(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023161730
(43)【公開日】2023-11-08
(54)【発明の名称】プログラム、情報処理装置、及び情報処理方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0207 20230101AFI20231031BHJP
【FI】
G06Q30/02 350
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022072249
(22)【出願日】2022-04-26
(71)【出願人】
【識別番号】593022629
【氏名又は名称】株式会社ジェーシービー
(74)【代理人】
【識別番号】100126480
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 睦
(74)【代理人】
【識別番号】100140431
【弁理士】
【氏名又は名称】大石 幸雄
(72)【発明者】
【氏名】間下 公照
(72)【発明者】
【氏名】南井 享
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB07
(57)【要約】 (修正有)
【課題】ユーザの行動を証明することに関するプログラム、情報処理装置及び情報処理方法を提供する。
【解決手段】プログラムは、コンピュータを、電子証明書を利用する事業者に対応付けて、電子証明書の発行条件を記憶する記憶部と、ユーザの行動に関する行動情報と、当該ユーザに選択された事業者又は発行条件を示す選択情報とを受信する通信部と、行動情報が、記憶部に記憶された発行条件のうち、選択情報に対応する発行条件を満たす場合に、行動情報の電子証明書を生成する制御部とを、備えるサーバ装置10として機能させる。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータを、
電子証明書を利用する事業者に対応付けて、前記電子証明書の発行条件を記憶する記憶部と、
ユーザの行動に関する行動情報と、当該ユーザに選択された前記事業者又は前記発行条件を示す選択情報とを受信する通信部と、
前記行動情報が、前記記憶部に記憶された前記発行条件のうち、前記選択情報に対応する前記発行条件を満たす場合に、前記行動情報の電子証明書を生成する制御部と
を備えるサーバ装置として機能させるためのプログラム。
【請求項2】
前記記憶部に記憶された前記発行条件は、前記事業者により設定された条件を含む、請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記記憶部は、複数の前記発行条件を記憶し、
前記発行条件のそれぞれは、複数の事業者のうちのいずれかに対応付けられている、
請求項1に記載のプログラム。
【請求項4】
前記発行条件は、
ユーザが購入するサービス又は商品の種類に関する条件、
ユーザが購入するサービス又は商品の環境への影響に関する条件、
ユーザが購入するサービス又は商品の健康への影響に関する条件、及び
ユーザによるウェブサイトの利用又はアクセスに関する条件、
のうち少なくとも一部を含む、請求項1に記載のプログラム。
【請求項5】
前記行動情報は、
ユーザによるサービス又は商品の購入履歴を示す情報、
ユーザによるウェブサイトの利用履歴又はアクセス履歴を示す情報、
ユーザによるソフトウェアの利用履歴を示す情報、及び
ユーザの滞在履歴を示す位置情報、
のうち少なくとも一部を含む、請求項1に記載のプログラム。
【請求項6】
前記行動情報は、ユーザにより選択された情報を含む、請求項1に記載のプログラム。
【請求項7】
前記制御部は、前記電子証明書に基づいて、トークンを生成する、請求項1に記載のプログラム。
【請求項8】
前記通信部が受信する前記行動情報は、ウェブサイト又はソフトウェアによる検索サービスの提供事業者から受信する情報を含む、請求項1に記載のプログラム。
【請求項9】
前記通信部が受信する前記行動情報は、ユーザの行動情報の提供事業者から受信する情報を含む、請求項1に記載のプログラム。
【請求項10】
前記通信部は、前記行動を行ったユーザの端末装置に、前記電子証明書を送信する、請求項1に記載のプログラム。
【請求項11】
電子証明書を利用する事業者に対応付けて、前記電子証明書の発行条件を記憶する記憶部と、
ユーザの行動に関する行動情報と、当該ユーザに選択された前記事業者又は前記発行条件を示す選択情報とを受信する通信部と、
前記行動情報が、前記記憶部に記憶された前記発行条件のうち、前記選択情報に対応する前記発行条件を満たす場合に、前記行動情報の電子証明書を生成する制御部と
を備える情報処理装置。
【請求項12】
コンピュータが、
電子証明書を利用する事業者に対応付けて、前記電子証明書の発行条件を記憶部に記憶することと、
ユーザの行動に関する行動情報と、当該ユーザに選択された前記事業者又は前記発行条件を示す選択情報とを通信部により受信することと、
前記行動情報が、前記記憶部に記憶された前記発行条件のうち、前記選択情報に対応する前記発行条件を満たす場合に、前記行動情報の電子証明書を制御部により生成することと
を含む情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プログラム、情報処理装置、及び情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザの行動履歴を示す行動情報を収集するための技術が知られている。特許文献1には、ユーザによる情報検索及びウェブサイトの閲覧履歴などの行動情報を収集し、分析する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
提供される行動情報は、信用できる情報である必要がある。ユーザの行動を証明することに関する新規な技術が求められている。
【0005】
本発明は、ユーザの行動を証明することに関する新規な技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一実施形態に係るプログラムは、コンピュータを、電子証明書を利用する事業者に対応付けて、前記電子証明書の発行条件を記憶する記憶部と、ユーザの行動に関する行動情報と、当該ユーザに選択された前記事業者又は前記発行条件を示す選択情報とを受信する通信部と、前記行動情報が、前記記憶部に記憶された前記発行条件のうち、前記選択情報に対応する前記発行条件を満たす場合に、前記行動情報の電子証明書を生成する制御部とを備えるサーバ装置として機能させる。
【0007】
一実施形態に係る情報処理装置は、電子証明書を利用する事業者に対応付けて、前記電子証明書の発行条件を記憶する記憶部と、ユーザの行動に関する行動情報と、当該ユーザに選択された前記事業者又は前記発行条件を示す選択情報とを受信する通信部と、前記行動情報が、前記記憶部に記憶された前記発行条件のうち、前記選択情報に対応する前記発行条件を満たす場合に、前記行動情報の電子証明書を生成する制御部とを備える。
【0008】
一実施形態に係る情報処理方法は、コンピュータが、電子証明書を利用する事業者に対応付けて、前記電子証明書の発行条件を記憶部に記憶することと、ユーザの行動に関する行動情報と、当該ユーザに選択された前記事業者又は前記発行条件を示す選択情報とを通信部により受信することと、前記行動情報が、前記記憶部に記憶された前記発行条件のうち、前記選択情報に対応する前記発行条件を満たす場合に、前記行動情報の電子証明書を制御部により生成することとを含む。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ユーザの行動を証明することに関する新規な技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】一実施形態におけるシステムの概要を説明するための概念図である。
【
図2】一実施形態におけるシステム構成の一例を示す概念図である。
【
図3】一実施形態におけるサーバ装置の機能構成の一例を概略的に示すブロック図である。
【
図4】一実施形態における制御部の機能構成の一例を概略的に示すブロック図である。
【
図5】一実施形態におけるシステムによる例示的な処理の概要を説明するためのシーケンス図である。
【
図6】一実施形態におけるコンピュータのハードウェア構成の一例を示す図であるシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の一実施形態におけるシステムについて、図面を参照して詳細に説明する。ただし、以下に説明する実施形態は、あくまでも例示であり、以下に明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。即ち、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変形し、又は各実施例を組み合わせる等して実施することができる。また、以下の図面の記載において、同一または類似の部分には同一または類似の符号を付して表している。
【0012】
[システムの概要]
図1を参照して、本実施形態に係るシステムの概要を説明する。システム1は、ユーザの行動の履歴を示す行動情報の電子証明書を発行するシステムである。ユーザの行動には、例えば、購買、ウェブサイトの閲覧、ソフトウェアの操作、機器若しくは車両の操作、移動手段の利用、又は施設への訪問などが含まれるが、これらに限定されず、ユーザによる何らかの行動が含まれる。一般に、ユーザの行動情報に関する事業を行う者として、(a)アプリケーション、オンラインサービス、又はその他のサービスのユーザへ何らかのリコメンドを行う(例えば、所定の商品又はサービスを利用するようにリコメンドする)事業者、(b)ユーザの行動情報を収集する事業者、及び(c)当該行動情報を提供したユーザに対してインセンティブを提供する事業者(インセンティブ提供者)が知られている。システム1は、異なる複数の上記事業者により利用可能である。なお、上記(a)、(b)及び(c)は、事業者の役割を示したにすぎず、実際の事業者は、上記(a)、(b)及び(c)のうち、複数の役割を担ってもよい。以下に、システム1の例示的なユースケースを概略的に説明する。ただし、システム1のユースケースはこれに限定されない。
【0013】
例えば、ユーザが、サービス提供者により提供されるアプリケーション、オンラインサービス、又はその他のサービスを利用して何らかの検索を行い、当該サービス提供者が何らかのリコメンド(例えば、商品Aを購入するようにリコメンド)を行い(S11)、ユーザは、当該リコメンドに応じて行動(例えば、商品Aを購入)したとする(S12)。システム1は、当該行動を示す行動情報と、行動証明書(電子証明書)の要求とをユーザから受信する(S13)。システム1は、行動情報をユーザからではなく、サービス提供者などの他の者の装置から受信してもよい。行動証明書の要求は、ユーザに選択された事業者(行動証明書を受け取る又は利用する事業者)又は発行条件(行動証明書の発行条件)を示す選択情報を含む。
【0014】
システム1は、行動情報と、行動証明書の要求とを受信したことに応じて、当該行動情報が、上記選択情報が示す発行条件を満たすか否かを判断し、当該発行条件を満たす場合に、ユーザの行動証明書を発行し、ユーザに提示する(S14)。ユーザは、行動証明書をインセンティブ提供者に提示することにより(S15)、ユーザの行動に対するインセンティブの提示を受ける(S16)。システム1は、行動証明書を利用する事業者の情報に対応付けて、当該行動証明書の発行条件の情報を予め記憶しており、当該情報と、受信した情報とに基づいて、発行条件を満たすか否かの上記判断を行う。
【0015】
システム1は、インセンティブ提供者の要求に応じて、ユーザの行動証明書に関する情報を提示する(S17)。例えば、インセンティブ提供者は、ユーザから提供を受けた行動証明書が正しいものであるかを確認するために、システム1に対してユーザの行動証明書に関する情報を要求してもよい。また、システム1は、インセンティブ提供者がシステム1を利用することに対する対価の支払いなど、インセンティブの提供に関する処理を行う(S18)。
【0016】
以上のように本実施形態によれば、システム1は、電子証明書を利用する事業者に対応付けて、当該電子証明書の発行条件を予め記憶する。システム1は、ユーザの行動に関する行動情報と、当該ユーザに選択された事業者又は発行条件を示す選択情報とを受信し、受信した行動情報と、選択情報とに基づいて、発行条件を満たすことを証明する行動の電子証明書を発行する。より詳細には、システム1は、行動情報が、予め記憶された上記発行条件のうち、受信した選択情報に対応する上記発行条件を満たす場合に、行動情報の電子証明書を生成する。本実施形態によれば、ユーザは、上記のように発行された電子証明書によりユーザの行動を証明することが可能である。また、異なる複数の事業者は、ユーザの行動を証明する上記の電子証明書を介して、ユーザの信頼できる行動情報を収集できる。
【0017】
システム1は、上記のユースケースに限られず、他の様々なユースケースで利用可能である。以下の他のユースケースの例の概要を説明する。
【0018】
他のユースケース例1
ユーザがPC(パーソナルコンピュータ)の購入のためにウェブサイトで検索を行った結果、A社のPCがリコメンドされ、ユーザは、上記検索を行ったウェブサイトではなく、他のサイト又は量販店などで、リコメンドされたPCを購入したとする。ユーザは、システム1に対して、PCを購入したという行動情報について、行動証明書の発行を要求する。ユーザがPCを購入したことを示す行動情報は、PC購入の領収書(の画像)であってもよいし、その他の決済情報であってもよい。行動情報は、行動証明書の発行の要求時に、ユーザからシステム1に提示されてもよいし、サービス提供者など、他の者からシステム1に提示されてもよい。ユーザは、システム1により発行された電子証明書をインセンティブ提供者に提示することにより、インセンティブを受領する。
【0019】
他のユースケース例2
ユーザが旅行などの移動のために、ウェブサイト等を利用して移動手段の検索を行った結果、サーキュラーエコノミー又はカーボンニュートラルなどの環境への影響度の観点で、移動手段の複数の選択肢が提示されたとする。例えば、提示された移動手段の選択肢のそれぞれについて、サーキュラーエコノミー又はカーボンニュートラルの観点で、環境への影響度がスコアで提示される。ユーザは、選択した移動手段を利用したことについて、チケットの購買情報、移動情報(位置情報)、又は通信機器(例えば、Wi-Fi)との接続情報などを行動情報として、システム1に対して行動証明書の発行を依頼することが可能である。ユーザは、発行された行動証明書をインセンティブ提供者(例えば、環境貢献のためにユーザの行動変容を促したい事業者など)に対して提示することにより、インセンティブを受領する。
【0020】
他のユースケース例3
ユーザは、家計簿の記録、貯蓄、節約、環境問題へ貢献する行動(例えば、カーボンニュートラルへ貢献する行動)、又は健康管理のための行動(例えば、歩数計を利用した歩数の日々の計測)などの行動又は当該行動による効果を示す情報を記録し、当該記録を行動情報とする行動証明書の発行をシステム1に対して要求することも可能である。ユーザは、上記行動に関心を有するインセンティブ提供者(例えば、金融商品提供者、環境事業団体、又は健康ソリューション提供企業など)に対して上記行動証明書を提示することにより、インセンティブを受領する。インセンティブは、何らかの価値の有するものであればよく、例えば、金銭、優遇金利、各種割引特典、ポイント増額などであってもよい。
【0021】
[システムの構成]
図2を参照して、本実施形態におけるシステム1の構成の一例を説明する。システム1は、サーバ装置10、及び端末装置20(20a、20b、20c)を備える。各装置は、ネットワークNを介して相互に通信可能に構成されている。
【0022】
サーバ装置10は、サーバコンピュータなどの情報処理装置である。サーバ装置10は、1つの情報処理装置(又はコンピュータ。以下同様。)によって構成されてもよいし、クラウドコンピューティング技術又は分散コンピューティング技術等を使用して複数の情報処理装置によって構成されてもよい。
【0023】
端末装置20は、パーソナルコンピュータ、モバイルデバイス、又は専用端末などの情報処理装置により構成される。端末装置20は、クラウドコンピューティング技術を使用して構成されたサーバ装置10と通信可能に構成されてもよい。
【0024】
ネットワークNは、無線ネットワークや有線ネットワークにより構成される。ネットワークNには、例えば、インターネット、移動体通信網、LAN(Local Area Network)など、任意のネットワークが含まれる。
【0025】
図2に示す例において、システム1は、1つのサーバ装置10、及び3つの端末装置20を含んで構成されているが、システム1に含まれる装置の数はこれに限定されず、システム1は、任意の数の装置を含んでもよい。例えば、システム1は、3つを超えて端末装置20を含んでもよい。なお、以降の説明において、サーバ装置10、又は端末装置20のいずれかの処理として記載されている処理の少なくとも一部が他の装置により実行されてもよい。例えば、サーバ装置10による処理として記載されている処理の一部が、端末装置20で実行されてもよいし、端末装置20による処理として記載されている処理の一部が、サーバ装置10で実行されてもよい。
【0026】
[機能構成]
図3を参照して、サーバ装置10が有する機能を説明する。サーバ装置10は、主な機能構成として、通信部11、データベース12、及び制御部13を有する。
【0027】
サーバ装置10は、一般的な情報処理装置又は専用装置などの情報処理装置が有する他の機能構成を有してもよい。サーバ装置10が有する機能構成は、例えば、サーバ装置10が有するCPU(Central Processing Unit)などの制御装置が、記憶装置に記憶されたコンピュータプログラムを読み込み実行することによって、コンピュータプログラム(ソフトウェア)とハードウェアの協働により実現される。
【0028】
サーバ装置10において、通信部11は、外部装置との通信により各種情報を受信及び送信する。例えば、通信部11は、外部装置との通信により、ユーザの行動に関する行動情報と、当該ユーザに選択された事業者又は後述の発行条件を示す選択情報とを受信する。また、通信部11は、例えば、要求に応じて、電子証明書に対応する行動を行ったユーザの端末装置に、当該電子証明書を送信してもよい。
【0029】
通信部11が受信する行動情報は、例えば、ユーザの端末装置20から受信する行動情報、ウェブサイトの検索サービスの提供事業者から受信するユーザの行動情報、又はユーザの行動情報の提供事業者から受信するユーザの行動情報を含んでもよい。
【0030】
データベース12は、通信部11が受信した情報、及びサーバ装置10により生成された情報を含む、各種の情報を記憶する。データベース12は、例えば、ユーザの行動情報の電子証明書を利用する事業者からの電子証明書の発行条件の登録要求に応じて、当該事業者の情報と、当該電子証明書の発行条件の情報とを対応付けて記憶する。すなわち、データベース12に記憶された電子証明書の発行条件は、事業者により設定された条件を含む。また、データベース12は、電子証明書の複数の発行条件を記憶し、当該発行条件のそれぞれは、複数の事業者のうちのいずれかに対応付けられている。例えば、データベース12に記憶された複数の発行条件のうち、発行条件Aは、データベース12に記憶された複数の事業者の情報のうち、発行条件Aを設定した事業者の情報と対応付けられている。
【0031】
データベース12は、サーバ装置10による電子証明書の発行履歴、電子証明書に関する情報の閲覧履歴、又はユーザ若しくは事業者による要求履歴などを記憶してもよい。電子証明書の発行履歴には、例えば、電子証明書発行日時、ユーザ情報、電子証明書を付したデータの取得先(例えば、ユーザデバイス、検索機能提供者、及び行動情報提供者など)、又は同一の行動情報に対する電子証明書の要求有無に関する情報(回数制限検証、データ利用回数検証の目的で利用される情報)などが含まれてもよい。電子署名を付した行動情報の一部を履歴に記録し、回数制限・データ利用回数検証を行ってもよい。
【0032】
制御部13は、サーバ装置10により実行される各種機能の処理を制御する。例えば、制御部13は、通信部11により受信したユーザの行動情報が、データベース12に記憶された上記発行条件のうち、通信部11により受信した上記選択情報に対応する発行条件を満たす場合に、受信した行動情報の電子証明書を発行(生成)する。
【0033】
図4を参照して、制御部13により実行される各種機能の例をより詳細に説明する。
図4に示すように、制御部13により実行される機能は、例えば、ユーザ機能131、証明書取得事業者機能132、外部事業者接続機能133、及び手数料算出機能134を含む。制御部13は、上記以外の機能をさらに実行してもよいし、上記の機能の一部を実行しなくてもよい。
【0034】
(1)ユーザ機能131は、行動を証明したいユーザにより利用される機能であり、例えば、以下に説明する機能を含む。
【0035】
(1-1)ユーザ情報登録
制御部13は、ユーザ操作に応じて端末装置20から受信した情報に応じて、電子証明書の発行を申請するユーザの情報をデータベース12に記憶し、登録する。登録されるユーザの情報は、例えば、ユーザ名、ユーザ属性、及びユーザの認証情報(例えば、ユーザID、及びパスワード)を含んでもよい。制御部13は、さらに、ユーザ操作に応じて端末装置20から受信した情報に応じて、電子証明書の発行の対象となる行動の種別に関する情報(例えば、購買、ウェブサイトの閲覧、ソフトウェアの操作、機器若しくは車両の操作、又は施設への訪問若しくは滞在などを含む。)をデータベース12に記憶し、登録してもよい。
【0036】
(1-2)ユーザ認証
制御部13は、電子証明書の発行を申請するユーザの当人認証を行う。認証は、ユーザID、パスワード(ワンタイムパスワードを含む。)、生体認証、及びデバイス認証のうち、少なくとも一部又はその組み合わせであってもよい。
【0037】
(1-3)電子証明書の発行条件照会及び発行
制御部13は、受け付けた要求に応じて、電子証明書に関して予め登録された発行条件をデータベース12から取得し、通信部11を介して端末装置20に送信する。発行条件は、例えば、行動情報の電子証明書を利用する事業者(上記のインセンティブ提供者)が求める電子証明書の種類(例えば、電子証明書の対象となる行動情報や対象となるアプリ情報など)、電子証明書の提供条件(例えば、電子証明書の提供先の事業者についての制限、及び電子証明書の提供可能回数の制限を含む。)、及び電子証明書の提供に対するインセンティブの情報などを含む。
【0038】
また、制御部13は、受け付けた要求に応じて、行動情報の電子証明書を生成する。例えば、上記のとおり、制御部13は、通信部11により受信したユーザの行動情報が、データベース12に記憶された上記発行条件のうち、通信部11により受信した上記選択情報に対応する発行条件を満たす場合に、受信した行動情報の電子証明書を生成する。制御部13は、行動を行った(すなわち、生成された電子証明書に係る行動を行った)ユーザの端末装置20に、電子証明書を通信部11を介して送信する。
【0039】
電子証明書の生成方法の例として、制御部13は、行動情報の暗号化のための秘密鍵と、当該秘密鍵と対(ペア)になる公開鍵とを生成し、当該行動情報と、当該秘密鍵と、データベース12に記憶されたユーザ情報の一部とに基づいて、電子証明書を生成してもよい。生成される電子証明書は、例えば、上記秘密鍵、上記行動情報(又は、上記行動情報の一部又はハッシュ値などの上記行動情報に基づく情報)、行動を証明したいユーザの情報、及び認証局の電子署名を含んでもよい。
【0040】
制御部13は、生成した電子証明書に基づいて、トークンを生成してもよい。本実施形態においてトークンとは、電子証明書に基づいてランダムに生成された電子証明書とは別の値である。トークンを生成した場合、ブロックチェーン技術を用いて、電子証明書の発行情報又は移転情報などをチェーン上に記録し、当該トークンを流通可能にしてもよい。
【0041】
制御部13による電子証明書の生成のための行動情報の取得方法の詳細な例を以下に説明する。以下の例の少なくとも一部を組み合わせることにより、行動情報が取得されてもよい。
【0042】
取得例A:端末装置20から取得
端末装置20に、ユーザによる端末装置20に対する操作情報及び端末装置20の位置情報を記録するためのソフトウェアをインストールしておく。端末装置20は、当該ソフトウェアにより、端末装置20に対するユーザによる操作情報及び端末装置20の位置情報を記録し、当該情報を行動情報としてシステム1に送信する。ユーザが記録対象となる行動情報(位置情報、サイト閲覧情報、アプリ利用情報、及び購買情報など)を選択できるようにしてもよい。すなわち、電子証明書の発行のための行動情報は、ユーザにより選択された情報を含んでもよい。
【0043】
取得例B:検索機能提供者から取得
検索機能提供者のウェブサイト又はソフトウェアに、ユーザの検索履歴情報、又は提示された選択肢情報を取得する機能を実装する。ユーザからシステム1に対して電子証明書の発行が要求されたことに応じて、検索機能提供者のウェブサイト又はソフトウェアから上記の検索履歴又は選択肢情報がシステム1に送信される。検索機能提供者は、ユーザに検索サービスを提供する事業者である。検索サービスは、例えば、経路検索アプリ、検索エンジン、地図アプリ、ホテル検索、フライト検索、健康ガイダンス、又は飲食店検索などを含む。すなわち、電子証明書の発行のための行動情報は、ウェブサイト又はソフトウェアによる検索サービスの提供事業者からシステム1に送信されてもよい。
【0044】
取得例C:行動情報提供者から取得
行動情報提供者のウェブサイト又はソフトウェアに、ユーザの行動履歴情報又は決済情報を取得する機能を実装する。当該ウェブサイト又はソフトウェアは、ユーザによる事前承諾を得た場合、ユーザの行動履歴情報又は決済情報を記憶装置に記録する。ユーザからシステム1に対して電子証明書の発行が要求されたことに応じて、行動情報提供者の上記記憶装置から上記のユーザの行動履歴情報又は決済情報がシステム1に送信される。行動情報提供者は、ユーザの行動情報(例えば、決済情報、移動情報、交通情報、宿泊情報、運動情報など)を特定可能な事業者である。行動情報提供者には、例えば、決済事業者、MaaS(Mobility as a Service)事業者、地図アプリ提供事業者、旅行会社、エアライン事業者、健康ガイダンス提供事業者、各種ポイントアプリ運営事業者などが含まれる。すなわち、電子証明書の発行のための行動情報は、ユーザの行動情報の提供事業者からシステム1に送信されてもよい。
【0045】
(1-4)電子証明書の発行履歴照会
制御部13は、ユーザ操作に応じて端末装置20から受信した要求に応じて、電子証明書の発行履歴情報をデータベース12から取得し、端末装置20に送信する。ユーザは、端末装置20が受信した発行履歴情報を端末装置20の表示部を介して参照する。
【0046】
(2)証明書取得事業者機能132は、ユーザから電子証明書の提示を受けて当該電子証明書に係る行動情報を収集する事業者により利用される機能であり、以下に説明する機能を含む。
【0047】
(2-1)事業者登録
制御部13は、インセンティブ提供者(の担当者)による操作に応じて端末装置20から受信した情報に応じて、インセンティブ提供者についての情報をデータベース12に記憶し、登録する。登録されるインセンティブ提供者の情報は、例えば、事業者情報(事業者名、所在地、連絡先、システム接続方法など)、電子証明書取得・検証に対する対価を電子証明書の発行者に対して支払うための精算情報、及びシステム1を介してユーザにインセンティブを提供する場合のインセンティブ授受のための情報(例えば、費用精算情報、又はクーポン等の授受のためのインタフェース情報などを含む。)を含んでもよい。
【0048】
(2-2)電子証明書の発行条件登録
制御部13は、インセンティブ提供者(の担当者)による操作に応じて端末装置20から受信した情報に応じて、ユーザに対して提供を求める行動情報の電子証明書の発行条件をデータベース12に記憶し、登録する。発行条件は、例えば、次の条件のうち少なくとも一部を含んでもよい。
・ユーザが購入するサービス又は商品の種類に関する条件
・ユーザが購入するサービス又は商品の環境への影響に関する条件
・ユーザによる機器又は車両の操作に関する条件
・ユーザが利用する移動手段の種類に関する条件
・ユーザによる施設への訪問に関する条件
・ユーザが購入するサービス又は商品の健康への影響に関する条件
・ユーザによるウェブサイト又はソフトウェアの利用又はアクセスに関する条件
【0049】
上記の発行条件を満たすか否かを判断するために、様々な行動情報を利用可能である。例えば、ユーザが購入したサービス又は商品の種類を示す行動情報として、領収書データ又はその他の決済情報など、購入履歴を示す情報を利用可能である。ユーザが購入したサービス又は商品の環境への影響を示す行動情報として、例えば、ユーザが購入したサービス又は商品の環境への影響度を予め設定された基準で算出したスコアで示した情報を利用可能である。ユーザによる機器又は車両の操作を示す行動情報として、例えば、機器又は車両から受信した操作履歴を示す情報を行動情報として利用可能である。ユーザが利用した移動手段の種類を示す行動情報として、例えば、ユーザが利用した移動手段を利用したことを示す行動情報として、所定の移動手段の利用のためのチケットの購買情報、又は所定の移動手段の利用のために通過することが必要な所定位置を通過又は滞在したことを示す位置情報を利用可能である。ユーザが購入するサービス又は商品の健康への影響を示す行動情報として、例えば、ユーザが購入したサービス又は商品の環境への影響度を予め設定された基準で算出したスコアで示した情報を利用可能である。ユーザによるウェブサイト又はソフトウェアの利用又はアクセスを示す行動情報として、例えば、ウェブサイト又はソフトウェアのアクセス又は利用の履歴を利用可能である。
【0050】
すなわち、電子証明書の発行のために利用される行動情報は、例えば、ユーザによるサービス又は商品の購入履歴を示す情報、ユーザによるウェブサイトの利用履歴又はアクセス履歴を示す情報、ユーザによるソフトウェアの利用履歴を示す情報、及びユーザの滞在履歴を示す位置情報のうち、少なくとも一部を含んでもよい。
【0051】
発行条件は、さらに、電子証明書の提供条件(自社のみに提供可能、他事業者に提供可能、又は複数回証明書利用可などを示す提供可能範囲の条件)、又は電子証明書の提供に対して提供されるインセンティブ情報を含んでもよい。
【0052】
(2-3)電子証明書の検証
制御部13は、インセンティブ提供者からの端末装置20を介した要求に応じて、インセンティブ提供者がユーザから提示された電子証明書の正当性を検証する。例えば、上記のとおり秘密鍵を用いて電子証明書が生成されている場合、対応する公開鍵を用いて電子証明書の正当性が検証されてもよい。電子証明書に基づいてトークンが生成され、ブロックチェーン技術を用いて記憶管理されている場合、ブロックチェーン上の記録を参照することにより、又は当該記録とデータベース12に記憶された情報とを突合することにより、電子証明書の正当性が検証されてもよい。
【0053】
(3)外部事業者接続機能133は、システム1が、ユーザの行動情報を提供する上記の検索機能提供者又は行動情報提供者などの外部事業者のコンピュータ又はシステムから行動情報を受信するための通信接続を制御する機能である。当該通信接続は、API(Application Programming Interface)などのインタフェース、又はSDKなどを利用して構築されたプログラムの実行により行われる。
【0054】
(4)手数料算出機能134は、インセンティブ提供者など、システム1を介して提供されるサービスを利用する者に対する手数料を課金する手数料条件を設定して記憶し、当該手数料条件に基づいて、手数料を算出する機能である。手数料は、例えば、電子証明書の生成、又は電子証明書の正当性の検証に対する手数料を含んでもよい。手数料は、サブスクリプション方式で設定されてもよい。手数料算出機能134は、手数料の決済のための金融機関との接続のインタフェースの機能を含んでもよい。
【0055】
[処理フロー]
図5を参照して、システム1における処理フローを説明する。以下に説明する各処理ステップは、例えば、サーバ装置10及び端末装置20が有する制御部が、記憶部に記憶されたコンピュータプログラムを読み込み実行することによって、コンピュータプログラム(ソフトウェア)とハードウェアの協働により実現される。
【0056】
システム1において実行される処理の詳細は既に説明しているため、以下の処理フローの説明において、既に説明した内容については簡略化又は省略する。なお、
図5に示す処理の例おいて、端末装置20aは、電子証明書の発行を依頼するユーザにより操作され、端末装置20bは、インセンティブ提供者により操作される。
【0057】
ステップS51において、端末装置20bは、インセンティブ提供者による操作入力に応じて、電子証明書の発行条件登録の要求をサーバ装置10に送信する。サーバ装置10は、端末装置20bから受信した要求に応じて、インセンティブ提供者の事業者情報と、電子証明書の発行条件とを関連付けて記憶する。サーバ装置10は、端末装置20を介して受信した異なる複数のインセンティブ提供者からの要求に応じて、電子証明書の複数の発行条件を対応するインセンティブ提供者の事業者情報と関連付けて記憶してもよい。また、サーバ装置10は、インセンティブ提供者である一事業者から受信した要求に応じて、異なる複数の発行条件を記憶してもよい。
【0058】
ステップS52において、端末装置20aは、ユーザによる操作入力に応じて、行動情報の電子証明書の発行要求をサーバ装置10に送信する。発行要求は、例えば、ユーザの行動に関する行動情報と、当該ユーザに選択された事業者又は発行条件を示す選択情報とを含んでもよい。ユーザの行動情報は、発行要求に含まれていなくてもよく、前述の検索機能提供者又は行動情報提供者などからサーバ装置10に送信されてもよい。ユーザに選択された事業者とは、ユーザが電子証明書を提示することを予定している事業者(インセンティブ提供者)である。ユーザに選択された発行条件とは、事業者に提示することを予定している電子証明書の発行条件である。端末装置20aは、ユーザが選択可能なように表示部に複数の事業者又は発行条件を表示し、ユーザによる選択操作に基づいて、事業者又は発行条件を示す選択情報を受け付けてもよい。
【0059】
ステップS53において、サーバ装置10は、ステップS52で受信した発行要求に基づいて、行動情報の電子証明書を生成する。より詳細には、受信した発行要求に事業者の情報が含まれている場合、サーバ装置10は、サーバ装置10の記憶部を参照し、受信した発行要求に含まれる事業者の情報に対応付けられて発行条件が登録されているか否かを判断する。または、受信した発行要求に発行条件が含まれている場合、サーバ装置10は、サーバ装置10の記憶部を参照し、受信した発行要求に含まれる発行条件が登録されているか否かを判断する。発行条件が登録されていると判断された場合、サーバ装置10は、受信した行動情報が、登録されている当該発行条件を満たすか否かを判断し、満たすと判断された場合、当該行動情報の電子証明書を生成する。すなわち、サーバ装置10は、受信した行動情報が、サーバ装置10に記憶された発行条件のうち、受信した選択情報に対応する発行条件を満たす場合に、受信した行動情報の電子証明書を生成する。
【0060】
ステップS54において、サーバ装置10は、ステップS53で生成した電子証明書を端末装置20aに送信する。ステップS55において、端末装置20aは、ユーザ操作に応じて、インセンティブ提供者に提示するために、ステップS54で受信した電子証明書を端末装置20bに送信する。ユーザからインセンティブ提供者への電子証明書の提示の方法はこの方法に限定されず、例えば、ユーザが端末装置20aを操作に、インセンティブ提供者のサーバ装置に電子証明書をアップロードする方法であってもよい。
【0061】
[ハードウェア構成]
図6を参照して、サーバ装置10及び端末装置20をコンピュータ800により実現する場合における、コンピュータ800のハードウェア構成の一例を説明する。なお、それぞれの装置の機能は、複数台の装置に分けて実現することもできる。
【0062】
図6に示すように、コンピュータ800は、プロセッサ801と、メモリ803と、記憶装置805と、入力I/F部807と、データI/F部809と、通信I/F部811、及び表示装置813を含む。コンピュータ800は、図示しないが、各種アクチュエータ(例えば、モータ)、測位モジュール(例えば、GPSモジュール)、又は各種センサを含んでもよい。
【0063】
プロセッサ801は、メモリ803に記憶されているプログラムを実行することによりコンピュータ800における各種の処理を制御する制御部である。
【0064】
メモリ803は、例えばRAM(Random Access Memory)等の記憶媒体である。メモリ803は、プロセッサ801によって実行されるプログラムのプログラムコードや、プログラムの実行時に必要となるデータを一時的に記憶する。
【0065】
記憶装置805は、例えばハードディスクドライブ(HDD)やフラッシュメモリ等の不揮発性の記憶媒体である。記憶装置805は、オペレーティングシステムや、上記各構成を実現するための各種プログラムを記憶する。なお、記憶装置805は、メモリ803と同じデバイスであってよい。
【0066】
入力I/F部807は、ユーザからの入力を受け付けるためのデバイスである。入力I/F部807の具体例としては、キーボードやマウス、タッチパネル、各種センサ、ウェアラブル・デバイス等が挙げられる。入力I/F部807は、例えばUSB(Universal Serial Bus)等のインタフェースを介してコンピュータ800に接続されても良い。
【0067】
データI/F部809は、コンピュータ800の外部からデータを入力するためのデバイスである。データI/F部809の具体例としては、各種記憶媒体に記憶されているデータを読み取るためのドライブ装置等がある。データI/F部809は、コンピュータ800の外部に設けられることも考えられる。その場合、データI/F部809は、例えばUSB等のインタフェースを介してコンピュータ800へと接続される。
【0068】
通信I/F部811は、コンピュータ800の外部の装置と有線又は無線により、インターネットNを介したデータ通信を行うためのデバイスである。通信I/F部811は、コンピュータ800の外部に設けられることも考えられる。その場合、通信I/F部811は、例えばUSB等のインタフェースを介してコンピュータ800に接続される。
【0069】
表示装置813は、各種情報を表示するためのデバイスである。表示装置813の具体例としては、例えば液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ、ウェアラブル・デバイスのディスプレイ等が挙げられる。表示装置813は、コンピュータ800の外部に設けられても良い。その場合、表示装置813は、例えばディスプレイケーブル等を介してコンピュータ800に接続される。また、入力I/F部807としてタッチパネルが採用される場合には、表示装置813は、入力I/F部807と一体化して構成することが可能である。
【0070】
[変形例]
上記実施形態におけるシステム1(又は、サーバ装置10、若しくは端末装置20)を実装するためのプログラムは、CD-ROM等の光学ディスク、磁気ディスク、半導体メモリなどの各種の記録媒体を通じて、又は通信ネットワークなどを介してダウンロードすることにより、コンピュータにインストール又はロードすることができる。
【0071】
本発明は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、他の様々な形で実施することができる。上記実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈されるものではない。
【符号の説明】
【0072】
1 システム
10 サーバ装置
11 通信部
12 データベース
13 制御部
20 端末装置
20a 端末装置
20b 端末装置
20c 端末装置
131 ユーザ機能
132 証明書取得事業者機能
133 外部事業者接続機能
134 手数料算出機能
800 コンピュータ
801 プロセッサ
803 メモリ
805 記憶装置
807 入力I/F部
809 データI/F部
811 通信I/F部
813 表示装置
N ネットワーク