(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023001612
(43)【公開日】2023-01-06
(54)【発明の名称】清掃具
(51)【国際特許分類】
A47L 13/24 20060101AFI20221226BHJP
【FI】
A47L13/24 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021102439
(22)【出願日】2021-06-21
(71)【出願人】
【識別番号】390020019
【氏名又は名称】レック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100181928
【弁理士】
【氏名又は名称】日比谷 洋平
(74)【代理人】
【識別番号】100075948
【弁理士】
【氏名又は名称】日比谷 征彦
(72)【発明者】
【氏名】生井 珠里
(72)【発明者】
【氏名】近藤 伴
【テーマコード(参考)】
3B074
【Fターム(参考)】
3B074AB01
3B074EE01
(57)【要約】
【課題】操作部のワンタッチの回動により、清掃シートの取り付け・取り外しを可能とする。
【解決手段】上面に柄部を取り付けた本体部2の円孔部2b内に、回動自在に操作部4を配置し、操作部4の下面には中心から偏在する位置に駆動軸を設け、操作部4の下方には制御板部、第1、第2移動板6a、6bを積層し、操作部4の回動により、制御板部を介して第1、第2移動板6a、6b同士を接離自在に短手方向に移動し、第1、第2移動板6a、6bの下面に取り付けた第1、第2移動底部7b、7cと固定底部7aとの間で、清掃シートCを挟着する。
【選択図】
図10
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上面中央に柄部を取り付け可能とし、円孔部を有する矩形状の本体部と、
該本体部の円孔部内に回動自在に配置し、中心から偏在する位置に下方に向けて突出する駆動軸を有する操作部と、
前記本体部の下面側に配置し、駆動孔、誘導孔を有し、前記操作部の駆動軸を前記駆動孔に嵌合し、前記操作部の回動操作により前記本体部に対し長手方向に移動する制御板部と、
該制御板部の下面側に配置し、前記制御板部の誘導孔に嵌合する上方を向く作動軸を設け、外縁に沿った下部にそれぞれ第1、第2可動底板を設け、前記制御板部の前記長手方向への移動に従って前記誘導孔、前記作動軸を介して短手方向に相対的に接離する一対の第1、第2移動板と、
前記第1、第2可動底板の間に面一に配置し、前記本体部に固定した固定底板とを備えたことを特徴とする清掃具。
【請求項2】
前記制御板部の駆動孔は前記第1、第2移動板の若干長手方向に傾斜して短手方向に沿う長孔であり、前記誘導孔は斜め方向に沿う長孔であることを特徴とする請求項1に記載の清掃具。
【請求項3】
前記固定底板は弾性材料から成り、前記第1、第2可動底板は前記第1、第2移動板にそれぞれ固定した弾性材料から成ることを特徴とする請求項1又は2に記載の清掃具。
【請求項4】
前記第1及び第2可動底板は前記第1及び第2移動板とそれぞれ一体的に形成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の清掃具。
【請求項5】
前記本体部の裏面の長手方向に沿う両辺部には、押圧片が設けられており、
前記第1、第2移動板の上面の外側の辺部には、辺部側が深くなるように傾斜した逃げ溝が設けられており、
前記第1、第2可動底板が接近している状態では、前記押圧片が前記逃げ溝内に入り込んでいることを特徴とする請求項1~4の何れか1項に記載の清掃具。
【請求項6】
前記固定底板及び前記第1、第2可動底板は底面を粗面としたことを特徴とする請求項1~5の何れか1項に記載の清掃具。
【請求項7】
前記操作部を一方向側に回動することで、前記第1、第2可動底板は前記固定底板から離間し、他方向側に回動することで、前記第1、第2可動底板は前記固定底板に接近することを特徴とする請求項1~6の何れか1項に記載の清掃具。
【請求項8】
前記固定底板、第1、第2可動底板の直下に、床面に載置した清掃シートを配置し、前記操作部の回動により前記固定底板に対し前記第1、第2可動底板が近接し、前記清掃シートを挟着することを特徴とする請求項1~7の何れか1項に記載の清掃具。
【請求項9】
前記本体部の裏面中央の短手方向の両側には、内面方向を向く一対の円弧部が設けられており、前記制御板部の中央の短手方向の両側には、前記円弧部が当接する条片状に曲成されたばね部が設けられており、前記操作部の回動に応じて前記ばね部の両側の空隙の何れかの空隙に、前記ばね部の付勢力によって前記円弧部が収納されることを特徴とする請求項1~8の何れか1項に記載の清掃具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、清掃シートを簡便に取り付け・取り外しが可能な清掃具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
清掃用の不織布や雑巾等のシート材を底面に取り付けるモップ状の清掃具は広く使用されている。特許文献1には、蓋が下部本体に閉まった状態で蓋をタッチすると蓋が開き、再び蓋を押すと閉まる構造のワンタッチ方式の清掃具が開示されており、蓋が開くと、圧縮されたスプリングの圧縮力により外部挟み部材が外部側に離れ、内部挟み部材と外部挟み部材との間に挟まれていたシート材は開放される。
【0003】
このようにして、特許文献1の清掃具は汚れたシート材を適宜に交換することが可能であり、汚れたシート材は手を触れずに、そのまま破棄することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1の清掃具では、上方からの衝撃等で簡単に蓋が開いてしまい、シート材が外れてしまうという問題がある。また、内部にスプリング等を使用しており、複雑な構造の開閉機構のため、製造にコストも大きくなると共に、小型化することが難しい。
【0006】
また、トイレ等を清掃する場合には、便器の周辺の床面を清掃するために、小回りがきく小型の清掃具が使い易く、要望されている。
【0007】
本発明の目的は、上述の課題を解決し、簡易な構造でありながら、小型化が可能で、清掃シートの取り付け・取り外しが容易な清掃具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するための本発明に係る清掃具は、上面中央に柄部を取り付け可能とし、円孔部を有する矩形状の本体部と、該本体部の円孔部内に回動自在に配置し、中心から偏在する位置に下方に向けて突出する駆動軸を有する操作部と、前記本体部の下面側に配置し、駆動孔、誘導孔を有し、前記操作部の駆動軸を前記駆動孔に嵌合し、前記操作部の回動操作により前記本体部に対し長手方向に移動する制御板部と、該制御板部の下面側に配置し、前記制御板部の誘導孔に嵌合する上方を向く作動軸を設け、外縁に沿った下部にそれぞれ第1、第2可動底板を設け、前記制御板部の前記長手方向への移動に従って前記誘導孔、前記作動軸を介して短手方向に相対的に接離する一対の第1、第2移動板と、前記第1、第2可動底板の間に面一に配置し、前記本体部に固定した固定底板とを備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る清掃具によれば、操作部のワンタッチの回動により、簡便に清掃シートの取り付け・取り外しが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図4】移動板の挿入溝内に可動底板の凸条片を挿入した状態の断面図である。
【
図5】制御板部により移動板部を閉じた状態の機構説明図である。
【
図6】制御板部により移動板部を開いた状態の機構説明図である。
【
図7】(a)閉じた状態の底板部の底面図、(b)側面図である。
【
図8】(a)開いた状態の底板部の底面図、(b)側面図である。
【
図9】底板部により清掃シートを挟着する前の状態の説明図である。
【
図10】底板部により清掃シートを挟着した状態の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明を図示の実施例に基づいて詳細に説明する。
図1は清掃具1の分解斜視図、
図2は組み立てた状態の斜視図である。
【0012】
本体部2は矩形状の略板体とされ、その上面に、柄部3を連結する柄連結部2a、操作部4を嵌合する円孔部2bが形成されている。本体部2の下面側には制御板部5が配置され、制御板部5には複数個の長孔が設けられている。制御板部5の下面側には移動板部6が配置され、移動板部6は第1、第2移動板6a、6bから成っている。また、移動板部6の下面側には底板部7が配置され、底板部7は固定底板7aと一対の第1、第2可動底板7b、7cから成っている。そして、本体部2、制御板部5、移動板部6、底板部7は上方から順に積層されている。
【0013】
合成樹脂材から成る本体部2では、柄部3との間に介在する中間継手3aが、本体部2の長手方向に回動可能に柄連結部2aの軸受部2cに連結され、更に中間継手3aの他端には、柄部3が本体部2の短手方向にピン軸3bを介して回動自在に連結されている。また、円孔部2bの周囲の短手方向と長手方向の90度隔てた2個所の位置に、位置合わせのために後述する操作部4を合わせる三角形状のマーク2d、2eが設けられている。
【0014】
図3は本体部2の底面図である。本体部2の裏面の中心には、下方に向けて中心軸2fが突出されている。また、本体部2の裏面の長手方向の両端部には、底板部7の固定底板7aを固定するための円柱状の挿入部2gが2個ずつ設けられ、更に裏面の両端部には、第1、第2可動底板7b、7cの長手方向への移動を制止する規制板2hが2個ずつ設けられている。更に、裏面中央の短手方向の両辺に内面方向を向く一対の円弧部2iが形成され、裏面の長手方向に沿う両辺部には、押圧片2jが4個ずつ設けられている。
【0015】
操作部4は本体部2の円孔部2bに嵌合する合成樹脂材から成るダイアル状の円盤とされ、表面には操作部4を回動するための摘み部4aが設けられ、摘み部4aにはその方向を示すためのマーク4bが付されている。また、操作部4の下部には円孔部2bの径よりも大きなフランジ部4cが設けられ、操作部4の裏面からは駆動軸4dが下方に向けて突出されており、この駆動軸4dは操作部4の中心から偏心した操作部4の周縁の一部に配置されている。
【0016】
本体部2の下面に配置される合成樹脂材から成る制御板部5には、中心部に本体部2の中心軸2fが挿通される長手方向に沿う長孔5aと、操作部4の駆動軸4dが挿入され、若干長手方向に傾斜して短手方向に沿う長孔状の駆動孔5bと、移動板部6から上方に突出された少なくとも2つの作動軸がそれぞれ挿入され、斜め方向に沿う長孔状の一対の第1、第2誘導孔5c、5dとが形成されている。
【0017】
更に、制御板部5の短手方向の両側には、本体部2の円弧部2iに当接するための条片状に曲成されたばね部5eが設けられている。この制御板部5では、裏面側は平坦面とされているが、上面側では長孔5a、駆動孔5b、第1、第2誘導孔5c、5dの周囲は補強のために厚肉部とされている。
【0018】
移動板部6は合成樹脂材による第1、第2移動板6a、6bから成り、第1移動板6a、第2移動板6bは、長手方向に沿って両側に2つに分割されており、短手方向に相対的に移動可能とされ、相互に設けられた挿入片6c、受入溝6dによって相互に短手方向に移動するように組み付けられている。第1、第2移動板6a、6bの上面には、それぞれ2個ずつの第1、第2作動軸6e、6fが上方に突出されている、第1移動板6aの第1作動軸6eは、制御板部5の第1誘導孔5cに嵌合され、第2移動板6bの第2作動軸6fは、制御板部5の第2誘導孔5dに嵌合するようにされている。
【0019】
また、第1、第2移動板6a、6bの上面の外側の辺部には、それぞれ本体部2の押圧片2jに対向して4個ずつの逃げ溝6gが設けられている。この逃げ溝6gは短手方向に向けられ、辺部側が深くなるように傾斜している。更に、第1、第2移動板6a、6bの裏面には、第1、第2可動底板7b、7cに設けられた凸条片が挿入される挿入溝6hが辺部に沿って形成されている。
【0020】
底板部7は、底面を切込等から成る粗面とした弾性を有する例えばゴム成型品であり、中央に大きな面積を占める矩形状の固定底板7aと、固定底板7aの両側に配置された一対の幅の狭い第1、第2可動底板7b、7cとから構成されている。固定底板7aの中心部には、本体部2の中心軸2fが嵌入される受穴7dが設けられ、固定底板7aの両端には、本体部2の挿入部2gに嵌合するための円筒部7eが2個ずつ設けられている。更に、
図4に示すように、第1、第2可動底板7b、7cの上側の片側には、第1、第2移動板6a、6bの片側に沿って設けられた挿入溝6h内に挿入するための長手方向に沿った凸条片7fが形成されている。
【0021】
この清掃具1の組立てにおいては、先ず本体部2を裏返して、その円孔部2bに操作部4の摘み部4aを下に向けて嵌合する。操作部4にはフランジ部4cが形成されているので、操作部4は円孔部2b内で回転自在であるが、円孔部2bから本体部2の表側に抜け出すことはない。
【0022】
この組立ての手順は、底板部7を下にして、その上に移動板部6等を順次に載置してゆくこともできるが、説明の都合上、本体部2を下にして積み重ねてゆく手順を説明する。
【0023】
次に、本体部2の裏側に制御板部5を重ねる。このとき、本体部2の中心軸2fが制御板部5の長孔5aに挿通され、操作部4の駆動軸4dが制御板部5の駆動孔5b内に挿通される。駆動軸4dは操作部4の中心から偏心しているので、操作部4を回動すると、制御板部5は長手方向に移動することになるが、このとき長孔5aへの中心軸2fの挿入により、制御板部5は駆動孔5bを介しての短手方向への移動は規制される。
【0024】
続いて、制御板部5の裏面の上に、移動板部6の第1、第2移動板6a、6bを載置する。第1移動板6aを制御板部5の片側に配置し、2個の第1作動軸6eを制御板部5の第1誘導孔5cに嵌合し、更に第2移動板6bを制御板部5の他側に配置し、2個の第2作動軸6fを制御板部5の第2誘導孔5dに嵌合する。
【0025】
この制御板部5に第1、第2移動板6a、6bを積層することにより、操作部4の回動により、駆動軸4d、駆動孔5bを介して制御板部5が長手方向に移動すると、それまで
図5に示すように、間隔が閉じていた第1、第2移動板6a、6bは、第1、第2作動軸6e、6fを介して、斜め方向に配置された第1、第2誘導孔5c、5dに誘導され、
図6に示すようにその間隔が拡がるように移動する。このとき、第1、第2移動板6a、6bは本体部2の裏面に設けられた規制板2hにより、長手方向への移動が規制され、短手方向にのみ移動する。
【0026】
このように、第1、第2移動板6a、6b同士が近接している
図5の状態から、操作部4を一方向に90度回動させることで、
図6に示すように第1、第2移動板6a、6b同士を離間させることができる。この場合に、操作部4はマーク4bをマーク2d、2eに合わせることにより、正確に回動できる。
【0027】
次に、固定底板7aの受穴7dに本体部2の中心軸2fの先端を嵌入すると共に、固定底板7aの長手方向の両端面に設けた円筒部7eを本体部2の挿入部2gに嵌入して、固定底板7aを制御板部5,移動板部6を挟んで本体部2に固定する。第1、第2可動底板7b、7cの凸条片7fを、それぞれ第1、第2移動板6a、6bの挿入溝6hに嵌合して固定する。この固定底板7aの本体部2への固定、第1、第2可動底板7b、7cの第1、第2移動板6a、6bへの固定は、弾性材料である底板部7自体の弾性を利用した嵌合によって固定される。
【0028】
なお、本実施例では第1、第2移動板6a、6bに、別部材である第1、第2可動底板7b、7cを固定しているが、第1移動板6aと第1可動底板7bとを同一材料により一体化するか、インサート成型により一体化することもできる。また、第2移動板6bと第2可動底板7cについても同様である。この場合には、第1、第2移動板6a、6bの下部に、第1、第2可動底板7b、7cの形状に相当する張出部を付設すればよい。
【0029】
図7、
図8は、底板部7の固定底板7a、第1、第2可動底板7b、7cの
図5、
図6の動作に相当する底板部7の(a)底面図、(b)側面図を示している。
図7においては、第1、第2可動底板7b、7cは、固定底板7aの両側に近接して位置しているが、操作部4の操作により、
図8に示すように第1、第2可動底板7b、7cと共に動く第1、第2可動底板7b、7cは相対的に固定底板7aから離間して、固定底板7aに対する間隔を拡げることになる。つまり、第1、第2可動底板7b、7cは操作部4の回動操作により固定底板7aに対して接離されることになる。
【0030】
そして、
図7に示す固定底板7aに両側の第1、第2可動底板7b、7cが接近している状態では、本体部2の押圧片2jが第1、第2移動板6a、6bの逃げ溝6gに入り込んでいるので、固定底板7aに両側の第1、第2可動底板7b、7cの底面はほぼ面一である。
【0031】
しかし、
図8に示す開いた状態では、第1、第2可動底板7b、7cは固定底板7aよりも押圧片2jの押圧により僅かに下方に、押圧片2jの高さ分である例えば1mm程度、押し下げられている。
【0032】
この清掃具1を使用するに際して操作部4を回動すると、本体部2の円弧部2i、制御板部5のばね部5eによる操作部4から得られるクリック感によって、操作部4を所要の位置まで回動させたことを知ることができる。なお、操作部4の回動に応じてばね部5eの両側の空隙の何れかの空隙に、ばね部5eの付勢力によって円弧部2iが収納されるため、制御板部5が中途半端な位置で停止することはない。
【0033】
底板部7に例えば不織布から成る清掃シートCを取り付けて使用する。つまり、床に清掃シートCを置いて、その上から
図9に示すように、第1、第2可動底板7b、7cを拡開した状態の底板部7を押し付ける。
【0034】
面一である固定底板7a、第1、第2可動底板7b、7cの底面は、粗面とされているので、操作部4を回動すると、第1、第2可動底板7b、7cがその間隔を狭め、清掃シートCは第1、第2可動底板7b、7cに押し付けられた部分は、第1、第2可動底板7b、7cの動きに追従して、固定底板7a側に移動する。この場合に、第1、第2可動底板7b、7cは固定底板7aよりも僅かに下方に位置しており、清掃シートCへの押し付けが大きく、清掃シートCに食い込んで容易に移動させることができる。
【0035】
これにより、
図10に示すように、固定底板7aと第1、第2可動底板7b、7cとの間にあった2個所で清掃シートCは皺がより、第1、第2可動底板7b、7cにより移動されて固定底板7aとの間で挟着され、清掃シートCは固定底板7a、第1、第2可動底板7b、7cの面上を覆うことになる。
【0036】
柄部3を持って、本体部2に取り付けた清掃シートCを床面上で動かすことにより、清掃シートCによって床面の清掃が可能となる。この場合に、底板部7は弾性材料から成り底面を粗面とすることにより、床面上で清掃シートCを動かしても清掃シートCは底板部7に密着しているので清掃が容易となる。
【0037】
また、清掃が終了し、清掃シートCを底板部7から外すには、操作部4を回動して、底板部7の第1、第2可動底板7b、7cを固定底板7aから離隔することにより、それまで挟着されていた清掃シートCは開放され、自然に外れることになる。
【0038】
このように、本発明に係る清掃具1によれば、小型化、特に厚み方向に偏平とされているので、狭い個所での使用が容易であり、操作部4のワンタッチの回動により、簡便に清掃シートCの取り付け・取り外しが可能となる。
【符号の説明】
【0039】
1清掃具
2 本体部
2b 円孔部
2j 押圧片
3 柄部
4 操作部
4a 摘み部
4d 駆動軸
5 制御板部
5b 駆動孔
5c、5d 誘導孔
6 移動板部
6a、6b 移動板
6e、6f 作動軸
6g 逃げ溝
7 底板部
7a 固定底板
7b、7c 可動底板
C 清掃シート