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特開2023-160712無線通信システムにおいて上りリンク送受信方法及び装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023160712
(43)【公開日】2023-11-02
(54)【発明の名称】無線通信システムにおいて上りリンク送受信方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   H04L 1/16 20230101AFI20231026BHJP
   H04W 72/20 20230101ALI20231026BHJP
   H04W 28/04 20090101ALI20231026BHJP
   H04W 72/0446 20230101ALI20231026BHJP
【FI】
H04L1/16
H04W72/04 136
H04W28/04 110
H04W72/04 131
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022171437
(22)【出願日】2022-10-26
(31)【優先権主張番号】10-2022-0050087
(32)【優先日】2022-04-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
【氏名又は名称原語表記】LG ELECTRONICS INC.
【住所又は居所原語表記】128, Yeoui-daero, Yeongdeungpo-gu, 07336 Seoul,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100165191
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 章
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100159259
【弁理士】
【氏名又は名称】竹本 実
(72)【発明者】
【氏名】パク ヘウク
(72)【発明者】
【氏名】ヤン ソクチェル
(72)【発明者】
【氏名】ペ トゥクヒョン
【テーマコード(参考)】
5K014
5K067
【Fターム(参考)】
5K014DA02
5K014FA03
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE71
5K067HH28
5K067JJ13
(57)【要約】
【課題】無線通信システムにおいて上りリンク送受信方法及び装置を提供する。
【解決手段】本開示の一実施例に係る無線通信システムにおいて端末によって上りリンク制御情報を送信する方法は、基地局から、複数の物理下りリンク共有チャネル(PDSCH)を受信する段階、及び、前記基地局に、前記複数のPDSCHに基づいてHARQ-ACK情報を含む前記上りリンク制御情報を送信する段階を含んでよい。ここで、前記複数のPDSCHは、複数のSPSPDSCHを含み、前記複数のSPS PDSCHに対するHARQ-ACK情報があらかじめ設定されたHARQ-ACK情報に追加(append)して多重化されることに基づいて、前記上りリンク制御情報に含まれるHARQ-ACK情報は、前記複数のSPS PDSCHのうち非活性化されたHARQプロセスと関連付けられた少なくとも一つのSPS PDSCHを除いて決定されてよい。
【選択図】図12
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムにおいて端末によって上りリンク制御情報を送信する方法であって、前記方法は、
基地局から、複数の物理下りリンク共有チャネル(physical downlink shared channel,PDSCH)を受信する段階、及び、
前記基地局に、前記複数のPDSCHに基づいてHARQ-ACK(Hybrid Automatic Repeat and reQuest-Acknowledgement)情報を含む前記上りリンク制御情報を送信する段階を含み、
前記複数のPDSCHは、複数のSPS(semi-persistent scheduling)PDSCHを含み、
前記複数のSPS PDSCHに対するHARQ-ACK情報があらかじめ設定されたHARQ-ACK情報に追加(append)して多重化されることに基づいて、前記上りリンク制御情報に含まれるHARQ-ACK情報は、前記複数のSPS PDSCHのうち非活性化された(disabled)HARQプロセスと関連付けられた少なくとも一つのSPS PDSCHを除いて決定される、方法。
【請求項2】
前記基地局から、上位層シグナリングによって、HARQプロセスの非活性化されるか否かに関する情報を受信する段階を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記HARQプロセスの非活性されるか否かは、前記HARQプロセスID(Identifier)単位で設定される、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記複数のSPS PDSCHと関連付けられた全てのHARQプロセスが非活性化されることに基づいて、前記上りリンク制御情報に含まれるHARQ-ACK情報において前記複数のSPS PDSCHに対するHARQ-ACK情報は除外される、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記あらかじめ設定されたHARQ-ACK情報は、動的(dynamic)に設定されたPDSCH HARQ-ACKコードブックパラメータに基づくType 2 HARQ-ACKコードブックに該当する、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記上りリンク制御情報に含まれるHARQ-ACK情報は、前記非活性化されたHARQプロセスと関連付けられた少なくとも一つのSPS PDSCHに対するHARQ-ACKビットを除き、残りのSPS PDSCHに対するHARQ-ACKビットを前記Type 2 HARQ-ACKコードブックに対するHARQ-ACKビットに追加(append)して決定される、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記上りリンク制御情報に含まれるHARQ-ACK情報と関連したコードブックサイズ(codebook size)は、活性化されたHARQプロセスのみを考慮して決定される、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
無線通信システムにおいて上りリンク制御情報を送信する端末であって、前記端末は、
一つ以上の送受信機、及び、
前記一つ以上の送受信機と連結された一つ以上のプロセッサを含み、
前記一つ以上のプロセッサは、
基地局から、複数の物理下りリンク共有チャネル(physical downlink shared channel,PDSCH)を受信し、
前記基地局に、前記複数のPDSCHに基づいてHARQ-ACK(Hybrid Automatic Repeat and reQuest-Acknowledgement)情報を含む前記上りリンク制御情報を送信するように設定し、
前記複数のPDSCHは、複数のSPS(semi-persistent scheduling)PDSCHを含み、
前記複数のSPS PDSCHに対するHARQ-ACK情報があらかじめ設定されたHARQ-ACK情報に追加(append)して多重化されることに基づいて、前記上りリンク制御情報に含まれるHARQ-ACK情報は、前記複数のSPS PDSCHのうち非活性化された(disabled)HARQプロセスと関連付けられた少なくとも一つのSPS PDSCHを除いて決定される、端末。
【請求項9】
無線通信システムにおいて基地局によって上りリンク制御情報を受信する方法であって、前記方法は、
端末に、複数の物理下りリンク共有チャネル(physical downlink shared channel,PDSCH)を送信する段階、及び、
前記端末から、前記複数のPDSCHに基づいてHARQ-ACK(Hybrid Automatic Repeat and reQuest-Acknowledgement)情報を含む前記上りリンク制御情報を受信する段階を含み、
前記複数のPDSCHは、複数のSPS(semi-persistent scheduling)PDSCHを含み、
前記複数のSPS PDSCHに対するHARQ-ACK情報があらかじめ設定されたHARQ-ACK情報に追加(append)して多重化されることに基づいて、前記上りリンク制御情報に含まれるHARQ-ACK情報は、前記複数のSPS PDSCHのうち非活性化された(disabled)HARQプロセスと関連付けられた少なくとも一つのSPS PDSCHを除いて決定される、方法。
【請求項10】
無線通信システムにおいて上りリンク制御情報を受信する基地局であって、前記基地局は、
一つ以上の送受信機、及び、
前記一つ以上の送受信機と連結された一つ以上のプロセッサを含み、
前記一つ以上のプロセッサは、
端末に、複数の物理下りリンク共有チャネル(physical downlink shared channel,PDSCH)を送信し、
前記端末から、前記複数のPDSCHに基づいてHARQ-ACK(Hybrid Automatic Repeat and reQuest-Acknowledgement)情報を含む前記上りリンク制御情報を受信するように設定し、
前記複数のPDSCHは、複数のSPS(semi-persistent scheduling)PDSCHを含み、
前記複数のSPS PDSCHに対するHARQ-ACK情報があらかじめ設定されたHARQ-ACK情報に追加(append)して多重化されることに基づいて、前記上りリンク制御情報に含まれるHARQ-ACK情報は、前記複数のSPS PDSCHのうち非活性化された(disabled)HARQプロセスと関連付けられた少なくとも一つのSPS PDSCHを除いて決定される、基地局。
【請求項11】
無線通信システムにおいて上りリンク制御情報を送信するために端末を制御するように設定されるプロセシング装置であって、前記プロセシング装置は、
一つ以上のプロセッサ、及び、
前記一つ以上のプロセッサに動作可能に連結され、前記一つ以上のプロセッサによって実行されることに基づいて、動作を行う命令を記憶する一つ以上のコンピュータメモリを含み、
前記動作は、
基地局から、複数の物理下りリンク共有チャネル(physical downlink shared channel,PDSCH)を受信する動作、及び、
前記基地局に、前記複数のPDSCHに基づいてHARQ-ACK(Hybrid Automatic Repeat and reQuest-Acknowledgement)情報を含む前記上りリンク制御情報を送信する動作を含み、
前記複数のPDSCHは、複数のSPS(semi-persistent scheduling)PDSCHを含み、
前記複数のSPS PDSCHに対するHARQ-ACK情報があらかじめ設定されたHARQ-ACK情報に追加(append)して多重化されることに基づいて、前記上りリンク制御情報に含まれるHARQ-ACK情報は、前記複数のSPS PDSCHのうち非活性化された(disabled)HARQプロセスと関連付けられた少なくとも一つのSPS PDSCHを除いて決定される、プロセシング装置。
【請求項12】
一つ以上の命令を記憶する一つ以上の非一時的(non-transitory)コンピュータ可読媒体であって、
前記一つ以上の命令は一つ以上のプロセッサによって実行され、無線通信システムにおいて上りリンク制御情報を送信する装置が、
基地局から、複数の物理下りリンク共有チャネル(physical downlink shared channel,PDSCH)を受信し、
前記基地局に、前記複数のPDSCHに基づいてHARQ-ACK(Hybrid Automatic Repeat and reQuest-Acknowledgement)情報を含む前記上りリンク制御情報を送信するように制御し、
前記複数のPDSCHは、複数のSPS(semi-persistent scheduling)PDSCHを含み、
前記複数のSPS PDSCHに対するHARQ-ACK情報があらかじめ設定されたHARQ-ACK情報に追加(append)して多重化されることに基づいて、前記上りリンク制御情報に含まれるHARQ-ACK情報は、前記複数のSPS PDSCHのうち非活性化された(disabled)HARQプロセスと関連付けられた少なくとも一つのSPS PDSCHを除いて決定される、コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、無線通信システムに関し、より詳細には、無線通信システムにおいて上りリンク送受信を行う方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
移動通信システムは、ユーザの活動性を保障しながら音声サービスを提供するために開発された。しかしながら、移動通信システムは音声に留まらずデータサービスまで領域を拡張し、現在、爆発的なトラフィックの増加によってリソースの不足現象が発生しており、ユーザもより高速のサービスを要求していることから、より発展した移動通信システムが望まれている。
【0003】
次世代移動通信システムの要求条件は、大きく、爆発的なデータトラフィックの受容、ユーザ当たりの送信率の画期的な増加、大幅に増加した連結デバイス個数の受容、非常に低い端対端遅延(End-to-End Latency)、高エネルギー効率の支援である。そのために、二重接続性(Dual Connectivity)、大規模多重入出力(Massive MIMO:Massive Multiple Input Multiple Output)、全二重(In-band Full Duplex)、非直交多重接続(NOMA:Non-Orthogonal Multiple Access)、超広帯域(Super wideband)支援、端末ネットワーキング(Device Networking)などの様々な技術が研究されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示の技術的課題は、無線通信システムにおいて上りリンク送受信を行う方法及び装置を提供することである。
【0005】
本開示の更なる技術的課題は、HARQプロセス(HARQ process)のイネーブル(enable)されたか否かを考慮してHARQ-ACKコードブックを決定/生成する方法及び装置を提供することである。
【0006】
本開示で遂げようとする技術的課題は、以上で言及した技術的課題に制限されず、言及していない別の技術的課題は、以下の記載から、本開示の属する技術の分野における通常の知識を有する者に明確に理解されるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様に係る無線通信システムにおいて端末によって上りリンク制御情報を送信する方法は、基地局から、複数の物理下りリンク共有チャネル(physical downlink shared channel,PDSCH)を受信する段階、及び、前記基地局に、前記複数のPDSCHに基づいてHARQ-ACK(Hybrid Automatic Repeat and reQuest-Acknowledgement)情報を含む前記上りリンク制御情報を送信する段階を含むことができる。ここで、前記複数のPDSCHは、複数のSPS(semi-persistent scheduling)PDSCHを含み、前記複数のSPS PDSCHに対するHARQ-ACK情報が、あらかじめ設定されたHARQ-ACK情報に追加(append)して多重化されることに基づいて、前記上りリンク制御情報に含まれるHARQ-ACK情報は、前記複数のSPS PDSCHのうち非活性化された(disabled)HARQプロセスと関連付けられた少なくとも一つのSPS PDSCHを除いて決定されてよい。
【0008】
本開示の更なる態様に係る無線通信システムにおいて基地局によって上りリンク制御情報を受信する方法は、端末に、複数の物理下りリンク共有チャネル(physical downlink shared channel,PDSCH)を送信する段階、及び、前記端末から、前記複数のPDSCHに基づいてHARQ-ACK(Hybrid Automatic Repeat and reQuest-Acknowledgement)情報を含む前記上りリンク制御情報を受信する段階を含むことができる。ここで、前記複数のPDSCHは、複数のSPS(semi-persistent scheduling)PDSCHを含み、前記複数のSPS PDSCHに対するHARQ-ACK情報があらかじめ設定されたHARQ-ACK情報に追加(append)して多重化されることに基づいて、前記上りリンク制御情報に含まれるHARQ-ACK情報は、前記複数のSPS PDSCHのうち非活性化された(disabled)HARQプロセスと関連付けられた少なくとも一つのSPS PDSCHを除いて決定されてよい。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、無線通信システムにおいて上りリンク送受信を行う方法及び装置を提供することができる。
【0010】
本開示によれば、HARQプロセス(HARQ process)の活性化/イネーブル(enable)されたか否かを考慮してHARQ-ACKコードブックを決定/生成する方法及び装置を提供することができる。
【0011】
本開示によれば、HARQプロセスの活性化/イネーブルされたか否かによるHARQ-ACKコードブック決定/生成方案を明確化することにより、HARQ-ACKコードブック構成に対する曖昧さが除去され、HARQ-ACKコードブック構成の効率性が増加する効果がある。
【0012】
本開示で得ることができる効果は以上で言及した効果に制限されず、言及していない他の効果は、以下の記載から、本開示の属する技術の分野における通常の知識を有する者に明確に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0013】
本開示に関する理解を助けるために詳細な説明の一部として含まれる添付の図面は、本開示に関する実施例を提供し、詳細な説明と共に本開示の技術的特徴を説明する。
図1】本開示が適用可能な無線通信システムの構造を例示する。
図2】本開示が適用可能な無線通信システムにおいてフレーム構造を例示する。
図3】本開示が適用可能な無線通信システムにおいてリソースグリッド(resource grid)を例示する。
図4】本開示が適用可能な無線通信システムにおいて物理リソースブロック(physical resource block)を例示する。
図5】本開示が適用可能な無線通信システムにおいてスロット構造を例示する。
図6】本開示が適用可能な無線通信システムにおいて用いられる物理チャネル及びそれらを用いた一般の信号送受信方法を例示する。
図7】本開示が適用可能な無線通信システムが支援するNTNを説明するための図である。
図8】本開示が適用可能な無線通信システムが支援するNTNにおけるTAを説明するための図である。
図9】本開示が適用可能な無線通信システムにおいて下りリンクデータに対するHARQ-ACK過程を例示する。
図10】本開示が適用可能な無線通信システムにおいてTBの処理過程及び構造を例示する。
図11】本開示が適用可能な無線通信システムにおいてCBGベースHARQ過程を例示する。
図12】本開示の一実施例に係る端末の上りリンク制御情報の送信動作を説明するためのフローチャートである。
図13】本開示の一実施例に係る基地局の上りリンク制御情報の受信動作を説明するためのフローチャートである。
図14】本開示の一実施例に係る基地局と端末間のシグナリング過程を説明するための図である。
図15】本開示の一実施例に係る無線通信装置を例示するブロック構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本開示に係る好ましい実施形態を、添付の図面を参照して詳細に説明する。添付の図面と共に以下に開示される詳細な説明は、本開示の例示的な実施形態を説明するためのもので、本開示の実施が可能な唯一の実施形態を示すためのものではない。以下の詳細な説明は、本開示の完全な理解を提供するために具体的細部事項を含む。ただし、当業者には、このような具体的細部事項無しにも本開示が実施可能であることが理解される。
【0015】
場合によって、本開示の概念が曖昧になることを避けるために、公知の構造及び装置が省略されてもよく、各構造及び装置の核心機能を中心にしたブロック図の形式で示されてもよい。
【0016】
本開示において、ある構成要素が他の構成要素と“連結”、“結合”又は“接続”されているとするとき、これは直接の連結関係の他、それらの間にさらに他の構成要素が存在する間接の連結関係も含むことができる。また、本開示において用語“含む”又は“有する”とは、言及された特徴、段階、動作、要素及び/又は構成要素の存在を特定するものの、一つ以上の他の特徴、段階、動作、要素、構成要素及び/又はそれらのグループの存在又は追加を排除しない。
【0017】
本開示において、“第1”、“第2”などの用語は、一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的に使われるだけで、構成要素を制限するために使われることはなく、特に言及されない限り、構成要素間の順序又は重要度などを限定しない。したがって、本開示の範囲内で、一実施例における第1構成要素は他の実施例において第2構成要素と称することもでき、同様に、一実施例における第2構成要素を他の実施例において第1構成要素と称することもできる。
【0018】
本開示で使われる用語は、特定実施例に関する説明のためのもので、特許請求の範囲を制限するためのものではない。実施例の説明及び添付する特許請求の範囲で使用される通り、単数形態は、文脈において特に断らない限り、複数形態も含むように意図したものである。本開示に使われる用語“及び/又は”は、関連した列挙項目のうちの一つを指してもよく、又はそれらのうち2つ以上の任意の及び全ての可能な組合せを指して含むことを意味する。また、本開示において、単語の間における“/”は、別に断らない限り、“及び/又は”と同じ意味を有する。
【0019】
本開示は、無線通信ネットワーク又は無線通信システムを対象にして説明し、無線通信ネットワークにおいてなされる動作は、当該無線通信ネットワークを管轄する装置(例えば、基地局)がネットワークを制御し、信号を送信(transmit)又は受信(receive)する過程においてなされるか、当該無線ネットワークに結合した端末がネットワークとの又は端末間の信号を送信又は受信する過程においてなされてよい。
【0020】
本開示において、チャネルを送信又は受信するということは、当該チャネルで情報又は信号を送信又は受信するという意味を含む。例えば、制御チャネルを送信するということは、制御チャネルで制御情報又は信号を送信するということを意味する。類似に、データチャネルを送信するということは、データチャネルでデータ情報又は信号を送信するということを意味する。
【0021】
以下において、下りリンク(DL:downlink)は、基地局から端末への通信を意味し、上りリンク(UL:uplink)は、端末から基地局への通信を意味する。下りリンクにおいて、送信機は基地局の一部であり、受信機は端末の一部であってよい。上りリンクにおいて、送信機は端末の一部であり、受信機は基地局の一部であってよい。基地局は第1通信装置と、端末は第2通信装置と表現されてよい。基地局(BS:Base Station)は、固定局(fixed station)、Node B、eNB(evolved-NodeB)、gNB(Next Generation NodeB)、BTS(base transceiver system)、アクセスポイント(AP:Access Point)、ネットワーク(5Gネットワーク)、AI(Artificial Intelligence)システム/モジュール、RSU(road side unit)、ロボット(robot)、ドローン(UAV:Unmanned Aerial Vehicle)、AR(Augmented Reality)装置、VR(Virtual Reality)装置、地上衛星基地局、VAST(very-small-aperture terminal)、衛星と通信するゲートウェイ、IAB(Integrated Access and Backhaul)などの用語に代替されてよい。また、端末(Terminal)は、固定されるか移動性を有してよく、UE(User Equipment)、MS(Mobile Station)、UT(user terminal)、MSS(Mobile Subscriber Station)、SS(Subscriber Station)、AMS(Advanced Mobile Station)、WT(Wireless terminal)、MTC(Machine-Type Communication)装置、M2M(Machine-to-Machine)装置、D2D(Device-to-Device)装置、車両(vehicle)、RSU(road side unit)、ロボット(robot)、AI(Artificial Intelligence)モジュール、ドローン(UAV:Unmanned Aerial Vehicle)、AR(Augmented Reality)装置、VR(Virtual Reality)装置、地上衛星基地局、VSAT、衛星と通信するゲートウェイ、IABなどの用語に代替されてよい。
【0022】
以下の技術は、CDMA、FDMA、TDMA、OFDMA、SC-FDMAなどのような様々な無線接続システムに用いられてよい。CDMAは、UTRA(Universal Terrestrial Radio Access)やCDMA2000のような無線技術によって具現されてよい。TDMAは、GSM(登録商標)(Global System for Mobile communications)/GPRS(General Packet Radio Service)/EDGE(Enhanced Data Rates for GSM Evolution)のような無線技術によって具現されてよい。OFDMAは、IEEE 802.11(Wi-Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802-20、E-UTRA(Evolved UTRA)などのような無線技術によって具現されてよい。UTRAは、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)の一部である。3GPP(登録商標)(3rd Generation Partnership Project)LTE(Long Term Evolution)は、E-UTRAを用いるE-UMTS(Evolved UMTS)の一部であり、LTE-A(Advanced)/LTE-A proは、3GPP LTEの進化したバージョンである。3GPP NR(New Radio or New Radio Access Technology)は、3GPP LTE/LTE-A/LTE-A proの進化したバージョンである。
【0023】
説明を明確にするために、3GPP通信システム(例えば、LTE-A、NR)に基づいて説明するが、本開示の技術的思想がそれに制限されるものではない。LTEは、3GPP TS(Technical Specification) 36.xxx Release 8以後の技術を意味する。細部的に、3GPP TS 36.xxx Release 10以後のLTE技術はLTE-Aと呼ばれ、3GPP TS 36.xxx Release 13以後のLTE技術はLTE-A proと呼ばれる。3GPP NRは、TS 38.xxx Release 15以後の技術を意味する。LTE/NRは3GPPシステムと呼ばれてよい。“xxx”は、標準文書細部番号を意味する。LTE/NRは3GPPシステムと呼ばれてよい。本開示の説明に用いられる背景技術、用語、略語などに関しては、本開示の前に公開された標準文書に記載の事項を参照できる。例えば、次の文書を参照できる。
【0024】
3GPP LTEでは、TS 36.211(物理チャネル及び変調)、TS 36.212(多重化及びチャネルコーディング)、TS 36.213(物理層手続)、TS 36.300(説明全般)、TS 36.331(無線リソース制御)を参照できる。
【0025】
3GPP NRでは、TS 38.211(物理チャネル及び変調)、TS 38.212(多重化及びチャネルコーディング)、TS 38.213(制御のための物理層手続)、TS 38.214(データのための物理層手続)、TS 38.300(NR及びNG-RAN(New Generation-Radio Access Network)説明全般)、TS 38.331(無線リソース制御プロトコル規格)を参照できる。
【0026】
本開示で使用可能な用語の略字は次のように定義される。
【0027】
- BM:ビーム管理(beam management)
- CQI:チャネル品質指示子(channel quality indicator)
- CRI:チャネル状態情報-参照信号リソース指示子(channel state information- reference signal resource indicator)
- CSI:チャネル状態情報(channel state information)
- CSI-IM:チャネル状態情報-干渉測定(channel state information-interference measurement)
- CSI-RS:チャネル状態情報-参照信号(channel state information-reference signal)
- DMRS:復調参照信号(demodulation reference signal)
- FDM:周波数分割多重化(frequency division multiplexing)
- FFT:高速フーリエ変換(fast Fourier transform)
- IFDMA:インターリーブされた周波数分割多重アクセス(interleaved frequency division multiple access)
- IFFT:逆高速フーリエ変換(inverse fast Fourier transform)
- L1-RSRP:第1レイヤ参照信号受信パワー(Layer 1 reference signal received power)
- L1-RSRQ:第1レイヤ参照信号受信品質(Layer 1 reference signal received quality)
- MAC:媒体アクセス制御(medium access control)
- NZP:ノンゼロパワー(non-zero power)
- OFDM:直交周波数分割多重化(orthogonal frequency division multiplexing)
- PDCCH:物理下りリンク制御チャネル(physical downlink control channel)
- PDSCH:物理下りリンク共有チャネル(physical downlink shared channel)
- PMI:プリコーディング行列指示子(precoding matrix indicator)
- RE:リソース要素(resource element)
- RI:ランク指示子(Rank indicator)
- RRC:無線リソース制御(radio resource control)
- RSSI:受信信号強度指示子(received signal strength indicator)
- Rx:受信(Reception)
- QCL:準同一位置(quasi co-location)
- SINR:信号対干渉及び雑音比(signal to interference and noise ratio)
- SSB(又は、SS/PBCH block):同期信号ブロック(プライマリ同期信号(PSS:primary synchronization signal)、セカンダリ同期信号(SSS:secondary synchronization signal)及び物理放送チャネル(PBCH:physical broadcast channel)を含む)
- TDM:時間分割多重化(time division multiplexing)
- TRP:送信及び受信ポイント(transmission and reception point)
- TRS:トラッキング参照信号(tracking reference signal)
- Tx:送信(transmission)
- UE:ユーザ装置(user equipment)
- ZP:ゼロパワー(zero power)
【0028】
システム一般
【0029】
より多い通信機器がより大きい通信容量を要求するにつれ、既存の無線アクセス技術(RAT:radio access technology)に比べて向上したモバイルブロードバンド(mobile broadband)通信への必要性が台頭している。また、多数の機器及びモノを連結していつどこででも様々なサービスを提供するマッシブ(massive)MTC(Machine Type Communications)も次世代通信において考慮される主要課題の一つである。これに加え、信頼度(reliability)及び遅延(latency)に敏感なサービス/端末を考慮した通信システムデザインも議論されている。このようにeMBB(enhanced mobile broadband communication)、Mmtc(massive MTC)、URLLC(Ultra-Reliable and Low Latency Communication)などを考慮した次世代RATの導入が議論されており、本開示では便宜上、当該技術をNRと呼ぶ。NRは、5G RATの一例を表す表現である。
【0030】
NRを含む新しいRATシステムは、OFDM送信方式又はこれと類似の送信方式を用いる。新しいRATシステムは、LTEのOFDMパラメータとは異なるOFDMパラメータに従い得る。又は、新しいRATシステムは、既存のLTE/LTE-Aのヌメロロジー(numerology)にそのまま従うが、より大きいシステム帯域幅(例えば、100MHz)を支援できる。又は、一つのセルが複数個のヌメロロジーを支援することもできる。すなわち、互いに異なるヌメロロジーで動作する端末が一つのセル内に共存してもよい。
【0031】
ヌメロロジーは、周波数領域において一つのサブキャリア間隔(subcarrier spacing)に対応する。参照サブキャリア間隔(Reference subcarrier spacing)を整数Nでスケーリング(scaling)することにより、互いに異なるヌメロロジーを定義できる。
【0032】
図1には、本開示が適用可能な無線通信システムの構造を例示する。
【0033】
図1を参照すると、NG-RANは、NG-RA(NG-Radio Access)ユーザ平面(すなわち、新しいAS(access stratum)サブ層/PDCP(Packet Data Convergence Protocol)/RLC(Radio Link Control)/MAC/PHY)及びUEに対する制御平面(RRC)プロトコル終端を提供するgNBで構成される。前記gNBはXnインターフェースを介して相互連結される。前記gNBは、また、NGインターフェースを介してNGC(New Generation Core)に連結される。より具体的には、前記gNBは、N2インターフェースを介してAMF(Access and Mobility Management Function)に、N3インターフェースを介してUPF(User Plane Function)に連結される。
【0034】
図2には、本開示が適用可能な無線通信システムにおいてフレーム構造を例示する。
【0035】
NRシステムは、多数のヌメロロジー(numerology)を支援できる。ここで、ヌメロロジーは、サブキャリア間隔(subcarrier spacing)と循環前置(CP:Cyclic Prefix)オーバーヘッドによって定義されてよい。このとき、多数のサブキャリア間隔は、基本(参照)サブキャリア間隔を整数N(又は、μ)でスケーリング(scaling)することによって誘導されてよい。また、非常に高い搬送波周波数において非常に低いサブキャリア間隔を利用しないと仮定されても、利用されるヌメロロジーは周波数帯域と独立して選択されてよい。また、NRシステムでは多数のヌメロロジーによる様々なフレーム構造が支援されてよい。
【0036】
以下、NRシステムにおいて考慮可能なOFDMヌメロロジー及びフレーム構造について説明する。NRシステムにおいて支援される多数のOFDMヌメロロジーは、下表1のように定義されてよい。
【0037】
【表1】
【0038】
NRは、様々な5Gサービスを支援するための多数のヌメロロジー(又は、サブキャリア間隔(SCS:subcarrier spacing))を支援する。例えば、SCSが15kHzである場合に、伝統的なセルラーバンドでの広い領域(wide area)を支援し、SCSが30kHz/60kHzである場合に、密集した都市(dense-urban)、より低い遅延(lower latency)、及びより広いキャリア帯域幅(wider carrier bandwidth)を支援し、SCSが60kHz又はそれよりも高い場合に、位相雑音(phase noise)を克服するために24.25GHzよりも大きい帯域幅を支援する。
【0039】
NR周波数バンド(frequency band)は、2タイプ(FR1、FR2)の周波数範囲(frequency range)と定義される。FR1、FR2は、下表2のように構成されてよい。また、FR2は、ミリ波(mmW:millimeter wave)を意味できる。
【0040】
【表2】
【0041】
NRシステムにおけるフレーム構造(frame structure)と関連して、時間領域の様々なフィールドのサイズは、Tc=1/(Δfmax・Nf)の時間単位の倍数と表現される。ここで、Δfmax=480・103Hzであり、Nf=4096である。下りリンク(downlink)及び上りリンク(uplink)送信は、Tf=1/(Δfmaxf/100)・Tc=10msの区間を有する無線フレーム(radio frame)で構成(organized)される。ここで、無線フレームはそれぞれ、Tsf=(Δfmaxf/1000)・Tc=1msの区間を有する10個のサブフレーム(subframe)で構成される。この場合、上りリンクに対する1セットのフレーム及び下りリンクに対する1セットのフレームが存在してよい。また、端末からの上りリンクフレーム番号iにおける送信は、当該端末における該当の下りリンクフレームの開始よりTTA=(NTA+NTA,offset)Tc以前に始めなければならない。サブキャリア間隔構成μに対して、スロット(slot)は、サブフレーム内でns μ∈{0,...,Nslot subframe,μ-1}の増加する順序で番号が付けられ、無線フレーム内でns,f μ∈{0,...,Nslot frame,μ-1}の増加する順序で番号が付けられる。一つのスロットはNsymb slotの連続するOFDMシンボルで構成され、Nsymb slotは、CPによって決定される。サブフレームにおいてスロットns μの開始は、同一サブフレームにおいてOFDMシンボルns μsymb slotの開始と時間的に整列される。全ての端末が同時に送信及び受信を行うことができるわけではなく、これは、下りリンクスロット(downlink slot)又は上りリンクスロット(uplink slot)における全てのOFDMシンボルが用いられ得るわけではことを意味する。
【0042】
表3は、一般CPにおいてスロット別OFDMシンボルの個数(Nsymb slot)、無線フレーム別スロットの個数(Nslot frame,μ)、サブフレーム別スロットの個数(Nslot subframe,μ)を示し、表4は、拡張CPにおいてスロット別OFDMシンボルの個数、無線フレーム別スロットの個数、サブフレーム別スロットの個数を示す。
【0043】
【表3】
【0044】
【表4】
【0045】
図2は、μ=2である場合(SCSが60kHz)の一例であり、表3を参照すると、1サブフレーム(subframe)は4個のスロット(slot)を含むことができる。図2に示す1サブフレーム={1,2,4}スロットは一例であり、1サブフレームに含まれ得るスロットの個数は、表3又は表4のように定義される。また、ミニスロット(mini-slot)は、2、4又は7シンボルを含むか、それよりも多い又はより少ないシンボルを含むことができる。
【0046】
NRシステムにおける物理リソース(physical resource)と関連して、アンテナポート(antenna port)、リソースグリッド(resource grid)、リソース要素(resource element)、リソースブロック(resource block)、キャリアパート(carrier part)などが考慮されてよい。以下、NRシステムにおいて考慮可能な前記物理リソースについて具体的に説明する。
【0047】
まず、アンテナポートと関連して、アンテナポートは、アンテナポート上のシンボルが運搬されるチャネルを、同一のアンテナポート上の他のシンボルが運搬されるチャネルから推論できるように定義される。一つのアンテナポート上のシンボルが運搬されるチャネルの広範囲特性(large-scale property)が、他のアンテナポート上のシンボルが運搬されるチャネルから類推され得る場合、2個のアンテナポートはQC/QCL(quasi co-located或いはquasi co-location)関係にあると言える。ここで、前記広範囲特性は、遅延拡散(Delay spread)、ドップラー拡散(Doppler spread)、周波数シフト(Frequency shift)、平均受信パワー(Average received power)、受信タイミング(Received Timing)のいずれか一つ以上を含む。
【0048】
図3には、本開示が適用可能な無線通信システムにおいてリソースグリッド(resource grid)を例示する。
【0049】
図3を参照すると、リソースグリッドが、周波数領域上にNRB μsc RBサブキャリアで構成され、一つのサブフレームが14・2μOFDMシンボルで構成されることを例示的に記述するが、これに限定されない。NRシステムにおいて、送信される信号(transmitted signal)は、NRB μsc RBサブキャリアで構成される一つ又はそれ以上のリソースグリッド及び2μsymb (μ)のOFDMシンボルによって説明される。ここで、NRB μ≦NRB max,μである。前記NRB max,μは、最大送信帯域幅を表し、これは、ヌメロロジーだけでなく、上りリンクと下りリンク間にも変わってよい。この場合、μ及びアンテナポートp別に一つのリソースグリッドが設定されてよい。μ及びアンテナポートpに対するリソースグリッドの各要素は、リソース要素(resource element)と呼ばれ、インデックス対
によって固有に識別される。ここで、k=0,...,NRB μsc RB-1は、周波数領域上のインデックスであり、
は、サブフレーム内でシンボルの位置を表す。スロットにおいてリソース要素を示す時には、インデックス対(k,l)が用いられる。ここで、l=0,...,Nsymb μ-1である。μ及びアンテナポートpに対するリソース要素
は、複素値(complex value)
に該当する。混同(confusion)する危険のない場合或いは特定アンテナポート又はヌメロロジーが特定されない場合には、インデックスp及びμはドロップ(drop)してよく、その結果、複素値は
になり得る。また、リソースブロック(resource block,RB)は、周波数領域上のNsc RB=12の連続するサブキャリアと定義される。
【0050】
ポイント(point)Aは、リソースブロックグリッドの共通基準ポイント(common reference point)として働き、次のように取得される。
【0051】
- プライマリセル(PCell:Primary Cell)ダウンリンクに対するoffsetToPointAは、初期セル選択のために端末によって用いられたSS/PBCHブロックと重なる最低リソースブロックの最低サブキャリアとポイントA間の周波数オフセットを示す。FR1に対して15kHzサブキャリア間隔及びFR2に対して60kHzサブキャリア間隔を仮定したリソースブロック単位(unit)で表現される。
【0052】
- absoluteFrequencyPointAは、ARFCN(absolute radio-frequency channel number)におけるように表現されたpoint Aの周波数-位置を示す。
【0053】
共通リソースブロック(common resource block)は、サブキャリア間隔設定μに対する周波数領域において0から上方に番号づけられる。サブキャリア間隔設定μに対する共通リソースブロック0のサブキャリア0の中心は、‘ポイントA’と一致する。周波数領域において共通リソースブロック番号nCRB μとサブキャリア間隔設定μに対するリソース要素(k,l)との関係は、下記の式1のように与えられる。
【0054】
【数1】
【0055】
式1で、kは、k=0がポイントAを中心とするサブキャリアに該当するようにポイントAに相対的に定義される。物理リソースブロックは、帯域幅パート(BWP:bandwidth part)内で0からNBWP,i size,μ-1まで番号が付けられ、iは、BWPの番号である。BWP iにおいて物理リソースブロックnPRBと共通リソースブロックnCRB間の関係は、下記の式2によって与えられる。
【0056】
【数2】
【0057】
BWP,i start,μは、BWPが共通リソースブロック0に相対的に始まる共通リソースブロックである。
【0058】
図4には、本開示が適用可能な無線通信システムにおいて物理リソースブロック(physical resource block)を例示する。そして、図5には、本開示が適用可能な無線通信システムにおいてスロット構造を例示する。
【0059】
図4及び図5を参照すると、スロットは、時間ドメインにおいて複数のシンボルを含む。例えば、一般CPでは1スロットが7個のシンボルを含むが、拡張CPでは1スロットが6個のシンボルを含む。
【0060】
搬送波は、周波数ドメインにおいて複数の副搬送波を含む。RB(Resource Block)は、周波数ドメインにおいて複数(例えば、12)の連続した副搬送波と定義される。BWP(Bandwidth Part)は、周波数ドメインにおいて複数の連続した(物理)リソースブロックと定義され、一つのヌメロロジー(例えば、SCS、CP長など)に対応し得る。搬送波は、最大でN個(例えば、5個)のBWPを含むことができる。データ通信は活性化されたBWPで行われ、一つの端末には一つのBWPのみが活性化されてよい。リソースグリッドにおいてそれぞれの要素は、リソース要素(RE:Resource Element)と呼ばれ、一つの複素シンボルがマップされてよい。
【0061】
NRシステムは、一つのコンポーネントキャリア(CC:Component Carrier)当たりに最大400MHzまで支援されてよい。このような広帯域CC(wideband CC)で動作する端末が常にCC全体に対する無線周波数(RF:radio frequency)チップ(chip)をオンにしたままで動作すると、端末バッテリー消耗が増加し得る。或いは、一つの広帯域CC内に動作する様々な活用ケース(例えば、eMBB、URLLC、Mmtc、V2Xなど)を考慮すれば、当該CC内に周波数帯域別に異なるヌメロロジー(例えば、サブキャリア間隔など)が支援されてよい。或いは、端末別に最大帯域幅に対する能力(capability)が異なることがある。これを考慮して、基地局は広帯域CCの全体帯域幅ではなく一部の帯域幅でのみ動作するように端末に指示してよく、当該一部の帯域幅を便宜上、帯域幅部分(BWP:bandwidth part)と定義する。BWPは、周波数軸上で連続したRBで構成されてよく、一つのヌメロロジー(例えば、サブキャリア間隔、CP長、スロット/ミニスロット区間)に対応し得る。
【0062】
一方、基地局は、端末に設定された一つのCC内でも多数のBWPを設定できる。例えば、PDCCHモニタリングスロットでは相対的に小さい周波数領域を占めるBWPを設定し、PDCCHで指示するPDSCHは、それよりも大きいBWP上にスケジュールされてよい。或いは、特定BWPにUEが集中する場合に、ロードバランシング(load balancing)のために一部の端末に他のBWPを設定してよい。或いは、隣接セル間の周波数ドメインセル間干渉除去(frequency domain inter-cell interference cancellation)などを考慮して、全帯域幅のうち一部のスペクトル(spectrum)を排除し、両方のBWPを同一スロット内でも設定できる。すなわち、基地局は、広帯域CCと関連付けられた(association)端末に、少なくとも一つのDL/UL BWPを設定できる。基地局は特定時点に設定されたDL/UL BWPのうち少なくとも一つのDL/UL BWPを(L1シグナリング又はMAC CE(Control Element)又はRRCシグナリングなどによって)活性化させることができる。また、基地局は、他の設定されたDL/UL BWPへのスイッチングを(L1シグナリング又はMAC CE又はRRCシグナリングなどによって)指示できる。又は、タイマーベースでタイマー値が満了すると、定められたDL/UL BWPにスイッチしてもよい。このとき、活性化されたDL/UL BWPを活性(active)DL/UL BWPと定義する。ただし、端末が最初接続(initial access)過程を行っている中であるか、或いはRRC連結がセットアップ(set up)される前であるなどの状況では、DL/UL BWPに対する設定を受信できないことがあるので、このような状況で端末が仮定するDL/UL BWPは、最初活性DL/UL BWPと定義する。
【0063】
図6には、本開示が適用可能な無線通信システムにおいて用いられる物理チャネル及びそれらを用いた一般の信号送受信方法を例示する。
【0064】
無線通信システムにおいて、端末は基地局から下りリンク(Downlink)で情報を受信し、端末は基地局に上りリンク(Uplink)で情報を送信する。基地局と端末が送受信する情報は、データ及び様々な制御情報を含み、それらが送受信する情報の種類/用途によって様々な物理チャネルが存在する。
【0065】
端末は、電源が入るか、新しくセルに進入した場合に、基地局と同期を取るなどの初期セル探索(Initial cell search)作業を行う(S601)。そのために、端末は基地局から主同期信号(PSS:Primary Synchronization Signal)及び副同期信号(SSS:Secondary Synchronization Signal)を受信して基地局と同期を取り、セル識別子(ID:Identifier)などの情報を取得できる。その後、端末は基地局から物理放送チャネル(PBCH:Physical Broadcast Channel)を受信してセル内放送情報を取得できる。一方、端末は、初期セル探索段階で下りリンク参照信号(DL RS:Downlink Reference Signal)を受信して下りリンクチャネル状態を確認することができる。
【0066】
初期セル探索を終えた端末は、物理下りリンク制御チャネル(PDCCH:Physical Downlink Control Channel)及び前記PDCCHに乗せられた情報によって物理下りリンク共有チャネル(PDSCH:Physical Downlink Shared Channel)を受信し、より具体的なシステム情報をすることが取得できる(S602)。
【0067】
一方、基地局に最初に接続するか、信号送信のための無線リソースがない場合に、端末は、基地局に対してランダムアクセス過程(RACH:Random Access Procedure)を行うことができる(段階S603~段階S606)。そのために、端末は、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH:Physical Random Access Channel)で特定シーケンスをプリアンブルとして送信し(S603及びS605)、プリアンブルに対する応答メッセージを、PDCCH及び対応するPDSCHで受信することができる(S604及びS606)。競合ベースRACHの場合、さらに、衝突解決手続(Contention Resolution Procedure)を行うことができる。
【0068】
上述したような手続を行った端末は、その後、一般の上りリンク/下りリンク信号送信手続として、PDCCH/PDSCH受信(S607)及び物理上りリンク共有チャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared Channel)/物理上りリンク制御チャネル(PUCCH:Physical Uplink Control Channel)送信(S608)を行うことができる。特に、端末はPDCCHで下りリンク制御情報(DCI:Downlink Control Information)を受信する。ここで、DCIは、端末に対するリソース割り当て情報のような制御情報を含み、その使用目的によってフォーマットが互いに異なる。
【0069】
一方、端末が上りリンクで基地局に送信する又は端末が基地局から受信する制御情報は、下りリンク/上りリンクACK/NACK(Acknowledgement/Non-Acknowledgement)信号、CQI(Channel Quality Indicator)、PMI(Precoding Matrix Indicator)、RI(Rank Indicator)などを含む。3GPP LTEシステムにおいて、端末は上述したCQI/PMI/RIなどの制御情報をPUSCH及び/又はPUCCHで送信できる。
【0070】
表5は、NRシステムでのDCIフォーマット(format)の一例を示す。
【0071】
【表5】
【0072】
表5を参照すると、DCI format0_0、0_1及び0_2は、PUSCHのスケジューリングに関連したリソース情報(例えば、UL/SUL(Supplementary UL)、周波数リソース割り当て、時間リソース割り当て、周波数ホッピングなど)、伝送ブロック(TB:Transport Block)関連情報(例えば、MCS(Modulation Coding and Scheme)、NDI(New Data Indicator)、RV(Redundancy Version)など)、HARQ(Hybrid- Automatic Repeat and request)関連情報(例えば、プロセス番号、DAI(Downlink Assignment Index)、PDSCH-HARQフィードバックタイミングなど)、多重アンテナ関連情報(例えば、DMRSシーケンス初期化情報、アンテナポート、CSI要請など)、電力制御情報(例えば、PUSCH電力制御など)を含むことができ、DCIフォーマットのそれぞれに含まれる制御情報は、あらかじめ定義されてよい。
【0073】
DCI format 0_0は、一つのセルにおいてPUSCHのスケジューリングに用いられる。DCIフォーマット0_0に含まれた情報は、C-RNTI(Cell RNTI:Cell Radio Network Temporary Identifier)又はCS-RNTI(Configured Scheduling RNTI)又はMCS-C-RNTI(Modulation Coding Scheme Cell RNTI)によってCRC(cyclic redundancy check)スクランブルされて送信される。
【0074】
DCI format 0_1は、一つのセルにおいて一つ以上のPUSCHのスケジューリング、又は設定されたグラント(CG:configured grant)下りリンクフィードバック情報を端末に指示するために用いられる。DCI format 0_1に含まれた情報は、C-RNTI又はCS-RNTI又はSP-CSI-RNTI(Semi-Persistent CSI RNTI)又はMCS-C-RNTIによってCRCスクランブルされて送信される。
【0075】
DCI format 0_2は、一つのセルにおいてPUSCHのスケジューリングに用いられる。DCI format 0_2に含まれた情報は、C-RNTI又はCS-RNTI又はSP-CSI-RNTI又はMCS-C-RNTIによってCRCスクランブルされて送信される。
【0076】
次に、DCI format 1_0、1_1及び1_2は、PDSCHのスケジューリングに関連したリソース情報(例えば、周波数リソース割り当て、時間リソース割り当て、VRB(virtual resource block)-PRB(physical resource block)マッピングなど)、伝送ブロック(TB)関連情報(例えば、MCS、NDI、RVなど)、HARQ関連情報(例えば、プロセス番号、DAI、PDSCH-HARQフィードバックタイミングなど)、多重アンテナ関連情報(例えば、アンテナポート、TCI(transmission configuration indicator)、SRS(sounding reference signal)要請など)、PUCCH関連情報(例えば、PUCCH電力制御、PUCCHリソース指示子など)を含むことができ、DCIフォーマットのそれぞれに含まれる制御情報は、あらかじめ定義されてよい。
【0077】
DCI format 1_0は、一つのDLセルにおいてPDSCHのスケジューリングのために用いられる。DCI format 1_0に含まれた情報は、C-RNTI又はCS-RNTI又はMCS-C-RNTIによってCRCスクランブルされて送信される。
【0078】
DCI format 1_1は、一つのセルにおいてPDSCHのスケジューリングのために用いられる。DCI format 1_1に含まれる情報は、C-RNTI又はCS-RNTI又はMCS-C-RNTIによってCRCスクランブルされて送信される。
【0079】
DCI format 1_2は、一つのセルにおいてPDSCHのスケジューリングのために用いられる。DCI format 1_2に含まれる情報は、C-RNTI又はCS-RNTI又はMCS-C-RNTIによってCRCスクランブルされて送信される。
【0080】
非地上ネットワーク(non-terrestrial network,NTN)を支援する無線通信システム
【0081】
NTNは、衛星又は無人航空システム(unmanned aircraft system,UAS)プラットホームにおいて無線リソース(RF resource)を使用するように構成されるネットワーク又はネットワークのセグメント(segment)を意味する。より広いカバレッジを確保したり、無線通信基地局設置が容易でない場所に無線通信サービスを提供したりするために、NTNサービスの利用が考慮されている。
【0082】
ここで、NTNサービスとは、基地局を地上ではなく人工衛星(例えば、静止軌道(geostationary-orbit)、低軌道(low-orbit)、中軌道(medium-orbit)衛星など)、飛行機、無人飛行船、ドローンなどに設置して端末に無線通信サービスを提供することを指す。以下の説明において、NTNサービスは、NR NTNサービス及び/又はLTE NTNサービスを含むことができる。地上ネットワーク(terrestrial network,TN)サービスとは、基地局を地上に設置して端末に無線通信サービスを提供することを指す。
【0083】
NTNサービスに考慮される周波数帯域は、主に、第1周波数範囲(frequency range 1,FR1)(例えば、410MHz~7.125GHz)では2GHz帯域(S-band:2~4GHz)、第2周波数範囲(FR2)(例えば、24.25GHz~52.6GHz)では下りリンク20GHz、上りリンク30GHz帯域(Ka-Band:26.5~40GHz))であってよい。さらに、7.125GHzと24.25GHzとの間の周波数帯域又は52.6GHz以上の周波数帯域でもNTNサービスが支援されてよい。
【0084】
図7は、本開示が適用可能な無線通信システムが支援するNTNを説明するための図である。
【0085】
図7(a)は、トランスペアレントペイロード(transparent payload)に基づくNTNシナリオを例示し、図7(b)は、リジェネレイティブペイロード(regenerative payload)に基づくNTNシナリオを例示する。
【0086】
ここで、トランスペアレントペイロードに基づくNTNシナリオは、地上の基地局からペイロードを受信した人工衛星が端末に当該ペイロードを送信するシナリオであり、リジェネレイティブペイロードに基づくNTNシナリオは、人工衛星が基地局(gNB)として具現されるシナリオを意味する。
【0087】
NTNは一般に、次の要素を特徴とする。
【0088】
- 共用データネットワークにNTNを連結するための一つ以上の衛星ゲートウェイ(sat-gateway):
【0089】
静止地球軌道(geostationary earth orbiting,GEO)衛星は、衛星によってターゲッティングされたカバレッジ(例えば、地域(regional)又は大陸カバレッジ(continental coverage))に配置される一つ以上の衛星ゲートウェイによって供給される。セル内の端末は一つのみの衛星ゲートウェイによってサービング(serving)されると仮定されてよい。
【0090】
非GEO衛星は、一つ以上の衛星ゲートウェイによって連続して(successively)サービング(serving)されてよい。このとき、無線通信システムは、モビリティーアンカリング(mobility anchoring)及びハンドオーバー(handover)を行うのに十分な時間区間において、サービング衛星ゲートウェイ同士間のサービス及びフィーダリンク(feeder link)連続性を保障する。
【0091】
- 衛星ゲートウェイ及び衛星(又は、UASプラットホーム)との間のフィーダリンク(feeder link)又は無線リンク(radio link)
- 端末と衛星(又は、UASプラットホーム)との間のサービスリンク又は無線リンク
- トランスペアレント又はリジェネレイティブ(オンボード(on-board)プロセシングを含む。)ペイロードのいずれか一方を具現できる衛星(又は、UASプラットホーム)。
【0092】
衛星(又は、UASプラットホーム)生成ビームは、一般に衛星(又は、UASプラットホーム)の視野によって境界が指定されたサービス領域で複数のビームを生成する。ビームの受信範囲(footprint)は一般的に楕円形である。衛星(又は、UASプラットホーム)の視野は、搭載されたアンテナダイヤグラムと最小高度角によって決定される。
【0093】
トランスペアレントペイロード:無線周波数フィルタリング、周波数変換及び増幅。これにより、ペイロードによって反復される波形信号は変更されない。
【0094】
リジェネレイティブペイロード:無線周波数フィルタリング、周波数変換及び増幅の他にも復調/デコーディング、スイッチング及び/又はルーティング、コーディング/変調。これは、衛星(又は、UASプラットホーム)において基地局機能(例えば、gNB)の全部又は一部を有することと実質的に同一である。
【0095】
- 衛星集団ではISL(Inter-satellite links)。そのためには、衛星に再生成ペイロードが要求される。ISLはRF周波数又は広帯域で動作できる。
【0096】
- 端末は、ターゲットサービス地域内で衛星(又は、UASプラットホーム)によってサービスされる。
【0097】
表6は、衛星(又は、UASプラットホーム)のタイプを例示する。
【0098】
【表6】
【0099】
一般に、GEO衛星及びUASは、大陸(continental)、広域(regional)又はローカル(local)サービスを提供するために用いられる。そして、LEO(low earth orbiting)及びMEO(medium earth orbiting)のコンステレーション(constellation)は、北半球と南半球の両方でサービスを提供するために用いられる。又は、当該コンステレーション(constellation)は、極地方を含むグローバルカバレッジを提供することもできる。今後、適切な軌道傾斜、生成された十分なビーム及び衛星間のリンクが必要であり得る。そして、HEO(Highly Elliptical Orbiting)衛星システムも考慮されてよい。
【0100】
以下では、次の6つの参照シナリオを含むNTNにおける無線通信システムについて説明する。
【0101】
- 円形軌道及び名目ステーション維持プラットホーム(notational station keeping up platform)
- 最も高いRTD(Round Trip Delay)制約(constraint)
- 最も高いドップラー制約
- トランスペアレント又はリジェネレイティブペイロード
- 1個のISLケースと1個のISL無しケース。衛星間リンクではリジェネレイティブペイロード
【0102】
前記6つの参照シナリオは、表7及び表8で考慮される。
【0103】
【表7】
【0104】
【表8-1】
【表8-2】
【0105】
参照1:各衛星は、ビームフォーミング技術を用いて地球上の固定された地点にビームを操向することができる。これは、衛星の可視(visibility)時間に該当する時間の間に適用される。
【0106】
参照2:ビーム(地球(又は、地上)に固定された端末)内の最大遅延変化(max delay variation)は、ゲートウェイ及び端末の両方に対する最小上下角(min elevation angle)に基づいて計算される。
【0107】
参照3:ビーム内最大差動遅延は、最下点(at nadir)において最大ビーム受信範囲の直径を基準に計算される。
【0108】
参考4:遅延計算に用いられる光の速度は、299792458m/sである。
【0109】
参考5:GEOの最大ビーム受信範囲の大きさは、カバレッジ縁(低い高度)にスポットビーム(spot beam)があると仮定し、現在状態(state)のGEOと出力(high throughput)システム技術に基づいて決定される。
【0110】
参考6:セルレベルで最大差動遅延は、最大のビームサイズに対するビームレベルの遅延を考慮して計算される。ビームサイズが小さい又は中間サイズであるとき、セルが2つ以上のビームを含むことができる。ただし、セル内の全てのビームの累積差動遅延は、表8のセルレベルでは最大差動遅延を超えない。
【0111】
また、以下では、次の5つの参照シナリオを含むIoT NTNにおける無線通信システムについて説明する。
【0112】
- GEO及びLEO軌道シナリオ
- 衛星間リンク無し
- トランスペアレントペイロード
- 固定又は調整可能なビームによってそれぞれ地面で利用するか或いは固定されたビームフットプリント(beam foot print)
- 6GHz以下関心帯域
【0113】
前記5つの参照シナリオは表9で考慮される。
【0114】
【表9】
【0115】
本開示において、NTN関連説明は、NTN GEOシナリオ、及び高度が600km以上である円形軌道を持つ全てのNGSO(non-geostationary orbit)シナリオに適用されてよい。
【0116】
そして、前述した内容(NRフレーム構造、NTNなど)は、後述する方法と結合して適用されてよく、本開示で説明する方法の技術的特徴を明確にするうえで補充されてよい。
【0117】
NTNにおいてTA(timing advance)値設定方法
【0118】
TNでは端末がセル内で動くので、基地局と端末間の距離が変わっても、端末の送信したPRACHプリアンブル(preamble)は特定RO(RACH occasion)の時区間(time duration)内に基地局に送信され得る。
【0119】
そして、端末が上りリンク信号/チャネルを送信するためのTA値は、初期(initial)TA値及びTAオフセット(offset)値で構成されてよい。ここで、初期TA値及びTAオフセット値は、基地局のセルカバレッジ範囲で表現可能なTA値であり、基地局によって指示されてよい。
【0120】
さらに他の例として、基地局がPDCCHオーダー(order)をDCIを用いて指示すれば、端末はPRACHプリアンブルを基地局に送信できる。端末は、基地局から受信したプリアンブルに対する応答メッセージ(ランダムアクセス応答(random access response,RAR))によって指示されたTA値(すなわち、初期TA値)を用いて、上りリンク信号/チャネルを基地局に送信できる。
【0121】
NTNでは、端末の動きとは関係なく衛星の動きによって衛星と端末間の距離が変わる。これを克服するために、端末はGNSS(global navigation satellite system)を通じて端末の位置を把握し、基地局から指示された衛星の軌道情報を用いて端末と衛星間のラウンドトリップ遅延(round trip delay,RTD)である端末特定(UE-specific)TAを計算できる。
【0122】
ここで、端末特定TAは、端末が選択したROでPRACHプリアンブルが送信されるとき、衛星(又は、基地局(gNB))が前記ROの時区間内にPRACHプリアンブルを受信できるように設定されてよい。
【0123】
そして、端末の選択したROでPRACHプリアンブルが送信されるとき、端末特定TAのみが適用されると、前記PRACHプリアンブルは前記ROの基準時間よりも遅延して衛星(又は、gNB)に送信されることがある。この時、基地局から受信したRARによって指示される初期TA値は、前記遅延された値を示すことができる。
【0124】
さらに、共通(common)TAは、地上にあるgNB(又は、参照ポイント)と衛星とのRTDを意味できる。ここで、参照ポイントは、下りリンク及び上りリンクフレーム境界(boundary)が一致する所を意味できる。そして、共通TAは、基地局が端末に指示するものと定義されてよい。仮に、参照ポイントが衛星にある場合に、共通TAは指示されなくてよく、参照ポイントが地上にあるgNBにある場合に、共通TAはgNBと衛星間のRTDを補償するための用途に用いられてよい。
【0125】
さらに、NTNでは、メッセージ(message,Msg)1(例えば、PRACHプリアンブル)/Msg A(例えば、PRACHプリアンブル及びPUSCH)送信前のTA値を、端末特定TA及び共通TA(提供される場合に)と設定できる。ここで、端末特定TAは、前述したように、端末が独自で計算した、端末と衛星間のRTDであってよい。
【0126】
図8は、本開示が適用可能な無線通信システムが支援するNTNにおけるTAを説明するための図である。
【0127】
図8(a)は、リジェネレイティブペイロードベースNTNシナリオを例示している。(全ての端末に共通する)共通TA(Tcom)は、2D0(衛星と参照信号間の距離)/cと算出され、x番目の端末(UEx)に対する端末特定差動(differential)TA(TUEx)は、2(D1x-D0)/cと算出されてよい。全体TA(Tfull)は、‘Tcom+TUEx’と算出されてよい。ここで、D1xは、衛星とUEx間の距離を意味できる。ここで、cは光の速度を表すことができる。
【0128】
図8(b)は、トランスペアレントペイロードベースNTNシナリオを例示している。(全ての端末に共通する)共通TA(Tcom)は、2(D01+D02)/cと算出され、x番目の端末(UEx)に対する端末特定差動(differential)TA(TUEx)は、2(D1x-D0)/cと算出されてよい。全体TA(Tfull)は、‘Tcom+TUEx’と算出されてよい。ここで、D01は、衛星と参照ポイント間の距離を意味し、D02は、衛星と地上に位置した基地局間の距離を意味できる。
【0129】
NTNシステムにおけるHARQ-ACK関連
【0130】
NTNシステムでは、長いRTT(long Round Trip Time)によるレイテンシー(latency)問題を考慮してHARQフィードバックの非活性化(disabling)が支援されてよい。すなわち、追加の遅延許容(more delay-tolerant)再送信メカニズムと関連して、NTNにおけるHARQ非活性化(HARQ disabling)及びHARQ最適化(HARQ optimization)が考慮される。
【0131】
まず、NTNにおけるHARQ非活性化と関連して、UL HARQフィードバックが非活性化(disable)される場合に、i)MAC-CE及びRRCシグナリングが端末で受信されない、又はii)DLパケットが、基地局が認知できない状態で、長い期間(long period)に端末で正しく受信されないことがある。
【0132】
したがって、HARQフィードバックが非活性化(disable)される場合に、新しい/再解析されたフィールドでDCIによってHARQ非活性化(HARQ disabling)が指示されるか、DL送信中断報告及び/又はDLスケジューリング変更要請のための新しいUCIフィードバック動作が考慮されてよい。
【0133】
次に、NTNにおけるHARQ最適化(HARQ optimization)と関連して、最大データ速度(peak data rate)の減少を避けるための方法が考慮される。HARQ手続においてストップアンドウェイト(stop-and-wait)を回避するために、より長い衛星ラウンドトリップ遅延(longer satellite round trip delay)と一致するようにHARQプロセス数を増やす方法がある。及び/又は、HARQ手続においてストップアンドウェイトを回避するためにUL HARQフィードバックを非活性化(disable)させ、安定性(reliability)のためにRCL ARQに依存する方法もある。
【0134】
データ送信及びHARQ(Hybrid Automatic Repeat and reQuest)-ACK(Acknowledgement)過程
【0135】
図9は本開示が適用可能な無線通信システムにおいて下りリンクデータに対するHARQ-ACK過程を例示する。
【0136】
図9を参照すると、端末は、スロット#nでPDCCHを検出できる。ここで、PDCCHは、下りリンクスケジューリング情報(例えば、DCIフォーマット1_0、1_1)を含み、PDCCHは、DL assignment-to-PDSCH offset(K0)とPDSCH-HARQ-ACK reporting offset(K1)を示す。例えば、DCIフォーマット1_0、1_1は次の情報を含むことができる。
【0137】
- 周波数ドメインリソース承認(Frequency domain resource assignment):PDSCHに割り当てられたRBリソース(例えば、一つ以上の(不)連続RB)を示す
- 時間ドメインリソース承認(Time domain resource assignment):K0、スロット内のPDSCHの開始位置(例えば、OFDMシンボルインデックス)及び長さ(例えば、OFDMシンボル個数)を示す
- PDSCH HARQフィードバックタイミング指示子(PDSCH-to-HARQ_feedback timing indicator):K1を示す
- HARQプロセス番号(HARQ process number)(4ビット):データ(例えば、PDSCH、TB)に対するHARQプロセスID(Identity)を示す
- PUCCHリソース指示子(PRI,PUCCH resource indicator):PUCCHリソースセット内の複数のPUCCHリソースのうち、UCI送信に用いられるPUCCHリソースを指示する
【0138】
その後、端末は、スロット#nのスケジューリング情報によってスロット#(n+K0)でPDSCHを受信した後、スロット#(n+K1)でPUCCHを介してUCIを送信できる。ここで、UCIは、PDSCHに対するHARQ-ACK応答を含む。PDSCHが最大で1個のTBを送信するように構成された場合に、HARQ-ACK応答は1ビットで構成されてよい。PDSCHが最大で2個のTBを送信するように構成された場合に、HARQ-ACK応答は、空間(spatial)バンドリングが構成されていなければ2ビットで構成され、空間バンドリングが構成されていれば1ビットで構成されてよい。複数のPDSCHに対するHARQ-ACK送信時点がスロット#(n+K1)と指定された場合に、スロット#(n+K1)で送信されるUCIは、複数のPDSCHに対するHARQ-ACK応答を含む。
【0139】
CBG(Code Block Group)ベースHARQ過程
【0140】
LTEでは、TB(Transport Block)ベースHARQ過程が支援される。NRでは、TBベースHARQ過程と共にCBGベースHARQ過程が支援される。
【0141】
図10には、本開示が適用可能な無線通信システムにおいてTBの処理過程及び構造を例示する。
【0142】
図10の過程は、DL-SCH(Shared Channel)、PCH(Paging Channel)及びMCH(Multicast Channel)の送信チャネルのデータに適用されてよい。UL TB(或いは、UL送信チャネルのデータ)も類似に処理されてよい。
【0143】
図10を参照すると、送信機は、TBにエラーチェックのためにCRC(例えば、24ビット)(TB CRC)を付加する。その後、送信機は、チャネルエンコーダのサイズを考慮してTB+CRCを複数のコードブロックに分けることができる。一例として、LTEにおいてコードブロックの最大サイズは6144ビットである。したがって、TBサイズが6144ビット以下であれば、コードブロックは構成されず、TBサイズが6144ビットよりも大きい場合に、TBは6144ビット単位に分割されて複数のコードブロックが構成される。それぞれのコードブロックには、エラーチェックのためにCRC(例えば、24ビット)(CB CRC)が個別に付加される。それぞれのコードブロックは、チャネルコーディング及びレートマッチング後に一つに合わせられてコードワードを構成する。TBベースHARQ過程においてデータスケジューリング及びそれによるHARQ過程はTB単位で行われ、CB CRCは、TBデコーディングの早期終了(early termination)を判断するために用いられる。
【0144】
図11には、本開示が適用可能な無線通信システムにおいてCBGベースHARQ過程を例示する。
【0145】
CBGベースHARQ過程においてデータスケジューリングとそれによるHARQ過程はCBG単位で行われてよい。
【0146】
図11を参照すると、端末は、上位層信号(例えば、RRC信号)を用いて、伝送ブロック当たりのコードブロックグループの個数Mに関する情報を、基地局から受信することができる(S1602)。その後、端末は、データ初期送信を(PDSCHを介して)基地局から受信することができる(S1604)。ここで、データは伝送ブロックを含み、伝送ブロックは複数のコードブロックを含み、複数のコードブロックは一つ以上のコードブロックグループに区分されてよい。ここで、コードブロックグループの一部は、ceiling(K/M)個のコードブロックを含み、残りのコードブロックはflooring(K/M)個のコードブロックを含むことができる。Kは、データ内のコードブロックの個数を表す。その後、端末は、データに対してコードブロックグループベースのA/N情報を基地局にフィードバックでき(S1606)、基地局は、コードブロックグループに基づいてデータ再送信を行うことができる(S1608)。A/N情報は、PUCCH又はPUSCHを介して送信されてよい。ここで、A/N情報は、データに対して複数のA/Nビットを含み、それぞれのA/Nビットは、データに対してコードブロックグループ単位で生成されたそれぞれのA/N応答を示すことができる。A/N情報のペイロードサイズは、データを構成するコードブロックグループの個数に関係なくMに基づいて同一に維持されてよい。
【0147】
動的(dynamic)/準静的(semi-static)HARQ-ACKコードブック方式
【0148】
NRでは、動的HARQ-ACKコードブック方式と準静的HARQ-ACKコードブック方式を支援する。HARQ-ACK(又は、A/N)コードブックは、HARQ-ACKペイロードに代替されてよい。
【0149】
動的HARQ-ACKコードブック方式が設定された場合に、A/Nペイロードのサイズは、実際にスケジュールされたDLデータ個数によってA/Nペイロードのサイズが可変する。そのために、DLスケジューリングと関連したPDCCHには、counter-DAI(Downlink Assignment Index)とtotal-DAIが含まれる。counter-DAIは、CC(Component Carrier)(又は、セル)-first方式で計算された{CC,スロット}スケジューリング順序値を示し、A/Nコードブック内でA/Nビットの位置を指定するめたに用いられる。total-DAIは、現在スロットまでのスロット単位スケジューリング累積値を示し、A/Nコードブックのサイズを決定するために用いられる。
【0150】
準静的A/Nコードブック方式が設定された場合に、実際にスケジュールされたDLデータ数に関係なくA/Nコードブックのサイズが(最大値と)固定される。具体的に、一つのスロット内の一つのPUCCHを介して送信される(最大)A/Nペイロード(サイズ)は、端末に設定された全てのCC及び前記A/N送信タイミングが指示され得る全てのDLスケジューリングスロット(又は、PDSCH送信スロット又はPDCCHモニタリングスロット)の組合せ(以下、バンドリングウィンドウ)に対応するA/Nビット数と決定されてよい。例えば、DLグラントDCI(PDCCH)には、PDSCH-to-A/Nタイミング情報が含まれ、PDSCH-to-A/Nタイミング情報は、複数の値のうち一つ(例えば、k)を有することができる。例えば、PDSCHがスロット#mで受信され、前記PDSCHをスケジュールするDLグラントDCI(PDCCH)内のPDSCH-to-A/Nタイミング情報がkを指示する場合に、前記PDSCHに対するA/N情報はスロット#(m+k)で送信されてよい。一例として、k∈{1,2,3,4,5,6,7,8}と与えられてよい。一方、A/N情報がスロット#nで送信される場合に、A/N情報はバンドリングウィンドウを基準に可能な最大A/Nを含むことができる。すなわち、スロット#nのA/N情報は、スロット#(n-k)に対応するA/Nを含むことができる。例えば、k∈{1,2,3,4,5,6,7,8}である場合に、スロット#nのA/N情報は、実際のDLデータ受信に関係なく、スロット#(n-8)~スロット#(n-1)に対応するA/Nを含む(すなわち、最大個数のA/N)。ここで、A/N情報は、A/Nコードブック、A/Nペイロードに代替されてよい。また、スロットは、DLデータ受信のための候補機会(occasion)と理解/代替されてよい。例示のように、バンドリングウィンドウは、A/Nスロットを基準にPDSCH-to-A/Nタイミングに基づいて決定され、PDSCH-to-A/Nタイミングセットは既に定義された値を有するか(例えば、{1,2,3,4,5,6,7,8})、上位層(RRC)シグナリングによって設定されてよい。
【0151】
NR標準において定義する動的(dynamic)/準静的(semi-static)HARQ-ACKコードブック構成は、次の通りである。UEが半静的(semi-static)にセットされたPDSCH HARQ-ACKコードブック(pdsch-HARQ-ACK-Codebook)パラメータと設定されると、UEは、タイプ(Type)-1 HARQ-ACKコードブック(codebook)の報告を決定する(すなわち、準静的HARQ-ACKコードブック)。一方、UEが動的(dynamic)にセットされたPDSCH HARQ-ACKコードブック(pdsch-HARQ-ACK-Codebook)(又は、pdsch-HARQ-ACK-Codebook-r16)パラメータと設定されると、UEは、タイプ(Type)-2 HARQ-ACKコードブック(codebook)の報告を決定する(すなわち、動的HARQ-ACKコードブック)。
【0152】
HARQ活性化(enable)であるか否かを考慮したHARQ-ACKコードブック構成
【0153】
上述した説明(例えば、NRフレーム構造、NTNシステム関連内容、HARQ-ACKコードブック決定/生成関連内容など)は、本開示で後述する提案方法と結合して適用されてよい。及び/又は、上述した説明は、本開示で後述する提案方法の技術的特徴を明確にする上で補充されてよい。
【0154】
本開示において後述するHARQ非活性化(disabling)及び/又はHARQ向上(enhancement)関連方法は、上りリンク信号送信と関連したものであるが、NRシステム及び/又はLTEシステムにおける下りリンク信号送信方法にも同一に拡張して適用されてよい。また、本開示で提案する技術的思想が当該システムにおいて具現され得るように、提案方法は各システムで定義する用語、表現、構造などに応じて変形又は代替されてよいことは勿論である。
【0155】
より広いカバレッジ(coverage)を確保したり、無線通信基地局の設置がし難い場所への無線通信サービスを支援したりするために、NR NTNサービス及び/又はLTE NTNサービスの使用が考慮されている。
【0156】
既存TN(terrestrial network)サービスであるNR、LTEサービスなどは、当該基地局を地上に設置して端末に無線通信サービスを提供する。一方、NTNサービスは、基地局を地上に設置する代わりに、人工衛星(静止軌道、低軌道、中軌道など)、飛行機、無人飛行船、ドローンなどの、地上に位置しない所に設置し、端末に無線通信サービスを提供する。
【0157】
このとき、NR NTNサービスに考慮される周波数帯域は、主に、6GHz以下の帯域では2GHz帯域(例えば、S-band:2~4GHz)、6GHz以上帯域ではDL20GHz、UL30GHz帯域(例えば、Ka-Band:26.5~40GHz))を考慮している。
【0158】
NTN参照シナリオ(reference scenario)と関連して上述した表8を参照すると、最悪ケース遅延(worst case delay)(すなわち、GEOシナリオA)の場合には、最大遅延は540msに当該し得る。この場合、端末がHARQフィードバックを行うことが、遅延によって長くなるレイテンシー(latency)問題が発生する虞がある。
【0159】
これにより、NR標準化では、HARQフィードバックの活性化(enabling)/非活性化(disabling)を、端末別及び/又はHARQプロセス別に設定可能な方案が論議された。HARQフィードバックがHARQプロセス別に非活性化(disabling)され得る場合に、非活性化された(disabled)HARQプロセスに対するHARQ-ACKコードブック構成/決定をどのように処理するかに対する議論がNR標準化Rel-17NTNで行われ、これは、下記の表10のように各タイプ別にHARQ-ACKコードブックを向上(enhance)させるよう合意された。
【0160】
表10は、NR標準化における各タイプ別HARQ-ACKコードブックの向上(enhancement)関連合意(agreement)を表す。
【0161】
【表10】
【0162】
表10を参照して整理すれば、準静的(semi-static)系列であるType-1 HARQ-ACKコードブックに対しては、コードブックサイズ(size)を減らさず、端末は、非活性化された(disabled)HARQプロセスに相応するHARQ-ACK情報に対する報告を無条件にNACKと報告し、基地局(例えば、gNB)のデコーディング(decoding)性能を向上させることができる。
【0163】
動的(dynamic)系列であるType-2 HARQ-ACKコードブックの場合、フィードバックが活性化された(enabled)(すなわち、feedback-enabled)HARQプロセスのみを考慮してコードブックサイズ(size)を減少させることができる。これと関連して、C-DAI(counter downlink assignment indicator)、T-DAI(total downlink assignment indicator)に対する具体的な事項に対しては、端末具現によって処理されてよい。例えば、非活性化されたHARQプロセスに相応するDAI値(value)に対しては端末が無視する方式で動作が行われてよい。
【0164】
準静的(semi-static)系列であるType-3 HARQ-ACKコードブックの場合にも、活性された(enabled)HARQプロセスのみを考慮してコードブックサイズを減少させることができる。
【0165】
また、HARQプロセスの活性化/非活性化と関連して、SPS PDSCHに対するHARQフィードバック関連合意事項が論議され、これは、表11に示す通りである。
【0166】
表11は、NR標準化におけるSPS PDSCHに対するHARQフィードバック関連合意を表す。
【0167】
【表11】
【0168】
表11を参照すると、SPS PDSCHの場合、上位層シグナリング(例えば、RRCシグナリングなど)によって最初のPDSCHに対するフィードバック(すなわち、HARQフィードバック)を活性化(enabling)すると、端末は、当該端末に設定された最初のPDSCHに相応するHARQプロセスの活性化(enabling)/非活性化(disabling)に関係なく、無条件に最初のPDSCHに対するHARQ-ACKを報告しなければならない。すなわち、最初のPDSCHに対するHARQ-ACK情報報告は、HARQプロセスが活性(enable)されるか否かに関係なく行われる。
【0169】
これと関連して、Type 2 HARQ-ACKコードブックの場合、端末が複数のSPS PDSCHを受信するように設定されると、当該端末は、SPS PDSCHに相応するHARQ-ACKコードブック(すなわち、HARQ-ACKビット)がType 2 HARQ-ACKコードブックに追加(append)される。この時、SPS PDSCHに対するHARQ-ACKコードブックをどのように生成/決定/フィードバックすべきかが曖昧であることがある。下記の表12を参照すると、既存方式では、端末が複数のSPS PDSCHを受信するように設定されると、当該端末はclause 9.1.2、すなわち、Type1 HARQ-ACKコードブック関連内容によってSPS PDSCHに対するHARQ-ACKコードブックを処理するように設定/規定される。
【0170】
表12は、NRシステムにおけるType 2 HARQ-ACKコードブックと関連して、SPS PDSCHに対するHARQ-ACK情報を処理する内容を表す。
【0171】
【表12】
【0172】
以下、本開示では、後述する例示により、上述したようなSPS PDSCHに対するHARQ-ACKコードブック構成の曖昧さに対する問題を解決するための方法(以下、実施例1)を提案する。
【0173】
実施例1
【0174】
本実施例は、Type 2 HARQ-ACKコードブック構成と関連して、活性化された(enabled)HARQプロセスのみを考慮してSPS PDSCHに対するHARQ-ACKコードブックを生成/決定/フィードバックする方案に関する。
【0175】
例えば、Type 2 HARQ-ACKコードブックに対して複数のSPS PDSCH受信に対するHARQ-ACK情報が多重化(multiplex)される時に、Type 2 HARQ-ACKコードブックに追加(append)されるSPS PDSCHに相応するHARQ-ACKコードブックは、活性化された(enabled)HARQプロセスのみを考慮して構成されてよい。これにより、活性化された(enabled)HARQプロセスのみを考慮してSPS PDSCHに対するHARQ-ACKコードブックが構成されるので、当該コードブックサイズを効率的に調整できる(すなわち、減らし得る)効果がある。
【0176】
具体的に、端末は、活性化された(enabled)HARQプロセスに関連したSPS PDSCHに対してのみHARQ-ACKコードブックを構成し、DAIベース動的(dynamic)PDSCHに対応するType 2 HARQ-ACKコードブックに追加(append)して送信できる。一方、端末は、非活性化された(disabled)HARQプロセスに関連したSPS PDSCHに対するHARQ-ACK情報はHARQ-ACKコードブック構成から除外/省略し、送信しなくてよい。すなわち、端末は、あらかじめ設定された/決定されたHARQ-ACK情報(例えば、Type 2 HARQ-ACKコードブック)に追加(append)されるSPS PDSCHに対するHARQ-ACKコードブックを構成する時に、非活性化された(disabled)HARQプロセスと関連付けられて設定されたSPS PDSCHに対するHARQ-ACKビットを除外させることができる。
【0177】
Type 2 HARQ-ACKコードブックは、動的(dynamic)コードブック設計であり、UCI(uplink control information)オーバーヘッドを効果的に下げるための目的がある。このような側面から、NR標準化(例えば、Rel-17 NTN)では、活性化された(enabled)HARQプロセスのみを考慮してType 2 HARQ-ACKコードブックのサイズを減らす方案が考慮された。
【0178】
したがって、このようなType 2 HARQ-ACKコードブックに追加(append)されるSPS PDSCHに対するHARQ-ACKコードブック(すなわち、HARQ-ACK情報/ビット)の場合も、コードブックサイズを減らす方案が効果的であり得る。そのために、(NR標準化(例えば、Rel-17 NTN)において向上した)Type1 HARQ-ACKコードブックに基づいて全てのHARQプロセスに対してNACKと報告する方式の代わりに、端末は、非活性化された(disabled)HARQプロセスに対するHARQ-ACKビットを除き、残りの活性化された(enabled)HARQプロセスに相応するHARQ-ACKビットのみをType 2 HARQ-ACKコードブックに追加(append)して基地局に報告できる。
【0179】
また、上述したように、HARQフィードバックの活性化(enabling)/非活性化(disabling)は、プロセス単位(per-process)(すなわち、HARQプロセス単位)で設定/指示されてよい。HARQプロセスIDに対する決定は、下記の表13におけるHARQプロセスID決定数式に基づき得る。
【0180】
表13は、NRシステムにおけるHARQプロセスID決定関連内容を表す。
【0181】
【表13】
【0182】
表13を参照すると、上述した数式に基づいてHARQプロセスID(すなわち、HARQプロセス番号(number))を決定できるので、端末は、SPS PDSCHに相応するHARQプロセスのうちどのHARQプロセスが非活性化された(disabled)HARQプロセスと関連付けられるかに対する判断が可能である。これに基づいて、当該端末は活性化された(enabled)HARQプロセスのみを考慮して、Type 2 HARQ-ACKコードブックに追加(append)されるSPS PDSCHに対するHARQ-ACKコードブックを構成/フィードバックすることができる。
【0183】
また、上述した例示とは違い、他の例として、Type 2 HARQ-ACKコードブックに追加(append)されるSPS PDSCHに対するHARQ-ACKコードブックは、活性化された(enabled)HARQプロセス及び非活性化された(disabled)HARQプロセスを全て考慮して構成/フィードバックされてもよい。すなわち、端末は、活性化された(enabled)HARQプロセスか非活性化された(disabled)HARQプロセスかに関係なく、全てのHARQプロセスに対してそれと関連付けられたPDSCHに対する実際(actual)ACK/NACKでHARQ-ACKコードブックを構成してもよい。当該例示では、SPS PDSCHに対するACK/NACK結果を明示的に報告することによって、非活性化された(disabled)HARQプロセスに対する基地局のMCS設定などの正確度が増加し、これによって連結性能(link performance)が向上し得るという長所がある。
【0184】
また、本実施例で提案する例示に対する特定場合(case)として、SPS PDSCHと関連付けられたHARQプロセスがいずれも非活性化された(disabled)HARQプロセスである場合に、端末はSPS PDSCHに対する報告を省略するように設定/規定されてよい。すなわち、Type 2 HARQ-ACKコードブックにSPS PDSCHに対するHARQ-ACK情報が追加(append)される場合において、SPS PDSCHに対する全てのHARQプロセスが非活性化(disabled)と設定されると、端末は、Type 2 HARQ-ACKコードブックに0ビットを追加(append)する。
【0185】
SPS PDSCHと関連付けられた全てのHARQプロセスが非活性化(disabled)である場合に、Type 1 HARQ-ACKコードブック構成の場合と類似に、SPS PDSCHに対するHARQ-ACKコードブックをいずれもNACKと構成して追加(append)することもできる。ただし、この場合、HARQ-ACKコードブックを構成すること(すなわち、NACKと構成すること)は不要(redundant)であり、リソース(resource)活用側面で非常に非効率的であり得る。したがって、SPS PDSCHと関連付けられた全てのHARQプロセスが 非活性化(disabled)(すなわち、feedback-disabled)である場合に、HARQ-ACKコードブック構成/フィードバックを省略する方が、リソース節約及び端末の複雑度減少の側面で効率的である。
【0186】
これにより、上述した方式のように、Type 2 HARQ-ACKコードブックに複数のSPS PDSCH受信に対するHARQ-ACK情報が多重化(multiplex)される時に、Type 2 HARQ-ACKコードブックに追加(append)されるSPS PDSCHと関連付けられた全てのHARQプロセスが非活性化された(disabled)HARQプロセスである場合に、端末は、SPS PDSCHに相応するHARQ-ACKコードブック構成は省略し、報告しない。
【0187】
また、本開示において、上述したHARQフィードバックの非活性化(disabling)と関連したType1 HARQ-ACKコードブックのフォールバック(fallback)動作について、次の方法(以下、実施例2)を提案する。
【0188】
実施例2
【0189】
本実施例は、HARQフィードバックの非活性化(disabling)と関連したType 1 HARQ-ACKコードブックのフォールバック(fallback)動作と関連したHARQ-ACKコードブック構成方案に関する。
【0190】
例えば、Type 1 HARQ-ACKコードブックが設定され、(同一のULスロットに対応するDLスロットで)端末が一つ以上のDCI及び/又は一つ以上のPDSCHを受信した状況で、後述する条件のうちの一つを満たす場合に、端末は、活性化された(enabled)HARQプロセスに関連したDCI/PDSCHに対応するHARQ-ACKビットのみを基地局にフィードバック/送信するように動作できる。
【0191】
- 条件1.端末は、PCell上の活性化された(enabled)HARQプロセスに関連付けられたPDSCHをスケジュールしながら、(counter)DAI=1を指示する一つのフォールバック用途のDL DCIを受信し、残りの受信されたDCI及び/又はPDSCHはいずれも非活性化された(disabled)HARQプロセスに関連付けられる場合
【0192】
- 条件2.活性化された(enabled)HARQプロセスに関連付けられた一つ(又は、複数の)SPS PDSCHを受信し、残りの受信されたDCI及び/又はPDSCHはいずれも非活性化された(disabled)HARQプロセスに関連付けられる場合
【0193】
本実施例で提案する方法のように動作すれば、HARQフィードバックの非活性化(disabling)と関連付けられたPDSCHに対するHARQ-ACK構成を除外することによって、HARQ-ACKコードブックのサイズを減らし得る長所がある。
【0194】
また、本開示において、上述したように、Type 1 HARQ-ACKコードブックの場合、端末が非活性化された(disabled)HARQプロセスに対してNACKとして基地局に報告するコードブック向上手法が導入された。この場合、非活性化された(disabled)HARQプロセスと関連付けられたPDSCH(又は、TB(transport block))に対するHARQ-ACK情報を基地局が事前に知ることができる。したがって、端末の電力消耗(power consumption)効率性増大のために、PUCCH送信時に、上述した非活性化された(disabled)HARQプロセスと関連付けられたPDSCH(又は、TB)に該当するHARQ-ACKビットを除外してPUCCH送信電力を計算することができる。
【0195】
表14は、NRシステムにおけるPUCCH送信電力関連内容を表す。
【0196】
【表14】
【0197】
表14を参照すると、HARQ-ACKビットが関与するPUCCH送信電力の部分は
であり、PUCCHフォーマット2/3/4では、
におけるように、HARQ-ACKビットの数が増加するほど
値が大きくなる。上述したように、Type 1 HARQ-ACKコードブックの非活性化された(disabled)HARQプロセスに対するあらかじめ知っている(pre-known)NACKビットを省略すると、
が減少し、結果的にPUCCH送信電力が低くなり得る。
【0198】
ただし、全てのHARQプロセスが非活性化(disabled)である場合には
を決定するうえで問題が発生し得る。表14での数式に従えば、全てのHARQプロセスが非活性化(disabled)である場合に、nHARQ-ACK(i)は0と決定され、OSR(i)とOCSI(i)がHARQ-ACK情報と多重化されない場合であれば、
の値はlog10(0)になり、定義されなかった(-無限帯)値になることがある。このような問題を防止するために、本開示では次の方法(以下、実施例3)を提案する。
【0199】
実施例3
【0200】
本実施例は、HARQプロセスの活性化(enabling)/非活性化(disabling)を考慮してPUCCH送信電力を決定する方案に関する。
【0201】
例えば、PUCCHフォーマット2/3/4であり、UCIビットの個数が11より小さい又は等しい場合のPUCCH送信時に、Type 1 HARQ-ACKコードブックが用いられ、HARQ-ACKコードブックと関連付けられたHARQプロセスがいずれも非活性化(disabled)である場合に、端末は、nHARQ-ACK(i)の値を特定値(例えば、1)と想定してPUCCH送信電力を決定してよい。
【0202】
他の例示として、当該方案は、OSR(i)=OCSI(i)=0である場合に限って適用されるものであってもよい。さらに他の例示として、nHARQ-ACK(i)+OSR(i)+OCSI(i)=0である場合に、端末は、nHARQ-ACK(i)+OSR(i)+OCSI(i)=1と仮定するか、上述した数式のlog10内のK1*(nHARQ-ACK(i)+OSR(i)+OCSI(i))値を1と仮定し、仮定可能な最小の値を用いて
を計算することもできる。さらに他の例示として、上述したHARQ-ACKコードブックと関連付けられたHARQプロセスがいずれも非活性化(disabled)(すなわち、feedback-disabled)である場合に、端末は、PUCCH送信電力数式の
を0と仮定してPUCCH送信電力を計算/適用することもできる。
【0203】
本開示において、上述した提案方法に対する例示は、本開示の具現方法の一つとして含まれてよいので、一種の提案方式と見なし得ることは明白な事実である。また、上述した提案方法は独立に具現されてもよいが、一部の提案方式の組合せ(又は、併合)の形態で具現されてもよい。
【0204】
また、本開示において、上述した提案方法が適用されるか否かに関する情報又は規則に関する情報は、基地局によって端末に事前に定義されたシグナリング(例えば、物理層シグナリング、上位層シグナリングなど)によって伝達されてよい。一例として、上位層シグナリングは、MAC層、RLC層、PDCP層、RRC層、SDAP層のような機能的レイヤのうち一つ以上を含むことができる。
【0205】
図12は、本開示の一実施例に係る端末の上りリンク制御情報の送信動作を説明するためのフローチャートである。
【0206】
図12では、先に提案した方法(例えば、実施例1~実施例3及びそれに対する細部実施例のうちいずれか一つ又は複数の組合せ)に基づく端末の動作を例示する。図12の例示は説明の便宜のためのものであり、本開示の範囲を制限するものではない。図12において例示された一部の段階は状況及び/又は設定によって省略されてよい。また、図12において端末は一つの例示に過ぎず、下記の図15に例示される装置によって具現されてよい。例えば、図15のプロセッサ(processor)(102/202)は、トランシーバー(106/206)を用いてチャネル/信号/データ/情報など(例えば、RRCシグナリング、MAC CE、UL/DLスケジューリングのためのDCI、SRS、PDCCH、PDSCH、PUSCH、PUCCHなど)を送受信するように制御でき、送信する又は受信したチャネル/信号/データ/情報などをメモリ(104/204)に記憶するように制御することができる。
【0207】
図12を参照すると、段階S1210において端末は基地局からPDSCHを受信することができる。
【0208】
例えば、上述した本開示の実施例(例えば、特に、実施例1)のように、端末は、複数のSPS PDSCHを含む複数のPDSCHを基地局から受信することができる。すなわち、端末が基地局から受信するPDSCHは、DCIに基づくスケジューリングによるPDSCH及び/又は上位層設定及びDCIによる活性化(activation)に基づくPDSCH(例えば、SPS PDSCH)に当該し得る。
【0209】
その後、段階S1220において、端末は、HARQ-ACK情報を含むUCI(Uplink Control Information)を基地局に送信できる。ここで、当該HARQ-ACK情報は、段階S1210におけるPDSCHに基づくものであってよい。
【0210】
例えば、上述した本開示の実施例(例えば、特に、実施例1)のように、端末が基地局に報告するHARQ-ACK情報は、一般PDSCHに対するHARQ-ACK情報及び/又はSPS PDSCHに対するHARQ-ACK情報を含むことができる。
【0211】
ここで、複数のSPS PDSCHに対するHARQ-ACK情報があらかじめ設定されたHARQ-ACK情報に追加(append)して多重化される場合に、端末によって報告されるUCIに含まれるHARQ-ACK情報は、前記複数のSPS PDSCHのうち非活性化された(disabled)HARQプロセスと関連付けられた少なくとも一つのSPS PDSCHを除いて決定されてよい。
【0212】
これと関連して、前記あらかじめ設定されたHARQ-ACK情報は、一般PDSCH(例えば、DCIスケジューリングなどによるPDSCH)に対するHARQ-ACKコードブックを意味するものであってよく、具体的な例として、上位層シグナリングによって動的(dynamic)に設定されたPDSCH HARQ-ACKコードブックパラメータ(例えば、pdsch-HARQ-ACK-Codebook=dynamic)に基づくType 2 HARQ-ACKコードブックに当該し得る。すなわち、段階S1210において、端末によって報告されるUCIに含まれるHARQ-ACK情報は、前記非活性化されたHARQプロセスと関連付けられた少なくとも一つのSPS PDSCHに対するHARQ-ACKビットを除き、残りのSPS PDSCHに対するHARQ-ACKビットを、前記Type 2 HARQ-ACKコードブックに対するHARQ-ACKビットに追加(append)して決定されてよい。言い換えると、前記UCIに含まれるHARQ-ACK情報と関連したコードブックのサイズは、活性化された(enabled)HARQプロセスのみを考慮して決定されてよい。
【0213】
また、図12には示していないが、端末は上位層シグナリング(例えば、RRCシグナリングなど)により、HARQプロセスの非活性化されたか否かに関する情報を基地局から受信することができる。ここで、HARQプロセスの非活性化されたか否かは、HARQプロセスID単位で設定されてよく、ビットマップ(bitmap)形態で構成されてよい。上述した本開示の実施例(例えば、特に、実施例1)のように、前記端末が受信した複数のSPS PDSCHと関連付けられた全てのHARQプロセスが非活性化された場合に、端末によって報告されるUCIに含まれるHARQ-ACK情報において当該複数のSPS PDSCHに対するHARQ-ACK情報は除外/省略されてよい。
【0214】
すなわち、端末は、受信したPDSCHに対して、活性化された(enabled)HARQプロセスと関連付けられたPDSCHのみを考慮してHARQ-ACKコードブック(例えば、Type 2 HARQ-ACKコードブック、SPS PDSCHに対するHARQ-ACKコードブックなど)を決定/報告するように設定/規定されてよい。
【0215】
図13は、本開示の一実施例に係る基地局の上りリンク制御情報の受信動作を説明するためのフローチャートである。
【0216】
図13では、先に提案した方法(例えば、実施例1~実施例3及びそれに対する細部実施例のうちいずれか一つ又は複数の組合せ)に基づく基地局の動作を例示する。図13の例示は説明の便宜のためのものであり、本開示の範囲を制限するものではない。図13において例示された一部の段階は状況及び/又は設定によって省略されてよい。また、図13において基地局は一つの例示に過ぎず、下記の図15に例示される装置によって具現されてよい。例えば、図15のプロセッサ(processor)(102/202)は、トランシーバー(106/206)を用いてチャネル/信号/データ/情報など(例えば、RRCシグナリング、MAC CE、UL/DLスケジューリングのためのDCI、SRS、PDCCH、PDSCH、PUSCH、PUCCHなど)を送受信するように制御でき、送信する又は受信したチャネル/信号/データ/情報などをメモリ(104/204)に記憶するように制御することができる。
【0217】
図13を参照すると、段階S1310において基地局は端末にPDSCHを送信できる。
【0218】
例えば、上述した本開示の実施例(例えば、特に、実施例1)のように、基地局は、複数のSPS PDSCHを含む複数のPDSCHを端末に送信できる。すなわち、基地局が端末に送信するPDSCHは、DCIに基づくスケジューリングによるPDSCH及び/又は上位層設定及びDCIによる活性化(activation)に基づくPDSCH(例えば、SPS PDSCH)に当該し得る。
【0219】
その後、段階S1320で、基地局は、HARQ-ACK情報を含むUCI(Uplink Control Information)を端末から受信することができる。ここで、当該HARQ-ACK情報は段階S1310におけるPDSCHに基づくものであってよい。
【0220】
例えば、上述した本開示の実施例(例えば、特に、実施例1)のように、端末によって基地局に報告されるHARQ-ACK情報は、一般PDSCHに対するHARQ-ACK情報及び/又はSPS PDSCHに対するHARQ-ACK情報を含むことができる。
【0221】
ここで、複数のSPS PDSCHに対するHARQ-ACK情報が、あらかじめ設定されたHARQ-ACK情報に追加(append)して多重化される場合に、端末によって報告されるUCIに含まれるHARQ-ACK情報は、前記複数のSPS PDSCHのうち、非活性化された(disabled)HARQプロセスと関連付けられた少なくとも一つのSPS PDSCHを除いて決定されてよい。
【0222】
これと関連して、前記あらかじめ設定されたHARQ-ACK情報は、一般PDSCH(例えば、DCIスケジューリングなどによるPDSCH)に対するHARQ-ACKコードブックを意味するものであってよく、具体的な例として、上位層シグナリングによって動的(dynamic)に設定されたPDSCH HARQ-ACKコードブックパラメータ(例えば、pdsch-HARQ-ACK-Codebook=dynamic)に基づくType 2 HARQ-ACKコードブックに当該し得る。すなわち、段階S1210で、端末によって報告されるUCIに含まれるHARQ-ACK情報は、前記非活性化されたHARQプロセスと関連付けられた少なくとも一つのSPS PDSCHに対するHARQ-ACKビットを除き、残りのSPS PDSCHに対するHARQ-ACKビットを前記Type 2 HARQ-ACKコードブックに対するHARQ-ACKビットに追加(append)して決定されてよい。言い換えると、前記UCIに含まれるHARQ-ACK情報と関連したコードブックのサイズは、活性化された(enabled)HARQプロセスのみを考慮して決定されてよい。
【0223】
また、図13には示していないが、基地局は上位層シグナリング(例えば、RRCシグナリングなど)により、HARQプロセスの非活性化されたか否かに関する情報を端末に送信できる。ここで、HARQプロセスの非活性化されたか否かは、HARQプロセスID単位で設定されてよく、ビットマップ(bitmap)の形態で構成されてよい。上述した本開示の実施例(例えば、特に、実施例1)のように、前記端末が受信した複数のSPS PDSCHと関連付けられた全てのHARQプロセスが非活性化された場合に、端末によって報告されるUCIに含まれるHARQ-ACK情報において当該複数のSPS PDSCHに対するHARQ-ACK情報は除外/省略されてよい。
【0224】
すなわち、端末は、受信したPDSCHに対して、活性化された(enabled)HARQプロセスと関連付けられたPDSCHのみを考慮してHARQ-ACKコードブック(例えば、Type 2 HARQ-ACKコードブック、SPS PDSCHに対するHARQ-ACKコードブックなど)を決定/報告するように設定/規定されてよい。
【0225】
図14は、本開示の一実施例に係る基地局と端末間のシグナリング過程を説明するための図である。
【0226】
図14では、先に提案した方法(例えば、実施例1~実施例3及びそれに対する細部実施例のうちいずれか一つ又は複数の組合せ)に基づく基地局と端末間シグナリング動作を例示する。図14の例示は説明の便宜のためのものであり、本開示の範囲を制限するものではない。図14において例示された一部の段階は状況及び/又は設定によって省略されてよい。また、図14において基地局/端末は一つの例示に過ぎず、下記の図15に例示される装置によって具現されてよい。例えば、図15のプロセッサ(processor)(102/202)は、トランシーバー(106/206)を用いてチャネル/信号/データ/情報など(例えば、RRCシグナリング、MAC CE、UL/DLスケジューリングのためのDCI、SRS、PDCCH、PDSCH、PUSCH、PUCCHなど)を送受信するように制御でき、送信する又は受信したチャネル/信号/データ/情報などをメモリ(104/204)に記憶するように制御することができる。
【0227】
図14に図示してはいないが、先に提案した方法(例えば、実施例1~実施例3及びそれに対する細部実施例のうちいずれか一つ又は複数の組合せ)と関連して、RRC連結/設定(connection/configuration)以前段階で端末のデフォルト(default)HARQ動作モードが設定されてもよい。例えば、PBCH(MIB)又はSIBによって(端末が接続(access)したセル(cell)が)NTNセルであると指示された場合に、端末は、デフォルトモードがHARQ-disabledに設定されたと認識できる。例えば、基地局は、PBCH(MIB)又はSIBによって(例えば、NTNセルと指示された場合)HARQ-disabled設定とHARQ-enabled設定のうち一つをデフォルト(default)動作モードと指示できる。
【0228】
また、図14に図示してはいないが、先に提案した方法(例えば、実施例1~実施例3及びそれに対する細部実施例のうちいずれか一つ又は複数の組合せ)と関連して、端末は当該端末能力(UE capability)情報を基地局に報告できる。例えば、端末能力情報は、端末が支援可能な/推薦された(recommended)チャネル(例えば、PDSCH)反復受信回数情報/スロット併合レベル(slot aggregation level)情報/支援可能なHARQプロセスの数などを含むことができる。例えば、前記端末能力情報は周期的/半持続的/非周期的に報告されてよい。基地局は端末の能力を考慮して、以下説明する動作に対する設定/指示を行うことができる。
【0229】
段階S1410で、基地局は端末に設定情報(configuration information)を送信できる。すなわち、端末は基地局から設定情報を受信することができる。例えば、前記設定情報は、先に提案した方法(例えば、実施例1~実施例3及びそれに対する細部実施例のうちいずれか一つ又は複数の組合せ)と関連したNTN関連設定情報/DL送受信のための設定情報(例えば、PDCCH-config/PDSCH-config)/HARQプロセッサ関連設定(例えば、HARQフィードバック活性化/非活性化(enable/disable)/HARQプロセスの数/HARQプロセスIDなど)などを含むことができる。例えば、前記設定情報は、上位層シグナリング(例えば、RRCシグナリング、MAC-CEベースシグナリングなど)によって送信されてよい。
【0230】
具体的な例として、HARQフィードバックの活性化/非活性化(enable/disable)は、セルグループ/HARQプロセス(例えば、HARQプロセスID)別に設定されてよい。例えば、ビットマップ形態の情報によって前記HARQフィードバック活性化/非活性化(enable/disable)が設定されてよい。
【0231】
また、例えば、前記設定情報は、併合要素(aggregation factor)/PDSCH反復送信関連設定(例えば、反復回数/反復パターンなど)などを含むことができる。また、前記設定情報は、dl-DataToUL-ACKパラメータを含むことができる。具体的な例として、前記dl-DataToUL-ACKパラメータに基づいて0~31のうちの整数値が複数個指示されてよい。
【0232】
段階S1420で、基地局は端末に制御情報を送信できる。すなわち、端末は基地局から制御情報を受信することができる。ここで、前記制御情報はDCIによって送信/受信されてよい。当該制御情報の送受信段階は、一定の場合(例えば、DCIに基づくスケジューリング情報指示が要求されないPDSCH送受信の場合)に省略されてもよい。
【0233】
例えば、前記制御情報は、DLデータ/チャネル送受信のための制御情報/スケジューリング情報/リソース割り当て情報/HARQフィードバック関連情報(例えば、新しいデータ指示子(New data indicator)/リダンダンシーバージョン(Redundancy version)/HARQプロセス番号(HARQ process number)/下りリンク割り当てインデックス(Downlink assignment index)/スケジュールされたPUCCH/PUCCHリソース指示子に対するTPC命令(TPC command for scheduled PUCCH/PUCCH resource indicator)/PDSCH-to-HARQ_フィードバックタイミング指示子(PDSCH-to-HARQ_feedback timing indicator))/変調及び符号化方法(Modulation and coding scheme)/周波数ドメインリソース割り当て(Frequency domain resource assignment)などを含むことができる。例えば、前記DCIは、DCIフォーマット1_0又はDCIフォーマット1_1のうち一つであってよい。
【0234】
例えば、前記制御情報はSPS PDSCHに対する活性化(activation)/非活性化(activation)を指示するDCIを含むことができる。
【0235】
例えば、先に提案した方法(例えば、実施例1~実施例3及びそれに対する細部実施例のうちいずれか一つ又は複数の組合せ)において、前記DCIに基づいてHARQフィードバック活性化/非活性化(enable/disable)が設定されてよい。例えば、DCIのPDSCH-to-HARQ_フィードバックタイミング指示子フィールド/PUCCHリソース指示子フィールドに基づいてHARQフィードバック活性化/非活性化(enable/disable)が設定されてよい。例えば、HARQプロセスの数が16個/32個以上と設定されてよく、DCIに含まれたHARQプロセス番号(number)フィールドと前記DCIと関連したCCE/RBのインデックス(index)に基づいてHARQプロセスIDが区分されてよい。
【0236】
段階S1430で、基地局は端末にDLデータ/DLチャネル(例えば、PDSCH)を送信できる。すなわち、端末は基地局からDLデータ/DLチャネルを受信することができる。例えば、前記DLデータ/DLチャネルは、上述した設定情報/制御情報などに基づいて送受信されてよい。例えば、先に提案した方法(例えば、実施例1~実施例3及びそれに対する細部実施例のうちいずれか一つ又は複数の組合せ)と関連してDLデータ/DLチャネルが送受信されてよい。
【0237】
段階S1440で、基地局は端末からHARQ-ACKフィードバック(すなわち、HARQ-ACK情報)を受信することができる。すなわち、端末は基地局にHARQ-ACKフィードバックを送信することができる。例えば、先に提案した方法(例えば、実施例1~実施例3及びそれに対する細部実施例のうちいずれか一つ又は複数の組合せ)のようにHARQ-ACKフィードバックは活性化/非活性化(enable/disable)されてよい。例えば、HARQ-ACKフィードバックの活性化/非活性化に基づいて、HARQ-ACKフィードバック、すなわち、HARQ-ACK情報が決定/構成されてよい。ここで、前記HARQ-ACKフィードバック/情報は、基地局から送信されたDLデータ/DLチャネル(すなわち、PDSCH)に対するACK/NACK情報(すなわち、HARQ-ACKビット)を含むことができる。前記HARQ-ACKフィードバックは、PUCCH及び/又はPUSCHを介して送信されてよい。また、先に提案した方法(例えば、実施例1~実施例3及びそれに対する細部実施例のうちいずれか一つ又は複数の組合せ)のように、端末によって基地局に報告されるHARQ-ACKフィードバック/情報はHARQ-ACKコードブック(例えば、Type 1/2/3 HARQ-ACKコードブック)の形態で構成されてよい。
【0238】
先に言及したように、上述した端末/基地局の動作及び基地局と端末間のシグナリング(例えば、実施例1~実施例3、図12図13図14など)は、以下説明される装置(例えば、図15)によって具現されてよい。例えば、基地局は第1無線装置、端末は第2無線装置に当該してよく、場合によってその反対の場合も考慮されてよい。
【0239】
例えば、上述した端末/基地局の動作及び基地局と端末間のシグナリング(例えば、実施例1~実施例3、図12図13図14など)は、図15の一つ以上のプロセッサ102,202によって処理されてよく、上述した端末/基地局の動作及び基地局と端末間のシグナリング(例えば、実施例1~実施例3、図12図13図14など)は、図15の少なくとも一つのプロセッサ102,202を駆動するための命令語/プログラム(例えば、命令(instruction)、実行可能なコード(executable code))の形態でメモリ(例えば、図15の一つ以上のメモリ104,204)に記憶されてもよい。
【0240】
本開示が適用可能な装置一般
【0241】
図15は、本開示の一実施例に係る無線通信装置のブロック構成図を例示する。
【0242】
図15を参照すると、第1デバイス100と第2デバイス200は様々な無線接続技術(例えば、LTE、NR)によって無線信号を送受信することができる。
【0243】
第1デバイス100は、1つ以上のプロセッサ102及び1つ以上のメモリ104を含み、さらに、1つ以上の送受信機106及び/又は1つ以上のアンテナ108を含むことができる。プロセッサ102は、メモリ104及び/又は送受信機106を制御し、本開示に開示された説明、機能、手続、提案、方法及び/又は動作順序図を具現するように構成されてよい。例えば、プロセッサ102は、メモリ104内の情報を処理して第1情報/信号を生成した後、第1情報/信号を含む無線信号を送受信機106から送信してよい。また、プロセッサ102は、第2情報/信号を含む無線信号を送受信機106から受信した後、第2情報/信号の信号処理から得た情報をメモリ104に保存することができる。メモリ104は、プロセッサ102と連結されてよく、プロセッサ102の動作に関連した様々な情報を保存することができる。例えば、メモリ104は、プロセッサ102によって制御されるプロセスの一部又は全部を行うか、本開示に開示された説明、機能、手続、提案、方法及び/又は動作順序図を実行するための命令を含むソフトウェアコードを保存することができる。ここで、プロセッサ102とメモリ104は、無線通信技術(例えば、LTE、NR)を具現するように設計された通信モデム/回路/チップの一部であってよい。送受信機106は、プロセッサ102と連結されてよく、1つ以上のアンテナ108を介して無線信号を送信及び/又は受信することができる。送受信機106は、送信機及び/又は受信機を含むことができる。送受信機106は、RF(Radio Frequency)ユニットに言い換えてもよい。本発明において、デバイスは、通信モデム/回路/チップを意味してもよい。
【0244】
第2デバイス200は、1つ以上のプロセッサ202、1つ以上のメモリ204を含み、さらに、1つ以上の送受信機206及び/又は1つ以上のアンテナ208をさらに含むことができる。プロセッサ202は、メモリ204及び/又は送受信機206を制御し、本開示に開示された説明、機能、手続、提案、方法及び/又は動作順序図を具現するように構成されてよい。例えば、プロセッサ202は、メモリ204内の情報を処理して第3情報/信号を生成した後、送受信機206から第3情報/信号を含む無線信号を送信してよい。また、プロセッサ202は、第4情報/信号を含む無線信号を送受信機206から受信した後、第4情報/信号の信号処理から得た情報をメモリ204に保存することができる。メモリ204は、プロセッサ202と連結されてよく、プロセッサ202の動作と関連した様々な情報を保存することができる。例えば、メモリ204は、プロセッサ202によって制御されるプロセスの一部又は全部を行うか、本開示に開示された説明、機能、手続、提案、方法及び/又は動作順序図を実行するための命令を含むソフトウェアコードを保存することができる。ここで、プロセッサ202とメモリ204は、無線通信技術(例えば、LTE、NR)を具現するように設計された通信モデム/回路/チップの一部であってよい。送受信機206は、プロセッサ202と連結されてよく、1つ以上のアンテナ208を介して無線信号を送信及び/又は受信することができる。送受信機206は、送信機及び/又は受信機を含むことができる。送受信機206は、RFユニットに言い換えてもよい。本発明において、デバイスは、通信モデム/回路/チップを意味してもよい。
【0245】
以下、デバイス100,200のハードウェア要素についてより具体的に説明する。これに制限されるものではないが、一つ以上のプロトコル層が一つ以上のプロセッサ102,202によって具現されてよい。例えば、一つ以上のプロセッサ102,202は、一つ以上の層(例えば、PHY、MAC、RLC、PDCP、RRC、SDAPのような機能的な層)を具現することができる。一つ以上のプロセッサ102,202は、本開示に開示された説明、機能、手続、提案、方法及び/又は動作順序図によって、一つ以上のPDU(Protocol Data Unit)及び/又は一つ以上のSDU(Service Data Unit)を生成することができる。1つ以上のプロセッサ102,202は、本開示に開示された説明、機能、手続、提案、方法及び/又は動作順序図によって、メッセージ、制御情報、データ又は情報を生成できる。1つ以上のプロセッサ102,202は、本開示に開示された機能、手続、提案及び/又は方法によって、PDU、SDU、メッセージ、制御情報、データ又は情報を含む信号(例えば、ベースバンド信号)を生成し、それを1つ以上の送受信機106,206に提供できる。1つ以上のプロセッサ102,202は、1つ以上の送受信機106,206から信号(例えば、ベースバンド信号)を受信することができ、本開示に開示された説明、機能、手続、提案、方法及び/又は動作順序図によって、PDU、SDU、メッセージ、制御情報、データ又は情報を取得することができる。
【0246】
1つ以上のプロセッサ102,202は、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ又はマイクロコンピュータと呼ぶことができる。1つ以上のプロセッサ102,202は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、又はそれらの組合せによって具現されてよい。一例として、1つ以上のASIC(Application Specific Integrated Circuit)、1つ以上のDSP(Digital Signal Processor)、1つ以上のDSPD(Digital Signal Processing Device)、1つ以上のPLD(Programmable Logic Device)又は1つ以上のFPGA(Field Programmable Gate Arrays)が1つ以上のプロセッサ102,202に含まれてよい。本開示に開示された説明、機能、手続、提案、方法及び/又は動作順序図は、ファームウェア又はソフトウェアを用いて具現されてよく、ファームウェア又はソフトウェアは、モジュール、手続、機能などを含むように具現されてよい。本開示に開示された説明、機能、手続、提案、方法及び/又は動作順序図を実行するように設定されたファームウェア又はソフトウェアは、1つ以上のプロセッサ102,202に含まれるか、1つ以上のメモリ104,204に保存され、1つ以上のプロセッサ102,202によって駆動されてよい。本開示に開示された説明、機能、手続、提案、方法及び/又は動作順序図は、コード、命令語及び/又は命令語の集合の形態でファームウェア又はソフトウェアによって具現されてよい。
【0247】
1つ以上のメモリ104,204は1つ以上のプロセッサ102,202と連結されてよく、様々な形態のデータ、信号、メッセージ、情報、プログラム、コード、指示及び/又は命令を保存することができる。1つ以上のメモリ104,204は、ROM、RAM、EPROM、フラッシュメモリ、ハードドライブ、レジスター、キャッシュメモリ、コンピュータ可読記憶媒体及び/又はそれらの組合せによって構成されてよい。1つ以上のメモリ104,204は、1つ以上のプロセッサ102,202の内部及び/又は外部に位置してよい。また、1つ以上のメモリ104,204は、有線又は無線連結のような様々な技術によって1つ以上のプロセッサ102,202と連結されてよい。
【0248】
1つ以上の送受信機106,206は、1つ以上の他の装置に、本開示の方法及び/又は動作順序図などで言及されるユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを送信できる。1つ以上の送受信機106,206は、1つ以上の他の装置から、本開示に開示された説明、機能、手続、提案、方法及び/又は動作順序図などで言及されるユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを受信することができる。例えば、1つ以上の送受信機106,206は1つ以上のプロセッサ102,202と連結されてよく、無線信号を送受信できる。例えば、1つ以上のプロセッサ102,202は、1つ以上の送受信機106,206が1つ以上の他の装置にユーザデータ、制御情報又は無線信号を送信するように制御できる。また、1つ以上のプロセッサ102,202は、1つ以上の送受信機106,206が1つ以上の他の装置からユーザデータ、制御情報又は無線信号を受信するように制御できる。また、1つ以上の送受信機106,206は1つ以上のアンテナ108,208と連結されてよく、1つ以上の送受信機106,206は1つ以上のアンテナ108,208を介して、本開示に開示された説明、機能、手続、提案、方法及び/又は動作順序図などで言及されるユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを送受信するように設定されてよい。本開示において、1つ以上のアンテナは複数の物理アンテナであるか、複数の論理アンテナ(例えば、アンテナポート)であってよい。1つ以上の送受信機106,206は、受信されたユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを1つ以上のプロセッサ102,202を用いて処理するために、受信された無線信号/チャネルなどをRFバンド信号からベースバンド信号に変換(Convert)してよい。1つ以上の送受信機106,206は、1つ以上のプロセッサ102,202を用いて処理されたユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを、ベースバンド信号からRFバンド信号に変換してよい。そのために、1つ以上の送受信機106,206は(アナログ)オシレーター及び/又はフィルターを含むことができる。
【0249】
以上で説明された実施例は、本開示の構成要素及び特徴が所定の形態で結合したものである。各構成要素又は特徴は、特に明示的言及がない限り、選択的なものとして考慮されるべきである。各構成要素又は特徴は、他の構成要素又は特徴と結合しない形態で実施されてもよい。また、一部の構成要素及び/又は特徴を結合させて本開示の実施例を構成することも可能である。本開示の実施例において説明される動作の順序は変更されてよい。ある実施例の一部の構成又は特徴は他の実施例に含まれてもよく、或いは他の実施例の対応する構成又は特徴に取り替えられてもよい。特許請求の範囲において明示的な引用関係を有しない請求項を結合させて実施例を構成するか、或いは出願後の補正によって新しい請求項として含めることができることは明らかである。
【0250】
本開示は、本開示の必須特徴を外れない範囲で他の特定の形態として具体化できることは当業者に自明である。したがって、上述した詳細な説明はいかなる面においても制限的に解釈されてはならず、例示的なものとして考慮されるべきである。本開示の範囲は、添付する請求項の合理的解釈によって決定されるべきであり、本開示の等価的範囲内における変更はいずれも本開示の範囲に含まれる。
【0251】
本開示の範囲は、様々な実施例の方法による動作を装置又はコンピュータ上で実行させるソフトウェア又はマシン実行可能な命令(例えば、運営体制、アプリケーション、ファームウェア(firmware)、プログラムなど)、及びこのようなソフトウェア又は命令などが記憶されて装置又はコンピュータ上で実行可能な非一時的コンピュータ可読媒体(non-transitory computer-readable medium)を含む。本開示で説明する特徴を実行するプロセシングシステムをプログラミングするために利用可能な命令は、記憶媒体又はコンピュータ可読記憶媒体上に/内に記憶されてよく、このような記憶媒体を含むコンピュータプログラム製品を用いて、本開示に説明の特徴が具現されてよい。記憶媒体は、DRAM、SRAM、DDR RAM又は他のランダムアクセスソリッドステートメモリデバイスのような高速ランダムアクセスメモリを含むことができるが、それに制限されず、一つ以上の磁器ディスク記憶デバイス、光ディスク記憶装置、フラッシュメモリデバイス又は他の非揮発性ソリッドステート記憶デバイスのような非揮発性メモリを含むことができる。メモリは選択的に、プロセッサから遠隔に位置している一つ以上の記憶デバイスを含む。メモリ又は代案としてメモリ内の非揮発性メモリデバイスは、非一時的コンピュータ可読記憶媒体を含む。本開示に説明の特徴は、マシン可読媒体の任意の一つに記憶され、プロセシングシステムのハードウェアを制御でき、プロセシングシステムが本開示の実施例に係る結果を活用する他のメカニズムと相互作用するようにするソフトウェア及び/又はファームウェアに統合されてよい。このようなソフトウェア又はファームウェアは、アプリケーションコード、デバイスドライバー、運営体制及び実行環境/コンテナを含むことができるが、これに制限されない。
【0252】
ここで、本開示のデバイス100,200において具現される無線通信技術は、LTE、NR及び6Gの他に、低電力通信のための狭帯域モノのインターネット(Narrowband Internet of Things,NB-IoT)も含むことができる。このとき、例えば、NB-IoT技術はLPWAN(Low Power Wide Area Network)技術の一例であってよく、LTE Cat NB1及び/又はLTE Cat NB2などの規格によって具現されてよく、上述した名称に限定されるものではない。追加として又は代案として、本開示のデバイス100,200において具現される無線通信技術は、LTE-M技術に基づいて通信を行うことができる。このとき、一例として、LTE-M技術は、LPWAN技術の一例であってよく、eMTC(enhanced Machine Type Communication)などの様々な名称と呼ばれてよい。例えば、LTE-M技術は、1)LTE CAT 0、2)LTE Cat M1、3)LTE Cat M2、4)LTE non-BL(non-Bandwidth Limited)、5)LTE-MTC、6)LTE Machine Type Communication、及び/又は7)LTE Mなどの様々な規格のうち少なくともいずれか一つによって具現されてよく、上述した名称に限定されるものではない。追加として又は代案として、本開示のデバイス100,200において具現される無線通信技術は、低電力通信を考慮したジグビー(ZigBee(登録商標))、ブルートゥース(登録商標)(Bluetooth(登録商標))及び低電力広帯域通信網(Low Power Wide Area Network,LPWAN)のうち少なくともいずれか一つを含むことができ、上述した名称に限定されるものではない。一例として、ZigBee技術は、IEEE 802.15.4などの様々な規格に基づいて小型/低い電力デジタル通信に関連したPAN(personal area networks)を生成することができ、様々な名称と呼ばれてよい。
【産業上の利用可能性】
【0253】
本開示で提案する方法は、3GPP LTE/LTE-A、5Gシステムに適用される例を中心に説明したが、3GPP LTE/LTE-A、5Gシステムの他にも様々な無線通信システムに適用可能である。
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