(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023161378
(43)【公開日】2023-11-07
(54)【発明の名称】物件情報処理装置、物件情報処理プログラム及び物件情報処理方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/16 20120101AFI20231030BHJP
【FI】
G06Q50/16
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022071731
(22)【出願日】2022-04-25
【新規性喪失の例外の表示】新規性喪失の例外適用申請有り
(71)【出願人】
【識別番号】518135412
【氏名又は名称】株式会社リクルート
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100139066
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 健太郎
(72)【発明者】
【氏名】笠島 靖夫
(72)【発明者】
【氏名】添田 健輔
(72)【発明者】
【氏名】田中 諒
(72)【発明者】
【氏名】原田 淳弘
(72)【発明者】
【氏名】松本 浩之
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC27
(57)【要約】
【課題】物件を希望する希望者に対し、効率的かつ迅速に物件情報を提供することが可能な物件情報処理装置等を提供する。
【解決手段】物件情報処理装置は、不動産物件の内容を示す物件情報を含む物件ファイルのアップロードを受け付ける受付部と、物件ファイルから物件情報を抽出し、加工する抽出部と、加工した物件情報を、物件を希望する希望者の端末に配信する配信部とを具備する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
不動産物件の内容を示す物件情報を含む物件ファイルのアップロードを受け付ける受付部と、
前記物件ファイルから前記物件情報を抽出する抽出部と、
抽出した前記物件情報を、不動産物件を希望する希望者の端末に配信する配信部と
を具備する、物件情報処理装置。
【請求項2】
前記物件情報には、前記不動産物件の広さをあらわす面積情報が含まれ、
前記抽出部は、
前記面積情報から坪数を計算し、坪数情報として前記物件情報に含める、請求項1に記載の物件情報処理装置。
【請求項3】
前記抽出した物件情報に基づいて商圏分析を行い、商圏分析情報を生成する分析部をさらに備え、
前記配信部は、
生成した前記商圏分析情報を、前記希望者の端末に配信する、請求項1または2に記載の物件情報処理装置。
【請求項4】
前記分析部は、
前記物件情報に含まれる前記不動産物件の位置情報に基づいて、当該不動産物件の周辺エリアの統計データを取得し、取得した前記統計データを前記商圏分析情報に含める、請求項3に記載の物件情報処理装置。
【請求項5】
前記分析部は、
商圏分析結果が前記不動産物件と類似するエリアの駅を特定し、特定した前記駅をあらわす類似駅情報を前記商圏分析情報に含める、請求項3に記載の物件情報処理装置。
【請求項6】
コンピュータに、
不動産物件の内容を示す物件情報を含む物件ファイルのアップロードを受け付けるステップと、
前記物件ファイルから前記物件情報を抽出するステップと、
抽出した前記物件情報を、物件を希望する希望者の端末に配信するステップと
を実行させるための物件情報処理プログラム。
【請求項7】
コンピュータにより実行される物件情報処理方法であって、
不動産物件の内容を示す物件情報を含む物件ファイルのアップロードを受け付けるステップと、
前記物件ファイルから前記物件情報を抽出し、加工するステップと、
加工した前記物件情報を、不動産物件を希望する希望者の端末に配信するステップと
を含む物件情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、物件情報処理装置、物件情報処理プログラム及び物件情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、土地や建物の不動産物件(以下、単に「物件」ともいう。)に関しては、物件を所有・管理する管理会社と、その物件を希望者に紹介・斡旋する仲介業者が存在する。
仲介業者は、管理会社から物件の詳細を示す物件情報(例えば、物件名、所在地、坪数、賃料など)を取得し、希望条件に合った物件情報を希望者に紹介等する。
このような仲介業者が紹介等する物件情報を整理・集約するために、データベース化することが行われている。例えば、下記許文献1には、画像データを含む物件情報に適切なOCR(Optical character recognition)処理を施すことで、画像データからテキストデータを抽出し、抽出したテキストデータをもとに物件情報を生成してデータベース化する方法が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の開示技術は、効率よく物件情報をデータベース化することに拘泥し、生成した物件情報を希望者に供給する点については何ら言及されていない。
【0005】
本発明は、以上説明した事情に鑑みてなされたものであり、物件を希望する希望者に対し、効率的かつ迅速に物件情報を提供することが可能な物件情報処理装置等を提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様である物件情報処理装置は、不動産物件の内容を示す物件情報を含む物件ファイルのアップロードを受け付ける受付部と、物件ファイルから物件情報を抽出する抽出部と、抽出した物件情報を、不動産物件を希望する希望者の端末に配信する配信部とを具備することを要旨とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、物件を希望する希望者に対し、効率的かつ迅速に物件情報を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本実施形態に係る情報提供システムの概略構成を示す図である。
【
図2】情報提供サーバの機能モジュールを示すブロック図である。
【
図3】特定項目の物件情報の確認画面を例示した図である。
【
図6】情報提供システムのメイン動作を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0010】
(1)実施形態の構成
図1は、本実施形態に係る情報提供システム1の概略構成を示す図である。
情報提供システム1は、物件(例えば、出店するための店舗物件など)を仲介する仲介業者が操作する仲介業者端末10と、物件の詳細を示す物件情報や、物件に紐づく周辺エリアの商圏分析情報(後述)等を提供する情報提供サーバ(物件情報処理装置)20と、物件を希望する希望者が操作する希望者端末30とを備えて構成される。
【0011】
仲介業者端末10と情報提供サーバ20と希望者端末30とは、通信ネットワークNを介して接続される。なお、仲介業者端末10及び希望者端末30の数は、システム設計などに応じて任意に設定することが可能である。
【0012】
通信ネットワークNは、仲介業者端末10と情報提供サーバ20と希望者端末30との間で相互に情報を送受信可能な通信網を含む。通信ネットワークNは、例えば、インターネット、LAN、専用線、電話回線、企業内ネットワーク、移動体通信網、ブルートゥース(登録商標)、WiFi(Wireless Fidelity)、その他の通信回線、それらの組み合わせ等のいずれであってもよく、有線であるか無線であるかを問わない。
【0013】
仲介業者端末10は、仲介業者が紹介可能な物件情報(より具体的には、物件情報を含む物件ファイル)を情報提供サーバ20にアップロード等することが可能となっている。
希望者端末30は、情報提供サーバ20から配信される物件情報とともに商圏分析情報を受信し、表示等することが可能となっている。
【0014】
仲介業者端末10及び希望者端末30は、例えばパーソナルコンピュータ(PC)、ノートPC、タブレット端末、ハンドヘルドコンピュータデバイス、ウェアラブル端末、携帯電話、スマートフォンなどによって構成されている。また、仲介業者端末10及び希望者端末30は、ブラウザ機能を有しており、ブラウザによる要求(リクエスト)に応じて、情報提供サーバ20から提供されるページ(例えば、ウェブページなど)をディスプレイ上に表示する。
【0015】
仲介業者端末10及び希望者端末30は、それぞれ、本システム1を利用するために必要なソフトウェアやブラウザ等を備えている。仲介業者や希望者は、ソフトウェアやブラウザ等を動作させることで、本システム1が提供する各種サービスを享受する。ソフトウェアは、仲介業者端末10及び希望者端末30にインストールする構成であってもよいが、情報提供サーバ20等からネットワークNを介してソフトウェアの一部または全部の機能が提供される構成であってもよい。
【0016】
情報提供サーバ20は、汎用的なコンピュータであり、1台のコンピュータで構成されていてもよいし、通信ネットワーク上に分散する複数のコンピュータから構成されてもよい。情報提供サーバ20は、制御装置21と記憶装置22を備えている。制御装置21は、ハードウェアとして、CPU、ROMやRAM等のメモリ、入力インタフェース、出力インタフェース、通信インタフェース及びこれらを結ぶバス等を備えている。制御装置21は、CPUがROM等に格納されたプログラムを実行することにより、後述する各種の機能を実現する。記憶装置22は、ハードディスクドライブ等である。
【0017】
図2は、制御装置21のCPUがROM等に格納されたプログラムを実行することによって実現される機能モジュールを示すブロック図である。
図2に示すように、機能モジュールには、アカウント管理部211、受付部212、抽出部213、分析部214、配信部215が含まれる。
【0018】
アカウント管理部211は、不動産仲介業者や希望者が利用するアカウント(例えば、ID、パスワードを含む個人情報など)を管理するとともに、各アカウントでのログインを受け付ける。
【0019】
受付部212は、仲介業者による物件ファイルのアップロードを受け付ける。より具体的には、仲介業者が仲介業者端末10を操作することで、物件ファイルのアップロード要求が行われると、物件ファイルを入稿するための入稿画面が仲介業者端末10に表示される。仲介業者は、仲介業者端末10を操作することで、提供したい物件情報を含む物件ファイルを選択し、アップロード要求(すなわち、入稿要求)を行う。なお、本実施形態では、物件ファイルとして、PDF形式や画像形式のファイルを想定するが、これらに限られない。かかる操作が行われると、仲介業者によって選択された物件ファイルがアップロードされ、受付部212によって受け付けられる。
【0020】
抽出部213は、アップロードされた物件ファイルから、文字を認識してデータ化するOCR(Optical Character Recognition)処理などを施し、特定項目の物件情報を抽出する。そして、抽出部213は、抽出した特定項目の物件情報の確認画面を、仲介業者端末10に表示する。
【0021】
図3は、仲介業者端末10に表示される特定項目の物件情報の確認画面P1を例示した図である。
図3に示すように、確認画面P1の上部には、アップロードされた物件ファイルFpが表示され、確認画面P1の下部には、OCR処理によって抽出された各特定項目の物件情報Ipが表示される。
【0022】
本実施形態では、店舗用の物件を想定しているため、特定項目として、「住所」、「フロア」、「坪数」、「飲食可/重飲食可」、「状態(スケルトン/居抜き等)」など、店舗用に特化した項目を設定しているが、これに限る趣旨ではない。例えば、居住用の物件であれば、特定項目として、「住所」、「賃料」、「管理費」、「敷金」、「礼金」、「間取り」、「専有面積」などの項目を設定してもよい。なお、抽出部213は、物件ファイルFpから当該物件の広さをあらわす面積情報として「平米数」が抽出された場合には、「平米数」から「坪数」を計算し、これを坪数情報として確認画面P1に表示してもよい。また、抽出部213は、「坪数」の代わりに(あるいは加えて)、「平米数」から「畳数」を計算して確認画面P1に表示してもよい。
【0023】
仲介業者は、ディスプレイに表示される各特定項目の物件情報Ipを確認する。修正する必要がある場合には、仲介業者は、仲介業者端末10を適宜操作することで、物件情報Ipを修正し、更新ボタンB1をクリックして物件情報Ipの更新を行う。一方、修正する必要がない場合には、仲介業者は、公開ボタンB2をクリックする。かかる操作が行われると、仲介業者端末10は、情報提供サーバ20に対して物件情報の公開リクエストを行う。抽出部213は、物件情報の公開リクエストを受け取ると、各特定項目の物件情報を希望者に閲覧させるための物件情報ウィンドウを生成し、配信部215に送る。
【0024】
分析部214は、物件情報に基づいて、物件に紐づく周辺エリアの商圏分析を行い、商圏分析情報を生成する。ここで、「商圏分析」とは、店舗の集客範囲(商圏)を設定し、商圏内の様々なソース・データ(例えば、国勢調査データをはじめとする様々な統計データなど)を活用して、物件の周辺エリアの市場ボリュームや地域特性などを把握するために行う分析である。
【0025】
分析部214は、物件情報に含まれる物件の住所情報(位置情報)に基づいて、当該物件の周辺エリアの統計データ(例えば、国勢調査データ)を取得し、取得した統計データを商圏分析情報に含める。なお、商圏分析に必要な様々なソース・データは、情報提供サーバ20の記憶装置22などに予め記憶してもよいが、ソース・データの一部(または全部)を外部サーバなどから取得してもよい。
【0026】
分析部214は、商圏分析情報を生成すると、生成した商圏分析情報を希望者に閲覧させるための商圏分析ウィンドウを生成し、配信部215に送る。
【0027】
配信部215は、抽出部213において生成される物件情報ウィンドウ、及び分析部214において生成される商圏分析ウィンドウを、希望者端末30に配信する。
【0028】
<物件情報ウィンドウW1の説明>
図4は、物件情報ウィンドウW1を例示した図である。
図4に示すように、物件情報ウィンドウW1の上部には、店舗用の各特定項目「住所」、「賃料」、「坪数」、「坪単価」、「フロア」、「最寄駅」をあらわす物件情報Ipや物件の地図情報Imとともに、希望者がお気に入り物件を登録するための、お気に入りボタンB3、希望者が探している条件に合わない物件を削除するための、ごみ箱ボタンB4などが表示される。
【0029】
物件情報ウィンドウW1の下部には、希望者が仲介業者に物件の問い合わせを行うための入力欄Seが表示される。
【0030】
具体的に説明すると、物件の問い合わせを希望する希望者は、まず、出店予定の店舗(店舗形態など)を選択する(A1参照)。次に、希望者は、問い合わせの種別(内見希望、資料請求、空室確認、その他など)を選択する(A2参照)。ここで、例えば希望者が内見希望を選択すると、内見日時の希望の有無や、具体的な希望日時(例えば、4月4日の13時など)を入力することが可能となる(A3参照)。その他に気になる点(例えば、「焼き肉屋は可能ですか?」など)がある場合には、希望者は、問い合わせ欄に直接記入する(A4参照)。希望者は、問い合わせ内容を入力すると、送信ボタンB5をクリックする。かかる操作が行われると、入力欄Seに記入された問い合わせ内容が、当該物件を公開した仲介業者端末10に送信される。これにより、希望者は、お気に入りの物件について速やかに契約を進めることが可能となる。
【0031】
<商圏分析ウィンドウW2の説明>
図5は、商圏分析ウィンドウW2を例示した図である。
図5に示すように、商圏分析ウィンドウW2の上部には、商圏分析情報Itをグラフに展開した商圏レーダーチャートCtが表示される。
図5に示す例では、商圏に関する6つの性質(商業性、学生性、オフィス性、住宅性、観光性、工場性)について、物件の最寄り駅(ここでは六本木)と基準地域(ここでは東京都平均)の推定値が比較可能となっている。
【0032】
商圏分析ウィンドウW2の中部には、商圏レーダーチャートCtに示される各商圏分析情報Itの比較一覧表Tcが表示される。
図5に示す例では、商圏に関する6つの性質のいずれかに属する各項目について、物件の最寄り駅(ここでは六本木)と基準地域(ここでは東京都平均)の推定値が、商圏分析情報Itとして示されている。
【0033】
商圏分析ウィンドウW2の下部には、対象物件と商圏分析情報Itが類似する駅(具体的には、対象物件の商圏レーダーチャートCtの大きさや形状が近似する駅)が、類似駅候補Csとして表示される。具体的には、分析部214が、対象物件の商圏分析情報Itと全国の駅の商圏分析情報Itとを比較・分析等することによって、対象物件の商圏レーダーチャートCtの大きさや形状が近似している駅を特定し、特定した駅を類似駅候補(類似駅情報)Csとして商圏分析情報Itに含める。
【0034】
なお、商圏分析ウィンドウW2の最上部には、この物件の周辺エリアの関連情報Irが表示される。
図5では、近隣の店舗情報や、周辺エリアの開店閉店情報、地図情報などが表示可能となっているが、これらに限る趣旨ではなく、様々な情報を表示することができる。
【0035】
希望者は、物件情報ウィンドウW1を閲覧することで、複数の仲介業者が管理する様々な物件情報をリアルタイムに入手することができ、また、商圏分析ウィンドウW2を閲覧することで、物件に紐づく周辺エリアの商圏分析結果を把握することができる。
これにより、希望者は、物件の商圏内の人口や、乗降者数、通行量などの商圏分析結果を素早く把握することができ、自身が出店を検討しているエリアの市場調査を簡易かつ迅速に行うことができる。
【0036】
(2)実施形態の動作
<メイン処理フロー>
図6は、情報提供システム1のメイン動作を示すシーケンス図である。
仲介業者は、仲介業者端末10を操作して情報提供システム1にログイン後、情報提供サーバ20に物件ファイルの入稿画面をリクエストする(ステップS1)。かかるリクエストに応じて、物件ファイルの入稿画面が仲介業者端末10のディスプレイに表示される。
【0037】
仲介業者は、仲介業者端末10を操作することで、提供したい物件情報を含む物件ファイル(ここでは、PDF形式や画像形式のファイル)を選択し、アップロード(入稿)を行う(ステップS2)。
【0038】
情報提供サーバ20は、仲介業者端末10から、物件ファイルを受け取ると、物件ファイルにOCR処理などを施すことで店舗用に特化した特定項目の物件情報を抽出し(ステップS3)、仲介業者端末10に送信する。この結果、仲介業者端末10のディスプレイには、
図3に示すような、抽出した特定項目の物件情報Ipの確認画面P1が表示される(ステップS4)。
【0039】
仲介業者は、ディスプレイに表示される各特定項目の物件情報Ipを確認する。修正する必要がある場合には、仲介業者は、仲介業者端末10を適宜操作することで、物件情報Ipを修正し、更新ボタンB1をクリックして物件情報Ipの更新を行う。一方、修正する必要がない場合には、仲介業者は、公開ボタンB2をクリックし、情報提供サーバ20に対して物件情報の公開リクエストを行う(ステップS5)。
【0040】
情報提供サーバ20は、物件情報の公開リクエストを受け取ると、
図4に示すような、各特定項目の物件情報Ipを希望者に閲覧させるための物件情報ウィンドウW1を生成し、各希望者端末30に配信する(ステップS6)。
【0041】
希望者端末30は、情報提供サーバ20から配信される物件情報ウィンドウW1をディスプレイ上に表示する(ステップS7)。希望者は、物件情報ウィンドウW1を閲覧し、気に入った物件が見つかると、お気に入りボタンB3を操作することで、お気に入りページに登録する。また、希望者は、物件について何等かの問い合わせを行う場合には、例えば、物件情報ウィンドウW1の入力欄Seに必要な情報(内見日時の希望の有無や、希望日時など)を入力し、送信ボタンB5をクリックする。
【0042】
一方、情報提供サーバ20は、物件情報ウィンドウW1の配信にあわせて、
図5に示すような、商圏分析情報Itなどを希望者に閲覧させるための商圏分析ウィンドウW2を生成し、各希望者端末30に配信する(ステップS8)。
【0043】
希望者端末30は、情報提供サーバ20から配信される商圏分析ウィンドウW2をディスプレイ上に表示する(ステップS9)。なお、物件情報ウィンドウW1及び商圏分析ウィンドウW2は、同一画面上に並べて表示してもよいが、各ウィンドウを別々の画面に表示してもよい。
【0044】
B.その他
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、他の様々な形で実施することができる。このため、上記実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈されるものではない。例えば、上述した各処理ステップは処理内容に矛盾を生じない範囲で任意に順番を変更し、または並列に実行することができる。
【符号の説明】
【0045】
1…情報提供システム、10…仲介業者端末、20…情報提供サーバ、21…制御装置、22…記憶装置、211…アカウント管理部、212…受付部、213…抽出部、214…分析部、215…配信部、30…希望者端末、N…通信ネットワーク、P1…確認画面、W1…物件情報ウィンドウ、W2…商圏分析ウィンドウ、Ip…物件情報、Im…地図情報、Se…入力欄、Ct…商圏レーダーチャート、Tc…比較一覧表、Ir…関連情報。