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特開2023-160718電力装置の運用保守データの伝送管理方法及びシステム
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  • 特開-電力装置の運用保守データの伝送管理方法及びシステム 図1
  • 特開-電力装置の運用保守データの伝送管理方法及びシステム 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023160718
(43)【公開日】2023-11-02
(54)【発明の名称】電力装置の運用保守データの伝送管理方法及びシステム
(51)【国際特許分類】
   H04L 9/08 20060101AFI20231026BHJP
   H04L 9/06 20060101ALI20231026BHJP
【FI】
H04L9/08 A
H04L9/08 B
H04L9/08 E
H04L9/06 Z
H04L9/08 D
H04L9/08 Z
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022182955
(22)【出願日】2022-11-15
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-10-03
(31)【優先権主張番号】202210425197.8
(32)【優先日】2022-04-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】520414480
【氏名又は名称】中国長江三峡集団有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110001807
【氏名又は名称】弁理士法人磯野国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】李婉
(72)【発明者】
【氏名】尹崢
(72)【発明者】
【氏名】王斌
(72)【発明者】
【氏名】王崢瀛
(57)【要約】      (修正有)
【課題】データ伝送の完全性及び安全性を保証し、データ伝送中の中断又はコンテンツエラー等の状況を減少させる電力装置の運用保守データの伝送管理方法及びシステムを提供する。
【解決手段】方法は、送信側において、送信対象データファイルをオリジナルキーで暗号化し、暗号化されたデータファイルをセグメント化し、複数のセグメント化データを得て、各ファイルのセグメント化情報を記憶し、オリジナルキーを分割、伝送し、同時にセグメント化データを伝送する。受信側において、分割されたキーをマッチングし、データの伝送中、現在伝送されたデータファイルが完全であるか否かをリアルタイムに判断し、不完全なデータファイルを再伝送し、最終的に完全な暗号化されたデータファイルを得、分割されたキーを組み合わせ、暗号化されたデータファイルを復号化する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電力装置の運用保守データの伝送管理方法であって、
送信側で送信対象データファイルをオリジナルキーで暗号化するステップ(1)と、
送信側で暗号化されたデータファイルをセグメント化し、複数のセグメント化データを得て、各ファイルのセグメント化情報を記憶するステップ(2)と、
送信側で前記オリジナルキーを分割、伝送し、同時にセグメント化データを伝送し、受信側で分割されたキーをマッチングするステップ(3)であって、前記分割されたキーをマッチングすることは、具体的に、上記オリジナルキーを同じフォーマットを有するサブキー1とサブキー2に分割し、フォーマット情報をさらに含むサブキー1と暗号化された各セグメント化データであるセグメント化データを遠隔監視装置に送信することと、サブキー2を遠隔サーバに送信することと、サブキー1及びセグメント化データを受信した後、現在のサブキー1に対応するデータファイル情報を含み、対応するサブキー2を決定するための応答情報と、サブキー1のフォーマット情報とを遠隔サーバに送信することと、前記遠隔サーバはサブキー1のフォーマット情報を受信した後、応答情報に基づいて対応するサブキー2を抽出し、続いて、遠隔サーバは受信したサブキー1のフォーマット情報と対応するサブキー2のフォーマット情報とを比較し、マッチングに成功すると、サブキー2を遠隔監視装置に送信することとを含むステップ(3)と、
データの伝送中、現在伝送されたデータファイルが完全であるか否かをリアルタイムに判断し、不完全なデータファイルを再伝送し、最終的に完全な暗号化されたデータファイルを得て、さらに、現在のネットワーク状態に基づいて伝送対象セグメント化データファイルを選択するステップ(4)と、
受信側で分割されたキーを組み合わせ、暗号化されたデータファイルを復号化するステップ(5)と、を含むことを特徴とする電力装置の運用保守データの伝送管理方法。
【請求項2】
前記ステップ(2)において完全なデータファイルをセグメント化し、各セグメント化データに番号を付け、各番号に対応するセグメント化データに対して、該セグメント化データの始点情報と終点情報を取得することを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ステップ(4)において現在のセグメント化データの伝送基準時間範囲を算出し、同時に、現在のセグメント化データの伝送時間を算出することと、続いて、現在のセグメント化データの伝送時間が前記伝送基準時間範囲内にあるか否かを判断し、範囲内にあり、受信した現在のセグメント化データの長さが記憶された現在のセグメント化データの長さに等しい場合、次のセグメント化データを伝送し続けることと、を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記ステップ(5)は受信したサブキー1とサブキー2を組み合わせ、オリジナルキーを形成し、続いて、オリジナルキーを利用して暗号化されたデータファイルを復号化し、完全なデータファイルを得ることを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
電力装置の運用保守データの伝送管理システムであって、
暗号化ユニット、データセグメント化ユニット、伝送ユニットを含み、1つ又は複数の電力装置である送信側装置と、
マッチングユニット、ファイル解析ユニット、復号化ユニットを含み、遠隔監視装置である受信側装置と、遠隔サーバと、を含み、
前記送信側は送信対象データファイルをオリジナルキーで暗号化し、続いて、暗号化されたデータファイルをセグメント化し、複数のセグメント化データを得て、各ファイルのセグメント化情報を記憶し、
前記送信側は前記オリジナルキーを分割、伝送し、同時にセグメント化データを受信側に伝送し、
前記受信側はデータの伝送中に、現在伝送されたデータファイルが完全であるか否かをリアルタイムに判断し、不完全なデータファイルを再伝送し、最終的に完全な暗号化されたデータファイルを得て、さらに、現在のネットワーク状態に基づいて伝送対象セグメント化データファイルを選択し、前記受信側は分割されたキーを組み合わせ、暗号化されたデータファイルを復号化し、
前記伝送ユニットは、具体的に、上記オリジナルキーを同じフォーマットを有するサブキー1とサブキー2に分割し、続いて、フォーマット情報をさらに含むサブキー1と暗号化された各セグメント化データであるセグメント化データを遠隔監視装置に送信し、同時に、サブキー2を遠隔サーバに送信するために用いられ、
前記マッチングユニットは、サブキー1及びセグメント化データを受信した後、現在のサブキー1に対応するデータファイル情報を含み、対応するサブキー2を決定するための応答情報と、サブキー1のフォーマット情報とを遠隔サーバに送信するために用いられ、
前記遠隔サーバはサブキー1のフォーマット情報を受信した後、応答情報に基づいて対応するサブキー2を抽出し、続いて、遠隔サーバは受信したサブキー1のフォーマット情報と対応するサブキー2のフォーマット情報とを比較し、マッチングに成功すると、サブキー2を遠隔監視装置に送信するために用いられることを特徴とする電力装置の運用保守データの伝送管理システム。
【請求項6】
前記データセグメント化ユニットは具体的に完全なデータファイルをセグメント化し、各セグメント化データに番号を付け、各番号に対応するセグメント化データに対して、該セグメント化データの始点情報と終点情報を取得するために用いられることを特徴とする請求項5に記載のシステム。
【請求項7】
前記ファイル解析ユニットは現在のセグメント化データの伝送基準時間範囲を算出し、同時に、現在のセグメント化データの伝送時間を算出することを特徴とする請求項5に記載のシステム。
【請求項8】
前記復号化ユニットは具体的に受信したサブキー1とサブキー2を組み合わせ、オリジナルキーを形成し、続いて、オリジナルキーを利用して暗号化されたデータファイルを復号化し、完全なデータファイルを得るために用いられることを特徴とする請求項5に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はデータ伝送インタラクションの分野に関し、特に電力装置の運用保守データの伝送管理方法及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
電力装置と遠隔監視装置が伝送又は同期を行う過程において、ネットワーク問題又は操作エラーにより、伝送中断又は一部のデータ損失を引き起こす。特に発電所で電力装置を交換する時、元の装置の重要なデータを新たな装置に同期する必要があり、常にデータ伝送後に記憶された装置のパラメータデータ、動作結果データ及び監視データ等の情報が不完全であることを発見し、又はネットワークが不良である場合、同一のファイルに対して複数回の伝送を繰り返す場合、同時にネットワーク状況に対して伝送可能なデータファイルを柔軟に選択することができず、電力装置の動作の使用安全に大きなリスクをもたらし、且つ効率が低い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記問題に鑑み、本発明は、上記問題を克服するか、少なくとも上記問題の一部を解決する技術的解決手段を提供するために提案される。
【課題を解決するための手段】
【0004】
したがって、本発明の一態様は、電力装置の運用保守データの伝送管理方法及びシステムを提供し、該方法は、
送信側で送信対象データファイルをオリジナルキーで暗号化するステップ(1)と、
送信側で暗号化されたデータファイルをセグメント化し、複数のセグメント化データを得て、各ファイルのセグメント化情報を記憶するステップ(2)と、
送信側で前記オリジナルキーを分割、伝送し、同時にセグメント化データを伝送し、受信側で分割されたキーをマッチングするステップ(3)と、
データの伝送中、現在伝送されたデータファイルが完全であるか否かをリアルタイムに判断し、不完全なデータファイルを再伝送し、最終的に完全な暗号化されたデータファイルを得て、さらに、現在のネットワーク状態に基づいて伝送対象セグメント化データファイルを選択するステップ(4)と、
受信側で分割されたキーを組み合わせ、暗号化されたデータファイルを復号化するステップ(5)と、を含む電力装置の運用保守データの伝送管理方法を提供する。
【0005】
好ましくは、前記ステップ(2)において完全なデータファイルをセグメント化し、各セグメント化データに番号を付け、各番号に対応するセグメント化データに対して、該セグメント化データの始点情報と終点情報を取得することを含む。
【0006】
好ましくは、前記ステップ(3)において前記分割されたキーをマッチングすることは、具体的に、サブキー1のフォーマット情報を受信した後、応答情報に基づいて対応するサブキー2を抽出し、続いて、受信したサブキー1のフォーマット情報と対応するサブキー2のフォーマット情報とを比較し、マッチングが成功すると、サブキー2を遠隔監視装置に送信することを含む。
【0007】
好ましくは、前記ステップ(4)において現在のセグメント化データの伝送基準時間範囲を算出し、同時に、現在のセグメント化データの伝送時間を算出することと、続いて、現在のセグメント化データの伝送時間が前記伝送基準時間範囲内にあるか否かを判断し、範囲内にあり、受信した現在のセグメント化データの長さが記憶された現在のセグメント化データの長さに等しい場合、次のセグメント化データを伝送し続けることと、を含む。
【0008】
好ましくは、前記ステップ(5)は受信したサブキー1とサブキー2を組み合わせ、オリジナルキーを形成し、続いて、オリジナルキーを利用して暗号化されたデータファイルを復号化し、完全なデータファイルを得ることを含む。
【0009】
本発明は、暗号化ユニット、データセグメント化ユニット、伝送ユニットを含み、1つ又は複数の電力装置である送信側装置と、マッチングユニット、ファイル解析ユニット、復号化ユニットを含み、遠隔監視装置である受信側装置と、遠隔サーバと、を含み、
前記送信側は送信対象データファイルをオリジナルキーで暗号化し、続いて、暗号化されたデータファイルをセグメント化し、複数のセグメント化データを得て、各ファイルのセグメント化情報を記憶し、
前記送信側は前記オリジナルキーを分割、伝送し、同時にセグメント化データを受信側に伝送し、
前記受信側はデータの伝送中に、現在伝送されたデータファイルが完全であるか否かをリアルタイムに判断し、不完全なデータファイルを再伝送し、最終的に完全な暗号化されたデータファイルを得て、さらに、現在のネットワーク状態に基づいて伝送対象セグメント化データファイルを選択し、前記受信側は分割されたキーを組み合わせ、暗号化されたデータファイルを復号化する電力装置の運用保守データの伝送管理システムをさらに提供する。
【0010】
好ましくは、前記データセグメント化ユニットは具体的に完全なデータファイルをセグメント化し、各セグメント化データに番号を付け、各番号に対応するセグメント化データに対して、該セグメント化データの始点情報と終点情報を取得するために用いられる。
【0011】
好ましくは、前記遠隔サーバはサブキー1のフォーマット情報を受信した後、応答情報に基づいて対応するサブキー2を抽出し、続いて、受信したサブキー1のフォーマット情報と対応するサブキー2のフォーマット情報を比較し、マッチングが成功すると、サブキー2を前記受信端に送信するために用いられる。
【0012】
好ましくは、前記ファイル解析ユニットは現在のセグメント化データの伝送基準時間範囲を算出し、同時に、現在のセグメント化データの伝送時間を算出する。
【0013】
好ましくは、前記復号化ユニットは具体的に受信したサブキー1とサブキー2を組み合わせ、オリジナルキーを形成し、続いて、オリジナルキーを利用して暗号化されたデータファイルを復号化し、完全なデータファイルを得るために用いられる。
【0014】
本発明は、以上に記載の技術的解決手段を用いることにより、以下の有益な効果を実現することができる。データ伝送の完全性及び安全性を保証し、また、ネットワーク速度による伝送間隔時間の調整を行うことにより、データ伝送中の中断又はコンテンツエラー等の状況を減少させる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
以下の好適な実施形態の詳細な説明を読むことにより、様々な他の利点及び利益は当業者にとって明らかになる。図面は好適な実施形態を示すためのものに過ぎず、本発明を制限するものと見なされない。図面全体では、同じ参照符号で同じ部材を表す。
【0016】
これらの図面及びテキストの説明は本発明の構想の範囲を何ら制限することを意図しておらず、特定の実施例を参照して当業者に本発明の概念を説明するものである。
図1】本発明の電力装置の運用保守データの伝送管理方法のフローチャートである。
図2】本発明の電力装置の運用保守データの伝送管理システムの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施例の図面を参照して、本発明の実施例の技術的解決手段を明確で完全に説明するが、もちろん、説明される実施例は本発明の実施例の一部に過ぎず、全部の実施例ではない。当業者が本発明の実施例に基づいて創造的な労働なしに得る他の全ての実施例は本発明の特許範囲に属する。
【0018】
本発明は電力装置の運用保守データの伝送管理方法を提供し、該方法は、ステップ(1)~ステップ(4)を含む。
【0019】
送信側で送信対象データファイルをオリジナルキーで暗号化する。
【0020】
具体的には以下のとおりである。送信側に1つ又は複数の電力装置を含み、データファイルは電力装置の運用保守に係る複数のパラメータ及び提供された情報である。
【0021】
前記データファイルは、具体的に電力装置が正常に動作するパラメータ、例えば温度、電圧、電力等を含み、さらに伝送電力量、波形情報、画像データ等を含む。
【0022】
電力装置は、遠隔監視装置と予め約束したルールに従って、オリジナルキーを生成し、送信対象データファイルを上記オリジナルキーを利用して暗号化する。
【0023】
(2)送信側で暗号化されたデータファイルをセグメント化し、複数のセグメント化データを得て、各ファイルのセグメント化情報を記憶する。
【0024】
具体的には以下のとおりである。完全なデータファイルをセグメント化し、各セグメント化データに番号を付け、各番号に対応するセグメント化データに対して、該セグメント化データの始点情報と終点情報を取得する。
【0025】
前記セグメント化データは、完全なデータファイルから順に分割され、各前記セグメント化データの長さは同じである。
【0026】
前記開始位置は、各セグメント化データの開始位置であり、前記終点情報は、各セグメント化データの終了位置であり、前記終了位置と前記開始位置とから各セグメント化データの長さ情報を得る。
【0027】
各セグメント化データの番号、始点情報、終点情報及び対応する長さ情報を記憶する。
【0028】
各セグメント化データの伝送基準時間はデータ伝送前に検出されたネットワーク速度に基づいて決定され、ネットワーク速度が速いほど、伝送基準時間は短く、ネットワーク速度の変動状況に応じて、前記伝送基準時間の範囲を得る。
【0029】
例えば、現在のセグメント化データを伝送する前に、現在のネットワーク速度に基づき、伝送基準時間を3msに決定し、現在のネットワーク速度が-10%-20%の間であると、伝送基準時間の範囲をほぼ2.4ms-3.3msに決定する。
【0030】
(3)送信側で前記オリジナルキーを分割、伝送し、同時にセグメント化データを伝送し、受信側で分割されたキーをマッチングする。前記受信側は遠隔監視装置である。
【0031】
具体的には以下のとおりである。上記オリジナルキーを同じフォーマットを有するサブキー1とサブキー2に分割する。
【0032】
フォーマット情報をさらに含むサブキー1と暗号化された各セグメント化データであるセグメント化データとを遠隔監視装置に送信する。
【0033】
サブキー2を遠隔サーバに送信する。
【0034】
サブキー1及びセグメント化データを受信した後、現在のサブキー1に対応するデータファイル情報を含み、対応するサブキー2を決定するための応答情報と、サブキー1のフォーマット情報とを遠隔サーバに送信する。
【0035】
サブキー1のフォーマット情報を受信した後、応答情報に基づいて対応するサブキー2を抽出し、続いて、受信したサブキー1のフォーマット情報と対応するサブキー2のフォーマット情報とを比較し、マッチングが成功すると、サブキー2を遠隔監視装置に送信する。
【0036】
(4)データの伝送中、現在伝送されたデータファイルが完全であるか否かをリアルタイムに判断し、不完全なデータファイルを再伝送し、最終的に完全な暗号化されたデータファイルを得る。
【0037】
具体的には以下のとおりである。データの伝送中、現在伝送を開始したセグメント化データの番号、及び現在のネットワーク速度、ネットワーク速度の変動状況及び記憶された現在のセグメント化データの長さをリアルタイムに取得する。
【0038】
現在のセグメント化データの伝送基準時間範囲を算出し、同時に、現在のセグメント化データの伝送時間を算出する。
【0039】
続いて、現在のセグメント化データの前記伝送時間が前記伝送基準時間範囲内にあるか否かを判断し、範囲内にあり、受信した現在のセグメント化データの長さが記憶された現在のセグメント化データの長さに等しい場合、次のセグメント化データを伝送し続け、範囲内にない場合、又は、受信した現在のセグメント化データの長さが記憶された現在のセグメント化データの長さに等しくない場合、該セグメント化データの伝送が間違うと決定し、現在のデータ伝送を一時停止し、現在のセグメント化データを再伝送する。
【0040】
例えば、伝送基準時間の範囲はほぼ2.4ms-3.3msに決定され、現在のネットワーク速度及び現在のセグメント化データの長さに従って得られた前記現在のセグメント化データの伝送時間は2.9msである。続いて、現在のセグメント化データの伝送時間が伝送基準時間の範囲内にあり、且つ、受信したセグメント化データの長さが記憶された現在のセグメント化データの長さに等しいと決定する。従って、現在のセグメント化データの伝送が正常であると決定し、次のセグメント化データの伝送を準備する。伝送時間及びセグメント化データの長さという2つの要素を利用して判断し、データ伝送の正確さ及び完全性を向上させる。
【0041】
例えば、伝送基準時間の範囲はほぼ2.4ms-3.3msに決定され、現在のネットワーク速度及び現在のセグメント化データの長さに従って得られた前記現在のセグメント化データの伝送時間は2.9msである。続いて、現在のセグメント化データの伝送時間が伝送基準時間の範囲内にあり、且つ、受信したセグメント化データの長さが記憶された現在のセグメント化データの長さに等しくないと決定する。従って、現在のセグメント化データの伝送が間違うであると決定し、次のセグメント化データの伝送を一時停止し、現在のセグメント化データを再伝送する。
【0042】
例えば、伝送基準時間の範囲はほぼ2.4ms-3.3msに決定され、現在のネットワーク速度及び現在のセグメント化データの長さに従って得られた前記現在のセグメント化データの伝送時間は3.5msである。続いて、現在のセグメント化データの伝送時間が伝送基準時間の範囲内にあり、且つ、受信したセグメント化データの長さが記憶された現在のセグメント化データの長さに等しいと決定する。従って、現在のセグメント化データの伝送が間違うと決定し、次のセグメント化データの伝送を一時停止し、現在のセグメント化データを再伝送する。
【0043】
再伝送中、現在のネットワーク速度、ネットワーク速度の変動状況をリアルタイムに検出し、現在のネットワーク速度が遅すぎたり、ネットワーク速度の変動範囲が大きすぎたりして、現在のセグメント化データの伝送条件を満たさないと、データ伝送を一時停止し続けてネットワーク速度の回復を待ち、現在のネットワーク速度及び変動範囲が正常であり、現在のセグメント化データの伝送条件を満たすと、現在のセグメント化データの再伝送を開始する。
【0044】
最後に、全てのセグメント化データの伝送が完了した後、番号順に従って各セグメント化データを組み合わせ、完全な暗号化されたデータファイルを得る。
【0045】
また、データの伝送中、各セグメント化データを順次伝送するか、現在のネットワーク状況に応じて伝送対象セグメント化データファイルを選択する。
【0046】
(5)受信側で分割されたキーを組み合わせ、暗号化されたデータファイルを復号化する。
【0047】
受信したサブキー1とサブキー2を組み合わせ、オリジナルキーを形成し、続いて、オリジナルキーを利用して暗号化されたデータファイルを復号化し、完全なデータファイルを得る。
【0048】
本発明は電力装置の運用保守データの伝送管理システムをさらに提供し、該システムは、送信側装置、受信側装置及び遠隔サーバを含み、
【0049】
ここでは、送信側は1つ又は複数の電力装置であり、暗号化ユニット、データセグメント化ユニット、伝送ユニットを含み、受信側は遠隔監視装置であり、マッチングユニット、ファイル解析ユニット、復号化ユニットを含む。
【0050】
前記送信側は送信対象データファイルをオリジナルキーで暗号化し、続いて、暗号化されたデータファイルをセグメント化し、複数のセグメント化データを得て、各ファイルのセグメント化情報を記憶する。
【0051】
前記送信側は前記オリジナルキーを分割、伝送し、同時にセグメント化データを受信側に伝送する。
【0052】
前記受信側は、データの伝送中、現在伝送されたデータファイルが完全であるか否かをリアルタイムに判断し、不完全なデータファイルを再伝送し、最終的に完全な暗号化されたデータファイルを得る。
【0053】
前記受信側は分割されたキーを組み合わせ、暗号化されたデータファイルを復号化する。
【0054】
送信側では、前記暗号化ユニットは送信対象データファイルをオリジナルキーで暗号化するために用いられる。
【0055】
前記データファイルは電力装置の運用保守に係る複数のパラメータ及び提供された情報である。前記データファイルは、具体的に電力装置が正常に動作するパラメータ、例えば温度、電圧、電力等を含み、さらに伝送電力量、波形情報、画像データ等を含む。
【0056】
前記暗号化ユニットは、具体的には、遠隔監視装置と予め約束したルールに従って、オリジナルキーを生成し、送信対象データファイルを上記オリジナルキーで暗号化するために用いられる。
【0057】
前記データセグメント化ユニットは、暗号化されたデータファイルをセグメント化し、複数のセグメント化データを得て、各ファイルのセグメント化情報を記憶するために用いられる。
【0058】
前記データセグメント化ユニットは具体的に完全なデータファイルをセグメント化し、各セグメント化データに番号を付け、各番号に対応するセグメント化データに対して、該セグメント化データの始点情報と終点情報を取得するために用いられる。
【0059】
前記セグメント化データは、完全なデータファイルから順に分割され、各前記セグメント化データの長さは同じである。
【0060】
前記開始位置は、各セグメント化データの開始位置であり、前記終点情報は、各セグメント化データの終了位置であり、前記終了位置と前記開始位置とから各セグメント化データの長さ情報を得る。
【0061】
各セグメント化データの番号、始点情報、終点情報及び対応する長さ情報を記憶する。
【0062】
各セグメント化データの伝送基準時間はデータ伝送前に検出されたネットワーク速度に基づいて決定され、ネットワーク速度が速いほど、伝送基準時間は短く、ネットワーク速度の変動状況に応じて、前記伝送基準時間の範囲を得る。
【0063】
例えば、現在のセグメント化データを伝送する前に、現在のネットワーク速度に基づき、伝送基準時間を3msに決定し、現在のネットワーク速度が-10%-20%の間であると、伝送基準時間の範囲はほぼ2.4ms-3.3msに決定する。
【0064】
前記伝送ユニットは、前記オリジナルキーを分割、伝送し、同時にセグメント化データを伝送するために用いられる。
【0065】
前記伝送ユニットは、具体的に、上記オリジナルキーを同じフォーマットを有するサブキー1とサブキー2に分割し、続いて、フォーマット情報をさらに含むサブキー1と暗号化された各セグメント化データであるセグメント化データを遠隔監視装置に送信し、同時に、サブキー2を遠隔サーバに送信するために用いられる。
【0066】
受信側では、前記マッチングユニットは、サブキー1及びセグメント化データを受信した後、現在のサブキー1に対応するデータファイル情報を含み、対応するサブキー2を決定するための応答情報と、サブキー1のフォーマット情報とを遠隔サーバに送信するために用いられる。
【0067】
前記遠隔サーバはサブキー1のフォーマット情報を受信した後、応答情報に基づいて対応するサブキー2を抽出し、続いて、受信したサブキー1のフォーマット情報と対応するサブキー2のフォーマット情報を比較し、マッチングが成功すると、サブキー2を前記受信端に送信するために用いられる。
【0068】
前記ファイル解析ユニットは、データの伝送中、現在伝送されたデータファイルが完全であるか否かをリアルタイムに判断し、不完全なデータファイルを再伝送し、最終的に完全な暗号化されたデータファイルを得るために用いられる。
【0069】
前記ファイル解析ユニットは、具体的には、データの伝送中、現在伝送を開始したセグメント化データの番号、及び現在のネットワーク速度、ネットワーク速度の変動状況及び記憶された現在のセグメント化データの長さをリアルタイムに取得するために用いられる。
【0070】
前記ファイル解析ユニットは現在のセグメント化データの伝送基準時間範囲を算出し、同時に、現在のセグメント化データの伝送時間を算出する。
【0071】
続いて、前記ファイル解析ユニットは、現在のセグメント化データの前記伝送時間が前記伝送基準時間範囲内にあるか否かを判断し、範囲内にあり、受信した現在のセグメント化データの長さが記憶された現在のセグメント化データの長さに等しい場合、次のセグメント化データを伝送し続け、範囲内にない場合、又は、受信した現在のセグメント化データの長さが記憶された現在のセグメント化データの長さに等しくない場合、該セグメント化データの伝送が間違うと決定し、現在のデータ伝送を一時停止し、現在のセグメント化データを再伝送する。
【0072】
例えば、伝送基準時間の範囲はほぼ2.4ms-3.3msに決定され、現在のネットワーク速度及び現在のセグメント化データの長さに従って得られた前記現在のセグメント化データの伝送時間は2.9msである。続いて、現在のセグメント化データの伝送時間が伝送基準時間の範囲内にあり、且つ、受信したセグメント化データの長さが記憶された現在のセグメント化データの長さに等しいと決定する。従って、現在のセグメント化データの伝送が正常であると決定し、次のセグメント化データの伝送を準備する。伝送時間及びセグメント化データの長さという2つの要素を利用して判断し、データ伝送の正確さ及び完全性を向上させる。
【0073】
例えば、伝送基準時間の範囲はほぼ2.4ms-3.3msに決定され、現在のネットワーク速度及び現在のセグメント化データの長さに従って得られた前記現在のセグメント化データの伝送時間は2.9msである。続いて、現在のセグメント化データの伝送時間が伝送基準時間の範囲内にあり、且つ、受信したセグメント化データの長さが記憶された現在のセグメント化データの長さに等しくないと決定する。従って、現在のセグメント化データの伝送が間違うと決定し、次のセグメント化データの伝送を一時停止し、現在のセグメント化データを再伝送する。
【0074】
例えば、伝送基準時間の範囲はほぼ2.4ms-3.3msに決定され、現在のネットワーク速度及び現在のセグメント化データの長さに従って得られた前記現在のセグメント化データの伝送時間は3.5msである。続いて、現在のセグメント化データの伝送時間が伝送基準時間の範囲内にあり、且つ、受信したセグメント化データの長さが記憶された現在のセグメント化データの長さに等しいと決定する。従って、現在のセグメント化データの伝送が間違うと決定し、次のセグメント化データの伝送を一時停止し、現在のセグメント化データを再伝送する。
【0075】
再伝送中、前記送信側は現在のネットワーク速度、ネットワーク速度の変動状況をリアルタイムに検出し、現在のネットワーク速度が遅すぎたり、ネットワーク速度の変動範囲が大きすぎたりして、現在のセグメント化データの伝送条件を満たさないと、データ伝送を一時停止し続けてネットワーク速度の回復を待ち、現在のネットワーク速度及び変動範囲が正常であり、現在のセグメント化データの伝送条件を満たすと、現在のセグメント化データの再伝送を開始する。
【0076】
前記ファイル解析ユニットは全てのセグメント化データの伝送が完了した後、番号順に従って各セグメント化データを組み合わせ、完全な暗号化されたデータファイルを得る。
【0077】
また、前記ファイル解析ユニットはデータの伝送中、各セグメント化データを順次伝送するか、現在のネットワーク状況に応じて伝送対象セグメント化データファイルを選択する。
【0078】
前記復号化ユニットは受信側で分割されたキーを組み合わせ、暗号化されたデータファイルを復号化するために用いられる。
【0079】
前記復号化ユニットは具体的に受信したサブキー1とサブキー2を組み合わせ、オリジナルキーを形成し、続いて、オリジナルキーを利用して暗号化されたデータファイルを復号化し、完全なデータファイルを得るために用いられる。
【0080】
1つ又は複数の例示的な設計では、本発明の実施例で説明された上記の機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はこれら3つの任意の組み合わせで実装されてもよい。ソフトウェアで実装される場合、これらの機能は、コンピュータ可読媒体に記憶されるか、又は1つ又は複数の命令やコードの形式でコンピュータ可読媒体に伝送されることができる。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記憶媒体と、コンピュータプログラムをある場所から別の場所に移動させることを容易にする通信媒体とを含む。記憶媒体は、汎用又は専用のコンピュータがアクセス可能な利用可能な媒体であってもよい。例えば、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROM若しくは他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置若しくは他の磁気記憶装置、命令又はデータ構造や汎用又は専用のコンピュータ、又は汎用又は専用のプロセッサによって読み取ることができる他の形態のプログラムコードを搬送又は記憶するために使用できる他の任意の媒体を含んでもよいが、これらに限定されない。さらに、どのような接続もコンピュータ可読媒体として適切に定義することができ、例えば、ソフトウェアが、ウェブサイト、サーバ、又は他のリモートリソースから同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者線(DSL)を介して、又は赤外線、無線、及びマイクロ波などの無線方式で送信される場合も、定義されたコンピュータ可読媒体に含まれる。前記ディスク(disk)及び磁気ディスク(disc)は、圧縮ディスク、レーザーディスク(登録商標)、光ディスク、DVD、フロッピー(登録商標)ディスク、及びブルーレイディスクを含み、磁気ディスクは通常、データを磁気的に複製し、ディスクは通常、データをレーザーで光学的に複製する。上記の組み合わせは、コンピュータ可読媒体に含まれていてもよい。
【0081】
以上、図面を参照して本開示の好適な実施例について説明したが、本開示は上記の例に限定されるものではないことは言うまでもない。当業者は、添付の請求項の範囲内で様々な変更及び修正を得ることができ、これらの変更及び修正はもちろん本開示の技術的範囲内に落ちることを理解すべきである。
【0082】
本明細書において、フローチャートに説明されたステップは、前記順序で時系列に従って実行される処理だけでなく、時系列に従って実行されなければならない処理ではなく、並列又は個別の処理も含む。さらに、時系列に従って処理されるステップにおいては、この順序を適宜変更することができることが言うまでもない。
【0083】
上記のすべての説明は本発明の実施形態に過ぎず、本発明の特許範囲はこれに限定されるものではない。当業者は、如何なる変更又は置換も容易に行うことができる。したがって、本発明の特許範囲は、請求項の特許範囲を基準とすべきである。
図1
図2
【手続補正書】
【提出日】2023-08-29
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電力装置の運用保守データの伝送管理方法であって、
送信側装置が送信対象データファイルをオリジナルキーで暗号化するステップ(1)と、
前記送信側装置が暗号化されたデータファイルをセグメント化し、複数のセグメント化データを得て、各ファイルのセグメント化情報を記憶するステップ(2)と、
前記送信側装置が前記オリジナルキーを分割、伝送し、同時にセグメント化データを伝送し、遠隔サーバが分割されたキーをマッチングするステップ(3)であって、前記送信側装置は、暗号化ユニット、データセグメント化ユニット、伝送ユニットを含む1つ又は複数の電力装置であり、受信側装置は、マッチングユニット、ファイル解析ユニット、復号化ユニットを含む遠隔監視装置であり、前記分割されたキーをマッチングすることは、具体的に、前記伝送ユニットが上記オリジナルキーを同じフォーマットを有するサブキー1とサブキー2に分割して、フォーマット情報をさらに含むサブキー1と暗号化された各セグメント化データであるセグメント化データを前記遠隔監視装置に送信することと、前記伝送ユニットはサブキー2を前記遠隔サーバに送信することと、前記マッチングユニットはサブキー1及びセグメント化データを受信した後、現在のサブキー1に対応するデータファイル情報を含み、対応するサブキー2を決定するための応答情報と、サブキー1のフォーマット情報とを前記遠隔サーバに送信することと、前記遠隔サーバはサブキー1のフォーマット情報を受信した後、応答情報に基づいて対応するサブキー2を抽出し、続いて、前記遠隔サーバは受信したサブキー1のフォーマット情報と対応するサブキー2のフォーマット情報とを比較し、マッチングに成功すると、サブキー2を前記遠隔監視装置に送信することとを含むステップ(3)と、
データの伝送中、前記ファイル解析ユニットは現在伝送されたデータファイルが完全であるか否かをリアルタイムに判断し、前記伝送ユニットは不完全なデータファイルを再伝送し、最終的に前記受信側装置は完全な暗号化されたデータファイルを得て、さらに、前記ファイル解析ユニットは現在のネットワーク状態に基づいて伝送対象セグメント化データファイルを選択するステップ(4)と、
前記受信側装置が分割されたキーを組み合わせ、暗号化されたデータファイルを復号化するステップ(5)と、を含むことを特徴とする電力装置の運用保守データの伝送管理方法。
【請求項2】
前記ステップ(2)は、前記データセグメント化ユニットが完全なデータファイルをセグメント化し、各セグメント化データに番号を付け、各番号に対応するセグメント化データに対して、該セグメント化データの始点情報と終点情報を取得することを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ステップ(4)は、前記ファイル解析ユニットが現在のセグメント化データの伝送基準時間範囲を算出し、同時に、現在のセグメント化データの伝送時間を算出することと、続いて、現在のセグメント化データの伝送時間が前記伝送基準時間範囲内にあるか否かを判断し、範囲内にあり、受信した現在のセグメント化データの長さが記憶された現在のセグメント化データの長さに等しい場合、前記伝送ユニットが次のセグメント化データを伝送し続けることと、を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記ステップ(5)は、前記復号化ユニットが受信したサブキー1とサブキー2を組み合わせ、オリジナルキーを形成し、続いて、オリジナルキーを利用して暗号化されたデータファイルを復号化し、完全なデータファイルを得ることを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
電力装置の運用保守データの伝送管理システムであって、
暗号化ユニット、データセグメント化ユニット、伝送ユニットを含み、1つ又は複数の電力装置である送信側装置と、
マッチングユニット、ファイル解析ユニット、復号化ユニットを含み、遠隔監視装置である受信側装置と、遠隔サーバと、を含み、
前記送信側装置は送信対象データファイルをオリジナルキーで暗号化し、続いて、暗号化されたデータファイルをセグメント化し、複数のセグメント化データを得て、各ファイルのセグメント化情報を記憶し、
前記送信側装置は前記オリジナルキーを分割、伝送し、同時にセグメント化データを前記受信側装置に伝送し
ータの伝送中に、前記ファイル解析ユニットは現在伝送されたデータファイルが完全であるか否かをリアルタイムに判断し、前記伝送ユニットは不完全なデータファイルを再伝送し、最終的に前記受信側装置は完全な暗号化されたデータファイルを得て、さらに、前記ファイル解析ユニットは現在のネットワーク状態に基づいて伝送対象セグメント化データファイルを選択し、前記受信側装置は分割されたキーを組み合わせ、暗号化されたデータファイルを復号化し、
前記伝送ユニットは、具体的に、上記オリジナルキーを同じフォーマットを有するサブキー1とサブキー2に分割し、続いて、フォーマット情報をさらに含むサブキー1と暗号化された各セグメント化データであるセグメント化データを前記遠隔監視装置に送信し、同時に、サブキー2を前記遠隔サーバに送信するために用いられ、
前記マッチングユニットは、サブキー1及びセグメント化データを受信した後、現在のサブキー1に対応するデータファイル情報を含み、対応するサブキー2を決定するための応答情報と、サブキー1のフォーマット情報とを前記遠隔サーバに送信するために用いられ、
前記遠隔サーバはサブキー1のフォーマット情報を受信した後、応答情報に基づいて対応するサブキー2を抽出し、続いて、前記遠隔サーバは受信したサブキー1のフォーマット情報と対応するサブキー2のフォーマット情報とを比較し、マッチングに成功すると、サブキー2を前記遠隔監視装置に送信するために用いられることを特徴とする電力装置の運用保守データの伝送管理システム。
【請求項6】
前記データセグメント化ユニットは具体的に完全なデータファイルをセグメント化し、各セグメント化データに番号を付け、各番号に対応するセグメント化データに対して、該セグメント化データの始点情報と終点情報を取得するために用いられることを特徴とする請求項5に記載のシステム。
【請求項7】
前記ファイル解析ユニットは現在のセグメント化データの伝送基準時間範囲を算出し、同時に、現在のセグメント化データの伝送時間を算出することを特徴とする請求項5に記載のシステム。
【請求項8】
前記復号化ユニットは具体的に受信したサブキー1とサブキー2を組み合わせ、オリジナルキーを形成し、続いて、オリジナルキーを利用して暗号化されたデータファイルを復号化し、完全なデータファイルを得るために用いられることを特徴とする請求項5に記載のシステム。