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特開2023-160988電力制御システム、機器、制御方法およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023160988
(43)【公開日】2023-11-02
(54)【発明の名称】電力制御システム、機器、制御方法およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   H02J 3/46 20060101AFI20231026BHJP
   H02J 3/00 20060101ALI20231026BHJP
   H02J 13/00 20060101ALI20231026BHJP
【FI】
H02J3/46
H02J3/00 170
H02J13/00 311R
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023148578
(22)【出願日】2023-09-13
(62)【分割の表示】P 2019210793の分割
【原出願日】2019-11-21
(71)【出願人】
【識別番号】000006633
【氏名又は名称】京セラ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100132045
【弁理士】
【氏名又は名称】坪内 伸
(74)【代理人】
【識別番号】100163511
【弁理士】
【氏名又は名称】辻 啓太
(72)【発明者】
【氏名】中澤 良太
(57)【要約】
【課題】所定のエリア内の機器の停止・起動をより柔軟に制御する。
【解決手段】第1電力制御装置10は、所定のエリア内の機器30と、第1電力制御装置10とを備える。第1電力制御装置10は、所定のイベントの発生に応じて機器30を停止させる場合、所定のイベントに対応するイベントIDを含む停止指示を機器30に送信する。また、第1電力制御装置10は、所定のイベントの発生に応じて停止させた機器30を起動させる場合、所定のイベントに対応するイベントIDを含む起動指示を機器30に送信する。機器30は、停止指示に従い停止している間に受信した起動指示に含まれるイベントIDが、停止指示に含まれるイベントIDと一致する場合、起動を開始し、停止指示に従い停止している間に受信した起動指示に含まれるイベントIDが、停止指示に含まれるイベントIDと一致しない場合、機器30の停止状態を維持する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定のエリア内の機器と、
前記所定のエリアにおける電力を制御する電力制御装置とを備え、
前記電力制御装置は、
所定のイベントの発生に応じて前記機器を停止させる場合、前記所定のイベントに対応する識別子を含む停止指示を前記機器に送信し、
前記所定のイベントの発生に応じて停止させた機器を起動させる場合、前記所定のイベントに対応する識別子を含む起動指示を前記機器に送信し、
前記機器は、前記停止指示に従い停止している間に受信した起動指示に含まれる識別子が、前記停止指示に含まれる識別子と一致する場合、起動を開始し、前記停止指示に従い停止している間に受信した起動指示に含まれる識別子が、前記停止指示に含まれる識別子と一致しない場合、前記機器の停止状態を維持する、電力制御システム。
【請求項2】
前記停止指示には、前記機器を停止させる停止期間が含まれ、
前記機器は、前記停止指示に含まれる停止期間内であっても、前記起動指示に含まれる識別子が前記停止指示に含まれる識別子と一致する場合、起動を開始する、請求項1に記載の電力制御システム。
【請求項3】
電力制御装置が電力を制御する所定のエリア内の機器であって、
前記電力制御装置から送信され、前記所定のイベントの発生に応じて前記機器に停止を指示し、前記所定のイベントに対応する識別子を含む停止指示を受信すると、前記機器を停止させる制御部を備え、
前記制御部は、前記停止指示に従い停止している間に、前記電力制御装置から送信され、前記所定のイベントの発生に応じて停止させた機器の起動を指示し、前記所定のイベントに対応する識別子を含む起動指示を受信すると、前記停止指示に含まれる識別子と、前記起動指示に含まれる識別子とが一致する場合、前記機器の起動を開始し、前記停止指示に従い停止している間に受信した起動指示に含まれる識別子が、前記停止指示に含まれる識別子と一致しない場合、前記機器の停止状態を維持する、機器。
【請求項4】
電力制御装置が電力を制御する所定のエリア内の機器の制御方法であって、
前記電力制御装置から送信され、前記所定のイベントの発生に応じて前記機器に停止を指示し、前記所定のイベントに対応する識別子を含む停止指示を受信すると、前記機器を停止させ、
前記停止指示に従い停止している間に、前記電力制御装置から送信され、前記所定のイベントの発生に応じて停止させた機器の起動を指示し、前記所定のイベントに対応する識別子を含む起動指示を受信すると、前記停止指示に含まれる識別子と、前記起動指示に含まれる識別子とが一致する場合、前記機器の起動を開始し、前記停止指示に従い停止している間に受信した起動指示に含まれる識別子が、前記停止指示に含まれる識別子と一致しない場合、前記機器の停止状態を維持する、制御方法。
【請求項5】
電力制御装置が電力を制御する所定のエリア内の機器のコンピュータに、
前記電力制御装置から送信され、前記所定のイベントの発生に応じて前記機器に停止を指示し、前記所定のイベントに対応する識別子を含む停止指示を受信すると、前記機器を停止させる処理と、
前記停止指示に従い停止している間に、前記電力制御装置から送信され、前記所定のイベントの発生に応じて停止させた機器の起動を指示し、前記所定のイベントに対応する識別子を含む起動指示を受信すると、前記停止指示に含まれる識別子と、前記起動指示に含まれる識別子とが一致する場合、前記機器の起動を開始し、前記停止指示に従い停止している間に受信した起動指示に含まれる識別子が、前記停止指示に含まれる識別子と一致しない場合、前記機器の停止状態を維持する処理と、を実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、電力制御システム、機器、制御方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、所定のエリア内の電力需給を管理する電力事業者が、電力の調達計画を広域機関に提出し、この調達計画に従い、計画地に対して実績値が同時同僚となるように要求される。所定のエリア内の電力需要を制御するシステムがある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-126157号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述したシステムでは、所定のエリアにおける電力を制御する電力制御装置が、所定のエリア内の機器の故障などのイベントの発生に応じて、機器の停止・起動を制御する。イベントの発生に応じて機器を停止させた場合に、機器を停止させる原因となったイベントが解消されれば、速やかに機器を起動させることが望ましい。すなわち、機器の停止・起動をより柔軟に制御可能であることが望ましい。
【0005】
本開示の目的は、所定のエリア内の機器の停止・起動をより柔軟に制御することができる電力制御システム、機器、制御方法およびプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一実施形態に係る電力制御システムは、所定のエリア内の機器と、前記所定のエリアにおける電力を制御する電力制御装置とを備え、前記電力制御装置は、所定のイベントの発生に応じて前記機器を停止させる場合、前記所定のイベントに対応する識別子を含む停止指示を前記機器に送信し、前記所定のイベントの発生に応じて停止させた機器を起動させる場合、前記所定のイベントに対応する識別子を含む起動指示を前記機器に送信し、前記機器は、前記停止指示に従い停止している間に受信した起動指示に含まれる識別子が、前記停止指示に含まれる識別子と一致する場合、起動を開始し、前記停止指示に従い停止している間に受信した起動指示に含まれる識別子が、前記停止指示に含まれる識別子と一致しない場合、前記機器の停止状態を維持する。
【0007】
また、一実施形態に係る機器は、電力制御装置が電力を制御する所定のエリア内の機器であって、前記電力制御装置から送信され、前記所定のイベントの発生に応じて前記機器に停止を指示し、前記所定のイベントに対応する識別子を含む停止指示を受信すると、前記機器を停止させる制御部を備え、前記制御部は、前記停止指示に従い停止している間に、前記電力制御装置から送信され、前記所定のイベントの発生に応じて停止させた機器の起動を指示し、前記所定のイベントに対応する識別子を含む起動指示を受信すると、前記停止指示に含まれる識別子と、前記起動指示に含まれる識別子とが一致する場合、前記機器の起動を開始し、前記停止指示に従い停止している間に受信した起動指示に含まれる識別子が、前記停止指示に含まれる識別子と一致しない場合、前記機器の停止状態を維持する。
【0008】
また、一実施形態に係る機器の制御方法は、電力制御装置が電力を制御する所定のエリア内の機器の制御方法であって、前記電力制御装置から送信され、前記所定のイベントの発生に応じて前記機器に停止を指示し、前記所定のイベントに対応する識別子を含む停止指示を受信すると、前記機器を停止させ、前記停止指示に従い停止している間に、前記電力制御装置から送信され、前記所定のイベントの発生に応じて停止させた機器の起動を指示し、前記所定のイベントに対応する識別子を含む起動指示を受信すると、前記停止指示に含まれる識別子と、前記起動指示に含まれる識別子とが一致する場合、前記機器の起動を開始し、前記停止指示に従い停止している間に受信した起動指示に含まれる識別子が、前記停止指示に含まれる識別子と一致しない場合、前記機器の停止状態を維持する。
【0009】
また、一実施形態に係るプログラムは、電力制御装置が電力を制御する所定のエリア内の機器のコンピュータに、前記電力制御装置から送信され、前記所定のイベントの発生に応じて前記機器に停止を指示し、前記所定のイベントに対応する識別子を含む停止指示を受信すると、前記機器を停止させる処理と、前記停止指示に従い停止している間に、前記電力制御装置から送信され、前記所定のイベントの発生に応じて停止させた機器の起動を指示し、前記所定のイベントに対応する識別子を含む起動指示を受信すると、前記停止指示に含まれる識別子と、前記起動指示に含まれる識別子とが一致する場合、前記機器の起動を開始し、前記停止指示に従い停止している間に受信した起動指示に含まれる識別子が、前記停止指示に含まれる識別子と一致しない場合、前記機器の停止状態を維持する処理と、を実行させる。
【発明の効果】
【0010】
一実施形態によれば、所定のエリア内の機器の停止・起動をより柔軟に制御することができる電力制御システム、制御方法およびプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の一実施形態に係る電力制御システムの構成例を示す図である。
図2図1に示す第1電力制御装置の構成例を示す図である。
図3図1に示す第2電力制御装置の構成例を示す図である。
図4図1に示す機器の構成例を示す図である。
図5図1に示す電力制御システムの動作の一例を示すシーケンス図である。
図6図1に示す電力制御システムの動作の他の一例を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、一実施形態に係る電力制御システム、電力制御装置、機器、制御方法およびプログラムについて、図面を参照して説明する。
【0013】
図1は、一実施形態に係る電力制御システム1の構成例を示す図である。本実施形態に係る電力制御システム1は、例えば、市町村単位といった所定のエリアにおける電力を制御するAEMS(Area Energy Management System)を構成してよい。
【0014】
図1に示すように、本実施形態に係る電力制御システム1は、第1電力制御装置10と、第2電力制御装置20と、機器30とを備える。第1電力制御装置10は、第2電力制御装置20と接続される。第2電力制御装置20は、ゲートウェイ(GW)40を介して機器30と接続される。機器30は、電力制御システム1が電力を制御する所定のエリア内に設けられる。機器30は、例えば、太陽電池30A、電力メータ30B、蓄電装置30Cを含む。図1においては、第2電力制御装置20と機器30とがGW40を介して接続される例を示しているが、これに限られるものではない。第2電力制御装置20と機器30とはGW40を介さずに接続されてよい。
【0015】
第1電力制御装置10は、所定のエリアにおける電力の調達計画を立案し、立案した調達計画に従い、所定期間(以下、「デマンド区間」と称する。)単位で、所定のエリアにおける電力を制御する電力制御装置である。第1電力制御装置10は、所定のエリアにおける電力の需要予測から発電予測を減算し、充電計画および放電計画に応じた値を加算または減算して、調達計画を立案する。充電計画および放電計画は、例えば、所定のエリアにおける電力のピークカットあるいはピークシフトを行うための、蓄電装置30Cの充放電の計画である。デマンド区間は、例えば、30分間である。
【0016】
また、第1電力制御装置10は、機器30の動作を指示する制御指示を生成する。例えば、第1電力制御装置10は、蓄電装置30Cの充放電を指示する制御指示を生成する。また、第1電力制御装置10は、例えば、機器30の故障などのイベントの発生に応じて、機器30の停止を指示する制御指示(以下、「停止指示」という。)を生成する。また、第1電力制御装置10は、例えば、停止させた機器30の起動を指示する制御指示(以下、「起動指示」という。)を生成する。第1電力制御装置10は、生成した制御指示を第2電力制御装置20を介して機器30に送信する。制御指示は、例えば、OpenADR(Automated Demand Response)規格に基づくプロトコルに従い機器30に伝達される。
【0017】
図2は、第1電力制御装置10の構成例を示す図である。
【0018】
図2に示す第1電力制御装置10は、記憶部11と、通信部12と、制御部13とを備える。
【0019】
記憶部11は、第1電力制御装置10の動作に必要な種々の情報を記憶するメモリである。記憶部11は、一実施形態に係るプログラムを記憶してよい。記憶部11は、制御部13による演算結果などの各種データを記憶してよい。記憶部11は、例えば、半導体メモリまたは磁気ディスクなどにより構成することができるが、これらに限られず、任意の記憶装置により構成することができる。記憶部11は、第1電力制御装置10に挿入されたメモリカードのような記憶媒体であってよい。記憶部11は、後述する制御部13として用いられるCPU(Central Processing Unit)の内部メモリであってよい。
【0020】
通信部12は、無線通信をはじめとする各種の通信機能を有する通信インタフェースである。通信部12は、例えば、LTE(Long Term Evolution)などの種々の通信方式により通信を実現する。通信部12は、例えば、ITU-T(International Telecommunication Union Telecommunication Standardization Sector)において通信方式が標準化されたモデムを含んでよい。通信部12は、WiFi(Wireless Fidelity)またはBluetooth(登録商標)などの種々の方式により無線通信を実現してよい。通信部12が送受信する各種の情報は、記憶部11に記憶してよい。通信部12は、電波を送受信するためのアンテナおよび適当なRF(Radio Frequency)部などを含めて構成してよい。通信部12は、無線通信を行うための既知の技術により構成することができるため、より詳細なハードウェアの説明は省略する。
【0021】
通信部12は、制御部13の制御に従い、制御指示を第2電力制御装置20に送信する。通信部12は、制御部13の制御に従い、調達計画、需要予測および発電予測を第2電力制御装置20に送信してよい。通信部12は、機器30による電力需要の実績値を示す実績データを第2電力制御装置20から受信し、制御部13に出力してよい。
【0022】
制御部13は、第1電力制御装置10全体の動作を制御するコントローラである。制御部13は、種々の機能を実行するための制御および処理能力を提供するために、例えば、CPUのような、少なくとも1つのプロセッサを含んでよい。制御部13は、1つのプロセッサで実現してよいし、複数のプロセッサで実現してよい。制御部13は、単一の集積回路として実現されてよい。プロセッサは、通信可能に接続された複数の集積回路およびディスクリート回路として実現されてよい。制御部13は、CPUおよび当該CPUで実行されるプログラムとして構成されてよい。制御部13において実行されるプログラムおよび制御部13において実行された処理の結果などは、記憶部11に記憶されてよい。
【0023】
制御部13は、所定のエリアにおける電力の需要予測および発電予測に応じた電力の調達計画を立案してよい。制御部13は、調達計画に従い、デマンド区間単位で、蓄電装置30Cの充放電を制御する。制御部13は、調達計画、需要予測および発電予測を通信部12に第2電力制御装置20へ送信させてよい。制御部13は、機器30の制御指示、例えば、蓄電装置30Cの充放電を制御する制御指示、機器30の停止を指示する停止指示、機器30の起動を指示する起動指示を、通信部12に第2電力制御装置20へ送信させる。
【0024】
図1を再び参照すると、第2電力制御装置20は、所定のエリアにおける電力の需要実績と調達計画との不整合(インバランス)を低減するように、所定のエリアにおける電力需要を調整するインバランス調整を行う電力制御装置である。第2電力制御装置20は、調達計画と、所定のエリアにおける電力需要の実績値との誤差に基づき、蓄電装置30Cの充放電制御なしに調達計画が達成できるか否かにより、インバランス調整を行うか否かを判定する。第2電力制御装置20は、インバランス調整を行うと判定した場合、デマンド区間よりも短い所定期間(例えば、1分間)単位で蓄電装置30Cの充放電を制御する。
【0025】
また、第2電力制御装置20は、第1電力制御装置10から送信されてきた機器30への制御指示を受信し、GW40を介して機器30に送信する。また、第2電力制御装置20は、機器30からGW40を介して所定の時間間隔(例えば、1分間)で送信されてきた、機器30における電力需要の実績値(実績データ)を受信する。第2電力制御装置20は、各機器30から取得した実績データを所定時間(例えば、30分間)分纏めて、第1電力制御装置10に送信してよい。
【0026】
図3は、第2電力制御装置20の構成例を示す図である。
【0027】
図3に示す第2電力制御装置20は、記憶部21と、通信部22,23と、制御部24とを備える。
【0028】
記憶部21は、第2電力制御装置20の動作に必要な種々の情報を記憶するメモリである。記憶部21は、制御部24による演算結果などの各種データを記憶してよい。記憶部21は、例えば、半導体メモリまたは磁気ディスクなどにより構成することができるが、これらに限られず、任意の記憶装置により構成することができる。記憶部21は、第2電力制御装置20に挿入されたメモリカードのような記憶媒体であってよい。記憶部21は、後述する制御部24として用いられるCPUの内部メモリであってよい。
【0029】
通信部22は、通信部12の通信方式に対応する通信方式による通信機能を有する通信インタフェースである。
【0030】
通信部22は、第1電力制御装置10から送信されてきた制御指示を受信し、制御部24に出力する。通信部22は、第1電力制御装置10から送信されてきた、調達計画、需要予測および発電予測を受信し、制御部24に出力してよい。通信部22は、制御部24の制御に従い、所定時間(例えば、30分間)分の機器30の電力需要の実績データを纏めて、第1電力制御装置10に送信してよい。
【0031】
通信部23は、無線通信をはじめとする各種の通信機能を有する通信インタフェースである。通信部23は、例えば、LTEなどの種々の通信方式により通信を実現する。通信部23は、例えば、ITU-Tにおいて通信方式が標準化されたモデムを含んでよい。通信部23は、WiFiまたはBluetooth(登録商標)などの種々の方式により無線通信を実現してよい。通信部23が送受信する各種の情報は、記憶部21に記憶してよい。通信部23は、電波を送受信するためのアンテナおよび適当なRF部などを含めて構成してよい。通信部23は、無線通信を行うための既知の技術により構成することができるため、より詳細なハードウェアの説明は省略する。なお、本実施形態においては、通信部22と通信部23とを分けて記載しているが、これに限られるものではない。通信部22と通信部23は、1つの通信モジュールで構成されてもよい。
【0032】
通信部23は、制御部24の制御に従い、制御指示を機器30に送信する。また、通信部23は、GW40を介して機器30から送信されてきた電力需要の実績データを受信し、制御部24に出力してよい。
【0033】
制御部24は、第2電力制御装置20全体の動作を制御するコントローラである。制御部24は、種々の機能を実行するための制御および処理能力を提供するために、例えば、CPUのような、少なくとも1つのプロセッサを含んでよい。制御部24は、1つのプロセッサで実現してよいし、複数のプロセッサで実現してよい。制御部24は、単一の集積回路として実現されてよい。プロセッサは、通信可能に接続された複数の集積回路およびディスクリート回路として実現されてよい。制御部24は、CPUおよび当該CPUで実行されるプログラムとして構成されてよい。制御部24において実行されるプログラムおよび制御部24において実行された処理の結果などは、記憶部21に記憶されてよい。
【0034】
制御部24は、通信部22から機器30への制御指示が出力されると、その制御指示を通信部23にGW40を介して機器30へ送信させる。制御部24は、通信部23から機器30における電力需要の実績データが出力されると、所定時間分の実績データを纏めて、通信部22に第1電力制御装置10へ送信させてよい。
【0035】
制御部24は、調達計画と、電力需要の実績データ(実績値)とに基づき、インバランス調整を行うか否かを判定してよい。制御部24は、インバランス調整を行うと判定した場合、第1電力制御装置10よりも短い所定期間(例えば、1分間)単位で蓄電装置30Cの充放電を制御する。
【0036】
図1を再び参照すると、機器30は、GW40を介して第2電力制御装置20と接続される。機器30は、所定の時間間隔(例えば、1分間隔)で、機器30における電力需要の実績データを、GW40を介して第2電力制御装置20に送信する。上述したように、機器30は、例えば、太陽電池30A、電力メータ30Bおよび蓄電装置30Cを含む。
【0037】
太陽電池30Aは、太陽光のエネルギーを直流電力に変換する。太陽電池30Aは、例えば、光電変換セルを有する発電部がマトリクス状に接続され、所定の直流電流を出力するように構成される。太陽電池30Aは、シリコン系多結晶太陽電池、シリコン系単結晶太陽電池またはCIGSなどの薄膜系太陽電池など、光電変換可能なものであれば種類は制限されない。
【0038】
電力メータ30Bは、負荷により消費されるまたは供給される電力量を計測する。
【0039】
蓄電装置30Cは、リチウムイオン電池またはニッケル水素電池などの蓄電池を備える。蓄電装置30Cは、充電された電力を放電することにより、電力を供給可能である。また、蓄電装置30Cは、電力系統あるいは太陽電池30Aなどから供給された電力を充電可能である。蓄電装置30Cは、第2電力制御装置20から送信される制御指示に従い、充放電可能である。
【0040】
図4は、機器30の構成例を示す図である。上述したように、機器30には、太陽電池30A、電力メータ30B、蓄電装置30Cなどの種々の機器が含まれる。図4においては、各種の機器30に共通する構成のみを示している。
【0041】
図4に示す機器30は、記憶部31と、通信部32と、制御部33とを備える。
【0042】
記憶部31は、機器30の動作に必要な種々の情報を記憶するメモリである。記憶部31は、一実施形態に係るプログラムを記憶してよい。記憶部31は、制御部33による演算結果などの各種データを記憶してよい。記憶部31は、例えば、半導体メモリまたは磁気ディスクなどにより構成することができるが、これらに限られず、任意の記憶装置により構成することができる。記憶部31は、機器30に挿入されたメモリカードのような記憶媒体であってよい。記憶部31は、後述する制御部33として用いられるCPUの内部メモリであってよい。
【0043】
通信部32は、GW40を介した通信部23との通信に対応する通信方式による通信機能を有する通信インタフェースである。
【0044】
通信部32は、第2電力制御装置20から送信されてきた制御指示を受信し、制御部33に出力する。通信部32は、制御部33の制御に従い、機器30における電力需要の実績データを所定の時間間隔(例えば、1分間隔)で、GW40を介して第2電力制御装置20に送信してよい。
【0045】
制御部33は、機器30全体の動作を制御するコントローラである。制御部33は、種々の機能を実行するための制御および処理能力を提供するために、例えば、CPUのような、少なくとも1つのプロセッサを含んでよい。制御部33は、1つのプロセッサで実現してよいし、複数のプロセッサで実現してよい。制御部33は、単一の集積回路として実現されてよい。プロセッサは、通信可能に接続された複数の集積回路およびディスクリート回路として実現されてよい。制御部33は、CPUおよび当該CPUで実行されるプログラムとして構成されてよい。制御部33において実行されるプログラムおよび制御部33において実行された処理の結果などは、記憶部31に記憶されてよい。
【0046】
制御部33は、第2電力制御装置20から送信されてきた制御指示を受信し、受信した制御指示に従い動作する。例えば、制御部33は、制御指示として停止指示を受信すると、機器30を停止させる。また、制御部33は、停止指示に従い機器30を停止させている間に起動指示を受信すると、機器30を起動させる。また、制御部33は、機器30における電力需要の実績データを、所定の時間間隔で、通信部32に第2電力制御装置20へ送信させてよい。
【0047】
図5は、本実施形態に係る電力制御システム1の動作の一例を示すシーケンス図であり、電力制御装置としての第1電力制御装置10および機器30の制御方法について説明するための図である。
【0048】
機器30の故障などのイベントの発生が電力制御システム1のオペレータから通知されると(ステップS101)、第1電力制御装置10は、その機器30の停止を指示する停止指示を生成する。第1電力制御装置10は、機器30を停止させる原因となったイベントに対応する識別子であるイベントIDを停止指示に含める。また、第1電力制御装置10は、機器30を停止させる停止期間を停止指示に含めてよい。停止期間は、例えば、オペレータにより指定される。第1電力制御装置10は、生成した停止指示を第2電力制御装置20に送信する(ステップS102)。
【0049】
第2電力制御装置20は、第1電力制御装置10から送信されてきた停止指示を受信し、機器30に転送する(ステップS103)。
【0050】
機器30は、第2電力制御装置20から送信されてきた停止指示を受信すると、停止指示に対する受信応答を第2電力制御装置20に送信する(ステップS104)。また、機器30は、停止指示に従い、動作を停止する(ステップS105)。
【0051】
第2電力制御装置20は、機器30から送信されてきた停止指示に対する受信応答を受信し、第1電力制御装置10に転送する(ステップS106)。
【0052】
機器30を停止させる原因となったイベントの解消(例えば、故障した機器30の修理の完了)がオペレータから通知されると(ステップS107)、第1電力制御装置10は、停止させた機器30の起動を指示する起動指示を生成する。ここで、第1電力制御装置10は、その機器30を停止させる原因となり、既に解消されたイベントに対応するイベントIDを起動指示に含める。すなわち、第1電力制御装置10は、所定のイベントの発生およびそのイベントの解消により機器30を停止および起動させる場合、その所定のイベントに対応するイベントIDを、停止指示および起動指示に含める。第1電力制御装置10は、生成した起動指示を第2電力制御装置20に送信する(ステップS108)。
【0053】
第2電力制御装置20は、第1電力制御装置10から送信されてきた起動指示を受信し、機器30に転送する(ステップS109)。
【0054】
機器30は、第2電力制御装置20から送信されてきた起動指示を受信すると、起動指示に対する受信応答を第2電力制御装置20に送信する(ステップS110)。第2電力制御装置20は、機器30から送信されてきた受信応答を受信し、第1電力制御装置10に転送する(ステップS111)。
【0055】
機器30は、停止指示に従い停止している間に、起動指示を受信すると、停止指示に含まれるイベントIDと、起動指示に含まれるイベントIDとが一致するか否かを判定する。停止指示に含まれるイベントIDと、起動指示に含まれるイベントIDとが一致するか否かを判定する(ステップS112)。停止指示に含まれるイベントIDと起動指示に含まれるイベントIDとが一致する場合(ステップS112:Yes)、機器30は、起動を開始する(ステップS113)。なお、停止指示に停止期間が含まれる場合、機器30は、その停止期間が満了すると、起動を開始する。ただし、機器30は、停止期間内であっても、停止指示に含まれるイベントIDと、起動指示に含まれるイベントIDとが一致する場合、起動を開始する。
【0056】
停止指示に含まれるイベントIDと起動指示に含まれるイベントIDとが一致しない場合(ステップS112:No)、機器30は、停止状態を維持する(ステップS114)。機器30は、起動指示を第2電力制御装置20から受信すると(ステップS109)、ステップS110およびステップS112の処理を繰り返す。
【0057】
このように本実施形態に係る第1電力制御装置10の制御方法は、所定のイベントの発生に応じて機器30を停止させる場合、所定のイベントに対応する識別子(イベントID)を含む停止指示を機器30に送信するステップ(ステップS102)を含む。また、本実施形態に係る第1電力制御装置10の制御方法は、所定のイベントの発生に応じて停止させた機器30を起動させる場合、所定のイベントに対応する識別子(イベントID)を含む起動指示を機器30に送信するステップ(ステップ107)を含む。
【0058】
また、本実施形態に係る機器30の制御方法は、所定のイベントに対応する識別子(イベントID)を含む停止指示を受信すると、機器30を停止させるステップ(ステップ105)を含む。また、本実施形態に係る機器30の制御方法は、停止指示に従い停止している間に、所定のイベントに対応する識別子(イベントID)を含む起動指示を受信すると、停止指示に含まれる識別子(イベントID)と、起動指示に含まれる識別子(イベントID)とが一致する場合、機器30の起動を開始する。
【0059】
従来、機器30の故障などのイベントの発生により機器30を停止させる場合、オペレータにより機器30を停止させる停止期間が設定され、設定された停止期間を含む停止指示が機器30に送信される。機器30は、停止指示に含まれる停止期間の間、動作を停止する。ここで、一般に、機器30を停止させる理由となったイベントが解消されるまでの時間を正確に推定することは困難である。そのため、例えば、機器30を停止させる原因となったイベントが解消された後も、機器30が停止したままになってしまうことがある。また、例えば、機器30を停止させる原因となったイベントが解消されていないにも関わらず、機器30が動作を開始してしまうことがある。
【0060】
一方、本実施形態においては、停止指示に含まれるイベントIDと、起動指示に含まれるイベントIDとが一致する場合、機器30は起動を開始する。そのため、設定された停止期間に関わらず、任意のタイミングで機器30の起動を開始することができるので、所定のエリア内に機器30の停止・起動をより柔軟に制御することができる。
【0061】
図1に示すような電力制御システム1においては、上述したように、インバランスを発生させず、調達計画を達成することが求められる。一方で、図1に示すような電力制御システム1においては、所定のエリアにおける電力需要のピークに応じた電力料金が課される。そのため、電力需要のピークをカットあるいはシフトすることが、電力料金のコスト増を防ぐために必要となる。これらの課題を個別の対策により解決しようとすると、各課題に対する対策が相反する場合がある。以下では、電力需要のピークによる電力料金のコスト増およびシフトのインバランスの発生を防ぐための電力制御システム1の動作について、図6に示すシーケンス図を参照して説明する。
【0062】
第1電力制御装置10は、需要予測および発電予測に応じた調達計画を立案する(ステップS201)。
【0063】
第1電力制御装置10は、調達計画に基づき、電力需要に所定値以上のピークが発生するか否かを判定する(ステップS202)。
【0064】
電力需要にピークが発生すると判定した場合(ステップS202:Yes)、第1電力制御装置10は、ピークカットが必要であると判定し、ピークカットを行うために蓄電装置30Cの充放電を制御するピークカット動作指示を立案する(ステップS203)。
【0065】
電力需要にピークが発生しないと判定した場合(ステップS202:No)、および、ピークカット動作指示を立案した後、第1電力制御装置10は、電力の購入料金が所定値より高いか否かを判定する(ステップS204)。
【0066】
電力の購入料金が高いと判定した場合(ステップS204:Yes)、第1電力制御装置10は、ピークシフトが必要であると判定し、ピークシフトを行うために蓄電装置30Cの充放電を制御するピークシフト動作指示を立案する(ステップS205)。
【0067】
電力料金が所定値より高くないと判定した場合(ステップS204:No)、および、ピークシフト動作指示を立案した後、第1電力制御装置10は、ピークカットおよびピークシフトの両方が必要であるか否かを判定する(ステップS206)。
【0068】
ピークカットおよびピークシフトの両方が必要であると判定した場合(ステップS206:Yes)、第1電力制御装置10は、ピークカット動作指示を実施することによる経済的効果と、ピークシフト動作指示を実施することによる経済的効果とを試算する。第1電力制御装置10は、経済的効果が優れている動作指示を実施すると決定する(ステップS207)。
【0069】
ピークカットおよびピークシフトの少なくとも一方が必要でないと判定した場合(ステップS206:No)、第1電力制御装置10は、立案している動作指示を実施すると決定する。
【0070】
第1電力制御装置10は、実施すると決定した動作指示に対応する制御指示を第2電力制御装置20に送信する(ステップS208)。この制御指示は、ピークカットあるいはピークシフトを行うために蓄電装置30Cの充放電を制御するものである。また、第1電力制御装置10は、調達計画、需要予測、発電予測および予測誤差情報を第2電力制御装置20に送信する。
【0071】
第2電力制御装置20は、第1電力制御装置10から制御指示を受信すると、受信した制御指示を蓄電装置30Cに転送する(ステップS209)。これにより、制御指示に従って、蓄電装置30Cの充放電が制御され、ピークカットあるいはピークシフトが行われる。
【0072】
電力メータ30Bおよび蓄電装置30Cはそれぞれ、所定の時間(例えば、1分)間隔で、電力需要の実績データを第2電力制御装置20に送信する(ステップS210,S211)。
【0073】
第2電力制御装置20は、調達計画と、各機器30から受信した実績データとに基づき、インバランス調整の要否を判定する(ステップS212)。
【0074】
第2電力制御装置20は、インバランス調整が必要であると判定すると(ステップS212)、蓄電装置30Cの充放電を制御する制御指示を蓄電装置30Cに送信する(ステップS213)。この制御指示は、インバランス調整を行うために蓄電装置30Cの充放電を制御するものである。インバランス調整が必要でないと判定した場合(ステップS212:No)第2電力制御装置20は、所定時間ごと(例えば、1分ごと)に、機器30から送信されてきた実績データに基づき、インバランス調整が必要であるか否かの判定を繰り返す。
【0075】
図6においては、第1電力制御装置10によるピークカットまたはピークシフトのための蓄電装置30Cの充放電制御が行われた後に、第2電力制御装置20によるインバランス調整のための蓄電装置30Cの充放電制御が行われる。そのため、電力需要のピークによる電力料金のコスト増およびインバランスの発生を防ぐことができる。
【0076】
このように本実施形態においては、電力制御システム1は、所定のエリア内の機器30と、電力制御装置としての第1電力制御装置10とを備える。第1電力制御装置10は、所定のイベントの発生に応じて機器30を停止させる場合、所定のイベントに対応する識別子(イベントID)を含む停止指示を機器30に送信する。また、第1電力制御装置10は、所定のイベントの発生に応じて停止させた機器30を起動させる場合、所定のイベントに対応する識別子(イベントID)を含む起動指示を機器30に送信する。機器30は、停止指示に従い停止している間に受信した起動指示に含まれる識別子(イベントID)が、停止指示に含まれる識別子(イベントID)と一致する場合、起動を開始する。
【0077】
停止指示に含まれる識別子(イベントID)と、起動指示に含まれる識別子(イベントID)との一致により機器30が起動を開始することで、任意のタイミングで機器30の起動を開始させることができる。そのため、所定のエリア内の機器30の停止・起動をより柔軟に制御することができる。
【0078】
上述の実施形態は代表的な例として説明したが、本開示の趣旨および範囲内で、多くの変更および置換が可能であることは当業者に明らかである。したがって、本開示は、上述の実施形態によって制限するものと解するべきではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形および変更が可能である。例えば、実施形態の構成図に記載の複数の構成ブロックを1つに組み合わせたり、あるいは1つの構成ブロックを分割したりすることが可能である。
【0079】
上述した実施形態は、電力制御システム1、第1電力制御装置10、第2電力制御装置20および機器30としての実施のみに限定されない。例えば、上述した実施形態は、第1電力制御装置10のような電力制御装置の制御方法および機器30の制御方法として実施してよい。また、上述した実施形態は、第1電力制御装置10あるいは機器30のようなコンピュータにおいて実行されるプログラムとして実施してよい。
【0080】
2015年9月の国連サミットにおいて採択された17の国際目標として、「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)」がある。一実施形態に係る電力制御システム1は、このSDGsの17の目標のうち、例えば「7.エネルギーをみんなに そしてクリーンに」、「9.産業と技術革新の基盤をつくろう」、および「11.「住み続けられるまちづくりを」の目標などの達成に貢献し得る。
【符号の説明】
【0081】
1 電力制御システム
10 第1電力制御装置(電力制御装置)
11 記憶部
12 通信部
13 制御部
20 第2電力制御装置
21 記憶部
22 通信部
23 通信部
24 制御部
30 機器
31 記憶部
32 通信部
33 制御部
30A 太陽電池
30B 電力メータ
30C 蓄電装置
40 ゲートウェイ
図1
図2
図3
図4
図5
図6