(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023161593
(43)【公開日】2023-11-08
(54)【発明の名称】管理サーバ
(51)【国際特許分類】
F24F 11/46 20180101AFI20231031BHJP
F24F 11/52 20180101ALI20231031BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20231031BHJP
F24F 140/60 20180101ALN20231031BHJP
【FI】
F24F11/46
F24F11/52
G06Q50/10
F24F140:60
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022071992
(22)【出願日】2022-04-26
(71)【出願人】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100147304
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 知哉
(74)【代理人】
【識別番号】100148493
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 浩二
(72)【発明者】
【氏名】西山 誠悟
【テーマコード(参考)】
3L260
5L049
【Fターム(参考)】
3L260BA42
3L260BA64
3L260CB67
3L260CB70
3L260FC33
3L260GA02
3L260GA05
3L260GA17
3L260GA18
3L260GA22
3L260JA18
3L260JA23
5L049AA22
(57)【要約】
【課題】ユーザの省エネ行動を促進させることができる管理サーバを提供する。
【解決手段】管理サーバは、空気調和機を利用するユーザとして登録された登録ユーザのユーザ情報を記憶する記憶部と、空気調和機の運転中において、現在の運転よりもエネルギー消費を低減させた省エネ運転を実施するための省エネ行動があるか否か判定する省エネ行動判定部と、省エネ行動判定部が、省エネ行動があると判定した場合、省エネ行動がある旨を示す報知情報を出力する出力部と、空気調和機の運転状態に基づき、省エネ行動が実行されたか否か判定する実行判定部と、実行判定部が、省エネ行動が実行されたと判定した場合、登録ユーザのうち省エネ行動を実行した実行ユーザを特定し、実行ユーザに対して特典を付与する付与部と、を備える。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
空気調和機と通信可能に接続された管理サーバであって、
前記空気調和機を利用するユーザとして登録された登録ユーザのユーザ情報を記憶する記憶部と、
前記空気調和機の運転中において、現在の運転よりもエネルギー消費を低減させた省エネ運転を実施するための省エネ行動があるか否か判定する省エネ行動判定部と、
前記省エネ行動判定部が、前記省エネ行動があると判定した場合、前記省エネ行動がある旨を示す報知情報を出力する出力部と、
前記空気調和機の運転状態に基づき、前記省エネ行動が実行されたか否か判定する実行判定部と、
前記実行判定部が、前記省エネ行動が実行されたと判定した場合、前記登録ユーザのうち前記省エネ行動を実行した実行ユーザを特定し、前記実行ユーザに対して特典を付与する付与部と、を備える管理サーバ。
【請求項2】
前記空気調和機の運転中において、前記出力部による前記報知情報の出力が無い期間が所定時間経過した場合、前記付与部は全ての前記登録ユーザに対して特典を付与する、請求項1に記載の管理サーバ。
【請求項3】
前記実行判定部が、前記省エネ行動が実行されたと判定した場合、前記出力部は前記省エネ行動が実行されたことを示す省エネ行動実行情報を、前記実行ユーザを除く前記登録ユーザに対して出力する、請求項1または2に記載の管理サーバ。
【請求項4】
前記ユーザ情報は、前記登録ユーザそれぞれに付与された前記特典の履歴を示す特典情報を含んでおり、
前記ユーザ情報に含まれる前記特典情報に基づき、前記登録ユーザの評価を示す評価情報を生成する生成部を備え、
前記出力部は、前記生成部によって生成された前記評価情報を、前記登録ユーザに対して出力する請求項1または2に記載の管理サーバ。
【請求項5】
前記生成部は、前記評価情報として、前記ユーザ情報に含まれる前記特典情報に基づき、全ての前記登録ユーザの評価を順位付けして示したランキング情報を生成しており、
前記出力部は、前記生成部により生成された前記ランキング情報を、全ての前記登録ユーザに対して出力する請求項4に記載の管理サーバ。
【請求項6】
前記生成部は、前記評価情報として、前記ユーザ情報に含まれる前記特典情報に基づき、前記登録ユーザそれぞれの評価を示した個人評価情報を生成しており、
前記出力部は、前記生成部により生成された前記登録ユーザそれぞれの個人評価情報を、前記登録ユーザそれぞれに対して出力する請求項4に記載の管理サーバ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、管理サーバに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ユーザが簡単に省エネ運転をすることができる空気調和機が開示されている。特許文献1に開示された空気調和機は、リモコンからの要求に応じて、このリモコンに省エネ運転の運転表示内容を示す情報信号を送信する。この構成により、ユーザはリモコンで表示した運転表示内容に従って省エネ運転をすることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示された空気調和機では、ユーザは省エネ運転に関する具体的な操作方法について把握することができるが、ユーザの省エネ運転を含む省エネ行動を促進させることはできない。
【0005】
本開示の目的は、ユーザの省エネ行動を促進させることができる管理サーバを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様に係る管理サーバは、空気調和機と通信可能に接続された管理サーバであって、前記空気調和機を利用するユーザとして登録された登録ユーザのユーザ情報を記憶する記憶部と、前記空気調和機の運転中において、現在の運転よりもエネルギー消費を低減させた省エネ運転を実施するための省エネ行動があるか否か判定する省エネ行動判定部と、前記省エネ行動判定部が、前記省エネ行動があると判定した場合、前記省エネ行動がある旨を示す報知情報を出力する出力部と、前記空気調和機の運転状態に基づき、前記省エネ行動が実行されたか否か判定する実行判定部と、前記実行判定部が、前記省エネ行動が実行されたと判定した場合、前記登録ユーザのうち前記省エネ行動を実行した実行ユーザを特定し、前記実行ユーザに対して特典を付与する付与部と、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】本開示の実施形態に係る省エネ行動促進システムの要部構成を示すブロック図である。
【
図2】本開示の実施形態に係る省エネ行動促進システムが備えるユーザ端末の一例を示す図である。
【
図3】
図1に示す省エネ行動促進システムが含む管理サーバの要部構成の一例を示すブロック図である。
【
図4】本開示の実施形態に係る管理サーバの記憶部に記憶される機器情報の一例を示す図である。
【
図5】本開示の実施形態に係る管理サーバの記憶部に記憶された、空気調和機に関するユーザ情報の一例を示す図である。
【
図6】本開示の実施形態に係る省エネ行動促進システムで実施される特典付与処理の一例を示すフローチャートである。
【
図7】本開示の実施形態に係る省エネ行動促進システムが備えるユーザ端末における表示の一例を示す図である。
【
図8】本開示の実施形態に係る省エネ行動促進システムが備えるユーザ端末における表示の一例を示す図である。
【
図9】本開示の実施形態に係るユーザ端末において表示された評価情報の一例を示す図である。
【
図10】本開示の実施形態に係るユーザ端末において表示された評価情報の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本開示の実施形態及び変形例を、図面を参照しながら説明する。なお、以下ではすべての図を通じて同一または相当する要素には同一の参照符号を付して、その重複する説明を省略する。また、以下に説明する実施形態及び変形例は、本開示の一例に過ぎず、本開示は、実施形態及び変形例に限定されない。この実施形態及び変形例以外であっても、本開示の技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
【0009】
(省エネ行動促進システム)
図1を参照して、本開示の実施形態に係る省エネ行動促進システム100について説明する。
図1は本開示の実施形態に係る省エネ行動促進システム100の要部構成を示すブロック図である。
【0010】
実施形態に係る省エネ行動促進システム100は、空気調和機1を利用するユーザの省エネ行動を促進させるシステムである。ここで省エネとは、空気調和機1の消費エネルギーを、通常の運転時に空気調和機1で消費されるエネルギーよりも抑制させることを意味する。空気調和機1において省エネを実現するためにユーザが実行可能な省エネ行動としては、例えば、ユーザが空気調和機1の運転に関する設定変更を行ったり、空気調和機1の運転効率を低減させる要因を取り除いたりすることが挙げられる。
【0011】
具体的には、空気調和機1の運転に関する設定変更とは、例えば、空気調和機1の設定温度の変更などが挙げられる。また、空気調和機1の運転効率を低減させる要因を取り除
く行動とは、例えば、空気調和機1の室外機周りにある障害物の除去、またはエアフィルタの清掃などが挙げられる。
【0012】
省エネ行動促進システム100は、
図1に示すように、空気調和機1、管理サーバ2、およびユーザ端末3a,3b,3cを備える。そして、管理サーバ2は、空気調和機1およびユーザ端末3a,3b,3cそれぞれと通信可能に接続されている。なお、ユーザ端末3a,3b,3cを特に区別して説明する必要がない場合は単にユーザ端末3と称する。また、ユーザ端末3a,3b,3cそれぞれのユーザをユーザA,B,Cとし、特に区別して説明する必要がない場合は単にユーザと称する。
【0013】
また、本実施形態では、説明の便宜上、管理サーバ2と接続されるユーザ端末3として、ユーザ端末3a,3b,3cを例に挙げて説明する。しかしながら管理サーバ2と接続されるユーザ端末3は、ユーザ端末3a,3b,3cに限定されるものではなく、さらに多くのユーザ端末3が管理サーバ2と接続される構成であってもよい。
【0014】
空気調和機1は、例えば、室内の空気の温度および湿度を調整する空調設備である。空気調和機1は、例えば、圧縮機および凝縮器が一体となった室外機と、蒸発器が内蔵された室内機とからなるユニット形態とすることができる。
【0015】
また、空気調和機1は、現在の運転状況に関する情報、および空気調和機1の使用履歴に関する情報などを含む運転状態情報42を収集することができるように構成されている。なお、運転状況に関する情報とは、例えば、冷房運転、暖房運転、除湿運転、および送風運転など空気調和機1の運転動作モードに関する情報、空気調和機1において設定されている温度、湿度、風向、および風速等に関する情報、あるいは空気調和機1の動作温度に関する情報などを含む。また使用履歴に関する情報とは、例えば、空気調和機1の任意のタイミングから現時点までの稼働時間、消費電力量、または冷暖房等の操作履歴に関する情報を含む。
【0016】
空気調和機1は、上記した運転状態情報42を収集すると、収集した運転状態情報42を逐次、管理サーバ2に送信する。
【0017】
管理サーバ2は、空気調和機1と通信可能に接続され、空気調和機1を管理する装置である。
図1では、説明の便宜上、管理サーバ2の管理対象となる機器として1台の空気調和機1が示されている。しかしながら、管理サーバ2が管理する機器は、1台の空気調和機1に限定されるものではなく複数台の空気調和機であってもよい。あるいは、管理サーバ2の管理対象となる機器は、空気調和機1以外の別の機器を含んでいてもよい。管理サーバ2の構成に関する詳細な説明は後述する。
【0018】
ユーザ端末3は、通信回線またはネットワークを介して管理サーバ2と通信可能となっており、例えば、パーソナルコンピュータ、タブレット、携帯電話、またはスマートフォン等が挙げられる。本明細書ではユーザ端末3として
図2に示すスマートフォンを例に挙げて説明する。
図2は、本開示の実施形態に係る省エネ行動促進システム100が備えるユーザ端末3の一例を示す図である。
【0019】
ユーザ端末3は、
図2に示すように、表示入力部11および操作ボタン12を有する。表示入力部11は、情報を表示したり、ユーザからの操作指示を入力したりする、いわゆるタッチパネルである。
【0020】
ユーザ端末3は、管理サーバ2から省エネ行動に関する情報を受信すると、受信した情報を表示入力部11に表示させる。なお、省エネ行動に関する情報とは、省エネ行動の実現方法をユーザに案内するための情報、ならびにユーザによる省エネ行動の実行結果に関する情報などを含む。
【0021】
また、ユーザ端末3は、表示入力部11および操作ボタン12を介してユーザから空気調和機1の運転動作を制御する制御指示の入力を受け付けると、この制御指示の情報を含む制御信号を管理サーバ2に送信する。管理サーバ2はユーザ端末3から制御信号を受信すると、ユーザ端末3に対応づけられている空気調和機1にこの受信した制御信号を送信する。このように、ユーザ端末3は、管理サーバ2を介して空気調和機1の運転動作を制御することができるように構成されている。
【0022】
(管理サーバ)
図3から
図5を参照して管理サーバ2の構成について説明する。
図3は、
図1に示す省エネ行動促進システム100が含む管理サーバ2の要部構成の一例を示すブロック図である。
図4は、本開示の実施形態に係る管理サーバ2の記憶部22に記憶される機器情報41の一例を示す図である。
図5は、本開示の実施形態に係る管理サーバ2の記憶部22に記憶された、空気調和機1に関するユーザ情報44の一例を示す図である。
【0023】
管理サーバ2は、空気調和機1の運転中において、ユーザによって省エネ行動が実行されたか否か判定するように構成されている。また、管理サーバ2は、ユーザによって省エネ行動が実行された場合にユーザに対して特典を付与する。
【0024】
より具体的には、
図3に示すように、管理サーバ2は、制御部21および記憶部22を備える。
【0025】
記憶部22は、読み書き可能な記憶媒体であり、例えば、ハードディスク、あるいはフラッシュメモリなどの半導体メモリによって実現できる。記憶部22には、上記した運転状態情報42に加えて、機器情報41、環境情報43、ユーザ情報44、および評価情報45が記憶されている。
【0026】
機器情報41は、管理サーバ2を介して通信可能に接続することができる、ユーザ端末3と機器との対応関係を示す情報である。なお、機器は、ユーザ端末3により管理サーバ2を介して操作可能な機器であり、空気調和機1を含む。
図4に示すように、機器情報41は、ユーザ端末3のユーザ端末IDと、機器の機器IDとが対応付けられて管理されている。
【0027】
例えば、
図4においてユーザ端末ID「1234」がユーザ端末3aに割り当てられたIDであり、ユーザ端末ID「1235」がユーザ端末3bに割り当てられたIDであり、ユーザ端末ID「1236」がユーザ端末3cに割り当てられたIDであるとし、機器ID「9876」が空気調和機1に割り当てられたIDであり、機器ID「9875」が図示しない空気清浄機に割り当てられたIDであり、機器ID「9874」が図示しないテレビに割り当てられたIDであるとする。
【0028】
この場合、
図4に示す機器情報41を参照するとユーザ端末3aは、空気調和機1および空気清浄機それぞれと通信可能に接続されることが分かる。つまり、ユーザ端末3aは、空気調和機1および空気清浄機それぞれが操作可能となるように設定されている。一方、ユーザ端末3bは、空気調和機1と通信可能に接続され、ユーザ端末3cは空気調和機1およびテレビと通信可能に接続されることが分かる。つまり、ユーザ端末3bは空気調和機1が操作可能となるように設定され、ユーザ端末3cは空気調和機1およびテレビそれぞれが操作可能となるように設定されている。
【0029】
管理サーバ2は、機器情報41を参照することで通信可能に接続されるユーザ端末3と機器との組み合わせを把握することができる。
【0030】
環境情報43は、空気調和機1または不図示の外部サーバなどを介して取得された、空気調和機1の周囲の環境に関する情報である。具体的には、環境情報43は、空気調和機1の室内機が設置されている室内の温度および湿度、空気調和機1の室外機が設置されている屋外の温度および湿度、空気調和機1が設置されている地点の天気および天気の変化予測に関する情報などが含まれる。
【0031】
ユーザ情報44は、空気調和機1を利用するユーザとして登録されたユーザに関する情報である。これ以降、空気調和機1を利用するユーザとして登録されたユーザを登録ユーザと称する場合がある。
【0032】
ユーザ情報44は、登録ユーザのユーザ端末3のIDと、登録ユーザそれぞれに付与された特典の履歴である特典情報とを含む。登録ユーザとは、空気調和機1を利用するユーザとして登録されたユーザである。例えば、省エネ行動促進システム100では、空気調和機1の購入後に空気調和機1を利用するユーザそれぞれが、ユーザ端末3を操作して管理サーバ2にアクセスし、登録情報を送信することで登録を行うことができるように構成されている。また、特典は、運転中の空気調和機1において省エネ行動を実行したユーザに付与されるものである。ユーザに付与される特典の一例として、他の商品購入時の割引などに利用できるポイント、サービス券などが挙げられる。本実施形態では、ユーザに付与される特典としてポイントを例に挙げて説明する。
【0033】
具体的には、ユーザ情報44は、
図5に示すように、登録ユーザのユーザ端末3a~3cそれぞれのユーザ端末IDと、登録ユーザそれぞれに付与されたポイントに関する情報とが対応付けられている。ユーザ情報44に含まれるポイントに関する情報とは、例えば、所定期間において各登録ユーザが獲得したポイントの累計数が挙げられる。
【0034】
制御部21は、管理サーバ2が備える各部の各種制御を行う演算処理装置であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)などによって実現できる。制御部21は、省エネ行動促進システム100に係る機能ブロックとして、運転状態情報取得部31、環境情報取得部32、省エネ行動判定部33、出力部34、実行判定部35、付与部36、および生成部37を含む。制御部21が含む各機能ブロックは、例えば、制御部21がCPUの場合、CPUが記憶部22から不図示のプログラムを読み出し実行することで実現できる。
【0035】
運転状態情報取得部31は、空気調和機1から運転状態情報42を逐次、取得する。運転状態情報取得部31は、取得した運転状態情報42を記憶部22に記憶させる。
【0036】
環境情報取得部32は、空気調和機1、または外部サーバなどを介して、空気調和機1が設置された周囲の環境情報43を逐次、取得する。環境情報取得部32は、取得した環境情報43を記憶部22に記憶させる。
【0037】
省エネ行動判定部33は、空気調和機1の運転中において、省エネ運転を実施するための省エネ行動があるか否か判定する。すなわち、省エネ行動判定部33は、空気調和機1の運転中に運転状態情報取得部31により取得された運転状態情報42に基づき、あるいは空気調和機1の運転中に運転状態情報取得部31により取得された運転状態情報42と、環境情報取得部32により取得された環境情報43とに基づき、省エネ行動があるか否か判定する。省エネ行動判定部33による省エネ行動があるか否かの判定は、例えば、以下のようにして行うことができる。
【0038】
省エネ行動判定部33は、運転状態情報42から、前回のフィルタ清掃後からの空気調和機1の稼働時間を求める。ここで、省エネ行動判定部33によって求めた稼働時間が所定時間を超えている場合、フィルタに塵埃が付着し、冷却効率が低下していると推定することができる。そこで、省エネ行動判定部33は、前回行ったフィルタ清掃後からの空気調和機1の稼働時間が所定時間を超えた場合、省エネ行動としてフィルタ清掃があると判定する。
【0039】
また、省エネ行動判定部33は、運転状態情報42として取得した空気調和機1の現在の運転状況と、環境情報43として取得した外気温の温度変化とから空気調和機1における設定温度の変更が可能か否か判定する。例えば、省エネ行動判定部33は、空気調和機1が冷房運転を行っている最中に、外気温が冷房運転開始時よりも所定温度低下したとき、設定温度を上げるように変更させるという省エネ行動があると判定する。
【0040】
また、省エネ行動判定部33は、運転状態情報42として室外機に設けた不図示のセンサで検出した温度と、外部サーバから取得した空気調和機1が設置されている地点の温度、もしくは室外機の周辺に設けた不図示の温度センサから取得した温度との関係から、室外機の排気口周りに排気効率を妨げるような障害物が存在するか否か判定する。つまり、省エネ行動判定部33は、室外機の周辺温度よりも室外機の温度が、所定温度以上高くなる場合、排気効率を妨げている障害物が存在すると判定する。そしてこの場合、省エネ行動判定部33は、室外機の排気口付近において障害物を取り除くという省エネ行動があると判定する。
【0041】
出力部34は、登録ユーザに対して各種情報を出力する。より具体的には、出力部34は、登録ユーザのユーザ端末3それぞれに対して各種情報を送信し、ユーザ端末3それぞれにおいて各種情報を出力させるように指示する。例えば、省エネ行動判定部33によって省エネ行動が有ると判定された場合、出力部34は、省エネ行動がある旨を示す第1報知情報を登録ユーザのユーザ端末3それぞれに送信するとともに、ユーザ端末3において、送信した第1報知情報を出力させるように指示する。
【0042】
また、出力部34は、第1報知情報の送信後、登録ユーザによる省エネ行動が実行されず、空気調和機1の運転時間が所定時間経過した場合、具体的な省エネ行動についてのヒントを示す第2報知情報をユーザ端末3に送信するとともに、ユーザ端末3において、送信した第2報知情報を出力させるように指示する。
【0043】
つまり、出力部34によって第1報知情報だけをユーザ端末3に送信した場合、登録ユーザは省エネ行動として具体的にどのような行動を実行すればよいのか判断できず省エネ行動を実行することができない場合がある。このため、出力部34は、第2報知情報をユーザ端末3にさらに送信することで登録ユーザに対して省エネ行動のヒントを提示することができる。
【0044】
実行判定部35は、登録ユーザによって省エネ行動が実行されたか否か判定する。具体的には、実行判定部35は、出力部34による第1報知情報の送信後または第2報知情報の送信後における空気調和機1の運転状態に基づき、登録ユーザによって省エネ行動が実行されたか否か判定する。
【0045】
例えば、省エネ行動として登録ユーザが空気調和機1の設定温度を変更させる場合、実行判定部35は、運転状態情報42に基づき第1報知情報または第2報知情報の送信後において設定温度が変更されたか確認する。ここで、実行判定部35は設定温度の変更を確認した場合、登録ユーザのうちのいずれかのユーザによって省エネ行動が実行されたと判定する。なお、登録ユーザのうち、省エネ行動を実行したユーザを実行ユーザと称する。
【0046】
付与部36は、実行ユーザに特典を付与する。すなわち、実行判定部35が登録ユーザによって省エネ行動が実行されたと判定した場合、付与部36は、登録ユーザのうち省エネ行動を実行した実行ユーザを特定し、この実行ユーザが所有するユーザ端末3に対してポイントを付与する。そして、付与部36は、記憶部22に記憶されたユーザ情報44において、実行ユーザのユーザ端末3のユーザ端末IDに対応づけられている特典情報のポイントを加算する。
【0047】
生成部37は、記憶部22に記憶されたユーザ情報44を参照して、ユーザ情報44に含まれている特典情報に基づき、登録ユーザの評価を示す評価情報45を生成する。生成部37によって生成される評価情報45は、例えば、登録ユーザそれぞれの評価を示す個人評価情報、あるいは、全ての登録ユーザの評価を順位付けして示したランキング情報が挙げられる。
【0048】
個人評価情報は、登録ユーザそれぞれが所定期間内に付与されたポイントの累計を示す情報とすることができる。また、ランキング情報は、登録ユーザ全体において、各登録ユーザが所定期間内に付与されたポイントの累計に基づき順位付けした情報とすることができる。
【0049】
(特典付与処理)
次に、
図6から
図8を参照して上記した構成を有する省エネ行動促進システム100における特典付与処理の一例について説明する。
図6は本開示の実施形態に係る省エネ行動促進システム100で実施される特典付与処理の一例を示すフローチャートである。
図7および
図8は、本開示の実施形態に係る省エネ行動促進システム100が備えるユーザ端末3における表示の一例を示す図である。
【0050】
まずステップS1では、管理サーバ2は、運転中の空気調和機1において省エネ行動があるか否か判定する。すなわち、管理サーバ2では、運転状態情報取得部31が、空気調和機1から運転状態情報42を逐次、取得している。また、環境情報取得部32は、空気調和機1または外部サーバ等から空気調和機1が設置された周囲の環境情報43を逐次、取得している。そして、管理サーバ2では、省エネ行動判定部33は、運転状態情報42に基づき、あるいは運転状態情報42および環境情報43に基づき、空気調和機1に関する省エネ行動があるか否か判定する。
【0051】
ここで省エネ行動判定部33により省エネ行動があると判定された場合、すなわち、ステップS1において「Yes」となる場合、ステップS2に進む。そして、ステップS2において、出力部34が、省エネ行動がある旨を示す第1報知情報を、全ての登録ユーザのユーザ端末3それぞれに送信する。
【0052】
ユーザ端末3は、第1報知情報を受信すると、例えば
図7に示すように、表示入力部11において第1報知情報の内容を示す文字を表示する。すなわち、ユーザ端末3の表示入力部11では、空気調和機1の現在の運転モードと、設定されている温度および湿度の情報が表示されている。そして、表示入力部11では、温度および湿度の情報の表示の下方に省エネ行動がある旨を示す文字が表示される。
【0053】
なお、ユーザ端末3における第1報知情報の出力態様は、
図7に示すような文字表示に限定されるものではなく、例えば、ユーザ端末3に設けられたランプなどを点灯させる態様であってもよいし、ユーザ端末3に設けられたスピーカから音声により通知する態様であってもよい。
【0054】
次にステップS3において、実行判定部35が、第1報知情報の送信後に登録ユーザにより省エネ行動が実行されたか否か判定する。すなわち、実行判定部35は、出力部34による第1報知情報の送信後における空気調和機1の運転状態情報に基づき、登録ユーザによって省エネ行動が実行されたか否か判定する。
【0055】
実行判定部35が、省エネ行動が実行されたと判定した場合、すなわちステップS3において「Yes」となる場合、続くステップS4で、付与部36は、省エネ行動に応じたポイントを、実行ユーザに付与する。そして、付与部36はユーザ情報44において、実行ユーザのユーザ端末3に対応づけられて記憶されている特典情報に、新たに付与されたポイントを加えて更新する。
【0056】
ここで付与されるポイントは、ユーザ端末3で受信した第1報知情報に基づき、登録ユーザが省エネ行動を実行したことに対して与えられるものである。
【0057】
一方、ステップS1において「No」となる場合、すなわち省エネ行動判定部33により省エネ行動が無いと判定された場合、ステップS5において、出力部34は、空気調和機1の運転中において、ユーザ端末3への第1報知情報の送信がない期間が、所定時間経過したか否か判定する。
【0058】
すなわち、空気調和機1の動作開始時または前回、第1報知情報が送信されたタイミングを起点として、不図示の計時部が時間を計測する。そして、計時部が所定時間の経過を計測するまでの間に、出力部34が第1報知情報の送信が無かったか判定する。なお、この所定時間は、半日としてもよいし、数時間としてもよく任意である。
【0059】
ところで、ステップS1で、運転中の空気調和機1において省エネ行動がないと判定される場合とは、登録ユーザがすでに空気調和機1を省エネ運転で動作させている場合であると考えられる。
【0060】
そこで、出力部34が空気調和機1の運転中において第1報知情報の送信の有無を判定し、第1報知情報の送信がないと判定している期間が所定時間経過するまでの間、すなわちステップS5において「No」と判定している間は、ステップS1に戻って省エネ行動の有無の判定処理を繰り返す。
【0061】
一方、出力部34が第1報知情報の送信がないと判定している期間が所定時間経過した場合、すなわち、ステップS5において「Yes」となる場合、ステップS4に進み、付与部36は、省エネ行動に応じたポイントを、全ての登録ユーザに付与する。そして、付与部36は、ユーザ情報44において、全ての登録ユーザのユーザ端末3それぞれに対応づけられて記憶されている特典情報に、新たに付与されたポイントを加えて更新する。
【0062】
ここで付与されるポイントは、第1報知情報をユーザ端末3で受信することなく登録ユーザが、所定時間の間、空気調和機1の省エネ運転を実行させていることに対して与えられるものである。
【0063】
また、
図6に示す特典付与処理のステップS3において「No」と判定される場合、すなわち、実行判定部35が、第1報知情報の送信後において、登録ユーザによって省エネ行動が実行されていないと判定した場合は、ステップS6にすすむ。そして、ステップS6において出力部34が、第1報知情報の送信後から空気調和機1の運転時間が所定時間経過したか否か判定する。
【0064】
すなわち、管理サーバ2では、出力部34が第1報知情報をユーザ端末3に送信したタイミングをトリガとして、不図示の計時部によって時間の経過を計測する。そして、出力部34が、計時部の計測結果に基づき、第1報知情報の送信後から所定時間経過したか否か判定する。なお、ステップS6における所定時間は、例えば、ステップS2における第1報知情報の送信後からの数分間としてもよいし、数十分間としてもよく任意である。
【0065】
そして、ステップS6において「No」と判定されている間はステップS3に戻って省エネ行動の実行の有無の判定処理を繰り返す。
【0066】
第1報知情報の送信後から所定時間が経過した場合、すなわちステップS6において「Yes」の場合、ステップS7にすすむ。そして、ステップS7において、出力部34は、具体的な省エネ行動についてのヒントを示す第2報知情報を全ての登録ユーザのユーザ端末3それぞれに送信する。
【0067】
ユーザ端末3は、第2報知情報を受信すると、例えば
図8に示すように、表示入力部11において第2報知情報の内容を示す文字を表示する。すなわち、ユーザ端末3の表示入力部11では、空気調和機1の現在の運転モードと、設定されている温度および湿度の情報が表示されている。そして、表示入力部11では、温度および湿度の情報の表示の下方に省エネ行動についてのヒントとなる情報を示す文字が表示される。
【0068】
図8に示す例では、省エネ行動についてのヒントとなる情報として、外気温が下がっている旨を伝える言葉が表示される。この表示内容から登録ユーザは、現在設定されている設定温度を23度から例えば、1度温度を上げた24度に設定を変更することで省エネ行動を実行できることに気が付くことができる。
【0069】
なお、省エネ行動についてのヒントとなる情報の出力態様は
図8に示すような表示に限定されるものではなく、例えば、ユーザ端末3に設けられたスピーカから音声により通知する態様であってもよい。
【0070】
また、省エネ行動についてのヒントとなる情報の内容は、例えば、「外気温が下がっているため設定温度を1度上げることができる」といった、より省エネ行動を具体的に示す内容としてもよい。
【0071】
次にステップS8において、実行判定部35が、第2報知情報の送信後に登録ユーザにより省エネ行動が実行されたか否か判定する。すなわち、実行判定部35は、出力部34による第2報知情報の送信後における空気調和機1の運転状態情報に基づき、登録ユーザによって省エネ行動が実行されたか否か判定する。
【0072】
実行判定部35が、省エネ行動が実行されたと判定した場合、すなわち、ステップS8において「Yes」となる場合、ステップS4において、付与部36は、省エネ行動に応じたポイントを実行ユーザに付与する。そして、付与部36は、ユーザ情報44において、実行ユーザのユーザ端末3に対応づけられて記憶されている特典情報に、新たに付与されたポイントを加えて更新する。
【0073】
ここで付与されるポイントは、ユーザ端末3で受信した第2報知情報に基づき、登録ユーザが省エネ行動を実行したことに対して与えられるものである。
【0074】
一方、ステップS8において「No」の場合、すなわち、実行判定部35が、第2報知情報の送信後、登録ユーザにより省エネ行動が実行されていないと判定した場合、ステップS9に進み、出力部34は第2報知情報の送信後から所定時間が経過したか判定する。
【0075】
すなわち、管理サーバ2では、出力部34が第2報知情報をユーザ端末3に送信したタイミングをトリガとして、不図示の計時部によって時間の経過を計測する。そして、出力部34が、計時部の計測結果に基づき、第2報知情報の送信後から所定時間経過したか否か判定する。なお、この所定時間は、数分間としてもよいし、数十分間としてもよく任意である。
【0076】
そして、ステップS9において「No」と判定されている間はステップS8に戻って、省エネ行動の実行の有無の判定処理を繰り返す。
【0077】
第2報知情報の送信後から所定時間が経過した場合、すなわちステップS9において「Yes」の場合、特典付与処理を終了する。
【0078】
なお、管理サーバ2では、ステップS3およびステップS8において実行判定部35が、省エネ行動が実行されたと判定した場合、出力部34は、省エネ行動が実行されたことを示す省エネ行動実行情報を、実行ユーザを除く登録ユーザそれぞれのユーザ端末3に対して出力するように構成されている。この構成により、実行ユーザ以外の登録ユーザそれぞれは、自分以外の登録ユーザが省エネ行動を実行したことを把握することができる。
【0079】
ところで、上記したステップS4における付与部36によるポイントの付与は、ステップS5において「Yes」と判定された場合、およびステップS3において「Yes」と判定された場合、あるいはステップS8において「Yes」と判定された場合のうちのいずれかのタイミングで実施される。換言すると第1報知情報が登録ユーザに報知される前の第1タイミング、第1報知情報の報知後でかつ第2報知情報の報知前の第2タイミング、および第2報知情報の報知後の第3タイミングのうちのいずれかのタイミングで実施される。
【0080】
本実施形態に係る省エネ行動促進システム100では、登録ユーザにより省エネ行動が実行されたタイミングに応じて付与されるポイントの値が決まっている。具体的には、第1タイミングで付与されたポイントの値、第2タイミングで付与されたポイントの値、および第3タイミングで付与されたポイントの値の順に値が小さくなるように設定されている。
【0081】
つまり、第1報知情報をユーザ端末3で受信する前に、登録ユーザが、所定時間の間、空気調和機1の省エネ運転をすでに実行させているときの方が、第1報知情報をユーザ端末3で受信した後に、登録ユーザが、省エネ行動を実行したときよりも付与されるポイントの値が大きくなる。また、第1報知情報をユーザ端末3が受信した後に、登録ユーザが、省エネ行動を実行したときの方が、第2報知情報をユーザ端末3で受信した後に、登録ユーザが、省エネ行動を実行したときよりも付与されるポイントの値が大きくなる。
【0082】
以上のように、省エネ行動促進システム100は、省エネ行動の実行に応じて、全ての登録ユーザまたは実行ユーザにポイントを付与させる構成である。このため、登録ユーザは、省エネ行動の実行に対するモチベーションが高まる。それゆえ、本実施形態に係る省エネ行動促進システム100は、ユーザによる省エネ行動の実行を促進させることができる。
【0083】
さらに、省エネ行動促進システム100では、省エネ行動が実行されたタイミングによって、上記したようにユーザに付与されるポイントに値が異なる。このため、省エネ行動促進システム100は、省エネ行動を自発的に行うようにユーザを導くことができる。
【0084】
また、省エネ行動促進システム100は、上記したように登録ユーザにポイントを付与すると、生成部37が評価情報45を生成し、生成した評価情報45を出力部34が登録ユーザに報知するように構成されている。
【0085】
(評価情報の報知処理)
以下において、
図9および
図10を参照して省エネ行動促進システム100における評価情報の報知処理について説明する。
図9および
図10は、本開示の実施形態に係るユーザ端末3において表示された評価情報45の一例を示す図である。
【0086】
まず、前提として空気調和機1を利用する登録ユーザとして、ユーザA~Cが設定されているものとする。このような前提において、生成部37は、記憶部22に記憶されたユーザ情報44に含まれる特典情報を参照して登録ユーザそれぞれの評価情報45を生成する。
【0087】
具体的には、生成部37は、評価情報45としてユーザA~Cそれぞれの評価を示した個人評価情報を生成する。また生成部37は、特典情報を参照してユーザA~Cの評価を順位付けして示したランキング情報を生成する。
【0088】
そして、出力部34は、所定のタイミングで、生成部37により生成された評価情報45をユーザA~Cに報知する。すなわち、出力部34は、ユーザA~Cのユーザ端末3a~3cそれぞれに対して評価情報45を送信する。
【0089】
ユーザ端末3a~3cそれぞれは、管理サーバ2から評価情報45を受信すると、例えば、
図9または
図10に示す表示を行う。すなわち、
図9および
図10に示されるように、ユーザ端末3の表示入力部11において、「評価」、「ランキング」、「ごほうび」、「ミッション」の選択ボタンが表示されている。
【0090】
ここで、登録ユーザが「評価」の選択ボタンにタッチすると、
図9に示すように、個人評価情報が表示される。個人評価情報は、登録ユーザが今回、実行した省エネ行動により獲得したポイントと、所定期間の間に獲得したポイントの累計とを含んでいる。
【0091】
また、ユーザ端末3a~3cそれぞれでは、ユーザが獲得したポイントの値に応じて、表示入力部11の中央部分にキャラクタが表示されるように構成されている。
図9に示す例では、キャラクタは今回、獲得したポイントが平均的な獲得ポイントを上回る場合は笑顔のキャラクタとなり、平均的な獲得ポイントを下回る場合は泣き顔のキャラクタになるなど評価の良し悪しに連動した表示となっている。なお、平均的な獲得ポイントとは、例えば、上記した第2タイミングで付与されたポイントの値としてもよいし、1回に付与されるポイントの最大値と最小値との中央値としてもよい。
【0092】
また、登録ユーザが「ランキング」の選択ボタンにタッチすると、
図10に示すように、ランキング情報が表示される。ランキング情報は、ユーザA~Cそれぞれが所定期間で獲得したポイント数に応じて順位づけられている。例えば、
図10に示す例では、ランキングのトップから順にユーザB、ユーザC、およびユーザAの順番となっている。このランキング情報の表示においても、表示入力部11の中央部分にキャラクタが表示される。そして、登録ユーザの順位がトップとなる場合は笑顔のキャラクタとなり、最下位となる場合は泣き顔のキャラクタになるなど、登録ユーザの順位に連動した表示となっている。
【0093】
また、登録ユーザが「ごほうび」の選択ボタンにタッチすると、省エネ行動と、省エネ行動を実行した際に獲得できるポイントとの関係を示す情報が表示され、「ミッション」の選択ボタンにタッチすると省エネ行動の実行を通じて達成すべき任務の内容が表示される。
【0094】
以上のように、省エネ行動促進システム100は、管理サーバ2の生成部37によって生成された評価情報45を出力部34がユーザ端末3a~3cそれぞれに出力する。そして、ユーザ端末3a~3cそれぞれは、管理サーバ2から受信した評価情報45を表示させるように構成されている。このため、ユーザA~Cそれぞれは、省エネ行動の実行により獲得したポイントの値、ならびに省エネ行動の実行に関する登録ユーザ中における自身の順位を把握することができる。このため、省エネ行動促進システム100は、ユーザA~Cによる省エネ行動を促進させることができる。
【符号の説明】
【0095】
1 空気調和機
2 管理サーバ
3 ユーザ端末
3a ユーザ端末
3b ユーザ端末
3c ユーザ端末
11 表示入力部
12 操作ボタン
21 制御部
22 記憶部
31 運転状態情報取得部
32 環境情報取得部
33 省エネ行動判定部
34 出力部
35 実行判定部
36 付与部
37 生成部
41 省エネ行動判定部
41 機器情報
42 運転状態情報
43 環境情報
44 ユーザ情報
45 評価情報
100 省エネ行動促進システム