(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023159954
(43)【公開日】2023-11-02
(54)【発明の名称】圃場管理システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/02 20120101AFI20231026BHJP
【FI】
G06Q50/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022069901
(22)【出願日】2022-04-21
(71)【出願人】
【識別番号】000001878
【氏名又は名称】三菱マヒンドラ農機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100085394
【弁理士】
【氏名又は名称】廣瀬 哲夫
(74)【代理人】
【識別番号】100128392
【弁理士】
【氏名又は名称】服部 秀一
(74)【代理人】
【識別番号】100165456
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 佑子
(72)【発明者】
【氏名】木村 敦
(72)【発明者】
【氏名】石橋 俊之
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 康仁
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC01
(57)【要約】
【課題】複数の圃場に関する正確な収支情報が得られる圃場管理システムを提供する。
【解決手段】複数の圃場に関する情報を管理する圃場管理システム1であって、各圃場の収入情報及び支出情報を作成する収入・支出作成部61dと、収入情報及び支出情報に基づいて、各圃場の利益率情報を作成する利益率作成部61eと、を備え、収入・支出作成部61dが各圃場の支出情報を算出するための入力情報には、各圃場で使用する農業機械(トラクタ2、田植機3、コンバイン4など)の稼働情報及び経費情報が含まれる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の圃場に関する情報を管理する圃場管理システムであって、
各圃場の収入情報及び支出情報を作成する収入・支出作成部と、
前記収入情報及び前記支出情報に基づいて、各圃場の利益率情報を作成する利益率作成部と、を備え、
前記収入・支出作成部が各圃場の前記支出情報を算出するための入力情報には、各圃場で使用する農業機械の稼働情報及び経費情報が含まれることを特徴とする圃場管理システム。
【請求項2】
前記農業機械から取得した前記稼働情報及び前記経費情報を圃場別に振り分けて圃場別データを作成する圃場別データ作成部をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の圃場管理システム。
【請求項3】
前記農業機械から取得した前記稼働情報及び前記経費情報を作物別に振り分けて作物別データを作成する作物別データ作成部をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の圃場管理システム。
【請求項4】
前記収入・支出作成部は、作物別の収入情報及び支出情報を作成し、
前記利益率作成部は、作物別の前記収入情報及び前記支出情報に基づいて、作物別の利益率情報を作成することを特徴とする請求項3に記載の圃場管理システム。
【請求項5】
前記収入・支出作成部又は前記利益率作成部は、各圃場の前記収入情報及び前記支出情報から算出される各圃場の利益情報と、各圃場の面積情報とに基づいて、各圃場の単位面積当たりの利益情報を作成することを特徴とする請求項1に記載の圃場管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の圃場に関する情報を管理する圃場管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
作物の栽培に必要な材料費や人件費を算出する農業支援システムが提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第6235397号公報
【特許文献2】特許第6351329号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1、2の農業支援システムでは、複数の圃場に関する正確な収支情報を得ることが難しく、改善の余地があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、複数の圃場に関する情報を管理する圃場管理システムであって、各圃場の収入情報及び支出情報を作成する収入・支出作成部と、前記収入情報及び前記支出情報に基づいて、各圃場の利益率情報を作成する利益率作成部と、を備え、前記収入・支出作成部が各圃場の前記支出情報を算出するための入力情報には、各圃場で使用する農業機械の稼働情報及び経費情報が含まれることを特徴とする。
また、請求項2の発明は、請求項1に記載の圃場管理システムであって、前記農業機械から取得した前記稼働情報及び前記経費情報を圃場別に振り分けて圃場別データを作成する圃場別データ作成部をさらに備えることを特徴とする。
また、請求項3の発明は、請求項1に記載の圃場管理システムであって、前記農業機械から取得した前記稼働情報及び前記経費情報を作物別に振り分けて作物別データを作成する作物別データ作成部をさらに備えることを特徴とする。
また、請求項4の発明は、請求項3に記載の圃場管理システムであって、前記収入・支出作成部は、作物別の収入情報及び支出情報を作成し、前記利益率作成部は、作物別の前記収入情報及び前記支出情報に基づいて、作物別の利益率情報を作成することを特徴とする。
また、請求項5の発明は、請求項1に記載の圃場管理システムであって、前記収入・支出作成部又は前記利益率作成部は、各圃場の前記収入情報及び前記支出情報から算出される各圃場の利益情報と、各圃場の面積情報とに基づいて、各圃場の単位面積当たりの利益情報を作成することを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
請求項1の発明によれば、各圃場の収入情報及び支出情報を作成する収入・支出作成部と、収入情報及び支出情報に基づいて、各圃場の利益率情報を作成する利益率作成部と、を備えるので、複数の圃場に関する収支情報を提供できる。また、収入・支出作成部が各圃場の支出情報を算出するための入力情報には、各圃場で使用する農業機械の稼働情報及び経費情報が含まれるので、農業機械関連の経費(購入費、部品費、整備費、トラック運搬費、燃料費など)を加味した正確な収支情報を作成できる。
また、請求項2の発明によれば、農業機械から取得した稼働情報及び経費情報を圃場別に振り分けて圃場別データを作成する圃場別データ作成部をさらに備えるので、各圃場に関する正確な収支情報を提供することができる。
また、請求項3の発明によれば、農業機械から取得した稼働情報及び経費情報を作物別に振り分けて作物別データを作成する作物別データ作成部をさらに備えるので、作物別の収支情報も提供することができる。
また、請求項4の発明によれば、収入・支出作成部は、作物別の収入情報及び支出情報を作成し、利益率作成部は、作物別の収入情報及び支出情報に基づいて、作物別の利益率情報を作成するので、圃場に合った作物の栽培計画を立てることができる。
また、請求項5の発明によれば、収入・支出作成部又は利益率作成部は、各圃場の収入情報及び支出情報から算出される各圃場の利益情報と、各圃場の面積情報とに基づいて、各圃場の単位面積当たりの利益情報を作成するので、圃場間の収益性の違いをより正確に比較することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
図1において、1は圃場管理システムであって、該圃場管理システム1は、農業機械であるトラクタ2、田植機3及びコンバイン4と、作業者が使用する携帯端末5と、管理者が使用する外部端末6と、これらを通信可能に接続する通信網7と、を備える。
【0009】
トラクタ2は、耕耘、薬剤散布、施肥などを行う農業機械である。本実施形態のトラクタ2は、圃場管理システム1に必要な構成として、制御部21、GNSS22、機体各センサ23、外部通信部24などを備える。制御部21は、GNSS22及び機体各センサ23からの検出データ、又は携帯端末5や外部端末6を介して入力される入力データに基づいて、作業履歴情報(稼働情報及び経費情報を含む)を記憶する記憶部21aを備える。
【0010】
記憶部21aに記憶される作業履歴情報には、GNSS22の測位データ、又は携帯端末5や外部端末6を介して入力される入力データに基づいて特定される圃場情報、機体各センサ23の検出データ、又は携帯端末5や外部端末6を介して入力される入力データに基づいて特定される作物情報、トラクタ2の作業走行距離や作業幅に基づいて特定される作業面積情報、作業走行時間の積算により特定される作業時間情報、作業開始時の燃料残量及び作業終了時の燃料残量に基づいて特定される燃料消費量情報、作業開始時の薬剤・肥料残量及び作業終了時の薬剤・肥料残量、又は携帯端末5や外部端末6を介して入力される入力データに基づいて特定される薬剤・肥料消費量情報などが含まれる。
【0011】
制御部21は、記憶部21aに記憶された作業履歴情報を外部通信部24を介して外部端末6に送信する。例えば、制御部21は、作業の終了(圃場からの退場)を判定すると、外部端末6に対して作業履歴情報を送信する。
【0012】
田植機3は、苗の植付け、薬剤散布、施肥などを行う農業機械である。本実施形態の田植機3は、圃場管理システム1に必要な構成として、制御部31、GNSS32、機体各センサ33、外部通信部34などを備える。制御部31は、GNSS32及び機体各センサ33からの検出データ、又は携帯端末5や外部端末6を介して入力される入力データに基づいて、作業履歴情報を記憶する記憶部31aを備える。
【0013】
記憶部31aに記憶される作業履歴情報には、GNSS32の測位データ、又は携帯端末5や外部端末6を介して入力される入力データに基づいて特定される圃場情報、機体各センサ33の検出データ、又は携帯端末5や外部端末6を介して入力される入力データに基づいて特定される作物情報、田植機3の作業走行距離や作業幅に基づいて特定される作業面積情報、作業走行時間の積算により特定される作業時間情報、作業開始時の燃料残量及び作業終了時の燃料残量に基づいて特定される燃料消費量情報、作業開始時の薬剤・肥料残量及び作業終了時の薬剤・肥料残量、又は携帯端末5や外部端末6を介して入力される入力データに基づいて特定される薬剤・肥料消費量情報などが含まれる。
【0014】
制御部31は、記憶部31aに記憶された作業履歴情報を外部通信部34を介して外部端末6に送信する。例えば、制御部31は、作業の終了(圃場からの退場)を判定すると、外部端末6に対して作業履歴情報を送信する。
【0015】
コンバイン4は、作物の収穫を行う農業機械である。本実施形態のコンバイン4は、圃場管理システム1に必要な構成として、制御部41、GNSS42、機体各センサ43、外部通信部44などを備える。制御部41は、GNSS42及び機体各センサ43からの検出データ、又は携帯端末5や外部端末6を介して入力される入力データに基づいて、作業履歴情報を記憶する記憶部41aを備える。
【0016】
記憶部41aに記憶される作業履歴情報には、GNSS42の測位データ、又は携帯端末5や外部端末6を介して入力される入力データに基づいて特定される圃場情報、機体各センサ43の検出データ、又は携帯端末5や外部端末6を介して入力される入力データに基づいて特定される作物情報、コンバイン4の作業走行距離や作業幅に基づいて特定される作業面積情報、作業走行時間の積算により特定される作業時間情報、作業開始時の燃料残量及び作業終了時の燃料残量に基づいて特定される燃料消費量情報、穀粒タンク貯留量、又は携帯端末5や外部端末6を介して入力される入力データに基づいて特定される収穫量情報などが含まれる。
【0017】
制御部41は、記憶部41aに記憶された作業履歴情報を外部通信部44を介して外部端末6に送信する。例えば、制御部41は、作業の終了(圃場からの退場)を判定すると、外部端末6に対して作業履歴情報を送信する。
【0018】
携帯端末5は、例えば、スマートフォンやタブレットであり、トラクタ2、田植機3、コンバイン4の記憶部21a、31a、41aに補足データを入力したり、外部端末6に後述する追加情報を入力するために使用される。
【0019】
外部端末6は、例えば、パーソナルコンピュータやサーバコンピュータであり、圃場管理システム1に必要な構成として、制御部61、外部通信部62、データベース63などを備える。
【0020】
制御部61は、外部通信部62を介して、トラクタ2、田植機3及びコンバイン4から作業履歴情報を取得するとともに、携帯端末5から追加情報を取得する。追加情報には、初期設定(紐付け情報)、農業機械等の購入費(償却)、部品費・整備費、トラック運搬費・燃料費、補助金収入などが含まれる。例えば、初期設定では、各圃場の位置情報、圃場面積、苗や種の購入費、作業者の時給、燃料購入単価、薬剤購入単価、肥料購入単価、各作物の販売額などを設定できる。
【0021】
また、制御部61は、ハードウェアとソフトウェアとの協働により実現される機能構成によって、取得した作業履歴情報や追加情報を処理し、その結果をデータベース63に保存する。以下、制御部61が備える機能構成について説明する。
【0022】
制御部61の機能構成には、圃場別データ作成部61a、作物別データ作成部61b、年度別データ作成部61c、収入・支出作成部61d、利益率作成部61e、圃場格付け評価部61fなどが含まれる。
【0023】
圃場別データ作成部61aは、トラクタ2、田植機3及びコンバイン4から取得した作業履歴情報(稼働情報及び経費情報を含む)や、携帯端末5から入力された追加情報を圃場別に振り分けて圃場別データを作成する。例えば、圃場に紐付けられた経費情報(例えば、人件費、燃料費、薬剤費、肥料費など)は、そのまま圃場別に振り分け可能であるが、圃場に紐付けられていない経費情報(例えば、農業機械等の購入費、部品費、整備費、トラック運搬費など)は、トラクタ2、田植機3及びコンバイン4の各圃場における稼働状況に応じて振り分け率を決定することで、圃場別の振り分け処理が可能となる。
【0024】
作物別データ作成部61bは、トラクタ2、田植機3及びコンバイン4から取得した作業履歴情報や、携帯端末5から入力された追加情報を作物別に振り分けて作物別データを作成する。例えば、作物に紐付けられた経費情報(例えば、人件費、燃料費、薬剤費、肥料費など)は、そのまま作物別に振り分け可能であるが、作物に紐付けられていない経費情報(例えば、農業機械等の購入費、部品費、整備費、トラック運搬費など)は、トラクタ2、田植機3及びコンバイン4の各作物に対する稼働状況に応じて振り分け率を決定することで、作物別の振り分け処理が可能となる。
【0025】
年度別データ作成部61cは、トラクタ2、田植機3及びコンバイン4から取得した作業履歴情報や、携帯端末5から入力された追加情報を年度別に振り分けて年度別データを作成する。
【0026】
収入・支出作成部61dは、圃場別データ作成部61aが作成した圃場別データに基づいて各圃場の収入情報及び支出情報を作成するとともに、作物別データ作成部61bが作成した作物別データに基づいて各作物の収入情報及び支出情報を作成する。例えば、収入情報は、追加情報に含まれる作物販売額や補助金収入に基づいて算出され、支出情報は、トラクタ2、田植機3及びコンバイン4の作業履歴情報や追加情報に基づいて作成される(例えば、人件費=作業時間×時給、燃料費=燃料消費量×燃料購入単価、薬剤費=薬剤消費量×薬剤購入単価、肥料費=肥料消費量×肥料購入単価、苗や種の購入費、農業機械等の購入費、部品費・整備費など)。
【0027】
利益率作成部61eは、収入・支出作成部61dが作成した収入情報及び支出情報に基づいて、各圃場の利益率情報を作成するとともに、作物別の利益率情報を作成する。例えば、下記の式を用いて、圃場別の利益及び利益率と、作物別の利益及び利益率を算出する。
圃場別の利益=圃場別の収入-圃場別の支出
圃場別の利益率=(圃場別の利益/圃場別の収入)×100
作物別の利益=作物別の収入-作物別の支出
作物別の利益率=(作物別の利益/作物別の収入)×100
【0028】
また、利益率作成部61eは、各圃場の利益情報と、各圃場の面積情報とに基づいて、各圃場の単位面積当たりの利益情報を作成する。例えば、下記の式を用いて、各圃場の単位面積当たりの利益を算出する。
圃場別の単位面積当たりの利益=各圃場の利益/各圃場の面積
【0029】
また、利益率作成部61eは、各圃場の利益情報と、各圃場の累計作業時間情報とに基づいて、各圃場の単位時間当たりの利益情報を作成する。例えば、下記の式を用いて、各圃場の単位時間当たりの利益を算出する。
圃場別の単位時間当たりの利益=各圃場の利益/各圃場の累計作業時間
【0030】
圃場格付け評価部61fは、利益率作成部61eが作成した各圃場の利益率情報、単位面積当たりの利益、単位時間あたりの利益などに基づいて、各圃場の格付け情報を作成する。例えば、収益性が極めて高い圃場をランクA、収益性が高い圃場をランクB、収益性が普通の圃場をランクC、収益性が低い圃場をランクD、収益性が極めて低い圃場をランクEと評価する。そして、制御部61は、
図2に示すように、作成した各種の情報を圃場別、作物別の形態で比較可能に表示する。
【0031】
つぎに、外部端末6(制御部61)の全体的な処理手順について、
図3を参照して説明する。
【0032】
図3に示すように、外部端末6は、まず、データの読み込み処理を行う(S1)。この処理で読み込まれるデータには、初期設定情報(紐付け情報)、トラクタ稼働情報、田植機稼働情報、コンバイン稼働情報、経費情報(購入費、維持費、運搬費など)、収入情報などが含まれる。
【0033】
つぎに、外部端末6は、読み込んだデータの振り分け処理を行う(S2)。この振り分け処理は、紐付け情報に基づいて行われるものであり、圃場別、作物別、年度別のデータが作成される。
【0034】
つぎに、外部端末6は、収支データや利益率データの作成処理を行う(S3)。この作成処理では、各種データを金額に換算し、収入、支出、利益、利益率などを算出する。
【0035】
つぎに、外部端末6は、圃場の格付け評価処理を行う(S4)。この処理は、例えば、予め登録された評価テーブルに基づいて評価を行い、A、B、C、D、Eの5段階でランク付けを行う。
【0036】
叙述の如く構成された本実施形態によれば、複数の圃場に関する情報を管理する圃場管理システム1であって、各圃場の収入情報及び支出情報を作成する収入・支出作成部61dと、収入情報及び支出情報に基づいて、各圃場の利益率情報を作成する利益率作成部61eと、を備え、収入・支出作成部61dが各圃場の支出情報を算出するための入力情報には、各圃場で使用する農業機械(トラクタ2、田植機3、コンバイン4など)の稼働情報及び経費情報が含まれるので、複数の圃場に関する収支情報を提供できるだけでなく、農業機械関連の経費(購入費、部品費、整備費、トラック運搬費、燃料費など)を加味した正確な収支情報を作成できる。
【0037】
また、圃場管理システム1は、農業機械から取得した稼働情報及び経費情報を圃場別に振り分けて圃場別データを作成する圃場別データ作成部61aをさらに備えるので、各圃場に関する正確な収支情報を提供することができる。
【0038】
また、圃場管理システム1は、農業機械から取得した稼働情報及び経費情報を作物別に振り分けて作物別データを作成する作物別データ作成部61bをさらに備えるので、作物別の収支情報も提供することができる。
【0039】
また、収入・支出作成部61dは、作物別の収入情報及び支出情報を作成し、利益率作成部61eは、作物別の収入情報及び支出情報に基づいて、作物別の利益率情報を作成するので、圃場に合った作物の栽培計画を立てることができる。
【0040】
また、利益率作成部61eは、各圃場の収入情報及び支出情報から算出される各圃場の利益情報と、各圃場の面積情報とに基づいて、各圃場の単位面積当たりの利益情報を作成するので、圃場間の収益性の違いをより正確に比較することができる。
【符号の説明】
【0041】
1 圃場管理システム
2 トラクタ
21 制御部
21a 記憶部
22 GNSS
23 機体各センサ
24 外部通信部
3 田植機
31 制御部
31a 記憶部
32 GNSS
33 機体各センサ
34 外部通信部
4 コンバイン
41 制御部
41a 記憶部
42 GNSS
43 機体各センサ
44 外部通信部
5 携帯端末
6 外部端末
61 制御部
61a 圃場別データ作成部
61b 作物別データ作成部
61c 年度別データ作成部
61d 収入・支出作成部
61e 利益率作成部
61f 圃場格付け評価部
62 外部通信部
63 データベース
7 通信網