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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023162059
(43)【公開日】2023-11-08
(54)【発明の名称】密閉装置
(51)【国際特許分類】
   B65D 33/17 20060101AFI20231031BHJP
【FI】
B65D33/17
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022072767
(22)【出願日】2022-04-26
(71)【出願人】
【識別番号】391001457
【氏名又は名称】アイリスオーヤマ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100167438
【弁理士】
【氏名又は名称】原田 淳司
(74)【代理人】
【識別番号】100166800
【弁理士】
【氏名又は名称】奥山 裕治
(72)【発明者】
【氏名】三宅 こず恵
【テーマコード(参考)】
3E064
【Fターム(参考)】
3E064AA01
3E064AA11
3E064EA10
3E064EA30
3E064FA01
3E064HM01
3E064HN29
(57)【要約】
【課題】蓋体が開状態である装置の第1方向の長さを短くできる密閉装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】密閉装置は、一端部が回転可能に支持されて開閉可能であって第1方向に延伸する一対の挟持体と、閉状態の一対の挟持体を覆う蓋体とを備え、一対の挟持体の回転軸は第1方向と直交し、蓋体は、第1方向に延伸する回転軸周りに回転可能に支持されている。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一端部が回転可能に支持されて開閉可能であって第1方向に延伸する一対の挟持体と、
閉状態の一対の挟持体を覆う蓋体と
を備え、
前記一対の挟持体の回転軸は前記第1方向と直交し、
前記蓋体は、前記第1方向に延伸する回転軸周りに回転可能に支持されている、
密閉装置。
【請求項2】
前記一対の挟持体の一方は、前記第1方向に延伸する挟持部と、前記挟持部の前記第1方向の他端よりも前記第1方向の外方側に設けられた挟持用の軸部と、前記挟持部の前記第1方向の両端よりも前記第1方向の内方側に設けられた蓋用の支持部とを備える、
請求項1に記載の密閉装置。
【請求項3】
前記一対の挟持体は、収容空間を有する収容袋体の開口周辺部を挟持した場合に、前記収容空間と反対側であって前記第1方向の中間領域に欠け部を有する、
請求項1又は2に記載の密閉装置。
【請求項4】
前記一対の挟持体の他方と前記蓋体とは、前記蓋体が閉状態において対向する部位に、互いに嵌合する凹部と凸部とを有する、
請求項1又は2に記載の密閉装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、収容袋体の開口周辺部に取り付けられる密閉装置に関する。
【背景技術】
【0002】
密閉装置として、「物品を収納するプラスチック袋の開口端を密封し、かつ開孔部によって該物品を出し入れできるプラスチック袋用の密封装置であり、該密封装置は第1圧接部品、第2圧接部品、蓋嵌合部品および蓋部品からなり、該第1圧接部品と該第2圧接部品はそれぞれ、プラスチック袋を介して互いに圧接する圧接部と、圧接された状態において第1開孔部を形成する弧状部とを有し、該第1圧接部品は、第1回転軸および該第1回転軸の方向に対して垂直な方向の第2回転軸を有し、該第2圧接部品は、該第1回転軸および第1回転軸対応部によって該第1圧接部品と回動自在に結合することにより前記圧接部を圧接可能にし、前記蓋嵌合部品は、前記第2回転軸および第2回転軸対応部によって前記第1圧接部品と回動自在に結合することにより、前記第1圧接部品と前記第2圧接部品が向き合った状態において、これらのほぼ全体を覆うように嵌合することにより前記第1圧接部品と前記第2圧接部品とをプラスチック袋を介して互いに圧接させ、かつその状態において前記第1開孔部に挿通して第2開孔部を形成する挿通管を有し、前記蓋部品は前記第2開孔部を覆って密封することを特徴とするプラスチック袋用の密封装置」が提案されている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-011778号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記密封(密閉)装置では、蓋嵌合部品を使用する際に、蓋嵌合部品を第1圧接部品や第2圧接部品に対して90度以上の角度で開けると、密封装置の全長が長くなるという課題がある。
本発明は、蓋体が開状態の装置の全長を短くできる密閉装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る密閉装置は、一端部が回転可能に支持されて開閉可能であって第1方向に延伸する一対の挟持体と、閉状態の一対の挟持体を覆う蓋体とを備え、前記一対の挟持体の回転軸は前記第1方向と直交し、前記蓋体は、前記第1方向に延伸する回転軸周りに回転可能に支持されている。
【発明の効果】
【0006】
上記構成によれば、蓋体が開状態である装置の第1方向の長さを短くできる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】実施形態に係る密閉装置の使用状態を示す斜視図である。
図2】密閉装置の開閉を説明する斜視図であり、(a)は蓋体の閉状態と第2挟持体の閉状態を示し、(b)は蓋体の開状態と第2挟持体の閉状態を示し、(c)は蓋体の開状態と第2挟持体の開状態を示す。
図3】密閉装置の断面図であり、(a)は第1方向の中央部分での断面であり、(b)は第1方向の他端側部分での断面である。
図4】密閉装置の分解状態の斜視図である。
図5】密閉装置の分解状態の斜視図である。
図6】収容袋体を挟持する際の状態を説明する図であり、蓋体が開状態で、第2挟持体側から見た図である。
図7】変形例に係る密閉装置の断面図である。
【0008】
<実施形態>
1.全体構成
【0009】
密閉装置1は、図1に示すように、収容空間に被収容体が収容された収容袋体9の開口周辺部9a(図6参照)に取り付けられる。被収容体は、例えば、ウェットティッシュであり、収容空間にロール状で収容され、収容袋体9の開口の中央部分から引き出される。
密閉装置1は、収容袋体9の開口周辺部9aを挟持する一対の挟持体3,5と、挟持体3,5を開閉可能に覆う蓋体7とを備える。一対の挟持体3,5で収容袋体9を挟持した状態で、蓋体7を開状態にすることで、収容袋体9から被収容体を取り出すことができる。これにより、収容空間の密閉性を維持しつつ、被収容体を取り出すことができる。特に、被収容体がウェットティッシュのような液体が含浸するようなシート材の場合に特に有効となる。
ここで、図1において、密閉装置1が延伸する方向を第1方向とし、収容袋体9の厚み方向を第3方向とし、第1方向と第3方向に直交する方向を第2方向とし、各方向における、一端と他端とを図1のように便宜上規定する。
また、一対の挟持体3,5を便宜上区別するために、第3方向の一端側に位置する挟持体3を第1挟持体3とし、他端側に位置する挟持体5を第2挟持体5とする。
【0010】
密閉装置1は、図2の(a)に示すように、全体として、断面が方形状に近い形状をし、第1方向に延伸するような形状をしている。つまり、密閉装置1は、第1方向に長い長尺状をしている。
蓋体7は、図2の(a)に示すように、挟持体3,5に対して第1方向周りに回転可能(開閉可能)に設けられている。ここでは、蓋体7は、第1挟持体3に回転可能に支持されている。なお、図2の(a)の蓋体7の状態を「閉状態」とし、この状態では一対の挟持体3,5を覆う。図2の(b)の蓋体7の状態を「開状態」とし、この状態では一対の挟持体3,5を覆わない。
第2挟持体5は、図2の(b)に示すように、第1挟持体3に対して第2方向周りに回転可能(開閉可能)に設けられている。ここでは、第2挟持体5は第1挟持体3の第1方向の一端側に支持されている。なお、図2の(b)の第2挟持体5の状態を「閉状態」とし、図2の(c)の第2挟持体5の状態を「開状態」とする。
以下、各部について説明する。
【0011】
2.第1挟持体と第2挟持体
主に図3図5を用いて説明する。
最初に、第1挟持体3と第2挟持体5との共通部分について説明する。
以下、便宜上、第1挟持体3の構成には「第1」を、第2挟持体5の構成には「第2」をそれぞれ付して説明する。また、共通の構成については、挟持体を含めて、「第1」及び「第2」を付さずに説明する場合もある。例えば、第1挟持体3及び第2挟持体5を「挟持体3,5」とする場合がある。
挟持体3,5は、第3方向から収容袋体9に当接する当接部と、挟持する収容袋体9の内部の密閉性を維持させる密閉維持部と、収容袋体9を挟持体3,5で挟持する際の操作性を向上させる操作性向上部と、両挟持体3,5の閉状態を維持するための閉状態維持部の少なくとも1つを有する。ここではすべて有する。
【0012】
第1挟持体3及び第2挟持体5は、第1方向と第2方向とに広がる第1板部30及び第2板部50と、第1板部30及び第2板部50の周縁から他の挟持体側に突条に張り出す第1周縁部31及び第2周縁部51とを有する。
第1板部30及び第2板部50は、ここでは、第1方向に長い矩形状又はこれに似た形状をしている。
第1周縁部31及び第2周縁部51の張出量は一定である。これにより、収容袋体9との隙間を小さく(一定に)できる。第1周縁部31と第2周縁部51の張り出し先端同士は対向する。これにより、収容袋体9の開口周辺部9aを挟持できる。なお、当接部は、第1周縁部31及び第2周縁部51により構成され、挟持部としてもよい。
【0013】
第1挟持体3及び第2挟持体5は、第1周縁部31及び第2周縁部51の第2方向の他端側に、第3方向に凹入する第1凹入部分31a及び第2凹入部分51aを有する。これにより、収容袋体9の開口周辺部9aが挟持されている状態で、被収容体を容易に取り出せる。凹入部分31a,51aは、第1方向の中間領域に設けられている。これにより、被収容体の取り出し位置が第1方向の端側に偏るのを防止できる。また、被収容体に偏った負荷が作用するのを防止できる。
なお、一対の凹入部分31a,51aは、被収容体通過部の一部を構成する。
【0014】
第1挟持体3及び第2挟持体5は、第1板部30及び第2板部50から他方の板部に向かって張り出し且つ第1方向に延伸する第1リブ部32及び第2リブ部52を有する。第1リブ部32及び第2リブ部52は、図3の(b)に示すように、第2方向に交互に設けられ、ここでは、第1リブ部32が1本(1箇所)、第2リブ部52が2本(2箇所)設けられている。
第1リブ部32及び第2リブ部52は、図3の(b)に示すように、第1周縁部31及び第2周縁部51よりも張り出しており、相手側の挟持体3,5内に進入している。これにより、収容袋体9の開口周辺部9aが凹凸(ジグザグ)状で挟持されることとなり、密閉性を高めることができる。
第1リブ部32と2本の第2リブ部52との第2方向の間隔は、図3に示すように、略一定に構成されている。第1リブ部32及び第2リブ部52は、第1方向の中間部分に、第1リブ無し部分32a及び第2リブ無し部分52aを有している。なお、リブ無し部分32a,52aは、凹入部分31a,51aに対して被収容体の引き出し方向の下流側に位置する。より具体的には、第2方向の一端側に位置する。
これにより、被収容体が第1リブ無し部分32aと第2リブ無し部分52aを通過することができ、密閉性を維持しつつ被収容体を取り出すことができる。つまり、一対のリブ無し部分32a,52aは、被収容体通過部の一部を構成する。
なお、密閉維持部は、第1リブ部32及び第2リブ部52により構成される。また、リブ部32,52は挟持体3,5の補強部としても機能する。
【0015】
第1挟持体3及び第2挟持体5は、第1板部30及び第2板部50並びに第1周縁部31及び第2周縁部51の第2方向の一端側に、第1欠け部33及び第2欠け部53を有している。欠け部33,53は、第2方向の他端側に膨らむように設けられている。ここでは、他端側に凸の円弧状をしている。
これにより、図6に示すように、収容袋体9の開口周辺部9aが挟持体3,5から第2方向の一端側に少し張り出するように、収容袋体9を挟持体3,5で挟持する際に、欠け部33,53により露出した収容袋体9の露出部分9b(図6のハッチング部分)を把持できる。つまり、収容袋体9の開口周辺部9aを少し張り出すように挟持する場合も、容易に行うことができる。また、開口周辺部9aが張り出し過ぎることにより、蓋体7が閉じられないようなことを少なくできる。
なお、操作性向上部は、第1欠け部33及び第2欠け部53により構成される。
【0016】
第1欠け部33及び第2欠け部53は、第1方向の中央領域に設けられている。これにより、より一層、挟持しやすくできる。なお、欠け部33,53は、凹入部分31a,51aやリブ無し部分32a,52aに対して被収容体の引き出し方向の下流側に位置する。より具体的には、第2方向の一端側に位置する。
第1方向の中央は、被収容体が通過する領域でもあり、収容袋体9の開口周辺部9aの第1方向の中央部分を掴むことは、被収容体も支持(保持)することとなり、被収容体が収容袋体9の内部に戻るのを抑制できる。
被収容体が、第1方向に沿って設けられた開口(取出口)から第2方向に1枚ずつ連続して取り出されるシート材(ウェットティシュ)であって、次のシート材の先端部9c(図6参照)が取り出しやすいように収容袋体9の開口から張り出している場合、収容袋体9の開口周辺部9aを折り曲げる側に位置する挟持体(ここでは、第2挟持体5に相当する)の第2欠け部53に、次のシート材の先端部9cを配することができる。また、これにより、シート材(被収容体)の先端部により蓋体7が閉まらないようなことを無くすることができる。
【0017】
なお、第1挟持体3の第1挟持部は、第1板部30と第1周縁部31、第1リブ部32、第1欠け部33から構成され、第2挟持体5の第2挟持部は、第2板部50と第2周縁部51、第2リブ部52、第2欠け部53から構成される。
【0018】
第1挟持体3及び第2挟持体5は、第2方向の軸周りに回転可能に連結する連結部を有する。ここでは、第1挟持体3は軸部34を有し、第2挟持体5は軸部34に回転可能に係合する係合部54を有し、軸部34と係合部54とで連結部が構成される。
軸部34は、図5に示すように、第1周縁部31の第1方向の一端側に位置する部分に対して間隔をおいて設けられている。なお、軸部34は第2方向に延伸する。
係合部54は、第2方向に中心軸を有する円筒形状の一部が欠けた形状をしている。係合部54は、欠けた部分から軸部34を受け入れる。これにより、第2挟持体5は、回転可能(開閉可能)であって着脱可能に、第1挟持体3に支持される(結合される)。
係合部54は、軸部34に係合する係合片部分54a,54bを第2方向に間隔をおいて複数(例えば、2個)有している。これにより、第2挟持体5の回転(開閉)が安定して行われる。
【0019】
第1挟持体3及び第2挟持体5は、第1方向の他端部に互いに係合する第1係合部35及び第2係合部55を有する。
第1係合部35は、第1周縁部31の第1方向の他端側に位置する部分から第1方向の外方へ突出する凸部により構成されている。
第2係合部55は、第2周縁部51及び/又は第2板部50の第1方向の他端側に位置する部分から第3方向の一端側に向かって延伸する弾性片部分55aと、弾性片部分55aに設けられた貫通孔55b又は凹みとから構成される。
第2係合部55が第1係合部35に係合する際には、弾性片部分55aが第1方向に弾性変形し、貫通孔55b内に凸部35が嵌合する。係合状態を解除する際には、弾性片部分55aを第1方向の外方側に弾性変形させる。
なお、閉状態維持部は、第1係合部35及び第2係合部55により構成される。
【0020】
第1挟持体3は蓋体7を回転(開閉)可能に支持する支持部36を有している。回転軸は第1方向と平行である。これにより、蓋体7は、図2の(b)に示すように、第1挟持体3及び第2挟持体5の第2方向の一端側の面や第3方向の他端側の面に沿って回転することとなり、蓋体7の回転スペースを小さくできる。
支持部36は、図5に示すように、第1板部30の第1方向の両端部に設けられている。これにより、支持部36は、軸部34よりも第1方向の内方側に位置することとなり、密閉装置1の第1方向の寸法を小さくできる。また、小型化により、使用者や物との干渉を少なくでき、密閉装置1の損傷を抑制できる。
支持部36は、第1板部30から第3方向の一端側に突出する突出部36aと、突出部36aに形成された嵌合孔36b又は嵌合孔とにより構成されている。なお、第1板部30と第1周縁部31は、蓋体7が回転の際に干渉しないように凹み部分36cを有している。突出部36aは、その第1方向の外方側の端面が平坦となっている。
【0021】
第2挟持体5は、蓋体7の閉状態を維持するための固定部56を有している。固定部56は、図3の(a)に示すように、蓋体7の被固定部74が係合する係合部により構成されている。固定部56は、凹部分56aに形成され凸部分56bにより構成されている。
第2挟持体5は、第2板部50における第2方向の一端側に傾斜部分50cを有している。傾斜部分50cにより、蓋体7の閉動作の際に収容袋体9の開口周辺部9aを第2挟持体5の外面に沿わせることができる。
【0022】
3.蓋体
蓋体7は、閉状態の第1挟持体3と第2挟持体5とを覆うカバー部と、収容袋体9の密閉性を維持する密閉性維持部との少なくとも1つを有している。ここでは両方を有する。
蓋体7は、閉状態において、少なくとも、第1挟持体3の第2方向の一端側の面と対向する(覆う)第1壁部71と、第2挟持体5の第3方向の他端側の面と対向する(覆う)第2壁部72とを有する。つまり、蓋体7は第1方向と直交する断面において「L」字状又はこれに似た形状をしている。これにより、図3に示すように、第1挟持体3と第2挟持体5を覆うことができ、第1挟持体3や第2挟持体5に物等が直接触れるのを防止できる。この観点からは、第1壁部71及び第2壁部72は、カバー部を構成すると共に保護部も構成する。なお、第1壁部71及び第2壁部72は、第1方向に長い矩形状をしている。
蓋体7は、第1挟持体3の第1板部30における第1方向の両端であって第2方向の一端に設けられた支持部36により支持される。これにより、第1壁部71と第2壁部72とを有する簡単な構造とできる。
【0023】
蓋体7は、第1壁部71における第1方向の両端に、第1挟持体3の支持部36に支持される被支持部73を有している。被支持部73は、図5に示すように、第1壁部71の第3方向の一端側の端部から第2方向の他端側に延伸する延伸部分73aと、延伸部分73aから第1方向の内方側に向かって突出する軸部73bとを有する。なお、延伸部分73aにおける第1方向の内方側の面は平坦となっている。
蓋体7は、第1方向の両端で第1挟持体3により支持される。これにより、蓋体7の第1方向の寸法が大きいにも関われず、安定した状態で回転が可能となる。
延伸部分73aは第1挟持体3の突出部36aの端面に当接し、軸部73bは嵌合孔36bに嵌合する。これにより、蓋体7の回転がスムーズに行える。
延伸部分73aは、第1方向に弾性変形可能に構成され、一対の延伸部分73aの間隔を広げることで、第1挟持体3の取り付けることができる。
蓋体7は、第3方向の一端側から他端側に向かって回転するため、一対の挟持体3,5から第2方向の一端側に張り出す収容袋体9の開口周辺部9aを第2挟持体5側に沿わすことができる。
【0024】
蓋体7は、閉状態を維持するために、第2挟持体5の固定部56に固定される被固定部74を有している。被固定部74は、第2壁部72の第2方向の他端に設けられている。被固定部74は、固定部56に係合する係合部により構成されている。被固定部74は、図3の(a)に示すように、第2壁部72から延伸する延伸部分74aと、延伸部分74aに設けられて突部74bとを備える。突部74bは、凹部分56aに形成され凸部分56bに係合する。
このように、閉状態が維持されると、収容袋体9の開口周辺部9aが、第2挟持体5と蓋体7との間で挟持され、収容袋体9の密閉性を維持できる。
つまり、蓋体7の第2壁部72と被固定部74は、密閉性維持部を構成する。
蓋体7は、被支持部73が第1挟持体3の支持部36に支持され、被固定部74が第2挟持体5の固定部56に固定されるように構成されている。これにより、一対の挟持体3,5の閉状態を維持できる。
【0025】
<変形例>
以上、実施形態を説明したが、この実施形態に限られるものではなく、例えば、以下のような変形例であってもよい。また、実施形態と変形例、変形例同士を組み合わせたものであってもよい。
また、実施形態や変形例に記載していない例や、要旨を逸脱しない範囲の設計変更があっても本発明に含まれる。
【0026】
(1)第1挟持体3が挟持用の軸部34を有し、第2挟持体5が第1挟持体3に回転可能に支持されているが、第2挟持体5が挟持用軸部を有し、第1挟持体3が第2挟持体5に回転可能に支持されてもよい。この場合、蓋用の軸部を第1挟持体に設けてもよい。
(2)第1挟持体3又は第2挟持体5が挟持用軸部を有しているが、例えば、第1挟持体と第2挟持体とが第2方向に貫通孔を有し、当該貫通孔を挿通する軸体により両挟持体を回転可能に結合してもよい。つまり、挟持用軸部を一対の挟持体と別部品で構成してもよい。
(3)リブ部32,52は、合計で第2方向に3本あったが、2本でもよいし、4本以上でもよい。なお、密閉性の維持及び第2方向の寸法(多くなれば、密閉性を向上できるが、寸法が大きくなる)を考慮すると、3本が好ましい。なお、リブ部32,52の本数は、逆であってもよい。挟持体3,5は、リブ部32,52を一体で有するが、別部品で有してもよい。
【0027】
(4)リブ部32,52は、第1方向のリブ無し部分32a,52aを介して2個あったが、リブ部32,52は、第1方向に間隔(中央部分)をおいて一対のリブ部分を有するとしてもよい。
(5)第1係合部35は凸部により、第2係合部55は弾性片部分55aの貫通孔55bによりそれぞれ構成されていたが、係合関係(凸部と貫通孔)は逆であってもよい。また、第1挟持体が第2係合部を、第2挟持体が第1係合部を有してよい。
(6)第2挟持体5は、蓋体7の被固定部74が係合する係合部(蓋固定部)として、凹部分56aに凸部分56bを有していたが、蓋体との係合関係は逆であってもよい。
【0028】
(7)挟持体3,5は凹入部分31a,51aを有していたが、例えば、第1挟持体及び第2挟持体の一方にのみ凹入部分を設けてもよい。この場合、凹入量は、凹入部分31a,51aの凹入量の合計となる。
(8)挟持体3,5は、リブ部32,52のリブ無し部分32a,52aにリブ部を有していないが、リブ無し部分に張り出し量の小さい小リブ部を設けてもよい。この場合、小リブ部分により形成される第3方向の隙間が、少なくとも一対の凹入部分31a,51aにより形成される隙間より大きいことが好ましい。
また、一対の凹入部分31a,51aにより形成される隙間より大きな隙間を確保できれば、第1リブ部及び第2リブ部の一方にのみリブ無し部分又は小リブ部分を設けてもよい。
(9)蓋体7の被支持部73の軸部73bは、第1方向の内方に向かって延伸しているが、外方に向かって延伸してもよい。但し、軸部の損傷、意匠性を考慮すると、軸部73bが内方に向かって延伸し、延伸部分73aにより隠れる方が好ましい。
【0029】
(10)蓋体7と第1挟持体3との結合において、蓋体7が軸部73bを、第1挟持体3が嵌合孔36bをそれぞれ有していたが、これらの凹凸関係は逆であってもよい。
(11)蓋体7と第2挟持体5は、一対の挟持体3,5から張り出す収容袋体9の開口周辺部9aを押圧する押圧部を有してもよい。なお、これにより、収容袋体9内の密閉性がより一層高まる。
押圧部は、図7に示すように、蓋体7と第2挟持体5とにおける対向部分に形成された凸部分と、凸部分が嵌合する凹部分とにより構成される。ここでは、凸部分75が、第1方向に延伸する突条として蓋体7に設けられ、凹部分50bは、第1方向に延伸する溝として第2挟持体5に設けられている。なお、凹凸関係は、蓋体7と第2挟持体5とで反対であってもよい。
蓋体7は開閉動作を繰り返し行うことで、変形しやすい。この観点から、補強効果を有する凸部分を蓋体7に設けるのが好ましい。なお、挟持体3,5は、リブ部32,52を有するため、すでに補強されている。
【0030】
<その他>
1.先行技術
特開2020-011778号公報の特許請求の範囲には、「物品を収納するプラスチック袋の開口端を密封し、かつ開孔部によって該物品を出し入れできるプラスチック袋用の密封装置であり、該密封装置は第1圧接部品、第2圧接部品、蓋嵌合部品および蓋部品からなり、該第1圧接部品と該第2圧接部品はそれぞれ、プラスチック袋を介して互いに圧接する圧接部と、圧接された状態において第1開孔部を形成する弧状部とを有し、該第1圧接部品は、第1回転軸および該第1回転軸の方向に対して垂直な方向の第2回転軸を有し、該第2圧接部品は、該第1回転軸および第1回転軸対応部によって該第1圧接部品と回動自在に結合することにより前記圧接部を圧接可能にし、前記蓋嵌合部品は、前記第2回転軸および第2回転軸対応部によって前記第1圧接部品と回動自在に結合することにより、前記第1圧接部品と前記第2圧接部品が向き合った状態において、これらのほぼ全体を覆うように嵌合することにより前記第1圧接部品と前記第2圧接部品とをプラスチック袋を介して互いに圧接させ、かつその状態において前記第1開孔部に挿通して第2開孔部を形成する挿通管を有し、前記蓋部品は前記第2開孔部を覆って密封することを特徴とするプラスチック袋用の密封装置」が記載されている。
つまり、当該密封装置1は、プラスチック袋9の開孔部を密封するためのものであり、第1圧接部品2、第2圧接部品3、蓋嵌合部品4および蓋部品からなり、該第1圧接部品2にある二つの回転軸によって該第2圧接部品3と該蓋嵌合部品4は、第1圧接部品2とそれぞれ垂直方向に回動自在に結合し、該第1圧接部品2と該第2圧接部品3が向き合った状態で、該蓋嵌合部品4がこれら全体を覆うように嵌合してプラスチック袋9の両側膜を密着させ、蓋部品が該蓋嵌合部品4で形成される開孔部を覆うことでプラスチック袋の密封を達成する。
【0031】
しかしながら、上記密封装置では、蓋嵌合部品4を使用する際に、蓋嵌合部品4を第1圧接部品2や第2圧接部品3に対して90度以上の角度で開けると、密封装置1の全長が長くなるという課題がある(この課題を便宜上「課題1」とする)。これにより、例えば、使用する際に、十分な空間が必要となったり、全長が長いため、蓋嵌合部品4が使用者の手に触れて損傷したり等する。
また、上記密封装置では、第1圧接部品2と第2圧接部品3とを支持する回転軸に対して、蓋嵌合部品4を支持する回転軸が長手方向の外側に設けられているため、長手方向の寸法が大きくなるという課題(この課題を便宜上「課題2」とする)。
また、上記密封装置では、第1圧接部品2と第2圧接部品3の長手方向の一端が回転軸で支持され、他端に嵌合凹部28と嵌合凸部36とが設けられ、閉状態を維持しようとするが、嵌合が外れやすいという課題がある(この課題を便宜上「課題3」とする)。
また、上記密封装置では、例えば、ウェットティッシュを袋体内に収容する詰め替え用ウェットティッシュに適用する場合、1枚のウェットティッシュを第1開孔部35から引き出し、次のウェットティッシュの先端部分を保持し難いという課題がある(この課題を便宜上「課題4」とする)。つまり、次のウェットティッシュの先端を、第1圧接部品2や第2圧接部品3と、蓋嵌合部品4との間で挟持しようすると、蓋嵌合部品4が嵌合できず、密封状態が悪くなる。
【0032】
2.発明1
(1)発明1に係る第1の密閉装置は、一端部が回転可能に支持されて開閉可能であって第1方向に延伸する一対の挟持体と、閉状態の一対の挟持体を覆う蓋体とを備え、前記一対の挟持体の回転軸は前記第1方向と直交し、前記蓋体は、前記第1方向に延伸する回転軸周りに回転可能に支持されている。
これにより、一対の挟持体の延伸方向である第1方向の回転軸周りに蓋体が回転するため、蓋体が開状態の密閉装置の第1方向の寸法が長くなるのを防止できる。つまり、課題1を解決する。
(2)発明1に係る第2の密閉装置は、第1の密閉装置において、前記一対の挟持体の一方は、前記第1方向に延伸する挟持部と、前記挟持部の前記第1方向の他端よりも前記第1方向の外方側に設けられた挟持用の軸部と、前記挟持部の前記第1方向の両端よりも前記第1方向の内方側に設けられた蓋用の支持部とを備える。
挟持体の一方の一例が、実施形態における第1挟持体である。
これにより、第1方向の装置の全長が長くなるのを防止できる。
(3)発明1に係る第3の密閉装置は、第1又は第2の密閉装置において、前記一対の挟持体は、収容空間を有する収容袋体の開口周辺部を挟持した場合に、前記収容空間と反対側であって前記第1方向の中間領域に欠け部を有する。
これにより、収容袋体を容易に一対の挟持体で挟持できる。
(4)発明1に係る第4の密閉装置は、第1から第3の何れかの密閉装置において、前記一対の挟持体の他方と前記蓋体とは、前記蓋体が閉状態において対向する部位に、互いに嵌合する凹部と凸部とを有する。
挟持体の他方の一例が、実施形態における第2挟持体である。なお、実施形態では、凸部を蓋体に、凹部を第2挟持体に設けているが、凹凸は逆であってもよい。
これにより、凹部と凸部との間に収容袋体の開口周辺部を挟持でき、挟持体による挟持に加えて、さらに密閉の維持を高めることができる。
(5)発明1について、発明3~発明6の密閉装置の構成や、実施形態や変形例に記載の構成を追加してもよい。
【0033】
3.発明2
発明2に係る密閉装置は、第1方向に長い第1挟持体と、前記第1挟持体の第1方向の一端で前記第1挟持体に対して開閉可能に支持され且つ閉状態において前記第1挟持体の第1方向に沿って延伸する第2挟持体と、前記第1方向に延伸する回転軸周りに回転可能に支持され且つ回転することで前記閉状態の前記第1挟持体と前記第2挟持体とを覆う蓋体とを備える。
これにより、第1方向の回転軸周りに蓋体が回転するため、挟持体の長手方向に対して蓋体を開閉させる必要がなく、蓋体を開状態とした密閉装置の第1方向の全長が長くなるのを防止できる。つまり、課題1を解決する。
発明2について、発明1、発明3~発明6の密閉装置の構成や、実施形態や変形例に記載の構成を追加してもよい。
【0034】
4.発明3
発明3に係る密閉装置は、一端部が回転可能に支持されて開閉可能であって第1方向に長い一対の挟持体と、閉状の一対の挟持体を覆う蓋体とを備え、前記挟持体は、前記第1方向に長い挟持部と、前記挟持部の前記第1方向の一端よりも前記第1方向の外方側に設けられた挟持用軸部と、前記挟持本体部の前記第1方向の一端よりも前記第1方向の内方側に設けられた蓋用支持部とを備える。
これにより、蓋用支持部が挟持用軸部に対して第1方向の内側に位置することとなり、第1方向の全長を短くできる。つまり、課題2を解決できる。
蓋用軸部は、実施形態のように第1方向に延伸してもよいし、第3方向に延伸してもよい。
発明3について、発明1、発明2、発明4~発明6の密閉装置の構成、実施形態や変形例に記載の構成を追加してもよい。
【0035】
5.発明4
発明4に係る密閉装置は、第1方向の一端部が回転可能に支持されて開閉可能な一対の挟持体を備え、前記一対の挟持体は、前記第1方向の他端部に互いに係合する係合部を有する。
これにより、一対の挟持体の第1方向の他端側が係合部により係合されるため、第1方向の他端部側で外れ難くできる。つまり、課題3を解決できる。
発明4について、発明1~発明3、発明5、発明6の密閉装置の構成、実施形態や変形例に記載の構成を追加してもよい。
【0036】
6.発明5
発明5に係る密閉装置は、第1方向の一端部が回転可能に支持されて開閉可能な一対の挟持体と、前記第1方向の回転軸周りに回転して前記一対の挟持体を覆う蓋体とを備え、前記一対の挟持体の少なくとも一方は、前記蓋体を回転可能に支持する支持部を有し、前記一対の挟持体の他方は、前記蓋体の開閉を固定(ロック)するための固定部を有し、前記一対の挟持体は、前記第1方向と直交する断面形状の外観が四角形又はこれに似た形状をし、前記支持部と前記固定部とは対角線上又は対角線近傍に位置する。
これにより、一対の挟持体の対角線上又は対角線近傍の2箇所で支持されることとなり、一対の挟持状態を維持しやすくできる。つまり、課題3を解決できる。
発明5について、発明1~発明4、発明6の密閉装置の構成、実施形態や変形例に記載の構成を追加してもよい。
【0037】
7.発明6
発明6に係る密閉装置は、第1方向に沿って設けられた取出口(開口)から前記第1方向と直交する第2方向にシート材を1枚ずつ連続して取り出し可能な袋体の前記取出口周辺部に取り付けられ且つ前記袋体内の密閉性を高める密閉装置において、前記取出口側の端部が張り出す状態で前記取出口周辺部を前記第1方向に沿って挟持する挟持体と、前記挟持体から張り出す前記端部を前記挟持体の外面に沿って覆う蓋体とを備え、前記挟持体及び蓋体の少なくとも一方は、前記取出口から引き出される前記シート材用に欠け部又は凹部を有する。
これにより、次のシート材の一部が取出口から引き出された状態で、欠け部又は凹部で挟持体と蓋体とで挟まれ、保持される。また、欠け部又は凹部によりシート材の一部が引き出された状態でも蓋体を閉状態とできる。
挟持体は、実施形態のように一対の挟持体により構成してもよいし、実施形態の一対の挟持体を一体化したものでもよい。蓋体は、挟持体に回転可能(回転軸の方向とは特に限定しない)に支持されてもよいし、挟持体から分離し且つ挟持体を覆うように嵌合してもよい。
発明6について、発明1~発明5の密閉装置の構成、実施形態や変形例に記載の構成を追加してもよい。
【0038】
8.発明7
発明1~発明6は、密閉装置に関するものであったが、密閉装置と、ウェットティッシュを収容する収容袋体とのセットを発明7としてもよい。この場合、密閉装置は、発明1~発明6に係る装置である。ウェットティッシュは、液体に含浸され且つロール状を巻かれ、引き出し方向と直交する方向のミシン目が引き出し方向に間隔をおいて形成され、中心軸側から引き出されるように構成されている。
【符号の説明】
【0039】
1 密閉装置
3 第1挟持体
5 第2挟持体
7 蓋体
9 収容袋体
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7