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特開2023-160706サービス予約装置およびサービス予約プログラム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023160706
(43)【公開日】2023-11-02
(54)【発明の名称】サービス予約装置およびサービス予約プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/02 20120101AFI20231026BHJP
【FI】
G06Q10/02
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022141311
(22)【出願日】2022-09-06
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-01-23
(31)【優先権主張番号】P 2022071206
(32)【優先日】2022-04-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】522165669
【氏名又は名称】株式会社イー・バカンス
(74)【代理人】
【識別番号】100146950
【弁理士】
【氏名又は名称】南 俊宏
(72)【発明者】
【氏名】西山 雅史
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA03
(57)【要約】      (修正有)
【課題】実施日時の直前にサービスを割引価格で販売しても価格の値崩れを生じるおそれを低くし、利用者の購入確率を高める。
【解決手段】サービス予約装置において、受付状況送信部102は、利用者端末から送信されるサービスの利用条件を、その利用条件を満たすサービスを提供可能な提供者によって使用される提供者端末に対して送信する。提供条件受付部103は、利用条件を受信した提供者端末から送信されるサービスの提供条件を受け付ける。提供条件送信部104は、利用条件を送信した利用者端末に対して所定の条件を満たす提供条件の一覧を送信する送信日を、各提供条件に含まれるサービスの実施日に基づいて予め決定し、提供条件の一覧を送信日に作成し、作成した提供条件の一覧を利用者端末に1回以上送信し、提供条件の一覧を2回以上送信する場合、送信される各提供条件に含まれるサービスの価格を前回送信時の価格より低い価格に設定する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サービスの利用を希望する複数の利用者によって使用される各利用者端末から送信される当該サービスの利用条件を受け付ける利用条件受付部と、
前記利用条件受付部が前記各利用条件を受け付けたときに、前記各利用条件を満たすサービスを提供可能な提供者によって使用される提供者端末に対して前記各利用条件を送信する受付状況送信部と、
前記受付状況送信部によって送信された各利用条件を受信した提供者端末から送信されるサービスの提供条件であって当該サービスが実施される実施日と当該サービスの価格とを含む当該提供条件を受け付ける提供条件受付部と、
前記提供条件受付部によって受け付けられた提供条件を示す提供条件情報が登録される提供条件登録部と、
第1の前記利用条件を送信した利用者端末に対して前記提供条件登録部に登録されている各提供条件情報によって示される提供条件であって所定の条件を満たす当該提供条件の一覧を送信する送信日を、当該所定の条件を満たす各提供条件に含まれるサービスの実施日に基づいて予め決定し、当該所定の条件を満たす提供条件の一覧を当該送信日に作成し、当該第1の利用条件を送信した利用者端末に対して当該作成した提供条件の一覧を1回以上送信し、当該提供条件の一覧を2回以上送信する場合には、当該提供条件の一覧の送信日と当該提供条件の一覧に含まれる各提供条件に基づくサービスの実施日との間隔が所定の日数以下であるとき、送信される当該各提供条件に含まれるサービスの価格を前回送信時の価格より低い価格に設定する提供条件送信部と、
前記提供条件送信部によって送信された提供条件の一覧を受信した利用者端末から送信される予約依頼であって当該提供条件の一覧に含まれる提供条件に基づくサービスの予約依頼を受け付ける予約受付部と、
を備えるサービス予約装置。
【請求項2】
前記所定の条件を満たす提供条件が、前記受付状況送信部によって送信された第1の利用条件を受信した各提供者端末から送信された提供条件である請求項1に記載のサービス予約装置。
【請求項3】
前記第1の利用条件を示す利用条件情報と、前記利用者端末から送信された第2の利用条件を示す利用条件情報とが登録された利用条件登録部を備え、
前記提供条件送信部が、前記利用条件登録部にそれぞれ登録されている前記第1の利用条件を示す利用条件情報と前記第2の利用条件を示す利用条件情報とに基づいて前記第2の利用条件が前記第1の利用条件と同一であるか否か、および類似であるか否かを判定し、
前記所定の条件を満たす提供条件が、更に、前記第1の利用条件と同一または類似であると判定された前記第2の利用条件であって前記受付状況送信部によって送信された前記第2の利用条件を受信した提供者端末から送信された提供条件を含む、
請求項2に記載のサービス予約装置。
【請求項4】
前記提供条件登録部に、前記第1の利用条件を受信した各提供者端末から送信された各提供条件を示す提供条件情報と、前記利用者端末から送信された第2の利用条件を受信した各提供者端末から送信された各提供条件を示す提供条件情報とが登録されており、
前記提供条件送信部が、前記提供条件登録部にそれぞれ登録されている前記第1の利用条件を受信した各提供者端末から送信された各提供条件を示す提供条件情報と前記第2の利用条件を受信した各提供者端末から送信された各提供条件を示す提供条件情報とに基づいて前記第2の利用条件を受信した各提供者端末から送信された各提供条件が前記第1の利用条件を受信した各提供者端末から送信された各提供条件のいずれかと類似であるか否かを判定し、
前記所定の条件を満たす提供条件が、更に、前記第1の利用条件を受信した各提供者端末から送信された各提供条件のいずれかと類似であると判定された、前記第2の利用条件を受信した各提供者端末から送信された提供条件を含む、
請求項2に記載のサービス予約装置。
【請求項5】
前記第1の利用条件を示す利用条件情報が登録された利用条件登録部を備え、
前記提供条件送信部が、前記利用条件登録部に登録されている前記第1の利用条件を示す利用条件情報と前記提供条件登録部に登録されている各提供条件情報とに基づいて当該各提供条件情報よって示される提供条件が前記第1の利用条件と同一であるか否か、および類似であるか否かを判定し、
前記所定の条件を満たす各提供条件が、前記第1の利用条件と同一または類似と判定された提供条件である、
請求項1に記載のサービス予約装置。
【請求項6】
コンピュータを、
サービスの利用を希望する複数の利用者によって使用される各利用者端末から送信される当該サービスの利用条件を受け付ける利用条件受付手段、
前記利用条件受付手段が前記各利用条件を受け付けたときに、前記各利用条件を満たすサービスを提供可能な提供者によって使用される提供者端末に対して前記各利用条件を送信する受付状況送信手段、
前記受付状況送信手段によって送信された各利用条件を受信した提供者端末から送信されるサービスの提供条件であって当該サービスが実施される実施日と当該サービスの価格とを含む当該提供条件を受け付ける提供条件受付手段、
前記提供条件受付手段によって受け付けられた提供条件を示す提供条件情報が登録される提供条件登録手段、
第1の前記利用条件を送信した利用者端末に対して前記提供条件登録手段に登録されている各提供条件情報によって示される提供条件であって所定の条件を満たす当該提供条件の一覧を送信する送信日を、当該所定の条件を満たす各提供条件に含まれるサービスの実施日に基づいて予め決定し、当該所定の条件を満たす提供条件の一覧を当該送信日に作成し、当該第1の利用条件を送信した利用者端末に対して当該作成した提供条件の一覧を1回以上送信し、当該提供条件の一覧を2回以上送信する場合には、当該提供条件の一覧の送信日と当該提供条件の一覧に含まれる各提供条件に基づくサービスの実施日との間隔が所定の日数以下であるとき、送信される当該各提供条件に含まれるサービスの価格を前回送信時の価格より低い価格に設定する提供条件送信手段、
前記提供条件送信部によって送信された提供条件の一覧を受信した利用者端末から送信される予約依頼であって当該提供条件の一覧に含まれる提供条件に基づくサービスの予約依頼を受け付ける予約受付手段、
として機能させるためのサービス予約プログラム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サービスについて一種のリバースオークションを行うサービス予約装置およびサービス予約プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
ある商品を買う者が売り手の間で価格入札を行わせて、最も安い価格を入札した者から購入を決定する(すなわち、買い手が売り手を選定する。)リバースオークションが知られている(例えば、非特許文献1参照)。
【0003】
そして、特許文献1には、一種のリバースオークションを行うサービス予約システムが記載されている。このサービス予約システムは、サービス利用者から所定のエリア内の複数のサービス提供者にサービスに関するアンケートを送信し、複数のサービス提供者からサービス利用者にそのアンケートに対する回答メッセージを送信し、回答メッセージの結果に基づいてサービス利用者が選定した少なくとも1つのサービス提供者に対して申込メッセージを送信し、申込メッセージに対する受け入れ可能メッセージを最初に送信したサービス提供者との予約成立を許可する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2021-96671号公報
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】「リバースオークション」、[online]、フリー百科事典ウィキペディア、[令和4年4月5日検索]、インターネット<https://ja.wikipedia.org/wiki/リバースオークション>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
サービスの提供者は、サービスに空きがあって売れ残りが予測されるとき、サービス実施日時の直前に価格を割り引くことによりサービスを利用する利用者の購入確率を高めてサービスの販売に結び付けることができる。
しかし、サービス実施日時の直前にサービスの価格を割り引いて販売すると、利用者は利用開始時間まで待てば安く購入できると考えるようになり、定価で購入しなくなるおそれがある。すなわち、価格を割り引いて販売すると、価格の値崩れが生じやすい。
【0007】
また、提供者は価格を割り引くにしてもできるだけ高く販売したい。
しかし、割引率が低いと割引価格でも利用者が購入せず、サービスが売れ残るおそれがある。
【0008】
本発明の目的は、サービス実施日時の直前にサービスを割引価格で販売しても価格の値崩れを生じるおそれが低く、利用者の購入確率を高めることができるサービス予約装置およびサービス予約プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明のサービス予約装置は、
サービスの利用を希望する複数の利用者によって使用される各利用者端末から送信される当該サービスの利用条件を受け付ける利用条件受付部と、
前記利用条件受付部が前記各利用条件を受け付けたときに、前記各利用条件を満たすサービスを提供可能な提供者によって使用される提供者端末に対して前記各利用条件を送信する受付状況送信部と、
前記受付状況送信部によって送信された各利用条件を受信した提供者端末から送信されるサービスの提供条件であって当該サービスが実施される実施日と当該サービスの価格とを含む当該提供条件を受け付ける提供条件受付部と、
前記提供条件受付部によって受け付けられた提供条件を示す提供条件情報が登録される提供条件登録部と、
第1の前記利用条件を送信した利用者端末に対して前記提供条件登録部に登録されている各提供条件情報によって示される提供条件であって所定の条件を満たす当該提供条件の一覧を送信する送信日を、当該所定の条件を満たす各提供条件に含まれるサービスの実施日に基づいて予め決定し、当該所定の条件を満たす提供条件の一覧を当該送信日に作成し、当該第1の利用条件を送信した利用者端末に対して当該作成した提供条件の一覧を1回以上送信し、当該提供条件の一覧を2回以上送信する場合には、当該提供条件の一覧の送信日と当該提供条件の一覧に含まれる各提供条件に基づくサービスの実施日との間隔が所定の日数以下であるとき、送信される当該各提供条件に含まれるサービスの価格を前回送信時の価格より低い価格に設定する提供条件送信部と、
前記提供条件送信部によって送信された提供条件の一覧を受信した利用者端末から送信される予約依頼であって当該提供条件の一覧に含まれる提供条件に基づくサービスの予約依頼を受け付ける予約受付部と、
を備える。
【0010】
好ましくは、本発明のサービス予約装置は、
前記所定の条件を満たす提供条件が、前記受付状況送信部によって送信された第1の利用条件を受信した各提供者端末から送信された提供条件である。
【0011】
好ましくは、本発明のサービス予約装置は、
前記第1の利用条件を示す利用条件情報と、前記利用者端末から送信された第2の利用条件を示す利用条件情報とが登録された利用条件登録部を備え、
前記提供条件送信部が、前記利用条件登録部にそれぞれ登録されている前記第1の利用条件を示す利用条件情報と前記第2の利用条件を示す利用条件情報とに基づいて前記第2の利用条件が前記第1の利用条件と同一であるか否か、および類似であるか否かを判定し、
前記所定の条件を満たす提供条件が、更に、前記第1の利用条件と同一または類似であると判定された前記第2の利用条件であって前記受付状況送信部によって送信された前記第2の利用条件を受信した提供者端末から送信された提供条件を含む。
【0012】
好ましくは、本発明のサービス予約装置は、
前記提供条件登録部に、前記第1の利用条件を受信した各提供者端末から送信された各提供条件を示す提供条件情報と、前記利用者端末から送信された第2の利用条件を受信した各提供者端末から送信された各提供条件を示す提供条件情報とが登録されており、
前記提供条件送信部が、前記提供条件登録部にそれぞれ登録されている前記第1の利用条件を受信した各提供者端末から送信された各提供条件を示す提供条件情報と前記第2の利用条件を受信した各提供者端末から送信された各提供条件を示す提供条件情報とに基づいて前記第2の利用条件を受信した各提供者端末から送信された各提供条件が前記第1の利用条件を受信した各提供者端末から送信された各提供条件のいずれかと類似であるか否かを判定し、
前記所定の条件を満たす提供条件が、更に、前記第1の利用条件を受信した各提供者端末から送信された各提供条件のいずれかと類似であると判定された、前記第2の利用条件を受信した各提供者端末から送信された提供条件を含む。
【0013】
好ましくは、本発明のサービス予約装置は、
前記第1の利用条件を示す利用条件情報が登録された利用条件登録部を備え、
前記提供条件送信部が、前記利用条件登録部に登録されている前記第1の利用条件を示す利用条件情報と前記提供条件登録部に登録されている各提供条件情報とに基づいて当該各提供条件情報よって示される提供条件が前記第1の利用条件と同一であるか否か、および類似であるか否かを判定し、
前記所定の条件を満たす各提供条件が、前記第1の利用条件と同一または類似と判定された提供条件である。
【0014】
また、本発明のサービス予約プログラムは、
コンピュータを、
サービスの利用を希望する複数の利用者によって使用される各利用者端末から送信される当該サービスの利用条件を受け付ける利用条件受付手段、
前記利用条件受付手段が前記各利用条件を受け付けたときに、前記各利用条件を満たすサービスを提供可能な提供者によって使用される提供者端末に対して前記各利用条件を送信する受付状況送信手段、
前記受付状況送信手段によって送信された各利用条件を受信した提供者端末から送信されるサービスの提供条件であって当該サービスが実施される実施日と当該サービスの価格とを含む当該提供条件を受け付ける提供条件受付手段、
前記提供条件受付手段によって受け付けられた提供条件を示す提供条件情報が登録される提供条件登録手段、
第1の前記利用条件を送信した利用者端末に対して前記提供条件登録手段に登録されている各提供条件情報によって示される提供条件であって所定の条件を満たす当該提供条件の一覧を送信する送信日を、当該所定の条件を満たす各提供条件に含まれるサービスの実施日に基づいて予め決定し、当該所定の条件を満たす提供条件の一覧を当該送信日に作成し、当該第1の利用条件を送信した利用者端末に対して当該作成した提供条件の一覧を1回以上送信し、当該提供条件の一覧を2回以上送信する場合には、当該提供条件の一覧の送信日と当該提供条件の一覧に含まれる各提供条件に基づくサービスの実施日との間隔が所定の日数以下であるとき、送信される当該各提供条件に含まれるサービスの価格を前回送信時の価格より低い価格に設定する提供条件送信手段、
前記提供条件送信部によって送信された提供条件の一覧を受信した利用者端末から送信される予約依頼であって当該提供条件の一覧に含まれる提供条件に基づくサービスの予約依頼を受け付ける予約受付手段、
として機能させる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、事前にサービス利用日時を登録してそのサービスを利用する特定の利用者に限り割引価格を伝えることが出来るため、サービス実施日時の直前にサービスを割引価格で販売しても通常価格の値崩れを生じるおそれが低く、サービス実施日時の直前にサービスに空きがあって売れ残りが予測される商材の購入確率を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の実施形態に係るサービス予約システムの構成の一例を示す図である。
図2】本発明の第1の実施形態に係るサービス予約装置の構成の一例を示す図である。
図3】利用者テーブルの構成の一例を示す図である。
図4】提供者テーブルの構成の一例を示す図である。
図5】ホテルの予約についての利用条件テーブルの構成の一例を示す図である。
図6】ホテルの予約についての提供条件テーブルの構成の一例を示す図である。
図7】航空機の予約についての利用条件テーブルの構成の一例を示す図である。
図8】航空機の予約についての提供条件テーブルの構成の一例を示す図である。
図9】本発明の第1の実施形態に係るサービス予約装置における予約処理の流れの一例を示す図である。
図10】ホテルの予約についての利用条件入力画面の一例を示す図である。
図11】航空機の予約についての利用条件入力画面の一例を示す図である。
図12】ホテルの予約における提供条件入力画面の一例を示す図である。
図13】航空機の予約における提供条件入力画面の一例を示す図である。
図14】送信日・割引率テーブルの一例を示す図である。
図15】提供条件送信部が利用者端末にホテルの予約に関する提供条件の一覧を最初に送信する場合における提供条件一覧画面の例を示す図である。
図16】提供条件送信部が利用者端末にホテルの予約に関する提供条件の一覧を2回目に送信する場合における提供条件一覧画面の例を示す図である。
図17】提供条件送信部が利用者端末にホテルの予約に関する提供条件の一覧を3回目に送信する場合における提供条件一覧画面の例を示す図である。
図18】提供条件送信部が利用者端末に航空機の予約に関する提供条件の一覧を最初に送信する場合における提供条件一覧画面の例を示す図である。
図19】提供条件送信部が利用者端末に航空機の予約に関する提供条件の一覧を2回目に送信する場合における提供条件一覧画面の例を示す図である。
図20】提供条件送信部が利用者端末に航空機の予約に関する提供条件の一覧を3回目に送信する場合における提供条件一覧画面の例を示す図である。
図21】提供条件送信部が利用者端末に航空機の予約に関する提供条件の一覧を4回目に送信する場合における提供条件一覧画面の例を示す図である。
図22】予約確定処理の流れの一例を示す図である。
図23】提供者端末に表示される予約可否問合画面の一例を示す図である。
図24】提供条件追加処理の流れの一例を示す図である。
図25】本発明の第2の実施形態に係るサービス予約装置の構成の一例を示す図である。
図26】ホテルの予約についての利用条件入力画面における図10とは異なる入力例を示す図である。
図27図26の入力例を反映したホテルの予約についての提供条件テーブルの構成の一例を示す図である。
図28】類似語テーブルの一例を示す図である。
図29】航空機の予約についての利用条件入力画面における図11とは異なる入力例を示す図である。
図30】本発明の第3の実施形態に係るサービス予約装置の構成の一例を示す図である。
図31】ホテルの予約についての第3の実施形態に係る提供条件テーブルの構成の一例を示す図である。
図32】本発明の第4の実施形態に係るサービス予約装置の構成の一例を示す図である。
図33】ホテルの予約についての第4の実施形態に係る提供条件テーブルの構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態に係るサービス予約装置およびサービス予約プログラムについて図面を参照しながら詳細に説明する。なお、実施形態を説明する全図において、共通の構成要素には同一の符号を付し、繰り返しの説明を省略する。
【0018】
図1は、本発明の実施形態に係るサービス予約システムの構成の一例を示す。
本発明の実施形態に係るサービス予約システムは、複数の利用者端末10と、複数の提供者端末20と、サービス予約装置100とを有する。
各利用者端末10と各提供者端末20とサービス予約装置100とは、それぞれ有線または無線でネットワーク30に接続されている。サービス予約装置100は、各利用者端末10とネットワーク30を介して相互にデータを送受信することができる。また、サービス予約装置100は、各提供者端末20とネットワーク30を介して相互にデータを送受信することができる。
利用者端末10は、例えば、スマートホンや携帯電話、タブレット、ノートパソコン、デスクトップパソコン等である。提供者端末20も、例えば、スマートホンや携帯電話、タブレット、ノートパソコン、デスクトップパソコン等である。
【0019】
図2は、本発明の第1の実施形態に係るサービス予約装置100の構成の一例を示す。
サービス予約装置100は、CPU(Central Processing Unit)と、RAM(Random Access Memory)等で構成される主メモリと、SSD(Solid State Drive)やハードディスク等で構成される記憶部110とを備える。サービス予約装置100は、例えば、コンピュータで実現することができる。また、サービス予約装置100は、例えば、クラウドコンピューティングで実現することができる。
記憶部110には、利用者テーブル120と、提供者テーブル130と、利用条件テーブル140と、提供条件テーブル150と、サービス予約プログラム180とが格納されている。サービス予約装置100のCPUがその記憶部110から主メモリにサービス予約プログラム180を読み出して実行することにより、利用条件受付部101と、受付状況送信部102と、提供条件受付部103と、提供条件送信部104と、予約受付部105と、予約可否問合部106と、予約確定部107と、追加依頼部108との各部の機能が実現される。
なお、後述する第2の実施形態と第3の実施形態と第4の実施形態では、サービス予約装置400の構成とサービス予約装置500の構成とサービス予約装置600の構成がサービス予約装置100の構成と一部異なるが、サービス予約システム全体の構成は第1の実施形態と第2の実施形態と第3の実施形態と第4の実施形態とで同一である。
【0020】
図3は、利用者テーブル120の構成の一例を示す。
利用者テーブル120は、サービスの利用を希望する利用者についての利用者情報を格納する。利用者情報は、利用者ID121と、会員種別122と、氏名123と、属性124と、携帯電話番号125と、メールアドレス126とを含む。
利用者ID121は、サービス予約装置100の利用者を一意に識別する識別情報である。
会員種別122は、正会員とビジター会員の2つの種別を含む。正会員は、会費を払う。正会員は、毎月所定回数まで無料でサービス予約装置100を利用でき、所定回数を超えると有料でサービス予約装置100を利用することができる。ビジター会員はサービス予約装置100を利用する毎に利用料を払う。
氏名123は、利用者の名前である。
属性124は、利用者のプロフィールである。属性124には、性別、年齢、居住地、職業、既婚/未婚の別、家族の有無、年収等が登録される。
携帯電話番号125は、利用者端末10がスマートホン等の携帯端末である場合、携帯電話番号である。利用者端末10がノートパソコンやデスクトップパソコンである場合には、携帯電話番号125は未登録でもよい。
メールアドレス126は、利用者端末10で受信可能な電子メールのアドレスである。
【0021】
図4は、提供者テーブル130の構成の一例を示す。
提供者テーブル130は、サービスを提供する提供者についての提供者情報を格納する。提供者情報は、大分類131と、中分類132と、小分類133と、所在地/提供エリア134と、提供者ID135と、会員種別136と、名称137と、携帯電話番号138と、メールアドレス139とを含む。
大分類131は、サービスの種別を示す。大分類131は、例えば、宿泊施設、動物の宿泊施設、旅行、運動施設、鑑賞施設、レストラン等を含む。これらの中で、宿泊施設と、動物の宿泊施設と、運動施設と、鑑賞施設と、レストランとは、店舗や劇場、ゴルフ場等の所定の場所で提供されるサービスの例である。一方、旅行は所定のエリアを対象として提供されるサービスの例である。
【0022】
中分類132と小分類133は、サービスの種別毎の分類を示す。これらにより、提供者が提供するサービスの詳細が特定される。
大分類131が宿泊施設であるとき、中分類132は、例えば、ホテル、ペンション、旅館等である。
大分類131が旅行であるとき、中分類132は、例えば、航空機、鉄道、バス、船、クルージング等である。中分類132が航空機であるとき、小分類133は、例えば、海外と国内である。中分類132がバスであるとき、小分類133は、例えば、長距離と各都道府県内である。
大分類131が運動施設であるとき、中分類132は、例えば、ゴルフ場、テニス場、体育館、ボウリング場、野球場等である。
大分類131が鑑賞施設であるとき、中分類132は、例えば、映画、演芸、演劇、コンサート等である。
大分類131がレストランであるとき、中分類132は、例えば、西洋料理、中華料理、和食、主としてアルコール飲料等である。中分類132が西洋料理であるとき、小分類133は、例えば、イタリア料理、スペイン料理、フランス料理、ロシア料理である。中分類132が中華料理であるとき、小分類133は、例えば、山東料理、四川料理、広東料理、上海料理等である。中分類132が和食であるとき、小分類133は、例えば、寿司、てんぷら、すき焼き、懐石料理等である。
【0023】
所在地/提供エリア134は、例えば、宿泊施設と動物の宿泊施設と運動施設と鑑賞施設とレストラン等のように店舗や建物等が存在する所定の場所で提供されるサービスについてはその場所(所在地)を示す。また、所在地/提供エリア134は、例えば、旅行のようにあるエリアで提供されるサービスについてはサービスが提供される所定のエリアを示す。所定のエリアは、例えば世界中、国内(日本中)、本州、九州等である。
提供者ID135は、提供者を一意に識別する識別情報である。
会員種別136は、普通会員とスーパー会員の2つの種別を含む。普通会員は、毎月所定の回数まで利用者によって入力される利用条件の通知を受けることができる。スーパー会員は、回数の制限なく、利用条件の通知を受けることができる。
名称137は、例えば、店舗名や劇場名のようなサービスが提供される建物等の名称、または会社名である。
携帯電話番号138は、提供者端末20がスマートホン等の携帯端末である場合、携帯電話番号である。提供者端末20がノートパソコンやデスクトップパソコンである場合には、携帯電話番号138は未登録でもよい。
メールアドレス139は、提供者端末20で受信可能な電子メールのアドレスである。
【0024】
利用条件テーブル140と提供条件テーブル150とは、個々のサービスに応じた構成を有する。
図5は、ホテルの予約についての利用条件テーブル140Aの構成の一例を示す。
利用条件テーブル140Aは、ホテルの予約に関する利用条件情報を格納する。利用条件情報は、ホテルの利用を希望する利用者によって使用される利用者端末10からサービス予約装置100に送信された利用条件を示す。利用条件情報は、利用情報ID141と、利用者ID142と、大分類143と、中分類144と、利用エリア145と、宿泊初日範囲146と、泊数147と、利用人数148と、価格帯149とを含む。
利用情報ID141は、利用情報を一意に識別する識別情報である。
利用者ID142は、利用者を一意に識別する識別情報である。利用者ID142は、利用者情報の利用者ID121に対応する。
大分類143は、宿泊施設である。中分類144は、ホテルである。大分類143と中分類144は、それぞれ提供者情報の大分類131と中分類132に対応する。
利用エリア145は、利用を希望するホテルが存在するエリアを示す。利用者は、利用エリア145を例えば都道府県名や国名等で指定する。
宿泊初日範囲146は、ホテルへの宿泊を希望する最初の日の範囲を示す。例えば、宿泊初日範囲146=2022年7月15日~7月17日である場合、利用者の宿泊初日の第1希望は2022年7月16日であり、利用者の第2希望は2022年7月15日と2022年7月17日であることを示す。また、例えば、宿泊初日範囲146=2022年7月12日~7月18日である場合、利用者の宿泊初日の第1希望は2022年7月15日であり、利用者の第2希望は2022年7月14日と2022年7月16日であり、利用者の第3希望は2022年7月13日と2022年7月17日であり、利用者の第4希望は2022年7月12日と2022年7月18日であることを示す。
泊数147は、ホテルに宿泊する日数を示す。
利用人数148は、ホテルを利用する人数を示す。
価格帯149は、利用者が希望するホテルの1人当たりの価格帯を示す。
【0025】
図6は、ホテルの予約についての提供条件テーブル150Aの構成の一例を示す。
提供条件テーブル150Aは、ホテルの予約に関する提供条件情報を格納する。提供条件情報は、利用条件を満たす部屋を提供可能なホテル等によって使用される提供者端末20からサービス予約装置100に送信された提供条件を示す。提供条件情報は、提供情報ID151と、提供者ID152と、利用情報ID153と、宿泊初日154と、泊数155と、利用人数156と、価格157と、状態158とを含む。
提供情報ID151は、提供情報を一意に識別する識別情報である。
提供者ID152は、提供者(ホテル等)を一意に識別する識別情報である。提供者ID152は、提供者情報の提供者ID135に対応する。
利用情報ID153は、利用情報を一意に識別する識別情報である。利用情報ID153は、利用条件情報の利用情報ID141に対応する。
宿泊初日154は、ホテルに宿泊する最初の日を示す。
泊数155は、ホテルに宿泊する日数を示す。
利用人数156は、ホテルに宿泊する人数を示す。
価格157は、例えば1人当たりの1泊の価格を示す。価格は、例えば定価である。
なお、宿泊初日154と泊数155と利用人数156と価格157とは、利用条件を通知されたホテル等によって使用される提供者端末20からサービス予約装置100に送信された提供条件に含まれていたものである。
状態158は、未と不と済のいずれかである。未は、利用者による予約依頼を受け付けできる状態である。不は、客室に空きが無い等の提供者の都合により予約依頼を受け付けできない状態である。済は、利用者による予約が確定した状態であり、この状態のとき予約依頼を受け付けることはできない。
【0026】
図7は、航空機の予約についての利用条件テーブル140Bの構成の一例を示す。
利用条件テーブル140Bは、航空機の予約に関する利用条件情報を格納する。利用条件情報は、航空機の予約を希望する利用者によって使用される利用者端末10からサービス予約装置100に送信された利用条件を示す。利用条件情報は、利用情報ID141と、利用者ID142と、大分類143と、中分類144と、小分類145と、出発空港161と、到着空港162と、出発日時163と、搭乗人数164とを含む。
利用条件テーブル140Bの利用情報ID141と利用者ID142の定義は、利用条件テーブル140Aのものと同一である。
大分類143は旅行であり、中分類144は航空機である。小分類145は、海外または国内である。大分類143と中分類144と小分類145は、それぞれ提供者情報の大分類131と中分類132と小分類133に対応する。
出発空港161は航空機が出発する空港を示し、到着空港162は航空機が到着する空港を示す。
出発日時163は、航空機が出発する日または日および時間を示す。時間は、出発する時刻または時間帯である。時間帯は、例えば、午前、午後、夕方、夜、深夜、いつでもである。例えば、出発日時163=2022年7月13日~7月19日、いつでもである場合、利用者の出発日時の第1希望は2022年7月16日のいつでもであり、利用者の第2希望は2022年7月15日のいつでもおよび2022年7月17日のいつでもであり、利用者の第3希望は2022年7月14日のいつでもおよび2022年7月18日のいつでもであり、利用者の第4希望は2022年7月13日のいつでもおよび2022年7月19日のいつでもであることを示す。また、例えば出発日時163=2022年7月15日~7月17日、午後である場合、利用者の出発日時の第1希望は2022年7月16日の午後であり、利用者の第2希望は2022年7月15日の午後と2022年7月17日の午後であることを示す。
搭乗人数164は、利用者と一緒に航空機に搭乗する人数を示す。
【0027】
図8は、航空機の予約についての提供条件テーブル150Bの構成の一例を示す。
提供条件テーブル150Bは、航空機の予約に関する提供条件情報を格納する。提供条件情報は、利用条件を満たす航空機の座席を提供可能な旅行代理店や航空会社等によって使用される提供者端末20からサービス予約装置100に送信された提供条件を示す。提供条件情報は、提供情報ID151と、提供者ID152と、利用情報ID153と、出発日時171と、搭乗人数172と、出発空港173と、到着空港174と、料金175と、状態158とを含む。
提供条件テーブル150Bの提供情報ID151と提供者ID152と利用情報ID153の定義は、提供条件テーブル150Aのものと同一である。
出発日時171は、航空機が出発する日と時刻を示す。
搭乗人数172は、利用者と一緒に航空機に搭乗する人数を示す。
出発空港173は航空機が出発する空港を示し、到着空港174は航空機が到着する空港を示す。
料金175は、1人当たりの正規運賃を示す。
なお、出発日時171と搭乗人数172と出発空港173と到着空港174と料金175とは、利用条件を通知された旅行代理店や航空会社等によって使用される提供者端末20からサービス予約装置100に送信された提供条件に含まれていたものである。
状態158の定義は、提供条件テーブル150Aの状態158と同一である。
【0028】
次に、サービス予約装置100の各部について詳細に説明する。
サービス予約装置100の利用を希望する利用者は、予め利用者端末10に利用者情報を入力する。利用者端末10は、サービス予約装置100にその利用者情報を送信する。サービス予約装置100の登録部(図示無し)は、受信した利用者情報を利用者テーブル120に登録する。
同様に、サービス予約装置100の利用を希望する提供者は、予め提供者端末20に提供者情報を入力する。提供者端末20は、サービス予約装置100にその提供者情報を送信する。サービス予約装置100の登録部は、受信した提供者情報を提供者テーブル130に格納する。
【0029】
図9は、本発明の第1の実施形態に係るサービス予約装置100における予約処理の流れの一例を示す。
各利用者は、サービスの利用を希望するとき、利用者端末10にサービスの利用条件を入力する(S101)。利用者端末10はその利用条件をサービス予約装置100に送信する(S102)。
サービス予約装置100の利用条件受付部101は、受信した利用条件を受け付ける(S201)。そして、利用条件受付部101は、受け付けた利用条件に利用情報ID141を付与し、利用者ID142を付加して利用条件情報を作成し、利用条件テーブル140に格納する(S202)。なお、利用条件受付部101は、携帯電話番号、メールアドレス、図示しない利用者端末10のIPアドレス等の利用者端末10に固有の情報に基づいて利用者ID142を特定する。また、利用条件テーブル140は本発明の利用条件登録部の例である。
【0030】
利用者端末10では例えば専用のアプリが動作している。その専用のアプリが利用者端末10に図10に示す利用条件入力画面200を表示する。利用者は、利用条件入力画面200で利用条件を入力することができる。
図10は、ホテルを予約する場合における利用条件入力画面200の例である。利用条件入力画面200は、サービスの種別の入力枠201と、宿泊施設の種別の入力枠202と、利用エリアの入力枠203と、宿泊希望日の選択欄204と、泊数の選択欄205と、利用人数の入力枠206と、価格の入力枠207と、送信ボタン208とを有する。
利用者は、サービスの種別の入力枠201と宿泊施設の種別の入力枠202と利用エリアの入力枠203と利用人数の入力枠206と価格の入力枠207において各条件をプルダウンメニューにより選択する。そして、宿泊希望日の選択欄204において、利用者は、例えばカレンダーを表示させてそのカレンダーの中で日付をクリックすることにより利用日(宿泊初日の第1希望)を選択し、更に四角枠のいずれかをクリックすることにより、宿泊初日の範囲として次の4つのいずれかを選択する。
(1)利用日のみ
(2)利用日とその日を挟んだ前日、その翌日
(3)利用日とその日を挟んだ3日前から、その3日後まで
(4)利用日および1週間後の同じ曜日
泊数の選択欄205においては、四角枠のいずれかをクリックすることにより、連続して宿泊する泊数を選択する。
例えば、宿泊希望日の選択欄204において2022年7月16日と「利用日とその日を挟んだ前日、その翌日」を選択し、連続泊数の選択欄205において2泊を選択した場合、第1希望として2022年7月16日~7月18日(2泊)、第2希望として2022年7月15日~7月17日(2泊)または2022年7月17日~7月19日(2泊)の宿泊を希望することとなる。
利用者が送信ボタン208をタッチすると、利用者端末10は利用条件をサービス予約装置100に送信する。
【0031】
例えば、図3の利用者テーブル120における利用者ID121=19836の利用者が、宿泊希望日の初日(2022年7月15日)の1ケ月前(2022年6月15日)に、利用条件入力画面200上で図10に示す利用条件を入力したとする。このとき、利用条件受付部101は、その利用条件に例えば利用情報ID=01732を付与し、利用者ID=19836を付加して利用条件情報を作成し、その利用条件情報を図5の利用条件テーブル140Aに格納する。
【0032】
なお、図5では、利用情報ID=01732の利用条件情報は1番上のものである。この利用条件情報では、図10の利用条件入力画面200におけるサービスの種別の入力枠201で選択された宿泊施設の予約に基づいて大分類143=宿泊施設が設定され、宿泊施設の種別の入力枠202で選択されたホテルに基づいて中分類144=ホテルが設定されている。また、図10の利用条件入力画面200における宿泊希望日の選択欄204で選択された2022年7月16日と「利用日とその日を挟んだ前日、その翌日」に基づいて、宿泊初日範囲146に2022年7月15日~2022年7月17日が設定されている。
【0033】
図11は、航空機を予約する場合における利用条件入力画面210の例である。利用条件入力画面210は、サービスの種別の入力枠211と、海外/国内の入力枠212と、出発空港の入力枠213と、到着空港の入力枠214と、出発希望日の選択欄215と、出発時間帯の入力枠216と、搭乗人数の入力枠217と、送信ボタン218とを有する。
利用者は、サービスの種別の入力枠211と海外/国内の入力枠212と出発空港の入力枠213と到着空港の入力枠214と出発時間帯の入力枠216と搭乗人数の入力枠217とにおいて各条件をプルダウンメニューにより選択する。そして、利用者は、出発希望日の選択欄215において、例えばカレンダーを表示させてそのカレンダーの中で日付をクリックすることにより利用日(出発希望日の第1希望)を選択し、更に四角枠のいずれかをクリックすることにより、出発希望日の範囲として次の4つのいずれかを選択する。
(1)利用日のみ
(2)利用日とその日を挟んだ前日、その翌日
(3)利用日とその日を挟んだ3日前から、その3日後まで
(4)利用日および1週間後の同じ曜日
利用者が送信ボタン218をタッチすると、利用者端末10は利用条件をサービス予約装置100に送信する。
【0034】
例えば、図3の利用者テーブル120における利用者ID121=13274の利用者が、出発日(2022年7月13日~7月19日)の2ケ月前(2022年5月13日)に、利用条件入力画面210で図11に示す利用条件を入力したとする。このとき、利用条件受付部101は、その利用条件に例えば利用情報ID141=21383を付与し、利用者ID142=13274を付加して利用条件情報を作成し、その利用条件情報を図7の利用条件テーブル140Bに格納する。なお、図7では、利用情報ID141=21383の利用条件情報は1番上のものである。この利用条件情報では、図11の利用条件入力画面210におけるサービスの種別の入力枠211で選択された航空機に基づいて大分類143=旅行と中分類144=航空機が設定され、海外/国内の入力枠212で選択された国内に基づいて小分類144=国内が設定されている。
【0035】
図9に戻り、受付状況送信部102は、利用条件テーブル140に格納されている利用条件情報と図4の提供者テーブル130に格納されている提供者情報とに基づいて、利用条件を送信する提供者を決定する(S203)。ステップS203で決定される提供者は、利用条件を満たすサービスを提供可能な提供者である。そして、受付状況送信部102は、利用者テーブル120の利用者情報を参照して利用者を識別するための識別情報(氏名123、携帯電話番号125、メールアドレス126等)を利用条件に付加し、ステップS203で決定した提供者によって使用される提供者端末20に対してその利用条件を送信する(S204)。
【0036】
ステップS203とステップS204の処理は、具体的には次の通りである。
例えば、図5の利用条件テーブル140Aにおける利用情報ID=01732の利用条件情報は、大分類143=宿泊施設、中分類144=ホテル、利用エリア146=東京である。一方、図4の提供者テーブル130において、提供者ID135=00285,提供者ID135=05593、提供者ID135=13612の3つの提供者情報は大分類131=宿泊施設、中分類132=ホテル、所在地134は東京都内である。この場合、受付状況送信部102は、これら3つの提供者情報に含まれる携帯電話番号138やメールアドレス139、図示しない提供者端末20のIPアドレス等の提供者端末20に固有の情報に基づいて提供者端末20を特定し、3つのホテルの提供者端末20に利用条件を送信する。
【0037】
また、例えば、図7の利用条件テーブル140Bにおける利用情報ID=21383の利用条件情報は、大分類143=旅行、中分類144=航空機、小分類145=国内、出発空港161=羽田空港、到着空港162=鹿児島空港である。一方、図4の提供者テーブル130において、提供者ID=52417,提供者ID=57343、提供者ID=54278の3つの提供者情報は大分類131=旅行、中分類132=航空機、小分類145=国内、提供エリア134=日本中である。この場合、受付状況送信部102は、これら3つ提供者情報に含まれる携帯電話番号138やメールアドレス139、図示しない提供者端末20のIPアドレス等の提供者端末20に固有の情報に基づいて提供者端末20を特定し、3社の旅行代理店や航空会社等の提供者端末20に利用条件を送信する。
【0038】
図9に戻り、提供者端末20が利用条件を受信する(すなわち、提供者が利用条件を通知される)と(S301)、その提供者端末20を使用している提供者は、提供可能なサービスがある場合に提供者端末20の提供条件入力画面上で提供条件を入力する(S302)。入力される提供条件は、サービスが実施される実施日(例えば、宿泊日154または出発日時171)とそのサービスの価格(例えば、価格157または料金175)とを含む。提供者端末20はその提供条件をサービス予約装置100に送信する(S303)。
サービス予約装置100の提供条件受付部103は、受信した提供条件を受け付ける(S205)。そして、提供条件受付部103は、受け付けた提供条件に提供情報ID151を付与し、提供者ID152と利用情報ID153とを付加して提供条件情報を作成し、その提供条件情報を提供条件テーブル150に格納する(S206)。このとき、提供条件情報の状態158は初期状態として未に設定されている。なお、提供条件テーブル150は本発明の提供条件登録部の例である。
【0039】
提供者端末20では例えば専用のアプリが動作している。提供者端末20では、その専用のアプリが提供者端末20に図12に示す提供条件入力画面220を表示する。提供者は、提供条件入力画面220で提供条件を入力することができる。図12は、ホテルの予約における提供条件入力画面220の一例を示す。提供条件入力画面220は、利用条件の表示枠221と、宿泊初日の入力枠222と、泊数の入力枠223と、利用人数の入力枠224と、価格の入力枠225と、送信ボタン226とを有する。
例えば、提供者端末20が図5の利用条件テーブル140Aにおける利用情報ID141=01732の利用条件情報に含まれる利用条件を受信すると、その利用条件が提供条件入力画面220の利用条件の表示枠221に表示される。ホテルの従業員は、利用条件の表示枠221に表示された利用条件を見て、その利用条件で客室を提供できるか否かを判断する。
客室を提供できる場合には、例えば図12に示すように、ホテルの従業員は各入力枠222~225において各条件をプルダウンメニューにより選択する。その後、ホテルの従業員が送信ボタン226をタッチすると、提供者端末20は提供条件をサービス予約装置100に送信する。
【0040】
上述したように、図5の利用条件テーブル140Aにおける利用情報ID141=01732の利用条件情報に含まれる利用条件は、提供者ID152=00285、提供者ID152=05593、提供者ID152=13612の3つのホテルに送信される。そして、図6の提供条件テーブル150Aには、これら3つのホテルによって返信された提供条件を含む提供条件情報が、それらの受け付け順に、それぞれ提供情報ID151=02839、提供情報ID151=02845、提供情報ID151=02846を付与されて格納される。
【0041】
図13は、航空機の予約における提供条件入力画面230の一例を示す。提供条件入力画面230は、利用条件の表示枠231と、出発日の入力枠232と、出発時刻の入力枠233と、搭乗人数の入力枠234と、出発空港の入力枠235と、到着空港の入力枠236と、料金の入力枠237と、送信ボタン238とを有する。
例えば、提供者端末20が図7の利用条件テーブル140Bにおける利用情報ID141=21383の利用条件情報に含まれる利用条件を受信すると、その利用条件が提供条件入力画面230の利用条件の表示枠231に表示される。旅行代理店や航空会社等の社員は、利用条件の表示枠231に表示された利用条件を見て、その利用条件で提供できる航空機の空席があるか否かを判断する。航空機の座席を提供できる場合には、旅行代理店や航空会社等の社員は、各入力枠232~237において各条件をプルダウンメニューにより選択する。そして、旅行代理店や航空会社等の社員が送信ボタン238をタッチすると、提供者端末20は提供条件をサービス予約装置100に送信する。
なお、図13の利用条件の表示枠231には、到着空港として鹿児島空港が表示されているが、到着空港の入力枠236では宮崎空港が選択されている。旅行代理店や航空会社等の社員は、各自が利用条件をみたすと判断するならば、利用条件の表示枠231に表示された出発空港と到着空港にそれぞれ近い空港を出発空港の入力枠235と到着空港の入力枠236で選択することができる。このように、本発明では、サービスの提供者が利用条件をみたすと判断して提供者端末20に入力し、提供者端末20がサービス予約装置100に送信する提供条件は利用条件をみたすものとする。
【0042】
上述したように、図7の利用条件テーブル140Bにおける利用情報ID141=21383の利用条件情報に含まれる利用条件は、提供者ID152=52417、提供者ID152=57343、提供者ID152=54278の3つの旅行代理店や航空会社等に送信される。そして、図8の提供条件テーブル150Bには、これら3つの旅行代理店や航空会社等によって返信された提供条件を含む提供条件情報が、それらの受け付け順に、それぞれ提供情報ID151=35428、提供情報ID151=35429、提供情報ID151=35430を付与されて格納されている。
【0043】
図9に戻り、提供条件送信部104は、ステップS102で第1の利用条件を送信した利用者端末10に対して所定の条件を満たす提供条件の一覧を送信する送信日を、それらの所定の条件を満たす各提供条件に含まれるサービスの実施日に基づいて予め決定する(S207)。
ここで、第1の実施形態における所定の条件を満たすサービスの提供条件は、受付状況送信部102によって送信された第1の利用条件を受信した各提供者端末から送信された提供条件である。具体的には、第1の実施形態における所定の条件を満たすサービスの提供条件とは、受付状況送信部102によって送信された第1の利用条件を提供者端末20が受信したときに、その第1の利用条件を通知された提供者がその利用条件に応答して提供者端末20を用いて入力するサービスの提供条件をいう。
【0044】
提供条件送信部104は、例えば、ステップS102で利用者端末10が第1の利用条件を送信してから所定の期間(例えば、3日)が経過した後に、図14の送信日・割引率テーブル160を参照して提供情報の一覧を送信する送信日を決定する。ここで、所定の期間は、ステップS102で利用者端末10が第1の利用条件を送信してから、ステップS302で提供者が提供条件を入力し、ステップS303で提供者端末20がその提供条件をサービス予約装置100に送信するまでに十分な期間である。
送信日・割引率テーブル160は、例えば、記憶部110に格納されている。送信日・割引率テーブル160には、送信日・割引率情報が格納されている。送信日・割引率情報は、提供条件の一覧の送信日161と、その送信日におけるサービスの割引率162との組を含む。例えば、提供条件送信部104が図14の送信日・割引率テーブル160を参照するとき、提供条件送信部104は、送信日161を、サービスの実施日の前日、サービスの実施日の3日前、サービスの実施日の5日前の計3日と決定する。
【0045】
なお、図14は、送信日・割引率テーブル160の一例である。送信日・割引率テーブル160に含まれる送信日と割引率の組の総数は3つに限らず、1つ、2つ、または4つ以上であってもよい。
また、図14の例では、送信日161がサービスの実施日の前日であるときにサービスの割引率162を50%、送信日161がサービスの実施日の3日前であるときにサービスの割引率162を30%、送信日161がサービスの実施日の5日前であるときにサービスの割引率162を10%としたが、割引率はこれらと異なっていても良い。
また、各提供者は提供者端末20を用いて送信日・割引率情報を入力することができ、送信日・割引率テーブル160には提供者毎に送信日・割引率情報が格納されるとしてもよい。すなわち、各提供者が提供者端末20を用いて送信日・割引率情報を入力し、提供者端末20がそれを提供者端末20に送信すると、サービス予約装置100の送信日・割引率受付部(図示なし)がそれらを受け付け、各提供者によって入力された送信日・割引率情報を送信日・割引率テーブル160にそれぞれ格納するとしてもよい。この送信日・割引率テーブル160を参照することにより、提供条件送信部104は、提供者毎に、送信日、送信回数、およびサービスの割引率を変更することができる。
なお、提供条件テーブル150Aに格納されている提供条件情報の宿泊初日154と提供条件テーブル150Bに格納されている提供条件情報の出発日時171がサービスの実施日の例である。
【0046】
図9に戻り、提供条件送信部104は、提供条件テーブル150に登録されている各提供条件情報によって示される提供条件であって所定の条件を満たす提供条件の一覧を、ステップS207で決定した送信日に作成する。そして、提供条件送信部104は、ステップS102で第1の利用条件を送信した利用者端末10に対して作成された提供条件の一覧を送信日に送信する(S208)。なお、送信する提供条件は、その提供条件を示す提供条件情報が状態158=未であるものである。すなわち、提供条件送信部104は、利用者による予約依頼を受け付けできる状態のサービスの提供条件のみを送信する。
【0047】
提供条件送信部104は、所定のルールに基づいて所定の回数まで(ステップS210)、または予約が確定するまで(図22のステップS215)、利用者端末10に提供情報の一覧を送信する。例えば、提供条件送信部104が送信日・割引率テーブル160を参照して提供情報の一覧を送信する送信日を決定する場合、所定の回数を、送信日・割引率テーブル160に登録されている送信日と割引率の組の数としてもよい。すなわち、図14の送信日・割引率テーブル160を参照して提供情報の一覧を送信する送信日を決定する場合、所定の回数を3回としてもよい。
ただし、例えば、最初の送信で予約が確定した場合には、提供条件送信部104は2回目以降の送信を行わない。
また、提供条件テーブル150の中に所定の条件を満たすサービスの提供条件を示す提供条件情報が一つも格納されていない場合、提供条件送信部104は、通知すべき提供情報が無いことを示す提供情報の一覧を送信する。なお、本実施形態では、通知すべき提供情報が無いことを示す提供情報の一覧の送信も1回の送信とカウントするものとする。従って、提供条件送信部104は、提供条件の一覧を1回以上送信する。
【0048】
提供条件送信部104が提供条件の一覧を2回以上通知(送信)する場合には、提供条件の一覧を通知する日とその提供条件の一覧に含まれる各提供条件に基づくサービスの実施日との間隔が所定の日数以下であるとき、提供条件送信部104は、通知される各提供条件に含まれるサービスの価格を前回通知時の価格より低い価格に設定する。
例えば、提供条件送信部104は、送信日・割引率テーブル160を参照して通知される各提供条件に含まれるサービスの価格を設定することができる。ただし、この場合、送信日・割引率テーブル160には、送信日161がサービスの実施日に近ければ近いほどサービスがより低価格となるように割引率162が設定されている必要がある。また、この場合、所定の日数を、サービスの実施日と送信日161の中でサービスの実施日から最も離れた日との間の日数とすることができる。
例えば、提供条件送信部104が図14の送信日・割引率テーブル160を参照して通知される各提供条件に含まれるサービスの価格を設定する場合、所定の日数を5日とすることができる。このとき、提供条件送信部104は、提供条件の一覧をサービスの実施日の5日前、3日前、前日の計3回通知し、各提供条件に含まれるサービスの価格をそれぞれ定価の1割引き、定価の3割引き、定価の半額に設定する。
【0049】
サービス予約装置100の予約受付部105は、提供条件送信部104が提供条件の一覧を利用者端末10に送信してから所定の時間(例えば、10分間)が経過するまで送信した提供条件の一覧に含まれる提供条件に基づくサービスの予約依頼であってその利用者による予約依頼を受け付ける。
利用者端末10が提供条件の一覧を受信する(S103)と、専用のアプリが例えば図15図21に示す提供条件一覧画面を利用者端末10上に表示する。利用者が提供条件一覧画面上で提供条件を選択し(S104)、送信ボタンをクリックすると、利用者端末10は選択された提供条件に基づくサービスの予約依頼をサービス予約装置100に送信する(S105)。サービス予約装置100の予約受付部105は、ステップS105で利用者によって選択された提供条件に基づくサービスの予約依頼を受け付ける(受信する)(S209)と、後述する予約確定処理を行う。
一方、予約受付部105は、ステップS208で提供条件の一覧を利用者端末10に送信してから所定の時間(例えば、10分間)が経過するまでにその利用者端末10による予約依頼を受信しないとき、提供条件の一覧を所定の回数送信していない場合(S210:No)には、次回提供条件の一覧を送信する日時まで待って(S211)、ステップS208に戻る。一方、既に提供条件の一覧を所定の回数送信している場合(S210:Yes)には予約処理を終了する。
【0050】
図15図17は、ステップS208において、提供条件送信部104が利用者端末10にホテルの予約に関する提供条件の一覧を送信する場合における提供条件一覧画面240,250,260の例を示す。
図6の提供条件テーブル150Aには、利用情報ID153=01732の提供条件情報が3つ登録されている。そして、これら3つの提供条件情報に含まれる宿泊初日154によって示される提供日(実施日)は2022年7月15日と2022年7月17日と2022年7月16日である。
本例では、提供条件送信部104は、予め、例えば図14の送信日・割引率テーブル160を参照し、送信回数を3回、送信日を2022年7月10日、7月12日、7月14日と決定する。
なお、提供条件送信部104は、更に、例えば7月15日と7月17日に提供条件の一覧を送信することとしてもよい。この場合、送信回数は5回となる。また、提供条件送信部104は、更に7月5日等、宿泊初日154(7月10日)より6日以上前に提供条件の一覧を送信することとしてもよい。
また、提供条件送信部104が送信日に提供条件の一覧を作成するときに、提供条件テーブル150Aに新しい提供条件を示す提供条件情報が追加されていた場合、提供条件送信部104はその新しい提供条件に含まれるサービスの実施日に基づいて新しい送信日を追加してもよい。
そして、提供条件送信部104は、例えば図14の送信日・割引率テーブル160を参照し、提供条件の一覧を送信する日と提供日(実施日)との間隔が5日以下であるとき、通知されるサービスの価格を前回通知時の価格より低い価格に設定する。
【0051】
提供条件送信部104は、例えば7月15日の5日前(7月10日)に提供条件テーブル150Aから利用情報ID153=01732の3つの提供条件情報を読み出し、提供条件の一覧を作成する。同時に、提供条件送信部104は、図5の利用条件テーブル140Aを参照して利用情報ID141=01732の利用者は利用者ID142=19836であることを特定する。続いて、提供条件送信部104は、図3の利用者テーブル120を参照して利用者ID121=19836の利用者の利用者端末10を特定する。そして、提供条件送信部104は、特定された利用者端末10に提供条件の一覧を送信する。提供条件の一覧を受信した利用者端末10は、図15に示す提供条件一覧画面240を表示する。提供条件一覧画面240には、ホテルAの提供条件241と、ホテルBの提供条件242と、ホテルCの提供条件243と、送信ボタン244とが表示されている。
【0052】
図15の提供条件の一覧の送信日は7月10日であり、提供条件241に基づくサービスの実施日(宿泊初日)は7月15日である。送信日と実施日の間隔は5日であるため、このホテルAの価格は正規料金の1割引に設定されている。
一方、提供条件242に基づくサービスの実施日(宿泊初日)は7月17日であって、送信日と実施日の間隔は7日である。このため、このホテルBの価格は定価に設定されている。同様に、提供条件243に基づくサービスの実施日(宿泊初日)は7月16日であって、送信日と実施日の間隔は6日である。このため、このホテルCの価格は定価に設定されている。
なお、図15では提供条件受付部103が提供条件を受け付けた順にホテルAとホテルBとホテルCの提供条件が表示される例を示したが、提供条件受付部103は例えば宿泊日が早い順に提供条件を表示してもよい。その場合、ホテルA、ホテルC、ホテルBの順に提供条件が表示される。図16図17でも同様である。
【0053】
利用者が提供条件一覧画面240上で提供条件を選択しなかった場合、提供条件送信部104は、例えば、7月15日の3日前(7月12日)に提供条件の一覧を作成し、それを特定された利用者端末10に送信する。提供条件の一覧を受信した利用者端末10は、図16に示す提供条件一覧画面250を表示する。提供条件一覧画面250には、ホテルAの提供条件251と、ホテルBの提供条件252と、ホテルCの提供条件253と、送信ボタン254とが表示されている。
【0054】
図16の提供条件の一覧の送信日は7月12日であり、提供条件251に基づくサービスの実施日(宿泊初日)は7月15日である。送信日と実施日の間隔は3日であるため、このホテルAの価格は定価の3割引に設定されている。
一方、提供条件252に基づくサービスの実施日(宿泊初日)は7月17日であって、送信日と実施日の間隔は5日である。このため、このホテルBの価格は定価の1割引に設定されている。同様に、提供条件253に基づくサービスの実施日(宿泊初日)は7月16日であって、送信日と実施日の間隔は4日である。このため、このホテルCの価格は定価の1割引に設定されている。
【0055】
利用者が提供条件一覧画面250上でも提供条件を選択しなかった場合、提供条件送信部104は、例えば、7月15日の前日(7月14日)に提供条件の一覧を作成し、それを特定された利用者端末10に送信する。提供条件の一覧を受信した利用者端末10は、図17に示す提供条件一覧画面260を表示する。提供条件の一覧260には、ホテルAの提供条件261と、ホテルBの提供条件262と、ホテルCの提供条件263と、送信ボタン264とが表示されている。
【0056】
図17の提供条件の一覧の送信日は7月14日であり、提供条件261に基づくサービスの実施日(宿泊初日)は7月15日である。送信日は実施日の前日であるため、このホテルAの価格は定価の半額に設定されている。
一方、提供条件262に基づくサービスの実施日(宿泊初日)は7月17日であって、送信日と実施日の間隔は3日である。このため、このホテルBの価格は定価の3割引に設定されている。同様に、提供条件263に基づくサービスの実施日(宿泊初日)は7月16日であって、送信日と実施日の間隔は2日である。このため、このホテルCの価格は定価の3割引に設定されている。
【0057】
ホテルAにおける宿泊初日の5日前の提供条件241と、宿泊初日の3日前の提供条件251と、宿泊初日の前日の提供条件261とは価格のみが異なる。例えば、提供条件241に含まれる価格は1人当たり18,000円×2(1割引き)であり、提供条件251に含まれる価格は1人当たり14,000円×2(3割引き)であり、提供条件261に含まれる価格は1人当たり10,000円×2(半額)である。このように、提供条件送信部104は、例えば図14の送信日・割引率テーブル160を参照し、提供条件の一覧の送信日と宿泊日との間隔が5日以内である場合、通知される各提供条件に含まれるサービスの価格を前回通知時の価格より低い価格に設定する。
提供条件の一覧の送信日と宿泊日との間隔が5日以内である場合、ホテルBの提供条件242と提供条件252と提供条件262、およびホテルCの提供条件243と提供条件253と提供条件263も、ホテルAの提供条件241と提供条件251と提供条件261と同様である。
【0058】
図18図21は、ステップS208において、提供条件送信部104が利用者端末10に航空機の予約に関する提供条件の一覧を送信する場合における提供条件一覧画面270,280,290,300の例を示す。
図8の提供条件テーブル150Bには、利用情報ID153=21383の提供条件情報が3つ登録されている。そして、これら3つの提供条件情報に含まれる出発日時171、すなわちサービスの実施日は、2022年7月13日と2022年7月16日と2022年7月18日である。
本例では、提供条件送信部104は、予め、例えば図14の送信日・割引率テーブル160を参照し、送信回数を4回、送信日を2022年7月10日、7月12日、7月15日、7月17日と決定する。
なお、提供条件送信部104は、更に7月8日等に提供条件の一覧を送信することとしてもよい。この場合、送信回数は5回となる。
また、提供条件送信部104が送信日に提供条件の一覧を作成するときに、提供条件テーブル150Bに新しい提供条件を示す提供条件情報が追加されていた場合、提供条件送信部104はその新しい提供条件に含まれるサービスの実施日に基づいて新しい送信日を追加してもよい。
そして、提供条件送信部104は、例えば図14の送信日・割引率テーブル160を参照し、提供条件の一覧を送信する日と出発日時171との間隔が5日以下であるとき、通知されるサービスの価格を前回通知時の価格より低い価格に設定する。
【0059】
提供条件送信部104は、例えば7月10日に提供条件テーブル150Bから利用情報ID153=21383の3つの提供条件情報を読み出し、提供条件の一覧を作成する。同時に、提供条件送信部104は、図7の利用条件テーブル140Bを参照して利用情報ID141=21383の利用者は利用者ID142=13274であることを特定する。続いて、提供条件送信部104は、図3の利用者テーブル120を参照して利用者ID121=13274の利用者の利用者端末10を特定する。そして、提供条件送信部104は、特定された利用者端末10に提供条件の一覧を送信する。提供条件の一覧を受信した利用者端末10は、図18に示す提供条件一覧画面270を表示する。提供条件一覧画面270には、旅行代理店Gの提供条件271と、旅行代理店Hの提供条件272と、旅行代理店Iの提供条件273と、送信ボタン274とが表示されている。
【0060】
図18の提供条件の一覧の送信日は7月10日であり、提供条件271に基づくサービスの実施日(出発日)は7月13日である。送信日と実施日の間隔は3日であるため、この航空機の搭乗料金は正規料金の3割引に設定されている。
一方、提供条件272に基づくサービスの実施日(出発日)は7月16日であって、送信日と実施日の間隔は6日である。このため、この航空機の搭乗料金は正規料金に設定されている。同様に、提供条件273に基づくサービスの実施日(出発日)は7月18日であって、送信日と実施日の間隔は8日である。このため、この航空機の搭乗料金は正規料金に設定されている。
【0061】
利用者が提供条件一覧画面270上で提供条件を選択しなかった場合、提供条件送信部104は、例えば、7月12日に提供条件の一覧を作成し、それを特定された利用者端末10に送信する。提供条件の一覧を受信した利用者端末10は、図19に示す提供条件一覧画面280を表示する。提供条件一覧画面280には、旅行代理店Gの提供条件281と、旅行代理店Hの提供条件282と、旅行代理店Iの提供条件283と、送信ボタン284とが表示されている。
【0062】
図19の提供条件の一覧の送信日は7月12日であり、これは提供条件281に基づくサービスの実施日(出発日)の前日であるため、この航空機の搭乗料金は正規料金の半額に設定されている。提供条件282に基づくサービスの実施日(出発日)と送信日との間隔は4日であるため、この航空機の搭乗料金は正規料金の1割引きに設定されている。また、提供条件283に基づくサービスの実施日(出発日)と送信日との間隔は6日であるため、この航空機の搭乗料金は正規料金に設定されている。
【0063】
利用者が提供条件一覧画面280上でも提供条件を選択しなかった場合、提供条件送信部104は、例えば、7月15日に提供条件の一覧を作成し、それを特定された利用者端末10に送信する。提供条件の一覧を受信した利用者端末10は、図20に示す提供条件一覧画面290を表示する。このとき、旅行代理店Gの提供条件に含まれる出発日時が示す出発日は7月13日であり、既に過ぎている。提供条件一覧画面290には、旅行代理店Gの提供条件は表示されない。提供条件一覧画面290には、旅行代理店Hの提供条件292と、旅行代理店Iの提供条件293と、送信ボタン294とが表示される。
【0064】
また、図20の提供条件の一覧の送信日は7月15日であり、これは提供条件292に基づくサービスの実施日(出発日)の前日であるため、この航空機の搭乗料金は正規料金の半額に設定されている。提供条件293に基づくサービスの実施日(出発日)と送信日との間隔は3日であるため、この航空機の搭乗料金は3割引に設定されている。
【0065】
利用者が提供条件一覧画面290上でも提供条件を選択しなかった場合、提供条件送信部104は、例えば、7月17日に提供条件の一覧を作成し、それを特定された利用者端末10に送信する。提供条件の一覧を受信した利用者端末10は、図21に示す提供条件一覧画面300を表示する。このとき、旅行代理店Hの提供条件に含まれる出発日時が示す出発日は7月16日であり、既に過ぎている。提供条件一覧画面300には、旅行代理店Hの提供条件は表示されない。提供条件の一覧260には、旅行代理店Iの提供条件303と、送信ボタン304とが表示される。
【0066】
また、図21の提供条件の一覧の送信日は7月17日であり、これは提供条件303に基づくサービスの実施日(出発日)の前日であるため、この航空機の搭乗料金は正規料金の半額に設定されている。
【0067】
図22は、予約確定処理の流れの一例を示す。
図9のステップS209において予約受付部105が利用者によって選択された提供条件に基づくサービスの予約依頼を受け付けると、予約可否問合部106は予約依頼されたサービスの提供者の提供者端末20に予約依頼を受けたサービスに関する利用情報と提供情報とを含む予約可否問合情報を送信する(S212)。これにより、予約可否問合部106は、予約依頼されたサービスの提供者にそのサービスを予約可能か否か問い合わせることができる。
提供者端末20が予約可否問合情報を受信する(S304)と、専用のアプリが図23に示す予約可否問合画面310を提供者端末20上に表示する。予約可否問合画面310は、提供条件表示欄311と、利用条件表示欄312と、予約可能選択ボックス313と、予約不可選択ボックス314と、送信ボタン315とを有する。
【0068】
提供者が、予約可能選択ボックス313をクリックして予約可能を選択し、送信ボタン315をクリックすると、提供者端末20はサービス予約装置100に予約可能を送信する(S305)。これにより、サービスの提供者は予約可能を回答することができる。
予約可否問合部106は、予約可能を受信すると、予約可能を利用者端末10に送信(通知)する(S213)。
利用者端末10が予約可能を受信する(S106)と、利用者は利用者端末10を用いてクレジットカード番号を入力すること等によりサービスの料金の一部または全部を支払う(S107)。
【0069】
予約確定部107は、利用者によってサービスの料金の一部または全部が支払われると、提供条件テーブル150に格納されている提供条件情報の状態158を未から済に変更し、予約を確定させる(S214)。そして、予約確定部107は、確定した予約のサービスを提供する提供者の提供者端末20に予約確定を送信(通知)する(S215)。
提供者端末20は予約確定を受信する(S306)。
【0070】
一方、提供者が図23の予約可否問合画面310上で予約不可選択ボックス314をクリックして予約不可を選択し、送信ボタン315をクリックすると、提供者端末20はサービス予約装置100に予約不可を送信(通知)する。
予約可否問合部106は、予約不可を受信すると、提供条件テーブル150に格納されている提供条件情報の状態158を未から不に変更する。そして、ステップS105において予約依頼されたサービスを予約できなかった旨のメッセージを利用者端末10に送信し、図9のステップS208に戻る。
ステップS208において、提供条件送信部104は、状態158=未(利用者による予約依頼を受け付けできる状態)の提供条件情報によって示される提供条件であって利用条件を満たすサービスの提供条件の一覧を利用者端末10に送信する。
【0071】
図24は、提供条件追加処理の流れの一例を示す。
提供条件送信部104が図9のステップS208において提供条件の一覧を通知するときに、利用条件を満たすサービスの提供条件を示す提供条件情報が提供条件テーブル150に少数(所定の数以下)しか登録されていない場合がある。このような場合に、図24に示す提供条件追加処理を実行することとしてもよい。提供条件追加処理では、図9のステップS207とステップS208の間でステップS216~S219が実行され、ステップS303の後にS307~S309が実行される。
【0072】
提供条件追加処理において、追加依頼部108は、例えば、提供条件送信部104が提供条件の一覧を通知(送信)する前日に、利用条件を満たすサービスの提供条件を示す提供条件情報が提供条件テーブル150に少数(所定の数以下)しか登録されていない場合(S216:Yes)、受付状況送信部102は、利用条件を満たすサービスを提供可能な提供者の提供者端末20に、サービスの提供条件の追加を依頼する旨のメッセージとともにその利用条件を送信(通知)する(S217)。
提供者端末20が利用条件を受信する(すなわち、提供者が利用条件を通知される)と(S307)、その提供者端末20を使用している提供者は、提供可能なサービスがある場合に提供者端末20の提供条件入力画面上で提供条件を入力する(S308)。入力される提供条件は、サービスが実施される実施日(例えば、宿泊初日154または出発日時171)と当該サービスの価格(例えば、価格157または料金175)とを含む。提供者端末20はその提供条件をサービス予約装置100に送信する(S309)。
サービス予約装置100の提供条件受付部103は、受信した提供条件を受け付ける(S218)。そして、提供条件受付部103は、受け付けた提供条件に提供情報ID151を付与し、提供者ID152と利用情報ID153とを付加して提供条件情報を作成し、その提供条件情報を提供条件テーブル150に格納する(S219)。このとき、提供条件情報の状態158は初期状態として未に設定されている。
なお、提供条件追加処理が追加される場合、ステップS208の処理で提供条件の一覧が所定の回数送信されていない場合(S210:No)には、予約受付部105は次回提供条件の一覧を送信する日時まで待って(S211)、ステップS208ではなく、ステップS216に戻る。
【0073】
図25は、本発明の第2の実施形態に係るサービス予約装置400の構成の一例を示す。
サービス予約装置400は、CPUと、RAM等で構成される主メモリと、SSDやハードディスク等で構成される記憶部110とを備える。サービス予約装置400は、例えば、コンピュータで実現することができる。また、サービス予約装置400は、例えば、クラウドコンピューティングで実現することができる。
記憶部110には、利用者テーブル120と、提供者テーブル130と、利用条件テーブル140と、提供条件テーブル150と、サービス予約プログラム410とが格納されている。サービス予約装置400のCPUがその記憶部110から主メモリにサービス予約プログラム410を読み出して実行することにより、利用条件受付部101と、受付状況送信部102と、提供条件受付部103と、提供条件送信部401と、予約受付部105と、予約可否問合部106と、予約確定部107と、追加依頼部108との各部の機能が実現される。
【0074】
第2の実施形態に係るサービス予約装置400と第1の実施形態に係るサービス予約装置100とは、提供条件送信部401が異なる。その他の点では、サービス予約装置400とサービス予約装置100とは同一である。
また、提供条件送信部401が提供条件送信部104と異なることにより、図9に示したサービス予約処理の流れにおけるステップS207とステップS208の処理が第1の実施形態と第2の実施形態では異なる。これら以外のステップの処理は、第1の実施形態と第2の実施形態とで同一である。
【0075】
第1の実施形態でも第2の実施形態でも、複数の利用者が各自の利用者端末10に利用条件を入力し、各利用者端末10はサービス予約装置100,400に利用条件を送信する。受付状況送信部102は、各利用条件を満たすサービスを提供可能な提供者によって使用される提供者端末20に対して各利用条件を送信する。それらの利用条件を受信した提供者端末20を使用している提供者は各利用条件に応答して提供者端末20にサービスの提供条件を入力し、各提供者端末20はサービス予約装置400にその提供条件を送信する。
これは、後述する第3の実施形態と第4の実施形態でも同様である。
【0076】
第1の実施形態では、提供条件送信部104は、第1の利用条件を通知された提供者によって入力された各提供条件の一覧を第1の利用条件を入力した利用者に通知する。
これに対し、第2の実施形態では、提供条件送信部401は、第1の利用条件を通知された提供者によって入力された各提供条件と、第1の利用条件と同一または類似であると判定された第2の利用条件を通知された提供者によって入力された各提供条件との一覧を第1の利用条件を入力した利用者に通知する。
なお、第1の利用条件と第2の利用条件が同一であっても、例えば、第1の利用条件を通知された或る提供者が第1の利用条件に応答して第1の提供条件を入力し、第2の利用条件を通知された別の提供者が第2の利用条件に応答して第2の提供条件を入力した場合、第1の提供条件と第2の提供条件が異なる場合が有り得る。このため、第2の実施形態では、第1の利用条件と類似である第2の利用条件だけでなく、第1の利用条件と同一である第2の利用条件を通知された提供者によって入力された提供条件も第1の利用条件を入力した利用者に通知する。
【0077】
第2の実施形態に係るサービス予約装置400の利用条件テーブル140には、利用者端末10から送信された第1の利用条件を示す利用条件情報と、利用者端末10から送信された第2の利用条件を示す利用条件情報とが格納されている。
第2の実施形態における所定の条件を満たすサービスの提供条件は、受付状況送信部102によって送信された第1の利用条件を受信した各提供者端末20から送信された提供条件に加えて、第1の利用条件と同一または類似であると判定された第2の利用条件であって受付状況送信部20によって送信された第2の利用条件を受信した提供者端末20から送信された提供条件である。
そこで、第2の実施形態におけるステップS207では、提供条件送信部401は、まず、利用条件テーブル140にそれぞれ格納されている第1の利用条件を示す利用条件情報と第2の利用条件を示す利用条件情報とに基づいて、第2の利用条件が第1の利用条件と同一であるか否か、および類似であるか否かを予め判定する。
次に、提供条件送信部401は、第1の利用条件を送信した利用者端末10に対して所定の条件を満たす提供条件の一覧を送信する送信日を、所定の条件を満たす各提供条件に含まれるサービスの実施日に基づいて予め決定する。
【0078】
第2の実施形態におけるステップS208では、提供条件送信部401は、ステップS207で決定した送信日に、まず、利用条件テーブル140にそれぞれ格納されている第1の利用条件を示す利用条件情報と第2の利用条件を示す利用条件情報とに基づいて、第2の利用条件が第1の利用条件と同一であるか否か、および類似であるか否かを判定する。
次に、提供条件送信部401は、提供条件テーブル150に格納されている提供条件情報によって示される提供条件であって所定の条件を満たすサービスの提供条件の一覧を作成する。そして、提供条件送信部401は、ステップS102で第1の利用条件を送信した利用者端末10に対して作成した提供条件の一覧を送信日に送信する。
【0079】
図26は、ホテルの予約についての利用条件入力画面200における図10とは異なる入力例を示す。
図26は、利用者ID=22684の利用者が入力した第1の利用条件の例である。図26では、サービスの種別の入力枠201と、宿泊施設の種別の入力枠202と、利用エリアの入力枠203と、利用人数の入力枠206と、価格の入力枠207において、それぞれ宿泊施設の予約と、ホテルと、神奈川と、2人と、10,000円~15,000円とが入力されている。そして、宿泊希望日の選択欄204では2022年7月12日~7月18日が選択され、泊数の選択欄205では2泊が選択されている。この第1の利用条件は、図5の利用条件テーブル140Aでは上から2番目の利用情報ID141=02839の利用条件情報として格納されている。
【0080】
図9のステップS205において、提供条件受付部103は、図26の利用条件入力画面200で入力された第1の利用条件を通知された提供者がその第1の利用条件に応答して提供者端末20を用いて入力した提供条件であって提供者端末20から送信された提供条件を受け付ける。そして、図27に示すように、図9のステップS206において、提供条件受付部103は、受け付けた提供条件に提供情報ID151=14835を付与し、提供者ID152=25517と利用情報ID153=02839とを付加して提供条件情報を作成し、その提供条件情報を提供条件テーブル150Aに格納する。図6の提供条件テーブル150Aに対して、上から4番目の提供条件情報が追加されている。
図27の提供条件テーブル150Aに格納されている提供条件情報の中で上の3つ(利用情報ID153=01732)は、利用者ID141=19836の利用者によって図10の利用条件入力画面200の例で入力された第2の利用条件を通知された提供者がその第2の利用条件に応答して提供者端末20を用いて入力した提供条件であって提供者端末20から送信された提供条件を示す。これらは、利用者ID=22684の利用者によって入力された第1の利用条件に応答して提供者端末20から送信されたものではない。
【0081】
第2の実施形態では、提供条件送信部401は、利用条件テーブル140に格納されている第1の利用条件を示す利用条件情報と第2の利用条件を示す利用条件情報について利用情報ID141と利用者ID142を除く各項目をそれぞれ所定のルールに基づいて比較して第2の利用条件が第1の利用条件と同一であるか否か、および類似であるか否かを判定する。
比較する各項目は、利用条件テーブル140の構成に応じて、例えば、大分類143と、中分類144と、利用エリア145と、宿泊初日範囲146と、泊数147と、利用人数148と、価格帯149、または大分類143と、中分類144と、小分類145と、出発空港161と、到着空港162と、出発日時163と、搭乗人数164である。
【0082】
例えば、記憶部110には、図28に示す類似語テーブル170が格納されている。類似語テーブル170において中分類171に含まれるホテルと旅館は類似語である。また、利用エリア172に含まれる東京と神奈川と千葉と埼玉は類似語である。また、利用エリア172に含まれる九州と福岡と佐賀と熊本と長崎と鹿児島と大分と宮崎は類似語である。
上述した第1の利用条件を示す利用条件情報と第2の利用条件を示す利用条件情報とを比較するときの所定のルールの一つは、例えば、「第1の利用条件を示す利用条件情報と第2の利用条件を示す利用条件情報とに含まれる所定の項目(例えば、中分類144と利用エリア145)については、図28に示す類似語テーブル170の各項目(中分類171と利用エリア172)に第1の利用条件を示す利用条件情報の用語と第2の利用条件を示す利用条件情報の用語が両方とも類似語として登録されている場合にその項目は類似であると判定する」である。また、所定のルールの別のものは、例えば、「第1の利用条件を示す利用条件情報と第2の利用条件を示す利用条件情報に含まれる所定の項目(例えば、宿泊初日範囲146と価格14)については、範囲が重なっている場合にその項目は類似であると判定する」である。
提供条件送信部401は、例えば、比較対象の全ての項目について同一または類似を判定し、その結果に基づいて第2の利用条件が第1の利用条件と同一であるか否か、および類似であるか否かを判定する。
これは、後述する第3の実施形態と第4の実施形態でも同様である。
【0083】
例えば、図5の利用条件テーブル140Aに図示されている上から1番目の第2の利用条件を示す利用条件情報(利用情報ID141=01732)と2番目の第1の利用条件を示す利用条件情報(利用情報ID141=02839)において、大分類143=宿泊施設は同一であり、中分類144=ホテルは同一であり、利用エリア145は類似であり、宿泊初日範囲146は類似であり、泊数147=2は同一であり、利用人数148=2は同一であり、価格149は類似である。このとき、提供条件送信部401は、これら2つの利用条件情報(利用情報ID141=01732、利用情報ID141=02839)によって示される利用条件は類似していると判定する。
【0084】
そして、提供条件送信部401は、利用者ID142=22684の利用者によって入力された第1の利用条件を通知された提供者によって入力された提供条件と、利用者ID142=19836の利用者によって入力され、第1の利用条件と類似であると判定された第2の利用条件を通知された提供者によって入力された提供条件との一覧を第1の利用条件を送信した利用者端末10に送信する。なお、この利用者端末10は利用者ID=22684の利用者によって使用されている。この提供条件の一覧は図27の提供条件テーブル150Aにおける4つの提供条件情報(提供情報ID151=02839、提供情報ID151=02845、提供情報ID151=02846、提供情報ID151=14835)によって示される4つの提供条件を含む。
【0085】
図29は、航空機の予約についての利用条件入力画面210における図11とは異なる入力例を示す。
図29は、利用者ID=35651の利用者が入力した第1の利用条件の例である。図29では、サービスの種別の入力枠211と、海外/国内の入力枠212と、出発空港の入力枠213と、到着空港の入力枠214と、出発時間帯の入力枠216と、搭乗人数の入力枠217とにおいて、それぞれ航空機と、国内と、羽田空港と、宮崎空港と、午後(例えば、12時~17時)と、2人とが入力されている。そして、出発希望日の選択欄215では2022年7月15日~7月17日が選択されている。この第1の利用条件は、図7の利用条件テーブル140Bでは上から2番目の利用情報ID141=32568の利用条件情報として格納されている。
【0086】
図9のステップS205において、提供条件受付部103は、図29の利用条件入力画面210で入力された第1の利用条件を通知された提供者がその第1の利用条件に応答して提供者端末20を用いて入力した提供条件であって提供者端末20から送信された提供条件を受け付ける。しかし、この第1の利用条件に応答して提供者端末10から送信された提供条件は1件も無かったとする。
図8の提供条件テーブル150Bに示されている3つの提供条件情報は、利用者ID142=13274の利用者によって図11の利用条件入力画面210の例で入力された第2の利用条件を通知された提供者がその第2の利用条件に応答して提供者端末20を用いて入力した提供条件であって提供者端末20から送信された提供条件を示す。これらは、利用者ID=35651の利用者によって入力された第1の利用条件に応答して提供者端末20から送信されたものではない。
【0087】
例えば、図7の利用条件テーブル140Bに図示されている上から1番目の第2の利用条件を示す利用条件情報(利用情報ID141=21383)と2番目の第1の利用条件を示す利用条件情報(利用情報ID141=32568)において、大分類143=旅行は同一であり、中分類144=航空機は同一であり、小分類145=国内は同一であり、出発空港161=羽田空港は同一であり、到着空港162=鹿児島空港と到着空港162=宮崎空港は類似であり、出発日時163類似であり、搭乗人数164=2は同一である。このとき、提供条件送信部401は、これら2つの利用条件情報(利用情報ID141=21383、利用情報ID141=32568)は類似していると判定する。なお、提供条件送信部401は、第1の利用条件を示す利用条件情報と第2の利用条件を示す利用条件情報に含まれる所定の各項目については、例えば類似語テーブルを用いたり、範囲の重なりに基づいたりして類似であるか否かを判定する。
そして、提供条件送信部401は、利用者ID=13274の利用者によって入力され、第1の利用条件と類似であると判定された第2の利用条件を通知された提供者によって入力された提供条件の一覧を第1の利用条件を送信した利用者端末10に送信する。なお、この利用者端末10は利用者ID=35651の利用者によって使用されている。この提供条件の一覧は図8の提供条件テーブル150Bにおける3つの提供条件情報(提供情報ID151=35428、提供情報ID151=35429、提供情報ID151=35430)によって示される3つの提供条件を含む。
なお、提供条件送信部401は、上述した方法と異なる方法で利用条件の同一と類似を判定してもよい。
【0088】
図30は、本発明の第3の実施形態に係るサービス予約装置500の構成の一例を示す。
サービス予約装置500は、CPUと、RAM等で構成される主メモリと、SSDやハードディスク等で構成される記憶部110とを備える。サービス予約装置500は、例えば、コンピュータで実現することができる。また、サービス予約装置500は、例えば、クラウドコンピューティングで実現することができる。
記憶部110には、利用者テーブル120と、提供者テーブル130と、利用条件テーブル140と、提供条件テーブル510と、サービス予約プログラム520とが格納されている。サービス予約装置500のCPUがその記憶部110から主メモリにサービス予約プログラム520を読み出して実行することにより、利用条件受付部101と、受付状況送信部102と、提供条件受付部501と、提供条件送信部502と、予約受付部105と、予約可否問合部106と、予約確定部107と、追加依頼部108との各部の機能が実現される。
【0089】
第3の実施形態に係るサービス予約装置500と第1の実施形態に係るサービス予約装置100とは、提供条件受付部501と提供条件送信部502と提供条件テーブル510とが異なる。その他の点では、サービス予約装置500とサービス予約装置100とは同一である。
図9のステップS206において、提供条件受付部501は、例えば、図31に示す提供条件テーブル510に格納されている構成の提供条件情報を作成する。
また、提供条件送信部502が提供条件送信部104と異なることにより、図9に示したサービス予約処理の流れにおけるステップS207とステップS208の処理が第3の実施形態と第1の実施形態とでは異なる。これら以外のステップの処理は、第3の実施形態と第1の実施形態とで同一である。
【0090】
第3の実施形態では、提供条件送信部502は、第1の利用条件を通知された提供者によって入力された各提供条件と、これらの各提供条件のいずれかと類似であると判定された、第2の利用条件が通知された提供者によって入力された各提供条件との一覧を第1の利用条件を入力した利用者に通知する。
【0091】
提供条件テーブル510には、利用者端末10から送信された第1の利用条件を受信した各提供者端末20から送信された各提供条件を示す提供条件情報と、利用者端末10から送信された第2の利用条件を受信した各提供者端末20から送信された各提供条件を示す提供条件情報とが格納されている。
第3の実施形態における所定の条件を満たすサービスの提供条件は、受付状況送信部102によって送信された第1の利用条件を受信した各提供者端末20から送信された提供条件に加えて、第1の利用条件を受信した各提供者端末20から送信された各提供条件のいずれかと類似であると判定された、第2の利用条件を受信した各提供者端末20から送信された提供条件である。
そこで、第3の実施形態におけるステップS207では、提供条件送信部502は、まず、提供条件テーブル510にそれぞれ格納されている第1の利用条件を受信した各提供者端末20から送信された各提供条件を示す提供条件情報と第2の利用条件を受信した各提供者端末20から送信された各提供条件を示す提供条件情報とに基づいて、第2の利用条件を受信した各提供者端末20から送信された各提供条件が第1の利用条件を受信した各提供者端末20から送信された各提供条件のいずれかと類似であるか否かを予め判定する。
次に、提供条件送信部502は、第1の利用条件を送信した利用者端末10に対して所定の条件を満たす提供条件の一覧を送信する送信日を所定の条件を満たす各提供条件に含まれるサービスの実施日に基づいて予め決定する。
【0092】
第3の実施形態におけるステップS208では、提供条件送信部502は、ステップS207で決定した送信日に、まず、提供条件テーブル510にそれぞれ格納されている第1の利用条件を受信した各提供者端末20から送信された各提供条件を示す提供条件情報と第2の利用条件を受信した各提供者端末20から送信された各提供条件を示す提供条件情報とに基づいて、第2の利用条件を受信した各提供者端末20から送信された各提供条件が第1の利用条件を受信した各提供者端末20から送信された各提供条件のいずれかと類似であるか否かを判定する。
次に、提供条件送信部502は、提供条件テーブル510に格納されている提供条件情報によって示される提供条件であって所定の条件を満たすサービスの提供条件の一覧を作成する。そして、提供条件送信部502は、ステップS102で第1の利用条件を送信した利用者端末10に対して作成された提供条件の一覧を送信日に送信する。
【0093】
図31は、ホテルの予約についての第3の実施形態に係る提供条件テーブル510の構成の一例を示す。
提供条件テーブル510に格納されている提供条件情報は、提供情報ID151と、提供者ID152と、利用情報ID153と、大分類411と、中分類412と、所在地413と、宿泊初日154と、泊数155と、利用人数156と、価格157と、状態158とを含む。
提供条件テーブル510に格納されている提供条件情報は、大分類411と中分類412と所在地413とを含む点が図6の提供条件テーブル150Aに格納されている提供条件情報と異なる。
大分類411と中分類412は、サービスの種別毎の分類を示す。大分類411と中分類412は、それぞれ図4の提供者情報テーブル130の大分類131と中分類132とに対応する。
所在地413は、例えば、ホテルの所在地を示す。所在地413は、図4の提供者情報テーブル130の所在地/提供エリア134に対応する。
【0094】
図31の提供条件テーブル510に格納されている提供条件情報の中で上の3つ(提供情報ID151=02839、提供情報ID151=02845、提供情報ID151=02846)は、利用者ID141=19836の利用者によって図10の利用条件入力画面200の例で入力された第2の利用条件を通知された提供者がその第2の利用条件に応答して提供者端末20を用いて入力した提供条件であって提供者端末20から送信された提供条件を示す。
また、提供条件テーブル510に格納されている提供条件情報の中で上から4番目のもの(提供情報ID151=03011)は、利用者ID=22684の利用者によって図26の利用条件入力画面200の例で入力された第1の利用条件を通知された提供者がその第1の利用条件に応答して提供者端末20を用いて入力した提供条件であって提供者端末20から送信された提供条件を示す。
【0095】
第3の実施形態では、提供条件送信部502は、例えば利用者端末10を用いて利用者ID=22684の利用者が第1の利用条件を入力すると、提供条件テーブル510から、その第1の利用条件に応答して提供者ID152=25517の提供者によって入力された提供情報ID151=03011の提供条件情報を取得する。
次に、提供条件送信部502は、提供情報ID151=03011の提供条件情報と、提供条件テーブル510に格納されている各提供条件情報とについて提供情報ID151と提供者ID152と利用情報ID153と状態158とを除く各項目をそれぞれ所定のルールに基づいて比較して提供条件の類似を判定する。比較する各項目は、提供条件テーブル510の構成に応じて、例えば、大分類411と、中分類412と、所在地413と、宿泊初日154と、泊数155と、利用人数156と、価格157とである。なお、提供条件送信部502は、各提供条件情報に含まれる所定の各項目については、例えば類似語テーブルを用いたり、範囲の重なりに基づいたりして類似であるか否かを判定する。
【0096】
例えば、図31の提供条件テーブル510に図示されている4つの提供条件情報(提供情報ID151=02839、提供情報ID151=02845、提供情報ID151=02846,提供情報ID151=03011)において、大分類411=宿泊施設は4つとも同一であり、中分類411=ホテルは4つとも同一であり、所在地413=東京都と所在地414=神奈川とは類似であり、4つの宿泊初日154は類似であり、泊数155=2は4つとも同一であり、利用人数156=2は4つとも同一であり、価格157は4つとも近い金額であるため、類似である。このとき、提供条件送信部502は、提供条件テーブル510に格納されている提供条件情報の中でこれら4つの提供条件情報によって示される提供条件は類似していると判定する。
そして、提供条件送信部502は、利用者ID=22684の利用者によって入力された第1の利用条件に応答してこれら4つの提供条件情報によって示される提供条件の一覧を第1の利用条件を送信した利用者端末10に送信する。なお、この利用者端末10は利用者ID=22684の利用者によって使用されている。
【0097】
なお、提供条件送信部502は、上述した方法と異なる方法で提供条件の類似を判定してもよい。
例えば、図31の提供条件テーブル510における一番上の提供条件情報(提供情報ID151=02839)に含まれる価格157=20,000円は、利用者ID=22684の利用者によって図26の利用条件入力画面200で入力された第1の利用条件の価格帯(価格の入力枠207で入力された10,000円~15,000円)に含まれない。この場合、提供条件送信部502は、一番上の提供条件情報(提供情報ID151=02839)によって示される提供情報と上から4番目の提供条件情報(提供情報ID151=03011)によって示される提供情報とは類似していないと判定してもよい。すなわち、提供条件情報の所定の項目が利用条件を満たしていないときには、2つの提供条件情報の他の項目が同一または類似であっても、提供条件送信部502はそれらの提供条件情報によって示される提供情報は同一でも類似でもないと判定してもよい。
この場合、提供条件送信部502は、利用者ID=22684の利用者によって入力された第1の利用条件に応答して一番上の提供条件情報を除く3つの提供条件情報(提供情報ID151=02845、提供情報ID151=02846,提供情報ID151=03011)によって示される提供条件の一覧を第1の利用条件を送信した利用者端末10に送信する。
【0098】
図32は、本発明の第4の実施形態に係るサービス予約装置600の構成の一例を示す。
サービス予約装置600は、CPUと、RAM等で構成される主メモリと、SSDやハードディスク等で構成される記憶部110とを備える。サービス予約装置600は、例えば、コンピュータで実現することができる。また、サービス予約装置600は、例えば、クラウドコンピューティングで実現することができる。
記憶部110には、利用者テーブル120と、提供者テーブル130と、利用条件テーブル140と、提供条件テーブル610と、サービス予約プログラム620とが格納されている。サービス予約装置600のCPUがその記憶部110から主メモリにサービス予約プログラム620を読み出して実行することにより、利用条件受付部101と、受付状況送信部102と、提供条件受付部601と、提供条件送信部602と、予約受付部105と、予約可否問合部106と、予約確定部107と、追加依頼部108との各部の機能が実現される。
【0099】
第4の実施形態に係るサービス予約装置600と第1の実施形態に係るサービス予約装置100とは、提供条件受付部601と提供条件送信部602と提供条件テーブル610とが異なる。その他の点では、サービス予約装置600とサービス予約装置100とは同一である。
図9のステップS206において、提供条件受付部601は、例えば、図33に示す提供条件テーブル610に格納されている構成の提供条件情報を作成する。
また、提供条件送信部602が提供条件送信部104と異なることにより、図9に示したサービス予約処理の流れにおけるステップS207とステップS208の処理が第4の実施形態と第1の実施形態とでは異なる。これら以外のステップの処理は、第4の実施形態と第1の実施形態とで同一である。
【0100】
第4の実施形態では、提供条件送信部602は、第1の利用条件を入力した利用者に対してその第1の利用条件と同一または類似と判定された提供条件の一覧を通知する。
【0101】
第4の実施形態に係るサービス予約装置600の利用条件テーブル140には、利用者端末10から送信された第1の利用条件を示す利用条件情報が格納されている。
第4の実施形態における所定の条件を満たすサービスの提供条件は、利用者端末10から送信された第1の利用条件と同一または類似と判定された提供条件である。
そこで、第4の実施形態におけるステップS207では、提供条件送信部602は、まず、利用条件テーブル140に格納されている第1の利用条件を示す利用条件情報と提供条件テーブル610に格納されている各提供条件情報とに基づいて各提供条件が第1の利用条件と同一であるか否か、および類似であるか否かを予め判定する。
次に、提供条件送信部602は、第1の利用条件を送信した利用者端末10に対して所定の条件を満たす提供条件の一覧を送信する送信日を、所定の条件を満たす各提供条件に含まれるサービスの実施日に基づいて予め決定する。
【0102】
第4の実施形態におけるステップS208では、提供条件送信部602は、ステップS207で決定した送信日に、まず、利用条件テーブル140に格納されている第1の利用条件を示す利用条件情報と提供条件テーブル610に格納されている各提供条件情報とに基づいて各提供条件が第1の利用条件と同一であるか否か、および類似であるか否かを判定する。
次に、提供条件送信部602は、提供条件テーブル610に格納されている提供条件情報によって示される提供条件であって所定の条件を満たすサービスの提供条件の一覧を作成する。そして、提供条件送信部602は、ステップS102で第1の利用条件を送信した利用者端末10に対して作成された提供条件の一覧を送信日に送信する。
【0103】
図33は、ホテルの予約についての第4の実施形態に係る提供条件テーブル610の構成の一例を示す。
提供条件テーブル610に格納されている提供条件情報は、提供情報ID151と、提供者ID152と、大分類411と、中分類412と、所在地413と、宿泊初日154と、泊数155と、利用人数156と、価格157と、状態158とを含む。
提供条件テーブル610に格納されている提供条件情報は、利用情報ID153がなく、大分類411と中分類412と所在地413とを含む点が図6の提供条件テーブル150Aに格納されている提供条件情報と異なる。
大分類411と中分類412は、サービスの種別毎の分類を示す。大分類411と中分類412は、それぞれ図4の提供者情報テーブル130の大分類131と中分類132とに対応する。
所在地413は、例えば、ホテルの所在地を示す。所在地413は、図4の提供者情報テーブル130の所在地/提供エリア134に対応する。
なお、提供条件テーブル610に格納されている提供条件情報は、利用情報ID153を含んでいてもよい。この場合、提供条件テーブル610と図31の提供条件テーブル510は同一となる。
【0104】
第4の実施形態では、提供条件送信部602は、例えば利用条件テーブル140に格納されている利用条件情報に含まれる利用情報ID141と利用者ID142を除く各項目と、提供条件テーブル610に格納されている各提供条件情報に含まれる提供情報ID151と提供者ID152と状態158とを除く各項目とをそれぞれ所定のルールに基づいて比較して利用条件と提供条件の同一と類似を判定する。
例えば、図5の利用条件テーブル140Aに格納されている利用条件情報と図33の提供条件テーブル610に格納されている提供条件情報とを比較する場合、比較する各項目は、大分類143と大分類411、中分類144と中分類412、利用エリア145と所在地413、宿泊初日範囲146と宿泊初日154、泊数147と泊数155、利用人数148と利用人数156、価格帯149と価格157である。
【0105】
例えば、図5の利用条件テーブル140Aにおいて上から2番目である利用条件情報、すなわち利用者ID142=22684の利用者によって入力された第1の利用条件を示す利用情報ID141=02839の利用条件情報と、図33の提供条件テーブル610に示されている4つの提供条件情報とを比較すると、大分類143と大分類411は全て宿泊施設であって同一であり、中分類144と中分類412は全てホテルであって同一であり、利用エリア145と所在地413は類似または同一であり、宿泊初日範囲146=2022年7月12日~7月18日は4つの宿泊初日154を含んでいて同一であり、泊数147と泊数155は全て2であって同一であり、利用人数148と利用人数156は全て2であって同一である。ただし、図33の提供条件テーブル610において上から2番目~4番目である提供条件情報に含まれる価格157は価格帯149=10,000円~15,000円に含まれるが、1番上の提供条件情報に含まれる価格157=20,000円は価格帯149=10,000円~15,000円に含まれない。この場合、提供条件送信部602は、例えば、図5の利用条件テーブル140Aにおいて上から2番目である利用条件情報と、図33の提供条件テーブル610において上から2番目~4番目である提供条件情報とは同一または類似であると判定する。なお、提供条件送信部602は、利用条件情報に含まれる所定の各項目と各提供条件情報に含まれる所定の各項目については、例えば類似語テーブルを用いたり、範囲の重なりに基づいたりして同一であるか否か、および類似であるか否かを判定する。
【0106】
そして、提供条件送信部602は、利用者ID=22684の利用者によって入力された第1の利用条件に応答してこれら3つの提供条件情報(提供情報ID151=02845、提供情報ID151=02846、提供情報ID151=03011)によって示される提供条件の一覧を第1の利用条件を送信した利用者端末10に送信する。
なお、提供条件送信部602は、上述した方法と異なる方法で提供条件の同一と類似を判定してもよい。
【0107】
上述した第2~第4の実施形態によれば、例えば、7月8日午後の羽田発鹿児島行きと羽田発宮崎行きの便の空席がサービス予約装置の提供条件テーブルに登録されている場合、7月8日午前の羽田発鹿児島行の航空券を予約するための利用条件に応答して、7月8日午後の羽田発鹿児島行きと羽田発宮崎行きの便に空席があることが利用者に通知される。
【0108】
また、上述した第2~第4の実施形態によれば、演劇を予約するための利用条件に応答して、演劇の空席とともに他の類似したサービス(例えば、映画やコンサート)の空席が利用者に通知される。これにより、サービスの販売を促進することができる。
【0109】
なお、上述した実施形態では、利用者端末10と提供者端末20においてサービス予約装置と通信するための専用のアプリが動作しており、利用者端末10と提供者端末20はサービス予約装置との間でそのアプリにより利用条件や提供条件等の各種情報を送受信するとしたが、利用者端末10と提供者端末20は、専用のアプリではなく、SMS(Short Message Service)やMMS(Multimedia Messaging Service)、iMessage、LINE(登録商標)や電子メールを用いてサービス予約装置との間で利用条件や提供条件等の各種情報を送受信することとしてもよい。
【0110】
本発明に係るサービス予約装置は、「ある利用条件のサービスを何日何時に利用したいです。」と前もって登録した利用者にのみサービスの割引価格を通知する。本発明によれば、サービスの提供者は、そのサービスをサービス実施日時の直前であっても購入したいと事前に登録した利用者に割引価格を知らせることにより、利用者の購入確率を高めてサービスの販売に結び付けることができる。
一方、サービスの利用条件を前もって入力した利用者以外の人は例えば定価でサービスを購入することになる。従って、本発明によれば、サービスを割引価格で販売しても、そのサービスの価格の値崩れが生じるおそれを低くすることができる。
【0111】
また、サービスの提供者は、サービス実施日時の直前にサービスに空きがあって売れ残りが予測されるときは割引率を高くしてでも在庫を売り切りたい。本発明に係るサービス予約装置は、サービスの実施日時までにサービスの提供条件の一覧を複数回通知し、実施日時に近いほど各提供条件に含まれる価格の割引率が高くなり、サービスの価格が安くなる。このため、本発明によれば、利用者が早期に購入する場合にはサービスを高く販売することができる。一方、実施日近くまでサービスが売れ残っている場合にはサービスの価格が低くなるため、利用者がサービスを購入する確率が高くなる。特に、第2~第4の実施形態によれば、他の利用者がサービスを購入する可能性があるため、利用者は早期に購入するように動機付けされる。
【0112】
また、本発明によれば、利用者は、例えばサービスの利用日時の24時間以上先の行動予定に合った利用条件をサービス予約装置に入力することにより、その行動予定に合うサービスの通知を受けることができる。
一方、サービスの提供者は、サービス実施日時の直前に売れ残りが予測されるサービスに、事前にその日時のサービスを購入したいと登録した利用者を誘導することができる。サービスの提供者は、例えば自らが提供するサービスの利用を希望する利用者(サービスの顧客)の存在をサービスの実施日時の24時間以上前に知ることができる。利用者の利用日時を知ったサービスの提供者は、サービスに空きがあって売れ残りが予測されるとき、事前にサービスの利用条件を入力した利用者に対して、その利用条件を満たすサービスに空きがあることを知らせることができる。これは、今までならサービスの実施日時に売れ残って消えてしまっていたサービスの販売に結び付く。すなわち、在庫が効かないサービスを提供する提供者にとっては、消えてしまうかもしれない在庫を販売するチャンスが増える。
【0113】
また、本発明に係るサービス予約装置は、提供条件の一覧を利用者に通知する時にその利用者の利用条件を満たす提供条件が少ししか登録されていない場合には、その利用条件を満たすサービスを提供可能な提供者にサービスの提供の可否を問い合わせる。この問合せを受けた提供者は、利用条件を満たすサービスを提供できる場合にはそのサービスの提供条件を新たに登録することができる。このため、本発明によれば、利用者に対して通知される提供条件の数が少ないという事態を生じにくくすることができる。
【0114】
以上、本発明の実施形態について説明したが、設計または開発上の都合やその他の要因によって必要となる様々な修正や組み合わせは、請求項に記載されている発明や発明の実施形態に記載されている具体例に対応する発明の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0115】
10…利用者端末、20…提供者端末、30…ネットワーク、100…サービス予約装置、101…利用条件受付部、102…受付状況送信部、103…提供条件受付部、104…提供条件送信部、105…予約受付部、106…予約可否問合部、107…予約確定部、108…追加依頼部、110…記憶部、120…利用者テーブル、130…提供者テーブル、140,140A,140B…利用条件テーブル、150,150A,150B…提供条件テーブル、160…送信日・割引率テーブル、170…類似語テーブル、180…サービス予約プログラム、200,210…利用条件入力画面、220,230…提供条件入力画面、240,250,260,270,280,290,300…提供条件一覧画面、310…予約可否問合画面、400…サービス予約装置、401…提供条件送信部、410…サービス予約プログラム、500…サービス予約装置、501…提供条件受付部、502…提供条件送信部、510…提供条件テーブル、520…サービス予約プログラム、600…サービス予約装置、601…提供条件受付部、602…提供条件送信部、610…提供条件テーブル、620…サービス予約プログラム

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31
図32
図33