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特開2023-161472プログラム、方法、情報処理装置、システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023161472
(43)【公開日】2023-11-07
(54)【発明の名称】プログラム、方法、情報処理装置、システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/20 20120101AFI20231030BHJP
【FI】
G06Q50/20
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022071895
(22)【出願日】2022-04-25
(71)【出願人】
【識別番号】504440133
【氏名又は名称】株式会社ポケモン
(74)【代理人】
【識別番号】110002815
【氏名又は名称】IPTech弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】新井 賢一
(72)【発明者】
【氏名】早川 和湖
(72)【発明者】
【氏名】田中 貴大
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC34
(57)【要約】
【課題】教育用ソフトウェアを生徒に効率的に使用させる。
【解決手段】プロセッサと、メモリとを備えるコンピュータに実行させるためのプログラムである。プログラムは、プロセッサに、教育用ソフトウェアの使用要求を、教師が操作する第1端末から受け付けるステップと、使用要求を送信した第1端末を操作する教師に対し、利用規約への入力を要求するステップと、教師が利用規約に同意すると、教育用ソフトウェアを使用する権利を教師に対して有効にするステップと、教師から使用する権利を共有された生徒が操作する第2端末からの要求に応じ、第2端末に対して教育用ソフトウェアの機能を提供するステップとを実行させる。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサと、メモリとを備えるコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記プログラムは、前記プロセッサに、
教育用ソフトウェアの使用要求を、教師が操作する第1端末から受け付けるステップと、
前記使用要求を送信した前記第1端末を操作する教師に対し、利用規約への入力を要求するステップと、
前記教師が前記利用規約に同意すると、前記教育用ソフトウェアを使用する権利を前記教師に対して有効にするステップと、
前記教師から前記使用する権利を共有された生徒が操作する第2端末からの要求に応じ、前記第2端末に対して前記教育用ソフトウェアの機能を提供するステップと
を実行させるプログラム。
【請求項2】
前記教育用ソフトウェアの機能を提供するステップにおいて、前記生徒への利用規定の同意を経ずに前記教育用ソフトウェアの機能を提供する請求項1記載のプログラム。
【請求項3】
前記受け付けるステップにおいて、前記教育用ソフトウェアの使用を要求した者が教育に関連する者かを確認し、
前記有効にするステップにおいて、前記教育用ソフトウェアの使用を要求した者が教育に関連する者でない場合、前記教育用ソフトウェアを使用する権利を有効にしない請求項1記載のプログラム。
【請求項4】
前記教育用ソフトウェアを使用する権利を前記教師に対して有効にすると、前記使用する権利を用いて生徒も前記教育用ソフトウェアを使用可能であることを前記教師へ提示するステップを前記プロセッサに実行させる請求項1記載のプログラム。
【請求項5】
前記教育用ソフトウェアの機能を提供するステップにおいて、前記生徒が前記教育用ソフトウェアを使用する際、前記生徒に前記使用する権利を共有した前記教師を一意に特定し、当該教師が前記利用規約に同意している旨を提示する請求項1記載のプログラム。
【請求項6】
前記教育用ソフトウェアの機能を提供するステップにおいて、認証できた生徒が操作する第2端末に対し、前記教育用ソフトウェアの機能を提供する請求項1記載のプログラム。
【請求項7】
認証に基づいて生徒を判別し、判別した生徒毎に教育用ソフトウェアの使用を管理するステップを前記プロセッサに実行させる請求項6記載のプログラム。
【請求項8】
前記教育用ソフトウェアの使用を管理するステップにおいて、判別した生徒毎に教育用ソフトウェアを利用したカリキュラムの進捗を管理する請求項7記載のプログラム。
【請求項9】
プロセッサと、メモリとを備えるコンピュータに実行される方法であって、前記プロセッサが、
教育用ソフトウェアの使用要求を、教師が操作する第1端末から受け付けるステップと、
前記使用要求を送信した前記第1端末を操作する教師に対し、利用規約への入力を要求するステップと、
前記教師が前記利用規約に同意すると、前記教育用ソフトウェアを使用する権利を前記教師に対して有効にするステップと、
前記教師から前記使用する権利を共有された生徒が操作する第2端末からの要求に応じ、前記第2端末に対して前記教育用ソフトウェアの機能を提供するステップと
を実行する方法。
【請求項10】
制御部と、記憶部とを備える情報処理装置であって、前記制御部が、
教育用ソフトウェアの使用要求を、教師が操作する第1端末から受け付けるステップと、
前記使用要求を送信した前記第1端末を操作する教師に対し、利用規約への入力を要求するステップと、
前記教師が前記利用規約に同意すると、前記教育用ソフトウェアを使用する権利を前記教師に対して有効にするステップと、
前記教師から前記使用する権利を共有された生徒が操作する第2端末からの要求に応じ、前記第2端末に対して前記教育用ソフトウェアの機能を提供するステップと
を実行する情報処理装置。
【請求項11】
教育用ソフトウェアの使用要求を、教師が操作する第1端末から受け付ける手段と、
前記使用要求を送信した前記第1端末を操作する教師に対し、利用規約への入力を要求する手段と、
前記教師が前記利用規約に同意すると、前記教育用ソフトウェアを使用する権利を前記教師に対して有効にする手段と、
前記教師から前記使用する権利を共有された生徒が操作する第2端末からの要求に応じ、前記第2端末に対して前記教育用ソフトウェアの機能を提供する手段と
を具備するシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、プログラム、方法、情報処理装置、システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、教材がオンラインで提供される教育モデルがある。例えば、特許文献1では、サーバに記憶されている授業教材に、生徒及び教師が端末装置からアクセスすることで、授業教材を利用して授業を行う技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002-023600号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
オンラインで教材が提供される場合、例えば、利用者である生徒は、利用規約に承諾して、サービスの利用を開始する。しかしながら、利用規約に承諾した生徒のみしかサービスを利用できない場合、利用を開始するまでに手間がかかるおそれがある。
【0005】
本開示の目的は、教育用ソフトウェアを生徒に効率的に使用させることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
プロセッサと、メモリとを備えるコンピュータに実行させるためのプログラムである。プログラムは、プロセッサに、教育用ソフトウェアの使用要求を、教師が操作する第1端末から受け付けるステップと、使用要求を送信した第1端末を操作する教師に対し、利用規約への入力を要求するステップと、教師が利用規約に同意すると、教育用ソフトウェアを使用する権利を教師に対して有効にするステップと、教師から使用する権利を共有された生徒が操作する第2端末からの要求に応じ、第2端末に対して教育用ソフトウェアの機能を提供するステップとを実行させる。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、教育用ソフトウェアを生徒に効率的に使用させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】システム1の全体構成の例を示すブロック図である。
図2図1に示す端末装置10の構成例を表すブロック図である。
図3】サーバ20の機能的な構成の例を示す図である。
図4】ユーザ情報テーブル2021のデータ構造を示す図である。
図5】教師が教育用ソフトウェアの利用登録をする際のサーバ20の動作の例を示すフローチャートである。
図6】端末装置10のディスプレイ141の表示例を表す模式図である。
図7】教師又は生徒が教育用ソフトウェアを使用する際のサーバ20の動作の例を示すフローチャートである。
図8】端末装置10のディスプレイ141の表示例を表す模式図である。
図9】コンピュータ90の基本的なハードウェア構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照しつつ、本開示の実施形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
【0010】
<概略>
本実施形態に係るシステムは、教育用ソフトウェアを教師又は生徒へ提供する。システムは、例えば、教育用ソフトウェアについての利用規約に対する承諾を教師から受け付ける。システムは、教師から使用権を共有された生徒が、教師が利用規約に承諾した教育用ソフトウェアを使用することを許容する。これにより、教師が授業で教育用ソフトウェアを使用する際、生徒は滞りなくその教育用ソフトウェアを使用することが可能となる。
【0011】
本実施形態において、教師は、教育施設で教育を担当する者を意味する。本実施形態では、教師と称するが、先生、又は講師等の用語を用いても構わない。生徒は、教育施設で教育を受けている者を意味する。本実施形態では、生徒と称するが、学生等の用語を用いても構わない。
【0012】
<1 システム全体の構成図>
図1は、システム1の全体構成の例を示すブロック図である。図1に示すシステム1は、例えば、端末装置10、及びサーバ20を含む。端末装置10、及びサーバ20は、例えば、ネットワーク80を介して通信接続する。
【0013】
図1において、システム1が端末装置10を3台含む例を示しているが、システム1に含まれる端末装置10の数は、3台に限定されない。システム1に含まれる端末装置10は、2台以上であれば何台でもよい。
【0014】
図1において、システム1がサーバ20を1台含む例を示しているが、システム1に含まれるサーバ20の数は、1台に限定されない。サーバ20は、有する機能に応じ、複数のサーバから構成されていてもよい。また、サーバ20は、例えば、複数の装置の集合体を1つのサーバとしてもよい。1つ又は複数のハードウェアに対して本実施形態に係るサーバ20を実現することに要する複数の機能の配分の仕方は、各ハードウェアの処理能力及び/又はサーバ20に求められる仕様等に鑑みて適宜決定することができる。
【0015】
図1に示す端末装置10は、例えば、教師、又は生徒が操作する情報処理装置である。教師が操作する端末装置10は、例えば、第1端末の一例であり、生徒が操作する端末装置10は、例えば、第2端末の一例である。端末装置10は、例えば、据え置き型のPC(Personal Computer)、ラップトップPC等により実現される。端末装置10は、スマートフォン、タブレット等の携帯端末により実現されてもよい。また、端末装置10は、HMD(Head Mount Display)等のウェアラブル端末であってもよい。教師が操作する端末装置10のハード構成は、例えば、生徒が操作する端末装置10のハード構成と同じであってもよいし、異なっていてもよい。
【0016】
端末装置10は、通信IF(Interface)12と、入力装置13と、出力装置14と、メモリ15と、ストレージ16と、プロセッサ19とを備える。入力装置13は、ユーザからの入力操作を受け付けるための装置(例えば、タッチパネル、タッチパッド等)である。出力装置14は、ユーザに対して情報を提示するための装置(ディスプレイ、スピーカー等)である。
【0017】
サーバ20は、例えば、教育用ソフトウェアを管理する情報処理装置である。
【0018】
サーバ20は、例えば、ネットワーク80に接続されたコンピュータにより実現される。図1に示すように、サーバ20は、通信IF22と、入出力IF23と、メモリ25と、ストレージ26と、プロセッサ29とを備える。入出力IF23は、ユーザからの入力操作を受け付けるための入力装置、及び、ユーザに対して情報を提示するための出力装置とのインタフェースとして機能する。
【0019】
各情報処理装置は演算装置と記憶装置とを備えたコンピュータにより構成されている。コンピュータの基本ハードウェア構成および、当該ハードウェア構成により実現されるコンピュータの基本機能構成は後述する。端末装置10、及びサーバ20のそれぞれについて、後述するコンピュータの基本ハードウェア構成およびコンピュータの基本機能構成と重複する説明は省略する。
【0020】
<1.1 端末装置の構成>
図2は、図1に示す端末装置10の構成例を表すブロック図である。図2に示すように、端末装置10は、通信部120と、入力装置13と、出力装置14と、音声処理部17と、マイク171と、スピーカー172と、カメラ160と、位置情報センサ150と、記憶部180と、制御部190とを備える。端末装置10に含まれる各ブロックは、例えば、バス等により電気的に接続される。
【0021】
通信部120は、端末装置10が他の装置と通信するための変復調処理等の処理を行う。通信部120は、制御部190で生成された信号に送信処理を施し、外部(例えば、サーバ20)へ送信する。通信部120は、外部から受信した信号に受信処理を施し、制御部190へ出力する。
【0022】
入力装置13は、端末装置10を操作するユーザが指示、又は情報を入力するための装置である。入力装置13は、例えば、操作面へ触れることで指示が入力されるタッチ・センシティブ・デバイス131等により実現される。端末装置10がPC等である場合には、入力装置13は、リーダー、キーボード、マウス等により実現されてもよい。入力装置13は、ユーザから入力される指示を電気信号へ変換し、電気信号を制御部190へ出力する。なお、入力装置13には、例えば、外部の入力機器から入力される電気信号を受け付ける受信ポートが含まれてもよい。
【0023】
出力装置14は、端末装置10を操作するユーザへ情報を提示するための装置である。出力装置14は、例えば、ディスプレイ141等により実現される。ディスプレイ141は、制御部190の制御に応じたデータを表示する。ディスプレイ141は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)、又は有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等によって実現される。
【0024】
音声処理部17は、例えば、音声信号のデジタル-アナログ変換処理を行う。音声処理部17は、マイク171から与えられる信号をデジタル信号に変換して、変換後の信号を制御部190へ与える。また、音声処理部17は、音声信号をスピーカー172へ与える。音声処理部17は、例えば音声処理用のプロセッサによって実現される。マイク171は、音声入力を受け付けて、当該音声入力に対応する音声信号を音声処理部17へ与える。スピーカー172は、音声処理部17から与えられる音声信号を音声に変換して当該音声を端末装置10の外部へ出力する。
【0025】
カメラ160は、受光素子により光を受光し、撮影信号として出力するためのデバイスである。
【0026】
位置情報センサ150は、端末装置10の位置を検出するセンサであり、例えばGPS(Global Positioning System)モジュールである。GPSモジュールは、衛星測位システムで用いられる受信装置である。衛星測位システムでは、少なくとも3個または4個の衛星からの信号を受信し、受信した信号に基づいて、GPSモジュールが搭載される端末装置10の現在位置を検出する。位置情報センサ150は、端末装置10が接続する無線基地局の位置から、端末装置10の現在の位置を検出してもよい。
【0027】
記憶部180は、例えば、メモリ15、及びストレージ16等により実現され、端末装置10が使用するデータ、及びプログラムを記憶する。記憶部180は、例えば、ユーザ情報181を記憶する。
【0028】
ユーザ情報181は、例えば、端末装置10を使用するユーザに関する情報を含む。ユーザに関する情報には、例えば、ユーザの氏名、年齢、住所、生年月日、電話番号、emailアドレス等が含まれる。
【0029】
制御部190は、プロセッサ19が記憶部180に記憶されるプログラムを読み込み、プログラムに含まれる命令を実行することにより実現される。制御部190は、端末装置10の動作を制御する。制御部190は、プログラムに従って動作することにより、操作受付部191、送受信部192、及び表示制御部193としての機能を発揮する。
【0030】
操作受付部191は、入力装置13から入力される指示、又は情報を受け付けるための処理を行う。具体的には、例えば、操作受付部191は、タッチ・センシティブ・デバイス131等から入力される指示、又は情報を受け付ける。
【0031】
また、操作受付部191は、カメラ160から入力される画像を受け付ける。具体的には、例えば、操作受付部191は、カメラ160により撮影された撮影データを受信する。
【0032】
また、操作受付部191は、マイク171から入力される音声情報を受け付ける。具体的には、例えば、操作受付部191は、マイク171から入力され、音声処理部17でデジタルデータに変換された音声データを受信する。
【0033】
送受信部192は、端末装置10が、サーバ20等の外部の装置と、通信プロトコルに従ってデータを送受信するための処理を行う。具体的には、例えば、送受信部192は、ユーザから入力された指示、又は取得した種々の情報をサーバ20へ送信する。また、送受信部192は、サーバ20から提供される情報を受信する。サーバ20から提供される情報は、例えば、教育用ソフトウェアを利用する際の利用規約に関する情報、又は、教育用ソフトウェアに関する情報を含む。利用規約は、教育用ソフトウェアの利用上のルールがまとめられたものである。
【0034】
表示制御部193は、ユーザに対して所定の画像を表示させるため、出力装置14を制御する。例えば、表示制御部193は、サーバ20から提供される利用規約をユーザとしての教師へ表示するように、ディスプレイ141を制御する。また、表示制御部193は、教育用ソフトウェアに関する画像をユーザとしての教師、又は生徒へ表示するように、ディスプレイ141を制御する。
【0035】
<1.2 サーバの機能的な構成>
図3は、サーバ20の機能的な構成の例を示す図である。図3に示すように、サーバ20は、通信部201と、記憶部202と、制御部203としての機能を発揮する。
【0036】
通信部201は、サーバ20が外部の装置と通信するための処理を行う。
【0037】
記憶部202は、例えば、ユーザ情報テーブル2021を有する。
【0038】
ユーザ情報テーブル2021は、教育用ソフトウェアの利用規約に承諾した教師に関する情報を記憶するテーブルである。詳細は後述する。
【0039】
制御部203は、プロセッサ29が記憶部202に記憶されるプログラムを読み込み、プログラムに含まれる命令を実行することにより実現される。制御部203は、プログラムに従って動作することにより、受信制御モジュール2031、送信制御モジュール2032、発行モジュール2033、及び実行モジュール2034としての機能を発揮する。
【0040】
受信制御モジュール2031は、サーバ20が外部の装置から通信プロトコルに従って信号を受信する処理を制御する。
【0041】
送信制御モジュール2032は、サーバ20が外部の装置に対し通信プロトコルに従って信号を送信する処理を制御する。
【0042】
発行モジュール2033は、教育用ソフトウェアの使用を希望するユーザへ、当該教育用ソフトウェアを使用する権利を発行する処理を制御する。例えば、発行モジュール2033は、教育用ソフトウェアの使用を要求したユーザとしての教師へ、当該教育用ソフトウェアの利用規約を送信する。発行モジュール2033は、利用規約への承諾が教師からあった場合、当該教師に対して教育用ソフトウェアを使用するための権利(使用権)を発行する。
【0043】
教育用ソフトウェアを使用するための権利は、例えば、教育用ソフトウェアが実行されるウェブサイトへアクセスするためのURLである。教育用ソフトウェアを使用するための権利は、例えば、所定の暗号であってもよい。教育用ソフトウェアが実行されるウェブサイトへは、複数人が同時にアクセスすることが可能である。
【0044】
実行モジュール2034は、教育用ソフトウェアを実行し、教育用ソフトウェアの機能を提供する。例えば、実行モジュール2034は、教育用ソフトウェアの使用権を有するユーザ(教師、又は生徒)から、当該教育用ソフトウェアの実行を要求されると、要求された教育用ソフトウェアの機能を要求のあったユーザへ提供する。具体的には、例えば、実行モジュール2034は、所定の教育用ソフトウェアの機能を提供するためのウェブサイトへアクセスするためのURLをユーザ(教師、又は生徒)から指定された場合、ユーザを当該ウェブサイトにアクセスさせる。実行モジュール2034は、利用規約に同意した教師本人のみならず、生徒も、利用規約への同意等を経ずにウェブサイトにアクセスさせる。実行モジュール2034は、アクセスされたウェブサイトにおいて、教育用ソフトウェアの機能をユーザへ提供する。
実行モジュール2034は、使用権を有する複数のユーザから教育用ソフトウェアの使用を同時に要求された場合、各ユーザへ並列して機能を提供する。
【0045】
<2 データ構造>
図4は、サーバ20が記憶する情報のデータ構造を示す図である。なお、図4は一例であり、記載されていないデータを除外するものではない。
【0046】
図4は、ユーザ情報テーブル2021のデータ構造を示す図である。図4に示すユーザ情報テーブル2021は、ユーザIDをキーとして、氏名、年齢、住所、生年月日、E-mailアドレス、施設、登録年月日、利用情報、URL等のカラムを有するテーブルである。ユーザ情報テーブル2021は、職業を記憶するカラムが含まれていてもよい。
【0047】
ユーザIDは、ユーザを一意に識別するための識別子を記憶する項目である。ユーザIDは、例えば、ユーザが登録されると設定される。氏名は、ユーザの名前を記憶する項目である。年齢は、ユーザの年齢を記憶する項目である。住所は、ユーザが住んでいる居所を記憶する項目である。生年月日は、ユーザが生まれた日付を記憶する項目である。E-mailアドレスは、ユーザのE-mailアドレスを記憶する項目である。
【0048】
施設は、ユーザが教師として勤務している施設に関する情報を記憶する項目である。施設に関する情報は施設の住所であってもよいし、施設を一意的に表す名称等であってもよい。施設は、例えば、学校を含む教育施設である。教育施設は、例えば、専修学校、博物館、天文台、公民館、武道館、体育館、文学館、図書館、サポート校、塾等を含む。登録年月日は、ユーザが登録した日付を記憶する項目である。利用情報は、ユーザが利用を希望した教育用ソフトウェアに関する情報を記憶する項目である。URLは、使用権に関する情報を記憶する項目である。図4においては、使用権として、教育用ソフトウェアが実行されるウェブサイトへアクセスするためのURLが設定されている場合を記載している。
【0049】
<3 動作>
システム1におけるサーバ20の動作について説明する。
【0050】
(教師による利用登録)
図5は、教師が教育用ソフトウェアの利用登録をする際のサーバ20の動作の例を示すフローチャートである。
【0051】
まず、ユーザとしての教師は、端末装置10を操作し、サーバ20へ教育用ソフトウェアの使用を要求する。
【0052】
ステップS11において、サーバ20は、教師が操作する端末装置10から送信される、教育用ソフトウェアの使用要求を受信する。
【0053】
ステップS12において、制御部203は、発行モジュール2033により、端末装置10に対し、利用規約への承諾を要求する。具体的には、例えば、発行モジュール2033は、必要情報の入力を端末装置10へ要求する。教師は、要求に従い、氏名、年齢、住所、生年月日、E-mailアドレス、勤務する施設名、利用を要求する教育用ソフトウェア等に関する情報の入力を要求する。発行モジュール2033は、教師から必要な情報が入力されると、入力された情報をユーザ情報テーブル2021へ記憶する。発行モジュール2033は、例えば、入力された情報をユーザ情報テーブル2021へ記憶すると、情報を入力した教師に対し、ユーザIDを発行し、発行したユーザIDをユーザ情報テーブル2021へ記憶する。
【0054】
発行モジュール2033は、データを記憶すると、利用規約、及び利用規約に対する承諾を入力するためのフォームを端末装置10に表示させる。具体的には、例えば、発行モジュール2033は、利用規約に関するデータと、承諾か否かを入力するためのフォームに関するデータとを端末装置10へ送信する。発行モジュール2033は、利用規約と、利用規約に対する承諾を入力するためのフォームとが表示されるウェブサイトへアクセスするためのURLを端末装置10へ送信してもよい。
【0055】
端末装置10は、利用規約と、利用規約に対する承諾を入力するためのフォームとをディスプレイ141に表示させる。教師は、利用規約を確認し、内容に問題がなければ、利用規約に承諾する旨を端末装置10に入力する。
【0056】
図6は、端末装置10のディスプレイ141の表示例を表す模式図である。図6において、ディスプレイ141には、利用規約を表す表示1411、承諾する旨を入力するための承諾ボタン1412、承諾しない旨を入力するためのキャンセルボタン1413が表示されている。教師は、表示1411に記載される利用規約の内容を確認し、内容に問題がない場合、承諾ボタン1412を押下する。
【0057】
ステップS13において、サーバ20は、教師が操作する端末装置10から送信される、利用規約への承諾を受け付ける。
【0058】
ステップS14において、制御部203は、発行モジュール2033により、利用規約に承諾した教師に対し、教育用ソフトウェアの使用権を発行する。具体的には、例えば、発行モジュール2033は、利用規約に承諾した教師に対し、教育用ソフトウェアが実行されるウェブサイトへアクセスするためのURLを発行する。発行モジュール2033は、使用権を発行すると、発行した使用権に関する情報をユーザ情報テーブル2021に記憶する。
【0059】
発行モジュール2033は、例えば、発行した使用権を用いれば、生徒も教育用ソフトウェアを使用可能となることを教師に提示してもよい。具体的には、発行モジュール2033は、例えば、発行したURLを用いれば、生徒も教育用ソフトウェアを使用可能であることを端末装置10に表示させる。
【0060】
なお、使用権が発行されるタイミングは、利用規約への承諾後に限られない。利用規約と共に使用権を付与し、利用規約の承諾に応じ、使用権が効果を発するようにしてもよい。
【0061】
(教師又は生徒による教育用ソフトウェアの使用)
図7は、教師又は生徒が教育用ソフトウェアを使用する際のサーバ20の動作の例を示すフローチャートである。
【0062】
まず、教師は、発行された使用権を生徒に展開する。具体的には、例えば、教師は、発行されたURLを、教師の講義を受講する生徒へ伝える。
【0063】
教師又は生徒は、教育用ソフトウェアを使用する際、発行された使用権を用いて教育用ソフトウェアの使用をサーバ20に対して要求する。具体的には、例えば、教師、又は生徒は、端末装置10を操作し、発行されたURLをウェブブラウザから指定し、教育用ソフトウェアが実行されるウェブサイトへアクセスする。このとき、教師、又は生徒は、端末装置10にインストールされたアプリケーションを実行し、実行したアプリケーション内でURLを指定することで、教育用ソフトウェアを実行させてもよい。
【0064】
ステップS21において、サーバ20は、端末装置10から送信された、使用権を用いた教育用ソフトウェアの使用要求を受信する。
【0065】
ステップS22において、制御部203は、実行モジュール2034により、使用権が付与されている教育用ソフトウェアに関する情報を要求元へ提供する。具体的には、例えば、実行モジュール2034は、指定されたURLによりアクセスされるウェブサイトで教育用ソフトウェアを実行し、実行した教育用ソフトウェアの機能を、要求元へ提供する。
【0066】
実行モジュール2034は、利用規約に同意した教師のみならず、利用規約に同意していない生徒へ、利用規約への同意を経ずに教育用ソフトウェアの機能を提供する。実行モジュール2034は、教育用ソフトウェアの機能を生徒へ提供する際、教師により利用規約に同意されていることを生徒へ提示してもよい。教師による利用規約への同意の提示は、端末装置10におけるメッセージの表示でもよいし、端末装置10による音声での通知でもよい。
【0067】
図8は、端末装置10のディスプレイ141の表示例を表す模式図である。図8において、ディスプレイ141には、教師が利用規約に同意したことを表す表示1414、表示を確認した旨を入力するためのOKボタン1415が表示されている。生徒は、表示1414の内容を確認し、OKボタン1415を押下する。
【0068】
以上のように、上記実施形態では、サーバ20は、教育用ソフトウェアの使用要求を教師が操作する端末装置10から受け付ける。サーバ20の制御部203は、発行モジュール2033により、使用要求を送信した端末装置10を操作する教師に対して利用規約への入力を要求する。発行モジュール2033は、教師が利用規約に同意すると、教育用ソフトウェアを使用する権利を教師に対して有効にする。制御部203は、実行モジュール2034により、教師から使用する権利を共有された生徒が操作する端末装置10からの要求に応じ、生徒が操作する端末装置10に対して教育用ソフトウェアの機能を提供する。これにより、教師が利用規約へ同意すれば、教師から権利を共有された生徒は、教育用ソフトウェアを使用することが可能となる。
【0069】
教育用ソフトウェアでは、ソフトウェア提供者が利用に一定の制限を設けたいデータ(例えば画像データ等)が含まれていることがある。そのため、利用規約を設定することが望ましい。一方で、教育用ソフトウェアを使用する全ての生徒にまで同意を要求するのは労力が大きい。本実施形態では、授業、講義等で教育用ソフトウェアを使用する教師が利用規約に同意するのみで、生徒も教育用ソフトウェアを使用することが可能となるため、教育用ソフトウェアを使用する際の労力を抑えることが可能となる。
【0070】
したがって、本実施形態に係るシステム1によれば、教育用ソフトウェアを生徒に効率的に使用させることができる。
【0071】
また、上記実施形態では、実行モジュール2034は、生徒への利用規定の同意を経ずに前記教育用ソフトウェアの機能を提供する。これにより、教師が利用規約へ同意すれば、教師から権利を共有された生徒は、利用規約を確認せずに教育用ソフトウェアを使用することが可能となる。
【0072】
また、上記実施形態では、発行モジュール2033は、教育用ソフトウェアを使用する権利を教師に対して有効にすると、使用する権利を用いて生徒も教育用ソフトウェアを使用可能であることを教師へ提示する。これにより、生徒に教育用ソフトウェアを使用させるための教師の動作が明確になる。
【0073】
また、上記実施形態では、実行モジュール2034は、生徒が教育用ソフトウェアを使用する際、生徒に使用する権利を共有した教師を一意に特定し、当該教師が利用規約に同意している旨を提示する。これにより、生徒によるソフトウェアの使用に注意を払わせることが可能となる。
【0074】
また、上記実施形態では、実行モジュール2034は、認証できた生徒が操作する端末装置10に対し、教育用ソフトウェアの機能を提供する。これにより、実行モジュール2034は、教育用ソフトウェアを使用する生徒を把握することが可能となる。
【0075】
また、上記実施形態では、実行モジュール2034は、認証に基づいて生徒を判別し、判別した生徒毎に教育用ソフトウェアの使用を管理する。これにより、実行モジュール2034は、生徒がどのように教育用ソフトウェアを使用しているかを把握することが可能となる。
【0076】
また、上記実施形態では、実行モジュール2034は、判別した生徒毎に教育用ソフトウェアを利用したカリキュラムの進捗を管理する。これにより、実行モジュール2034は、学習の進捗、及び単元毎の理解度を生徒毎に把握することが可能となる。
【0077】
<変形例>
上記実施形態では、生徒が使用権を用いて即座に教育用ソフトウェアの機能の提供を受けられる場合を説明した。つまり、生徒が共有されたURLにアクセスすると、URLにより指定されるウェブサイトで実行される教育用ソフトウェアの機能を使用できる場合を説明した。しかしながら、生徒が教育用ソフトウェアを使用する際、生徒の認証が実施されてもよい。
【0078】
例えば、実行モジュール2034は、生徒から使用要求があった場合、事前に登録されているユーザ情報の入力を要求する。ユーザ情報とは、例えば、所定のID及びパスワードを含む。実行モジュール2034は、ユーザから入力された情報と、事前に登録されたユーザ情報とを照合する。実行モジュール2034は、ユーザ情報が正しく入力されると、ユーザを承認し、承認したユーザに対して教育用ソフトウェアの使用を許可する。実行モジュール2034は、承認したユーザを判別し、判別したユーザによる教育用ソフトウェアの使用を管理する。つまり、実行モジュール2034は、教育用ソフトウェアにより提供されるカリキュラムを、各ユーザがどこまで進めたかを記憶部202に記憶する。このため、実行モジュール2034は、学習の進捗をユーザ毎に管理することが可能となる。そのため、教師は、学習の進捗をユーザ毎に把握することが可能となる。
【0079】
上記実施形態において、制御部203は、発行モジュール2033により、ユーザが教育に関連する者(教師)でない場合、教育用ソフトウェアの使用を許諾しないようにしてもよい。具体的には、発行モジュール2033は、教師が属する施設に応じ、教育用ソフトウェアの使用を許諾しないようにしてもよい。例えば、発行モジュール2033は、ユーザにより入力された「施設」が教育施設でない場合、教育用ソフトウェアの使用を許諾しない。これにより、教育用ソフトウェアが教育のために使用されることを促すことが可能となる。
【0080】
また、発行モジュール2033は、ユーザの職業に応じ、教育用ソフトウェアの使用を許諾しないようにしてもよい。例えば、発行モジュール2033は、ユーザにより入力された「職業」が教育関連の職業でない場合、教育用ソフトウェアの使用を許諾しない。このとき記憶部202は、教育関連の職業を予め記憶している。これにより、教育用ソフトウェアが教育のために使用されることを促すことが可能となる。
【0081】
<4 コンピュータの基本ハードウェア構成>
図9は、コンピュータ90の基本的なハードウェア構成を示すブロック図である。コンピュータ90は、プロセッサ91、主記憶装置92、補助記憶装置93、通信IF99(インタフェース、Interface)を少なくとも備える。これらはバスにより相互に電気的に接続される。
【0082】
プロセッサ91とは、プログラムに記述された命令セットを実行するためのハードウェアである。プロセッサ91は、演算装置、レジスタ、周辺回路等から構成される。
【0083】
主記憶装置92とは、プログラム、及びプログラム等で処理されるデータ等を一時的に記憶するためのものである。例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性のメモリである。
【0084】
補助記憶装置93とは、データ及びプログラムを保存するための記憶装置である。例えば、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disc Drive)、光磁気ディスク、CD-ROM、DVD-ROM、半導体メモリ等である。
【0085】
通信IF99とは、有線又は無線の通信規格を用いて、他のコンピュータとネットワークを介して通信するための信号を入出力するためのインタフェースである。
【0086】
ネットワークは、インターネット、LAN、無線基地局等によって構築される各種移動通信システム等で構成される。例えば、ネットワークには、3G、4G、5G移動通信システム、LTE(Long Term Evolution)、所定のアクセスポイントによってインターネットに接続可能な無線ネットワーク(例えばWi-Fi(登録商標))等が含まれる。無線で接続する場合、通信プロトコルとして例えば、Z-Wave(登録商標)、ZigBee(登録商標)、Bluetooth(登録商標)等が含まれる。有線で接続する場合は、ネットワークには、USB(Universal Serial Bus)ケーブル等により直接接続するものも含む。
【0087】
なお、各ハードウェア構成の全部または一部を複数のコンピュータ90に分散して設け、ネットワークを介して相互に接続することによりコンピュータ90を仮想的に実現することができる。このように、コンピュータ90は、単一の筐体、ケースに収納されたコンピュータ90だけでなく、仮想化されたコンピュータシステムも含む概念である。
【0088】
<コンピュータ90の基本機能構成>
図9に示すコンピュータ90の基本ハードウェア構成により実現されるコンピュータの機能構成を説明する。コンピュータは、制御部、記憶部、通信部の機能ユニットを少なくとも備える。
【0089】
なお、コンピュータ90が備える機能ユニットは、それぞれの機能ユニットの全部または一部を、ネットワークで相互に接続された複数のコンピュータ90に分散して設けても実現することができる。コンピュータ90は、単一のコンピュータ90だけでなく、仮想化されたコンピュータシステムも含む概念である。
【0090】
制御部は、プロセッサ91が補助記憶装置93に記憶された各種プログラムを読み出して主記憶装置92に展開し、当該プログラムに従って処理を実行することにより実現される。制御部は、プログラムの種類に応じて様々な情報処理を行う機能ユニットを実現することができる。これにより、コンピュータは情報処理を行う情報処理装置として実現される。
【0091】
記憶部は、主記憶装置92、補助記憶装置93により実現される。記憶部は、データ、各種プログラム、各種データベースを記憶する。また、プロセッサ91は、プログラムに従って記憶部に対応する記憶領域を主記憶装置92または補助記憶装置93に確保することができる。また、制御部は、各種プログラムに従ってプロセッサ91に、記憶部に記憶されたデータの追加、更新、削除処理を実行させることができる。
【0092】
データベースは、リレーショナルデータベースを指し、行と列によって構造的に規定された表形式のテーブルと呼ばれるデータ集合を、互いに関連づけて管理するためのものである。データベースでは、表をテーブル、表の列をカラム、表の行をレコードと呼ぶ。リレーショナルデータベースでは、テーブル同士の関係を設定し、関連づけることができる。
【0093】
通常、各テーブルにはレコードを一意に特定するためのキーとなるカラムが設定されるが、カラムへのキーの設定は必須ではない。制御部は、各種プログラムに従ってプロセッサ91に、記憶部に記憶された特定のテーブルにレコードを追加、削除、更新を実行させることができる。
【0094】
通信部は、通信IF99により実現される。通信部は、ネットワークを介して他のコンピュータ90と通信を行う機能を実現する。通信部は、他のコンピュータ90から送信された情報を受信し、制御部へ入力することができる。制御部は、各種プログラムに従ってプロセッサ91に、受信した情報に対する情報処理を実行させることができる。また、通信部は、制御部から出力された情報を他のコンピュータ90へ送信することができる。
【0095】
以上、本開示のいくつかの実施形態を説明したが、これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものとする。
【0096】
<付記>
以上の各実施形態で説明した事項を以下に付記する。
(付記1)
プロセッサと、メモリとを備えるコンピュータに実行させるためのプログラムであって、プログラムは、プロセッサに、教育用ソフトウェアの使用要求を、教師が操作する第1端末から受け付けるステップと、使用要求を送信した第1端末を操作する教師に対し、利用規約への入力を要求するステップと、教師が利用規約に同意すると、教育用ソフトウェアを使用する権利を教師に対して有効にするステップと、教師から使用する権利を共有された生徒が操作する第2端末からの要求に応じ、第2端末に対して前記教育用ソフトウェアの機能を提供するステップとを実行させるプログラム。
(付記2)
教育用ソフトウェアの機能を提供するステップにおいて、生徒への利用規定の同意を経ずに教育用ソフトウェアの機能を提供する(付記1)に記載のプログラム。
(付記3)
受け付けるステップにおいて、教育用ソフトウェアの使用を要求した者が教育に関連する者かを確認し、有効にするステップにおいて、教育用ソフトウェアの使用を要求した者が教育に関連する者でない場合、教育用ソフトウェアを使用する権利を有効にしない(付記1)又は(付記2)に記載のプログラム。
(付記4)
教育用ソフトウェアを使用する権利を教師に対して有効にすると、使用する権利を用いて生徒も教育用ソフトウェアを使用可能であることを教師へ提示するステップをプロセッサに実行させる(付記1)乃至(付記3)のいずれかに記載のプログラム。
(付記5)
教育用ソフトウェアの機能を提供するステップにおいて、生徒が教育用ソフトウェアを使用する際、生徒に使用する権利を共有した教師を一意に特定し、当該教師が利用規約に同意している旨を提示する(付記1)乃至(付記4)のいずれかに記載のプログラム。
(付記6)
教育用ソフトウェアの機能を提供するステップにおいて、認証できた生徒が操作する第2端末に対し、教育用ソフトウェアの機能を提供する(付記1)乃至(付記5)のいずれかに記載のプログラム。
(付記7)
認証に基づいて生徒を判別し、判別した生徒毎に教育用ソフトウェアの使用を管理するステップをプロセッサに実行させる(付記6)に記載のプログラム。
(付記8)
教育用ソフトウェアの使用を管理するステップにおいて、判別した生徒毎に教育用ソフトウェアを利用したカリキュラムの進捗を管理する(付記7)に記載のプログラム。
(付記9)
プロセッサと、メモリとを備えるコンピュータに実行される方法であって、プロセッサが、教育用ソフトウェアの使用要求を、教師が操作する第1端末から受け付けるステップと、使用要求を送信した第1端末を操作する教師に対し、利用規約への入力を要求するステップと、教師が利用規約に同意すると、教育用ソフトウェアを使用する権利を教師に対して有効にするステップと、教師から前記使用する権利を共有された生徒が操作する第2端末からの要求に応じ、第2端末に対して教育用ソフトウェアの機能を提供するステップとを実行する方法。
(付記10)
制御部と、記憶部とを備える情報処理装置であって、制御部が、教育用ソフトウェアの使用要求を、教師が操作する第1端末から受け付けるステップと、使用要求を送信した第1端末を操作する教師に対し、利用規約への入力を要求するステップと、教師が利用規約に同意すると、教育用ソフトウェアを使用する権利を教師に対して有効にするステップと、教師から使用する権利を共有された生徒が操作する第2端末からの要求に応じ、第2端末に対して教育用ソフトウェアの機能を提供するステップとを実行する情報処理装置。
(付記11)
教育用ソフトウェアの使用要求を、教師が操作する第1端末から受け付ける手段と、使用要求を送信した第1端末を操作する教師に対し、利用規約への入力を要求する手段と、教師が利用規約に同意すると、教育用ソフトウェアを使用する権利を教師に対して有効にする手段と、教師から使用する権利を共有された生徒が操作する第2端末からの要求に応じ、第2端末に対して教育用ソフトウェアの機能を提供する手段とを具備するシステム。
【符号の説明】
【0097】
1…システム
10…端末装置
12…通信IF
120…通信部
13…入力装置
131…タッチ・センシティブ・デバイス
14…出力装置
141…ディスプレイ
15…メモリ
150…位置情報センサ
16…ストレージ
160…カメラ
17…音声処理部
171…マイク
172…スピーカー
180…記憶部
19…プロセッサ
190…制御部
20…サーバ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9