IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 北京小米移動軟件有限公司の特許一覧 ▶ 北京智米科技有限公司の特許一覧

特開2023-161542マイナスイオン発生装置及び空気清浄機
<>
  • 特開-マイナスイオン発生装置及び空気清浄機 図1
  • 特開-マイナスイオン発生装置及び空気清浄機 図2
  • 特開-マイナスイオン発生装置及び空気清浄機 図3
  • 特開-マイナスイオン発生装置及び空気清浄機 図4
  • 特開-マイナスイオン発生装置及び空気清浄機 図5
  • 特開-マイナスイオン発生装置及び空気清浄機 図6
  • 特開-マイナスイオン発生装置及び空気清浄機 図7
  • 特開-マイナスイオン発生装置及び空気清浄機 図8
  • 特開-マイナスイオン発生装置及び空気清浄機 図9
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023161542
(43)【公開日】2023-11-07
(54)【発明の名称】マイナスイオン発生装置及び空気清浄機
(51)【国際特許分類】
   F24F 8/30 20210101AFI20231030BHJP
   A61L 9/22 20060101ALI20231030BHJP
   F24F 8/80 20210101ALI20231030BHJP
【FI】
F24F8/30
A61L9/22
F24F8/80 140
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022121855
(22)【出願日】2022-07-29
(31)【優先権主張番号】202210440588.7
(32)【優先日】2022-04-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】516180667
【氏名又は名称】北京小米移動軟件有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Xiaomi Mobile Software Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.018, Floor 8, Building 6, Yard 33, Middle Xierqi Road, Haidian District, Beijing 100085, China
(71)【出願人】
【識別番号】317008182
【氏名又は名称】北京智米科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100114557
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 英仁
(74)【代理人】
【識別番号】100078868
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 登夫
(72)【発明者】
【氏名】ジュ クェナン
(72)【発明者】
【氏名】ジャ レイ
(72)【発明者】
【氏名】シー グァン
【テーマコード(参考)】
4C180
【Fターム(参考)】
4C180AA07
4C180AA16
4C180CA10
4C180DD12
4C180EA52X
4C180HH02
4C180HH05
4C180JJ03
(57)【要約】      (修正有)
【課題】マイナスイオン発生装置及び空気清浄機を提供する。
【解決手段】マイナスイオン発生装置は、ハウジング10、マイナスイオンコンポーネント及びクリーンアップコンポーネント30を含み、マイナスイオンコンポーネントはハウジングに設けられ、マイナスイオンコンポーネントが導電性繊維ブラシ21を含み、クリーンアップコンポーネントがハウジングに設けられ、クリーンアップコンポーネントが駆動機構とクリーンアップ部品32を含み、クリーンアップ部品は駆動機構が提供した動力の作用で運動し、運動の中で導電性繊維ブラシと接触または分離することができる。ハウジング上で回転自在なクリーンアップ部品を設けることにより、クリーンアップ部品上のクリーナ部が導電性繊維ブラシを周期的に掃くことができ、導電性繊維ブラシのクリーニングを実現し、導電性繊維ブラシの目詰まりのリスクを解消し、導電性繊維ブラシの耐用年数を延ばす。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
マイナスイオン発生装置であって、
ハウジングと、
前記ハウジングに設けられ、マイナスイオンを生成し、導電性繊維ブラシを含むマイナスイオンコンポーネントと、
前記ハウジングに設けられているクリーンアップコンポーネントであって、前記クリーンアップコンポーネントが、駆動機構と、前記駆動機構の動力出力端子に接続されたクリーンアップ部品とを含み、前記駆動機構が動力を提供し、前記クリーンアップ部品は、前記駆動機構が提供した動力の作用で運動し、運動の中で前記導電性繊維ブラシと接触または分離可能であるクリーンアップコンポーネントと、を含む、
ことを特徴とするマイナスイオン発生装置。
【請求項2】
前記導電性繊維ブラシは、前記ハウジングの周方向のエッジに沿って設けられ、
前記クリーンアップ部品は、前記駆動機構が提供した動力の作用で、前記ハウジングの水平面方向のエッジを中心に時計回り及び/又は反時計回り方向に回転し、回転の中で前記導電性繊維ブラシと接触または分離可能である、
ことを特徴とする請求項1に記載のマイナスイオン発生装置。
【請求項3】
前記導電性繊維ブラシは弾性材質を用い、
前記導電性繊維ブラは、前記クリーンアップ部品と接触する中で弾性変形を起こし、
前記導電性繊維ブラシは、前記クリーンアップ部品から分離した後、自体の弾性力によって形状を回復させる、
ことを特徴とする請求項1に記載のマイナスイオン発生装置。
【請求項4】
前記クリーンアップ部品は、回転接続部、第1のカンチレバー及び第2のカンチレバーを含み、
前記回転接続部は、前記ハウジングの上面に設けられ、前記ハウジングに回転可能に接続され、
前記第1のカンチレバーと前記第2のカンチレバーは、前記回転接続部の対向する両端に対称に設けられ、
前記第1のカンチレバーと前記第2のカンチレバーはいずれも一端が前記回転接続部に接続され、他端にはいずれもクリーンアップ部が設けられ、前記クリーンアップ部は回転の中で前記導電性繊維ブラシと接触または分離可能である、
ことを特徴とする請求項1に記載のマイナスイオン発生装置。
【請求項5】
前記ハウジングの上面に位置規制柱が固定的に設けられ、
前記回転接続部に位置規制孔が設けられ、
前記位置規制孔は、前記位置規制柱に套設され、前記位置規制柱に合わせて、回転状態であるクリーンアップ部を位置規制することを実現可能である、
ことを特徴とする請求項4に記載のマイナスイオン発生装置。
【請求項6】
前記位置規制孔の数が2つであり、前記位置規制柱は2つがあり、
2つの前記位置規制孔は、前記回転連結部の中心点の両側に対称に設けられている、
ことを特徴とする請求項5に記載のマイナスイオン発生装置。
【請求項7】
前記ハウジングの上面は中心が高くエッジが低いラジアンを有し、
前記第1のカンチレバーと前記第2のカンチレバーは、いずれも前記ハウジングの上面のラジアンに一致する円弧状板状に形成され、
前記位置規制孔は円弧状である、
ことを特徴とする請求項5に記載のマイナスイオン発生装置。
【請求項8】
前記クリーンアップ部品は、前記回転接続部の中心を自転中心として、前記駆動機構の作用で時計回り方向または反時計方向に回転する、
ことを特徴とする請求項4に記載のマイナスイオン発生装置。
【請求項9】
前記クリーンアップ部品の中心が位置する軸線と前記ハウジングの中心が位置する軸線とは重なる、
ことを特徴とする請求項8に記載のマイナスイオン発生装置。
【請求項10】
前記ハウジングの中心が位置する軸線と前記導電性繊維ブラシの先端との距離は、第1の距離であり、
前記ハウジングの中心が位置する軸線と前記クリーンアップ部との距離は第2の距離であり、
前記第1の距離は前記第2の距離より大きい、
ことを特徴とする請求項9に記載のマイナスイオン発生装置。
【請求項11】
前記マイナスイオンコンポーネントは、前記導電性繊維ブラシに電気的に接続されたマイナスイオン回路基板をさらに含み、
前記マイナスイオン回路基板は、前記ハウジングの下面またはキャビティに固定される、
ことを特徴とする請求項1に記載のマイナスイオン発生装置。
【請求項12】
前記ハウジングの周方向のエッジには、前記下面から突出するリブが設けられ、
前記リブにはブラシ貫通孔またはブラシ溝部が設けられ、
前記導電性繊維ブラシは、前記ブラシ貫通孔または前記ブラシ溝部内を通過するように設けられる、
ことを特徴とする請求項11に記載のマイナスイオン発生装置。
【請求項13】
前記ブラシ貫通孔または前記ブラシ溝部は複数であり、
前記導電性繊維ブラシの数は、前記ブラシ貫通孔または前記ブラシ溝部に一致し、
複数の前記ブラシ貫通孔または複数の前記ブラシ溝部は、前記ハウジングの周方向に沿って間隔を空けて配置され、
複数の前記導電性繊維ブラシの配置位置は、複数の前記ブラシ貫通孔または複数の前記ブラシ溝部に対応する、
ことを特徴とする請求項12に記載のマイナスイオン発生装置。
【請求項14】
前記駆動機構は、回転軸を有すモータを含み、
前記ハウジングの中心位置は、第1のモータ貫通孔を有し、
前記クリーンアップ部品の中心位置に第2のモータ貫通孔が設けられ、
前記モータが前記ハウジングに固定され、
前記回転軸は、順次前記第1のモータ貫通孔と前記第2のモータ貫通孔を通過するように設けられて前記クリーンアップ部品に固定的に接続されて、前記クリーンアップ部品が同期回転するように動かす、
ことを特徴とする請求項1に記載のマイナスイオン発生装置。
【請求項15】
前記クリーンアップ部品は、前記導電性繊維ブラシに対応する位置に貫通孔または切れ目が設けられている、
ことを特徴とする請求項1に記載のマイナスイオン発生装置。
【請求項16】
前記貫通孔の寸法は前記導電性繊維ブラシの外径寸法より大きい、
ことを特徴とする請求項15に記載のマイナスイオン発生装置。
【請求項17】
前記貫通孔は複数であり、複数の前記貫通孔は並列かつ間隔を空けて設けられている、
ことを特徴とする請求項15に記載のマイナスイオン発生装置。
【請求項18】
空気清浄機であって、
請求項1~17のいずれか一項に記載のマイナスイオン発生装置を含む、
ことを特徴とする空気清浄機。
【請求項19】
前記空気清浄機内にファンが設けられ、前記ファンは前記空気清浄機内に風道を生成するように回転し、前記マイナスイオン発生装置は前記風道内または前記風道の外側に設けられる、
ことを特徴とする請求項18に記載の空気清浄機。
【請求項20】
前記マイナスイオン発生装置は、ねじまたはスナップの接続方式で前記空気清浄機内に固定可能である、
ことを特徴とする請求項18に記載の空気清浄機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は空気清浄の技術分野に関し、特にマイナスイオン発生装置及び空気清浄機に関する。
【背景技術】
【0002】
マイナスイオン発生装置は、空気マイナスイオンを生成する装置であり、当該装置は、入力された電流を処理した後、直流負高圧電流を得て、さらに直流負高圧電流を金属または炭素元素で作製された放出先端に接続することができる。
【0003】
マイナスイオン発生装置は先端直流高圧を利用して高コロナを生成し、大量の電子を高速に放出する。電子の存在寿命はナノ秒レベルだけであるため、電子は空気中に長く存在できず、電子はすぐに空気中の酸素分子に捕捉され、空気マイナスイオンが生成される。
【0004】
関連技術では、マイナスイオン発生装置はマイナスイオン発生源として導電性繊維ブラシを使用し、導電性繊維ブラシは、製造に便利で、耐用年数が長く、マイナスイオン発生効率を高めることができ、抗菌と殺菌機能を有する。
【0005】
しかしながら、導電性繊維ブラシはマイナスイオンとして、導電性繊維ブラシの周囲の空気汚染物が負の電気を帯電すると、導電性繊維ブラシに凝集沈降または付着しやすくなり、これによって導電性繊維ブラシの詰まりをもたらし、導電繊維ブラシのマイナスイオン発生効率を低下させ、導電繊維ブラシの使用効果を低下させる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
関連技術に存在する課題を克服するために、本開示は、マイナスイオン発生装置及び空気清浄機を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の実施例に係る第1の態様によれば、マイナスイオン発生装置を提供し、前記マイナスイオン発生装置は、ハウジングと、前記ハウジングに設けられ、マイナスイオンを生成し、導電性繊維ブラシを含むマイナスイオンコンポーネントと、前記ハウジングに設けられているクリーンアップコンポーネントとを含み、前記クリーンアップコンポーネントが、駆動機構と、前記駆動機構の動力出力端子に接続されたクリーンアップ部品とを含み、前記駆動機構が動力を提供し、前記クリーンアップ部品が、前記駆動機構が提供した動力の作用で運動し、運動の中で前記導電性繊維ブラシと接触または分離することができる。
【0008】
いくつかの実施例では、前記導電性繊維ブラシは、前記ハウジングの周方向のエッジに沿って設けられ、前記クリーンアップ部品は、前記駆動機構が提供した動力の作用で、前記ハウジングの水平面方向のエッジを中心に時計回り及び/又は反時計回り方向に回転し、回転の中で前記導電性繊維ブラシと接触または分離することができる。
【0009】
いくつかの実施例では、前記導電性繊維ブラシは弾性材質を用い、前記導電性繊維ブラは、前記クリーンアップ部品と接触する中で弾性変形を起こし、前記導電性繊維ブラシは、前記クリーンアップ部品から分離した後、自体の弾性力によって形状を回復させる。
【0010】
いくつかの実施例では、前記クリーンアップ部品は、回転接続部、第1のカンチレバー及び第2のカンチレバーを含み、前記回転接続部は、前記ハウジングの上面に設けられ、前記ハウジングに回転可能に接続され、前記第1のカンチレバーと前記第2のカンチレバーは、前記回転接続部の対向する両端に対称に設けられ、前記第1のカンチレバーと前記第2のカンチレバーはいずれも一端が前記回転接続部に接続され、他端にはいずれもクリーンアップ部が設けられ、前記クリーンアップ部は回転の中で前記導電性繊維ブラシと接触または分離することができる。
【0011】
いくつかの実施例では、前記ハウジングの上面に位置規制柱が固定的に設けられ、前記回転接続部に位置規制孔が設けられ、前記位置規制孔は、前記位置規制柱に套設され、前記位置規制柱に合わせて、回転状態であるクリーンアップ部を位置規制することを実現することができる。
【0012】
いくつかの実施例では、前記位置規制孔の数が2つであり、前記位置規制柱は2つがあり、2つの前記位置規制孔は、前記回転連結部の中心点の両側に対称に設けられている。
【0013】
いくつかの実施例では、前記ハウジングの上面は中心が高くエッジが低いラジアンを有し、前記第1のカンチレバーと前記第2のカンチレバーは、いずれも前記ハウジングの上面のラジアンに一致する円弧状板状に形成され、前記位置規制孔は円弧状である。
【0014】
いくつかの実施例では、前記クリーンアップ部品は、前記回転接続部の中心を自転中心として、前記駆動機構の作用で時計回り方向または反時計方向に回転する。
【0015】
いくつかの実施例では、前記クリーンアップ部品の中心が位置する軸線と前記ハウジングの中心が位置する軸線とは重なる。
【0016】
いくつかの実施例では、前記ハウジングの中心が位置する軸線と前記導電性繊維ブラシの先端との距離は、第1の距離であり、前記ハウジングの中心が位置する軸線と前記クリーンアップ部との距離は第2の距離であり、前記第1の距離は前記第2の距離より大きい。
【0017】
いくつかの実施例では、前記マイナスイオンコンポーネントは、前記導電性繊維ブラシに電気的に接続されたマイナスイオン回路基板をさらに含み、前記マイナスイオン回路基板は、前記ハウジングの下面またはキャビティに固定される。
【0018】
いくつかの実施例では、前記ハウジングの周方向のエッジには、前記下面から突出するリブが設けられ、前記リブにはブラシ貫通孔またはブラシ溝部が設けられ、前記導電性繊維ブラシは、前記ブラシ貫通孔または前記ブラシ溝部内を通過するように設けられる。
【0019】
いくつかの実施例では、前記ブラシ貫通孔または前記ブラシ溝部は複数であり、前記導電性繊維ブラシの数は、前記ブラシ貫通孔または前記ブラシ溝部に一致し、複数の前記ブラシ貫通孔または複数の前記ブラシ溝部は、前記ハウジングの周方向に沿って間隔を空けて配置されており、複数の前記導電性繊維ブラシの配置位置は、複数の前記ブラシ貫通孔または複数の前記ブラシ溝部に対応する。
【0020】
いくつかの実施例では、前記駆動機構は、回転軸を有すモータを含み、前記ハウジングの中心位置は、第1のモータ貫通孔を有し、前記クリーンアップ部品の中心位置に第2のモータ貫通孔が設けられ、前記モータが前記ハウジングに固定され、前記回転軸は、順次前記第1のモータ貫通孔と前記第2のモータ貫通孔を通過するように設けられて前記クリーンアップ部品に固定的に接続されて、前記クリーンアップ部品が同期回転するように動かす。
【0021】
いくつかの実施例では、前記クリーンアップ部品は、前記導電性繊維ブラシに対応する位置に貫通孔または切れ目が設けられている。
【0022】
いくつかの実施例では、前記貫通孔の寸法は前記導電性繊維ブラシの外径寸法より大きい。
【0023】
いくつかの実施例では、前記貫通孔は複数であり、複数の前記貫通孔は並列かつ間隔を空けて設けられている。
【0024】
本開示の実施例の第2の態様によれば、本開示のいずれかの実施例に記載のマイナスイオン発生装置が含まれる空気清浄機を提供する。
【0025】
いくつかの実施例では、前記空気清浄機内にファンが設けられ、前記ファンは前記空気清浄機内に風道を生成するように回転し、前記マイナスイオン発生装置は前記風道内または前記風道の外側に設けられる。
【0026】
いくつかの実施例では、前記マイナスイオン発生装置は、ねじまたはスナップの接続方式で前記空気清浄機内に固定されることができる。
【発明の効果】
【0027】
本開示の実施例によって提供される技術案は以下の有益な効果を含むことができる。ハウジングに自由に回転可能なクリーンアップ部品を設けることにより、クリーンアップ部品は駆動機構が提供した動力の作用で運動し、運動の中で導電性繊維ブラシと接触または分離することができ、クリーンアップ部品は導電性繊維ブラシに付着した不純物をクリーンアップすることができ、導電性繊維ブラシのクリーニングを実現し、導電性繊維ブラシの目詰まりのリスクを解消し、導電性繊維ブラシの耐用年数を延ばす。
【0028】
なお、上記一般的な説明及び後文の詳細な説明は、単なる例示的及び解釈的なものであり、本開示を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0029】
ここでの図面は、明細書に組み込まれ、本明細書の一部として構成され、本開示に適合する実施例を示し、本開示の原理を説明するために明細書とともに使用される。
図1】例示的な一実施例に係るマイナスイオン発生装置の立体図である。
図2図1のマイナスイオン発生装置の平面図である。
図3図1のマイナスイオン発生装置の断面図である。
図4】例示的な一実施例に係るマイナスイオン発生装置の別の立体図である。
図5】例示的な一実施例に係るマイナスイオン発生装置の分解図である。
図6】例示的な一実施例に係るマイナスイオン発生装置の別の立体図である。
図7図6のマイナスイオン発生装置の回転概略図である。
図8図6のマイナスイオン発生装置の別の回転概略図である。
図9】例示的な一実施例に係る空気清浄機の立体図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
ここで、例示的な実施例を詳細に説明し、その例は添付図面に示される。以下の説明が図面に関連する場合、別段の表現がない限り、異なる図面の同じ数字は同じまたは類似の要素を表す。以下の例示的な実施例に記載の実施形態は、本開示と一致する全ての実施形態を表すものではない。むしろ、それらは、請求の範囲に詳細に記載された、本開示のいくつかの態様に一致する装置及び方法の例にすぎない。
【0031】
工業の急速な発展に伴い、空気の質は深刻な汚染に直面している。日常生活の中で、空気清浄機はますます重視されており、空気清浄機の重要な部品はマイナスイオン発生装置である。
【0032】
関連技術では、マイナスイオン発生装置は先端直流高圧を利用して高コロナを生成し、大量の電子を高速に放出するが、電子は空気中に長く存在できず(電子の存在寿命はナノ秒レベルだけ)、電子はすぐに空気中の酸素分子に捕捉され、空气マイナスイオンンが生成される。
【0033】
空気マイナスイオンは空気中の煙塵、ほこり及び顆粒と結合し、重力の作用により、静電気を帯びる煙塵、ほこりと顆粒に沈降が発生し、除塵目的を達成することができ、ユーザの生活と仕事は空気のマイナスイオンが十分である環境で良好な効果がある。例えば、肺機能を改善し、マイナスイオンを30分間吸入すると、人間の肺が吸収できる酸素の量が20%増加し、二酸化炭素が15%多く排出され、心筋機能を改善し、マイナスイオンは明らかな降圧効果を持ち、心筋機能を改善し、心筋の活力を高めることができ、睡眠を改善し、マイナスイオンの作用後、人の元気を奮い立たせ、仕事の効率を向上させ、睡眠を改善することができ、明らかな鎮静と催眠作用があり、新陳代謝を促進し、マイナスイオンは体の多種の酵素を活性化させ、新陳代謝を促進することができ、病気に抵抗する能力を強化し、マイナスイオンは体の反応性を変え、網状内皮システムの機能を活性化させ、体の免疫力を強化することができ、殺菌機能、マイナスイオンに細菌が付着しやすく、構造変化とエネルギー移行が発生し、細菌が病変して死亡になる。
【0034】
関連技術では導電性繊維ブラシをマイナスイオン発生源として使用し、導電性繊維ブラシは製造が容易で、耐用年数が長く、マイナスイオン生成効率を向上させ、活性化炭素繊維内に微粒子を分布させてから、電圧を印加することで抗菌と殺菌の向上を実現する機能を有する。
【0035】
しかしながら、マイナスイオン発生源に近い場所ほどマイナスイオン濃度が高くなり、その一部のマイナスイオンは自発的に空気汚染物と結合し、汚染物が負の電気を帯電すると、凝集沈降または導電性繊維ブラシに付着することを促進し、導電性繊維ブラシの詰まりをもたらしてマイナスイオン生成効率が低下し、使用効果が低下する。
【0036】
関連技術に存在する課題を克服するために、本開示は、マイナスイオン発生装置及び空気清浄機を提供する。
【0037】
図1図8に示すように、本開示の実施例に係る第1の態様によれば、ハウジング10、マイナスイオンコンポーネント20、及びクリーンアップコンポーネント30を含むマイナスイオン発生装置100を提供する。
【0038】
マイナスイオンコンポーネント20はハウジング10に設けられおり、マイナスイオンコンポーネント20はマイナスイオンを生成し、マイナスイオンコンポーネント20は導電性繊維ブラシ21を含む。
【0039】
具体的には、導電性繊維ブラシ21はハウジング10に設けられ、導電性繊維ブラシ21はハウジング10の径方向に沿ってハウジング10から離れている。
【0040】
クリーンアップコンポーネント30は、ハウジング10に設けられ、クリーンアップコンポーネント30は、駆動機構31と、駆動機構31の動力出力端子に接続されたクリーンアップ部品32を含む。駆動機構31は動力を提供し、クリーンアップ部品32は駆動機構31が提供した動力の作用で運動し、運動の中で導電性繊維ブラシ21と接触または分離することができる。
【0041】
本開示では、図1図8に示すように、導電性繊維ブラシ21はハウジング10に設けられ、ハウジング10の径方向に、導電性繊維ブラシ21は、ハウジング10の軸線から次第に離れ、すなわち導電性繊維ブラシ21の先端はハウジング10の外周面から突出する。これにより、後でクリーンアップ部品32が導電性繊維ブラシ21の先端をよりよく、より便利にクリーニングするのに有利である。
【0042】
なお、クリーンアップ部品32は、導電性繊維ブラシ21を掃くことで導電性繊維ブラシ21をクリーニングすることができる。
【0043】
本開示では、図1図2に示すように、クリーンアップ部品32は回転可能にハウジング10に設けられ、水平方向に、クリーンアップ部品32は導電性繊維ブラシ21の先端とほぼ同じ水平位置にあり、クリーンアップ部品32はその軸方向の周りを水平面内で回転自在となっている。クリーンアップ部品32の回転の中で、クリーンアップ部品32は導電性繊維ブラシ21の先端と接触することができる。
【0044】
なお、本開示では、クリーンアップ部品32は導電性繊維ブラシ21の先端に接触することができ、クリーンアップ部品32と導電性繊維ブラシ21との間に摩擦が発生し、これにより、クリーンアップ部品32は導電性繊維ブラシ21の表面上の異物をクリーンアップすることができる。
【0045】
本開示の実施例によって提供される技術案は以下の有益な効果を含むことができる。ハウジング10に回転自在なクリーンアップ部品32を設けることにより、クリーンアップ部品32は、導電性繊維ブラシ21を定期的に掃くことができ、クリーンアップ部品32は導電性繊維ブラシ21に付着する異物をクリーンアップすることができ、導電性繊維ブラシ21のクリーンアップを実現し、導電繊維ブラシ21の詰まりリスクを解決し、導電性繊維ブラシ21の耐用年数を延ばす。
【0046】
いくつかの実施例では、導電性繊維ブラシ21は、ハウジング10の周方向のエッジに沿って設けられ、クリーンアップ部品32は、駆動機構31が提供した動力の作用でハウジング10の水平面方向のエッジを中心に回転することができ、回転中に導電性繊維ブラシ21と接触または分離することができる。
【0047】
具体的には、図2に示すように、水平方向に、導電性繊維ブラシ21の先端がハウジング10の外周面から突出し、クリーンアップ部品32はほぼハウジング10の外周面に沿って回転し、これにより、クリーンアップ部品32は導電性繊維ブラシ21の先端のクリーンアップ作業を完成することができる。
【0048】
いくつかの実施例では、導電性繊維ブラシ21は弾性材質を用い、導電性繊維ブラシ21はクリーンアップ部品32と接触する中で弾性変形し、導電性繊維ブラシ21はクリーンアップ部品32と分離した後、自体の弾性力によって形状を回復させる。
【0049】
なお、導電性繊維ブラシ21は弾性材質から製造され、導電性繊維ブラシ211は弾性変形することができ、導電性繊維ブラシ21の耐用年数を効果的に延長する。
【0050】
本開示では、図3は、例示的な一実施例に係るマイナスイオン発生装置の断面図である。図4は、例示的な一実施例に係るマイナスイオン発生装置の別の立体図である。
【0051】
いくつかの実施例では、図1図8に示すように、クリーンアップ部品32は、回転接続部323、第1のカンチレバー321及び第2のカンチレバー322を含む。回転接続部323はハウジング10の上面に設けられ、回転接続部323はハウジング10と回転可能に接続される。第1のカンチレバー321と第2のカンチレバー322は、回転接続部323の対向する両端に対称に設けられ、第1のカンチレバー321と第2のカンチレバー322は、いずれも一端が回転接続部323に接続され、他端にクリーンアップ部324が設けられ、クリーニング部324は、回転中に導電性繊維ブラシ21と接触または分離することができる。
【0052】
具体的には、本開示では、クリーンアップ部品32は、回転接続部323、第1のカンチレバー321及び第2のカンチレバー322を含む。回転接続部323は、ほぼ円盤状の構造であり、第1のカンチレバー321と第2のカンチレバー322は、回転接続部323の軸線に沿って回転連結部323の両側に対称に設けられている。
【0053】
本開示では、第1のカンチレバー321の延在側と第2カンチレバー322の延在側には、いずれもクリーンアップ部324が設けられ、水平方向に、クリーンアップ部324と導電性繊維ブラシ21の先端とはほぼ同じ水平位置にあり、クリーンアップ部324は、回転接続部323の軸方向周りに水平面内で回転自在となっている。クリーンアップ部324の回転中に、クリーニング部324は導電性繊維ブラシ21の先端と接触または分離することができる。クリーンアップ部324と導電性繊維ブラシ21との間に摩擦が発生し、これにより、クリーンアップ部324は導電性繊維ブラシ21の方面上の異物をクリーンアップすることができる。
【0054】
いくつかの実施例では、図1図8に示すように、ハウジング10の上面には位置規制柱11が固定して設けられ、回転接続部323には位置規制孔325が設けられ、位置規制孔325は位置規制柱11に套設され、位置規制柱11に合わせて回転状態であるクリーンアップ部324に対する位置規制を実現することができる。
【0055】
なお、本開示では、ハウジング10の外周面は規則的な半球状ではなく、ハウジング10の外周面には接続部材、固定部材、及び他の部品が設けられる可能性がある。
【0056】
そのため、クリーンアップ部品32はハウジング10に通常360°の円周回転ではなく、一定の回転範囲がある往復回転に設定される。
【0057】
本開示では、図1図4に示すように、クリーンアップ部品32には位置規制孔325が設けられ、ハウジング10の頂部には位置規制柱11が設けられている。クリーンアップ部品32の回転中に、位置規制柱11は常に位置規制孔325内に位置する。これにより、位置規制孔325の円弧長を設定することにより、クリーンアップ部品32の回転範囲を規制することができる。
【0058】
本開示ではクリーンアップ部品32に位置規制孔325を設け、ハウジング10に位置規制柱11を設けることにより、クリーンアップ部品32のハウジング10での回転範囲を効果的に規制し、クリーンアップ部品32がハウジング10上の他の部品(例えば、ハウジング10の外周面に接続部材と固定部材が設けられる可能性もある)との衝突の防止に有利であり、マイナスイオン発生装置100の全体の構造のセキュリティと合理性を効果的に向上させる。
【0059】
別の実施例では、位置規制柱11はボルトとしても設定することができる。なお、ハウジング10の頂部にはネジ穴が設けられることができ、クリーンアップ部品32はまずハウジング10に設けられてから、ボルトをハウジング10のねじ穴に固定する。
【0060】
ボルトの頂部にはナットがあり、ナットの直径寸法は位置規制孔325の幅寸法より大きく、これにより、ボルトは、クリーンアップ部品32がハウジング10から脱出することを防止するために使用することができ、クリーンアップ部品32が回転中でのセキュリティを効果的に向上させることができる。
【0061】
いくつかの実施例では、図1図4に示すように、位置規制孔325の数は2つであり、位置規制柱11は2つがあり、2つの位置規制孔325は回転接続部323の中心点の両側に対称的に設けられている。
【0062】
なお、回転接続部323はほぼ円板状の構造であり、回転接続部323の中心点の両側に2つの位置規制孔325を対称に設けることにより、回転接続部323の回転中での安定性を効果的に向上させることができる。
【0063】
いくつかの実施例では、図1図8に示すように、ハウジング10の上面は中心が高くエッジが低いラジアンがあり、第1のカンチレバー321と第2のカンチレバー322はいずれもハウジング10上面のラジアンに一致する弧状板状に形成され、位置規制孔325は円弧状である。
【0064】
なお、第1のカンチレバー321と第2のカンチレバー322は、ハウジング10の軸線周りに回転することができ、これにより、第1のカンチレバー321と第2のカンチレバー322の回転軌跡が円弧状であるため、第1のカンチレバー321と第2のカンチレバー322はハウジング10で円弧状の運動し、ハウジング10の上面は中心が高くエッジが低いラジアンがあり、第1のカンチレバー321と第2のカンチレバー322の運動過程がより便利で合理的になる。
【0065】
本開示では、位置規制孔325が円弧状であることにより、位置規制孔325は、第1のカンチレバー321と第2のカンチレバー322の回転軌跡に協動することができる。
【0066】
いくつかの実施例では、図1図8に示すように、クリーンアップ部品32は、回転接続部323の中心を自転中心とし、駆動機構31の作用で時計方向または反時計方向に回転する。
【0067】
なお、駆動機構31の作用で、クリーンアップ部品32は回転接続部323の中心を自転中心とし、クリーンアップ部品32はハウジング10で往復回転する。
【0068】
いくつかの実施例では、図1図8に示すように、クリーンアップ部品32の中心が位置する軸線がハウジング10の中心が位置する軸線と重なる。
【0069】
本開示では、クリーンアップ部品32はハウジング10に回動可能に設けられ、クリーンアップ部品32の軸線とハウジング10の軸線とは同じ直線上にある。
【0070】
本開示の別のいくつかの実施例では、ハウジング10は半球状に設けられることができ、クリーンアップ部品32は円弧状であり、クリーンアップ部品32は、ハウジング10の球状面に設けることができ、クリーンアップ部品32の軸線とハウジング10の軸線とは同じ直線上にある。これにより、クリーンアップ部品32の回転中で、クリーンアップ部品32とハウジング10との摩擦を効果的に低減し、クリーンアップ部品32とハウジング10との間の摩耗を低減し、クリーンアップ部品32とハウジング10の耐用年数を延長するのに有利である。
【0071】
本開示では、図1図4に示すように、ハウジング10はほぼ半球状であり、そのため、ハウジング10の底部に近いほど、ハウジング10の円周面積が大きくなる。導電性繊維ブラシ21はハウジング10の底部に設けられ、導電性繊維ブラシ21の数と位置をよりよく配置するのに有利であり、ハウジング10の利用効率を向上させる。
【0072】
本開示では、図1図4に示すように、導電性繊維ブラシ21は、ハウジング10の底部に設けられ、それに対応して、クリーンアップ部324は、クリーンアップ部品32の端部に設けられている。
【0073】
いくつかの実施例では、図1図4に示すように、ハウジング10の中心が位置する軸線と導電性繊維ブラシ21の先端との距離は第1の距離であり、ハウジング10の中心が位置する軸線とクリーンアップ部324との距離は第2の距離であり、第1の距離は第2の距離より大きい。
【0074】
具体的には、図1図4に示すように、ハウジング10の径方向に、導電性繊維ブラシ21の先端とハウジング10の軸線との距離はクリーンアップ部324とハウジング10の軸線との距離より大きい。
【0075】
本開示では、ハウジング10の径方向に、導電性繊維ブラシ21は、ハウジング10の軸線から次第に離れており、導電性繊維ブラシ21の先端とハウジング10の軸線との間に第1の距離を有する。
【0076】
本開示では、クリーンアップ部324はハウジング10の軸線を中心に回動自在となっており、これにより、クリーンアップ部324とハウジング10の軸線との相対距離は変化しない。
【0077】
本開示では、クリーンアップ部324とハウジング10の軸線との相対距離は、導電性繊維ブラシ21の先端とハウジング10の軸線との距離より小さい。すなわち、クリーンアップ部324の回転軌跡は、複数の導電性繊維ブラシ21の先端で囲まれた円週軌跡の内部に位置しており、これにより、クリーンアップ部324の回転中で、クリーンアップ部324は導電性繊維ブラシ21の先端とよりよく接触及び摩擦することができ、クリーンアップ部324のクリーンアップ効果の向上に有利である。
【0078】
いくつかの実施例では、マイナスイオンコンポーネント20は、導電性繊維ブラシ21に電気的に接続されたマイナスイオン回路基板(図示せず)をさらに含み、マイナスイオン回路基板は、ハウジング10の下面またはキャビティに固定される。
【0079】
具体的には、ハウジング10内にキャビティが設けられ、マイナスイオン回路基板はキャビティ内に設けられ、導電性繊維ブラシ21はマイナスイオン回路基板と電気的に接続され、これにより、ハウジング10はマイナスイオン回路基板を保護するために使用されることができる。同時に、ハウジング10はマイナスイオン回路基板に良好な動作環境を提供し、外部のほこりがマイナスイオン回路基板に付着することを防止し、マイナスイオン回路基板のセキュリティを向上させる。
【0080】
いくつかの実施例では、ハウジング10の周方向のエッジには下面から突出するリブ12が設けられ、リブ12にはブラシ貫通孔13またはブラシ溝部(図示せず)が設けられ、導電性繊維ブラシ21はブラシ貫通孔13またはブラシ溝部内を通過して設けられる。
【0081】
本開示では、図1図2及び図3に示すように、導電性繊維ブラシ21の少なくとも一部は、ハウジング10のキャビティ内に設けられている。導電性繊維ブラシ21の少なくとも一部はマイナスイオン回路基板に接続され、マイナスイオン回路基板は直流負高圧電流を導電性繊維ブラシ21に伝送することができる。
【0082】
本開示では、図1図2及び図3に示すように、導電性繊維ブラシ21の少なくとも他の部分は、ブラシ貫通孔13を通過してハウジング10を伸び出て、ハウジング10外部に位置する部分は、すなわち導電性繊維ブラシ21の先端である。
【0083】
本開示では、ブラシ貫通孔13の直径は、導電性繊維ブラシ21の直径よりわずかに大きい。これにより、クリーンアップ部品32上のクリーンアップ部324が導電性繊維ブラシ21の先端をクリーンアップする中で、ブラシ貫通孔13は導電性繊維ブラシ21の安定性の向上に有利であり、導電性繊維ブラシ21の左右揺れの幅を減少させる。
【0084】
いくつかの実施例では、図1図4に示すように、ブラシ貫通孔13またはブラシ溝部は複数である。導電性繊維ブラシ21の数はブラシ貫通孔13またはブラシ溝部と一致し、複数のブラシ貫通孔13または複数のブラシ溝部はハウジング10の周方向に沿って間隔を空けて配置され、複数の導電性繊維ブラシ21の配置位置は複数のブラシ貫通孔13または複数のブラシ溝部に対応する。
【0085】
本開示では、図1図4に示すように、ハウジング10には複数のブラシ貫通孔13が設けられることができ、複数のブラシ貫通孔13はハウジング10の周方向に沿って間隔を空けて配置され、各ブラシ貫通孔13内にはいずれも1つの導電性繊維ブラシ21を設けることができる。これにより、マイナスイオン発生装置100の作業効率の向上に有利である。
【0086】
本開示では、複数のブラシ貫通孔13は、ハウジング10の周方向に沿って間隔を空けて均一に配置することができる。同時に、複数のブラシ貫通孔13は複数組に分けることもでき、各組みには少なくとも2つのブラシ貫通孔13が含まれ、複数組のブラシ貫通孔13は、ハウジング10の周方向に沿って間隔を空けて均一に配置することができる。しかしながら、本開示はこれに限定されず、複数のブラシ貫通孔13は異なる間隔を空けて配置されてもよい。
【0087】
本開示では、垂直方向に、複数のブラシ貫通孔13は、さらに多層に分けることができ、これにより、ハウジング10のスペース利用率をさらに向上させ、より多くの導電性繊維ブラシ21の配置に有利であり、マイナスイオン発生装置100の作業効率をさらに向上させる。
【0088】
いくつかの実施例では、駆動機構31は、回転軸312を有するモータ311を含む。ハウジング10の中心位置には第1のモータ貫通孔14があり、クリーンアップ部品32の中心位置には第2のモータ貫通孔326が設けられている。モータ311はハウジング10に固定され、回転軸312は第1のモータ貫通孔14と第2のモータ貫通孔326を順次通過するように設けられてクリーンアップ部品32と固定に接続されて、クリーンアップ部品32が同期回転するように動かす。
【0089】
本開示では、駆動機構31は、互いに接続されたモータ311と回転軸312とをさらに含み、モータ311は、ハウジング10のキャビティ内に設けられ、回転軸312は、ハウジング10を通過するように設けられ、回転軸の軸線がハウジング10の軸線と重なり、クリーンアップ部品32は回転軸312に套設されて回転軸312とともに回転する。
【0090】
具体的には、ハウジング10の中心位置には第1のモータ貫通孔14があり、クリーンアップ部品32の中心位置には第2のモータ貫通孔326が設けられている。回転軸312は第1のモータ貫通孔14と第2のモータ貫通孔326を順次通過するように設けられてクリーンアップ部品32と固定に接続され、クリーンアップ部品32が同期回転するように動かす。
【0091】
本開示では、図3に示すように、モータ311はハウジング10内に設けられ、これにより、ハウジング10はモータ311を保護して固定するために使用することができ、モータ311の安定性の向上に有利である。
【0092】
本開示では、図3に示すように、回動軸312の下端はモータ311に接続され、モータ311は回転軸312が回動自在となるように駆動することができる。クリーンアップ部品32は回転軸312に設けられ、これにより、回転軸312は、クリーンアップ部324が導電性繊維ブラシ21の先端をクリーンアップするように、クリーンアップ部品32がハウジング10を中心に回転するように動かすことができる。
【0093】
なお、本開示では、ハウジング10の軸線、回動軸312の軸線とクリーンアップ部品32の軸線とが同じ直線にある。
【0094】
いくつかの実施例では、クリーンアップ部品32は導電性繊維ブラシ21に対応する位置に貫通孔327または切れ目が設けられている。
【0095】
いくつかの実施例では、貫通孔327の寸法は、導電性繊維ブラシ21の外径寸法より大きい。
【0096】
本開示では、クリーンアップ部324には貫通孔327が設けられ、水平方向に、貫通孔327と導電性繊維ブラシ21の先端とは同じ水平面に位置する。
【0097】
貫通孔327の寸法は、導電性繊維ブラシ21の外径寸法より大きく、これにより、導電性繊維ブラシ21の先端が貫通孔327と接触した後、導電性繊維ブラシ21の先端が貫通孔327内に入り込むことができ、貫通孔327は、導電性繊維ブラシ21の外周面と十分に接触することができ、貫通孔327が導電性繊維ブラシ21の表面上の付着物をよりよくクリーンアップするのに有利である。
【0098】
本開示の別の実施例では、クリーンアップ部324には切れ目(図示せず)が設けられ、切れ目はクリーンアップ部品32の上表面と下面を通過し、切れ目の開口は回転中心から離れた一端に向かっている。
【0099】
なお、一般に、切れ目の面積は貫通孔327の面積であり、これにより、導電性繊維ブラシ21の先端は、より早く切れ目に入り込むことができ、クリーンアップ部324のクリーンアップ効率とクリーンアップ品質の向上に有利である。
【0100】
いくつかの実施例では、図1図4に示すように、貫通孔327は複数であり、複数の貫通孔327はクリーンアップ部324に並列に設けられている。
【0101】
本開示では、図1図4に示すように、クリーンアップ部324に複数の並列する貫通孔327を設けることができ、これにより、複数の貫通孔327は、導電性繊維ブラシ21を順次クリーンアップすることができ、クリーンアップ部324のクリーンアップ効率とクリーンアップ効果を効果的に向上させる。
【0102】
図9は、例示的な一実施例に係る空気清浄機の立体図である。
【0103】
図9に示すように、本開示の実施例の第2の態様によれば、本開示のいずれかの実施例に記載のマイナスイオン発生装置100が含まれる空気清浄機200を提供する。
【0104】
いくつかの実施例では、マイナスイオン発生装置100は、ねじまたはスナップの接続方式で空気清浄機200内に固定することができる。
【0105】
本開示では、図4図9に示すように、マイナスイオン発生装置100のハウジング10にはホルダーを設けることができる。ホルダーはハウジング10の下方に設けられ、クリーンアップ部品32の両端はホルダーの両側に設けられ、クリーンアップ部品32に位置規制孔325を設け、ハウジング10上に位置規制柱11を設けることにより、クリーンアップ部品32の回転範囲を効果的に規制し、クリーンアップ部品32が回転中にホルダーに衝突しないようにする。
【0106】
本開示では、図9に示すように、ホルダーには複数の接続孔を設けることができ、マイナスイオン発生装置100はホルダーを介して空気清浄機200内に固定することができ、ホルダーはマイナスイオン発生装置100の脱着の中での利便性の向上に有利である。
【0107】
別の実施例では、マイナスイオン発生装置100は、ハウジング10を介して空気清浄機200内に直接接続することもできる。
【0108】
いくつかの実施例では、空気清浄機200内にはファン204が設けられ、ファン204は空気清浄機200内に風道を形成するように回転し、マイナスイオン発生装置100は風道内または風道の外側に設けられる。
【0109】
本開示では、図9に示すように、空気清浄機200内には第1のフイルター201、第2のフイルター202、第3のフイルター203及びファン204が設けられる。
【0110】
空気清浄機200の底部には吸風口205が設けられ、空気清浄機200の頂部には排気口206が設けられている。
【0111】
第1のフイルター201は高性能フイルターであり、第2のフイルター202は中性能フイルターであり、第3のフイルター203はプレフィルターである。
【0112】
ファン204の回転によって風圧を生成し、ファン204の吸風側または排気側には、1のフイルター201、第2のフイルター202及び第3のフイルター203などの異なる浄化効率のフイルターが設けられる。
【0113】
なお、本開示では、第1のフイルター201、第2のフイルター202、および第3のフイルター203の配置位置と数は、実際の必要に応じて調整可能であり、第1のフイルター201、第2のフイルター202、及び第3のフイルター203の配置種類も、実際の必要に応じて調整可能である。
【0114】
本開示では、図9に示すように、排気口206と吸風口205は一般に穴付きの構成部材またはグリルで構成され、吸風口205は、一般に空気清浄機200の底部または前後左右の4つの側面に配置され、吸風口205の配置位置と大きさは必要に応じて調整可能である。
【0115】
マイナスイオン発生装置100は一般にファン204の回転で構成される風路に配置され、マイナスイオン発生装置100の配置位置については、ファン204の前後に設けられることができ、マイナスイオン発生装置100はファン204とフイルターとの間、またはフイルターとフイルターとの間に配置されてもよい。
【0116】
本開示では、マイナスイオン発生装置100は、吸風口205とフイルターとの間、排気口206とフイルターとの間、吸風口204とファン204との間、または排気口206とファン204との間に配置されてもよい。
【0117】
別の実施例では、マイナスイオン発生装置100は、風路以外の側面に配置されてもよい。
【0118】
本開示では、図9に示すように、マイナスイオン発生装置100は、ホルダーを介して空気清浄機200内の他の機器と接続され、マイナスイオン発生装置100は、一般に、ねじ、スナップなどの接続方式で空気清浄機200内に固定される。
【0119】
別の実施例では、マイナスイオン発生装置100は、マイナスイオン発生装置100が空気清浄機200内の他の機器に接続されるように、リンク用のスナップまたはネジ穴を直接設けることもできる。
【0120】
なお、本開示における「複数」は2つ以上を意味し、他の助数詞はこれと類似している。「及び/又は」は、関連対象の関連関係を説明し、3つの関係が存在可能であると表す。例えば、A及び/又はBという記載は、Aが単独で存在する、AとBが同時に存在する、Bが単独で存在するという3つの状況を表すことができる。「/」という文字は、通常、前後の関連対象が「又は」という関係であることを表す。単数形の「一」、「前記」及び「当該」も、文脈では他の意味を明確に示さない限り、複数形を含むことも意図している。
【0121】
さらに、「第1」、「第2」などの用語は様々な情報を説明するが、これらの情報は、これらの用語に限定されてはいけないことを理解することができる。これらの用語は、単に同じタイプの情報同士を区別するために使用され、特定の順序や重要さを表すものではない。実際には、「第1」「第2」などの表現は完全に交換して使うことができる。例えば、本開示の範囲から逸脱しない限り、第1情報は第2情報と呼ぶことができ、同様に、第2情報は第1情報と呼ぶこともできる。
【0122】
さらに、「中心」、「縦」、「横」、「前」、「後」、「上」、「下」、「左」、「右」、「鉛直」「水平」、「頂」、「底」、「内」、「外」などの用語が示す方位または位置関係は、図面に基づいて示される方位または位置関係であり、本発明の説明および説明の簡略化を容易にするためだけで、指す装置または要素が必ず特定の方位を有し、特定の方位で構成されないとは限らないと指示または暗示するものでないと理解することができる。
【0123】
さらに、特に説明がない限り、「接続」には、2つの間に他の部材が存在しない直接接続と、2つの間に他の要素が存在する間接接続が含まれることを理解することができる。
【0124】
さらに、本開示の実施例では、図面において特定の順序で動作を説明しているが、これらの動作が、示された特定の順序またはシリアル順序で実行され、または、所望の結果を得るためにすべての動作が実行されることを求めていると理解されたくない。特定の環境では、マルチタスクと並列処理が有利である可能性がある。
【0125】
当業者は、明細書を検討し、かつ、明細書で開示された発明を実践した後、本開示の他の実施案を容易に想到し得る。本開示は、本開示の任意の変形、用途または適応的変化をカバーすることを意図し、これらの変形、用途または適応的変化は、本開示の一般原理に従い、本開示で開示されていない本技術分野における技術常識または慣用されている技術手段を含む。明細書および実施例は、単なる例示と見なされ、本開示の真の範囲および精神は、以下の特許請求の範囲によって指摘される。
【0126】
なお、本開示は、上記に記載され、図面に示されている厳密な構造に限定されず、その範囲から逸脱しない限り、様々な修正や変更を行うことができる。本開示の範囲は、添付の特許請求の範囲のみによって限定される。
【符号の説明】
【0127】
100 マイナスイオン発生装置
10 ハウジング
11 位置規制柱
12 リブ
13 ブラシ貫通孔
14 第1のモータ貫通孔
20 マイナスイオンコンポーネント
21 導電性繊維ブラシ
30 クリーンアップコンポーネント
31 駆動機構
311 モータ
312 回転軸
32 クリーンアップ部品
321 第1のカンチレバー
322 第2のカンチレバー
323 回転接続部
324 クリーンアップ部
325 位置規制孔
326 第2のモータ貫通孔
327 貫通孔
200 空気清浄機
201 第1のフイルター
202 第2のフイルター
203 第3のフイルター
204 ファン
205 吸風口
206 排気口
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9