IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ホシザキ電機株式会社の特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023160148
(43)【公開日】2023-11-02
(54)【発明の名称】蒸気発生装置
(51)【国際特許分類】
   F22B 37/30 20060101AFI20231026BHJP
   F24C 1/00 20060101ALI20231026BHJP
   F22B 1/28 20060101ALI20231026BHJP
【FI】
F22B37/30 A
F24C1/00 310B
F24C1/00 320G
F22B1/28 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022070289
(22)【出願日】2022-04-21
(71)【出願人】
【識別番号】000194893
【氏名又は名称】ホシザキ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100155099
【弁理士】
【氏名又は名称】永井 裕輔
(74)【代理人】
【識別番号】100147625
【弁理士】
【氏名又は名称】澤田 高志
(74)【代理人】
【識別番号】100190333
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 群司
(72)【発明者】
【氏名】米倉 祐志
(72)【発明者】
【氏名】田中 克幸
(72)【発明者】
【氏名】山田 晋也
(57)【要約】
【課題】蒸気発生容器において、多くの部品を用いることで製造コストが高くなったり、メンテナンスをするときの作業性が悪くならないようにして、湯が送出先に送出されないようにする。
【解決手段】蒸気発生装置30は、蒸気発生容器31の上端部にて上方に延出する上方案内筒部41と、上方案内筒部41から水平方向に隣接する送出先に延出する水平方向案内筒部42とを有した蒸気送出部40と、蒸気発生容器31の上部で発生させた蒸気を送出先に送出させつつ沸き上がる湯が送出先に流入するのを防ぐ湯流入防止部材50とを備えている。湯流入防止部材50は、水平方向案内筒部42の流入口42aを隙間を介して塞ぎつつ上方案内筒部41の内周面との間に蒸気通路45を形成させる筒形遮蔽部51を備え、筒形遮蔽部51には径方向における水平方向案内筒部42と反対側の位置に蒸気を導出させる導出口51aが形成されている。
【選択図】図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に所定量の水を貯え、上端部に蒸気を送出する送出口を有した蒸気発生容器と、
前記蒸気発生容器内の水を加熱して蒸気を発生させる加熱手段と、
前記蒸気発生容器の上端部にて上方に延出して前記送出口から送出される蒸気を上方に案内する上方案内筒部と、前記上方案内筒部を上昇する蒸気を水平方向に隣接する送出先に案内する水平方向案内筒部とを有して、前記蒸気発生容器内の上部で発生した蒸気を前記送出先に送出する蒸気送出部と、
前記蒸気発生容器の上部で発生させた蒸気を前記送出先に送出させつつ沸き上がる湯が前記送出先に流入するのを防ぐ湯流入防止部材とを備えた蒸気発生装置であって、
前記湯流入防止部材は、前記上方案内筒部内にて前記水平方向案内筒部の流入口よりも上側に延出して前記水平方向案内筒部の流入口を隙間を介して塞ぎつつ前記上方案内筒部の内周面との間の隙間によって蒸気の通路となる蒸気通路を形成させる筒形遮蔽部を備え、前記筒形遮蔽部には径方向における前記水平方向案内筒部と反対側の位置に前記筒形遮蔽部内から前記蒸気通路に蒸気を導出させる導出口を形成したことを特徴とする蒸気発生装置。
【請求項2】
請求項1に記載の蒸気発生装置において、
前記導出口は前記水平方向案内筒部の流入口よりも高い位置に形成されたことを特徴とする蒸気発生装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の蒸気発生装置において、
前記導出口は前記筒形遮蔽部の周壁の上端よりも下側に形成されたことを特徴とする蒸気発生装置。
【請求項4】
請求項1に記載の蒸気発生装置において、
前記筒形遮蔽部の下部には前記蒸気通路内を落下する水を前記蒸気発生容器内に戻すための戻し口を形成したことを特徴とする蒸気発生装置。
【請求項5】
請求項4に記載の蒸気発生装置において、
前記戻し口を前記水平方向案内筒部と前記径方向の反対側に形成したことを特徴とする蒸気発生装置。
【請求項6】
請求項4または5に記載の蒸気発生装置において、
前記筒形遮蔽部の下端部には外側に拡がるフランジ部が形成され、
前記フランジ部は周方向にて前記戻し口が形成された位置が低くなるように傾斜させたことを特徴とする蒸気発生装置。
【請求項7】
請求項1に記載の蒸気発生装置において、
前記上方案内筒部の天井壁は前記径方向の前記水平方向案内筒部側を高くして反対側が低くなるように傾斜させたことを特徴とする蒸気発生装置。
【請求項8】
請求項1に記載の蒸気発生装置において、
前記水平方向案内筒部の内周面下部には軸線方向に延びる溝部が形成され、
前記溝部を前記水平方向案内筒部の内周面よりも前記上方案内筒部側が低くなるように傾斜させたことを特徴とする蒸気発生装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スチームコンベクションオーブン等の加熱調理器に用いられる蒸気発生装置に関する。
【背景技術】
【0002】
下記の特許文献1には、熱風により食材を加熱調理する加熱調理器が開示されている。この加熱調理器は、食材を加熱調理する調理庫と、調理庫内を加熱するヒータと、調理庫内の空気を対流させる対流ファンと、調理庫内に蒸気を供給する蒸気発生装置と、ヒータと対流ファンと蒸気発生装置の作動を制御する制御装置とを備えている。この加熱調理器の制御装置は食材を加熱調理する調理プログラムを備えており、制御装置により調理プログラムを実行したときには、調理庫内の空気はヒータと対流ファンとの作動によって熱風となって対流するとともに、対流する熱風には蒸気発生装置の作動によって蒸気が供給され、調理庫内に収容した食材は蒸気を含んだ熱風によって加熱調理される。
【0003】
この加熱調理器に用いられる蒸気発生装置は、内部に所定量の水を貯えて上端部に蒸気を送出する送出口を有した蒸気発生容器と、蒸気発生容器内の水を加熱する加熱体と、蒸気発生容器の外周に巻回されて加熱体を発熱させる誘導加熱コイルと、蒸気発生容器内で発生した蒸気を調理庫に送出する蒸気送出筒(蒸気送出部)とを備えている。また、蒸気発生容器と蒸気送出筒との間には筒形をした蒸気通路部が設けられており、蒸気通路部には蒸気発生容器の上部で跳ね上がる湯が蒸気送出筒を通って調理庫内に流入するのを防ぐ3枚の遮蔽板が上下に並べて配置されている。蒸気発生容器の上部で跳ね上がる湯は蒸気通路部に配設した3枚の遮蔽板によって蒸気送出筒を通って調理庫内に流入しにくくなっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010-121803号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の蒸気発生装置は、蒸気発生容器の上部に3枚の遮蔽板を設けることにより、蒸気発生容器の上部で跳ね上がる湯を蒸気送出筒を通して調理庫に流入しにくくしている。しかし、蒸気発生容器の上部に3枚の遮蔽板を設けるようにしたときには、部品点数が多くなって製造コストが高くなるとともに、メンテナンスをするときに3枚の遮蔽板を着脱する作業が面倒であり、蒸気発生装置の使い勝手がよくなかった。本発明は、多くの部品を用いることで製造コストが高くなったり、メンテナンスをするときの作業性が悪くならないようにして、湯が送出先に送出されないようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は上記課題を解決するために、内部に所定量の水を貯え、上端部に蒸気を送出する送出口を有した蒸気発生容器と、蒸気発生容器内の水を加熱して蒸気を発生させる加熱手段と、蒸気発生容器の上端部にて上方に延出して送出口から送出される蒸気を上方に送出する上方案内筒部と、上方案内筒部から水平方向に隣接する送出先に送出する水平方向案内筒部とを有した蒸気送出部と、蒸気発生容器の上部で発生させた蒸気を送出先に送出させつつ沸き上がる湯が送出先に流入するのを防ぐ湯流入防止部材とを備えた蒸気発生装置であって、湯流入防止部材は、上方案内筒部内にて水平方向案内筒部の流入口よりも上側に延出して水平方向案内筒部の流入口を隙間を介して塞ぎつつ上方案内筒部の内周面との間の隙間によって蒸気の通路となる蒸気通路を形成させる筒形遮蔽部を備え、筒形遮蔽部には径方向における水平方向案内筒部と反対側の位置に筒形遮蔽部内から蒸気通路に蒸気を導出させる導出口を形成したことを特徴とする蒸気発生装置を提供するものである。
【0007】
上記のように構成した蒸気発生装置においては、湯流入防止部材は、上方案内筒部内にて水平方向案内筒部の流入口よりも上側に延出して水平方向案内筒部の流入口を隙間を介して塞ぎつつ上方案内筒部の内周面との間の隙間によって蒸気の通路となる蒸気通路を形成させる筒形遮蔽部を備え、筒形遮蔽部には径方向における水平方向案内筒部と反対側の位置に筒形遮蔽部内から蒸気通路に蒸気を導出させる導出口を形成したものである。蒸気発生容器の上部で発生する蒸気は筒形遮蔽部内を上昇して導出口から蒸気送出部の上方案内筒部との間の蒸気通路を通って水平方向案内筒部から送出先に送出される。このとき、蒸気発生容器の上部で湯が跳ね上がるものの、筒形遮蔽部内から蒸気送出部の上方案内筒部内の蒸気通路に蒸気を送り出す導出口は水平方向案内筒部と筒形遮蔽部における径方向の反対側の位置に形成されているので、蒸気発生容器の上部で跳ね上がる湯は水平方向案内筒部内に流入しにくくなり、送出先に湯が送出されないようにすることができる。また、この湯流入防止部材は、筒形遮蔽部に導出口を形成したものであるので、部品点数が少なくコストが高くならないとともに、蒸気発生容器の上側で蒸気送出部の上方案内筒部内に取り付けるだけであり、メンテナンスをするときの着脱の作業性を良好とすることができる。
【0008】
上記のように構成した蒸気発生装置においては、導出口は水平方向案内筒部の流入口よりも高い位置に形成されるのが好ましい。このようにしたときは、筒形遮蔽部内を跳ね上がる湯は導出口から蒸気通路に流出しにくくなり、湯が水平方向案内筒部の蒸気の流入口にさらに流入しにくくなり、送出先に湯が送出されないようにすることができる。上記のように構成した蒸気発生装置においては、導出口は筒形遮蔽部の周壁の上端よりも下側に形成されるのが好ましい。このようにしたときには、筒形遮蔽部の天井壁に付着した湯が落下するときに、湯が周壁に沿って流れ落ちやすくなるので、湯が導出口から蒸気通路に流出しにくくなり、湯が水平方向案内筒部の蒸気の流入口にさらに流入しにくくなり、送出先に湯が送出されないようにすることができる。
【0009】
上記のように構成した蒸気発生装置においては、筒形遮蔽部の下部には蒸気通路内を落下する水を蒸気発生容器内に戻すための戻し口を形成するのが好ましい。蒸気送出部内に結露によって生じた湯滴(水滴)や、導出口から上方案内筒部内に流出した湯滴は上方案内筒部の内側と筒形遮蔽部の外側との間の蒸気通路を流れ落ち、筒形遮蔽部の下部に形成された戻し口から蒸気発生容器内に戻るようになるので、上方案内筒部内の湯滴筒形遮蔽部の下部に水が溜まるのを防ぐことができる。この場合に、戻し口を水平方向案内筒部と径方向の反対側に形成するのが好ましい。蒸気発生容器の上部で跳ね上がった湯が戻し口から蒸気通路内に流入するおそれがあるものの、戻し口が水平方向案内筒部と径方向の反対側に形成されているので、戻し口から蒸気通路内に流入した湯が水平方向案内筒部内に流入しにくくなり、送出先に湯が送出されないようにすることができる。また、これらの場合に、筒形遮蔽部の下端部には外側に拡がるフランジ部が形成され、フランジ部は周方向にて戻し口が形成された位置が低くなるように傾斜させるのが好ましい。蒸気送出部内に結露によって生じた湯滴(水滴)はフランジ部に流れ落ち、流れ落ちた水はフランジ部の低い位置に形成された戻し口に流れるようになり、フランジ部に水が残りにくくすることができる。
【0010】
上記のように構成した蒸気発生装置においては、上方案内筒部の天井壁は径方向の水平方向案内筒部側を高くして反対側が低くなるように傾斜させるのが好ましい。上方案内筒部の天井壁に結露によって生じた湯滴(水滴)は径方向の水平方向案内筒部が形成された側と反対側に流れ落ちるようになり、上方案内筒部の天井壁に結露によって生じた湯滴(水滴)が水平方向案内筒部内に流入しにくくなり、送出先に湯が送出されないようにすることができる。
【0011】
上記のように構成した蒸気発生装置においては、水平方向案内筒部の内周面下部には軸線方向に延びる溝部が形成され、溝部を水平方向案内筒部の内周面よりも上方案内筒部側が低くなるように傾斜させるのが好ましい。水平方向案内筒部の内周面に生じる結露は下部に流れ落ちると溝部に流入し、溝部は水平方向案内筒部の内周面よりも上方案内筒部側が低くなるように傾斜しているので、溝部に流入した水は上方案内筒部内に流れ落ちるようになり、送出先に水が送出されるのをさらに防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の蒸気発生装置を用いた加熱調理器の正面図である。
図2図1の扉を開いた状態とした正面図である。
図3図1の前後方向の中央部の左右方向に沿った縦方向断面図である。
図4】A-A断面図である。
図5】B-B断面図である。
図6】ハウジングの左パネルを取り外して機械室が見えるようにした左側面図である。
図7】蒸気発生装置が配置された位置の左右方向に沿った縦方向断面図である。
図8】蒸気発生装置の縦方向断面図である。
図9】C-C断面図である。
図10】湯流入防止部材の斜視図である。
図11】制御装置のブロック図である。
図12】トレイを3段で収容可能とした加熱調理器の扉を開いた状態を右側から見た斜視図である。
図13】トレイを3段で収容可能とした加熱調理器の扉を開いた状態を左側から見た斜視図である。
図14図12及び図13の前後方向の中央部の左右方向に沿った縦方向断面図である。
図15図3の仕切板を示す位置での一部拡大断面図であり、(a)~(d)は仕切板を調理庫に着脱するときの状態を示す断面図である。
図16】仕切板の斜視図である。
図17図14の仕切板を示す位置での一部拡大断面図であり、(a)~(c)は仕切板を調理庫に着脱するときの状態を示す断面図である。
図18】D-D断面図である。
図19】仕切板の第1変形例の斜視図である。
図20図19の仕切板を調理庫に着脱するときの概略図である。
図21】仕切板の第2変形例を示す図17(a)に相当する一部拡大断面図である。
図22】E-E断面図である。
図23】右側の支持フレームの斜視図である。
図24図22の支持フレームを示す一部拡大断面図である。
図25】右側の支持フレームの変形例を示す図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下に、本発明の蒸気発生装置の一実施形態を用いた加熱調理器を添付図面を参照して説明する。本発明の蒸気発生装置が用いられる加熱調理器は、スチームコンベクションオーブンと呼ばれるもので、蒸気を含んだ熱風を対流させて食材を加熱調理するものである。図1に示したように、加熱調理器10は、ハウジング11内の左側部を機械室12とし、ハウジング11内の機械室12を除いた部分に食材を加熱調理するための調理庫20を備えている。図2に示したように、調理庫20の前面部には食材を出し入れする開口部20aが設けられており、開口部20aにはこれを開閉する扉13が設けられている。
【0014】
図3に示したように、調理庫20は、食材を収容して加熱調理するためのものであり、調理庫20の左側部を除く部分を食材を収容する食材収容室21とし、調理庫20の左側部を食材収容室21に送り出す熱風を生成する熱風生成室22としている。図5に示したように、調理庫20の左側壁には蒸気導入口20bが形成され、蒸気導入口20bには後述する蒸気発生装置30が接続されている
【0015】
図3に示したように、調理庫20の左右方向の中央部より左側には仕切板23が設けられており、仕切板23は食材収容室21と熱風生成室22とを通風可能に仕切っている。仕切板23は熱風生成室22に配設された対流ファン27の吸込口側を覆うファンカバーの機能を有している。図4に示したように、仕切板23には多数の吸込口23aが形成されており、食材収容室21内の空気は吸込口23aを通って熱風生成室22に送られる。また、仕切板23は調理庫20の天井壁、底壁、前壁及び後壁との間に空気が通過可能な空間が形成されるように取り付けられている。仕切板23と調理庫20の天井壁、底壁、前壁及び後壁との間には空気が通過する通風路23bが形成されており、熱風生成室22の空気は通風路23bを通って食材収容室21に送られる。
【0016】
図3に示したように、調理庫20の食材収容室21にはホテルパンと呼ばれるトレイを上下に多段状に支持する左右一対の支持フレーム24、25が設けられている。この実施形態の支持フレーム24,25は、トレイを上下に5段で支持可能としたものであって、金属製の線材を屈曲加工することによって製造されている。左右一対の支持フレーム24,25は調理庫20の食材収容室21の左右両側部に着脱可能に取り付けられている。
【0017】
図3及び図5に示したように、調理庫20の熱風生成室22にはヒータ26と対流ファン27が設けられている。ヒータ26は、調理庫20内を加熱するものであり、調理庫20の左側壁にて略環状に巻回されている。対流ファン27は、調理庫20内の空気を対流させるものであり、調理庫20の左側壁にて略環状に巻回されたヒータ26の内側に取り付けられている。この実施形態の対流ファン27は、シロッコファンよりなる遠心ファンが採用されている。調理庫20の左側壁には温度センサ28が設けられており、温度センサ28は調理庫20内の温度を検出する。
【0018】
対流ファン27を作動させると、食材収容室21の空気は仕切板23の吸込口23aを通って熱風生成室22に吸い込まれ、吸い込まれた空気は熱風生成室22にて遠心方向外向きに吹き出され、吹き出された空気は上下及び前後の通風路23bを通って食材収容室21に戻される。また、ヒータ26とともに対流ファン27を作動させたときには、食材収容室21から熱風生成室22に吸い込まれた空気は対流ファン27の外側に配置されるヒータ26に吹き付けられて高温の熱風となり、高温の熱風は上下及び前後の通風路23bを通って食材収容室21に戻される。
【0019】
図6に示したように、ハウジング11の機械室12の後部には調理庫20内に蒸気を供給する蒸気発生装置30が設けられており、蒸気発生装置30は機械室12の後部に設けた排水タンク14の上側に立設している。この実施形態の蒸気発生装置30は、誘導加熱によって水を加熱して蒸気を発生させ、発生させた蒸気を送出先として調理庫20に送出するものである。図7及び図8に示したように、蒸気発生装置30は、内部に所定量の水を貯え、上端部に蒸気を送出する送出口31aを有した蒸気発生容器31と、蒸気発生容器31内の水を加熱して蒸気を発生させる加熱手段32と、蒸気発生容器31内の上部で発生した蒸気を送出口31aから水平方向に隣接する送出先である調理庫20に送出する蒸気送出部40と、蒸気発生容器31の上部で発生させた蒸気を送出先である調理庫20に送出させつつ沸き上がる湯が調理庫20に流入するのを防ぐ湯流入防止部材50とを備えている。
【0020】
図7及び図8に示したように、蒸気発生容器31は、排水タンク14の上側に立設して上下が開口した略筒形しており、上端部に蒸気を送出する送出口31aと下端部に水を排出する排水口31bとを備えている。図6に示したように、蒸気発生容器31の下端部には排水弁31cが設けられており、蒸気発生容器31内の水は排水弁31cを開放することによって排出される。蒸気発生容器31の下部には排水弁31cより上側に連通管61が設けられており、蒸気発生容器31は連通管61によって後述する水位検知タンク60に接続されている。
【0021】
加熱手段32は、蒸気発生容器31内の水を加熱するものであり、この実施形態では誘導加熱により蒸気発生容器31内の水を加熱するものである。加熱手段32は、蒸気発生容器31内に設けた磁性体部材を用いた加熱体33と、蒸気発生容器31の外周にて上下方向の中間部から下部に巻回された誘導加熱コイル34とを備えている。加熱体33は、誘導加熱コイル34に高周波電流を供給したときに発生する磁界の影響によって渦電流が流れるときの電気抵抗により発生するジュール熱によって蒸気発生容器31内の水を加熱するものである。加熱体33は蒸気発生容器31の上部に支持された略円環形のホルダ33aと、ホルダ33aに上端部が固定された複数の加熱棒33bとを備えている。複数の加熱棒33bは、誘導加熱コイル34に高周波電流を供給したときに渦電流が流れるときの電気抵抗によって発熱して蒸気発生容器31内の水を加熱する。
【0022】
図6及び図8に示したように、蒸気発生容器31には上下方向の中間部と下部にブラケット35,36が設けられており、上下のブラケット35,36の間に誘導加熱コイル34が巻回されている。上下のブラケット35,36には誘導加熱コイル34から漏出する磁力線を遮るためのフェライト部材37が設けられている。なお、加熱手段32は、電磁誘導を利用して加熱するものであるが、これに限られるものでなく、電熱線等のヒータを用いて加熱するものであってもよい。
【0023】
図8に示したように、蒸気送出部40は、蒸気発生容器31の上部で発生した蒸気を水平方向に隣接する送出先として調理庫20に送出するものである。蒸気送出部40は、蒸気発生容器31の上端部にて上方に延出して送出口31aから送出される蒸気を上方に案内する上方案内筒部41と、上方案内筒部41を上昇する蒸気を水平方向に隣接する送出先として調理庫20に案内する水平方向案内筒部42とを備えている。上方案内筒部41は、蒸気発生容器31の上部で発生する蒸気を上方に案内するものであり、上側が閉塞されるとともに下側が開口した略筒形をして、蒸気発生容器31の上端部に着脱可能に取り付けられている。上方案内筒部41の天井壁41aは、上方案内筒部41における径方向にて水平方向案内筒部42側が高く、水平方向案内筒部42の反対側が低くなるように傾斜しており、上方案内筒部41の天井壁41aに付着した湯滴(水滴)は水平方向案内筒部42と反対側に流れ落ちやすくなっている。
【0024】
上方案内筒部41の下部には水平方向案内筒部42が一体的に設けられており、水平方向案内筒部42は上方案内筒部41に連通接続されている。水平方向案内筒部42は、上方案内筒部41を上昇する蒸気を水平方向に隣接する送出先として調理庫20に案内するものである。水平方向案内筒部42は調理庫20側が高くなるように斜め上方に傾斜する傾斜部43と、傾斜部43の先端から調理庫20側に水平に延びる水平部44とを備えている。
【0025】
図8及び図9に示したように、傾斜部43は、調理庫20側が高くなるように傾斜しており、水平方向案内筒部42内に結露等により生じる湯滴(水滴)は調理庫20と反対側の上方案内筒部41内に流れやすくなっている。水平方向案内筒部42の傾斜部43の内周面下部には軸線方向に延びる溝部43aが形成されており、溝部43aは傾斜部43の内周面よりも上方案内筒部41側が低くなるように傾斜している。水平方向案内筒部42内に結露等により生じる湯滴(水滴)は傾斜部43内で下部の溝部43aに流入し、溝部43aに流入した水は上方案内筒部41内にてフランジ部52の上側に流れやすくなっている。水平部44には調理庫20の蒸気導入口20bに設けた接続パイプ20cが嵌合されており、蒸気送出部40は水平部44が接続パイプ20cに接続されることで調理庫20内に蒸気を送出可能となっている。
【0026】
図8に示したように、湯流入防止部材50は、蒸気発生容器31の上部で発生する蒸気を上方に導出させつつ沸き上がる湯が送出先である調理庫20に流入するのを防ぐためのものであり、蒸気発生容器31の上端部の蒸気の送出口31aに上方に延出するように取り付けられている。湯流入防止部材50は、上側が閉塞されるとともに下側が開口した略筒形をした筒形遮蔽部51と、筒形遮蔽部51の下端部にて外側に拡がるように形成されたフランジ部52とを備えている。
【0027】
図8に示したように、筒形遮蔽部51は、蒸気送出部40の上方案内筒部41内にて水平方向案内筒部42の流入口42aよりも上側に延出しており、水平方向案内筒部42の流入口42aを蒸気が通過可能な隙間を介して塞いでいる。図8及び図9に示したように、筒形遮蔽部51は上方案内筒部41内に隙間を介して嵌挿されており、上方案内筒部41の内周面との間に形成される隙間は蒸気が通過可能な蒸気通路45となっている。すなわち、蒸気通路45は、上方案内筒部41の天井壁41aと筒形遮蔽部51の天井壁との間と、上方案内筒部41の周壁(筒壁)と筒形遮蔽部51の周壁(筒壁)との間の隙間によって形成されている。
【0028】
図8に示したように、筒形遮蔽部51の水平方向の周囲の壁を構成する周壁(筒壁)には蒸気発生容器31の上部で発生した蒸気を蒸気通路45に導出させる導出口51aが形成されている。導出口51aは、筒形遮蔽部51の径方向における水平方向案内筒部42と反対側にて、水平方向案内筒部42の蒸気の流入口42aよりも高い位置に形成されている。導出口51aは筒形遮蔽部51の径方向にて水平方向案内筒部42と反対側に形成されているので、蒸気発生容器31の上部で跳ね上がる湯(湯滴)が導出口51aから蒸気通路45に流出しても水平方向案内筒部42に流入しにくい。また、導出口51aは水平方向案内筒部42の蒸気の流入口42aよりも高い位置に形成されているので、蒸気発生容器31の上部で跳ね上がる湯(湯滴)が導出口51aから蒸気通路45に流出しても水平方向案内筒部42に流入しにくくなっている。さらに、導出口51aは筒形遮蔽部51の周壁の上端よりも下側に形成されているので、筒形遮蔽部51の天井壁下面に付着した湯滴が導出口51aから蒸気通路45に流出しにくくなっている。
【0029】
図9及び図10に示したように、筒形遮蔽部51の下部(下端部)にはフランジ部52との境界部分に湯流入防止部材50の上側の水(湯)を蒸気発生容器31内に戻すための戻し口51bが形成されており、戻し口51bは筒形遮蔽部51の径方向にて水平方向案内筒部42と反対側に配置されている。フランジ部52には筒形遮蔽部51の下端部の境界部分に下側に凹む環状凹部52aが形成されており、フランジ部52及び環状凹部52aは周方向にて水平方向案内筒部42側が高くなり戻し口51bが形成された位置が低くなるように傾斜している。
【0030】
図6に示したように、蒸気発生容器31の後側には水位検知タンク60が立設しており、水位検知タンク60の下部は連通管61によって蒸気発生容器31の下部に連通接続されている。水位検知タンク60にはフロートスイッチを用いた水位センサ(図示省略)が設けられており、水位センサは水位検知タンク60内の水位を検知することで、蒸気発生容器31内の水位を検知している。この実施形態では、水位センサは、水位検知タンク60内すなわち蒸気発生容器31内の上限水位と下限水位とを検出可能としている。
【0031】
水位検知タンク60の上部には給水源から導出された給水管62が接続されており、給水管62にはハウジング11の下部の機械室12内で給水弁(図示省略)が介装されている。給水源から供給される水は、給水弁を開放することにより給水管62を通って水位検知タンク60内に供給され、水位検知タンク60内に供給された水は連通管61を通って蒸気発生容器31に供給される。
【0032】
図11に示したように、加熱調理器10は制御装置70を備えており、制御装置70は、ヒータ26、対流ファン27、温度センサ28、蒸気発生装置30に接続されている。制御装置70は、マイクロコンピュータ(図示省略)を有しており、マイクロコンピュータは、バスを介してそれぞれ接続されたCPU、RAM、ROM及びタイマ(いずれも図示省略)を備えている。
【0033】
制御装置70は、ROMに調理庫20内の食材を加熱調理する調理プログラムを備えている。調理プログラムは、ヒータ26と対流ファン27を作動させて対流する熱風により食材を加熱調理するホットエアーモード調理プログラムと、対流ファン27と蒸気発生装置30を作動させて対流する蒸気を含んだ熱風により食材を加熱調理するスチームモード調理プログラムと、ヒータ26と対流ファン27と蒸気発生装置30を作動させて対流する蒸気を含んだ高温の熱風により食材を加熱調理するコンビモード調理プログラムとの3種類の調理プログラムを備えている。なお、ROMには調理庫20内の設定温度、蒸気量及び調理時間が予め設定された調理プログラムが記憶されているとともに、調理プログラムの調理庫20の設定温度、蒸気量及び調理時間をユーザが設定可能としている。
【0034】
調理プログラムのホットエアーモード調理プログラムを実行したときには、ヒータ26と対流ファン27との作動により、調理庫20内の空気は熱風になって対流し、調理庫20内に収容した食材は対流する熱風によって加熱調理される。また、調理プログラムのコンビモード調理プログラムを実行したときには、ヒータ26と対流ファン27との作動により、調理庫20内の空気は熱風になって対流するとともに、調理庫20内には蒸気発生装置30から蒸気が供給されることで、調理庫20内を対流する熱風は蒸気を含むようになり、調理庫20内に収容した食材は蒸気を含んで対流する熱風によって加熱調理される。
【0035】
スチームモード調理プログラム及びコンビモード調理プログラムを実行するときに、制御装置70は、調理庫20内に蒸気を供給するように蒸気発生装置30の作動を制御している。蒸気発生装置30により蒸気を発生させるときには、誘導加熱コイル34に高周波電流を供給すると、誘導加熱コイル34から発生する磁界の影響により加熱体33の各加熱棒33bに渦電流が流れ、各加熱棒33bは渦電流が流れるときの電気抵抗によって発熱する。
【0036】
蒸気発生容器31内の水は発熱する各加熱棒33bにより加熱されて沸騰し、沸騰した湯は蒸気となって蒸気発生容器31の上部の水面から上昇する。蒸気発生容器31内の上部の水面から上昇する蒸気は、送出口31aから湯流入防止部材50の筒形遮蔽部51内を上昇し、導出口51aから筒形遮蔽部51の外側と上方案内筒部41の内側との間の蒸気通路45に導出される。蒸気通路45に導出された蒸気は水平方向案内筒部42に導かれ、水平方向案内筒部42に導かれた蒸気は蒸気導入口20bから調理庫20内に送出される。
【0037】
蒸気発生容器31内の上部で蒸気を発生させたときには、蒸気発生容器31内の上部で湯が跳ね上がる。蒸気発生容器31の上部には蒸気送出部40の上方案内筒部41内にて水平方向案内筒部42の流入口42aよりも上側に延出して水平方向案内筒部42の流入口42aを隙間を介して塞ぐ筒形遮蔽部51が設けられているので、蒸気発生容器31内の上部で跳ね上がる湯が水平方向案内筒部42に流入しにくい。また、蒸気発生容器31内の上部で跳ね上がる湯の一部が導出口51aから蒸気通路45に流出するものの、筒形遮蔽部51内から蒸気通路45に蒸気を導出させる導出口51aは筒形遮蔽部51の径方向にて水平方向案内筒部42と反対側に配置されているので、導出口51aから蒸気通路45に流出する湯が水平方向案内筒部42内に流入しにくい。
【0038】
蒸気発生容器31内の上部で発生させた蒸気が蒸気通路45を通過するときに、蒸気通路45を形成するための上方案内筒部41の内周面と筒形遮蔽部51の外周面に結露が生じるようになる。上方案内筒部41の内周面と筒形遮蔽部51の外周面に結露によって付着した水滴は筒形遮蔽部51のフランジ部52に流れ落ち、フランジ部52及び内側の環状凹部52aは戻し口51bが下側となるように傾斜しているので、フランジ部52に流れ落ちた水が戻し口51bから蒸気発生容器31内に戻るようになり、フランジ部52の上側に結露による水が溜まりにくい。
【0039】
また、蒸気発生容器31内の上部で発生させた蒸気が蒸気通路45を通過するときに、蒸気通路45を形成するための上方案内筒部41の内周面の特に天井壁41aの下面に結露による水が付着しやすい。上方案内筒部41の天井壁41aは、上方案内筒部41の径方向にて水平方向案内筒部42側が高くて反対側が低くなるように傾斜させているので、上方案内筒部41の天井壁41aの下面に結露によって付着した水は水平方向案内筒部42と反対側の周壁(筒壁)に沿って流れ落ちやすくなり、結露による水が水平方向案内筒部42に流入しにくくなる。
【0040】
蒸気が水平方向案内筒部42を通過するときに、水平方向案内筒部42の内周面にも結露によって水が付着するようになる。水平方向案内筒部42には傾斜部43が設けられているので、水平方向案内筒部42内に結露によって付着した水は傾斜部43の傾斜によって上方案内筒部41内に戻るようになる。上方案内筒部41内に戻った水は筒形遮蔽部51の下端部のフランジ部52に流れ落ちて戻し口51bから蒸気発生容器31内に戻る。さらに、傾斜部43の内周面下部には軸線方向に延びる溝部43aが形成されており、溝部43aは傾斜部43の内周面よりも上方案内筒部41側が低くなるように傾斜しているので、水平方向案内筒部42内に結露によって付着した水は傾斜部43内でも特に溝部43a内に流入して溝部43aの傾斜によって上方案内筒部41内に戻るようになる。上方案内筒部41内に戻った水は筒形遮蔽部51の下端部のフランジ部52に流れ落ちて戻し口51bから蒸気発生容器31内に戻る。このように、蒸気発生容器31の上部で発生させた蒸気を蒸気送出部40によって送出先である調理庫20に送出するときに、蒸気とともに湯が調理庫20に流入するのを防ぐことができる。
【0041】
上記のように構成した加熱調理器10の蒸気発生装置30は、内部に所定量の水を貯えて上端部に蒸気を送出する送出口31aを有した蒸気発生容器31と、蒸気発生容器31内の水を加熱して蒸気を発生させる加熱手段32と、蒸気発生容器31の上端部にて上方に延出して送出口31aから送出される蒸気を上方に案内する上方案内筒部41と、上方案内筒部41を上昇する蒸気を水平方向に隣接する送出先である調理庫20に案内する水平方向案内筒部42とを有して、蒸気発生容器31内の上部で発生した蒸気を送出先に送出する蒸気送出部40と、蒸気発生容器31の上部で発生させた蒸気を調理庫20に送出させつつ沸き上がる湯が調理庫20に流入するのを防ぐ湯流入防止部材50とを備えている。
【0042】
上記のように構成した蒸気発生装置30においては、湯流入防止部材50は、上方案内筒部41内にて水平方向案内筒部42の流入口42aよりも上側に延出して水平方向案内筒部42の流入口42aを隙間を介して塞ぎつつ上方案内筒部41の内周面との間に形成される隙間によって蒸気の通路となる蒸気通路45を形成させる筒形遮蔽部51を備え、筒形遮蔽部51には径方向における水平方向案内筒部42と反対側の位置に筒形遮蔽部51内から蒸気通路45に蒸気を導出させる導出口51aが形成されている。
【0043】
蒸気発生容器31の上部で発生させた蒸気は筒形遮蔽部51内を上昇して導出口51aから蒸気送出部40の上方案内筒部41との間の蒸気通路45を通って水平方向案内筒部42から送出先である調理庫20内に送出される。このとき、蒸気発生容器31の上部で湯が跳ね上がるものの、筒形遮蔽部51内から蒸気通路45に蒸気を導出させる導出口51aは筒形遮蔽部51の径方向にて水平方向案内筒部42、特に水平方向案内筒部42の蒸気の流入口42aと反対側の位置に形成されているので、蒸気発生容器31の上部で跳ね上がる湯は水平方向案内筒部42の蒸気の流入口42aに流入せず、調理庫20内に蒸気とともに湯が送出されないようにすることができる。また、この湯流入防止部材50は、筒形遮蔽部51に導出口51aを形成したものであるので、部品点数が少なくコストが高くならないとともに、蒸気発生容器31の上部にて蒸気送出部40の上方案内筒部41の内側に取り付けるだけであり、メンテナンスをするときの着脱の作業性を良好とすることができる。
【0044】
この蒸気発生装置30においては、筒形遮蔽部51の導出口51aは水平方向案内筒部42の流入口42aよりも高い位置に形成されているので、蒸気発生容器31内の上部で跳ね上がる湯が導出口51aから蒸気通路45に流出しにくくなり、湯が水平方向案内筒部42の流入口42aに流入しにくくなり、調理庫20内に蒸気とともに湯が送出されないようにすることができる。また、筒形遮蔽部51の導出口51aは筒形遮蔽部51の周壁(筒壁)の上端よりも下側に形成されているので、筒形遮蔽部51内で跳ね上がって天井壁の下面に付着した湯が筒形遮蔽部51の周壁に沿って流れ落ちやすくなるので、湯が導出口51aから蒸気通路に流出しにくくなり、湯が水平方向案内筒部42の流入口42aに流入しにくくなり、調理庫20内に蒸気とともに湯が送出されないようにすることができる。
【0045】
蒸気送出部40内に結露によって生じた湯滴(水滴)や、導出口51aから上方案内筒部41内に流入した湯は上方案内筒部41の内側と筒形遮蔽部51の外側との間の蒸気通路45を流れ落ちる。筒形遮蔽部51の下部には蒸気通路45内を流れ落ちる水を蒸気発生容器31内に戻すための戻し口51bが形成されているので、蒸気通路45内を流れ落ちる水は戻し口51bから蒸気発生容器31内に戻るようになる。これにより、上方案内筒部41内の筒形遮蔽部51の下部に設けたフランジ部52の上面に水が溜まるのを防ぐことができる。また、蒸気発生容器31の上部で跳ね上がる湯が戻し口51bから蒸気通路45内に流入するおそれがあるものの、戻し口51bは筒形遮蔽部51の径方向にて水平方向案内筒部42と径方向の反対側に形成されているので、蒸気通路45内に流入した湯は水平方向案内筒部42の蒸気の流入口42aに流入しにくくなり、調理庫20内に蒸気とともに湯が送出されないようにすることができる。
【0046】
筒形遮蔽部51の下端部には外側に拡がるフランジ部52が形成され、フランジ部52の筒形遮蔽部51との境界部分には環状凹部52aが形成され、フランジ部52及び環状凹部52aは周方向にて戻し口51bが形成された位置が低くなるように傾斜している。蒸気通路45からフランジ部52の環状凹部52aに流れ落ちた水は低くなるように傾斜させた位置に形成された戻し口51bに向けて流れて蒸気発生容器31内に戻るようになるので、上方案内筒部41内の筒形遮蔽部51の下部に設けたフランジ部52の上面に水が溜まるのを防ぐことができる。
【0047】
蒸気発生容器31の上部で発生させた蒸気は、筒形遮蔽部51内を上昇して導出口51aから蒸気送出部40の上方案内筒部41との間の蒸気通路45を通り、水平方向案内筒部42から送出先である調理庫20内に送出される。蒸気発生容器31内の上部で発生させた蒸気が蒸気通路45を通過するときに、蒸気通路45を形成するための上方案内筒部41の内周面の特に天井壁41aの下面に結露による水が付着しやすい。上方案内筒部41の天井壁41aは上方案内筒部41の径方向にて水平方向案内筒部42側を高くして反対側が低くなるように傾斜させているので、上方案内筒部41の天井壁41aの下面に結露によって付着した水は水平方向案内筒部42と反対側の周壁(筒壁)に沿って流れ落ちやすくなって、結露による水が水平方向案内筒部42に流入しにくくなり、調理庫20内に蒸気とともに湯が送出されないようにすることができる。
【0048】
水平方向案内筒部42の傾斜部43の内周面下部には軸線方向に延びる溝部43aが形成され、溝部43aを水平方向案内筒部42の傾斜部43の内周面よりも上方案内筒部41側が低くなるように傾斜させている。水平方向案内筒部42内に結露により付着した水は傾斜部43の内周面下部に形成した溝部43aに流入し、溝部43aに流入した水は上方案内筒部41内にてフランジ部52の上側に流れやすくなっている。これにより、水平方向案内筒部42に水が残りにくくなり、調理庫20内に蒸気とともに水が送出されないようにすることができる。
【0049】
上述した加熱調理器10は、調理庫20の食材収容室21にホテルパンと呼ばれるトレイを上下に5段で収容可能としているのに対し、次に説明する加熱調理器10は、トレイを上下に3段で収容可能とした小型の加熱調理器である。図12図14に示した加熱調理器10においては、調理庫20の左右方向の中央部より左側には仕切板23が設けられており、仕切板23は食材収容室21と熱風生成室22とを通風可能に仕切っている。熱風生成室22にはヒータ26と対流ファン27が設けられており、機械室12には蒸気発生装置30が設けられている。図14に示したように、仕切板23にはトレイの左側縁部を支持するレール24aが上下に3段で固定され、調理庫20の右側壁にはトレイの右側縁部を支持するレール25aを上下に3段で備えた支持フレーム25が取り付けられている。
【0050】
上述した調理庫20内にトレイを5段で収容可能とした加熱調理器10においては、図15に示したように、仕切板23は、調理庫20の底壁にて上方に突出して設けた係止突起20dに仕切板23の下端の折曲部に設けた丸孔よりなる係止孔部を係止させ、調理庫20の天井壁にて下方に突出して設けた係止突起20eに仕切板23の上端の折曲部に設けた丸孔よりなる係止孔部を係止させることにより着脱可能に取り付けられている。
【0051】
仕切板23を調理庫20の底壁及び天井壁の係止突起20d,20eから取り外すときには、仕切板23を垂直に持ち上げて調理庫20の底壁の係止突起20dから仕切板23の下端の係止孔部を解離させ(図15(a)から図15(b)の状態にする)、仕切板23の下部を右側に移動させて下方に移動可能な状態とし(図15(b)から図15(c)の状態にする)、仕切板23を右斜め下方に移動させて、調理庫20の天井壁の係止突起20eから仕切板23の上端の係止孔部を解離させ(図15(c)から図15(d)の状態にする)、仕切板23は調理庫20の底壁及び天井壁の係止突起20d,20eから取り外される。
【0052】
また、仕切板23を調理庫20の底壁及び天井壁の係止突起20d,20eに取り付けるときには、仕切板23の上部を左側とし下部を右側となるように傾けた状態とし、調理庫20の天井壁の係止突起20eを仕切板23の上端の係止孔部に差し込みながら仕切板23を持ち上げ(図15(d)から図15(c)の状態にする)、調理庫20の底壁の係止突起20dの上側で仕切板23を垂直に起立させ(図15(c)から図15(b)の状態にする)、調理庫20の底壁の係止突起20dを仕切板23の下端の係止孔部に差し込みながら仕切板23を下方に移動させ(図15(b)から図15(a)の状態にする)、仕切板23は調理庫20の底壁及び天井壁の係止突起20d,20eに取り付けられる。このように、仕切板23を調理庫20の底壁及び天井壁の係止突起20d,20eに差し込んで取り付けるものでは、調理庫20の天井壁と仕切板23の上端との間に形成される通風路23bの間隔が大きくなり、上段に配置されるトレイに対して他の段に配置されるトレイよりも熱風が多く送出され、上下に配置されるトレイの高さ位置で焼きむらが生じるおそれがある。
【0053】
これに対し、調理庫20内にトレイを3段で収容可能とした加熱調理器10の仕切板23においては、図16及び図17に示したように、仕切板23の下端の折曲部23cには前後一対の丸孔よりなる係止孔部23dが形成され、係止孔部23dには調理庫20の底壁に設けた係止突起20dが下側から挿通可能となっている。仕切板23の上端の折曲部23eには仕切板23の上端部に連続して形成された前後一対の長孔よりなる係止孔部23fが形成されており、係止孔部23fには調理庫20の天井壁に設けた係止突起20eが側方(左方)から挿通可能となっている。また、仕切板23の上端部には前側の係止孔部23fに隣接する位置に係止突起20eに係合可能な板ばね部材を用いたストッパ23gが設けられており、ストッパ23gは係止突起20eに係合することによって仕切板23の上部が食材収容室21側に傾くのを防いでいる。
【0054】
仕切板23を調理庫20の底壁及び天井壁の係止突起20d,20eから取り外すときには、調理庫20の天井壁の係止突起20eを仕切板23の上端部のストッパ23gから離脱させ、仕切板23の上部を右側に傾けることで調理庫20の天井壁の係止突起20eから仕切板23の上端部の係止孔部23fを解離させる(図17(a)から図17(b)の状態にする)。この状態から、仕切板23を上方に持ち上げることで調理庫20の底壁の係止突起20dから仕切板23の下端の係止孔部23dを解離させ(図17(b)から図17(c)、仕切板23は調理庫20の底壁及び天井壁の係止突起20d,20eから取り外される。
【0055】
また、仕切板23を調理庫20の底壁及び天井壁の係止突起20d,20eに取り付けるときには、仕切板23の上部を右側に傾けた状態で調理庫20の底壁の係止突起20dに仕切板23の下端の係止孔部23dを上側から差しこむ(図17(c)から図17(b)の状態にする)。次に、仕切板23を垂直に起立させるように仕切板23の上部を左側に回動させながら仕切板23の上端部の係止孔部23fに調理庫20の天井壁の係止突起20eを挿通させ、仕切板23の上端部のストッパ23gを調理庫20の天井壁の係止突起20eに係合させ(図17(b)から図17(a)の状態にする)、仕切板23は調理庫20の底壁及び天井壁の係止突起20d,20eに取り付けられる。
【0056】
このように、仕切板23は上部を前後方向の水平軸線回りに回動させることで調理庫20の底壁及び天井壁の係止突起20d,20eに係止させることができるので、図18に示したように、調理庫20の天井壁と仕切板23の上端との間に形成される通風路23bの間隔が大きくならず、上段に配置されるトレイに対して他の段に配置されるトレイよりも熱風が多く送出されないようなり、上下に配置されるトレイの高さ位置で焼きむらが生じにくくなる。また、仕切板23の上端部に設けた板ばね部材を用いたストッパ23gを調理庫20の天井壁の係止突起20eに係合させているので、仕切板23が対流ファン27による風により細かく振動することによる振動音を抑制することができる。また、係止孔部23fは係止突起20eの径より少し大きな幅となっているため、係止孔部23fの寸法や位置精度が高くないと、係止突起20eが係止孔部23fに係止できないおそれがある。係止孔部23fの幅をさらに大きくしたり、右側の端部に角部を形成することにより、係止突起20eを係止孔部23fに確実に係止させることができるようになる。係止突起20eが係止孔部23fに対して隙間が生じやすくなるものの、ストッパ23gを係止突起20eに係合させることで、係止突起20eが係止孔部23fに対する隙間に起因する仕切板23のがたつきを抑えることができる。
【0057】
次に、仕切板23の第1変形例を説明する。図19に示したように、第1変形例の仕切板23は、仕切板23の上端部に形成した係止孔部23fの折曲部23e側の端部には前方に延びる外れ防止溝23f1が形成されるとともに、仕切板23の下端の折曲部23cに形成した丸孔よりなる係止孔部23dに代えて、仕切板23の下端の折曲部23cと仕切板23の下端部に連続して形成された長孔よりなる前後一対の係止孔部23hを形成し、係止孔部23hの折曲部23c側の端部には前方に延びる外れ防止溝23h1を形成している。係止孔部23fと同様に、係止孔部23hには調理庫20の底壁に設けた係止突起20dが側方(左方)から挿通可能となっている。
【0058】
調理庫20の底壁の係止突起20dを仕切板23の下端部に形成した係止孔部23hに係止させるとともに、調理庫20の天井壁の係止突起20eを仕切板23の上端部に形成した係止孔部23fに係止させた状態で、仕切板23を後側にスライド移動させると、調理庫20の底壁の係止突起20dが仕切板23の下端部の外れ防止溝23h1に係合するとともに、調理庫20の天井壁の係止突起20eが仕切板23の上端部の外れ防止溝23f1に係合する。この状態では、仕切板23は左右方向への移動が規制された状態で調理庫20内の底壁及び天井壁の係止突起20d,20eに取り付けられる。
【0059】
この第1変形例の仕切板23を調理庫20の底壁及び天井壁の係止突起20d,20eから取り外すときには、ストッパ23gを調理庫20の天井壁の係止突起20eに係合させた状態から解離させるとともに、仕切板23を前方にスライド移動させると(図20(a),(b)の状態から(c)の状態にする)、調理庫20の底壁の係止突起20dが外れ防止溝23h1から解離するとともに、調理庫20の天井壁の係止突起20eが外れ防止溝23f1から解離し、仕切板23が右方にスライド移動可能な状態となる。この状態から仕切板23を右方にスライド移動させると、調理庫20の底壁の係止突起20dが仕切板23の下端部の係止孔部23hから解離するとともに、調理庫20の天井壁の係止突起20eが仕切板23の上端部の係止孔部23fから解離し(図20(c)の状態から(d)の状態にする)、仕切板23が調理庫20の底壁及び天井壁の係止突起20d,20eから取り外される。
【0060】
また、仕切板23を調理庫20の底壁及び天井壁の係止突起20d,20eに取り付けるときには、調理庫20の底壁及び天井壁の係止突起20d,20eの右側で仕切板23を左方にスライド移動させると、調理庫20の底壁の係止突起20dが仕切板23の下端部の係止孔部23hに係止するとともに、調理庫20の天井壁の係止突起20eが仕切板23の上端部の係止孔部23fに係止する(図20(d)の状態から(c)の状態にする)。この状態から、仕切板23を後方にスライド移動させると(図20(c)の状態から(a),(b)の状態にする)、調理庫20の底壁の係止突起20dが外れ防止溝23h1に係止するとともに、調理庫20の天井壁の係止突起20eが外れ防止溝23f1に係止し、仕切板23が右方にスライド移動できない状態となる。また、調理庫20の天井壁の係止突起20eにはストッパ23gが係合することで、仕切板23は前方への移動が規制されるようになる。このように、仕切板23が調理庫20の底壁及び天井壁の係止突起20d,20eに取り付けられる。
【0061】
第1変形例の仕切板23は、垂直に起立させた状態で左右にスライド移動させることで調理庫20の底壁及び天井壁の係止突起20d,20eに係止及び解離させることができるので、調理庫20の天井壁と仕切板23の上端との間に形成される通風路23bの間隔が大きくならず、上段に配置されるトレイに対して他の段に配置されるトレイよりも熱風が多く送出されないようなり、上下に配置されるトレイの高さ位置で焼きむらが生じにくくなる。また、仕切板23の上端部に板ばね部材を用いたストッパ23gを設けるようにして調理庫20の天井壁の係止突起20eに係合させるようにしているので、仕切板23が調理庫20の底壁及び天井壁の係止突起20d,20eから不意に外れにくくなるとともに、仕切板23が対流ファン27による風により細かく振動することによる振動音を抑制することができる。この第1変形例の仕切板23においては、防止溝23f1,23h1は係止孔部23f,23hの端部から前方に延出するようにしたものであるが、これに限られるものでなく、防止溝23f1,23h1は係止孔部23f,23hの端部から後方に延出するようにしたものであってもよい。
【0062】
また、この仕切板23の第1変形例においては、仕切板23の下端及び上端の折曲部23c,23eは仕切板23に対して垂直に折り曲げられたものであるが、これに限られるものでなく、図21に示したように、仕切板23の下端及び上端の折曲部23c,23eを仕切板23に対して鋭角(例えば3°~5°)に傾斜させるようにしてもよい。折曲部23c,23eを仕切板23の下端及び上端に対して鋭角に傾斜させたものでは、仕切板23の折曲部23c,23eを調理庫20の底壁及び天井壁の係止突起20d,20eに差し込みやすくすることができるとともに、仕切板23の重心が対流ファン27側に寄ることになり、仕切板23が対流ファン27による風により細かく振動することによる振動音を抑制することができる。
【0063】
図13及び図14に示したように、調理庫20内にトレイを3段で収容可能とした加熱調理器10は、トレイの右側縁部を支持するレール25aを上下に3段で備えた支持フレーム25が調理庫20の右側壁に着脱可能に設けられている。図14及び図22に示したように、支持フレーム25は、トレイの右側縁部を前後に摺動自在に支持する3つのレール25aを上下に3段で備え、3つのレール25aは前後に設けた2つの連結板25bによって連結されている。図23及び図24に示したように、各レール25aは、熱によって変形しやすいホテルパン等のトレイの変形を防ぐために、トレイの右側の縁を下側と上側とで挟むことができるように左右方向に沿った断面形状がコ字形をしている。また、後側の連結板25bの後端は左側に折り曲げた補強部25cが形成されており、後側の連結板25bはこの補強部25cによって熱応力による強度を高くしている。補強部25cには開口部25dが形成されており、開口部25dは調理庫20内を対流する熱風の風量をトレイの高さ位置によって偏りにくくしている。
【0064】
図22及び図23に示したように、連結板25bには調理庫20の右側壁に取り付けるための取付孔25eが形成されており、支持フレーム25は調理庫20の右側壁に設けた取付ピン20fを取付孔25eに係合させることによって調理庫20の右側壁に着脱可能に取り付けられている。図24に示したように、調理庫20の右側壁に設けられた取付ピン20fは、先端の頭部に大径部20gと、基端側に小径部20hとを備えている。支持フレーム25の連結板25bは、小径部20hが取付孔25eに挿通された状態で、大径部20gが取付孔25eの周縁部に係合することにより取付ピン20fから抜け止めされた状態で調理庫20の右側壁に取り付けられている。
【0065】
図22及び図23に示したように、連結板25bの取付孔25eは、取付ピン20fの大径部20gが通過可能な径とした脱着部25fと、大径部20gよりも小さく小径部20hが通過可能な径の係合部25gとを有した所謂だるま穴と呼ばれるものである。取付孔25eは大径部20gの前斜め上側に小径部20hが形成されている。支持フレーム25を調理庫20の左側壁に取り付けるときには、取付ピン20fの大径部20gを取付孔25eの脱着部25fに挿通させ、支持フレーム25を自重により後斜め下側に移動させると、取付ピン20fの小径部20hが取付孔25eの係合部25gの先端側に移動し、取付ピン20fの大径部20gが係合部25gの周囲に係合して、支持フレーム25は調理庫20の左側壁に取り付けられる。この状態で、支持フレーム25は前後方向への移動が規制された状態で調理庫20の左側壁に取り付けられる。
【0066】
調理庫20内で食材を加熱調理しているときに、ホテルパン等のトレイは反り返ることがあり、反り返るトレイは支持フレーム25を持ち上げる方向へ力を付与することになる。取付孔25eは脱着部25fと係合部25gとからなる孔の長手方向が斜めに配置されているので、取付ピン20fが外れる方向へのストロークを垂直方向と前後方向とからなる2方向として長くすることができ、支持フレーム25が熱によって反り返るホテルパン等のトレイによって調理庫20の右側壁の取付ピン20fから外れにくくなる。
【0067】
なお、取付孔25eの形状はこれに限られるものでなく、図25(a)に示したように、取付孔25eは脱着部25fの鉛直方向上側に係合部25gを配置したものであってもよいし、図25(b)に示したように、取付孔25eを菱形としたものであってもよい。
【符号の説明】
【0068】
30…蒸気発生装置、31…蒸気発生容器、31a…送出口、32…加熱手段、40…蒸気送出部、41…上方案内筒部、41a…天井壁、42…水平方向案内筒部、42a…流入口、43a…溝部、45…蒸気通路、50…湯流入防止部材、51…筒形遮蔽部、51a…導出口、51b…戻し口、52…フランジ部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25