレイン電圧Vdsに関係なく、ゲート入力電圧Vgによって一定のソース出力電圧Vsを有する飽和モード(saturation mode)での動作が要求される。もし、第1活性領域AC11においてソース領域SFSからドレイン領域SFDまでチャネル方向に沿って一定幅を有するフィン状活性領域を含む場合、ドレイン段(stage)まで反転(inversion)しつつ、ソースフォロワトランジスタSF1の動作が線形モード(linear mode)に進入しうる。ソースフォロワトランジスタSF1の線形モード動作では、ドレイン電圧Vdsによってゲート入力電圧Vgに対するソース出力電圧Vsが異なり、その結果、ソースフォロワトランジスタSF1で線形的な利得を確保し難い。
【0060】
図4Aないし図4Fを参照して説明した本発明の技術的思想によるイメージセンサ100によれば、第1活性領域AC11に局部的に形成された局部非対称フィン領域F1は、ドレイン領域SFDよりもソース領域SFSに近い位置に配置されうる。したがって、ソースフォロワトランジスタSF1において線形的な利得(gain)を確保するのに有利でありうる。また、飽和モード動作時、ソース領域SFSに近く配置された局部非対称フィン領域F1によってソースフォロワトランジスタSF1のソース段においてチャネル領域CH1の有効幅が増加し、ソース段での抵抗がドレイン段での抵抗より低くなりうる。したがって、ソースフォロワトランジスタSF1において飽和モード動作に有利な構造を提供しうる。そのように本発明の技術的思想によるイメージセンサ100によれば、ソースフォロワトランジスタSF1においてゲート電極150の一部領域が局部非対称フィン領域F1の上面と1つのフィン側壁のみを覆う局部FinFET構造を有する。これにより、イメージセンサ100が高集積化され、ピクセル領域PXRのサイズが微細化されても、イメージセンサ100の製造工程が困難になったり製造コストが上昇したりすることなしにピクセルのノイズ特性を改善し、ソースフォロワトランジスタSF1の電気的特性を確保することができる。
【0061】
図5Aないし図5Eは、本発明の技術的思想による他の実施例によるイメージセンサ200を説明するための図面である。さらに具体的に、図5Aは、イメージセンサ200に含まれたピクセル領域のうち、一部領域の例示的な構造を説明するための平面レイアウトである。図5Aには、図4Aに例示したピクセル領域PXRのうち、一部領域に対応する領域の平面レイアウトが例示されている。図5Bは、図5AのA2-A2’線断面の例示的な構成を示す断面図である。図5Cは、図5AのY2-Y2’線断面の例示的な構成を示す断面図である。図5Dは、図5Aに例示した第1活性領域A21の概略的な斜視図である。図5Eは、図5Aに例示したソースフォロワトランジスタSF2の概略的な斜視図である。図5Aないし図5Eにおいて、図4Aないし図4Fと同じ参照符号は、同じ部材を示し、ここでは、それらについての詳細な説明を省略する。
【0062】
図5Aないし図5Eを参照すれば、イメージセンサ200は、図4Aないし図4Fを参照してイメージセンサ100について説明したところとほぼ同じ構成を有する。但し、イメージセンサ200は、局部カットアウト空間CS2によって限定される局部非対称フィン領域F2を有する第1活性領域AC21を含みうる。第1活性領域AC21上には、ソースフォロワトランジスタSF2が配置されうる。
【0063】
ソースフォロワトランジスタSF2は、ゲート電極250と、第1活性領域AC21に形成されたソース領域SFS及びドレイン領域SFDと、第1活性領域AC21においてソース領域SFSとドレイン領域SFDとの間に配置されたチャネル領域CH2と、ゲート誘電膜228を含みうる。ゲート誘電膜228は、第1活性領域AC21とゲート電極250との間に介在されうる。
【0064】
図5A図5D、及び図5Eに例示したように、平面視(X-Y平面)で、第1活性領域AC21は、ベンディング部(bending portion)BP2を含むL字状平面形状を有することができる。ソースフォロワトランジスタSF2は、第1活性領域AC21の平面形状に沿って折り曲げられる方向にチャネルが形成されるように構成されうる。ソース領域SFSは、第1活性領域AC21の一側端部に配置され、ドレイン領域SFDは、第1活性領域AC21の他側端部に配置されうる。
【0065】
ゲート電極250は、一体に連結された水平ゲート部250H及び垂直ゲート部250Vを含みうる。水平ゲート部250Hは、第1活性領域AC21の上面に対面する表面を有することができる。水平ゲート部250Hの一部は、局部非対称フィン領域F2の上面を覆う。垂直ゲート部250Vは、局部カットアウト空間CS2を充填しうる。水平ゲート部250Hは、第1活性領域AC21のベンディング部BP2を覆うことができる。垂直ゲート部250Vは、第1活性領域AC21のベンディング部BP2から水平方向に離隔されうる。
【0066】
図5Cに例示したように、垂直ゲート部250Vの底面の垂直レベルは、基板102の前側面102Aの垂直レベルより低い。垂直ゲート部250Vは、第1活性領域AC21の局部非対称フィン領域F2のフィン側壁に対面する表面を有しうる。
【0067】
第1活性領域AC21において、局部カットアウト空間CS2及び局部非対称フィン領域F2それぞれから第1活性領域AC21のチャネル領域CH2に形成されるチャネル方向に沿ってソース領域SFS及びドレイン領域SFDまで至る距離が互いに異なりうる。例示的な実施例において、第1活性領域AC21において局部カットアウト空間CS2及び局部非対称フィン領域F2は、それぞれドレイン領域SFDよりソース領域SFSに近い位置に配置されうる。図5A図5D、及び図5Eに例示したように、第1活性領域AC21のチャネル領域CH2に形成されるチャネル方向に沿い、局部カットアウト空間CS2及び局部非対称フィン領域F2それぞれからソース領域SFSまでの距離は、局部カットアウト空間CS2及び局部非対称フィン領域F2それぞれからドレイン領域SFDまでの距離よりも小さい。第1活性領域AC21において、局部カットアウト空間CS2は、チャネル領域CH2に形成されるチャネル方向に直交する方向において第1活性領域AC21の両側エッジ部のうち、一側エッジ部にのみ形成されうる。第1活性領域AC21のうち、局部非対称フィン領域F2は、第1活性領域AC21に形成されるチャネル方向に直交する方向において第1活性領域AC21の中心から第1活性領域AC21のエッジ側にシフトされた位置に配置されうる。
【0068】
基板102の前側面102Aから見るとき、第1活性領域AC21は、ベンディング部BP2の内側に連結される内側エッジ部と、ベンディング部BP2の外側に連結される外側エッジ部と、を有し、局部カットアウト空間CS2は、第1活性領域AC21の前記内側エッジ部に形成されうる。局部非対称フィン領域F2のフィン側壁のうち、1つのフィン側壁は、第1活性領域AC21の前記外側エッジ部を構成しうる。
【0069】
図5Dに例示したように、第1活性領域AC21の最上面は、第1活性領域AC21に形成されるチャネル方向に沿って可変的なサイズの幅を有し、第1活性領域AC21の最上面の幅は、局部非対称フィン領域F2で最も小さい。
【0070】
図5Cに例示したように、局部非対称フィン領域F2のフィン上面は、ゲート電極250の水平ゲート部250Hで覆われ、局部非対称フィン領域F2のうち、局部カットアウト空間CS2に対面する一側フィン側壁は、ゲート電極250の垂直ゲート部250Vで覆われ、局部非対称フィン領域F2のうち、局部カットアウト空間CS2の反対側にある他側フィン側壁は、素子分離絶縁構造物116で覆われる。
【0071】
図5Cに例示したように、局部カットアウト空間CS2、局部非対称フィン領域F2、及びゲート電極250は、それぞれフォトダイオードPDと垂直方向(Z方向)にオーバーラップされるように配置されうる。第1活性領域AC21とフォトダイオードPDとの間には、バリア領域122が配置されうる。
【0072】
ソースフォロワトランジスタSF2の第1活性領域AC21、局部非対称フィン領域F2、ゲート電極250、及びゲート誘電膜228に係わるさらに詳細な構成は、図4Aないし図4Fを参照してソースフォロワトランジスタSF1の第1活性領域AC11、局部非対称フィン領域F1、ゲート電極150、及びゲート誘電膜128について説明したところと概して同一である。
【0073】
図5Aないし図5Eを参照して説明した本発明の技術的思想によるイメージセンサ200によれば、第1活性領域AC21は、ベンディング部BP2を含むL字状平面形状を有し、局部カットアウト空間CS2によって限定される局部非対称フィン領域F2を含みうる。局部カットアウト空間CS2及び局部非対称フィン領域F2は、それぞれドレイン領域SFDよりソース領域SFSに近い位置に配置されうる。ソースフォロワトランジスタSF2において、第1活性領域AC21で電流が集中される部分であるベンディング部BP2の内側においてソース領域SFSに隣接した位置に局部カットアウト空間CS2が形成されうる。これにより、ソースフォロワトランジスタSF2は、ゲート電極250の一部領域が局部非対称フィン領域F2のフィン上面と1つのフィン側壁のみを覆う局部FinFET構造を有することができる。したがって、イメージセンサ200が高集積化され、ピクセル領域のサイズが微細化されても、イメージセンサ200の製造工程が困難になったり製造コストが上昇したりすることなく、ピクセルのノイズ特性を改善し、ソースフォロワトランジスタSF2の電気的特性を確保しうる。
【0074】
図6Aないし図6Eは、本発明の技術的思想によるさらに他の実施例によるイメージセンサ300を説明するための図面である。さらに具体的に、図6Aは、イメージセンサ300に含まれたピクセル領域のうち、一部領域の例示的な構造を説明するための平面レイアウトである。図6Aには、図4Aに例示したピクセル領域PXRのうち、一部領域に対応する領域の平面レイアウトが例示されている。図6Bは、図6AのX3-X3’線断面の例示的な構成を示す断面図である。図6Cは、図6AのY3-Y3’線断面の例示的な構成を示す断面図である。図6Dは、図6Aに例示した第1活性領域A31の概略的な斜視図である。図6Eは、図6Aに例示したソースフォロワトランジスタSF3の概略的な斜視図である。図6Aないし図6Eにおいて、図4Aないし図4Fと同じ参照符号は、同じ部材を示し、ここでは、それらについての詳細な説明を省略する。
【0075】
図6Aないし図6Eを参照すれば、イメージセンサ300は、図4Aないし図4Fを参照してイメージセンサ100について説明したところとほぼ同じ構成を有する。但し、イメージセンサ300は、1つのソース領域SFSを共有する2個の局部トランジスタが並列に連結されたデュアルトランジスタからなるソースフォロワトランジスタSF3を含みうる。
【0076】
イメージセンサ300は、一対の局部カットアウト空間CS31、CS32によって限定される一対の局部非対称フィン領域F31、F32を有する第1活性領域AC31を含みうる。図6A図6D、及び図6Eに例示したように、平面視(X-Y平面)で、第1活性領域AC31は、ベンディング部BP3を含むほぼL字状平面形状を有する。第1活性領域AC31上には、デュアルトランジスタからなるソースフォロワトランジスタSF3が配置されうる。
【0077】
ソース領域SFSは、第1活性領域AC31のベンディング部BP3に配置されうる。ソースフォロワトランジスタSF3は、第1活性領域AC31の一側端部に配置された第1ドレイン領域SFD1と、第1活性領域AC31の他側端部に配置された第2ドレイン領域SFD2を含みうる。第1活性領域AC31において、一対の局部カットアウト空間CS31、CS32は、ソース領域SFSと第1ドレイン領域SFD1との間でソース領域SFSに近い位置に配置された第1局部カットアウト空間CS31と、ソース領域SFSと第2ドレイン領域SFD2との間でソース領域SFSに近い位置に配置された第2局部カットアウト空間CS32を含みうる。一対の局部非対称フィン領域F31、F32は、ソース領域SFSと第1ドレイン領域SFD1との間でソース領域SFSの方に近い位置に配置された第1局部非対称フィン領域F31と、ソース領域SFSと第2ドレイン領域SFD2との間でソース領域SFSの方に近い位置に配置された第2局部非対称フィン領域F32を含みうる。
【0078】
第1活性領域AC31において、第1局部非対称フィン領域F31及び第2局部非対称フィン領域F32は、それぞれチャネル領域CH3に形成されるチャネル方向に直交する方向において第1活性領域AC31の両側エッジ部のうち、一側エッジ部にのみ形成されうる。第1活性領域AC31のうち、第1局部非対称フィン領域F31及び第2局部非対称フィン領域F32は、それぞれ第1活性領域AC31に形成されるチャネル方向に直交する方向において第1活性領域AC31の中心から第1活性領域AC31のエッジ側にシフトされた位置に配置されうる。
【0079】
基板102の前側面102Aから見たとき、第1活性領域AC31は、ベンディング部BP3の内側に連結される内側エッジ部と、ベンディング部BP3の外側に連結される外側エッジ部を有する。第1局部カットアウト空間CS31及び第2局部カットアウト空間CS32は、それぞれ第1活性領域AC31の前記内側エッジ部及び前記外側エッジ部のうち、前記外側エッジ部の方に隣接した位置に配置されうる。第1局部非対称フィン領域F31及び第2局部非対称フィン領域F32は、それぞれ第1活性領域AC31の前記内側エッジ部及び前記外側エッジ部のうち、前記内側エッジ部の方に隣接した位置に配置されうる。
【0080】
図6Dに例示したように、第1活性領域AC31の最上面は、第1活性領域AC31に形成されるチャネル方向に沿って可変的なサイズの幅を有する。ソース領域SFSと第1ドレイン領域SFD1との間で第1活性領域AC31の最上面の幅は、第1局部非対称フィン領域F31で最も小さい。ソース領域SFSと第2ドレイン領域SFD2との間で第1活性領域AC31の最上面の幅は、第2局部非対称フィン領域F32で最も小さい。
【0081】
ソースフォロワトランジスタSF3は、ゲート電極350と、第1活性領域AC31に形成されたソース領域SFS、第1ドレイン領域SFD1、及び第2ドレイン領域SFD2と、第1活性領域AC31においてソース領域SFSと第1ドレイン領域SFD1との間、及びソース領域SFSと第2ドレイン領域SFD2との間に配置されたチャネル領域CH3と、ゲート誘電膜328を含みうる。ゲート誘電膜328は、第1活性領域AC31とゲート電極350との間に介在されうる。
【0082】
ゲート電極350は、一体に連結された水平ゲート部350H、第1垂直ゲート部350V1、及び第2垂直ゲート部350V2を含みうる。水平ゲート部350H、第1垂直ゲート部350V1、及び第2垂直ゲート部350V2は、一体に連結されうる。水平ゲート部350Hは、第1活性領域AC31の上面に対面する表面を有することができる。水平ゲート部350Hは、第1活性領域AC31のベンディング部BP3のうち、一部を覆う。第1局部非対称フィン領域F31及び第2局部非対称フィン領域F32それぞれの上面は、水平ゲート部350Hで覆われる。第1垂直ゲート部350V1は、第1局部カットアウト空間CS31を満たし、ゲート電極350の第2垂直ゲート部350V2は、第2局部カットアウト空間CS32を満たしうる。
【0083】
図6B及び図6Cに例示したように、ゲート電極350の第1垂直ゲート部350V1及び第2垂直ゲート部350V2それぞれの底面の垂直レベルは、基板102の前側面102Aの垂直レベルより低い。第1垂直ゲート部350V1は、第1活性領域AC31の第1局部非対称フィン領域F31のフィン側壁に対面する表面を有し、第2垂直ゲート部350V2は、第1活性領域AC31の第2局部非対称フィン領域F32のフィン側壁に対面する表面を有することができる。
【0084】
図6B及び図6Cに例示したように、第1局部カットアウト空間CS31、第2局部カットアウト空間CS32、第1局部非対称フィン領域F31、第2局部非対称フィン領域F32、及びゲート電極350は、それぞれフォトダイオードPDと垂直方向(Z方向)にオーバーラップされるように配置されうる。第1活性領域AC31とフォトダイオードPDとの間には、バリア領域122が配置されうる。
【0085】
ソースフォロワトランジスタSF3の第1活性領域AC31、第1局部非対称フィン領域F31、第2局部非対称フィン領域F32、ゲート電極350、及びゲート誘電膜328に係わるさらに詳細な構成は、図4Aないし図4Fを参照して、ソースフォロワトランジスタSF1の第1活性領域AC11、局部非対称フィン領域F1、ゲート電極150、及びゲート誘電膜128について説明したところとほぼ同一である。
【0086】
図6Aないし図6Eを参照して説明した本発明の技術的思想によるイメージセンサ300によれば、第1活性領域AC31は、ベンディング部BP3を含むL字状平面形状を有し、第1局部カットアウト空間CS31によって限定される第1局部非対称フィン領域F31と、第2局部カットアウト空間CS32によって限定される第2局部非対称フィン領域F32と、を含みうる。第1活性領域AC31において、第1局部カットアウト空間CS31及び第1局部非対称フィン領域F31は、第1ドレイン領域SFD1よりソース領域SFSに近い位置に配置され、第2局部カットアウト空間CS32及び第2局部非対称フィン領域F32は、それぞれ第2ドレイン領域SFD2よりソース領域SFSに近い位置に配置されうる。ソースフォロワトランジスタSF3において、第1活性領域AC31で電流が集中される部分であるベンディング部BP3の内側でソース領域SFSに隣接した位置に第1局部非対称フィン領域F31及び第2局部非対称フィン領域F32が形成されうる。これにより、ソースフォロワトランジスタSF3は、ゲート電極350の一部領域が第1局部非対称フィン領域F31及び第2局部非対称フィン領域F32それぞれのフィン上面及び1つのフィン側壁のみを覆う局部FinFET構造を有する。したがって、イメージセンサ300が高集積化されてピクセル領域のサイズが微細化されても、イメージセンサ300の製造工程が困難になったり製造コストが上昇したりすることなしにピクセルのノイズ特性を改善し、ソースフォロワトランジスタSF3の電気的特性を確保することができる。
【0087】
図7は、本発明の技術的思想によるさらに他の実施例によるイメージセンサ400を説明するための平面レイアウトである。図7には、図4Aに例示したピクセル領域PXRのうち、一部領域に対応する領域の平面レイアウトが例示されている。
【0088】
図7を参照すれば、イメージセンサ400は、図6Aないし図6Eを参照して、イメージセンサ300について説明したところとほぼ同じ構成を有する。但し、イメージセンサ400は、第1活性領域AC41に形成された1つのソース領域SFSを共有する2個の局部トランジスタが並列に連結されたデュアルトランジスタからなるソースフォロワトランジスタSF4を含みうる。
【0089】
イメージセンサ400において、第1活性領域AC41は、1つの選択された水平方向(図7でX方向)に沿って長く延びた長方形平面形状を有する。第1活性領域AC41上には、前記2個の局部トランジスタを構成する第1ゲート電極450A及び第2ゲート電極450Bが配置されうる。第1ゲート電極450A及び第2ゲート電極450Bは、ソース領域SFSを挟んでソースフォロワトランジスタSF4のチャネル方向に沿って互いに離隔されうる。
【0090】
第1活性領域AC41のうち、第1ゲート電極450A及び第2ゲート電極450Bとの間にソース領域SFSが配置され、第1活性領域AC41において、前記選択された水平方向(X方向)において一側端部に第1ドレイン領域SFD1が配置され、他側端部に第2ドレイン領域SFD2が配置されうる。
【0091】
第1活性領域AC41において、ソース領域SFSと第1ドレイン領域SFD1との間には、第1局部カットアウト空間CS41が、ソース領域SFSと第1ドレイン領域SFD1のうち、ソース領域SFSの方に近い位置に配置され、ソース領域SFSと第2ドレイン領域SFD2との間には、第2局部カットアウト空間CS42が、ソース領域SFSと第2ドレイン領域SFD2のうち、ソース領域SFSの方に近い位置に配置されうる。第1局部カットアウト空間CS41及び第2局部カットアウト空間CS42によって第1活性領域AC41で第1局部非対称フィン領域F41及び第2局部非対称フィン領域F42それぞれの幅が限定されうる。
【0092】
第1ゲート電極450Aは、第1局部非対称フィン領域F41のフィン上面を覆う第1水平ゲート450H1と、第1水平ゲート450H1と一体に連結され、第1局部カットアウト空間CS41を満たす第1垂直ゲート部450V1を含みうる。第1垂直ゲート部450V1は、第1局部カットアウト空間CS41において第1局部非対称フィン領域F41のフィン側壁に対面する側壁を有することができる。第2ゲート電極450Bは、第2局部非対称フィン領域F42の上面を覆う第2水平ゲート450H2と、第2水平ゲート450H2と一体に連結され、第2局部カットアウト空間CS42を満たす第2垂直ゲート部450V2を含みうる。第2垂直ゲート部450V2は、第2局部カットアウト空間CS42で第2局部非対称フィン領域F42のフィン側壁に対面する側壁を有しうる。
【0093】
第1局部カットアウト空間CS41及び第1局部非対称フィン領域F41は、ソース領域SFSと第1ドレイン領域SFD1との間でソース領域SFSに近い位置に配置され、第2局部カットアウト空間CS42及び第2局部非対称フィン領域F42は、ソース領域SFSと第2ドレイン領域SFD2との間でソース領域SFSに近い位置に配置されうる。
【0094】
第1活性領域AC41と第1ゲート電極450Aとの間、及び第1活性領域AC41と第2ゲート電極450Bとの間には、ゲート誘電膜(図示せず)が介在されうる。
【0095】
ソースフォロワトランジスタSF4の第1活性領域AC41、第1及び第2局部非対称フィン領域F41、F42、及び第1及び第2ゲート電極450A、450Bに係わるさらに詳細な構成は、図4Aないし図4Fを参照して、ソースフォロワトランジスタSF1の第1活性領域AC11、局部非対称フィン領域F1、及びゲート電極150について説明したところとほぼ同一である。
【0096】
図8は、本発明の技術的思想によるさらに他の実施例によるイメージセンサ500を説明するための平面レイアウトである。図8には、図4Aに例示したピクセル領域PXRのうち、一部領域に対応する領域の平面レイアウトが例示されている。
【0097】
図8を参照すれば、イメージセンサ500は、図6Aないし図6Eを参照して、イメージセンサ300について説明したところとほぼ同じ構成を有する。但し、イメージセンサ500は、第1活性領域AC51に形成された1つのソース領域SFSを共有する2個の局部トランジスタが並列に連結されたデュアルトランジスタからなるソースフォロワトランジスタSF5を含みうる。
【0098】
イメージセンサ500において、第1活性領域AC51は、1つの選択された水平方向(図5で、X方向)に沿って長く延びた長方形平面形状を有することができる。第1活性領域AC51上には、前記2個の局部トランジスタを構成するゲート電極550が配置されうる。ゲート電極550は、1つの水平ゲート部550Hと、水平ゲート部550Hに一体に連結された第1垂直ゲート部550V1及び第2垂直ゲート部550V2を含みうる。ゲート電極550の水平ゲート部550Hは、ソース領域SFSを挟んでソースフォロワトランジスタSF4のチャネル方向に沿って互いに離隔され、第1活性領域AC51の上面を覆う第1部分と、前記第1部分が互いに連結されるように、それらの間を連結させる第2部分を含みうる。前記第2部分は、前記第1活性領域AC51の上面を覆わないものであるとしうる。
【0099】
第1活性領域AC51の一側端部に第1ドレイン領域SFD1が配置され、他側端部に第2ドレイン領域SFD2が配置されうる。第1活性領域AC51において、ソース領域SFSと第1ドレイン領域SFD1との間には、第1局部カットアウト空間CS51が、ソース領域SFSと第1ドレイン領域SFD1のうち、ソース領域SFSの方に近い位置に配置され、ソース領域SFSと第2ドレイン領域SFD2との間には、第2局部カットアウト空間CS52が、ソース領域SFSと第2ドレイン領域SFD2のうち、ソース領域SFSの方に近い位置に配置されうる。第1局部カットアウト空間CS51及び第2局部カットアウト空間CS52によって第1活性領域AC51において第1局部非対称フィン領域F51及び第2局部非対称フィン領域F52それぞれの幅が限定されうる。
【0100】
ゲート電極550の第1垂直ゲート部550V1は、第1局部カットアウト空間CS51で第1局部非対称フィン領域F51のフィン側壁に対面する側壁を有する。ゲート電極550の第2垂直ゲート部550V2は、第2局部カットアウト空間CS52で第2局部非対称フィン領域F52がフィン側壁に対面する側壁を有しうる。
【0101】
第1局部カットアウト空間CS51及び第1局部非対称フィン領域F51は、ソース領域SFSと第1ドレイン領域SFD1との間でソース領域SFSに近い位置に配置され、第2局部カットアウト空間CS52及び第2局部非対称フィン領域F52は、ソース領域SFSと第2ドレイン領域SFD2との間でソース領域SFSに近い位置に配置されうる。第1活性領域AC51とゲート電極550との間には、ゲート誘電膜(図示せず)が介在されうる。
【0102】
ソースフォロワトランジスタSF5の第1活性領域AC51、第1及び第2局部非対称フィン領域F51、F52、及び第2ゲート電極550に係わるさらに詳細な構成は、図4Aないし図4Fを参照して、ソースフォロワトランジスタSF1の第1活性領域AC11、局部非対称フィン領域F1、及びゲート電極150について説明したところとほぼ同一である。
【0103】
図7及び図8を参照して説明した本発明の技術的思想によるイメージセンサ400、500によれば、図4Aないし図6Eを参照して、イメージセンサ100、200、300について説明したところと同様に、イメージセンサ400、500が高集積化され、ピクセル領域のサイズが微細化されても、イメージセンサ400、500の製造工程が困難になったり製造コストが上昇したりすることなく、ピクセルのノイズ特性を改善し、ソースフォロワトランジスタSFの電気的特性を確保することができる。
【0104】
図9Aないし図9Hは、本発明の技術的思想による実施例によるイメージセンサの製造方法を説明するための断面図である。図4Aないし図4Fを参照して説明したイメージセンサ100の例示的な製造方法を説明し、図9Aないし図9Hは、図4DのY12-Y12’線断面に対応する領域の工程順序による断面構成を例示している。
【0105】
図9Aを参照すれば、基板102内にフォトダイオードPDを形成し、基板102の前側面102A上にバッファ酸化膜112及びマスクパターンMP1を形成し、マスクパターンMP1をエッチングマスクとして利用し、基板102を異方性エッチングして素子分離トレンチ114を形成することができる。素子分離トレンチ114によって基板102に複数の活性領域AC11、AC12、AC13(図4A参照)が定義されうる。例示的な実施例において、フォトダイオードPDを形成するために基板102の一部領域にN型不純物をドーピングしうる。
【0106】
例示的な実施例において、マスクパターンMP1は、シリコン窒化膜またはシリコン酸窒化膜を含みうる。素子分離トレンチ114の最低面は、フォトダイオードPDから離隔されるように形成されうる。素子分離トレンチ114を形成する工程は、フォトダイオードPDを形成する工程の前または後に遂行されうる。
【0107】
図9Bを参照すれば、図9Aの結果物において素子分離トレンチ114を充填してマスクパターンMP1の上面を覆う素子分離絶縁膜116Aを形成し、素子分離絶縁膜116Aの一部と基板102の一部とをエッチングしてピクセル分離トレンチ118を形成しうる。ピクセル分離トレンチ118は、フォトダイオードPDの周辺でフォトダイオードPDを取り囲むように形成されうる。ピクセル分離トレンチ118によって基板102にピクセル領域PXRが定義されうる。
【0108】
図9Cを参照すれば、図9Bの結果物においてピクセル分離トレンチ118を充填する絶縁膜を形成した後、前記絶縁膜が形成された結果物を平坦化しながら、マスクパターンMP1及びバッファ酸化膜112を除去して基板102の前側面102Aを露出させうる。その結果、素子分離絶縁膜116Aのうち、素子分離トレンチ114を充填する部分は、素子分離絶縁構造物116として残り、前記絶縁膜のうち、ピクセル分離トレンチ118を充填する部分は、ピクセル分離絶縁膜120として残る。
【0109】
前述したところと異なって、素子分離絶縁構造物116を形成するために、基板102にP型不純物を注入する工程を遂行してもよい。
【0110】
図9Dを参照すれば、図9Cの結果物において基板102にP型不純物を注入してフォトダイオードPD上にバリア領域122を形成し、基板102の前側面102Aから第1活性領域AC11の一側エッジ部のうち、一部を除去して局部カットアウト空間CS1を形成しうる。局部カットアウト空間CS1を形成されることで、第1活性領域AC11には、局部カットアウト空間CS1によって限定される局部非対称フィン領域F1(図4B及び図4E参照)が形成されうる。局部非対称フィン領域F1は、第1活性領域AC11に形成されるチャネル方向に直交する方向(図4Aないし図4F及び図9Dにおいて、X方向)において第1活性領域AC11の中心から第1活性領域AC11のエッジ側にシフトされた位置に配置されうる。
【0111】
例えば、第1活性領域AC11の一側エッジ部でのみ一部を除去し、局部カットアウト空間CS1を形成する図9Dの工程と異なって、第1活性領域AC11の両側エッジ部でそれぞれ一部を除去し、一対の局部カットアウト空間(図示せず)を形成して第1活性領域AC11にフィン領域を形成する場合、前記フィン領域を形成するためのエッチング工程でエッチング対象領域のピッチが小さくなり、工程難易度が増加し、比較的高価の装備を利用しなければならないので、工程コストが上昇しうる。本発明の技術的思想によるイメージセンサ100の製造方法によれば、局部非対称フィン領域F1を形成するために第1活性領域AC11の一側エッジ部でのみ局部カットアウト空間CS1を形成するので、イメージセンサ100が高集積化されてピクセル領域PXRのサイズが微細化されても、イメージセンサ100の工程難易度の増加及び/または製造コストの上昇を抑制しうる。
【0112】
図9Eを参照すれば、図9Dの結果物において局部カットアウト空間CS1の内側表面及び基板102の前側面102Aをコンフォーマルに覆うゲート誘電膜128を形成しうる。
【0113】
ゲート誘電膜128を形成する間、図2を参照して説明した第1及び第2トランスファートランジスタTX1、TX2、選択トランジスタSX、及びリセットトランジスタRXを構成するゲート誘電膜、または図3を参照して説明した第1ないし第4トランスファートランジスタTX1、TX2、TX3、TX4、選択トランジスタSX、及びリセットトランジスタRXを構成するゲート誘電膜を同時に形成することができる。
【0114】
図9Fを参照すれば、ゲート誘電膜128上にゲート電極150を形成することができる。
【0115】
ゲート電極150は、第1活性領域AC11の上面を覆う水平ゲート部150Hと、水平ゲート部150Hに一体に連結され、ゲート誘電膜128上で局部カットアウト空間CS1を満たす垂直ゲート部150Vを含むように形成されうる。
【0116】
ゲート電極150を形成する間、基板102の前側面102A上にリードアウト回路を構成するMOSトランジスタを構成するゲート構造物が共に形成されうる。例えば、ゲート電極150を形成する間、図2を参照して説明した第1及び第2トランスファートランジスタTX1、TX2、選択トランジスタSX、及びリセットトランジスタRXを構成するゲート構造物、または、図3を参照して説明した第1ないし第4トランスファートランジスタTX1、TX2、TX3、TX4、選択トランジスタSX、及びリセットトランジスタRXを構成するゲート構造物が同時に形成されうる。
【0117】
図9Gを参照すれば、図9Fの結果物において第1活性領域AC11を含む複数の活性領域AC11、AC12、AC13(図4A参照)に不純物イオンを注入し、複数の不純物領域を形成しうる。前記複数の不純物領域は、ソース領域SFS及びドレイン領域SFDを含みうる。ソース領域SFS及びドレイン領域SFDが形成されることで、第1活性領域AC11上に配置されるソースフォロワトランジスタSF1が得られる。
【0118】
図9Hを参照すれば、図9Gの結果物において基板102の前側面102Aと、ソースフォロワトランジスタSF1を含む複数のトランジスタを覆う層間絶縁膜160を形成した後、層間絶縁膜160を貫いて前記複数のトランジスタに連結される複数のコンタクトプラグ162を形成し、層間絶縁膜160上に複数の導電ライン168を形成することができる。複数の導電ライン168は、複数のコンタクトプラグ162を介して前記複数のトランジスタに連結可能に構成されうる。
【0119】
複数のコンタクトプラグ162は、ソースフォロワトランジスタSF1の水平ゲート部150H、ソース領域SFS、及びドレイン領域SFDそれぞれに連結されるコンタクトプラグ162を含みうる。図示していないが、複数のコンタクトプラグ162は、図2を参照して説明した第1及び第2トランスファートランジスタTX1、TX2、選択トランジスタSX、及びリセットトランジスタRXを構成するゲート構造物及び不純物領域それぞれに連結されるコンタクトプラグ、または図3を参照して説明した第1ないし第4トランスファートランジスタTX1、TX2、TX3、TX4、選択トランジスタSX、及びリセットトランジスタRXを構成するゲート構造物及び不純物領域それぞれに連結されるコンタクトプラグ162をさらに含みうる。複数のコンタクトプラグ162を形成する間、図4Aに例示したコンタクトプラグ164も共に形成されうる。
【0120】
その後、複数の層間絶縁膜170、174及び複数の導電ライン172を形成しうる。複数の層間絶縁膜170、174及び複数の導電ライン172は、層間絶縁膜160及び複数の導電ライン168と共に基板102の前側面102Aを覆う配線構造物MSを構成しうる。配線構造物MSが形成された後、配線構造物MS上に支持基板(図示せず)を接着した状態で基板102の厚さを減少させうる。そのために、機械的なグラインディング(grinding)工程、CMP(chemical mechanical polishing)工程、湿式エッチング工程、及びそれらの組み合わせを利用しうる。その結果、基板102の前側面102Aの反対側表面である後側面102Bにおいてピクセル分離絶縁膜120が露出されうる。基板102の露出された後側面102B及びピクセル分離絶縁膜120の露出面上に第1平坦化膜182を形成しうる。
【0121】
その後、図4Bないし図4Dに例示したように第1平坦化膜182上に反射防止膜186、カラーフィルタCF、第2平坦化膜184、マイクロレンズML、及び保護キャッピング膜188を順次に形成して光透過構造物LTSを形成しうる。その後、配線構造物MSを覆う前記支持基板を除去して図4Aないし図4Fを参照して説明したイメージセンサ100を製造することができる。
【0122】
図9Aないし図9Hを参照して図4Aないし図4Fに例示したイメージセンサ100の製造方法について説明したが、本発明の技術的思想の範囲内で多様な変形及び変更を加え、図5Aないし図8を参照して説明したイメージセンサ200、300、400、500、及びそれらから本発明の技術的思想の範囲内で多様に変形及び変更されたイメージセンサを製造可能であることを当業者であれば、理解するであろう。
【0123】
図10Aは、本発明の技術的思想による実施例による電子システムのブロック図であり、図10Bは、図10Aの電子システムに含まれたカメラモジュールの詳細ブロック図である。
【0124】
図10Aを参照すれば、電子システム1000は、カメラモジュールグループ1100、アプリケーションプロセッサ1200、PMIC(power management integrated circuit)1300、及び外部メモリ1400を含みうる。
【0125】
カメラモジュールグループ1100は、複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cを含みうる。たとえ図面には、3個のカメラモジュール1100a、1100b、1100cが配置された実施例が図示されているにしても、本発明の技術的思想がその限りではない。一部実施例において、カメラモジュールグループ1100は、2個のカメラモジュールのみを含むように変形されて実施されうる。また、一部実施例において、カメラモジュールグループ1100は、N個(nは、4以上の自然数)のカメラモジュールを含むように変形されて実施されうる。
【0126】
以下、図10Bを参照して、カメラモジュール1100bの詳細構成についてさらに具体的に説明するが、以下の説明は、実施例によって他のカメラモジュール1100a、1100cについても同一に適用されうる。
【0127】
図10Bを参照すれば、カメラモジュール1100bは、プリズム1105、光学経路フォールディング要素(Optical Path Folding Element、以下、「OPFE」)1110、アクチュエータ1130、イメージセンシング装置1140、及び保存部1150を含みうる。
【0128】
プリズム1105は、光反射物質の反射面1107を含めて外部から入射される光Lの経路を変形させうる。
【0129】
一部実施例において、プリズム1105は、第1方向(図10Bにおいて、X方向)に入射される光Lの経路を、前記第1方向に垂直な第2方向(図10Bにおいて、Y方向)に変更させうる。また、プリズム1105は、光反射物質の反射面1107の中心軸1106を中心にA方向に回転させるか、中心軸1106をB方向に回転させて第1方向(X方向)に入射される光Lの経路を垂直である第2方向(Y方向)に変更させうる。その際、OPFE 1110も第1方向(X方向)及び第2方向(Y方向)と垂直な第3方向(図10Bにおいて、Z方向)に移動しうる。
【0130】
一部実施例において、図10Bに図示されたように、プリズム1105のA方向最大回転角度は、プラス(+)A方向には、15°(degree)以下であり、マイナス(-)A方向には、15°より大きくもあるが、本発明の技術的思想がその限りではない。
【0131】
一部実施例において、プリズム1105は、プラス(+)またはマイナス(-)B方向に20°前後、または10°~20°、または15°~20°の間で動き、ここで、動く角度は、プラス(+)またはマイナス(-)B方向に同じ角度で動くか、1°前後の範囲でほぼ類似した角度まで動くことができる。
【0132】
一部実施例において、プリズム1105は、光反射物質の反射面1107を中心軸1106の延長方向と平行な第3方向(例えば、Z方向)に移動しうる。
【0133】
OPFE 1110は、例えば、m個(ここで、mは、自然数)のグループからなる光学レンズを含みうる。前記m個のレンズは、第2方向(Y方向)に移動してカメラモジュール1100bの光学ズーム倍率(optical zoom ratio)を変更しうる。例えば、カメラモジュール1100bの基本光学ズーム倍率をZとするとき、OPFE 1110に含まれたm個の光学レンズを移動させる場合、カメラモジュール1100bの光学ズーム倍率は、3Zまたは5Z以上の光学ズーム倍率に変更されうる。
【0134】
アクチュエータ1130は、OPFE 1110または光学レンズ(以下、光学レンズと指称)を特定位置に移動させうる。例えば、アクチュエータ1130は、正確なセンシングのためにイメージセンサ1142が光学レンズの焦点距離(focal length)に位置するように光学レンズの位置を調整しうる。
【0135】
イメージセンシング装置1140は、イメージセンサ1142、制御ロジック1144、及びメモリ1146を含みうる。イメージセンサ1142は、光学レンズを通じて提供される光Lを用いてセンシング対象のイメージをセンシングしうる。制御ロジック1144は、カメラモジュール1100bの全般的な動作を制御しうる。例えば、制御ロジック1144は、制御信号ラインCSLbを介して提供された制御信号によってカメラモジュール1100bの動作を制御しうる。
【0136】
メモリ1146は、キャリブレーションデータ1147のようなカメラモジュール1100bの動作に必要な情報を保存しうる。キャリブレーションデータ1147は、カメラモジュール1100bが外部から提供された光Lを用いてイメージデータの生成に必要な情報を含みうる。キャリブレーションデータ1147は、例えば、前述した回転度(degree of rotation)に係わる情報、焦点距離(focal length)に係わる情報、光学軸(optical axis)に係わる情報などを含みうる。カメラモジュール1100bが光学レンズの位置によって焦点距離が変わるマルチステート(multi-state)カメラ形態に具現される場合、キャリブレーションデータ1147は、光学レンズの各位置別(またはステート別)焦点距離値とオートフォーカシング(auto-focusing)に係わる情報を含みうる。
【0137】
保存部1150は、イメージセンサ1142を介してセンシングされたイメージデータを保存しうる。保存部1150は、イメージセンシング装置1140の外部に配置され、イメージセンシング装置1140を構成するセンサチップとスタックされた(stacked)形態に具現されうる。一部実施例において、保存部1150は、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)によって具現されるが、本発明の技術的思想がその限りではない。
【0138】
イメージセンサ1142は、図1ないし図8を参照して説明したイメージセンサ100、200、300、400、500、またはそれらから本発明の技術的思想の範囲内で多様に変形及び変更されたイメージセンサからなりうる。
【0139】
図10A及び図10Bを参照すれば、一部実施例において、複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cそれぞれは、アクチュエータ1130を含みうる。これにより、複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cそれぞれは、その内部に含まれたアクチュエータ1130の動作による互いに同一であるか、互いに異なるキャリブレーションデータ1147を含みうる。
【0140】
一部実施例において、複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cのうち、1つのカメラモジュール(例えば、1100b)は、前述したプリズム1105とOPFE 1110を含む折り畳みレンズ(folded lens)形態のカメラモジュールであり、残りのカメラモジュール(例えば、1100a及び1100b)は、プリズム1105とOPFE 1110が含まれていないバーチカル(vertical)形態のカメラモジュールでもあるが、本発明の技術的思想がその限りではない。
【0141】
一部実施例において、複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cのうち、1つのカメラモジュール(例えば、1100c)は、例えば、IR(Infrared Ray)を用いてデプス(depth)情報を抽出するバーチカル形態のデプスカメラ(depth camera)でもある。その場合、アプリケーションプロセッサ1200は、そのようなデプスカメラから提供されたイメージデータと異なるカメラモジュール(例えば、1100aまたは1100b)から提供されたイメージデータを併合(merge)して3次元デプスイメージ(3D depth image)を生成しうる。
【0142】
一部実施例において、複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cのうち、少なくとも2つのカメラモジュール(例えば、1100a及び1100b)は、互いに異なる観測視野(Field of View、視野角)を有しうる。その場合、例えば、複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cのうち、少なくとも2つのカメラモジュール(例えば、1100a、1100b)の光学レンズが互いに異なりうるが、それに限定されるものではない。
【0143】
また、一部実施例において、複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cそれぞれの視野角が互いに異なってもよい。その場合、複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cそれぞれに含まれた光学レンズも互いに異なりうるが、それに限定されるものではない。
【0144】
一部実施例において、複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cそれぞれは、互いに物理的に分離されて配置されうる。すなわち、1つのイメージセンサ1142のセンシング領域を複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cが分割して使用するものではなく、複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cそれぞれの内部に独立したイメージセンサ1142が配置されうる。
【0145】
図10Aを参照すれば、アプリケーションプロセッサ1200は、イメージ処理装置1210、メモリコントローラ1220、及び内部メモリ1230を含みうる。アプリケーションプロセッサ1200は、複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cと分離されて具現されうる。例えば、アプリケーションプロセッサ1200と複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cは、別々の半導体チップに互いに分離されて具現されうる。
【0146】
イメージ処理装置1210は、複数のサブプロセッサ1212a、1212b、1212c、イメージ生成器1214、及びカメラモジュールコントローラ1216を含みうる。イメージ処理装置1210は、複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cの個数に対応する個数のサブプロセッサ1212a、1212b、1212cを含みうる。
【0147】
それぞれのカメラモジュール1100a、1100b、1100cから生成されたイメージデータは、互いに分離されたイメージ信号ラインISLa、ISLb、ISLcを通じて対応するサブプロセッサ1212a、1212b、1212cに提供されうる。例えば、カメラモジュール1100aから生成されたイメージデータは、イメージ信号ラインISLaを介してサブイメージプロセッサ1212aに提供され、カメラモジュール1100bから生成されたイメージデータは、イメージ信号ラインISLbを介してサブイメージプロセッサ1212bに提供され、カメラモジュール1100cから生成されたイメージデータは、イメージ信号ラインISLcを介してサブイメージプロセッサ1212cに提供されうる。そのようなイメージデータ伝送は、例えば、MIPI(Mobile Industry Processor Interface)に基づいたカメラ直列インターフェース(CSI: Camera Serial Interface)を用いて遂行されうるが、本発明の技術的思想がその限りではない。
【0148】
一方、一部実施例において、1つのサブイメージプロセッサが複数のカメラモジュールに対応するように配置されうる。例えば、サブイメージプロセッサ1212a及びサブイメージプロセッサ1212cが、図示されたように互いに分離されて具現されるものではなく、1つのサブイメージプロセッサに統合されて具現され、カメラモジュール1100aとカメラモジュール1100cから提供されたイメージデータは、選択素子(例えば、マルチプレクサ)などを介して選択された後、統合されたサブイメージプロセッサに提供されうる。
【0149】
それぞれのサブプロセッサ1212a、1212b、1212cに提供されたイメージデータは、イメージ生成器1214に提供されうる。イメージ生成器1214は、イメージ生成情報(Generating Information)またはモード信号(Mode Signal)に従って、それぞれのサブプロセッサ1212a、1212b、1212cから提供されたイメージデータを用いて出力イメージを生成しうる。
【0150】
具体的に、イメージ生成器1214は、イメージ生成情報またはモード信号に従って、互いに異なる視野角を有するカメラモジュール1100a、1100b、1100cから生成されたイメージデータのうち、少なくとも一部を併合(merge)して出力イメージを生成しうる。また、イメージ生成器1214は、イメージ生成情報またはモード信号に従って、互いに異なる視野角を有するカメラモジュール1100a、1100b、1100cから生成されたイメージデータのうち、いずれか1つを選択して出力イメージを生成しうる。
【0151】
一部実施例において、イメージ生成情報は、ズーム信号(zoom signal or zoom factor)を含みうる。また、一部実施例において、モード信号は、例えば、ユーザ(user)から選択されたモードに基づいた信号であってもよい。
【0152】
イメージ生成情報がズーム信号(ズームファクター)であり、それぞれのカメラモジュール1100a、1100b、1100cが互いに異なる観測視野(視野角)を有する場合、イメージ生成器1214は、ズーム信号の種類によって互いに異なる動作を遂行しうる。例えば、ズーム信号が第1信号である場合、カメラモジュール1100aから出力されたイメージデータとカメラモジュール1100cから出力されたイメージデータとを併合した後、併合されたイメージ信号と、併合に使用していないカメラモジュール1100bから出力されたイメージデータを用いて、出力イメージを生成しうる。ズーム信号が第1信号と異なる第2信号である場合、イメージ生成器1214は、そのようなイメージデータ併合を遂行せず、それぞれのカメラモジュール1100a、1100b、1100cから出力されたイメージデータのうち、いずれか1つを選択して出力イメージを生成しうる。しかし、本発明の技術的思想が、それに限定されず、必要によって、イメージデータを処理する方法はいくらでも変形されて実施されうる。
【0153】
一部実施例において、イメージ生成器1214は、複数のサブプロセッサ1212a、1212b、1212cのうち、少なくとも1つから露出時間が互いに異なる複数のイメージデータを受信し、複数のイメージデータに対してHDR(high dynamic range)処理を遂行することで、ダイナミックレンジが増大した併合されたイメージデータを生成しうる。
【0154】
カメラモジュールコントローラ1216は、それぞれのカメラモジュール1100a、1100b、1100cに制御信号を提供しうる。カメラモジュールコントローラ1216から生成された制御信号は、互いに分離された制御信号ラインCSLa、CSLb、CSLcを介して対応するカメラモジュール1100a、1100b、1100cに提供されうる。
【0155】
複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cのうち、いずれか1つ、例えば、カメラモジュール1100bは、ズーム信号を含むイメージ生成情報またはモード信号によってマスター(master)カメラモジュールと指定され、残りのカメラモジュール、例えば、カメラモジュール1100a、1100cは、スレーブ(slave)カメラと指定されうる。そのような情報は、制御信号に含まれ、互いに分離された制御信号ラインCSLa、CSLb、CSLcを介して対応するカメラモジュール1100a、1100b、1100cに提供されうる。
【0156】
ズームファクターまたは動作モード信号に従って、マスター及びスレーブとして動作するカメラモジュールが変更されうる。例えば、カメラモジュール1100aの視野角がカメラモジュール1100bの視野角より広く、ズームファクターの低いズーム倍率を示す場合、カメラモジュール1100bがマスターとして動作し、カメラモジュール1100aがスレーブとして動作しうる。逆に、ズームファクターが高いズーム倍率を示す場合、カメラモジュール1100aがマスターとして動作し、カメラモジュール1100bがスレーブとして動作しうる。
【0157】
一部実施例において、カメラモジュールコントローラ1216からそれぞれのカメラモジュール1100a、1100b、1100cに提供される制御信号は、シンクイネーブル信号(sync enable)信号を含みうる。例えば、カメラモジュール1100bがマスターカメラであり、カメラモジュール1100a、1100cがスレーブカメラである場合、カメラモジュールコントローラ1216は、カメラモジュール1100bにシンクイネーブル信号を伝送しうる。そのようなシンクイネーブル信号を提供されたカメラモジュール1100bは、提供されたシンクイネーブル信号に基づいてシンク信号(sync signal)を生成し、生成されたシンク信号をシンク信号ラインSSLを介してカメラモジュール1100a、1100cに提供することができる。カメラモジュール1100bとカメラモジュール1100a、1100cは、そのようなシンク信号に同期化されてイメージデータをアプリケーションプロセッサ1200に伝送しうる。
【0158】
一部実施例において、カメラモジュールコントローラ1216から複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cに提供される制御信号は、モード信号によるモード情報を含みうる。そのようなモード情報に基づいて複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cは、センシング速度と係わって、第1動作モード及び第2動作モードで動作しうる。
【0159】
複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cは、第1動作モードにおいて、第1速度でイメージ信号を生成(例えば、第1フレームレートのイメージ信号を生成)し、それを第1速度よりも速い第2速度でエンコーディング(例えば、第1フレームレートよりも高い第2フレームレートのイメージ信号をエンコーディング)し、エンコーディングされたイメージ信号をアプリケーションプロセッサ1200に伝送しうる。その際、第2速度は、第1速度の30倍以下としうる。
【0160】
アプリケーションプロセッサ1200は、受信されたイメージ信号、すなわち、エンコーディングされたイメージ信号を内部メモリ1230、または、アプリケーションプロセッサ1200の外部にある外部メモリ1400に保存し、以後、内部メモリ1230または外部メモリ1400からエンコーディングされたイメージ信号を読み取ってデコーディングし、デコーディングされたイメージ信号に基づいて生成されるイメージデータをディスプレイしうる。例えば、イメージ処理装置1210の複数のサブプロセッサ1212a、1212b、1212cのうち、対応するサブプロセッサが、デコーディングを遂行し、デコーディングされたイメージ信号に対してイメージ処理を遂行することができる。
【0161】
複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cは、第2動作モードであり、第1速度より遅い第3速度でイメージ信号を生成(例えば、第1フレームレートより低い第3フレームレートのイメージ信号を生成)し、イメージ信号をアプリケーションプロセッサ1200に伝送しうる。アプリケーションプロセッサ1200に提供されるイメージ信号は、エンコーディングされていない信号であってもよい。アプリケーションプロセッサ1200は、受信されるイメージ信号に対してイメージ処理を遂行するか、あるいは、イメージ信号を内部メモリ1230または外部メモリ1400に保存する。
【0162】
PMIC 1300は、複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cそれぞれに電力、例えば、電源電圧を供給しうる。例えば、PMIC 1300は、アプリケーションプロセッサ1200の制御下に、パワー信号ラインPSLaを介してカメラモジュール1100aに第1電力を供給し、パワー信号ラインPSLbを介してカメラモジュール1100bに第2電力を供給し、パワー信号ラインPSLcを介してカメラモジュール1100cに第3電力を供給しうる。
【0163】
PMIC 1300は、アプリケーションプロセッサ1200からの電力制御信号PCONに応答して複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cそれぞれに対応する電力を生成し、また電力のレベルを調整しうる。電力制御信号PCONは、複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cの動作モード別に電力調整信号を含みうる。例えば、動作モードは、低電力モード(low power mode)を含み、この際、電力制御信号PCONは、低電力モードで動作するカメラモジュール及び設定される電力レベルに係わる情報を含みうる。複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cそれぞれに提供される電力のレベルは、互いに同じであってもよいし、互いに異なってもよい。また、電力のレベルは、動的に変更されてもよい。
【0164】
以上、本発明を望ましい実施例を挙げて詳細に説明したが、本発明は、前記実施例に限定されず、本発明の技術的思想及び範囲内で当分野において通常の知識を有する者によって多様な変形及び変更が可能である。
【符号の説明】
【0165】
100 イメージセンサ
102 基板
128 ゲート誘電膜
150 ゲート電極
A11 第1活性領域
CS1 局部カットアウト空間
F1 局部非対称フィン領域
SFS ソース領域
SFD ドレイン領域。
図1
図2
図3
図4A
図4B
図4C
図4D
図4E
図4F
図5A
図5B
図5C
図5D
図5E
図6A
図6B
図6C
図6D
図6E
図7
図8
図9A
図9B
図9C
図9D
図9E
図9F
図9G
図9H
図10A
図10B