(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023162083
(43)【公開日】2023-11-08
(54)【発明の名称】海底のメタンハイドレートの回収法
(51)【国際特許分類】
E21B 43/00 20060101AFI20231031BHJP
E21B 43/295 20060101ALI20231031BHJP
E21C 50/00 20060101ALI20231031BHJP
【FI】
E21B43/00 A
E21B43/295
E21C50/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022092583
(22)【出願日】2022-04-26
(71)【出願人】
【識別番号】518440899
【氏名又は名称】パテントフレア株式会社
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 学
【テーマコード(参考)】
2D065
【Fターム(参考)】
2D065FA01
2D065GA01
(57)【要約】
【課題】海底にあるメタンハイドレートを回収し、利用する場合、地下の天然ガスを採取する場合と同様に、埋蔵層に管を打ち込み地上で気体の状態で回収しようとするとメタンが海水に溶存し、温室効果ガス排出、海洋生態系への影響などの課題があり、技術的に回収方法が確立されていなかった。
【解決手段】海底にあるメタンハイドレートを、海底で気化して、海上で気体の状態で回収するのではなく、海底で固体の状態で切り出して採取し、海上の冷凍倉庫を備えた船で回収、保管する。
そして、冷凍状態でメタンハイドレートを運搬し、専用設備で気体化して利用する。
この回収、利用方法によって課題を解決する。
(海底でメタンハイドレートを切り出す方法としては、レーザー光、ウォータージェットカッター、シールドマシンなどの切削、掘削加工技術を使用する。)
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
海底の大陸棚などにあるメタンハイドレートを、海底で固体の状態で切り出して採取し、海上の船に設置されている冷凍倉庫に保管する形で回収する方法。
通常、地下に埋蔵されている天然ガスを採取する場合、埋蔵層に管を打ち込み、地上で気体の状態で回収するが、海底で固体の状態(凍結している状態)で存在しているメタンハイドレートに対しては、海底で気体化する(解凍する)工程を行い、海上で気体の状態で回収するのではなく、海底で固体の状態(凍結している状態)で、切り出して採取し、冷凍倉庫を備えた船で回収、保管し、陸揚げしたメタンハイドレートを専用設備で気体化し、利用する方法。
(海底でメタンハイドレートを切り出す方法としては、レーザー光、ウォータージェットカッター、シールドマシンなどの切削、掘削加工技術を使用する。)
【請求項2】
請求項1に記載の方法で使用する装置、機器。
【請求項3】
請求項2に記載の装置、機器を使用した役務、事業。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、土木工事、鉱山開発などの応用技術に関する。
【背景技術】
【0002】
土木工事、鉱山開発の技術
【0003】
工業用切削加工技術
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
海底にあるメタンハイドレートを回収し、利用する方法として、海水へのメタンの溶存による環境への影響、海洋生態系への影響、経済的コストなどを考慮して有効な方法が確立されていないという課題があった。
(通常、地下の天然ガスを採取する場合は、埋蔵層に管を打ち込み、地上で気体の状態で回収するが、海底のメタンハイドレートに対して同じ採取方法では、技術面、コスト面で課題があった。)
【課題を解決するための手段】
【0005】
海底にあるメタンハイドレートを、海底で気体化して(解凍して)、海上で気体の状態で回収するのではなく、海底で固体の状態(凍結している状態)で、切り出して採取し、海上で待機している冷凍倉庫を備えた船で回収、保管する。
そして、冷凍状態でメタンハイドレートを運搬し、専用設備で気体化して利用する。
この回収、利用方法によって課題を解決する。
(海底でメタンハイドレートを切り出す方法としては、レーザー光、ウォータージェットカッター、シールドマシンなどの切削、掘削加工技術を使用する。)