(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023001611
(43)【公開日】2023-01-06
(54)【発明の名称】タイマー装置およびタイマー装置を備えた暖房装置
(51)【国際特許分類】
F24H 9/20 20220101AFI20221226BHJP
F24C 7/04 20210101ALI20221226BHJP
F24H 15/00 20220101ALI20221226BHJP
G04F 3/06 20060101ALI20221226BHJP
G04G 15/00 20060101ALI20221226BHJP
【FI】
F24H9/20 J
F24C7/04 301D
F24H3/02 301
G04F3/06 E
G04G15/00 P
【審査請求】未請求
【請求項の数】18
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021102438
(22)【出願日】2021-06-21
(71)【出願人】
【識別番号】503421519
【氏名又は名称】ユーレックス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100087000
【弁理士】
【氏名又は名称】上島 淳一
(72)【発明者】
【氏名】関塚 健一郎
【テーマコード(参考)】
2F002
2F081
3L028
3L087
【Fターム(参考)】
2F002EE05
2F002EE06
2F002FA32
2F002GC04
2F081CC01
2F081CC12
2F081CC13
3L028EB04
3L028EC03
3L028FC02
3L028FC03
3L087AA11
3L087BB05
3L087BC09
3L087DA24
(57)【要約】
【課題】使用者に対して表示部の視認性を向上させるとともに、それにより使用者が所望の状態を設定する際の操作性を向上させる。
【解決手段】一日24時間を複数に分割した各時間帯のそれぞれにおいて機器の運転条件を設定し、機器を各時間帯において設定した運転条件に基づいて制御するタイマー装置において、一日24時間を複数に分割した各時間帯毎に機器の運転条件を設定する運転条件設定手段と、運転条件設定手段により設定された運転条件を各時間帯毎に記憶する記憶手段と、記憶手段に記憶された各時間帯毎の運転条件に基づいて、各時間帯毎に機器を制御する制御手段と、一日24時間にわたって各時間帯と運転条件との対応関係をグラフ表示する表示手段とを有する。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一日24時間を複数に分割した各時間帯のそれぞれにおいて機器の運転条件を設定し、前記機器を前記各時間帯において設定した前記運転条件に基づいて制御するタイマー装置において、
一日24時間を複数に分割した各時間帯毎に機器の運転条件を設定する運転条件設定手段と、
前記運転条件設定手段により設定された前記運転条件を前記各時間帯毎に記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された前記各時間帯毎の前記運転条件に基づいて、前記各時間帯毎に前記機器を制御する制御手段と、
一日24時間にわたって前記各時間帯と前記運転条件との対応関係をグラフ表示する表示手段と
を有することを特徴とするタイマー装置。
【請求項2】
請求項1に記載のタイマー装置において、
前記表示手段におけるグラフ表示は、交差する一方の軸に前記各時間帯を示す目盛をとり、かつ、交差する他方の軸に前記運転条件を示す目盛をとり、前記各時間帯と前記運転条件との対応関係を棒グラフ状に表示する
ことを特徴とするタイマー装置。
【請求項3】
請求項1に記載のタイマー装置において、
前記表示手段におけるグラフ表示は、交差する一方の軸に前記各時間帯を示す目盛をとり、かつ、交差する他方の軸に前記運転条件を示す目盛をとり、前記各時間帯と前記運転条件との対応関係を折れ線グラフ状に表示する
ことを特徴とするタイマー装置。
【請求項4】
請求項1、2または3のいずれか1項に記載のタイマー装置において、
前記表示手段は、一日24時間を一括して表示する
ことを特徴とするタイマー装置。
【請求項5】
請求項1、2または3のいずれか1項に記載のタイマー装置において、
前記表示手段は、一日24時間を12時間毎に二分割し、前記二分割した12時間分のいずれか一方を一括して選択的に表示する
ことを特徴とするタイマー装置。
【請求項6】
請求項1、2または3のいずれか1項に記載のタイマー装置において、
前記表示手段は、一日24時間を12時間毎に二分割し、前記二分割した12時間分の両方を一括して表示する
【請求項7】
請求項1に記載のタイマー装置において、
前記表示手段におけるグラフ表示は、円形の領域内において中心角30°で等分に12時間分の各時間帯を示す目盛を前記円形の領域の周部に配置し、かつ、前記運転条件を示す目盛を前記円形の領域の中心部側から放射状に配置して、前記中心角30°で等分された領域毎に前記各時間帯と前記運転条件との対応関係をグラフ状に表示する環状のグラフ表示である
ことを特徴とするタイマー装置。
【請求項8】
請求項7に記載のタイマー装置において、
前記表示手段は、前記環状のグラフ表示を二つ有し、一日24時間を一括して表示する
ことを特徴とするタイマー装置。
【請求項9】
請求項8に記載のタイマー装置において、
前記二つの環状のグラフ表示は、それぞれ午前の12時間と午後の12時間とを示す
ことを特徴とするタイマー装置。
【請求項10】
請求項8に記載のタイマー装置において、
前記二つの環状のグラフ表示は、それぞれ午前6時から午後6時までの昼間の12時間と午後6時から翌日の午前6時までの夜間の12時間とを示す
ことを特徴とするタイマー装置。
【請求項11】
請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9または10のいずれか1項に記載のタイマー装置において、
前記記憶手段は、前記各時間帯における前記機器の運転状況を前記機器の履歴として記憶し、
前記表示手段は、前記記憶手段に記憶された前記履歴を表示する
ことを特徴とするタイマー装置。
【請求項12】
請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10または11のいずれか1項に記載のタイマー装置において、
前記運転条件設定手段が、前記記憶手段に記憶された前記各時間帯毎の前記運転条件に基づいて前記機器が運転中において、前記各時間帯毎に前記機器の運転条件の変更の設定をしたとき、
前記記憶手段は、前記運転条件を前記変更された運転条件に更新する
ことを特徴とするタイマー装置。
【請求項13】
請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11または12のいずれか1項に記載のタイマー装置において、さらに、
前記記憶手段に記憶された前記各時間帯毎の前記運転条件に基づいて前記機器が運転中に、前記機器の運転中の前記時間帯における前記運転条件を変更する運転条件変更手段を有し、
前記制御手段は、前記運転条件変更手段により前記運転条件が変更されたとき、前記機器の運転中の前記時間帯においては、前記運転条件変更手段により変更された前記運転条件により前記機器を制御する
ことを特徴とするタイマー装置。
【請求項14】
請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12または13のいずれか1項に記載のタイマー装置において、
前記記憶手段は、前記各時間帯毎に前記運転条件設定手段により設定された複数の前記運転条件を記憶し、
さらに、
前記記憶手段に記憶された前記複数の前記運転条件を選択する選択手段を有し、
前記制御手段は、前記選択手段により選択された前記運転条件に基づいて、前記各時間帯毎に前記機器を制御する
ことを特徴とするタイマー装置。
【請求項15】
請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13または14のいずれか1項に記載のタイマー装置において、
前記運転条件設定手段と前記表示手段と有するリモートコントローラーを備えた
ことを特徴とするタイマー装置。
【請求項16】
請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14または15のいずれか1項に記載のタイマー装置において、
前記運転条件設定手段と前記表示手段とを携帯通信端末のタッチパネルに設けた
ことを特徴とするタイマー装置。
【請求項17】
一日24時間を複数に分割した各時間帯のそれぞれにおいて温度を設定して該設定温度となるように温度制御を行うタイマー装置を備えた暖房装置であって、
前記タイマー装置は、請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15または16いずれか1項に記載のタイマー装置であり、
前記機器は、発熱体を備えた暖房装置であり、
前記運転条件は、前記暖房装置の設定温度である
ことを特徴とするタイマー装置を備えた暖房装置。
【請求項18】
請求項17に記載のタイマー装置を備えた暖房装置において、さらに、
前記暖房装置の暖房温度を検出する温度検出手段を有し、
前記機器の運転状況は、前記温度検出手段により検出された前記暖房装置の暖房温度である
ことを特徴とするタイマー装置を備えた暖房装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タイマー装置およびタイマー装置を備えた暖房装置に関する。
【0002】
さらに詳細には、本発明は、一日24時間を複数に分割した任意の各時間帯においてそれぞれ個別に運転条件を任意に設定して制御することのできるタイマー装置であって、屋内や屋外などの任意の場所へ移動して使用することのできる移動自在な暖房装置、あるいは、ある場所に固定的に設置して使用する暖房装置などのような各種の暖房装置などのように、運転条件として温度を設定して動作させる種々の温度調整装置や、運転条件として照度などを設定して動作させる照明装置などのように、一日24時間における任意の各時間帯においてそれぞれ個別に運転条件を任意に設定して使用する各種の機器(装置)の制御に用いて好適なタイマー装置に関する。
【0003】
また、さらに詳細には、本発明は、一日24時間を複数に分割した任意の各時間帯においてそれぞれ個別に運転条件として温度を任意に設定して制御することのできるタイマー装置を備えた暖房装置に関する。
【背景技術】
【0004】
屋内や屋外などの任意の場所へ移動して使用することのできる暖房装置としては、従来より種々の方式により暖房を行うようにした暖房装置が知られている。
【0005】
例えば、特許文献1として提示する特開2004-251494号公報には、輻射熱を利用して暖房を行う暖房装置が開示されている。
【0006】
一方、特許文献2として提示する特開2009-162391号公報には、対流を利用して暖房を行う暖房装置が開示されている。
【0007】
ここで、上記したような輻射熱を利用して暖房を行う暖房装置や対流を利用して暖房を行う暖房装置にはそれぞれの長所や短所があり、こうした長所を生かすとともに短所を補うようにするためには、作動時間の設定や当該作動時間における発熱温度(加熱温度)の設定などについて、当該長所や当該短所に応じて効果的な制御を行う必要がある。
【0008】
従来より、こうした暖房装置の作動時間の設定や当該作動時間における発熱温度の設定を制御するための手法としては、一日24時間における任意の各時間帯においてそれぞれ個別に運転条件として発熱温度を任意に設定して制御することのできるタイマー装置を用いて、当該タイマー装置により暖房装置の一日24時間における作動状態を自動的に制御する手法が知られていた。
【0009】
一般に、一日24時間における任意の各時間帯においてそれぞれ個別に運転条件を任意に設定して制御することのできるタイマー装置によれば、使用者の生活様式に合わせて一日24時間における任意の各時間帯において所望の運転条件を設定するための操作を一度行うと、その後はタイマー装置に設定した運転条件に従って当該タイマー装置を搭載した各種の機器(例えば、暖房装置である。)を自動的に作動させることができるため、使用者の生活様式に合わせた所望の運転条件を示す設定内容によって毎日繰り返し当該タイマー装置を搭載した各種の機器(装置)を自動運転させることができる。
【0010】
即ち、上記したようなタイマー装置によれば、使用者が所望の運転条件を設定するための操作を一度行うとことにより、使用者によるその後の操作は不要になるという大きな利点があるため、こうしたタイマー装置を搭載した暖房装置を含む種々の機器(装置)が実用化されている。
【0011】
ところで、例えば、発熱体としてオン(ON)/オフ(OFF)制御されるヒーター(オンのときにはヒーターに通電され、オフのときにはヒーターに通電されない。)を搭載した暖房装置に設けられた従来のタイマー装置によれば、一日24時間における任意の各時間帯においてそれぞれ個別にヒーターのオン/オフを設定するにあたっては、時間帯毎に設けられたスライドスイッチなどの組み合わせによりヒーターのオン/オフを自動的に切り換えるように設定したり、あるいは、電子式のタイマー部を設けるようにして時間帯によってヒーターのオン/オフを自動的に切り換えるなどしていた。
【0012】
しかしながら、従来の暖房装置に設けられたタイマー装置によれば、使用者がタイマー装置の表示部を一見しただけでは、一日24時間の任意の各時間帯における温度の設定状態を確認することが容易ではないという問題点があり、このため使用者による時間帯毎の温度の設定操作も容易ではないという問題点があって、こうした問題点は使用者がタイマー装置を用いて時間帯毎に温度設定する際の大きな障害となっていた。
【0013】
即ち、使用者がタイマー装置を用いて温度設定する際には、まず使用者は表示部を視認していずれの時間帯に何度の温度が設定されているかを確認してから、必要に応じて時間帯毎に何度の温度にするかの温度設定を行うことになるが、従来の暖房装置に設けられたタイマー装置の表示部は視認性に劣るため、使用者がタイマー装置の表示部を一見するだけでは時間帯毎の温度設定の状態を確認することが容易ではないので、このため使用者にとって時間帯毎の温度の設定状態を確認するための操作が煩雑となっていた。
【0014】
こうしたことから、使用者にとっては温度設定のために長時間にわたる操作を強いられるとともに、使用者が時間帯毎の温度の設定の誤りに気付き難いということも指摘されていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0015】
【特許文献1】特開2004-251494号公報
【特許文献2】特開2009-162391号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
本発明は、上記したような従来の技術に対する種々の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、使用者に対して表示部の視認性を向上させるとともに、それにより使用者が所望の運転条件を設定する際の操作性を向上させたタイマー装置およびそうしたタイマー装置を備えた暖房装置を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0017】
上記目的を達成するために、本発明によるタイマー装置は、一日24時間について予め設定された時間間隔毎(例えば、1時間毎や30分毎あるいは10分毎などの任意の時間間隔である。)の時間帯のそれぞれについて、当該時間帯と温度などの所望の運転条件との関係を表示部に一日24時間分または一日24時間を2分割した12時間分毎に一括してグラフ表示することにより、当該表示部におけるグラフ表示の変化を視認しながら当該各時間帯毎において所望の運転条件を設定可能としたものである。
【0018】
従って、本発明によるタイマー装置によれば、一日24時間分または一日24時間を2分割した12時間分毎に時間帯と温度などの所望の運転条件との関係が表示部に一括してグラフ表示されるので、使用者は当該表示部におけるグラフ表示を一見するだけで、一日24時間の任意の各時間帯における温度などの運転条件の設定状態を容易に確認することが可能となり、これにより使用者は、任意の各時間帯における温度などの運転条件を変更する操作を容易に行うことができるようになる。
【0019】
また、本発明によるタイマー装置を備えた暖房装置は、上記した本発明によるタイマー装置を備えた暖房装置である。
【0020】
従って、本発明によるタイマー装置を備えた暖房装置によれば、使用者が一日24時間について予め設定された時間間隔毎(例えば、1時間毎や30分毎あるいは10分毎などの任意の時間間隔である。)の時間帯のそれぞれについて、運転条件として暖房装置の温度の設定操作を行う際に、使用者は当該時間帯と当該温度の設定状態との関係を示す表示部におけるグラフ表示を一見するだけで、使用者は時間帯毎の温度設定の状態を容易に確認することができるので、このため使用者にとって温度設定のための操作時間を短縮化することが可能となるとともに、使用者においては時間帯毎の温度の設定の誤りに気付き易くなる。
【0021】
即ち、本発明によるタイマー装置は、一日24時間を複数に分割した各時間帯のそれぞれにおいて機器の運転条件を設定し、上記機器を上記各時間帯において設定した上記運転条件に基づいて制御するタイマー装置において、一日24時間を複数に分割した各時間帯毎に機器の運転条件を設定する運転条件設定手段と、上記運転条件設定手段により設定された上記運転条件を上記各時間帯毎に記憶する記憶手段と、上記記憶手段に記憶された上記各時間帯毎の上記運転条件に基づいて、上記各時間帯毎に上記機器を制御する制御手段と、一日24時間にわたって上記各時間帯と上記運転条件との対応関係をグラフ表示する表示手段とを有するようにしたものである。
【0022】
また、本発明によるタイマー装置は、上記した本発明によるタイマー装置において、上記表示手段におけるグラフ表示は、交差する一方の軸に上記各時間帯を示す目盛をとり、かつ、交差する他方の軸に上記運転条件を示す目盛をとり、上記各時間帯と上記運転条件との対応関係を棒グラフ状に表示するようにしたものである。
【0023】
また、本発明によるタイマー装置は、上記した本発明によるタイマー装置において、上記表示手段におけるグラフ表示は、交差する一方の軸に上記各時間帯を示す目盛をとり、かつ、交差する他方の軸に上記運転条件を示す目盛をとり、上記各時間帯と上記運転条件との対応関係を折れ線グラフ状に表示するようにしたものである。
【0024】
また、本発明によるタイマー装置は、上記した本発明によるタイマー装置において、上記表示手段は、一日24時間を一括して表示するようにしたものである。
【0025】
また、本発明によるタイマー装置は、上記した本発明によるタイマー装置において、上記表示手段は、一日24時間を12時間毎に二分割し、上記二分割した12時間分のいずれか一方を一括して選択的に表示するようにしたものである。
【0026】
また、本発明によるタイマー装置は、上記した本発明によるタイマー装置において、上記表示手段は、一日24時間を12時間毎に二分割し、上記二分割した12時間分の両方を一括して表示するようにしたものである。
【0027】
また、本発明によるタイマー装置は、上記した本発明によるタイマー装置において、上記表示手段におけるグラフ表示は、円形の領域内において中心角30°で等分に12時間分の各時間帯を示す目盛を上記円形の領域の周部に配置し、かつ、上記運転条件を示す目盛を上記円形の領域の中心部側から放射状に配置して、上記中心角30°で等分された領域毎に上記各時間帯と上記運転条件との対応関係をグラフ状に表示する環状のグラフ表示であるようにしたものである。
【0028】
また、本発明によるタイマー装置は、上記した本発明によるタイマー装置において、上記表示手段は、上記環状のグラフ表示を二つ有し、一日24時間を一括して表示するようにしたものである。
【0029】
また、本発明によるタイマー装置は、上記した本発明によるタイマー装置において、上記二つの環状のグラフ表示は、それぞれ午前の12時間と午後の12時間とを示すようにしたものである。
【0030】
また、本発明によるタイマー装置は、上記した本発明によるタイマー装置において、上記二つの環状のグラフ表示は、それぞれ午前6時から午後6時までの昼間の12時間と午後6時から翌日の午前6時までの夜間の12時間とを示すようにしたものである。
【0031】
また、本発明によるタイマー装置は、上記した本発明によるタイマー装置において、上記記憶手段は、上記各時間帯における上記機器の運転状況を上記機器の履歴として記憶し、上記表示手段は、上記記憶手段に記憶された上記履歴を表示するようにしたものである。
【0032】
また、本発明によるタイマー装置は、上記した本発明によるタイマー装置において、上記運転条件設定手段が、上記記憶手段に記憶された上記各時間帯毎の上記運転条件に基づいて上記機器が運転中において、上記各時間帯毎に上記機器の運転条件の変更の設定をしたとき、上記記憶手段は、上記運転条件を上記変更された運転条件に更新するようにしたものである。
【0033】
また、本発明によるタイマー装置は、上記した本発明によるタイマー装置において、さらに、上記記憶手段に記憶された上記各時間帯毎の上記運転条件に基づいて上記機器が運転中に、上記機器の運転中の上記時間帯における上記運転条件を変更する運転条件変更手段を有し、上記制御手段は、上記運転条件変更手段により上記運転条件が変更されたとき、上記機器の運転中の上記時間帯においては、上記運転条件変更手段により変更された上記運転条件により上記機器を制御するようにしたものである。
【0034】
また、本発明によるタイマー装置は、上記した本発明によるタイマー装置において、上記記憶手段は、上記各時間帯毎に上記運転条件設定手段により設定された複数の上記運転条件を記憶し、さらに、上記記憶手段に記憶された上記複数の上記運転条件を選択する選択手段を有し、上記制御手段は、上記選択手段により選択された上記運転条件に基づいて、上記各時間帯毎に上記機器を制御するようにしたものである。
【0035】
また、本発明によるタイマー装置は、上記した本発明によるタイマー装置において、上記運転条件設定手段と上記表示手段と有するリモートコントローラーを備えたものである。
【0036】
また、本発明によるタイマー装置は、上記した本発明によるタイマー装置において、上記運転条件設定手段と上記表示手段とを携帯通信端末のタッチパネルに設けたものである。
【0037】
また、本発明によるタイマー装置を備えた暖房装置は、一日24時間を複数に分割した各時間帯のそれぞれにおいて温度を設定して該設定温度となるように温度制御を行うタイマー装置を備えた暖房装置であって、上記タイマー装置は、上記した本発明によるタイマー装置であり、上記機器は、発熱体を備えた暖房装置であり、上記運転条件は、上記暖房装置の設定温度であるようにしたものである。
【0038】
また、本発明によるタイマー装置を備えた暖房装置は、上記した本発明によるタイマー装置を備えた暖房装置において、さらに、上記暖房装置の暖房温度を検出する温度検出手段を有し、上記機器の運転状況は、上記温度検出手段により検出された上記暖房装置の暖房温度であるようにしたものである。
【発明の効果】
【0039】
本発明は、以上説明したように構成されているので、使用者に対して表示部の視認性を向上させることができるとともに、それにより使用者が所望の運転条件を設定する際の操作性を向上させることができるという優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【
図1】
図1は、本発明によるタイマー装置を備えた暖房装置の実施の形態の一例を模式的に示す斜視外観構成説明図である。
【
図2】
図2は、
図1に示す暖房装置の縦断面における要部の構成を模式的に示す縦断面構成説明図である。
【
図3】
図3は、
図1に示す暖房装置においてコンピューターシステムを用いて構築されるタイマー装置によって制御されるシステム全体の機能的構成を示すブロック構成説明図である。
【
図4】
図4は、
図1に示す暖房装置に配設された操作パネル部を模式的に示す概略構成説明図であって、表示部には初期状態における表示状態の一例が示されている。
【
図5】
図5は、
図1に示す暖房装置に配設された操作パネル部を模式的に示す概略構成説明図であって、表示部にはタイマープログラム設定時における表示状態の一例が示されている。
【
図6】
図6は、
図1に示す暖房装置に配設された操作パネル部を模式的に示す概略構成説明図であって、表示部にはタイマープログラム運転時における表示状態の一例が示されている。
【
図7】
図7は、
図1に示す暖房装置を遠隔制御するためのリモートコントローラーを模式的に示す概略構成説明図であって、表示部にはタイマープログラム設定時における表示状態の一例が示されている。
【
図8】
図8は、
図1に示す暖房装置を遠隔制御するためのリモートコントローラーを模式的に示す概略構成説明図であって、表示部にはタイマープログラム運転時における表示状態の一例が示されている。
【
図9】
図9は、
図1に示す暖房装置を遠隔制御するための携帯通信端末の一種であるスマートフォンを模式的に示す概略構成説明図であって、表示部にはタイマープログラム設定時における表示状態の一例が示されている。
【
図10】
図10は、
図1に示す暖房装置を遠隔制御するための携帯通信端末の一種であるスマートフォンを模式的に示す概略構成説明図であって、表示部にはタイマープログラム運転時における表示状態の一例が示されている。
【
図11】
図11は、
図1に示す暖房装置を遠隔制御するための携帯通信端末の一種であるスマートフォンの他の例を模式的に示す概略構成説明図であって、表示部にはタイマープログラム運転時における表示状態の一例が示されている。
【
図12】
図12は、
図1に示す暖房装置を遠隔制御するための携帯通信端末の一種であるスマートフォンの他の例を模式的に示す概略構成説明図であって、表示部にはタイマープログラム運転時における表示状態の一例が示されている。
【発明を実施するための形態】
【0041】
以下、添付の図面を参照しながら、本発明によるタイマー装置およびタイマー装置を備えた暖房装置の実施の形態の一例を詳細に説明するものとする。
【0042】
(I) 本発明によるタイマー装置およびタイマー装置を備えた暖房装置の全体の構成の説明
【0043】
ここで、
図1には、本発明によるタイマー装置を備えた暖房装置の実施の形態の一例を模式的に示す斜視外観構成説明図があらわされている。
【0044】
また、
図2には、
図1に示す暖房装置の縦断面における要部の構成を模式的に示す縦断面構成説明図があらわされている。
【0045】
さらに、
図3には、
図1に示す暖房装置においてコンピューターシステムを用いて構築されるタイマー装置によって制御されるシステム全体の機能的構成を示すブロック構成説明図があらわされている。
【0046】
この本発明の実施の形態の一例による暖房装置10は、電源コード(図示を省略した。)を介して、ヒーターユニット24を構成する発熱体としてのヒーター32(ヒーター32は、4本のヒーター32a、ヒーター32b、ヒーター32cならびにヒーター32dにより構成される。)へ電力を供給して、ヒーター32を作動させて発熱(加熱)することにより暖房を行うものである。
【0047】
この暖房装置10は、内部に後述するヒーターユニット24などの各種の構成部品を配置した略四角筒形状を備えた筐体12と、筐体12の一方側の側端部12aの上端部12b側に配設された操作パネル部14と、筐体12の下端部12cにおける四隅に配設されたキャスター取付板16と、キャスター取付板16の下面16aに配設されたキャスター18とを有して構成されている。
【0048】
従って、使用者は、キャスター18を利用することにより、暖房装置10を所望の場所へ容易に移動することができる。
【0049】
なお、操作パネル部14は、各種の表示領域を備えた表示部14a(
図3乃至
図6を参照する。)ならびに各種の操作子を配設された操作部14b(
図3乃至
図6を参照する。)とを有して構成されている。
【0050】
なお、これら操作パネル部14の表示部14aと操作部14bとの詳細の構成や動作ならびに作用効果については、
図4以降の各図を参照しながら詳細に説明する。
【0051】
ここで、筐体12の下端部12c側には、外部から筐体12の内部に空気を取り入れるため空気流入口20aを備えた空気入口グリル20が配設されている。
【0052】
一方、筐体12の上端部12b側には、筐体12の内部の空気を外部へ放出するための空気流出口22aを備えた空気出口グリル22が配設されている。
【0053】
そして、筐体12の内部には、ヒーターユニット24と、空気入口グリル20の近傍に配置されて温度を検出する温度センサー26とが配設されている。
【0054】
この温度センサー26は、検出した温度に応じた電圧を温度検知部48(
図3を参照する。)へ出力し、温度検知部48は温度センサー26から入力された電圧を温度情報に変換して、制御部42(
図3を参照する。)ならびにヒーター制御部50へ(
図3を参照する。)出力する。
【0055】
こうした温度情報の取得処理は、予め設定された時間間隔毎(例えば、1分間毎である。)に繰り返し実行され、制御部42はメモリ装置44に温度情報を記憶させる。
【0056】
なお、メモリ装置44には、現在の時刻から24時間前までの温度情報が順次更新されて記憶される。
【0057】
上記したヒーターユニット24は、筐体12の内壁面12dと予め設定された間隔Gを開けて配置されており、空気入口グリル20とヒーターユニット24と空気出口グリル22との間において、上下方向に空気が流通可能な空気流路28が形成されている。
【0058】
また、ヒーターユニット24は、より詳細には、上下方向に延長するようにして対向して配置された一対の放熱板30aおよび放熱板30bと、発熱体として、例えば、シーズヒーターなどにより構成される4本のヒーター32a、ヒーター32b、ヒーター32cならびにヒーター32dよりなるヒーター32とを有して構成されている。
【0059】
そして、放熱板30aにはヒーター32aおよびヒーター32bが取り付けられ、一方、放熱板30bにはヒーター32cおよびヒーター32dが取り付けされている。
【0060】
また、放熱板30aと放熱板30bとの間には複数枚の仕切板34が配設されており、この仕切板34によって放熱板30aと放熱板30bとが連結され、ヒーターユニット24が一体的に形成されている。
【0061】
この暖房装置10は、ヒーター32への通電の制御を含む全体の動作を、コンピューターシステムにより構築されるタイマー装置40を用いて制御するように構成されている。
【0062】
本実施の形態においては、タイマー装置40は、制御部42と、メモリ装置44と、タイマー制御部46と、温度検知部48と、ヒーター制御部50と、操作パネル部14と、リモートコントローラー52と、携帯通信端末の一例としてのスマートフォン54とを有して構成されている。
【0063】
ここで、制御部42は、予め設定された全体の処理の実行の制御を司る中央処理装置(CPU)を備えている。
【0064】
この制御部42には、メモリ装置44が接続されている。メモリ装置44は、例えば、制御部42が実行する各種のプログラムなどが格納されたリード・オンリ・メモリ(ROM)や、制御部42による各種のプログラムの実行に必要な各種のバッファやレジスタなどが設定されたワーキング・エリアとしてのランダム・アクセス・メモリ(RAM)などを備えて構成されている。
【0065】
こうしたメモリ装置44は、例えば、EEPROMなどのような不揮発性メモリを有して構成されており、暖房装置10の電源を遮断(オフ(OFF))した場合においても、記憶したタイマープログラムなどの各種の設定情報である記憶内容を保持可能に構成されている。
【0066】
なお、タイマープログラムとは、タイマー装置40によって暖房装置10を自動運転するためのプログラムとして予め設定されるプログラムである。
【0067】
そして、暖房装置10へ電源を投入(オン(ON))して通電した際には、メモリ装置44に記憶されているタイマープログラム(後述する。)などの各種の設定情報は、制御部42に読み込まれて処理に供される。
【0068】
また、制御部42には、時間をカウントしてタイマー装置40内において時間を管理するタイマー制御部46が接続されている。
【0069】
さらに、制御部42には、タイマープログラムにより設定された温度(発熱温度)や温度センサー26から入力された温度情報などに応じて、ヒーター32を構成するヒーター32a、ヒーター32b、ヒーター32cならびにヒーター32dのそれぞれのオン(ON)/オフ(OFF)制御を管理するヒーター制御部50が接続されている。
【0070】
即ち、ヒーター制御部50には、ヒーターユニット24を構成するヒーター32(ヒーター32a、ヒーター32b、ヒーター32cならびにヒーター32d)が接続されており、ヒーター制御部50からオン(ON)信号が出力されるとヒーター32(ヒーター32a、ヒーター32b、ヒーター32cならびにヒーター32d)へ通電して出力制御が行われ、ヒーター制御部50からオフ(OFF)信号が出力されるヒーター32(ヒーター32a、ヒーター32b、ヒーター32cならびにヒーター32d)への通電が停止される。
【0071】
さらにまた、制御部42には、表示部14aならびに操作部14bを有する操作パネル部14が有線通信により接続されている。
【0072】
そして、使用者が操作パネル部14の操作部14bを構成する各種の操作子を操作すると、当該操作を示す操作情報が操作パネル部14から制御部42にへ出力されるとともに、制御部42からは当該操作情報に応じて操作パネル部14の表示部14aの表示領域を制御するための表示制御情報が表示部14aに出力される。
【0073】
さらにまた、制御部42には、操作パネル部14の表示部14aに相当する表示部52aを有するとともに、操作パネル部14の操作部14bに相当する操作部52bを有するリモートコントローラー52が、有線通信ではなく赤外線通信などの無線通信により接続されている。
【0074】
さらに、制御部42には、操作パネル部14の表示部14aに相当する表示部54aを有するとともに、操作パネル部14の操作部14bに相当する操作部54bを有するスマートフォン54が、有線通信ではなく無線ネットワークにより接続されている。
【0075】
また、制御部42は無線ネットワークを介してサーバー56と接続されており、制御部42とサーバー56とは適宜に情報の交換を行っている。
【0076】
同様に、スマートフォン54は無線ネットワークを介してサーバー56と接続されており、スマートフォン54とサーバー56とは適宜に情報の交換を行っている。
【0077】
(II) 本発明によるタイマー装置を備えた暖房装置の全体の動作の説明
【0078】
上記(1)において説明した暖房装置10においては、ヒーターユニット24を構成するヒーター32のヒーター32aおよびヒーター32bが通電されて発熱すると、ヒーター32aおよびヒーター32bが取け付けられた放熱板30aが加熱され、また、ヒーターユニット24を構成するヒーター32のヒーター32cおよびヒーター32dが通電されて発熱すると、ヒーター32cおよびヒーター32dが取け付けられた放熱板30bが加熱される。
【0079】
こうして放熱板30aと放熱板30bとが加熱されると、熱伝導により放熱板30aと放熱板30bとを接続している複数枚の仕切板34も加熱されることになって、ヒータユニット24全体が加熱されて発熱することになる。
【0080】
ここで、ヒーター32を構成するヒーター32a、ヒーター32b、ヒーター32cならびにヒーター32dへの通電の有無は、ヒーター制御部50によって制御されている。
【0081】
従って、この暖房装置10においては、ヒーター制御部50によって選択的にヒーター32を構成するヒーター32a、ヒーター32b、ヒーター32cならびにヒーター32dへの通電を制御して、通電するヒーター32の本数を増減することによって、ヒータユニット24の発熱温度の温度調整(出力制御)を行うことができる。
【0082】
なお、通電するヒーター32の本数は、最大で4本(ヒーター32a、ヒーター32b、ヒーター32cおよびヒーター32dの全てに通電した場合である。)であり、最小0本(ヒーター32a、ヒーター32b、ヒーター32cおよびヒーター32dのいずれにも通電しない場合である。)である。
【0083】
上記したようにして、ヒータユニット24が発熱すると、筐体12内におけるヒータユニット24の近傍の空気が加熱されて当該空気の密度が低下することになって、空気流路28内の空気が上昇する。
【0084】
その結果、筐体12の下端部12c側に位置する空気入口グリル20の空気流入口20aから筐体12内部に空気が取り入れられ、その取り入れられた空気の温度が空気入口グリル20の近傍に備えられた温度センサー26により測定される。
【0085】
そして、筐体12の内部に取り込まれた空気は空気流路28内を上昇し、その空気はヒータユニット24の近傍を通過する際に温められてさらに上昇して、空気出口グリル22の空気流出口22aから暖房装置10の外部に放出されることになって、暖房装置10が配置された場所の周囲が暖房される。
【0086】
ここで、温度センサー26により検出される温度は、暖房装置10が配置された場所の表面(例えば、屋内においては床面であり、屋外においては地面である。)付近の空気の温度に近いため、温度センサー26により測定された温度を暖房装置10が配置された場所の周囲の温度として当該暖房装置10の運転状況を示す暖房温度(暖房温度は、暖房装置10が屋内に配置された場合には当該配置された部屋の室温であり、暖房装置10が屋外に配置された場合には当該配置された暖房装置10の周囲の外気温である。)とみなし、当該温度センサー26により測定された当該暖房装置10の運転状況たる暖房温度とタイマー装置40により運転条件として予め設定された所望の暖房温度たる設定温度(タイマー装置40による設定温度の設定操作などについては後述する。)とを比較して、例えば、PDI制御(Proportional-Integral-Differential Controller)などのフィードバック制御技術などを用いて制御部42によりヒーター制御部50を制御して、当該温度センサー26により測定された当該暖房装置10の運転状況たる暖房温度とタイマー装置40により運転条件として予め設定された所望の暖房温度たる設定温度とが一致するように、ヒータユニット24を加熱して発熱させる際の発熱温度の温度調整(出力制御)を行う。
【0087】
なお、本明細書ならびに本特許請求の範囲おいては、「温度センサー26により測定された当該暖房装置10の運転状況たる暖房温度」については単に「暖房温度」と適宜に称し、また、「タイマー装置40により運転条件として予め設定された所望の暖房温度たる設定温度」については単に「設定温度」と適宜に称することとする。
【0088】
(III) 本発明によるタイマー装置の操作パネル部ならびに表示部の詳細な構成ならびに動作の説明
【0089】
ここで、
図4は、
図1に示す暖房装置に配設された操作パネル部を模式的に示す概略構成説明図であって、表示部には初期状態における表示状態の一例があらわされている。
【0090】
図4を参照しながら、操作パネル部14の表示部14aならびに操作部14bについて詳細に説明する。
【0091】
操作パネル部14の表示部14aは、後に詳述するように、一日24時間について1時間を単位時間とした各時間帯において設定温度として設定された温度の表示やヒーター32のオフ設定の表示などを、一日24時間全体または一日24時間を二分割した12時間単位で一括してグラフ表示する。
【0092】
なお、
図4に示す例においては、一日24時間全体を一括してグラフ表示する場合をあらわしている。
【0093】
即ち、操作パネル部14の表示部14aには、一日24時間について1時間を単位時間とした各時間帯において設定温度として設定された温度やヒーター32のオフ設定などがグラフ表示されるので、使用者は操作パネル部14の表示部14aを一見するだけで、時間帯毎の設定温度の設定状態やヒーター32のオフ設定などを確認することができるようになる。
【0094】
また、使用者は、表示部14aに表示されているグラフ表示を視認しながら、グラフ表示を編集するように操作パネル部14の操作部14bを操作して、時間帯毎の設定温度の設定の変更操作やヒーター32のオフ設定操作などを行うことができるので、使用者にとって時間帯毎の設定温度の設定操作の操作状況を視認し易くなって直感的に確認できるようになり、このため使用者は時間帯毎の設定温度の設定操作を容易かつ確実に誤りなく行うことができるようになる。
【0095】
以下に、操作パネル部14の表示部14aと操作部14bとにそれぞれ設けられた各種の表示領域ならびに各種の操作子について説明する。
【0096】
まず、操作パネル部14の表示部14aは、例えば、液晶パネルなどにより構成されている。
【0097】
そして、表示部14aの上方側の表示領域には、交差する一方の軸たる縦軸に温度表示目盛62を配置するとともに、交差する他方の軸たる横軸に時間表示目盛64を配置した棒グラフ表示部60が設けられている。
【0098】
なお、この実施の形態においては、縦軸の時間表示目盛64と横軸の温度表示目盛62とは直交している。
【0099】
ここで、棒グラフ表示部60の縦軸に位置する温度表示目盛62には、原点位置(縦軸と横軸との交点の位置)にヒーター32のオフ設定(ヒーター32の通電を停止する。)を示す「OFF」のヒーターオフ目盛が配置され、当該ヒーターオフ目盛から上方に向けて「5℃」、「10℃」、「12℃」、「14℃」、「16℃」、「18℃」、「20℃」、「22℃」、「24℃」、「26℃」、「28℃」および「30℃」の温度を示す温度目盛が上方に向けて昇温順に順次に配置されている。
【0100】
一方、棒グラフ表示部60の横軸に位置する時間表示目盛64には、原点位置に「0時」の時刻を示す時刻目盛が配置され、当該0時の時刻目盛から右方に向けて「1時」、「2時」、「3時」、「4時」、「5時」、「6時」、「7時」、「8時」、「9時」、「10時」、「11時」、「12時」、「13時」、「14時」、「15時」、「16時」、「17時」、「18時」、「19時」、「20時」、「21時」、「22時」および「23時」の時刻を示す時刻目盛が右方に向けて時刻順に順次に配置されている。
【0101】
ここで、0時の時刻目盛は0時から始まってから1時に至るまでの一時間の時間帯を示し、1時の時刻目盛は1時から始まってから2時に至るまでの一時間の時間帯を示ものであって、2時の時刻目盛以降の各時刻目盛も同様である。
【0102】
なお、温度表示目盛62の各温度目盛ならびに時間表示目盛64の各時刻目盛は、点灯、点滅または消灯あるいは点灯色を変更するなどのようにして、その表示態様を変更可能に設定されている。
【0103】
温度表示目盛62におけるヒーターオフ目盛を除く各温度目盛と時間表示目盛64の各時刻目盛との各交差位置には、点灯、点滅または消灯あるいは点灯色を変更するなどのようにして、その表示態様を変更可能な温度表示セグメント66がそれぞれ配置されている。
【0104】
なお、こうした温度表示セグメント66は、10℃と12℃との間の11℃に相当する温度目盛位置と時間表示目盛64の各時刻目盛との各交差位置にも配置されており、12℃と14℃との間などそれぞれの温度目盛位置についても同様である。
【0105】
即ち、温度表示セグメント66は、10℃以上の温度域については1℃毎に独立して配置されている。
【0106】
また、温度表示目盛62におけるヒーターオフ目盛と時間表示目盛64の各時刻目盛との各交差位置には、点灯、点滅または消灯あるいは点灯色を変更するなどのようにして、その表示態様を変更可能なヒーターオフ表示セグメント67がそれぞれ配置されている。
【0107】
棒グラフ表示部60の下方側における最左方位置には、タイマー装置40によって暖房装置10を自動運転するためのプログラムとして予め設定されるタイマープログラムの種類を示すタイマープログラム表示部68が設けられている。
【0108】
なお、本実施の形態においては、タイマープログラムとして「タイマープログラム1(P1)」と「タイマープログラム2(P2)」との二種類のタイマープログラムを設定可能とされている。
【0109】
後述するタイマー装置40におけるタイマープログラムによる運転時においては、暖房装置10を自動運転するために選択されたタイマープログラムのみ(タイマープログラム1(P1)またはタイマープログラム2(P2)のいずれか一方である。)のみが表示される。
【0110】
また、タイマープログラム表示部68の右方側には、タイマープログラム1またはタイマープログラム2のいずれかによる自動運転中であることを示すタイマー運転中表示部70が設けられている。
【0111】
さらに、タイマー運転中表示部70の右方側には、現在の時刻や使用者により選択された時刻を表示する時計表示部72が設けられている。
【0112】
また、タイマープログラム表示部68とタイマー運転中表示部70との下方位置には、ヒーター32の出力を表示する出力表示部74が設けられている。
【0113】
一方、時計表示部72の下方位置には、温度センサー26により測定された温度である暖房温度や使用者により選択された温度を表示する暖房温度表示部76が設けられている。
【0114】
次に、操作パネル部14の操作部14bに設けられた各種の操作子について説明するが、本実施の形態においては、これら各種の操作子は押しボタンスイッチにより構成されている。
【0115】
操作部14bを構成する各種の操作子は表示部14aの下方側に配置されており、左方側から右方側に向けて電源スイッチ80と、タイマースイッチ82と、設定スイッチ84と、戻るスイッチ86と、進むスイッチ88と、高スイッチ90と、低スイッチ92と、決定スイッチ94とが順次設けられている。
【0116】
ここで、暖房装置10においては、操作パネル部14の操作部14bに設けられた電源スイッチ80を押す度毎に電源のオン(電力投入)とオフ(電力遮断)とが切り替わる。
【0117】
電源スイッチ80を押して電源をオンにすると、タイマー装置40を使用せずに、温度センサー26により検出される温度が暖房温度表示部76に示す温度となるようにヒーター32の出力を制御する通常の運転が開始される。
【0118】
このタイマー装置40を使用しない通常の運転においては、高スイッチ90を押す毎に温度表示部76に示す温度が1℃上昇し、一方、低スイッチ92を押す毎に温度表示部76に示す温度が1℃下降する。
【0119】
このようなタイマー装置40を使用しない通常の運転中において、タイマースイッチ82を押すと、タイマー運転中表示部74が点灯して表示されるとともにタイマープログラム表示部68に選択されたタイマープログラムが表示され、タイマー装置40によって24時間制御されるタイマープログラムによる自動運転が開始される。
【0120】
タイマー装置40においては、複数のタイマープログラムをメモリ装置44に記憶させることができるものであり、本実施の形態においては上記したようにタイマープログラム1(P1)とタイマープログラム2(P2)との2組のタイマープログラムをメモリ装置44に記憶させることができる。
【0121】
暖房装置10においては、これらタイマープログラム1(P1)とタイマープログラム2(P2)といずれかのタイマープログラムを選択して自動運転させることができる。
【0122】
なお、タイマースイッチ48を押すたび毎に、「タイマープログラム1(P1)によるタイマープログラム運転」→「タイマープログラム2(P2)によるタイマープログラム運転」→「タイマー装置40を使用しない通常の運転」→「タイマープログラム1(P1)によるタイマープログラム運転」→「タイマープログラム2(P2)によるタイマープログラム運転」→「タイマー装置40を使用しない通常の運転」→・・・というように循環しながら順次切り替わる。
【0123】
(IV) 本発明によるタイマー装置におけるタイマープログラムの設定方法の説明
【0124】
図5は、
図1に示す暖房装置に配設された操作パネル部を模式的に示す概略構成説明図であって、表示部にはタイマープログラム設定時における表示状態の一例が示されている。
【0125】
この
図5を参照しながら、タイマー装置40におけるタイマープログラムの設定方法について説明するが、タイマー装置40においてタイマープログラムを設定するには、その設定前に、まず、タイマー装置40のタイマー制御部46に現在の時刻を設定する。
【0126】
ここで、タイマー装置40のタイマー制御部46に現在の時刻を設定する方法としては、例えば、使用者が操作パネル部14の操作部14bに設けられた現在の時刻を設定するための操作子(図示を省略した。)を操作して当該使用者が手動で現在の時刻を設定する方法や、あるいは、リモートコントローラー52に設定されている現在の時刻の情報を当該リモートコントローラー52から無線通信によりタイマー制御部46に転送する方法や、あるいは、スマートフォン54に設定されている現在の時刻の情報を当該スマートフォン54から無線通信によりタイマー制御部46に直接転送する方法や、あるいは、スマートフォン54に設定されている現在の時刻の情報を当該スマートフォン54から無線通信によりタイマー制御部46にネットワークを経由して転送する方法や、あるいは、タイマー装置40のタイマー制御部46がネットワーク経由でサーバー56から現在の時刻情報を取得する方法などように、各種の方法を適宜に用いることができる。
【0127】
なお、上記において種々説明したタイマー装置40のタイマー制御部46に現在の時刻を設定する方法は、従来より公知の技術を用いることができるので、その詳細な説明については省略する。
【0128】
ここで、
図5に示すように、暖房装置10をタイマープログラム(タイマープログラム1またはタイマープログラム2である。)による自動運転中(
図5に示す例は、タイマープログラム1による自動運転中を示している。)に設定スイッチ84を押すと、タイマー運転中表示部70の表示が消灯して消え、現在自動運手中のタイマープログラム(
図5に示す例は、タイマープログラム1である。)の設定処理に移行する。
【0129】
このとき、棒グラフ表示部60には、現在自動運転中のタイマープログラム(
図5に示す例は、タイマープログラム1である。)の設定が棒グラフ状に表示されている。
【0130】
具体的には、時間表示目盛64における各時刻目盛が示す時間帯に温度が設定されている場合には、当該時刻目盛が示す時間帯に設定されている温度の温度目盛に対応する温度表示セグメント66の位置まで、当該時刻目盛が示す時間帯における各温度目盛に対応する温度表示セグメント66を全て点灯して棒グラフ状に表示するとともに、ヒーターオフ表示セグメント67を消灯する。
【0131】
一方、時間表示目盛64における各時刻目盛が示す時間帯に温度が設定されていない場合には、当該時刻目盛が示す時間帯に対応する温度表示セグメント66全て消灯するとともに、ヒーターオフ表示セグメント67を点灯する。
【0132】
図5を参照しながら、より具体的に説明すると、時間表示目盛64における9時の時刻目盛が示す時間帯に20℃の温度が設定されているとすると、設定されている20℃の温度目盛に対応する温度表示セグメント66の位置まで、20℃の温度が設定されている9時から始まって10時に至る時間帯における各温度目盛に対応する温度表示セグメント66(即ち、5℃乃至20℃に対応する温度表示セグメント66である。)を全て点灯するとともに他の温度表示セグメント66を消灯して棒グラフ様に表示するとともに、ヒーターオフ表示セグメント67を消灯する。
【0133】
一方、
図5に示すように、時間表示目盛64における11時の時刻目盛が示す時間帯に温度が設定されていないとすると、11時の時刻目盛が示す時間帯に対応する温度表示セグメント66全て消灯するとともに、ヒーターオフ表示セグメント67を点灯する。
【0134】
ここで、温度設定を変更する場合には、使用者は戻るスイッチ86や進むスイッチ88を押すことにより、温度設定を変更したい時間帯の時刻目盛を選択する。
【0135】
なお、使用者が戻るスイッチ86を押す度毎に23時の時刻目盛から0時の時刻目盛に向かう方向で変更したい時間帯を1つ前の時間帯に順次切り替えて選択可能であり、一方、使用者が進むスイッチ88を押す度毎に0時の時刻目盛から23時の時刻目盛に向けて変更したい時間帯を1つ後ろの時間帯に順次切り替えて選択可能である。
【0136】
使用者が戻るスイッチ86や進むスイッチ88を押すことにより選択した時刻目盛は点滅して表示され、かつ、当該時刻目盛に対応する時間帯の温度表示セグメント66も全て点滅して表示されるものであり、これにより使用者が選択した時刻の視認性を向上させている。
【0137】
また、使用者が戻るスイッチ86や進むスイッチ88を押すことにより選択した時刻目盛に対応する時刻は時計表示部72にも点滅して表示され、使用者が選択した時刻の視認性が一層向上される。
【0138】
図5を参照しながら、具体的に説明すると、例えば、使用者が戻るスイッチ86や進むスイッチ88を押すことにより「23」の時刻目盛を選択すると、時計表示部72に「23:00」が点滅して表示され、時間表示目盛64の「23」の時刻目盛が点滅して表示され、「23」の時刻目盛の上方に位置する5℃乃至20℃に対応する温度表示セグメント66も点滅して表示される。
【0139】
従って、使用者は、操作パネル部14の表示部14aを一見するだけで、温度設定を変更するために選択した時間帯が23時の時刻目盛に示す時間帯であることを容易に確認することができる。
【0140】
次に、使用者は、温度設定を変更するために選択した時間帯における温度を変更する操作を行うことになるが、この変更操作は使用者が高スイッチ90や低スイッチ92を押すことにより行う。
【0141】
即ち、使用者が高スイッチ90を押す度毎に選択した時間帯において設定された温度が1℃ずつ昇温され、一方、使用者が低スイッチ92を押す度毎に選択した時間帯において設定された温度が1℃ずつ降温する。
【0142】
そして、使用者による高スイッチ90や低スイッチを押す度毎に、点滅している温度表示セグメント66と暖房温度表示部76の表示が変化する。
【0143】
即ち、使用者による高スイッチ90や低スイッチを押すことにより指定された温度に対応する温度表示セグメント66が点滅して表示されるとともに、暖房温度表示部76の表示が当該指定された温度に変化する。
【0144】
図5を参照しながら、具体的に説明すると、例えば、使用者が戻るスイッチ86や進むスイッチ88を押すことにより「23」の時刻目盛を選択し、その後に使用者が高スイッチ90を2回押すと、5℃乃至20℃に対応する温度表示セグメント66の点滅の表示が、5℃乃至22℃に対応する温度表示セグメント66の点滅の表示に切り替わり、かつ、暖房温度表示部76の表示が20℃から22℃に切り替わる。
【0145】
一方、例えば、使用者が戻るスイッチ86や進むスイッチ88を押すことにより「23」の時刻目盛を選択し、その後に使用者が低スイッチ92を2回押すと、5℃乃至20℃に対応する温度表示セグメント66の点滅の表示が、5℃乃至18℃に対応する温度表示セグメント66の点滅の表示に切り替わり、かつ、暖房温度表示部76の表示が20℃から18℃に切り替わる。
【0146】
なお、本実施の形態において最も低い温度設定は5℃であるが、この5℃の温度設定でさらに低スイッチ92を押すと、温度表示セグメント66を消灯するとともに、ヒーターオフ表示セグメント67を点滅の表示に切り替え、設定中の時間帯は暖房温度(室温)に関わらず常にヒーター32がオフの設定となる。
【0147】
上記のようにして、使用者は所望の時間帯について所望の温度の設定を変更を行い、その後に使用者が決定スイッチ94を押すと、当該変更した設定を指定したタイマープログラム(
図5に示す例においては、タイマープログラム1である。)に反映させて、タイマープログラムの設定の処理を完了する。
【0148】
なお、メモリ装置44に記憶されていた当該変更した設定を指定したタイマープログラム(
図5に示す例においては、タイマープログラム1である。)は、当該変更した設定を反映したタイマープログラムに更新して記憶される。
【0149】
(V) 本発明によるタイマー装置におけるタイマープログラムによる運転時の説明
【0150】
図6は、
図1に示す暖房装置に配設された操作パネル部を模式的に示す概略構成説明図であって、表示部にはタイマープログラム運転時における表示状態の一例が示されている。
【0151】
ここで、タイマープログラムによる自動運転中は、
図6に示すように、タイマー運転中表示部70が点灯して表示されるとともに、タイマープログラム表示部68には自動運転中のタイマープログラム(
図6に示す例においては、タイマープログラム1である。)が点灯して表示される。
【0152】
また、時計表示部72には現在の時刻が表示され(
図6に示す例においては、「16:08」が表示されている。)、出力表示部74にはヒーター32の出力が表示され(
図6に示す例においては、「1500W」が表示されている。)、暖房温度表示部76には現在の時刻における現在の暖房温度(
図6に示す例においては、「14℃」が表示されている。)が表示される。
【0153】
なお、現在の暖房温度は、温度センサー26が検出した温度に応じて出力する電圧を温度検知部48で温度情報に変換して得られるものである。
【0154】
そして、棒グラフ表示部60においては、温度表示セグメント66ならびにヒーターオフ表示セグメント67を点灯、点滅または消灯あるいは点灯色を変更するなどのようにして、その表示態様を変化させることによって、タイマープログラムとして各時間毎に設定した設定温度、現在の時刻における暖房温度ならびに当該現在の時刻から過去24時間まで遡った時間帯における運転状況を示す暖房温度の履歴が表示される。
【0155】
ここで、棒グラフ表示部60における表示態様を詳しく説明すると、タイマープログラムとして各時間毎に設定した設定温度を表示する際に、現在の時刻に対応する時刻目盛の上方に示される当該時刻目盛の時間帯に設定された設定温度については、当該設定温度に対応する温度表示セグメント66(温度表示セグメント66-1)のみを点灯し、一方、現在の時刻以外に対応する時刻目盛の上方に示される当該時刻目盛の時間帯に設定された設定温度については、時刻目盛の上方に位置する温度表示セグメント66を全て点灯して表示して、両者の表示態様を変化させることによって現在の時刻において設定された温度の視認性を向上している。
【0156】
さらに、現在の時刻に対応する時刻目盛の上方に示される当該時刻目盛の時間帯における温度表示セグメント66については、当該時刻目盛の直上の温度表示セグメント66である5℃に対応する温度表示セグメント66(温度表示セグメント66-2)から現在の時刻における暖房温度(
図6に示す例においては、14℃である。)までの全ての温度表示セグメント66(温度表示セグメント66-2)が点滅して棒グラフ状に表示される。
【0157】
ここで、棒グラフ表示部60においては、現在の時刻から過去24時間まで遡った時間帯における暖房温度の履歴が、各時刻目盛に対応する24時間前の暖房温度の温度表示セグメント66(温度表示セグメント66-3)のみを点灯して表示し、その履歴を折れ線グラフ状に表示する。
【0158】
なお、この暖房温度の履歴を折れ線グラフ様に表示する際には、温度表示セグメント66を点灯させる際の色彩を他の場合と変更してもよい。
【0159】
例えば、タイマープログラムとして設定された温度を棒グラフ状に表示する場合には、温度表示セグメント66を赤色で点灯させ、一方、暖房温度の履歴を折れ線グラフ状に表示する際には、温度表示セグメント66を青色で点灯させる。
【0160】
また、暖房温度の履歴については、各目盛時刻に対応する時間帯において最新に取得された現在の温度をメモリ装置44に随時更新して記憶しておき、このメモリ装置に記憶された暖房温度を読み出して表示することが好ましい。。
【0161】
(VI) 本発明によるリモートコントローラーにおけるタイマープログラム設定時の説明
【0162】
図7は、
図1に示す暖房装置を遠隔制御するためのリモートコントローラーを模式的に示す概略構成説明図であって、表示部にはタイマープログラム設定時における表示状態の一例が示されている。
【0163】
なお、以下に詳述するリモートコントローラー52の説明においては、
図1乃至
図6の各図を参照しながら説明した操作パネル部14の表示部14aと操作部14bとにおける各種の表示領域ならびに各種の操作子の構成ならびに作用と同一あるいは相当する構成ならびに作用については、
図1乃至
図6の各図において用いた符号と同一の符号をそれぞれ付して示すことにより、その詳細な構成ならびに作用の説明は省略する。
【0164】
以下に、リモートコントローラー52を用いてタイマープログラムを設定する方法について説明するが、リモートコントローラー52としては小型化ならびに軽量化が求めらるため、表示部52aとして操作パネル部14の表示部14aのような大きな表示領域を備えることが困難である。
【0165】
一方、小さな表示領域に多くの情報を表示させようとすると、表示の大きさが小さくなってしまって視認性が悪化するため、リモートコントローラー52の表示部52aにおいては、横軸に24時間分の時間帯に対応する時間表示目盛64を配置した棒グラフ表示部60に代えて、横軸に12時間分の時間帯に対応する時間表示目盛104を配置した棒グラフ表示部100を設け、1日24時間にわたって設定されたタイマープログラムの設定内容を午前の12時間と午後の12時間とに分割して、棒グラフ表示部100に午前12時間と午後12時間とを切り換えて表示するようにしている。
【0166】
なお、時間表示目盛104には、原点位置に「0時」の時刻を示す時刻目盛が配置され、当該0時の時刻目盛から右方に向けて「1時」、「2時」、「3時」、「4時」、「5時」、「6時」、「7時」、「8時」、「9時」、「10時」および「11時」の時刻を示す時刻目盛が時刻順に順次に配置されている。
【0167】
また、棒グラフ表示部100においては、温度表示目盛62に代えて、温度表示目盛62における5℃の位置に「L」(Low)を配置した温度表示目盛102を備えている。
【0168】
なお、符号106は、棒グラフ表示部100の表示が午前の12時間か午後の12時間かを示すための午前・午後表示部である。
【0169】
図7に示す例においては、午前・午後表示部106には午前が表示されており、棒グラフ表示部100には午前の12時間分が表示されていることを示している。
【0170】
また、符号108は、リモートコントローラー52により設定した全ての設定情報を暖房装置10の制御部42へ送信する赤外線送信部である。
【0171】
上記したリモートコントローラー52においては、タイマープログラムの0時台を設定中に戻るスイッチ86を押すと、当該0時台を含む12時間分とは別の12時間分の11時台の設定に切り替わり、一方、タイマープログラムの11時台を設定中に進むスイッチ88を押すと、当該11時台を含む12時間分とは別の12時間分の0時台の設定に切り替わる。
【0172】
そして、上記において説明した操作パネル部14と同様にして、リモートコントローラー52においてタイマープログラムを設定して決定スイッチ94を押すと、現在の時刻の設定や1日24時間におけるタイマープログラムの設定などを含むリモートコントローラー52により設定した全ての設定情報が、赤外線送信部108から制御部42へ送信され、さらに制御部42からメモリ装置44に送信されて記憶されるとともに、タイマープログラムによる自動運転を開始する。
【0173】
(VII) 本発明によるリモートコントローラーにおけるタイマープログラムによる運転時の説明
【0174】
図8は、
図1に示す暖房装置を遠隔制御するためのリモートコントローラーを模式的に示す概略構成説明図であって、表示部にはタイマープログラム運転時における表示状態の一例が示されている。
【0175】
ここで、リモートコントローラー52においても、タイマープログラムによる自動運転中は、
図8に示すように、タイマー運転中表示部70が点灯して表示されるとともに、タイマープログラム表示部68には自動運転中のタイマープログラム(
図8に示す例においては、タイマープログラム1である。)が点灯して表示される。
【0176】
そして、棒グラフ表示部100には、現在の時刻に設定されているタイマープログラムの設定が表示されるが、この状態において戻るスイッチ86または進むスイッチ88を押すと、現在の時刻を含む12時間とは別の12時間のタイマープログラムが予め設定された時間間隔(例えば、10秒である)だけ一時的に表示されるので、使用者は現在の時刻を含む12時間分とは別の12時間分のタイマープログラムの設定内容を視認して確認することができる。
【0177】
(VIII) 本発明によるスマートフォンにおけるタイマープログラム設定時の説明
【0178】
図9は、
図1に示す暖房装置を遠隔制御するための携帯通信端末の一種であるスマートフォンを模式的に示す概略構成説明図であって、表示部にはタイマープログラム設定時における表示状態の一例が示されている。
【0179】
なお、以下に詳述するスマートフォン54の説明においては、
図1乃至
図8の各図を参照しながら説明した各種の表示領域ならびに各種の操作子の構成ならびに作用と同一あるいは相当する構成ならびに作用については、
図1乃至
図8の各図において用いた符号と同一の符号をそれぞれ付して示すことにより、その詳細な構成ならびに作用の説明は省略する。
【0180】
以下に、スマートフォン54を用いてタイマープログラムを設定する方法について説明するが、スマートフォン54は表示部54aと操作部54bとを組み合わせて一体化した表示操作部を構成するタッチパネル200を備えている。
【0181】
こうしたタッチパネル200としては、液晶タッチパネルや有機ELタッチパネルなどの種々の構成のものを用いることができる。
【0182】
なお、スマートフォン54を用いてタイマープログラムを設定して暖房装置10を自動運転ささせるには、スマートフォン54へのアプリケーションソフトウェア(アプリケーションプログラム)のインストールや通信ネットワークの初期設定が必要であるが、こうしたインストールや初期設定については公知の技術を利用することができるので詳細な説明は省略する。
【0183】
ここで、スマートフォン54のタッチパネル200は、一般的に縦長で使用することが多いので、グラフ表示操作部202において、交差する一方の軸である縦軸に24時間分の時間帯に対応する時間表示目盛204(時間表示目盛64に相当するものである。)を配置し、一方、交差する他方の軸である横軸に温度表示目盛206(温度表示目盛62に相当するものである。)を配置している。
【0184】
なお、この実施の形態においては、縦軸の時間表示目盛204と横軸の温度表示目盛206とは直交している。
【0185】
また、スマートフォン54を横向きに倒して使用する場合には、タッチパネル200も横長になるので、横長のタッチパネル200に最適な表示態様(例えば、グラフ表示操作部202における時間表示目盛204を横軸とするとともに時間表示目盛204を縦軸にするなどである。)に切り替わるようにしてもよい。
【0186】
また、スマートフォン54を用いる場合には、複数台の暖房装置10の設定を行うことができ、暖房装置選択表示操作部208のドロップダウンリストから設定する暖房装置10を選択する。
【0187】
また、これら複数の暖房装置10には、それぞれ複数のタイマープログラムを設定することができ、タイマープログラム選択表示操作部210のドロップダウンリストから設定するタイマープログラムを選択する。
【0188】
各時間体における温度設定とヒーター32のオフ設定とを行うには、グラフ表示操作部202において各時間帯毎に設定されている温度調整スライドボタン212を左右に移動することにより、温度調整スライドボタン212を温度表示目盛206の所望の温度の位置やオフ(OFF)の位置に合わせることにより行う。
【0189】
この温度調整スライドボタン212を右方に移動にするに従って温度表示部213がOFF位置から温度調整スライドボタン212の位置まで伸長し、一方、温度調整スライドボタン212を左方に移動にするに従って温度表示部213が温度調整スライドボタン212の位置からOFF位置に向けて短縮されて、温度調整スライドボタン212の左右に移動により設定中の温度の視認性を向上させている。
【0190】
そして、設定ボタン214を押すと、設定したタイマープログラムは無線通信で制御部42に直接送信されたり、あるいは、設定したタイマープログラムはLANやインターネットなどのネットワークを経由しての制御部42に送信されて、制御部42からメモリ装置44へ出力されて記憶される。
【0191】
ここで、タイマー運転開始表示操作部216を押すと、タイマープログラムによる自動運転が開始される。
【0192】
なお、符号218は、タイマープログラムの設定を全て取り消す際に操作するキャンセル表示操作部である。
【0193】
また、スマートフォン54で設定したタイマープログラムなどの設定や暖房装置10の状態などを、ネットワークを介してサーバー56へ出力して記憶させておき、サーバー56で各種の管理を行うようにしてもよい。
【0194】
このようにサーバー56で各種の管理を行うようにした場合には、暖房装置10ならびにスマートフォン54とサーバー56とを所定の時間間隔(例えば、10分間隔である。)で定期的に接続してデータの送受信を行うだけでよいので、ネットワークの設定は容易になる。
【0195】
(IX) 本発明によるスマートフォンにおけるタイマープログラム運転時の説明
【0196】
図10は、
図1に示す暖房装置を遠隔制御するための携帯通信端末の一種であるスマートフォンを模式的に示す概略構成説明図であって、表示部にはタイマープログラム運転時における表示状態の一例が示されている。
【0197】
ここで、スマートフォン54においても、タイマープログラムによる自動運転中は、
図10に示すように、タイマー運転中表示部70を点灯して表示するとともに、タイマープログラム選択表示操作部210には自動運転中のタイマープログラム(
図10に示す例においては、タイマープログラム1である。)が表示される。
【0198】
そして、グラフ表示操作部202において、タイマープログラムで設定された設定温度については実線折れ線グラフ220により表示し、現在の時刻から過去24時間まで遡った時間帯における暖房温度の履歴については破線折れ線グラフ222により表示する。
【0199】
なお、グラフ表示操作部202においては、現在の時刻に対応する時間帯を最下部に表示することによって、現在の時刻から24時間前までの暖房温度の履歴を破線折れ線グラフ222により全て表示している。
【0200】
ここで、タイマープログラムにより暖房装置10の自動運転中において、使用者が寒く感じたり、あるいは、使用者が暑く感じたりした際には、一時温度設定スライドボタン224を左右に移動することにより、一時温度設定スライドボタン224を温度表示目盛206の所望の温度の位置やオフ(OFF)の位置に合わせることにより、一時的にその時間帯の温度設定を変更することができる。
【0201】
なお、上記した一時温度設定スライドボタン224を使用した温度設定の変更は一時的なものであって、タイマープログラムへ変更が加えられるものではない。
【0202】
従って、一時温度設定スライドボタン224を使用して一時的に温度設定を変更した時間帯が終了し、次の時間帯でのタイマープログラムによる自動運転が開始されると、一時温度設定スライドボタン224を使用して一時的に温度設定を変更した時間帯の温度設定は、自動的に元のタイマープログラムの温度設定に戻る。
【0203】
なお、タイマープログラムによる自動運転中においては、スマートフォン54にはタイマー運転停止表示部226と、チャイルドロックスライドボタン228と、エコ運転設定スライドボタン230とが表示される。
【0204】
ここで、タイマー運転停止表示部226を押すと、タイマープログラムによる自動運転が停止され、暖房装置10はタイマー装置40を使用しない通常の運転を開始する。
【0205】
また、チャイルドロックスライドボタン228を
図10に示す現在位置から左方にスライドさせると、チャイルドロック機能が開始され、スマートフォン54のいずれの表示操作部を操作しても当該操作前の状態が維持される。
【0206】
一方、チャイルドロックスライドボタン228を上記した左方の位置から
図10に示す現在位置へ左方からから右方にスライドさせると、チャイルドロック機能が解除され、スマートフォン54のいずれかの表示操作部を操作すると当該操作が反映される。
【0207】
また、エコ運転設定スライドボタン230を
図10に示す現在位置から右方にスライドさせると、予め設定されたエコ運転機能プログラムが起動し、タイマープログラムによる温度設定を維持しながら最小限の電力消費量となるように自動運転が制御される。
【0208】
一方、エコ運転設定スライドボタン230を上記した右方の位置から
図10に示す現在位置へ右方から左方にスライドさせると、予め設定されたエコ運転機能プログラムが停止し、通常の自動運転に戻る。
【0209】
なあ、エコ運転機能プログラムについては、従来より公知の省エネルギーに利用できるアプリケーションソフトウェア(アプリケーションプログラム)を利用することができるので、その詳細な説明は省略する。
【0210】
(X) 本発明によるスマートフォンにおける他の例によるタイマープログラム運転時の説明
【0211】
図11は、
図1に示す暖房装置を遠隔制御するための携帯通信端末の一種であるスマートフォンの他の例を模式的に示す概略構成説明図であって、表示部にはタイマープログラム運転時における表示状態の一例が示されている。
【0212】
なお、以下に詳述するスマートフォン54の説明においては、
図1乃至
図10の各図を参照しながら説明した各種の表示領域ならびに各種の操作子や表示操作部の構成ならびに作用と同一あるいは相当する構成ならびに作用については、
図1乃至
図10の各図において用いた符号と同一の符号をそれぞれ付して示すことにより、その詳細な構成ならびに作用の説明は省略する。
【0213】
ここで、この
図11に示すスマートフォン54と上記において
図9乃至
図10を参照しながら説明したスマートフォン54とを比較すると、タッチパネル200におけるグラフ表示操作部の構成が異なる。
【0214】
即ち、
図11に示すスマートフォン54のタッチパネル200においては、1日24時間分のタイマープログラムを午前の12時間と午後の12時間とに分割し、午前の12時間のタイマープログラムを午前環状グラフ表示操作部300において表示し、午後の12時間のタイマープログラムを午後環状グラフ表示操作部302において表示している。
【0215】
つまり、
図11に示すスマートフォン54のタッチパネル200は、午前環状グラフ表示操作部300と午後環状グラフ表示操作部302との二つのグラフ表示を備えている。
【0216】
そして、午前環状グラフ表示操作部300ならびに午後環状グラフ表示操作部302は、円形の領域内において、アナログ式時計の文字盤と同様にして中心角30°で等分に12時間分の時間帯に対応する時間表示目盛304(時間表示目盛64に相当するものである。)を当該円形の領域の周部に配置し、各時間表示目盛304が示す時刻間における中心角30°の領域の各時間帯に対して運転条件の温度設定ができるようにするとともに、当該設定した設定温度を中心角30°の領域を点灯してグラフ表示するようにしたものである。
【0217】
なお、温度表示目盛206は、円形の領域の中心部C側にOFF位置を配置するとともに当該円形の領域の周部側に30°温度目盛が配置されるようにして、円形の領域の中心部Cから放射状に配置されている。
【0218】
即ち、午前環状グラフ表示操作部300ならびに午後環状グラフ表示操作部302は、円形の領域内において、中心角30°で等分に12時間分の各時間帯を示す時間表示目盛304を当該円形の領域の周部に配置し、かつ、運転条件である設定温度を示す温度表示目盛206を当該円形の領域の中心部C側から放射状に配置して、中心角30°で等分された領域毎に各時間帯と設定温度との対応関係をグラフ状に表示するものである。
【0219】
なお現在時刻短針指示表示部306は、アナログ式時計の短針が現在の時刻を示す角度と同じ角度の位置に表示され、現在時刻短針指示表示部306と重なった時間帯において点灯している温度表示セグメント66が、現在の時刻における設定温度を示す。
【0220】
また、現在時刻長針指示表示部308は、アナログ式時計の長針が現在の分を示す角度と同じ角度の位置に表示されるものであり、午前環状グラフ表示操作部300ならびに午後環状グラフ表示操作部302における現在時刻短針指示表示部306が位置する時間帯に必ずしも位置するものではないので、温度表示セグメント66とは重ならないようにして、アナログ式時計の長針の先端に対応する部分のみを表示している。
【0221】
これにより、現在時刻長針指示表示部308の表示によって、午前環状グラフ表示操作部300ならびに午後環状グラフ表示操作部302における設定温度の視認性が妨げられることはない。
【0222】
符号310は温度設定スライドボタンであり、タイマープログラムの設定時においては、この温度設定スライドボタン310を温度表示目盛206に沿って移動させることによって、温度設定スライドボタン310を温度表示目盛206の所望の温度の位置やオフ(OFF)の位置に合わせることにより、タイマープログラムとして設定する温度を変更する。
【0223】
また、タイマープログラムの自動運転中においては、現在時刻短針指示表示部306と重なった時間帯に位置する温度設定スライドボタン310を温度表示目盛206に沿って移動させることによって、温度設定スライドボタン310を温度表示目盛206の所望の温度の位置やオフ(OFF)の位置に合わせることにより、一時的にその時間帯の温度設定を変更することができる。
【0224】
なお、上記した温度設定スライドボタン310を使用した温度設定の変更は一時的なものであって、タイマープログラムへ変更が加えられるものではない。
【0225】
従って、温度設定スライドボタン310を使用して一時的に温度設定を変更した時間帯が終了し、次の時間帯でのタイマープログラムによる自動運転が開始されると、温度設定スライドボタン310を使用して一時的に温度設定を変更した時間帯の温度設定は、自動的に元のタイマープログラムの温度設定に戻る。
【0226】
なお、1日24時間のタイマープログラムの運転中に重要な現在の時刻を示す現在時刻短針指示表示部306については、他の表示とは色を変えたりあるいは点滅させるなどして強調表示するようにしてもよい。
【0227】
(XI) 本発明によるスマートフォンにおける他の例によるタイマープログラム運転時の説明
【0228】
図12は、
図1に示す暖房装置を遠隔制御するための携帯通信端末の一種であるスマートフォンの他の例を模式的に示す概略構成説明図であって、表示部にはタイマープログラム運転時における表示状態の一例が示されている。
【0229】
なお、以下に詳述するスマートフォン54の説明においては、
図1乃至
図11の各図を参照しながら説明した各種の表示領域ならびに各種の操作子や表示操作部の構成ならびに作用と同一あるいは相当する構成ならびに作用については、
図1乃至
図11の各図において用いた符号と同一の符号をそれぞれ付して示すことにより、その詳細な構成ならびに作用の説明は省略する。
【0230】
ここで、この
図12に示すスマートフォン54と上記において
図11を参照しながら説明したスマートフォン54とを比較すると、タッチパネル200におけるグラフ表示操作部の構成が異なる。
【0231】
即ち、
図12に示すスマートフォン54のタッチパネル200においては、1日24時のタイマープログラムを午前6時から午後6時までの昼間の12時間と午後6時から翌日の午前6時までの夜間の12時間とに分割し、午前6時から午後6時までの昼間の12時間のタイマープログラムを昼間環状グラフ表示操作部400において表示し、午後6時から翌日の午前6時までの夜間の12時間のタイマープログラムを夜間環状グラフ表示操作部402において表示している。
【0232】
この昼間環状グラフ表示操作部400と夜間環状グラフ表示操作部402とを備えたタッチパネル200を有するスマートフォン54においても、
図11を参照しながら説明したスマートフォン54の場合と同様に、アナログ式時計の短針が示す時刻の時間帯と同じ角度の位置において当該時間帯の温度設定ができる。
【0233】
ここで、この昼間環状グラフ表示操作部400ならびに夜間環状グラフ表示操作部402と午後環状グラフ表示操作部302ならびに午前環状グラフ表示操作部300とは類似しているが、昼間環状グラフ表示操作部400ならびに夜間環状グラフ表示操作部402は午前6時と午後6時とを境界にして12時間ずつに分けて1日24時間のタイマープログラムを示すものであるので、午前0時や正午(午後0時)をまたぐタイマープログラムの設定が容易になるとともに当該設定の際の視認性が向上する。
【0234】
なお、
図12に示すスマートフォン54において、暖房装置選択表示操作部208には、暖房装置選択表示操作部208のドロップダウンリストから選択して設定した暖房装置10を示す「リビング」が表示され、また、タイマープログラム選択表示操作部210には、タイマープログラム選択表示操作部210のドロップダウンリストから選択して設定したタイマープログラムを示す「休日」が表示されている。
【0235】
(XII) その他の実施の形態および変形例の説明
【0236】
なお、上記した実施の形態は例示に過ぎないものであり、本発明は他の種々の形態で実施することができるものである。即ち、本発明は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換えあるいは変更などを適宜に行うことができる。
【0237】
例えば、上記した実施の形態は、以下の(XII-1)乃至(XII-10)に示すように変形するようにしてもよい。
【0238】
(XII-1) 上記した実施の形態においては、本発明によるタイマー装置40を暖房装置10に適用した場合について説明したが、タイマー装置40を適用することのできる装置は暖房装置10に限られるものではないことは勿論である。
【0239】
即ち、本発明によるタイマー装置40は、屋内や屋外などの任意の場所へ移動して使用することのできる移動自在な暖房装置、あるいは、ある場所に固定的に設置して使用する暖房装置などのような各種の暖房装置などのように、運転条件として温度を設定して動作させる種々の温度調整装置などに搭載して利用することができる。
【0240】
そして、こうした温度調整装置には、上記した暖房装置の他に、空気調和機や冷暖房機(エアコンディショナー)などの種々の機器が含まれる。
【0241】
また、本発明によるタイマー装置40は、運転条件として照度などを設定して動作させる照明装置などのように、一日24時間における任意の各時間帯においてそれぞれ個別に運転条件を任意に設定して使用する各種の機器(装置)に搭載して利用することができる。
【0242】
(XII-2) 上記した実施の形態においては、詳細な説明は省略したが、一日24時間を複数に分割する際の時間帯(時間間隔)は、上記した実施の形態のように1時間に限られるものではないことは勿論である。即ち、一日24時間を複数の時間帯(時間間隔)に分割する際には、設計条件や使用条件のような諸条件などに応じて適宜に任意の時間帯(時間間隔)に分割すればよく、例えば、10分間隔や1分間隔などに分割してもよい。
【0243】
また、一日24時間を一律に同一の時間帯(時間間隔)で分割することには限られず、一日24時間を複数の異なる時間帯(時間間隔)で分割するようにしてもよい。即ち、一日24時間のうちで午前6時から午後9時までは10分間の時間帯(時間間隔)で分割し、午後9時から午前6時までは1時間(60分間)の時間帯(時間間隔)で分割するなどしてもよい。
【0244】
(XII-3) 上記した実施の形態においては、詳細な説明は省略したが、棒グラフ表示部60、棒グラフ表示部100ならびにグラフ表示操作部200における交差する縦軸と横軸とにそれぞれ設けられた目盛(温度表示目盛と時間表示目盛とである。)については、縦軸と横軸とでそれぞれ入れ換えるようにしてもよいことは勿論である。
【0245】
(XII-4) 上記した実施の形態においては、ヒーター32(ヒーター32a、ヒーター32b、ヒーター32cならびにヒーター32d)として、例えば、シーズヒーターを用いた場合を示したが、これに限られるものではないことは勿論である。
【0246】
ヒーター32(ヒーター32a、ヒーター32b、ヒーター32cならびにヒーター32d)としては、シーズヒーターの他に各種の線状(棒状)の発熱体や面状の発熱体などを用いるようにしてもよいことは勿論である。
【0247】
(XII-5) 上記した実施の形態においては、放熱板30aと放熱板30bとの材料についての説明は省略したが、放熱板の材料としては、例えば、アルミニウムやスチールなどの金属材料やセラミックなどの非金属材料を用いるようにしてもよい。
【0248】
(XII-6) 上記した実施の形態においては、ヒーター32として4個のヒーター32a、ヒーター32b、ヒーター32cならびにヒーター32dを用いた場合について説明したが、ヒーターの数は4個に限られるものではないことは勿論である。
【0249】
即ち、ヒーター32は、少なくとも1個以上のヒーターにより構成されていればよく、2個、3個あるいは5個以上あってもよい。
【0250】
(XII-7) 上記した実施の形態においては、詳細な説明は省略したが、タイマー装置40において、操作パネル部14とリモートコントローラー42とスマートフォン54とのいずれか一つのみを利用可能としてもよいし、あるいは、いずれか二つを併用して利用可能としてもよいし、上記した実施の形態のように三つ全て併用して利用可能としてもよい。
【0251】
(XII-8) 上記した実施の形態においては、携帯通信端末の一例としてスマートフォンを示したが、携帯通信端末はスマートフォンに限られるものではないことは勿論である。即ち、携帯通信端末として、スマートフォンに代えて、タブレット端末、携帯電話あるいはPDAなどを適宜に用いるようにしてよい。
【0252】
(XII-9) 上記した実施の形態においては、詳細な説明は省略したが、タイマー装置40において、操作パネル部14、リモートコントローラー42あるいはスマートフォン54に代えて、パーソナルを適宜に用いるようにしてよいことは勿論である。
【0253】
(XII-10) 上記した実施の形態ならびに上記した(XII-1)乃至(XII-9)に示す各実施の形態や変形例は、適宜に組み合わせるようにしてもよいことは勿論である。
【産業上の利用可能性】
【0254】
本発明によるタイマー装置は、一日24時間を複数に分割した任意の各時間帯においてそれぞれ個別に運転条件の設定を任意に行って制御するためのタイマー装置に利用することができる。
【0255】
そして、こうした本発明によるタイマー装置は、屋内や屋外などの任意の場所へ移動して使用することのできる移動自在な暖房装置、ある場所に固定的に設置して使用する暖房装置などのような各種の暖房装置などのように、運転条件として温度を設定してして動作させる種々の温度調整装置などに搭載して利用することができる。
【0256】
なお、こうした温度調整装置には、上記した暖房装置の他に、空気調和機や冷暖房機(エアコンディショナー)などの種々の機器が含まれる。
【0257】
また、本発明によるタイマー装置は、運転条件として照度などを設定して動作させる照明装置などのように、一日24時間を複数に分割した任意の各時間帯においてそれぞれ個別に運転条件を任意に設定して使用する各種の機器(装置)に搭載して利用することができる。
【0258】
また、本発明によるタイマー装置を備えた暖房装置は、所望の時間帯において、屋内や屋外などの任意の場所を所望の温度で暖房する際に利用することができる。
【符号の説明】
【0259】
10 暖房装置
12 筐体
12a 側端部
12b 上端部
12c 下端部
12d 内壁面
14 操作パネル部
14a 表示部(表示手段)
14b 操作部(運転条件設定手段、運転条件変更手段、選択手段)
16 キャスター取付板
16a 下面
18 キャスター
20 空気入口グリル
20a 空気流入口
22 空気出口グリル
22a 空気流出口
24 ヒーターユニット
26 温度センサー(温度検出手段)
28 空気流路
30a 放熱板
30b 放熱板
32 ヒーター
32a ヒーター
32b ヒーター
32c ヒーター
32d ヒーター
34 仕切板
40 タイマー装置
42 制御部(運転条件設定手段、制御手段、表示手段、運転条件変更手段、温度検出手段)
44 メモリ装置(記憶手段)
46 タイマー制御部
48 温度検知部(温度検出手段)
50 ヒーター制御部
52 リモートコントローラー
52a 表示部(表示手段)
52b 操作部(運転条件設定手段、運転条件変更手段、選択手段)
54 スマートフォン(携帯通信端末)
54a 表示部(表示手段)
54b 操作部(運転条件設定手段、運転条件変更手段、選択手段)
56 サーバー
60 棒グラフ表示部
62 温度表示目盛
64 時間表示目盛
66 温度表示セグメント
66-1 設定温度に対応する温度表示セグメント
66-2 5℃に対応する温度表示セグメントから現在の時刻における暖房温度までの全ての温度表示セグメント
66-3 各時刻目盛に対応する24時間前の暖房温度の履歴を示す温度表示セグメント
67 ヒーターオフ表示セグメント
68 タイマープログラム表示部
70 タイマー運転中表示部
72 時計表示部
74 出力表示部
76 暖房温度表示部
80 電源スイッチ
82 タイマースイッチ
84 設定スイッチ
86 戻るスイッチ
88 進むスイッチ
90 高スイッチ
92 低スイッチ
94 決定スイッチ
100 棒グラフ表示部
102 温度表示目盛
104 時間表示目盛
106 午前・午後表示部
108 赤外線送信部
200 タッチパネル
202 グラフ表示操作部
204 時間表示目盛
206 温度表示目盛
208 暖房装置選択表示操作部
210 タイマープログラム選択表示操作部
212 温度調整スライドボタン
213 温度表示部
214 設定ボタン
216 タイマー運転開始表示操作部
218 キャンセル表示操作部
220 実線折れ線グラフ
222 破線折れ線グラフ
224 一時温度設定スライドボタン
226 タイマー運転停止表示部
228 チャイルドロックスライドボタン
230 エコ運転設定スライドボタン
300 午前環状グラフ表示操作部
302 午後環状グラフ表示操作部
304 時間表示目盛
306 現在時刻短針指示表示部
308 現在時刻長針指示表示部
310 温度設定スライドボタン
400 昼間環状グラフ表示操作部
402 夜間環状グラフ表示操作部
G 間隔
C 中心部