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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023161972
(43)【公開日】2023-11-08
(54)【発明の名称】情報処理装置
(51)【国際特許分類】
   G08G 5/00 20060101AFI20231031BHJP
   G08B 29/00 20060101ALI20231031BHJP
   G16Y 40/10 20200101ALI20231031BHJP
   G16Y 20/20 20200101ALI20231031BHJP
   G16Y 10/40 20200101ALI20231031BHJP
【FI】
G08G5/00 A
G08B29/00
G16Y40/10
G16Y20/20
G16Y10/40
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022072644
(22)【出願日】2022-04-26
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-05-30
(71)【出願人】
【識別番号】392026693
【氏名又は名称】株式会社NTTドコモ
(74)【代理人】
【識別番号】110000752
【氏名又は名称】弁理士法人朝日特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 和人
【テーマコード(参考)】
5C087
5H181
【Fターム(参考)】
5C087BB20
5C087BB74
5C087CC02
5C087DD02
5C087EE07
5C087FF01
5C087FF02
5C087FF16
5C087FF30
5H181AA26
5H181BB04
5H181BB12
5H181BB13
5H181FF04
5H181FF13
5H181FF14
5H181FF32
5H181MA41
(57)【要約】
【課題】防災に利用されるスピーカ及び飛行体を効率よく点検する。
【解決手段】サーバ装置30は、各々の防災スピーカ40からその防災スピーカ40を含む地域に居る人間に対して災害に関する報知の試験を行うために出力される試験音声を収音し得る位置と、各々の防災スピーカ40から試験音声が出力される日時とを含む飛行計画を決定する。そして、サーバ装置30は、災害の原因となる事象が発生した場合にその災害に関する報知を行うドローン10が飛行計画に従う飛行中に収音した音声に基づいて、防災スピーカ40が正常に稼働しているか否かを判定するとともに、飛行計画に従って飛行中のドローン10の動作状態を検出した結果に基づいて、そのドローン10が正常に稼働しているか否かを判定する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
各々のスピーカから当該スピーカを含む地域に居る人間に対して災害に関する報知の試験を行うために出力される試験音声を収音し得る位置と、各々の前記スピーカから前記試験音声が出力される日時とを含む飛行計画を記憶する記憶部と、
災害の原因となる事象が発生した場合に当該災害に関する報知を行う飛行体が前記飛行計画に従う飛行中に収音した音声に基づいて、前記スピーカが正常に稼働しているか否かを判定する第1判定部と、
前記飛行計画に従って飛行中の前記飛行体の動作状態を検出した結果に基づいて、当該飛行体が正常に稼働しているか否かを判定する第2判定部と
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
各々の前記スピーカの位置と、各々の前記スピーカから試験音声が出力される日時と、前記飛行体が発着する発着地の位置とを取得する取得部と、
前記取得部により取得された内容に基づいて、前記飛行体が飛行する経路及び日時を含む前記飛行計画を決定する飛行計画決定部と
を備え、
前記記憶部は、前記飛行計画決定部により決定された飛行計画を記憶する
ことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
各々の前記飛行体について前記第2判定部が判定を行うときの優先度を特定する優先度特定部を備え、
前記飛行計画決定部は、特定された前記優先度に従って前記飛行計画を決定する
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
各々の前記スピーカについて前記第1判定部が判定を行うときの優先度を特定する優先度特定部を備え、
前記飛行計画決定部は、特定された前記優先度に従って前記飛行計画を決定する
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記第1判定部は、前記飛行計画に従って飛行する飛行体によって収音された試験音声の音量に基づいて前記判定を行う
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記第1判定部は、前記飛行計画に従って飛行中の飛行体によって収音された試験音声の音量に基づいて前記判定を行う場合に、
前記飛行計画決定部は、各々のスピーカから出力される試験音声の音量が等しい位置を連ねた飛行経路を決定する
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記第2判定部は、前記飛行計画に従って飛行中の飛行体から生じる動作音を検出した結果に基づいて前記判定を行う
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記第2判定部は、前記飛行計画に従って飛行中の飛行体の電源における電力の残量を時系列に検出した結果に基づいて前記判定を行う
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、飛行体及びスピーカを点検するための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
各種設備の点検にドローンを活用する仕組みとして、例えば特許文献1には、水処理プラントの画像及び音声をドローンによって収集し、これらを解析する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-164751号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば地震や津波等の事象により災害を受ける可能性がある場合に、そのような災害を受けることが予測される地域に対し、注意や避難を呼びかけるための音声をスピーカから発するという対策がとられている。これと併せて、上記のような災害の原因となる事象の発生時において、ドローンのような飛行体から災害に関する音声を発する仕組みも有効だと考えられる。
【0005】
このような防災に係る機器乃至設備に関しては、定期的な点検が必要である。そこで、本発明は、防災に利用されるスピーカ及び飛行体を効率よく点検し得る仕組みを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明は、各々のスピーカから当該スピーカを含む地域に居る人間に対して災害に関する報知の試験を行うために出力される試験音声を収音し得る位置と、各々の前記スピーカから前記試験音声が出力される日時とを含む飛行計画を記憶する記憶部と、災害の原因となる事象が発生した場合に当該災害に関する報知を行う飛行体が前記飛行計画に従う飛行中に収音した音声に基づいて、前記スピーカが正常に稼働しているか否かを判定する第1判定部と、前記飛行計画に従って飛行中の前記飛行体の動作状態を検出した結果に基づいて、当該飛行体が正常に稼働しているか否かを判定する第2判定部とを備えることを特徴とする情報処理装置を提供する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、防災に利用されるスピーカ及び飛行体を効率よく点検することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の一実施形態に係る防災情報報知システム1の構成の一例を示すブロック図である。
図2】同実施形態に係るドローン10のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図3】同実施形態に係るサーバ装置30のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図4】サーバ装置30の機能構成の一例を示すブロック図である。
図5】サーバ装置30の記憶部33に記憶されるスピーカデータを例示する図である。
図6】サーバ装置30の記憶部33に記憶されるドローンデータを例示する図である。
図7】サーバ装置30による飛行経路決定処理の手順を例示するフローチャートである。
図8】サーバ装置30による点検処理の手順を例示するフローチャートである。
図9】防災スピーカ40とドローン10の飛行経路R1との位置関係を例示する図である。
図10】指向性を持つ防災スピーカ40とドローン10の飛行経路R2との位置関係を例示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[構成]
図1は、本発明の一実施形態に係る防災情報報知システム1の構成の一例を示すブロック図である。防災情報報知システム1は、複数(図1では2つ)のドローン10a,10bと、複数の防災スピーカ40a,40bと、複数のドローン10a,10bの飛行計画を決定するとともに、ドローン10a,10b及び防災スピーカ40a,40bの動作を点検するための情報処理装置として機能するサーバ装置30と、これらの各装置を通信可能に接続する通信網20とを備える。通信網20は、無線通信を実現するシステム、例えば第4世代移動通信システム又は第5世代移動通信システム等を含む。
【0010】
ドローン10a,10bは、空中を飛行する無人の飛行体である。ドローン10は、災害の原因となる事象が発生した場合に、その事象により人々が災害に遭うことを防ぐための装置、すなわち防災のための装置である。災害の原因となる事象とは、例えば地震、津波、土砂崩れ、洪水及び火事等であり、人々が被害を受ける事象のことである。災害の原因となる事象には、地震等の自然現象だけでなく、失火等の人為的な原因で発生した事象も含まれる。以下では、複数のドローン10a,10bをドローン10と総称する。同様に複数の防災スピーカ40a,40bを防災スピーカ40と総称する。
【0011】
ドローン10は、サーバ装置30によって決定された飛行経路に従って自律的に飛行を行う飛行体であり、本実施例では、1以上の回転翼を備え、それらの回転翼を回転させて飛行する回転翼機型の飛行体である。ドローン10は、自機の位置、高度及び姿勢を測定する機能を有しており、これらの測定値に基づいて飛行速度及び飛行方向を制御することで、飛行経路に沿って飛行する。ドローン10は、地震等の発生により災害を受ける(地震等の事象により被害を受けること。災害に遭う又は災害を被るとも言う)ことが予測される地域(以下「被害予測地域」という)にある施設又はその被害予測地域まで飛行可能な距離にある施設に配置される。例えばドローン10は、津波警報等(大津波警報、津波警報又は津波注意報)が発令された場合に、飛行経路を飛行して津波被害予測地域にいる人々に注意や避難を呼びかけるメッセージ音声の出力等を行う。また、ドローン10は、土砂災害の警報が発令された場合に、飛行経路を飛行して土砂崩れ被害予測地域にいる人々に注意や避難を呼びかけるメッセージ音声の出力等を行う。
【0012】
防災スピーカ40は、主に上述した被害予測地域に設置されている。各防災スピーカ40は、上述した各種災害に関する警報が発令された場合には、その災害による被害予測地域にいる人々に注意や避難を呼びかけるメッセージ音声の出力を行う。つまり、防災スピーカ40から出力される音声は、その防災スピーカ40を含む地域に居る人間に対して災害に関する報知を行うための音声である。防災スピーカ40は、災害の原因となる事象の発生時に正常に報知動作を行うべく、その報知の試験を定期的に行う。具体的には、防災スピーカ40は、決められたスケジュールに従って試験音声を出力する。
【0013】
ドローン10は、前述したとおり、災害の原因となる事象が現実に発生したときには、被害予測地域を飛行して災害に関する報知を行う一方、防災スピーカ40が試験音声を出力するときには、その試験音声を収音してサーバ装置30に送信する。併せて、ドローン10は、上記試験音声を収音している飛行中において自身の動作状態を検出した結果をサーバ装置30に送信する。サーバ装置30は、ドローン10が収音した試験音声に基づいて、防災スピーカ40が正常に稼働しているか否かを判定するとともに、ドローン10が飛行中に動作状態を検出した結果に基づいて、そのドローン10が正常に稼働しているか否かを判定する。即ち、サーバ装置30は、防災スピーカ40から試験音声が出力されるときに、ドローン10a,10b及び防災スピーカ40a,40bの双方の動作を点検する。
【0014】
図2は、ドローン10のハードウェア構成の一例を示す図である。ドローン10は、物理的には、プロセッサ1001、メモリ1002、ストレージ1003、通信装置1004、入力装置1005、出力装置1006、測位装置1007、センサ1008、飛行装置1009、電源1010及びこれらを接続するバスなどを含むコンピュータ装置として構成されている。なお、以下の説明では、「装置」という文言は、回路、デバイス、ユニットなどに読み替えることができる。ドローン10のハードウェア構成は、図に示した各装置を1つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。
【0015】
ドローン10における各機能は、プロセッサ1001、メモリ1002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることによって、プロセッサ1001が演算を行い、通信装置1004による通信を制御したり、メモリ1002及びストレージ1003におけるデータの読み出し及び書き込みの少なくとも一方を制御したり、測位装置1007、センサ1008、及び飛行装置1009を制御することによって実現される。
【0016】
プロセッサ1001は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ1001は、周辺装置とのインターフェース、制御装置、演算装置、レジスタなどを含む中央処理装置(CPU)によって構成されてもよい。また、例えばベースバンド信号処理部や呼処理部などがプロセッサ1001によって実現されてもよい。
【0017】
プロセッサ1001は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュール、データなどを、ストレージ1003及び通信装置1004の少なくとも一方からメモリ1002に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、後述する動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。ドローン10の機能ブロックは、メモリ1002に格納され、プロセッサ1001において動作する制御プログラムによって実現されてもよい。各種の処理は、1つのプロセッサ1001によって実行されてもよいが、2以上のプロセッサ1001により同時又は逐次に実行されてもよい。プロセッサ1001は、1以上のチップによって実装されてもよい。なお、プログラムは、通信網20経由でドローン10に送信されてもよい。
【0018】
メモリ1002は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、ROM、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、RAMなどの少なくとも1つによって構成されてもよい。メモリ1002は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)などと呼ばれてもよい。メモリ1002は、本実施形態に係る方法を実施するために実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールなどを保存することができる。
【0019】
ストレージ1003は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、CD-ROM(Compact Disc ROM)などの光ディスク、ハードディスクドライブ、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu-ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリ(例えば、カード、スティック、キードライブ)、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップなどの少なくとも1つによって構成されてもよい。ストレージ1003は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。ストレージ1003は、各種のプログラムやデータ群を記憶する。
【0020】
以上のプロセッサ1001、メモリ1002、ストレージ1003は、ドローン10の飛行を制御する制御装置として機能する。
【0021】
通信装置1004は、通信網20を介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。通信装置1004は、周波数分割複信及び時間分割複信を実現するために、高周波スイッチ、デュプレクサ、フィルタ、周波数シンセサイザなどを含んで構成されている。送受信アンテナ、アンプ部、送受信部、伝送路インターフェースなどは、通信装置1004によって実現されてもよい。送受信部は、送信部と受信部とで、物理的に、または論理的に分離された実装がなされてもよい。
【0022】
入力装置1005は、外部からの入力を受け付ける入力デバイスである。入力装置1005は、例えばキーやスイッチのような操作子のほか、音声を収音する手段としてのマイク10051を含む。このマイク10051は、防災スピーカ40から出力される試験音声のほか、飛行中のドローン10から生じる動作音を収音する。この動作音は、ドローン10の動作状態を検出した結果に相当するものである。
【0023】
出力装置1006は、外部への出力を実施する出力デバイスである。出力装置1006は、外部への音、光又は映像等の出力を実施する報知装置10061(スピーカ、LED(Light Emitting Diode)及びディスプレイ等)を含む。報知装置10061は、例えば避難を呼びかけるメッセージ音声をスピーカから出力(放音)し、避難を呼びかけるメッセージ文字列の映像をディスプレイで出力(表示)し、又は、それらのメッセージ音声・メッセージ文字列への注意を惹きつけるための光をLEDで出力(発光)するなどの報知を行う。なお、入力装置1005及び出力装置1006は、一体となった構成であってもよい。
【0024】
測位装置1007は、ドローン10の位置を測定するハードウェアであり、例えばGPS(Global Positioning System)デバイスである。
【0025】
センサ1008は、測距センサ、ジャイロセンサ、方位センサ、高度センサ、Lidar(Light Detection and Ranging)センサ又はイメージセンサ等を備える。ドローン10は測位装置1007による測位及びセンサ1008によるセンシング結果に基づいて飛行を行う。さらに、センサ1008は、ドローン10の動作状態、例えばドローン10の電源1010における電力の残量を時系列に検出する電力センサを含む。この電源1010における電力の残量に関する時系列の検出値は、ドローン10の動作状態を検出した結果に相当するものである。
【0026】
飛行装置1009は、ローターと、ローターを回転させるモーター等の駆動手段とを備える。飛行装置15は、空中においてあらゆる方向にドローン10を移動させたり静止(ホバリング)させたりするなど、ドローン10の飛行を司る装置である。
【0027】
プロセッサ1001、メモリ1002などの各装置は、情報を通信するためのバスによって接続される。バスは、単一のバスを用いて構成されてもよいし、装置間ごとに異なるバスを用いて構成されてもよい。また、ドローン10は、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェアを含んで構成されてもよく、そのハードウェアにより、各機能ブロックの一部又は全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ1001は、これらのハードウェアの少なくとも1つを用いて実装されてもよい。
【0028】
図3は、サーバ装置30のハードウェア構成を示す図である。サーバ装置30のハードウェア構成は、図3に示した各装置を1つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。また、それぞれ筐体が異なる複数の装置が通信接続されて、サーバ装置30を構成してもよい。
【0029】
サーバ装置30は、物理的には、プロセッサ3001、メモリ3002、ストレージ3003、通信装置3004、及びこれらを接続するバスなどを含むコンピュータ装置として構成されている。サーバ装置30における各機能は、プロセッサ3001、メモリ3002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることによって、プロセッサ3001が演算を行い、通信装置3004による通信を制御したり、メモリ3002及びストレージ3003におけるデータの読み出し及び書き込みの少なくとも一方を制御したりすることによって実現される。これらの各装置は図示せぬ電源から供給される電力によって動作する。なお、以下の説明では、「装置」という文言は、回路、デバイス、ユニットなどに読み替えることができる。
【0030】
プロセッサ3001は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ3001は、周辺装置とのインターフェース、制御装置、演算装置、レジスタなどを含む中央処理装置(CPU)によって構成されてもよい。また、例えばベースバンド信号処理部や呼処理部などがプロセッサ3001によって実現されてもよい。
【0031】
プロセッサ3001は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュール、データなどを、ストレージ3003及び通信装置3004の少なくとも一方からメモリ3002に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、後述する動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。ドローン10の機能ブロックは、メモリ3002に格納され、プロセッサ3001において動作する制御プログラムによって実現されてもよい。各種の処理は、1つのプロセッサ3001によって実行されてもよいが、2以上のプロセッサ3001により同時又は逐次に実行されてもよい。プロセッサ3001は、1以上のチップによって実装されてもよい。
【0032】
メモリ3002は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、ROM、EPROM、EEPROM、RAMなどの少なくとも1つによって構成されてもよい。メモリ3002は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)などと呼ばれてもよい。メモリ3002は、本実施形態に係る方法を実施するために実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールなどを保存することができる。
【0033】
ストレージ3003は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、CD-ROMなどの光ディスク、ハードディスクドライブ、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu-ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリ(例えば、カード、スティック、キードライブ)、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップなどの少なくとも1つによって構成されてもよい。ストレージ3003は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。ストレージ3003は、少なくとも、後述するような各種処理を実行するためのプログラム及びデータ群を記憶している。
【0034】
通信装置3004は、通信網20を介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。
【0035】
プロセッサ3001、メモリ3002などの各装置は、情報を通信するためのバスによって接続される。バスは、単一のバスを用いて構成されてもよいし、装置間ごとに異なるバスを用いて構成されてもよい。
【0036】
サーバ装置30は、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、ASIC、PLD、FPGAなどのハードウェアを含んで構成されてもよく、そのハードウェアにより、各機能ブロックの一部又は全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ3001は、これらのハードウェアの少なくとも1つを用いて実装されてもよい。
【0037】
図4は、サーバ装置30の機能構成の一例を示す図である。サーバ装置30においては、前述した各ハードウェアが協働することにより、取得部31、飛行計画決定部32、記憶部33、第1判定部34、第2判定部35及び出力部36という機能が実現される。
【0038】
取得部31は、サーバ装置30の外部から情報を取得する手段であり、例えば各々の防災スピーカ40の位置と、各々の防災スピーカ40から試験音声が出力される日時と、ドローン10が発着する発着位置等の情報を外部から取得する。取得部31により取得された情報は記憶部33に記憶される。
【0039】
図5は、サーバ装置30の記憶部33に記憶されるスピーカデータを例示する図である。このスピーカデータには、各々の防災スピーカ40を識別するスピーカIDと、各々の防災スピーカ40の位置と、各々の防災スピーカ40から試験音声が出力される日時を含む試験スケジュールと、その試験音声が出力されるときの音量と、各々の防災スピーカ40から出力された試験音声に基づいて点検がなされた点検履歴とが含まれる。
【0040】
図6は、サーバ装置30の記憶部33に記憶されるドローンデータを例示する図である。このドローンデータには、各々のドローン10を識別するドローンIDと、各々のドローン10の発着地位置と、各々のドローン10について決定された飛行計画と、各々のドローン10において動作状態を検出した結果に基づいて点検がなされた点検履歴とが含まれる。
【0041】
図4の説明に戻り、飛行計画決定部32は、ドローン10が飛行する経路及び日時を含む飛行計画を決定する。飛行計画決定部32によって決定される飛行計画には、ドローン10が災害の原因となる事象が現実に発生したときに被害予測地域を飛行して災害に関する報知を行うために飛行するときの飛行計画(災害時飛行計画という)と、防災スピーカ40から出力される試験音声を収音するために飛行するときの飛行計画(点検時飛行計画)とがある。災害時飛行計画については、任意且つ周知の手法で被害予測地域を網羅するような飛行計画を決定すればよい。一方、点検時飛行計画については、飛行計画決定部32は、記憶部33に記憶されている内容に基づいて、各々の防災スピーカ40から出力される試験音声をドローン10のマイク10051が収音し得る位置と、各々の防災スピーカ40から試験音声が出力される日時とを含む飛行計画を決定すればよい。具体的には、点検時飛行計画は、各々の防災スピーカ40から試験音声が出力される日時においてその防災スピーカ40近傍の位置を含み、さらに、これら防災スピーカ40間を移動する経路を含む飛行計画となる。記憶部33は、飛行計画決定部により決定された飛行計画を記憶する。
【0042】
第1判定部34は、ドローン10が点検時飛行計画に従う飛行中にマイク10051が収音した音声に基づいて、防災スピーカ40が正常に稼働しているか否かを判定する。具体的には、第1判定部34は、点検時飛行計画に従って飛行するドローン10によって収音された音声の音量に基づいて、その音量が閾値以上であれば防災スピーカ40が正常に稼働していると判定し、その音量が閾値未満であれば防災スピーカ40が正常に稼働していないと判定する。この閾値は、防災スピーカ40が試験音声を出力しているときの、その防災スピーカ40及びドローン10の距離と、記憶部33に記憶されたその防災スピーカ40の音量と、空気中の音声の減衰率とによって決められる。
【0043】
第2判定部35は、点検時飛行計画に従って飛行中のドローン10の動作状態を検出した結果に基づいて、そのドローン10が正常に稼働しているか否かを判定する。具体的には、第2判定部35は、点検時飛行計画に従って飛行するドローン10から生じる動作音をマイク10051が収音(検出)した結果において、その音量が規定値を超えるとか異常音が含まれるといったような所定の異常条件を満たす場合にはドローン10が正常に稼働していないと判定し、それ以外の場合に正常に稼働していると判定する。また、第2判定部35は、点検時飛行計画に従って飛行するドローン10の電源1010における電力の残量をセンサ1008が時系列に検出した結果において異常な電力減少がある等の、所定の異常条件を満たす場合にはドローン10が正常に稼働していないと判定し、それ以外の場合に正常に稼働していると判定する。
【0044】
出力部36は、サーバ装置30の外部に情報を出力する手段であり、例えば飛行計画決定部32によって決定された飛行経路を通信網20経由でドローン10に出力する。ドローン10は、この飛行経路に従って、自身の位置、高度及び姿勢に基づいて飛行の制御を行う。この飛行計画が災害時飛行計画である場合には、ドローン10は、その災害時飛行計画に従って被害予測地域を飛行して災害に関する報知を行う。一方、この飛行計画が点検時飛行計画である場合には、ドローン10は、その点検時飛行計画に従って各防災スピーカ40間を飛行して、前述したような防災スピーカ40の点検及びドローン10の点検のための収音や検出を行って、その結果を通信網20経由でサーバ装置30に送信する。
【0045】
[動作]
次に、図7を参照して、サーバ装置30がドローン10の点検時飛行計画を決定する動作について説明する。図7において、サーバ装置30の飛行計画決定部32は、図5に例示したスピーカデータを参照して点検対象となる防災スピーカ40を抽出してから(ステップS11)、図6に例示したドローンデータを参照してその防災スピーカ40の位置まで飛行可能な発着地に存在するドローン10を点検対象として抽出する(ステップS12)。
【0046】
次に、飛行計画決定部32は、図5及び図6に例示したスピーカデータ及びドローンデータに基づいて、各々の防災スピーカ40から出力される試験音声をドローン10のマイク10051が収音し得る位置と、各々の防災スピーカ40から試験音声が出力される日時とを、ドローン10が飛行すべき位置及び日時として含む点検時飛行計画を決定する(ステップS13)。防災スピーカ40から出力される試験音声をドローン10のマイク10051が収音し得る位置を含む飛行経路とは、例えば図9に例示するように、防災スピーカ40を中心とした所定半径(例えば数メートル~数百メートル)の円を周回するような飛行経路R1である。
【0047】
そして、サーバ装置30の出力部36は、飛行計画決定部32によって決定された点検時飛行計画を通信網20経由でドローン10に出力する(ステップS14)。この出力に応じて、ドローン10は、この点検時飛行計画に沿って、自身の位置、高度及び姿勢に基づいて飛行の制御を行いつつ、前述したような防災スピーカ40の点検及びドローン10の点検のための収音や検出を行って、その結果を通信網20経由でサーバ装置30に送信する。
【0048】
次に、図8を参照して、サーバ装置30がドローン10及び防災スピーカ40の点検を行う動作について説明する。図8において、図4にて説明したサーバ装置30の取得部31は、ドローン10が点検時飛行計画に従って収音又は検出を行った結果を通信網20経由で取得する(ステップS21)。
【0049】
次に、サーバ装置30の第1判定部34は、点検時飛行計画に従って飛行するドローン10によって収音された試験音声に基づいて、防災スピーカ40が正常に稼働しているか否かを判定する(ステップS22)。なお、このとき、ドローン10のマイク10051によって収音される音声には、試験音声のほか、ドローン10自身の動作音その他の雑音が含まれている場合があるが、これらのドローン10自身の動作音は周知のノイズキャンセリング技術を用いて除去することが望ましい。
【0050】
次に、サーバ装置30の第2判定部35は、点検時飛行計画に従って飛行するドローン10の動作状態を検出した結果に基づいて、そのドローン10が正常に稼働しているか否かを判定する。(ステップS23)。なお、ステップS22とステップS23の順序はどちらが先であってもよい。なお、このとき、ドローン10のマイク10051によって収音される音声には、ドローン10の動作音のほか、防災スピーカ40の試験音声が含まれている場合があるが、この試験音声は、予めどのような内容のメッセージ音声であるかは分かっているので、これを除去することが望ましい。
【0051】
そして、記憶部33は、第1判定部34及び第2判定部35による判定結果を記録する(ステップS24)。
【0052】
以上の実施形態によれば、防災に利用される防災スピーカ40の試験音声の出力時において、その防災スピーカ40の点検と行うととともに、ドローン10の点検も同時に行うことができるから、これによりこれら防災スピーカ40及びドローン10について効率よく点検することが可能となる。
【0053】
[変形例]
本発明は、上述した実施形態に限定されない。上述した実施形態を以下のように変形してもよい。また、以下の2つ以上の変形例を組み合わせて実施してもよい。
【0054】
[変形例1]
サーバ装置30は、複数のドローン10の各々について第2判定部35が判定を行うときの優先度を特定する優先度特定部を備え、飛行計画決定部32は、特定された優先度に従って点検時飛行計画を決定するようにしてもよい。この優先度は、例えば図6に例示した各ドローン10の点検履歴において、前回の点検時から経過した時間が長いドローン10から順に優先するという例が考えられる。これ以外にも、例えば製造時期や稼働開始時期が古いドローン10から順に優先するという例や、過去に正常に稼働していないと判定されたドローン10を優先する例などが考えられる。このようにすれば、点検を優先すべきドローン10を先に点検することが可能となる。
【0055】
[変形例2]
サーバ装置30は、各々の防災スピーカ40について第1判定部34が判定を行うときの優先度を特定する優先度特定部を備え、飛行計画決定部32は、特定された優先度に従って点検時飛行計画を決定するようにしてもよい。この優先度は、例えば図5に例示した各防災スピーカ40の点検履歴において、前回の点検時から経過した時間が長い防災スピーカ40から順に優先するという例が考えられる。これ以外にも、例えば製造時期や稼働開始時期が古い防災スピーカ40から順に優先するという例や、過去に正常に稼働していないと判定された防災スピーカ40を優先する例などが考えられる。このようにすれば、点検を優先すべき防災スピーカ40を先に点検することが可能となる。
【0056】
[変形例3]
実施形態においては、ドローン10が点検を行うときの飛行経路として、図9に例示したように、防災スピーカ40を中心とした所定半径(例えば数メートル~数百メートル)の円を周回するような飛行経路R1を想定していた。一方、防災スピーカ40によっては出力音声が指向性を持つものがあり、このような防災スピーカ40について点検するための飛行経路を図10に例示する。この例において、防災スピーカ40は矢印D方向の指向性を有している。第1判定部34が点検時飛行計画に従って飛行するドローン10によって収音された音声の音量に基づいて判定を行う場合、防災スピーカ40から出力される音声の音量が等しくなるような位置を連ねた飛行経路R2とすることが望ましい。このように飛行計画決定部32は、各々の防災スピーカ40から出力される音声の音量が等しい位置を連ねた飛行経路を決定するようにしてもよい。このような点検時飛行計画は、ドローン10によって収音された音声の音量に基づいて防災スピーカ40について判定を行う場合に適している。
【0057】
[変形例4]
上記実施の形態の説明に用いたブロック図は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及び/又はソフトウェアの任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現手段は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的及び/又は論理的に結合した1つの装置により実現されてもよいし、物理的及び/又は論理的に分離した2つ以上の装置を直接的及び/又は間接的に(例えば、有線及び/又は無線)で接続し、これら複数の装置により実現されてもよい。要するに、図4に例示した各機能は、防災情報報知システム1を構成する装置のいずれかが備えていればよい。
【0058】
[変形例5]
本発明の対象となる飛行体は、ドローンと呼ばれるものに限らず、飛行体であればどのような構造や形態のものであってもよい。
【0059】
[そのほかの変形例]
本明細書で説明した各態様/実施形態は、LTE(Long Term Evolution)、LTE-A(LTE-Advanced)、SUPER 3G、IMT-Advanced、4G、5G、FRA(Future Radio Access)、W-CDMA(登録商標)、GSM(登録商標)、CDMA2000、UMB(Ultra Mobile Broadband)、IEEE 802.11(Wi-Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802.20、UWB(Ultra-WideBand)、Bluetooth(登録商標)、その他の適切なシステムを利用するシステム及び/又はこれらに基づいて拡張された次世代システムに適用されてもよい。
【0060】
本明細書で説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本明細書で説明した方法については、例示的な順序で様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。本明細書で説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行うものに限られず、暗黙的(例えば、当該所定の情報の通知を行わない)ことによって行われてもよい。
【0061】
本明細書で説明した情報又はパラメータなどは、絶対値で表されてもよいし、所定の値からの相対値で表されてもよいし、対応する別の情報で表されてもよい。
【0062】
本明細書で使用する「判定(determining)」、「決定(determining)」という用語は、多種多様な動作を包含する場合がある。「判定」、「決定」は、例えば、判断(judging)、計算(calculating)、算出(computing)、処理(processing)、導出(deriving)、調査(investigating)、探索(looking up)(例えば、テーブル、データベース又は別のデータ構造での探索)、確認(ascertaining)した事を「判定」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判定」、「決定」は、受信(receiving)(例えば、情報を受信すること)、送信(transmitting)(例えば、情報を送信すること)、入力(input)、出力(output)、アクセス(accessing)(例えば、メモリ中のデータにアクセスすること)した事を「判定」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判定」、「決定」は、解決(resolving)、選択(selecting)、決定(choosing)、確立(establishing)、比較(comparing)などした事を「判定」「決定」したとみなす事を含み得る。つまり、「判定」「決定」は、何らかの動作を「判定」「決定」したとみなす事を含み得る。
【0063】
本発明は、情報処理方法として提供されてもよいし、プログラムとして提供されてもよい。かかるプログラムは、光ディスク等の記録媒体に記録した形態で提供されたり、インターネット等のネットワークを介して、コンピュータにダウンロードさせ、これをインストールして利用可能にするなどの形態で提供されたりすることが可能である。
【0064】
ソフトウェア、命令などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア及びデジタル加入者回線(DSL)などの有線技術及び/又は赤外線、無線及びマイクロ波などの無線技術を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び/又は無線技術は、伝送媒体の定義内に含まれる。
【0065】
本明細書で説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
【0066】
本明細書で使用する「第1の」、「第2の」などの呼称を使用した要素へのいかなる参照も、それらの要素の量又は順序を全般的に限定するものではない。これらの呼称は、2つ以上の要素間を区別する便利な方法として本明細書で使用され得る。したがって、第1及び第2の要素への参照は、2つの要素のみがそこで採用され得ること、又は何らかの形で第1の要素が第2の要素に先行しなければならないことを意味しない。
【0067】
上記の各装置の構成における「手段」を、「部」、「回路」、「デバイス」等に置き換えてもよい。
【0068】
「含む(including)」、「含んでいる(comprising)」、及びそれらの変形が、本明細書或いは特許請求の範囲で使用されている限り、これら用語は、用語「備える」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本明細書或いは特許請求の範囲において使用されている用語「又は(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
【0069】
本開示の全体において、例えば、英語でのa、an、及びtheのように、翻訳により冠詞が追加された場合、これらの冠詞は、文脈から明らかにそうではないことが示されていなければ、複数のものを含むものとする。
【0070】
以上、本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
【符号の説明】
【0071】
1:防災情報報知システム、10a,10b:ドローン、20:通信網、30:サーバ装置、31:取得部、32:飛行計画決定部、33:記憶部、34:第1判定部、35:第2判定部、36:出力部、40a,40b:防災スピーカ、1001:プロセッサ、1002:メモリ、1003:ストレージ、1004:通信装置、1005:入力装置、10051:マイク、1006:出力装置、10061:報知装置、1007:測位装置、1008:センサ、1009:飛行装置、1010:電源、3001:プロセッサ、3002:メモリ、3003:ストレージ、3004:通信装置。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10