(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023161783
(43)【公開日】2023-11-08
(54)【発明の名称】洗車情報提供アプリケーション及び洗車情報提供装置
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20231031BHJP
G16Y 20/10 20200101ALI20231031BHJP
G16Y 20/20 20200101ALI20231031BHJP
G16Y 40/20 20200101ALI20231031BHJP
G16Y 40/30 20200101ALI20231031BHJP
B60S 3/04 20060101ALN20231031BHJP
【FI】
G06Q50/10
G16Y20/10
G16Y20/20
G16Y40/20
G16Y40/30
B60S3/04
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022072334
(22)【出願日】2022-04-26
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-03-28
(71)【出願人】
【識別番号】522168637
【氏名又は名称】株式会社SENSHA Technologies
(74)【代理人】
【識別番号】100185270
【弁理士】
【氏名又は名称】原田 貴史
(74)【代理人】
【識別番号】100225347
【弁理士】
【氏名又は名称】鬼澤 正徳
(72)【発明者】
【氏名】相原 浩
【テーマコード(参考)】
3D026
5L049
【Fターム(参考)】
3D026AA02
3D026AA13
3D026AA25
3D026AA33
3D026AA40
3D026AA72
3D026AA76
5L049CC17
(57)【要約】
【課題】車両の表面状態に応じた洗車を行える洗車場の洗車情報を、利用者端末へ提供できる洗車情報提供アプリケーションを提供する。
【解決手段】車両15の利用者が操作する利用者端末14に、洗車場11の洗車情報を提供する洗車情報提供装置13を、車両15の表面状態に応じた洗車を行える洗車場11の所在地を含む洗車情報を、洗車場11の洗車場端末20から取得する第1手段、洗車場端末12から取得した洗車情報を利用者端末14へ提供する第2手段、として機能させる洗車情報提供アプリケーションを構成した。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の利用者が操作する利用者端末に、洗車場の洗車情報を提供する洗車情報提供装置を、
前記車両の表面状態に応じた洗車を行える前記洗車場の所在地を含む前記洗車情報を、前記洗車場の洗車場端末から取得する第1手段、
前記洗車場端末から取得した前記洗車情報を、前記利用者端末へ提供する第2手段、
として機能させる洗車情報提供アプリケーション。
【請求項2】
請求項1記載の洗車情報提供アプリケーションにおいて、
前記利用者端末は、前記車両の現在位置及び目的地、及び前記車両の現在位置から目的地に至る前記車両の走行予定経路を地図に表示する表示部を有し、
前記第2手段が前記利用者端末へ提供する前記洗車情報は、前記地図に表示される前記洗車場の所在地を含む、洗車情報提供アプリケーション。
【請求項3】
請求項1記載の洗車情報提供アプリケーションにおいて、
前記利用者端末は、前記車両の現在位置及び目的地、及び前記車両の現在位置から目的地に至る前記車両の走行予定経路を地図に表示する表示部を有し、
前記第2手段が前記利用者端末へ提供する前記洗車情報は、前記走行予定経路に存在する前記洗車場の所在地を優先する、洗車情報提供アプリケーション。
【請求項4】
請求項2記載の洗車情報提供アプリケーションにおいて、
前記車両の表面状態は、前記車両が前回洗車場へ行った日からの経過期間から推定される前記車両の汚れ状態、または、前記車両の表面に施されているコーティングの種類のうち、少なくとも一方を含む、洗車情報提供アプリケーション。
【請求項5】
請求項2記載の洗車情報提供アプリケーションにおいて、
前記第2手段が前記利用者端末へ提供する前記洗車情報は、前記車両のサイズに応じた洗車機を有する前記洗車場の所在地を含む、洗車情報提供アプリケーション。
【請求項6】
請求項2記載の洗車情報提供アプリケーションにおいて、
前記第2手段が前記利用者端末へ提供する前記洗車情報は、前記走行予定経路に存在し、かつ、前記車両が走行している車線を変更せずに出入りできる前記洗車場の所在地を含む、洗車情報提供アプリケーション。
【請求項7】
請求項2記載の洗車情報提供アプリケーションにおいて、
前記第2手段は、自動運転機能を有する前記車両の前記利用者が操作する前記利用者端末へ前記洗車情報を提供する、洗車情報提供アプリケーション。
【請求項8】
車両に乗車する利用者が操作する利用者端末に、洗車場の洗車情報を提供する洗車情報提供装置において、
前記車両の表面状態に応じた洗車を行える前記洗車場の所在地を含む前記洗車情報を、前記洗車場の洗車場端末から取得する情報取得部と、
前記洗車場端末から取得した前記洗車情報を、前記利用者端末へ提供する情報提供部と、
を有する、洗車情報提供装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、車両を利用する利用者の利用者端末へ洗車情報を提供することのできる、洗車情報提供アプリケーション及び洗車情報提供装置に関する。
【背景技術】
【0002】
車両を利用する利用者の利用者端末へ洗車情報を提供することのできる洗車場システムの一例が、特許文献1に記載されている。特許文献1に記載された洗車場システムは、洗車場の利用客が洗車場に一々出向かなくとも、洗車場の混雑状態をインターネットで知ることができるようにすることを目的としている。特許文献1には、各地に存在する各洗車場の状況を撮影手段にて撮影し、撮影手段で撮影された画像を画像解析手段にて解析し、各洗車場内にいる車両の台数を把握することが記載されている。
【0003】
また、特許文献1には、各洗車場内にいる車両数に変化がある都度、制御手段は、各洗車場における車両数データを管理センターに送信することが記載されている。さらに、特許文献1には、管理センターで各洗車場毎の車両数データをインターネット上に公開するとともに、車両数データが送信されてくる度に公開データを自動的に更新する、と記載されている。特許文献1には、利用客はパーソナルコンピュータや携帯電話を利用してインターネットに接続して各洗車場の混雑状況を確認し、目的の洗車場へ向かう、と記載されている。
【0004】
さらに、車両に搭載される端末において、洗車情報を取得できるようにした洗車システムは、特許文献2及び特許文献3にも記載されている。特許文献2には、サービスステーションとしての給油所で、顧客車両へのサービスを短時間で的確に提供するため、顧客車両は車載端末を備え、前記車載端末は、前記顧客車両の少なくとも点検整備に必要とする現状情報を車両状態情報として保持し、かつ、ナビゲーションシステムを備えてその所在地をその履歴と共にカーナビ情報として保持することが記載されている。サービスステーションは、洗車機をサービス機器として備えていることが記載されている。特許文献3には、ナビゲーションシステムを有する車両位置から所定距離以内に含まれる洗車場、洗車場までの所要時間、待ち台数等の条件に基づく洗車情報を、利用者端末へ提供することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2003-122840号公報
【特許文献2】特開2006-96060号公報
【特許文献3】特開2020-95375号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本願発明者は、特許文献1に記載された洗車場システムによると、車両の表面状態に応じた洗車を行える洗車情報を利用者へ提供しにくく、その点で改善の余地があった。
【0007】
本開示の目的は、車両の表面状態に応じた洗車を行える洗車情報を利用者端末へ提供できる、洗車情報提供アプリケーション及び洗車情報提供装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示は、車両の利用者が操作する利用者端末に、洗車場の洗車情報を提供する洗車情報提供装置を、前記車両の表面状態に応じた洗車を行える前記洗車場の所在地を含む前記洗車情報を、前記洗車場の洗車場端末から取得する第1手段、前記洗車場端末から取得した前記洗車情報を、前記利用者端末へ提供する第2手段、として機能させる洗車情報提供アプリケーションである。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、車両の表面状態に応じた洗車を行える洗車情報を利用者端末へ提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本開示の情報提供システムの概要を示すブロック図である。
【
図2】情報提供システムで行われる処理例1を示すフローチャートである。
【
図3】(A)は、利用者端末の表示部に表示される地図の例、(B)は、地図の一部を示す拡大図である。
【
図4】(A)は、利用者端末の表示部に表示される利用画面の一例を示す図、(B)は、利用者端末の表示部に表示される操作画面の一例を要求示す図である。
【
図5】情報提供システムで行われる処理例2を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
[概要]
以下、本開示の洗車情報アプリケーション及び洗車情報提供装置を図面に基づいて詳細に説明する。説明するための全図において、同一部には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
図1に示す洗車システム10は、洗車場11、洗車場端末12、洗車情報提供装置13、利用者端末14及び車両15により構成されている。洗車場端末12と洗車情報提供装置13との間で、ネットワーク16を介して相互に通信可能であり、洗車情報提供装置13と利用者端末14との間で、ネットワーク16を介して相互に通信可能である。
【0012】
[洗車場の説明]
洗車場11は、地上、地下等に無数に設けられている設備であり、それぞれの洗車場11には、洗車可能領域に停車された車両15を洗浄(洗車)する洗車機17と、洗車機17へ進入口に設けられている操作パネル18と、洗車場11の状況を撮影するカメラ19と、洗車場11の作業者により操作及び利用される洗車場端末12と、読み取り機70と、が設けられている。洗車機17は、洗車可能領域に停車された車両15の表面に洗浄液、水等を噴射し、かつ、ブラシにより車両15の表面の汚れを除去する。洗車可能領域は、その領域内に車両15が停車すると、洗浄液、水等を車両15の表面に噴射でき、かつ、ブラシの動作により車両15の表面を払拭することができる所定幅、所定高さ、所定長さの空間である。
【0013】
また、洗車機17は、空気を所低圧で車両15の外面へ吹き付けて、水滴を弾き飛ばすこともできる。洗車機17は、洗車できる車両15のサイズの上限がある。サイズの上限は、車両15の高さ制限、車幅制限、全長制限等を含む。洗車機17毎にブラシの種類が異なっていてもよい。例えば、プラスチックブラシ、ゴムブラシ、布ブラシ、スポンジブラシ、パキンブラシ、ノンブラシ等である。パキンブラシは、植物繊維製のブラシであり、コシが強く泡立ちも良いので、洗浄力に優れ、かつ、こびりついた汚れも落としやすい。このため、パキンブラシは、前回、洗車を行ってからの期間が所定期間以上である場合の洗車に適する。
【0014】
布ブラシ、スポンジブラシ及びノンブラシは、表面にコーティングが施されている車両15の洗車に適する。それは、車両15の表面に傷をつけにくいからである。洗車機17で行える洗車の種類は、水洗い洗車、シャンプー洗車、ワックス洗車、撥水コート洗車、ガラスコート洗車、等がある。なお、洗車機17毎に行える洗車の種類が異なっていてもよい。ガラスコート洗車は、前回、洗車を行ってからの期間が所定期間以上である場合に適する。それは、利用者が洗車する機会が少なく、次回に洗車を行うまでの間に車両15に汚れが付着することを、なるべく抑制できるためである。
【0015】
操作パネル18は、洗車機17の進入口に設けられており、利用者が車両15の室内に居る状態で操作できる。操作パネル18を操作すると、洗車の種類、洗車の所要時間、車両15の種類等を選択できる。洗車場端末12は、制御部20、記憶部21及び通信部22を有するコンピュータである。通信部22は、カメラ19から受信した信号、操作パネル18から受信した信号、洗車機17から受信した信号を制御部20へ送り、制御部20から出力された信号を、洗車情報提供装置13へ送ることができる。記憶部21には、アプリケーション、情報、データ等が記憶されている。カメラ19は、洗車場11に進入している車両15の撮影、洗車場11に進入している車両15のナンバープレートの撮影を行って信号を出力する。
【0016】
制御部20は、カメラ19で撮影された映像を含む信号、操作パネル18から受信した信号、洗車情報提供装置13から受信した信号、記憶部21に記憶されているアプリケーション、情報、データ等に基づいて、判断及び処理を行い、判断結果及び処理結果を記憶部21へ記憶させる処理を行う。また、制御部20は、判断結果及び処理結果を通信部22を介して洗車情報提供装置13へ送る処理を行う。さらに、制御部20は、操作パネル18から入力される信号を処理して、洗車機17の洗車開始、洗車終了、洗浄液の種類、ブラシの動作範囲、ブラシの動作方向、洗車機17のゲートの移動範囲、ゲートの移動方向等を制御する。
【0017】
[洗車情報提供装置の説明]
洗車情報提供装置13は、洗車システム10の運営者により管理される。洗車情報提供装置13は、制御部23、記憶部24及び通信部25を有する管理コンピュータである。通信部25は、洗車場端末12及び利用者端末14から受信した信号を制御部23へ送り、制御部23から出力された信号を、洗車場端末12及び利用者端末14へ送ることができる。記憶部24には、アプリケーション、情報、データ等が記憶されている。制御部23は、洗車場端末12から受信する洗車情報を含む信号、利用者端末14から受信する信号、記憶部24に記憶されているアプリケーション、情報、データ等に基づいて、判断及び処理を行い、判断結果及び処理結果を記憶部24へ記憶させる。制御部23は、情報取得部50、情報生成部51、情報提供部52を有する。情報取得部50は、洗車場端末12から洗車情報を取得する。情報生成部51は、利用者端末14から要求される洗車情報を生成する。情報提供部52は、生成した洗車情報を利用者端末14へ提供する。
【0018】
洗車情報提供装置13の記憶部24には、それぞれの洗車場端末12から送られる洗車情報が記憶され、かつ、洗車情報は、所定時間おきに更新される。洗車情報提供装置13の記憶部24には、前回、洗車を行ってからの期間と、車両15の表面の汚れ程度との関係を示すデータが記憶されている。また、洗車情報提供装置13の記憶部24には、汚れ程度と、その汚れを落とすことができる種類のブラシ、その汚れを落とすことができる洗車の種類との関係を示すデータが記憶されている。さらに、洗車情報提供装置13の記憶部24には、車両15の表面に施されたコーティングの種類に適した洗車の種類が記憶されている。
【0019】
また、洗車情報提供装置13の制御部23は、判断結果及び処理結果を通信部25を介して利用者端末14及び洗車場端末12へ送る処理を行う。さらに、洗車情報提供装置13は、利用者端末14から洗車情報を要求された場合に、利用者端末14で選択される条件を満たす洗車情報を生成し、かつ、生成した洗車情報を利用者端末14へ提供する。さらに、洗車情報提供装置13は、最新の洗車情報を所定の時間間隔で各洗車場端末12から取得する。
【0020】
[利用者端末の説明]
利用者端末14は、車両15の利用者により操作される。利用者は、車両15の運転者または運転者以外の同乗者の何れでもよい。利用者端末14は、車両15の室内のインストルメントパネルに固定されるタイプ、または、車両15のインストルメントパネルに取り付け及び取り外しができるタイプの何れでもよい。さらに、利用者端末14は、車両15とは別に設けられたタイプの携帯型端末、例えば、スマートフォン、タブレット端末、腕時計型端末でもよい。利用者端末14が車両15とは別に設けられたタイプであると、利用者端末14は、表示部26、操作部27、制御部28、記憶部29、通信部30、地磁気センサ31、加速度センサ32を有する。利用者端末14が車両15に取り付けられるタイプであると、その利用者端末14は、表示部26、操作部27、制御部28、記憶部29を有し、地磁気センサ31、加速度センサ32、通信部30は、車両15に設けられる。
【0021】
利用者端末14が何れのタイプであっても、記憶部29には、アプリケーション、情報、データ等が記憶されている。利用者端末14が何れのタイプであっても、洗車情報提供装置13及び利用者端末14へ信号を送信し、洗車情報提供装置13及び利用者端末14から信号を受信する機能を有する。利用者端末14が車両15に設けられるタイプであると、通信部30は、4機以上の人工衛星33から信号を受信する。制御部28は、人工衛星33から受信した信号、操作部27から入力される信号、地磁気センサ31から入力される信号、加速度センサ32から入力される信号、記憶部29に記憶されているアプリケーション、情報、データ等に基づいて、処理及び判断を行う。制御部28は、処理結果及び判断結果を表示部26に表示させ、かつ、記憶部29に記憶させる処理を行う。また、制御部28は、判断結果及び処理結果を通信部30を介して洗車情報提供装置13へ送る処理を行う。
【0022】
制御部28が行う判断及び処理には、次のようなものが含まれる。例えば、記憶部29に記憶されている地図データに含まれる地図を表示部26に表示させる処理である。また、人工衛星33の信号、地磁気センサ31の信号、加速度センサ32の信号を処理して車両15の現在位置を検出し、かつ、車両15の現在位置を地図に表示させる処理である。さらに、操作部27の操作により設定された車両15の目的地を地図へ表示させる処理、車両15の現在位置から目的地までの走行予定経路を地図へ表示させる処理である。また、制御部28は、洗車情報提供装置13から取得した利用画面、及び洗車情報を、表示部26へ表示させることができる。利用画面及び洗車情報は、後述する。
【0023】
利用者は、利用者端末14を操作してナビゲーションシステムを起動させることができる。ナビゲーションシステムが起動すると、次のような処理を行える。例えば、車両15の現在位置を設定し、かつ、現在位置を地図へ表示する処理である。また、車両15の目的地を設定し、かつ、目的地を地図へ表示する処理である。さらに、車両15の現在位置から目的地までの走行予定経路を設定し、かつ、走行予定経路を地図へ表示する処理である。利用者端末14が車両15に設けられたタイプであると、ナビゲーションシステムの起動中、車両15の走行履歴を記憶部41へ記憶できる。利用者端末14が車両15とは別に設けられたタイプであると、ナビゲーションシステムの起動中、車両15の走行履歴を記憶部29へ記憶できる。
【0024】
[車両の説明]
車両15は、駆動源34、操舵装置35、制動装置36、制御部37、記憶部41、車輪等を有する。駆動源34は、例えば、エンジンまたは電動モータの少なくとも一方であり、駆動源34のトルクが車輪に伝達されて駆動力が発生する。車両15の運転者がアクセルペダルを操作することにより、駆動源34のトルク及び回転数を制御できる。車両15の運転者が操舵装置35を操作することにより、車両15の進行方向を調整することができる。制動装置36は、車輪に制動力を与える装置であり、運転者が制動装置36を操作できる。
【0025】
また、車両15は自動運転機能を有していてもよい。この場合、車両15は、赤外線カメラ38、物体検出センサ39、通信部40等を有する。赤外線カメラ38及び物体検出センサ39は、車両15の周囲の物体、例えば、他車両、人、動物、車線、建築物、洗車機17等を検出して信号を出力する。さらに、制御部37は、赤外線カメラ38の信号、物体検出センサ39の信号、地図データの情報、車両15の現在位置及び目的地の情報を処理することにより、駆動源34、操舵装置35、制動装置36を制御することができる。
【0026】
車両15が自動運転機能を有していると、アクセルペダルの操作なしで、制御部37は、駆動源34のトルク及び回転数を制御できる。車両15が自動運転機能を有していると、運転者が操舵装置35を操作することなく、制御部37が操舵装置35を制御する。車両15が自動運転機能を有していると、運転者が制動装置36を操作することなく、制御部37は、制動装置36を制御する。さらに、自動運転機能を構築する制御部37は、通信部40を介して利用者端末14との間で通信が可能である。
【0027】
自動運転機能を構築する制御部37は、地図、車両15の現在位置及び目的地、走行予定経路に基づいて、駆動源34、操舵装置35、制動装置36を制御し、車両15を現在位置から目的地へ移動(走行)させることができる。通信部40と利用者端末14との間で相互に通信が行われ、利用者端末14は、ネットワーク16を介して洗車情報提供装置13へ接続される。また、利用者端末14の通信部30は、人工衛星33の信号を受信する。
【0028】
[洗車システムで行われる処理例]
図2には、洗車システム10で行われる処理例1が示されている。
【0029】
(処理例1)
各洗車場11に設けられたそれぞれの洗車場端末12は、ステップS10において洗車場情報を生成し、それぞれの洗車場端末12は、生成した洗車情報を、ステップS11で洗車情報提供装置13へ送信する。それぞれの洗車場端末12は、所定の時間間隔毎、または、設けられている洗車場11における洗車情報に変化がある毎に、ステップS10及びステップS11を繰り返す。
【0030】
洗車情報は、洗車場11の所在地、洗車場11の店舗名、洗車場11の電話番号、洗車場11の営業時間、洗車場11の混雑状況、洗車場11に設けられている洗車機17の型、洗車機17に対応する車両15のサイズ制限、洗車機17のブラシの種類、洗車機17における洗車の種類、利用者端末14でアプリケーションを起動させて支払いができる洗車場11であるか否か、定額で洗い放題モデルを採用している洗車場11であるか否か、ガスステーション(ガソリンスタンド)に併設されているか否か、を含む。混雑状況は、洗車場11に設けられている洗車機17の数、使用中の洗車機17の数、洗車場11で待機している車両15の台数、車両15が洗車場11に到着した時点から洗車を開始する時点までの予想待機時間、1週間における曜日毎の混雑の傾向、1日における時間帯毎の混雑状況、等を含む。洗車機17の型は、ドライブスルー洗車機、全自動洗車機、高圧洗車型洗車機を含む。
【0031】
ドライブスルー洗車機は、洗車機17の手前に操作パネル18があり、信号や音声案内に従って車両15をゲート内へ移動させるものである。車両15の表面の洗浄、すすぎ、乾燥は全自動で行われ、利用者が車両15に乗ったままで洗車機17に入る。全自動洗車機は、洗車機17が自動的に洗車し、洗車中、利用者は車両15の外で待機するものである。高圧洗車型は、洗車から吹き上げまでを、全て使用者が自分で、かつ、手洗いで行うタイプである。高圧洗車型は、ガラスコーティング、フィルムコーティングが施された車両15の洗車に適する。ガラスコーティング、フィルムコーティングが施された車両15は、傷がつく、撥水性能が低下する等の理由により、洗車機17で洗車しない方が良い。
【0032】
洗車機17で洗車可能な車両15のサイズ制限は、洗車可能な車両15のサイズの上限を意味する。洗車機17で洗車可能な車両15のサイズ制限は、記憶部21に記憶されている。洗車機17のブラシの種類は、記憶部21に記憶されている。洗車機17における洗車の種類は、記憶部21に記憶されている。洗車場11に設けられている洗車機17の数は、記憶部21に記憶されている。使用中の洗車機17の数は、カメラ19で撮影される洗車場11の映像情報、操作パネル18の操作情報、等から判断される。
【0033】
洗車場11で待機している車両15の台数は、カメラ19で撮影される洗車場11の映像情報から判断される。予想待機時間は、洗車機17の数、及び洗車場11で待機している車両15の台数に基づいて判断される。記憶部21には、過去において、車両15が洗車場11に到着した時点から、洗車を開始する時点までに要した時間の履歴を表すデータが記憶されている。制御部20は、記憶部21のデータを参照して予想待機時間を判断する。
【0034】
洗車情報提供装置13は、ステップS20において、各洗車場11から洗車情報をそれぞれ取得し、かつ、各洗車場11毎に洗車情報の処理、記憶及び更新を行う。また、洗車情報提供装置13がステップS20において行う洗車情報の処理は、取得した洗車情報に含まれる洗車場11の所在地と、ナビゲーションシステム用の地図データにおける洗車場11の所在地との対応関係を整合させる処理を含む。なお、洗車情報を要求する信号を、洗車情報提供装置13から洗車場端末12へ送ると、ステップS11において、洗車場端末12から洗車情報提供装置13へ洗車情報が送られてもよい。
【0035】
利用者は、ステップS30において利用者端末14を操作してナビゲーションシステムを起動させ、各種の操作を行い、利用者端末14の表示部26に地図画面を表示できる。利用者を含む車両15の乗員は、地図画面を目視できる。
図3(A)には、利用者端末14がスマートフォンである場合の表示部26の一例が示されている。表示部26には地図画面が表示され、地図画面には、地
図42、車両15の現在位置A1及び目的地、現在位置A1から目的地までの走行予定経路43、走行予定経路43及びそれ以外の経路における交通法規及び渋滞情報、洗車場11、給油所、テーマパーク、ショッピングセンター、交通法規、渋滞情報、建築物、施設等が表示される。
【0036】
車両15の現在位置A1は、自律航法、衛生測位システム及びマップマッチングにより判断される。自律航法は、地磁気センサ31の信号及び加速度センサ32の信号を処理して、車両15の移動方向(走行方向)及び移動距離(走行距離)を推定するものである。衛星測位システムは、4機の人工衛星33から発信された時刻信号を地上で受信し、その電波の遅延の差を測ることで、地上における車両15の現在位置(座標)A1を測定する。利用者は、地
図42を目視して車両15の現在位置A1を認識し、かつ、目的地を設定して、案内開始ボタンを操作できる。なお、車両15が現在位置A1から目的地に至る走行予定経路43として、地
図42に複数の候補が表示された場合、利用者は、何れか1つの走行予定経路を選択する。
【0037】
利用者は、利用者端末14を操作して、ステップS31で洗車情報提供装置13にアクセスする。すると、洗車情報提供装置13は、ステップS21において、利用画面を利用者端末14へ提供する。利用者端末14は、洗車情報提供装置13から提供された利用画面を、ステップS32において表示部26に表示できる。また、利用者端末14を洗車情報提供装置13にアクセスすることで、洗車情報提供装置13が提供するアプリケーションをダウンロードできる。
【0038】
図4(A)は、表示部26に表示される利用画面45の一例を示す。利用画面45には、「利用者情報登録(会員登録)」、「洗車情報取得」、「実行」、「戻る」等の操作メニューが表示される。利用者は、利用画面45をタッチして操作メニューの何れかを選択できる。「利用者情報登録」は、車両15の車種及びナンバープレートの情報、氏名、住所、メールアドレス、パスワード、会員番号、クレジットカード番号等を、洗車情報提供装置13において登録する場合に選択する。車種は、例えば、ミニバン、SUV(Sport Utility Vehicle)、トラック、ダンプなどを含む。「洗車情報取得」は、利用者端末14が、洗車情報提供装置13から洗車情報を取得する場合に選択する。「実行」は、「利用者情報登録」または「洗車情報取得」を選択した後に操作され、「実行」が操作されることで、「利用者情報登録」を行うための画面または「洗車情報取得」を行うための画面が表示部26に表示される。「戻る」が操作されると利用画面45が表示部26から消される。利用者情報が洗車情報提供装置13で登録されると、洗車情報提供装置13からQRコード(登録商標・以下同様)が利用者端末14へ提供される。
【0039】
「洗車情報取得」が選択されると、
図4(B)のように、「条件を設定して洗車情報を要求」、「条件を設定せずに洗車情報を要求」、「実行」、「戻る」を含む操作画面47が、表示部26に表示される。「実行」は、「条件を設定して洗車情報を要求」または「条件を設定せずに洗車情報を要求」を選択した後に操作され、「実行」が操作されることで、「条件を設定して洗車情報を要求」を行うための画面または「条件を設定せずに洗車情報を要求」を行うための画面が表示部26に表示される。「戻る」が操作されると操作画面47が表示部26から消される。
【0040】
利用者が「条件を設定して洗車情報を要求」を選択し、かつ、「実行」を操作すると、洗車情報を取得するための「条件」が表示部26に表示される。「条件」は、各種の洗車情報のうち、利用者の希望に適した洗車場11を地図に表示させるためのものである。
【0041】
選択できる条件には、走行予定経路43にある洗車場11、車両15の現在位置A1からの予測所要時間が所定時間以下である洗車場11、現在位置A1から予測移動距離が所定距離以下である洗車場11、待機している車両15の台数が所定数以下である洗車場11、予測待機時間が所定時間以下である洗車場11、洗車場11に設けられている洗車機17の種類、車両15のサイズに対応する洗車機17を有する洗車場11、洗車機17のブラシの種類、洗車機17における洗車の種類、車両15の走行している道路と並行して設置され、かつ、車両15の走行方向を変更することなく進入できる洗車場11、過去に利用した履歴がある洗車場11、等がある。
【0042】
図3(B)は、車両15の走行している走行予定経路43の一例が拡大して示されている。走行予定経路43は、車両15が位置する走行方向B1の車線43Aと、車線43Aに対し中央線(区画線)44を隔てて位置する車線43Bと、を有する。車線43Bは、走行方向B2であり、走行方向B1と走行方向B2とは逆向きである。車線43Aに隣接して洗車場11A(11)が存在している。車線43Bに隣接して洗車場11B(11)が存在している。車両15の走行方向を変更することなく出入りできる洗車場11は、
図3(B)の車線43Aに隣接して存在する洗車場11A(11)である。
【0043】
利用者は、車両15の表面状態に基づいて、前記条件のうちから1つ以上の条件を選択できる。車両15の表面状態は、前回、洗車場11へ行った日からの経過期間から推定される車両15の汚れ状態、車両15の車体の表面に施されているコーティングの種類、等を含む。経過期間は、例えば、経過日数、経過月数等である。コーティングの種類は、例えば、ガラスコーティング、フィルムコーティング等がある。ガラスコーティングは、車両15の車体の表面に無機質のガラス被膜を形成したものである。フィルムコーティングは、無色透明のポリウレタン素材、かつ、厚さ150μmのフィルムを車体の表面に張ったものである。
【0044】
利用者は、利用者端末14を操作し、ステップS33において、洗車情報を取得する要求を、洗車情報提供装置13へ送る。また、利用者情報登録を行う場合、ステップS33において、利用者情報が利用者端末14から洗車情報提供装置13へ送られる。さらに、ステップS33において、ナビゲーションシステムの利用中における車両15の走行履歴を利用者端末14から、洗車情報提供装置13へ送信することも可能である。
【0045】
洗車情報提供装置13は、ステップS22において、利用者端末14から洗車情報を取得する要求を受信すると、利用者端末14で選択された条件を満たす洗車情報を生成する。なお、ステップS33において、利用者端末14から利用者情報が送信された場合、洗車情報提供装置13は、ステップS22で利用者情報を登録する処理を行う。洗車情報提供装置13の制御部23は、車両15が過去に利用した経歴がある洗車場11を、洗車場端末12から取得した洗車情報に基づいて判断できる。カメラ19は、会員登録された車両15のナンバープレートの番号を撮影しているからである。このため、制御部23は、車両15が前回、洗車場11へ行った日を推定できる。
【0046】
また、洗車情報提供装置13は、ステップS33で「条件を設定せずに洗車情報を要求」が選択されていると、前述した条件のうち、走行予定経路にある洗車場11、現在位置からの予測所要時間が所定時間以下である洗車場11、現在位置からの予測移動距離が所定距離以下である洗車場11、待機している車両の台数が所定数以下である洗車場11、予測待機時間が所定時間以下である洗車場11、車両15の走行している道路と並行して設置され、かつ、車両15の走行方向を変更することなく進入できる洗車場11、車体の表面に施されているコーティングの種類に適した洗車場11、過去に利用した履歴がある洗車場11、車両15のサイズに応じた洗車機17を有する洗車場11、のうち1つ以上の条件を満たす洗車場11、前回に洗車を行ってからの期間に適した洗車場11、を優先して含む洗車情報を生成することができる。
【0047】
この場合、車体の表面に施されているコーティングの種類に適したブラシを有する洗車機17を設けた洗車場11、車体の表面に施されているコーティングの種類に適した種類の洗車を行える洗車機17を設けた洗車場11、利用者端末14が車両15のサイズに応じた洗車機17を有する洗車場11、等を判断することができるように、利用者が利用者端末14を操作して、車体の表面に施されているコーティングの種類、車両15のサイズを、記憶部29に記憶させておくことが前提である。
【0048】
また、前回、洗車場11へ行った日からの経過期間は、ナビゲーションシステムの利用中における車両15の走行履歴のうち、前回、洗車場11へ車両15が進入した日から判断できる。車両15の走行履歴は、記憶部41または記憶部29に記憶されている。さらに、前回、洗車を行った日からの経過期間に適した洗車場11とは、「前回、洗車を行った後に付着した車体の汚れ程度に応じて、その汚れを落とすことができる種類のブラシを有する洗車機17がある洗車場11」、または、「前回、洗車を行った後に付着した車体の汚れを落とすことができる種類の洗車を行える洗車機17が設けられた洗車場11」、「洗車を行った後に、長期間に亘って洗車を行わなくても汚れが付着することを抑制できる種類の洗車を行える洗車機17が設けられた洗車場11」、の少なくとも一方を意味する。
【0049】
洗車情報提供装置13の記憶部24には、前回、洗車を行ってからの期間と、車体の汚れ程度との関係を示すデータが記憶されている。また、洗車情報提供装置13の記憶部24には、汚れ程度と、その汚れを落とすことができる種類のブラシ、その汚れを落とすことができる洗車の種類との関係を示すデータが記憶されている。洗車情報提供装置13の制御部23は、記憶部21に記憶されているデータを参照して、汚れの程度に適した洗車機17を有する洗車場11を判断し、ステップS22において洗車情報を生成する。
【0050】
なお、洗車情報提供装置13は、ステップS33で「条件を設定せずに洗車情報を要求」が選択されていると、ステップS22において、表示部26に表示される地
図42に所在地がある全ての洗車場11を含む洗車情報を生成してもよい。そして、洗車情報提供装置13は、ステップS22で生成した洗車情報を、ステップS23において利用者端末14へ送信する。
【0051】
利用者端末14は、ステップS34において、洗車情報提供装置13から洗車情報を取得する。利用者端末14は、ステップS35において、地図に表示されるそれぞれの洗車場11毎に、洗車情報をそれぞれ表示させることができる。例えば、地図に表示されている何れかの洗車場11を選択すると、選択した洗車場11の洗車情報が、地図に重ねて表示される。
【0052】
さらに、利用者端末14は、ステップS33で選択された条件を満たす洗車場11を、ステップS35において、
図3(A)のように表示部26の地
図42に表示させる。この場合、利用者端末14は、条件を満たす洗車場11と、条件を満たさない洗車場11とを、目視で識別できるように、洗車場11を表すマークの色を異ならせる処理を行うこともできる。また、利用者端末14は、条件を満たす洗車場11を地図に表示させ、条件を満たさない洗車場11を地
図42に表示しない処理を行うこともできる。
【0053】
このように、処理例1を実行すると、車両15の表面状態に応じた洗車を行える洗車場11の所在地を含む洗車情報を、洗車場11の洗車場端末12から取得し、洗車場端末12から取得した洗車情報を利用者端末14へ提供できる。したがって、利用者の利便性が向上し、洗車場11の集客力が増す。また、利用者端末14は、車両15の現在位置A1及び目的地、及び車両15の現在位置A1から目的地に至る走行予定経路43を、表示部26の地
図42に表示する。さらに、利用者端末14へ提供する洗車情報は、地
図42に表示される洗車場11の所在地を含む。したがって、車両15の走行予定経路43にある洗車場11を検索でき、利用者の利便性が向上する。
【0054】
さらに、洗車情報提供装置13は、車両15の表面状態として、車両15が前回洗車場11へ行った日からの経過期間から推定される車両15の汚れ状態、または、車両15の表面に施されているコーティングの種類のうち、少なくとも一方を考慮して、車両15の表面状態に適した洗車を行える洗車場11を利用者端末14へ提供できる。したがって、利用者の利便性が一層向上する。さらにまた、洗車情報提供装置13は、車両15の走行予定経路43に存在し、かつ、車両15が走行している車線43Aを変更せずに出入りできる洗車場11の所在地を含む洗車情報を、利用者端末14へ提供できる。したがって、利用者の利便性が一層向上する。さらに、利用者が実際に洗車場11へ行き、利用者端末14でQRコードを提示すると、読み取り機70がQRコードを読み取ることで、クレジットカード番号に応じた決済が完了する。したがって、洗車場11内における車両15の渋滞を解消できる。さらに、洗車場11の運営者は、月額定額サービスを提供してもよい。このようにすれば、車両15が洗車場11を利用する度に、毎回決済を行う必要が無くなり、利便性が向上する。
【0055】
(処理例2)
図5は、洗車システム10で行われる処理例2を示すフローチャートである。洗車場端末12は、カメラ19の信号を処理しており、ステップS40において、洗車機17の洗車可能領域に車両15が進入したことを検出する。洗車場端末12は、ステップS41において洗車機17が洗車を開始したことを検出し、洗車機17が洗車を開始したことをステップS42において、洗車情報提供装置13へ送信する。洗車場端末12は、ステップS43において洗車機17が洗車を終了したことを検出し、洗車機17が洗車を終了したことをステップS44において、洗車情報提供装置13へ送信する。
【0056】
洗車情報提供装置13は、ステップS50において、洗車場11で洗車機17が洗車を開始したことを洗車場端末12から受信(取得)する。洗車情報提供装置13は、洗車機17が洗車を開始したことをステップS50において、利用者端末14へ送信する。洗車情報提供装置13は、洗車機17が洗車を終了したことを洗車場端末12からステップS52において受信し、洗車機17が洗車を終了したことをステップS53において、利用者端末14へ送信する。
【0057】
利用者端末14は、洗車場11で洗車機17が洗車を開始したことを、ステップS60において洗車情報提供装置13から受信(取得)する。利用者端末14は、ステップS61において、洗車機17が洗車を開始したことを表示部26で表示できる。利用者端末14は、洗車機17が洗車を終了したことを洗車情報提供装置13からステップS62において受信する。利用者端末14は、洗車機17が洗車を終了したことをステップS63において、表示部26で表示する。
【0058】
この処理例2が実行される状況は、第1の状況または第2の状況を含む。第1の状況は、洗車場11が娯楽施設、商業施設に隣接して設けられている状況である。娯楽施設は、テーマパーク、遊園地、映画館、バッティングセンター、ゲームセンター等を含む。商業施設は、ショッピングセンター、デパート、スーパーマーケット、コンビニエンスストア等を含む。そして、利用者が娯楽施設または商業施設へ入る前、または、入った後に、車両15を、利用者または洗車場11の作業者が運転して洗車可能領域へ進入させる。
【0059】
第2の状況は、車両15が自動運転機能を有している状況である。自動運転機能は、車両15の室内に乗員が居ない無人の状態で、所定の領域を自動的に移動する機能である。自動運転機能は、駆動源34の制御、制動装置36の制御、操舵装置35の制御、等を含む。利用者が洗車場11で車両15から降りると、車両15は自動運転機能により洗車可能領域へ進入して停止する。また、車両15は洗車が完了すると、洗車可能領域から出て停止する。洗車機17から、車両15に対して、洗車可能領域の位置、洗車が開始されたこと、洗車が終了したことを示す信号が送られる。車両15の制御部37は、これらの信号を処理して、駆動源34の制御、制動装置36の制御、操舵装置35の制御を行う。
【0060】
このように、洗車情報提供装置13は、自動運転機能を有する車両15の利用者が操作する利用者端末14へ洗車情報を提供する。そして、洗車情報提供装置13から、車両15の洗車開始及び洗車終了の情報が、利用者端末14へ提供される。したがって、利用者の利便性が一層向上する。
【0061】
[補足説明]
本実施形態で説明した事項の技術的意味の一例は、次の通りである。利用者端末14は、利用者端末の一例である。洗車情報提供装置13は、洗車情報提供装置の一例である。
図2のステップS20は、第1手段の一例であり、ステップS23は、第2手段の一例である。表示部26は、表示部の一例である。情報取得部50は、情報取得部の一例であり、情報提供部52は、情報提供部の一例である。
【0062】
本実施形態には、次のような洗車情報提供方法も記載されている。具体的には、車両に乗車する利用者が操作する利用者端末に洗車場の洗車情報を提供する洗車情報提供装置が行う洗車情報提供方法において、前記洗車情報提供装置が、前記車両の表面状態に応じた洗車を行える洗車場の所在地を含む前記洗車情報を、前記洗車場の洗車場端末から取得する第1ステップと、前記洗車場端末から取得した前記洗車情報を、前記利用者端末へ提供する第2ステップと、を行う、洗車情報提供方法である。
図2のステップS20が第1ステップであり、ステップS23が、第2ステップである。
【0063】
本実施形態には、次のような洗車システムも記載されている。具体的には、洗車機を有する洗車場に設けられた洗車場端末と、車両の利用者が操作する利用者端末と、前記利用者端末及び前記利用者端末へネットワークを介して接続された洗車情報提供装置と、を有する洗車システムにおいて、前記洗車情報提供装置は、前記車両の表面状態に応じた洗車を行える前記洗車場の所在地を含む前記洗車情報を前記洗車場端末から取得する情報取得部と、前記洗車場端末から取得した前記洗車情報を前記利用者端末へ提供する情報提供部と、を有する、洗車システムである。
【0064】
本実施形態の情報提供システムは、図面を用いて開示されたものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、本実施形態において、洗車情報提供装置を構成するコンピュータは、スーパーコンピュータ、メインフレーム、サーバ、ワークステーション等のうちの何れでもよい。また、利用者端末は、車両内で使用される例に限定されず、利用者の自宅で使用されてもよい。さらに、利用者端末は、利用者の自宅、または勤務先等に設置されたコンピュータであってもよい。つまり、利用者が車両に乗る前、あるいは、洗車場に出向くことなく、利用者が意図する洗車場を検索でき利便性が向上し、無駄な走行距離を削減できる。さらに、車両が化石燃料を燃焼させて走行する者である場合、CO2(二酸化炭素)削減に寄与できる。なお、車両が自動運転機能を有している場合、所定日数の間隔で洗車場に入る、雨を検知したら所定時間内に洗車場へ入る、等の処理を、制御部が行うようにしても良い。
【産業上の利用可能性】
【0065】
本実施形態は、車両を利用する利用者の利用者端末へ洗車情報を提供する洗車情報提供装置に利用可能である。
【符号の説明】
【0066】
10…洗車システム、12…洗車場端末、13…洗車情報提供装置、14…利用者端末、23…制御部、26…表示部、50…情報取得部、52…情報提供部
【手続補正書】
【提出日】2022-09-21
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の利用者が操作する利用者端末へネットワークを介して接続され、かつ、前記利用者端末で選択された条件に適した洗車場を含む洗車情報を取得する要求を、前記利用者端末から受信すると、要求された前記洗車情報を前記利用者端末へ提供する洗車情報提供装置を、
前記車両の表面に施されるコーティングの種類に応じて前記車両の表面に傷が付かない洗車を行える洗車の種類を記憶する第1手段、
前記車両の表面の汚れ程度と、その汚れを落とすことができる種類のブラシ、その汚れを落とすことができる洗車の種類との関係を示すデータを記憶する第2手段、
洗車場端末が設けられている洗車場の所在地、前記洗車場に設けられている洗車機の型、前記洗車場に設けられている前記洗車機のブラシの種類、前記洗車場に設けられている前記洗車機における洗車の種類を含む情報を、前記洗車場端末から取得する第3手段、
前記車両の表面に施されているコーティングの種類を、前記利用者端末で選択された条件として前記利用者端末から取得する第4手段、
前記車両が前回洗車場へ行った日からの経過期間から推定される前記車両の汚れ程度を、前記利用者端末で選択された条件として前記利用者端末から取得する第5手段、
前記第1手段が記憶した、前記車両の表面に施されるコーティングの種類に応じて前記車両の表面に傷が付かない洗車を行える洗車の種類、
及び、
前記第4手段が前記利用者端末から取得する、前記車両の表面に施されている前記コーティングの種類、
及び、
前記第3手段が取得する、前記洗車場の所在地及び前記洗車場に設けられている前記洗車機における洗車の種類を含む情報、
に基づいて、コーティングが施されている前記車両の表面に傷が付かない洗車を行える前記洗車場を、前記利用者端末で選択された条件に適した洗車場として判断し、判断した洗車場の所在地を含む洗車情報を前記利用者端末へ提供する第6手段、
前記第5手段が前記利用者端末から取得する前記車両の汚れ程度、
及び、
前記第2手段が記憶する、前記車両の表面の汚れ程度と、その汚れを落とすことができる種類のブラシ、その汚れを落とすことができる洗車の種類、
及び、
前記第3手段が前記洗車場端末から取得する、前記洗車場の所在地、前記洗車場に設けられている前記洗車機のブラシの種類、前記洗車場に設けられている前記洗車機における洗車の種類を含む情報、
に基づいて、前記車両の表面の汚れを落とすことができる種類のブラシを有する洗車機がある洗車場、または、前記車両の汚れを落とすことができる種類の洗車を行える洗車機が設けられた洗車場の少なくとも一方を、前記利用者端末で選択された条件に適した洗車場として判断し、判断した洗車場の所在地を含む洗車情報を前記利用者端末へ提供する第7手段、
として機能させる、洗車情報提供アプリケーション。
【請求項2】
請求項1記載の洗車情報提供アプリケーションにおいて、
前記利用者端末は、前記車両の現在位置及び目的地、及び前記車両の現在位置から目的地に至る前記車両の走行予定経路を地図に表示する表示部を有し、
前記洗車情報提供装置が前記利用者端末へ提供する前記洗車場の所在地は、前記地図に表示される前記洗車場の所在地を含む、洗車情報提供アプリケーション。
【請求項3】
請求項1記載の洗車情報提供アプリケーションにおいて、
前記利用者端末は、前記車両の現在位置及び目的地、及び前記車両の現在位置から目的地に至る前記車両の走行予定経路を地図に表示する表示部を有し、
前記洗車情報提供装置が前記利用者端末へ提供する前記洗車場の所在地は、前記走行予定経路に存在する前記洗車場の所在地を優先する、洗車情報提供アプリケーション。
【請求項4】
請求項2記載の洗車情報提供アプリケーションにおいて、
前記洗車情報提供装置が前記利用者端末へ提供する前記洗車場の所在地は、前記車両のサイズに応じた洗車機を有する前記洗車場の所在地を含む、洗車情報提供アプリケーション。
【請求項5】
請求項2記載の洗車情報提供アプリケーションにおいて、
前記洗車情報提供装置が前記利用者端末へ提供する前記洗車場の所在地は、前記走行予定経路に存在し、かつ、前記車両が走行している車線を変更せずに出入りできる前記洗車場の所在地を含む、洗車情報提供アプリケーション。
【請求項6】
請求項2記載の洗車情報提供アプリケーションにおいて、
前記洗車情報提供装置は、自動運転機能を有する前記車両の前記利用者が操作する前記利用者端末へ前記洗車場の所在地を提供する、洗車情報提供アプリケーション。
【請求項7】
車両の利用者が操作する利用者端末へネットワークを介して接続され、かつ、前記利用者端末で選択された条件に適した洗車場を含む洗車情報を取得する要求を、前記利用者端末から受信すると、要求された前記洗車情報を前記利用者端末へ提供する洗車情報提供装置において、
前記車両の表面に施されるコーティングの種類に応じて前記車両の表面に傷が付かない洗車を行える洗車の種類を記憶する第1記憶部と、
前記車両の表面の汚れ程度と、その汚れを落とすことができる種類のブラシ、その汚れを落とすことができる洗車の種類との関係を示すデータを記憶する第2記憶部と、
洗車場端末が設けられている洗車場の所在地、前記洗車場に設けられている洗車機の型、前記洗車場に設けられている前記洗車機のブラシの種類、前記洗車場に設けられている前記洗車機における洗車の種類を含む情報を、前記洗車場端末から取得する第1取得部と、
前記車両の表面に施されているコーティングの種類を、前記利用者端末で選択された条件として前記利用者端末から取得する第2取得部と、
前記車両が前回洗車場へ行った日からの経過期間から推定される前記車両の汚れ程度を、前記利用者端末で選択された条件として前記利用者端末から取得する第3取得部と、
前記第1記憶部が記憶した、前記車両の表面に施されるコーティングの種類に応じて前記車両の表面に傷が付かない洗車を行える洗車の種類、
及び、
前記第2取得部が前記利用者端末から取得する、前記車両の表面に施されている前記コーティングの種類、
及び、
前記第1取得部が取得する、前記洗車場の所在地及び前記洗車場に設けられている前記洗車機における洗車の種類を含む情報、
に基づいて、コーティングが施されている前記車両の表面に傷が付かない洗車を行える前記洗車場を、前記利用者端末で選択された条件に適した洗車場として判断し、判断した洗車場の所在地を含む洗車情報を前記利用者端末へ提供する第1制御部と、
前記第3取得部が前記利用者端末から取得する前記車両の汚れ程度、
及び、
前記第2記憶部が記憶する、前記車両の表面の汚れ程度と、その汚れを落とすことができる種類のブラシ、その汚れを落とすことができる洗車の種類、
及び、
前記第1取得部が前記洗車場端末から取得する、前記洗車場の所在地、前記洗車場に設けられている前記洗車機のブラシの種類、前記洗車場に設けられている前記洗車機における洗車の種類を含む情報、
に基づいて、前記車両の表面の汚れを落とすことができる種類のブラシを有する洗車機がある洗車場、または、前記車両の汚れを落とすことができる種類の洗車を行える洗車機が設けられた洗車場の少なくとも一方を、前記利用者端末で選択された条件に適した洗車場として判断し、判断した洗車場の所在地を含む洗車情報を前記利用者端末へ提供する第2制御部と、
を有する、洗車情報提供装置。
【手続補正書】
【提出日】2023-01-24
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に乗車している利用者が操作する利用者端末へネットワークを介して接続され、前記利用者端末でナビゲーションシステムの起動中に記憶される前記車両の走行履歴を前記利用者端末から受信し、かつ、洗車場を含む洗車情報を取得する要求を、前記利用者端末から受信すると、要求された前記洗車情報を前記利用者端末へ提供する洗車情報提供装置を、
前記車両の表面に施されるコーティングの種類に応じて前記車両の表面に傷が付かない洗車を行える洗車の種類を記憶する第1手段、
前回、洗車を行ってからの期間と前記車両の表面の汚れ程度との関係を示すデータ、及び前記車両の表面の汚れ程度と、その汚れを落とすことができる種類のブラシ、その汚れを落とすことができる洗車の種類との関係を示すデータを記憶する第2手段、
洗車場端末が設けられている洗車場の所在地、前記洗車場に設けられている洗車機の型、前記洗車場に設けられている前記洗車機のブラシの種類、前記洗車場に設けられている前記洗車機における洗車の種類を含む情報を、前記洗車場端末から取得する第3手段、
条件を設定せずに前記洗車情報を取得する要求を、前記利用者端末から取得すると、前記利用者が前記利用者端末を操作して前記利用者端末の記憶部に記憶させた、前記利用者端末を操作する前記利用者が乗車している前記車両の表面に施されているコーティングの種類、に適した洗車場を含む洗車情報を生成する第4手段、
条件を設定せずに前記洗車情報を取得する要求を、前記利用者端末から取得すると、前記利用者端末から受信する前記車両の走行履歴から判断される、前記車両が前回洗車場へ行った日からの経過期間と、前記第2手段が記憶する、前回、洗車を行ってからの期間と前記車両の表面の汚れ程度との関係を示すデータと、に基づいて、前記車両の汚れ程度を判断する第5手段、
前記第1手段が記憶した、前記車両の表面に施されるコーティングの種類に応じて前記車両の表面に傷が付かない洗車を行える洗車の種類、
及び、
前記第4手段が生成した前記洗車情報に含まれる、前記利用者端末を操作する前記利用者が乗車している前記車両の表面に施されている前記コーティングの種類に適した洗車場、
及び、
前記第3手段が取得する、前記洗車場の所在地及び前記洗車場に設けられている前記洗車機における洗車の種類を含む情報、
に基づいて、コーティングが施されている前記車両の表面に傷が付かない洗車を行える前記洗車場を判断し、判断した洗車場の所在地を含む洗車情報を前記利用者端末へ提供する第6手段、
前記第5手段が判断した前記車両の汚れ程度、
及び、
前記第2手段が記憶する、前記車両の表面の汚れ程度と、その汚れを落とすことができる種類のブラシ、その汚れを落とすことができる洗車の種類、
及び、
前記第3手段が前記洗車場端末から取得する、前記洗車場の所在地、前記洗車場に設けられている前記洗車機のブラシの種類、前記洗車場に設けられている前記洗車機における洗車の種類を含む情報、
に基づいて、前記車両の表面の汚れを落とすことができる種類のブラシを有する洗車機がある洗車場、または、前記車両の汚れを落とすことができる種類の洗車を行える洗車機が設けられた洗車場の少なくとも一方を判断し、判断した洗車場の所在地を含む洗車情報を前記利用者端末へ提供する第7手段、
として機能させる、洗車情報提供アプリケーション。
【請求項2】
請求項1記載の洗車情報提供アプリケーションにおいて、
前記利用者端末は、前記車両の現在位置及び目的地、及び前記車両の現在位置から目的地に至る前記車両の走行予定経路を地図に表示する表示部を有し、
前記洗車情報提供装置が前記利用者端末へ提供する前記洗車場の所在地は、前記地図に表示される前記洗車場の所在地を含む、洗車情報提供アプリケーション。
【請求項3】
請求項1記載の洗車情報提供アプリケーションにおいて、
前記利用者端末は、前記車両の現在位置及び目的地、及び前記車両の現在位置から目的地に至る前記車両の走行予定経路を地図に表示する表示部を有し、
前記洗車情報提供装置が前記利用者端末へ提供する前記洗車場の所在地は、前記走行予定経路に存在する前記洗車場の所在地を優先する、洗車情報提供アプリケーション。
【請求項4】
請求項2記載の洗車情報提供アプリケーションにおいて、
前記洗車情報提供装置が前記利用者端末へ提供する前記洗車場の所在地は、前記車両のサイズに応じた洗車機を有する前記洗車場の所在地を含む、洗車情報提供アプリケーション。
【請求項5】
請求項2記載の洗車情報提供アプリケーションにおいて、
前記洗車情報提供装置が前記利用者端末へ提供する前記洗車場の所在地は、前記走行予定経路に存在し、かつ、前記車両が走行している車線を変更せずに出入りできる前記洗車場の所在地を含む、洗車情報提供アプリケーション。
【請求項6】
請求項2記載の洗車情報提供アプリケーションにおいて、
前記洗車情報提供装置は、自動運転機能を有する前記車両の前記利用者が操作する前記利用者端末へ前記洗車場の所在地を提供する、洗車情報提供アプリケーション。
【請求項7】
車両に乗車している利用者が操作する利用者端末へネットワークを介して接続され、前記利用者端末でナビゲーションシステムの起動中に記憶される前記車両の走行履歴を前記利用者端末から受信し、かつ、洗車場を含む洗車情報を取得する要求を、前記利用者端末から受信すると、要求された前記洗車情報を前記利用者端末へ提供する洗車情報提供装置において、
前記車両の表面に施されるコーティングの種類に応じて前記車両の表面に傷が付かない洗車を行える洗車の種類を記憶する第1記憶部と、
前回、洗車を行ってからの期間と前記車両の表面の汚れ程度との関係を示すデータ、及び前記車両の表面の汚れ程度と、その汚れを落とすことができる種類のブラシ、その汚れを落とすことができる洗車の種類との関係を示すデータを記憶する第2記憶部と、
洗車場端末が設けられている洗車場の所在地、前記洗車場に設けられている洗車機の型、前記洗車場に設けられている前記洗車機のブラシの種類、前記洗車場に設けられている前記洗車機における洗車の種類を含む情報を、前記洗車場端末から取得する取得部と、
条件を設定せずに前記洗車情報を取得する要求を、前記利用者端末から取得すると、前記利用者が前記利用者端末を操作して前記利用者端末の記憶部に記憶させた、前記利用者端末を操作する前記利用者が乗車している前記車両の表面に施されているコーティングの種類、に適した洗車場を含む洗車情報を生成する洗車情報生成部と、
条件を設定せずに前記洗車情報を取得する要求を、前記利用者端末から取得すると、前記利用者端末から受信する前記車両の走行履歴から判断される、前記車両が前回洗車場へ行った日からの経過期間と、前記第2記憶部が記憶する、前回、洗車を行ってからの期間と前記車両の表面の汚れ程度との関係を示すデータと、に基づいて、前記車両の汚れ程度を判断する判断部と、
前記第1記憶部が記憶した、前記車両の表面に施されるコーティングの種類に応じて前記車両の表面に傷が付かない洗車を行える洗車の種類、
及び、
前記洗車情報生成部が生成した前記洗車情報に含まれる、前記利用者端末を操作する前記利用者が乗車している前記車両の表面に施されている前記コーティングの種類に適した洗車場、
及び、
前記取得部が取得する、前記洗車場の所在地及び前記洗車場に設けられている前記洗車機における洗車の種類を含む情報、
に基づいて、コーティングが施されている前記車両の表面に傷が付かない洗車を行える前記洗車場を判断し、判断した洗車場の所在地を含む洗車情報を前記利用者端末へ提供する第1制御部と、
前記第1制御部が判断した前記車両の汚れ程度、
及び、
前記第2記憶部が記憶する、前記車両の表面の汚れ程度と、その汚れを落とすことができる種類のブラシ、その汚れを落とすことができる洗車の種類、
及び、
前記取得部が前記洗車場端末から取得する、前記洗車場の所在地、前記洗車場に設けられている前記洗車機のブラシの種類、前記洗車場に設けられている前記洗車機における洗車の種類を含む情報、
に基づいて、前記車両の表面の汚れを落とすことができる種類のブラシを有する洗車機がある洗車場、または、前記車両の汚れを落とすことができる種類の洗車を行える洗車機が設けられた洗車場の少なくとも一方を判断し、判断した洗車場の所在地を含む洗車情報を前記利用者端末へ提供する第2制御部と、
を有する、洗車情報提供装置。