(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023162077
(43)【公開日】2023-11-08
(54)【発明の名称】車いす用キャスターブレーキ
(51)【国際特許分類】
A61G 5/10 20060101AFI20231031BHJP
A61G 5/02 20060101ALI20231031BHJP
B60B 33/00 20060101ALI20231031BHJP
【FI】
A61G5/10 718
A61G5/02 701
B60B33/00 501D
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022081910
(22)【出願日】2022-04-26
(71)【出願人】
【識別番号】712009777
【氏名又は名称】古田 孝
(72)【発明者】
【氏名】古田 孝
(57)【要約】
【課題】フットレスト1とブレーキレバー11を連動した車いすでフットレスト1を下した状態でフットレスト1に足を乗せて診察待ちや休憩する場合ブレーキ(後輪)4は解除されていて車いすは自由に動くことができ、安全上問題である。
【解決手段】キャスター(前輪)6に対しスライドラッチボタン9を押すことにブレーキバー11の先端がキャスター(前輪)6のタイヤを押し付けることによりブレーキが掛かり安全が確保できる。ブレーキを解除する場合はブレ―キ解除ボタン10を押すことによりブレーキバー11が上昇し、キャスター(前輪)6のタイヤから離れてブレーキは解除される。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フットレスト1の上げ下げとブレーキレバー3が連動する車いす
図1で特にフットレスト1を下げた状態で、フットレスト1に足を乗せて、診察待ちや休憩する場合、ブレーキ(後輪)4は解除されているので、この場合はスライドラッチボタン9を押してキャスタブレーキを掛けることにより安全の確保が図れる。なおブレーキを解除する場合は、スライドラッチの上面にあるブレーキ解除ボタン10を押すことにより、ブレーキバー11はスライドラッチ8の決められたストロークだけ上昇し、キャスタ(前輪)6のタイヤ表面から離れてブレーキは解除される。なおこのブレーキシステムは左右キャスタ(前輪)に適用することを特徴とする。
【請求項2】
図2の中空のキャスタシャフト15の中にスライドラッチ8と連結したブレーキバー11を通し、固定されたスライドラッチ8の押し込みボタン9を押し込み、ブレーキバー11の先端をキャスタ(前輪)6のタイヤの上面中心部に押し当て、キャスタ(前輪)6の回転を止めてブレーキをかけることを特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フットレスト1の上げ下げとブレーキレバー3が連動する車いす
図1で特にフットレストを下げた状態でフットレスト1に足を乗せて、診察待ちや休憩する場合はブレーキ(後輪)4は解除されているので、この場合スライドラッチボタン9を押してキャスターブレーキをかけることにより安全の確保が図れる。なおブレーキを解除する場合はスライドラッチ8の上面にあるブレーキ解除ボタン10を押すことにより、ブレーキバー11はスライドラッチ8の決められたストロークだけ上昇し、キャスター(前輪)6のタイヤ表面から離れて、ブレーキは解除される。なおこのブレーキシステムは左右キャスター(前輪)に適用する。
【背景技術】
【0002】
この種の車いすとしては見当たらなかっと。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許文献は見当たらなかった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
当初フットレスト1の上げ下げとブレーキレバー3が連動する車いす
図1を考案したとき、フットレスト1を下げた状態でフットレスト1に足をのせて診察や休憩することはないと考えていましたが、私が実際に車いすに乗って診察待ちを行った場合、車いすから降りて待合ソファーで待つより、車いすに乗った状態で待つ方が良いことが判りました。そこでフットレスト1の上げ下げとブレーキレバー3が連動する車いすではフットレスト1に足を乗せた状態ではブレーキ(後輪)4のブレーキは掛からず不安全であると判りました。フットレスト1を下げた状態で車いすにブレーキを掛ける方法を色々考えた末、(後輪)5にブレーキが掛けられることに対しキャスター(前輪)6にもブレーキを付けることを思いつきました。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る車いすは、キャスター(前輪)6の回転を止める方法に中古の車いすを使いキャスター(前輪)6を分解しキャスターシャフト15に貫通孔を明け、その内部にブレーキバー11を入れてキャスター(前輪)6のタイヤにブレーキバー11の先端を押し当ててキャスター前輪)6の回転を確認しました。ブレーキ効果としてブレーキバー11の先端形状として90度の円錐角度がベストでしかもキャスター(前輪)6のタイヤ表面傷もありませんでした。其の他としてストローク10mmのスライドラッチ8を探し出し、ブレーキバー11と連結しました。スライドラッチ8の固定方法として、スライドラッチ固定セパレートカラー14を探し出しフレームパイプ12に固定しました。スライドラッチボタン9を押し下げてキャスター(前輪)6の回転確認をしました、ブレ―キ効果は充分ありました。その後ブレーキ解除ボタン10を押して、ブレーキが解除することを確認しました。
【発明の効果】
【0006】
本発明は昨年4月にフットレスト1の上げ下げをブレーキレバー3と連動させることに成功し特許出願し受理されましたが車いすの使用方法で問題が見つかりました。フットレスト1を下げた状態でフットレスト1に足を乗せ診察待ちや休憩する場合があるということです。昨年出願した案ではフットレスト1が下がった場合はブレーキ(後輪)4のブレーキは解除されていて、車いすは自由に動くことができます。安全上問題があります。今回の発明でブレーキ(後輪)4のブレーキが解除されていてもキャスター(前輪)8でブレーキを掛けることを発明したことにより、安全確保が出来ました。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】 本発明の実施形態の車いすの構成を示す模式的な構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図2図3は本発明に係る車いす用キャスターブレーキ実施例を示す。本発明に係る車いすは、キャスター(前輪)6の回転を止めるため中古の車いすを使いキャスター(前輪)6を分解しキャスターシャフト15に貫通孔を明け、その内部にブレーキバー11を入れてキャスター(前輪)6のタイヤにブレーキバー11の先端を押し当ててキャスター前輪)6の回転を確認しました。ブレーキ効果としてブレーキバー11の先端形状として90度の円錐角度がベストでしかもキャスター(前輪)6のタイヤ表面傷もありませんでした。其の他としてストローク10mmのスライドラッチ8を探し出し、ブレーキバー11と連結しました。またスライドラッチ8の固定方法として、セパレートカラー14を探し出しフレームパイプ12に固定しました。次にスライドラッチボタン9を押し下げてキャスター(前輪)6の回転確認をしました、ブレーキ効果は充分ありました。その後ブレーキ解除ボタン10を押して、ブレーキが解除することを確認しました。
【符号の説明】
【0009】
1 フットレスト
2 ワイヤーロープ
3 ブレーキレバー
4 ブレーキ(後輪)
5 駆動輪(後輪)
6 キャスター(前輪)
7 キャスターホールドパイプ
8 スライドラッチ
9 スライドラッチボタン
10 ブレーキ解除ボタン
11 ブレーキバー
12 フレームパイプ
13 ロックナット
14 スライドラッチ固定セパレイトカラー
15 キャスターシャフト