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特開2023-160868画素配列構造、表示パネル及び表示装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023160868
(43)【公開日】2023-11-02
(54)【発明の名称】画素配列構造、表示パネル及び表示装置
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/302 20060101AFI20231026BHJP
   G09F 9/00 20060101ALI20231026BHJP
   G02F 1/1343 20060101ALI20231026BHJP
   G02F 1/1335 20060101ALI20231026BHJP
【FI】
G09F9/302 C
G09F9/00 366Z
G02F1/1343
G02F1/1335
【審査請求】有
【請求項の数】16
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023139032
(22)【出願日】2023-08-29
(62)【分割の表示】P 2020557927の分割
【原出願日】2019-01-24
(71)【出願人】
【識別番号】510280589
【氏名又は名称】京東方科技集團股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】BOE TECHNOLOGY GROUP CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】No.10 Jiuxianqiao Rd.,Chaoyang District,Beijing 100015,CHINA
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(72)【発明者】
【氏名】▲譚▼ 文静
(57)【要約】
【課題】本発明は画素配列構造、表示パネル(3)及び表示装置を提供する。
【解決手段】画素配列構造は、重複した第1種類の画素群(10)を複数含み、各第1種類の画素群(10)は第1配列方式で配列される第1画素領域(L)と、重複した第2種類の画素群(20)を複数含み、各第2種類の画素群(20)は第2配列方式で配列される第2画素領域(H)と、を備え、第1画素領域(L)は第2画素領域(H)に隣接し、且つ第1画素領域(L)の画素密度は第2画素領域(H)の画素密度より小さい。本発明はスクリーン下の機能ユニットの光信号受信を改善することができる。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画素配列構造であって、
重複した第1種類の画素群を複数含み、各第1種類の画素群は第1配列方式で配列される第1画素領域と、
重複した第2種類の画素群を複数含み、各第2種類の画素群は第2配列方式で配列される第2画素領域と、を備え、
前記第2画素領域は前記第1画素領域を囲み、且つ前記第1画素領域の画素密度は前記第2画素領域の画素密度より小さく、
各前記第1種類の画素群は第1カラーの第1サブ画素、第2カラーの第2サブ画素及び第3カラーの第3サブ画素を含み、前記第1サブ画素、第2サブ画素及び第3サブ画素の中心を繋げる線は三角形を形成し、重複した複数の第1種類の画素群はアレイ状に配列され、前記第1画素領域における各列の第1種類の画素群の第1サブ画素の中心は同じ直線に位置し、各行の第1種類の画素群の第1サブ画素の中心は同じ直線に位置し、各行の第1種類の画素群の第2サブ画素の中心は同じ直線に位置し、各行の第1種類の画素群の第3サブ画素の中心は同じ直線に位置する、画素配列構造。
【請求項2】
前記第1配列方式はリアル配列であり、前記第2配列方式はペンタイル配列である、請求項1に記載の画素配列構造。
【請求項3】
前記第1画素領域における各列の第1種類の画素群における第2サブ画素の中心は同じ直線に位置し、且つ前記第1画素領域における各列の第1種類の画素群における第3サブ画素の中心は同じ直線に位置する、請求項1に記載の画素配列構造。
【請求項4】
前記第1画素領域のGサブ画素の面積が前記第2画素領域のGサブ画素の面積より大きい、請求項1に記載の画素配列構造。
【請求項5】
前記第1画素領域のGサブ画素とすべてのサブ画素との数の比は、前記第2画素領域のGサブ画素とすべてのサブ画素との数の比より小さい、請求項1に記載の画素配列構造。
【請求項6】
前記第1画素領域のGサブ画素は行方向において均一に配列され、列方向において均一に配列される、請求項1に記載の画素配列構造。
【請求項7】
各前記第2種類の画素群は第1カラーの第4サブ画素、第2カラーの第5サブ画素、第3カラーの第6サブ画素及び第1カラーの第7サブ画素を含み、重複した複数の第2種類の画素群はアレイ状に配列され、且つ1つの前記第4サブ画素の面積は1つの第1サブ画素の面積よりも小さく、1つの前記第7サブ画素の面積は1つの第1サブ画素の面積よりも小さい、請求項1に記載の画素配列構造。
【請求項8】
前記第1画素領域の前記第2画素領域に最も近づく1行及び前記第2画素領域の前記第1画素領域に最も近づく1行に、赤色サブ画素、緑色サブ画素及び青色サブ画素が含まれる、請求項1に記載の画素配列構造。
【請求項9】
前記第1サブ画素の形状は、前記第4サブ画素及び前記第7サブ画素の形状とすべて異なる、請求項7に記載の画素配列構造。
【請求項10】
前記第1種類の画素群における各サブ画素の形状は四角形又は六角形のうちの少なくとも1つを選択し、前記第2種類の画素群における第4サブ画素は第7サブ画素の形状と同じであり、前記第2種類の画素群における第5サブ画素は第6サブ画素の形状と同じである、請求項7に記載の画素配列構造。
【請求項11】
前記第1画素領域と前記第2画素領域の列方向の隣接するサブ画素のカラーは異なる、請求項1に記載の画素配列構造。
【請求項12】
前記第1種類の画素群は緑色サブ画素、赤色サブ画素、及び青色サブ画素を含み、前記第2種類の画素群は緑色サブ画素、赤色サブ画素、及び青色サブ画素を含む、請求項1に記載の画素配列構造。
【請求項13】
前記第4サブ画素と前記第7サブ画素の面積は等しく、前記第4サブ画素の面積は前記第5サブ画素の面積以下である、請求項7に記載の画素配列構造。
【請求項14】
表示パネルであって、請求項1~13のいずれか1項に記載の画素配列構造を備える表示パネル。
【請求項15】
表示装置であって、
請求項14に記載の表示パネルと、
前記表示パネルの出光側の逆方向側に位置する機能素子と、を備える表示装置。
【請求項16】
前記機能素子はカメラ、赤外線放射素子、反射誘導素子及び周辺光センサのうちの少なくとも1つを含む、請求項15に記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は表示技術分野に関し、特に画素配列構造、表示パネル及び表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話等の電子製品の発展に伴い、フルスクリーン表示は既に製品の発展傾向になっている。ところが、フルスクリーン携帯電話において、前置カメラ及び赤外線放射(IR、Infrared Radiation)穴等の機能素子は画面占有率の向上を制約する重要な要素となっている。いくつかの関連技術において、機能素子はスクリーンの下方に設置される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
発明者は研究によって、関連技術におけるスクリーンの光透過率が低いことが一定の程度でスクリーン下の機能素子の光信号受信に影響することを発見した。
【課題を解決するための手段】
【0004】
これに鑑みて、本開示の実施例はスクリーン下の機能ユニットの光信号受信を改善することのできる画素配列構造、表示パネル及び表示装置を提供する。
【0005】
本開示の一態様では、画素配列構造を提供し、
重複した第1種類の画素群を複数含み、各第1種類の画素群は第1配列方式で配列されている第1画素領域と、
重複した第2種類の画素群を複数含み、各第2種類の画素群は第2配列方式で配列されている第2画素領域と、を備え、
前記第1画素領域は前記第2画素領域に隣接し、且つ前記第1画素領域の画素密度は前記第2画素領域の画素密度より小さい。
【0006】
いくつかの実施例では、前記第1配列方式はリアル(Real)配列であり、前記第2配列方式はペンタイル(Pentile)配列である。
【0007】
いくつかの実施例では、前記第1画素領域の画素密度は前記第2画素領域の画素密度の1/Nであり、Nは1より大きい整数である。
【0008】
いくつかの実施例では、各前記第1種類の画素群は第1カラーの第1サブ画素、第2カラーの第2サブ画素及び第3カラーの第3サブ画素を含み、前記第1サブ画素、第2サブ画素及び第3サブ画素の中心を繋げる線は三角形を形成し、重複した複数の第1種類の画素群はアレイ状に配列され、前記第1画素領域における各列の第1種類の画素群の第1サブ画素の中心は同じ直線に位置し、各行の第1種類の画素群の第1サブ画素の中心は同じ直線に位置し、且つ各行の第1種類の画素群の第2サブ画素及び第3サブ画素の中心はいずれも同じ直線に位置する。
【0009】
いくつかの実施例では、前記第1画素領域における各列の第1種類の画素群における第2サブ画素の中心は同じ直線に位置し、且つ第3サブ画素の中心は同じ直線に位置する。
【0010】
いくつかの実施例では、前記第1画素領域における各列の第1種類の画素群の互いに隣接する行の第1種類の画素群の第2サブ画素及び第3サブ画素は第1サブ画素に対して位置が相反する。
【0011】
いくつかの実施例では、各前記第2種類の画素群は第1カラーの第4サブ画素、第2カラーの第5サブ画素、第3カラーの第6サブ画素及び第1カラーの第7サブ画素を含み、且つ前記第2種類の画素群はサブ画素の配列方式に応じて第1画素群及び第2画素群に分けられ、重複した複数の第2種類の画素群はアレイ状に配列され、前記第1画素群と前記第2画素群はいずれも行方向に重複し、且つ列方向に沿って間隔を置いて配列され、
前記第1画素領域における各列の第1種類の画素群の第1サブ画素と、前記第2画素領域における前記第1画素群における第7サブ画素及び前記第2画素群における第4サブ画素の中心は同じ直線に位置する。
【0012】
いくつかの実施例では、前記第1画素領域における少なくとも一部の行の各列の第1種類の画素群の第2サブ画素と、前記第2画素領域における対応する列の第2種類の画素群における第5サブ画素の中心は同じ直線に位置する。
【0013】
いくつかの実施例では、前記第2画素領域の前記第1画素領域に隣接する位置に複数の第1カラーの第8サブ画素が設けられ、且つ前記第8サブ画素は前記第1画素領域における各2つの互いに隣接する列の第1種類のサブ画素群間の第2サブ画素と第3サブ画素との間に位置する。
【0014】
いくつかの実施例では、前記第2サブ画素、前記第3サブ画素、前記第5サブ画素及び前記第6サブ画素の形状は同じであり、前記第1サブ画素、前記第4サブ画素及び前記第7サブ画素の形状は同じであり、又は、前記第1サブ画素、前記第4サブ画素及び前記第7サブ画素の形状はすべて異なる。
【0015】
いくつかの実施例では、前記第1種類の画素群における各サブ画素の形状は四角形又は六角形であり、前記第2種類の画素群における各サブ画素の形状は四角形、五角形又は六角形である。
【0016】
いくつかの実施例では、前記第1画素領域と前記第2画素領域との互いに隣接するサブ画素のカラーは異なる。
【0017】
いくつかの実施例では、前記第1カラーは緑色、前記第2カラーは赤色、前記第3カラーは青色である。
【0018】
いくつかの実施例では、前記第4サブ画素と前記第7サブ画素の面積は等しく、前記第5サブ画素と前記第6サブ画素の面積は等しく、前記第4サブ画素の面積は前記第5サブ画素の面積以下である。
【0019】
本開示の一態様では、表示パネルを提供し、前述の画素配列構造を備える。
【0020】
本開示の一態様では、表示装置を提供し、
前述の表示パネルと、
前記表示パネルの出光側の逆方向側に位置し、且つ機能素子の受光面の前記表示パネルでの投影は第1画素領域に位置し、前記表示パネルの出光側からの入射光線を受信することに用いられる機能素子と、を備える。
【0021】
いくつかの実施例では、前記機能素子はカメラ、赤外線放射素子、反射誘導素子及び周辺光センサのうちの少なくとも1つを含む。
【図面の簡単な説明】
【0022】
明細書の一部となる図面は本開示の実施例を説明し、そして明細書とともに本開示の原理を解釈することに用いられる。
【0023】
図面を参照しながら、以下の詳細な説明によって本開示をより明確に理解することができる。
【0024】
図1図1は本開示に係る表示装置の一実施例の構造模式図である。
図2図2は本開示に係る画素配列構造の一実施例の画素配列模式図である。
図3図3は本開示に係る画素配列構造の一実施例における第2表示領域に位置する奇数行及び偶数行の画素群の画素配列模式図である。
図4図4は本開示に係る画素配列構造の一実施例における第2表示領域に位置する奇数行及び偶数行の画素群の画素配列模式図である。
図5図5は本開示に係る画素配列構造のいくつかの実施例の画素配列模式図である。
図6図6は本開示に係る画素配列構造のいくつかの実施例の画素配列模式図である。
図7図7は本開示に係る画素配列構造のいくつかの実施例の画素配列模式図である。
図8図8は本開示に係る画素配列構造のいくつかの実施例の画素配列模式図である。
図9図9は本開示に係る画素配列構造の他の1つの実施例の画素配列模式図である。
図10図10は本開示に係る画素配列構造の他の1つの実施例における第2表示領域に位置する奇数行及び偶数行の画素群の画素配列模式図である。
図11図11は本開示に係る画素配列構造の他の1つの実施例における第2表示領域に位置する奇数行及び偶数行の画素群の画素配列模式図である。
図12図12は本開示に係る画素配列構造の他のいくつかの実施例の画素配列模式図である。
図13図13は本開示に係る画素配列構造の他のいくつかの実施例の画素配列模式図である。
図14図14は本開示に係る画素配列構造の他のいくつかの実施例の画素配列模式図である。
図15図15は本開示に係る画素配列構造の他のいくつかの実施例の画素配列模式図である。
図16図16はそれぞれ本開示に係る画素配列構造の更にいくつかの実施例の画素配列模式図である。
図17図17は本開示に係る画素配列構造の更にいくつかの実施例の画素配列模式図である。
図18図18は本開示に係る画素配列構造の更にいくつかの実施例の画素配列模式図である。
図19図19は本開示に係る画素配列構造の更にいくつかの実施例の画素配列模式図である。
図20図20は本開示に係る画素配列構造の更にいくつかの実施例の画素配列模式図である。
【0025】
理解されるように、図面に示される各部分の寸法は実際の比例関係で制作されたものではない。なお、同一又は類似の参照番号は同一又は類似の部材を示す。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、図面を参照しながら本開示の様々な例示的な実施例を詳しく説明する。例示的な実施例についての説明は説明のためのものであって、本開示及びその応用又は使用を制限するためのものではない。本開示は多くの異なる形式で実現されてもよく、ここで記載する実施例に限らない。これらの実施例を提供する理由は本開示を明確且つ完全にし、そして当業者に対して本開示の範囲を十分に説明するためである。注意されるべきであるように、特に具体的な説明をしない限り、これらの実施例に説明される部材及びステップの相対的な配置、材料の成分、数式及び数値は例示的なものであって、制限のためのものではないと解釈されるべきである。
【0027】
本開示に使用される「第1」、「第2」及びそれに類似する用語は如何なる順序、数量又は重要性を示すものでもなく、異なる部分を区分するためだけのものである。「含む」又はそれに類似する用語は挙げられたその目的語となる要素を含むことを意味するが、他の要素も含む可能性は排除されない。「上」、「下」、「左」、「右」等は相対位置関係を示すためのものに過ぎず、被説明対象の絶対位置が変化すると、該相対位置関係もそれに応じて変化する可能性がある。
【0028】
本開示では、特定デバイスが第1デバイスと第2デバイスとの間に位置すると説明される場合、該特定デバイスと第1デバイス又は第2デバイスとの間に中間デバイスが存在してもよいし、中間デバイスが存在しなくてもよい。特定デバイスが他のデバイスに接続されると説明される場合、該特定デバイスは中間デバイスを有せずに前記他のデバイスに直接接続されてもよいし、前記他のデバイスに直接接続されず、中間デバイスを有してもよい。
【0029】
特に定義しない限り、本開示に使用されるすべての用語(技術用語又は科学用語を含む)は本開示が属する分野の当業者の理解する意味と同じである。更に理解されるべきであるように、ここで明確に定義しない限り、一般辞書等に定義された用語は理想化又は極度に形式化された意味で解釈されるべきではなく、それらの関連技術のコンテクストでの意味に一致する意味を有すると解釈されるべきである。
【0030】
既に当業者に知られた技術、方法及び装置については詳しく検討しない可能性があるが、適切な場合には、前記技術、方法及び装置は明細書の一部と見なされるべきである。
【0031】
一部の関連技術において、前置カメラ及びIR穴等の機能素子はフルスクリーン携帯電話のスクリーンの下方に設置されるが、発明者は研究によって、関連技術におけるスクリーンの光透過率が低いことが一定の程度でスクリーン下の機能素子の光信号受信に影響することを発見した。
【0032】
これに鑑みて、本開示の実施例はスクリーン下の機能ユニットの光信号受信を改善することのできる画素配列構造、表示パネル及び表示装置を提供する。
【0033】
図1は本開示に係る表示装置の一実施例の構造模式図である。
【0034】
図1に示すように、いくつかの実施例では、表示装置は表示パネル3及び機能素子4を備える。表示パネル3は特定の画素配列構造を備え、該画素配列構造は互いに隣接する第1画素領域L及び第2画素領域Hを含む。第1画素領域Lと第2画素領域Hとが互いに隣接することとは、第1画素領域Lにおける第2画素領域Hに隣接するエッジと第2画素領域Hとの間隔が第1画素領域Lにおけるサブ画素の列方向における高さより小さいことを意味する。図1では、表示パネル3の大部分は第2画素領域Hであり、第1画素領域Lは第2画素領域Hの上側エッジに位置する。
【0035】
機能素子4は表示パネル3の出光側の逆方向側に位置してもよく、且つ機能素子4の受光面は前記表示パネル3の画素配列構造における第1画素領域Lに対応し、前記表示パネル3の出光側からの入射光線を受信することに用いられる。
【0036】
機能素子4はカメラ素子、例えば携帯電話の前置カメラを含んでもよい。機能素子は更にIR素子、反射誘導素子又は周辺光センサ等を含んでもよい。第1画素領域L及び第2画素領域Hは画像を表示することができ、そして機能素子は更に表示パネル3の第1画素領域を透過して表示パネルの外側からの入射光線を受信することができる。
【0037】
第1画素領域Lの光透過率を増加させるために、第1画素領域Lの画素密度を前記第2画素領域Hの画素密度より小さくしてもよい。従って、本開示の実施例によれば、互いに隣接する第1画素領域と第2画素領域がそれぞれ異なる配列方式の画素群を含むようにし、そして第1画素領域の画素密度を第2画素領域の画素密度より小さくすることにより、機能素子がより多くの光信号を受信するよう、第1画素領域の発光面積を減少させ、光透過率を増加させることができると同時に、第1画素領域のバックプレーン回路の設計を簡素化することもできる。
【0038】
図2は本開示に係る画素配列構造の一実施例の画素配列模式図である。
【0039】
図2に示すように、いくつかの実施例では、第1画素領域Lは重複した第1種類の画素群10を複数含む。各第1種類の画素群10は第1配列方式で配列される。該第1配列方式は選択肢としてリアル(Real)配列(すなわち、Real RGB)である。このような配列方式はアレイ状に配列される若干の赤色(R)サブ画素、緑色(G)サブ画素及び青色(B)サブ画素を含んでもよく、且つ3種類の異なるカラーのサブ画素同士は交差して「品」文字に類似する形状を呈する。第2画素領域Hは重複した第2種類の画素群を複数含む。各第2種類の画素群は第2配列方式で配列される。該第2配列方式は選択肢としてペンタイル(Pentile)配列であり、つまりRGBの上に1つのサブ画素を増加することにより、例えば赤緑青緑(RGBG)、赤緑青白(RGBW)、赤緑青黄(RGBY)等を実現し、且つペンタイル(Pentile)配列における一部のサブ画素は「共有」されるものであり、それにより視覚効果の面で実際の解像度より高い解像度を実現する。
【0040】
第1種類の画素群10がリアル(Real)配列を用いることにより、第1画素領域Lの視覚効果の損失をできる限り減少させることができる。第1画素領域Lの画素密度が第2画素領域Hの画素密度より小さいため、仮想解像度を用いることに比べて、画素群が真解像度を用いるリアル(Real)配列方式の第1画素領域Lは人間の目の視覚体験を改善することができる。且つ、Real配列方式におけるR及びBの2種類のカラーのサブ画素の数がペンタイル(Pentile)配列方式の2倍であるため、同じ開口率(つまり、輝度が同じである)の場合、リアル(Real)配列の画素群の各サブ画素の輝度はペンタイル(Pentile)配列の画素群の各サブ画素の1/2であり、対応する必要なサブ画素電流もペンタイル(Pentile)配列の1/2であり、それによりサブ画素の寿命減衰率を低減する。
【0041】
図2では、第1画素領域Lは第2画素領域Hに隣接する。リアル(Real)配列に基づく第1画素領域Lにおけるサブ画素の行方向及び列方向における数はいずれもペンタイル(Pentile)配列の第2画素領域Hにおけるサブ画素の数より1/2減少し、それにより第1画素領域Lの画素密度を前記第2画素領域Hの画素密度の1/2にすることができる。他のいくつかの実施例では、第1画素領域Lの画素密度と第2画素領域Hの画素密度との比率は1/Nであってもよく、Nは1より大きい整数である。ここで、第1画素領域Lの画素密度は実際画素密度であり、実際画素は物理画素、すなわち表示パネルにおいて表示を制御できる最小物理単位を指す。前記第2画素領域Hの画素密度は仮想画素密度である。仮想画素は直感画素とも称され、そのカラーは互いに隣接する複数のカラーの画素が混合されてなる。仮想画素により形成される輝点は分散したものであり、且つ各実際サブ画素の間に位置する。
【0042】
図2に示すように、いくつかの実施例では、第1種類の画素群10は第1カラーの第1サブ画素11、第2カラーの第2サブ画素12及び第3カラーの第3サブ画素13を含む(図においては、異なるカラーは異なる充填パターンにより区分される)。第1サブ画素11、第2サブ画素12及び第3サブ画素13の中心を繋げる線は三角形を形成することができる。図2では、第1種類の画素群10における第1サブ画素11は第2サブ画素12及び第3サブ画素13の第2画素領域Hを離れる片側(すなわち、図2における第2サブ画素12及び第3サブ画素13の上側)に位置する。
【0043】
いくつかの実施例では、RGB三原色を構成するよう、第1カラーは緑色、第2カラーは赤色、第3カラーは青色である。他のいくつかの実施例では、第1カラーは緑色、第2カラーは青色、第3カラーは赤色である。その他の実施例では、CMY三原色を構成するよう、3種類のカラーは他のカラー、例えば青色、マゼンタ及び黄色であってもよい。
【0044】
重複した複数の第1種類の画素群10はアレイ状に配列される。第1画素領域Lにおける各列の第1種類の画素群の第1サブ画素11の中心は同じ直線に位置する。第1カラーが緑色である実施例において、人間の目の緑色サブ画素に対する感度が比較的に高いため、緑色サブ画素が列方向に直線に配列される場合、第1画素領域Lにおける画素配列を視覚的により均一にすることができる。また、更に各行の第1種類の画素群10の第1サブ画素11の中心が同じ直線に位置し、且つ各行の第1種類の画素群10の第2サブ画素及び第3サブ画素の中心がいずれも同じ直線に位置するようにすることができる。行方向における第1サブ画素が直線に配列され、第2サブ画素及び第3サブ画素も直線に配列されるようにすることにより、第1種類の画素群10により形成される白色点分布をより均一にすることができ、それにより表示品質を向上させる。
【0045】
図2では、第1画素領域Lにおける各列の第1種類の画素群10における第2サブ画素12の中心は同じ直線に位置し、且つ第3サブ画素13の中心は同じ直線に位置する。そうすると、第1画素領域Lにおける第2カラー及び第3カラーが列方向に一致性の比較的に高い縦線を形成し、第1カラーの第1サブ画素に合わせて列方向にも直線に配列されるようにすることができ、それにより第1画素領域Lの列方向及び行方向における画素配列を視覚的により均一にし、これにより表示品質を向上させる。
【0046】
図2に示すように、いくつかの実施例では、第2種類の画素群20は第1カラーの第4サブ画素21、第2カラーの第5サブ画素22、第3カラーの第6サブ画素23及び第1カラーの第7サブ画素24を含む。ここの第1カラー、第2カラー及び第3カラーは第1画素領域Lにおけるサブ画素のカラーを参照してもよい。例えば、第1カラーは緑色、第2カラーは赤色、第3カラーは青色である。
【0047】
図3及び図4はそれぞれ本開示に係る画素配列構造の一実施例における第2表示領域に位置する奇数行及び偶数行の画素群の画素配列模式図である。
【0048】
図3及び図4に示すように、図2における実施例における第2種類の画素群20はサブ画素の配列方式に応じて第1画素群20a及び第2画素群20bに分けられてもよい。重複した複数の第2種類の画素群20はアレイ状に配列されてもよい。そして、第1画素群20aと第2画素群20bはいずれも行方向に重複し、且つ列方向に沿って間隔を置いて配列される。
【0049】
図3では、第1画素群20aの第4サブ画素21は第6サブ画素23の左側に位置し、第5サブ画素22は第6サブ画素23の右側に位置し、第7サブ画素24は第5サブ画素22と第6サブ画素23との間の下側に位置する。図4では、第2画素群20bの第7サブ画素24は第5サブ画素22の左下側に位置し、第4サブ画素21は第5サブ画素22の右側に位置し、第6サブ画素23は第4サブ画素21の右側に位置する。第1画素群20a及び第2画素群20bにおいて、第4サブ画素21と第7サブ画素24はいずれも第1カラーである。
【0050】
図2に示すように、いくつかの実施例では、第1画素領域Lにおける各列の第1種類の画素群10の第1サブ画素11と、前記第2画素領域Hにおける各列の第2種類の画素群20における第4サブ画素21及び第7サブ画素24のうちの一方の中心は同じ直線に位置する。第1カラーが緑色である実施例において、人間の目の緑色サブ画素に対する感度が比較的に高いため、緑色サブ画素が第1画素領域L及び第2画素領域Hの列方向に直線に配列される場合、互いに隣接する第1画素領域Lと第2画素領域Hにおける列方向における白色線の照合度をより高くすることができ、それにより第1画素領域L及び第2画素領域Hの画像変化及びオフセットを比較的に小さくすることができ、これにより画像品質を向上させる。
【0051】
図5図8はそれぞれ本開示に係る画素配列構造のいくつかの実施例の画素配列模式図である。
【0052】
図2及び図5に示すように、図2における実施例に比べて、図5における実施例の相違点は、第1画素領域Lにおける第1種類の画素群10における第1サブ画素11が第2サブ画素12と第3サブ画素13の第2画素領域Hに隣接する片側(すなわち、図5における第2サブ画素12及び第3サブ画素13の下側)に位置することにある。これにより、第1画素領域Lにおける第2画素領域Hに隣接するサブ画素が第2サブ画素12及び第3サブ画素13であるようにし、第2画素領域Hにおける第1画素領域Lに隣接するサブ画素が第1サブ画素11であるようし、それにより第1画素領域Lと前記第2画素領域Hとの互いに隣接するサブ画素のカラーを相違にし、2つの画素領域の境界位置の第2サブ画素及び第3サブ画素のカラー蓄積による色ズレリスクを低減又は除去し、これにより画面品質を向上させる。
【0053】
図2及び図6に示すように、図2における実施例に比べて、図6における実施例の相違点は、第1画素領域Lにおける奇偶行の第1種類の画素群の配列方式が異なることにある。図6では、第1サブ画素11に対する、奇数行の第1種類の画素群10aと偶数行の第1種類の画素群10bにおける第2サブ画素12及び第3サブ画素13の位置は相反する。奇数行の第1種類の画素群10aと偶数行の第1種類の画素群10bは列方向に沿って間隔を置いて配列される。このような画素構造によって、第1画素領域Lは列方向に沿って第2カラーの第2サブ画素12と第3カラーの第3サブ画素とが交互に配置されるという形式を形成することができ、単一カラー蓄積による色ズレリスクを低減することができ、それにより画面品質を向上させる。
【0054】
また、図6に示すように、いくつかの実施例では、第1画素領域Lにおける少なくとも一部の行の各列の第1種類の画素群10a又は10bの第2サブ画素12と、前記第2画素領域Hにおける対応する列の第2種類の画素群20における第5サブ画素22の中心は同じ直線に位置する。そうすると、第1画素領域Lと第2画素領域Hは形態が比較的に一致する第2カラーの線を形成することができる。同様に、第1画素領域Lにおける少なくとも一部の行の各列の第1種類の画素群10a又は10bの第3サブ画素13と、前記第2画素領域Hにおける対応する列の第2種類の画素群20における第6サブ画素23の中心が同じ直線に位置するようにすることができる。そうすると、第1画素領域L及び第2画素領域Hの画像変化及びオフセットを比較的に小さくすることができ、これにより画像品質を向上させる。
【0055】
図6では、第1画素領域Lと前記第2画素領域Hとの互いに隣接するサブ画素のカラーは異なり、そうすると、2つの画素領域の境界位置の同じカラーのサブ画素蓄積による色ズレリスクを効果的に低減又は除去することができ、これにより画面品質を向上させる。
【0056】
図5及び図7に示すように、図5における実施例に比べて、図7における実施例の相違点は、第1画素領域Lにおける奇偶行の第1種類の画素群の配列方式が異なることにある。図7では、第1サブ画素11に対する、奇数行の第1種類の画素群10aと偶数行の第1種類の画素群10bにおける第2サブ画素12及び第3サブ画素13の位置は相反する。奇数行の第1種類の画素群10aと偶数行の第1種類の画素群10bは列方向に沿って間隔を置いて配列される。このような画素構造によって、第1画素領域Lは列方向に沿って第2カラーの第2サブ画素12と第3カラーの第3サブ画素とが交互に配置されるという形式を形成することができ、単一カラー蓄積による色ズレリスクを低減することができ、それにより画面品質を向上させる。
【0057】
また、図7に示すように、いくつかの実施例では、第1画素領域Lにおける少なくとも一部の行の各列の第1種類の画素群10a又は10bの第2サブ画素12と、前記第2画素領域Hにおける対応する列の第2種類の画素群20における第5サブ画素22の中心は同じ直線に位置する。そうすると、第1画素領域Lと第2画素領域Hは形態が比較的に一致する第2カラーの線を形成することができる。同様に、第1画素領域Lにおける少なくとも一部の行の各列の第1種類の画素群10a又は10bの第3サブ画素13と、前記第2画素領域Hにおける対応する列の第2種類の画素群20における第6サブ画素23の中心が同じ直線に位置するようにすることができる。そうすると、第1画素領域L及び第2画素領域Hの画像変化及びオフセットを比較的に小さくすることができ、これにより画像品質を向上させる。
【0058】
図7では、第1画素領域Lと前記第2画素領域Hとの互いに隣接するサブ画素のカラーは異なり、そうすると、2つの画素領域の境界位置の同じカラーのサブ画素蓄積による色ズレリスクを効果的に低減又は除去することができ、これにより画面品質を向上させる。
【0059】
上記各実施例に比べて、図8に示すように、いくつかの実施例では、前記第2画素領域Hの前記第1画素領域Lに隣接する位置に複数の第1カラーの第8サブ画素25が設けられてもよい。第8サブ画素25は前記第1画素領域における各2つの互いに隣接する列の第1種類のサブ画素群間の第2サブ画素と第3サブ画素との間に位置する。図8では、第1画素領域Lと第2画素領域Hとが接する箇所に、第2カラーと第3カラーのサブ画素が交互に出現し、第8サブ画素25を増加させて第2カラーと第3カラーのサブ画素を混合することにより、該互いに接する箇所に紫色が溢れるリスクを除去することができ、それにより画像品質を向上させる。
【0060】
第8サブ画素25は同様に他の実施例、例えば図2及び図6における実施例に追加されてもよく、第8サブ画素25を、第2画素領域Hの前記第1画素領域Lに隣接する位置であって、且つ前記第1画素領域における各2つの互いに隣接する列の第1種類のサブ画素群間の第2サブ画素と第3サブ画素との間に設置してもよい。
【0061】
図2図8に示すように、いくつかの実施例では、第2サブ画素12、第3サブ画素13、第5サブ画素22及び第6サブ画素23の形状は同じで、いずれも六角形である。そして、第1サブ画素11は六角形で、第2サブ画素12及び第3サブ画素13の形状と同じであるが、第4サブ画素21又は前記第7サブ画素22の形状といずれも異なる。第4サブ画素21及び第7サブ画素24の形状はそれぞれ方向が相反する五角形であり、且つ両者の面積は等しい。第5サブ画素22と前記第6サブ画素23の面積は等しく、且つ第4サブ画素21の面積は第5サブ画素22の面積より小さい。
【0062】
上記本開示の画素配列構造の各実施例では、各画素群におけるサブ画素の形状及び配列方式は図2図8に示されるものに限らず、更に他の形状及び配列方式が用いられてもよい。
【0063】
図9は本開示に係る画素配列構造の他の1つの実施例の画素配列模式図である。
【0064】
図9に示すように、いくつかの実施例では、第1種類の画素群10’は第1カラーの第1サブ画素11’、第2カラーの第2サブ画素12’及び第3カラーの第3サブ画素13’を含む(図においては、異なるカラーは異なる充填パターンにより区分される)。第1サブ画素11’、第2サブ画素12’及び第3サブ画素13’の中心を繋げる線は三角形を形成することができる。図9では、第1種類の画素群10’における第1サブ画素11’は第2サブ画素12’及び第3サブ画素13’の第2画素領域Hを離れる片側(すなわち、図9における第2サブ画素12’及び第3サブ画素13’の上側)に位置する。
【0065】
いくつかの実施例では、RGB三原色を構成するよう、第1カラーは緑色、第2カラーは赤色、第3カラーは青色である。他のいくつかの実施例では、第1カラーは緑色、第2カラーは青色、第3カラーは赤色である。その他の実施例では、CMY三原色を構成するよう、3種類のカラーは他のカラー、例えば青色、マゼンタ及び黄色であってもよい。
【0066】
図9では、第2種類の画素群20’は第1カラーの第4サブ画素21’、第2カラーの第5サブ画素22’、第3カラーの第6サブ画素23’及び第1カラーの第7サブ画素24’を含む。本実施例では、第1種類の画素群10’及び第2種類の画素群20’における各サブ画素の形状はいずれも同じであって、正方形であり、且つ行方向及び列方向のいずれに対しても45°をなす。
【0067】
図10及び図11はそれぞれ本開示に係る画素配列構造の他の1つの実施例における第2表示領域に位置する奇数行及び偶数行の画素群の画素配列模式図である。
【0068】
図10及び図11に示すように、図9における実施例における第2種類の画素群20’はサブ画素の配列方式に応じて第1画素群20a’及び第2画素群20b’に分けられてもよい。重複した複数の第2種類の画素群20’はアレイ状に配列されてもよい。そして、第1画素群20a’と第2画素群20b’はいずれも行方向に重複し、且つ列方向に沿って間隔を置いて配列される。
【0069】
図10では、第1画素群20a’の第7サブ画素24’は第5サブ画素22’と第6サブ画素23’との間の下側に位置し、第5サブ画素22’は第6サブ画素23’の左側に位置し、第4サブ画素21’は第6サブ画素23’の右下側に位置する。図11では、第1画素群20a’の第4サブ画素21’は第5サブ画素22’と第6サブ画素23’との間の下側に位置し、第5サブ画素22’は第6サブ画素23’の右側に位置し、第7サブ画素24’は第5サブ画素22’の右下側に位置する。第1画素群20a’及び第2画素群20b’において、第4サブ画素21’と第7サブ画素24’はいずれも第1カラーである。
【0070】
図12図15はそれぞれ本開示に係る画素配列構造の他のいくつかの実施例の画素配列模式図である。
【0071】
図9図12図15に示すように、いくつかの実施例では、重複した複数の第1種類の画素群10’はアレイ状に配列される。第1画素領域Lにおける各列の第1種類の画素群10’の第1サブ画素11’の中心は同じ直線に位置する。第1カラーが緑色である実施例において、人間の目の緑色サブ画素に対する感度が比較的に高いため、緑色サブ画素が列方向に直線に配列される場合、第1画素領域Lにおける画素配列を視覚的により均一にすることができる。また、更に各行の第1種類の画素群10’の第1サブ画素11’の中心が同じ直線に位置し、且つ第2サブ画素12’及び第3サブ画素13’の中心がいずれも同じ直線に位置するようにすることができる。行方向における第1サブ画素11’が直線に配列され、且つ第2サブ画素12’及び第3サブ画素13’も直線に配列されるようにすることにより、第1種類の画素群10’により形成される白色点分布をより均一にすることができ、それにより表示品質を向上させる。
【0072】
図9及び図12では、第1画素領域Lにおける各列の第1種類の画素群10’における第2サブ画素12’の中心が同じ直線に位置し、且つ第3サブ画素13’の中心が同じ直線に位置する。このようにして、第1画素領域Lにおける第2カラー及び第3カラーが列方向に一致性の比較的に高い縦線を形成して、第1カラーの第1サブ画素11’に合わせて列方向にも直線に配列されるようにすることができ、それにより第1画素領域Lの列方向及び行方向における画素配列を視覚的により均一にし、これにより表示品質を向上させる。
【0073】
図9図12図15では、第1画素領域Lにおける各列の第1種類の画素群10’の第1サブ画素11’と、前記第2画素領域Hにおける各列の第2種類の画素群20’における第4サブ画素21’及び第7サブ画素24’のうちの一方の中心は同じ直線に位置する。第1カラーが緑色である実施例において、人間の目の緑色サブ画素に対する感度が比較的に高いため、緑色サブ画素が第1画素領域L及び第2画素領域Hの列方向に直線に配列される場合、互いに隣接する第1画素領域Lと第2画素領域Hにおける列方向における白色線の照合度をより高くすることができ、それにより第1画素領域L及び第2画素領域Hの画像変化及びオフセットをより小さくし、これにより画像品質を向上させる。
【0074】
図9及び図13に示すように、いくつかの実施例では、第1画素領域Lにおける第2画素領域Hに隣接するサブ画素は第2サブ画素12’及び第3サブ画素13’であり、第2画素領域Hにおける第1画素領域Lに隣接するサブ画素は第3サブ画素13’及び第2サブ画素12’であり、それにより第1画素領域Lと前記第2画素領域Hとの互いに隣接するサブ画素のカラーを相違にし、2つの画素領域の境界位置のカラー蓄積による色ズレリスクを低減又は除去し、これにより画面品質を向上させる。
【0075】
図9及び図13における実施例に比べて、図12及び図14における実施例の第1画素領域Lにおける第1種類の画素群10’における第1サブ画素11’は第2サブ画素12’及び第3サブ画素13’の第2画素領域Hに接近する片側(すなわち、図12における第2サブ画素12及び第3サブ画素13の下側)に位置する。これにより、第1画素領域Lにおける第2画素領域Hに隣接するサブ画素が第1サブ画素11’であり、第2画素領域Hにおける第1画素領域Lに隣接するサブ画素が第2サブ画素12’及び第3サブ画素13’であるようにし、それにより第1画素領域Lと前記第2画素領域Hとの互いに隣接するサブ画素のカラーを相違にし、2つの画素領域の境界位置のカラー蓄積による色ズレリスクを低減又は除去し、そして白色光を合成することにより紫色が溢れることを回避することができ、それにより画面品質を向上させる。
【0076】
図9図12図14に示すように、図9及び図12における実施例に比べて、図13及び図14における実施例の相違点は、第1画素領域Lにおける奇偶行の第1種類の画素群の配列方式が異なることにある。図13及び図14では、第1サブ画素11’に対する、奇数行の第1種類の画素群10a’と偶数行の第1種類の画素群10b’における第2サブ画素12’及び第3サブ画素13’の位置は相反する。奇数行の第1種類の画素群10a’と偶数行の第1種類の画素群10b’は列方向に沿って間隔を置いて配列される。このような画素構造によって、第1画素領域Lは列方向に沿って第2カラーの第2サブ画素12’と第3カラーの第3サブ画素13’とが交互に配置されるという形式を形成することができ、単一カラー蓄積による色ズレリスクを低減することができ、それにより画面品質を向上させる。
【0077】
また、図9図12図14に示すように、いくつかの実施例では、第1画素領域Lにおける少なくとも一部の行の各列の第1種類の画素群10’、10a’又は10b’の第2サブ画素12’と、前記第2画素領域Hにおける対応する列の第2種類の画素群20’における第5サブ画素22’の中心は同じ直線に位置する。そうすると、第1画素領域Lと第2画素領域Hは形態が比較的に一致する第2カラーの線を形成することができる。同様に、第1画素領域Lにおける少なくとも一部の行の各列の第1種類の画素群10’、10a’又は10b’の第3サブ画素13’と、前記第2画素領域Hにおける対応する列の第2種類の画素群20’における第6サブ画素23’の中心が同じ直線に位置するようにすることができる。そうすると、第1画素領域L及び第2画素領域Hの画像変化及びオフセットをより小さくすることができ、これにより画像品質を向上させる。
【0078】
図9図12図14に示される各実施例に比べて、図15に示すように、いくつかの実施例では、前記第2画素領域Hの前記第1画素領域Lに隣接する位置に複数の第1カラーの第8サブ画素25’が設けられてもよい。第8サブ画素25は前記第1画素領域における各2つの互いに隣接する列の第1種類のサブ画素群10’間の第2サブ画素12’と第3サブ画素13’との間に位置する。図15では、第1画素領域Lと第2画素領域Hとが互いに接する箇所に、第2カラー及び第3カラーのサブ画素が交互に出現し、第8サブ画素25’を増加させて第2カラーと第3カラーのサブ画素を混合することにより、該互いに接する箇所に紫色が溢れるリスクを除去することができ、それにより画像品質を向上させる。
【0079】
第8サブ画素25’は同様に他の実施例、例えば図9及び図13における実施例に追加されてもよく、第8サブ画素25’を、第2画素領域Hの前記第1画素領域Lに隣接する位置であって、前記第1画素領域における各2つの互いに隣接する列の第1種類のサブ画素群間の第2サブ画素12’と第3サブ画素13’との間に設置してもよい。
【0080】
図9図15に示される各実施例では、第1種類の画素群10’及び第2種類の画素群20’に含まれる各サブ画素の形状はいずれも同じであり、例えばいずれも正方形である。第2種類の画素群20’における前記第4サブ画素21’、前記第5サブ画素22’、前記第6サブ画素23’及び前記第7サブ画素24’の面積はいずれも等しい。
【0081】
図16図20はそれぞれ本開示に係る画素配列構造の更にいくつかの実施例の画素配列模式図である。
【0082】
図2図5図8それぞれに示される実施例に比べて、図16図20それぞれに示される実施例は第1種類の画素群10と第2種類の画素群20におけるサブ画素の配列方式、カラー、形状等の面で一致し、相違点は図16図20に示される実施例における第1画素領域Lにおける第1種類の画素群10はよりまばらに配列され、その画素密度は第2画素領域Hの画素密度の1/4である、ということにある。
【0083】
上記各画素配列構造の実施例では、第1画素領域Lは第2画素領域の任意の方向に位置してもよい。例えば、図1における第2画素領域Hは第1画素領域Lの左右両側及び下側に位置してもよい。
【0084】
上記各画素配列構造の実施例は表示パネルに適用されてもよく、従って、本開示は上記いずれか1つの画素配列構造の実施例を有する表示パネルを提供する。そして、上記表示パネルの各実施例は表示装置にも適用でき、従って、本開示は上記いずれか1つの表示パネル及び機能素子を備える表示装置も提供する。機能素子は前記表示パネルの片側に位置し、且つその受光面の前記表示パネルでの投影は第1画素領域に位置し、前記表示パネルの出光側からの入射光線を受信することに用いられる。機能素子はカメラ、赤外線放射素子、反射誘導素子及び周辺光センサのうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0085】
これまで、本開示の各実施例を詳しく説明した。本開示の構想が覆われるのを回避するために、本分野公知の一部詳細は説明していない。以上の説明に基づき、当業者はどのようにここで開示される技術案を実施するかを理解できる。
【0086】
例示によって本開示のいくつかの特定の実施例を詳しく説明したが、当業者であれば理解すべきのように、以上の例は説明のためだけのものであって、本開示の範囲を制限するためのものではない。当業者であれば理解すべきのように、本開示の範囲及び趣旨を逸脱せずに、以上の実施例に対して修正を行ったり、一部の技術的特徴に対して等価置換を行ったりすることができる。本開示の範囲は添付の特許請求の範囲により限定されるものである。
【符号の説明】
【0087】
3 表示パネル
10 第1種類の画素群
20 第2種類の画素群
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
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図18
図19
図20