(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023159883
(43)【公開日】2023-11-01
(54)【発明の名称】コネクタおよびコネクタを含むコネクタ・アセンブリ
(51)【国際特許分類】
H01R 12/71 20110101AFI20231025BHJP
【FI】
H01R12/71
【審査請求】未請求
【請求項の数】19
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023068487
(22)【出願日】2023-04-19
(31)【優先権主張番号】10-2022-0048902
(32)【優先日】2022-04-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2022-0048900
(32)【優先日】2022-04-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2023-0027084
(32)【優先日】2023-02-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】517068782
【氏名又は名称】タイコ・エレクトロニクス・エイエムピー・コリア・カンパニー・リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Tyco Electronics AMP Korea Co., Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【弁理士】
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100132263
【弁理士】
【氏名又は名称】江間 晴彦
(74)【代理人】
【識別番号】100197583
【弁理士】
【氏名又は名称】高岡 健
(72)【発明者】
【氏名】リュ,スンムン
(72)【発明者】
【氏名】ミューパー,ギュンター
(72)【発明者】
【氏名】ルシュ,クリスティアン
【テーマコード(参考)】
5E223
【Fターム(参考)】
5E223AA30
5E223AB06
5E223AB59
5E223AC21
5E223AC23
5E223AC28
5E223BA15
5E223BA17
5E223BB11
5E223CA13
5E223CA27
5E223CB29
5E223CC09
5E223CD01
5E223CD04
5E223DB08
5E223EB02
5E223EB15
5E223EB22
5E223GA08
5E223GA11
5E223GA18
(57)【要約】 (修正有)
【課題】ケーブル内で発生するノイズを低減するためのシールド構造を有するコネクタおよびコネクタ・アセンブリを提供する。
【解決手段】コネクタは、プリント回路基板(PCB)に配置されたメインボディ、前記メインボディに連結され、ケーブルを覆い、およびPCBから離隔して配置されたハウジング、前記ハウジングに接続され、前記ケーブルの端部の少なくとも一部を覆うカバーシールド、ならびにPCBに配置され、前記カバーシールドに接続され、およびケーブルの端部の少なくとも一部を覆うベースシールドを含む。
【選択図】
図14
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プリント回路基板(PCB)に配置された導体端子、
前記PCBに配置された複数のシールド端子、
前記PCBに配置され、前記複数のシールド端子を収容するメインボディ、
前記導体端子により支持される内側導体、前記内側導体を包囲する絶縁体、前記絶縁体を包囲し、前記複数のシールド端子により支持されるケーブルシールド、および前記ケーブルシールドを包囲する外側ジャケットを備えるケーブル、
前記メインボディに連結され、前記ケーブルを覆い、PCBから離隔して配置されたハウジング、
前記ハウジングに接続され、前記ケーブルの端部の少なくとも一部を覆うカバーシールド、ならびに
PCBに配置され、前記カバーシールドに接続され、前記ケーブルの端部の少なくとも一部を覆うように前記メインボディ内に供されたベースシールド
を備える、コネクタ・アセンブリ。
【請求項2】
前記ベースシールドが、
PCBに配置されたシールドボディ、
前記シールドボディの中央部分から突出し、前記外側ジャケットを切断し、前記ケーブルシールドと接触するシールド後方アーム、および
前記シールドボディの両側部に接続され、前記カバーシールドと接触するシールド側方アーム
を備える、請求項1に記載のコネクタ・アセンブリ。
【請求項3】
一対のシールド側方アームが供され、前記一対のシールド側方アームが前記シールド後方アームを基準として相互に対向する側に供される、請求項2に記載のコネクタ・アセンブリ。
【請求項4】
前記シールドボディが、
前記シールド後方アームおよび前記シールド側方アームに接続された第1シールドボディ、および
前記導体端子を基準として前記第1シールドボディに対向する側に供された第2シールドボディ
を備える、請求項2に記載のコネクタ・アセンブリ。
【請求項5】
前記ベースシールドが前記第2シールドボディに接続され、前記カバーシールドと接触するシールド前方アームを更に備える、請求項4に記載のコネクタ・アセンブリ。
【請求項6】
前記ベースシールドが前記導体端子を包囲する、請求項1又は5に記載のコネクタ・アセンブリ。
【請求項7】
前記ベースシールドが、前記導体端子と前記シールド端子との間にあり、前記ケーブルシールドと接触する、請求項1に記載のコネクタ・アセンブリ。
【請求項8】
前記カバーシールドが、
前記端子の上側を覆うカバーベース、および
下向き方向に前記カバーベースから延在し、前記ベースシールドに接続される少なくとも1つのカバープレート
を備える、請求項1に記載のコネクタ・アセンブリ。
【請求項9】
前記少なくとも1つのカバープレートが、前記カバーベースから延在し、前記端子の側部を覆う一対の側方カバープレートを備える、請求項8に記載のコネクタ・アセンブリ。
【請求項10】
前記ベースシールドが、
PCBに配置されたシールドボディ、および
前記シールドボディから延在し、前記一対の側方カバープレートにそれぞれ接触する一対のシールド側方アーム
を備える、請求項9に記載のコネクタ・アセンブリ。
【請求項11】
前記シールドボディが前記導体端子を包囲するリング形状を備える、請求項10に記載のコネクタ・アセンブリ。
【請求項12】
前記少なくとも1つのカバープレートが、前記カバーベースから延在し、前記端子の前方部分を覆う前方プレートを備える、請求項8に記載のコネクタ・アセンブリ。
【請求項13】
前記ベースシールドが
PCBに配置されたシールドボディ、および
前記シールドボディから延在し、前記前方プレートと接触するシールド前方アーム
を備える、請求項12に記載のコネクタ・アセンブリ。
【請求項14】
前記少なくとも1つのカバープレートが、前記カバーベースから延在し、前記外側ジャケットを切断し、前記ケーブルシールドと接触する後方シールドプレートを備える、請求項8に記載のコネクタ・アセンブリ。
【請求項15】
前記カバーシールドが様々な位置から前記ハウジングを固定可能となっている、請求項14に記載のコネクタ・アセンブリ。
【請求項16】
前記カバーシールドが、前記前方プレートからケーブルの長手方向に延在し、ケーブルの側部を覆うカバーアームを更に備え、ハウジングにより引っかけられ得る、請求項12に記載のコネクタ・アセンブリ。
【請求項17】
前記カバーシールドが、前記前方プレートを貫き、前記ハウジングの少なくとも一部を収容する前方カバーホールを更に備える、請求項12に記載のコネクタ・アセンブリ。
【請求項18】
前記メインボディが外部治具と接触する保持ポイントを備える、請求項1に記載のコネクタ・アセンブリ。
【請求項19】
プリント回路基板(PCB)を、内側導体、前記内側導体を包囲する絶縁体、前記絶縁体を包囲するケーブルシールド、および前記ケーブルシールドを包囲する外側ジャケットを備えるケーブルに物理的および電気的に接続するためのコネクタであって、
PCBに配置されたメインボディ、
前記メインボディに連結され、ケーブルを覆い、およびPCBから離隔して配置されたハウジング、
前記ハウジングに接続され、前記ケーブルの端部の少なくとも一部を覆うカバーシールド、ならびに
PCBに配置され、前記カバーシールドに接続され、およびケーブルの端部の少なくとも一部を覆うベースシールド
を備える、コネクタ。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
本出願は、韓国特許庁に2022年4月20日に出願された韓国特許出願第10-2022-0048902号、2022年4月20日に出願された韓国特許出願第10-2022-0048900号、および2023年2月28日に出願された韓国特許出願第10-2023-0027084号の利益を米国特許法119条(a)に基づき主張する。これら開示の全体はあらゆる目的のために参照により本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
1.分野
下記の説明は、コネクタおよびコネクタを含むコネクタ・アセンブリ(またはコネクタ・アッセンブリ、またはコネクタ組立体、またはコネクタ集合体;connector assembly)に関する。
【0003】
2.関連技術の説明
コネクタは、電気接続を選択的に可能にするまたはさせないコンポーネントの一種である。例えば、自動車には電子部品またはセンサー等の多くの電装品が供されており、これらの電装品はコネクタを介して他の電装品または電源に電気的に接続されている。
【0004】
上記の説明は、本開示を想到する過程で発明者により所有または取得されたものであり、必ずしも本出願前にて公知の技術であるとは限らない。
【発明の概要】
【0005】
この概要は、以下の詳細な説明でさらに説明される概念の選択を簡略化した形式で紹介するために供される。この概要は、請求された主題の主要な特徴または本質的な特徴を特定することを意図したものではなく、また、請求された主題の範囲を決定する際の一助として使用されることを意図したものでもない。
【0006】
一実施形態は、ケーブル内で発生するノイズを低減するためのシールド構造を有するコネクタおよびコネクタ・アセンブリを供する。
【0007】
コネクタ・アセンブリは、プリント回路基板(PCB)に配置された導体端子と、PCB(またはPCB上;on the PCB)に配置された複数のシールド端子と、PCBに配置され、複数のシールド端子を収容するメインボディ(または本体;main body)と、導体端子によって支持される内部導体、内部導体を包囲する絶縁体、絶縁体を包囲し、複数のシールド端子によって支持されるケーブルシールド、およびケーブルシールドを包囲する外側ジャケットを含むケーブルと、メインボディに連結され(または結合され;coupled)、ケーブルを覆い、PCBから離間したハウジングと、ハウジングに接続され、ケーブルの端部の少なくとも一部を覆うカバーシールドと、PCBに配置され、カバーシールドに接続され、ケーブルの端部の少なくとも一部を覆うようにメインボディ内に設けられるベースシールドと、を含む。
【0008】
ベースシールドは、PCBに配置されるシールドボディと、シールドボディの中央部分から突出し、外側ジャケットを切断してケーブルシールドに接触するシールド後方アームと、シールドボディの両側部に接続され、カバーシールドと接触するシールド側方アームとを含む。
【0009】
一対のシールド側方アームが供され、一対のシールド側方アームはシールド後方アームを基準として互いに対向する側に供される。
【0010】
シールドボディは、シールド後方アームおよびシールド側方アームに接続される第1シールドボディと、導体端子を基準として第1シールドボディに対向する側に供される第2シールドボディとを含む。
【0011】
ベースシールドは、第2シールドボディに接続され、カバーシールドに接触するシールド前方アームをさらに含む。
【0012】
ベースシールドは導体端子を包囲する。
【0013】
ベースシールドは、導体端子とシールド端子の間にあり、ケーブルシールドに接触する。
【0014】
カバーシールドは、端子の上側を覆うカバーベースと、カバーベースから下方向に延在し、ベースシールドに接続された少なくとも1つのカバープレートとを含む。
【0015】
少なくとも1つのカバープレートは、カバーベースから延在し、端子の側部を覆う一対の側方カバープレートを含む。
【0016】
ベースシールドは、PCBに配置されたシールドボディと、シールドボディから延在して一対の側方カバープレートにそれぞれ接触する一対のシールド側方アームとを含む。
【0017】
シールドボディは、導体端子を包囲するリング形状を含む。
【0018】
少なくとも1つのカバープレートは、カバーベースから延在し、端子の前方部分を覆う前部プレートを含む。
【0019】
ベースシールドは、PCBに配置されたシールドボディと、シールドボディから延在して前方プレートに接触するシールド前方アームとを含む。
【0020】
少なくとも1つのカバープレートは、カバーベースから延在し、外側ジャケットを切断し、ケーブルシールドに接触する後方シールドプレートを含む。
【0021】
カバーシールドは異なる位置からハウジングを固定可能となっている。
【0022】
カバーシールドは、前方プレートからケーブルの長手方向に延在し、ケーブルの側方部分を覆うカバーアームをさらに備え、ハウジングにより引っかけられ得る(または捕らえられ得る;is able to be caught)。
【0023】
カバーシールドは、前方プレートを貫通し、ハウジングの少なくとも一部を収容する前方カバーホールをさらに含む。
【0024】
別の一般的な態様では、コネクタは、PCBを、内部導体、内部導体を包囲する絶縁体、絶縁体を包囲するケーブルシールド、ケーブルシールドを包囲する外側ジャケットを含むケーブルに物理的かつ電気的に接続するように構成され、コネクタは、PCBに配置されたメインボディと、メインボディに連結され、ケーブルを覆い、PCBから離隔して配置されたハウジングと、ハウジングに接続され、ケーブルの端部の少なくとも一部を覆うカバーシールドと、PCBに配置され、カバーシールドに接続され、ケーブルの端部の少なくとも一部を覆うベースシールドとを含む。
【0025】
一実施形態によれば、ケーブル内で発生するノイズを低減するためのシールド構造を有するコネクタおよびコネクタ・アセンブリが供される。より具体的には、コネクタは、ケーブルのうちケーブルシールドで覆われていない部分を包囲することにより、その部分で発生するノイズを遮断する構造を有し得る。コネクタは、ケーブルの端部を覆うカバーシールドおよびベースシールドをさらに備えることによって、より効果的にノイズをシールド(または遮断;shield)し得る。
【0026】
他の特徴および態様は、以下の詳細な説明、図面、および特許請求の範囲から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【
図1A】
図1Aは、一実施形態に係るコネクタ・アセンブリの斜視図である。
【
図1B】
図1Bは、一実施形態に係るコネクタ・アセンブリおよび治具の正面図である。
【
図1C】
図1Cは、一実施形態に係る、コネクタ・アセンブリが完全に連結されている際におけるコネクタ・アセンブリおよび治具の正面図である。
【
図2】
図1のハウジングがメインボディに完全に取付けられている状態の斜視図である。
【
図3】
図3は、一実施形態に係る、ハウジングが省略されたコネクタ・アセンブリの平面図である。
【
図4】
図4は、一実施形態に係るコネクタ・アセンブリの断面図である。
【
図5】
図5は、
図4のV-V線に沿ったコネクタ・アセンブリの断面図である。
【
図6】
図6は、
図4のVI-VI線に沿ったコネクタ・アセンブリの断面図である。
【
図7】
図7は、一実施形態に係る、プリント回路基板(PCB)が省略されたコネクタ・アセンブリの底面図である。
【
図8】
図8は、一実施形態に係るコネクタ・アセンブリの側面図である。
【
図10】
図10は、一実施形態に係るコネクタ・アセンブリの側面図である。
【
図12】
図12は、一実施形態に係るコネクタ・アセンブリの斜視図である。
【
図13】
図13は、一実施形態に係る、PCBが省略されたコネクタ・アセンブリの底面図である。
【
図14】
図14は、一実施形態に係るコネクタ・アセンブリの断面図である。
【
図15】
図15は、一実施形態に係る、メインボディおよびハウジングが省略されたコネクタ・アセンブリ斜視図である。
【
図16】
図16は、一実施形態に係る、ハウジングおよびカバーシールドが省略されたコネクタ・アセンブリの斜視図である。
【
図17A】
図17Aは、一実施形態に係るカバーシールドおよびベースシールドの分解斜視図である。
【
図17B】
図17Bは、一実施形態に係る、カバーが一次ロック状態にある際におけるカバーシールドおよびハウジングの断面斜視図である。
【
図17C】
図17Cは、一実施形態に係る、カバーが一次ロック状態にある際におけるカバーシールドおよびハウジングの断面斜視図である。
【
図17D】
図17Dは、一実施形態に係る、カバーが二次ロック状態にある際におけるカバーシールドおよびハウジングの断面斜視図である。
【
図17E】
図17Eは、一実施形態に係る、カバーが二次ロック状態にある際におけるカバーシールドおよびハウジングの断面斜視図である。
【
図18】
図18は、一実施形態に係るコネクタ・アセンブリの断面図である。
【
図19】
図19は、一実施形態に係るコネクタ・アセンブリの部分拡大図である。
【
図20】
図20は、一実施形態に係るコネクタ・アセンブリの斜視図である。
【
図21】
図21は、一実施形態に係るコネクタ・アセンブリの斜視図である。
【
図22】
図22は、一実施形態に係るメインボディおよびハウジングが省略されたコネクタ・アセンブリの分解斜視図である。
【
図23】
図23は、一実施形態に係るメインボディおよびハウジングが省略されたコネクタ・アセンブリの分解斜視図である。
【0028】
図面および詳細な説明を通して、別段の記載または提供がない限り、同じ図面参照番号は同じ要素、特徴、および構造を指すものと理解されたい。図面は一定の縮尺ではない場合があり、図面内の要素の相対的なサイズ、比率、および描写は、明瞭さ、説明、および便宜のために誇張されている場合がある。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、添付図面を参照して実施形態を詳細に説明する。以下の説明は、実施形態のいくつかの態様のうちの1つを説明しており、以下の説明は、実施形態の詳細な説明の一部を形成する。実施形態の説明においては、本開示の要旨を明確に伝えるために、周知の機能または構成についての詳細な説明は含まれない。
【0030】
しかしながら、実施形態に対して様々な変更および修正をし得る。したがって、本開示の記載により実施形態が限定されるものではない。 実施形態は、本開示の思想および技術的範囲内のすべての変更、均等物、および置換を含むものと理解されるべきである。
【0031】
さらに、本開示および特許請求の範囲を説明するために使用される用語または単語は、従来の意味または辞書的な意味で解釈されるべきではなく、発明者が発明を最もよく説明するために用語の概念を適切に定義し得るという原則に基づいて、用語または単語は、実施形態に係る開示の技術的思想と一致する意味および概念を有するものとして解釈されるべきである。
【0032】
単数形「a」、「an」、および「the」は、文脈で明確に別段の指示がない限り、複数形も含むものとする。さらに、本明細書で使用される「備える(または含む;comprise)」および/または「含む」という用語は、記載された特徴、整数(または完全体;integers)、ステップ、操作、要素、および/またはコンポーネントの存在を特定するが、1つ以上の他の特徴、整数、ステップ、操作、要素、コンポーネント、および/またはそれらのグループの存在または追加を排除するものではないことも理解されるであろう。
【0033】
別段の定義がない限り、本明細書で使用される技術用語および科学用語を含むすべての用語は、実施形態が属する当業者によって一般に理解されるのと同じ意味を有する。一般に使用される辞書で定義される用語は、関連技術における文脈上の意味と一致する意味を有するものとして解釈されるべきであり、本明細書で別途定義されない限り、理想的な意味または過度に形式的な意味を有するものとして解釈されるべきではない。
【0034】
添付図面を参照して実施形態を説明する場合、同一の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。例示の実施形態の説明において、関連する周知の構造または機能の詳細な説明は、本開示の解釈を曖昧にすると判断される場合には省略する。
【0035】
また、構成要素の説明において、本開示の構成要素を説明する場合、第1、第2、A、B、(a)、(b)などの用語が使用され得る。これらの用語は、ある構成要素を他の構成要素と区別する目的でのみ使用されるものであり、構成要素の性質、順序、順番はこの用語によって限定されるものではない。ある構成要素が別の構成要素に「接続」、「連結」、または「取り付けられている」と記載されている場合、ある構成要素は別の構成要素に直接に接続または取り付けられ得ること、および介在する構成要素がまた別の構成要素に「接続」、「連結」、または「取り付け」られ得ることを理解されたい。
【0036】
他の実施形態においても、いずれかの実施形態に含まれる構成要素と共通の機能を有する構成要素については、同一の名称を用いて説明する。別途の開示をしない限り、いずれかの実施形態で開示した構成は他の実施形態にも適用することができ、重複する構成についての具体的な説明を省略する。
【0037】
図1Aは、一実施形態に係るコネクタ・アセンブリの斜視図である。
図1Bは、一実施形態に係るコネクタ・アセンブリおよび治具の正面図である。
図1Cは、一実施形態に係る、コネクタ・アセンブリが完全に連結されている際におけるコネクタ・アセンブリおよび治具の正面図である。
【0038】
図2は、
図1のハウジングがメインボディに完全に取付けられている状態の斜視図である。
図3は、一実施形態に係る、ハウジングが省略されたコネクタ・アセンブリの平面図である。
図4は、一実施形態に係るコネクタ・アセンブリの断面図である。
図5は、
図4のV-V線に沿ったコネクタ・アセンブリの断面図である。
図6は、
図4のVI-VI線に沿ったコネクタ・アセンブリの断面図である。
図7は、一実施形態に係る、プリント回路基板(PCB)が省略されたコネクタ・アセンブリの底面図である。
【0039】
図1A~
図7を参照すると、コネクタ・アセンブリ100は、PCB190、ケーブル140、およびコネクタを含み得る。コネクタは、PCB190をケーブル140に電気的かつ物理的に接続し得る。コネクタは、複数の端子110、メインボディ120、およびハウジング130を含み得る。
【0040】
コネクタがケーブル140を収容する際、作業者はハウジング130の上面に対して下方向に力を加えてハウジング130をメインボディ120に連結し得る。ケーブル140は、ハウジング130およびメインボディ120によって上下側から押圧され得る。ケーブル140は、複数の端子110に電気的に接続され得る。ここで、下方向は、メインボディ120を基準としてPCB190が配置される方向であり得る。図面において、上方向は+z方向であり得、下方向は-z方向であり得る。ハウジング130がメインボディ120に完全に連結されると、複数の端子110はケーブル140に電気的および物理的に接続され得る。
【0041】
ケーブル140の長手方向はx軸方向に供され得る。ケーブル140は、信号を伝達する内部導体141と、内部導体141を包囲する絶縁体142と、絶縁体142を包囲し、ノイズの発生を低減するケーブルシールド143と、ケーブルシールド143を包囲する外側ジャケット144とを含み得る。絶縁体142は、内部導体141よりもより柔軟な材料を含み得る。外側ジャケット144は、ケーブルシールド143よりもより柔軟な材料を含み得る。絶縁体142および外側ジャケット144は、例えば、ゴムを含み得る。絶縁体142および外側ジャケット144は、絶縁材料を含み得る。
【0042】
内部導体141および絶縁体142は、ケーブルシールド143および外側ジャケット144と比べて前方に突出し得る。ケーブル140の先端には、内部導体141および絶縁体142のみが供され得る。換言すれば、絶縁体142の少なくとも一部は、ケーブルシールド143および/または外側ジャケット144によって覆われていなくてよい。
【0043】
作業者は、メインボディ120の下側面を治具9である別個の治具で支持しながら、ハウジング130を下方向に押圧し得る。ハウジング130は、PCB190に向かう方向に移動し得る。ハウジング130が移動する間に、複数の端子110がケーブル140のシース部分を切断し、ケーブル140の金属部分に入り込み得る。複数の端子110は、 ケーブル140の金属部分に接触し得る。
【0044】
治具9は、治具ボディ91と、治具ボディ91に回転可能に接続された一対の治具アーム92と、治具ボディ91に沿って上下方向にスライド可能なスライダ93とを含み得る。この場合、上下方向はZ軸方向であり得る。1対のジグアーム92は、メインボディ120を支持し得る。スライダ93は、ハウジング130を押圧し得る。
【0045】
治具9がメインボディ120を支持するため、ハウジング130に加えられた力がPCB190に直接伝達されない。ここで、治具9によって支持されたメインボディ120の一部は保持ポイントHPと称し得る。保持ポイントHPは平面であり得る。メインボディ120の底面の少なくとも一部はPCB190から離隔して配置され得る。保持ポイントHPはPCB190の上面からz軸方向に離隔して配置され得る。
【0046】
メインボディ120がハウジング130に完全に連結されると、ハウジング130の底面とPCB190との間の距離d2は、保持ポイントHPとPCB190との間の距離d1以上であり得る。上述した構造では、メインボディ120がハウジング130に連結される間、治具9がハウジング130と干渉しないことができる。例えば、メインボディ120の一部がPCB190に接続され、メインボディ120の別の部分がPCB190から離隔して配置されてよい。メインボディ120は、複数の端子110を収容し得る。
【0047】
複数の端子110は、ケーブル140を支持し得る。メインボディ120がハウジング130に完全に連結されると、複数の端子110は、ケーブル140に電気的および物理的に接続され得る。複数の端子110は、ケーブル140の長手方向に相互に離隔して配置され得る。複数の端子110は、x軸方向と平行に設けられ得る。複数の端子110は、絶縁体142を切断して内部導体141に接触する導体端子111と、外側ジャケット144を切断してケーブルシールド143に接触するシールド端子112とを含み得る。導体端子111の幅は、シールド端子112の幅より小さくあり得る。この場合、その幅は、y軸方向の長さであり得る。
【0048】
複数の端子110は、メインボディ120の内部に収容され得る。メインボディ120は、複数の端子110を収容するための複数の溝を含み得る。導体端子111の上端は、絶縁体142の上側にあり得る。
【0049】
導体端子111は、PCB190に固定される導体端子ボディ1111と、導体端子ボディ1111から突出する一対の導体端子アーム1112と、一対の導体端子アーム1112間の導体端子溝1113とを含み得る。導体端子溝1113の幅は、内部導体141の幅より小さくてよい。メインボディ120がハウジング130に連結される間に、一対の導体端子アーム1112によって絶縁体142が切断され、内部導体141が導体端子溝1113内に挿入され得る。一対の導体端子アーム1112は、水平方向に開口し得る。
【0050】
シールド端子112は、PCB190に固定されるシールド端子ボディ1121と、シールド端子ボディ1121から突出する一対のシールド端子アーム1122と、一対のシールド端子アーム1122間に設けられ、シールド端子ボディ1121から上側方向に突出する複数のシールド端子突出部1123とを含む。メインボディ120がハウジング130に連結されている間に、外側ジャケット144が一対のシールド端子アーム1122によって切断され、複数のシールド端子突出部1123がケーブルシールド143により変形され得る。複数のシールド端子突出部1123および/または一対のシールド端子アーム1122はケーブルシールド143と接触し得る。
【0051】
メインボディ120はPCB190に配置され得る。保持ポイントHPはメインボディ120の底面に供され得る。保持ポイントHPの長手方向はケーブル140の長手方向と平行に供され得る。メインボディ120はPCB190に接続される複数の脚部129を含み得る。治具9は複数の脚部129の間の空間に挿入され得、保持ポイントHPを支持し得る。一対の保持ポイントHPが供され得る。一対の保持ポイントHPは、複数の端子110を基準として互いに対向して配置され得る。
【0052】
メインボディ120の底面は、y軸方向に幅を有し得る。メインボディ120の幅のうち相対的に小さい幅w1の長さは、複数の端子110の幅のうち相対的に大きい幅w2の長さより大きくあり得る。すなわち、メインボディ120の幅は、複数の端子110の各々の幅よりも大きくあり得る。保持ポイントHPは、メインボディ120のうち複数の端子110が供されない部分に供され得る。
【0053】
複数の端子110は、メインボディ120の底面から見ると、メインボディ120の中央部分に配置され得る。例えば、複数の端子110は、メインボディ120の中心線に沿ってメインボディ120の中心に配置されてよい。この場合、中心線は、メインボディ120の底面の中心に沿ってx軸方向に供された線であってよい。複数の端子110は、メインボディ120の中心上に配置され得る。複数の端子110のそれぞれの中心は、メインボディ120の中心線に沿って配置され得る。複数の端子110のそれぞれの両エッジ部からメインボディ120のエッジまでに隙間が存在し得る。
【0054】
ハウジング130は、メインボディ120に接続され得る。ハウジング130は、メインボディ120を覆うことができる。ハウジング130は、メインボディ120の周囲を包囲し得る。
【0055】
図8は、一実施形態に係るコネクタ・アセンブリの側面図である。
図9は、
図8のIX-IX線に沿った断面図である。
図10は、一実施形態に係るコネクタ・アセンブリの側面図である。
図11は、
図10のXI-XI線に沿った断面図である。
【0056】
図8~
図11を参照すると、コネクタ・アセンブリは、ケーブル140を収容するハウジング130およびメインボディ120を含み得る。メインボディ120およびハウジング130は、複数のラッチを含み得る。
図8および
図9は、メインボディ120がハウジング130に完全に連結されていない状態を示す。メインボディ120は、ハウジング130に一時的に連結され得る。ハウジング130がメインボディ120から意図せずに外れる事象が、メインボディ120とハウジング130の第1ラッチによって防止され得る。
図10および
図11は、メインボディ120がハウジング130に完全に連結された完全連結状態を示す。完全連結状態では、メインボディ120のハウジング130に対する連結の解除が、メインボディ120とハウジング130の第2ラッチによって防止され得る。
【0057】
ハウジング130は、ハウジング130の側壁部に設けられ、ハウジング130の高さ方向に形成される複数のスロット135を含み得る。例えば、複数のスロット135のそれぞれは、ハウジング130の下端から+z方向に凹んでいてよい。複数のスロット135は、ケーブル140の長手方向に相当するx軸方向に互いに離隔して配置されてよい。 複数のスロット135により、ハウジング130の側壁部がメインボディ120により引っかけられる(または捕らえられる;caught)と、ハウジング130の側壁部が外側方向に弾性変形し得る。ハウジング130の側壁部がメインボディ120から離れると、ハウジング130の側壁部は元の形状に復元し得る。
【0058】
メインボディ120は、ボディケース121、離脱防止ボディ突出部(または分離抑制ボディ突出部;separation prevention body protrusion)122、連結ボディ突出部123、および軸方向ボディ突出部124を含み得る。ハウジング130は、ハウジングケース131、離脱防止ハウジング突出部(または分離抑制ハウジング突出部;separation prevention housing protrusion)132、連結ハウジング突出部133、およびハウジング収容部134を含み得る。
【0059】
メインボディ120の離脱防止ボディ突出部122とハウジング130の離脱防止ハウジング突出部132は第1ラッチと称し得る。メインボディ120の連結ボディ突出部123とハウジング130の連結ハウジング突出部133は第2ラッチと称し得る。
【0060】
ボディケース121は、その内部に複数の端子を収容するための中空部を含み得る。ボディケース121はPCBに接続され得る。
【0061】
離脱防止ボディ突出部122は、ボディケース121の側面から突出し得る。ボディケース121の側面は、法線がy軸方向と平行となる面であり得る。離脱防止ボディ突出部122は、ボディケース121の上端付近に設けられ得る。離脱防止ボディ突出部122は、ハウジング130により引っかけられる(または捕らえられる;caught)と、ハウジング130が意図せず上方向に外れることを防止し得る。離脱防止ボディ突出部122は、ハウジング130と面接触し得る。離脱防止ボディ突出部122とハウジング130との接触面は、外側方向に向かって下向きに傾斜し得る。離脱防止ボディ突出部122とハウジング130との接触面は、ボディケース121から離れる方向にてPCBに近づく傾斜面を含み得る。
【0062】
連結ボディ突出部123は、ボディケース121の側面から突出し得る。ハウジング130がメインボディ120に完全に連結されると、連結ボディ突出部123は、メインボディ120により引っかけられ得る(または捕らえられ得る;caught)。連結ボディ突出部123は、離脱防止ボディ突出部122の下側に配置され得る。連結ボディ突出部123は、X軸方向であるケーブル140の長手方向と平行な方向にて、離脱防止ボディ突出部122から離隔して配置された位置に供され得る。連結ボディ突出部123は、ハウジング130と面接触し得る。連結ボディ突出部123とハウジング130との接触面は、外側方向に向かって下向きに傾斜し得る。連結ボディ突出部123とハウジング130との接触面は、ボディケース121から離れる方向にてPCBに近づく傾斜面を含み得る。
【0063】
軸方向ボディ突出部124は、ボディケース121の背面から突出し得る。ボディケース121の背面は、法線が-x方向に平行な面であり得る。軸方向ボディ突出部124は、ハウジング130内に挿入され得る。軸方向ボディ突出部124は、ハウジング130と面接触し得る。軸方向ボディ突出部124とハウジング130との接触面は、外側方向に向かって下向きに傾斜し得る。軸方向ボディ突出部124とハウジング130との接触面は、ボディケース121から離れる方向にてPCBに近づく傾斜面を含み得る。
【0064】
ハウジングケース131は、メインボディ120を収容するための中空部を含み得る。
【0065】
離脱防止ハウジング突出部132は、ハウジングケース131の内側面から突出し得る。離脱防止ハウジング突出部132は、ハウジングケース131の下端付近に供され得る。離脱防止ハウジング突出部132がメインボディ120に引っかけられる(または捕らえられる;caught)ため、離脱防止ハウジング突出部122は、ハウジング130が意図せず上方向に外れることを防止し得る。離脱防止ハウジング突出部132は、離脱防止ボディ突出部122と面接触し得る。離脱防止ハウジング突出部132と離脱防止ボディ突出部122の接触面は、外側方向に向かって下向きに傾斜し得る。離脱防止ボディ突出部122と離脱防止ハウジング突出部132の接触面は、ハウジングケース131の内側面から遠ざかる方向にてPCBに近づく傾斜面を含み得る。
【0066】
連結ハウジング突出部133は、ハウジングケース131の内側面から突出し得る。連結ハウジング突出部133は、離脱防止ハウジング突出部132より上方に配置され得る。メインボディ120がハウジング130に完全に連結される間、連結ハウジング突出部133はハウジング130に引っかけられ得る(または捕らえられ得る;caught)。連結ハウジング突出部133は、連結ボディ突出部123と面接触し得る。連結ハウジング突出部133と連結ボディ突出部123との接触面は、外側に向かって下向きに傾斜し得る。連結ハウジング突出部133と連結ボディ突出部123の接触面は、ハウジングケース131の内側面から遠ざかる方向にてPCBに近づく傾斜面を含み得る。
【0067】
ハウジング収容部134は、軸方向ボディ突出部124を収容し得る。ハウジング収容部134は、ハウジングケース131の内側面から凹む溝、またはハウジングケース131を貫通する穴であり得る。ハウジング収容部134と軸方向ボディ突出部124の接触面は、外側方向に向かって下方に傾斜し得る。ハウジング収容部134と軸方向ボディ突出部124との接触面は、ハウジングケース131の内側面から遠ざかる方向にてPCBに近づく傾斜面を含み得る。
【0068】
(例えば、メインボディ120とハウジング130の)第2ラッチの連結力に加えて、軸方向ボディ突出部124とハウジング収容部134は、メインボディ120をハウジング130により安定的に連結させ得る。第2ラッチはメインボディ120とハウジング130を+y側および/または-y側から固定し得、軸方向ボディ突出部124とハウジング収容部134は、メインボディ120とハウジング130を-x側から固定し得る。側。コネクタ・アセンブリは、第2ラッチだけでなく、軸方向ボディ突出部124とハウジング収容部134とを介してダブルラッチ構造を実現し得る。より具体的には、ケーブル140がz軸方向に持ち上げられる間に、軸方向ボディ突出部124およびハウジング収容部134は、ハウジング130が意図せずにz軸方向に持ち上げられる事象を低減または防止し得る。
【0069】
図12は、一実施形態に係るコネクタ・アセンブリの斜視図である。
図13は、一実施形態に係る、PCBが省略されたコネクタ・アセンブリの底面図である。
図14は、一実施形態に係るコネクタ・アセンブリの断面図である。
図15は、一実施形態に係る、メインボディおよびハウジングが省略されたコネクタ・アセンブリ斜視図である。
図16は、一実施形態に係る、ハウジングおよびカバーシールドが省略されたコネクタ・アセンブリの斜視図である。
【0070】
図12~
図16を参照すると、コネクタ・アセンブリ200は、PCB290、ケーブル240、およびコネクタを含み得る。コネクタは、PCB290をケーブル240に電気的かつ物理的に接続し得る。コネクタは、複数の端子210、メインボディ220、ハウジング230、カバーシールド250、およびベースシールド260を含み得る。複数の端子210は、導体端子211およびシールド端子212を含み得る。複数のシールド端子212が供されてよい。
【0071】
メインボディ220は、複数の端子210およびベースシールド260を収容し得る。メインボディ220は、ボディケース221およびボディアーム229を含み得る。ボディアーム229は、ボディケース221から外側方向に突出し得る。ボディアーム229は、ハウジング130内に挿入され得る。ボディアーム229には、複数の保持ポイントHPが供され得る。ボディアーム229の外面は、ハウジング230の外面と平行であり得る。ハウジング230は、内部にボディアーム229を収容するための空間を含み得る。
【0072】
ハウジング230は、メインボディ220に連結され得る。ハウジング230は、カバーシールド250を収容し得る。
【0073】
ボディアーム229は、ハウジング230内に挿入され、外側方向にて露出され得る。ボディアーム229の底面は、ハウジング230の底面よりPCB290から更に離隔して配置され得る。上述した構造によれば、外部治具(例えば、
図1Bの治具9)の挿入が容易にされ得る。さらに、外部治具がメインボディ220を適切に支持しているかどうかを視覚的に識別することが容易となり得る。
【0074】
ボディアーム229の底面は、ボディケース221の底面と平行でなくてよい。より具体的には、ボディアーム229の底面が、ボディケース221の底面よりも上方に配置され得る。PCBからのボディアーム229の底面の距離の長さは、PCBからのボディケース221の底面の距離の長さよりも長くてよい。上述した構造によれば、保持ポイントHPがボディケース221に形成される場合よりも、保持ポイントHPがボディアーム229に形成される場合にて、外部治具が保持ポイントHPにより近づきやすくなり、コネクタの全高が低くし得る。
【0075】
カバーシールド250およびベースシールド260は、ノイズの発生を効果的に防止し得るようにケーブル240の先端を包囲し得る。カバーシールド250は、ハウジング230上に装着され得る。ベースシールド260は、PCB290上に配置され得、カバーシールド250に接続され得る。
【0076】
カバーシールド250およびベースシールド260により、ケーブルシールドに包囲されないケーブル240の露出部分で発生するノイズを遮蔽し得る。カバーシールド250の少なくとも一部は、ケーブル240の外側ジャケットの上部分を切断し、ケーブルシールドと接触し得る。ベースシールド260の少なくとも一部は、ケーブル240の外側ジャケットの下部分および両側部分を切断し、ケーブルシールドと接触し得る。
【0077】
図17Aは、一実施形態に係るカバーシールドおよびベースシールドの分解斜視図である。
図17Bは、一実施形態に係る、カバーが一次ロック状態にある際におけるカバーシールドおよびハウジングの断面斜視図である。
図17Cは、一実施形態に係る、カバーが一次ロック状態にある際におけるカバーシールドおよびハウジングの断面斜視図である。
図17Dは、一実施形態に係る、カバーが二次ロック状態にある際におけるカバーシールドおよびハウジングの断面斜視図である。
図17Eは、一実施形態に係る、カバーが二次ロック状態にある際におけるカバーシールドおよびハウジングの断面斜視図である。
【0078】
図18は、一実施形態に係るコネクタ・アセンブリの断面図である。
図19は、一実施形態に係るコネクタ・アセンブリの部分拡大図である。
【0079】
図17A~
図19に示すように、カバーシールド250は、カバーベース251、前方カバープレート252、カバーアーム253、側方カバープレート254、後方カバープレート255、前方カバーホール258、および上方カバーホール259を含み得る。
【0080】
カバーベース251は、ケーブル240の上側を覆い得る。カバーベース251は、例えば、ケーブル240の前端を覆い得る。カバーベース251は板状を含み得る。
【0081】
前方カバープレート252は、カバーベース251から下方向に延在し、ベースシールド260に接続され得る。前方カバープレート252は、ケーブル240の前面を覆い得る。前方カバープレート252は、正面方向にてノイズの漏洩を防止し得る。
【0082】
カバーアーム253は、前方カバープレート252から後方方向に延在し得る。カバーアーム253は、例えば、前方カバープレート252の端部から後方方向に延在し得る。カバーアーム253は、前方カバープレート252と側方カバープレート254との間のギャップ(または隙間;gap)空間を部分的に覆い得る。
【0083】
側方カバープレート254は、カバーベース251から下方向に延在して、ベースシールド260に接続され得る。前方カバープレート252は、ケーブル240の側部を覆い得る。前方カバープレート252は、横方向でのノイズの流出を防止し得る。
【0084】
後方カバープレート255は、カバーベース251から下方向に延在し得る。後方カバープレート255は、ケーブル240の外側ジャケット244の上部分を切断し、ケーブル240のケーブルシールド243と接触し得る。後方カバープレート255は、ケーブルシールド243と共にノイズシールド機能を発揮するためにケーブルシールド243と接触し得る。図面上では、後方カバープレート255がケーブルシールド243を貫通することを示しているが、これは説明を容易にするためのみである。メインボディ220がハウジング230に連結される間に、後方カバープレート255はケーブルシールド243に押されて変形され得る。例えば、後方カバープレート255の端部が変形され得る。
【0085】
ケーブル240は、後述するカバーシールド250の一次ロック状態の場合にのみ、後方カバープレート255と干渉することなくハウジング230内に設けられ、カバーシールド250の二次ロックの場合に、後方カバープレート255はケーブル240に電気的に接続され得る。後方カバープレート255は省略され得る。例えば、前方カバープレート252および側方カバープレート254はカバーベース251から延在し得るが、後方カバープレート255は設けられなくてよい。後方カバープレート255を設けると、ノイズシールド効果が向上し得る。なお、後方カバー板255を設けなくても、カバーベース251、前方カバープレート252、および側方カバープレート254を通じてノイズシールド効果が向上し得る。
【0086】
前方カバーホール258は、前方カバープレート252を貫通し得る。前方カバーホール258は、以下に説明するように、シールド留め具267(または締結具またはファスナー;fastener)267を収容し得る。
【0087】
上方カバーホール259は、カバーベース251を貫通し得る。上方カバーホール259は、ケーブル240の先端を外部に露出させ得る。作業者は、上方カバーホール259を通じてケーブル240がハウジング230に対して適切な位置で連結されているかどうかを目視で確認し得る。
【0088】
ベースシールド260は、カバーシールド250に接続され得る。ベースシールド260は、シールドボディ261、シールド脚部262、シールド前方アーム263、シールド側方アーム264、シールド後方アーム265、シールド突出部266、およびシールド留め具267を含み得る。
【0089】
ベースシールド260は、シールド端子(例えば、
図4のシールド端子112)の設計を変更したものであり得る。例えば、ベースシールド260のシールド後方アーム265は、シールド端子(例えば、
図4のシールド端子112)に対応し得る。ここで、ベースシールド260はシールド端子と称し得る。カバーシールド250は、ハウジング230に連結され、複数のシールド端子のうちのいずれかと接触し得る。
【0090】
ベースシールド260は、シールド後方アーム265とシールド側方アーム264のみで構成されてよい。例えば、ベースシールド260がシールド後方アーム265とシールド側方アーム264のみで構成されてよく、カバーシールド250は、カバーベース251と、カバーベース251から延在しシールド側方アーム264に接触する側方カバープレート254とを含む。
【0091】
シールドボディ261は、リング形状を有し得る。例えば、シールドボディ261は、板状に製造され、4回折り曲げられて略矩形形状を有し得る。シールドボディ261の両端が接続される部分がシールド留め具267であり得る。シールドボディ261の一端に突出部が供され、シールドボディ261の他端に留め金が供され得る。突出部および留め金がシールド留め具267と称され得る。
【0092】
シールド脚部262は、シールドボディ261から下方向に延在し、PCB290に接続され得る。シールド脚部262はPCB290に挿入され得る。
【0093】
シールド前方アーム263はシールドボディ261から延在し得る。シールド前方アーム263は、少なくとも1回折り曲げられた形状を有し得る。シールド前方アーム263の端部は、シールドボディ261よりも外側に突出し得る。シールド前方アーム263は、構造的に弾性を有し得る。シールド前方アーム263は、カバーシールド250により押されることで変形され得る。シールド前方アーム263は、シールドボディ261の前方部分に供され得る。
【0094】
シールド側方アーム264は、シールドボディ261から延在し得る。シールド側方アーム264は、少なくとも1回折り曲げられた形状を有し得る。シールド側方アーム264の端部は、シールドボディ261よりもより外側に突出し得る。シールド側方アーム264は、構造的に弾性を有し得る。シールド側方アーム264は、カバーシールド250に押されることで変形され得る。シールド側方アーム264は、シールドボディ261の側方部分に供され得る。
【0095】
シールド後方アーム265は、シールドボディ261から延在し得る。シールド後方アーム265は、ケーブル240の外側ジャケット244の下部分および側方部分を切断して、ケーブル240のケーブルシールド243に接触し得る。図面上では、シールド後方アーム265がケーブルシールド243を貫通していることを示しているが、これは説明を容易にするためのみである。メインボディ220がハウジング230に連結されると、シールド後方アーム265がケーブルシールド243に押されることで変形され得る。例えば、シールド後方アーム265の端部が変形され得る。
【0096】
シールド突出部266は、シールドボディ261から延在し得る。カバーシールド250がベースシールド260に連結される間に、シールド突出部266は、カバーアーム253と側方カバープレート254との間に位置し得る。シールド突出部266は、カバーアーム253と側方カバープレート254との間の空きスペースを覆い得る。
【0097】
カバーシールド250は、ハウジング230に接続され得る、またはハウジング230から外され得る。カバーシールド250は、様々な位置からハウジング230を固定し(または取り付け;secure)得る。カバーシールド250がハウジング230に接続される際、カバーシールド250は一次ロック(または係止;locking)状態または二次ロック状態になり得る。
図17Bおよび
図17Cは、一次ロック状態にあるカバーシールド250を示し、
図17Dおよび
図17Eは、二次ロック状態にあるカバーシールド250を示す。一次ロック状態は、カバーシールド250がハウジング230に仮(または一時的;temporarily)ロックされている状態であり得る。一次ロック状態では、カバーシールド250がベースシールド260から離隔して配置された状態であり得る。二次ロック状態は、カバーシールド250がハウジング230に完全に連結されている状態であり得る。二次ロック状態では、カバーシールド250はベースシールド260に物理的かつ電気的に接続され得る。二次ロック構造を通じて、後方カバープレートはケーブルシールド243への安定した接続状態を維持し得る。
【0098】
ハウジング230は、一次ロック状態と二次ロック状態を実現するために一次ロック突出部237、二次ロック突出部238、および三次ロック突出部239を含み得る。例えば、一次ロック突出部237は、ハウジング230の前方部分の内側面から突出し得る。例えば、二次ロック突出部238および三次ロック突出部239は、ハウジング230の側方部分の内側面から突出し得る。
【0099】
ハウジング230がメインボディ220に完全に連結されていない際(
図1B参照)、カバーシールド250は一次ロック状態であり得る。ハウジング230がメインボディ220に完全に連結された後、カバーシールド250は、押圧されることで二次ロック状態に移行され得る。
【0100】
カバーシールド250が1次ロック状態にある際、1次ロック突出部237および3次ロック突出部239は、カバーシールド250の下側を支持し得る。例えば、1次ロック突出部237は前方カバープレート252を支持し、三次ロック突出部239は側方カバープレート254を支持し得る。二次ロック突出部238は、カバーシールド250が上方に逃げる(または離れる;escaping)ことを防止するためにカバーシールド250を支持し得る。外力が加わっていない際、一次ロック突出部237と三次ロック突出部239は、カバーシールド250が意図せずに下方向に移動することを防止し得る。外力が加わっていない際、二次ロック突出部238は、カバーシールド250が意図せずに上方向に移動することを防止し得る。
【0101】
前方カバーホール258は、ハウジングの少なくとも一部を収容し得る。カバーシールド250に下方向の力が加えられ、カバーシールド250が二次ロック状態にある際、一次ロック突出部237は前方カバープレート252に沿って移動し、前方カバーホール258に収容され得る。一次ロック突出部237は、カバーシールド250が意図せずに上方向に移動することを防止し得る。3次ロック突出部239は、カバーアーム253に沿って移動し、カバーアーム253の上側に供され得る。3次ロック突出部239は、カバーシールド250が意図せずに上方向に移動することを防止し得る。
【0102】
図20は、一実施形態に係るコネクタ・アセンブリの斜視図である。
【0103】
図20を参照すると、コネクタ・アセンブリ300は、PCB390、ケーブル340、およびコネクタを含み得る。コネクタは、PCB390をケーブル340に電気的かつ物理的に接続し得る。コネクタは、複数の端子(例えば、
図14の複数の端子210)、メインボディ320、ハウジング330、カバーシールド350、およびベースシールド(例えば、
図14のベースシールド260)を含み得る。メインボディ320は、ハウジング330に挿入されるボディアームを含み得る。複数のボディアーム329が、ケーブル340の長手方向に相互に離隔して配置されることで供され得る。
【0104】
図21は、一実施形態に係るコネクタ・アセンブリの斜視図である。
【0105】
図21を参照すると、コネクタ・アセンブリ400は、PCB490、ケーブル440、およびコネクタを含み得る。コネクタは、PCB490をケーブル440に電気的かつ物理的に接続し得る。コネクタは、複数の端子(例えば、
図14の複数の端子210)、メインボディ420、およびハウジング430を含み得る。メインボディ420は、ハウジング430に挿入される少なくとも1つのボディアーム429を含み得る。
【0106】
図22は、一実施形態に係る、メインボディおよびハウジングが省略されたコネクタ・アセンブリの分解斜視図である。
【0107】
図22を参照すると、複数の端子511、512がPCB590上に配置され得る。複数の端子511、512は導体端子511と複数のシールド端子512を含み得る。ベースシールド560が、PCB590上にさらに配置され得る。ベースシールド560は、ケーブル540内で発生するノイズを遮蔽し得る。ベースシールド560は、シールドボディ561、シールド後方アーム565、およびシールド側方アーム564を含み得る。
【0108】
シールドボディ561は、PCB590上に配置され得る。例えば、シールドボディ561は、導体端子511とシールド端子512との間に配置され得る。別の例では、シールドボディ561は、2つの隣接するシールド端子512の間に配置され得る。
【0109】
シールド後方アーム565は、シールドボディ561から突出し得る。シールド後方アーム565は、Z軸方向にてシールドボディ561の中央部分から突出し得る。この場合、シールドボディ561の中央部分は、y軸方向を基準として中央(または中間;middle)にあり得る。シールド後方アーム565は、ケーブル540の外側ジャケットを切断し、ケーブルシールドに接触し得る。シールド後方アーム565は、ケーブルシールドに物理的かつ電気的に接続され得る。
【0110】
シールド後方アーム564は、シールドボディ561の両側部分に接続され得る。この場合、シールドボディ561の両側部分は、+y側端部および-y側端部となり得る。シールド側方アーム564は、カバーシールド550に物理的かつ電気的に接触し得る。
【0111】
カバーシールド550は、カバーベース551、前方カバープレート552、および側方カバープレート554を含み得る。カバーベース551、前方カバープレート552、および側方カバープレート554は、ケーブル540で発生するノイズを遮蔽し得る。側方カバープレート554は、シールド側方アーム564に接続され得る。
【0112】
図17Aに関して説明したベースシールドとは異なり、シールド側方アームのみで構成されるベースシールドは、シールド性能にそれほど高い基準を必要としないデバイスに容易に適用され得る。
【0113】
図23は、一実施形態に係る、メインボディおよびハウジングが省略されたコネクタ・アセンブリの分解斜視図である。
【0114】
図23を参照すると、複数の端子611および612がPCB690上に配置され得る。複数の端子611、612は導体端子611と複数のシールド端子612を含み得る。ベースシールド660a、660bがPCB690上にさらに配置され得る。ベースシールド660a、660bは、ケーブル640で発生するノイズを遮蔽し得る。ベースシールド660a、660bは、x軸方向に相互に離隔して配置された第1ベースシールド660aと第2ベースシールド660bを含み得る。第1ベースシールド660aは、第1シールドボディ661aと、シールド後方アーム665と、およびシールド側方アーム664を含み得る。
【0115】
第1シールドボディ661aは、PCB690上に配置され得る。例えば、第1シールドボディ661aは、導体端子611とシールド端子612との間に配置され得る。他の例では、第1シールドボディ661aは、隣接する2つのシールド端子612間に配置され得る。
【0116】
シールド後方アーム665は、第1シールドボディ661aから突出し得る。シールド後方アーム665は、z軸方向にて第1シールドボディ661aの中央部分から突出し得る。この場合、第1シールドボディ661aの中央部分は、y軸方向を基準として中央(または中間;middle)にあり得る。シールド後方アーム665は、ケーブル640の外側ジャケットを切断し、ケーブルシールドに接触し得る。シールド後方アーム665は、ケーブルシールドに物理的かつ電気的に接続され得る。
【0117】
シールド側方アーム664は、第1シールドボディ661aの両側部に接続され得る。この場合、第1シールドボディ661aの両側部は、+y側端部および-y側端部であり得る。シールド側方アーム664は、カバーシールド650に物理的かつ電気的に接触し得る。
【0118】
カバーシールド650は、シールドベース651、前方シールドプレート652、および側方シールドプレート654を含み得る。シールドベース651、前方シールドプレート652、および側方シールドプレート654は、ケーブル640内で発生するノイズを遮蔽し得る。側方シールドプレート654は、シールド側方アーム664に接続され得る。
【0119】
第2ベースシールド660bは、第2シールドボディ661bおよびシールド前方アーム663を含み得る。シールド前方アーム663は、第2シールドボディ661bの上端に接続され得る。シールド前方アーム663は、前方シールドプレート652に物理的かつ電気的に接続され得る。
【0120】
図17Aに関して説明したベースシールドとは異なり、シールドボディは、シールド側方アームとシールド前方アームとを独立して分離することで、シールド側方アームとシールド前方アームとをそれぞれ含むように分離され得る。これは、一体的に形成されたベースシールドに比べて、製造および構成を容易にし得る。しかしながら、一体的に形成されたベースシールドが最も高いシールド性能を有し得る。
【0121】
特定の構成要素、限定された実施形態などの具体的な事項、および図面を参照して、上記にて実施形態を説明したが、これらは全体の理解を容易にするために提供されたものである。また、本開示は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本開示の属する当業者により、これらの説明から様々な修正および変形が可能である。したがって、本開示の範囲は、詳細な説明ではなく、特許請求の範囲およびその均等物によって定められ、特許請求の範囲およびその均等物の範囲内のすべての変形は、本開示に含まれるものとして解釈されるべきである。
【外国語明細書】