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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023161471
(43)【公開日】2023-11-07
(54)【発明の名称】スチーマー
(51)【国際特許分類】
   D06F 75/06 20060101AFI20231030BHJP
   D06F 75/18 20060101ALI20231030BHJP
【FI】
D06F75/06 Z
D06F75/18
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022071894
(22)【出願日】2022-04-25
(71)【出願人】
【識別番号】390010168
【氏名又は名称】東芝ホームテクノ株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】503376518
【氏名又は名称】東芝ライフスタイル株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003063
【氏名又は名称】弁理士法人牛木国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】横田 幸也
(72)【発明者】
【氏名】荒川 茂
【テーマコード(参考)】
4L029
【Fターム(参考)】
4L029DA01
4L029DA18
(57)【要約】
【課題】内圧によるスチームの不噴出を防ぎながら置換孔からの水漏れを抑制できるスチーマーを提供する。
【解決手段】本発明のスチーマーは、液体を貯留するタンクとしてのタンク組立体と、タンク組立体に連通する注水口と、注水口を開閉可能に設けられるとともに、タンク組立体と外気とを連通する置換孔101が設けられる蓋としての注水口蓋15と、を備え、置換孔101のタンク組立体側に、通気性および防水性を有する防水通気部材102を備える。このような構成により、本発明のスチーマーは、スチーマーを傾けて置換孔101が冠水しても置換孔101からの水漏れを抑制することができ、従来のスチーマーに比べて使用可能角度を拡大することができる。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体を貯留するタンクと、
前記タンクに連通する注水口と、
前記注水口を開閉可能に設けられるとともに、前記タンクと外気とを連通する置換孔が設けられる蓋と、を備え、
前記置換孔の前記タンク側に、通気性および防水性を有する防水通気部材を備えることを特徴とするスチーマー。
【請求項2】
前記蓋と前記注水口をシールするシール部材をさらに備え、
前記防水通気部材は、前記蓋において、前記置換孔と前記シール部材との間に設けられることを特徴とする請求項1に記載のスチーマー。
【請求項3】
前記シール部材を通る空気の流路が、曲がりくねったラビリンス形状を有することを特徴とする請求項2に記載のスチーマー。
【請求項4】
前記シール部材が、前記置換孔からみて前記置換孔の平面に垂直な方向の直線位置からずれた位置に、前記置換孔に連通する空気孔を有することを特徴とする請求項2に記載のスチーマー。
【請求項5】
前記蓋が長円形状を有し、前記置換孔が前記蓋の中央からやや上部の位置に配置されることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載のスチーマー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、衣類などの繊維製品にスチームを噴出してしわ伸ばしを行なうスチーマーに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、内部が密閉されてスチームが噴出されなくなることを防止するため、例えば図8の符号101Aに示すように、スチーマー1の注水口蓋15に、小さな置換孔を設けたスチーマーが知られている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2022-49063号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来のスチーマーでは、水を入れた状態でスチーマーを所定の角度以上に傾けた場合に、置換孔が冠水して、置換孔から水漏れするおそれがあった。特に自然滴下式のスチーマーでは、置換孔が冠水しない位置に使用角度が制限され、電動ポンプ式のスチーマーと同等の使用可能角度とすることが難しかった。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、内圧によるスチームの不噴出を防ぎながら置換孔からの水漏れを抑制できるスチーマーを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明はかかる課題を解決するため、液体を貯留するタンクと、前記タンクに連通する注水口と、前記注水口を開閉可能に設けられるとともに、前記タンクと外気とを連通する置換孔が設けられる蓋と、を備え、前記置換孔の前記タンク側に、通気性および防水性を有する防水通気部材を備えることを特徴とするスチーマーを提供する。
【発明の効果】
【0007】
本発明のスチーマーによれば、スチーマーを傾けて置換孔が冠水しても置換孔からの水漏れを抑制することができ、従来のスチーマーに比べて使用可能角度を拡大することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の好適な一実施形態に係るスチーマーの縦断面図である。
図2】本発明の好適な一実施形態に係る注水口蓋に設けられた置換孔を示す部分拡大斜視図である。
図3】本発明の好適な一実施形態に係る注水口蓋、防水通気部材および蓋パッキンの分解組立図である。
図4】本発明の好適な一実施形態に係る注水口蓋、防水通気部材および蓋パッキンを示す部分拡大縦断面図である。
図5】本発明の好適な一実施形態に係る注水口蓋および蓋パッキンを示す底面図である。
図6】空気の第1流路を示す概略斜視図である。
図7】空気の第2流路を示す概略斜視図である。
図8】従来の置換孔の構成を示すスチーマーの縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して、本発明のスチーマーの好適な実施形態について説明する。ただし、本発明は、以下の記載に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載され、または、発明を実施するための形態に開示された発明の要旨に基づき、当業者において様々な変形や変更が可能である。そのような変形や変更もまた、本発明の範囲に含まれる。
【0010】
図1は、本発明の好適な一実施形態に係るスチーマー1の縦断面図である。スチーマー1は、液体である水を加熱気化してスチームを外部に噴出するものであり、家庭用のコンセントからスチーマー1に商用電力を供給するプラグユニット(図示せず)や、床面に置いた状態で使用されスチーマー1を着脱可能に載置する置台(図示せず)などと合わせて使用される。
【0011】
スチーマー1は、加熱手段としてヒータ2を埋設した金属製のベース3を下部に備えている。ベース3は、ダイキャスト成形品によるベース基体4の底面に、掛け面部材となるベースプレート5が具備された構成を有し、ベースプレート5に固着された締結部材6によって、ベース基体4に密着固定される。ベース3の内部には、ヒータ2の近傍に位置して蒸気室すなわち気化室7が形成され、この気化室7に連通する複数のスチーム孔8が、ベース3の下面をなすベースプレート5に開口形成される。
【0012】
スチーマー1は、側面から見て前端および後端を接続した略O字状に形成された把手9を備える。把手9の内部前方から後方にかけては、液体を貯留するタンクに相当するタンク組立体10が設けられる。タンク組立体10は、いずれも樹脂製のタンクカバー11とタンクベース12とにより構成され、タンクカバー11の底面開口を覆うようにタンクベース12を取付け固定することで、タンク組立体10の内部に液体貯留空間13が形成される。
【0013】
スチーマー1は、タンク組立体10の前部に設けられ、タンク組立体10の液体貯留空間13に直接連通する注水口14を備える。この注水口14に対向して把手9の前部には、注水口14を手動で開閉可能にする、例えば長円形状の注水口蓋15が設けられ、注水口蓋15を手前側に起こして注水口14を開けることで、ここからタンク組立体10内に液体である水を収容したり、タンク組立体10内の不要水を廃棄したりするようになっている。注水口蓋15の内側には、図3および図4に示すように、注水口蓋15に垂直な方向に突出するリブCが設けられる。リブCが内接面112に当接することで、注水口蓋15の先端部と内接面112との間に空間ができ、当該空間に指を差し入れて、注水口蓋15を手前側に起こすことができるようになる。注水口蓋15は、スチーマー1から取り外し可能に構成されることができる。
【0014】
注水口蓋15の内側には蓋パッキン103が設けられ、蓋パッキン103は、注水口蓋15と注水口14をシールするシール部材として機能する。
【0015】
スチーマー1の内部において、タンクカバー11の後方に形成された上部収容空間16には、タンク組立体10の液体貯留空間13に収容される水を、ヒータ2で加熱される気化室7に供給するための電動ポンプ17が配設される。電動ポンプ17には、タンク組立体10の液体貯留空間13に連通する吸込管18と、気化室7に連通する吐出管19とがそれぞれ接続され、電動ポンプ17とタンク組立体10とが液密状態で連結している。これにより、スチーマー1がどのような姿勢で使用されても、液体貯留空間13に収容した水が電動ポンプ17を配置した把手9の後端の内部の空間に侵入することなく、電動ポンプ17の動作時に液体貯留空間13から吸込管18を通して電動ポンプ17に吸い込んだ水を、吐出管19を通して気化室7に送り出すことが可能となる。
【0016】
棒状の握り部20は、スチーマー1の腹部21との間に空洞22を有しており、この空洞22に手を差し入れて、握り部20を手で握ることができるように形成される。ここでいう腹部21は、把手9における握り部20に対向した平坦上の部分を指す。注水口蓋15の位置は、図1に示す位置に限定されず、例えば、握り部20の上面に注水口蓋15を設けるようにしてもよい。
【0017】
スチーマー1の上部に位置する握り部20の前側には、手動操作が可能な操作体として、ベース3の温度設定および電源の入・切を兼用する温度設定/切ボタン23と、温度設定/切ボタン23による設定温度や、ベース3の温度が設定温度に達したか否かを表示するための複数のLEDを並べた温度表示ランプ24とが、それぞれ配設される。
【0018】
握り部20の内部に配設される基板25には、温度設定/切ボタン23と、温度表示ランプ24と、スチーマー1の負荷となるヒータ2や電動ポンプ17、温度表示ランプ24の動作を制御する制御装置26と、発電装置27と、電源回路28と、などが搭載される。
【0019】
スチーマー1は、タンク組立体10の内部が密閉されてスチームが噴出されなくなることを防止するため、タンク組立体10と外気とを連通し、空気を通すことができる置換孔101をタンク組立体10に備える。置換孔101は、できるだけ冠水しないように、水を貯留するタンク組立体10の上方に位置する注水口蓋15に設けることが好ましい。電動ポンプ17の動作時にはこの置換孔101から水が漏れることはないが、電動ポンプ17が動作していないときにこの置換孔101が冠水すると、置換孔101から水が漏れる虞がある。そこで、置換孔101が空気を通すが液体を通さない機能を備えるようにするため、注水口蓋15の置換孔101と蓋パッキン103との間に、空気を通すが液体を通さない、通気性および防水性を有する防水通気部材102が挟み込まれる構成とする。置換孔101は、例えば、図2および図3に示すように、注水口蓋15の中央からやや上部の位置に配置することができるが、位置は特に限定されない。
【0020】
上記のように、置換孔101には、空気を通すが液体を通さない防水通気部材102が設けられる。防水通気部材102は、図3および図4に示すように、置換孔101と蓋パッキン103との間に、蓋パッキン103により注水口蓋15の内壁面104に押し付けられるようにして設けられる。したがって、防水通気部材102は、注水口蓋15の外側表面から所定の距離だけ奥まった位置に配置される。これにより、置換孔101の外周部の隙間から水が漏れることを防止することができる。
【0021】
本実施形態の置換孔101は、液体を通さない構造とできるので、従来の置換孔に比べ、大きい形状とすることができる。これにより、置換孔101に水が付着して目詰まりすることがなく、液体貯留空間13の内部の内圧によりスチームの噴出ができなくなることを防ぐことができる。なお、置換孔101は、例えば長円形状とすることができるが、置換孔101の形状や大きさは、特に限定されない。
【0022】
また、防水通気部材102は、取り外しが容易な注水口蓋15と蓋パッキン103との間に挟まれる構造であるので、目詰まりやカビなどが発生しても、容易に取り外して交換することができる。
【0023】
防水通気部材102は、例えば、テフロン(登録商標)、ナイロン、またはウレタンなどで製造された孔径が例えば10μm程度の多孔質素材や、例えば28ゲージ以上のハイゲージの編み構造に防水コーティングを施したり薄膜フィルムを融合させたりした素材などで構成されることができる。防水通気部材102として、例えば、市販されているゴアテックス(登録商標)や、ソファンデ(登録商標)、アクアマックス(登録商標)、アミシェルター、テクノブレン(登録商標)、バーレル(登録商標)、ファインセル(登録商標)、ナチュラルバリア(登録商標)、レクタス(登録商標)、デルタ(登録商標)2000、エントラント(登録商標)、ダーミザクス(登録商標)、プルーフエース(登録商標)などを使用することができる。なお、防水通気部材102は、通気性および防水性に加えて、さらに透湿性を備えた防水透湿性部材としてもよい。
【0024】
防水通気部材102は、例えば、図3に示すように、半同心円形状とすることができるが、置換孔101を完全に塞ぐことができれば、形状や大きさ、厚みは、特に限定されない。
【0025】
蓋パッキン103は、図5に示すように、液体貯留空間13に面する側に、置換孔101からみて置換孔101の平面に垂直な方向の直線位置と、当該直線位置からずれた位置とに、それぞれ、置換孔101に連通する空気孔105A,105Bを有する。図4に示すように、蓋パッキン103と注水口蓋15との間には、上部隙間106があり、この空気孔105A,105Bを介して、液体貯留空間13と置換孔101とが連通する。置換孔101からみて置換孔101の平面に垂直な方向の直線位置からずれた位置に空気孔105Bが設けられることで、液体貯留空間13から蓋パッキン103を通って置換孔101に連通する空気の流路は、直線ではなく曲がりくねったラビリンス形状を有し、迷路状になる。
【0026】
ラビリンス形状を有する空気の流路について、より詳しく説明する。図6に示すように、置換孔101からみて置換孔101の平面に垂直な方向の直線位置にある空気孔105Aを通る空気の流路は、直線的な第1流路110となる。
【0027】
一方、置換孔101からみて置換孔101の平面に垂直な方向の直線位置からずれた位置にある空気孔105Bを通る空気の流路は、図7に示すように、ラビリンス形状を有する第2流路111となる。ここで、図3を併せて参照すると、注水口蓋15は、その平面の垂直方向に突出し、蓋パッキン103を受け入れる蓋凸部Bを有する。蓋凸部B内には、左右および下部に、後述するネジ孔110を形成する筒状部の外周から蓋凸部Bの内周まで直線的に延び、高さ方向には蓋凸部Bの高さの途中まで突出する、リブA,D,Fが設けられる。リブA,D,Fの高さが蓋凸部Bの高さの途中までであるため、リブA,D,Fと蓋パッキン103の後述する当接面Eの裏面との間には隙間ができる。置換孔101から流入した空気は、上部隙間106を通り、リブA,Fと当接面Eの裏面との間の隙間を通り、空気孔105Bから液体貯留空間13に流入する。図示しないが、リブD側を通る空気の流路も同様であり、置換孔101から流入した空気は、上部隙間106を通り、リブD,Fと当接面Eの裏面との間の隙間を通り、空気孔105Bから液体貯留空間13に流入する。このような経路をたどることで、置換孔101から空気孔105Bを通る空気の流路は、直線ではなく曲がりくねったラビリンス形状を有し、迷路状になる。
【0028】
このように、蓋パッキン103を通る空気の流路が曲がりくねったラビリンス形状を有することで、スチーマー1の内部と外部との間の空気の流路を確保しつつ、液体貯留空間13内の水が置換孔101から漏れにくくなるようにすることができる。
【0029】
なお、本実施形態では、上下に2つの空気孔105A,105Bが設けられているが、空気孔の個数や位置、形状は、特に限定されない。
【0030】
蓋凹部107に蓋パッキン凸部108が挿入されて、注水口蓋15と蓋パッキン103とが固定される。さらに、注水口蓋15と蓋パッキン103とは、ネジ109を蓋パッキン103の当接面Eに当接させるとともにネジ孔110に螺合して連結可能に構成される。注水口蓋15と蓋パッキン103とは、ネジによる連結の他、ワンタッチ式で取り外し可能に連結するように構成されてもよい。
【0031】
蓋パッキン103は、例えばシリコーン製とすることができる。
【0032】
以上のように本実施形態のスチーマー1では、液体を貯留するタンクとしてのタンク組立体10と、タンク組立体10に連通する注水口14と、注水口14を開閉可能に設けられるとともに、タンク組立体10と外気とを連通する置換孔101が設けられる蓋としての注水口蓋15と、を備え、置換孔101のタンク組立体10側に、通気性および防水性を有する防水通気部材102を備える。
【0033】
このような構成にすることにより、スチーマーを傾けて置換孔101が冠水しても、内圧によるスチームの不噴出を防ぎながら置換孔101からの水漏れを抑制することができる。
【0034】
また本実施形態のスチーマー1では、注水口蓋15と注水口14をシールするシール部材としての蓋パッキン103をさらに備え、防水通気部材102は、注水口蓋15において、置換孔101と蓋パッキン103との間に設けられる。
【0035】
このような構成にすることにより、置換孔101の外周部の隙間から水が漏れることを防止することができる。
【0036】
また本実施形態のスチーマー1では、蓋パッキン103を通る空気の流路が、曲がりくねったラビリンス形状を有する。
【0037】
このような構成にすることにより、スチーマー1の内部と外部との間の空気の流路を確保しつつ、液体貯留空間13内の水が置換孔101から漏れにくくなるようにすることができる。
【0038】
また本実施形態のスチーマー1では、蓋パッキン103が、置換孔101からみて置換孔101の平面に垂直な方向の直線位置からずれた位置に、置換孔101に連通する空気孔105を有する。
【0039】
このような構成にすることにより、蓋パッキン103を通る空気の流路を曲がりくねったラビリンス形状とすることができる。
【0040】
また本実施形態のスチーマー1では、注水口蓋15が長円形状を有し、置換孔101が注水口蓋15の中央からやや上部の位置に配置される。
【0041】
このような構成にすることにより、置換孔101ができるだけ冠水しないように、水を貯留するタンク組立体10の上方の位置に置換孔101を設けることができる。
【0042】
以上、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更可能である。本発明の名称である「スチーマー」は、スチームを噴出して衣類などのしわ伸ばしを行うあらゆる機器に適用され、例えば本実施形態に示すような離れた位置から衣類へのスチーム噴出を行うのに適したスチーマーはもちろん、ベースの掛け面を衣類に押し当てるアイロンがけを行いながらスチーム噴出を行うのに適したスチームアイロンも含まれる。また、本実施形態のスチーマー1は電動ポンプ式のスチーマーを示しているが、本発明は自然滴下式のスチーマーにも同様にして適用可能である。
【符号の説明】
【0043】
1 スチーマー
2 ヒータ
3 ベース
8 スチーム孔
10 タンク組立体(タンク)
13 液体貯留空間
17 電動ポンプ
14 注水口
15 注水口蓋(蓋)
101 置換孔
102 防水通気部材
103 蓋パッキン(シール部材)
105A,105B 空気孔
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8