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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023161651
(43)【公開日】2023-11-08
(54)【発明の名称】情報表示物ホルダ
(51)【国際特許分類】
   G09F 1/10 20060101AFI20231031BHJP
   G09F 23/00 20060101ALI20231031BHJP
【FI】
G09F1/10 M
G09F23/00 Z
G09F1/10 S
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022072107
(22)【出願日】2022-04-26
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-07-05
(71)【出願人】
【識別番号】517347850
【氏名又は名称】株式会社図南
(74)【代理人】
【識別番号】110002435
【氏名又は名称】弁理士法人井上国際特許商標事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100091557
【弁理士】
【氏名又は名称】木内 修
(72)【発明者】
【氏名】北村 俊郎
(57)【要約】
【課題】情報表示物ホルダが例えば強い風などの外力を受けてタイヤから外れるのを防ぐ。
【解決手段】この情報表示物ホルダ1は、情報表示物が配置される平板状の情報表示物配置部41を有するホルダ本体4と、情報表示物配置部41に連なり、垂直方向に積層された複数のタイヤのうちの隣り合う2つのタイヤに挟まれてホルダ本体4を支持する平板状のホルダ本体支持部5とを備える。ホルダ本体支持部5は、隣り合う2つのタイヤのうちの少なくとも一方のタイヤに巻き付けられるベルトを通す第1の通し孔5aと第2の通し孔5bとを有する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報表示物が配置される情報表示物配置部を有するホルダ本体と、
前記情報表示物配置部に連なり、垂直方向に積層された複数のタイヤのうちの隣り合う2つのタイヤに挟まれて前記ホルダ本体を支持する少なくとも1つのホルダ本体支持部と
を備える情報表示物ホルダであって、
前記ホルダ本体支持部が、前記隣り合う2つのタイヤのうちの少なくとも一方のタイヤに巻き付けられる巻付部材を通す複数の通し孔を有する
ことを特徴とする情報表示物ホルダ。
【請求項2】
前記ホルダ本体支持部がほぼ矩形の平板状であり、
前記ホルダ本体支持部の4つの辺のうちの1つの辺に沿って1つの折曲線部が形成され、残りの3つの辺に沿って3つの切取線部が形成され、
前記ホルダ本体支持部の4つの角部にそれぞれほぼ直角の切れ込みが形成され、
前記4つの切れ込みのうちの第1の切れ込みの一端と前記4つの切れ込みのうちの第2の切れ込みの他端との間に、前記折曲線部が配置され、
前記4つの切れ込みのうちの第2の切れ込みの一端と前記4つの切れ込みのうちの第3の切れ込みの他端との間に、前記3つの切取線部のうちの第1の切取線部が配置され、
前記4つの切れ込みのうちの第3の切れ込みの一端と前記4つの切れ込みのうちの第4の切れ込みの他端との間に、前記3つの切取線部のうちの第2の切取線部が配置され、
前記4つの切れ込みのうちの第4の切れ込みの一端と前記4つの切れ込みのうちの第1の切れ込みの他端との間に、前記3つの切取線部のうちの第3の切取線部が配置されている
ことを特徴とする請求項1に記載の情報表示物ホルダ。
【請求項3】
前記ホルダ本体支持部がほぼ矩形の平板状であり、
前記ホルダ本体支持部の4つの辺のうちの隣接する2つの辺に沿って2つの切取線兼折曲線部が形成され、残りの2つの辺に沿って2つの切取線部が形成され、
前記複数の通し孔のうちの第1の通し孔が、前記ホルダ本体支持部の中心部に位置し、
前記複数の通し孔のうちの第2の通し孔が、前記第1の通し孔と前記2つの切取線兼折曲線部のうちの一方の切取線兼折曲線部との間に位置し、
前記複数の通し孔のうちの第3の通し孔が、前記第1の通し孔と前記2つの切取線兼折曲線部のうちの他方の切取線兼折曲線部との間に位置している
ことを特徴とする請求項1に記載の情報表示物ホルダ。
【請求項4】
前記ホルダ本体支持部の4つの角部にそれぞれほぼ直角の切れ込みが形成され、
前記4つの切れ込みのうちの第1の切れ込みの一端と前記4つの切れ込みのうちの第2の切れ込みの他端との間に、前記2つの切取線兼折曲線部のうちの一方の切取線兼折曲線部が配置され、
前記4つの切れ込みのうちの第2の切れ込みの一端と前記4つの切れ込みのうちの第3の切れ込みの他端との間に、前記2つの切取線部のうちの一方の切取線部が配置され、
前記4つの切れ込みのうちの第3の切れ込みの一端と前記4つの切れ込みのうちの第4の切れ込みの他端との間に、前記2つの切取線部のうちの他方の切取線部が配置され、
前記4つの切れ込みのうちの第4の切れ込みの一端と前記4つの切れ込みのうちの第1の切れ込みの他端との間に、前記2つの切取線兼折曲線部のうちの他方の切取線兼折曲線部が配置されている
ことを特徴とする請求項3に記載の情報表示物ホルダ。
【請求項5】
前記ホルダ本体とホルダ本体支持部とがプラスチック段ボールで形成されている
ことを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の情報表示物ホルダ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、情報表示物ホルダに関し、例えば自動車用のタイヤに関する情報が表示されたいわゆるポップシート等の情報表示物を保持するための情報表示物ホルダに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の情報表示物ホルダとして、垂直方向に積層された複数のタイヤの外周面に配置される情報表示物を支持するホルダがある(下記特許文献1参照)。
【0003】
この情報表示物ホルダは、複数のタイヤのうちの隣り合う2つのタイヤに挟まれるホルダ本体と、ホルダ本体に折り曲げ可能に設けられ、複数のタイヤのうちの隣り合う2つのタイヤの少なくとも一方のタイヤの中心孔に入り込むストッパ部とを備えている。したがって、情報表示物ホルダが垂直方向に積層された複数のタイヤから外れにくい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第6449510号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、屋外で情報表示物ホルダを使用すると、情報表示物ホルダが強い風を受けてタイヤから外れるおそれがある。
【0006】
この発明の課題は、情報表示物ホルダが例えば強い風などの外力を受けてタイヤから外れるのを防ぐことである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述の課題を解決するため請求項1に記載の発明は、情報表示物が配置される情報表示物配置部を有するホルダ本体と、前記情報表示物配置部に連なり、垂直方向に積層された複数のタイヤのうちの隣り合う2つのタイヤに挟まれて前記ホルダ本体を支持する少なくとも1つのホルダ本体支持部とを備える情報表示物ホルダであって、前記ホルダ本体支持部が、前記隣り合う2つのタイヤのうちの少なくとも一方のタイヤに巻き付けられる巻付部材を通す複数の通し孔を有することを特徴とする。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明の情報表示物ホルダにおいて、前記ホルダ本体支持部がほぼ矩形の平板状であり、前記ホルダ本体支持部の4つの辺のうちの1つの辺に沿って1つの折曲線部が形成され、残りの3つの辺に沿って3つの切取線部が形成され、前記ホルダ本体支持部の4つの角部にそれぞれほぼ直角の切れ込みが形成され、前記4つの切れ込みのうちの第1の切れ込みの一端と前記4つの切れ込みのうちの第2の切れ込みの他端との間に、前記折曲線部が配置され、前記4つの切れ込みのうちの第2の切れ込みの一端と前記4つの切れ込みのうちの第3の切れ込みの他端との間に、前記3つの切取線部のうちの第1の切取線部が配置され、前記4つの切れ込みのうちの第3の切れ込みの一端と前記4つの切れ込みのうちの第4の切れ込みの他端との間に、前記3つの切取線部のうちの第2の切取線部が配置され、前記4つの切れ込みのうちの第4の切れ込みの一端と前記4つの切れ込みのうちの第1の切れ込みの他端との間に、前記3つの切取線部のうちの第3の切取線部が配置されていることを特徴とする。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明の情報表示物ホルダにおいて、前記ホルダ本体支持部がほぼ矩形の平板状であり、前記ホルダ本体支持部の4つの辺のうちの隣接する2つの辺に沿って2つの切取線兼折曲線部が形成され、残りの2つの辺に沿って2つの切取線部が形成され、前記複数の通し孔のうちの第1の通し孔が、前記ホルダ本体支持部の中心部に位置し、前記複数の通し孔のうちの第2の通し孔が、前記第1の通し孔と前記2つの切取線兼折曲線部のうちの一方の切取線兼折曲線部との間に位置し、前記複数の通し孔のうちの第3の通し孔が、前記第1の通し孔と前記2つの切取線兼折曲線部のうちの他方の切取線兼折曲線部との間に位置していることを特徴とする。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明の情報表示物ホルダにおいて、前記ホルダ本体支持部の4つの角部にそれぞれほぼ直角の切れ込みが形成され、前記4つの切れ込みのうちの第1の切れ込みの一端と前記4つの切れ込みのうちの第2の切れ込みの他端との間に、前記2つの切取線兼折曲線部のうちの一方の切取線兼折曲線部が配置され、前記4つの切れ込みのうちの第2の切れ込みの一端と前記4つの切れ込みのうちの第3の切れ込みの他端との間に、前記2つの切取線部のうちの一方の切取線部が配置され、前記4つの切れ込みのうちの第3の切れ込みの一端と前記4つの切れ込みのうちの第4の切れ込みの他端との間に、前記2つの切取線部のうちの他方の切取線部が配置され、前記4つの切れ込みのうちの第4の切れ込みの一端と前記4つの切れ込みのうちの第1の切れ込みの他端との間に、前記2つの切取線兼折曲線部のうちの他方の切取線兼折曲線部が配置されていることを特徴とする。
【0011】
請求項5に記載の発明は、請求項1~4のいずれか1項に記載の情報表示物ホルダにおいて、前記ホルダ本体とホルダ本体支持部とがプラスチック段ボールで形成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
この発明は、情報表示物ホルダが例えば強い風などの外力を受けてタイヤから外れるのを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1図1はこの発明の第1の実施形態に係る情報表示物ホルダの正面図である。
図2図2図1の情報表示物ホルダのホルダ本体支持部が折り曲げられた状態を示す斜視図である。
図3図3図2の情報表示物ホルダの使用状態を示す斜視図である。
図4図4図3のIV-IV線に沿う断面図である。
図5図5はこの発明の第2の実施形態に係る情報表示物ホルダの正面図である。
図6図6図5の情報表示物ホルダの一方のホルダ本体支持部が折り曲げられた状態を示す斜視図である。
図7図7図6の情報表示物ホルダの使用状態を示す斜視図である。
図8図8図5の情報表示物ホルダの両方のホルダ本体支持部が折り曲げられた状態を示す斜視図である。
図9図9図8の情報表示物ホルダの使用状態を示す斜視図である。
図10図10はこの発明の第3の実施形態に係る情報表示物ホルダの正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
この発明の第1の実施形態に係る情報表示物ホルダは、図3図4に示すように、垂直方向に積層された複数のタイヤ2に関する情報表示物6を保持するホルダである。情報表示物6は、例えば、タイヤ2に関する情報(商品名、価格、サイズ、コピー等)が表示された紙や写真(その紙や写真が台紙に貼り付けられたものも含む。)、いわゆるシート型の液晶や有機ELのディスプレイ等である。
【0015】
この実施形態の情報表示物ホルダ1は、図1図2に示すように、ホルダ本体4と、垂直方向に積層された複数のタイヤ2のうちの隣り合う2つのタイヤ2に挟まれてホルダ本体4を支持するホルダ本体支持部5とを備える。
【0016】
この実施形態では、情報表示物ホルダ1は1枚のプラスチック段ボールにプレス加工を施すことによって形成されている。プラスチック段ボールとして、例えば図示しない表側のライナと裏側のライナと両方のライナの間に等間隔に配置される複数のリブとで構成されるプラスチック段ボールが使用されている。情報表示物ホルダ1の材料はプラスチック段ボールに限定されるものではなく、他の合成樹脂や紙製段ボールなどでもよい。
【0017】
ホルダ本体4は、情報表示物6が配置されるほぼ長方形の平板状の情報表示物配置部41を有する。ホルダ本体支持部5はほぼ矩形の平板状である(図1参照)。
【0018】
ホルダ本体支持部5の4つの辺のうちの1つの辺に沿って1つの折曲線部BLが形成され、残りの3つの辺に沿って3つの切取線部(第1、第2、第3の切取線部)CL1,CL2,CL3が形成されている。
【0019】
ホルダ本体支持部5は折曲線部BLを介してホルダ本体4の情報表示物配置部41に連なる。この実施形態では、情報表示物ホルダ1を使用するとき、3つの切取線部CL1,CL2,CL3に切り込みを入れ、折曲線部BLでホルダ本体支持部5を直角に折り曲げる(図2参照)。
【0020】
ホルダ本体支持部5は、隣り合う2つのタイヤ2のうちの少なくとも一方のタイヤ2に巻き付けられるベルト(巻付部材)8を通す第1の通し孔(通し孔)5aと第2の通し孔(通し孔)5bとを有する。
【0021】
この実施形態では、ベルト8の一端部に面状ファスナの雄ファスナ部(図示せず)が装着され、ベルト8の他端部に面状ファスナの雌ファスナ部(図示せず)が装着されている。
【0022】
第1の通し孔5aは、ホルダ本体支持部5の中心部に位置している。第2の通し孔5bは、第1の通し孔5aと折曲線部BLとの間に位置している。直角に折り曲げられたホルダ本体支持部5が2つのタイヤ2に挟まれたとき、第1の通し孔5aと第2の通し孔5bとはタイヤ2の中心軸と直交する仮想線(図示せず)上に位置する。
【0023】
次に、この実施形態に係る情報表示物ホルダ1の一使用態様を説明する。
まず、2つのタイヤ2をタイヤ台7に載せる。
【0024】
次に、3つの切取線部CL1,CL2,CL3に切り込みを入れ、折曲線部BLでホルダ本体支持部5を直角に折り曲げる(図2参照)。
【0025】
その後、ホルダ本体支持部5の第1の通し孔5aと第2の通し孔5bとにベルト8を通し、そのベルト8をタイヤ2に巻き付け、そのタイヤ2を、タイヤ台7上の2つのタイヤ2の上に載せる(図4参照)。
【0026】
次に、下から三番目のタイヤ2に1つのタイヤ2を載せる。その結果、ホルダ本体支持部5が上から一番目のタイヤ2と上から二番目のタイヤ2とで挟持される。
【0027】
最後に、ホルダ本体4の情報表示物配置部41に情報表示物6を装着する(図3参照)。
【0028】
この実施形態によれば、ホルダ本体支持部5に装着されたベルト8が上から2番目のタイヤ2に巻き付けられているので、ホルダ本体4は積層された4つのタイヤ2の外周面に強固に支持される。したがって、もし、強風等の外力が情報表示物ホルダ1や積層された4つのタイヤ2に作用して、そのタイヤ2の整列状態が不安定になったとしても、ホルダ本体4はタイヤ2から離脱しない。
また、情報表示物ホルダ1の長方形のホルダ本体4を縦長に使用することができる。
【0029】
次に、この発明の第2の実施形態に係る情報表示物ホルダ101を図5~7に基づいて説明する。
【0030】
情報表示物ホルダ101は、ホルダ本体104と、垂直方向に積層された複数のタイヤ2のうちの隣り合う2つのタイヤ2に挟まれてホルダ本体4を支持する2つのホルダ本体支持部105とを備える。
【0031】
ホルダ本体104は、情報表示物6が配置されるほぼ長方形の平板状の情報表示物配置部1041を有する。
【0032】
2つのホルダ本体支持部105はそれぞれ情報表示物配置部1041に連なる。
ホルダ本体支持部105はほぼ矩形の平板状である(図5参照)。
【0033】
ホルダ本体支持部105の4つの辺のうちの隣接する2つの辺に沿って2つの切取線兼折曲線部(第1、第2の切取線兼折曲線部)BL1,BL2が形成され、残りの2つの辺に沿って2つの切取線部(第1、第2の切取線部)CL1,CL2が形成されている。
【0034】
この実施形態の情報表示物ホルダ101を使用するとき、2つの切取線兼折曲線部BL1,BL2のうちのいずれか一方をそのままにしておき、2つの切取線兼折曲線部BL1,BL2の他方に切り込みを入れるとともに、2つの切取線部CL1,CL2の両方に切り込みを入れ、2つの切取線兼折曲線部BL1,BL2のいずれか一方でホルダ本体支持部105を直角に折り曲げる(図6図8参照)。
【0035】
ホルダ本体支持部105には、隣り合う2つのタイヤ2に巻き付けるベルト8が通される第1の通し孔(通し孔)105a、第2の通し孔(通し孔)105b及び第3の通し孔(通し孔)105cが形成されている。
【0036】
第1の通し孔105aは、ホルダ本体支持部105の中心部に位置している。
第2の通し孔105bは、第1の通し孔105aと切取線兼折曲線部BL1との間に位置している。
【0037】
第3の通し孔105cは、第1の通し孔105aと切取線兼折曲線部BL2との間に位置している。
【0038】
第2の通し孔105bと第3の通し孔105cとは第1の通し孔105aを中心とする円周方向へ90度ずれた位置にある。
【0039】
次に、この第2の実施形態に係る情報表示物ホルダ101の1つの使用態様を説明する。
【0040】
この使用態様では、一方のホルダ本体支持部105(情報表示物ホルダ101を縦置きしたときの上側のホルダ本体支持部105)の2つの切取線兼折曲線部BL1,BL2のうちの切取線兼折曲線部BL1に切り込みを入れずに折曲線部としてそのまま残し、2つの切取線兼折曲線部BL1,BL2のうちの切取線兼折曲線部BL2に切り込みを入れるとともに、2つの切取線部CL1,CL2の両方に切り込みを入れ、切取線兼折曲線部BL1で一方のホルダ本体支持部105を直角に折り曲げる(図6参照)。直角に折り曲げられたホルダ本体支持部105が2つのタイヤ2に挟まれたとき、第1の通し孔105aと第2の通し孔105bとはタイヤ2の中心軸と直交する仮想線(図示せず)上に位置する。なお、この使用態様では他方のホルダ本体支持部105を使用しない。
【0041】
次に、6つのタイヤ2をタイヤ台7に載せる。
その後、一方のホルダ本体支持部105の第1の通し孔105aと第2の通し孔105bとにベルト8を通し、そのベルト8をタイヤ2に巻き付け、そのタイヤ2をタイヤ台7上の6つのタイヤ2の上に載せる。
【0042】
次に、下から七番目のタイヤ2に1つのタイヤ2を載せる。その結果、一方のホルダ本体支持部105が上から一番目のタイヤ2と上から二番目のタイヤ2とで挟持される。
【0043】
最後に、ホルダ本体104の情報表示物配置部1041に情報表示物6を装着する。
第2の実施形態に係る情報表示物ホルダ101のこの使用態様によれば、第1の実施形態に係る情報表示物ホルダ1の作用効果と同様の作用効果を奏する。
【0044】
次に、この発明の第2の実施形態に係る情報表示物ホルダ101の他の使用態様を図8、9に基づいて説明する。
【0045】
この使用態様では、両方のホルダ本体支持部105の2つの切取線兼折曲線部BL1,BL2のうちの切取線兼折曲線部BL2に切り込みを入れずに折曲線部としてそのまま残し、2つの切取線兼折曲線部BL1,BL2のうちの切取線兼折曲線部BL1に切り込みを入れるとともに、2つの切取線部CL1,CL2の両方に切り込みを入れ、切取線兼折曲線部BL2で両方のホルダ本体支持部105を直角に折り曲げる(図8参照)。直角に折り曲げられたホルダ本体支持部105が2つのタイヤ2に挟まれたとき、第1の通し孔105aと第3の通し孔105cとはタイヤ2の中心軸と直交する仮想線(図示せず)上に位置する。
【0046】
次に、隣接する2つのタイヤ台7にそれぞれ2つのタイヤ2を載せる。
その後、各ホルダ本体支持部105の第1の通し孔105aと第3の通し孔105cとにベルト8を通し、そのベルト8をタイヤ2に巻き付け、そのタイヤ2を、2つのタイヤ台7上の2つのタイヤ2の上に載せる。
【0047】
次に、下から三番目のタイヤ2に1つのタイヤ2を載せる。その結果、各ホルダ本体支持部105が上から一番目のタイヤ2と上から二番目のタイヤ2とで挟持される。
【0048】
最後に、ホルダ本体104の情報表示物配置部1041に情報表示物6を装着する。
第2の実施形態に係る情報表示物ホルダ101のこの使用態様によれば、各ホルダ本体支持部105に装着されたベルト8が上から2番目のタイヤ2に巻き付けられるので、強風等の外力が情報表示物ホルダ101等に作用しても、ホルダ本体104は積層された4つのタイヤ2から容易に離脱しない。
【0049】
また、情報表示物ホルダ101の長方形のホルダ本体104を横長に使用することができる。
【0050】
次に、この発明の第3の実施形態に係る情報表示物ホルダ201を図10に基づいて説明する。
【0051】
上述の第1の実施形態と共通する部分については同一符号を付してその説明を省略する。以下、上述の第1の実施形態との主な相違部分についてだけ説明する。下記相違部分を除き、この第3の実施形態は第1の実施形態と同じ構成を有する。
【0052】
この第3の実施形態では、ホルダ本体支持部205の4つの角部にそれぞれほぼ直角の切れ込みC1,C2,C3,C4が形成されている。この実施形態で切れ込みとは、刃物をホルダ本体4の情報表示物配置部41に貫通させることによって形成された孔である。
【0053】
4つの切れ込みC1,C2,C3,C4のうちの第1の切れ込みC1の一端C1aと4つの切れ込みC1,C2,C3,C4のうちの第2の切れ込みC2の他端C2bとの間に、折曲線部BLが配置されている。
【0054】
4つの切れ込みC1,C2,C3,C4のうちの第2の切れ込みC2の一端C2aと4つの切れ込みC1,C2,C3,C4のうちの第3の切れ込みC3の他端C3bとの間に、3つの切取線部(第1、第2、第3の切取線部)CL1,CL2,CL3のうちの切取線部CL1が配置されている。
【0055】
4つの切れ込みC1,C2,C3,C4のうちの第3の切れ込みC3の一端C3aと4つの切れ込みC1,C2,C3,C4のうちの第4の切れ込みC4の他端C4bとの間に、3つの切取線部CL1,CL2,CL3のうちの切取線部CL2が配置されている。
【0056】
4つの切れ込みC1,C2,C3,C4のうちの第4の切れ込みC4の一端C4aと4つの切れ込みC1,C2,C3,C4のうちの第1の切れ込みC1の他端C1bとの間に、3つの切取線部CL1,CL2,CL3のうちの切取線部CL3が配置されている。
【0057】
この第3の実施形態によれば、ホルダ本体支持部205の4つの角部にそれぞれほぼ直角の切れ込みC1,C2,C3,C4が形成され、それらの切れ込みC1,C2,C3,C4が切取線部CL1,CL2,CL3の切込みの際の目印になるとともに、切取線部CL1,CL2,CL3が短くなるので、切込み作業が容易になる。
【0058】
なお、この発明の変形例として、第2の実施形態のホルダ本体支持部105の4つの角部に、図10の第3の実施形態のほぼ直角の切れ込みC1,C2,C3,C4を形成してもよい(図示せず)。
【0059】
この変形例では、4つの切れ込みC1,C2,C3,C4のうちの第1の切れ込みC1の一端C1aと4つの切れ込みC1,C2,C3,C4のうちの第2の切れ込みC2の他端C2bとの間に、2つの切取線兼折曲線部BL1,BL2のうちの一方の切取線兼折曲線部BL1が配置される。
【0060】
4つの切れ込みC1,C2,C3,C4のうちの第2の切れ込みC2の一端C2aと4つの切れ込みC1,C2,C3,C4のうちの第3の切れ込みC3の他端C3bとの間に、2つの切取線部CL1,CL2のうちの一方の切取線部CL1が配置される。
【0061】
4つの切れ込みC1,C2,C3,C4のうちの第3の切れ込みC3の一端C3aと4つの切れ込みC1,C2,C3,C4のうちの第4の切れ込みC4の他端C4bとの間に、2つの切取線部CL1,CL2のうちの他方の切取線部CL2が配置される。
【0062】
4つの切れ込みC1,C2,C3,C4のうちの第4の切れ込みC4の一端C4aと4つの切れ込みC1,C2,C3,C4のうちの第1の切れ込みC1の他端C1bとの間に、2つの切取線兼折曲線部BL1,BL2のうちの他方の切取線兼折曲線部BL2が配置される。
【0063】
この変形例によれば、ホルダ本体支持部105の4つの角部にそれぞれほぼ直角の切れ込みC1,C2,C3,C4が形成され、それらの切れ込みC1,C2,C3,C4が2つの切取線兼折曲線部BL1,BL2の一方の切込みの際の目印や、2つの切取線部CL1,CL2の切込みの際の目印になるとともに、切取線兼折曲線部BL1,BL2や切取線部CL1,CL2が短くなるので、切込み作業が容易になる。
【0064】
なお、上述の第3の実施形態や変形例では、ホルダ本体支持部205,105の4つの角部がそれぞれほぼ直角であるが、4つの角部をそれぞれほぼ円弧状(図示せず)にしてもよい。
【0065】
また、この発明の他の変形例として、折曲線部BLや切取線兼折曲線部BL1,BL2を折り目にし、切取線部CL1,CL2,CL3を浅い切れ込み(一方のライナとリブとに切れ込みを入れたもの)にしてもよい。また、単に折曲線部BLや折曲線部切取線兼折曲線部BL1,BL2と、切取線部CL1,CL2,CL3とを線の種類や線の色を変えることにより両者を区別するようにしてもよい。
【0066】
上述の実施形態では、巻付部材としてベルト8が使用されているが、ベルト8に代えひも(図示せず)を使用してもよい。
【0067】
また、上述の実施形態や変形例では、ホルダ本体4,104が長方形であるが、ホルダ本体4,104の形状は平板状であれば長方形以外の四角形でもよいし、四角形以外の形状でもよい。
【符号の説明】
【0068】
1,101,201 情報表示物ホルダ
2 タイヤ
4,104 ホルダ本体
41,1041 情報表示物配置部
5,105,205 ホルダ本体支持部
5a,105a 第1の通し孔(通し孔)
5b,105b 第2の通し孔(通し孔)
105c 第3の通し孔(通し孔)
6 情報表示物
7 タイヤ台
8 ベルト
BL 折曲線部
BL1 切取線兼折曲線部(第1の切取線兼折曲線部)
BL2 切取線兼折曲線部(第2の切取線兼折曲線部)
CL1 切取線部(第1の切取線部)
CL2 切取線部(第2の切取線部)
CL3 切取線部(第3の切取線部)
C1 第1の切れ込み
C1a 第1の切れ込みの一端
C1b 第1の切れ込みの他端
C2 第2の切れ込み
C2a 第2の切れ込みの一端
C2b 第2の切れ込みの他端
C3 第3の切れ込み
C3a 第3の切れ込みの一端
C3b 第3の切れ込みの他端
C4 第4の切れ込み
C4a 第4の切れ込みの一端
C4b 第4の切れ込みの他端
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【手続補正書】
【提出日】2023-03-23
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
上述の課題を解決するため請求項に記載の発明の情報表示物ホルダは、情報表示物が配置される情報表示物配置部を有するホルダ本体と、前記情報表示物配置部に連なり、垂直方向に積層された複数のタイヤのうちの隣り合う2つのタイヤに挟まれて前記ホルダ本体を支持する少なくとも1つのホルダ本体支持部とを備える情報表示物ホルダであって、前記ホルダ本体支持部が、前記隣り合う2つのタイヤのうちの少なくとも一方のタイヤに巻き付けられる巻付部材を通す複数の通し孔を有し、前記ホルダ本体支持部がほぼ矩形の平板状であり、前記ホルダ本体支持部の4つの辺のうちの1つの辺に沿って1つの折曲線部が形成され、残りの3つの辺に沿って3つの切取線部が形成され、前記ホルダ本体支持部の4つの角部にそれぞれほぼ直角の切れ込みが形成され、前記4つの切れ込みのうちの第1の切れ込みの一端と前記4つの切れ込みのうちの第2の切れ込みの他端との間に、前記折曲線部が配置され、前記4つの切れ込みのうちの第2の切れ込みの一端と前記4つの切れ込みのうちの第3の切れ込みの他端との間に、前記3つの切取線部のうちの第1の切取線部が配置され、前記4つの切れ込みのうちの第3の切れ込みの一端と前記4つの切れ込みのうちの第4の切れ込みの他端との間に、前記3つの切取線部のうちの第2の切取線部が配置され、前記4つの切れ込みのうちの第4の切れ込みの一端と前記4つの切れ込みのうちの第1の切れ込みの他端との間に、前記3つの切取線部のうちの第3の切取線部が配置されていることを特徴とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
請求項に記載の発明は、請求項1に記載の発明の情報表示物ホルダにおいて、前記ホルダ本体支持部がほぼ矩形の平板状であり、前記ホルダ本体支持部の4つの辺のうちの隣接する2つの辺に沿って2つの切取線兼折曲線部が形成され、残りの2つの辺に沿って2つの切取線部が形成され、前記複数の通し孔のうちの第1の通し孔が、前記ホルダ本体支持部の中心部に位置し、前記複数の通し孔のうちの第2の通し孔が、前記第1の通し孔と前記2つの切取線兼折曲線部のうちの一方の切取線兼折曲線部との間に位置し、前記複数の通し孔のうちの第3の通し孔が、前記第1の通し孔と前記2つの切取線兼折曲線部のうちの他方の切取線兼折曲線部との間に位置していることを特徴とする。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
請求項に記載の発明は、請求項に記載の発明の情報表示物ホルダにおいて、前記ホルダ本体支持部の4つの角部にそれぞれほぼ直角の切れ込みが形成され、前記4つの切れ込みのうちの第1の切れ込みの一端と前記4つの切れ込みのうちの第2の切れ込みの他端との間に、前記2つの切取線兼折曲線部のうちの一方の切取線兼折曲線部が配置され、前記4つの切れ込みのうちの第2の切れ込みの一端と前記4つの切れ込みのうちの第3の切れ込みの他端との間に、前記2つの切取線部のうちの一方の切取線部が配置され、前記4つの切れ込みのうちの第3の切れ込みの一端と前記4つの切れ込みのうちの第4の切れ込みの他端との間に、前記2つの切取線部のうちの他方の切取線部が配置され、前記4つの切れ込みのうちの第4の切れ込みの一端と前記4つの切れ込みのうちの第1の切れ込みの他端との間に、前記2つの切取線兼折曲線部のうちの他方の切取線兼折曲線部が配置されていることを特徴とする。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0011】
請求項に記載の発明は、請求項1~のいずれか1項に記載の情報表示物ホルダにおいて、前記ホルダ本体とホルダ本体支持部とがプラスチック段ボールで形成されていることを特徴とする。
【手続補正6】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報表示物が配置される情報表示物配置部を有するホルダ本体と、
前記情報表示物配置部に連なり、垂直方向に積層された複数のタイヤのうちの隣り合う2つのタイヤに挟まれて前記ホルダ本体を支持する少なくとも1つのホルダ本体支持部と
を備える情報表示物ホルダであって、
前記ホルダ本体支持部が、前記隣り合う2つのタイヤのうちの少なくとも一方のタイヤに巻き付けられる巻付部材を通す複数の通し孔を有し、
前記ホルダ本体支持部がほぼ矩形の平板状であり、
前記ホルダ本体支持部の4つの辺のうちの1つの辺に沿って1つの折曲線部が形成され、残りの3つの辺に沿って3つの切取線部が形成され、
前記ホルダ本体支持部の4つの角部にそれぞれほぼ直角の切れ込みが形成され、
前記4つの切れ込みのうちの第1の切れ込みの一端と前記4つの切れ込みのうちの第2の切れ込みの他端との間に、前記折曲線部が配置され、
前記4つの切れ込みのうちの第2の切れ込みの一端と前記4つの切れ込みのうちの第3の切れ込みの他端との間に、前記3つの切取線部のうちの第1の切取線部が配置され、
前記4つの切れ込みのうちの第3の切れ込みの一端と前記4つの切れ込みのうちの第4の切れ込みの他端との間に、前記3つの切取線部のうちの第2の切取線部が配置され、
前記4つの切れ込みのうちの第4の切れ込みの一端と前記4つの切れ込みのうちの第1の切れ込みの他端との間に、前記3つの切取線部のうちの第3の切取線部が配置されている
ことを特徴とする情報表示物ホルダ。
【請求項2】
前記ホルダ本体支持部がほぼ矩形の平板状であり、
前記ホルダ本体支持部の4つの辺のうちの隣接する2つの辺に沿って2つの切取線兼折曲線部が形成され、残りの2つの辺に沿って2つの切取線部が形成され、
前記複数の通し孔のうちの第1の通し孔が、前記ホルダ本体支持部の中心部に位置し、
前記複数の通し孔のうちの第2の通し孔が、前記第1の通し孔と前記2つの切取線兼折曲線部のうちの一方の切取線兼折曲線部との間に位置し、
前記複数の通し孔のうちの第3の通し孔が、前記第1の通し孔と前記2つの切取線兼折曲線部のうちの他方の切取線兼折曲線部との間に位置している
ことを特徴とする請求項1に記載の情報表示物ホルダ。
【請求項3】
前記ホルダ本体支持部の4つの角部にそれぞれほぼ直角の切れ込みが形成され、
前記4つの切れ込みのうちの第1の切れ込みの一端と前記4つの切れ込みのうちの第2の切れ込みの他端との間に、前記2つの切取線兼折曲線部のうちの一方の切取線兼折曲線部が配置され、
前記4つの切れ込みのうちの第2の切れ込みの一端と前記4つの切れ込みのうちの第3の切れ込みの他端との間に、前記2つの切取線部のうちの一方の切取線部が配置され、
前記4つの切れ込みのうちの第3の切れ込みの一端と前記4つの切れ込みのうちの第4の切れ込みの他端との間に、前記2つの切取線部のうちの他方の切取線部が配置され、
前記4つの切れ込みのうちの第4の切れ込みの一端と前記4つの切れ込みのうちの第1の切れ込みの他端との間に、前記2つの切取線兼折曲線部のうちの他方の切取線兼折曲線部が配置されている
ことを特徴とする請求項に記載の情報表示物ホルダ。
【請求項4】
前記ホルダ本体とホルダ本体支持部とがプラスチック段ボールで形成されている
ことを特徴とする請求項1~のいずれか1項に記載の情報表示物ホルダ。