(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023160227
(43)【公開日】2023-11-02
(54)【発明の名称】隠し式網戸装置
(51)【国際特許分類】
E06B 9/52 20060101AFI20231026BHJP
【FI】
E06B9/52 B
E06B9/52 N
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022070426
(22)【出願日】2022-04-21
(71)【出願人】
【識別番号】511024997
【氏名又は名称】清展科技股▲分▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100088063
【弁理士】
【氏名又は名称】坪内 康治
(72)【発明者】
【氏名】王 逸民
(57)【要約】 (修正有)
【課題】隠し式網戸装置を提供することにより接続板の設置を取り除き、従来技術における、接続板を取り付ける場合に取り付けの不便及び手間の浪費をもたらすなどの問題を解決し、網戸装置の着脱をより簡単、迅速かつ容易にすることができることである。
【解決手段】隠し式網戸装置は、外枠、少なくとも第1の枠材、第2の枠材及びスクリーンを含み、該第1の枠材、該第2の枠材及び該スクリーンは、該外枠に収容され、該第1の枠材は、該外枠に隣接して設置され、該第1の枠材と該外枠との間に少なくとも1つの枠材着脱構造が設置され、該枠材着脱構造は、少なくとも駆動装置及び固定部材を有し、該枠材着脱構造が掻き、回転又は押圧のうちの1つの方式で操作する場合、該駆動装置は、該固定部材を駆動して、該第1の枠材を該外枠に結合することができる。
【選択図】
図2A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
外枠、少なくとも第1の枠材、第2の枠材及び該第1の枠材と該第2の枠材との間に設置されたスクリーンを含み、該第1の枠材、該第2の枠材及び該スクリーンは、該外枠に収容され、該第1の枠材は、該外枠に隣接して設置され、かつ該第1の枠材と該外枠との間に少なくとも1つの枠材着脱構造が設置され、該枠材着脱構造は、少なくとも駆動装置及び固定部材を有し、該枠材着脱構造が掻き、回転又は押圧のうちの1つの方式で操作する場合、該駆動装置は、該固定部材を駆動して、該第1の枠材を該外枠に結合することができる、ことを特徴とする隠し式網戸装置。
【請求項2】
該外枠は、建具の外枠又は網戸の外枠のうちの1種であってもよく、該第2の枠材は、該外枠内に摺動して動作することができる、ことを特徴とする請求項1に記載の隠し式網戸装置。
【請求項3】
該第1の枠材に第1の収容部が設置され、該第1の収容部に第1の開口部が設置され、該第1の枠材と対向する該外枠に第2の収容部が設置され、該第2の収容部は、第2の開口部を含み、該第2の開口部は、該第1の開口部と対向して設置され、また、該枠材着脱構造は、該第1の枠材の該第1の収容部に設置され、該固定部材は、該第1の枠材の該第1の開口から該外枠の該第2の収容部に伸び込むことができる、ことを特徴とする請求項1に記載の隠し式網戸装置。
【請求項4】
該枠材着脱構造は、少なくとも摺動部材及び支持体を有し、該支持体は、該第1の枠材の該第1の収容部に収容され、該摺動部材は、該支持体に摺動動作することができ、該摺動部材に回転部が設置され、該駆動装置は、該回転部と該支持体との間に設置され、該固定部材は、該回転部に設置され、該摺動部材が摺動するとき、該駆動装置は、該固定部材を一定の角度に回転するように駆動することができる、ことを特徴とする請求項3に記載の隠し式網戸装置。
【請求項5】
該第1の枠材の該摺動部材に対して摺動する経路に貫通孔が設置され、プッシュブロックのうちのプラグが該貫通孔を貫通して該摺動部材に固着される、ことを特徴とする請求項4に記載の隠し式網戸装置。
【請求項6】
該第1の枠材に第1の収容部が設置され、該第1の収容部に第1の開口部が設置され、該第1の枠材と対向する該外枠に第2の収容部が設置され、該第2の収容部は、第2の開口部を含み、該第2の開口部は、該第1の開口部と対向して設置され、また、該枠材着脱構造は、該外枠の該第2の枠材に設置され、該固定部材は、該外枠の該第2の収容部から該第1の枠材の該第1の収容部に伸び込むことができる、ことを特徴とする請求項1に記載の隠し式網戸装置。
【請求項7】
該枠材着脱構造は、少なくとも摺動部材及び支持体を有し、該支持体は、該外枠の該第2の収容部に収容され、該摺動部材は、該支持体上に摺動動作することができ、該摺動部材に回転部が設置され、該回転部と該支持体との間に駆動装置が設置され、該固定部材は、該回転部に設置され、該摺動部材が摺動するとき、該駆動装置は、該固定部材を一定の角度に回転するように駆動することができる、ことを特徴とする請求項6に記載の隠し式網戸装置。
【請求項8】
該外枠の該摺動部材に対して摺動する経路に貫通孔が設置され、プッシュブロックのうちのプラグが該貫通孔を貫通して該摺動部材に固着される、ことを特徴とする請求項7に記載の隠し式網戸装置。
【請求項9】
該駆動装置は、該回転部に周設された複数の歯部及び該支持体に設置された少なくとも1つの駆動凸部を含み、該駆動凸部は、該摺動部材の該回転部が回転する経路に設置され、かつ該回転部の2つの歯部の間に部分的に伸び込む、ことを特徴とする請求項4又は7に記載の隠し式網戸装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、網戸装置に関連し、特に隠し式網戸に装着される構造に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に知られているように、現在、建物の開口に建具を設置する以外に、建具に網戸を増設して室外の土煙又は蚊が室内に入ることを防止する。しかしながら、現在の網戸の場合、早期のパネルタイプ網戸の他に、近年多くの隠し式網戸、例えばロール式網戸及びプリーツ式網戸などが開発され、また隠し式網戸が網を隠すように収納する特性を有するため、隠し式網戸の網が収納された後、建具が網戸の設置により視界を縮小するという問題を有さないと同時に、建具の外観を装飾するなどの効果を有する。
【0003】
しかしながら、現在の隠し式網戸の多くは、ねじ止め方式で建具に固定され、このような技術手段は、常に技術者によって実施する必要がある以外、隠し式網戸が一定の時間使用された後に、故障してメンテナンスするか又は土煙の蓄積により洗浄する必要がある場合、技術者によって取り外されて処理される必要があるため、現在の隠し式網戸は、着脱時に迅速に着脱する効果を達成することができない。
【0004】
そのため、隠し式網戸を着脱しにくいという問題を改善するために、中国台湾特許第M491079号には、プリーツ式網戸装置が開示されており、以下の技術内容が開示されている。複数の接続板を建具の外枠の内縁に先に装着して、接続板に予め設置されたフックブロックにより、プリーツ式網戸の枠材が接続板に隣接するとき、枠材を押圧する方式を介して、枠材を接続板に掛け止めて結合し、更に網戸を迅速に取り付けるという効果を達成し、また、プリーツ式網戸を取り外す場合、枠材を接続板から抜き出すと、取り外すことができ、プリーツ式網戸を取り外しやすいという機能を有する。
【0005】
しかし、上記従来技術は、プリーツ式網戸を着脱しやすいという効果を有するが、使用上に依然として以下の問題があり、それぞれ以下のとおりである。
一、現在多くの建具の外枠の内縁に接続板を予め設置して取り付けて固定する基準がないため、接続板を取り付ける場合、目視ではなく経験的に取り付けて固定するため、プリーツ式網戸の枠材が接続板に掛け止められて結合された後、プリーツ式網戸は常に傾斜して位置が正しくないことがあり、技術者が複数回取り付けて、接続板を正確な位置に固定する必要があるため、取り付けの不便及び工数の浪費を引き起こす。
【0006】
二、更に、従来技術における接続板及びプリーツ式網戸の枠材は、それぞれプラスチックの射出及びアルミニウム材料の押出により成形され、しかし、前述の製造過程において製造された製品は、常に金型の摩耗により公差範囲が大きくなって、接続板及びプリーツ式網戸の枠材を取り付ける場合、常に掛け止めにくいという問題を有するだけでなく、取り付けた後にもきつく掛け止められて取り外されにくいなどの悩みを有する。
【発明の概要】
【0007】
本発明の採用する技術手段は以下のとおりである。隠し式網戸装置は、外枠、少なくとも第1の枠材、第2の枠材及び該第1の枠材と該第2の枠材との間に設置されたスクリーンを含み、該第1の枠材、該第2の枠材及び該スクリーンは、該外枠に収容され、該第1の枠材は、該外枠に隣接して設置され、かつ該第1の枠材と該外枠との間に少なくとも1つの枠材着脱構造が設置され、該枠材着脱構造は、少なくとも駆動装置及び固定部材を有し、該枠材着脱構造が掻き、回転又は押圧のうちの1つの方式で操作する場合、該駆動装置は、該固定部材を駆動して、該第1の枠材を該外枠に結合することができる。
【0008】
本発明の有益な効果は以下のとおりである。本発明の主要な目的は、隠し式網戸装置を提供することにより接続板の設置を取り除き、従来技術における、接続板を取り付ける場合に取り付けの不便及び手間の浪費をもたらすなどの問題を解決し、網戸装置の着脱をより簡単、迅速かつ容易にすることができることである。
【0009】
本発明の別の主要な目的は、指で掻く方式で網戸装置を外枠に迅速に着脱できる枠材着脱構造を提供することにより、従来技術における、掛止方式で2つの枠材を結合すると、取り付け時に掛け止めにくいか又は掛け止め取り付け後に取り外しにくいなどの事情が生じやすいことを改善することである。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の第1の好ましい実施例の斜視図である。
【
図2A】本発明の第1の好ましい実施例の網戸及び枠材着脱構造の分解斜視
図1である。
【
図2B】本発明の第1の好ましい実施例の網戸及び枠材着脱構造の分解斜視
図2である。
【
図3】本発明の第1の好ましい実施例の断面概略図である。
【
図4A】本発明の第1の好ましい実施例の枠材着脱構造のプッシュブロックが上向きに動作する場合の概略図のその1である。
【
図4B】本発明の第1の好ましい実施例の枠材着脱構造のプッシュブロックが上向きに動作する場合の概略図のその2である。
【
図4C】本発明の第1の好ましい実施例の枠材着脱構造のプッシュブロックが上向きに動作する場合の概略図のその3である。
【
図5A】本発明の第1の好ましい実施例の枠材着脱構造のプッシュブロックが下向きに動作する場合の概略図のその1である。
【
図5B】本発明の第1の好ましい実施例の枠材着脱構造のプッシュブロックが下向きに動作する場合の概略図のその2である。
【
図5C】本発明の第1の好ましい実施例の枠材着脱構造のプッシュブロックが下向きに動作する場合の概略図のその3である。
【
図6】本発明の第2の好ましい実施例の断面概略図である。
【
図7A】本発明の第3の好ましい実施例の断面概略図のその1である。
【
図7B】本発明の第3の好ましい実施例の断面概略図のその2である。
【
図8A】本発明の第4の好ましい実施例の断面概略図のその1である。
【
図8B】本発明の第4の好ましい実施例の断面概略図のその2である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1に示すように、本発明の隠し式網戸装置の第1の好ましい実施例であり、本実施例において、該網戸装置(2)は、少なくとも1つの第1の枠材(21)、第2の枠材(22)及びスクリーン(23)を含み、該網戸装置(2)は、外枠(1)に設置されてもよく、該外枠(1)は、建具の外枠又は網戸の外枠のうちの1種であってもよく、かつ方形の枠体又はコ字状の枠体であってもよい。
【0012】
続いて
図1~
図4Cに示すように、複数の該第1の枠材(21)が設置されてもよいが、いくつかの該第1の枠材(21)が設置されても、その実施態様は、いずれも該第1の枠材(21)の応用範囲を逸脱しない。したがって、説明を簡略化するために、本実施例において、該第1の枠材(21)を説明し、他の態様についての説明を省略する。また、該第1の枠材(21)及び該第2の枠材(22)は、該外枠(1)内に収容されてもよく、該第1の枠材(21)は、該外枠(1)に隣接し、かつ少なくとも第1の収容部(211)を有し、
図2A、
図2B及び
図3に示すように、該第1の収容部(211)に第1の開口部(212)が設置され、また、該第1の枠材(21)に隣接する該外枠(1)に第2の収容部(11)が設置され、かつ該第2の収容部(11)に第2の開口部(12)が設置され、該第2の開口部(12)は、該第1の枠材(21)の該第1の開口部(212)と連通し、また、該第1の枠材(21)の少なくとも一端に折り返し部材(24)が設置され、
図2A又は
図2Bに示すように、該折り返し部材(24)の一端は、該第1の枠材(21)の該第1の収容部(211)に伸び込み、かつ微調整台(25)又は枠材着脱構造(3)のうちの1種が連結され、
図2Aにおいて該折り返し部材(24)が該第1の枠材(21)の該第1の収容部(211)に伸び込んだ一端は該微調整台(25)に連結され、該微調整台(25)は、更に該枠材着脱構造(3)に接続され、これに対して
図2Bにおいて該折り返し部材(24)が該第1の枠材(21)の該第1の収容部(211)に伸び込んだ一端は、該枠材着脱構造(3)に連結され、該枠材着脱構造(3)は、更に該微調整台(25)に接続され、また、該第2の枠材(22)は、該外枠(1)内に摺動して動作することができ、該スクリーン(23)が該第1の枠材(21)と該第2の枠材(22)との間に設置されるため、該第2の枠材(22)が該外枠(1)内に摺動する場合、該スクリーン(23)は、収納及び展開などの動作を実行することにより、該外枠(1)の具備する開口を開閉することができ、また、該スクリーン(23)に少なくとも1つのコード(26)が穿設され、
図2A及び
図2Bに示すように、該コード(26)が該第2の枠材(22)及び該外枠(1)の横材を貫通した後(図示せず)、該折り返し部材(24)の案内により該コード(26)が該微調整台(25)に入り込み、該微調整台(25)の歯車(251)に結ばれ、該歯車(251)の噛合係止により該コード(26)の緩みが調整される。
【0013】
更に
図2A、
図2B及び
図3に示すように、該枠材着脱構造(3)は、該外枠(1)と該第1の枠材(21)との間に設置され、該枠材着脱構造(3)は、支持体(31)及び摺動部材(32)を含み、本実施例において、該支持体(31)は、該第1の枠材(21)の該第1の収容部(211)内に収容され、かつ該折り返し部材(24)と結合することができるか、或いは、該折り返し部材(24)又は該微調整台(25)の間に固設され、或いは、直接的に固定の方式で該支持体(31)を該第1の収容部(211)に固定し、また、
図2A、
図2B及び
図3に示すように、該支持体(31)は、少なくとも中空部(311)を有し、該摺動部材(32)は、該支持体(31)の該中空部(311)内に摺動可能に設置され、また、該摺動部材(32)に回転部(321)が設置され、該回転部(321)の一端は、該支持体(31)の該中空部(311)から外部に一定の距離突出し、かつ該回転部(321)の該突出した端部に少なくとも1つの固定部材(322)が設置され、
図3に示すように、該固定部材(322)は、該第1の枠材(21)の該第1の開口部(212)及び該外枠(1)の該第2の開口部(12)を介して該外枠(1)の該第2の収容部(11)内に伸び込む。
【0014】
図2A、
図2B、
図3及び
図4A~
図4Cに示すように、該摺動部材(32)の該回転部(321)と該支持体(31)の該中空部(311)との間に駆動装置(4)が設置され、該駆動装置(4)は、該回転部(321)の周縁に周設された複数の歯部(41)及び該支持体(31)に設置された少なくとも1つの駆動凸部(42)を含み、該駆動凸部(42)は、該摺動部材(32)の該回転部(321)の回転する経路に設置され、該駆動凸部(42)の前縁が該駆動装置(4)の該2つの歯部(41)の間に伸び込むことにより、該摺動部材(32)が摺動する場合(
図4A中の矢印で示すとおりである)、該駆動装置(4)の該駆動凸部(42)は、該歯部(41)を好適に駆動し、更に該回転部(321)を回転させることができ(
図4B中の回転部(321)上の矢印で示すとおりである)、該固定部材(322)を同期連動させて一定の角度回転させ、更に該固定部材(322)を該外枠(1)の該第2の開口部(12)の両側のフラップ(13)と当接結合することにより該第1の枠材(21)を該外枠(1)の一側に固着することができ(
図3及び
図4Cに示すとおりである)、更に
図2A又は
図2Bに示すように、該摺動部材(32)の摺動動作を容易に駆動するために、該支持体(31)の該中空部(311)が該摺動部材(32)に対して摺動する経路に第1の貫通孔(313)が設置され、かつ該第1の枠材(21)の該第1の貫通孔(313)に対向する箇所に第2の貫通孔(213)が設置され、プッシュブロック(214)のプラグ(216)は、該第1の枠材(21)の該第2の貫通孔(213)及び該支持体(31)の該第1の貫通孔(313)を貫通し、更に該摺動部材(32)の結合孔(323)に固着されることにより、該プッシュブロック(214)がプッシュされるとき、該摺動部材(32)を摺動するように駆動することができ、該駆動装置(4)が該回転部(321)を連動させて一定の角度回転させることができる。
【0015】
また、
図5A~
図5Cに示すように、該第1の枠材(21)を該外枠(1)から取り外しようとする場合、該プッシュブロック(214)を下向きに掻くだけで、前述の図中の矢印に示すように、該摺動部材(32)を下向きに摺動させる過程において、その上の該固定部材(322)が該駆動装置(4)の逆方向の駆動により反転して動作して元の態様に戻ることにより、該固定部材(322)が該外枠(1)の該第2の開口部(12)の両側のフラップ(13)に当接せず、この場合、該第1の枠材(21)が該外枠(1)に固着されず、該第1の枠材(21)を該外枠(1)から取り外すことができ、かつ取り外す過程において、該固定部材(322)が順に該外枠(1)の該第2の開口部(12)及び該第1の枠材(21)の該第1の開口部(212)を通過して、該第1の枠材(21)を該外枠(1)から容易に取り外すことができ、これにより、前述の内容から分かるように、本実施例において、指で該プッシュブロック(214)を上向き、下向きに掻くだけで、該第1の枠材(21)を簡単かつ迅速に該外枠(1)に固着するか又は該外枠(1)から着脱することができるため、従来技術における、接続板を取り付ける時に取り付けの不便及び作業時間の浪費をもたらすなどの問題を解決することができ、また、従来技術における、掛止方式で2つの枠材を結合すると、取り付け時に掛け止めにくいか又は掛け止め取り付け後に取り外しにくいなどの事情がない。
【0016】
更に
図2A及び
図2Bに示すように、該第1の枠材(21)の該プッシュブロック(214)に対して摺動する経路に孔(217)が設置され、該枠体着脱構造(3)の該支持体(31)の該孔(217)に対向する位置に表示ボス(33)が設置されることにより、該枠体着脱構造(3)の該支持体(31)が該第1の枠材(21)の該第1の収容部(211)内に取り付けられる場合、該表示凸柱(33)が該第1の枠材(21)の該孔(217)内に好適に設置され、該枠材着脱構造(3)が該第1の枠材(21)を該外枠(1)に当接結合する場合、該プッシュブロック(214)が該孔(217)及び該表示ボス(33)を好適に覆うことができ、これに基づいて消費者が判断して該第1の枠材(21)と該外枠(1)とが当接結合状態にあると分かることができ、また、該プッシュブロック(214)が再び摺動して該孔(217)及びその内の該表示ボス(33)を露出させると、消費者が該第1の枠材(21)と該外枠(1)とが分離態様にあり、取り外ることができると分かることができ、しかし、本実施例において、消費者の判断の根拠となるものは、孔(217)及び該表示ボス(33)の組立態様に限定されるものではなく、わずかに凹むか、わずかに突出するか又は標識結合状態をマークする文字の巻印の構造又は対象であれば、いずれも本実施例の応用範囲に属する。
【0017】
図6に示すように、本発明の第2の好ましい実施例であり、第1の好ましい実施例との相違点は以下のとおりである。該支持体(31)は、該外枠(1)の該第2の収容部(11)内に収容され、該摺動部材(32)の該固定部材(322)は、該外枠(1)の該第2の開口部(112)及び該第1の枠材(21)の該第1の開口部(212)を介して該第1の枠材(21)の該第1の収容部(111)内に挿入され、該外枠(1)の該支持体(31)の該第1の貫通孔(313)に対向する位置に第3の貫通孔(14)が設置され、該プッシュブロック(214)の該プラグ(216)は、該外枠(1)の該第3の貫通孔(114)及び該支持体(31)の該第1の貫通孔(313)を穿設され、更に該摺動部材(32)の該結合孔(323)に固着され、これにより、本実施例の操作方式は、上記第1の好ましい実施例と同様であり、同様に、該外枠(1)上の該プッシュブロック(214)を上向きにプッシュすると、該回転部(321)上の該固定部材(322)を一定の角度回転させることができるだけでなく、該固定部材(322)を該第1の枠材(21)の該第1の開口部(212)の両側のフラップ(215)と当接させることができ、更に該第1の枠材(21)を該外枠(1)の一側にクランプし、そして該プッシュブロック(214)を下向きに掻くと、該摺動部材(32)が逆方向に摺動する過程において、該固定部材(322)が反転して元の態様を呈して、該固定部材(322)が該第1の枠材(21)の該第1の開口部(212)の両側のフラップ(215)に当接せず、該第1の枠材(21)が該外枠(1)と固着されず、この場合、該第1の枠材(21)を該外枠(1)から取り外すことができ、これにより、前述の内容から分かるように、本実施例は、第1の好ましい実施例と同様であり、指で該プッシュブロック(214)を上向き、下向きに掻くだけで、該第1の枠材(21)を容易に該外枠(1)に固着するか又は該外枠(1)から取り外すことができ、第1の好ましい実施例と同様に操作しやすいという効果を有し、また、該外枠(1)が該プッシュブロック(214)に対して摺動する経路にも結合/又は未結合の態様をマークする構造又は対象が設置されるため、本実施例の使用は実用的で容易になる。
【0018】
図7A及び
図7Bに示すように、本発明の隠し式網戸装置の第3の好ましい実施例であり、第1の及び第2の好ましい実施例との相違点は以下のとおりである。該枠材着脱構造(6)は、少なくとも回し部材(61)及び固定部材(62)を有し、該回し部材(61)は、該第1の枠材(21)の予め設置された第4の貫通孔(27)に穿設され、かつ該回し部材(61)の該第1の枠材(21)の外部に突出する一端にノブ(611)が設置され、該回し部材(61)の該第1の枠材(21)の該第1の収容室(211)内に延設された他端にねじ部材(612)が設置され、かつ該ねじ部材(612)に雄ねじ(613)が設置され、該固定部材(62)はねじ孔(621)を有し、該固定部材(62)は該ねじ孔(621)により該ねじ部材(612)の該雄ねじ(613)に螺設され、該回し部材(61)の該ノブ(611)を順方向に回転すると(
図7Aを参照)、該固定部材(62)は、該外枠(1)の予め設置された第1の掛止溝(15)に伸び込み、更に該第1の枠材(21)を該外枠(1)に結合することができ、また、
図7Bに示すように、該回し部材(61)の該ノブ(611)を逆方向に回転すると、該固定部材(62)は、該外枠(1)の該第1の掛止溝(15)から退出し、該第1の枠材(21)を該外枠(1)から簡単に取り外すことができる。
【0019】
図8A及び
図8Bに示すように、本発明の隠し式網戸装置の第4の好ましい実施例であり、第1の~第3の好ましい実施例との相違点は以下のとおりである。該枠材着脱構造(7)は、少なくとも押圧部材(71)、摺動スリーブ(72)及び回転ディスク(73)を有し、該押圧部材(71)は、該第1の枠材(21)の外部に突出し、ロッド本体(711)を有し、該ロッド本体(711)は、該第1の枠材(21)の予め設置された該第5の貫通孔(28)を穿設され、更に該第1の枠材(21)の該第1の収容室(211)内に予め設置されたキャビティ(218)に入り、該キャビティ(218)は、出口(219)を有し、また、該摺動スリーブ(72)は、該押圧部材(71)の該キャビティ(218)に収容された該ロッド本体(711)に外挿され、かつ該摺動スリーブ(72)の周円に少なくとも1つの摺動溝(721)が設置され、また、該摺動スリーブ(72)の一端に複数の一方向の摺動爪(722)が設置され、また、該回転ディスク(73)は、該摺動スリーブ(72)の該摺動爪(722)が設置された端部に対向して設置され、該回転ディスク(73)に複数の掛止凸リブ(731)が設置され、該掛止凸リブ(731)は、該摺動スリーブ(72)の該摺動溝(721)内に摺動でき、かつ該回転ディスク(73)の一端に軸棒(733)が設置され、該軸棒(733)は、該キャビティ(218)の出口(219)から延出し、該軸本体(733)の該出口(219)から延出した端部に固定部材(734)が設置され、また、該軸本体(733)に弾性組立体(735)が外挿され、以上より、本実施例を使用する場合、該押圧部材(71)を押圧して、該回転ディスク(73)を下り、そして該回転ディスク(73)上の該掛止凸リブ(731)を該摺動スリーブ(72)の該摺動溝(721)の外部に離脱させるとき、該掛止凸リブ(731)の頂部の斜面は、該摺動スリーブ(72)の該摺動爪(722)と接触して径方向力を生成して、該回転ディスク(73)を一定の角度回転させることにより、該掛止凸リブ(731)は、該摺動スリーブ(72)の該摺動爪(722)に当接することができ、このとき、該固定部材(734)は、該外枠(1)の該第1の掛止溝(15)内に伸び込み、更に該第1の枠材(21)を該外枠(1)に結合し、
図8Aを参照する。また、該押圧部材(71)を更に押圧すると、該回転ディスク(73)上の該掛止凸リブ(731)は、該弾性組立体(735)の復帰弾力の作用で再び該摺動スリーブ(72)の該摺動溝(721)内に入り、かつ該回転ディスク(73)上の該固定部材(734)を該外枠(1)の該第1の掛止溝(15)から退出させることにより、該外枠(1)は、該第1の枠材(21)と結合せず、このとき、該第1の枠材(21)は、該外枠(1)から迅速で簡単に取り外されるように動作し、
図8Bを参照する。また、上記第3の及び第4の実施例における該枠材着脱構造(6)、(7)は、該外枠(1)に配設されてもよく、その動作の方式及びその達成する機能は、本実施例と同様であるため、説明を省略する。
【0020】
前述したものは、本発明の好ましい実施例に過ぎず、本発明の特徴を限定するものではなく、本発明に関連する技術手段、創造原理の再発明は、依然として本発明の範囲に属するため、本発明の図面及び明細書の前記内容は、本発明の実施の範囲を限定するものではなく、当業者であれば、本発明の精神と範囲から逸脱することなく行われた均等変化と修飾がいずれも本発明の特許範囲内に含まれるべきであることは合理的である。