(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023160870
(43)【公開日】2023-11-02
(54)【発明の名称】食器洗浄機
(51)【国際特許分類】
A47L 15/42 20060101AFI20231026BHJP
A47B 77/08 20060101ALI20231026BHJP
【FI】
A47L15/42 B
A47B77/08 C
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023139362
(22)【出願日】2023-08-29
(62)【分割の表示】P 2020089033の分割
【原出願日】2020-05-21
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106116
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 健司
(74)【代理人】
【識別番号】100131495
【弁理士】
【氏名又は名称】前田 健児
(72)【発明者】
【氏名】竹内 慎
(72)【発明者】
【氏名】廣松 直樹
(72)【発明者】
【氏名】宮瀬 啓明
(57)【要約】
【課題】食器洗浄機とシステムキッチンの他の構成とのデザイン性を向上すること。
【解決手段】前方に開口する箱状に形成された筐体内に、上方に開口する洗浄槽が前記筐体の前方開口部から前後方向に出し入れできるように収容されてなる食器洗浄機であって、前記洗浄槽の前方に前板部を設け、この前板部の前面に取り付けられる面材の前面位置を前記面材の厚みに応じて略同じ位置に調節可能な面材位置調節手段と、を備え、
前記面材位置調節手段は、略左右対称のスペーサで構成され、前記面材の厚みに応じて前記略左右対称のスペーサを表裏で入れ替えることにより、前記面材の前面位置を略同じ位置に調節することを可能としたことにより、食器洗浄機の前面に取り付けられる面材の前面、食器洗浄機の操作部の前面、とを略面一にすることを可能とし、食器洗浄機とシステムキッチンの他の構成とのデザイン性を向上することができる。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
前方に開口する箱状に形成された筐体内に、上方に開口する洗浄槽が前記筐体の前方開口部から前後方向に出し入れできるように収容されてなる食器洗浄機であって、
前記洗浄槽の前方に前板部を設け、この前板部の前面に取り付けられる面材の前面位置を前記面材の厚みに応じて略同じ位置に調節可能な面材位置調節手段と、を備え、
前記面材位置調節手段は、略左右対称のスペーサで構成され、前記面材の厚みに応じて前記略左右対称のスペーサを表裏で入れ替えることにより、前記面材の前面位置を略同じ位置に調節することを可能とした食器洗浄機。
【請求項2】
前記前板部の上方に前記前板部よりも前方に突出している操作部を備え、前記面材の前面と前記操作部の前面とが略面一に構成される請求項1記載の食器洗浄機。
【請求項3】
前記面材の厚みによっては前記面材位置調節手段を使用しないことにより、前記面材の前面位置を略同じ位置に調節することを可能とした請求項1または2に記載の食器洗浄機。
【請求項4】
前記スペーサは、前記面材と接する面とは反対の面に、対応する面材のおおよその厚み寸法が記載されている請求項1~3のいずれか1項に記載の食器洗浄機。
【請求項5】
前記スペーサは、一対の略左右対称のスペーサで構成され、それぞれのスペーサの一方の面に左、他方の面に右を示唆する表示がなされ、前記面材の左右どちらに取り付けるかの示唆が表示されている請求項1~4のいずれか1項に記載の食器洗浄機。
【請求項6】
前記スペーサの一方の面にリブが設けられるとともに、前記前板部の前面に前記リブと合致する溝が設けられている請求項1~5のいずれか1項に記載の食器洗浄機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、システムキッチンに組み込まれるタイプの食器洗浄機およびシステムキッチンへの食器洗浄機の設置方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の食器洗浄機は、ビルトイン型の食器洗浄機は、システムキッチンを構成するキッチンカウンタの下に収納(ビルトイン)される。キッチンカウンタの下には引き出し式の収納部や開き戸式の収納部 などのシステムキッチン構築物が設けられ、オーブンレンジや食器洗浄機が収納されるのが一般的な設置形態である。
【0003】
このようなシステムキッチンでは、キッチンカウンタ の下に構築される収納部などシステムキッチンを構成する構築物の表面材は、その素材や色調、図柄が統一され、特に閉じられた状態での表面位置が略同一平面上になるようにした美麗な外観に仕上られている。これに合わせて食器洗浄機やオーブンレンジの表面も同一の色調、図柄に形成され、その表面がシステムキッチン構築物と同一位置になるようにして統一感が得られるようにしている。
【0004】
また、このようなビルトイン型の食器洗浄機において、前方に開口する食器洗浄機本体の前方開口部から出し入れできるようにした洗浄槽の前方に前板部を設け、前板部の前面上部に操作パネルを構成し、その下部に化粧面材(面材)を取り付けて扉を形成し、洗浄槽を使用者が引き出し自在に構成している。化粧面材は食器洗浄機を収納するシステムキッチンの他の構築物の表面材と同一の材料を適用するので、表面材の変更により化粧面材の厚さも変化させる必要が生じるが、化粧面材の厚さが変わっても、化粧面材の表面位置をおおよそ一定にできるように、前板部の前面に前後方法の位置調節が可能なように化粧面材が前板部に取り付けられるものが存在する。(例えば、特許文献1参照)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、食器洗浄機のシステムキッチンへの設置において、システムキッチンへ食器洗浄機を収納したときに、食器洗浄機の前面に取り付けられる面材の前面、食器洗浄機の操作部の前面、との一体感が求められている。さらに、面材の前後方向の位置調節では前板部の側部のデザイン性に課題が残る。
【0007】
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、システムキッチンへ食器洗浄機を収納したときに、食器洗浄機の前面に取り付けられる面材の前面、食器洗浄機の操作部の前面、との前面とを略面一にすることを可能とし、食器洗浄機とシステムキッチンの他の構成とのデザイン性を向上することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記従来の課題を解決するために、本発明の食器洗浄機は、前方に開口する箱状に形成された筐体内に、上方に開口する洗浄槽が前記筐体の前方開口部から前後方向に出し入れできるように収容されてなる食器洗浄機であって、前記洗浄槽の前方に前板部を設け、この前板部の前面に取り付けられる面材の前面位置を前記面材の厚みに応じて略同じ位置に
調節可能な面材位置調節手段と、を備え、前記面材位置調節手段は、略左右対称のスペーサで構成され、前記面材の厚みに応じて前記略左右対称のスペーサを表裏で入れ替えることにより、前記面材の前面位置を略同じ位置に調節することを可能とした。
【発明の効果】
【0009】
システムキッチンへ食器洗浄機を収納したときに、食器洗浄機の前面に取り付けられる面材の前面、食器洗浄機の操作部の前面、とを略面一にすることを可能とし、食器洗浄機とシステムキッチンの他の構成とのデザイン性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の実施の形態1における食器洗浄機をシステムキッチンに収納した状態の斜視図
【
図2】本発明の実施の形態1における食器洗浄機の側面断面図
【
図3】(a)本発明の実施の形態1における食器洗浄機の面材厚み「大」のときの操作部および前板部近傍の構成を示す拡大部分断面図(b)本発明の実施の形態1における食器洗浄機の面材厚み「中」のときの操作部および前板部近傍の構成を示す拡大部分断面図(c)本発明の実施の形態1における食器洗浄機の面材厚み「小」のときの操作部および前板部近傍の構成を示す拡大部分断面図
【
図4】本発明の実施の形態1における食器洗浄機の面材厚み「大」のときの筐体と面材との分解斜視図
【
図5】本発明の実施の形態1における食器洗浄機の面材厚み「中」のときの筐体と面材との分解斜視図
【
図6】(a)本発明の実施の形態1における食器洗浄機の面材厚み「中」のときの前板部とスペーサとの分解斜視図(b)同前板部とスペーサとの上部拡大分解斜視図(c)同前板部とスペーサとの下部拡大分解斜視図である。
【
図7】本発明の実施の形態1における食器洗浄機の第2のスペーサの正面図および前板部の正面図
【
図8】本発明の実施の形態1における食器洗浄機の面材厚み「小」のときの筐体と面材との分解斜視図である。
【
図9】本発明の実施の形態1におけるシステムキッチンにおける食器洗浄機を収納する収納設置面に筐体位置調節部材および後方規制部材を設置した状態の斜視図
【
図10】(a)本発明の実施の形態1における食器洗浄機の正面図(b)同食器洗浄機の筐体位置調節部材の拡大部分正面図
【
図11】(a)本発明の実施の形態1における食器洗浄機の筐体位置を下げたときの部分拡大正面図(b)同食器洗浄機の筐体位置を上げたときの部分拡大正面図(c)本発明の実施の形態1における食器洗浄機の筐体位置を下げたときのA-A断面図(d)同食器洗浄機の筐体位置を上げたときのA-A断面図
【
図12】(a)本発明の実施の形態1における食器洗浄機の筐体位置調節部材を前位置に動かした状態の上面図および部分断面図(b)同食器洗浄機の筐体位置調節部材を中位置に動かした状態の上面図および部分断面図(c)同食器洗浄機の筐体位置調節部材を後位置に動かした状態の上面図および部分断面図
【発明を実施するための形態】
【0011】
第1の発明は、部から前後方向に出し入れできるように収容されてなる食器洗浄機であって、前記洗浄槽の前方に前板部を設け、この前板部の前面に取り付けられる面材の前面位置を前記面材の厚みに応じて略同じ位置に調節可能な面材位置調節手段と、を備え、前記面材位置調節手段は、略左右対称のスペーサで構成され、前記面材の厚みに応じて前記略左右対称のスペーサを表裏で入れ替えることにより、前記面材の前面位置を略同じ位置に調節することを可能としたことにより、システムキッチンへ食器洗浄機を収納したときに、食器洗浄機の前面に取り付けられる面材の前面、食器洗浄機の操作部の前面、とを略
面一にすることを可能とし、食器洗浄機とシステムキッチンの他の構成とのデザイン性を向上することができるうえ、面材と前板部との隙間を極力埋めることができる。
【0012】
第2の発明は、第1の発明において、前記前板部の上方に前記前板部よりも前方に突出している操作部を備え、前記面材の前面と前記操作部の前面とが略面一に構成されることにより、面材の厚みに応じて面材の前面位置を例えば操作部の前面位置に合致させることができるうえ、面材と前板部との隙間を極力埋めることができる。
【0013】
第3の発明は、第1または第2の発明において、前記面材の厚みによっては前記面材位置調節手段を使用しないことにより、面材の前面位置を略同じ位置に調節することを可能としたことにより、面材の厚みに応じて面材の前面位置を例えば操作部の前面位置に合致させることができるうえ、面材と前板部との隙間を極力埋めることができる。
【0014】
第4の発明は、第1~第3のいずれかの発明において、前記スペーサは、前記面材と接する面とは反対の面に、対応する面材のおおよその厚み寸法が記載されていることにより、面材の厚みに対応してスペーサを確実に面材に取り付けることができる。
【0015】
第5の発明は、第1~第4のいずれかの発明において、前記スペーサは、一対の略左右対称のスペーサで構成され、それぞれのスペーサの一方の面に左、他方の面に右を示唆する表示がなされ、前記面材の左右どちらに取り付けるかの示唆が表示されていることにより、面材の厚みに応じてスペーサを表裏入れ替えた場合でもスペーサを確実に面材に取り付けることができる。
【0016】
第6の発明は、第1~第5のいずれかの発明において、前記スペーサの一方の面にリブが設けられるとともに、前記前板部の前面に前記リブと合致する溝が設けられていることにより、食器洗浄機の前面に取り付けられる面材の前面、食器洗浄機の操作部の前面、とを略面一にすることを可能とし、食器洗浄機とシステムキッチンの他の構成とのデザイン性を向上することができる。
【0017】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0018】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における食器洗浄機をシステムキッチンに収納した状態の斜視図である。
【0019】
食器洗浄機1の扉体24の表面には操作部24bが設けられ、その下方にはキッチンカウンタKの下に配置されたシステムキッチン構築物の表面材と同一の素材で色調、図柄を同一にした面材28が取り付けられている。従って、食器洗浄機1を収納してシステムキッチンを構成したときに周囲のシステムキッチン構築物との統一感が得られ、美麗な外観のシステムキッチンに構成することができる。
【0020】
図2は、本発明の実施の形態1における食器洗浄機の側面断面図である。
【0021】
図2に示すように、前方に開口する箱状に形成された筐体22内に、上方に開口する洗浄槽23を筐体22の前方開口部21から前後に進退移動させ、前方に引き出して上方に開口する洗浄槽23から食器類26を出し入れすることができるようにした、いわゆるプルオープン型に構成されている。
【0022】
筐体22には給水、排水の配管接続及び電源接続がなされ、洗浄槽23には筐体22か
ら給水弁、給水ポンプ、給水パイプを通じて給水接続がなされ、洗浄槽23の底面に配設されて回転駆動される洗浄ノズル から洗剤を混入させた洗浄水又はすすぎ水を噴射させて食器カゴ27に収容した食器類26を洗浄する。
【0023】
この洗浄槽23は、その外側面に取り付けられた第2のスライドレール(図示せず)を筐体22の内側面に取り付けられた第1のスライドレール(図示せず)上でスライドさせることにより、筐体22の前方開口部21から出し入れすることができる。洗浄槽23を筐体22内に押し入れたときには、洗浄槽23の上方開口部25は内蓋によって密閉され、洗浄する水が外部に飛散しないようにしている。
【0024】
洗浄槽23の前方には、洗浄槽23の幅と略同一の幅に形成された前板部24aが設けられ、前板部24aの上方に操作部24bを設け、下方に面材28を設けた扉体24が構成される。操作部24bには、洗浄槽23を筐体22内に収納したとき、収納状態に保持するロック機構を解除して洗浄槽23の引き出しを可能にするロック解除レバーや、食器乾燥時の乾燥空気の排気口、食器洗浄機1の運転を操作する操作入力ボタンなどが設けられている。この操作部24bの下端に上端を接するようにして前板部24aに面材28が取り付けられる。
【0025】
扉体24を構成する操作部24b及び面材28は、筐体22の前面を覆うことができる幅に形成されているので、システムキッチンに収納された食器洗浄機1の扉体24を閉じる、即ち洗浄槽23を筐体22に収納した状態において、
図2に示すように、扉体24は筐体22の前方開口部21を閉じ、
図1に示すように、周囲のシステムキッチン構築物との間に所定の間隙を隔ててシステムキッチンの構築物中に統一感のある状態に設置される。
【0026】
面材28は、キッチンカウンタKの下に構築された引き出し式の収納部Lや開き戸式の収納部M 、あるいは固定されたパネルなどシステムキッチン構築物の表面材と同一素材、同一色調、同一図柄に形成され、それぞれの表面位置が略同一面上に位置するように取り付けられる。
【0027】
システムキッチンが構築されるとき、システムキッチン構築物の表面デザインは多様になされ、その素材、色調、図柄も様々に採用されるので、表面材の厚さは一様ではない。キッチンシステム構築物の表面材に合わせて食器洗浄機1の面材28を変更することになるので、
図3に示すように、面材28の厚さ変化に対応できるスペーサ40が設けられている。
【0028】
さらに
図2および
図9において、筐体22の後方下部のシステムキッチンの収納設置面29に、後方規制部材30が複数個のネジ(図示せず)により固定されている。後方規制部材30は、筐体22の前方からの移動により、筐体22の背面下部に形成された係止孔30aに摺動自在に挿入され、筐体22が所定の位置より後方へ移動するのを規制するとともに、洗浄槽23が引き出された時に洗浄槽23の重みで筐体22の後部が浮き上がるのを防止している。
【0029】
さらに、前方下部の左右には、同じく筐体22が前方へ移動するのを規制するとともに、筐体22の前後方向および上下方向の位置を調節する筐体位置調節部材31が、収納設置面29に複数個の固定ネジA(図示せず)により固定されている。なお、筐体位置調節部材31は、少なくとも前後方向の位置を調節できる構成であればよい。
【0030】
筐体位置調節部材31と筐体22とは、連結部材31eを介して筐体取付ねじ31dで筐体22を固定し、連結部材31eを介して筐体位置調節部材取付ねじ31fで筐体位置
調節部材31を固定することにより、筐体位置調節部材31と筐体22とを連結固定している。筐体取付ねじ31dおよび筐体位置調節部材取付ねじ31fは筐体22の前方から回転自在に構成されている。筐体取付ねじ31dおよび筐体位置調節部材取付ねじ31fは面材28の下端位置より高くてもよいし低くてもよい。
【0031】
なお、筐体位置調節部材31については後述するが、上下調節ねじ31aおよび前後調節ねじ31bについては、少なくとも面材28の下端位置より低い位置に配置されており、前板部24aに面材28を取り付けた後でも筐体22の前方から回転自在に構成されている。
【0032】
図3は、(a)本発明の実施の形態1における食器洗浄機の面材厚み「大」のときの操作部および前板部近傍の構成を示す拡大部分断面図(b)本発明の実施の形態1における食器洗浄機の面材厚み「中」のときの操作部および前板部近傍の構成を示す拡大部分断面図(c)本発明の実施の形態1における食器洗浄機の面材厚み「小」のときの操作部および前板部近傍の構成を示す拡大部分断面図である。
【0033】
図3(a)においては、面材(大)28aが前板部24aに第1の面材取付部材41aおよび第2の面材取付部材41bを介して取り付けられた状態を示す。面材(大)28aの厚みは21mm程度であり、操作部24bの前面と面材28aの前面とは略面一に構成されている。
【0034】
図3(b)においては、面材(中)28bが前板部24aにスペーサ40および第1の面材取付部材41aおよび第2の面材取付部材41bを介して取り付けられた状態を示す。面材(大)28aの厚みは18mm程度であり、操作部24bの前面と面材28aの前面とは略面一に構成されている。
【0035】
図3(c)においては、面材(小)28cが前板部24aにスペーサ40および第1の面材取付部材41aおよび第2の面材取付部材41bを介して取り付けられた状態を示す。面材(大)28aの厚みは18mm程度であり、操作部24bの前面と面材28aの前面とは略面一に構成されている。
【0036】
このように、面材28の厚みに応じてスペーサ40の有無により、操作部24bの前面と面材28aの前面とは略面一に構成することが可能となる。
【0037】
図4は、本発明の実施の形態1における食器洗浄機の面材厚み「大」のときの筐体と面材との分解斜視図である。
図4において、まず第1の面材取付部材41aおよび第2の面材取付部材41bを面材(大)28aの所定位置にねじ止めし、面材(大)28aの上部に位置する第1の面材取付部材41aの上端を操作部24bの底面に設けられた孔部(図示せず)にひっかけ、第2の面材取付部材41bの側方に設けられたねじ穴と前板部24aの側面とをねじ止めすることで面材(大)28aを前板部24aに固定することができる。
【0038】
図5は、本発明の実施の形態1における食器洗浄機の面材厚み「中」のときの筐体と面材との分解斜視図である。
図5において、まず第1の面材取付部材41aを第1のスペーサ40aおよび第2のスペーサ40bの下方の所定位置の孔部を介して面材(中)28bをねじで共締めする。これにより、面材(中)28bと第1のスペーサ40aおよび第2のスペーサ40bと第1の面材取付部材41aとを固定することができる。
【0039】
さらに、第2の面材取付部材41bを第1のスペーサ40aおよび第2のスペーサ40bの上方の所定位置の孔部を介して面材(中)28bをねじで共締めする。これにより、
面材(中)28bと第1のスペーサ40aおよび第2のスペーサ40bと第2の面材取付部材41bとを固定することができる。
【0040】
さらに、面材(中)28bの上部に位置する第1の面材取付部材41aの上端を操作部24bの底面に設けられた孔部(図示せず)にひっかけ、第2の面材取付部材41bの側方に設けられたねじ穴と前板部24aの側面とをねじ止めすることで面材(中)28bを前板部24aに固定することができる。
【0041】
このとき、第1のスペーサ40aと第2のスペーサ40bとは略左右対称の関係にある。なお、第1のスペーサ40aと第2のスペーサ40bで計2つのスペーサを構成する例としたが、第1のスペーサ40aと第2のスペーサ40bとを上部や下部でつないで1つのスペーサで構成してもよい。
【0042】
図6は、(a)本発明の実施の形態1における食器洗浄機の面材厚み「中」のときの前板部とスペーサとの分解斜視図(b)同前板部とスペーサとの上部拡大分解斜視図(c)同前板部とスペーサとの下部拡大分解斜視図である。
【0043】
特に
図6(b)において、第1のスペーサ40aの面材(中)28bと接する側の面には、「L」すなわち左側を示す表示がされており、18.0mm以下という面材28の厚みを示唆する表示がされている。さらに第1のスペーサ40aの前板部24aと接する側の面には、「R」すなわち右側を示す表示がされており、18.1mm~18.9mm以下という面材28の厚みを示唆する表示がされている。
【0044】
また、第2のスペーサ40bの面材(中)28bと接する側の面には、「R」すなわち右側を示す表示がされており、18.0mm以下という面材28の厚みを示唆する表示がされている。さらに第2のスペーサ40bの前板部24aと接する側の面には、「L」すなわち左側を示す表示がされており、18.1mm~18.9mm以下という面材28の厚みを示唆する表示がされている。
【0045】
すなわち、第1のスペーサ40aおよび第2のスペーサ40bの両面に左右の配置位置を示唆する表示や対応する面材の厚み寸法を表示することにより、第1のスペーサ40aおよび第2のスペーサ40bを面材28に取り付ける際に、ある厚みの面材28に対する第1のスペーサ40aおよび第2のスペーサ40bの左右の配置位置や、ある厚みの面材28に対する第1のスペーサ40aおよび第2のスペーサ40bの配置する面を食器洗浄機1の設置業者が間違えて取り付けてしまうことを防止する効果がある。
【0046】
図6(a)で示される第1のスペーサ40aおよび第2のスペーサ40bの面材(中)28bと接する面は孔部を複数有するものの、表面は略平面となっている。一方で、
図7の本発明の実施の形態1における食器洗浄機の第2のスペーサの正面図および前板部の正面図で示すとおり、第1のスペーサ40aおよび第2のスペーサ40bの前板部24aと接する面はスペーサ側リブ42が設けられており、前板部24aに設けられた前板側溝43にスペーサ側リブ42が合致する構成となっている。
【0047】
このように、第1のスペーサ40aおよび第2のスペーサ40bのスペーサ側リブ42が前板部24aに設けられた前板側溝43に合致する構成により、
図3(b)のように、面材(中)28bを前板部24aに取り付ける際に、第1のスペーサ40aおよび第2のスペーサ40bの厚みを薄めにすることができるので、操作部24bの前面と面材(中)28bの前面とを略面一に構成することができる。
【0048】
図8は、本発明の実施の形態1における食器洗浄機の面材厚み「小」のときの筐体と面
材との分解斜視図である。
図8において、まず第1の面材取付部材41aを第1のスペーサ40aおよび第2のスペーサ40bの下方の所定位置の孔部を介して面材(小)28cをねじで共締めする。これにより、面材(小)28cと第1のスペーサ40aおよび第2のスペーサ40bと第1の面材取付部材41aとを固定することができる。
【0049】
さらに、第2の面材取付部材41bを第1のスペーサ40aおよび第2のスペーサ40bの上方の所定位置の孔部を介して面材(小)28cをねじで共締めする。これにより、面材(小)28cと第1のスペーサ40aおよび第2のスペーサ40bと第2の面材取付部材41bとを固定することができる。
【0050】
さらに、面材(小)28cの上部に位置する第1の面材取付部材41aの上端を操作部24bの底面に設けられた孔部(図示せず)にひっかけ、第2の面材取付部材41bの側方に設けられたねじ穴と前板部24aの側面とをねじ止めすることで面材(小)28cを前板部24aに固定することができる。
【0051】
このとき、第1のスペーサ40aと第2のスペーサ40bとは略左右対称の関係にある。かつ、面材(小)28cに第1のスペーサ40aと第2のスペーサ40bを取り付けるときは、面材(中)28bに第1のスペーサ40aと第2のスペーサ40bを取り付ける場合に対して、第1のスペーサ40aと第2のスペーサ40bの左右および表裏が入れ替えられている。
【0052】
なお、第1のスペーサ40aと第2のスペーサ40bで計2つのスペーサを構成する例としたが、第1のスペーサ40aと第2のスペーサ40bとを上部や下部でつないで1つのスペーサで構成してもよい。この構成であれば、1つのスペーサを表裏入れ替えるだけでよい。左右位置を気にする必要がなくなる。
【0053】
この
図8の構成すなわち
図3(c)の構成では、第1のスペーサ40aと第2のスペーサ40bのスペーサ側リブ42が面材(小)28cと接することとなるため、スペーサ側リブ42の厚み分だけ面材(小)28cと前板部24aとの距離が長くなり、面材(小)28cの前面を操作部24bの前面とを略面一に構成することができる。
【0054】
また、第1のスペーサ40aと第2のスペーサ40bが前板部24aのほぼ上下端にわたるため、面材(中)28bや面材(小)28cと、前板部24aとの隙間を極力埋めることができる。
【0055】
図9は、本発明の実施の形態1におけるシステムキッチンにおける食器洗浄機を収納する収納設置面に筐体位置調節部材および後方規制部材を設置した状態の斜視図である。食器洗浄機1をシステムキッチンに設置する前に、後方規制部材30は収納設置面29の後方略中央の所定位置に複数のねじで固定される。また、筐体位置調節部材31は、収納設置面29の左右の所定位置に複数個の固定ネジA(図示せず)により固定される。
【0056】
なお、後方規制部材30は、筐体位置調節部材31と対抗するように、収納設置面29の後方左右の所定位置に取り付ける構成であってもよい。
【0057】
次に配管、配線を行いつつ、筐体22の背面下部に形成された係止孔30aに後方規制部材30が挿入されるように前方から滑り込ませて、食器洗浄機1を収納設置面29に組み込む。そして、筐体22の前面において、連結部材31eを介して筐体位置調節部材取付ねじ31fで筐体位置調節部材31を固定しておき、筐体位置調節部材31と筐体22とを、連結部材31eを介して筐体取付ねじ31dで筐体22を固定する。
【0058】
次に、
図4および
図5および
図8で説明したとおり、前板部24aに、面材(大)28aまたは面材(中)28bおよびスペーサ40または面材(小)28cおよびスペーサ40を固定し、この時点で、いずれかの面材の前面と操作部24bの前面とは略面一となっている。さらに、システムキッチンの他の左右の収納棚等の構築物の前面と、面材28の前面位置とを確認する。位置が合わない場合は、収納設置面29の左右の所定位置に固定されている筐体位置調節部材31で筐体22の前後位置を調整する。
【0059】
このとき、筐体位置調節部材31における上下調節ねじ31aおよび前後調節ねじ31bについては、少なくとも面材28の下端位置より低い位置に配置されており、前板部24aに面材28を取り付けた後でも筐体22の前方から回転自在に構成されている。
【0060】
これにより、システムキッチンへ食器洗浄機1を収納したときに、食器洗浄機1の前面に取り付けられる面材28の前面、食器洗浄機1の操作部24bの前面、システムキッチンの他の引き出し等の他の構築物との前面とを略面一にすることを可能とし、食器洗浄機とシステムキッチンの他の構成とのデザイン性を向上することができる。
【0061】
図10は、(a)本発明の実施の形態1における食器洗浄機の正面図(b)同食器洗浄機の筐体位置調節部材の拡大部分正面図である。
図10(a)において、食器洗浄機1の筐体22の左右下部に筐体位置調節部材31が取り付けられている。
図10(b)において、筐体22の左下部に左から前後調節ねじ31b、上下調節ねじ31a、筐体位置調節部材取付ねじ31f、その略上方に筐体取付ねじ31dが取り付けられている。筐体22の右下部にも左下部と略左右対称に前記各ねじが取り付けられている。
【0062】
図11は、(a)本発明の実施の形態1における食器洗浄機の筐体位置を下げたときの部分拡大正面図(b)同食器洗浄機の筐体位置を上げたときの部分拡大正面図(c)本発明の実施の形態1における食器洗浄機の筐体位置を下げたときのA-A断面図(d)同食器洗浄機の筐体位置を上げたときのA-A断面図である。
【0063】
筐体22の左右下部の筐体位置調節部材31のいずれについても、上下調節ねじ31aを右方向に回転させることによって、
図11(a)から
図11(b)のように、筐体22の高さ位置を上昇させることができる(この例では3mm度上昇しているがこれに限らない)。また、筐体22の左右下部の筐体位置調節部材31のいずれについても、上下調節ねじ31aを左方向に回転させることによって、
図11(b)から
図11(a)のように、筐体22の高さ位置を下降させることができる。
【0064】
図11(c)および
図11(d)に示すとおり、上下調節ねじ31aを右方向に回転させることによって、第1の合わせ部材31gの斜面と第2の合わせ部材31hの斜面とが接しながら第2の合わせ部材31hが上昇することにより、筐体22の高さ位置を上昇させることができる。また、上下調節ねじ31aを左方向に回転させることによって、第1の合わせ部材31gの斜面と第2の合わせ部材31hの斜面とが接しながら第2の合わせ部材31hが下降することにより、筐体22の高さ位置を下降させることができる。
【0065】
図12は、(a)本発明の実施の形態1における食器洗浄機の筐体位置調節部材を前位置に動かした状態の上面図および部分断面図(b)本発明の実施の形態1における食器洗浄機の筐体位置調節部材を中位置に動かした状態の上面図および部分断面図(c)本発明の実施の形態1における食器洗浄機の筐体位置調節部材を後位置に動かした状態の上面図および部分断面図である。
【0066】
図12における筐体位置調節部材31は、基底部31iに3連のだんご穴31jが2か所設けられている。この2か所のだんご穴31jを介してシステムキッチンの収納設置面
29と筐体位置調節部材31とをねじで固定することができ、穴が3連になっているので、筐体位置調節部材31の収納設置面29への設置時に前後位置を3段階に調節できる構成となっている。
【0067】
例えば、
図12(a)から
図12(b)さらに
図12(c)にわたって、前後調節ねじ31bを右方向に回転させることにより、筐体位置調節部材31の外郭部31cを後方に移動させることができるので、これにより、筐体22を後方に移動させることができる(この例では3mmずつ程度後方に移動)。また、
図12(c)から
図12(b)さらに
図12(a)にわたって、前後調節ねじ31bを左方向に回転させることにより、筐体位置調節部材31の外郭部31cを前方に移動させることができるので、これにより、筐体22を前方に移動させることができる(この例では3mmずつ程度前方に移動)。
【0068】
収納設置面29の左右の所定位置に固定されている筐体位置調節部材31で筐体22の前後位置を調整することができるので、最終的に、食器洗浄機1の前面に取り付けられる面材28の前面、食器洗浄機1の操作部24bの前面、システムキッチンの他の引き出し等の他の構築物との前面とを略面一にすることを可能とし、食器洗浄機とシステムキッチンの他の構成とのデザイン性を向上することができる。
【産業上の利用可能性】
【0069】
以上のように、本発明にかかる食器洗浄機は、システムキッチンへ食器洗浄機を収納したときに、食器洗浄機の前面に取り付けられる面材の前面、食器洗浄機の操作部の前面、とを略面一にすることを可能とし、食器洗浄機とシステムキッチンの他の構成とのデザイン性を向上することができるので、他のビルトイン式の電子レンジや誘導加熱調理器などにも適用することができる。
【符号の説明】
【0070】
1 食器洗浄機
21 前方開口部
22 筐体
23 洗浄槽
24 扉体
24a 前板部
24b 操作部
25 上方開口部
26 食器類
27 食器カゴ
28 面材
28a 面材(大)
28b 面材(中)
28c 面材(小)
29 収納設置面
30 後方規制部材(後方移動規制手段)
30a 係止孔
31 筐体位置調節部材(筐体位置調節手段)
31a 上下調節ねじ
31b 前後調節ねじ
31c 外郭部
31d 筐体取付ねじ
31e 連結部材
31f 筐体位置調節部材取付ねじ
31g 第1の合わせ部材
31h 第2の合わせ部材
31i 基底部
31j だんご穴
40 スペーサ(面材位置調整手段)
40a 第1のスペーサ
40b 第2のスペーサ
41a 第1の面材取付部材
41b 第2の面材取付部材
42 スペーサ側リブ
43 前板側溝
【手続補正書】
【提出日】2023-09-28
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
箱状に形成された筐体と、食器類が出し入れできるように収容される洗浄槽と、
前記洗浄槽の前方に前板部を設け、この前板部の前面に取り付けられる面材の前面位置を前記面材の厚みに応じて略同じ位置に調節可能な面材位置調節手段と、を備え、
前記面材位置調節手段は、略左右対称のスペーサで構成され、前記面材の厚みに応じて前記略左右対称のスペーサを表裏で入れ替えることにより、前記面材の前面位置を略同じ位置に調節することを可能とした食器洗浄機。
【請求項2】
前記前板部の上方に前記前板部よりも前方に突出している操作部を備え、前記面材の前面と前記操作部の前面とが略面一に構成される請求項1記載の食器洗浄機。
【請求項3】
前記面材の厚みによっては前記面材位置調節手段を使用しないことにより、前記面材の前面位置を略同じ位置に調節することを可能とした請求項1または2に記載の食器洗浄機。
【請求項4】
前記スペーサは、前記面材と接する面とは反対の面に、対応する面材のおおよその厚み寸法が記載されている請求項1~3のいずれか1項に記載の食器洗浄機。
【請求項5】
前記スペーサは、一対の略左右対称のスペーサで構成され、それぞれのスペーサの一方の面に左、他方の面に右を示唆する表示がなされ、前記面材の左右どちらに取り付けるかの示唆が表示されている請求項1~4のいずれか1項に記載の食器洗浄機。
【請求項6】
前記スペーサの一方の面にリブが設けられるとともに、前記前板部の前面に前記リブと合致する溝が設けられている請求項1~5のいずれか1項に記載の食器洗浄機。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
前記従来の課題を解決するために、本発明の食器洗浄機は、箱状に形成された筐体と、
食器類が出し入れできるように収容される洗浄槽と、前記洗浄槽の前方に前板部を設け、この前板部の前面に取り付けられる面材の前面位置を前記面材の厚みに応じて略同じ位置に調節可能な面材位置調節手段と、を備え、前記面材位置調節手段は、略左右対称のスペーサで構成され、前記面材の厚みに応じて前記略左右対称のスペーサを表裏で入れ替えることにより、前記面材の前面位置を略同じ位置に調節することを可能とした。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0070
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0070】
1 食器洗浄機
21 前方開口部
22 筐体
23 洗浄槽
24 扉体
24a 前板部
24b 操作部
25 上方開口部
26 食器類
27 食器カゴ
28 面材
28a 面材(大)
28b 面材(中)
28c 面材(小)
29 収納設置面
30 後方規制部材(後方移動規制手段)
30a 係止孔
31 筐体位置調節部材(筐体位置調節手段)
31a 上下調節ねじ
31b 前後調節ねじ
31c 外郭部
31d 筐体取付ねじ
31e 連結部材
31f 筐体位置調節部材取付ねじ
31g 第1の合わせ部材
31h 第2の合わせ部材
31i 基底部
31j だんご穴
40 スペーサ(面材位置調節手段)
40a 第1のスペーサ
40b 第2のスペーサ
41a 第1の面材取付部材
41b 第2の面材取付部材
42 スペーサ側リブ
43 前板側溝
【手続補正書】
【提出日】2023-10-12
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
箱状に形成された筐体と、食器類が出し入れできるように収容される洗浄槽と、
前記洗浄槽の前方に前板部を設け、この前板部の前面に取り付けられる面材の前面位置を前記面材の厚みに応じて調節可能な面材位置調節手段と、を備え、
前記面材位置調節手段は、略左右対称のスペーサで構成され、前記面材の厚みに応じて前記略左右対称のスペーサを表裏で入れ替えることにより、前記面材の前面位置を調節することを可能とした食器洗浄機。
【請求項2】
前記前板部の上方に前記前板部よりも前方に突出している操作部を備え、前記面材の前面と前記操作部の前面とが略面一に構成される請求項1記載の食器洗浄機。
【請求項3】
前記面材の厚みによっては前記面材位置調節手段を使用しないことにより、前記面材の前面位置を調節することを可能とした請求項1または2に記載の食器洗浄機。
【請求項4】
前記スペーサは、前記面材と接する面とは反対の面に、対応する面材のおおよその厚み寸法が記載されている請求項1~3のいずれか1項に記載の食器洗浄機。
【請求項5】
前記スペーサは、一対の略左右対称のスペーサで構成され、それぞれのスペーサの一方の面に左、他方の面に右を示唆する表示がなされ、前記面材の左右どちらに取り付けるかの示唆が表示されている請求項1~4のいずれか1項に記載の食器洗浄機。
【請求項6】
前記スペーサの一方の面にリブが設けられるとともに、前記前板部の前面に前記リブと合致する溝が設けられている請求項1~5のいずれか1項に記載の食器洗浄機。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
前記従来の課題を解決するために、本発明の食器洗浄機は、箱状に形成された筐体と、
食器類が出し入れできるように収容される洗浄槽と、前記洗浄槽の前方に前板部を設け、この前板部の前面に取り付けられる面材の前面位置を前記面材の厚みに応じて調節可能な面材位置調節手段と、を備え、前記面材位置調節手段は、略左右対称のスペーサで構成され、前記面材の厚みに応じて前記略左右対称のスペーサを表裏で入れ替えることにより、前記面材の前面位置を調節することを可能とした。