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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023160994
(43)【公開日】2023-11-02
(54)【発明の名称】改良型の噴霧式電子たばこ
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/30 20200101AFI20231026BHJP
   A24F 40/40 20200101ALI20231026BHJP
   A24F 40/42 20200101ALI20231026BHJP
【FI】
A24F40/30
A24F40/40
A24F40/42
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023148861
(22)【出願日】2023-09-14
(62)【分割の表示】P 2021182910の分割
【原出願日】2010-01-28
(31)【優先権主張番号】200920001296.3
(32)【優先日】2009-02-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】514218458
【氏名又は名称】フォンテム ホールディングス 1 ビー. ブイ.
(74)【代理人】
【識別番号】100121083
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 宏義
(74)【代理人】
【識別番号】100138391
【弁理士】
【氏名又は名称】天田 昌行
(74)【代理人】
【識別番号】100074099
【弁理士】
【氏名又は名称】大菅 義之
(72)【発明者】
【氏名】韓 力
(57)【要約】
【課題】喫煙者の嗜好をより適切に満たす電子たばこを提供する。
【解決手段】電子たばこは、電力デバイスを含む第1の筐体と、噴霧器を含む第2の筐体とを備え、第2の筐体は、液体を含む液体貯蔵部と、液体貯蔵部を通る、妨げのない通路とを提供する。噴霧器は、電気ヒータ及び液体浸透部品を含み、液体浸透部品は、長手軸に沿って電気ヒータに接触し、かつ、液体貯蔵部からの液体に接触しており、液体貯蔵部を通る前記妨げのない通路は、噴霧器から第2の筐体の端部の出口まで伸長している。電子たばこは、更に、空気流入口と、空気流経路と、第1の筐体内の第1の電極と、第2の筐体内の第2の電極とを備える。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子たばこであって、
電力デバイスを含む第1の筐体と、
噴霧器を含み、かつ、液体を含む液体貯蔵部と、前記液体貯蔵部を通る、妨げのない通路とを提供する第2の筐体であって、前記噴霧器は、電気ヒータ及び液体浸透部品を含み、前記液体浸透部品は、長手軸に沿って前記電気ヒータに接触しており、前記液体浸透部品は、前記液体貯蔵部からの液体に接触しており、前記液体貯蔵部を通る前記妨げのない通路は、前記噴霧器から前記第2の筐体の端部の出口まで伸長している、第2の筐体と、
空気が前記第2の筐体内へと流入するのを可能にする空気流入口と、
前記空気流入口から前記噴霧器及び前記通路を通って前記出口までの空気流経路と、
前記第1の筐体内の第1の電極と、
前記第2の筐体内の第2の電極であって、前記第1の筐体が前記第2の筐体に接続される時に前記第1の電極と電気的に接続されるように適合された第2の電極と、
を備える電子たばこ。
【請求項2】
前記液体浸透部品は、円筒状であり、かつ、前記電気ヒータと同軸である、請求項1に記載の電子たばこ。
【請求項3】
前記通路は、前記噴霧器から前記液体貯蔵部を通って連続して伸長している、請求項1に記載の電子たばこ。
【請求項4】
前記液体浸透部品は円筒状であり、前記液体貯蔵部からの前記液体が前記円筒状の液体浸透部品中へ浸透し、前記電気ヒータが前記液体を加熱して蒸気にする、請求項1に記載の電子たばこ。
【請求項5】
前記蒸気は、前記通路の壁と接触して前記通路を通って流れる、請求項4に記載の電子たばこ。
【請求項6】
入口及び出口を有する筐体を備える噴霧器組み立て体であって、
前記筐体は、
通気口を有する空気取り込み部品と、
前記筐体の長手軸に対して平行に配置された、螺旋状に巻かれた電熱線によって形成された中空の電気ヒータと、
前記電気ヒータに電気的に接続された電極リングと、
前記電気ヒータ上に袖状に取り付けられ且つ前記電気ヒータに接触する液体浸透部品であって、液体貯蔵部品によって包囲された液体浸透部品と、
前記液体貯蔵部品の中を前記電気ヒータから前記出口まで通る通路と、
を含み、
前記空気取り込み部品は、前記入口と前記電気ヒータとの間に位置しており、
前記電気ヒータは、前記空気取り込み部品と前記出口との間に位置している、
噴霧器組み立て体。
【請求項7】
前記筐体は、第2の筐体に結合された第1の筐体を含み、前記第1の筐体は電力デバイス及び電極リングポストを含み、前記第2の筐体は前記電極リングを含み、前記電極リングポストは前記電極リングと電気的に接続している、請求項6に記載の噴霧器組み立て体。
【請求項8】
前記液体浸透部品上に袖状に取り付けられた液体伝導部品を更に含む、請求項7に記載の噴霧器組み立て体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、噴霧式電子たばこに関し、特に、改良型の噴霧式電子たばこに関する。
【背景技術】
【0002】
代用喫煙製品の市場において、噴霧式電子たばこは、たばこの代用物として高い割合を占めているが、噴霧式電子たばこ技術の改良及び成熟は、電子たばこを広く普及し、受け入れられるための必須条件である。
【0003】
現在、既存の噴霧式電子たばこは、尚、多くの問題と欠点がある。例えば、噴霧効果は、あまり優れておらず、最終的に噴霧された煙の滴は、粒径が大きく、均一ではないことによって、煙は、均一でなく、煙が湿りすぎ、口当たりが貧しい等が挙げられる。またある条件下では、煙の冷却が不十分であるために、吸入される煙の温度は高く、喫煙者を不快にする。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の問題により、喫煙者にとって、実際のたばこと電子たばこには著しい違いが生じ、それは、喫煙者が、実際のたばこの代用に電子たばこを選択することを促すことにはならない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
従来技術の様々な欠点を克服するために、本発明のいくつかの実施形態においては、改良型の噴霧式電子たばこは、電気ヒータ上に袖状に取り付けられた噴霧器(アトマイザ)内に液体浸透部品を有する。液体貯蔵部品中のたばこ液体を液体浸透部品内へ浸透させる。電気ヒータは、液体浸透部品に直接作用し、そのために、たばこ液体は、より小さく、より均一な噴霧滴または蒸発液滴で、より効果的に噴霧される。別の態様では、電気ヒータ及び液体貯蔵部品内に、互いに連通する貫通孔と通路(チャネル)が配置され、大きな噴霧滴は、気流で押されながら、液体貯蔵部品に吸収され、吸入される煙は、喫煙者の嗜好をより適切に満たすために、より本物のたばこに類似している。
【0006】
本発明の実施形態における主な技術的解決策は、以下の通りである。改良型の噴霧式電子たばこは、電源装置、センサ、噴霧コア部品及び液体貯蔵部品を含み、上記の部品を含有する筐体を更に含む。その筐体上に、補助空気吸入口が配置される。その筐体の一方の末端が空気吸引口を備えている。噴霧コア部品は、電気ヒータを含み、電気ヒータは、液体貯蔵部品中の液体を噴霧することができる。液体貯蔵部品は、噴霧気体が流れる内部通路と補助空気吸入口とを有し、センサと吸引ノズルは、気流ループを形成することができる。液体貯蔵部品内に通路壁を有する内部通路からの気体が流れる貫通孔を形成してもよく、そうすることによって、通路の壁を通して霧状の気体が直接液体貯蔵部品の中心部分に接触し、霧状の気体の大きな粒子が液体貯蔵容器への接触によって吸収されうる。加えて、センサは、通路と連通し、補助の空気流入口と共に気流ループを形成することができる。
【0007】
本発明は、以下の関連する技術的解決策も用いる。噴霧コア部品は、電気ヒータ上に袖状に取り付けられた液体浸透部品を含み、噴霧コア部品内には、気体が流れる通路または貫通孔が配置され、その通路または貫通孔は、電気ヒータおよび液体浸透部品の構造から成る。
【0008】
噴霧コア部品の電気ヒータは、噴霧気体が、通路を直接流れるように、液体貯蔵部品の通路内に直接挿入または伸ばしてもよい。
【0009】
体貯蔵部品は、気体が流れる、中空通路、貫通孔通路、環状通路、又は、断面が目の粗い網状構造である通路又はそれらの組み合わせを内部に備えてよい。
【0010】
噴霧コア部品は、液体浸透部品および液体貯蔵部品に接触する液体伝導部品または輸送部品を更に含んでよい。
【0011】
液体伝導部品または輸送部品は、液体浸透部品上に袖状に取り付けられることができ、また、液体伝導部品の末端から半径方向に伸び、液体貯蔵部品と接触する伝導部分を含むことができる。
【0012】
センサは、空気圧センサ又は空気流センサであってよい。筐体は、第1の筐体と第2の筐体とを含むことができ、第1の筐体内には、電源装置とセンサが位置し、第2の筐体内には、噴霧コア部品と液体貯蔵部品が位置する。センサに近い第1の筐体及び/又は第2の筐体の一領域内に、補助空気吸入口が配置される。
【0013】
第2の筐体内には、ブラケットが配置され、そのブラケット上に、噴霧コア部品が固定される。電気ヒータは、電源装置及びセンサと接続され、センサを通る気体の流れの状態に応じて、加熱を開始するか、又は、加熱を停止する。
【0014】
吸気接続部品と電極リングは、ブラケット上に配置され、吸気部品と電極リングは、それぞれ、電気ヒータの2つのリード線と電気的に接続される。吸気接続部品は、センサとの接続により、電気的接続を得て、電極リングは、吸気接続部品及びセンサの接続により、電源装置と電気的に接続される。吸気接続部品は、通気口も有し、センサは、通気口、貫通孔及び通路と連通し、補助の空気吸入口と共に気流ループを形成する。
【0015】
第1の筐体と第2の筐体は、吸気接続部品及びセンサの接続により組み継がれ、吸気接続部品とセンサは、組み継ぎ、施栓、ねじ又は締め付けにより接続される。
【0016】
第2の筐体上に、空気吸引ポートが配置され、センサは、通気口、通路及び空気吸引ポートと連通し、補助の空気吸入口と共に気流ループを形成する。
【0017】
筐体は、一体化されたまたは統合された筐体であってよく、その前端は、補助の空気流入口を備え、センサは、通気口、貫通孔、通路及び空気吸引ポートと連通し、補助の空気吸入口と共に気流ループを形成する。
【0018】
液体浸透部品は、液体貯蔵部品と接触してよい。噴霧コア部品は、液体貯蔵部品の通路内に袖状に取り付けられてもよい。液体浸透部品の周囲表面は、通路の内壁と接続されてよい。
【0019】
液体貯蔵部品は、微細孔性セラミック、発泡性セラミック、天然繊維、人工繊維又は発泡金属材料であってよい。液体浸透部品は、セラミック繊維、石英繊維、ガラス繊維、アラミド繊維、通常の繊維、紙、布又は不織布材料であってよい。電気ヒータは、電熱線を螺旋状に巻くことにより形成されうるか、又は、液体浸透部品の内面上に配置される電熱フィルムから成りうる。螺旋状に巻くことにより形成される電気ヒータ、又は、液体浸透部品の内面上の電熱フィルムは、貫通孔を形成するために中空にされうる。
【0020】
液体浸透部品の厚さは、0.5~5mmの範囲であってよく、貫通孔の直径は、0.5~4mmの範囲であってよい。
【0021】
液体浸透部品中に、ゼオライト粒子が添加されうる。
【発明の効果】
【0022】
本発明の態様は、以下の有益な効果を有することができる。
(1)本発明では、噴霧コア部品内の液体浸透部品は、電気ヒータ上に直接、袖状に取り付けられ、液体貯蔵部品中のたばこ液体は、液体浸透部品内に浸透することができる。液体浸透部品の厚さは、1mmのみに設計されることができ、例えば、液体浸透部品中を浸透するたばこ液体は、電気ヒータで加熱されて沸点に達した後に気化する場合に、電気ヒータにより、更に容易に完全に霧化、蒸発、または気化することができる。結果として、前記液体の気化は、更に効果的である。例えば、滴は、より小さく、より均一であり、0.04マイクロメータ~0.8マイクロメータの直径を有する。そのような蒸気は、更に、分散度及び外見に関して、実際のたばこの煙に似ている。そのような蒸気は、肺胞に容易に入ることができ、都合良く吸収され得る。一方では、電気ヒータ及び液体貯蔵部品内に、互いに連通する貫通孔及び通路が配置されるので、噴霧気体は、液体貯蔵部品を滑らかに通過することができる。そして大きな噴霧滴は、空気流圧下で、液体貯蔵部品に吸収または付着され、従来技術の共通の問題であるように、大きな粒子の蒸気が喫煙者に直接渡される。従って本発明の実施形態は、より適切に喫煙者の味覚を満たすような吸い込んだ際の煙を作り出している。
(2)本発明のいくつかの実施形態における別の解決策では、噴霧コア部品は、液体貯蔵部品の通路内に袖状に取り付けられ、そのために、液体浸透部品は、液体貯蔵部品と直接接触している。たばこの液体は更に十分に、速く、浸透し伝導することができ、より効果的に蒸気または噴霧状の煙を生産することができる。加えて、構造は、単純であり、空間を節約し、そのために、噴霧式電子たばこの全体積は、より小さくすることが可能である。
(3)本発明の別の実施形態では、電子たばこは、脱着可能で、交換可能であるように設計され、そのために、部品の交換は、第1の筐体及び第2の筐体を取り外し、再度取り付けることにより容易に達成することができる。そのような電子たばこは持ち運ぶのに都合が良く、より携帯用である。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】第2の筐体と分離した第1の筐体を示す、本発明による電子たばこの側面断面図である。
図2】第2の筐体と接続された第1の筐体を示す、本発明による電子たばこの側面断面図である。
図3】本発明による電子たばこ内の噴霧コア部品の側面断面図である。
図4】本発明による電子たばこ内の噴霧コア部品の上面図である。
図5】本発明による電気たばこの部品間で閉ループを形成するための電気接続ブロック図である。
図6】本発明の別の実施形態による電子たばこの側面切欠図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明を図面に基づいて詳細に説明する。
【0025】
図1から図5に示すように本発明は改良型の噴霧式電子タバコを提供し、電源装置(電源ユニット)1、センサ2、噴霧コア部品、及び液体貯蔵部品3を備え、更に上記部品を含む筐体を備える。補助空気入口(空気取り入れ口)4がセンサ2に近い筐体の領域上に配置される。前記噴霧コア部品は、電気ヒータ5及び電気ヒータ5に袖状に取り付けられた液体浸透部品6を備える。前記電気ヒータ5は空洞構造で、その中を気体が流れる貫通孔(中空空間)51を有する。前記液体貯蔵部品3は内部にその中を気体が流れる通路(チャネル)31を有する。前記通路は中空通路、貫通孔通路、環状通路又は中に断面が局部的に目の粗い網状構造を持った通路又はその組み合わせでも良く、その目的は通路を通る噴霧気体を液体貯蔵部品の液体貯蔵コアに接触させること、及び液体貯蔵部品3を液体浸透部品6と協働してタバコの液体を液体浸透部品6に浸透させることである。更にセンサ2は貫通孔51および通路31と連通し補助空気入口4と共に気流ループを形成する。
【0026】
図1から図3に示すように、実施形態において、噴霧コア部品は更に液体浸透部品6および液体貯蔵部品3に接続された液体伝導部品7を備える。液体伝導部品7は液体浸透部品6に袖状に取り付けられ、伝導部分71が液体伝導部品の一端から半径方向に延び、伝導部分71が液体貯蔵部品3に接触する。その結果、液体貯蔵部品3上のタバコ液体が吸収され液体浸透部品に浸透する。液体伝導部品7をよりしっかり液体浸透部品6に結合させ液体伝導性を向上するために、締結スリーブ12を液体伝導部品7に袖状に取り付けられても良い。
【0027】
図1に示すように、センサ2は空気圧センサ又は空気流センサでありうる。実施形態では空気流センサが用いられている。筐体は第1の筐体8及び第2の筐体8’を備え、電源装置1及びセンサ2は第1の筐体8内に位置し、噴霧コア部品及び液体貯蔵部品3は第2の筐体8’内に位置し、補助空気入口4は第1の筐体8及び/又はセンサ2に近い第2の筐体8’の一領域内に配置される。実施形態において、補助空気入口4は第1の筐体8上に配置されセンサ2に近い一領域内に位置する。電源装置1は充電式電池又は使い捨て電池であっても良い電池である。
【0028】
ブラケット9は第2の筐体8’内に配置され、噴霧コア部品はブラケット9の上に固定され、電気ヒータ5は電源装置1とセンサ2とに接続され、センサ2によって検出された気体の流れの状態に従って加熱の開始又は加熱の停止を行う。吸気接続部品10及び電極リング11はブラケット9上に配置される。吸気接続部品10及び電極リング11は電気的に電気ヒータ5の2つのリード線にそれぞれ接続される。吸気接続部品10は、その機能により、センサ2との接続を通じて電気的接続を達成し、電極リング11は吸気接続部品10とセンサ2の接続を通じて電源装置1と電気的に接続される。図4に示すように完全な閉ループが形成される。センサの機能は気体の流れに従って回路全体のスイッチオン又はオフを行うことである。ユーザが吸入すると、電子たばこ内の気体が流れる。このときセンサが回路をオンに切り替え電気ヒータ5を加熱し始める。ユーザが吸入を止めると、気体は流れを止め、センサが回路をオフに切り替え電気ヒータ5の加熱を止める。電極リング10に対応する電極リングポスト13が第1の筐体8の開口部に配置される。接触部分131が電極リングポスト13から軸方向に延びる。電極リングポスト13は電源装置1に接続される。第1の筐体8及び第2の筐体8’が接合されると接触部分131が第2の筐体8’内に挿入され電極リング11に接触し、それにより完全な閉ループを形成する。
【0029】
この実施形態において、第1の筐体8及び第2の筐体8’は吸気接続部品10及びセンサ2の接続を通じて接続され、吸気接続部品10及びセンサ2は組み継ぎ、施栓、ねじ又は締め付けによって接続される。そうした脱着可能、交換可能な分裂構造によって、部品の交換は第1の筐体8及び第2の筐体8’の取り外し及び再取り付けにより簡単に達成することができ、電子たばこを簡単に持ち運び、使用できる。この実施形態はねじによる接続構造を開示する。
【0030】
図1に示すように、吸気接続部品10は又通気口101も有し、センサ2は通気口101、貫通孔51及び通路31と連通し補助空気入口4と共に気流ループを形成する。空気吸込口aが第2の筐体8’上に配置され、センサ2は通気口101、貫通孔51、通路31及び空気吸込口aと連通し補助空気入口4と共に気流ループを形成する。
【0031】
液体貯蔵部品3は微細孔性セラミック、発泡セラミック、天然繊維、人工繊維、又は発泡金属材のような液体貯蔵コア材からなる。液体浸透部品6はセラミック繊維、石英繊維、ガラス繊維、アラミド繊維、一般繊維、紙、織物又は不織布材からなる。液体浸透部品6の厚さは0.5~5mmの範囲である。電気ヒータ5は電熱線を渦巻状に巻くことで形成され、渦巻状に巻くことで形成される電気ヒータは貫通孔51を形成する。貫通孔51の直径は0.5~4mmの範囲であってよい。この実施形態において、液体浸透部品6の厚さは1mmで、貫通孔51の直径は1mmである。
【0032】
噴霧コア部品内の液体浸透部品6は電気ヒータ5に直接、袖状に取り付けられる。液体貯蔵部品3内のたばこ液体は液体伝導部品7によって液体浸透部品6に浸透する。液体浸透部品6の厚さは1mmである。その結果、浸透したたばこ液体は電気ヒータ5によってより簡単に完全に気化されうる。ユーザが吸入すると、センサ2が通気口101、貫通孔51、通路31及び空気吸込口と連通し、補助空気入口4と気流ループを形成する。電子たばこ内で気体の流れが生まれると、センサ2が回路をオンに切り替え、電気ヒータ5が加熱を開始して液体浸透部品6内のたばこ液体を沸点に達した後に気化させる。同時に、電気ヒータ5及び液体貯蔵部品3の貫通孔51と通路31は連通されているため、噴霧手順中に生成される煙は更に気流の影響の下で冷却されることが可能であり、最後に空気吸込口aを通してユーザの口腔へと吸入される。
【0033】
本発明の別の好ましい実施形態において、図6で示すように、液体浸透部品6は液体貯蔵部品3と接触している。噴霧コア部品は液体貯蔵部品3の通路31内に袖状に取り付けられ、液体浸透部品6の周囲面は通路31の内壁と結合される。
【0034】
液体貯蔵部品3は微細孔性セラミック、発泡セラミック、天然繊維、人工繊維、又は発泡金属材から成ってよい。液体浸透部品6はセラミック繊維、石英繊維、ガラス繊維、アラミド繊維、一般繊維、紙、織物又は不織布材から成ってよい。液体浸透部品6の厚さは0.5~5mmの範囲である。電気ヒータ5は、貫通孔(中空空間)51を形成するために、電熱線を螺旋状に巻くことで形成される。貫通孔51の直径は0.5~4mmの範囲であってよい。この実施形態において、液体浸透部品6の厚さは1mmで、貫通孔51の直径は1mmである。
【0035】
この実施形態において、噴霧コア部品は液体浸透部品6の球面が液体貯蔵部品3の通路31の内壁に直接接触するように、液体貯蔵部品3の通路31内で一体に袖状に取り付けられる。接触面はより大きくなるため、たばこ液体の浸透及び伝導はより十分で速く、噴霧される煙は効率的に生成される。同時に、構造は簡単で、噴霧電子たばこの寸法を最小限にするように空間を節約する。
図1
図2
図3
図4
図5
図6