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特開2023-159999進入車両管理装置および進入車両管理方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023159999
(43)【公開日】2023-11-02
(54)【発明の名称】進入車両管理装置および進入車両管理方法
(51)【国際特許分類】
   G08G 1/09 20060101AFI20231026BHJP
   G08G 1/04 20060101ALI20231026BHJP
【FI】
G08G1/09 R
G08G1/04 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022069983
(22)【出願日】2022-04-21
(71)【出願人】
【識別番号】000000099
【氏名又は名称】株式会社IHI
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100101247
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 俊一
(74)【代理人】
【識別番号】100095500
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 正和
(74)【代理人】
【識別番号】100098327
【弁理士】
【氏名又は名称】高松 俊雄
(72)【発明者】
【氏名】関谷 眞
【テーマコード(参考)】
5H181
【Fターム(参考)】
5H181MB04
(57)【要約】
【課題】無人車両が走行するエリア内に、無人車両から検知不可能な一般車両を進入させないようにする進入車両管理装置および進入車両管理方法を提供する。
【解決手段】進入車両管理装置は、判定部261Aと、出力制御部262とを備える。判定部261Aは、周囲の車両を検知する装置を有する無人車両が走行する道路R内に進入しようとする一般車両200を、道路R外で、所定距離離れた位置から検知可能か否かを判定する検知判定処理を実行する。出力制御部262は、判定部261Aが一般車両200を検知可能と判定すると、道路R内への一般車両200の進入を許可する情報を出力させる。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
周囲の車両を検知する装置を有する無人車両が走行する走行エリア内に進入しようとする一般車両を、前記走行エリア外で、所定距離離れた位置から検知可能か否かを判定する検知判定処理を実行する判定部と、
前記判定部が前記一般車両を検知可能と判定すると、前記走行エリア内への前記一般車両の進入を許可する情報を出力させる出力制御部と、を備えた進入車両管理装置。
【請求項2】
前記判定部は、所定の停車エリアに停車した前記一般車両を、所定距離離れた位置から管理用測距センサで計測した計測結果情報、および所定距離離れた位置から管理用カメラ装置で撮影した撮像情報の少なくともいずれかを解析することで前記検知判定処理を実行する、請求項1に記載の進入車両管理装置。
【請求項3】
前記判定部は、周囲の環境条件に基づいて、前記管理用測距センサで計測した計測結果情報または前記管理用カメラ装置で撮影した撮像情報のいずれかに基づいて前記検知判定処理を実行するか、双方に基づいて前記検知判定処理を実行するかを切り替える、請求項2に記載の進入車両管理装置。
【請求項4】
前記無人車両には、前記周囲の車両を検知する装置として、無人車測距センサおよび無人車カメラ装置が設置され、
前記管理用測距センサは、前記無人車測距センサが設置された高さ位置から所定範囲内の高さ位置に設置され、前記管理用カメラ装置は、前記無人車カメラ装置が設置された高さ位置から所定範囲内の高さ位置に設置される、請求項2に記載の進入車両管理装置。
【請求項5】
前記無人車両には、前記周囲の車両を検知する装置として無人車測距センサが設置され、
前記判定部は、所定の停車エリアに停車した前記一般車両を、所定距離離れた位置から分光カメラ装置で撮影した撮像情報を解析することで、前記無人車測距センサが用いるレーザ光の波長に対する反射率を算出し、算出した反射率が所定値以上の場合に、所定距離離れた位置から前記一般車両を検知可能と判定する、請求項1に記載の進入車両管理装置。
【請求項6】
前記判定部は、前記検知判定処理の実行前に、降雨時に前記停車エリアに車両が停止していない状態で、前記管理用測距センサが前記停車エリアの方向の物体までの距離を計測した情報に基づいて、前記停車エリアに物体がないと判定され前記検知判定処理を正常に実行可能であると判定された後、前記検知判定処理を実行する、請求項2に記載の進入車両管理装置。
【請求項7】
周囲の車両を検知する装置を有する無人車両が走行する走行エリア内に進入しようとする一般車両を、前記走行エリア外で、所定距離離れた位置から検知可能と判定すると、前記走行エリア内への前記一般車両の進入を許可する情報を出力させる、進入車両管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、進入車両管理装置および進入車両管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、自動運転機能を有する無人車両が開発されている。無人車両が走行するエリア内では、一般的な有人車両(以下、「一般車両」と記載する)が混在して走行する場合がある。これに鑑み、無人車両は周囲に存在する一般車両を検知する機能を有しており、当該機能により検知した一般車両との接触を回避するように自動運転を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003-30782号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
無人車両が周囲の一般車両を検知するための機能として、レーザ光によるセンシング技術を用いたものがある。この技術では、無人車両から周囲に向けてレーザ光を射出し、その反射状況を監視することで、周囲の一般車両を検知することができる。しかしこの技術を用いる場合、一般車両の車体が黒色またはそれに近い濃い色であると、無人車両から射出したレーザ光が十分に反射されず、適正に一般車両を検知できない場合がある。
【0005】
また、無人車両が周囲の一般車両を検知するための他の機能として、撮像情報の解析技術を用いたものがある。この技術では、無人車両に設置したカメラ装置から周囲を撮影した撮像情報を解析することで、周囲の一般車両を検知することができる。しかしこの技術を用いる場合、周囲が暗い環境であると撮影した撮像情報を適正に解析することができず、一般車両を検知できない場合がある。
【0006】
そのため、無人車両が走行するエリア内の安全を確保するためには、上述したように適正に一般車両を検知できない場合には当該エリアに一般車両を進入させないようにする必要があった。
【0007】
本開示は上記事情に鑑みてなされたものであり、無人車両が走行するエリア内に、無人車両から検知不可能な一般車両を進入させないようにするための進入車両管理装置および進入車両管理方法の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示に係る進入車両管理装置は、周囲の車両を検知する装置を有する無人車両が走行する走行エリア内に進入しようとする一般車両を、前記走行エリア外で、所定距離離れた位置から検知可能か否かを判定する検知判定処理を実行する判定部と、前記判定部が前記一般車両を検知可能と判定すると、前記走行エリア内への前記一般車両の進入を許可する情報を出力させる出力制御部と、を備える。
【0009】
また前記判定部は、所定の停車エリアに停車した前記一般車両を、所定距離離れた位置から管理用測距センサで計測した計測結果情報、および所定距離離れた位置から管理用カメラ装置で撮影した撮像情報の少なくともいずれかを解析することで前記検知判定処理を実行してもよい。
【0010】
また前記判定部は、周囲の環境条件に基づいて、前記管理用測距センサで計測した計測結果情報または前記管理用カメラ装置で撮影した撮像情報のいずれかに基づいて前記検知判定処理を実行するか、双方に基づいて前記検知判定処理を実行するかを切り替えてもよい。
【0011】
前記無人車両には、前記周囲の車両を検知する装置として、無人車測距センサおよび無人車カメラ装置が設置され、前記管理用測距センサは、前記無人車測距センサが設置された高さ位置から所定範囲内の高さ位置に設置され、前記管理用カメラ装置は、前記無人車カメラ装置が設置された高さ位置から所定範囲内の高さ位置に設置されてもよい。
【0012】
前記無人車両には、前記周囲の車両を検知する装置として無人車測距センサが設置され、前記判定部は、所定の停車エリアに停車した前記一般車両を、所定距離離れた位置から分光カメラ装置で撮影した撮像情報を解析することで、前記無人車測距センサが用いるレーザ光の波長に対する反射率を算出し、算出した反射率が所定値以上の場合に、所定距離離れた位置から前記一般車両を検知可能と判定してもよい。
【0013】
前記判定部は、前記検知判定処理の実行前に、降雨時に前記停車エリアに車両が停止していない状態で、前記管理用測距センサが前記停車エリアの方向の物体までの距離を計測した情報に基づいて、前記停車エリアに物体がないと判定され前記検知判定処理を正常に実行可能であると判定された後、前記検知判定処理を実行してもよい。
【0014】
また本開示に係る進入車両管理方法は、周囲の車両を検知する装置を有する無人車両が走行する走行エリア内に進入しようとする一般車両を、前記走行エリア外で、所定距離離れた位置から検知可能と判定すると、前記走行エリア内への前記一般車両の進入を許可する情報を出力させる。
【発明の効果】
【0015】
本開示の進入車両管理装置および進入車両管理方法によれば、無人車両が走行するエリア内に、無人車両から検知不可能な一般車両を進入させないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】第1および第3実施形態に係る進入車両管理装置を用いた進入車両管理システムの全体図である。
図2】第1および第3実施形態に係る進入車両管理装置の構成を示すブロック図である。
図3】第1実施形態に係る進入車両管理装置が実行する検知判定処理(1)の流れを示すフローチャートである。
図4】第1実施形態に係る進入車両管理装置が実行する検知判定処理(2)の流れを示すフローチャートである。
図5】第2実施形態に係る進入車両管理装置を用いた進入車両管理システムの全体図である。
図6】第2実施形態に係る進入車両管理装置の構成を示すブロック図である。
図7】第2実施形態に係る進入車両管理装置が実行する検知判定処理(3)の流れを示すフローチャートである。
図8】第2実施形態に係る進入車両管理装置が実行する事前確認処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下に、第1~第3実施形態として、自動運転機能を有する無人車両と、一般的な人間が運転する車両(以下、「一般車両」と記載する)とが混在して走行可能な走行エリアである道路に、一般車両が新たに進入しようとする場合に実行する進入車両管理処理について説明する。
【0018】
《第1実施形態》
〈第1実施形態による進入車両管理装置を用いた進入車両管理システムの構成〉
本実施形態による進入車両管理装置を用いた進入車両管理システムの構成について、図1を参照して説明する。本実施形態による進入車両管理システム1Aは、無人車両と一般車両とが混在して走行可能な道路Rへの入口10に設置されたゲート11および信号機12と、道路R外部の入口10の近傍に設置され、ゲート11および信号機12に無線接続された進入車両管理装置20Aとを備える。
【0019】
進入車両管理装置20Aから所定距離離れた位置には、後述する検知判定処理を実行するための停車エリアARが設けられている。進入車両管理装置20Aと停車エリアARとの距離は、道路R内を走行する車両の走行速度に対する制動距離分、例えば30m程度である。図1では、道路R上を無人車両100が走行しており、停車エリアARに、道路Rに進入しようとする一般車両200が停止している状態を示している。
【0020】
本実施形態において道路R内を走行する無人車両100は、無人車物体検知器としての無人車測距センサ101および無人車カメラ装置102と、自動運転機構部103とを有している。無人車測距センサ101は無人車両100内の前方下部位置に設置され、レーザ光を射出して周囲の物体までの距離を計測する。無人車カメラ装置102は無人車両100内の前方上部位置に設置され、無人車両100の外部を撮影する。自動運転機構部103は無人車両100の自動運転を行い、無人車測距センサ101で計測された情報および無人車カメラ装置102で撮影された情報に基づいて周囲にある車両を検知すると、これらの車両に接触しないように運転を調整する。
【0021】
ゲート11は、開閉可能なドア部111と、ドア部111の開閉動作を行う開閉機構部112と、表示部113と、ゲート無線通信部114と、ゲート制御部115とを有する。表示部113は、ゲート制御部115の指示に基づいて情報を表示する。ゲート無線通信部114は、進入車両管理装置20Aとの無線通信を行う。ゲート制御部115は、ドア部111の開閉動作制御および表示部113への情報表示制御を行う。
【0022】
信号機12は、例えば3個の灯器部121-1、121-2、および121-3と、信号機無線通信部122と、点灯制御部123とを有する。灯器部121-1は点灯時に赤色の光を発し、灯器部121-2は点灯時に黄色の光を発し、灯器部121-3は点灯時に緑色の光を発する。信号機無線通信部122は、進入車両管理装置20Aとの無線通信を行う。点灯制御部123は、灯器部121-1~121-3の点灯/消灯の切り替え制御を行う。
【0023】
進入車両管理装置20Aは、管理用物体検知器としての管理用測距センサ21および管理用カメラ装置22と、入力部23と、管理用無線通信部24と、出力部25と、CPU26Aとを有する。
【0024】
図2は、進入車両管理装置20Aの構成を示すブロック図である。管理用測距センサ21は、壁等を用いて無人車測距センサ101の高さ位置と同程度の高さ位置、具体的には無人車測距センサ101の高さ位置から所定範囲内の高さ位置に設置される。管理用測距センサ21は、停車エリアARに向けて所定時間、例えば1秒間レーザ光を射出して物体までの距離を計測する。
【0025】
管理用カメラ装置22は、壁等を用いて無人車カメラ装置102の高さ位置と同程度の高さ位置、具体的には無人車カメラ装置102の高さ位置から所定範囲内の高さ位置に設置される。管理用カメラ装置22は、停車エリアARを撮影する。
【0026】
入力部23は、オペレータによる操作情報を入力する。管理用無線通信部24は、ゲート11および信号機12との無線通信を行う。出力部25は、例えばスピーカ装置で構成され、CPU26Aで生成された情報を出力する。
【0027】
CPU26Aは、判定部261Aと出力制御部262とを有する。判定部261Aは、管理用測距センサ21による計測結果情報および管理用カメラ装置22で撮影された撮像情報の少なくともいずれかを解析することで、停車エリアARに停止している一般車両200を所定距離離れた位置から検知可能か否かを判定する。
【0028】
出力制御部262は、判定部261Aが一般車両200を検知可能と判定すると、道路Rへの当該一般車両200の進入を許可する進入許可情報を、ゲート11および信号機12に対して出力する。また出力制御部262は、判定部261Aが、一般車両を検知不可能と判定すると、道路Rへの当該一般車両200の進入を不許可とする通知情報を出力部25から出力させる。管理用無線通信部24は、出力制御部262から出力された進入許可情報を、ゲート11および信号機12に無線送信する。
【0029】
〈第1実施形態による進入車両管理システムの動作〉
次に、本実施形態による進入車両管理システム1Aの動作について説明する。まず、道路Rに進入しようとする一般車両200の運転手が一般車両200を停車エリアARに停止させる。停車エリアARに一般車両200が停止すると、進入車両管理装置20Aを管理するオペレータが一般車両200の停止を認識し、入力部23から一般車両200に関する検知判定処理の実行指示操作を行う。
【0030】
検知判定処理の実行指示操作が行われると、判定部261Aは、以下に説明する検知判定処理(1)、または検知判定処理(2)のいずれかを実行する。
【0031】
[検知判定処理(1)]
図3は、検知判定処理の実行指示操作が行われた際に、判定部261Aが実行する検知判定処理(1)の流れを示すフローチャートである。検知判定処理の実行指示操作が行われると、入力部23から該当する操作情報が入力され、判定部261Aが当該実行指示を取得する(S1の「YES」)。
【0032】
判定部261Aは、検知判定処理の実行指示を取得すると、一般車両200に関する検知処理を開始し、管理用測距センサ21に計測指示を送出する。管理用測距センサ21は、判定部261Aからの指示に基づいて停車エリアARに向けて所定時間レーザ光を射出し、その反射状況に基づいて停車エリアARの方向の物体までの距離を計測する。管理用測距センサ21は、無人車両100に設置された無人車測距センサ101と同程度の高さ位置に設置されているため、無人車両100が周囲の車両までの距離を計測する際に近い条件で、管理用測距センサ21が計測処理を行うことができる。管理用測距センサ21は、計測結果情報をCPU26Aに送出する。CPU26Aでは、管理用測距センサ21から送出された計測結果情報を判定部261Aが取得する(S2)。
【0033】
判定部261Aは、取得した計測結果情報に基づいて、停車エリアAR内にある一般車両200の検知処理を行う。具体的には判定部261Aは、計測結果情報が管理用測距センサ21から車両の停車位置までの距離に対応する所定距離範囲内にあれば、一般車両200を検知したと判定する。判定部261Aは、管理用測距センサ21の計測結果情報に基づいて停車エリアAR内の一般車両200を検知すると(S3の「YES」)、管理用カメラ装置22に撮影指示を送出する。
【0034】
管理用カメラ装置22は、判定部261Aからの指示に基づいて停車エリアARを撮影する。管理用カメラ装置22は、無人車両100に設置された無人車カメラ装置102と同程度の高さ位置に設置されているため、無人車両100が周囲を撮影する際に近い条件で、管理用カメラ装置22が撮影することができる。管理用カメラ装置22は、撮影した撮像情報をCPU26Aに送出する。CPU26Aでは、管理用カメラ装置22から送出された撮像情報を判定部261Aが取得する(S4)。
【0035】
判定部261Aは、取得した撮像情報を解析して、停車エリアAR内にある一般車両200の検知処理を行う。判定部261Aは、管理用カメラ装置22で撮影された撮像情報に基づいて停車エリアAR内の一般車両200を検知すると(S5の「YES」)、一般車両200を所定距離離れた位置から検知可能と判定する。つまり、判定部261Aは、管理用測距センサ21による計測結果情報と管理用カメラ装置22による撮像情報との双方に基づいて一般車両200を検知したときに、一般車両200を所定距離離れた位置から検知可能と判定する。
【0036】
また判定部261Aは、ステップS3において計測結果情報に基づいて停車エリアAR内の一般車両200を検知できなかったときには(S3の「NO」)、一般車両200を所定距離離れた位置から検知不可能と判定する(S7)。
【0037】
また判定部261Aは、ステップS5において撮像情報に基づいて停車エリアAR内の一般車両200を検知できなかったときにも(S5の「NO」)、同様に一般車両200を所定距離離れた位置から検知不可能と判定する(S7)。以上で、検知判定処理(1)の説明を終了する。
【0038】
[検知判定処理(2)]
図4は、検知判定処理の実行指示操作が行われた際に、判定部261Aが実行する検知判定処理(2)の流れを示すフローチャートである。検知判定処理の実行指示操作が行われると、入力部23から該当する操作情報が入力され、判定部261Aが当該実行指示を取得する(S11の「YES」)。
【0039】
判定部261Aは、検知判定処理の実行指示を取得すると、管理用測距センサ21に計測指示を送出する。管理用測距センサ21は、計測処理を実行して計測結果情報をCPU26Aに送出する。CPU26Aでは、管理用測距センサ21から送出された計測結果情報を判定部261Aが取得する(S12)。
【0040】
判定部261Aは、取得した計測結果情報に基づいて停車エリアAR内の一般車両200を検知すると(S13の「YES」)、一般車両200を所定距離離れた位置から検知可能と判定する(S14)。
【0041】
また判定部261Aは、ステップS13において管理用測距センサ21の計測結果情報に基づいて停車エリアARの一般車両200を検知できずに所定時間が経過したときには(S13の「NO」)、ステップS15に移行する。
【0042】
ステップS15では、判定部261Aは、管理用カメラ装置22に撮影指示を送出する。管理用カメラ装置22は、判定部261Aからの指示に基づいて停車エリアARを撮影して撮像情報をCPU26Aに送出する。CPU26Aでは、管理用カメラ装置22から送出された撮像情報を判定部261Aが取得する(S15)。
【0043】
判定部261Aは、取得した撮像情報に基づいて停車エリアAR内の一般車両200を検知すると(S16の「YES」)、一般車両200を所定距離離れた位置から検知可能と判定する(S14)。つまり、判定部261Aは、管理用測距センサ21による計測結果情報と、管理用カメラ装置22による撮像情報とのいずれかに基づいて一般車両200を検知したときに、一般車両200を所定距離離れた位置から検知可能と判定する。
【0044】
また判定部261Aは、ステップS16において撮像情報に基づいて停車エリアAR内の一般車両200を検知できなかった場合には(S16の「NO」)、一般車両200を所定距離離れた位置から検知不可能と判定する(S17)。以上で、検知判定処理(2)の説明を終了する。
【0045】
判定部261Aが検知判定処理(1)、または検知判定処理(2)のいずれを用いるかは、周囲の明るさや天候等の環境条件によって切り替えてもよい。例えば、天候の良い日中は検知判定処理(2)を用い、天候の悪いときや夕方の薄暗いときには検知判定処理(1)を用いて検出精度を上げるようにしてもよい。このように切り替えることで、精度良く且つ効率良く検知判定処理を行うことができる。
【0046】
上述した検知判定処理(1)または(2)において、判定部261Aが、一般車両200を所定距離離れた位置から検知可能と判定すると、出力制御部262が進入許可情報を生成し、ゲート11および信号機12に無線送信する。
【0047】
ゲート11では、進入車両管理装置20Aから送信された進入許可情報を、ゲート無線通信部114を介してゲート制御部115が取得する。ゲート制御部115は、進入許可情報を取得すると、ドア部111が開状態になるように開閉機構部112を制御するとともに、表示部113に矢印マークを表示させる。
【0048】
また信号機12では、進入車両管理装置20Aから送信された進入許可情報を、信号機無線通信部122を介して点灯制御部123が取得する。点灯制御部123は、例えば通常時は赤色の灯器部121-1を点灯させており、進入許可情報を取得すると、灯器部121-1を消灯させて緑色の灯器部121-3を点灯させるように切り替える。このように、ゲート11が開き、表示部113に矢印マークが表示され、信号機12の緑の灯器部121-3が点灯することで、一般車両200の運転手は道路Rに進入可能になったことを認識することができる。運転手は、道路Rに進入可能になったことを認識すると、一般車両200を運転してゲート11を通って道路Rに進入する。
【0049】
また、上述した検知判定処理(1)または(2)において、判定部261Aが、一般車両200を所定距離離れた位置から検知不可能と判定すると、出力制御部262が、道路Rへの当該一般車両200の進入を不許可とする通知情報を出力部25から出力させる。この通知情報が出力されることで、一般車両200の運転手およびオペレータが、一般車両200の道路Rへの進入が不許可となったことを認識することができる。
【0050】
ここで、一般車両200を所定距離離れた位置から検知不可能と判定された要因は、例えば一般車両200の車体が黒色またはそれに近い濃い色であること、または周囲が暗い環境であること等が考えられる。そこでオペレータは、無人車測距センサ101および管理用測距センサ21から射出するレーザ光の波長、例えば905nm波長に対する反射率が高い材質で表面が構成されたマグネット式のステッカーを予め用意する。そしてオペレータは、出力された通知情報を認識した際に、一般車両200の所定位置に貼付して検知判定処理(1)または(2)を再実行してもよい。ステッカーを貼付する位置は、例えば車両の前後左右の4箇所である。
【0051】
ステッカーを貼付して検知判定処理(1)または(2)を再実行したことより、判定部261Aが、一般車両200を所定距離離れた位置から検知可能と判定した場合には、一般車両200は、道路R内に進入可能となる。また、ステッカーを貼付して検知判定処理(1)または(2)を再実行しても、判定部261Aが、一般車両200を所定距離離れた位置から検知不可能と判定した場合には、一般車両200は、道路R内に進入不可能となる。
【0052】
以上の第1実施形態によれば、無人車両が走行する道路内に、無人車両から検知可能な一般車両のみを進入可能とし、無人車両から検知不可能な一般車両を進入させないようにすることができる。例えば、車体が暗い色であったり、周囲が暗い環境であったりすることにより無人車両から検知不可能な状況の一般車両を、無人車両が走行する道路内に進入させないようにして、道路内の安全を確保することができる。
【0053】
また進入車両管理装置20は、停車エリアARに停車した一般車両を、所定位置から管理用測距センサで計測した計測結果情報、および所定位置から管理用カメラ装置で撮影した撮像情報の少なくともいずれかを解析することで検知判定処理を実行する。このように異なる動作で取得した情報を適宜用いることで、精度の高い検知判定処理を実行することができる。
【0054】
上述した第1実施形態では、進入車両管理装置20Aが進入許可情報を生成した際に、自動で当該進入許可情報をゲート11および信号機12に無線送信する場合について説明した。しかしこれには限定されず、進入許可情報を出力部25から出力させ、これを認識したオペレータがゲート11の開操作、表示部113への矢印マークの表示操作、および信号機12の点灯切替操作を行うようにしてもよい。
【0055】
また、上述した第1実施形態では、無人車両100に無人車物体検知器として無人車測距センサ101および無人車カメラ装置102が設置され、進入車両管理装置20Aに管理用物体検知器として管理用測距センサ21および管理用カメラ装置22が設置された場合について説明した。しかしこれには限定されず、無人車両100に無人車物体検知器として無人車測距センサ101のみを設置し、進入車両管理装置20Aに対象車両検知器として管理用測距センサ21のみを設置してもよい。この場合、進入車両管理装置20Aは、検知判定処理の実行時に、管理用測距センサ21の計測情報に基づいて一般車両200を検知すると、一般車両200を所定距離離れた位置から検知可能と判定する。
【0056】
また、無人車両100に無人車物体検知器として無人車カメラ装置102のみを設置し、進入車両管理装置20Aに対象車両検知器として管理用カメラ装置22のみを設置してもよい。この場合、進入車両管理装置20Aは、検知判定処理の実行時に、管理用カメラ装置22の撮像情報に基づいて一般車両200を検知すると、一般車両200を所定距離離れた位置から検知可能と判定する。
【0057】
このように、無人車物体検知器と同じ動作原理の装置を管理用物体検知器に用いることで、一般車両200が道路R内に進入し無人車両100に接近したときに、無人車両100から検知されるか否かを進入車両管理装置20Aが高い精度で判定することができる。
【0058】
また、進入車両管理装置20Aに管理用物体検知器として設置した管理用測距センサ21および管理用カメラ装置22のうち、周囲の明るさや天候等の環境情報によって選択したいずれか一方のみを用いて検知判定処理を行うように切り替えてもよい。このように切り替えることで、精度良く且つ効率良く検知判定処理を行うことができる。
【0059】
《第2実施形態》
〈第2実施形態による進入車両管理装置を用いた進入車両管理システムの構成〉
本実施形態による進入車両管理装置を用いた進入車両管理システムの構成について、図5を参照して説明する。本実施形態による進入車両管理システム1Bは、進入車両管理装置20Bが、進入車両管理装置20Aにおける管理用測距センサ21および管理用カメラ装置22に換えて、対象車両検知器としてのマルチスペクトルカメラ装置27を有する。他は、第1実施形態で説明した進入車両管理システム1Aの構成と同様であるため、同一機能を有する部分の詳細な説明は省略する。
【0060】
図6は、本実施形態による進入車両管理装置20Bの構成を示すブロック図である。マルチスペクトルカメラ装置27は分光データを撮影可能な分光カメラ装置であり、停車エリアARを撮影する。CPU26Bは、判定部261Bと出力制御部262とを有する。判定部261Bは、マルチスペクトルカメラ装置27で撮影された撮像情報を解析することで、停車エリアARに停止している一般車両200を所定距離離れた位置から検知可能か否かを判定する。
【0061】
〈第2実施形態による進入車両管理システムの動作〉
本実施形態による進入車両管理システム1Bの動作について説明する。第1実施形態の場合と同様に一般車両200が停車エリアARに停止してオペレータが検知判定処理の実行指示操作を行うと、判定部261Bが、以下に説明する検知判定処理(3)を実行する。
【0062】
[検知判定処理(3)]
図7は、検知判定処理の実行指示操作が行われた際に、判定部261Bが実行する検知判定処理(3)の流れを示すフローチャートである。検知判定処理の実行指示操作が行われると、入力部23から該当する操作情報が入力され、判定部261Bが当該実行指示を取得する(S21の「YES」)。
【0063】
判定部261Bは、検知判定処理の実行指示を取得すると、マルチスペクトルカメラ装置27に撮影指示を送出する。マルチスペクトルカメラ装置27は、判定部261Bからの指示に基づいて停車エリアARを撮影し、生成した分光スペクトル画像情報をCPU26Bに送出する。CPU26Bでは、マルチスペクトルカメラ装置27から送出された分光スペクトル画像情報を判定部261Bが取得する(S22)。
【0064】
判定部261Bは、マルチスペクトルカメラ装置27で撮影された分光スペクトル画像情報を解析することで、無人車測距センサ101が用いるレーザ光の波長、例えば905nm波長に対する反射率を算出する。判定部261Bは、算出した反射率が所定値以上の場合(S23の「YES」)に、一般車両200を所定距離離れた位置から検知可能と判定する(S24)。
【0065】
また判定部261Bは、ステップS23において算出した反射率が所定値未満の場合には(S23の「NO」)、一般車両200を所定距離離れた位置から検知不可能と判定する(S25)。以上で、検知判定処理(3)の説明を終了する。
【0066】
上述した検知判定処理(3)において、判定部261Bが、一般車両200を所定距離離れた位置から検知可能と判定した場合に実行される進入許可情報の送信処理は、第1実施形態で説明した処理と同様であるため、詳細な説明は省略する。この場合、一般車両200は、道路R内に進入可能となる。
【0067】
また、判定部261Bが、一般車両200を所定距離離れた位置から検知不可能と判定した場合には、第1実施形態で説明した場合と同様に、出力制御部262により、道路Rへの当該一般車両200の進入を不許可とする通知情報が出力部25から出力される。ここで出力された通知情報を認識したオペレータが、判定部261Bによる反射率の算出対象となる905nm波長に対する反射率が高い材質で表面が構成されたマグネット式のステッカーを一般車両200の所定位置に貼付して検知判定処理を再実行してもよい。
【0068】
以上の第2実施形態によれば、第1実施形態の進入車両管理装置20Aよりも少ない要素で構成された進入車両管理装置20Bによる検知処理結果に基づいて、無人車両が走行する道路内に、無人車両から検知可能な一般車両のみを進入可能とすることができる。道路Rを走行する複数の無人車両は、それぞれ形状が異なり、無人車測距センサおよび無人車カメラ装置の設置位置が異なる場合がある。このような場合にも、進入車両管理装置20Bは、1台のマルチスペクトルカメラ装置から撮影した撮像情報に基づいて、各無人車両に設置された装置から処理対象の一般車両を検知可能であるか否かを、効率良く判定することができる。
【0069】
《第3実施形態》
測距センサを屋外で用いる場合、降雨量が10mm/h以上になると、測距センサから射出されたレーザ光が雨滴に当たって反射し、測距センサが、実際には物体がない位置に対して物体があると誤検知する場合がある。これに対応し、本実施形態では、降雨により無人車両から一般車両を適正に検知できない可能性があるときには、一般車両を道路Rに進入させないようにする。
【0070】
〈第3実施形態による進入車両管理装置を用いた進入車両管理システムの構成〉
本実施形態による進入車両管理装置を用いた進入車両管理システム1Cは、図1に示すように、進入車両管理装置20Aに換えて進入車両管理装置20Cを有する他は、第1実施形態で説明した進入車両管理システム1Aの構成と同様であるため、同一機能を有する部分の詳細な説明は省略する。
【0071】
進入車両管理装置20Cは、図2に示すように、進入車両管理装置20Aと同様の構成を有する。進入車両管理装置20CのCPU26Cの判定部261Cは、入力部23から事前確認処理の実行指示を取得すると、事前確認処理を実行する。事前確認処理の内容については、後述する。
【0072】
〈第3実施形態による進入車両管理システムの動作〉
本実施形態による進入車両管理システム1Cが実行する事前確認処理の流れについて、図8のフローチャートを参照して説明する。まず、検知判定処理の実行前の降雨時に、停車エリアARに車両が停止していない状態で、オペレータが入力部23から事前確認処理の実行指示操作を行うと、判定部261Cが当該実行指示を取得する(S31の「YES」)。
【0073】
判定部261Cは、事前確認処理の実行指示を取得すると、管理用測距センサ21に計測指示を送出する。管理用測距センサ21は、判定部261Cからの指示に基づいて検知判定処理時と同様に停車エリアARに向けて所定時間レーザ光を射出し、その反射状況に基づいて停車エリアARの方向の物体までの距離を計測する。管理用測距センサ21は、計測結果情報をCPU26Cに送出する。CPU26Cでは、管理用測距センサ21から送出された計測結果情報を判定部261Cが取得する(S32)。
【0074】
判定部261Cは、取得した計測結果情報に基づいて、停車エリアAR内の物体の検知処理を行う。ここで、停車エリアARには車両が停車していないため、正常に計測処理が実行されていれば停車エリアARの方向には物体が検知されない。停車エリアAR内の物体が検知されなかったときには(S33の「NO」)、判定部261Cは、検知判定処理を正常に実行可能と判定する(S34)。
【0075】
一方、管理用測距センサ21が停車エリアARの方向の物体までの距離を計測した際に、射出されたレーザ光が降雨中の雨滴に当たると、管理用測距センサ21は当該雨滴までの距離を、停車エリアAR内の物体までの距離の計測結果情報として出力してしまう。この場合、判定部261Cが停車エリアAR内の物体を検知したと判定し(S33の「YES」)、出力制御部262が、停車エリアAR内の物体を検知したことを示す通知情報を出力部25から出力させる(S35)。
【0076】
停車エリアAR内の物体を検知したことを示す通知情報が出力されると、オペレータは、停車エリアARには車両が停車していないにも関わらず、降雨により判定部261Cが停車エリアAR内に何らかの物体があると誤検知したと認識する。
【0077】
オペレータは、判定部261Cによる誤検知を認識すると、誤検知を回避するために判定部261Cに対して入力部23から物体検知キャリブレーション操作を行う。具体的には、オペレータは、物体検知の最小サイズを設定するパラメータを大きくするように調整することで、物体検知キャリブレーション操作を行う。
【0078】
判定部261Cに対する物体検知キャリブレーションが実行された後(S36の「YES」)、オペレータが再度事前確認処理の実行指示操作を行うと、判定部261Cが当該実行指示を取得する(S37の「YES」)。判定部261Cは、事前確認処理の実行指示を取得すると、再度、停車エリアARの方向の物体までの距離を計測する。管理用測距センサ21は、計測結果情報をCPU26Cに送出する。CPU26Cでは、管理用測距センサ21から送出された計測結果情報を判定部261Cが取得する(S38)。
【0079】
判定部261Cは、取得した計測結果情報に基づいて、停車エリアAR内の物体の検知処理を行う。そして、判定部261Cは、停車エリアAR内の物体を検知しなかったときには(S39の「NO」)、雨滴による誤検知が回避され、検知判定処理を正常に実行可能になったと判定する(S34)。
【0080】
ステップS36において物体検知キャリブレーションが実行されなかったとき(S36の「NO」)、ステップS37において事前確認処理の実行指示が取得されなかったとき(S37の「NO」)、またはステップS39において再度停車エリアAR内の物体が検知されたとき(S39の「YES」)には、判定部261Cは、検知判定処理を正常に実行不可能と判定する(S40)。以上で、事前確認処理の説明を終了する。
【0081】
事前確認処理において検知判定処理を正常に実行可能であると判定されると、以降に停車エリアARに一般車両が停止したときに、オペレータは検知判定処理の実行指示操作を行う。オペレータが検知判定処理の実行指示操作を行った後に実行される処理は、第1実施形態で説明した処理と同様であるため、詳細な説明は省略する。
【0082】
事前確認処理において検知判定処理を正常に実行不可能であると判定されたときには、以降に停車エリアARに一般車両が停止してもオペレータは検知判定処理の実行指示操作を行わず、道路Rへの進入を許可しない。
【0083】
以上の第3実施形態によれば、事前確認処理を行うことで、降雨時における管理用測距センサ21の誤検知を回避することができる。これにより、車体の色が濃い等の理由で実際には管理用測距センサ21および無人車測距センサ101から適正に検知できない一般車両を、検知可能として道路R内に進入させてしまうことを避けることができる。
【0084】
上述した第1~第3実施形態においては、停車エリアARに一般車両200が停止したときに、これを認識したオペレータが検知判定処理の実行指示操作を行うことで検知判定処理が開始する場合について説明した。しかしこれには限定されず、停車エリアARに車両が停止したときにこれを検知する停止検知センサ(図示せず)を設置し、進入車両管理装置20A、20B、または20Cが当該停止検知センサによる検知情報を取得するようにしてもよい。この場合、進入車両管理装置20A、20B、または20Cは、当該停止検知センサによる検知情報を取得すると、停車エリアARに停止した車両に対する検知判定処理の実行を開始する。
【0085】
いくつかの実施形態を説明したが、上記開示内容に基づいて実施形態の修正または変形をすることが可能である。上記実施形態のすべての構成要素、及び請求の範囲に記載されたすべての特徴は、それらが互いに矛盾しない限り、個々に抜き出して組み合わせてもよい。
【0086】
本開示は、例えば持続可能な開発目標(SDGs)の目標11「包摂的で安全かつ強靭(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する」に貢献することができる。
【符号の説明】
【0087】
1A、1B、1C 進入車両管理システム
10 入口
11 ゲート
12 信号機
20A、20B、20C 進入車両管理装置
21 管理用測距センサ
22 管理用カメラ装置
23 入力部
24 管理用無線通信部
25 出力部
26A、26B、26C CPU
27 マルチスペクトルカメラ装置
100 無人車両
101 無人車測距センサ
102 無人車カメラ装置
103 自動運転機構部
111 ドア部
112 開閉機構部
113 表示部
114 ゲート無線通信部
115 ゲート制御部
121-1、121-2、121-3 灯器部
122 信号機無線通信部
123 点灯制御部
200 一般車両
261A、261B、261C 判定部
262 出力制御部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8