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2023-161081ユーザ情報更新システム、ユーザ情報更新方法、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023161081
(43)【公開日】2023-11-07
(54)【発明の名称】ユーザ情報更新システム、ユーザ情報更新方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 21/31 20130101AFI20231030BHJP
【FI】
G06F21/31
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022068837
(22)【出願日】2022-04-19
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-10-27
(71)【出願人】
【識別番号】399037405
【氏名又は名称】楽天グループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000154
【氏名又は名称】弁理士法人はるか国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】佐々木 康宏
(57)【要約】      (修正有)
【課題】サービスに登録されたユーザ情報の更新時におけるユーザの手間を軽減するユーザ情報更新システムを提供する。
【解決手段】第1サーバ10、第2サーバ20及びユーザ端末30がインターネット又はLAN等のネットワークに接続可能なユーザ情報更新システムにおいて、第1サーバは、登録部、依拠判定部及び更新部を備える。登録部は、第1サービスに、ユーザの第1ユーザ情報を登録する。依拠判定部は、第1サービスにおけるユーザの本人確認が、ユーザが本人確認を済ませた第2サービスに依拠して実行されたか否かを判定する。更新部は、第1サービスにおけるユーザの本人確認が第2サービスに依拠して実行されたと判定された場合に、第2サービスから取得された第2サービス情報に基づいて、第1ユーザ情報に関する更新処理を実行する。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1サービスに、ユーザの第1ユーザ情報を登録する登録部と、
前記第1サービスにおける前記ユーザの本人確認が、前記ユーザが本人確認を済ませた第2サービスに依拠して実行されたか否かを判定する依拠判定部と、
前記第1サービスにおける前記ユーザの本人確認が前記第2サービスに依拠して実行されたと判定された場合に、前記第2サービスから取得された第2サービス情報に基づいて、前記第1ユーザ情報に関する更新処理を実行する更新部と、
を含むユーザ情報更新システム。
【請求項2】
前記ユーザ情報更新システムは、前記ユーザにより入力された新たな前記第1ユーザ情報を取得する第1ユーザ情報取得部を更に含み、
前記更新部は、
前記第2サービス情報に基づいて、前記新たな第1ユーザ情報と、前記第2サービスに登録された前記ユーザの第2ユーザ情報と、が一致するか否かを判定し、
前記新たな第1ユーザ情報と、前記第2ユーザ情報と、が一致すると判定された場合に、前記更新処理を実行する、
請求項1に記載のユーザ情報更新システム。
【請求項3】
前記登録部は、前記第1サービスに、複数の前記第1ユーザ情報を登録し、
前記ユーザ情報更新システムは、前記複数の第1ユーザ情報のうち、特定の第1ユーザ情報の更新が指示されたか否かを判定する指示判定部を更に含み、
前記更新部は、
前記特定の第1ユーザ情報の更新が指示されたと判定された場合に、新たな前記特定の第1ユーザ情報と、前記第2ユーザ情報と、が一致するか否かを判定し、
前記新たな特定の第1ユーザ情報と、前記第2ユーザ情報と、が一致すると判定された場合に、前記更新処理を更新する、
請求項2に記載のユーザ情報更新システム。
【請求項4】
前記更新部は、
前記新たな第1ユーザ情報の一部と、前記第2ユーザ情報の一部と、が一致するか否かを判定し、
前記新たな第1ユーザ情報の一部と、前記第2ユーザ情報の一部と、が一致すると判定された場合に、前記更新処理を実行する、
請求項2又は3に記載のユーザ情報更新システム。
【請求項5】
前記登録部は、前記第1サービスに、複数の前記第1ユーザ情報を登録し、
前記第2サービスには、前記複数の第1ユーザ情報に対応する複数の前記第2ユーザ情報が登録され、
前記更新部は、
前記新たな第1ユーザ情報と、当該新たな第1ユーザ情報に対応する前記第2ユーザ情報と、が一致し、かつ、他の前記第1ユーザ情報と、当該他の第1ユーザ情報に対応する前記第2ユーザ情報と、が一致するか否かを判定し、
前記新たな第1ユーザ情報と、当該新たな第1ユーザ情報に対応する前記第2ユーザ情報と、が一致し、かつ、他の前記第1ユーザ情報と、当該他の第1ユーザ情報に対応する前記第2ユーザ情報と、が一致すると判定された場合に、前記更新処理を実行する、
請求項2又は3に記載のユーザ情報更新システム。
【請求項6】
前記第2サービスでは、前記新たな第1ユーザ情報が入力された場合に、前記ユーザに関する認証処理が実行され、
前記更新部は、前記第2サービスで実行された前記認証処理が成功し、かつ、前記新たな第1ユーザ情報と、前記第2ユーザ情報と、が一致すると判定された場合に、前記更新処理を実行する、
請求項2又は3に記載のユーザ情報更新システム。
【請求項7】
前記ユーザ情報更新システムは、
前記新たな第1ユーザ情報が入力された場合に、前記第2サービスにおける認証画面を、前記ユーザのユーザ端末に表示させるための表示制御を実行する第1表示制御部と、
前記更新処理が実行された場合に、前記第1サービスにおける更新完了画面を、前記ユーザ端末に表示させる第2表示制御部と、
を更に含む請求項6に記載のユーザ情報更新システム。
【請求項8】
前記ユーザ情報更新システムは、前記新たな第1ユーザ情報が入力された場合に、前記第2サービスに対し、前記新たな第1ユーザ情報と、前記第2ユーザ情報と、の比較を要求する比較要求部を更に含み、
前記第2サービス情報は、前記新たな第1ユーザ情報と、前記第2ユーザ情報と、の比較結果を示し、
前記更新部は、前記第2サービス情報が示す前記比較結果に基づいて、前記新たな第1ユーザ情報と、前記第2ユーザ情報と、が一致するか否かを判定する、
請求項2又は3に記載のユーザ情報更新システム。
【請求項9】
前記ユーザ情報更新システムは、前記新たな第1ユーザ情報と、前記第2ユーザ情報と、が一致すると判定されない場合に、前記第2ユーザ情報の更新を提案するための第1提案画面を、前記ユーザのユーザ端末に表示させる第3表示制御部を更に含む、
請求項2又は3に記載のユーザ情報更新システム。
【請求項10】
前記ユーザ情報更新システムは、前記第1提案画面で前記ユーザが前記第2ユーザ情報の更新に同意した場合に、前記新たな第1ユーザ情報に基づいて、前記第2サービスに対し、前記第2ユーザ情報の更新を要求する第1更新要求部を更に含み、
前記第2サービスでは、前記第2ユーザ情報の更新が要求された場合に、前記新たな第1ユーザ情報に基づいて、前記第2ユーザ情報が更新される、
請求項9に記載のユーザ情報更新システム。
【請求項11】
前記ユーザ情報更新システムは、前記新たな第1ユーザ情報と、前記第2ユーザ情報と、が一致すると判定されない場合に、前記新たな第1ユーザ情報を保持する保持部を更に含み、
前記更新部は、
前記第2サービスで前記第2ユーザ情報が更新された場合に、前記新たな第1ユーザ情報と、新たな前記第2ユーザ情報と、が一致するか否かを判定し、
前記新たな第1ユーザ情報と、前記新たな第2ユーザ情報と、が一致すると判定された場合に、前記保持された第1ユーザ情報に基づいて、前記更新処理を実行する、
請求項2又は3に記載のユーザ情報更新システム。
【請求項12】
前記ユーザ情報更新システムは、前記新たな第1ユーザ情報と、前記第2ユーザ情報と、が一致すると判定されない場合に、前記第1サービスにおける再度の本人確認を実行する第1再確認部を更に含み、
前記更新部は、前記再度の本人確認が成功した場合に、前記更新処理を実行する、
請求項2又は3に記載のユーザ情報更新システム。
【請求項13】
前記第1サービスでは、前記第2サービスに依拠しない本人確認も可能であり、
前記ユーザ情報更新システムは、前記第2サービスに依拠しない本人確認が実行された場合には、前記更新処理を実行する際に、前記第1サービスにおける再度の本人確認を実行する第2再確認部を更に含み、
前記更新部は、前記再度の本人確認が成功した場合に、前記更新処理を実行する、
請求項1~3の何れかに記載のユーザ情報更新システム。
【請求項14】
前記第1サービスでは、前記第2サービスに依拠しない本人確認が実行された後に、前記第2サービスに依拠した本人確認を実行可能であり、
前記更新部は、前記第2サービスに依拠しない本人確認が実行された後に、前記第2サービスに依拠した本人確認が実行された場合には、前記再度の本人確認を要することなく、前記更新処理を実行可能である、
請求項13に記載のユーザ情報更新システム。
【請求項15】
前記第1サービスでは、複数の前記第2サービスの中から選択された前記第2サービスに依拠した本人確認を実行可能であり、
前記更新部は、前記選択された第2サービスから取得された前記第2サービス情報に基づいて、前記更新処理を実行する、
請求項1~3の何れかに記載のユーザ情報更新システム。
【請求項16】
前記ユーザ情報更新システムは、前記新たな第1ユーザ情報と、前記選択された第2サービスの前記第2ユーザ情報と、が一致し、かつ、前記新たな第1ユーザ情報と、他の前記第2サービスに登録された前記ユーザの前記第2ユーザ情報と、が一致しない場合には、当該他の第2サービスの当該第2ユーザ情報の更新を提案するための第2提案画面を、前記ユーザのユーザ端末に表示させる第4表示制御部を更に含む、
請求項15に記載のユーザ情報更新システム。
【請求項17】
前記第2サービス情報は、前記第2サービスで前記第2ユーザ情報が更新された場合に前記第2サービスから取得された新たな前記第2ユーザ情報であり、
前記更新部は、前記新たな第2ユーザ情報に基づいて、前記更新処理を実行する、
請求項1~3の何れかに記載のユーザ情報更新システム。
【請求項18】
前記ユーザ情報更新システムは、前記更新処理が実行された場合に、前記新たな第1ユーザ情報に基づいて、前記第2サービスに依拠した本人確認が可能な第3サービスに対し、当該第3サービスに登録された前記ユーザの第3ユーザ情報の更新を要求する第2更新要求部を更に含む、
請求項1~3の何れかに記載のユーザ情報更新システム。
【請求項19】
第1サービスに、ユーザの第1ユーザ情報を登録する登録ステップと、
前記第1サービスにおける前記ユーザの本人確認が、前記ユーザが本人確認を済ませた第2サービスに依拠して実行されたか否かを判定する依拠判定ステップと、
前記第1サービスにおける前記ユーザの本人確認が前記第2サービスに依拠して実行されたと判定された場合に、前記第2サービスから取得された第2サービス情報に基づいて、前記第1ユーザ情報に関する更新処理を実行する更新ステップと、
を含むユーザ情報更新方法。
【請求項20】
第1サービスに、ユーザの第1ユーザ情報を登録する登録部、
前記第1サービスにおける前記ユーザの本人確認が、前記ユーザが本人確認を済ませた第2サービスに依拠して実行されたか否かを判定する依拠判定部、
前記第1サービスにおける前記ユーザの本人確認が前記第2サービスに依拠して実行されたと判定された場合に、前記第2サービスから取得された第2サービス情報に基づいて、前記第1ユーザ情報に関する更新処理を実行する更新部、
としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ユーザ情報更新システム、ユーザ情報更新方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、種々のサービスにおいて、運転免許証等の本人確認書類を利用した本人確認が行われている。例えば、特許文献1には、本人確認の委託先である複数の第1事業者と、第1事業者に本人確認を委託する側の第2事業者と、が連携する本人確認システムが記載されている。特許文献1の本人確認システムは、ユーザが第2事業者のサービスの利用を開始する場合に、第2事業者又はユーザが選択した第1事業者に本人確認が委託される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2021-056649号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のようなサービスでは、例えば氏名又は住所といったユーザ情報が更新される場合に、悪意のある第三者が不正にユーザ情報を更新しようとしているか否かを確認するために、本人確認を実行することが考えられる。しかしながら、ユーザ情報が更新されるたびに本人確認が実行されると、セキュリティは高まるが、正当なユーザの手間がかかるので利便性が損なわれる。この点、特許文献1の技術は、サービスの利用開始時における本人確認を委託するものにすぎないので、ユーザ情報の更新時におけるユーザの手間を軽減することはできない。
【0005】
本開示の目的の1つは、サービスに登録されたユーザ情報の更新時におけるユーザの手間を軽減することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係るユーザ情報更新システムは、第1サービスに、ユーザの第1ユーザ情報を登録する登録部と、前記第1サービスにおける前記ユーザの本人確認が、前記ユーザが本人確認を済ませた第2サービスに依拠して実行されたか否かを判定する依拠判定部と、前記第1サービスにおける前記ユーザの本人確認が前記第2サービスに依拠して実行されたと判定された場合に、前記第2サービスから取得された第2サービス情報に基づいて、前記第1ユーザ情報に関する更新処理を実行する更新部と、を含む。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、サービスに登録されたユーザ情報の更新時におけるユーザの手間を軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】ユーザ情報更新システムの全体構成の一例を示す図である。
図2】第1サービスの利用開始手続の流れの一例を示す図である。
図3】ユーザが第1ユーザ情報を更新する流れの一例を示す図である。
図4】ユーザ情報更新システムで実現される機能の一例を示す機能ブロック図である。
図5】第1データベースの一例を示す図である。
図6】第3表示制御部の処理の一例を示す図である。
図7】第2データベースの一例を示す図である。
図8】ユーザ情報更新システムで実行される処理の一例を示す図である。
図9】ユーザ情報更新システムで実行される処理の一例を示す図である。
図10】変形例における機能ブロックの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[1.ユーザ情報更新システムの全体構成]
本開示に係るユーザ情報更新システムの実施形態の一例を説明する。図1は、ユーザ情報更新システムの全体構成の一例を示す図である。例えば、ユーザ情報更新システム1は、第1サーバ10、第2サーバ20、及びユーザ端末30を含む。これらは、インターネット又はLAN等のネットワークNに接続可能である。
【0010】
第1サーバ10は、第1サービスのサーバコンピュータである。本実施形態では、暗号資産を取引するための取引サービスが第1サービスに相当する場合を例に挙げるが、第1サービスは、任意のサービスであってよく、暗号資産の取引サービスに限られない。例えば、第1サービスは、電子商取引サービス、旅行予約サービス、決済サービス、金融サービス、通信サービス、又はSNSであってもよい。
【0011】
制御部11は、少なくとも1つのプロセッサを含む。記憶部12は、RAM等の揮発性メモリと、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリと、を含む。通信部13は、有線通信用の通信インタフェースと、無線通信用の通信インタフェースと、の少なくとも一方を含む。
【0012】
第2サーバ20は、第2サービスのサーバコンピュータである。本実施形態では、銀行が提供する金融サービスが第2サービスに相当する場合を例に挙げるが、第2サービスは、任意のサービスであってよく、金融サービスに限られない。第2サービスは、第1サービスとは異なるサービスであればよい。第2サービスは、第1サービスと同種のサービスであってもよく、この場合には、第1サービスとは異なる主体が提供するサービスであればよい。例えば、第2サービスは、電子商取引サービス、旅行予約サービス、決済サービス、通信サービス、又はSNSであってもよい。第1サービスが暗号資産の取引サービス以外の他のサービスである場合には、第2サービスは、暗号資産の取引サービスであってもよい。
【0013】
制御部21、記憶部22、及び通信部23のハードウェア構成は、それぞれ制御部11、記憶部12、及び通信部13と同様であってよい。
【0014】
ユーザ端末30は、ユーザのコンピュータである。例えば、ユーザ端末30は、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット端末、又はウェアラブル端末である。制御部31、記憶部32、及び通信部33のハードウェア構成は、それぞれ制御部11、記憶部12、及び通信部13と同様であってよい。操作部34は、タッチパネル等の入力デバイスである。表示部35は、液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイである。
【0015】
なお、記憶部12,22,32に記憶されるプログラムは、ネットワークNを介して供給されてもよい。また、コンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体に記憶されたプログラムが、当該情報記憶媒体を読み取る読取部(例えば、光ディスクドライブやメモリカードスロット)、又は、外部機器とデータの入出力をするための入出力部(例えば、USBポート)を介して供給されてもよい。
【0016】
また、ユーザ情報更新システム1は、少なくとも1つのコンピュータを含めばよく、図1の例に限られない。例えば、第2サーバ20及びユーザ端末30は、ユーザ情報更新システム1の外部に存在してもよい。この場合、ユーザ情報更新システム1は、第2サーバ20及びユーザ端末30を含まない。ユーザ情報更新システム1は、第1サーバ10だけを含んでもよい。ユーザ情報更新システム1は、第1サーバ10と、第1サービスの他のコンピュータと、を含んでもよい。
【0017】
[2.ユーザ情報更新システムの概要]
例えば、ユーザが、第2サービスの利用を開始しているが、まだ第1サービスの利用を開始していなかったとする。この場合、ユーザは、第1サービスの利用を開始するための利用開始手続を行う。本実施形態では、第1サービスの利用開始手続がオンラインで行われる場合を説明するが、第1サービスの利用開始手続は、オンラインではなく、書面で行われてもよい。
【0018】
図2は、第1サービスの利用開始手続の流れの一例を示す図である。本実施形態では、第1サービスを提供する第1事業者「AAAウォレット」と、第2サービスを提供する第2事業者「AAA銀行」と、が互いに同じ企業グループ「AAAグループ」に属する場合を例に挙げるが、第1事業者及び第2事業者は、互いに提携可能であればよく、同じ企業グループに属さなくてもよい。
【0019】
例えば、ユーザが、ユーザ端末30を操作して第1サーバ10にアクセスすると、ログイン画面G1が表示部35に表示される。本実施形態では、ユーザは、第1サービスの利用開始手続を開始するために、「AAAグループ」の会員になる必要がある場合を例に挙げるが、「AAAグループ」の会員になることなく第1サービスの利用開始手続を開始できるようにしてもよい。
【0020】
例えば、ユーザは、既に「AAAグループ」の会員であれば、入力フォームF10,F11に、「AAAグループ」のユーザID及びパスワードを入力する。ユーザがボタンB12を選択すると、ログイン処理が実行される。ログイン処理が成功すると、ユーザ情報を登録するための登録画面G2が表示部35に表示される。ユーザは、「AAAグループ」の会員でなければ、ボタンB13を選択して「AAAグループ」の会員になる。
【0021】
例えば、ユーザは、入力フォームF20A~F20Cに、氏名、住所、及び電話番号といったユーザ情報を入力する。以降、入力フォームF20A~F20Cを区別しない時は、単に入力フォームF20という。ユーザ情報は、ユーザに関する情報である。ユーザ情報は、任意の種類であってよく、氏名、住所、及び電話番号に限られない。例えば、ユーザ情報は、メールアドレス、性別、生年月日、職業、勤務先、又はその他の個人情報であってもよい。ユーザ情報は、個人情報には分類されない情報であってもよい。
【0022】
例えば、「AAAグループ」の会員情報として、何らかのユーザ情報が登録されている場合には、登録画面G2に、このユーザ情報が流用されてもよい。登録画面G2に流用されるユーザ情報と、ユーザによる入力が必要なユーザ情報と、が混在してもよい。ユーザがユーザ情報を入力すると、本人確認を実行するための本人確認画面G3が表示部35に表示される。
【0023】
本人確認は、本人であるか否かを確認することである。例えば、本人確認は、運転免許証又は個人番号カードといった本人確認書類を利用して実行される。本人確認自体は、種々の確認方法を利用可能である。例えば、本人確認書類の写しを郵送する確認方法、又は、eKYCと呼ばれる確認方法が利用されてもよい。本実施形態では、第1サービスの本人確認は、第2サービスに依拠することができる。
【0024】
第2サービスに依拠するとは、第2サービスの本人確認を流用することである。例えば、ユーザが第2サービスで本人確認を済ませた場合に、第1サービスの本人確認の全部又は一部の手続(例えば、本人確認書類の写しの郵送、又は、本人確認書類の撮影若しくは読取)を省略することは、第2サービスに依拠することに相当する。本実施形態のように、銀行の金融サービスが第2サービスに相当する場合、口座振替機能を利用して本人確認を実行することは、第2サービスに依拠することに相当する。
【0025】
第2サービスの本人確認も、種々の確認方法を利用可能である。本実施形態のように、銀行の金融サービスが第2サービスに相当する場合には、種々の銀行で採用されている確認方法を利用可能である。第1サービスの本人確認を第2サービスに依拠するか否かは、ユーザの任意である。ユーザが第2サービスの本人確認を済ませたとしても、第2サービスに依拠しないこともできる。
【0026】
本実施形態では、ユーザが第2サービスに依拠する場合を例に挙げる。例えば、ユーザがボタンB30を選択すると、ユーザ端末30は、第2サーバ20にアクセスする。図2では省略するが、ユーザ端末30が第2サーバ20にアクセスすると、第2サービス側でユーザの正当性を確認するための認証処理が実行される。認証処理自体は、種々の認証方法を利用可能である。例えば、ログイン認証、ワンタイムパスワード認証、暗証番号認証、又は生体認証が利用されてもよい。
【0027】
例えば、認証処理が成功すると、第2サービスに依拠した第1サービスの本人確認が完了する。この場合、ユーザが第1サービス側で本人確認書類の郵送等の手続をすることなく、第1サービスの本人確認が完了する。ユーザが第2サービスを利用していない場合(「AAA銀行」の銀行口座を保有していない場合)には、ユーザは、ボタンB31を選択することによって、本人確認書類を利用した通常の本人確認の手続を行う。
【0028】
例えば、第1サービスの本人確認が完了すると、第1サービスの利用開始手続が完了したことを示す申込完了画面G4が表示部35に表示される。第1サービスには、登録画面G2で入力されたユーザ情報が登録される。以降、第1サービスに登録されたユーザ情報を、第1ユーザ情報という。第2サービスに登録されたユーザ情報を、第2ユーザ情報という。暗号資産を取引するための取引口座が開設されると、ユーザは、第1サービスの利用を開始できる。
【0029】
本実施形態では、ユーザが、任意のタイミングで、第1サービスに登録された第1ユーザ情報を更新できるようになっている。例えば、ユーザが第1サービスにログインすると、自身の第1ユーザ情報を確認するためのマイページ画面を表示部35に表示させることができる。ユーザは、マイページ画面から第1ユーザ情報を更新できる。
【0030】
図3は、ユーザが第1ユーザ情報を更新する流れの一例を示す図である。例えば、マイページ画面G5には、第1ユーザ情報を更新するためのボタンB50A~B50Cが表示される。以降、ボタンB50A~B50Cを区別しない時は、単にボタンB50という。ユーザは、更新したい第1ユーザ情報のボタンB50を選択する。図3の例では、ユーザが住所を更新する流れが示されている。
【0031】
例えば、ユーザが住所のボタンB50Bを選択すると、住所を更新するための更新画面G6が表示部35に表示される。ユーザは、入力フォームF60に、新たな住所を入力する。本実施形態では、住所は、郵便番号と、都道府県及び市区町村を示す文字列と、を含むものとする。ユーザは、新たな住所を一から入力してもよいし、古い住所の一部を変更することによって新たな住所を入力してもよい。他の第1ユーザ情報も同様に、1つの第1ユーザ情報の中に複数の項目が含まれてもよい。例えば、氏名であれば、漢字の氏名と、読み仮名の氏名と、が含まれていてもよい。漢字の氏名と、読み仮名の氏名と、が別々の第1ユーザ情報として扱われてもよい。
【0032】
本実施形態では、例えば氏名又は住所といった重要な第1ユーザ情報が更新される場合には、原則として、再度の本人確認が要求されるものとする。ただし、利用開始手続時の本人確認を第2サービスに依拠したユーザは、第1ユーザ情報の更新時の本人確認も、第2サービスに依拠できるようになっている。図3の例では、ユーザは、利用開始手続時の本人確認を第2サービスに依拠しているものとする。
【0033】
本実施形態では、重要な第1ユーザ情報が更新される場合に、ユーザが入力した新たな第1ユーザ情報と、第2サービスに登録された第2ユーザ情報と、が一致するか否かが判定される。これらが一致する場合には、第1ユーザ情報の更新が許可される。これらが一致しない場合には、ユーザが第2ユーザ情報を更新しなければ、第1ユーザ情報の更新が許可されない。ユーザは、重要な第1ユーザ情報を更新するためには、事前に第2ユーザ情報を更新する必要がある。第2ユーザ情報の更新時には、第2サービス側で本人確認が実行される。
【0034】
例えば、ユーザがボタンB61を選択すると、更新画面G6で入力された新たな第1ユーザ情報と、第2ユーザ情報と、が一致するか否かが判定される。ユーザが、事前に第2サービスにログインして第2ユーザ情報を更新していれば、これらが一致する。第2ユーザ情報の更新時には、第2サービス側で再度の本人確認が実行されるものとする。ユーザが事前に第2ユーザ情報を更新していることは、第2サービス側で再度の本人確認が済んでいることを意味する。
【0035】
例えば、新たな第1ユーザ情報と、第2ユーザ情報と、が一致する場合、第2サービス側で認証処理を実行するための認証画面G7が表示部35に表示される。この認証処理は、利用開始手続時と同じ認証方法が利用されてもよいし、利用開始手続時とは異なる認証方法が利用されてもよい。新たな第1ユーザ情報と、第2ユーザ情報と、が一致しない場合には、後述する図6の第1提案画面G9が表示部35に表示され、第1ユーザ情報の更新が許可されない。
【0036】
例えば、ユーザは、入力フォームF70,F71に、第2サービスにおける銀行口座の暗証番号と、第2サービスに登録されたユーザのメールアドレス宛てに届いたワンタイムパスワードと、を入力する。ユーザがボタンB72を選択すると、第2サービス側で認証処理が実行される。認証処理が成功すると、第1サービスに登録された住所が更新されたことを示す更新完了画面G8が表示部35に表示される。氏名等の他の重要な第1ユーザ情報が更新される場合も、図3と同様の流れで、第1ユーザ情報が更新される。
【0037】
以上のように、本実施形態のユーザ情報更新システム1は、第2サービスに依拠したユーザが重要な第1ユーザ情報を更新する場合に、ユーザが入力した新たな第1ユーザ情報と、第2ユーザ情報と、が一致するか否かが判定される。これらが一致する場合に、第1ユーザ情報の更新が許可される。これにより、セキュリティを維持しつつ、ユーザの手間を軽減できる。以降、ユーザ情報更新システム1の詳細を説明する。
【0038】
[3.ユーザ情報更新システムで実現される機能]
図4は、ユーザ情報更新システム1で実現される機能の一例を示す機能ブロック図である。
【0039】
[3-1.第1サーバで実現される機能]
データ記憶部100は、記憶部12により実現される。登録部101、第1ユーザ情報取得部102、指示判定部103、依拠判定部104、比較要求部105、更新部106、第1表示制御部107、第2表示制御部108、及び第3表示制御部109は、制御部11により実現される。
【0040】
[データ記憶部]
データ記憶部100は、ユーザに第1サービスを提供するために必要なデータを記憶する。例えば、データ記憶部100は、第1データベースDB1を記憶する。
【0041】
図5は、第1データベースDB1の一例を示す図である。第1データベースDB1は、第1サービスのユーザに関する各種情報が格納されたデータベースである。例えば、第1データベースDB1には、ユーザID、パスワード、第1ユーザ情報、及び本人確認情報が格納される。このユーザID及びパスワードは、「AAAグループ」の会員としてのユーザID及びパスワードと同じであってもよいし、第1サービス独自のユーザID及びパスワードであってもよい。
【0042】
図5の例では、氏名、住所、及び電話番号といった3つの第1ユーザ情報が示されているが、第1データベースDB1に格納される第1ユーザ情報は、任意の数であってよく、例えば、1つ、2つ、又は4つ以上であってもよい。全ての第1ユーザ情報が更新可能であってもよいし、一度登録されると更新できない第1ユーザ情報が存在してもよい。登録が必須の第1ユーザ情報と、登録が任意の第1ユーザ情報と、が混在してもよい。
【0043】
本人確認情報は、第1サービスの本人確認が第2サービスに依拠して実行されたか否かを示す情報である。例えば、本人確認情報が第1の値(図5では「依拠」)であることは、第1サービスの本人確認が第2サービスに依拠して実行されたことを意味する。本人確認情報が第2の値(図5では「独自」)であることは、第1サービスの本人確認が第2サービスに依拠せずに実行されたことを意味する。
【0044】
例えば、第1サーバ10は、図3で説明した流れにより、利用開始手続時に第1サービスの本人確認を実行する。第1サーバ10は、あるユーザの本人確認が第2サービスに依拠した場合に、このユーザの本人確認情報を第1の値に設定する。第1サーバ10は、あるユーザの本人確認が第2サービスに依拠しなかった場合に、このユーザの本人確認情報を第2の値に設定する。
【0045】
なお、第1データベースDB1に格納される情報は、図5の例に限られない。第1データベースDB1には、ユーザに関する任意の情報が格納されてよい。例えば、第1データベースDB1には、ユーザの取引口座に関する取引口座情報と、取引口座と連携する銀行口座に関する銀行口座情報と、が格納されてもよい。
【0046】
[登録部]
登録部101は、第1サービスに、ユーザの第1ユーザ情報を登録する。第1サービスに第1ユーザ情報を登録するとは、第1サービスのコンピュータに第1ユーザ情報を記録することである。本実施形態では、第1データベースDB1に第1ユーザ情報を格納することが、第1サービスに第1ユーザ情報を登録することに相当する。例えば、登録部101は、第1サービスに、複数の第1ユーザ情報を登録する。本実施形態では、登録部101は、第1サービスの利用開始手続時に入力された第1ユーザ情報を、第1サービスに登録する。第1サービスの利用開始手続時に入力されなかった第1ユーザ情報が、ユーザにより事後的に入力された場合には、登録部101は、当該事後的に入力された第1ユーザ情報を登録してもよい。
【0047】
[第1ユーザ情報取得部]
第1ユーザ情報取得部102は、ユーザにより入力された新たな第1ユーザ情報を取得する。新たな第1ユーザ情報は、ユーザが更新しようとしている第1ユーザ情報である。本実施形態では、第1ユーザ情報取得部102は、更新画面G6で入力された第1ユーザ情報を、新たな第1ユーザ情報として取得する。新たな第1ユーザ情報は、ユーザが入力するのではなく、ユーザ端末30に予め記憶されていてもよい。新たな第1ユーザ情報は、第2サーバ20又は他のコンピュータから取得されてもよい。後述の変形例8では、新たな第1ユーザ情報は、第2サーバ20から取得される。
【0048】
[指示判定部]
指示判定部103は、複数の第1ユーザ情報のうち、特定の第1ユーザ情報の更新が指示されたか否かを判定する。特定の第1ユーザ情報は、先述した重要な第1ユーザ情報である。特定の第1ユーザ情報は、更新時に本人確認が必要な第1ユーザ情報である。本実施形態では、住所が特定の第1ユーザ情報に相当する場合を説明するが、特定の第1ユーザ情報は、任意の第1ユーザ情報であってよく、住所に限られない。例えば、特定の第1ユーザ情報は、氏名であってもよいし、他の第1ユーザ情報であってもよい。特定の第1ユーザ情報は、第1サービスの管理者により予め指定されるものとする。
【0049】
[依拠判定部]
依拠判定部104は、第1サービスにおけるユーザの本人確認が、ユーザが本人確認を済ませた第2サービスに依拠して実行されたか否かを判定する。以降、この判定を、単に依拠判定処理という。本実施形態では、依拠判定部104は、あるユーザが新たな第1ユーザ情報を入力した場合に、このユーザのユーザIDに関連付けられた本人確認情報に基づいて、依拠判定処理を実行する。本人確認情報以外の他の情報に、第1サービスの本人確認が第2サービスに依拠して実行されたか否かが示されている場合には、依拠判定部104は、当該他の情報に基づいて、依拠判定処理を実行すればよい。
【0050】
[比較要求部]
比較要求部105は、新たな第1ユーザ情報が入力された場合に、第2サービスに対し、新たな第1ユーザ情報と、第2ユーザ情報と、の比較を要求する。以降、これらの比較を、単に比較処理という。例えば、比較要求部105は、第2サーバ20に対し、新たな第1ユーザ情報と、当該新たな第1ユーザ情報を入力したユーザのユーザIDと、を送信することによって、比較処理を要求する。比較処理の要求は、所定形式のデータが送信されることによって行われる。本実施形態では、第1サービス側では比較処理は実行されないので、第2ユーザ情報は、ネットワークN上に送信されない。なお、後述の第2データベースDB2には、種々の第2ユーザ情報が格納されているので、比較要求部105は、第2サーバ20に対し、どの第2ユーザ情報との比較が要求されるかを識別可能な情報を送信してもよい。
【0051】
[更新部]
更新部106は、第1ユーザ情報に関する更新処理を実行する。更新処理は、登録済みの第1ユーザ情報を、新たな第1ユーザ情報に置き換える処理である。更新は、変更又は上書きということもできる。本実施形態では、第1サービス側で新たな第1ユーザ情報が入力されるので、更新処理は、登録済みの第1ユーザ情報を、第1サービス側で入力された新たな第1ユーザ情報に置き換える処理である。後述する変形例8のように、第2サービス側で入力された新たな第2ユーザ情報が第1サービスに反映される場合には、新たな第2ユーザ情報を新たな第1ユーザ情報として反映する処理が更新処理に相当する。
【0052】
例えば、更新部106は、第1サービスにおけるユーザの本人確認が第2サービスに依拠して実行されたと判定された場合に、第2サービスから取得された第2サービス情報に基づいて、更新処理を実行する。更新部106は、第1サービスの本人確認が第2サービスに依拠して実行されたと判定されない場合には、第2サービス情報には基づかずに、更新処理を実行する。この場合、後述の変形例4のように、更新部106は、再度の本人確認が実行された場合に、更新処理を実行してもよい。
【0053】
[第2サービス情報]
第2サービス情報は、更新処理を実行するために第2サービスから取得される情報である。本実施形態では、第2サービス情報が、新たな第1ユーザ情報と、第2ユーザ情報と、の比較結果を示す場合を例に挙げる。比較結果は、新たな第1ユーザ情報と、第2ユーザ情報と、が一致することを示す第3の値(例えば、「一致」を意味する数値又は文字列)と、これらが一致しないことを示す第4の値(例えば、「不一致」を意味する数値又は文字列)と、の何れかによって表現される。第2サービス情報は、第2サービスから取得される情報であればよく、比較結果以外の他の情報であってもよい。後述の変形例8では、ユーザが第2サービス側で入力した新たな第2ユーザ情報が、第2サービス情報に相当する。
【0054】
本実施形態では、更新部106は、第2サービス情報に基づいて、新たな第1ユーザ情報と、第2サービスに登録されたユーザの第2ユーザ情報と、が一致するか否かを判定する。例えば、更新部106は、第2サービス情報が示す比較結果に基づいて、新たな第1ユーザ情報と、第2ユーザ情報と、が一致するか否かを判定する。更新部106は、比較結果が第3の値である場合に、新たな第1ユーザ情報と、第2ユーザ情報と、が一致すると判定し、比較結果が第4の値である場合に、これらが一致すると判定しない。
【0055】
例えば、更新部106は、新たな第1ユーザ情報と、第2ユーザ情報と、が一致すると判定された場合に、更新処理を実行する。本実施形態では、更新部106は、これらが一致すると判定されない場合には、更新処理を実行しないものとするが、後述の変形例3のように、再度の本人確認が実行されたうえで、更新処理が実行されてもよい。
【0056】
なお、比較処理は、第1サービス側で実行されてもよい。この場合、更新部106は、第2サーバ20に対し、新たな第1ユーザ情報を入力したユーザのユーザIDを送信する。第2サーバ20は、当該ユーザIDに基づいて、どのユーザの第2ユーザ情報が要求されたかを特定し、後述の第2データベースDB2から、該当するユーザの第2ユーザ情報を取得して第1サーバ10に送信する。第1サーバ10から第2サーバ20には、どの第2ユーザ情報が要求されているのかを識別可能な情報も送信されているものとする。
【0057】
例えば、更新部106は、第2サーバ20から、ユーザの第2ユーザ情報を取得する。この場合、第2ユーザ情報が第2サービス情報に相当する。更新部106は、新たな第1ユーザ情報と、第2サービス情報である第2ユーザ情報と、を比較することによって、これらが一致するか否かを判定する。これらが一致するか否かの判定方法が、上記の例と異なるが、判定結果に応じて更新処理の実行可否が制御される点は同様である。
【0058】
本実施形態では、更新部106は、特定の第1ユーザ情報の更新が指示されたと判定された場合に、新たな特定の第1ユーザ情報と、第2ユーザ情報と、が一致するか否かを判定する。更新部106は、特定の第1ユーザ情報以外の他の第1ユーザ情報の更新が指示されたと判定された場合には、これらが一致するか否かを判定しない。更新部106は、新たな特定の第1ユーザ情報と、第2ユーザ情報と、が一致すると判定された場合に、更新処理を更新する。新たな特定の第1ユーザ情報と、第2ユーザ情報と、が一致すると判定されない場合には、更新処理を更新しない。
【0059】
例えば、更新部106は、新たな第1ユーザ情報の一部と、第2ユーザ情報の一部と、が一致するか否かを判定してもよい。住所を例に挙げると、更新部106は、新たな第1ユーザ情報である住所の一部と、第2ユーザ情報である住所のうちの一部と、が一致するか否かを判定する。一致が要求される部分は、先頭、中間、又は末尾の何れの部分であってもよい。例えば、住所であれば、郵便番号の一致だけが要求されてもよいし、都道府県又は市区町村までの一致が要求されてもよい。更新部106は、新たな第1ユーザ情報の一部と、第2ユーザ情報の一部と、が一致すると判定された場合に、更新処理を実行する。更新部106は、新たな第1ユーザ情報の一部と、第2ユーザ情報の一部と、が一致すると判定されない場合には、更新処理を実行しない。
【0060】
例えば、更新部106は、新たな第1ユーザ情報と、当該新たな第1ユーザ情報に対応する第2ユーザ情報と、が一致し、かつ、他の第1ユーザ情報と、当該他の第1ユーザ情報に対応する第2ユーザ情報とが一致するか否かを判定してもよい。即ち、更新対象となる第1ユーザ情報だけではなく、更新されない他の第1ユーザ情報についても、比較処理の対象になってもよい。他の第1ユーザ情報は、任意の第1ユーザ情報であってよい。例えば、ユーザが住所を更新しようとしている場合に、他の第1ユーザ情報は、氏名、銀行口座の口座番号、銀行口座の支店番号、又はこれらの全てであってもよい。
【0061】
例えば、更新部106は、新たな第1ユーザ情報と、当該新たな第1ユーザ情報に対応する第2ユーザ情報と、が一致し、かつ、他の第1ユーザ情報と、当該他の第1ユーザ情報に対応する第2ユーザ情報とが一致すると判定された場合に、更新処理を実行する。即ち、更新部106は、これら2つの判定処理のうちの両方とも一致と判定された場合に、更新処理を実行する。更新部106は、何れか一方が一致と判定されなかった場合、又は、両方とも一致と判定されなかった場合には、更新処理を実行しない。
【0062】
本実施形態では、第2サービスでは、新たな第1ユーザ情報が入力された場合に、ユーザに関する認証処理が実行されるので、更新部106は、第2サービスで実行された認証処理が成功し、かつ、新たな第1ユーザ情報と、第2ユーザ情報と、が一致すると判定された場合に、更新処理を実行する。更新部106は、認証処理が成功しなかった場合、又は、新たな第1ユーザ情報と、第2ユーザ情報と、が一致すると判定されなかった場合には、更新処理を実行しない。
【0063】
[第1表示制御部]
第1表示制御部107は、新たな第1ユーザ情報が入力された場合に、第2サービスにおける認証画面G7を、ユーザ端末30に表示させるための表示制御を実行する。認証画面G7は、第2サービス側の画面なので、表示制御は、第2サーバ20にユーザ端末30をアクセスさせるための処理である。第2サービス側の画面とは、第2サービスのドメインで表示される画面、又は、第2サービスのアプリケーション上で表示される画面である。
【0064】
本実施形態では、図3の更新画面G6が表示された後に、認証画面G7へのリダイレクトが発生するので、表示制御は、このリダイレクトの処理に相当する。表示制御は、リダイレクトの処理に限られない。例えば、ブラウザではなく、第2サービスのアプリケーション上で認証画面G7が表示される場合には、第2サービスのアプリケーションを起動する又はフォアグラウンドにする処理が表示制御に相当してもよい。
【0065】
[第2表示制御部]
第2表示制御部108は、更新処理が実行された場合に、第1サービスにおける更新完了画面G8を、ユーザ端末30に表示させる。本実施形態では、第2表示制御部108が第1サーバ10により実現されるので、ユーザ端末30に対し、更新完了画面G8の表示データを送信することが、更新完了画面G8を表示させることに相当する。表示データは、ユーザ端末30に何らかの画面を表示させるための任意のデータであればよい。例えば、ブラウザが利用される場合には、表示データは、HTMLデータである。例えば、ユーザ端末30にインストールされた第1サービスのアプリケーションが利用される場合には、表示データは、アプリケーション上で何らかの画面を表示させるために必要なデータである。
【0066】
[第3表示制御部]
図6は、第3表示制御部109の処理の一例を示す図である。第3表示制御部109は、新たな第1ユーザ情報と、第2ユーザ情報と、が一致すると判定されない場合に、第2ユーザ情報の更新を提案するための第1提案画面G9を、ユーザ端末30に表示させる。本実施形態では、第3表示制御部109が第1サーバ10により実現されるので、ユーザ端末30に対し、第1提案画面G9の表示データを送信することが、第1提案画面G9を表示させることに相当する。表示データが任意のデータであってよい点は、先述した通りである。
【0067】
図6の例では、第1提案画面G9には、第2ユーザ情報の更新を提案するメッセージM90と、第2サービスのマイページ画面G10へのボタンB91と、が含まれる。第3表示制御部109は、メッセージM90及びボタンB91以外の他の画像を利用して、第2ユーザ情報の更新を提案してもよい。ユーザがボタンB91を選択すると、第2サービスのマイページ画面G10がユーザ端末30に表示される。ユーザは、マイページ画面G10から、第2ユーザ情報を更新できる。マイページ画面G10が表示されるにあたり、第2サービスへのログイン処理が実行されるものとする。
【0068】
[3-2.第2サーバで実現される機能]
データ記憶部200は、記憶部22により実現される。認証部201及び比較部202は、制御部21により実現される。
【0069】
[データ記憶部]
データ記憶部200は、ユーザに第2サービスを提供するために必要なデータを記憶する。例えば、データ記憶部200は、第2データベースDB2を記憶する。
【0070】
図7は、第2データベースDB2の一例を示す図である。第2データベースDB2は、第2サービスにおけるユーザに関する各種情報が格納されたデータベースである。例えば、第2データベースDB2には、ユーザID、パスワード、及び第2ユーザ情報が格納される。このユーザID及びパスワードは、「AAAグループ」の会員としてのユーザID及びパスワードと同じであってもよいし、第2サービス独自のユーザID及びパスワードであってもよい。
【0071】
第2データベースDB2に格納されたユーザID及びパスワードが第2サービス独自のものである場合には、第2データベースDB2には、第1サービスにおけるユーザIDと、第2サービスにおけるユーザIDと、が互いに関連付けられているものとする。即ち、第1サービスのどのユーザが、第2サービスのどのユーザであるかを第2サーバ20が特定できるようになっている。
【0072】
図7の例では、氏名、住所、及び電話番号といった3つの第2ユーザ情報が示されているが、第2データベースDB2には、任意の数の第2ユーザ情報が格納されてよい。第2データベースDB2に格納される第2ユーザ情報は、任意の数であってよく、例えば、1つ、2つ、又は4つ以上であってもよい。第2ユーザ情報も、第1ユーザ情報と同様、任意のタイミングで更新可能であってよい。ユーザは、第2サービスにログインして第2ユーザ情報を更新する。
【0073】
第2サービスには、複数の第1ユーザ情報に対応する複数の第2ユーザ情報が登録される。第2サービスに第2ユーザ情報を登録するとは、第2サービスのコンピュータに第2ユーザ情報を記録することである。本実施形態では、第2データベースDB2に第2ユーザ情報を格納することが、第2サービスに第2ユーザ情報を登録することに相当する。
【0074】
第1ユーザ情報に対応する第2ユーザ情報とは、第1ユーザ情報と同じ種類の第2ユーザ情報である。例えば、第1ユーザ情報が住所であれば、第1ユーザ情報に対応する第2ユーザ情報は、第2サービスに登録された住所である。例えば、第2ユーザ情報が氏名であれば、第1ユーザ情報に対応する第2ユーザ情報は、第2サービスに登録された氏名である。
【0075】
第2サービスには、複数の第1ユーザ情報のうちの特定の第1ユーザ情報に対応する第2ユーザ情報が登録されるものとする。このため、特定の第1ユーザ情報が更新される場合には、比較対象となる第2ユーザ情報が存在する。例えば、第1サービスで住所と氏名が更新された場合に比較処理が実行される場合には、第2サービスには、少なくとも住所と氏名が登録されていればよい。第2データベースDB2には、任意のデータが格納されてよく、例えば、認証処理で必要な認証情報(例えば、暗証番号又はワンタイムパスワード)が格納されていてもよい。
【0076】
[認証部]
認証部201は、先述した認証処理を実行する。本実施形態では、認証部201は、認証画面G7で入力された暗証番号及びワンタイムパスワードに基づいて、暗証番号認証及びワンタイムパスワード認証を実行する。認証部201は、他の任意の認証処理を実行可能である。他の認証方法については、先述した通りである。
【0077】
[比較部]
比較部202は、先述した比較処理を実行する。例えば、比較部202は、第1サーバ10から比較処理が要求された場合に、比較処理の対象となるユーザのユーザIDに関連付けられた第2ユーザ情報を取得する。比較部202は、第1サーバ10から受信した第1ユーザ情報と、当該取得された第2ユーザ情報と、を比較する。ここでの比較とは、一致しているか否かを判定することである。比較部202は、完全一致しているか否かを判定してもよいし、部分一致しているか否かを判定してもよい。比較部202は、第1サーバ10に対し、これらの比較結果を示す第2サービス情報を送信する。
【0078】
[3-3.ユーザ端末で実現される機能]
データ記憶部300は、記憶部32により実現される。表示制御部301及び操作受付部302は、制御部31により実現される。
【0079】
[データ記憶部]
データ記憶部300は、ユーザが第1サービス及び第2サービスの各々を利用するために必要なデータを記憶する。例えば、データ記憶部300は、本実施形態で説明した各画面を表示するためのブラウザを記憶する。各画面が第1サービス及び第2サービスの各々のアプリケーション上で表示される場合には、データ記憶部300は、これらのアプリケーションを記憶する。
【0080】
[表示制御部]
表示制御部301は、本実施形態で説明した各画面を、表示部35に表示させる。
【0081】
[操作受付部]
操作受付部302は、本実施形態で説明した各画面に対する操作を受け付ける。
【0082】
[4.ユーザ情報更新システムで実行される処理]
図8及び図9は、ユーザ情報更新システム1で実行される処理の一例を示す図である。この処理は、制御部11,21,31がそれぞれ記憶部12,22,32に記憶されたプログラムに従って動作することによって実行される。図8及び図9では、ユーザ情報更新システム1で実行される処理のうち、主に、第1ユーザ情報の更新に関する処理について示している。
【0083】
図8のように、ユーザ端末30は、第1サーバ10との間で、ユーザが第1サービスにログインするためのログイン処理を実行する(S1)。S1では、ユーザはユーザ端末30にユーザID及びパスワードを入力する。第1サーバ10は、当該入力されたユーザID及びパスワードの組み合わせが第1データベースDB1に存在する場合に、第1サービスへのログインを許可する。ユーザが第1サービスにログインすると、暗号資産の取引等の各種サービスを利用できる。ここでは、第1ユーザ情報が更新される場合の処理を説明する。
【0084】
ユーザ端末30は、ユーザがマイページ画面G5を表示させるための操作をすると、第1サーバ10との間で、マイページ画面G5を表示させるための処理を実行する(S2)。S2では、第1サーバ10は、第1データベースDB1を参照し、ログイン中のユーザの第1ユーザ情報を取得する。第1サーバ10は、当該取得された第1ユーザ情報に基づいて、マイページ画面G5をユーザ端末30に表示させる。
【0085】
ユーザ端末30は、ユーザがボタンB50を選択すると、第1サーバ10に対し、更新画面G6の表示要求を送信する(S3)。この表示要求には、更新対象の第1ユーザ情報の種類を識別可能な情報(即ち、どのボタンB50が選択されたかを識別可能な情報)が含まれているものとする。第1サーバ10は、更新画面G6の表示要求を受信すると(S4)、特定の第1ユーザ情報が更新されるか否かを判定する(S5)。S5では、第1サーバ10は、更新対象の第1ユーザ情報が氏名又は住所であるか否か(即ち、ボタンB50A,50Bが選択されたか否か)を判定する。
【0086】
特定の第1ユーザ情報が更新されると判定されない場合(S5:N)、第1サーバ10は、ユーザ端末30との間で更新処理を実行し(S6)、本処理は終了する。この場合、特定の第1ユーザ情報ではない他の第1ユーザ情報(例えば、電話番号)が更新されるので、本人確認は実行されない。第1サーバ10は、ユーザ端末30から、ユーザが入力した新たな他の第1ユーザ情報を取得して第1データベースDB1に格納する。
【0087】
S5において、特定の第1ユーザ情報が更新されると判定された場合(S5:Y)、第1サーバ10は、第1データベースDB1に格納されたユーザの本人確認情報に基づいて、依拠判定処理を実行する(S7)。第1サービスの本人確認が第2サービスに依拠して実行されたと判定されない場合(S7:N)、第1サーバ10は、ユーザ端末30との間で再度の本人確認を実行して第1ユーザ情報の更新処理を実行し(S8)、本処理は終了する。S8の処理の詳細は、後述の変形例3で説明する。
【0088】
S7において、第1サービスの本人確認が第2サービスに依拠して実行されたと判定された場合(S7:Y)、第1サーバ10は、ユーザ端末30との間で、更新画面G6を表示させるための処理を実行する(S9)。ユーザ端末30は、ユーザが入力フォームF60に新たな第1ユーザ情報を入力してボタンB61を選択すると、第1サーバ10に対し、ユーザが入力した新たな第1ユーザ情報を送信する(S10)。
【0089】
第1サーバ10は、新たな第1ユーザ情報を受信すると(S11)、第2サーバ20に対し、新たな第1ユーザ情報の比較処理を依頼する(S12)。S12では、ログイン中のユーザのユーザIDも送信される。第2サーバ20は、比較処理の依頼を受信すると(S13)、第2データベースDB2に基づいて、比較処理を実行する(S14)。S14では、第2サーバ20は、第2データベースDB2のうち、第1サーバ10から受信したユーザIDに関連付けられた第2ユーザ情報を取得して比較処理を実行する。
【0090】
図9に移り、第2サーバ20は、第1サーバ10に対し、S14における比較結果を示す第2サービス情報を送信する(S15)。第1サーバ10は、第2サービス情報を受信すると(S16)、当該受信した第2サービス情報に基づいて、新たな第1ユーザ情報と、第2ユーザ情報と、が一致するか否かを判定する(S17)。
【0091】
新たな第1ユーザ情報と、第2ユーザ情報と、が一致すると判定されない場合(S17:N)、第1サーバ10は、ユーザ端末30との間で第1提案画面G9を表示させるための処理を実行し(S18)、本処理は終了する。ユーザが第1提案画面G9のボタンB91を選択した場合には、第2サービスのマイページ画面G10から第2ユーザ情報が更新される。その後、図8及び図9の処理が再度実行された場合には、S17の判定処理が肯定されてS19以降の処理が実行される。
【0092】
S17において、新たな第1ユーザ情報と、第2ユーザ情報と、が一致すると判定された場合(S17:Y)、第1サーバ10は、第2サーバ20にユーザ端末30をリダイレクトさせ(S19)、第2サーバ20とユーザ端末30との間で、認証画面G7を表示させるための処理が実行される(S20)。第2サーバ20は、ユーザ端末30との間で認証処理を実行し(S21)、認証処理が成功したか否かを判定する(S22)。認証処理が失敗した場合(S22:失敗)、本処理は終了する。
【0093】
S22において、認証処理が成功した場合(S22:成功)、第2サーバ20は、第1サーバ10に対し、認証処理が成功したことを示す成功通知を送信する(S23)。第1サーバ10は、第2サーバ20から成功通知を受信すると(S24)、更新処理を実行する(S25)。第1サーバ10は、ユーザ端末30との間で更新完了画面G8を表示させるための処理を実行し(S26)、本処理は終了する。
【0094】
本実施形態のユーザ情報更新システム1は、第1サービスにおけるユーザの本人確認が第2サービスに依拠して実行されたと判定された場合に、第2サービスから取得された第2サービス情報に基づいて、更新処理を実行する。これにより、第1ユーザ情報の更新時に煩雑な本人確認が要求されないので、第1ユーザ情報の更新時におけるユーザの手間を軽減できる。ユーザの手間を軽減して第1ユーザ情報を更新するためには、第2サービスに依拠した本人確認を事前に済ませることが条件になるので(即ち、第2サービス側で本人確認を済ませる必要があるので)、悪意のある第三者が勝手に第1ユーザ情報を更新するといったことを防止してセキュリティを維持できる。第1サービスを提供する第1事業者のオペレーションを軽減することもできる。
【0095】
また、ユーザ情報更新システム1は、新たな第1ユーザ情報と、第2ユーザ情報と、が一致すると判定された場合に、更新処理を実行する。これにより、更新処理を実行するためには、新たな第1ユーザ情報と、第2ユーザ情報と、の一致が条件になるので、悪意のある第三者が勝手に第1ユーザ情報を更新するといったことを防止しやすくなり、セキュリティが高まる。例えば、第三者が何らかの形で他人になりすまして第1サービスにログインしただけでは、勝手に他人の第1ユーザ情報を更新できないので、セキュリティが高まる。第2サービスのユーザID及びパスワードが第1サービスとは異なる場合には、第三者は、このユーザID及びパスワードも盗む必要があり、これらを盗むのは困難なのでセキュリティが高まる。第2サービスで第2ユーザ情報を更新する場合に本人確認が要求される場合には、第三者は本人確認を成功できないので、セキュリティが高まる。
【0096】
また、ユーザ情報更新システム1は、複数の第1ユーザ情報のうち、特定の第1ユーザ情報の更新が指示されたか否かを判定する。ユーザ情報更新システム1は、新たな特定の第1ユーザ情報と、第2ユーザ情報と、が一致すると判定された場合に、更新処理を更新する。これにより、悪意のある第三者が勝手に更新すると大きな不利益が生じうる特定の第1ユーザ情報が更新される場合にのみ比較処理を実行することによって、他の第1ユーザ情報の更新時におけるユーザの利便性が高まる。第1サーバ10及び第2サーバ20からしても、悪意のある第三者が勝手に更新してもあまり不利益が生じない他の第1ユーザ情報が更新される場合についてまでも比較処理の依頼及び実行をする必要がなくなるので、第1サーバ10及び第2サーバ20の処理負荷を軽減できる。
【0097】
また、ユーザ情報更新システム1は、新たな第1ユーザ情報の一部と、第2ユーザ情報の一部と、が一致すると判定された場合に、更新処理を実行する。これにより、更新処理の実行のための条件が過度に厳しくなるといったことを防止できるので、セキュリティを維持しつつ、ユーザの利便性が高まる。例えば、ユーザが住所を更新する場合には、住所のうちの郵便番号の一致だけを条件にすれば、番地やマンション名の表記ゆれによって住所を更新できないといったことを防止できる。
【0098】
また、ユーザ情報更新システム1は、新たな第1ユーザ情報と、当該新たな第1ユーザ情報に対応する第2ユーザ情報と、が一致し、かつ、他の第1ユーザ情報と、当該他の第1ユーザ情報に対応する第2ユーザ情報と、が一致すると判定された場合に、更新処理を実行する。これにより、更新処理を実行するための条件が増えるので、悪意のある第三者が第1ユーザ情報を勝手に更新しにくくなり、セキュリティが高まる。
【0099】
また、ユーザ情報更新システム1は、第2サービスで実行された認証処理が成功し、かつ、新たな第1ユーザ情報と、第2ユーザ情報と、が一致すると判定された場合に、更新処理を実行する。これにより、更新処理を実行するためには、第2サービス側の認証処理を成功させる必要があるので、悪意のある第三者が第1ユーザ情報を勝手に更新しにくくなり、セキュリティが高まる。
【0100】
また、ユーザ情報更新システム1は、新たな第1ユーザ情報が入力された場合に、第2サービスにおける認証画面G7を、ユーザ端末30に表示させるための表示制御を実行する。ユーザ情報更新システム1は、更新処理が実行された場合に、第1サービスにおける更新完了画面G8を、ユーザ端末30に表示させる。これにより、認証処理を実行するために第2サーバ20にアクセスする一連の流れがシームレスになるので、ユーザの利便性が高まる。
【0101】
また、ユーザ情報更新システム1は、第2サービス情報が示す比較結果に基づいて、新たな第1ユーザ情報と、第2ユーザ情報と、が一致するか否かを判定する。これにより、第2サーバ20に比較処理を実行させることができるので、第1サーバ10の処理負荷が軽減する。第2サーバ20が比較処理を実行することにより、第2ユーザ情報がネットワークN上に送信されないので、第2ユーザ情報が漏洩しにくくなる。
【0102】
また、ユーザ情報更新システム1は、新たな第1ユーザ情報と、第2ユーザ情報と、が一致すると判定されない場合に、第2ユーザ情報の更新を提案するための第1提案画面G9をユーザ端末30に表示させる。これにより、第2ユーザ情報が古い可能性がある場合に、第2ユーザ情報の更新をユーザに促すことができる。ユーザからしても、第2ユーザ情報の更新を第1提案画面G9からシームレスに実行できるので、利便性が高まる。
【0103】
[5.変形例]
なお、本開示は、以上に説明した実施形態に限定されるものではない。本開示の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変更可能である。
【0104】
図10は、変形例における機能ブロックの一例を示す図である。第1更新要求部110、保持部111、第1再確認部112、第2再確認部113、第4表示制御部114、及び第2更新要求部115は、制御部11により実現される。
【0105】
[5-1.変形例1]
例えば、実施形態では、第1提案画面G9のボタンB91が選択された場合に、第2サービスのマイページ画面G10が表示部35に表示される場合を説明した。ユーザがマイページ画面G10に新たな第2ユーザ情報を入力することなく、ユーザが入力した新たな第1ユーザ情報を利用して、第2ユーザ情報が更新されてもよい。
【0106】
ユーザ情報更新システム1は、第1更新要求部110を含む。第1更新要求部110は、第1提案画面G9でユーザが第2ユーザ情報の更新に同意した場合に、新たな第1ユーザ情報に基づいて、第2サービスに対し、第2ユーザ情報の更新を要求する。この同意は、第1提案画面G9上で所定の操作をすることである。例えば、ボタンB91を選択することが同意することに相当する。
【0107】
第2ユーザ情報の更新の要求は、所定形式のデータが送信されることによって行われる。第1更新要求部110は、第2サーバ20に対し、ユーザが入力した新たな第1ユーザ情報を送信することによって、第2ユーザ情報の更新を要求する。この要求とともに、ユーザIDも送信されるものとする。第2サーバ20は、このユーザIDにより、どのユーザの第2ユーザ情報を更新すればよいかを特定できる。
【0108】
第2サービスでは、第2ユーザ情報の更新が要求された場合に、新たな第1ユーザ情報に基づいて、第2ユーザ情報が更新される。第2サーバ20は、第1サーバ10から第2ユーザ情報の更新の要求を受け付けると、第1サーバ10から受信した新たな第1ユーザ情報を、新たな第2ユーザ情報として取得する。第2サーバ20は、新たな第2ユーザ情報で、既存の第2ユーザ情報を上書きすることによって、第2ユーザ情報を更新する。
【0109】
変形例1のユーザ情報更新システム1では、第1提案画面でユーザが第2ユーザ情報の更新に同意した場合に、新たな第1ユーザ情報に基づいて、第2ユーザ情報が更新される。これにより、第2ユーザ情報を更新する場合のユーザの手間を軽減できる。
【0110】
[5-2.変形例2]
例えば、実施形態では、ユーザは、第2ユーザ情報が古かった場合に、第2サービスにログインして第2ユーザ情報を更新した後に、新たな第1ユーザ情報を再び入力する必要がある。変形例2では、ユーザが入力した新たな第1ユーザ情報を保持しておいて、ユーザが再入力しなくても済むようになっている。
【0111】
ユーザ情報更新システム1は、保持部111を含む。保持部111は、新たな第1ユーザ情報と、第2ユーザ情報と、が一致すると判定されない場合に、新たな第1ユーザ情報を保持する。保持とは、データ記憶部100に新たな第1ユーザ情報を記録することである。例えば、保持部111は、ユーザIDに関連付けて、新たな第1ユーザ情報を第1データベースDB1に格納する。新たな第1ユーザ情報は、第1データベースDB1以外の部分に保持されてもよい。
【0112】
更新部106は、第2サービスで第2ユーザ情報が更新された場合に、新たな第1ユーザ情報と、新たな第2ユーザ情報と、が一致するか否かを判定する。この判定処理は、実施形態と同様にして実行される。ただし、新たな第1ユーザ情報の再入力の必要がないので、保持部111により保持された新たな第1ユーザ情報が判定処理で利用される。更新部106は、新たな第1ユーザ情報と、新たな第2ユーザ情報と、が一致すると判定された場合に、保持された第1ユーザ情報に基づいて、更新処理を実行する。更新部106は、ユーザが再び第1サーバ10にアクセスした場合に上記の判定処理と更新処理を実行してもよいし、ユーザが第1サーバ10にアクセスしなくても、自動的に上記の判定処理と更新処理を実行してもよい。
【0113】
変形例2のユーザ情報更新システム1は、新たな第1ユーザ情報と、第2ユーザ情報と、が一致すると判定されない場合に、新たな第1ユーザ情報を保持する。これにより。ユーザが新たな第1ユーザ情報を再入力する必要がなくなるので、ユーザの利便性が高まる。
【0114】
[5-3.変形例3]
例えば、新たな第1ユーザ情報と、第2ユーザ情報と、が一致すると判定されない場合には、第1サービスにおける再度の本人確認が実行されてもよい。この場合、第2サービスに依拠した本人確認が実行されてもよいが、変形例3では、第1サービス独自の本人確認が実行されるものとする。この本人確認が種々の手法を利用可能な点については、実施形態で説明した通りである。
【0115】
ユーザ情報更新システム1は、第1再確認部112を含む。第1再確認部112は、新たな第1ユーザ情報と、第2ユーザ情報と、が一致すると判定されない場合に、第1サービスにおける再度の本人確認を実行する。例えば、第1再確認部112は、ユーザに対し、本人確認書類の撮影を要求し、ユーザ端末30から取得された画像を解析することによって、再度の本人確認を実行する。例えば、個人番号カードのように、ICチップが搭載された本人確認書類の場合には、ユーザ端末30は、近距離無線通信を利用して、ICチップから本人確認に必要な情報を取得してもよい。第1再確認部112は、近距離無線通信を利用して取得された情報に基づいて、再度の本人確認を実行してもよい。
【0116】
更新部106は、再度の本人確認が成功した場合に、更新処理を実行する。変形例3では、第2サービスに古い第2ユーザ情報が登録されていたとしても、第1サービス側で本人確認が取れた場合には、更新部106は、更新処理を実行する。
【0117】
変形例3のユーザ情報更新システム1は、新たな第1ユーザ情報と、第2ユーザ情報と、が一致すると判定されない場合に、第1サービスにおける再度の本人確認を実行する。ユーザ情報更新システム1は、再度の本人確認が成功した場合に、更新処理を実行する。これにより、ユーザが第2サービスにログインして第2ユーザ情報を更新しなくても、第1サービス側で実行された本人確認によって更新処理を実行できるので、ユーザの利便性が高まる。
【0118】
[5-4.変形例4]
例えば、実施形態で説明したように、第1サービスでは、第2サービスに依拠しない本人確認も可能である。第2サービスの銀行口座を保有するユーザだったとしても、第2サービスに依拠しない本人確認が実行されてもよい。この場合、ユーザが第1ユーザ情報を更新するためには、再度の本人確認が実行されるようにしてもよい。
【0119】
ユーザ情報更新システムは、第2再確認部113を含む。第2再確認部113は、第2サービスに依拠しない本人確認が実行された場合には、更新処理を実行する際に、第1サービスにおける再度の本人確認を実行する。第2再確認部113の処理は、第2サービスに依拠しない本人確認が実行されたユーザが対象になる点で、変形例3の第1再確認部112の処理とは異なるが、他の点については同様である。更新部106は、再度の本人確認が成功した場合に、更新処理を実行する。第1再確認部112ではなく第2再確認部113による本人確認が更新処理の条件になる点で変形例3とは異なるが、他の点については同様である。
【0120】
変形例4のユーザ情報更新システム1は、第2サービスに依拠しない本人確認が実行された場合には、更新処理を実行する際に、第1サービスにおける再度の本人確認を実行する。ユーザ情報更新システム1は、再度の本人確認が成功した場合に、更新処理を実行する。これにより、第1サービス側だけの処理を利用したとしても、セキュリティを維持しつつ、ユーザの利便性が高まるような更新処理を実行できる。
【0121】
[5-5.変形例5]
例えば、第1サービスでは、第2サービスに依拠しない本人確認が実行された後に、第2サービスに依拠した本人確認を実行可能であってもよい。例えば、第1サービスの利用開始時には第2サービスを利用していなかったユーザが、第1サービスの利用開始後に、第2サービスの利用を開始したとする。この場合、ユーザは、第2サービスに依拠した本人確認を、事後的に実行できるようにしてもよい。この事後的な本人確認の流れは、第1サービスの利用開始時における本人確認の流れと同様であってよい。
【0122】
更新部106は、第2サービスに依拠しない本人確認が実行された後に、第2サービスに依拠した本人確認が実行された場合には、再度の本人確認を要することなく、更新処理を実行可能である。この場合、更新部106は、変形例3又は変形例4のような第1サービス独自の本人確認を実行することなく、実施形態で説明した流れと同様にして、更新処理を実行すればよい。
【0123】
変形例5のユーザ情報更新システム1は、第2サービスに依拠しない本人確認が実行された後に、第2サービスに依拠した本人確認が実行された場合には、再度の本人確認を要することなく、更新処理を実行可能である。これにより、第2サービスに依拠した本人確認を事後的に実行したユーザの利便性が高まる。
【0124】
[5-6.変形例6]
例えば、第1サービスでは、複数の第2サービスの中から選択された第2サービスに依拠した本人確認を実行可能であってもよい。変形例6では、第1サービスの本人確認で依拠可能な第2サービスとして、実施形態で説明した銀行の金融サービス以外に、証券会社の金融サービスと、通信会社の通信サービスと、が存在するものとする。第2サービスの数は、変形例6のような3つに限られず、任意の数であってよい。例えば、第2サービスは、2つ又は4つ以上であってもよい。
【0125】
個々の第2サービスに依拠した本人確認の流れ自体は、実施形態で説明した流れと同様であってよい。複数の第2サービスのうちのどの第2サービスに依拠するかは、ユーザが選択してもよいし、予め定められた優先順位に基づいて決定されてもよい。更新部106は、選択された第2サービスから取得された第2サービス情報に基づいて、更新処理を実行する。第2サービスが複数存在するという点で実施形態とは異なるが、第1サービスの本人確認で依拠した第2サービスから第2サービス情報を取得して更新処理を実行する流れ自体は、実施形態と同様である。
【0126】
変形例6のユーザ情報更新システム1は、複数の第2サービスの中から選択された第2サービスから取得された第2サービス情報に基づいて、更新処理を実行する。これにより、第1サービスにおける本人確認を依拠する場合の柔軟性が高まる。
【0127】
[5-7.変形例7]
例えば、変形例6において、銀行の金融サービスである第2サービスに依拠して、第1サービスの本人確認が行われたとする。ユーザが第1ユーザ情報を更新した場合に、他の第2サービスに登録された第2ユーザ情報が古い可能性があるので、ユーザに対し、他の第2サービスの第2ユーザ情報の更新が促されてもよい。
【0128】
ユーザ情報更新システムは、第4表示制御部114を含む。第4表示制御部114は、新たな第1ユーザ情報と、選択された第2サービスの第2ユーザ情報と、が一致し、かつ、新たな第1ユーザ情報と、他の第2サービスに登録されたユーザの第2ユーザ情報と、が一致しない場合には、当該他の第2サービスの当該第2ユーザ情報の更新を提案するための第2提案画面を、ユーザ端末30に表示させる。第2提案画面の図示は省略するが、他の第2サービスの第2ユーザ情報の更新が提案される点で第1提案画面G9と異なり、他の点については同様である。第2提案画面には、他の第2サービスへのリンクが含まれるものとする。
【0129】
変形例7のユーザ情報更新システム1は、ユーザ端末30に第2提案画面を表示させる。これにより、ユーザが他の第2サービスの第2ユーザ情報を更新しやすくなるので、ユーザの利便性が高まる。
【0130】
[5-8.変形例8]
例えば、第2サービス情報は、第2サービスで第2ユーザ情報が更新された場合に第2サービスから取得された新たな第2ユーザ情報であってもよい。例えば、第2サーバ20は、第1サーバ10に対し、更新後の第2ユーザ情報を送信する。第1サーバ10は、第2サービスにおけるユーザIDを記憶するものとする。このため、第1サーバ10は、第1サービスのどのユーザと、第2サービスのどのユーザと、が同じであるかを特定できるようになっている。
【0131】
第2サーバ20から第1サーバ10への第2ユーザ情報の送信は、任意のタイミングで行われるようにすればよい。例えば、第2サービスで第2ユーザ情報が更新された場合に、その都度第2サーバ20から第1サーバ10に対し、第2ユーザ情報が送信されてもよい。例えば、夜間バッチ等の処理により、その日に第2ユーザ情報を更新したユーザのリストが第2サーバ20から第1サーバ10に送信されてよい。
【0132】
他にも例えば、ユーザが第2ユーザ情報を更新したタイミングで、第1ユーザ情報を更新するか否かを問い合わせて、ユーザが第1ユーザ情報を更新するための操作をした場合に、第2サーバ20から第1サーバ10に第2ユーザ情報が送信されてもよい。この場合、ユーザに対し、第1サービスにおける認証処理が実行されてもよい。この認証処理は、第1サービス側で記憶された認証情報を利用した認証処理であってよく、例えば、ワンタイムパスワード認証、取引口座の暗証番号認証、又は生体認証であってもよい。
【0133】
更新部106は、新たな第2ユーザ情報に基づいて、更新処理を実行する。更新部106は、新たな第2ユーザ情報を新たな第1ユーザ情報として取得し、更新処理を実行する。例えば、更新部106は、ユーザに確認することなく、自動的に更新処理を実行してもよいし、ユーザが第1サービスにログインしたタイミング又は第2ユーザ情報が更新されたタイミング等において、更新処理を実行するか否かをユーザに問い合わせたうえで、更新処理を実行してもよい。
【0134】
変形例8のユーザ情報更新システム1は、第2サービス情報は、第2サービスで第2ユーザ情報が更新された場合に第2サービスから取得された新たな第2ユーザ情報である。これにより、第1ユーザ情報の更新処理を自動化できるので、ユーザの利便性が高まる。第2サービスで第2ユーザ情報が更新される場合に第2サービス側で本人確認が行われる場合には、悪意のある第三者は、第2サービス側の本人確認を成功させることができないので、セキュリティを高めつつ、ユーザの利便性も高めることができる。
【0135】
[5-9.変形例9]
例えば、第1サービスの他にも、第2サービスに依拠した本人確認が可能な第3サービスが存在してもよい。第3サービスにおける本人確認の流れは、第1サービスと同様であってよい。この場合、ユーザが第1ユーザ情報を更新したとすると、第3サービスに登録された第3ユーザ情報も更新が必要と思われる。
【0136】
このため、ユーザが第1ユーザ情報を更新した場合に、第3サービスに対し、第3ユーザ情報の更新が要求されてもよい。第3サービスは、第1サービス及び第2サービスとは異なるサービスである。第3サービスは、第1サービス及び第2サービスの説明で例示した任意のサービスであってよい。第3ユーザ情報は、第3サービスに登録されたユーザ情報という点で第1ユーザ情報及び第2ユーザ情報とは異なるが、他の点については同様である。
【0137】
ユーザ情報更新システムは、第2更新要求部115を含む。第2更新要求部115は、更新処理が実行された場合に、新たな第1ユーザ情報に基づいて、第2サービスに依拠した本人確認が可能な第3サービスに対し、当該第3サービスに登録されたユーザの第3ユーザ情報の更新を要求する。この要求は、第3サービスに対するという点で、変形例1で説明した第1更新要求部110とは異なるが、他の点については、同様である。
【0138】
変形例9のユーザ情報更新システム1は、更新処理が実行された場合に、新たな第1ユーザ情報に基づいて、第2サービスに依拠した本人確認が可能な第3サービスに対し、当該第3サービスに登録されたユーザの第3ユーザ情報の更新を要求する。これにより、ユーザが第3ユーザ情報を更新する手間を軽減できる。
【0139】
[5-10.その他の変形例]
例えば、上記説明した変形例を組み合わせてもよい。
【0140】
例えば、第1サーバ10で実現されるものとして説明した機能は、第2サーバ20又は他のサーバコンピュータで実現されてもよい。第2サーバ20で実現されるものとして説明した機能は、第1サーバ10又は他のサーバコンピュータで実現されてもよい。例えば、第1サーバ10又は第2サーバ20で実現されるものとして説明した機能は、複数のコンピュータで分担されてもよい。各機能は、少なくとも1つのコンピュータで実現されるようにすればよい。
【0141】
[6.付記]
例えば、ユーザ情報更新システム1は、下記のような構成も可能である。
【0142】
(1)
第1サービスに、ユーザの第1ユーザ情報を登録する登録部と、
前記第1サービスにおける前記ユーザの本人確認が、前記ユーザが本人確認を済ませた第2サービスに依拠して実行されたか否かを判定する依拠判定部と、
前記第1サービスにおける前記ユーザの本人確認が前記第2サービスに依拠して実行されたと判定された場合に、前記第2サービスから取得された第2サービス情報に基づいて、前記第1ユーザ情報に関する更新処理を実行する更新部と、
を含むユーザ情報更新システム。
(2)
前記ユーザ情報更新システムは、前記ユーザにより入力された新たな前記第1ユーザ情報を取得する第1ユーザ情報取得部を更に含み、
前記更新部は、
前記第2サービス情報に基づいて、前記新たな第1ユーザ情報と、前記第2サービスに登録された前記ユーザの第2ユーザ情報と、が一致するか否かを判定し、
前記新たな第1ユーザ情報と、前記第2ユーザ情報と、が一致すると判定された場合に、前記更新処理を実行する、
(1)に記載のユーザ情報更新システム。
(3)
前記登録部は、前記第1サービスに、複数の前記第1ユーザ情報を登録し、
前記ユーザ情報更新システムは、前記複数の第1ユーザ情報のうち、特定の第1ユーザ情報の更新が指示されたか否かを判定する指示判定部を更に含み、
前記更新部は、
前記特定の第1ユーザ情報の更新が指示されたと判定された場合に、新たな前記特定の第1ユーザ情報と、前記第2ユーザ情報と、が一致するか否かを判定し、
前記新たな特定の第1ユーザ情報と、前記第2ユーザ情報と、が一致すると判定された場合に、前記更新処理を更新する、
(2)に記載のユーザ情報更新システム。
(4)
前記更新部は、
前記新たな第1ユーザ情報の一部と、前記第2ユーザ情報の一部と、が一致するか否かを判定し、
前記新たな第1ユーザ情報の一部と、前記第2ユーザ情報の一部と、が一致すると判定された場合に、前記更新処理を実行する、
請求項(2)又は(3)に記載のユーザ情報更新システム。
(5)
前記登録部は、前記第1サービスに、複数の前記第1ユーザ情報を登録し、
前記第2サービスには、前記複数の第1ユーザ情報に対応する複数の前記第2ユーザ情報が登録され、
前記更新部は、
前記新たな第1ユーザ情報と、当該新たな第1ユーザ情報に対応する前記第2ユーザ情報と、が一致し、かつ、他の前記第1ユーザ情報と、当該他の第1ユーザ情報に対応する前記第2ユーザ情報と、が一致するか否かを判定し、
前記新たな第1ユーザ情報と、当該新たな第1ユーザ情報に対応する前記第2ユーザ情報と、が一致し、かつ、他の前記第1ユーザ情報と、当該他の第1ユーザ情報に対応する前記第2ユーザ情報と、が一致すると判定された場合に、前記更新処理を実行する、
(2)~(4)の何れかに記載のユーザ情報更新システム。
(6)
前記第2サービスでは、前記新たな第1ユーザ情報が入力された場合に、前記ユーザに関する認証処理が実行され、
前記更新部は、前記第2サービスで実行された前記認証処理が成功し、かつ、前記新たな第1ユーザ情報と、前記第2ユーザ情報と、が一致すると判定された場合に、前記更新処理を実行する、
(2)~(5)の何れかに記載のユーザ情報更新システム。
(7)
前記ユーザ情報更新システムは、
前記新たな第1ユーザ情報が入力された場合に、前記第2サービスにおける認証画面を、前記ユーザのユーザ端末に表示させるための表示制御を実行する第1表示制御部と、
前記更新処理が実行された場合に、前記第1サービスにおける更新完了画面を、前記ユーザ端末に表示させる第2表示制御部と、
を更に含む(6)に記載のユーザ情報更新システム。
(8)
前記ユーザ情報更新システムは、前記新たな第1ユーザ情報が入力された場合に、前記第2サービスに対し、前記新たな第1ユーザ情報と、前記第2ユーザ情報と、の比較を要求する比較要求部を更に含み、
前記第2サービス情報は、前記新たな第1ユーザ情報と、前記第2ユーザ情報と、の比較結果を示し、
前記更新部は、前記第2サービス情報が示す前記比較結果に基づいて、前記新たな第1ユーザ情報と、前記第2ユーザ情報と、が一致するか否かを判定する、
請求項(2)~(7)の何れかに記載のユーザ情報更新システム。
(9)
前記ユーザ情報更新システムは、前記新たな第1ユーザ情報と、前記第2ユーザ情報と、が一致すると判定されない場合に、前記第2ユーザ情報の更新を提案するための第1提案画面を、前記ユーザのユーザ端末に表示させる第3表示制御部を更に含む、
(2)~(8)の何れかに記載のユーザ情報更新システム。
(10)
前記ユーザ情報更新システムは、前記第1提案画面で前記ユーザが前記第2ユーザ情報の更新に同意した場合に、前記新たな第1ユーザ情報に基づいて、前記第2サービスに対し、前記第2ユーザ情報の更新を要求する第1更新要求部を更に含み、
前記第2サービスでは、前記第2ユーザ情報の更新が要求された場合に、前記新たな第1ユーザ情報に基づいて、前記第2ユーザ情報が更新される、
(9)に記載のユーザ情報更新システム。
(11)
前記ユーザ情報更新システムは、前記新たな第1ユーザ情報と、前記第2ユーザ情報と、が一致すると判定されない場合に、前記新たな第1ユーザ情報を保持する保持部を更に含み、
前記更新部は、
前記第2サービスで前記第2ユーザ情報が更新された場合に、前記新たな第1ユーザ情報と、新たな前記第2ユーザ情報と、が一致するか否かを判定し、
前記新たな第1ユーザ情報と、前記新たな第2ユーザ情報と、が一致すると判定された場合に、前記保持された第1ユーザ情報に基づいて、前記更新処理を実行する、
(2)~(10)の何れかに記載のユーザ情報更新システム。
(12)
前記ユーザ情報更新システムは、前記新たな第1ユーザ情報と、前記第2ユーザ情報と、が一致すると判定されない場合に、前記第1サービスにおける再度の本人確認を実行する第1再確認部を更に含み、
前記更新部は、前記再度の本人確認が成功した場合に、前記更新処理を実行する、
(2)~(11)の何れかに記載のユーザ情報更新システム。
(13)
前記第1サービスでは、前記第2サービスに依拠しない本人確認も可能であり、
前記ユーザ情報更新システムは、前記第2サービスに依拠しない本人確認が実行された場合には、前記更新処理を実行する際に、前記第1サービスにおける再度の本人確認を実行する第2再確認部を更に含み、
前記更新部は、前記再度の本人確認が成功した場合に、前記更新処理を実行する、
(1)~(12)の何れかに記載のユーザ情報更新システム。
(14)
前記第1サービスでは、前記第2サービスに依拠しない本人確認が実行された後に、前記第2サービスに依拠した本人確認を実行可能であり、
前記更新部は、前記第2サービスに依拠しない本人確認が実行された後に、前記第2サービスに依拠した本人確認が実行された場合には、前記再度の本人確認を要することなく、前記更新処理を実行可能である、
(13)に記載のユーザ情報更新システム。
(15)
前記第1サービスでは、複数の前記第2サービスの中から選択された前記第2サービスに依拠した本人確認を実行可能であり、
前記更新部は、前記選択された第2サービスから取得された前記第2サービス情報に基づいて、前記更新処理を実行する、
(1)~(14)の何れかに記載のユーザ情報更新システム。
(16)
前記ユーザ情報更新システムは、前記新たな第1ユーザ情報と、前記選択された第2サービスの前記第2ユーザ情報と、が一致し、かつ、前記新たな第1ユーザ情報と、他の前記第2サービスに登録された前記ユーザの前記第2ユーザ情報と、が一致しない場合には、当該他の第2サービスの当該第2ユーザ情報の更新を提案するための第2提案画面を、前記ユーザのユーザ端末に表示させる第4表示制御部を更に含む、
(15)に記載のユーザ情報更新システム。
(17)
前記第2サービス情報は、前記第2サービスで前記第2ユーザ情報が更新された場合に前記第2サービスから取得された新たな前記第2ユーザ情報であり、
前記更新部は、前記新たな第2ユーザ情報に基づいて、前記更新処理を実行する、
(1)~(16)の何れかに記載のユーザ情報更新システム。
(18)
前記ユーザ情報更新システムは、前記更新処理が実行された場合に、前記新たな第1ユーザ情報に基づいて、前記第2サービスに依拠した本人確認が可能な第3サービスに対し、当該第3サービスに登録された前記ユーザの第3ユーザ情報の更新を要求する第2更新要求部を更に含む、
(1)~(17)の何れかに記載のユーザ情報更新システム。
【符号の説明】
【0143】
1 ユーザ情報更新システム、N ネットワーク、10 第1サーバ、11,21,31 制御部、12,22,32 記憶部、13,23,33 通信部、20 第2サーバ、30 ユーザ端末、34 操作部、35 表示部、G1 ログイン画面、G2 登録画面、G3 本人確認画面、G4 申込完了画面、G5 マイページ画面、G6 更新画面、G7 認証画面、G8 更新完了画面、G9 第1提案画面G9 マイページ画面、100 データ記憶部、101 登録部、102 第1ユーザ情報取得部、103 指示判定部、104 依拠判定部、105 比較要求部、106 更新部、107 第1表示制御部、108 第2表示制御部、109 第3表示制御部、110 第1更新要求部、111 保持部、112 第1再確認部、113 第2再確認部、114 第4表示制御部、115 第2更新要求部、200 データ記憶部、201 認証部、202 比較部、300 データ記憶部、301 表示制御部、302 操作受付部、B12,B13,B30,B50,B50A,B50B,B61,B72,B91 ボタン、F10,F20,F60,F70 入力フォーム、M90 メッセージ。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【手続補正書】
【提出日】2023-08-10
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1サービスに、ユーザの第1ユーザ情報を登録する登録部と、
前記第1サービスにおける前記ユーザの本人確認が、前記ユーザが本人確認を済ませた第2サービスに依拠して実行されたか否かを判定する依拠判定部と、
前記第1サービスにおける前記ユーザの本人確認が前記第2サービスに依拠して実行されたと判定された場合に、前記第2サービスから取得された第2サービス情報に基づいて、前記第1ユーザ情報に関する更新処理を実行する更新部と、
を含むユーザ情報更新システム。
【請求項2】
前記ユーザ情報更新システムは、前記ユーザにより入力された新たな前記第1ユーザ情報を取得する第1ユーザ情報取得部を更に含み、
前記更新部は、
前記第2サービス情報に基づいて、前記新たな第1ユーザ情報と、前記第2サービスに登録された前記ユーザの第2ユーザ情報と、が一致するか否かを判定し、
前記新たな第1ユーザ情報と、前記第2ユーザ情報と、が一致すると判定された場合に、前記更新処理を実行する、
請求項1に記載のユーザ情報更新システム。
【請求項3】
前記登録部は、前記第1サービスに、複数の前記第1ユーザ情報を登録し、
前記ユーザ情報更新システムは、前記複数の第1ユーザ情報のうち、特定の第1ユーザ情報の更新が指示されたか否かを判定する指示判定部を更に含み、
前記更新部は、
前記特定の第1ユーザ情報の更新が指示されたと判定された場合に、新たな前記特定の第1ユーザ情報と、前記第2ユーザ情報と、が一致するか否かを判定し、
前記新たな特定の第1ユーザ情報と、前記第2ユーザ情報と、が一致すると判定された場合に、前記更新処理を更新する、
請求項2に記載のユーザ情報更新システム。
【請求項4】
前記更新部は、
前記新たな第1ユーザ情報の一部と、前記第2ユーザ情報の一部と、が一致するか否かを判定し、
前記新たな第1ユーザ情報の一部と、前記第2ユーザ情報の一部と、が一致すると判定された場合に、前記更新処理を実行する、
請求項2又は3に記載のユーザ情報更新システム。
【請求項5】
前記登録部は、前記第1サービスに、複数の前記第1ユーザ情報を登録し、
前記第2サービスには、前記複数の第1ユーザ情報に対応する複数の前記第2ユーザ情報が登録され、
前記更新部は、
前記新たな第1ユーザ情報と、当該新たな第1ユーザ情報に対応する前記第2ユーザ情報と、が一致し、かつ、他の前記第1ユーザ情報と、当該他の第1ユーザ情報に対応する前記第2ユーザ情報と、が一致するか否かを判定し、
前記新たな第1ユーザ情報と、当該新たな第1ユーザ情報に対応する前記第2ユーザ情報と、が一致し、かつ、他の前記第1ユーザ情報と、当該他の第1ユーザ情報に対応する前記第2ユーザ情報と、が一致すると判定された場合に、前記更新処理を実行する、
請求項2又は3に記載のユーザ情報更新システム。
【請求項6】
前記第2サービスでは、前記新たな第1ユーザ情報が入力された場合に、前記ユーザに関する認証処理が実行され、
前記更新部は、前記第2サービスで実行された前記認証処理が成功し、かつ、前記新たな第1ユーザ情報と、前記第2ユーザ情報と、が一致すると判定された場合に、前記更新処理を実行する、
請求項2又は3に記載のユーザ情報更新システム。
【請求項7】
前記ユーザ情報更新システムは、
前記新たな第1ユーザ情報が入力された場合に、前記第2サービスにおける認証画面を、前記ユーザのユーザ端末に表示させるための表示制御を実行する第1表示制御部と、
前記更新処理が実行された場合に、前記第1サービスにおける更新完了画面を、前記ユーザ端末に表示させる第2表示制御部と、
を更に含む請求項6に記載のユーザ情報更新システム。
【請求項8】
前記ユーザ情報更新システムは、前記新たな第1ユーザ情報が入力された場合に、前記第2サービスに対し、前記新たな第1ユーザ情報と、前記第2ユーザ情報と、の比較を要求する比較要求部を更に含み、
前記第2サービス情報は、前記新たな第1ユーザ情報と、前記第2ユーザ情報と、の比較結果を示し、
前記更新部は、前記第2サービス情報が示す前記比較結果に基づいて、前記新たな第1ユーザ情報と、前記第2ユーザ情報と、が一致するか否かを判定する、
請求項2又は3に記載のユーザ情報更新システム。
【請求項9】
前記ユーザ情報更新システムは、前記新たな第1ユーザ情報と、前記第2ユーザ情報と、が一致すると判定されない場合に、前記第2ユーザ情報の更新を提案するための第1提案画面を、前記ユーザのユーザ端末に表示させる第3表示制御部を更に含む、
請求項2又は3に記載のユーザ情報更新システム。
【請求項10】
前記ユーザ情報更新システムは、前記第1提案画面で前記ユーザが前記第2ユーザ情報の更新に同意した場合に、前記新たな第1ユーザ情報に基づいて、前記第2サービスに対し、前記第2ユーザ情報の更新を要求する第1更新要求部を更に含み、
前記第2サービスでは、前記第2ユーザ情報の更新が要求された場合に、前記新たな第1ユーザ情報に基づいて、前記第2ユーザ情報が更新される、
請求項9に記載のユーザ情報更新システム。
【請求項11】
前記ユーザ情報更新システムは、前記新たな第1ユーザ情報と、前記第2ユーザ情報と、が一致すると判定されない場合に、前記新たな第1ユーザ情報を保持する保持部を更に含み、
前記更新部は、
前記第2サービスで前記第2ユーザ情報が更新された場合に、前記新たな第1ユーザ情報と、新たな前記第2ユーザ情報と、が一致するか否かを判定し、
前記新たな第1ユーザ情報と、前記新たな第2ユーザ情報と、が一致すると判定された場合に、前記保持された第1ユーザ情報に基づいて、前記更新処理を実行する、
請求項2又は3に記載のユーザ情報更新システム。
【請求項12】
前記ユーザ情報更新システムは、前記新たな第1ユーザ情報と、前記第2ユーザ情報と、が一致すると判定されない場合に、前記第1サービスにおける再度の本人確認を実行する第1再確認部を更に含み、
前記更新部は、前記再度の本人確認が成功した場合に、前記更新処理を実行する、
請求項2又は3に記載のユーザ情報更新システム。
【請求項13】
前記第1サービスでは、前記第2サービスに依拠しない本人確認も可能であり、
前記ユーザ情報更新システムは、前記第2サービスに依拠しない本人確認が実行された場合には、前記更新処理を実行する際に、前記第1サービスにおける再度の本人確認を実行する第2再確認部を更に含み、
前記更新部は、前記再度の本人確認が成功した場合に、前記更新処理を実行する、
請求項1~3の何れかに記載のユーザ情報更新システム。
【請求項14】
前記第1サービスでは、前記第2サービスに依拠しない本人確認が実行された後に、前記第2サービスに依拠した本人確認を実行可能であり、
前記更新部は、前記第2サービスに依拠しない本人確認が実行された後に、前記第2サービスに依拠した本人確認が実行された場合には、前記再度の本人確認を要することなく、前記更新処理を実行可能である、
請求項13に記載のユーザ情報更新システム。
【請求項15】
前記第1サービスでは、複数の前記第2サービスの中から選択された前記第2サービスに依拠した本人確認を実行可能であり、
前記更新部は、前記選択された第2サービスから取得された前記第2サービス情報に基づいて、前記更新処理を実行する、
請求項1~3の何れかに記載のユーザ情報更新システム。
【請求項16】
前記ユーザ情報更新システムは、前記新たな第1ユーザ情報と、前記選択された第2サービスの前記第2ユーザ情報と、が一致し、かつ、前記新たな第1ユーザ情報と、他の前記第2サービスに登録された前記ユーザの前記第2ユーザ情報と、が一致しない場合には、当該他の第2サービスの当該第2ユーザ情報の更新を提案するための第2提案画面を、前記ユーザのユーザ端末に表示させる第4表示制御部を更に含む、
請求項2又は3に記載のユーザ情報更新システム。
【請求項17】
前記第2サービス情報は、前記第2サービスで前記第2ユーザ情報が更新された場合に前記第2サービスから取得された新たな前記第2ユーザ情報であり、
前記更新部は、前記新たな第2ユーザ情報に基づいて、前記更新処理を実行する、
請求項2又は3に記載のユーザ情報更新システム。
【請求項18】
前記ユーザ情報更新システムは、前記更新処理が実行された場合に、前記新たな第1ユーザ情報に基づいて、前記第2サービスに依拠した本人確認が可能な第3サービスに対し、当該第3サービスに登録された前記ユーザの第3ユーザ情報の更新を要求する第2更新要求部を更に含む、
請求項2又は3に記載のユーザ情報更新システム。
【請求項19】
コンピュータが、
第1サービスに、ユーザの第1ユーザ情報を登録する登録ステップと、
前記第1サービスにおける前記ユーザの本人確認が、前記ユーザが本人確認を済ませた第2サービスに依拠して実行されたか否かを判定する依拠判定ステップと、
前記第1サービスにおける前記ユーザの本人確認が前記第2サービスに依拠して実行されたと判定された場合に、前記第2サービスから取得された第2サービス情報に基づいて、前記第1ユーザ情報に関する更新処理を実行する更新ステップと、
実行するユーザ情報更新方法。
【請求項20】
第1サービスに、ユーザの第1ユーザ情報を登録する登録部、
前記第1サービスにおける前記ユーザの本人確認が、前記ユーザが本人確認を済ませた第2サービスに依拠して実行されたか否かを判定する依拠判定部、
前記第1サービスにおける前記ユーザの本人確認が前記第2サービスに依拠して実行されたと判定された場合に、前記第2サービスから取得された第2サービス情報に基づいて、前記第1ユーザ情報に関する更新処理を実行する更新部、
としてコンピュータを機能させるためのプログラム。