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特開2023-161517入室管理装置、入室管理方法および入室管理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023161517
(43)【公開日】2023-11-07
(54)【発明の名称】入室管理装置、入室管理方法および入室管理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/00 20230101AFI20231030BHJP
【FI】
G06Q10/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022071976
(22)【出願日】2022-04-25
(71)【出願人】
【識別番号】000006666
【氏名又は名称】アズビル株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】小森谷 良明
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA00
(57)【要約】
【課題】重症化リスクが高い人の感染の可能性を低減しつつ、部屋内での業務の継続性を高めることを課題とする。
【解決手段】入室管理装置は、記憶部と、算出部と、入室制御部とを有する。記憶部は、利用者毎に感染症による重症化リスクに応じた重み係数を記憶する。算出部は、利用者が部屋に入室を試みた際に、部屋に在室する利用者の重み係数による重みづけ在室人数と、入室を試みた利用者の重み係数による重みづけ人数とを加算した値を算出する。入室制御部は、算出部により算出した値が部屋の制限値を超える場合、部屋への入室を制限する制御を行う。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者毎に感染症による重症化リスクに応じた重み係数を記憶する記憶部と、
利用者が部屋に入室を試みた際に、前記部屋に在室する利用者の重み係数による重みづけ在室人数と、入室を試みた利用者の重み係数による重みづけ人数とを加算した値を算出する算出部と、
前記算出部により算出した値が前記部屋の制限値を超える場合、前記部屋への入室を制限する制御を行う入室制御部と、
を有する入室管理装置。
【請求項2】
前記重み係数は、利用者の前記重症化リスクが高いほど大きな値とされている
請求項1に記載の入室管理装置。
【請求項3】
前記記憶部は、前記部屋に在室する利用者を記憶し、
前記算出部は、前記記憶部に記憶された在室する利用者それぞれの前記重み係数を合計した重みづけ在室人数と、入室を試みた利用者の重み係数による重みづけ人数とを加算した値を算出する
請求項1に記載の入室管理装置。
【請求項4】
前記記憶部は、前記部屋に在室する利用者の重み係数による重みづけ在室人数を記憶し、
前記算出部は、前記記憶部に記憶された重みづけ在室人数に、入室を試みた利用者の重み係数による重みづけ人数を加算した値を算出する
請求項1に記載の入室管理装置。
【請求項5】
前記入室制御部は、入室を試みた利用者が前記部屋に入室可能な利用者であり、且つ、前記算出部により算出した値が前記部屋の制限値以下の場合、前記部屋への入室を許可し、入室を試みた利用者が前記部屋に入室不可な利用者、又は、前記算出部により算出した値が前記部屋の制限値を超える場合、前記部屋への入室を制限する制御を行う
請求項1に記載の入室管理装置。
【請求項6】
前記入室制御部は、前記部屋への入室を許可した場合、前記部屋のドアに設けた電子鍵を開錠し、前記部屋への入室を制限した場合、前記電子鍵を施錠する制御を行う、
請求項5に記載の入室管理装置。
【請求項7】
コンピュータが、
利用者が部屋に入室を試みた際に、前記部屋に在室する利用者の重症化リスクに応じた重み係数による重みづけ在室人数と、入室を試みた利用者の重症化リスクに応じた重み係数による重みづけ人数とを加算した値を算出し、
算出した値が前記部屋の制限値を超える場合、前記部屋への入室を制限する制御を行う
処理を実行する入室管理方法。
【請求項8】
コンピュータに、
利用者が部屋に入室を試みた際に、前記部屋に在室する利用者の重症化リスクに応じた重み係数による重みづけ在室人数と、入室を試みた利用者の重症化リスクに応じた重み係数による重みづけ人数とを加算した値を算出し、
算出した値が前記部屋の制限値を超える場合、前記部屋への入室を制限する制御を行う
処理を実行させる入室管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、入室管理装置、入室管理方法および入室管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、COVID-19などの感染症の感染による重症者、死亡者数の増大が社会的問題になっている。特に感染症による重症化リスクが高い人は、感染予防のために人が密集する室内への入室を避ける必要がある。室内での人の密集を防ぐ手段の一つとして、入退室管理システムを使用して、在室可能な人数を制限する手段が考えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-200503号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、重症化リスクが高い人が入室することを考慮して、在室可能な人数を過小に制限すると、その部屋で実施することが必要な業務の継続に支障が出る可能性がある。
【0005】
本願はこのような課題を解決するためのものであり、重症化リスクが高い人の感染の可能性を低減しつつ、部屋内での業務の継続性を高めることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に係る入室管理装置は、記憶部と、算出部と、入室制御部とを有する。記憶部は、利用者毎に感染症による重症化リスクに応じた重み係数を記憶する。算出部は、利用者が部屋に入室を試みた際に、部屋に在室する利用者の重み係数による重みづけ在室人数と、入室を試みた利用者の重み係数による重みづけ人数とを加算した値を算出する。入室制御部は、算出部により算出した値が部屋の制限値を超える場合、部屋への入室を制限する制御を行う。
【0007】
上記入室管理装置において、重み係数は、利用者の重症化リスクが高いほど大きな値とされていてもよい。
【0008】
上記入室管理装置において、記憶部は、部屋に在室する利用者を記憶してもよい。算出部は、記憶部に記憶された在室する利用者それぞれの重み係数を合計した重みづけ在室人数と、入室を試みた利用者の重み係数による重みづけ人数とを加算した値を算出してもよい。
【0009】
上記入室管理装置において、記憶部は、部屋に在室する利用者の重み係数による重みづけ在室人数を記憶してもよい。算出部は、記憶部に記憶された重みづけ在室人数に、入室を試みた利用者の重み係数による重みづけ人数を加算した値を算出してもよい。
【0010】
上記入室管理装置において、入室制御部は、入室を試みた利用者が部屋に入室可能な利用者であり、且つ、算出部により算出した値が部屋の制限値以下の場合、部屋への入室を許可し、入室を試みた利用者が部屋に入室不可な利用者、又は、算出部により算出した値が部屋の制限値を超える場合、部屋への入室を制限する制御を行ってもよい。
【0011】
上記入室管理装置において、入室制御部は、部屋への入室を許可した場合、部屋のドアに設けた電子鍵を開錠し、部屋への入室を制限した場合、電子鍵を施錠する制御を行ってもよい。
【発明の効果】
【0012】
上述した入室管理装置によれば、重症化リスクが高い人の感染の可能性を低減しつつ、部屋内での業務の継続性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1図1は、実施形態にかかる入退管理システムの全体構成例を説明する図である。
図2図2は、実施形態にかかる入退管理システムの機能的な構成例を説明する図である。
図3図3は、実施形態にかかる利用者情報のデータ構成の一例を示す図である。
図4図4は、実施形態にかかる部屋情報のデータ構成の一例を示す図である。
図5図5は、実施形態にかかる入室管理情報のデータ構成の一例を示す図である。
図6図6は、実施形態にかかる在室情報のデータ構成の一例を示す図である。
図7図7は、実施形態にかかる入退管理システムによる入室管理の流れの一例を示す図である。
図8図8は、実施例に係る入室管理処理の手順の一例を示すフローチャートである。
図9図9は、ハードウェア構成例を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
次に、実施の形態(適宜、「実施形態」)について図面を参照して説明する。なお、以下の説明において、実施形態において共通する構成要素には同一の参照符号を付し、繰り返しの説明を省略する。
【0015】
〔全体構成〕
図1は、実施形態にかかる入退管理システム10の全体構成例を説明する図である。入退管理システム10は、ビルなどの建物の部屋への入退出を管理するシステムである。図1には、部屋R1の入退出を管理する場合の入退管理システム10の概略的な構成を示している。なお、図1では、説明を簡略化するため、建物の1つの部屋R1についての構成を示している。
【0016】
図1に示すように、入退管理システム10は、電子鍵11と、入室カードリーダ12と、退出カードリーダ13と、管理装置20と、入退出コントローラ30とを有する。実施形態では、入退出コントローラ30が入室管理装置に対応する。
【0017】
電子鍵11は、部屋R1のドアD1に設置されている。電子鍵11は、入退出コントローラ30に接続されている。電子鍵11は、入退出コントローラ30からの制御により、施錠状態と開錠状態に切り替えが可能とされている。ドアD1は、電子鍵11が開錠状態の場合に、開けることができる。
【0018】
入室カードリーダ12は、部屋R1の外側のドアD1の近傍に設置されている。退出カードリーダ13は、部屋R1の内側のドアD1の近傍に設置されている。入室カードリーダ12及び退出カードリーダ13は、入退出コントローラ30に接続されている。
【0019】
建物の利用者には、利用者毎に固有のID番号が記憶されたIDカードが配布される。利用者は、部屋R1に入室する際、入室カードリーダ12にIDカードを読み込ませ、部屋R1を退出する際、退出カードリーダ13にIDカードを読み込ませる。
【0020】
入室カードリーダ12及び退出カードリーダ13は、IDカードから読みと取ったID番号を入退出コントローラ30へ送信する。
【0021】
入退出コントローラ30は、入室カードリーダ12及び退出カードリーダ13から受信するID番号に基づいて、部屋R1への入室の管理を行う。例えば、入退出コントローラ30は、部屋R1に入室可能な利用者のID番号を記憶する。入退出コントローラ30は、電子鍵11を施錠状態に制御しており、入室カードリーダ12から受信したID番号が入室可能な利用者のID番号である場合、入室を許可して電子鍵11を開錠状態に切り替える制御を行う。また、入退出コントローラ30は、入室を許可したID番号を記憶し、退出カードリーダ13から受信したID番号を記憶から削除することで、部屋R1に在室中の利用者のID番号を管理する。また、入退出コントローラ30は、利用者毎に感染症による重症化リスクに応じた重み係数を記憶する。入退出コントローラ30は、利用者が部屋R1に入室を試みた際に、部屋R1に在室する利用者の重み係数による重みづけ在室人数と、入室を試みた利用者の重み係数による重みづけ人数とを加算した値を算出する。入退出コントローラ30は、算出した値が部屋R1の制限値を超える場合、部屋R1への入室を制限する制御を行う。
【0022】
管理装置20は、入退管理システム10の管理に用いる装置である。管理装置20は、例えば、パーソナルコンピュータなどのコンピュータである。管理装置20は、利用者毎にID番号や、重み係数、部屋R1への入室の許可、不許可などが、入退管理システム10の管理するオペレータにより登録される。管理装置20は、登録された情報を記憶する。管理装置20は、ネットワークNを介して入退出コントローラ30と接続されている。管理装置20は、入退出コントローラ30と各種の情報を送受信する。例えば、管理装置20は、登録された情報を入退出コントローラ30へ送信する。
【0023】
〔機能構成〕
次に、実施形態にかかる入退管理システム10の機能的な構成について説明する。図2は、実施形態にかかる入退管理システム10の機能的な構成例を説明する図である。
【0024】
管理装置20は、通信IF(インタフェース)21と、表示部22と、入力部23と、記憶部24と、制御部25とを有する。
【0025】
通信IF21は、ネットワークNを介して他の装置との間の通信を制御する処理部である。例えば、通信IF21は、ネットワークNを介して入退出コントローラ30と各種の情報を送受信する。
【0026】
表示部22は、各種情報を表示する表示デバイスである。表示部22としては、LCD(Liquid Crystal Display)やCRT(Cathode Ray Tube)などの表示デバイスが挙げられる。表示部22は、各種情報を表示する。
【0027】
入力部23は、各種の情報を入力する入力デバイスである。例えば、入力部23としては、マウスやキーボードなどの入力デバイスが挙げられる。入力部23は、オペレータなどからの操作入力を受付け、受付けた操作内容を示す操作情報を制御部25に入力する。
【0028】
制御部25は、管理装置20全体を司る処理部であり、例えばプロセッサなどにより実現される。制御部25は、入退管理システム10の管理に関する各種の制御を行う。例えば、制御部25は、入退管理システム10の操作画面を表示部22に表示し、入力部23から操作画面に対する各種の操作を受け付ける。例えば、制御部25は、利用者毎に、ID番号や、年齢、健康状態などの感染症による重症化リスクに関する情報、重症化リスクに応じた重み係数の入力を受け付ける。また、制御部25は、部屋毎の各利用者の入室の許可、不許可の入力を受け付ける。また、制御部25は、部屋毎の入室を許可する制限値の入力を受け付ける。制御部25は、受け付けた各種の情報を記憶部24に記憶する。
【0029】
記憶部24は、各種データや制御部25が実行するプログラムなどを記憶する処理部であり、例えばメモリやハードディスクなどにより実現される。例えば、記憶部24は、利用者情報24aと、部屋情報24bと、入室管理情報24cと、在室情報24dとを記憶する。
【0030】
利用者情報24aは、利用者に関する情報を記憶したデータである。図3は、実施形態にかかる利用者情報24aのデータ構成の一例を示す図である。図3に示すように、利用者情報24aは、「カードID」、「重症化リスク情報」、「重み係数」などの項目を有する。なお、図3に示した利用者情報24aの各項目は、一例であり、その他の項目を有してもよい。また、利用者情報24aのデータ構成も一例であり、これに限定されるものではない。
【0031】
カードIDの項目は、利用者を識別する識別情報を記憶する領域である。例えば、受付番号の項目には、利用者に配布したIDカードに記憶されたID番号が記憶される。重症化リスク情報の項目は、利用者の重症化リスクに関する情報を記憶する領域である。例えば、重症化リスク情報の項目には、利用者の年齢、健康状態などの情報が記憶される。重み係数の項目は、利用者の感染症による重症化リスクに応じた重み係数を記憶する領域である。例えば、重み係数の項目には、標準の値を1.0として、感染症による重症化リスクが高いほど大きな値が設定される。
【0032】
図3の例では、カードID「1000001」の利用者は、年齢が20才、健康状態が健康であり、重症化リスクが低いため、重み係数が0.5であることを示している。また、カードID「1000002」の利用者は、年齢が60才、健康状態に高血圧があり、重症化リスクが高いため、重み係数が2.0であることを示している。
【0033】
図2に戻る。部屋情報24bは、部屋毎に入室可能な定員を記憶したデータである。図4は、実施形態にかかる部屋情報24bのデータ構成の一例を示す図である。図4に示すように、部屋情報24bは、「部屋ID」、「定員(制限値)」などの項目を有する。なお、図4に示した部屋情報24bの各項目は、一例であり、その他の項目を有してもよい。また、部屋情報24bのデータ構成も一例であり、これに限定されるものではない。
【0034】
部屋IDの項目は、部屋を識別する識別情報を記憶する領域である。定員の項目は、部屋毎に入室可能な定員を記憶する領域である。ここで、実施形態にかかる入退管理システム10では、重み係数が1.0の標準的な利用者が部屋に入室可能な人数として、定員を定めている。定員は、部屋に入室可能な利用者を制限する制限値と機能する。
【0035】
図4の例では、部屋ID「R1」の部屋R1は、定員が10.0であることを示している。また、部屋ID「R2」の部屋は、定員が5.0であることを示している。
【0036】
図2に戻る。入室管理情報24cは、部屋毎に入室可能な利用者を記憶したデータである。図5は、実施形態にかかる入室管理情報24cのデータ構成の一例を示す図である。図5に示すように、入室管理情報24cは、「部屋ID」、「許可カードID」などの項目を有する。なお、図5に示した入室管理情報24cの各項目は、一例であり、その他の項目を有してもよい。また、入室管理情報24cのデータ構成も一例であり、これに限定されるものではない。
【0037】
部屋IDの項目は、部屋を識別する識別情報を記憶する領域である。許可カードIDの項目は、部屋毎に入室可能な利用者の識別情報を記憶する領域である。例えば、許可カードIDの項目には、入室可能な利用者に配布したIDカードに記憶されたID番号が記憶される。
【0038】
図5の例では、部屋ID「R1」の部屋R1は、カードID「1000001」、「1000002」などの利用者が入室可能であることを示している。
【0039】
図2に戻る。在室情報24dは、部屋毎に在室中の利用者を記憶したデータである。図6は、実施形態にかかる在室情報24dのデータ構成の一例を示す図である。図6に示すように、在室情報24dは、「部屋ID」、「在室カードID」などの項目を有する。なお、図6に示した在室情報24dの各項目は、一例であり、その他の項目を有してもよい。また、在室情報24dのデータ構成も一例であり、これに限定されるものではない。
【0040】
部屋IDの項目は、部屋を識別する識別情報を記憶する領域である。在室カードIDの項目は、部屋毎に在室中の利用者の識別情報を記憶する領域である。例えば、在室カードIDの項目には、在室中の利用者に配布したIDカードに記憶されたID番号が記憶される。
【0041】
図6の例では、部屋ID「R1」の部屋R1は、カードID「1000001」、「1000002」などの利用者が在室中であることを示している。
【0042】
図2に戻る。制御部25は、周期的なタイミングや更新されたタイミングなど所定のタイミングで利用者情報24a、部屋情報24b、入室管理情報24cを入退出コントローラ30へ送信する。また、制御部25は、入退出コントローラ30から、後述する在室情報33dを受信し、受信した在室情報33dに基づいて、記憶部24に記憶された在室情報24dを更新する。なお、制御部25は、部屋情報24bおよび入室管理情報24cについて、入退出コントローラ30毎に、入退出コントローラ30が入退出を管理する部屋の部分のレコードのみを送信するようにしてもよい。
【0043】
入退出コントローラ30は、通信IF31と、入出力IF32と、記憶部33と、制御部34とを有する。
【0044】
通信IF31は、ネットワークNを介して他の装置との間の通信を制御する処理部である。例えば、通信IF21は、ネットワークNを介して入退出コントローラ30と各種の情報を送受信する。
【0045】
入出力IF32は、電子鍵11、入室カードリーダ12及び退出カードリーダ13との間の通信を制御する処理部である。例えば、入出力IF32は、入室カードリーダ12及び退出カードリーダ13から読みと取ったID番号が入力する。また、入出力IF32は、電子鍵11の施錠状態と開錠状態に切り替える制御情報を出力する。なお、図2では、電子鍵11、入室カードリーダ12及び退出カードリーダ13は、入出力IF32にパラレル接続されている状態を示しているが、直列にシリアル接続で入出力IF32に接続されていてもよい。
【0046】
記憶部33は、各種データや後述する入室管理処理を実行する入室管理プログラムなど制御部34が実行する各種のプログラムを記憶する処理部であり、例えばメモリやハードディスクなどにより実現される。例えば、記憶部33は、利用者情報33aと、部屋情報33bと、入室管理情報33cと、在室情報33dとを記憶する。利用者情報33a、部屋情報33b及び入室管理情報33cは、利用者情報24a、部屋情報24b及び入室管理情報24cと同様のデータである。在室情報33dは、入退出コントローラ30が入退出を管理する部屋に在室中の利用者を記憶したデータである。例えば、図1の場合、入退出コントローラ30は、部屋R1の入退出を管理している。在室情報33dには、部屋R1に在室中の利用者が記憶される。
【0047】
制御部34は、入退出コントローラ30全体を司る処理部であり、例えばプロセッサなどにより実現される。制御部34は、各種の処理手順を規定したプログラムや制御データを格納するための内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行する。制御部34は、各種のプログラムが動作することにより各種の処理部として機能する。例えば、制御部34は、算出部34aと、入室制御部34bと、退室制御部34cと、在室管理部34dとを有する。
【0048】
算出部34aは、利用者の重み係数による重みづけ人数を算出する。例えば、算出部34aは、利用者が部屋に入室を試みた際に、部屋に在室する利用者の重み係数による重みづけ在室人数と、入室を試みた利用者の重み係数による重みづけ人数とを加算した値を算出する。例えば、在室情報33dは、部屋R1に在室する利用者が記憶されている。算出部34aは、入室カードリーダ12からID番号が入力された場合、在室情報33dに記憶された、在室する利用者のID番号に対応する重み係数を利用者情報33aから読み出す。算出部34aは、読み出した重み係数を合計して重みづけ在室人数を算出する。また、算出部34aは、入室カードリーダ12から入力されたID番号に対応する重み係数を利用者情報33aから読み出す。そして、算出部34aは、重みづけ在室人数と、入室カードリーダ12から入力されたID番号に対応する重み係数とを加算した値を算出する。
【0049】
入室制御部34bは、利用者の部屋への入室を制御する。例えば、入室制御部34bは、利用者が部屋に入室を試みた際に、入室を試みた利用者が部屋に入室可能であるかを判定する。
【0050】
まず、入室制御部34bは、入室を試みた利用者が部屋に入室可能な利用者であるかを判定する。例えば、入室制御部34bは、入室カードリーダ12からID番号が入力された場合、入力されたID番号が入室管理情報33cの入室を試みた部屋の許可カードIDに登録されているかを判定する。入室制御部34bは、入力されたID番号が許可カードIDに登録されている場合、入室可能な利用者と判定し、入力されたID番号が許可カードIDに登録されていない場合、入室不可な利用者と判定する。
【0051】
入室制御部34bは、入室可能な利用者である場合、部屋情報33bから入室を試みた部屋の定員を読み出す。入室制御部34bは、算出部34aにより算出した値が、入室を試みた部屋の定員を超えるかを判定する。
【0052】
入室制御部34bは、入室を試みた利用者が部屋に入室可能な利用者であり、且つ、算出部34aにより算出した値が入室を試みた部屋の定員以下の場合、部屋への入室を許可し、入室を試みた利用者が部屋に入室不可な利用者、又は、算出部34aにより算出した値が入室を試みた部屋の定員を超える場合、部屋への入室を制限する制御を行う。入室制御部34bは、部屋への入室を許可した場合、部屋のドアに設けた電子鍵11を一時的に開錠する制御を行う。例えば、入室制御部34bは、入室を許可した部屋のドアに設けた電子鍵11に対して開錠状態に切り替える指示を送信し、一定期間経過又は電子鍵11からドアが閉まったことが通知された場合、電子鍵11に対して施錠状態に切り替える指示を送信する。また、入室制御部34bは、部屋への入室を制限した場合、施錠状態に切り替える指示を送信して電子鍵11を施錠状態に維持する制御を行う。
【0053】
退室制御部34cは、利用者の部屋からの退室を制御する。例えば、退室制御部34cは、退出カードリーダ13からID番号が入力された場合、ID番号が入力された退出カードリーダ13が配置された部屋の電子鍵11に対して開錠状態に切り替える指示を送信し、一定期間経過又は電子鍵11からドアが閉まったことが通知された場合、電子鍵11に対して施錠状態に切り替える指示を送信する。
【0054】
在室管理部34dは、部屋毎に在室中の利用者を管理する。例えば、算出部34aは、入室を試み、入室を許可した利用者のID番号を、在室情報33dの入室を許可した部屋の在室カードIDの項目に記憶する。また、在室管理部34dは、退出カードリーダ13からID番号が入力された場合、在室情報33dの退出カードリーダ13が配置された部屋の在室カードIDの項目から、入力されたID番号を削除する。これにより、在室情報33dには、部屋毎に在室中の利用者のID番号が記憶される。在室管理部34dは、更新した在室情報33dを管理装置20に送信する。
【0055】
管理装置20では、受信した在室情報33dに基づいて、記憶部24に記憶された在室情報24dを更新する。これにより、管理装置20でも、部屋毎に在室中の利用者を把握できる。
【0056】
なお、上記の実施形態にかかる入退管理システム10では、在室情報33dに部屋毎に在室中の利用者のID番号を記憶し、算出部34aが、在室情報33dに記憶された在室する利用者のID番号に対応する重み係数を合計して重みづけ在室人数を算出する場合を例に説明した。しかし、これに限定されるものではない。記憶部33は、部屋に在室する利用者の重み係数による重みづけ在室人数を記憶してもよい。例えば、在室情報33dに在室中の利用者の重みづけ在室人数を記憶する。算出部34aは、在室情報33dに記憶された重みづけ在室人数に、入室を試みた利用者の重み係数による重みづけ人数を加算した値を算出してもよい。
【0057】
また、上記の実施形態にかかる入退管理システム10では、入室を許可した利用者のID番号を在室情報33dに記憶し、退出カードリーダ13から入力されたID番号を在室情報33dから削除することで在室中の利用者を把握する場合を例に説明した。しかし、これに限定されるものではない。例えば、IDカードが、近距離無線通信など無線通信が可能な場合、部屋毎にIDカードからID番号を読み取って、在室中の利用者を把握してもよい。また、部屋毎に室内にカメラを設け、カメラで撮影される画像から画像認識により在室中の利用者を把握してもよい。
【0058】
また、上記の実施形態にかかる入退管理システム10では、管理装置20と入退出コントローラ30とに分けて構成した場合を例に説明した。しかし、これに限定されるものではない。管理装置20と入退出コントローラ30が一体として構成されてもよい。
【0059】
〔具体例〕
次に、実施形態にかかる入退管理システム10により入室管理を行う具体的な一例を説明する。図7は、実施形態にかかる入退管理システム10による入室管理の流れの一例を示す図である。図7では、管理装置20と入退出コントローラ30をまとめて入退管理システム10として示している。
【0060】
(1)オペレータは、入退管理システム10に、利用者毎に、ID番号や、年齢、健康状態などの感染症による重症化リスクに関する情報、重症化リスクに応じた重み係数を入力する。また、オペレータは、入退管理システム10に、部屋毎の入室を許可する重みづけの定員(制限値)を入力する。図7には、利用者情報24a及び部屋情報24bに記憶された情報が示されている。
【0061】
(2)利用者Aは、部屋R2に入室する場合、部屋R2の入室カードリーダ12にIDカードをかざす。部屋R2には、利用者Bと利用者Cが在室している。利用者A、利用者B及び利用者Cは、重症化リスクの重み係数が2.0であり、重症化リスクが高い利用者であるものとする。
【0062】
(3)入室カードリーダ12は、IDカードから読み取ったID番号を入退管理システム10に送信して、入室可能かの問い合わせを行う。
【0063】
(4)入退管理システム10は、部屋R2に在室する利用者B、Cの重み係数による重みづけ在室人数と、入室を試みた利用者Aの重み係数による重みづけ人数とを加算した値を算出する。図7では、加算した値が6.0と算出される。入退管理システム10は、加算した値が、部屋R2の重みづけの定員よりも大きいため、部屋R2のドアD2の電子鍵11を施錠状態に維持し、入室を禁止する。
【0064】
このように、入退管理システム10は、重症化リスクが高い利用者B及び利用者Cが部屋R2に在室する場合、重症化リスクが高い利用者Aの部屋R2への入室を制限する。これにより、入退管理システム10は、重症化リスクが高い人の感染の可能性を低減できる。また、入退管理システム10は、例えば、重み係数が1.0の利用者については、5人まで部屋R2への入室させることができる。これにより、入退管理システム10は、在室可能な人数を過小に制限することなく、部屋R2での業務の継続性を高めることができる。このように、入退管理システム10は、重症化リスクが高い人の感染の可能性を低減しつつ、部屋内での業務の継続性を高めることができる。
【0065】
〔入室管理処理の流れ〕
次に、入退出コントローラ30が入室管理を行う入室管理処理の流れについて説明する。図8は、実施例に係る入室管理処理の手順の一例を示すフローチャートである。この入室管理処理は、所定のタイミング、例えば、入室カードリーダ12からID番号が入力したタイミングで実行される。
【0066】
入室制御部34bは、入力されたID番号が、入室が許可されているかを判定する(ステップS10)。例えば、入室制御部34bは、入力されたID番号が部屋情報33bの入室を試みた部屋の許可カードIDに登録されているかを判定する。ID番号が許可カードIDに登録されておらず、入室が許可されていない場合(ステップS10:No)、処理を終了する。
【0067】
ID番号が許可カードIDに登録されており、入室が許可されている場合(ステップS10:Yes)、算出部34aは、入室カードリーダ12から入力されたID番号に対応する重み係数を利用者情報33aから読み出す(ステップS11)。そして、算出部34aは、部屋に在室する利用者の重み係数による重みづけ在室人数と、入室を試みた利用者の重み係数による重みづけ人数とを加算した値を算出する(ステップS12)。
【0068】
入室制御部34bは、部屋情報33bから入室を試みた部屋の定員を読み出す。入室制御部34bは、算出部34aにより算出した値が、入室を試みた部屋の定員を超えるかを判定する(ステップS13)。
【0069】
算出部34aにより算出した値が入室を試みた部屋の定員を超える場合(ステップS13:Yes)、処理を終了する。
【0070】
一方、算出部34aにより算出した値が入室を試みた部屋の定員以下の場合(ステップS13:No)、入室制御部34bは、電子鍵11に対して開錠状態に切り替える指示を送信し(ステップS14)、処理を終了する。
【0071】
〔効果〕
上述したように、実施形態にかかる入退出コントローラ30(入室管理装置)は、記憶部33と、算出部34aと、入室制御部34bとを有する。記憶部33は、利用者毎に感染症による重症化リスクに応じた重み係数を記憶する。算出部34aは、利用者が部屋に入室を試みた際に、部屋に在室する利用者の重み係数による重みづけ在室人数と、入室を試みた利用者の重み係数による重みづけ人数とを加算した値を算出する。入室制御部34bは、算出部34aにより算出した値が部屋の制限値(定員)を超える場合、部屋への入室を制限する制御を行う。これにより、実施形態にかかる入退出コントローラ30は、重症化リスクが高い人の感染の可能性を低減しつつ、部屋内での業務の継続性を高めることができる。
【0072】
また、重み係数は、利用者の重症化リスクが高いほど大きな値とされている。これにより、実施形態にかかる入退出コントローラ30は、重症化リスクが高い利用者が部屋に入室および在室する場合に、部屋に在室可能な人数が減るため、重症化リスクが高い人の感染の可能性を減らすことができる。
【0073】
また、記憶部33は、部屋に在室する利用者を記憶する。算出部34aは、記憶部33に記憶された在室する利用者それぞれの重み係数を合計した重みづけ在室人数と、入室を試みた利用者の重み係数による重みづけ人数とを加算した値を算出する。これにより、実施形態にかかる入退出コントローラ30は、在室する利用者と入室を試みた利用者による重みづけ人数の値を適切に算出できる。
【0074】
また、記憶部33は、部屋に在室する利用者の重み係数による重みづけ在室人数を記憶する。算出部34aは、記憶部33に記憶された重みづけ在室人数に、入室を試みた利用者の重み係数による重みづけ人数を加算した値を算出する。これにより、実施形態にかかる入退出コントローラ30は、算出部34aが、在室する利用者による重みづけ在室人数を算出する処理の負荷を低減することができる。
【0075】
また、入室制御部34bは、入室を試みた利用者が部屋に入室可能な利用者であり、且つ、算出部34aにより算出した値が部屋の制限値以下の場合、部屋への入室を許可し、入室を試みた利用者が部屋に入室不可な利用者、又は、算出部34aにより算出した値が部屋の制限値を超える場合、部屋への入室を制限する制御を行う。これにより、これにより、実施形態にかかる入退出コントローラ30は、部屋に入室不可な利用者の入室を抑制できる。また、実施形態にかかる入退出コントローラ30は、部屋に入室可能な利用者についても、重症化リスクが高い人の感染の可能性を低減しつつ、部屋内での業務の継続性を高めることができる。
【0076】
〔その他の実施形態〕
さて、これまで本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、実施形態の構成や詳細は、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で実施することができる。また、各実施形態については、矛盾しない範囲で任意に組み合わせて実施することができる。
【0077】
(数値等)
上記実施形態で説明した電子鍵11、入室カードリーダ12及び退出カードリーダ13の数や、管理装置20及び入退出コントローラ30の数等は、あくまで一例であり、任意に変更することができる。また、入室管理処理の流れも矛盾のない範囲内で適宜変更することができる。
【0078】
(システム)
上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0079】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散や統合の具体的形態は図示のものに限られない。つまり、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。例えば、管理装置20と入退出コントローラ30とを同じコンピュータ(筐体)で実現することもできる。
【0080】
さらに、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPU(Central Processing Unit)および当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
【0081】
(ハードウェア構成)
図9は、ハードウェア構成例を説明する図である。なお、管理装置20、入退出コントローラ30は、同じハードウェア構成を有するので、ここでは、情報処理装置100として説明する。図9に示すように、情報処理装置100は、通信装置100a、HDD(Hard Disk Drive)100b、メモリ100c、プロセッサ100dを有する。また、図9に示した各部は、バス等で相互に接続される。
【0082】
通信装置100aは、ネットワークインタフェースカードなどであり、他の装置との通信を行う。HDD100bは、図2に示した機能を動作させるプログラムやDBを記憶する。
【0083】
プロセッサ100dは、図2に示した各処理部と同様の処理を実行するプログラムをHDD100b等から読み出してメモリ100cに展開することで、図2等で説明した各機能を実行するプロセスを動作させる。例えば、入退出コントローラ30を例にして説明すると、このプロセスは、入退出コントローラ30が有する各処理部と同様の機能を実行する。具体的には、プロセッサ100dは、算出部34a、入室制御部34b及び在室管理部34d等と同様の機能を有するプログラムをHDD100b等から読み出す。そして、プロセッサ100dは、入室制御部34b及び在室管理部34d等と同様の処理を実行するプロセスを実行する。
【0084】
このように、情報処理装置100は、プログラムを読み出して実行することで各種情報処理方法を実行する情報処理装置として動作する。また、情報処理装置100は、媒体読取装置によって記録媒体から上記プログラムを読み出し、読み出された上記プログラムを実行することで上記した実施形態と同様の機能を実現することもできる。なお、この他の実施形態でいうプログラムは、情報処理装置100によって実行されることに限定されるものではない。例えば、他のコンピュータまたはサーバがプログラムを実行する場合や、これらが協働してプログラムを実行するような場合にも、上記実施形態が同様に適用されてもよい。
【0085】
このプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布されてもよい。また、このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク(FD)、CD-ROM、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disc)などのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行されてもよい。
【符号の説明】
【0086】
10 入退管理システム
11 電子鍵
12 入室カードリーダ
13 退出カードリーダ
20 管理装置
24 記憶部
24a 利用者情報
24b 部屋情報
24c 入室管理情報
24d 在室情報
25 制御部
30 入退出コントローラ
33 記憶部
33a 利用者情報
33b 部屋情報
33c 入室管理情報
33d 在室情報
34 制御部
34a 算出部
34b 入室制御部
34c 退室制御部
34d 在室管理部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9