(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023161519
(43)【公開日】2023-11-07
(54)【発明の名称】電源制御装置および電源制御方法
(51)【国際特許分類】
H02J 7/00 20060101AFI20231030BHJP
H02J 7/34 20060101ALI20231030BHJP
H02J 9/06 20060101ALI20231030BHJP
H02H 3/24 20060101ALI20231030BHJP
H02H 7/18 20060101ALI20231030BHJP
H02J 1/10 20060101ALI20231030BHJP
【FI】
H02J7/00 302B
H02J7/00 302C
H02J7/34 B
H02J7/34 G
H02J7/00 S
H02J9/06 110
H02H3/24 A
H02H7/18
H02J1/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022071979
(22)【出願日】2022-04-25
(71)【出願人】
【識別番号】000237592
【氏名又は名称】株式会社デンソーテン
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 滉祐
(72)【発明者】
【氏名】松本 健
(72)【発明者】
【氏名】小林 俊介
(72)【発明者】
【氏名】吉村 実
(72)【発明者】
【氏名】木村 康臣
【テーマコード(参考)】
5G004
5G015
5G053
5G165
5G503
【Fターム(参考)】
5G004AA04
5G004AB03
5G004BA01
5G004DC04
5G004DC14
5G015FA02
5G015HA02
5G015JA56
5G015KA12
5G053AA06
5G053BA04
5G053CA01
5G053EA01
5G053EC01
5G053FA05
5G165BB08
5G165DA01
5G165EA02
5G165GA09
5G165JA04
5G165JA07
5G165JA09
5G165MA01
5G165MA09
5G165MA10
5G165NA10
5G503CC09
5G503DB01
5G503FA06
(57)【要約】
【課題】消費電力を低減することができる電源制御装置および電源制御方法を提供する。
【解決手段】実施形態の一態様に係る電源制御装置は、制御部を備える。制御部は、自動運転機能を有する車両の電源を制御する主制御部と、主制御部を監視する監視部とを含む。制御部は、車両が自動運転中ではない走行中または駐停車中の期間には、主制御部を起動状態にし、監視部を省電力状態にする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動運転機能を有する車両の電源を制御する主制御部と、
前記主制御部を監視する監視部とを含み、
前記車両が自動運転中ではない走行中または駐停車中の期間には、前記主制御部を起動状態にし、前記監視部を省電力状態にする制御部を備える
電源制御装置。
【請求項2】
主電源の電力を第1負荷に供給する第1系統と、
副電源の電力を第2負荷に供給する第2系統と、
前記第1負荷および前記第2負荷に電力を供給する複数の接続部と
を備え、
前記主制御部は、
前記第1系統の地絡を検出すると、フェイルセーフ状態になるように前記複数の接続部を制御する
請求項1に記載の電源制御装置。
【請求項3】
前記主制御部は、
前記車両が駐車中の期間には、前記副電源から所定の負荷に電力を供給するように前記複数の接続部を制御し、駐車中に前記副電源の充電量が所定充電量以下まで低下すると省電力状態になる
請求項2に記載の電源制御装置。
【請求項4】
前記主制御部は、
前記車両が手動運転中の期間には、前記主電源から所定の負荷に電力を供給するよう前記複数の接続部を制御し、前記手動運転中に前記主電源の充電量が所定充電量以下まで低下すると省電力状態になる
請求項2に記載の電源制御装置。
【請求項5】
前記主制御部は、
前記車両が手動運転中の期間には、前記接続部を所定の状態になるように制御して省電力状態になる
請求項2に記載の電源制御装置。
【請求項6】
前記第1系統または前記第2系統の地絡をハードウェアによって検出するハード検知回路を備え、
前記主制御部は、
省電力状態になった後、前記ハード検知回路によって地絡が検出されると起動状態になり、フェイルセーフ状態になるように前記複数の接続部を制御すると、再び省電力状態になる
請求項5に記載の電源制御装置。
【請求項7】
前記主制御部は、
フェイルセーフ状態になるように前記複数の接続部を制御した後、前記車両が停車すると省電力状態になる
請求項2に記載の電源制御装置。
【請求項8】
自動運転機能を有する車両の電源を制御する主制御部と、前記主制御部を監視する監視部とを含む電源制御装置の制御部が、
前記車両が自動運転中ではない走行中または駐停車中の期間には、前記主制御部を起動状態にし、前記監視部を省電力状態にする
電源制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
開示の実施形態は、電源制御装置および電源制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
主電源から供給する電力によって車両の自動運転を行っているときに、主電源に異常が発生すると、バックアップ用の副電源から供給する電力によって退避走行を実施させる冗長電源システムがある。(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
冗長電源システムにおいて、電力供給制御を行う制御部は、電力供給経路の切り替えなどを行うメインマイコンと、メインマイコンの動作状態を監視する監視マイコンとを備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、システムが起動している間、メインマイコンと監視マイコンとの双方に常時電力を供給すると、電源制御装置の消費電力が大きくなる。
【0006】
実施形態の一態様は、上記に鑑みてなされたものであって、消費電力を低減することができる電源制御装置および電源制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施形態の一態様に係る電源制御装置は、制御部を備える。制御部は、自動運転機能を有する車両の電源を制御する主制御部と、前記主制御部を監視する監視部とを含む。前記制御部は、前記車両が自動運転中ではない走行中または駐停車中の期間には、前記主制御部を起動状態にし、前記監視部を省電力状態にする。
【発明の効果】
【0008】
実施形態の一態様に係る電源制御装置および電源制御方法は、消費電力を低減することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、実施形態に係る電源制御装置の構成例を示す説明図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係る車両状態と電源制御装置の状態との対応関係を示す説明図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係る電源制御装置の動作例を示す説明図である。
【
図4】
図4は、実施形態に係る電源制御装置の動作例を示す説明図である。
【
図5】
図5は、実施形態に係る電源制御装置の動作例を示す説明図である。
【
図6】
図6は、実施形態に係る電源制御装置の動作例を示す説明図である。
【
図7】
図7は、実施形態に係る電源制御装置の動作例を示す説明図である。
【
図8】
図8は、実施形態に係る電源制御装置の主制御部が実行する処理の一例を示すフローチャートである。
【
図9】
図9は、実施形態に係る電源制御装置の主制御部が実行する処理の一例を示すフローチャートである。
【
図10】
図10は、実施形態に係る電源制御装置の主制御部が実行する処理の一例を示すフローチャートである。
【
図11】
図11は、実施形態に係る電源制御装置の主制御部が実行する処理の一例を示すフローチャートである。
【
図12】
図12は、実施形態に係る電源制御装置の主制御部が実行する処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面を参照して、電源制御装置および電源制御方法の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。以下では、自動運転機能を備える車両に搭載されて負荷へ電力を供給する電源制御装置を例に挙げて説明するが、実施形態に係る電源制御装置は、自動運転機能を備えていない車両に搭載されてもよい。
【0011】
実施形態に係る電源制御装置は、電気自動車、ハイブリット自動車、または、内燃機関によって走行するエンジン自動車に搭載される。なお、実施形態に係る電源制御装置は、主電源と副電源とを備え、主電源に電源失陥が発生した場合に、副電源によって主電源をバックアップしてFOP(フェイルオペレーション)を実施する任意の装置に搭載されてもよい。
【0012】
[1.電源制御装置の構成]
図1は、実施形態に係る電源制御装置の構成例を示す説明図である。
図1に示すように、実施形態に係る電源制御装置1は、主電源10と、外部装置100とに接続される。
【0013】
さらに、電源制御装置1は、第1一般負荷101、第1FOP負荷102、第2FOP負荷103、第3FOP負荷104、および第2一般負荷105に接続される。また、電源制御装置1は、第1系統110と、第2系統120とを備える。
【0014】
第1系統110は、主電源10の電力を第1負荷の一例である第1一般負荷101、第1FOP負荷102、および第2一般負荷105に供給する。第2系統120は、後述する副電源20の電力を第2負荷の一例である第1FOP負荷102、第2FOP負荷103、および第3FOP負荷104に供給する。
【0015】
第1一般負荷101は、車両のIG(イグニッションスイッチ)またはアクセサリ電源がオンの期間に動作する装置である。第1一般負荷101は、例えば、ディスプレイ、エアコン、オーディオ、ビデオ、および各種ライトなどを含む。
【0016】
第2一般負荷105は、車両のIGがオフの期間にも動作する装置である。第2一般負荷105は、例えば、ドライブレコーダ、セキュリティ装置、通信装置、および各種センサなどを含む。
【0017】
第1FOP負荷102、第2FOP負荷103、および第3FOP負荷104は、自動運転用の装置である。例えば、第1FOP負荷102、第2FOP負荷103、および第3FOP負荷104は、自動運転中に動作するステアリングモータ、電動ブレーキ装置、車載カメラ、およびレーダなどを含む。
【0018】
第1一般負荷101、第1FOP負荷102、第2FOP負荷103、第3FOP負荷104、および第2一般負荷105は、電源制御装置1から供給される電力によって動作する。外部装置100は、例えば、自動運転制御装置である。外部装置100は、第1FOP負荷102、第2FOP負荷103、および第3FOP負荷104を動作させて、車両を自動運転制御する装置である。また、外部装置100は、IGがオンかオフかを示す情報、および、自動運転中か否かを示す情報を電源制御装置1に通知する。
【0019】
主電源10は、電源制御装置1がエンジン自動車に搭載される場合、発電機12と、鉛バッテリ(以下、「PbB11」と記載する)とを含む。なお、主電源10の電池は、PbB11以外の任意の2次電池であってもよい。
【0020】
発電機12は、例えば、走行する車両の運動エネルギーを電気に変換して発電するオルタネータである。発電機12は、発電した電力によるPbB11および副電源20の充電、および、第1一般負荷101、第1FOP負荷102、第2FOP負荷103、第3FOP負荷104、および第2一般負荷105への電力供給を行う。
【0021】
主電源10は、電源制御装置1が電気自動車またはハイブリッド自動車に搭載される場合、DC/DCコンバータ(以下、「DC/DC」と記載する)と、PbB11とを含む。この場合、DC/DCは、発電機と、PbB11よりも電圧が高い高圧バッテリとに接続され、発電機および高圧バッテリの電圧を降圧して第1系統110に出力する。発電機は、例えば、走行する車両の運動エネルギーを電気に変換して発電するオルタネータである。高圧バッテリは、例えば、電気自動車やハイブリット自動車に搭載される車両駆動用のバッテリである。
【0022】
また、電源制御装置1は、副電源20と、制御部3と、ハード検知回路33と、第1一般負荷101、第1FOP負荷102、第2FOP負荷103、第3FOP負荷104、および第2一般負荷105に電力を供給する複数の接続部とを備える。
【0023】
具体的には、電源制御装置1は、第1接続部41、第2接続部42、第3接続部43、第4接続部44、第5接続部45、第6接続部46、第7接続部47、および第8接続部48を備える。
【0024】
第1接続部41は、第1系統110と第2系統120とを接続および切断可能なスイッチである。なお、第1接続部41は、DC/DCであってもよい。この場合、DC/DCは、動作することによって第1系統110と第2系統120とを接続し、動作を停止することによって第1系統110と第2系統120との接続を切断する。
【0025】
第2接続部42は、第2系統120と第1FOP負荷102とを接続および切断可能なスイッチである。第3接続部43は、第2系統120と第2FOP負荷103とを接続および切断可能なスイッチである。第4接続部44は、第2系統120と第3FOP負荷104とを接続および切断可能なスイッチである。
【0026】
第5接続部45は、副電源20と第2系統120とを接続および切断可能なスイッチである。第6接続部46は、第1系統110と第1一般負荷101とを接続および切断可能なスイッチである。第7接続部47は、第1系統110と第1FOP負荷102とを接続および切断可能なスイッチである。第8接続部48は、第1系統110と第2一般負荷105とを接続および切断可能なスイッチである。
【0027】
副電源20は、主電源10による電力供給ができなくなった場合のバックアップ用電源である。副電源20は、リチウムイオンバッテリ(以下、「LiB21」と記載する)を備える。なお、副電源20の電池は、LiB21以外の任意の2次電池であってもよい。
【0028】
また、副電源20は、図示しない温度センサと、電圧センサと、電流センサとを備える。温度センサは、LiB21の温度を検出して制御部3に出力する。電圧センサは、LiB21の電圧を検出して制御部3に出力する。電流センサは、LiB21から出力される電流およびLiB21に入力される電流を検出して制御部3に出力する。
【0029】
また、電源制御装置1は、第1電圧センサ51と第2電圧センサ52とを備える。第1電圧センサ51は、第1系統110に設けられ、第1系統110の電圧を検出し、検出結果を制御部3およびハード検知回路33に出力する。第2電圧センサ52は、第2系統120に設けられ、第2系統120の電圧を検出し、検出結果を制御部3およびハード検知回路33に出力する。
【0030】
制御部3は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などを有するマイクロコンピュータ(以下、「マイコン」と記載する)や各種の回路を含む。なお、制御部3は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアで構成されてもよい。
【0031】
制御部3は、CPUがROMに記憶されたプログラムを、RAMを作業領域として使用して実行することにより機能する主制御部31と監視部32とを備える。主制御部31は、自動運転機能を有する車両の電源を制御するマイコンである。
【0032】
主制御部31は、車両の状態に応じて、第1接続部41、第2接続部42、第3接続部43、第4接続部44、第5接続部45、第6接続部46、第7接続部47、および第8接続部48をオンまたはオフして主電源10および副電源20を制御する。
【0033】
監視部32は、例えば、ウォッチドッグタイマを有するサブマイコンである。監視部32は、主制御部31から出力されるウォッチドッグパルスの受信周期などに基づいて、主制御部31が正常に動作しているか否かを監視する。監視部32は、主制御部31が正常に動作していないと判定した場合には、主制御部31をリセットする。
【0034】
ハード検知回路33は、第1系統110または第2系統120の地絡をハードウェアによって検知する。ハード検知回路33は、図示せぬコンパレータとワンショットマルチバイブレータを備え、第1電圧センサ51および第2電圧センサ52の少なくとも一方から入力される電圧と地絡閾値をコンパレータで比較し、入力電圧が地絡閾値以下になると、ワンショットマルチバイブレータを起動し、例えば50msのワンショットパルスを主制御部31に出力する。
【0035】
ハード検知回路33は、このワンショットパルスにより、第1系統110または第2系統120で地絡が発生したことを主制御部31に通知する。また、このワンショットパルスは第1接続部41と第5接続部45にも入力され、第1接続部41を遮断すると共に第5接続部45を導通させる。
【0036】
主制御部31は、電源制御装置1が通常時動作中である場合、第5接続部45をオフし、第1~第4接続部41~44および第6~第8接続部46~48をオンにする。これにより、主電源10から第1~第2一般負荷101,105および第1~第3FOP負荷102~104に電力が供給される。
【0037】
主制御部31は、ハード検知回路33から地絡発生の通知を受けると、第1電圧センサ51および第2電圧センサ52から入力される検出結果に基づいて、第1系統110と第2系統120とのうち、どちらの系統で地絡が発生したのかを判定する。制御部3による地絡系統の判定方法の具体例については、後述する。
【0038】
主制御部31は、ハード検知回路33から地絡発生の通知を受けると、第1接続部41をオフ、第5接続部45をオンして、第1系統110と第2系統120との接続を切断するプレ遮断状態にする。
【0039】
具体的には、ハード検知回路33が地絡発生を検知すると、ワンショットパルスにより瞬時に第1接続部41をオフし第5接続部45をオンすることで、プレ遮断状態にする。主制御部31は、ハード検知回路33から地絡発生の通知を受けると、第1接続部41をオフし、第5接続部45をオンしてプレ遮断状態を引き継ぐ。
【0040】
そして、主制御部31は、プレ遮断状態で、地絡した系統を判定すると本遮断状態とし、地絡が生じていない系統で退避走行を行わせると共に、地絡が解消されていれば、第1接続部41をオン、第5接続部45をオフし、第1系統110と第2系統120とを再接続する復帰制御を行う。
【0041】
主制御部31は、第1系統110または第2系統120の地絡を検出した場合、その旨を外部装置100に通知する。なお、主制御部31は、第1系統110または第2系統120の地絡を検出した場合、自動運転が不可能な状態である旨を外部装置100に通知してもよい。また、主制御部31は、第1系統110または第2系統120の地絡を検出していない場合、自動運転が可能な状態である旨を外部装置100に通知してもよい。
【0042】
主制御部31は、第1系統110に地絡が発生した場合には、第1接続部41をオフし、第5接続部45をオンして、副電源20から第1~第3FOP負荷102,103,104に電力を供給する。
【0043】
また、主制御部31は、第2系統120に地絡が発生した場合には、第1接続部41をオフし、第5接続部45を遮断した状態で主電源10から第1~第2一般負荷101,105および第1FOP負荷102に電力を供給する。
【0044】
これにより、電源制御装置1は、自動運転中にいずれか一方の系統が地絡しても、他方の系統を使用し、外部装置100によって車両を安全な場所まで退避走行させて停車させることができる。
【0045】
かかる電源制御装置1は、起動中に主制御部31と監視部32との双方に常時電力を供給すると、消費電力が大きくなる。そこで、電源制御装置1は、車両の状態に応じて、主制御部31および監視部32の一方または双方が低消費電力状態(以下、「スリープ状態」と記載する)になるように構成される。これにより、電源制御装置1は、第1系統110および第2系統120を備える冗長電源システムの消費電力を低減することができる。
【0046】
[2.各車両状態における電源制御装置の状態]
次に、
図2を参照して、各車両状態における電源制御装置の状態について説明する。
図2は、実施形態に係る車両状態と電源制御装置の状態との対応関係を示す説明図である。
【0047】
IGがオフされて車両が駐車されている状態では、IGがオンされているときに比べて危険事象が少ないため、監視部32によって主制御部31を監視する必要性が低い。そこで、
図2に示す駐車中のように、制御部3は、駐車中の期間には主制御部31を起動状態にし、主制御部31によって、監視部32をスリープ状態する。
【0048】
そして、主制御部31、第1,第5,第8接続部41,45,48をオンさせ、第2~第4,第6~第7接続部42,43,44,46,47をオフさせて、副電源20から所定の負荷(例えば、第2一般負荷105)に電力を供給する。これにより、電源制御装置1は、駐車中の消費電力を低減することができる。
【0049】
また、主制御部31は、車両が駐車中の期間には、上記のように副電源20から所定の負荷(例えば、第2一般負荷105)に電力を供給するように複数の接続部を制御し、駐車中に副電源20の充電量が所定充電量以下まで低下するとスリープ状態になる。これにより、電源制御装置1は、駐車中の消費電力をさらに低減することができる。
【0050】
なお、主制御部31は、車両が駐車中の期間に、上記のように副電源20から所定の負荷に電力を供給するように複数の接続部を制御した後、スリープ状態になるように構成されてもよい。これにより、電源制御装置1は、駐車中の消費電力をさらに低減することができる。
【0051】
また、IGがオンされて車両が停車または手動運転されている状態では、自動運転が実施されておらず、電源失陥が発生しても手動による対応が可能であり、危険事象が少ないため、監視部32によって主制御部31を監視する必要性が低い。そこで、
図2に示す停車中および手動運転中のように、制御部3は、停車中および手動運転中の期間には主制御部31を起動状態にし、主制御部31によって、監視部32をスリープ状態する。
【0052】
そして、主制御部31は、第1~第4,第6~第8接続部41,42,43,44,46,47,48をオンさせ、第5接続部45をオフさせて、主電源10から所定の負荷(例えば、第1~第2一般負荷101,105、第1~第3FOP負荷102~104)に電力を供給する。これにより、電源制御装置1は、停車中および手動運転中の消費電力を低減することができる。
【0053】
また、主制御部31は、車両が停車中または手動運転中の期間には、上記のように主電源10から所定の負荷に電力を供給するよう複数の接続部を制御し、停車中または手動運転中に主電源10の充電量が所定充電量以下まで低下すると省電力状態になる。これにより、電源制御装置1は、停車中および手動運転中の消費電力をさらに低減することができる。
【0054】
また、主制御部31は、車両が停車中または手動運転中の期間には、上記のように複数の接続部を所定の状態になるように制御した後、スリープ状態になるように構成されてもよい。これにより、電源制御装置1は、停車中および手動運転中の消費電力をさらに低減することができる。
【0055】
その場合、主制御部31は、省電力状態になった後、ハード検知回路33によって第1系統110の地絡が検知されると、ハード検知回路33のワンショットパルスによりウェイクアップして起動状態になり、フェイルセーフ状態になるように複数の接続部を制御し、再びスリープ状態になる。
【0056】
具体的には、主制御部31は、第1,第6~第8接続部41,46~48をオフし、第2~第5接続部42~45をオンした後、再びスリープ状態になる。これにより、電源制御装置1は、停車中および手動運転中に地絡が発生しても、FOP実施させつつ消費電力を低減することができる。
【0057】
また、主電源10を使用した自動運転が実施されている状態では、主電源10に電源失陥が発生した場合、即座に副電源20によるバックアップが必要となるため、監視部32によって主制御部31を監視する必要性が高い。
【0058】
そこで、制御部3は、
図2に示す自動運転中に示すように、自動運転中の期間には主制御部31を起動状態にし、主制御部31によって監視部32を起動状態にする。そして、主制御部31は、第1~第4,第6~第8接続部41~44,46~48をオンし、第5接続部45をオフする。
【0059】
主制御部31は、自動運転中にハード検知回路33によって第1系統の地絡が検知されると、フェイルセーフ状態になるように複数の接続部を制御する。具体的には、主制御部31は、
図2に示す自動運転FOP中(第1系統地絡)に示すように、第1,第6~第8接続部41,46~48をオフし、第2~第5接続部42~45をオンする。
【0060】
その後、FOPによる退避走行が完了し、車両が停車すると、制御部3は、
図2に示す自動運転FOP停車後(終了後)に示すように、主制御部31によって、監視部32をスリープ状態にさせ、主制御部31をスリープ状態にする。これにより、電源制御装置1は、退避走行完了後の消費電力を低減することができる。
【0061】
このように、電源制御装置1は、車両が自動運転中ではない走行中または駐停車中の期間には、主制御部31を起動状態にし、監視部32をスリープ状態にする制御部3を備える。これにより、電源制御装置1は、主制御部31および監視部32に常時電力を供給する場合に比べて、消費電力を低減することができる。
【0062】
[3.電源制御装置の動作例]
次に、
図3~
図7を参照して、電源制御装置の動作例について説明する。
図3~
図7は、実施形態に係る電源制御装置の動作例を示す説明図である。
【0063】
[3.1.駐車時動作]
電源制御装置1の主制御部31は、車両が駐車され、IGがオフされると、
図3に示すように、複数の接続部を制御する。具体的には、主制御部31は、第1,第5,第8接続部41,45,48をオンし、第2~第4,第6~第7接続部42,43,44,46,47をオフする。
【0064】
これにより、電源制御装置1は、駐車中に、主電源10と副電源20から第2一般負荷105の一例であるドライブレコーダ、セキュリティ装置、通信装置、および各種センサなどに電力を供給できる。そして、主制御部31は、監視部32をスリープ状態にする。これにより、電源制御装置1は、駐車中に監視部32の消費電力を低減することができる。
【0065】
なお、副電源20の電圧を主電源10のPbB11の電圧より高く設定しておくことにより、駐車中は副電源20から電力が第2一般負荷105に供給される。これにより、駐車中におけるPbB11の電圧低下を防止でき、IGオン時の始動性に悪影響を与えない。
【0066】
その後、主制御部31は、スリープ状態になる。このとき、主制御部31は、第1,第5,第8接続部41,45,48がノーマリーオープンのスイッチである場合、スイッチをオン状態にラッチする処理を実行した後に、スリープ状態になる。これにより、電源制御装置1は、駐車中の消費電力をさらに低減することができる。
【0067】
[3.2.通常時動作]
主制御部31は、IGがオンされた状態で第1系統110および第2系統120に地絡が発生していない通常時の停車中、手動運転中、または自動運転中には、
図4に示すように、複数の接続部を制御する。
【0068】
具体的には、主制御部31は、第1~第4,第6~第8接続部41~44,46~48をオンし、第5接続部45をオフする。これにより、電源制御装置1は、主電源10から第1~第2一般負荷101,105および第1~第3FOP負荷102~104に電力を供給できる。
【0069】
そして、主制御部31は、停車中または手動運転中の場合、監視部32をスリープ状態にする。これにより、電源制御装置1は、停車中または手動運転中の消費電力を低減することができる。その後、主制御部31は、スリープ状態になる。
【0070】
このとき、主制御部31は、第1~第4,第6~第8接続部41~44,46~48がノーマリーオープンのスイッチである場合、スイッチをオン状態にラッチする処理を実行した後に、スリープ状態になる。
【0071】
これにより、電源制御装置1は、停車中または手動運転中の消費電力をさらに低減することができる。また、主制御部31は、自動運転中の場合、監視部32に起動状態を維持させ、自身も起動状態を維持する。
【0072】
[3.3.電源制御装置の地絡発生時動作]
図5に示すように、電源制御装置1では、第1系統110または第2系統120で地絡200が発生すると、地絡点に向けて過電流が流れるため、第1電圧センサ51および第2電圧センサ52によって検出される電圧が地絡閾値以下になる。
【0073】
このため、ハード検知回路33は、第1電圧センサ51または第2電圧センサ52の少なくともいずれか一方によって検出される電圧が地絡閾値以下になった場合に、地絡200の発生を検知して第1接続部41をオフし、第5接続部45をオンしてプレ遮断状態にする。そして、ハード検知回路33は、地絡200が発生したことを主制御部31に通知する。
【0074】
主制御部31は、ハード検知回路33から地絡200の発生通知を受けると、第1系統110または第2系統120で地絡200が発生したと仮判定する。主制御部31は、第1系統110または第2系統120で地絡200が発生したと仮判定した後、第1電圧センサ51によって検出される電圧が所定時間以上地絡閾値以下であり、第2電圧センサ52によって検出される電圧が所定時間以内に地絡閾値を超えるまで復帰した場合、第1系統110で地絡200が発生したと本判定する。
【0075】
その後、
図6に示すように、主制御部31は、第6~第8接続部46~48をオフし、副電源20から第1~第3FOP負荷102~104に電力を供給する。そして、主制御部31は、その旨を外部装置100に通知する。これにより、外部装置100は、副電源20から供給される電力によって第1~第3FOP負荷102~104を動作させて、車両を安全な場所まで退避走行させて停車させることができる。
【0076】
また、主制御部31は、第1系統110または第2系統120で地絡200が発生したと仮判定した後、第2電圧センサ52によって検出される電圧が地絡閾値以下であり、第1電圧センサ51によって検出される電圧が所定時間以内に地絡閾値を超えるまで復帰した場合、第2系統120で地絡200が発生したと本判定する。
【0077】
そして、
図7に示すように、主制御部31は、第2~第5接続部42~45をオフする。そして、主制御部31は、主電源10から第1,第2一般負荷101,105および第1FOP負荷102に電力を供給し、その旨を外部装置100に通知する。
【0078】
これにより、外部装置100は、主電源10から供給される電力によって第1FOP負荷102を動作させて、車両を安全な場所まで退避走行させて停車させることができる。
【0079】
また、電源制御装置1では、地絡200ではなく、第1~第2一般負荷101,105または第1~第3FOP負荷102~104が一時的に過負荷状態になった場合に、第1電圧センサ51および第2電圧センサ52によって検出される電圧が一時的に地絡閾値以下になることがある。
【0080】
この場合、電源制御装置1は、第1接続部41をオフし、第5接続部45をオンして仮遮断状態にし、継続的に主電源10および副電源20から第1~第2一般負荷101,105または第1~第3FOP負荷102~104に電力を供給する。
【0081】
そして、主制御部31は、第1系統110または第2系統120に地絡200が発生したと仮判定した後、所定時間が経過する前に第1電圧センサ51および第2電圧センサ52によって検出される電圧が共に地絡閾値を超えるまで復帰すれば、地絡200は発生していないと本判定する。その後、主制御部31は、
図4に示した通常時動作に復帰させるため、第5接続部45をオフし、第1接続部41をオンする。
【0082】
[4.制御部が実行する処理]
次に、
図8~
図12を参照して、電源制御装置1の主制御部31が実行する処理について説明する。
図8~
図12は、実施形態に係る電源制御装置の主制御部31が実行する処理の一例を示すフローチャートである。
【0083】
主制御部31は、IGがオンされると、
図8に示す処理を実行する。具体的には、主制御部31は、まず、第1~第4,第6~第8接続部41~44,46~48をオンし、第5接続部45をオフする(ステップS101)。
【0084】
その後、主制御部31は、地絡200を検知したか否かを判定する(ステップS102)。主制御部31は、地絡200を検知していないと判定した場合(ステップS102,No)、駐車したか否か、すなわちIGがオフになったか否かを判定する(ステップS109)。主制御部31は、駐車していないと判定した場合(ステップS109,No)、処理をステップS102へ移す。
【0085】
主制御部31は、駐車した、すなわちIGオフになったと判定した場合(ステップS109,Yes)、第2~第4,第6~第7接続部42~44,46~47をオフし、第5接続部45をオンして(ステップS110)、処理を終了する。
【0086】
また、主制御部31は、地絡200を検知したと判定した場合(ステップS102,Yes)、第1接続部41をオフし、第5接続部45をオンし(ステップS103)、第1系統110の地絡200か否かを判定する(ステップS104)。
【0087】
主制御部31は、第1系統110の地絡200と判定した場合(ステップS104,Yes)、第6~第8接続部46~48をオフし(ステップS105)、処理をステップS107へ移す。また、主制御部31は、第1系統110の地絡200でない、つまり、第2系統120の地絡200であると判定した場合(ステップS104,No)、第2~第5接続部42~45をオフし(ステップS106)、処理をステップS107へ移す。なお、
図8では、一時的な過負荷により電圧低下が生じその後正常に復帰した場合の処理については省略している。
【0088】
主制御部31は、一時的な過負荷状態によって、第1電圧センサ51および第2電圧センサ52によって検出される電圧が一時的に地絡閾値以下になると、第1接続部41をオフし、第5接続部45をオンして、
図5に示す仮遮断状態する。その後、主制御部31は、過負荷状態が解消されると、第1接続部41をオンし、第5接続部45をオフして、
図4に示す通常時の状態にする。
【0089】
ステップS107において、主制御部31は、FOP制御(退避走行)が完了したか否かを判定する。主制御部31は、FOP制御が完了していないと判定した場合(ステップS107,No)、FOP制御が完了するまで、ステップS107の判定処理を繰り返す。そして、主制御部31は、FOP制御が完了したと判定した場合(ステップS107,Yes)、第6~第8接続部46~48をオフし(ステップS108)、処理を終了する。
【0090】
また、主制御部31は、
図8に示す処理と並行して、
図9に示す処理を実行する。具体的には、
図9に示すように、主制御部31は、駐車したか否かを判定する(ステップS201)。主制御部31は、駐車していないと判定した場合(ステップS201,No)、処理を終了し、ステップS201から再度処理を開始する。
【0091】
また、主制御部31は、駐車したと判定した場合(ステップS201,Yes)、監視部32をスリープ状態にする(ステップS202)。その後、主制御部31は、副電源20の充電量が所定充電量以下になったか否かを判定する(ステップS203)。
【0092】
主制御部31は、副電源20の充電量が所定充電量以下になっていないと判定した場合(ステップS203,No)、処理をステップS205へ移す。また、主制御部31は、副電源20の充電量が所定充電量以下になったと判定した場合(ステップS203,Yes)、スリープ状態になり(ステップS204)、IGがオンされたか否かを判定する(ステップS205)。
【0093】
主制御部31は、IGがオンされていないと判定した場合(ステップS205,No)、処理をステップS203へ移す。また、主制御部31は、IGがオンされたと判定した場合(ステップS205,Yes)、起動状態になり(ステップS206)、処理を終了して、ステップS201から再度処理を開始する。
【0094】
また、主制御部31は、
図9に示す処理と並行して、
図10に示す処理を実行する。具体的には、
図10に示すように、主制御部31は、まず、自動運転中か否かを判定する(ステップS301)。主制御部31は、自動運転中でない、つまり、手動運転中と判定した場合(ステップS301,No)、起動状態になり、監視部32をスリープ状態にする(ステップS307)。
【0095】
その後、主制御部31は、手動運転中処理を実行して(ステップS308)、処理を終了し、再度ステップS301から処理を開始する。手動運転中処理の一例については、
図11を参照して後述する。
【0096】
また、主制御部31は、自動運転中であると判定した場合(ステップS301,Yes)、起動状態になりって監視部32を起動状態にし(ステップS302)、地絡200を検知したか否かを判定する(ステップS303)。
【0097】
主制御部31は、地絡200を検知していないと判定した場合(ステップS303,No)、処理を終了し、ステップS301から再度処理を開始する。また、主制御部31は、地絡200を検知したと判定した場合(ステップS303,Yes)、FOP中の接続部の状態になっているか否かを判定する(ステップS304)。
【0098】
主制御部31は、FOP中の接続部の状態になっていないと判定した場合(ステップS304,No)、FOP中の接続部の状態になるまで、ステップS304の判定処理を繰り返す。そして、主制御部31は、FOP中の接続部の状態になっていると判定した場合(ステップS304,Yes)、FOP制御後に停車したか否かを判定する(ステップS305)。
【0099】
主制御部31は、FOP制御後に停車していないと判定した場合(ステップS305,No)、FOP制御後に停車するまで、ステップS305の判定処理を繰り返す。そして、主制御部31は、FOP制御後に停車したと判定した場合(ステップS305,Yes)、監視部32をスリープ状態にしてスリープ状態になり(ステップS306)、処理を終了し、ステップS301から再度処理を開始する。
【0100】
次に、
図11を参照して、手動運転中処理の一例について説明する。
図11に示すように、主制御部31は、手動運転中処理を開始すると、まず、手動運転中の接続部の状態になっているか否かを判定する(ステップS401)。
【0101】
主制御部31は、手動運転中の接続部の状態になっていないと判定した場合(ステップS401,No)、手動運転中の接続部の状態になるまで、ステップS401の判定処理を繰り返す。そして、主制御部31は、手動運転中の接続部の状態になっていると判定した場合(ステップS401,Yes)、監視部32をスリープ状態にしてスリープ状態になる(ステップS402)。
【0102】
そして、主制御部31は、ハード検知回路33により地絡200が検知されたか否かを判定する(ステップS403)。主制御部31は、地絡200が検知されていないと判定した場合(ステップS403,No)、処理を終了し、ステップS401から再度処理を開始する。
【0103】
また、主制御部31は、地絡200が検知されたと判定した場合(ステップS403,Yes)、起動状態になり、監視部32を起動状態にする(ステップS404)。その後、主制御部31は、FOP中の接続部の状態になっているか否かを判定する(ステップS405)。
【0104】
主制御部31は、FOP中の接続部の状態になっていないと判定した場合(ステップS405,No)、FOP中の接続部の状態になるまで、ステップS405の判定処理を繰り返す。そして、主制御部31は、FOP中の接続部の状態になっていると判定した場合(ステップS405,Yes)、FOP制御後に停車したか否かを判定する(ステップS406)。
【0105】
主制御部31は、FOP制御後に停車していないと判定した場合(ステップS406,No)、FOP制御後に停車するまで、ステップS406の判定処理を繰り返す。そして、主制御部31は、FOP制御後に停車したと判定した場合(ステップS406,Yes)、監視部32をスリープ状態にしてスリープ状態になり(ステップS407)、処理を終了する。
【0106】
また、主制御部31は、
図11に示す処理と並行して
図12に示す処理を実行する。具体的には、
図12に示すように、主制御部31は、手動運転中に主電源10の充電量が所定充電量以下になったか否かを判定する(ステップS501)。
【0107】
主制御部31は、主電源10の充電量が所定充電量以下になったと判定した場合(ステップS501,Yes)、監視部32をスリープ状態にしてスリープ状態になり(ステップS502)、処理を終了し、ステップS501から再度処理を開始する。
【0108】
また、主制御部31は、主電源10の充電量が所定充電量以下になっていないと判定した場合(ステップS501,No)、起動状態になり、監視部32をスリープ状態して(ステップS503)、処理を終了し、ステップS501から再度処理を開始する。
【0109】
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
【符号の説明】
【0110】
1 電源制御装置
10 主電源
11 PbB
12 発電機
3 制御部
31 主制御部
32 監視部
33 ハード検知回路
20 副電源
21 LiB
41 第1接続部
42 第2接続部
43 第3接続部
44 第4接続部
45 第5接続部
46 第6接続部
47 第7接続部
48 第8接続部
51 第1電圧センサ
52 第2電圧センサ
100 外部装置
101 第1一般負荷
102 第1FOP負荷
103 第2FOP負荷
104 第3FOP負荷
105 第2一般負荷
110 第1系統
120 第2系統
200 地絡