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  • 特開-点灯装置、及び照明装置 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023161485
(43)【公開日】2023-11-07
(54)【発明の名称】点灯装置、及び照明装置
(51)【国際特許分類】
   H05B 45/50 20220101AFI20231030BHJP
   H05B 45/345 20200101ALI20231030BHJP
   H05B 47/16 20200101ALI20231030BHJP
【FI】
H05B45/50
H05B45/345
H05B47/16
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022071911
(22)【出願日】2022-04-25
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109210
【弁理士】
【氏名又は名称】新居 広守
(74)【代理人】
【識別番号】100137235
【弁理士】
【氏名又は名称】寺谷 英作
(74)【代理人】
【識別番号】100131417
【弁理士】
【氏名又は名称】道坂 伸一
(72)【発明者】
【氏名】曽良 裕二
(72)【発明者】
【氏名】真山 直己
(72)【発明者】
【氏名】白戸 良典
【テーマコード(参考)】
3K273
【Fターム(参考)】
3K273AA10
3K273BA23
3K273BA33
3K273CA02
3K273CA03
3K273EA06
3K273EA07
3K273EA25
3K273EA26
3K273EA36
3K273EA42
3K273FA03
3K273FA14
3K273FA26
3K273FA27
3K273FA40
3K273FA41
3K273GA03
3K273GA12
3K273GA14
(57)【要約】
【課題】定電流回路を備え、異常発生時に定電流回路の故障を抑制できる点灯装置などを提供する。
【解決手段】点灯装置10は、光源12のアノード端子Taに供給電圧を供給する電圧源回路20と、光源12に流れる電流である供給電流の電流値を制御する定電流回路80と、光源12のカソード端子Tcの電圧であるカソード電圧と、基準電圧と、を比較する比較回路30と、カソード電圧と、閾値電圧と、を比較することでカソード電圧の異常を検出する異常電圧検出回路40と、を備え、電圧源回路20は、比較回路30の比較結果に基づいて、カソード電圧が基準電圧に一致するように供給電圧の電圧値を制御し、異常電圧検出回路40は、カソード電圧と、閾値電圧との比較結果に基づいて、供給電流を停止させる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アノード端子とカソード端子とを有する光源に電流を供給する点灯装置であって、
前記アノード端子に供給電圧を供給する電圧源回路と、
前記光源に流れる電流である供給電流の電流値を制御する定電流回路と、
前記カソード端子の電圧であるカソード電圧と、基準電圧と、を比較する比較回路と、
前記カソード電圧と、閾値電圧と、を比較することで前記カソード電圧の異常を検出する異常電圧検出回路と、を備え、
前記電圧源回路は、前記比較回路の比較結果に基づいて、前記カソード電圧が前記基準電圧に一致するように前記供給電圧の電圧値を制御し、
前記異常電圧検出回路は、前記カソード電圧と、前記閾値電圧との比較結果に基づいて、前記供給電流を停止させる
点灯装置。
【請求項2】
前記閾値電圧は、前記基準電圧よりも低い第1の閾値電圧を含み、
前記異常電圧検出回路は、前記カソード電圧と、前記第1の閾値電圧と、を比較し、前記カソード電圧が前記第1の閾値電圧を下回ったことを検出する第1の検出回路を有し、
前記第1の検出回路は、前記カソード電圧が前記第1の閾値電圧を下回ったときに、前記供給電流を停止させる
請求項1に記載の点灯装置。
【請求項3】
前記閾値電圧は、前記基準電圧よりも高い第2の閾値電圧を含み、
前記異常電圧検出回路は、前記カソード電圧と、前記第2の閾値電圧と、を比較し、前記カソード電圧が前記第2の閾値電圧を上回ったことを検出する第2の検出回路を有し、
前記第2の検出回路は、前記カソード電圧が前記第2の閾値電圧を上回ったときに、前記供給電流を停止させる
請求項1又は2に記載の点灯装置。
【請求項4】
供給開始から所定時間が経過するまでの間における前記供給電圧は、前記所定時間が経過した後に供給する前記供給電圧より低く、
前記供給電圧の供給開始から所定時間が経過するまでの間は、前記異常電圧検出回路は、前記供給電流を停止させない
請求項1~3のいずれか1項に記載の点灯装置。
【請求項5】
前記定電流回路は、前記カソード端子に接続されるトランジスタを有し、前記トランジスタの抵抗値を連続的に変化させることで、前記供給電流の電流値を制御する
請求項1~4のいずれか1項に記載の点灯装置。
【請求項6】
前記異常電圧検出回路は、前記カソード電圧を平滑化する平滑化回路をさらに備える
請求項1~5のいずれか1項に記載の点灯装置。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか1項に記載の点灯装置と、
前記光源と、を備える
照明装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、点灯装置及び照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、LED(Light Emitting Diode)などの発光素子を有する光源を点灯する点灯装置が知られている(例えば、特許文献1など)。特許文献1に記載された点灯装置は、LEDに電流を供給する昇圧チョッパ回路と、LEDに直列接続されたトランジスタ、差動増幅器などを含む定電流回路と、を備える。差動増幅器は、LEDに流れる電流に対応する電圧と、基準電圧と、を比較する。特許文献1に記載された点灯装置では、オペアンプの出力に応じて、トランジスタのオン抵抗を調整することで、LEDに一定の電流を供給しようとしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008-60492号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載されたような点灯装置において、例えば、LEDが短絡故障した場合に、LEDに直列接続されたトランジスタに昇圧チョッパ回路からの出力電圧の大部分が印加される。このような場合においても、定電流回路によって、昇圧チョッパ回路に流れる電流を一定に維持するため、トランジスタに大電圧が印加された状態に維持され得る。これにより、トランジスタにおける発熱などに起因してトランジスタが故障し得る。
【0005】
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、定電流回路を備え、異常発生時に定電流回路の故障を抑制できる点灯装置などを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明に係る点灯装置の一態様は、アノード端子とカソード端子とを有する光源に電流を供給する点灯装置であって、前記アノード端子に供給電圧を供給する電圧源回路と、前記光源に流れる電流である供給電流の電流値を制御する定電流回路と、前記カソード端子の電圧であるカソード電圧と、基準電圧と、を比較する比較回路と、前記カソード電圧と、閾値電圧と、を比較することで前記カソード電圧の異常を検出する異常電圧検出回路と、を備え、前記電圧源回路は、前記比較回路の比較結果に基づいて、前記カソード電圧が前記基準電圧に一致するように前記供給電圧の電圧値を制御し、前記異常電圧検出回路は、前記カソード電圧と、前記閾値電圧との比較結果に基づいて、前記供給電流を停止させる。
【0007】
上記課題を解決するために、本発明に係る照明装置の一態様は、上記点灯装置と、上記光源と、を備える。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、定電流回路を備え、異常発生時に定電流回路の故障を抑制できる点灯装置などを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】実施の形態に係る照明装置の構成を示す回路図
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、いずれも本発明の一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される、数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、工程(ステップ)、工程の順序などは、一例であって本発明を限定する主旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
【0011】
なお、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化する。
【0012】
(実施の形態)
実施の形態に係る点灯装置及び照明装置について説明する。
【0013】
[1.構成]
まず、本実施の形態に係る点灯装置及び照明装置の構成について、図1を用いて説明する。図1は、本実施の形態に係る照明装置1の構成を示す回路図である。図1には、照明装置1と併せて、照明装置1に電力を供給する交流電源2も示されている。
【0014】
交流電源2は、例えば、外部商用電源などの系統電源である。交流電源2は、例えばAC100Vの電圧を照明装置1に供給する。
【0015】
照明装置1は、照明光を出射する装置であり、点灯装置10と、光源12と、を備える。
【0016】
点灯装置10は、光源12に電流を供給することで、光源12を点灯させる回路であり、電圧源回路20と、比較回路30と、異常電圧検出回路40と、定電流回路80と、を備える。本実施の形態では、点灯装置10は、整流回路14と、制御電源回路22と電圧変換回路24と、をさらに備える。なお、図示しないが、点灯装置10は、整流回路14と交流電源2との間に高周波成分を抑制するフィルタ回路をさらに備えてもよい。
【0017】
光源12は、アノード端子Taとカソード端子Tcとを有する光出射部である。本実施の形態では、光源12は、1以上の発光素子を含む。発光素子として、例えば、LED、有機EL(Electro Luminescence)素子などの固体発光素子を用いることができる。本実施の形態では、光源12の順方向電圧は、交流電源2の出力電圧より大きい。光源12の順方向電圧は、例えば、141V以上である。
【0018】
整流回路14は、交流電源2が出力する交流電力を整流する回路である。整流回路14は、例えば、ダイオードブリッジ回路などを有する。
【0019】
電圧源回路20は、光源12のアノード端子Taに供給電圧を供給する回路である。電圧源回路20は、供給電圧の電圧値を制御する機能を有する。電圧源回路20の構成は、供給電圧の電圧値を制御できる電源回路であれば特に限定されない。本実施の形態では、電圧源回路20は、昇圧チョッパ回路である。電圧源回路20は、整流回路14の出力端子に接続され、直流電圧を出力する。電圧源回路20は、高電圧端子Thと、グランド端子Tgと、信号端子Tsと、を有する。高電圧端子Thは、高電位側の出力端子である。グランド端子Tgは、グランド電位に維持される出力端子である。信号端子Tsは、比較回路30から比較結果を示す信号が入力される端子である。
【0020】
電圧源回路20は、信号端子Tsに入力される信号に基づいて、供給電圧の電圧値を制御する。例えば、信号端子Tsには、カソード電圧と、基準電圧との差分に対応する信号が入力される。電圧源回路20は、当該信号に基づいて、カソード電圧と、基準電圧との差分がゼロになるように、つまり、カソード電圧が基準電圧に一致するように供給電圧の電圧値を制御する。なお、ここで、カソード電圧が基準電圧に一致するとの記載が意味する状態には、カソード電圧と基準電圧とが完全に一致する状態だけでなく、実質的に一致する状態も含まれる。例えば、カソード電圧が基準電圧に一致するとの記載が意味する状態には、カソード電圧と基準電圧との差分が、比較回路30の比較精度以下である状態も含まれる。例えば、電圧源回路20は、カソード電圧と基準電圧との差分が、基準電圧の3%以下となるように制御してもよい。
【0021】
供給開始から所定時間が経過するまでの間における供給電圧は、所定時間が経過した後に供給する供給電圧より低くてもよい。これにより、供給開始直後の過渡状態において、過大な供給電圧が光源12に供給されることを抑制できる。
【0022】
制御電源回路22は、制御用の一定電圧を出力する電源回路である。本実施の形態では、制御電源回路22は、電圧源回路20からの300V程度の出力電圧を受けて、16V程度の直流電圧を出力する。制御電源回路22として、例えば、IPD(Intelligent Power Device)などを用いることができる。IPDは、スイッチ素子と、当該スイッチ素子を制御する制御用ICと、を有し、電圧を変換する回路である。
【0023】
電圧変換回路24は、制御電源回路22の出力電圧を変換する回路である。本実施の形態では、電圧変換回路24は、制御電源回路22からの16V程度の出力電圧を受けて、6V程度の直流電圧を出力する。電圧変換回路24として、例えば、ツェナーダイオード及びバイポーラトランジスタなどを組み合わせた回路などの周知の回路を用いることができる。
【0024】
比較回路30は、カソード端子Tcの電圧であるカソード電圧と、基準電圧と、を比較する回路である。なお、比較回路30は、カソード電圧そのものでなく、カソード電圧に対応する電圧と、基準電圧と、を比較してもよい。本明細書では、カソード電圧と、基準電圧と、を比較するとの記載によって、カソード電圧と、基準電圧と、を比較することだけでなく、カソード電圧に対応する電圧と、基準電圧と、を比較することも意味する。以下の他の電圧の比較に関する記載についても同様である。本実施の形態では、比較回路30は、抵抗素子31、32、33、34と、オペアンプ35と、を有する。
【0025】
抵抗素子31、32は、制御電源回路22から出力される一定の電圧である制御電圧を分圧することで、基準電圧を生成する。抵抗素子31の一端が、制御電源回路22の出力端子に接続され、他端が抵抗素子32の一端に接続される。抵抗素子32の他端は、電圧源回路20のグランド端子Tgに接続される。抵抗素子31と抵抗素子32との接続点の電圧が、基準電圧である。基準電圧は、制御電圧より低い電圧であれば特に限定されない。基準電圧は、オペアンプ35の特性などに応じて決定される。
【0026】
抵抗素子33は、カソード端子Tcに接続される。抵抗素子33の一端がカソード端子Tcに接続され、他端が抵抗素子34に接続される。抵抗素子34は、抵抗素子33に直列接続される。抵抗素子34の一端が抵抗素子33に接続され、他端が電圧源回路20の信号端子Tsに接続される。
【0027】
オペアンプ35は、カソード電圧と、基準電圧と、を比較する回路である。オペアンプ35の非反転入力端子には、基準電圧が入力され、反転入力端子には、カソード電圧が入力される。つまり、オペアンプ35の非反転入力端子は、抵抗素子31と抵抗素子32との接続点に接続され、反転入力端子は、抵抗素子33と抵抗素子34との接続点に接続される。オペアンプ35は、カソード電圧と、基準電圧との差分に対応する信号を出力端子から出力する。オペアンプ35の出力端子は、電圧源回路20の信号端子Tsに接続される。これにより、カソード電圧と、基準電圧との比較結果を示す信号を電圧源回路20へ出力できる。
【0028】
異常電圧検出回路40は、カソード電圧と、閾値電圧と、を比較することでカソード電圧の異常を検出する回路である。異常電圧検出回路40は、カソード電圧と、閾値電圧との比較結果に基づいて、カソード電圧に異常が検出された場合に、供給電流を停止させる。なお、上述したように、供給電圧の供給開始から所定時間が経過するまでの間における供給電圧を低く設定する場合には、供給開始から所定時間が経過するまでの間は、異常電圧検出回路40は、供給電流を停止させなくてもよい。本実施の形態では、異常電圧検出回路40は、第1の検出回路50と、第2の検出回路60と、平滑化回路70と、を有する。また、閾値電圧は、基準電圧よりも低い第1の閾値電圧と、基準電圧よりも高い第2の閾値電圧と、を含む。
【0029】
平滑化回路70は、カソード電圧を平滑化する回路である。つまり、平滑化回路70は、カソード電圧の急激な変動を平滑化する。例えば、平滑化回路70は、光源12への供給電流の供給開始時などの過渡的なカソード電圧の変動を平滑化する。本実施の形態では、平滑化回路70は、抵抗素子71と、コンデンサ72と、を有する。
【0030】
抵抗素子71は、カソード端子Tcに接続される素子である。抵抗素子71の一端は、カソード端子Tcに接続され、他端は、コンデンサ72に接続される。
【0031】
コンデンサ72は、抵抗素子71に直列接続される。コンデンサ72の一端は、抵抗素子71に接続され、他端は、電圧源回路20のグランド端子Tgに接続される。つまり、抵抗素子71と、コンデンサ72とで、RC回路が形成される。
【0032】
第1の検出回路50は、カソード電圧と、基準電圧よりも低い第1の閾値電圧と、を比較し、カソード電圧が第1の閾値電圧を下回ったことを検出する回路である。第1の検出回路50は、カソード電圧が第1の閾値電圧を下回ったときに、光源12への供給電流を停止させる。本実施の形態では、第1の検出回路50は、抵抗素子51、52、55、57、58と、オペアンプ53と、ダイオード54と、スイッチ素子56、59と、制御回路26と、を有する。
【0033】
抵抗素子51、52は、制御電源回路22から出力される一定の電圧である制御電圧を分圧することで、第1の閾値電圧を生成する。抵抗素子51の一端が、制御電源回路22の出力端子に接続され、他端が抵抗素子52に接続される。抵抗素子52の一端が抵抗素子51の他端に接続され、他端が電圧源回路20のグランド端子Tgに接続される。抵抗素子51と抵抗素子52との接続点の電圧が、第1の閾値電圧である。第1の閾値電圧は、抵抗素子51、52の抵抗値を調整することで、適宜設定される。
【0034】
抵抗素子55は、制御電源回路22と、スイッチ素子56、及びスイッチ素子59との間に接続される。抵抗素子55の一端が、制御電源回路22の出力端子に接続され、他端がスイッチ素子56のコレクタ端子、及び、スイッチ素子59のベース端子に接続される。抵抗素子55は、スイッチ素子56がオン状態となった場合に、制御電源回路22の出力端子と、電圧源回路20のグランド端子Tgとが短絡することを抑制する。
【0035】
オペアンプ53は、カソード電圧と、第1の閾値電圧と、を比較する回路である。オペアンプ53の非反転入力端子は、抵抗素子71とコンデンサ72との接続点に接続され、反転入力端子は、抵抗素子51と抵抗素子52との接続点に接続される。
【0036】
ダイオード54は、オペアンプ53から制御回路26へ流れる電流を遮断する整流素子である。ダイオード54のカソード端子は、オペアンプ53の出力端子に接続され、アノード端子は、抵抗素子57の一端に接続される。
【0037】
スイッチ素子56は、スイッチ素子59の状態を制御するために用いられる素子である。スイッチ素子56として、バイポーラトランジスタを用いることができる。バイポーラトランジスタであるスイッチ素子56のベース端子には、抵抗素子を介して信号が入力され、ベース端子とエミッタ端子との間には、抵抗素子が接続されている。スイッチ素子56のコレクタ端子は、電圧源回路20に接続され、かつ、抵抗素子55を介して制御電源回路22の出力端子に接続される。スイッチ素子56のベース端子は、制御回路26の制御信号出力端子に接続され、エミッタ端子は、電圧源回路20のグランド端子Tgに接続される。
【0038】
抵抗素子57は、オペアンプ53の出力端子と、電圧変換回路24の出力端子との間に挿入される抵抗素子である。本実施の形態では、抵抗素子57の一端は、ダイオード54のアノード端子に接続され、他端は、制御回路26の信号入力端子、及び抵抗素子58の一端に接続される。
【0039】
抵抗素子58は、制御回路26の信号入力端子の外部プルアップ用抵抗素子である。抵抗素子58の一端は、制御回路26の信号入力端子、及び抵抗素子57の他端に接続され、他端は、電圧変換回路24の出力端子に接続される。なお、制御回路26の信号入力端子において、内部プルアップを用いる場合には、抵抗素子58は不要である。このように抵抗素子58を用いない構成においては、オペアンプ53の出力端子がグランド電位となった場合に、抵抗素子57が電圧変換回路24と、オペアンプ53との短絡を抑制する制限抵抗として機能する。
【0040】
スイッチ素子59は、トランジスタ81のゲート端子と、電圧源回路20のグランド端子Tgとの間の導通状態を切り替えるための素子である。スイッチ素子59として、バイポーラトランジスタを用いることができる。バイポーラトランジスタであるスイッチ素子59のベース端子には、抵抗素子を介して信号が入力され、ベース端子とエミッタ端子との間には、抵抗素子が接続されている。スイッチ素子59のコレクタ端子は、トランジスタ81のゲート端子に接続され、ベース端子は、抵抗素子55とスイッチ素子56との接続点に接続され、エミッタ端子は、電圧源回路20のグランド端子Tgに接続される。
【0041】
制御回路26は、定電流回路80を制御することで供給電流を制御し、かつ、スイッチ素子56を制御する回路である。制御回路26は、トランジスタ83のゲート端子にPWM(Pulse Width Modulation)信号を出力することで、供給電流の電流値を設定する。これにより、照明装置1の調光を行うことができる。制御回路26は、カソード電圧と、第1の閾値電圧との、比較結果に基づいてスイッチ素子56のベース端子にHIGHレベル又はLOWレベルの信号を出力することで、スイッチ素子56の導通状態を制御する。なお、制御回路26の動作用の電圧として、電圧変換回路24からの出力電圧が供給される。
【0042】
制御回路26は、例えば、マイコンによって実現できる。マイコンは、プログラムが格納されたROM、RAMなどのメモリと、プログラムを実行するプロセッサ(CPU)と、タイマと、A/D変換器、D/A変換器などを含む入出力回路と、を有する1チップの半導体集積回路である。なお、制御回路26は、マイコン以外の電気回路などを用いて実現されてもよい。
【0043】
なお、上述したように、供給電圧の供給開始から所定時間が経過するまでの間における供給電圧を低く設定する場合には、制御回路26は、供給開始から所定時間が経過するまでの時間をタイマで計測し、その間は、スイッチ素子56の制御を行わなくてもよい。
【0044】
第2の検出回路60は、カソード電圧と、基準電圧よりも高い第2の閾値電圧と、を比較し、カソード電圧が第2の閾値電圧を上回ったことを検出する回路である。第2の検出回路60は、カソード電圧が第2検出電圧を上回ったときに、光源12への供給電流を停止させる。本実施の形態では、第2の検出回路60は、ツェナーダイオード61と、スイッチ素子62と、を有する。
【0045】
ツェナーダイオード61は、第2の閾値電圧に対応するツェナー電圧(つまり、降伏電圧)を有する。ツェナーダイオード61のカソード端子が抵抗素子71とコンデンサ72との接続点に接続され、アノード端子がスイッチ素子62のベース端子に接続される。
【0046】
スイッチ素子62は、トランジスタ81のゲート端子と、電圧源回路20のグランド端子Tgとの間の導通状態を切り替えるための素子である。スイッチ素子62として、バイポーラトランジスタを用いることができる。バイポーラトランジスタであるスイッチ素子62のベース端子には、抵抗素子を介して信号が入力され、ベース端子とエミッタ端子との間には、抵抗素子が接続されている。スイッチ素子62のコレクタ端子は、トランジスタ81のゲート端子に接続され、ベース端子は、ツェナーダイオード61のアノード端子に接続され、エミッタ端子は、電圧源回路20のグランド端子Tgに接続される。
【0047】
定電流回路80は、光源12に流れる電流である供給電流の電流値を制御する回路である。本実施の形態では、定電流回路80は、カソード端子Tcに接続されるトランジスタ81を有し、トランジスタ81の抵抗値を連続的に変化させることで、供給電流の電流値を制御する。定電流回路80は、抵抗素子82、84、85、86、89と、トランジスタ83と、コンデンサ87と、オペアンプ88と、をさらに備える。
【0048】
トランジスタ81は、光源12に直列接続される素子である。トランジスタ81は、可変抵抗素子、及び、開閉スイッチとして用いることができる素子である。言い換えると、トランジスタ81は、各端子に印加される電圧に応じて、抵抗値を、実質的にゼロから無限大までに連続的に切り替えることができる素子である。トランジスタ81の抵抗値が実質的にゼロである状態とは、トランジスタ81の抵抗値が、例えば、1Ω以下の状態を意味し、このような状態をオン状態とも称する。トランジスタ81の抵抗値が無限大である状態とは、トランジスタ81のドレイン端子に電圧が印加されても電流が流れない遮断状態を意味し、このような状態をオフ状態とも称する。本実施の形態では、トランジスタ81は、nチャネル型のMOSFETである。トランジスタ81のドレイン端子は、光源12のカソード端子Tcに接続される。トランジスタ81のソース端子は、抵抗素子82に接続される。トランジスタ81のゲート端子は抵抗素子89に接続される。
【0049】
抵抗素子82は、光源12及びトランジスタ81に直列に接続される。抵抗素子82の一方の端子及び他方の端子は、それぞれ、トランジスタ81のソース端子、及び、電圧源回路20のグランド端子Tgに接続される。これにより、抵抗素子82に印加される電圧、つまり、抵抗素子82の一方の端子(トランジスタ81のソース端子と接続される端子)の電圧が光源12に供給される供給電流に対応する。
【0050】
トランジスタ83は、制御回路26からのPWM信号に基づいて導通状態を切り替える素子である。トランジスタ83として、例えば、nチャネル型のMOSFETを用いることができる。トランジスタ83のゲート端子に制御回路26からのPWM信号が入力される。トランジスタ83のドレイン端子が、抵抗素子84と抵抗素子85と抵抗素子86との接続点に接続され、ソース端子が、電圧源回路20のグランド端子Tgに接続される。
【0051】
抵抗素子84、85は、電圧変換回路24の出力電圧を分圧する素子である。抵抗素子84の一端が、電圧変換回路24の出力端子に接続され、他端が、抵抗素子85の一端に接続される。抵抗素子85の他端は、電圧源回路20のグランド端子Tgに接続される。
【0052】
抵抗素子86及びコンデンサ87は、オペアンプ88の非反転入力端子に入力される電圧を積分する積分回路である。抵抗素子86の一端が、抵抗素子84と抵抗素子85との接続点に接続され、他端が、オペアンプ88の非反転入力端子及びコンデンサ87の一端に接続される。コンデンサ87の他端は、電圧源回路20のグランド端子Tgに接続される。
【0053】
オペアンプ88は、光源12に供給されている供給電流に対応する電圧と、制御回路26からのPWM信号に対応する電圧との差分に対応する信号を出力する回路である。オペアンプ88の反転入力端子には、トランジスタ81のソース端子、及び、抵抗素子82の一方の端子が接続される。これにより、オペアンプ88の反転入力端子に抵抗素子82に印加される電圧、つまり、光源12に供給される供給電流に対応する電圧が入力される。オペアンプ88の非反転入力端子は、抵抗素子86とコンデンサ87との接続点に接続される。オペアンプ88の出力端子は、抵抗素子89に接続される。
【0054】
抵抗素子89は、オペアンプ88の出力端子と、トランジスタ81のゲート端子との間に接続される素子である。
【0055】
[2.動作]
次に、点灯装置10の動作について説明する。
【0056】
まず、定電流回路80の動作について説明する。定電流回路80のトランジスタ83のゲート端子に制御回路26からのPWM信号が入力される。これにより、トランジスタ83のゲート端子にHIGHレベルの信号が入力される期間においては、トランジスタ83のドレイン端子とソース端子との間が導通状態(オン状態)となるため、ドレイン端子は、電圧源回路20のグランド端子Tgと同電位、つまり、グランド電位に維持される。一方、トランジスタ83のゲート端子にLOWレベルの信号が入力される期間においては、トランジスタ83のドレイン端子とソース端子との間が非導通状態(オフ状態)となるため、ドレイン端子は、電圧変換回路24の出力電圧を抵抗素子84、85で分圧した電圧に維持される。これにより、オペアンプ88の非反転入力端子に、PWM信号に対応する電圧が積分回路(抵抗素子86及びコンデンサ87)によって積分された電圧が入力される。
【0057】
一方、上述したとおり、オペアンプ88の反転入力端子には、光源12への供給電流に対応する電圧が入力される。したがって、供給電流に対応する電圧と、PWM信号に対応する電圧との差分に対応する信号がオペアンプ88から、トランジスタ81のゲート端子に入力される。これにより、当該差分に応じた抵抗値にトランジスタ81のドレイン端子とソース端子との間の抵抗値を制御することができる。この結果、供給電流の電流値をPWM信号に対応する電流値に制御できる。
【0058】
続いて、比較回路30及び電圧源回路20の動作について説明する。上述したとおり、比較回路30のオペアンプ35の非反転入力端子には、基準電圧が入力され、反転入力端子には、カソード電圧が入力される。オペアンプ35は、カソード電圧と、基準電圧との差分に対応する信号を、出力端子から電圧源回路20の信号端子Tsへ出力する。これにより、電圧源回路20は、比較回路30における比較結果に基づいて、出力電圧をフィードバック制御することができる。具体的には、電圧源回路20が昇圧チョッパ回路である場合には、昇圧チョッパ回路が有するスイッチ素子のオン期間などを制御することで、電圧源回路20の出力電圧を制御することができる。したがって、電圧源回路20は、比較回路30の比較結果に基づいて、カソード電圧が基準電圧に一致するように供給電圧の電圧値を制御できる。
【0059】
続いて、異常電圧検出回路40の動作について説明する。カソード電圧は、上述のとおり制御されるが、異常時には、カソード電圧が、基準電圧から変動した状態に維持され得る。
【0060】
例えば、交流電源2から供給される交流電圧に異常がある場合に、カソード電圧が異常に低下し得る。異常電圧検出回路40の第1の検出回路50のオペアンプ53は、カソード電圧が第1の閾値電圧以上である場合には、HIGHレベルの電圧を出力するため、ダイオード54に逆方向電圧が印加される。したがって、制御回路26の信号入力端子(抵抗素子57と抵抗素子58との接続点に接続される端子)には、電圧変換回路24の出力電圧が入力されている。
【0061】
一方、オペアンプ53は、カソード電圧が第1の閾値電圧を下回る場合には、グランド電位の電圧を出力する。このため、ダイオード54に順方向の電圧が印加される。したがって、制御回路26の信号入力端子には、電圧変換回路24の出力電圧を、抵抗素子57と抵抗素子58とで分圧した電圧が入力される。つまり、カソード電圧が第1の閾値電圧を下回る場合に制御回路26の信号入力端子に入力される電圧は、カソード電圧が第1の閾値電圧以上である場合より低下する。
【0062】
制御回路26は、信号入力端子に入力される電圧が電圧変換回路24の出力電圧である場合(つまり、カソード電圧が第1の閾値電圧以上である場合)には、スイッチ素子56のベース端子にHIGHレベルの電圧を出力している。このため、スイッチ素子56のコレクタ端子とエミッタ端子との間は、オン状態となり、スイッチ素子56のコレクタ端子及びそれに接続されたスイッチ素子59のベース端子の電位は、グランド電位に維持される。したがって、スイッチ素子59のコレクタ端子とエミッタ端子との間は、オフ状態に維持される。
【0063】
一方、制御回路26は、信号入力端子に入力される電圧が電圧変換回路24の出力電圧より低下した場合(つまり、カソード電圧が第1の閾値電圧を下回る場合)には、スイッチ素子56のベース端子にLOWレベルの電圧を出力する。このため、スイッチ素子56のコレクタ端子とエミッタ端子との間は、オフ状態となり、スイッチ素子56のコレクタ端子及びそれに接続されたスイッチ素子59のベース端子の電位は、制御電源回路22の出力電圧に上昇する。これに伴い、スイッチ素子59のコレクタ端子とエミッタ端子との間は、オン状態となり、トランジスタ81のゲート端子がグランド電位に維持される。したがって、トランジスタ81のドレイン端子とソース端子との間がオフ状態となるため、光源12への供給電流が停止される。また、電圧源回路20は、スイッチ素子56のコレクタ端子の電位が上昇したことをが検出すると、電圧源回路20は、供給電圧の供給を停止する。以上のように、異常電圧検出回路40の第1の検出回路50は、カソード電圧が第1の閾値電圧を下回ったときに、供給電流を停止させることができる。
【0064】
また、例えば、光源12において短絡故障が発生した場合、カソード電圧が異常に上昇し得る。上述のとおり、異常電圧検出回路40の第2の検出回路60のツェナーダイオード61のカソード端子に、光源12のカソード電圧に対応する電圧が印加される。ツェナーダイオード61に印加されるカソード電圧が、第2の閾値電圧以下である場合には、スイッチ素子62のベース端子の電圧は、LOWレベルである。一方、ツェナーダイオード61に印加されるカソード電圧が、第2の閾値電圧を上回る場合には、ツェナーダイオード61のカソード端子とアノード端子との間が導通する。これに伴い、スイッチ素子62のベース端子の電圧は、カソード電圧に対応する電圧が入力される。したがって、スイッチ素子62のコレクタ端子とエミッタ端子との間は、オン状態となり、トランジスタ81のゲート端子がグランド電位に維持される。したがって、トランジスタ81のドレイン端子とソース端子との間がオフ状態となるため、光源12への供給電流が停止される。以上のように、異常電圧検出回路40の第2の検出回路60は、カソード電圧が第2の閾値電圧を上回ったときに、供給電流を停止させることができる。
【0065】
[3.効果]
以上のように、本実施の形態に係る点灯装置10は、アノード端子Taとカソード端子Tcとを有する光源12に電流を供給する。点灯装置10は、アノード端子Taに供給電圧を供給する電圧源回路20と、光源12に流れる電流である供給電流の電流値を制御する定電流回路80と、カソード端子Tcの電圧であるカソード電圧と、基準電圧と、を比較する比較回路30と、カソード電圧と、閾値電圧と、を比較することでカソード電圧の異常を検出する異常電圧検出回路40と、を備える。電圧源回路20は、比較回路30の比較結果に基づいて、カソード電圧が基準電圧に一致するように供給電圧の電圧値を制御する。異常電圧検出回路40は、カソード電圧と、閾値電圧との比較結果に基づいて、供給電流を停止させる。
【0066】
これにより、点灯装置10へ交流電圧を供給する交流電源2、光源12などに異常が発生した時においても、異常電圧検出回路40によって、光源12への供給電流を停止できる。したがって、交流電源2、光源12などに異常が発生した状態で供給電流を供給し続けることを抑制できる。したがって、交流電源2、光源12などの異常に起因して定電流回路80が故障することを抑制できる。
【0067】
また、点灯装置10において、閾値電圧は、基準電圧よりも低い第1の閾値電圧を含んでもよい。異常電圧検出回路40は、カソード電圧と、第1の閾値電圧と、を比較し、カソード電圧が第1の閾値電圧を下回ったことを検出する第1の検出回路50を有してもよい。第1の検出回路50は、カソード電圧が第1の閾値電圧を下回ったときに、供給電流を停止させてもよい。
【0068】
これにより、カソード電圧が、基準電圧を下回った状態に維持されることを抑制できる。したがって、例えば、交流電源2に異常が発生し、カソード電圧が異常に低下する場合に、供給電流を停止することができる。
【0069】
また、点灯装置10において、閾値電圧は、基準電圧よりも高い第2の閾値電圧を含んでもよい。異常電圧検出回路40は、カソード電圧と、第2の閾値電圧と、を比較し、カソード電圧が第2の閾値電圧を上回ったことを検出する第2の検出回路60を有してもよい。第2の検出回路60は、カソード電圧が第2の閾値電圧を上回ったときに、供給電流を停止させてもよい。
【0070】
これにより、カソード電圧が、基準電圧を上回った状態に維持されることを抑制できる。したがって、例えば、光源12において短絡故障が発生した場合に、定電流回路80に過大な電圧が印加されることで、定電流回路80が故障することを抑制できる。
【0071】
また、点灯装置10において、供給開始から所定時間が経過するまでの間における供給電圧は、所定時間が経過した後に供給する供給電圧より低くてもよい。供給電圧の供給開始から所定時間が経過するまでの間は、異常電圧検出回路40は、供給電流を停止させなくてもよい。
【0072】
これにより、供給電圧の供給開始直後の過渡状態において、過大な供給電圧が光源12に供給されることを抑制できる。
【0073】
また、点灯装置10において、定電流回路80は、カソード端子Tcに接続されるトランジスタ81を有し、トランジスタ81の抵抗値を連続的に変化させることで、供給電流の電流値を制御してもよい。
【0074】
これにより、供給電流を連続的に精度よく制御することができる。また、定電流回路80がこのようなトランジスタ81を備える場合、異常発生時に、トランジスタ81に過大な電圧が印加され得る。しかしながら、本実施の形態では、異常電圧検出回路40によって、異常発生時に供給電流を停止するため、トランジスタ81の故障を抑制できる。
【0075】
また、点灯装置10において、異常電圧検出回路40は、カソード電圧を平滑化する平滑化回路70をさらに備えてもよい。
【0076】
これにより、光源12への供給電流の供給開始時などの過渡的なカソード電圧の変動を平滑化することができる。これにより、通常の過渡的なカソード電圧の変動によって、供給電流が停止されることを抑制できる。
【0077】
また、本実施の形態に係る照明装置1は、点灯装置10と、光源12と、を備える。
【0078】
これにより、照明装置1において、点灯装置10と同様の効果を得ることができる。
【0079】
(変形例など)
以上、本発明に係る点灯装置及び照明装置について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではない。
【0080】
例えば、上記実施の形態では、比較回路30、異常電圧検出回路40、及び定電流回路80において、電圧を比較するためにオペアンプを用いたが、オペアンプに代えてコンパレータなどを用いてもよい。例えば、異常電圧検出回路40のオペアンプ53に代えてコンパレータを用いてもよい。この場合、上記実施の形態において、オペアンプ53の出力端子に接続されるダイオード54は、不要となる。
【0081】
また、上記実施の形態では、第2の検出回路60において、ツェナーダイオード61とスイッチ素子62とを用いたが、第2の検出回路60の構成は、これに限定されない。例えば、第2の検出回路60は、第1の検出回路50と同様にオペアンプ、又はコンパレータを用いて実現されてもよい。
【0082】
その他、各実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態、又は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
【符号の説明】
【0083】
1 照明装置
10 点灯装置
12 光源
20 電圧源回路
30 比較回路
40 異常電圧検出回路
50 第1の検出回路
60 第2の検出回路
70 平滑化回路
80 定電流回路
81 トランジスタ
Ta アノード端子
Tc カソード端子
図1