(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023162216
(43)【公開日】2023-11-08
(54)【発明の名称】PD-L1免疫調節剤としてのテトラヒドロ-イミダゾ[4,5-C]ピリジン誘導体
(51)【国際特許分類】
A61K 31/437 20060101AFI20231031BHJP
A61P 35/00 20060101ALI20231031BHJP
A61P 35/02 20060101ALI20231031BHJP
A61P 35/04 20060101ALI20231031BHJP
A61P 43/00 20060101ALI20231031BHJP
A61K 31/4545 20060101ALI20231031BHJP
【FI】
A61K31/437
A61P35/00
A61P35/02
A61P35/04
A61P43/00 111
A61K31/4545
【審査請求】有
【請求項の数】18
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023127529
(22)【出願日】2023-08-04
(62)【分割の表示】P 2020563672の分割
【原出願日】2019-05-10
(31)【優先権主張番号】62/670,249
(32)【優先日】2018-05-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/688,164
(32)【優先日】2018-06-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.TWEEN
(71)【出願人】
【識別番号】505193450
【氏名又は名称】インサイト・コーポレイション
【氏名又は名称原語表記】INCYTE CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】100106518
【弁理士】
【氏名又は名称】松谷 道子
(74)【代理人】
【識別番号】100156144
【弁理士】
【氏名又は名称】落合 康
(72)【発明者】
【氏名】ウー・リアンシン
(72)【発明者】
【氏名】シャオ・カイジオン
(72)【発明者】
【氏名】ウェンチン・ヤオ
(57)【要約】 (修正有)
【課題】PD-1/PD-L1相互作用の阻害に関連する疾患または障害の治療に用いるための医薬を提供する。
【解決手段】式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは立体異性体を含む医薬であって、該化合物は、がんまたは感染症などの疾患または障害を治療、予防または改善するのに有用である。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
式Iの化合物:
【化1】
〔式中、
R
1は、メチル、CN、F、ClまたはBrであり、
R
2は、メチル、CN、F、ClまたはBrであり、
R
3は、H、C
1-4アルキル、C
3-8シクロアルキル、C
3-8シクロアルキル-C
1-2アルキル-、C
6-10アリール、C
6-10アリール-C
1-2アルキル、5~6員ヘテロアリール、5~6員ヘテロアリール-C
1-2アルキル、4~6員ヘテロシクロアルキル、または4~6員ヘテロシクロアルキル-C
1-2アルキル-であり、前記5~6員ヘテロアリール、5~6員ヘテロアリール-C
1-2アルキル、4~6員ヘテロシクロアルキル及び4~6員ヘテロシクロアルキル-C
1-2アルキル-は各々、O、N及びSから選択される1つまたは2つのヘテロ原子を環構成員として有し、R
3の前記C
1-4アルキル、C
3-8シクロアルキル、C
3-8シクロアルキル-C
1-2アルキル-、C
6-10アリール、C
6-10アリール-C
1-2アルキル、5~6員ヘテロアリール、5~6員ヘテロアリール-C
1-2アルキル、4~6員ヘテロシクロアルキル及び4~6員ヘテロシクロアルキル-C
1-2アルキル-は各々、独立してCONH
2、SO
2NH
2、COOH、OH、CON(CH
3)
2、CH
3、F、Cl、Br、CN、エチル及びプロピルから選択される1つまたは2つの置換基で任意選択的に置換されている〕、
またはその薬学的に許容される塩もしくは立体異性体。
【請求項2】
式Iの化合物:
【化2】
〔式中、
R
1は、メチル、CN、F、ClまたはBrであり、
R
2は、メチル、CN、F、ClまたはBrであり、
R
3は、H、C
1-4アルキル、C
3-8シクロアルキル、C
3-8シクロアルキル-C
1-2アルキル-、C
6-10アリール、C
6-10アリール-C
1-2アルキル、5~6員ヘテロアリール、5~6員ヘテロアリール-C
1-2アルキル、4~6員ヘテロシクロアルキル、または4~6員ヘテロシクロアルキル-C
1-2アルキル-であり、前記5~6員ヘテロアリール、5~6員ヘテロアリール-C
1-2アルキル、4~6員ヘテロシクロアルキル及び4~6員ヘテロシクロアルキル-C
1-2アルキル-は各々、O、N及びSから選択される1つまたは2つのヘテロ原子を環構成員として有し、R
3の前記C
1-4アルキル、C
3-8シクロアルキル、C
3-8シクロアルキル-C
1-2アルキル-、C
6-10アリール、C
6-10アリール-C
1-2アルキル、5~6員ヘテロアリール、5~6員ヘテロアリール-C
1-2アルキル、4~6員ヘテロシクロアルキル及び4~6員ヘテロシクロアルキル-C
1-2アルキル-は各々、独立してCONH
2、SO
2NH
2、COOH及びOHから選択される1つまたは2つの置換基で任意選択的に置換されている〕、
またはその薬学的に許容される塩もしくは立体異性体。
【請求項3】
R1が、メチル、F、ClまたはBrである、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは立体異性体。
【請求項4】
R1がメチルである、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは立体異性体。
【請求項5】
R1が、F、ClまたはBrである、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは立体異性体。
【請求項6】
R1がClである、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは立体異性体。
【請求項7】
R2がメチルである、請求項1~6のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは立体異性体。
【請求項8】
R2がCNである、請求項1~6のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは立体異性体。
【請求項9】
R2が、F、ClまたはBrである、請求項1~6のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは立体異性体。
【請求項10】
R2がClである、請求項1~6のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは立体異性体。
【請求項11】
R1がClでありR2がClである、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは立体異性体。
【請求項12】
R1がClでありR2がメチルである、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは立体異性体。
【請求項13】
R1がメチルでありR2がClである、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは立体異性体。
【請求項14】
R1がClでありR2がCNである、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは立体異性体。
【請求項15】
R1がメチルでありR2がメチルである、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは立体異性体。
【請求項16】
R3が、H、C1-4アルキル、C3-8シクロアルキル、C3-8シクロアルキル-C1-2アルキル-、C6-10アリール-C1-2アルキル、5~6員ヘテロアリール-C1-2アルキル、または4~6員ヘテロシクロアルキルであり、前記5~6員ヘテロアリール-C1-2アルキル及び4~6員ヘテロシクロアルキルが各々、O、N及びSから選択される1つまたは2つのヘテロ原子を環構成員として有し、R3の前記C1-4アルキル、C3-8シクロアルキル、C3-8シクロアルキル-C1-2アルキル-、C6-10アリール-C1-2アルキル、5~6員ヘテロアリール-C1-2アルキル及び4~6員ヘテロシクロアルキルが各々、独立してCONH2、SO2NH2、COOH、OH、CON(CH3)2及びCH3から選択される1つまたは2つの置換基で任意選択的に置換されている、請求項1~15のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは立体異性体。
【請求項17】
R3が、H、C1-4アルキル、C3-8シクロアルキル、C3-8シクロアルキル-C1-2アルキル-、C6-10アリール-C1-2アルキル、5~6員ヘテロアリール-C1-2アルキル、または4~6員ヘテロシクロアルキルであり、前記5~6員ヘテロアリール-C1-2アルキル及び4~6員ヘテロシクロアルキルが各々、O、N及びSから選択される1つまたは2つのヘテロ原子を環構成員として有し、R3の前記C1-4アルキル、C3-8シクロアルキル、C3-8シクロアルキル-C1-2アルキル-、C6-10アリール-C1-2アルキル、5~6員ヘテロアリール-C1-2アルキル及び4~6員ヘテロシクロアルキルが各々、独立してCONH2、SO2NH2、COOH及びOHから選択される1つまたは2つの置換基で任意選択的に置換されている、請求項1~15のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは立体異性体。
【請求項18】
R3がHである、請求項1~15のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは立体異性体。
【請求項19】
R3が、独立してCOOH、OH及びCON(CH3)2から選択される1つまたは2つの置換基で任意選択的に置換されたC1-4アルキルである、請求項1~15のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは立体異性体。
【請求項20】
R3が、独立してCOOH及びOHから選択される1つまたは2つの置換基で任意選択的に置換されたC1-4アルキルである、請求項1~15のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは立体異性体。
【請求項21】
R3が、メチル、エチル、イソプロピル、1,3-ジヒドロキシプロパン-2-イル、2,3-ジヒドロキシプロピル、2-ヒドロキシプロピル、2-ヒドロキシエチル、3-ヒドロキシプロピル、カルボキシメチル、3-カルボキシプロピル、2-カルボキシ-2-メチルプロピル、または4-カルボキシブチルである、請求項1~15のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは立体異性体。
【請求項22】
R3が、メチル、エチル、イソプロピル、1,3-ジヒドロキシプロパン-2-イル、2,3-ジヒドロキシプロピル、2-ヒドロキシプロピル、2-ヒドロキシエチル、3-ヒドロキシプロピル、カルボキシメチル、3-カルボキシプロピル、または2-カルボキシ-2-メチルプロピルである、請求項1~15のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは立体異性体。
【請求項23】
R3が、独立してCOOH、OH及びCH3から選択される1つまたは2つの置換基で任意選択的に置換されたC3-8シクロアルキルである、請求項1~15のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは立体異性体。
【請求項24】
R3が、独立してCOOH及びOHから選択される1つまたは2つの置換基で任意選択的に置換されたC3-8シクロアルキルである、請求項1~15のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは立体異性体。
【請求項25】
R3が、独立してCOOH及びOHから選択される1つまたは2つの置換基で任意選択的に置換されたC3-8シクロアルキル-C1-2アルキル-である、請求項1~15のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは立体異性体。
【請求項26】
R3が、独立してCOOH及びOHから選択される1つまたは2つの置換基で任意選択的に置換されたC6-10アリール-C1-2アルキルである、請求項1~15のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは立体異性体。
【請求項27】
R3が、シクロブチル、4-ヒドロキシシクロヘキシル、(1-カルボキシシクロプロピル)メチル、(4-カルボキシビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-イル)エチル、(4-カルボキシビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-イル)メチル、(4-カルボキシビシクロ[2.2.2]オクタン-1-イル)メチル、(3-カルボキシビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)メチル、4-カルボキシフェネチル、(4-カルボキシシクロヘキシル)エチル、または4-カルボキシ-4-メチルシクロヘキシルである、請求項1~15のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは立体異性体。
【請求項28】
R3が、シクロブチル、4-ヒドロキシシクロヘキシル、(1-カルボキシシクロプロピル)メチル、(4-カルボキシビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-イル)エチル、(4-カルボキシビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-イル)メチル、(4-カルボキシビシクロ[2.2.2]オクタン-1-イル)メチル、(3-カルボキシビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)メチル、または4-カルボキシフェネチルである、請求項1~15のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは立体異性体。
【請求項29】
R3が、独立してCONH2、SO2NH2及びCOOHから選択される1つまたは2つの置換基で任意選択的に置換された5~6員ヘテロアリール-C1-2アルキルである、請求項1~15のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは立体異性体。
【請求項30】
R3が、独立してCONH2、SO2NH2及びCOOHから選択される1つまたは2つの置換基で任意選択的に置換された4~6員ヘテロシクロアルキルである、請求項1~15のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは立体異性体。
【請求項31】
R3が、(1H-ピラゾール-3-イル)メチル、テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、1-カルバモイルピペリジン-4-イル、1-スルファモイルピペリジン-4-イル、または(3-カルボキシ-1H-ピラゾール-5-イル)メチルである、請求項1~15のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは立体異性体。
【請求項32】
R3が、H、メチル、エチル、イソプロピル、1,3-ジヒドロキシプロパン-2-イル、2,3-ジヒドロキシプロピル、2-ヒドロキシプロピル、2-ヒドロキシエチル、3-ヒドロキシプロピル、カルボキシメチル、3-カルボキシプロピル、2-カルボキシ-2-メチルプロピル、シクロブチル、4-ヒドロキシシクロヘキシル、(1-カルボキシシクロプロピル)メチル、(4-カルボキシビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-イル)エチル、(4-カルボキシビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-イル)メチル、(4-カルボキシビシクロ[2.2.2]オクタン-1-イル)メチル、(3-カルボキシビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)メチル、4-カルボキシフェネチル、(1H-ピラゾール-3-イル)メチル、テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、1-カルバモイルピペリジン-4-イル、1-スルファモイルピペリジン-4-イル、(3-カルボキシ-1H-ピラゾール-5-イル)メチル、4-カルボキシブチル、(4-カルボキシシクロヘキシル)エチル、または4-カルボキシ-4-メチルシクロヘキシルである、請求項1~15のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは立体異性体。
【請求項33】
R3が、H、メチル、エチル、イソプロピル、1,3-ジヒドロキシプロパン-2-イル、2,3-ジヒドロキシプロピル、2-ヒドロキシプロピル、2-ヒドロキシエチル、3-ヒドロキシプロピル、カルボキシメチル、3-カルボキシプロピル、2-カルボキシ-2-メチルプロピル、シクロブチル、4-ヒドロキシシクロヘキシル、(1-カルボキシシクロプロピル)メチル、(4-カルボキシビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-イル)エチル、(4-カルボキシビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-イル)メチル、(4-カルボキシビシクロ[2.2.2]オクタン-1-イル)メチル、(3-カルボキシビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)メチル、4-カルボキシフェネチル、(1H-ピラゾール-3-イル)メチル、テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、1-カルバモイルピペリジン-4-イル、1-スルファモイルピペリジン-4-イル、または(3-カルボキシ-1H-ピラゾール-5-イル)メチルである、請求項1~15のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは立体異性体。
【請求項34】
R1が、メチル、CN、F、ClまたはBrであり、
R2が、メチル、CN、F、ClまたはBrであり、
R3が、H、C1-4アルキル、C3-8シクロアルキル、C3-8シクロアルキル-C1-2アルキル-、C6-10アリール-C1-2アルキル、5~6員ヘテロアリール-C1-2アルキル、または4~6員ヘテロシクロアルキルであり、前記5~6員ヘテロアリール-C1-2アルキル及び4~6員ヘテロシクロアルキルが各々、O、N及びSから選択される1つまたは2つのヘテロ原子を環構成員として有し、R3の前記C1-4アルキル、C3-8シクロアルキル、C3-8シクロアルキル-C1-2アルキル-、C6-10アリール-C1-2アルキル、5~6員ヘテロアリール-C1-2アルキル及び4~6員ヘテロシクロアルキルが各々、独立してCONH2、SO2NH2、COOH、OH、CON(CH3)2及びCH3から選択される1つまたは2つの置換基で任意選択的に置換されている、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは立体異性体。
【請求項35】
R1が、メチル、CN、F、ClまたはBrであり、
R2が、メチル、CN、F、ClまたはBrであり、
R3が、H、C1-4アルキル、C3-8シクロアルキル、C3-8シクロアルキル-C1-2アルキル-、C6-10アリール-C1-2アルキル、5~6員ヘテロアリール-C1-2アルキル、または4~6員ヘテロシクロアルキルであり、前記5~6員ヘテロアリール-C1-2アルキル及び4~6員ヘテロシクロアルキルが各々、O、N及びSから選択される1つまたは2つのヘテロ原子を環構成員として有し、R3の前記C1-4アルキル、C3-8シクロアルキル、C3-8シクロアルキル-C1-2アルキル-、C6-10アリール-C1-2アルキル、5~6員ヘテロアリール-C1-2アルキル及び4~6員ヘテロシクロアルキルが各々、独立してCONH2、SO2NH2、COOH及びOHから選択される1つまたは2つの置換基で任意選択的に置換されている、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは立体異性体。
【請求項36】
R1がメチルまたはClであり、
R2が、メチル、CNまたはClであり、
R3が、H、C1-4アルキル、C3-8シクロアルキル、C3-8シクロアルキル-C1-2アルキル-、C6-10アリール-C1-2アルキル、5~6員ヘテロアリール-C1-2アルキル、または4~6員ヘテロシクロアルキルであり、前記5~6員ヘテロアリール-C1-2アルキル及び4~6員ヘテロシクロアルキルが各々、O、N及びSから選択される1つまたは2つのヘテロ原子を環構成員として有し、R3の前記C1-4アルキル、C3-8シクロアルキル、C3-8シクロアルキル-C1-2アルキル-、C6-10アリール-C1-2アルキル、5~6員ヘテロアリール-C1-2アルキル及び4~6員ヘテロシクロアルキルが各々、独立してCONH2、SO2NH2、COOH、OH、CON(CH3)2及びCH3から選択される1つまたは2つの置換基で任意選択的に置換されている、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは立体異性体。
【請求項37】
R1がメチルまたはClであり、
R2が、メチル、CNまたはClであり、
R3が、H、C1-4アルキル、C3-8シクロアルキル、C3-8シクロアルキル-C1-2アルキル-、C6-10アリール-C1-2アルキル、5~6員ヘテロアリール-C1-2アルキル、または4~6員ヘテロシクロアルキルであり、前記5~6員ヘテロアリール-C1-2アルキル及び4~6員ヘテロシクロアルキルが各々、O、N及びSから選択される1つまたは2つのヘテロ原子を環構成員として有し、R3の前記C1-4アルキル、C3-8シクロアルキル、C3-8シクロアルキル-C1-2アルキル-、C6-10アリール-C1-2アルキル、5~6員ヘテロアリール-C1-2アルキル及び4~6員ヘテロシクロアルキルが各々、独立してCONH2、SO2NH2、COOH及びOHから選択される1つまたは2つの置換基で任意選択的に置換されている、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは立体異性体。
【請求項38】
R1がメチルまたはClであり、
R2が、メチル、CNまたはClであり、
R3が、H、メチル、エチル、イソプロピル、1,3-ジヒドロキシプロパン-2-イル、2,3-ジヒドロキシプロピル、2-ヒドロキシプロピル、2-ヒドロキシエチル、3-ヒドロキシプロピル、カルボキシメチル、3-カルボキシプロピル、2-カルボキシ-2-メチルプロピル、シクロブチル、4-ヒドロキシシクロヘキシル、(1-カルボキシシクロプロピル)メチル、(4-カルボキシビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-イル)エチル、(4-カルボキシビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-イル)メチル、(4-カルボキシビシクロ[2.2.2]オクタン-1-イル)メチル、(3-カルボキシビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)メチル、4-カルボキシフェネチル、(1H-ピラゾール-3-イル)メチル、テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、1-カルバモイルピペリジン-4-イル、1-スルファモイルピペリジン-4-イル、(3-カルボキシ-1H-ピラゾール-5-イル)メチル、4-カルボキシブチル、(4-カルボキシシクロヘキシル)エチル、または4-カルボキシ-4-メチルシクロヘキシルである、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは立体異性体。
【請求項39】
R1がメチルまたはClであり、
R2が、メチル、CNまたはClであり、
R3が、H、メチル、エチル、イソプロピル、1,3-ジヒドロキシプロパン-2-イル、2,3-ジヒドロキシプロピル、2-ヒドロキシプロピル、2-ヒドロキシエチル、3-ヒドロキシプロピル、カルボキシメチル、3-カルボキシプロピル、2-カルボキシ-2-メチルプロピル、シクロブチル、4-ヒドロキシシクロヘキシル、(1-カルボキシシクロプロピル)メチル、(4-カルボキシビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-イル)エチル、(4-カルボキシビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-イル)メチル、(4-カルボキシビシクロ[2.2.2]オクタン-1-イル)メチル、(3-カルボキシビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)メチル、4-カルボキシフェネチル、(1H-ピラゾール-3-イル)メチル、テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、1-カルバモイルピペリジン-4-イル、1-スルファモイルピペリジン-4-イル、または(3-カルボキシ-1H-ピラゾール-5-イル)メチルである、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは立体異性体。
【請求項40】
前記化合物が、
4-(2-(2-((2,2’-ジクロロ-3’-(1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
4-(2-(2-((2,2’-ジクロロ-3’-(1-メチル-5-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
4-(2-(2-((2,2’-ジクロロ-3’-(1,5-ジメチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
4-(2-(2-((2,2’-ジクロロ-3’-(5-エチル-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
4-(2-(2-((2,2’-ジクロロ-3’-(5-イソプロピル-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
4-(2-(2-((2,2’-ジクロロ-3’-(5-シクロブチル-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
4-(2-(2-((3’-(5-(1-カルバモイルピペリジン-4-イル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-2,2’-ジクロロ-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
4-(2-(2-((2,2’-ジクロロ-3’-(1-メチル-5-(1-スルファモイルピペリジン-4-イル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
4-(2-(2-((3’-(5-((1H-ピラゾール-3-イル)メチル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-2,2’-ジクロロ-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
4-(2-(2-((2,2’-ジクロロ-3’-(5-(1,3-ジヒドロキシプロパン-2-イル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
(R)-4-(2-(2-((2,2’-ジクロロ-3’-(5-(2,3-ジヒドロキシプロピル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
(S)-4-(2-(2-((2,2’-ジクロロ-3’-(5-(2,3-ジヒドロキシプロピル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
(R)-4-(2-(2-((2,2’-ジクロロ-3’-(5-(2-ヒドロキシプロピル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
(S)-4-(2-(2-((2,2’-ジクロロ-3’-(5-(2-ヒドロキシプロピル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
4-(2-(2-((2,2’-ジクロロ-3’-(5-(2-ヒドロキシエチル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
4-(2-(2-((2,2’-ジクロロ-3’-(5-(3-ヒドロキシプロピル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
4,4’-(((((2,2’-ジクロロ-[1,1’-ビフェニル]-3,3’-ジイル)ビス(アザンジイル))ビス(カルボニル))ビス(1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2,5-ジイル))ビス(エタン-2,1-ジイル))ビス(ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸)、
4-((2-((3’-(5-(2-(4-カルボキシビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-イル)エチル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-2,2’-ジクロロ-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)メチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
4-(2-(2-((3’-(5-(カルボキシメチル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-2,2’-ジクロロ-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
4-(2-(2-((3’-(5-(3-カルボキシプロピル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-2,2’-ジクロロ-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
4-(2-(2-((3’-(5-(2-カルボキシ-2-メチルプロピル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-2,2’-ジクロロ-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
4-(2-(2-((3’-(5-((1-カルボキシシクロプロピル)メチル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-2,2’-ジクロロ-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
4-((2-((3’-(5-(2-(4-カルボキシビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-イル)エチル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-2,2’-ジクロロ-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)メチル)ビシクロ[2.2.2]オクタン-1-カルボン酸、
3-((2-((3’-(5-(2-(4-カルボキシビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-イル)エチル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-2,2’-ジクロロ-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)メチル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-カルボン酸、
4-(2-(2-((3’-(5-(4-カルボキシフェネチル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-2,2’-ジクロロ-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
5-((2-((3’-(5-(2-(4-カルボキシビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-イル)エチル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-2,2’-ジクロロ-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)メチル)-1H-ピラゾール-3-カルボン酸、
4-(2-(2-((2-クロロ-2’-メチル-3’-(1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
4-(2-(2-((2-クロロ-2’-メチル-3’-(1-メチル-5-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
4-(2-(2-((2-クロロ-3’-(1,5-ジメチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-2’-メチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
4-(2-(2-((3’-(5-(1-カルバモイルピペリジン-4-イル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-2-クロロ-2’-メチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
(R)-4-(2-(2-((2-クロロ-3’-(5-(2-ヒドロキシプロピル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-2’-メチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
(S)-4-(2-(2-((2-クロロ-3’-(5-(2-ヒドロキシプロピル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-2’-メチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
4-(2-(2-((2-クロロ-3’-(5-(2-ヒドロキシエチル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-2’-メチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
4,4’-(((((2-クロロ-2’-メチル-[1,1’-ビフェニル]-3,3’-ジイル)ビス(アザンジイル))ビス(カルボニル))ビス(1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2,5-ジイル))ビス(エタン-2,1-ジイル))ビス(ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸)、
4-((2-((3’-(5-(2-(4-カルボキシビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-イル)エチル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-2’-クロロ-2-メチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)メチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
4-(2-(2-((3’-(5-(4-カルボキシフェネチル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-2-クロロ-2’-メチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
4-(2-(2-((2’-クロロ-2-メチル-3’-(1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
4-(2-(2-((2’-クロロ-2-メチル-3’-(1-メチル-5-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
4-(2-(2-((2’-クロロ-3’-(1,5-ジメチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-2-メチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
4-(2-(2-((3’-(5-(1-カルバモイルピペリジン-4-イル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-2’-クロロ-2-メチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
(R)-4-(2-(2-((2’-クロロ-3’-(5-(2-ヒドロキシプロピル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-2-メチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
(S)-4-(2-(2-((2’-クロロ-3’-(5-(2-ヒドロキシプロピル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-2-メチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
4-(2-(2-((2’-クロロ-3’-(5-(2-ヒドロキシエチル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-2-メチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
4-((2-((3’-(5-(2-(4-カルボキシビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-イル)エチル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-2-クロロ-2’-メチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)メチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
4-(2-(2-((3’-(5-(4-カルボキシフェネチル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-2’-クロロ-2-メチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
4-(2-(2-((2-クロロ-2’-シアノ-3’-(1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
4-(2-(2-((2-クロロ-2’-シアノ-3’-(1-メチル-5-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
4-(2-(2-((2-クロロ-2’-シアノ-3’-(1,5-ジメチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
(R)-4-(2-(2-((2-クロロ-2’-シアノ-3’-(5-(2-ヒドロキシプロピル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
4-(2-(2-((2-クロロ-2’-シアノ-3’-(5-(2-ヒドロキシエチル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
4,4’-(((((2-クロロ-2’-シアノ-[1,1’-ビフェニル]-3,3’-ジイル)ビス(アザンジイル))ビス(カルボニル))ビス(1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2,5-ジイル))ビス(エタン-2,1-ジイル))ビス(ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸)、
4-((2-((3’-(5-(2-(4-カルボキシビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-イル)エチル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-2’-クロロ-2-シアノ-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)メチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
4-(2-(2-((2,2’-ジメチル-3’-(1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
4,4’-(((((2,2’-ジメチル-[1,1’-ビフェニル]-3,3’-ジイル)ビス(アザンジイル))ビス(カルボニル))ビス(1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2,5-ジイル))ビス(エタン-2,1-ジイル))ビス(ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸)、
4-((2-((3’-(5-(2-(4-カルボキシビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-イル)エチル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-2,2’-ジメチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)メチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
4-(2-(2-((2,2’-ジメチル-3’-(1-メチル-5-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
(R)-4-(2-(2-((3’-(5-(2-ヒドロキシプロピル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-2,2’-ジメチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
(S)-4-(2-(2-((3’-(5-(2-ヒドロキシプロピル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-2,2’-ジメチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
4-(2-(2-((3’-(5-(2-ヒドロキシエチル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-2,2’-ジメチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
4-(2-(2-((2,2’-ジクロロ-3’-(5-(4-ヒドロキシシクロヘキシル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、及び
4-(2-(2-((2-クロロ-3’-(5-(4-ヒドロキシシクロヘキシル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-2’-メチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸
から選択される、請求項1に記載の化合物、
またはその薬学的に許容される塩もしくは立体異性体。
【請求項41】
前記化合物が、
4-(2-(2-((3’-(5-(2-(trans-4-カルボキシシクロヘキシル)エチル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-2,2’-ジクロロ-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
4-(2-(2-((3’-(5-(4-カルボキシブチル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-2,2’-ジクロロ-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
4-(2-(2-((2,2’-ジクロロ-3’-(5-(5-(ジメチルアミノ)-5-オキソペンチル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
4-(2-(2-((3’-(5-(cis-4-カルボキシ-4-メチルシクロヘキシル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-2,2’-ジクロロ-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、及び
4-(2-(2-((3’-(5-(trans-4-カルボキシ-4-メチルシクロヘキシル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-2,2’-ジクロロ-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸
から選択される、請求項1に記載の化合物、
またはその薬学的に許容される塩もしくは立体異性体。
【請求項42】
請求項1~41のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは立体異性体と、薬学的に許容される賦形剤または担体とを含む医薬組成物。
【請求項43】
PD-1/PD-L1相互作用を阻害する方法であって、
請求項1~41のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは立体異性体を患者に投与すること
を含む、前記方法。
【請求項44】
PD-1/PD-L1相互作用の阻害に関連する疾患または障害を治療する方法であって、
それを必要とする患者に治療的有効量の請求項1~41のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは立体異性体を投与すること
を含む、前記方法。
【請求項45】
前記疾患または障害が、感染性疾患、炎症、自己免疫疾患、がんまたは神経変性障害である、請求項44に記載の方法。
【請求項46】
患者における免疫応答を増強、刺激及び/または増進する方法であって、
それを必要とする患者に治療的有効量の請求項1~41のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは立体異性体を投与すること
を含む、前記方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
免疫調節剤としての複素環式化合物
本出願は、2018年5月11日に出願された米国仮出願第62/670,249号、及び2018年6月21日に出願された米国仮出願第62/688,164号の利益を主張するものであり、参照によりこれらの各々の全体を本明細書に援用する。
【0002】
発明の分野
本出願は、医薬活性化合物に関する。本開示は、化合物、ならびにその組成物及び使用方法を提供する。化合物はPD-1/PD-L1タンパク質間相互作用を調節し、感染性疾患及びがんを含めた様々な疾患の治療に有用である。
【背景技術】
【0003】
免疫系は、がんなどの疾患の制御及び根絶における重要な役割を果たす。しかしながら、がん細胞はその成長を有利に進めるために免疫系を逃れるまたは抑制する戦略を発達させることが多い。1つのそのような機序は、免疫細胞上に発現する共刺激及び共抑制分子の発現を変化させることである(Postow et al.,J.Clinical Oncology 2015,1-9)。PD-1などの抑制性免疫チェックポイントのシグナル伝達を遮断することは、有望で有効な治療様式であることが証明されている。
【0004】
プログラム細胞死-1(PD-1)は、CD279としても知られるが、活性化されたT細胞、ナチュラルキラーT細胞、B細胞及びマクロファージに発現する細胞表面受容体である(Greenwald et al,Annu.Rev.Immunol 2005,23:515-548、Okazaki and Honjo,Trends Immunol 2006,(4):195-201)。それは内因性の負のフィードバックシステムとして機能してT細胞の活性化を防止するが、今度はこれが自己免疫性を低減し、自己忍容性を助長する。加えて、PD-1はがん及びウイルス感染症などの疾患において抗原特異的T細胞応答の抑止における決定的役割を果たすことも知られている(Sharpe et al,Nat Immunol 2007 8,239-245、Postow et al,J.Clinical Oncol 2015,1-9)。
【0005】
PD-1の構造は、細胞外免疫グロブリン可変様ドメインとそれに続く膜貫通領域及び細胞内ドメインからなる(Parry et al,Mol Cell Biol 2005,9543-9553)。細胞内ドメインは、免疫受容体チロシン依存性抑制モチーフ及び免疫受容体チロシン依存性スイッチモチーフに位置する2つのリン酸化部位を含有し、このことは、PD-1がT細胞受容体媒介シグナルを負に調整することを示唆している。PD-1には2つのリガンド、PD-L1及びPD-L2があり(Parry et al,Mol Cell Biol 2005,9543-9553、Latchman et al,Nat Immunol 2001,2,261-268)、それらは発現様式が異なっている。PD-L1タンパク質は、マクロファージ上及び樹状細胞上ではリポ多糖及びGM-CSF処理に応答して上方制御され、T細胞上及びB細胞上ではT細胞受容体及びB細胞受容体シグナル伝達時に上方制御される。PD-L1はまた、ほとんど全ての腫瘍細胞に高度に発現し、発現はIFN-γ処理後にさらに増加する(Iwai et al,PNAS2002,99(19):12293-7、Blank et al,Cancer Res 2004,64(3):1140-5)。実際、腫瘍のPD-L1発現状態は複数の腫瘍タイプにおいて予後予測に役立つことが示された(Wang et al,Eur J Surg Oncol 2015、Huang et al,Oncol Rep 2015、Sabatier et al,Oncotarget 2015,6(7):5449-5464)。対照的に、PD-L2発現はより限局されており、主として樹状細胞に発現する(Nakae et al,J Immunol 2006,177:566-73)。PD-1とそのリガンドPD-L1及びPD-L2とをT細胞上で結合させると、IL-2及びIFN-γの産生、ならびにT細胞受容体活性化時に引き起こされる細胞増殖を抑制するシグナルが送られる(Carter et al,Eur J Immunol 2002,32(3):634-43、Freeman et al,J Exp Med 2000,192(7):1027-34)。機序にはSyk及びLckリン酸化などのT細胞受容体シグナル伝達を阻害するSHP-2またはSHP-1ホスファターゼの動員が関与している(Sharpe et al,Nat Immunol 2007,8,239-245)。PD-1シグナル伝達軸の活性化は、NF-κB及びAP1経路の活性化のためならびにIL-2、IFN-γ及びTNFなどのサイトカイン産生のために必要とされるPKC-θ活性化ループリン酸化も弱める(Sharpe et al,Nat Immunol 2007,8,239-245、Carter et al,Eur J Immunol 2002,32(3):634-43、Freeman et al,J Exp Med 2000,192(7):1027-34)。
【0006】
前臨床動物試験からのいくつかの系列の証拠は、PD-1及びそのリガンドが免疫応答を負に調整することを示唆している。PD-1欠失マウスは、狼瘡様の糸球体腎炎、及び拡張型心筋炎を発症することが示された(Nishimura et al,Immunity 1999,11:141-151、Nishimura et al,Science 2001,291:319-322)。慢性感染症のLCMVモデルを使用して、PD-1/PD-L1相互作用がウイルス特異性CD8 T細胞の活性化、増殖及びエフェクター機能獲得を阻害することが示された(Barber et al,Nature 2006,439,682-7)。総合すると、これらのデータは、T細胞応答を増強または「救出」するためにPD-1媒介抑制性シグナル伝達カスケードを遮断する治療手法の開発を支持している。したがって、PD-1/PD-L1タンパク質間相互作用を遮断する新規化合物が必要とされている。
【発明の概要】
【0007】
本開示は、数ある中でも、式(I)の化合物:
【化1】
またはその薬学的に許容される塩もしくは立体異性体を提供し、式中の可変構成要素は本明細書中で定義されている。本開示はさらに、本明細書に開示される化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは立体異性体と、1つ以上の薬学的に許容される賦形剤または担体とを含む医薬組成物を提供する。
【0008】
本開示はさらに、PD-1/PD-L1相互作用を阻害する方法であって、本明細書に開示される化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは立体異性体を患者に投与することを含む、当該方法を提供する。
【0009】
本開示はさらに、PD-1/PD-L1相互作用の阻害に関連する疾患または障害を治療する方法であって、それを必要とする患者に治療的有効量の本明細書に開示される化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは立体異性体を投与することを含む、当該方法を提供する。
【0010】
本開示はさらに、患者における免疫応答を増強、刺激及び/または増進する方法であって、それを必要とする患者に治療的有効量の本明細書に開示される化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは立体異性体を投与することを含む、当該方法を提供する。
【発明を実施するための形態】
【0011】
1.化合物
本開示は、数ある中でも、式Iの化合物:
【化2】
〔式中、
R
1は、メチル、CN、F、ClまたはBrであり、
R
2は、メチル、CN、F、ClまたはBrであり、
R
3は、H、C
1-4アルキル、C
3-8シクロアルキル、C
3-8シクロアルキル-C
1-2アルキル-、C
6-10アリール、C
6-10アリール-C
1-2アルキル、5~6員ヘテロアリール、5~6員ヘテロアリール-C
1-2アルキル、4~6員ヘテロシクロアルキル、または4~6員ヘテロシクロアルキル-C
1-2アルキル-であり、当該5~6員ヘテロアリール、5~6員ヘテロアリール-C
1-2アルキル、4~6員ヘテロシクロアルキル及び4~6員ヘテロシクロアルキル-C
1-2アルキル-は各々、O、N及びSから選択される1つまたは2つのヘテロ原子を環構成員として有し、R
3の当該C
1-4アルキル、C
3-8シクロアルキル、C
3-8シクロアルキル-C
1-2アルキル-、C
6-10アリール、C
6-10アリール-C
1-2アルキル、5~6員ヘテロアリール、5~6員ヘテロアリール-C
1-2アルキル、4~6員ヘテロシクロアルキル及び4~6員ヘテロシクロアルキル-C
1-2アルキル-は各々、独立してCONH
2、SO
2NH
2、COOH、OH、CON(CH
3)
2、CH
3、F、Cl、Br、CN、エチル及びプロピルから選択される1つまたは2つの置換基で任意選択的に置換されている〕、
またはその薬学的に許容される塩もしくは立体異性体を提供する。
【0012】
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは立体異性体を本明細書に提供し、式中、
R1は、メチル、CN、F、ClまたはBrであり、
R2は、メチル、CN、F、ClまたはBrであり、
R3は、H、C1-4アルキル、C3-8シクロアルキル、C3-8シクロアルキル-C1-2アルキル-、C6-10アリール、C6-10アリール-C1-2アルキル、5~6員ヘテロアリール、5~6員ヘテロアリール-C1-2アルキル、4~6員ヘテロシクロアルキル、または4~6員ヘテロシクロアルキル-C1-2アルキル-であり、当該5~6員ヘテロアリール、5~6員ヘテロアリール-C1-2アルキル、4~6員ヘテロシクロアルキル及び4~6員ヘテロシクロアルキル-C1-2アルキル-は各々、O、N及びSから選択される1つまたは2つのヘテロ原子を環構成員として有し、R3の当該C1-4アルキル、C3-8シクロアルキル、C3-8シクロアルキル-C1-2アルキル-、C6-10アリール、C6-10アリール-C1-2アルキル、5~6員ヘテロアリール、5~6員ヘテロアリール-C1-2アルキル、4~6員ヘテロシクロアルキル及び4~6員ヘテロシクロアルキル-C1-2アルキル-は各々、独立してCONH2、SO2NH2、COOH、OH、CON(CH3)2及びCH3から選択される1つまたは2つの置換基で任意選択的に置換されている。
【0013】
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは立体異性体を本明細書に提供し、式中、
R1は、メチル、CN、F、ClまたはBrであり、
R2は、メチル、CN、F、ClまたはBrであり、
R3は、H、C1-4アルキル、C3-8シクロアルキル、C3-8シクロアルキル-C1-2アルキル-、C6-10アリール、C6-10アリール-C1-2アルキル、5~6員ヘテロアリール、5~6員ヘテロアリール-C1-2アルキル、4~6員ヘテロシクロアルキル、または4~6員ヘテロシクロアルキル-C1-2アルキル-であり、当該5~6員ヘテロアリール、5~6員ヘテロアリール-C1-2アルキル、4~6員ヘテロシクロアルキル及び4~6員ヘテロシクロアルキル-C1-2アルキル-は各々、O、N及びSから選択される1つまたは2つのヘテロ原子を環構成員として有し、R3の当該C1-4アルキル、C3-8シクロアルキル、C3-8シクロアルキル-C1-2アルキル-、C6-10アリール、C6-10アリール-C1-2アルキル、5~6員ヘテロアリール、5~6員ヘテロアリール-C1-2アルキル、4~6員ヘテロシクロアルキル及び4~6員ヘテロシクロアルキル-C1-2アルキル-は各々、独立してCONH2、SO2NH2、COOH及びOHから選択される1つまたは2つの置換基で任意選択的に置換されている。
【0014】
いくつかの実施形態では、R1は、メチル、F、ClまたはBrである。いくつかの実施形態では、R1はメチルである。いくつかの実施形態では、R1は、F、ClまたはBrである。いくつかの実施形態では、R1はClである。いくつかの実施形態では、R1はメチルまたはClである。いくつかの実施形態では、R1はCNである。いくつかの実施形態では、R1はFである。いくつかの実施形態では、R1はBrである。
【0015】
いくつかの実施形態では、R2はメチルである。いくつかの実施形態では、R2はCNである。いくつかの実施形態では、R2は、F、ClまたはBrである。いくつかの実施形態では、R2はClである。いくつかの実施形態では、R2は、メチル、CNまたはClである。いくつかの実施形態では、R2はFである。いくつかの実施形態では、R2はBrである。
【0016】
いくつかの実施形態では、R1はClでありR2はClである。
【0017】
いくつかの実施形態では、R1はClでありR2はメチルである。
【0018】
いくつかの実施形態では、R1はメチルでありR2はClである。
【0019】
いくつかの実施形態では、R1はClでありR2はCNである。
【0020】
いくつかの実施形態では、R1はメチルでありR2はメチルである。
【0021】
いくつかの実施形態では、R3は、H、C1-4アルキル、C3-8シクロアルキル、C3-8シクロアルキル-C1-2アルキル-、C6-10アリール-C1-2アルキル、5~6員ヘテロアリール-C1-2アルキル、または4~6員ヘテロシクロアルキルであり、当該5~6員ヘテロアリール-C1-2アルキル及び4~6員ヘテロシクロアルキルは各々、O、N及びSから選択される1つまたは2つのヘテロ原子を環構成員として有し、R3の当該C1-4アルキル、C3-8シクロアルキル、C3-8シクロアルキル-C1-2アルキル-、C6-10アリール-C1-2アルキル、5~6員ヘテロアリール-C1-2アルキル及び4~6員ヘテロシクロアルキルは各々、独立してCONH2、SO2NH2、COOH、OH、CON(CH3)2、CH3、F、Cl、Br、CN、エチル及びプロピルから選択される1つまたは2つの置換基で任意選択的に置換されている。
【0022】
いくつかの実施形態では、R3は、H、C1-4アルキル、C3-8シクロアルキル、C3-8シクロアルキル-C1-2アルキル-、C6-10アリール-C1-2アルキル、5~6員ヘテロアリール-C1-2アルキル、または4~6員ヘテロシクロアルキルであり、当該5~6員ヘテロアリール-C1-2アルキル及び4~6員ヘテロシクロアルキルは各々、O、N及びSから選択される1つまたは2つのヘテロ原子を環構成員として有し、R3の当該C1-4アルキル、C3-8シクロアルキル、C3-8シクロアルキル-C1-2アルキル-、C6-10アリール-C1-2アルキル、5~6員ヘテロアリール-C1-2アルキル及び4~6員ヘテロシクロアルキルは各々、独立してCONH2、SO2NH2、COOH、OH、CON(CH3)2及びCH3から選択される1つまたは2つの置換基で任意選択的に置換されている。
【0023】
いくつかの実施形態では、R3は、H、C1-4アルキル、C3-8シクロアルキル、C3-8シクロアルキル-C1-2アルキル-、C6-10アリール-C1-2アルキル、5~6員ヘテロアリール-C1-2アルキル、または4~6員ヘテロシクロアルキルであり、当該5~6員ヘテロアリール-C1-2アルキル及び4~6員ヘテロシクロアルキルは各々、O、N及びSから選択される1つまたは2つのヘテロ原子を環構成員として有し、R3の当該C1-4アルキル、C3-8シクロアルキル、C3-8シクロアルキル-C1-2アルキル-、C6-10アリール-C1-2アルキル、5~6員ヘテロアリール-C1-2アルキル及び4~6員ヘテロシクロアルキルは各々、独立してCONH2、SO2NH2、COOH及びOHから選択される1つまたは2つの置換基で任意選択的に置換されている。
【0024】
いくつかの実施形態では、R3上の1つまたは2つの置換基は、独立してCONH2、SO2NH2、COOH、OH、CON(CH3)2及びCH3から選択される。いくつかの実施形態では、R3上の置換基はCONH2である。いくつかの実施形態では、R3上の置換基はSO2NH2である。いくつかの実施形態では、R3上の置換基はCOOHである。いくつかの実施形態では、R3上の置換基はOHである。いくつかの実施形態では、R3上の置換基はCON(CH3)2である。いくつかの実施形態では、R3上の置換基はCH3である。いくつかの実施形態では、R3上の置換基はFである。いくつかの実施形態では、R3上の置換基はClである。いくつかの実施形態では、R3上の置換基はBrである。いくつかの実施形態では、R3上の置換基はCNである。いくつかの実施形態では、R3上の置換基はエチルである。いくつかの実施形態では、R3上の置換基はプロピルである。
【0025】
いくつかの実施形態では、R3はHである。
【0026】
いくつかの実施形態では、R3は、独立してCOOH、OH及びCON(CH3)2から選択される1つまたは2つの置換基で任意選択的に置換されたC1-4アルキルである。
【0027】
いくつかの実施形態では、R3は、独立してCOOH及びOHから選択される1つまたは2つの置換基で任意選択的に置換されたC1-4アルキルである。
【0028】
いくつかの実施形態では、R3は、メチル、エチル、イソプロピル、1,3-ジヒドロキシプロパン-2-イル、2,3-ジヒドロキシプロピル、2-ヒドロキシプロピル、2-ヒドロキシエチル、3-ヒドロキシプロピル、カルボキシメチル、3-カルボキシプロピル、2-カルボキシ-2-メチルプロピル、または4-カルボキシブチルである。
【0029】
いくつかの実施形態では、R3は、メチル、エチル、イソプロピル、1,3-ジヒドロキシプロパン-2-イル、2,3-ジヒドロキシプロピル、2-ヒドロキシプロピル、2-ヒドロキシエチル、3-ヒドロキシプロピル、カルボキシメチル、3-カルボキシプロピル、または2-カルボキシ-2-メチルプロピルである。
【0030】
いくつかの実施形態では、R3は、独立してCOOH、OH及びCH3から選択される1つまたは2つの置換基で任意選択的に置換されたC3-8シクロアルキルである。
【0031】
いくつかの実施形態では、R3は、独立してCOOH及びOHから選択される1つまたは2つの置換基で任意選択的に置換されたC3-8シクロアルキルである。
【0032】
いくつかの実施形態では、R3は、独立してCOOH及びOHから選択される1つまたは2つの置換基で任意選択的に置換されたC3-8シクロアルキル-C1-2アルキル-である。
【0033】
いくつかの実施形態では、R3は、独立してCOOH及びOHから選択される1つまたは2つの置換基で任意選択的に置換されたC6-10アリール-C1-2アルキルである。
【0034】
いくつかの実施形態では、R3は、シクロブチル、4-ヒドロキシシクロヘキシル、(1-カルボキシシクロプロピル)メチル、(4-カルボキシビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-イル)エチル、(4-カルボキシビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-イル)メチル、(4-カルボキシビシクロ[2.2.2]オクタン-1-イル)メチル、(3-カルボキシビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)メチル、4-カルボキシフェネチル、(4-カルボキシシクロヘキシル)エチル(例えば、(trans-4-カルボキシシクロヘキシル)エチル、または(cis-4-カルボキシシクロヘキシル)エチル))、または4-カルボキシ-4-メチルシクロヘキシル(例えば、cis-4-カルボキシ-4-メチルシクロヘキシル、またはtrans-4-カルボキシ-4-メチルシクロヘキシル)である。
【0035】
いくつかの実施形態では、R3は、シクロブチル、4-ヒドロキシシクロヘキシル、(1-カルボキシシクロプロピル)メチル、(4-カルボキシビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-イル)エチル、(4-カルボキシビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-イル)メチル、(4-カルボキシビシクロ[2.2.2]オクタン-1-イル)メチル、(3-カルボキシビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)メチル、または4-カルボキシフェネチルである。
【0036】
いくつかの実施形態では、R3は、独立してCONH2、SO2NH2及びCOOHから選択される1つまたは2つの置換基で任意選択的に置換された5~6員ヘテロアリール-C1-2アルキルである。
【0037】
いくつかの実施形態では、R3は、独立してCONH2、SO2NH2及びCOOHから選択される1つまたは2つの置換基で任意選択的に置換された4~6員ヘテロシクロアルキルである。
【0038】
いくつかの実施形態では、R3は、(1H-ピラゾール-3-イル)メチル、テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、1-カルバモイルピペリジン-4-イル、1-スルファモイルピペリジン-4-イル、または(3-カルボキシ-1H-ピラゾール-5-イル)メチルである。
【0039】
いくつかの実施形態では、R3は、H、メチル、エチル、イソプロピル、1,3-ジヒドロキシプロパン-2-イル、2,3-ジヒドロキシプロピル、2-ヒドロキシプロピル、2-ヒドロキシエチル、3-ヒドロキシプロピル、カルボキシメチル、3-カルボキシプロピル、2-カルボキシ-2-メチルプロピル、シクロブチル、4-ヒドロキシシクロヘキシル、(1-カルボキシシクロプロピル)メチル、(4-カルボキシビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-イル)エチル、(4-カルボキシビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-イル)メチル、(4-カルボキシビシクロ[2.2.2]オクタン-1-イル)メチル、(3-カルボキシビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)メチル、4-カルボキシフェネチル、(1H-ピラゾール-3-イル)メチル、テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、1-カルバモイルピペリジン-4-イル、1-スルファモイルピペリジン-4-イル、(3-カルボキシ-1H-ピラゾール-5-イル)メチル、4-カルボキシブチル、(4-カルボキシシクロヘキシル)エチル(例えば、(trans-4-カルボキシシクロヘキシル)エチル、または(cis-4-カルボキシシクロヘキシル)エチル))、または4-カルボキシ-4-メチルシクロヘキシル(例えば、cis-4-カルボキシ-4-メチルシクロヘキシル、またはtrans-4-カルボキシ-4-メチルシクロヘキシル)である。
【0040】
いくつかの実施形態では、R3は、H、メチル、エチル、イソプロピル、1,3-ジヒドロキシプロパン-2-イル、2,3-ジヒドロキシプロピル、2-ヒドロキシプロピル、2-ヒドロキシエチル、3-ヒドロキシプロピル、カルボキシメチル、3-カルボキシプロピル、2-カルボキシ-2-メチルプロピル、シクロブチル、4-ヒドロキシシクロヘキシル、(1-カルボキシシクロプロピル)メチル、(4-カルボキシビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-イル)エチル、(4-カルボキシビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-イル)メチル、(4-カルボキシビシクロ[2.2.2]オクタン-1-イル)メチル、(3-カルボキシビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)メチル、4-カルボキシフェネチル、(1H-ピラゾール-3-イル)メチル、テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、1-カルバモイルピペリジン-4-イル、1-スルファモイルピペリジン-4-イル、または(3-カルボキシ-1H-ピラゾール-5-イル)メチルである。
【0041】
いくつかの実施形態では、R3はメチルである。
【0042】
いくつかの実施形態では、R3はエチルである。
【0043】
いくつかの実施形態では、R3はイソプロピルである。
【0044】
いくつかの実施形態では、R3は1,3-ジヒドロキシプロパン-2-イルである。
【0045】
いくつかの実施形態では、R3は2,3-ジヒドロキシプロピルである。
【0046】
いくつかの実施形態では、R3は2-ヒドロキシプロピルである。
【0047】
いくつかの実施形態では、R3は2-ヒドロキシエチルである。
【0048】
いくつかの実施形態では、R3は3-ヒドロキシプロピルである。
【0049】
いくつかの実施形態では、R3はカルボキシメチルである。
【0050】
いくつかの実施形態では、R3は3-カルボキシプロピルである。
【0051】
いくつかの実施形態では、R3は2-カルボキシ-2-メチルプロピルである。
【0052】
いくつかの実施形態では、R3はシクロブチルである。
【0053】
いくつかの実施形態では、R3は4-ヒドロキシシクロヘキシルである。
【0054】
いくつかの実施形態では、R3は(1-カルボキシシクロプロピル)メチルである。
【0055】
いくつかの実施形態では、R3は(4-カルボキシビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-イル)エチルである。
【0056】
いくつかの実施形態では、R3は(4-カルボキシビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-イル)メチルである。
【0057】
いくつかの実施形態では、R3は(4-カルボキシビシクロ[2.2.2]オクタン-1-イル)メチルである。
【0058】
いくつかの実施形態では、R3は(3-カルボキシビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)メチルである。
【0059】
いくつかの実施形態では、R3は4-カルボキシフェネチルである。
【0060】
いくつかの実施形態では、R3は(1H-ピラゾール-3-イル)メチルである。
【0061】
いくつかの実施形態では、R3はテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イルである。
【0062】
いくつかの実施形態では、R3は1-カルバモイルピペリジン-4-イルである。
【0063】
いくつかの実施形態では、R3は1-スルファモイルピペリジン-4-イルである。
【0064】
いくつかの実施形態では、R3は(3-カルボキシ-1H-ピラゾール-5-イル)メチルである。
【0065】
いくつかの実施形態では、R3は4-カルボキシブチルである。
【0066】
いくつかの実施形態では、R3は(4-カルボキシシクロヘキシル)エチル(例えば、(trans-4-カルボキシシクロヘキシル)エチル、または(cis-4-カルボキシシクロヘキシル)エチル))である。
【0067】
いくつかの実施形態では、R3は4-カルボキシ-4-メチルシクロヘキシル(例えば、cis-4-カルボキシ-4-メチルシクロヘキシル、またはtrans-4-カルボキシ-4-メチルシクロヘキシル)である。
【0068】
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは立体異性体を本明細書に提供し、式中、
R1は、メチル、CN、F、ClまたはBrであり、
R2は、メチル、CN、F、ClまたはBrであり、
R3は、H、C1-4アルキル、C3-8シクロアルキル、C3-8シクロアルキル-C1-2アルキル-、C6-10アリール-C1-2アルキル、5~6員ヘテロアリール-C1-2アルキル、または4~6員ヘテロシクロアルキルであり、当該5~6員ヘテロアリール-C1-2アルキル及び4~6員ヘテロシクロアルキルは各々、O、N及びSから選択される1つまたは2つのヘテロ原子を環構成員として有し、R3の当該C1-4アルキル、C3-8シクロアルキル、C3-8シクロアルキル-C1-2アルキル-、C6-10アリール-C1-2アルキル、5~6員ヘテロアリール-C1-2アルキル及び4~6員ヘテロシクロアルキルは各々、独立してCONH2、SO2NH2、COOH、OH、CON(CH3)2及びCH3から選択される1つまたは2つの置換基で任意選択的に置換されている。
【0069】
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは立体異性体を本明細書に提供し、式中、
R1は、メチル、CN、F、ClまたはBrであり、
R2は、メチル、CN、F、ClまたはBrであり、
R3は、H、C1-4アルキル、C3-8シクロアルキル、C3-8シクロアルキル-C1-2アルキル-、C6-10アリール-C1-2アルキル、5~6員ヘテロアリール-C1-2アルキル、または4~6員ヘテロシクロアルキルであり、当該5~6員ヘテロアリール-C1-2アルキル及び4~6員ヘテロシクロアルキルは各々、O、N及びSから選択される1つまたは2つのヘテロ原子を環構成員として有し、R3の当該C1-4アルキル、C3-8シクロアルキル、C3-8シクロアルキル-C1-2アルキル-、C6-10アリール-C1-2アルキル、5~6員ヘテロアリール-C1-2アルキル及び4~6員ヘテロシクロアルキルは各々、独立してCONH2、SO2NH2、COOH及びOHから選択される1つまたは2つの置換基で任意選択的に置換されている。
【0070】
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは立体異性体を本明細書に提供し、式中、
R1はメチルまたはClであり、
R2は、メチル、CNまたはClであり、
R3は、H、C1-4アルキル、C3-8シクロアルキル、C3-8シクロアルキル-C1-2アルキル-、C6-10アリール-C1-2アルキル、5~6員ヘテロアリール-C1-2アルキル、または4~6員ヘテロシクロアルキルであり、当該5~6員ヘテロアリール-C1-2アルキル及び4~6員ヘテロシクロアルキルは各々、O、N及びSから選択される1つまたは2つのヘテロ原子を環構成員として有し、R3の当該C1-4アルキル、C3-8シクロアルキル、C3-8シクロアルキル-C1-2アルキル-、C6-10アリール-C1-2アルキル、5~6員ヘテロアリール-C1-2アルキル及び4~6員ヘテロシクロアルキルは各々、独立してCONH2、SO2NH2、COOH、OH、CON(CH3)2及びCH3から選択される1つまたは2つの置換基で任意選択的に置換されている。
【0071】
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは立体異性体を本明細書に提供し、式中、
R1はメチルまたはClであり、
R2は、メチル、CNまたはClであり、
R3は、H、C1-4アルキル、C3-8シクロアルキル、C3-8シクロアルキル-C1-2アルキル-、C6-10アリール-C1-2アルキル、5~6員ヘテロアリール-C1-2アルキル、または4~6員ヘテロシクロアルキルであり、当該5~6員ヘテロアリール-C1-2アルキル及び4~6員ヘテロシクロアルキルは各々、O、N及びSから選択される1つまたは2つのヘテロ原子を環構成員として有し、R3の当該C1-4アルキル、C3-8シクロアルキル、C3-8シクロアルキル-C1-2アルキル-、C6-10アリール-C1-2アルキル、5~6員ヘテロアリール-C1-2アルキル及び4~6員ヘテロシクロアルキルは各々、独立してCONH2、SO2NH2、COOH及びOHから選択される1つまたは2つの置換基で任意選択的に置換されている。
【0072】
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは立体異性体を本明細書に提供し、式中、
R1はメチルまたはClであり、
R2は、メチル、CNまたはClであり、
R3は、H、メチル、エチル、イソプロピル、1,3-ジヒドロキシプロパン-2-イル、2,3-ジヒドロキシプロピル、2-ヒドロキシプロピル、2-ヒドロキシエチル、3-ヒドロキシプロピル、カルボキシメチル、3-カルボキシプロピル、2-カルボキシ-2-メチルプロピル、シクロブチル、4-ヒドロキシシクロヘキシル、(1-カルボキシシクロプロピル)メチル、(4-カルボキシビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-イル)エチル、(4-カルボキシビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-イル)メチル、(4-カルボキシビシクロ[2.2.2]オクタン-1-イル)メチル、(3-カルボキシビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)メチル、4-カルボキシフェネチル、(1H-ピラゾール-3-イル)メチル、テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、1-カルバモイルピペリジン-4-イル、1-スルファモイルピペリジン-4-イル、(3-カルボキシ-1H-ピラゾール-5-イル)メチル、4-カルボキシブチル、(4-カルボキシシクロヘキシル)エチル(例えば、(trans-4-カルボキシシクロヘキシル)エチル、または(cis-4-カルボキシシクロヘキシル)エチル))、または4-カルボキシ-4-メチルシクロヘキシル(例えば、cis-4-カルボキシ-4-メチルシクロヘキシル、またはtrans-4-カルボキシ-4-メチルシクロヘキシル)である。
【0073】
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは立体異性体を本明細書に提供し、式中、
R1はメチルまたはClであり、
R2は、メチル、CNまたはClであり、
R3は、H、メチル、エチル、イソプロピル、1,3-ジヒドロキシプロパン-2-イル、2,3-ジヒドロキシプロピル、2-ヒドロキシプロピル、2-ヒドロキシエチル、3-ヒドロキシプロピル、カルボキシメチル、3-カルボキシプロピル、2-カルボキシ-2-メチルプロピル、シクロブチル、4-ヒドロキシシクロヘキシル、(1-カルボキシシクロプロピル)メチル、(4-カルボキシビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-イル)エチル、(4-カルボキシビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-イル)メチル、(4-カルボキシビシクロ[2.2.2]オクタン-1-イル)メチル、(3-カルボキシビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)メチル、4-カルボキシフェネチル、(1H-ピラゾール-3-イル)メチル、テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、1-カルバモイルピペリジン-4-イル、1-スルファモイルピペリジン-4-イル、または(3-カルボキシ-1H-ピラゾール-5-イル)メチルである。
【0074】
いくつかの実施形態では、
4-(2-(2-((2,2’-ジクロロ-3’-(1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
4-(2-(2-((2,2’-ジクロロ-3’-(1-メチル-5-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
4-(2-(2-((2,2’-ジクロロ-3’-(1,5-ジメチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
4-(2-(2-((2,2’-ジクロロ-3’-(5-エチル-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
4-(2-(2-((2,2’-ジクロロ-3’-(5-イソプロピル-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
4-(2-(2-((2,2’-ジクロロ-3’-(5-シクロブチル-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
4-(2-(2-((3’-(5-(1-カルバモイルピペリジン-4-イル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-2,2’-ジクロロ-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
4-(2-(2-((2,2’-ジクロロ-3’-(1-メチル-5-(1-スルファモイルピペリジン-4-イル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
4-(2-(2-((3’-(5-((1H-ピラゾール-3-イル)メチル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-2,2’-ジクロロ-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
4-(2-(2-((2,2’-ジクロロ-3’-(5-(1,3-ジヒドロキシプロパン-2-イル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
4-(2-(2-((2,2’-ジクロロ-3’-(5-(2,3-ジヒドロキシプロピル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
4-(2-(2-((2,2’-ジクロロ-3’-(5-(2-ヒドロキシプロピル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
4-(2-(2-((2,2’-ジクロロ-3’-(5-(2-ヒドロキシエチル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
4-(2-(2-((2,2’-ジクロロ-3’-(5-(3-ヒドロキシプロピル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
4,4’-(((((2,2’-ジクロロ-[1,1’-ビフェニル]-3,3’-ジイル)ビス(アザンジイル))ビス(カルボニル))ビス(1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2,5-ジイル))ビス(エタン-2,1-ジイル))ビス(ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸)、
4-((2-((3’-(5-(2-(4-カルボキシビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-イル)エチル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-2,2’-ジクロロ-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)メチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
4-(2-(2-((3’-(5-(カルボキシメチル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-2,2’-ジクロロ-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
4-(2-(2-((3’-(5-(3-カルボキシプロピル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-2,2’-ジクロロ-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
4-(2-(2-((3’-(5-(2-カルボキシ-2-メチルプロピル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-2,2’-ジクロロ-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
4-(2-(2-((3’-(5-((1-カルボキシシクロプロピル)メチル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-2,2’-ジクロロ-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
4-((2-((3’-(5-(2-(4-カルボキシビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-イル)エチル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-2,2’-ジクロロ-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)メチル)ビシクロ[2.2.2]オクタン-1-カルボン酸、
3-((2-((3’-(5-(2-(4-カルボキシビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-イル)エチル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-2,2’-ジクロロ-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)メチル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-カルボン酸、
4-(2-(2-((3’-(5-(4-カルボキシフェネチル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-2,2’-ジクロロ-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
5-((2-((3’-(5-(2-(4-カルボキシビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-イル)エチル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-2,2’-ジクロロ-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)メチル)-1H-ピラゾール-3-カルボン酸、
4-(2-(2-((2-クロロ-2’-メチル-3’-(1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
4-(2-(2-((2-クロロ-2’-メチル-3’-(1-メチル-5-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
4-(2-(2-((2-クロロ-3’-(1,5-ジメチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-2’-メチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
4-(2-(2-((3’-(5-(1-カルバモイルピペリジン-4-イル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-2-クロロ-2’-メチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
4-(2-(2-((2-クロロ-3’-(5-(2-ヒドロキシプロピル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-2’-メチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
4-(2-(2-((2-クロロ-3’-(5-(2-ヒドロキシエチル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-2’-メチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
4,4’-(((((2-クロロ-2’-メチル-[1,1’-ビフェニル]-3,3’-ジイル)ビス(アザンジイル))ビス(カルボニル))ビス(1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2,5-ジイル))ビス(エタン-2,1-ジイル))ビス(ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸)、
4-((2-((3’-(5-(2-(4-カルボキシビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-イル)エチル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-2’-クロロ-2-メチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)メチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
4-(2-(2-((3’-(5-(4-カルボキシフェネチル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-2-クロロ-2’-メチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
4-(2-(2-((2’-クロロ-2-メチル-3’-(1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
4-(2-(2-((2’-クロロ-2-メチル-3’-(1-メチル-5-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
4-(2-(2-((2’-クロロ-3’-(1,5-ジメチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-2-メチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
4-(2-(2-((3’-(5-(1-カルバモイルピペリジン-4-イル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-2’-クロロ-2-メチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
4-(2-(2-((2’-クロロ-3’-(5-(2-ヒドロキシプロピル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-2-メチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
4-(2-(2-((2’-クロロ-3’-(5-(2-ヒドロキシエチル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-2-メチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
4-((2-((3’-(5-(2-(4-カルボキシビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-イル)エチル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-2-クロロ-2’-メチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)メチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
4-(2-(2-((3’-(5-(4-カルボキシフェネチル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-2’-クロロ-2-メチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
4-(2-(2-((2-クロロ-2’-シアノ-3’-(1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
4-(2-(2-((2-クロロ-2’-シアノ-3’-(1-メチル-5-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
4-(2-(2-((2-クロロ-2’-シアノ-3’-(1,5-ジメチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
4-(2-(2-((2-クロロ-2’-シアノ-3’-(5-(2-ヒドロキシプロピル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
4-(2-(2-((2-クロロ-2’-シアノ-3’-(5-(2-ヒドロキシエチル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
4,4’-(((((2-クロロ-2’-シアノ-[1,1’-ビフェニル]-3,3’-ジイル)ビス(アザンジイル))ビス(カルボニル))ビス(1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2,5-ジイル))ビス(エタン-2,1-ジイル))ビス(ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸)、
4-((2-((3’-(5-(2-(4-カルボキシビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-イル)エチル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-2’-クロロ-2-シアノ-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)メチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
4-(2-(2-((2,2’-ジメチル-3’-(1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
4,4’-(((((2,2’-ジメチル-[1,1’-ビフェニル]-3,3’-ジイル)ビス(アザンジイル))ビス(カルボニル))ビス(1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2,5-ジイル))ビス(エタン-2,1-ジイル))ビス(ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸)、
4-((2-((3’-(5-(2-(4-カルボキシビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-イル)エチル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-2,2’-ジメチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)メチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
4-(2-(2-((2,2’-ジメチル-3’-(1-メチル-5-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
4-(2-(2-((3’-(5-(2-ヒドロキシプロピル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-2,2’-ジメチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
4-(2-(2-((3’-(5-(2-ヒドロキシエチル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-2,2’-ジメチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
4-(2-(2-((2,2’-ジクロロ-3’-(5-(4-ヒドロキシシクロヘキシル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、及び
4-(2-(2-((2-クロロ-3’-(5-(4-ヒドロキシシクロヘキシル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-2’-メチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸
から選択される化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは立体異性体を本明細書に提供する。
【0075】
いくつかの実施形態では、
4-(2-(2-((3’-(5-(2-(4-カルボキシシクロヘキシル)エチル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-2,2’-ジクロロ-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
4-(2-(2-((3’-(5-(4-カルボキシブチル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-2,2’-ジクロロ-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
4-(2-(2-((2,2’-ジクロロ-3’-(5-(5-(ジメチルアミノ)-5-オキソペンチル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸、
4-(2-(2-((3’-(5-(4-カルボキシ-4-メチルシクロヘキシル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-2,2’-ジクロロ-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸
から選択される化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは立体異性体を本明細書に提供する。
【0076】
いくつかの実施形態では、1つ以上の水素原子を重水素に置き換えた式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは立体異性体を本明細書に提供する。
【0077】
いくつかの実施形態では、化合物は、本明細書中に提供されている例から選択される。
【0078】
さらに、分かり易くするために別個の実施形態の文脈で記載されている本発明の特定の特徴が、(実施形態をあたかも多重従属形態で記すかのように組み合わせることを意図する限り)単一の実施形態で組み合わさってもたらされる場合もあることは理解される。反対に、簡潔にするために単一の実施形態の文脈で記載されている本発明の様々な特徴が別々に、または任意の好適な部分組合せでもたらされる場合もある。このように、式(I)の化合物の実施形態として記載されている特徴が任意の好適な組合せで組み合わされ得ることを企図する。
【0079】
本明細書中の様々な場所で、化合物のある特徴が群または範囲として開示されている。そのような開示はそのような群及び範囲の構成員のありとあらゆる個々の部分組合せを含むことを明確に意図する。例えば、「C1-6アルキル」という用語は(限定することなく)メチル、エチル、C3アルキル、C4アルキル、C5アルキル及びC6アルキルを個々に開示することを明確に意図する。
【0080】
nを整数として、「n員」という用語は、通常、環形成原子数がnである部分での環形成原子の数を表す。例えば、ピペリジニルは6員ヘテロシクロアルキル環の一例であり、ピラゾリルは5員ヘテロアリール環の一例であり、ピリジルは6員ヘテロアリール環の一例であり、1,2,3,4-テトラヒドロ-ナフタレンは10員シクロアルキル基の一例である。
【0081】
本明細書中の様々な場所で、二価連結基を定義する可変要素が記載されている場合がある。各連結置換基は連結置換基の前向き及び後ろ向きの形態を両方とも含むことを明確に意図する。例えば、-NR(CR’R”)n-は、-NR(CR’R”)n-、及び-(CR’R”)nNR-を両方とも含み、各々の形態を個々に開示することを意図する。構造が連結基を必要とする場合、その基についてマーカッシュ形式で列挙された可変要素が連結基であると理解される。例えば、構造が連結基を必要とし、その可変要素についてのマーカッシュ形式での基の定義として「アルキル」または「アリール」が列挙されている場合、「アルキル」または「アリール」がそれぞれアルキレン連結基またはアリーレン連結基を表すと理解される。
【0082】
「置換された」という用語は、原子または原子の群でもって形式的に、別の基に結合した「置換基」としての水素を置き換えることを意味する。「置換された」という用語は、特に指定しない限り、置換が許容される場合での任意のレベルの置換、例えば、一置換、二置換、三置換、四置換または五置換を指す。置換基は独立して選択され、置換は任意の化学的に到達可能な位置でなされ得る。所与の原子における置換が価数によって制限されることは理解されるべきである。所与の原子における置換が化学的に安定な分子をもたらすことは理解されるべきである。「任意選択的に置換された」という語句は、無置換であるかまたは置換されていることを意味する。「置換された」という用語は、水素原子を取り除き置換基に置き換えることを意味する。単一の二価置換基、例えばオキソは、2つの水素原子を置き換えることができる。
【0083】
「Cn-m」という用語は、端点を含む範囲を示し、n及びmは整数であり、炭素の数を表す。例としては、C1-4、C1-6などが挙げられる。
【0084】
単独で、または他の用語と組み合わせて使用される「アルキル」という用語は、直鎖型または分岐型であり得る飽和炭化水素基を指す。「Cn-mアルキル」という用語は、炭素原子数n~mのアルキル基を指す。アルキル基は形式的には、アルカンの1つのC-H結合が、化合物の残部に対するアルキル基の結合点で置き換えられたものに対応する。いくつかの実施形態では、アルキル基は、1~6個の炭素原子、1~4個の炭素原子、1~3個の炭素原子、または1~2個の炭素原子を含有する。アルキル部分の例としては、限定されないが、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、tert-ブチル、イソブチル、sec-ブチル;高級同族体、例えば、2-メチル-1-ブチル、n-ペンチル、3-ペンチル、n-ヘキシル、1,2,2-トリメチルプロピル及び同類のものなどの化学基が挙げられる。
【0085】
単独で、または他の用語と組み合わせて使用される「アルケニル」という用語は、1つ以上の炭素-炭素二重結合を有する、アルキル基に対応する直鎖または分岐炭化水素基を指す。アルケニル基は形式的には、アルケンの1つのC-H結合が、化合物の残部に対するアルケニル基の結合点で置き換えられたものに対応する。「Cn-mアルケニル」という用語は、炭素原子数n~mのアルケニル基を指す。いくつかの実施形態では、アルケニル部分は、2~6個、2~4個、または2~3個の炭素原子を含有する。アルケニル基の例としては、限定されないが、エテニル、n-プロペニル、イソプロペニル、n-ブテニル、sec-ブテニルなどが挙げられる。
【0086】
単独で、または他の用語と組み合わせて使用される「アルキニル」という用語は、1つ以上の炭素-炭素三重結合を有する、アルキル基に対応する直鎖または分岐炭化水素基を指す。アルキニル基は形式的には、アルキンの1つのC-H結合が、化合物の残部に対するアルキル基の結合点で置き換えられたものに対応する。「Cn-mアルキニル」という用語は、炭素原子数n~mのアルキニル基を指す。アルキニル基の例としては、限定されないが、エチニル、プロピン-1-イル、プロピン-2-イルなどが挙げられる。いくつかの実施形態では、アルキニル部分は、2~6個、2~4個、または2~3個の炭素原子を含有する。
【0087】
単独で、または他の用語と組み合わせて使用される「アルキレン」という用語は、二価アルキル連結基を指す。アルキレン基は形式的には、アルカンの2つのC-H結合が、化合物の残部に対するアルキレン基の結合点で置き換えられたものに対応する。「Cn-mアルキレン」という用語は、炭素原子数n~mのアルキレン基を指す。アルキレン基の例としては、限定されないが、エタン-1,2-ジイル、プロパン-1,3-ジイル、プロパン-1,2-ジイル、ブタン-1,4-ジイル、ブタン-1,3-ジイル、ブタン-1,2-ジイル、2-メチル-プロパン-1,3-ジイルなどが挙げられる。
【0088】
単独で、または他の用語と組み合わせて使用される「アルコキシ」という用語は、式-O-アルキルで表される基を指し、式中、アルキル基は上に定義されるとおりである。「Cn-mアルコキシ」という用語は、アルコキシ基であってそのアルキル基がn~m個の炭素を有している当該アルコキシ基を指す。アルコキシ基の例としては、メトキシ、エトキシ、プロポキシ(例えば、n-プロポキシ、及びイソプロポキシ)、t-ブトキシなどが挙げられる。いくつかの実施形態では、アルキル基は、1~6個、1~4個または1~3個の炭素原子を有する。
【0089】
「アミノ」という用語は、式-NH2で表される基を指す。
【0090】
「カルバミル」という用語は、式-C(O)NH2で表される基を指す。
【0091】
単独で、または他の用語と組み合わせて使用される「カルボニル」という用語は、-C(=O)-基を指すが、これはC(O)と表記されることもある。
【0092】
「シアノ」または「ニトリル」という用語は、式-C≡Nで表される基を指すが、これは-CNと表記されることもある。
【0093】
単独で、または他の用語と組み合わせて使用される「ハロ」または「ハロゲン」という用語は、フルオロ、クロロ、ブロモ及びヨードを指す。いくつかの実施形態では、「ハロ」は、F、ClまたはBrから選択されるハロゲン原子を指す。いくつかの実施形態では、ハロ基はFである。いくつかの実施形態では、ハロ基はClである。
【0094】
本明細書中で使用される「ハロアルキル」という用語は、水素原子の1つ以上がハロゲン原子で置き換えられたアルキル基を指す。「Cn-mハロアルキル」という用語は、同じであってもよいし異なっていてもよいハロゲン原子を、{2(n~m)+1}個を上限として少なくとも1個有する、炭素原子数n~mのCn-mアルキル基を指す。いくつかの実施形態では、ハロゲン原子はフッ素原子である。いくつかの実施形態では、ハロアルキル基は、1~6個、または1~4個の炭素原子を有する。ハロアルキル基の例としては、CF3、C2F5、CHF2、CCl3、CHCl2、C2Cl5などが挙げられる。いくつかの実施形態では、ハロアルキル基はフルオロアルキル基である。
【0095】
単独で、または他の用語と組み合わせて使用される「ハロアルコキシ」という用語は、式-O-ハロアルキルで表される基を指し、式中、ハロアルキル基は上に定義されるとおりである。「Cn-mハロアルコキシ」という用語は、ハロアルコキシ基であってそのハロアルキル基がn~m個の炭素を有している当該ハロアルコキシ基を指す。ハロアルコキシ基の例としては、トリフルオロメトキシなどが挙げられる。いくつかの実施形態では、ハロアルコキシ基は、1~6個、1~4個、または1~3個の炭素原子を有する。
【0096】
「オキソ」という用語は、炭素に結合している場合にカルボニル基を形成している、またはヘテロ原子に結合してスルホキシドもしくはスルホン基もしくはN-オキシド基を形成している、二価置換基としての酸素原子を指す。いくつかの実施形態では、複素環基は、1つまたは2つのオキソ(=O)置換基で任意選択的に置換されたものであり得る。
【0097】
「スルフィド」という用語は、炭素に結合している場合にチオカルボニル基(C=S)を形成している、二価置換基としての硫黄原子を指す。
【0098】
「芳香族」という用語は、芳香族の特質を有する(つまり、nを整数として(4n+2)個の非局在化π(パイ)電子を有する)1個以上の多価不飽和環を有する炭素環または複素環を指す。
【0099】
単独で、または他の用語と組み合わせて使用される「アリール」という用語は、単環式または多環式(例えば、2つの縮合環を有する)であり得る芳香族炭化水素基を指す。「Cn-mアリール」という用語は、環炭素原子数n~mのアリール基を指す。アリール基としては、例えば、フェニル、ナフチル、インダニル、インデニルなどが挙げられる。いくつかの実施形態では、アリール基は、6個~約10個の炭素原子を有する。いくつかの実施形態では、アリール基は6個の炭素原子を有する。いくつかの実施形態では、アリール基は10個の炭素原子を有する。いくつかの実施形態では、アリール基はフェニルである。いくつかの実施形態では、アリール基はナフチルである。
【0100】
本明細書中で使用される「ヘテロ原子」という用語は、ホウ素、リン、硫黄、酸素及び窒素を含むことを意味する。
【0101】
単独で、または他の用語と組み合わせて使用される「ヘテロアリール」または「複素芳香族」という用語は、ホウ素、リン、硫黄、酸素及び窒素から選択される少なくとも1個のヘテロ原子環構成員を有する単環式または多環式芳香族複素環を指す。いくつかの実施形態では、ヘテロアリール環は、独立して窒素、硫黄及び酸素から選択される1、2、3または4個のヘテロ原子環構成員を有する。いくつかの実施形態では、ヘテロアリール部分において環を形成している任意のNが、N-オキシドであり得る。いくつかの実施形態では、ヘテロアリールは、炭素原子と、独立して窒素、硫黄及び酸素から選択される1、2、3または4個のヘテロ原子環構成員とを含む5~14個の環原子を有する。いくつかの実施形態では、ヘテロアリールは、炭素原子と、独立して窒素、硫黄及び酸素から選択される1、2、3または4個のヘテロ原子環構成員とを含む5~14個または5~10個の環原子を有する。いくつかの実施形態では、ヘテロアリールは、5~6個の環原子、ならびに独立して窒素、硫黄及び酸素から選択される1個または2個のヘテロ原子環構成員を有する。いくつかの実施形態では、ヘテロアリールは、5員または6員ヘテロアリール環である。他の実施形態では、ヘテロアリールは、8員、9員または10員縮合二環式ヘテロアリール環である。ヘテロアリール基の例としては、限定されないが、ピリジニル(ピリジル)、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、ピロリル、ピラゾリル、アゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、フラニル、チオフェニル、キノリニル、イソキノリニル、ナフチリジニル(1,2-、1,3-、1,4-、1,5-、1,6-、1,7-、1,8-、2,3-、及び2,6-ナフチリジンを含む)、インドリル、ベンゾチオフェニル、ベンゾフラニル、ベンゾイソオキサゾリル、イミダゾ[1,2-b]チアゾリル、プリニルなどが挙げられる。
【0102】
5員ヘテロアリール環は、5つの環原子を有し、1つ以上(例えば、1つ、2つまたは3つ)の環原子が独立してN、O及びSから選択される、ヘテロアリール基である。例示的な5員環ヘテロアリールとしては、チエニル、フリル、ピロリル、イミダゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、ピラゾリル、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、1,2,3-トリアゾリル、テトラゾリル、1,2,3-チアジアゾリル、1,2,3-オキサジアゾリル、1,2,4-トリアゾリル、1,2,4-チアジアゾリル、1,2,4-オキサジアゾリル、1,3,4-トリアゾリル、1,3,4-チアジアゾリル、及び1,3,4-オキサジアゾリルが挙げられる。
【0103】
6員ヘテロアリール環は、6つの環原子を有し、1つ以上(例えば、1つ、2つまたは3つ)の環原子が独立してN、O及びSから選択される、ヘテロアリール基である。例示的な6員環ヘテロアリールは、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、トリアジニル及びピリダジニルである。
【0104】
単独で、または他の用語と組み合わせて使用される「シクロアルキル」という用語は、環化したアルキル及びアルケニル基を含めた非芳香族炭化水素環系(単環式、二環式または多環式)を指す。「Cn-mシクロアルキル」という用語は、n~m個の環構成員炭素原子を有するシクロアルキルを指す。シクロアルキル基は、単環式または多環式の(例えば、2、3または4個の縮合環を有する)基、及びスピロ環を含み得る。シクロアルキル基は、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13または14個の環形成炭素(C3-14)を有し得る。いくつかの実施形態では、シクロアルキル基は、3~14個の構成員、3~10個の構成員、3~6個の環構成員、3~5個の環構成員、または3~4個の環構成員を有する。いくつかの実施形態では、シクロアルキル基は単環式である。いくつかの実施形態では、シクロアルキル基は単環式または二環式である。いくつかの実施形態では、シクロアルキル基はC3-6単環式シクロアルキル基である。シクロアルキル基の環形成炭素原子は任意選択的に酸化されてオキソまたはスルフィド基を形成していてもよい。シクロアルキル基には、シクロアルキリデンも含まれる。いくつかの実施形態では、シクロアルキルは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルまたはシクロヘキシルである。シクロアルキルの定義には、シクロアルキル環と縮合した(つまり、それとの共通の結合を有する)1個以上の芳香環を有する部分、例えば、シクロペンタン、シクロヘキサン及び同類のもののベンゾまたはチエニル誘導体も含まれる。縮合芳香環を含有するシクロアルキル基は、縮合芳香環の環形成原子を含めた任意の環形成原子を介して結合し得る。シクロアルキル基の例としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、シクロヘキサジエニル、シクロヘプタトリエニル、ノルボルニル、ノルピニル、ノルカルニル、ビシクロ[1.1.1]ペンタニル、ビシクロ[2.1.1]ヘキサニル、ビシクロ[2.2.1]ヘプタニル、ビシクロ[2.2.2]オクタニルなどが挙げられる。いくつかの実施形態では、シクロアルキル基は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルまたはシクロヘキシルである。
【0105】
単独で、または他の用語と組み合わせて使用される「ヘテロシクロアルキル」という用語は、環構造の一部として1つ以上のアルケニレン基を任意選択的に含有していてもよく、独立してホウ素、窒素、硫黄、酸素及びリンから選択される少なくとも1つのヘテロ原子環構成員を有し、4~14個の環構成員、4~10個の環構成員、4~7個の環構成員、または4~6個の環構成員を有する、非芳香族の環または環系を指す。「ヘテロシクロアルキル」という用語には、単環式の4員、5員、6員及び7員ヘテロシクロアルキル基が含まれる。ヘテロシクロアルキル基は、単環式または二環式または多環式の(例えば、2個または3個の縮合または架橋環を有する)環系、またはスピロ環を含み得る。いくつかの実施形態では、ヘテロシクロアルキル基は、独立して窒素、硫黄及び酸素から選択される1、2または3個のヘテロ原子を有する単環式の基である。ヘテロシクロアルキル基の環を形成している炭素原子及びヘテロ原子は、任意選択的に酸化されてオキソもしくはスルフィド基または他の酸化連結部(例えば、C(O)、S(O)、C(S)またはS(O)2、N-オキシドなど)を形成していてもよく、あるいは窒素原子は、四級化されていてもよい。ヘテロシクロアルキル基は、環形成炭素原子または環形成ヘテロ原子を介して結合していてもよい。いくつかの実施形態では、ヘテロシクロアルキル基は、0~3個の二重結合を含有する。いくつかの実施形態では、ヘテロシクロアルキル基は、0~2個の二重結合を含有する。また、ヘテロシクロアルキル環と縮合した(つまり、それとの共通の結合を有する)1個以上の芳香環を有する部分、例えば、ピペリジン、モルホリン、アゼピンなどのベンゾまたはチエニル誘導体も、ヘテロシクロアルキルの定義に含まれる。縮合芳香環を含有するヘテロシクロアルキル基は、縮合芳香環の環形成原子を含めた任意の環形成原子を介して結合していてもよい。ヘテロシクロアルキル基の例としては、アゼチジニル、アゼパニル、ジヒドロベンゾフラニル、ジヒドロフラニル、ジヒドロピラニル、モルホリノ、3-オキサ-9-アザスピロ[5.5]ウンデカニル、1-オキサ-8-アザスピロ[4.5]デカニル、ピペリジニル、ピペラジニル、オキソピペラジニル、ピラニル、ピロリジニル、キヌクリジニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、1,2,3,4-テトラヒドロキノリニル、トロパニル、4,5,6,7-テトラヒドロチアゾロ[5,4-c]ピリジニル、及びチオモルホリノが挙げられる。
【0106】
ある場所において定義または実施形態は、特定の環(例えば、アゼチジン環、ピリジン環など)に言及している。特に指定しない限り、これらの環は、原子の価数を超えないことを条件として任意の環構成員に結合し得る。例えば、アゼチジン環は当該環の任意の場所で結合し得る一方、アゼチジン-3-イル環は3位で結合している。
【0107】
本明細書に記載の化合物は、(例えば1つ以上の立体中心を有する)不斉であり得る。特に指定しない限り、全ての立体異性体、例えばエナンチオマー及びジアステレオマーを意図する。不斉となるように置換されている炭素原子を含有する本発明の化合物は、光学活性型またはラセミ体として単離され得る。光学不活性な出発物質からどのようにして光学活性形態を調製するかについての方法は当技術分野で知られており、例えば、ラセミ混合物の分割によって、または立体選択的合成によって行われる。オレフィン、C=N二重結合及び同類のものの多くの幾何異性体も、本明細書に記載の化合物の中に存在し得、本発明ではあらゆるそのような安定な異性体を企図する。本発明の化合物のシス及びトランス幾何異性体が記載されており、異性体の混合物または別個の異性体型として単離され得る。
【0108】
化合物のラセミ混合物の分割は、当技術分野で知られている幾多の方法のいずれかによって行われ得る。1つの方法としては、光学活性な塩形成有機酸であるキラル分割酸を使用する分別再結晶が挙げられる。分別再結晶のための好適な分割剤は、例えば、光学活性酸、例えばD体及びL体の酒石酸、ジアセチル酒石酸、ジベンゾイル酒石酸、マンデル酸、リンゴ酸、乳酸または様々な光学活性カンファースルホン酸、例えばβ-カンファースルホン酸である。分別再結晶法に適する他の分割剤としては、立体異性的に純粋な形態のα-メチルベンジルアミン(例えば、S体及びR体、または立体異性的に純粋な形態)、2-フェニルグリシノール、ノルエフェドリン、エフェドリン、N-メチルエフェドリン、シクロヘキシルエチルアミン、1,2-ジアミノシクロヘキサンなどが挙げられる。
【0109】
ラセミ混合物の分割はまた、光学活性分割剤(例えばジニトロベンゾイルフェニルグリシン)を充填したカラムでの溶離によって行うこともできる。好適な溶離溶媒組成物は当業者によって決定され得る。
【0110】
いくつかの実施形態では、本発明の化合物は、(R)配置を有する。他の実施形態では、化合物は(S)配置を有する。1つより多い不斉中心を有する化合物では、特に指定しない限り、化合物中の各不斉中心は独立して(R)または(S)であり得る。
【0111】
本発明の化合物には互変異性体も含まれる。互変異性体は、プロトンの移動を伴って単結合が隣接二重結合と入れ替わることによって形成される。互変異性体には、同じ実験式及び総電荷を有する異性プロトン化状態であるプロトン互変異性体が含まれる。プロトン互変異性体の例としては、ケトン-エノール対、アミド-イミド酸対、ラクタム-ラクチム対、エナミン-イミン対、及びプロトンが複素環系の2つ以上の位置を占めることがある環状形態、例えば、1H-及び3H-イミダゾール、1H-、2H-及び4H-1,2,4-トリアゾール、1H-及び2H-イソインドール、ならびに1H-及び2H-ピラゾールが挙げられる。互変異性体は平衡にある場合もあるし、適切な置換によって立体的に1つの形態に固定されている場合もある。
【0112】
本発明の化合物は、中間体中または最終化合物中に存在している原子の全ての同位体を含み得る。同位体には、同じ原子番号を有するが質量数が異なっている原子が含まれる。例えば、水素の同位体は三重水素及び重水素を含む。本発明の化合物の1個以上の構成原子が、天然または非天然の存在量の原子の同位体に置き換わってまたは置換されていてもよい。いくつかの実施形態では、化合物は少なくとも1個の重水素原子を含む。例えば、本開示の化合物の中の1個以上の水素原子が重水素に置き換わってまたは置換されていてもよい。いくつかの実施形態では、化合物は2個以上の重水素原子を含む。いくつかの実施形態では、化合物は、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11または12個の重水素原子を含む。有機化合物中に同位体を含ませるための合成方法は当技術分野で知られている。
【0113】
「化合物」という用語は、本明細書中で使用される場合、描かれた構造のあらゆる立体異性体、幾何異性体、互変異性体及び同位体を含むことを意味する。当該用語はまた、本発明の化合物をどのようにして調製したか、例えば、合成的に、生物学的プロセス(例えば代謝または酵素転化)で、またはそれらの組合せによって調製したかにかかわらず、当該化合物を指すことも意味する。
【0114】
全ての化合物、及びその薬学的に許容される塩は、他の物質、例えば水及び溶媒(例えば水和物及び溶媒和物)と一緒に認められる場合もあるし、または単離されている場合もある。本明細書に記載の化合物及びその塩は、固体状態である場合、様々な形態で存在し得、例えば、水和物を含めた溶媒和物の形態を採り得る。化合物は、任意の固体状態、例えば多形または溶媒和物であり得、よって、特に明示しない限り、明細書中での化合物及びその塩に対する言及は化合物の任意の固体状態を包含すると理解されるべきである。
【0115】
いくつかの実施形態では、本発明の化合物またはその塩は実質的に単離されている。「実質的に単離された」とは、化合物が形成または検出された環境から当該化合物が少なくとも部分的にまたは実質的に分離されていることを意味する。部分的な分離には、例えば、本発明の化合物が濃縮された組成物が含まれ得る。実質的な分離には、本発明の化合物またはその塩を少なくとも約50%、少なくとも約60重量%、少なくとも約70重量%、少なくとも約80重量%、少なくとも約90重量%、少なくとも約95重量%、少なくとも約97重量%または少なくとも約99重量%含有する組成物が含まれ得る。
【0116】
「薬学的に許容される」という語句は、健全な医学的判断の範囲内で、過剰な毒性、刺激、アレルギー反応または他の問題もしくは合併症を伴うことなく人間及び動物の組織との接触に使用するのに適する、合理的な利益/リスク率に見合った化合物、材料、組成物及び/または剤形を指すために本明細書中で使用される。
【0117】
本明細書中で使用する「周囲温度」及び「室温」という表現は、当技術分野で理解されるものであり、通常、反応が行われる部屋のおおよその温度である温度、例えば反応温度、例えば約20℃~約30℃を指す。
【0118】
本発明には、本明細書に記載の化合物の薬学的に許容される塩も含まれる。「薬学的に許容される塩」という用語は、既存の酸または塩基部分をその塩形態に変換することによって親化合物が修飾された、本開示の化合物の誘導体を指す。薬学的に許容される塩の例としては、限定されないが、アミンなどの塩基性残基の無機または有機酸塩;カルボン酸などの酸性残基のアルカリ塩または有機塩;及び同類のものが挙げられる。本発明の薬学的に許容される塩には、例えば非毒性の無機または有機酸から形成された、親化合物の非毒性塩が含まれる。本発明の薬学的に許容される塩は、塩基性または酸性部分を含有する親化合物から従来の化学的方法によって合成され得る。一般に、そのような塩は、遊離酸または塩基の形態のこれらの化合物と、化学量論量の適切な塩基または酸とを水中もしくは有機溶媒中または両者の混合物の中で反応させることによって調製され得、通常はエーテル、酢酸エチル、アルコール(例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノールまたはブタノール)またはアセトニトリル(MeCN)のような非水媒体が望ましい。好適な塩の一覧は、Remington’s Pharmaceutical Sciences,17th Ed.,(Mack Publishing Company,Easton,1985),p.1418,Berge et al.,J.Pharm.Sci.,1977,66(1),1-19、及びStahl et al.,Handbook of Pharmaceutical Salts:Properties,Selection,and Use,(Wiley,2002)の中に見つかる。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の化合物はN-オキシド型を含む。
【0119】
II.合成
本発明の化合物は、その塩を含めて、既知の有機合成技術を用いて調製され得、幾多の可能な合成経路のいずれかに従って合成され得る。
【0120】
本発明の化合物を調製するための反応は、有機合成分野の当業者によって容易に選択され得る好適な溶媒の中で行われ得る。好適な溶媒は、反応が行われる温度、例えば溶媒の凝固点から溶媒の沸点までの範囲にわたり得る温度において実質的に出発物質(反応物質)、中間体または生成物と反応しないものであり得る。所与の反応は、1つの溶媒、または1つよりも多い溶媒の混合物の中で行われ得る。特定の反応ステップに応じて、当業者によって特定の反応ステップに適した溶媒が選択され得る。
【0121】
本発明の化合物の調製は様々な化学基の保護及び脱保護を伴い得る。保護及び脱保護の必要性及び適切な保護基の選択は、当業者によって容易に決定され得る。保護基の化学は、例えば、Kocienski,Protecting Groups,(Thieme,2007)、Robertson,Protecting Group Chemistry,(Oxford University Press,2000)、Smith et al.,March’s Advanced Organic Chemistry:Reactions,Mechanisms,and Structure,6th Ed.(Wiley,2007)、Peturssion et al.,“Protecting Groups in Carbohydrate Chemistry,”J.Chem.Educ.,1997,74(11),1297、及びWuts et al.,Protective Groups in Organic Synthesis,4th Ed.,(Wiley,2006)に記載されている。
【0122】
反応は、当技術分野で知られている任意の好適な方法に従ってモニタリングされ得る。例えば、核磁気共鳴分光法(例えば1Hまたは13C)、赤外分光法、分光測光法(例えば、UV-可視)、質量分析などの分光学的手段によって、または高速液体クロマトグラフィー(HPLC)もしくは薄層クロマトグラフィー(TLC)などのクロマトグラフィー法によって生成物の形成をモニタリングすることができる。
【0123】
スキーム1に示すプロセスを用いて式1-8の化合物を合成することができる。Boc保護化合物1-1を酸性条件(例えば塩酸またはトリフルオロ酢酸)の下で脱保護してアミン1-2が形成され得る。標準的条件下でのハロ置換化合物1-2と式1-3のボロン酸エステルとのパラジウム触媒によるクロスカップリング反応(例えばパラジウム触媒及び好適な塩基の存在下での鈴木カップリング反応など)は式1-4の化合物を生成し得る。還元的アミノ化条件(例えば還元剤としてのトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウムまたはシアノ水素化ホウ素ナトリウム)の下でアミン1-4と、4-(2-オキソエチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸メチル1-5とを反応させると式1-6の化合物が生成する。酸性条件(例えば塩酸またはトリフルオロ酢酸)の下で化合物1-6のBoc基を除去した後、得られたアミンにR
3基を、対応するアルデヒドまたはケトンとの還元的アミノ化によって導入して、式1-7の化合物が生成し得る。その後、エステル1-7をアルカリ性条件下で加水分解して式1-8の所望の化合物が形成され得る。
【化3】
【0124】
スキーム2に示すプロセスを用いて式2-4の化合物を合成することができる。化合物2-1中の遊離アミンはBocで保護され得る。得られた化合物を強塩基、例えば、限定されないが、n-ブチルリチウムによって脱プロトン化して、対応するヘテロアリールリチウム中間体が生成し得るが、これがクロロギ酸アルキルとさらに反応して式2-2のエステルが得られ得る。好適な塩基、例えば、限定されないが、カリウムtert-ブトキシドの存在下でのエステル2-2とハロ置換アニリン2-3との反応によって式2-4の所望の化合物が得られ得る。
【化4】
【0125】
スキーム3に従って式3-2の化合物を調製することができる。ハロ置換化合物3-1は、標準的条件下[例えば、ビス(ピナコラト)ジボロン、ならびにパラジウム触媒、例えばテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)及び酢酸パラジウム(II)の存在下]でボロン酸エステル3-2に変換され得る。
【化5】
【0126】
スキーム4に従って化合物4-4を調製することができる。アルコール4-1は、酸化剤、例えば、限定されないが、デス-マーチンペルヨージナンまたはクロロクロム酸ピリジニウムの存在下でアルデヒド4-2に変換され得る。アルデヒド4-2は、(メトキシメチル)トリフェニルホスホニウムクロリド4-3とのウィッティヒ反応において炭素原子1個分だけ伸長されてエノールエーテルを形成し得、これが酸性条件(例えば塩酸)下でさらに加水分解されて所望の化合物4-4が得られ得る。
【化6】
【0127】
III.化合物の用途
本開示の化合物は、PD-1/PD-L1タンパク質間相互作用の活性を阻害することができ、このため、PD-1の活性に関連する疾患及び障害、ならびにPD-L1と他のPD-1及びB7-1(CD80)などのタンパク質との相互作用を含むPD-L1関連の疾患及び障害を治療するのに有用である。特定の実施形態では、本開示の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは立体異性体は、ワクチン接種の奏効の強化を含めたがん、慢性感染症または敗血症における免疫性の増強、刺激及び/または増進のための治療的投与に有用である。いくつかの実施形態では、本開示は、PD-1/PD-L1タンパク質間相互作用を阻害する方法を提供する。方法は、式(I)もしくは本明細書に記載の式のいずれかで表される化合物、または請求項のいずれかに挙げられ本明細書に記載される化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは立体異性体を個体または患者に投与することを含む。本開示の化合物は、がんまたは感染性疾患を含めた疾患または障害の治療のために、単独で、他の薬剤もしくは療法と組み合わせて、またはアジュバントもしくはネオアジュバントとして使用され得る。本明細書に記載の用途のためには、実施形態のいずれかを含めた本開示の化合物のいずれかが用いられ得る。
【0128】
本開示の化合物は、PD-1/PD-L1タンパク質間相互作用を阻害してPD-1経路の遮断をもたらす。PD-1を遮断すると、ヒトを含めた哺乳動物におけるがん細胞及び感染性疾患に対する免疫応答が増強され得る。いくつかの実施形態では、本開示は、式(I)の化合物またはその塩もしくは立体異性体を使用して、がん性腫瘍の成長が阻害されるような個体または患者の生体内での治療を提供する。式(I)もしくは本明細書に記載の式のいずれかで表される化合物、または請求項のいずれかに挙げられ本明細書に記載される化合物、またはその塩もしくは立体異性体を使用してがん性腫瘍の成長を阻害することができる。あるいは、式(I)もしくは本明細書に記載の式のいずれかで表される化合物、または請求項のいずれかに挙げられ本明細書に記載される化合物、またはその塩もしくは立体異性体は、以下に記載する他の薬剤または標準的がん治療と一緒に使用され得る。一実施形態では、本開示は、試験管内で腫瘍細胞の成長を阻害する方法を提供する。方法は、式(I)もしくは本明細書に記載の式のいずれかで表される化合物、または請求項のいずれかに挙げられ本明細書に記載される化合物、またはその塩もしくは立体異性体の化合物に腫瘍細胞を試験管内で接触させることを含む。別の実施形態では、本開示は、個体または患者における腫瘍細胞の成長を阻害する方法を提供する。方法は、それを必要とする個体または患者に治療的有効量の式(I)もしくは本明細書に記載の式のいずれかで表される化合物、または請求項のいずれかに挙げられ本明細書に記載される化合物、またはその塩もしくは立体異性体を投与することを含む。
【0129】
いくつかの実施形態では、がんを治療する方法を本明細書に提供する。方法は、それを必要とする患者に治療的有効量の式(I)もしくは本明細書に記載の式のいずれかで表される化合物、請求項のいずれかに挙げられ本明細書に記載される化合物、またはその塩を投与することを含む。がんの例としては、本開示の化合物を使用してその成長が阻害され得るもの、及び免疫療法が通常奏効するがんが挙げられる。
【0130】
いくつかの実施形態では、本開示は、患者における免疫応答を増強、刺激及び/または増進する方法を提供する。方法は、それを必要とする患者に治療的有効量の式(I)もしくは本明細書に記載の式のいずれかで表される化合物、請求項のいずれかに挙げられ本明細書に記載される化合物もしくは組成物、またはその塩を投与することを含む。
【0131】
本開示の化合物を使用して治療することができるがんの例としては、限定されないが、骨癌、膵臓癌、皮膚癌、頭頸部癌、皮膚または眼内の悪性メラノーマ、子宮癌、卵巣癌、直腸癌、肛門領域のがん、精巣癌、子宮癌、ファロピウス管の癌腫、子宮内膜の癌腫、子宮内膜癌、子宮頸部の癌腫、膣の癌腫、外陰部の癌腫、ホジキン病、非ホジキンリンパ腫、食道癌、小腸癌、内分泌系のがん、甲状腺癌、副甲状腺癌、副腎癌、軟組織肉腫、尿道癌、陰茎癌、慢性または急性白血病、例えば、急性骨髄性白血病、慢性骨髄性白血病、急性リンパ芽球性白血病、慢性リンパ球性白血病、小児期の固形腫瘍、リンパ球性リンパ腫、膀胱癌、腎臓または尿道のがん、腎盂の癌腫、中枢神経系(CNS)の新生物、原発性CNSリンパ腫、腫瘍血管新生、脊髄軸腫瘍、脳幹部神経膠腫、下垂体腺腫、カポジ肉腫、上皮癌、扁平上皮癌、T細胞リンパ腫、環境により誘発されるがん、例えばアスベストで誘発されるもの、及び上記がんの組合せが挙げられる。本開示の化合物は、転移がん、特にPD-L1が発現している転移がんの治療にも有用である。
【0132】
いくつかの実施形態では、本開示の化合物で治療することができるがんは、メラノーマ(例えば、転移性悪性メラノーマ、皮膚メラノーマ)、腎臓癌(例えば淡明細胞肉腫)、前立腺癌(例えばホルモン難治性の前立腺腺癌)、乳癌(例えば乳房浸潤性癌腫)、結腸癌、肺癌(例えば非小細胞肺癌及び小細胞肺癌)、扁平上皮頭頸部癌(例えば頭頸部の扁平上皮癌腫)、尿路上皮癌(例えば、膀胱癌、筋層非浸潤性膀胱癌(NMIBC))及び高頻度マイクロサテライト不安定性(MSIhigh)を伴うがんを含む。加えて、本開示は、本開示の化合物を使用して成長が阻害され得る難治性または再発性の悪性腫瘍を含む。
【0133】
いくつかの実施形態では、本開示の化合物を使用して治療することができるがんは、限定されないが、固形腫瘍(例えば、前立腺癌、結腸癌、食道癌、子宮内膜癌、卵巣癌、子宮癌、腎臓癌、肝臓癌、膵臓癌、胃癌、乳癌、肺癌、頭頸部癌、甲状腺癌、神経膠芽腫、肉腫、膀胱癌など)、血液癌(例えば、リンパ腫、白血病、例えば、急性リンパ芽球性白血病(ALL)、急性骨髄性白血病(AML)、慢性リンパ球性白血病(CLL)、慢性骨髄性白血病(CML)、DLBCL、マントル細胞リンパ腫、非ホジキンリンパ腫(再発または難治性NHL及び再発性濾胞性を含む)、ホジキンリンパ腫または多発性骨髄腫)、及び上記がんの組合せを含む。
【0134】
いくつかの実施形態では、本開示の化合物を使用して治療することができるがんは、限定されないが、胆管癌腫、胆管癌、胆道癌、三重陰性乳癌、横紋筋肉腫、小細胞肺癌、平滑筋肉腫、肝細胞癌腫、ユーイング肉腫、脳のがん、脳腫瘍、星細胞腫、神経芽腫、神経線維腫、基底細胞癌腫、軟骨肉腫、類上皮肉腫、眼部癌、ファロピウス管癌、消化器癌、消化器間質腫瘍、有毛細胞白血病、腸癌、膵島細胞癌、口腔癌(oral cancer)、口腔癌(mouth cancer)、咽喉癌、喉頭癌、口唇癌、中皮腫、頸部癌、鼻腔癌、眼内癌、眼内メラノーマ、骨盤内癌、直腸癌、腎細胞癌腫、唾液腺癌、副鼻腔癌、脊椎癌、舌癌、管状癌、尿道癌及び尿管癌を含む。
【0135】
いくつかの実施形態では、本開示の化合物は、鎌状赤血球疾患及び鎌状赤血球貧血を治療するために使用され得る。
【0136】
いくつかの実施形態では、本開示の化合物を使用して治療することができる疾患及び適応症は、限定されないが、血液癌、肉腫、肺癌、消化器癌、泌尿生殖器癌、肝臓癌、骨癌、神経系癌、婦人科癌及び皮膚癌を含む。
【0137】
例示的な血液癌としては、リンパ腫及び白血病、例えば、急性リンパ芽球性白血病(ALL)、急性骨髄性白血病(AML)、急性前骨髄球性白血病(APL)、慢性リンパ球性白血病(CLL)、慢性骨髄性白血病(CML)、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)、マントル細胞リンパ腫、非ホジキンリンパ腫(再発または難治性NHL及び再発性濾胞性を含む)、ホジキンリンパ腫、骨髄増殖性疾患(例えば原発性骨髄線維症(PMF)、真性多血症(PV)及び本態性血小板血症(ET))、骨髄異形成症候群(MDS)、T細胞急性リンパ芽球性リンパ腫(T-ALL)及び多発性骨髄腫(MM)が挙げられる。
【0138】
例示的な肉腫としては、軟骨肉腫、ユーイング肉腫、骨肉腫、横紋筋肉腫、脈管肉腫、線維肉腫、脂肪肉腫、粘液腫、横紋筋腫、横紋筋肉腫、線維腫、脂肪腫、過誤腫及び奇形腫が挙げられる。
【0139】
例示的な肺癌としては、非小細胞肺癌(NSCLC)(例えば、扁平上皮NSCLC)、小細胞肺癌、気管支原性癌(扁平上皮、未分化小細胞、未分化大細胞、腺癌)、肺胞(細気管支)癌腫、気管支腺腫、軟骨性過誤腫及び中皮腫が挙げられる。
【0140】
例示的な消化器癌としては、食道癌(癌腫、扁平上皮癌腫、腺癌、平滑筋肉腫、リンパ腫)、胃癌(癌腫、リンパ腫、平滑筋肉腫、腺癌)、膵臓癌(管腺癌、インスリノーマ、グルカゴノーマ、ガストリノーマ、カルチノイド腫瘍、ビポーマ)、小腸癌(腺癌、リンパ腫、カルチノイド腫瘍、カポジ肉腫、平滑筋腫、血管腫、脂肪腫、神経線維腫、神経腫)、大腸癌(腺癌、管状腺腫、絨毛腺腫、過誤腫、平滑筋腫)、及び結腸直腸癌(例えば、結腸直腸腺癌)が挙げられる。
【0141】
例示的な泌尿生殖器癌としては、腎臓癌(腺癌、ウィルムス腫瘍[腎芽腫])、膀胱及び尿道癌(扁平上皮癌腫、移行上皮癌腫、腺癌)、前立腺癌(腺癌、肉腫)及び精巣癌(精上皮腫、奇形腫、胎児性癌腫、奇形癌腫、絨毛癌、肉腫、間質細胞癌腫、線維腫、線維腺腫、腺腫様腫瘍、脂肪腫)が挙げられる。いくつかの実施形態では、がんは、泌尿器癌(例えば、乳頭状腎癌腫、精巣生殖細胞癌、嫌色素性腎細胞癌腫、淡明細胞型腎癌腫または前立腺腺癌)である。
【0142】
例示的な肝臓癌としては、肝細胞腫(肝細胞癌腫)、胆管癌、肝芽腫、脈管肉腫、肝細胞腺腫及び血管腫が挙げられる。
【0143】
例示的な骨癌としては、例えば、骨原性肉腫(骨肉腫)、線維肉腫、悪性線維性組織球腫、軟骨肉腫、ユーイング肉腫、悪性リンパ腫(細網肉腫)、多発性骨髄腫、悪性巨細胞腫、脊索腫、骨軟骨腫(軟骨性外骨腫症)、良性軟骨腫、軟骨芽細胞腫、軟骨粘液線維腫、類骨骨腫、及び巨細胞腫が挙げられる。
【0144】
例示的な神経系癌としては、頭蓋骨のがん(骨腫、血管腫、肉芽腫、黄色腫、変形性骨炎)、髄膜癌(髄膜腫、髄膜肉腫、神経膠腫症)、脳のがん(星細胞腫、髄芽腫、神経膠腫、上衣腫、胚細胞腫(松果体腫)、神経膠芽腫、多形神経膠芽腫、乏突起神経膠腫、シュワン細胞腫、網膜芽細胞腫、先天性腫瘍)、及び脊髄癌(神経線維腫、髄膜腫、神経膠腫、肉腫)、ならびに神経芽腫及びレルミット・ダクロス病が挙げられる。
【0145】
例示的な婦人科癌としては、子宮癌(子宮内膜癌腫)、子宮頸癌(子宮頸部癌腫、腫瘍前段階の子宮頸部異形成)、卵巣癌(卵巣癌腫(漿液性嚢胞腺癌、漿液性腺癌、粘液性嚢胞腺癌、分類不能癌腫)、顆粒膜-莢膜細胞腫、セルトリ・ライディッヒ細胞腫、未分化胚細胞腫、悪性奇形腫)、外陰癌(扁平上皮癌腫、上皮内癌腫、腺癌、線維肉腫、メラノーマ)、膣癌(明細胞癌腫、扁平上皮癌腫、ブドウ状肉腫(胎児性横紋筋肉腫)、及びファロピウス管癌(癌腫)が挙げられる。
【0146】
例示的な皮膚癌としては、メラノーマ、基底細胞癌腫、扁平上皮癌腫(例えば皮膚扁平上皮癌腫)、カポジ肉腫、異形成母斑、脂肪腫、血管腫、皮膚線維腫及びケロイドが挙げられる。いくつかの実施形態では、本開示の化合物を使用して治療することができる疾患及び適応症は、限定されないが、鎌状赤血球疾患(例えば鎌状赤血球貧血)、三重陰性乳癌(TNBC)、骨髄異形成症候群、精巣癌、胆管癌、食道癌及び尿路上皮癌腫を含む。
【0147】
本開示の化合物によるPD-1経路遮断はまた、感染症、例えば、ウイルス、細菌、真菌及び寄生虫感染症を治療するためにも使用され得る。本開示は、ウイルス感染症などの感染症を治療する方法を提供する。方法は、それを必要とする患者に治療的有効量の式(I)または本明細書に記載の式のいずれかで表される化合物、請求項のいずれかに挙げられ本明細書に記載される化合物、その塩を投与することを含む。本開示の方法で治療することができる感染症を引き起こすウイルスの例としては、限定されないが、ヒト免疫不全ウイルス、ヒトパピローマウイルス、インフルエンザ、A、B、CまたはD型肝炎、アデノウイルス、ポックスウイルス、単純ヘルペスウイルス、ヒトサイトメガロウイルス、重症急性呼吸器症候群ウイルス、エボラウイルス及び麻疹ウイルスが挙げられる。いくつかの実施形態では、本開示の方法で治療することができる感染症を引き起こすウイルスは、限定されないが、肝炎(A、BまたはC型)、ヘルペスウイルス(例えば、VZV、HSV-1、HAV-6、HSV-II、及びCMV、エプスタイン・バーウイルス)、アデノウイルス、インフルエンザウイルス、フラビウイルス、エコーウイルス、ライノウイルス、コクサッキーウイルス、コロナウイルス、呼吸器合胞体ウイルス、おたふく風邪ウイルス、ロタウイルス、麻疹ウイルス、風疹ウイルス、パルボウイルス、ワクチニアウイルス、HTLVウイルス、デングウイルス、パピローマウイルス、軟属腫ウイルス、ポリオウイルス、狂犬病ウイルス、JCウイルス、結核及びアルボウイルス脳炎ウイルスを含む。
【0148】
本開示は、細菌感染症を治療する方法を提供する。方法は、それを必要とする患者に治療的有効量の式(I)もしくは本明細書に記載の式のいずれかで表される化合物、請求項のいずれかに挙げられ本明細書に記載される化合物、またはその塩を投与することを含む。本開示の方法で治療することができる感染症を引き起こす病原性細菌の非限定的な例としては、クラミジア属菌、リケッチア属細菌、マイコバクテリウム属菌、ブドウ球菌、連鎖球菌、肺炎球菌、髄膜炎菌及びconococci、クレブシエラ属菌、プロテウス属菌、セラチア属菌、シュードモナス属菌、レジオネラ属菌、ジフテリア菌、サルモネラ属菌、バチルス属菌、コレラ菌、破傷風菌、ボツリヌス症細菌、炭疽菌、ペスト菌、レプトスピラ症細菌、及びライム病細菌が挙げられる。
【0149】
本開示は、真菌感染症を治療する方法を提供する。方法は、それを必要とする患者に治療的有効量の式(I)もしくは本明細書に記載の式のいずれかで表される化合物、請求項のいずれかに挙げられ本明細書に記載される化合物、またはその塩を投与することを含む。本開示の方法で治療することができる感染症を引き起こす病原性真菌の非限定的な例としては、Candida(albicans、krusei、glabrata、tropicalisなど)、Cryptococcus neoformans、Aspergillus(fumigatus、nigerなど)、Genus Mucorales(mucor、absidia、rhizophus)、Sporothrix schenkii、Blastomyces dermatitidis、Paracoccidioides brasiliensis、Coccidioides immitis、及びHistoplasma capsulatumが挙げられる。
【0150】
本開示は、寄生虫感染症を治療する方法を提供する。方法は、それを必要とする患者に治療的有効量の式(I)もしくは本明細書に記載の式のいずれかで表される化合物、請求項のいずれかに挙げられ本明細書に記載される化合物、またはその塩を投与することを含む。本開示の方法で治療することができる感染症を引き起こす病原性寄生虫の非限定的な例としては、Entamoeba histolytica、Balantidium coli、Naegleriafowleri、Acanthamoeba属、Giardia lambia、Cryptosporidium属、Pneumocystis carinii、Plasmodium vivax、Babesia microti、Trypanosoma brucei、Trypanosoma cruzi、Leishmania donovani、Toxoplasma gondi、及びNippostrongylus brasiliensisが挙げられる。
【0151】
本開示は、神経変性疾患または障害を治療する方法を提供する。方法は、それを必要とする患者に治療的有効量の式(I)もしくは本明細書に記載の式のいずれかで表される化合物、請求項のいずれかに挙げられ本明細書に記載される化合物、またはその塩を投与することを含む。神経変性疾患または障害の非限定的な例としては、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン病、プリオン病、運動ニューロン疾患、脊髄小脳失調症及び脊髄性筋萎縮症が挙げられる。
【0152】
式(I)の化合物またはその実施形態のいずれかは、十分な薬理学的プロファイル及び有望な生物薬剤学的特性、例えば、毒性学的プロファイル、代謝及び薬物動態特性、溶解性、及び浸透性を有すると考えられる。適切な生物薬剤学的特性の判定、例えば、細胞における細胞毒性、または潜在的毒性を決定付ける特定の標的もしくはチャネルの阻害の判定が当業者の知識の範囲内であることは理解されよう。
【0153】
交換可能に使用される「個体」または「患者」という用語は、マウス、ラット、他の齧歯動物、ウサギ、イヌ、ネコ、ブタ、ウシ、ヒツジ、ウマまたは霊長類であることが好ましくヒトであることが最も好ましい哺乳動物を含めた任意の動物を指す。
【0154】
「治療的有効量」という語句は、研究者、獣医、医師または他の臨床医が求める生物学的または医薬品的な応答を組織、身体、動物、個体またはヒトにおいて誘発する活性化合物または医薬品の量を指す。
【0155】
本明細書中で使用する場合、「治療する」または「治療」という用語は、(1)疾患を抑制すること、例えば、疾患、症状または障害の病態または総体的症候を患っているまたは呈している個体における疾患、症状または障害を抑制すること(つまり、病態及び/または総体的症候のさらなる進展を阻止すること)、及び(2)疾患を改善すること、例えば、疾患、症状または障害の病態または総体的症候を患っているまたは呈している個体における疾患、症状または障害を改善すること(つまり、病態及び/または総体的症候を逆行させること)、例えば疾患の重症度を低下させることのうちの1つ以上を指す。
【0156】
いくつかの実施形態では、本発明の化合物は、本明細書中で言及される疾患のいずれかの発症を予防するまたはそのリスクを低減する上で、例えば、疾患、症状または障害の素因を有する可能性があるが未だ疾患の病態または総体的症候を患っていないまたは呈していない個体における疾患、症状または障害の発症を予防するまたはそのリスクを低減する上で、有用である。
【0157】
併用療法
免疫チェックポイント療法
疾患、例えばがんまたは感染症の治療のために、本開示の化合物を1つ以上の免疫チェックポイント阻害剤と併用することができる。例示的な免疫チェックポイント阻害剤としては、CBL-B、CD20、CD122、CD96、CD73、CD47、CSF1R、JAK、PI3Kデルタ、PI3Kガンマ、TAM、アルギナーゼ、HPK1、A2AR、B7-H3、B7-H4、BTLA、CTLA-4、LAG3、TIM3、TIGIT、CD112R、VISTA、PD-1、PD-L1及びPD-L2などの免疫チェックポイント分子に対する阻害剤が挙げられる。いくつかの実施形態では、免疫チェックポイント分子は、CD27、CD28、CD40、ICOS、OX40、GITR及びCD137(4-1BB)から選択される刺激性チェックポイント分子である。いくつかの実施形態では、免疫チェックポイント分子は、A2AR、B7-H3、B7-H4、BTLA、CTLA-4、IDO、KIR、LAG3、PD-1、TIM3、TIGIT及びVISTAから選択される抑制性チェックポイント分子である。いくつかの実施形態では、本明細書に提供される化合物は、KIR阻害剤、TIGIT阻害剤、LAIR1阻害剤、CD160阻害剤、2B4阻害剤、及びTGFベータ阻害剤から選択される1つ以上の薬剤と併用され得る。
【0158】
いくつかの実施形態では、本明細書に提供される化合物は、免疫チェックポイント分子、例えば、OX40、CD27、GITR、及びCD137(別名4-1BB)の1つ以上のアゴニストと併用され得る。
【0159】
いくつかの実施形態では、免疫チェックポイント分子のアゴニストは、OX40、CD27、CD28、GITR、ICOS、CD40、TLR7/8、及びCD137(別名4-1BB)のアゴニストである。
【0160】
いくつかの実施形態では、CD137のアゴニストはウレルマブである。いくつかの実施形態では、CD137のアゴニストはウトミルマブである。
【0161】
いくつかの実施形態では、免疫チェックポイント分子のアゴニストはCD40のアゴニストである。いくつかの実施形態では、CD40のアゴニストはCP-870893、ADC-1013、CDX-1140、SEA-CD40、RO7009789、JNJ-64457107、APX-005M、またはChi Lob7/4である。
【0162】
いくつかの実施形態では、免疫チェックポイント分子のアゴニストはICOSのアゴニストである。いくつかの実施形態では、ICOSのアゴニストは、GSK-3359609、JTX-2011、またはMEDI-570である。
【0163】
いくつかの実施形態では、免疫チェックポイント分子のアゴニストはCD28のアゴニストである。いくつかの実施形態では、CD28のアゴニストはセラリズマブである。
【0164】
いくつかの実施形態では、免疫チェックポイント分子のアゴニストはCD27のアゴニストである。いくつかの実施形態では、CD27のアゴニストはバルリルマブである。
【0165】
いくつかの実施形態では、免疫チェックポイント分子のアゴニストはTLR7/8のアゴニストである。いくつかの実施形態では、TLR7/8のアゴニストはMEDI9197である。
【0166】
いくつかの実施形態では、免疫チェックポイント分子の阻害剤は、抗PD1抗体、抗PD-L1抗体または抗CTLA-4抗体である。
【0167】
いくつかの実施形態では、免疫チェックポイント分子の阻害剤は、PD-1の阻害剤、例えば抗PD-1モノクローナル抗体である。いくつかの実施形態では、抗PD-1モノクローナル抗体は、ニボルマブ、ペンブロリズマブ(別名MK-3475)、ピジリズマブ、セミプリマブ、スパルタリズマブ、カムレリズマブ、セトレリマブ、トリパリマブ、シンチリマブ、SHR-1210、PDR001、MGA012、PDR001、AB122、AMP-224、JTX-4014、BGB-108、BCD-100、BAT1306、LZM009、AK105、HLX10、またはTSR-042である。いくつかの実施形態では、抗PD-1モノクローナル抗体はニボルマブまたはペンブロリズマブである。いくつかの実施形態では、抗PD1抗体はペンブロリズマブである。いくつかの実施形態では、抗PD-1モノクローナル抗体はMGA012である。いくつかの実施形態では、抗PD-1モノクローナル抗体はSHR-1210である。他の抗がん剤(複数可)としては、抗体治療薬、例えば4-1BB(例えば、ウレルマブ、ウトミルマブ)が挙げられる。
【0168】
いくつかの実施形態では、免疫チェックポイント分子の阻害剤は、PD-L1の阻害剤、例えば、抗PD-L1モノクローナル抗体である。いくつかの実施形態では、抗PD-L1モノクローナル抗体は、BMS-935559、MEDI4736、MPDL3280A(別名RG7446)、デュルバルマブ(Imfinzi(登録商標))、アテゾリズマブ(Tecentriq(登録商標))、アベルマブ(Bavencio(登録商標))、MSB0010718C、チスレリズマブ、FAZ053、KN035、CS1001、SHR-1316、CBT-502、A167、STI-A101、CK-301、BGB-A333、MSB-2311、HLX20、またはLY3300054である。いくつかの実施形態では、抗PD-L1モノクローナル抗体はMPDL3280AまたはMEDI4736である。
【0169】
いくつかの実施形態では、免疫チェックポイント分子の阻害剤は、PD-1及びPD-L1の阻害剤、例えば、抗PD-1/PD-L1二重特異性抗体である。いくつかの実施形態では、抗PD-1/PD-L1二重特異性抗体はMCLA-136である。
【0170】
いくつかの実施形態では、阻害剤はMCLA-145である。
【0171】
いくつかの実施形態では、免疫チェックポイント分子の阻害剤は、CTLA-4の阻害剤、例えば抗CTLA-4抗体である。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4抗体は、イピリムマブ、トレメリムマブ、AGEN1884、またはCP-675,206である。
【0172】
いくつかの実施形態では、免疫チェックポイント分子の阻害剤は、PD-1及びCTLA-4の阻害剤、例えば、抗PD-1/CTLA-4二重特異性抗体である。いくつかの実施形態では、抗PD-1/CTLA-4抗体はAK104である。
【0173】
いくつかの実施形態では、免疫チェックポイント分子の阻害剤は、LAG3の阻害剤、例えば抗LAG3抗体である。いくつかの実施形態では、抗LAG3抗体は、BMS-986016、LAG525、INCAGN2385、またはエフチラギモドアルファ(IMP321)である。
【0174】
いくつかの実施形態では、免疫チェックポイント分子の阻害剤はCD73の阻害剤である。いくつかの実施形態では、CD73の阻害剤はオレクルマブである。いくつかの実施形態では、CD73の阻害剤はMEDI9447である。
【0175】
いくつかの実施形態では、免疫チェックポイント分子の阻害剤はTIGITの阻害剤である。いくつかの実施形態では、TIGITの阻害剤は、OMP-31M32である。
【0176】
いくつかの実施形態では、免疫チェックポイント分子の阻害剤はVISTAの阻害剤である。いくつかの実施形態では、VISTAの阻害剤は、JNJ-61610588、またはCA-170である。
【0177】
いくつかの実施形態では、免疫チェックポイント分子の阻害剤はB7-H3の阻害剤である。いくつかの実施形態では、B7-H3の阻害剤は、エノブリツズマブ、MGD009または8H9である。
【0178】
いくつかの実施形態では、免疫チェックポイント分子の阻害剤はKIRの阻害剤である。いくつかの実施形態では、KIRの阻害剤はリリルマブまたはIPH4102である。
【0179】
いくつかの実施形態では、免疫チェックポイント分子の阻害剤はA2aRの阻害剤である。いくつかの実施形態では、A2aRの阻害剤はCPI-444である。
【0180】
いくつかの実施形態では、免疫チェックポイント分子の阻害剤はTGF-ベータの阻害剤である。いくつかの実施形態では、TGF-ベータの阻害剤は、トラベデルセン、ガルセルチニブ(galusertinib)、またはM7824である。
【0181】
いくつかの実施形態では、免疫チェックポイント分子の阻害剤は、PI3K-ガンマの阻害剤である。いくつかの実施形態では、PI3K-ガンマの阻害剤はIPI-549である。
【0182】
いくつかの実施形態では、免疫チェックポイント分子の阻害剤は、CD47の阻害剤である。いくつかの実施形態では、CD47の阻害剤は、Hu5F9-G4、またはTTI-621である。
【0183】
いくつかの実施形態では、免疫チェックポイント分子の阻害剤はCD70の阻害剤である。いくつかの実施形態では、CD70の阻害剤は、クサツズマブまたはBMS-936561である。
【0184】
いくつかの実施形態では、免疫チェックポイント分子の阻害剤は、TIM3の阻害剤、例えば抗TIM3抗体である。いくつかの実施形態では、抗TIM3抗体は、INCAGN2390、MBG453、またはTSR-022である。
【0185】
いくつかの実施形態では、免疫チェックポイント分子のアゴニストは、GITRのアゴニスト、例えば抗GITR抗体である。いくつかの実施形態では、アゴニストは、TRX518、MK-4166、INCAGN1876、MK-1248、AMG228、BMS-986156、GWN323、MEDI1873またはMEDI6469である。
【0186】
いくつかの実施形態では、免疫チェックポイント分子のアゴニストは、OX40のアゴニスト、例えば、OX40アゴニスト抗体、またはOX40L融合タンパク質である。いくつかの実施形態では、抗OX40抗体は、MEDI0562、MOXR-0916、PF-04518600、GSK3174998、BMS-986178、または9B12である。いくつかの実施形態では、OX40L融合タンパク質はMEDI6383である。
【0187】
いくつかの実施形態では、免疫チェックポイント分子の阻害剤は、CD20の阻害剤、例えば抗CD20抗体である。いくつかの実施形態では、抗CD20抗体はオビヌツズマブまたはリツキシマブである。
【0188】
本開示の化合物は二重特異性抗体と併用され得る。いくつかの実施形態では、二重特異性抗体のドメインの1つは、PD-1、PD-L1、CTLA-4、GITR、OX40、TIM3、LAG3、CD137、ICOS、CD3またはTGFβ受容体を標的とする。いくつかの実施形態では、二重特異性抗体はPD-1及びPD-L1に結合する。いくつかの実施形態では、PD-1及びPD-L1に結合する二重特異性抗体はMCLA-136である。いくつかの実施形態では、二重特異性抗体はPD-L1及びCTLA-4に結合する。いくつかの実施形態では、PD-L1及びCTLA-4に結合する二重特異性抗体はAK104である。
【0189】
いくつかの実施形態では、本開示の化合物は1つ以上の代謝酵素阻害剤と併用され得る。いくつかの実施形態では、代謝酵素阻害剤は、IDO1、TDOまたはアルギナーゼの阻害剤である。IDO1阻害剤の例としては、エパカドスタット、NLG919、BMS-986205、PF-06840003、IOM2983、RG-70099及びLY338196が挙げられる。
【0190】
全体を通して示されているとおり、単一または連続剤形に追加の化合物、阻害剤、薬剤などを本発明の化合物と組み合わせることができ、またはそれらを別個の剤形として同時または逐次的に投与することができる。
【0191】
II.がん療法
がん細胞の成長及び生存は、複数の生物学的経路の機能不全によって影響され得る。このことから、異なる機序の阻害剤、例えば、酵素阻害剤、シグナル伝達阻害剤、クロマチン動態の阻害剤または免疫応答の調節薬を組み合わせることは、そのような症状を治療するのに有用であり得る。1つより多くのシグナル伝達経路(または所与のシグナル伝達経路に関与する1つより多くの生体分子)を標的とすることで、細胞集団に生じる薬剤耐性の可能性が低減されること、または治療の毒性が低減されることがある。
【0192】
本開示の化合物は、疾患、例えばがんまたは感染症の治療のために1つ以上の他の治療薬と併用され得る。併用療法で治療することができる疾患及び適応症の例としては、本明細書に記載のものが挙げられる。がんの例としては、固形腫瘍、及び非固形腫瘍、例えば液性腫瘍、血液癌が挙げられる。感染症の例としては、ウイルス感染症、細菌感染症、真菌感染症または寄生虫感染症が挙げられる。例えば、本開示の化合物は、がんの治療のために以下のキナーゼの1つ以上の阻害剤と組み合わされ得る:Akt1、Akt2、Akt3、BCL2、CDK、TGF-βR、PKA、PKG、PKC、CaMキナーゼ、ホスホリラーゼキナーゼ、MEKK、ERK、MAPK、mTOR、EGFR、HER2、HER3、HER4、INS-R、IDH2、IGF-1R、IR-R、PDGFαR、PDGFβR、PI3K(アルファ、ベータ、ガンマ、デルタ、及び複数または選択的)、CSF1R、KIT、FLK-II、KDR/FLK-1、FLK-4、flt-1、FGFR1、FGFR2、FGFR3、FGFR4、c-Met、PARP、Ron、Sea、TRKA、TRKB、TRKC、TAMキナーゼ(Axl、Mer、Tyro3)、FLT3、VEGFR/Flt2、Flt4、EphA1、EphA2、EphA3、EphB2、EphB4、Tie2、Src、Fyn、Lck、Fgr、Btk、Fak、SYK、FRK、JAK、ABL、ALK、及びB-Raf。いくつかの実施形態では、本開示の化合物は、がんまたは感染症の治療のために以下の阻害剤の1つ以上と組み合わされ得る。がん及び感染症の治療のために本開示の化合物と組み合わされ得る阻害剤の非限定的な例としては、FGFR阻害剤(FGFR1、FGFR2、FGFR3またはFGFR4、例えば、ペミガチニブ(INCY54828)、INCB62079)、EGFR(別名ErB-1またはHER-1)阻害剤(例えば、エルロチニブ、ゲフィチニブ、バンデタニブ、オルシメルチニブ(orsimertinib)、セツキシマブ、ネシツムマブまたはパニツムマブ)、VEGFR阻害剤または経路遮断薬(例えば、ベバシズマブ、パゾパニブ、スニチニブ、ソラフェニブ、アキシチニブ、レゴラフェニブ、ポナチニブ、カボザンチニブ、バンデタニブ、ラムシルマブ、レンバチニブ、ziv-アフリベルセプト)、PARP阻害剤(例えば、オラパリブ、ルカパリブ、ベリパリブまたはニラパリブ)、JAK阻害剤(JAK1及び/またはJAK2、例えば、ルキソリチニブ、バリシチニブまたはイタシチニブ(INCB39110))、IDO阻害剤(例えば、エパカドスタット、NLG919、またはBMS-986205、MK7162)、LSD1阻害剤(例えば、INCB59872及びINCB60003)、TDO阻害剤、PI3K-デルタ阻害剤(例えば、パルサクリシブ(INCB50465)及びINCB50797)、PI3K-ガンマ阻害剤、例えば、PI3K-ガンマ選択的阻害剤、Pim阻害剤(例えば、INCB53914)、EGFR阻害剤(別名ErB-1またはHER-1、例えば、エルロチニブ、ゲフィチニブ、バンデタニブ、オルシメルチニブ(orsimertinib)、セツキシマブ、ネシツムマブまたはパニツムマブ)、VEGFR阻害剤または経路遮断薬(例えば、ベバシズマブ、パゾパニブ、スニチニブ、ソラフェニブ、アキシチニブ、レゴラフェニブ、ポナチニブ、カボザンチニブ、バンデタニブ、ラムシルマブ、レンバチニブ、ziv-アフリベルセプト)、PARP阻害剤(例えば、オラパリブ、ルカパリブ、ベリパリブ、タラゾパリブまたはニラパリブ)、CSF1R阻害剤、TAM受容体チロシンキナーゼ(Tyro-3、Axl及びMer)、アデノシン受容体アンタゴニスト(例えば、A2a/A2b受容体アンタゴニスト)、HPK1阻害剤、ケモカイン受容体阻害剤(例えば、CCR2またはCCR5阻害剤)、SHP1/2ホスファターゼ阻害剤、ヒストン脱アセチル化阻害剤(HDAC)、例えばHDAC8阻害剤、血管新生阻害剤、インターロイキン受容体阻害剤、ブロモ及び余剰末端ファミリーメンバー阻害剤(例えば、ブロモドメイン阻害剤またはBET阻害剤、例えばINCB54329及びINCB57643)、アルギナーゼ阻害剤(INCB001158)、PARP阻害剤(例えばルカパリブまたはオラパリブ)、シトラバチニブ、B-Raf阻害剤-MEK阻害剤合剤(例えば、エンコラフェニブとビニメチニブ、ダブラフェニブとトラメチニブ、またはコビメチニブとベムラフェニブ)、及びアデノシン受容体アンタゴニスト、またはそれらの組合せが挙げられる。
【0193】
いくつかの実施形態では、本開示の化合物はTLR7アゴニスト(例えばイミキモド)と組み合わされ得る。
【0194】
本開示の化合物はさらに、他の例えば化学療法、照射療法、腫瘍標的化療法、アジュバント療法、免疫療法または外科手術によるがん治療方法と併用され得る。免疫療法の例としては、サイトカイン治療(例えば、インターフェロン、GM-CSF、G-CSF、IL-2)、CRS-207免疫療法、がんワクチン、モノクローナル抗体、二重特異性または多重特異性抗体、抗体薬物複合体、養子T細胞移入、Toll受容体アゴニスト、STINGアゴニスト、RIG-Iアゴニスト、腫瘍溶解性ウイルス療法、及び免疫調節小分子、例えばサリドマイド、またはJAK1/2阻害剤、PI3Kδ阻害剤などが挙げられる。化合物は、1つ以上の抗がん薬、例えば化学療法剤と組み合わせて投与され得る。化学療法薬の例としては、アバレリクス、アルデスロイキン、アレムツズマブ、アリトレチノイン、アロプリノール、アルトレタミン、アナストロゾール、三酸化ヒ素、アスパラギナーゼ、アザシチジン、ベバシズマブ、ベキサロテン、バリシチニブ、ブレオマイシン、ボルテゾミブ、ブスルファン点滴静注用、ブスルファン経口用、カルステロン、カペシタビン、カルボプラチン、カルムスチン、セツキシマブ、クロラムブシル、シスプラチン、クラドリビン、クロファラビン、シクロホスファミド、シタラビン、ダカルバジン、ダクチノマイシン、ダルテパリンナトリウム、ダサチニブ、ダウノルビシン、デシタビン、デニロイキン、デニロイキンディフィトックス、デクスラゾキサン、ドセタキセル、ドキソルビシン、プロピオン酸ドロモスタノロン、エクリズマブ、エピルビシン、エルロチニブ、エストラムスチン、リン酸エトポシド、エトポシド、エキセメスタン、フェンタニルクエン酸塩、フィルグラスチム、フロキシウリジン、フルダラビン、フルオロウラシル、フルベストラント、ゲフィチニブ、ゲムシタビン、ゲムツズマブオゾガマイシン、ゴセレリン酢酸塩、酢酸ヒストレリン、イブリツモマブ チウキセタン、イダルビシン、イホスファミド、イマチニブメシル酸塩、インターフェロンアルファ2a、イリノテカン、二トシル酸ラパチニブ、レナリドミド、レトロゾール、ロイコボリン、ロイプロリド酢酸塩、レバミゾール、ロムスチン、メクロレタミン、酢酸メゲストロール、メルファラン、メルカプトプリン、メトトレキサート、メトキシサレン、マイトマイシンC、ミトタン、ミトキサントロン、フェンプロピオン酸ナンドロロン、ネララビン、ノフェツモマブ、オキサリプラチン、パクリタキセル、パミドロネート、パニツムマブ、ペグアスパラガーゼ、ペグフィルグラスチム、ペメトレキセド二ナトリウム、ペントスタチン、ピポブロマン、プリカマイシン、プロカルバジン、キナクリン、ラスブリカーゼ、リツキシマブ、ルキソリチニブ、ソラフェニブ、ストレプトゾシン、スニチニブ、スニチニブマレイン酸塩、タモキシフェン、テモゾロミド、テニポシド、テストラクトン、サリドマイド、チオグアニン、チオテパ、トポテカン、トレミフェン、トシツモマブ、トラスツズマブ、トレチノイン、ウラシルマスタード、バルルビシン、ビンブラスチン、ビンクリスチン、ビノレルビン、ボリノスタット及びゾレドロネートのうちのいずれかが挙げられる。
【0195】
他の抗がん剤(複数可)としては、トラスツズマブ(ハーセプチン)などの抗体治療薬、CTLA-4(例えばイピリムマブ)、4-1BB(例えば、ウレルマブ、ウトミルマブ)などの共刺激分子に対する抗体、PD-1及びPD-L1に対する抗体、またはサイトカイン(IL-10、TGF-βなど)に対する抗体が挙げられる。がんまたは感染症、例えば、ウイルス、細菌、真菌及び寄生虫感染症の治療のために本開示の化合物と組み合わせられ得るPD-1及び/またはPD-L1に対する抗体の例としては、限定されないが、ニボルマブ、ペンブロリズマブ、アテゾリズマブ、デュルバルマブ、アベルマブ及びSHR-1210が挙げられる。
【0196】
本開示の化合物はさらに、1つ以上の抗炎症剤、ステロイド、免疫抑制薬または治療抗体と併用され得る。
【0197】
式(I)もしくは本明細書に記載の式のいずれかで表される化合物、請求項のいずれかに挙げられ本明細書に記載される化合物、またはその塩は、別の免疫原性剤、例えば、がん細胞、精製腫瘍抗原(組換えタンパク質、ペプチド及び炭水化物分子を含む)、細胞、及び免疫刺激性サイトカインをコードする遺伝子をトランスフェクトされた細胞と組み合わされ得る。使用することができる腫瘍ワクチンの非限定的な例としては、メラノーマ抗原のペプチド、例えば、gp100、MAGE抗原、Trp-2、MARTI及び/もしくはチロシナーゼのペプチド、またはサイトカインGM-CSFが発現するようにトランスフェクトされた腫瘍細胞が挙げられる。
【0198】
式(I)もしくは本明細書に記載の式のいずれかで表される化合物、請求項のいずれかに挙げられ本明細書に記載される化合物、またはその塩は、がんの治療のためのワクチン接種プロトコールと併用され得る。いくつかの実施形態では、腫瘍細胞に形質導入してGM-CSFを発現させる。いくつかの実施形態では、腫瘍ワクチンは、ヒトのがんに関与するウイルス、例えば、ヒトパピローマウイルス(HPV)、肝炎ウイルス(HBV及びHCV)及びカポジヘルペス肉腫ウイルス(KHSV)からのタンパク質を含む。いくつかの実施形態では、本開示の化合物は、腫瘍特異抗原、例えば、腫瘍組織自体から単離される熱ショックタンパク質と併用され得る。いくつかの実施形態では、式(I)もしくは本明細書に記載の式のいずれかで表される化合物、請求項のいずれかに挙げられ本明細書に記載される化合物、またはその塩を樹状細胞免疫付与と組み合わせて強力な抗腫瘍応答を活性化させることができる。
【0199】
本開示の化合物は、FeアルファまたはFeガンマ受容体発現エフェクター細胞を腫瘍細胞に指向する二重特異性大環状ペプチドと併用され得る。本開示の化合物はまた、宿主免疫応答性を活性化させる大環状ペプチドとも組み合わされ得る。
【0200】
本開示の化合物は、造血器を起源とする様々な腫瘍の治療のために骨髄移植物と併用され得る。
【0201】
式(I)もしくは本明細書に記載の式のいずれかで表される化合物、請求項のいずれかに挙げられ本明細書に記載される化合物、またはその塩をワクチンと併用して、病原体、毒素及び自己抗原に対する免疫応答を刺激することができる。この治療手法が特に有用になり得る病原体の例には、現在有効なワクチンがない病原体、または従来のワクチンがあまり十分に効かない病原体が含まれる。これらとしては、限定されないが、HIV、肝炎(A、B及びC型)、インフルエンザ、ヘルペス、ジアルジア、マラリア、リーシュマニア、Staphylococcus aureus、Pseudomonas Aeruginosaが挙げられる。
【0202】
本開示の方法で治療することができる感染症を引き起こすウイルスとしては、限定されないが、ヒトパピローマウイルス、インフルエンザ、A、B、CまたはD型肝炎ウイルス、アデノウイルス、ポックスウイルス、単純ヘルペスウイルス、ヒトサイトメガロウイルス、重症急性呼吸器症候群ウイルス、エボラウイルス、麻疹ウイルス、ヘルペスウイルス(例えば、VZV、HSV-1、HAV-6、HSV-II、及びCMV、エプスタイン・バーウイルス)、フラビウイルス、エコーウイルス、ライノウイルス、コクサッキーウイルス、コロナウイルス、呼吸器合胞体ウイルス、おたふく風邪ウイルス、ロタウイルス、麻疹ウイルス、風疹ウイルス、パルボウイルス、ワクチニアウイルス、HTLVウイルス、デングウイルス、パピローマウイルス、軟属腫ウイルス、ポリオウイルス、狂犬病ウイルス、JCウイルス及びアルボウイルス脳炎ウイルスが挙げられる。
【0203】
本開示の方法で治療することができる感染症を引き起こす病原性細菌としては、限定されないが、クラミジア属菌、リケッチア属細菌、マイコバクテリウム属菌、ブドウ球菌、連鎖球菌、肺炎球菌、髄膜炎菌及びconococci、クレブシエラ属菌、プロテウス属菌、セラチア属菌、シュードモナス属菌、レジオネラ属菌、ジフテリア菌、サルモネラ属菌、バチルス属菌、コレラ菌、破傷風菌、ボツリヌス症細菌、炭疽菌、ペスト菌、レプトスピラ症細菌、及びライム病細菌が挙げられる。
【0204】
本開示の方法で治療することができる感染症を引き起こす病原性真菌としては、限定されないが、Candida(albicans、krusei、glabrata、tropicalisなど)、Cryptococcus neoformans、Aspergillus(fumigatus、nigerなど)、Genus Mucorales(mucor、absidia、rhizophus)、Sporothrix schenkii、Blastomyces dermatitidis、Paracoccidioides brasiliensis、Coccidioides immitis、及びHistoplasma capsulatumが挙げられる。
【0205】
本開示の方法で治療することができる感染症を引き起こす病原性寄生虫としては、限定されないが、Entamoeba histolytica、Balantidium coli、Naegleriafowleri、Acanthamoeba属、Giardia lambia、Cryptosporidium属、Pneumocystis carinii、Plasmodium vivax、Babesia microti、Trypanosoma brucei、Trypanosoma cruzi、Leishmania donovani、Toxoplasma gondi、及びNippostrongylus brasiliensisが挙げられる。
【0206】
1つより多くの医薬品を患者に投与する場合、それらは、同時に、別々に、逐次的に、または(例えば2つより多くの薬剤を)組み合わせて投与され得る。
【0207】
IV.製剤、剤形及び投与
本開示の化合物は、医薬として採用される場合、医薬組成物の形態で投与され得る。このように、本開示は、式(I)もしくは本明細書に記載の式のいずれかで表される化合物、請求項のいずれかに挙げられ本明細書に記載される化合物、またはその薬学的に許容される塩、またはその実施形態のいずれかと、少なくとも1つの薬学的に許容される担体または賦形剤とを含む組成物を提供する。これらの組成物は、薬学分野でよく知られている方法で調製され得、また、適するのは局所処置であるのか全身処置であるのかに応じて、及び処置される領域に応じて、様々な経路で投与され得る。投与は、局所(経皮、表皮、眼、ならびに粘膜、例えば、鼻腔内、膣内及び直腸への送達を含む)、経肺(例えば、散剤またはエアゾール剤の吸入または送気によるもの、例えばネブライザーによるもの;気管内または鼻腔内)、経口または非経口であり得る。非経口投与としては、静脈内、動脈内、皮下、腹腔内、筋肉内または注射もしくは輸注;あるいは頭蓋内、例えばクモ膜下腔内または脳室内への投与が挙げられる。非経口投与は、単回ボーラス用量、の形態であってもよいし、または例えば連続灌流ポンプによるものであってもよい。局所投与のための医薬組成物及び製剤は、経皮パッチ剤、軟膏剤、ローション剤、クリーム剤、ゲル剤、滴剤、坐剤、スプレー剤、液剤及び散剤を含み得る。従来の医薬担体、水性、粉末状または油性基剤、増粘剤及び同類のものが必要とされるまたは望ましい場合がある。
【0208】
本発明には、活性成分としての本開示の化合物またはその薬学的に許容される塩を1つ以上の薬学的に許容される担体または賦形剤と組み合わせて含有する医薬組成物も含まれる。いくつかの実施形態では、組成物は局所投与に適したものである。本発明の組成物を作るにあたっては、活性成分を賦形剤と混合するか、賦形剤で希釈するか、または例えばカプセル、小袋、紙もしくは他の容器の形態のそのような担体の中に封入することが典型的である。賦形剤が希釈剤としての役割を担う場合、それは固体、半固体または液体材料であり得るが、これが活性成分のビヒクル、担体または媒体としての役割を果たす。このように、組成物は、錠剤、丸剤、散剤、口内錠、予包剤、エリキシル剤、懸濁剤、乳剤、液剤、シロップ剤、(固体としての、または液体媒体中の)エアゾール剤、例えば10重量%以下の活性化合物を含有する軟膏剤、軟及び硬ゼラチンカプセル剤、坐剤、無菌注射液、及び無菌包装散剤の形態であり得る。
【0209】
製剤を調製するにあたって、活性化合物は他の成分と合わさる前に粉砕されて適切な粒径にされ得る。活性化合物が実質的に不溶性である場合、それは200メッシュ未満の粒径に粉砕され得る。活性化合物が実質的に水溶性である場合、粒径は、製剤中での実質的に均一な分散をもたらすべく粉砕によって例えば約40メッシュに調節され得る。
【0210】
本発明の化合物は、錠剤形成及び他の製剤種類に適した粒径を得るべく既知の粉砕手順、例えば湿式粉砕を用いて粉砕され得る。本発明の化合物の微粉化(ナノ粒子状)配合剤は、当技術分野で知られているプロセスで調製され得、例えばWO2002/000196を参照されたい。
【0211】
好適な賦形剤のいくつかの例としては、ラクトース、デキストロース、スクロース、ソルビトール、マンニトール、澱粉、アラビアガム、リン酸カルシウム、アルギン酸塩、トラガカント、ゼラチン、ケイ酸カルシウム、微結晶セルロース、ポリビニルピロリドン、セルロース、水、シラップ及びメチルセルロースが挙げられる。加えて製剤は、滑沢剤、例えば、タルク、ステアリン酸マグネシウム及び鉱油;湿潤剤;乳化及び懸濁化剤;保存剤、例えばメチル-及びプロピルヒドロキシ-ベンゾエート;甘味剤;ならびに着香剤を含み得る。本発明の組成物は、当技術分野で知られている手順を採用することによって患者への投与後に活性成分の即時放出、持続放出または遅延放出をもたらすように製剤化され得る。
【0212】
いくつかの実施形態では、医薬組成物は、ケイ化微結晶セルロース(SMCC)と、本明細書に記載の少なくとも1つの化合物またはその薬学的に許容される塩とを含む。いくつかの実施形態では、ケイ化微結晶セルロースは約98重量%の微結晶セルロース及び約2重量%の二酸化ケイ素を含む。
【0213】
いくつかの実施形態では、組成物は、本明細書に記載の少なくとも1つの化合物またはその薬学的に許容される塩と、少なくとも1つの薬学的に許容される担体または賦形剤とを含む持続放出性組成物である。いくつかの実施形態では、組成物は、本明細書に記載の少なくとも1つの化合物またはその薬学的に許容される塩と、微結晶セルロース、ラクトース一水和物、ヒドロキシプロピルメチルセルロース及びポリエチレンオキシドから選択される少なくとも1つの成分とを含む。いくつかの実施形態では、組成物は、本明細書に記載の少なくとも1つの化合物またはその薬学的に許容される塩と、微結晶セルロース、ラクトース一水和物及びヒドロキシプロピルメチルセルロースとを含む。いくつかの実施形態では、組成物は、本明細書に記載の少なくとも1つの化合物またはその薬学的に許容される塩と、微結晶セルロース、ラクトース一水和物及びポリエチレンオキシドとを含む。いくつかの実施形態では、組成物は、ステアリン酸マグネシウムまたは二酸化ケイ素をさらに含む。いくつかの実施形態では、微結晶セルロースはAvicel PH102(商標)である。いくつかの実施形態では、ラクトース一水和物はFast-flo316(商標)である。いくつかの実施形態では、ヒドロキシプロピルメチルセルロースはヒドロキシプロピルメチルセルロース2208K4M(例えば、Methocel K4M Premier(商標))及び/またはヒドロキシプロピルメチルセルロース2208K100LV(例えば、Methocel K00LV(商標))である。いくつかの実施形態では、ポリエチレンオキシドはポリエチレンオキシドWSR1105(例えば、Polyox WSR1105(商標))である。
【0214】
いくつかの実施形態では、湿式造粒プロセスを用いて組成物を製造する。いくつかの実施形態では、乾式造粒プロセスを用いて組成物を製造する。
【0215】
組成物は、約5~約1,000mg(1g)、より一般的には約100mg~約500mgの活性成分を各投薬量が含有している単位剤形として製剤化され得る。いくつかの実施形態では、各投薬量は約10mgの活性成分を含有する。いくつかの実施形態では、各投薬量は約50mgの活性成分を含有する。いくつかの実施形態では、各投薬量は約25mgの活性成分を含有する。「単位剤形」という用語は、所望の治療効果を生むように計算された所定量の活性物質を各単位が好適な医薬賦形剤を伴って含有している、ヒト対象及び他の哺乳動物のための単位投薬量として適した物理的に別個な単位を指す。
【0216】
医薬組成物を製剤化するために使用される成分は、純度が高く、潜在的に有害な混入物を実質的に含んでいない(例えば、少なくとも米国食品グレード、通常は少なくとも分析グレード、より典型的には少なくとも医薬品グレード)。特に、ヒトが消費する場合には、米国食品医薬品局の該当規則に定義されている適正製造規範の基準の下で組成物を製造することが好ましい。例えば、好適な製剤は、無菌及び/または実質的に等張になった、及び/または米国食品医薬品局の適正製造規範の全ての規則に完全に準拠したものであり得る。
【0217】
活性化合物は、広い投薬量範囲にわたって有効となり得、通常は治療的有効量で投与される。しかしながら、実際に投与する化合物の量が大抵、治療する症状、選択された投与経路、投与する実際の化合物、患者の年齢、体重及び反応、患者の症候の重症度などを含めた該当する状況に応じて医師によって決定されるものであることは理解されよう。
【0218】
本発明の化合物の治療的投薬量は、例えば、治療対象とされる特定用途、化合物の投与様式、患者の健康及び状態、ならびに処方医の判断によって様々であり得る。医薬組成物中の本発明の化合物の割合または濃度は、投薬量、化学的特質(例えば疎水性)及び投与経路を含めた複数の因子に応じて様々であり得る。例えば、非経口投与のために本発明の化合物は、当該化合物を約0.1~約10w/v%含有する生理緩衝水溶液で提供され得る。いくつかの典型的な用量範囲は、1日あたり約1μg/kg体重~約1g/kg体重である。いくつかの実施形態では、用量範囲は1日あたり約0.01mg/kg体重~約100mg/kg体重である。投薬量は、疾患または障害の進行の型及び度合い、特定患者の総合的健康状態、選択された化合物の相対生物学的有効性、賦形剤の配合組成、ならびにその投与形態などの変数に依存する可能性がある。有効用量は、試験管内または動物モデルでの試験系から導き出された用量-応答曲線から外挿され得る。
【0219】
錠剤などの固体組成物を調製するためには、主要活性成分を医薬賦形剤と混合して、本発明の化合物の均質な混合物を含有する固体予備製剤組成物を形成する。これらの予備製剤組成物が均質であるとみなされる場合、活性成分は通常、組成物を等しい有効性の単位剤形、例えば錠剤、丸剤及びカプセル剤に容易に小分割することができるように組成物全体にわたって一様に分散している。後にこの固体予備製剤は、例えば約0.1~約1000mgの本発明の活性成分を含有する上記の類の単位剤形に小分割される。
【0220】
本発明の錠剤または丸剤は、長期作用の利点を生む剤形を提供すべくコーティングあるいは配合され得る。例えば、錠剤または丸剤は、内部投薬量及び外部投薬量成分を含み得、後者は、前者を覆う外皮の形態であり得る。2つの成分は、胃内での崩壊に耐える、及び内部成分が完全な状態で十二指腸内へと通過することまたはその放出が遅くなることを可能にする役割を果たす、腸溶性層によって隔てられ得る。そのような腸溶性層またはコーティングには様々な材料を使用することができ、そのような材料としては、複数の高分子酸、ならびに高分子酸と、セラック、セチルアルコール及び酢酸セルロースなどの材料との混合物が挙げられる。
【0221】
経口または注射による投与のために本発明の化合物及び組成物を組み込むことができる液体形態としては、水性液剤、好適に風味付けされたシロップ剤、水性または油性懸濁剤、及び綿実油、ゴマ油、ココナッツ油またはピーナッツ油などの食用油を含んだ風味付き乳剤、及びエリキシル剤、及び類似する医薬ビヒクルが挙げられる。
【0222】
吸入用または送気用組成物としては、液剤及び懸濁剤を含んだ、薬学的に許容される水性もしくは有機溶媒またはそれらの混合物、ならびに散剤が挙げられる。液体または固体組成物は、上記の好適な薬学的に許容される賦形剤を含有し得る。いくつかの実施形態では、組成物は、局所または全身作用のために経口的または経鼻的な吸入経路によって投与される。不活性ガスの使用によって組成物を噴霧することができる。噴霧された溶液を噴霧装置から直接呼吸してもよいし、または噴霧装置を顔面マスク、テントまたは間欠的陽圧呼吸器に取り付けることができる。液剤、懸濁剤または散剤組成物は、適切な様式で製剤を送達する装置から経口または経鼻投与され得る。
【0223】
局所製剤は、1つ以上の慣用の担体を含有し得る。いくつかの実施形態では、軟膏剤は、水と、例えば流動パラフィン、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、プロピレングリコール、白色ワセリンなどから選択される1つ以上の疎水性担体とを含有し得る。クリーム剤の担体組成物は、水と、グリセロールならびに1つ以上の他の成分、例えば、モノステアリン酸グリセリン、PEG-モノステアリン酸グリセリン、及びセチルステアリルアルコールとを組み合わせたものをベースとし得る。ゲル剤は、イソプロピルアルコール及び水を使用して、好適には他の成分、例えば、グリセロール、ヒドロキシエチルセルロースなどと組み合わせて、製剤化され得る。いくつかの実施形態では、局所製剤は本発明の化合物を少なくとも約0.1、少なくとも約0.25、少なくとも約0.5、少なくとも約1、少なくとも約2、または少なくとも約5wt%含有する。局所製剤は、選定適応症、例えば乾癬または他の皮膚症状の治療のための説明書が任意選択的に添付された例えば100gのチューブで包装することが好適であり得る。
【0224】
患者に投与する化合物または組成物の量は、何を投与するか、投与の目的、例えば予防または療法、患者の状態、投与様式などに応じて様々であろう。治療的用途では、組成物は、既に疾患を患っている患者に、疾患の症候及びその合併症を治癒または少なくとも部分的に阻止するのに十分な量で投与され得る。有効用量は、治療する疾患症状によって、ならびに疾患の重症度、患者の年齢、体重及び全身状態などの因子に応じた主治医の判断によって決まるであろう。
【0225】
患者に投与する組成物は上記医薬組成物の形態であり得る。これらの組成物は従来の滅菌技術で滅菌され得、または無菌濾過されてもよい。水性液剤は、そのまま使用するための包装、または凍結乾燥状態での包装がなされ得るが、凍結乾燥調製物は投与前に無菌水性担体と混ぜ合わされることになる。化合物調製物のpHは典型的には3~11、より好ましくは5~9、最も好ましくは7~8にされることになる。上記賦形剤、担体または安定化剤のいくつかが、使用すると医薬塩の形成をもたらすものであることは理解されよう。
【0226】
本発明の化合物の治療的投薬量は、例えば、治療対象とされる特定用途、化合物の投与様式、患者の健康及び状態、ならびに処方医の判断によって様々であり得る。医薬組成物中の本発明の化合物の割合または濃度は、投薬量、化学的特質(例えば疎水性)及び投与経路を含めた複数の因子に応じて様々であり得る。例えば、非経口投与のために本発明の化合物は、当該化合物を約0.1~約10w/v%含有する生理緩衝水溶液で提供され得る。いくつかの典型的な用量範囲は、1日あたり約1μg/kg体重~約1g/kg体重である。いくつかの実施形態では、用量範囲は1日あたり約0.01mg/kg体重~約100mg/kg体重である。投薬量は、疾患または障害の進行の型及び度合い、特定患者の総合的健康状態、選択された化合物の相対生物学的有効性、賦形剤の配合組成、ならびにその投与形態などの変数に依存する可能性がある。有効用量は、試験管内または動物モデルでの試験系から導き出された用量-応答曲線から外挿され得る。
【0227】
V.標識化合物及びアッセイ方法
本開示の化合物はさらに、正常及び異常組織における生物学的プロセスの研究において有用となり得る。かくして、本発明の別の態様は、ヒトを含めた組織試料においてPD-1またはPD-L1タンパク質を場所特定及び定量するため及び標識化合物の阻害結合によってPD-L1リガンドを同定するために画像化技術においてだけでなく試験管内及び生体内の両方におけるアッセイにおいても有用となる、標識(放射性標識、蛍光標識など)された本発明の化合物に関する。したがって、本発明には、そのような標識化合物を含んでいるPD-1/PD-L1結合アッセイが含まれる。
【0228】
本発明にはさらに、同位体標識された本開示の化合物が含まれる。「同位体標識」または「放射性標識」された化合物は、1つ以上の原子が、典型的に天然にみられる(つまり天然に存在する)原子質量または質量数とは異なる原子質量または質量数を有する原子に置き換わってまたは置換されている、本発明の化合物である。本発明の化合物に組み込まれ得る好適な放射性核種としては、限定されないが、3H(三重水素を表してTとも書く)、11C、13C、14C、13N、15N、15O、17O、18O、18F、35S、36Cl、82Br、75Br、76Br、77Br、123I、124I、125I、及び131Iが挙げられる。例えば、本開示の化合物の1つ以上の水素原子が重水素原子に置き換わっていてもよい(例えば、-CH3を置換した-CD3のように、式(I)のC1-6アルキル基の1つ以上の水素原子が重水素原子で任意選択的に置換されていてもよい)。いくつかの実施形態では、式(I)中のアルキル基は全重水素化され得る。
【0229】
本明細書に示される化合物の1つ以上の構成原子が天然または非天然の存在量の原子の同位体に置き換わってまたは置換されていてもよい。いくつかの実施形態では、化合物は少なくとも1つの重水素原子を含む。いくつかの実施形態では、化合物は2つ以上の重水素原子を含む。いくつかの実施形態では、化合物は、1~2、1~3、1~4、1~5、または1~6個の重水素原子を含む。いくつかの実施形態では、化合物中の水素原子の全てが重水素原子に置き換わってまたは置換されていてもよい。
【0230】
有機化合物に同位体を含ませる合成方法は当技術分野において既知である(Deuterium Labeling in Organic Chemistry by Alan F.Thomas(New York,N.Y.,Appleton-Century-Crofts,1971、The Renaissance of H/D Exchange by Jens Atzrodt,Volker Derdau,Thorsten Fey and Jochen Zimmermann,Angew.Chem.Int.Ed.2007,7744-7765、The Organic Chemistry of Isotopic Labelling by James R.Hanson,Royal Society of Chemistry,2011)。同位体標識化合物は様々な試験、例えばNMR分光法、代謝実験及び/またはアッセイに使用され得る。
【0231】
重水素などのより重い同位体による置換は、より高い代謝安定性、例えば生体内での半減期の増加または投薬要求量の低減によってもたらされる特定の治療的利点を生む可能性があり、それゆえ、ある状況において好まれ得る(例えば、A.Kerekes et.al.J.Med.Chem.2011,54,201-210、R.Xu et.al.J.Label Compd.Radiopharm.2015,58,308-312を参照されたい)。とりわけ1つ以上の代謝部位における置換は治療的利点の1つ以上を生む可能性がある。
【0232】
目下の放射標識化合物に組み込まれる放射性核種は、その放射標識化合物の具体的用途によって決まることになる。例えば、試験管内でのPD-L1タンパク質標識及び競合アッセイの場合、一般的には3H、14C、82Br、125I、131I、35Sを組み込む化合物が最も有用であろう。放射線イメージング用途には、11C、18F、125I、123I、124I、131I、75Br、76Br、または77Brが有用であり得る。
【0233】
「放射性標識」または「標識化合物」が、少なくとも1つの放射性核種が組み込まれた化合物であることは理解される。いくつかの実施形態では、放射性核種は、3H、14C、125I、35S、及び82Brからなる群から選択される。
【0234】
本開示にはさらに、本開示の化合物に放射性同位体を組み込む方法が含まれる。有機化合物に放射性同位体を組み込むための合成方法は当技術分野でよく知られており、当業者であれば、本開示の化合物に適用できる方法を容易に認識するであろう。
【0235】
標識された本発明の化合物をスクリーニングアッセイに使用して化合物を同定及び/または評価することができる。例えば、標識されている新しく合成または同定された化合物(すなわち供試化合物)をPD-L1タンパク質とのその結合能力に関して評価することは、PD-L1タンパク質に接触したときのその濃度変動を標識の追跡を通じてモニタリングすることによってなされ得る。例えば、(標識された)供試化合物を、PD-L1タンパク質と結合することが知られている別の化合物(すなわち基準化合物)の結合を軽減するその能力に関して評価することができる。したがって、PD-L1タンパク質との結合に関する供試化合物の基準化合物との競合能力はその結合親和性と直接相関する。反対に、いくつかの他のスクリーニングアッセイでは、基準化合物を標識して供試化合物は標識しない。したがって、基準化合物と供試化合物との競合を評価するために標識基準化合物の濃度をモニタリングし、かくして、供試化合物の相対結合親和性が解明される。
【0236】
VI.キット
本開示には、例えばPD-L1と他のPD-1及びB7-1(CD80)などのタンパク質との相互作用を含むPD-L1の活性に関連がある疾患または障害、例えばがんまたは感染症の治療または予防において有用となる医薬キットであって、治療的有効量の式(I)の化合物またはその実施形態のいずれかを含む医薬組成物が入った1つ以上の容器を含む、当該医薬キットも含まれる。当業者であればすぐに分かることであるが、そのようなキットはさらに、様々な従来の医薬キット構成要素の1つ以上、例えば、1つ以上の薬学的に許容される担体を有する容器、追加の容器などを含み得る。投与される成分の量、投与のための指針、及び/または成分を混合するための指針を表示した添付文書かラベルかのどちらかとしての説明書をキットに含んでいてもよい。
【0237】
本明細書では以下の略語を使用することがある:aq.(水性)、br(幅広線)、d(二重線)、dd(二重線の二重線)、DCM(ジクロロメタン)、DMF(N,N-ジメチルホルムアミド)、Et(エチル)、EtOAc(酢酸エチル)、g(グラム(グラム数))、h(時間(時間数))、HPLC(高速液体クロマトグラフィー)、Hz(ヘルツ)、J(カップリング定数)、LCMS(液体クロマトグラフィー-質量分析)、m(多重線)、M(モーラー)、MS(質量分析)、Me(メチル)、MeCN(アセトニトリル)、MeOH(メタノール)、mg(ミリグラム(ミリグラム数))、min.(分(分数))、mL(ミリリットル(ミリリットル数))、mmol(ミリモル(ミリモル数))、nM(ナノモーラー)、NMR(核磁気共鳴分光法)、Ph(フェニル)、r.t.(室温)、s(一重線)、t(三重線または第三級)、TBS(tert-ブチルジメチルシリル)、tert(第三級)、tt(三重線の三重線)、TFA(トリフルオロ酢酸)、THF(テトラヒドロフラン)、μg(マイクログラム(マイクログラム数))、μL(マイクロリットル(マイクロリットル数))、μM(マイクロモーラー)、wt%(重量パーセント)。
【0238】
具体的な実施例によって本発明をより詳細に説明することにする。以下の実施例は例示目的のために提示されており、何ら本発明を限定する意図はない。当業者であれば、本質的に同じ結果が得られるように変更または修正され得る様々な非必須パラメータを容易に認識するであろう。実施例の化合物はPD-1/PD-L1タンパク質間相互作用を阻害することが本明細書に記載の少なくとも1つのアッセイに従って見出された。
【実施例0239】
本発明の化合物の実験手順を以下に示す。調製した化合物のいくつかについて、Waters質量分析向け分別システムでオープンアクセス分取LCMS精製を実施した。これらのシステムの操作のための基本的な装置設定、プロトコール及び制御ソフトウェアは文献中に詳しく記載されている。例えば、Blom,“Two-Pump At Column Dilution Configuration for Preparative LC-MS”,K.Blom,J.Combi.Chem.,2002,4,295-301、Blom et al.,“Optimizing Preparative LC-MS Configurations and Methods for Parallel Synthesis Purification”,J.Combi.Chem.,2003,5,670-83、及びBlom et al.,“Preparative LC-MS Purification:Improved Compound Specific Method Optimization”,J.Combi.Chem.,2004,6,874-883を参照されたい。
【0240】
実施例1
4-(2-(2-((2,2’-ジクロロ-3’-(1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸
【化7】
ステップ1:1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-カルボン酸tert-ブチル
【化8】
1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン(Accela、カタログ#SY032476:2.0g、14.58mmol)及び(Boc)
2O(3.38mL、14.58mmol)のジクロロメタン(60mL)溶液を室温で1時間撹拌した。反応物を飽和NaHCO
3水溶液で失活させ、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をさらに精製することなくそのまま次のステップに使用した。LC-MS C
12H
20N
3O
2(M+H)
+の計算値:m/z=238.2;実測値238.2。
【0241】
ステップ2:1-メチル-6,7-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2,5(4H)-ジカルボン酸5-tert-ブチル2-メチル
【化9】
n-ブチルリチウム(2.5M、7.00mL、17.49mmol)を含むヘキサンを、1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-カルボン酸tert-ブチル(ステップ1:3.46g、14.58mmol)の低温(-78℃)テトラヒドロフラン(60.0mL)溶液に添加した。反応混合物を-78℃で10分間撹拌した後、クロロギ酸メチル(1.69mL、21.87mmol)を添加した。-78℃で30分間撹拌した後、次いで反応物を飽和NaHCO
3水溶液で失活させ、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、ヘキサン中0~80%の酢酸エチルで溶離させるシリカゲルカラムでフラッシュクロマトグラフィーによって精製して所望の生成物を得た。LC-MS C
14H
22N
3O
4(M+H)
+の計算値:m/z=296.2;実測値296.3。
【0242】
ステップ3:2-((3-ブロモ-2-クロロフェニル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-カルボン酸tert-ブチル
【化10】
カリウムtert-ブトキシド(1.0M、3.39mL、3.39mmol)を含んだTHFを、1-メチル-6,7-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2,5(4H)-ジカルボン酸5-tert-ブチル2-メチル(ステップ2:500mg、1.69mmol)と3-ブロモ-2-クロロアニリン(350mg、1.69mmol)とのテトラヒドロフラン(12.0mL)溶液に添加した。室温で30分間撹拌した後、反応混合物を水で失活させ、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、ヘキサン中0~50%の酢酸エチルで溶離させるシリカゲルカラムでフラッシュクロマトグラフィーによって精製して所望の生成物を得た。LC-MS C
19H
23BrClN
4O
3(M+H)
+の計算値:m/z=469.1/471.1;実測値469.1/471.1。
【0243】
ステップ4:2-((2-クロロ-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-カルボン酸tert-ブチル
【化11】
2-((3-ブロモ-2-クロロフェニル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-カルボン酸tert-ブチル(ステップ3:1.0g、2.129mmol)、4,4,5,5,4’,4’,5’,5’-オクタメチル-[2,2’]ビ[[1,3,2]ジオキサボラニル](0.649g、2.55mmol)、[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)とジクロロメタンとの(1:1)錯形成物(0.174g、0.213mmol)及び酢酸カリウム(0.522g、5.32mmol)を1,4-ジオキサン(24.0mL)中に含んでいる混合物を窒素でパージし、その後、110℃で3時間撹拌した。反応混合物を室温に冷まし、ジクロロメタンで希釈し、その後、セライトで濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、残渣を、ヘキサン中0~30%の酢酸エチルで溶離させるシリカゲルカラムでフラッシュクロマトグラフィーによって精製して所望の生成物を得た。LC-MS C
25H
35BClN
4O
5(M+H)
+の計算値:m/z=517.2;実測値517.2。
【0244】
ステップ5:2-((2,2’-ジクロロ-3’-(1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-カルボン酸tert-ブチル
【化12】
2-((3-ブロモ-2-クロロフェニル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-カルボン酸tert-ブチル(ステップ3:900mg、1.92mmol)がトリフルオロ酢酸(4.0mL)及びジクロロメタン(8.0mL)の中に含んでいる混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。上記残渣と、2-((2-クロロ-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-カルボン酸tert-ブチル(ステップ4:1188mg、2.30mmol)と、炭酸ナトリウム(1015mg、9.58mmol)と、[1,1-ビス(ジ-シクロヘキシルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(145mg、0.19mmol)とを1,4-ジオキサン(12.0mL)及び水(6.0mL)の中に含んでいる混合物を窒素でパージし、その後、110℃で2時間撹拌した。室温に冷ました後、反応混合物を水で希釈し、ジクロロメタンで抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、ジクロロメタン中0~10%のメタノールで溶離させるシリカゲルカラムでフラッシュクロマトグラフィーによって精製して所望の生成物を得た。LC-MS C
33H
37Cl
2N
8O
4(M+H)
+の計算値:m/z=679.2;実測値679.2。
【0245】
ステップ6:4-ホルミルビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸メチル
【化13】
4-(ヒドロキシメチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸メチル(PharmaBlock、カタログ#PBZ3820:400mg、2.17mmol)と、デス-マーチンペルヨージナン(1381mg、3.26mmol)とをジクロロメタン(12.0mL)中に含んでいる混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を20%のNa
2S
2O
3水溶液及び飽和NaHCO
3水溶液で失活させ、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をさらに精製することなくそのまま次のステップに使用した。
【0246】
ステップ7:4-(2-オキソエチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸メチル
【化14】
カリウムtert-ブトキシドを含んだTHF(1.0M、4.39mL、4.39mmol)をクロロ(メトキシメチル)トリフェニルホスホラン(1505mg、4.39mmol)のテトラヒドロフラン(12.0mL)懸濁液に添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した後、4-ホルミルビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸メチル(ステップ6:400mg、2.195mmol)を添加した。室温で5時間撹拌した後、反応混合物を水で失活させ、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をテトラヒドロフラン(12.0mL)に溶解させ、室温で1時間、水中のHCl(4.0M、11mL、43.9mmol)で処理した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をさらに精製することなくそのまま次のステップに使用した。
【0247】
ステップ8:4-(2-(2-((2,2’-ジクロロ-3’-(1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸メチル
【化15】
2-((2,2’-ジクロロ-3’-(1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-カルボン酸tert-ブチル(ステップ5:100mg、0.147mmol)とトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(94mg、0.441mmol)とをジクロロメタン(1.5mL)中に含んでいる混合物に、4-(2-オキソエチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸メチル(ステップ7:43.3mg、0.221mmol)を添加した。室温で2時間撹拌した後、反応混合物を飽和NaHCO
3水溶液で失活させ、ジクロロメタンで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を室温で1時間、ジクロロメタン(1.0mL)及びトリフルオロ酢酸(0.5mL)で処理した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を飽和NaHCO
3水溶液で処理し、ジクロロメタンで抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、ジクロロメタン中0~10%のメタノールで溶離させるシリカゲルカラムでフラッシュクロマトグラフィーによって精製して所望の生成物を得た。LC-MS C
39H
45Cl
2N
8O
4(M+H)
+の計算値:m/z=759.3;実測値759.3。
【0248】
ステップ9:4-(2-(2-((2,2’-ジクロロ-3’-(1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸
水酸化リチウム一水和物(11.1mg、0.263mmol)を、4-(2-(2-((2,2’-ジクロロ-3’-(1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸メチル(ステップ8:40mg、0.053mmol)のTHF/MeOH/水(0.2mL/0.2mL/0.1mL)溶液に添加した。30℃で3時間撹拌した後、反応混合物をMeOHで希釈し、分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製して所望の生成物をTFA塩として得た。LC-MS C38H43Cl2N8O4(M+H)+の計算値:m/z=745.3;実測値745.3。1H NMR(600MHz,DMSO-d6) δ9.93(s,2H),9.49(s,1H),8.29(dd,J=8.2,1.3Hz,1H),8.28(dd,J=8.2,1.3Hz,1H),7.51(t,J=8.0Hz,2H),7.18(d,J=7.5,2H),4.55-4.44(m,1H),4.28-4.15(m,3H),3.95(s,3H),3.95(s,3H),3.87-3.78(m,1H),3.54-3.38(m,3H),3.32-3.20(m,2H),3.18-2.92(m,4H),2.04-1.82(m,4H),1.58-1.48(m,4H),1.45(s,2H),1.42-1.32(m,2H)。
【0249】
実施例2
4-(2-(2-((2,2’-ジクロロ-3’-(1-メチル-5-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸
【化16】
4-(2-(2-((2,2’-ジクロロ-3’-(1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸メチル(実施例1、ステップ8:10mg、0.013mmol)とトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(8.4mg、0.039mmol)とをジクロロメタン(0.20mL)中に含んでいる混合物に、テトラヒドロ-4H-ピラン-4-オン(2.6mg、0.026mmol)を添加した。室温で2時間撹拌した後、反応混合物を飽和NaHCO
3水溶液で失活させ、ジクロロメタンで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をTHF/MeOH/水に溶解させ(0.1mL/0.1mL/0.05mL)、水酸化リチウム一水和物(2.8mg、0.066mmol)で処理した。30℃で3時間撹拌した後、反応混合物をメタノールで希釈し、分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製して所望の生成物をTFA塩として得た。LC-MS C
43H
51Cl
2N
8O
5(M+H)
+の計算値:m/z=829.3;実測値829.4。
1H NMR(500MHz,DMSO-d
6) δ9.93(s,1H),9.92(s,1H),8.31(dd,J=8.4,1.4Hz,1H),8.29(dd,J=8.4,1.4Hz,1H),7.51(t,J=7.7Hz,2H),7.18(d,J=7.6,1H),7.18(d,J=7.6,1H),4.56-4.18(m,4H),4.04-3.97(m,2H),3.96(s,3H),3.95(s,3H),3.95-3.78(m,2H),3.68-3.56(m,1H),3.50-3.20(m,6H),3.15-2.94(m,4H),2.13-1.70(m,8H),1.59-1.48(m,4H),1.46(s,2H),1.42-1.32(m,2H)。
【0250】
【表1-1】
【表1-2】
【表1-3】
【表1-4】
【0251】
実施例13
(R)-4-(2-(2-((2,2’-ジクロロ-3’-(5-(2-ヒドロキシプロピル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸
【化17】
4-(2-(2-((2,2’-ジクロロ-3’-(1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸メチル(実施例1、ステップ8:10mg、0.013mmol)とトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(8.4mg、0.039mmol)とをジクロロメタン(0.20mL)中に含んでいる混合物に、(R)-2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)プロパナール(5.0mg、0.026mmol)を添加した。室温で2時間撹拌した後、反応混合物を飽和NaHCO
3水溶液で失活させ、ジクロロメタンで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をメタノール(0.10mL)に溶解させ、その後、40℃で2時間、1,4-ジオキサン中のHCl(4.0M、65.8μL、0.263mmol)で処理した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をTHF/MeOH/水(0.1mL/0.1mL/0.05mL)に溶解させ、その後、水酸化リチウム一水和物(5.5mg、0.132mmol)で処理した。30℃で3時間撹拌した後、反応混合物をメタノールで希釈し、分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製して所望の生成物をTFA塩として得た。LC-MS C
41H
49Cl
2N
8O
5(M+H)
+の計算値:m/z=803.3;実測値803.3。
1H NMR(600MHz,DMSO-d
6) δ9.93(s,2H),8.32-8.25(m,2H),7.51(t,J=7.9Hz,2H),7.18(d,J=7.6,2H),5.53(br,1H),4.55-4.12(m,5H),3.95(s,3H),3.95(s,3H),3.87-2.92(m,12H),2.04-1.82(m,4H),1.58-1.47(m,4H),1.46(s,2H),1.42-1.32(m,2H),1.13(d,J=6.1Hz,3H)。
【0252】
【0253】
実施例17
4,4’-(((((2,2’-ジクロロ-[1,1’-ビフェニル]-3,3’-ジイル)ビス(アザンジイル))ビス(カルボニル))ビス(1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2,5-ジイル))ビス(エタン-2,1-ジイル))ビス(ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸)
【化18】
4-(2-(2-((2,2’-ジクロロ-3’-(1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸メチル(実施例1、ステップ8:10mg、0.013mmol)とトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(8.37mg、0.039mmol)とをジクロロメタン(0.20mL)中に含んでいる混合物に、4-(2-オキソエチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸メチル(実施例1、ステップ7:5.2mg、0.026mmol)を添加した。室温で2時間撹拌した後、反応混合物を飽和NaHCO
3水溶液で失活させ、ジクロロメタンで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をTHF/MeOH/水(0.1mL/0.1mL/0.05mL)に溶解させ、水酸化リチウム一水和物(5.5mg、0.132mmol)で処理した。30℃で3時間撹拌した後、反応混合物をメタノールで希釈し、分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製して所望の生成物をTFA塩として得た。LC-MS C
48H
57Cl
2N
8O
6(M+H)
+の計算値:m/z=911.4;実測値911.4。
1H NMR(600MHz,DMSO-d
6) δ12.08(s,2H),9.93(s,2H),8.29(d,J=8.1Hz,2H),7.51(t,J=7.9Hz,2H),7.18(d,J=7.7Hz,2H),4.56-4.44(m,2H),4.30-4.18(m,2H),3.95(s,6H),3.87-3.78(m,2H),3.52-3.20(m,6H),3.14-2.94(m,4H),2.04-1.82(m,8H),1.58-1.48(m,8H),1.46(s,4H),1.42-1.32(m,4H)。
【0254】
【表3-1】
【表3-2】
【表3-3】
【表3-4】
【0255】
実施例27
4-(2-(2-((2-クロロ-2’-メチル-3’-(1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸
【化19】
ステップ1:2-((3-ブロモ-2-メチルフェニル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-カルボン酸tert-ブチル
【化20】
カリウムtert-ブトキシドを含んだTHF(1.0M、13.54mL、13.54mmol)を、1-メチル-6,7-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2,5(4H)-ジカルボン酸5-tert-ブチル2-メチル(実施例1、ステップ2:2.00g、6.77mmol)及び3-ブロモ-2-メチルアニリン(1.26g、6.77mmol)のテトラヒドロフラン(34.0mL)溶液に添加した。室温で30分間撹拌した後、反応混合物を水で失活させ、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、ヘキサン中0~50%の酢酸エチルで溶離させるシリカゲルカラムでフラッシュクロマトグラフィーによって精製して所望の生成物を得た。LC-MS C
20H
26BrN
4O
3(M+H)
+の計算値:m/z=449.1/451.1;実測値449.1/451.1。
【0256】
ステップ2:1-メチル-2-((2-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル)カルバモイル)-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-カルボン酸tert-ブチル
【化21】
2-((3-ブロモ-2-メチルフェニル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-カルボン酸tert-ブチル(ステップ1:600mg、1.34mmol)、4,4,5,5,4’,4’,5’,5’-オクタメチル-[2,2’]ビ[[1,3,2]ジオキサボラニル](509mg、2.00mmol)、[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)とジクロロメタンとの(1:1)錯形成物(109mg、0.14mmol)及び酢酸カリウム(393mg、4.01mmol)を1,4-ジオキサン(13.0mL)中に含んでいる混合物を窒素でパージし、その後、100℃で2時間撹拌した。反応混合物を室温に冷まし、ジクロロメタンで希釈し、その後、セライトで濾過した。濾液を濃縮し、残渣を、ヘキサン中0~30%の酢酸エチルで溶離させるシリカゲルカラムでフラッシュクロマトグラフィーによって精製して所望の生成物を得た。LC-MS C
26H
38BN
4O
5(M+H)
+の計算値:m/z=497.3;実測値497.3。
【0257】
ステップ3:2-((2’-クロロ-2-メチル-3’-(1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-カルボン酸tert-ブチル
【化22】
2-((3-ブロモ-2-クロロフェニル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-カルボン酸tert-ブチル(実施例1、ステップ3:1.0g、2.129mmol)をジクロロメタン(8.0mL)及びトリフルオロ酢酸(4.0mL)の中に含む溶液を室温で1時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。上記残渣と、1-メチル-2-((2-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル)カルバモイル)-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-カルボン酸tert-ブチル(ステップ2:1.162g、2.342mmol)と、炭酸ナトリウム(1.128g、10.64mmol)と、[1,1-ビス(ジ-シクロヘキシルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(0.161g、0.213mmol)とを1,4-ジオキサン(12.0mL)及び水(6.0mL)の中に含んでいる混合物を窒素でパージし、その後、110℃で2時間撹拌した。室温に冷ました後、反応混合物を水で希釈し、ジクロロメタンで抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、ジクロロメタン中0~10%のメタノールで溶離させるシリカゲルカラムでフラッシュクロマトグラフィーによって精製して所望の生成物を得た。LC-MS C
34H
40ClN
8O
4(M+H)
+の計算値:m/z=659.3;実測値659.4。
【0258】
ステップ4:4-(2-(2-((2-クロロ-2’-メチル-3’-(1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸メチル
【化23】
2-((2’-クロロ-2-メチル-3’-(1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-カルボン酸tert-ブチル(ステップ3:100mg、0.152mmol)とトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(96mg、0.455mmol)とをジクロロメタン(1.5mL)中に含んでいる混合物に、4-(2-オキソエチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸メチル(実施例1、ステップ7:44.7mg、0.228mmol)を添加した。室温で2時間撹拌した後、反応混合物を飽和NaHCO
3水溶液で失活させ、ジクロロメタンで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を室温で1時間、ジクロロメタン(1.0mL)及びトリフルオロ酢酸(0.5mL)で処理した。混合物を減圧下で濃縮した。残渣を飽和NaHCO
3水溶液で処理し、ジクロロメタンで抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、ジクロロメタン中0~10%のメタノールで溶離させるシリカゲルカラムでフラッシュクロマトグラフィーによって精製して所望の生成物を得た。LC-MS C
40H
48ClN
8O
4(M+H)
+の計算値:m/z=739.3;実測値739.3。
【0259】
ステップ5:4-(2-(2-((2-クロロ-2’-メチル-3’-(1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸
水酸化リチウム一水和物(2.8mg、0.068mmol)を、4-(2-(2-((2-クロロ-2’-メチル-3’-(1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸メチル(ステップ4:10mg、0.014mmol)のTHF/MeOH/水(0.1mL/0.1mL/0.05mL)溶液に添加した。30℃で3時間撹拌した後、反応混合物をMeOHで希釈し、分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製して所望の生成物をTFA塩として得た。LC-MS C39H46ClN8O4(M+H)+の計算値:m/z=725.3;実測値725.3。
【0260】
実施例28
4-(2-(2-((2-クロロ-2’-メチル-3’-(1-メチル-5-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸
【化24】
4-(2-(2-((2-クロロ-2’-メチル-3’-(1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸メチル(実施例27、ステップ4:10mg、0.014mmol)とトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(8.6mg、0.041mmol)とをジクロロメタン(0.20mL)中に含んでいる混合物に、テトラヒドロ-4H-ピラン-4-オン(2.7mg、0.027mmol)を添加した。室温で2時間撹拌した後、反応混合物を飽和NaHCO
3水溶液で失活させ、ジクロロメタンで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をTHF/MeOH/水(0.1mL/0.1mL/0.05mL)に溶解させ、水酸化リチウム一水和物(2.8mg、0.068mmol)で処理した。30℃で3時間撹拌した後、反応混合物をメタノールで希釈し、分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製して所望の生成物をTFA塩として得た。LC-MS C
44H
54ClN
8O
5(M+H)
+の計算値:m/z=809.4;実測値809.4。
【0261】
【0262】
実施例31
(R)-4-(2-(2-((2-クロロ-3’-(5-(2-ヒドロキシプロピル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-2’-メチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸
【化25】
4-(2-(2-((2-クロロ-2’-メチル-3’-(1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸メチル(実施例27、ステップ4:10mg、0.014mmol)とトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(8.6mg、0.041mmol)とをジクロロメタン(0.20mL)中に含んでいる混合物に、(R)-2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)プロパナール(5.1mg、0.027mmol)を添加した。室温で2時間撹拌した後、反応混合物を飽和NaHCO
3水溶液で失活させ、ジクロロメタンで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をメタノール(0.10mL)に溶解させ、その後、40℃で2時間、1,4-ジオキサン中のHCl(4.0M、67.6μL、0.271mmol)で処理した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をTHF/MeOH/水(0.1mL/0.1mL/0.05mL)に溶解させ、その後、水酸化リチウム一水和物(5.7mg、0.135mmol)で処理した。30℃で3時間撹拌した後、反応混合物をメタノールで希釈し、分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製して所望の生成物をTFA塩として得た。LC-MS C
42H
52ClN
8O
5(M+H)
+の計算値:m/z=783.4;実測値783.4。
1H NMR(600MHz,DMSO-d
6) δ9.94(s,1H),9.91(s,1H),8.25(d,J=8.1Hz,1H),7.62(t,J=8.3Hz,1H),7.48(t,J=7.9Hz,1H),7.32(t,J=7.8Hz,1H),7.11(dd,J=7.5,1.4Hz,1H),7.04(d,J=7.5Hz,1H)5.55(br,1H),4.55-4.14(m,5H),3.95(s,3H),3.91(s,3H),3.88-2.95(m,12H),2.04-1.82(m,7H),1.58-1.47(m,4H),1.46(s,2H),1.42-1.32(m,2H),1.14(d,J=6.0Hz,3H)。
【0263】
【0264】
実施例34
4,4’-(((((2-クロロ-2’-メチル-[1,1’-ビフェニル]-3,3’-ジイル)ビス(アザンジイル))ビス(カルボニル))ビス(1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2,5-ジイル))ビス(エタン-2,1-ジイル))ビス(ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸)
【化26】
4-(2-(2-((2-クロロ-2’-メチル-3’-(1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸メチル(実施例27、ステップ4:10mg、0.014mmol)とトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(8.6mg、0.041mmol)とをジクロロメタン(0.20mL)中に含んでいる混合物に、4-(2-オキソエチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸メチル(実施例1、ステップ7:5.3mg、0.027mmol)を添加した。室温で2時間撹拌した後、反応混合物を飽和NaHCO
3水溶液で失活させ、ジクロロメタンで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をTHF/MeOH/水(0.1mL/0.1mL/0.05mL)に溶解させ、その後、水酸化リチウム一水和物(5.7mg、0.135mmol)で処理した。30℃で3時間撹拌した後、反応混合物をメタノールで希釈し、分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製して所望の生成物をTFA塩として得た。LC-MS C
49H
60ClN
8O
6(M+H)
+の計算値:m/z=891.4;実測値891.4。
【0265】
【0266】
実施例37
4-(2-(2-((2’-クロロ-2-メチル-3’-(1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸
【化27】
ステップ1:2-((2-クロロ-2’-メチル-3’-(1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-カルボン酸tert-ブチル
【化28】
1-メチル-2-((2-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル)カルバモイル)-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-カルボン酸tert-ブチル(実施例27、ステップ2:254mg、0.511mmol)をジクロロメタン(1.0mL)及びトリフルオロ酢酸(0.5mL)の中に含む溶液を室温で30分間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣と、2-((3-ブロモ-2-クロロフェニル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-カルボン酸tert-ブチル(実施例1、ステップ3:200mg、0.426mmol)と、炭酸ナトリウム(226mg、2.129mmol)と、[1,1-ビス(ジ-シクロヘキシルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(32.3mg、0.043mmol)とを1,4-ジオキサン(2.0mL)及び水(2.0mL)の中に含んでいる混合物を窒素でパージし、その後、110℃で2時間撹拌した。室温に冷ました後、反応混合物を水で希釈し、ジクロロメタンで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、ジクロロメタン中0~10%のメタノールで溶離させるシリカゲルカラムでフラッシュクロマトグラフィーによって精製して所望の生成物を得た。LC-MS C
34H
40ClN
8O
4(M+H)
+の計算値:m/z=659.3;実測値659.3。
【0267】
ステップ2:4-(2-(2-((2’-クロロ-2-メチル-3’-(1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸メチル
【化29】
2-((2-クロロ-2’-メチル-3’-(1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-カルボン酸tert-ブチル(ステップ1:100mg、0.152mmol)とトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(96mg、0.455mmol)とをジクロロメタン(1.5mL)中に含んでいる混合物に、4-(2-オキソエチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸メチル(実施例1、ステップ7:44.7mg、0.228mmol)を添加した。室温で2時間撹拌した後、反応混合物を飽和NaHCO
3水溶液で失活させ、ジクロロメタンで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を室温で1時間、ジクロロメタン(1.0mL)及びトリフルオロ酢酸(0.5mL)で処理した。混合物を減圧下で濃縮した。残渣を飽和NaHCO
3水溶液で処理し、ジクロロメタンで抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、ジクロロメタン中0~10%のメタノールで溶離させるシリカゲルカラムでフラッシュクロマトグラフィーによって精製して所望の生成物を得た。LC-MS C
40H
48ClN
8O
4(M+H)
+の計算値:m/z=739.3;実測値739.3。
【0268】
ステップ3:4-(2-(2-((2’-クロロ-2-メチル-3’-(1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸
水酸化リチウム一水和物(2.8mg、0.068mmol)を、4-(2-(2-((2’-クロロ-2-メチル-3’-(1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸メチル(ステップ2:10.0mg、0.014mmol)のTHF/MeOH/水(0.1mL/0.1mL/0.05mL)溶液に添加した。30℃で3時間撹拌した後、反応混合物をMeOHで希釈し、分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製して所望の生成物をTFA塩として得た。LC-MS C39H46ClN8O4(M+H)+の計算値:m/z=725.3;実測値725.3。
【0269】
実施例38
4-(2-(2-((2’-クロロ-2-メチル-3’-(1-メチル-5-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸
【化30】
4-(2-(2-((2’-クロロ-2-メチル-3’-(1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸メチル(実施例37、ステップ2:10.0mg、0.014mmol)とトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(8.6mg、0.041mmol)とをジクロロメタン(0.20mL)中に含んでいる混合物に、テトラヒドロ-4H-ピラン-4-オン(2.7mg、0.027mmol)を添加した。室温で2時間撹拌した後、反応混合物を飽和NaHCO
3水溶液で失活させ、ジクロロメタンで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をTHF/MeOH/水(0.1mL/0.1mL/0.05mL)に溶解させ、水酸化リチウム一水和物(2.8mg、0.068mmol)で処理した。30℃で3時間撹拌した後、反応混合物をメタノールで希釈し、分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製して所望の生成物をTFA塩として得た。LC-MS C
44H
54ClN
8O
5(M+H)
+の計算値:m/z=809.4;実測値809.4。
【0270】
【0271】
実施例41
(R)-4-(2-(2-((2’-クロロ-3’-(5-(2-ヒドロキシプロピル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-2-メチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸
【化31】
4-(2-(2-((2’-クロロ-2-メチル-3’-(1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸メチル(実施例37、ステップ2:10mg、0.014mmol)とトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(8.6mg、0.041mmol)とをジクロロメタン(0.20mL)中に含んでいる混合物に、(R)-2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)プロパナール(5.1mg、0.027mmol)を添加した。室温で2時間撹拌した後、反応混合物を飽和NaHCO
3水溶液で失活させ、ジクロロメタンで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をメタノール(0.10mL)に溶解させ、その後、40℃で2時間、1,4-ジオキサン中のHCl(4.0M、67.6μL、0.271mmol)で処理した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をTHF/MeOH/水(0.1mL/0.1mL/0.05mL)に溶解させ、その後、水酸化リチウム一水和物(5.7mg、0.135mmol)で処理した。30℃で3時間撹拌した後、反応混合物をメタノールで希釈し、分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製して所望の生成物をTFA塩として得た。LC-MS C
42H
52ClN
8O
5(M+H)
+の計算値:m/z=783.4;実測値783.4。
【0272】
【0273】
実施例44
4-((2-((3’-(5-(2-(4-カルボキシビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-イル)エチル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-2-クロロ-2’-メチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)メチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸
【化32】
4-(2-(2-((2’-クロロ-2-メチル-3’-(1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸メチル(実施例37、ステップ2:10mg、0.014mmol)とトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(8.6mg、0.041mmol)とをジクロロメタン(0.20mL)中に含んでいる混合物に、4-ホルミルビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸メチル(実施例1、ステップ6:4.9mg、0.027mmol)を添加した。室温で2時間撹拌した後、反応混合物を飽和NaHCO
3水溶液で失活させ、ジクロロメタンで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をTHF/MeOH/水(0.1mL/0.1mL/0.05mL)に溶解させ、その後、水酸化リチウム一水和物(5.7mg、0.135mmol)で処理した。30℃で3時間撹拌した後、反応混合物をメタノールで希釈し、分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製して所望の生成物をTFA塩として得た。LC-MS C
48H
58ClN
8O
6(M+H)
+の計算値:m/z=877.4;実測値877.4。
【0274】
【0275】
実施例46
4-(2-(2-((2-クロロ-2’-シアノ-3’-(1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸
【化33】
ステップ1:2-((3-ブロモ-2-シアノフェニル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-カルボン酸tert-ブチル
【化34】
カリウムtert-ブトキシドを含んだTHF(1.0M、0.677mL、0.677mmol)を、1-メチル-6,7-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2,5(4H)-ジカルボン酸5-tert-ブチル2-メチル(実施例1、ステップ2:100mg、0.339mmol)及び2-アミノ-6-ブロモベンゾニトリル(66.7mg、0.339mmol)のテトラヒドロフラン(3.0mL)溶液に添加した。室温で30分間撹拌した後、反応混合物を水で失活させ、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、ヘキサン中0~50%の酢酸エチルで溶離させるシリカゲルカラムでフラッシュクロマトグラフィーによって精製して所望の生成物を得た。LC-MS C
20H
23BrN
5O
3(M+H)
+の計算値:m/z=460.1/462.1;実測値460.2/462.2。
【0276】
ステップ2:2-((2’-クロロ-2-シアノ-3’-(1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-カルボン酸tert-ブチル
【化35】
2-((2-クロロ-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-カルボン酸tert-ブチル(実施例1、ステップ4:1078mg、2.085mmol)とトリフルオロ酢酸(2.0mL)とをジクロロメタン(4.0mL)中に含んでいる混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。上記残渣と、2-((3-ブロモ-2-シアノフェニル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-カルボン酸tert-ブチル(ステップ1:800mg、1.738mmol)と、炭酸ナトリウム(921mg、8.69mmol)と、[1,1-ビス(ジ-シクロヘキシルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(132mg、0.174mmol)とを1,4-ジオキサン(12.0mL)及び水(6.0mL)の中に含んでいる混合物を窒素でパージし、その後、110℃で3時間撹拌した。室温に冷ました後、反応混合物を水で希釈し、ジクロロメタンで抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、ジクロロメタン中0~10%のメタノールで溶離させるシリカゲルカラムでフラッシュクロマトグラフィーによって精製して所望の生成物を得た。LC-MS C
34H
37ClN
9O
4(M+H)
+の計算値:m/z=670.3;実測値670.4。
【0277】
ステップ3:4-(2-(2-((2-クロロ-2’-シアノ-3’-(1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸メチル
【化36】
2-((2’-クロロ-2-シアノ-3’-(1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-カルボン酸tert-ブチル(ステップ2:100mg、0.149mmol)とトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(95mg、0.458mmol)とをジクロロメタン(1.5mL)中に含んでいる混合物に、4-(2-オキソエチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸メチル(実施例1、ステップ7:43.9mg、0.224mmol)を添加した。室温で2時間撹拌した後、反応混合物を飽和NaHCO
3水溶液で失活させ、ジクロロメタンで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を室温で1時間、ジクロロメタン(1.0mL)及びトリフルオロ酢酸(0.5mL)で処理した。混合物を減圧下で濃縮した。残渣を飽和NaHCO
3水溶液で処理し、ジクロロメタンで抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、ジクロロメタン中0~10%のメタノールで溶離させるシリカゲルカラムでフラッシュクロマトグラフィーによって精製して所望の生成物を得た。LC-MS C
40H
45ClN
9O
4(M+H)
+の計算値:m/z=750.3;実測値750.3。
【0278】
ステップ4:4-(2-(2-((2-クロロ-2’-シアノ-3’-(1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸
水酸化リチウム一水和物(2.8mg、0.067mmol)を、4-(2-(2-((2-クロロ-2’-シアノ-3’-(1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸メチル(ステップ3:10mg、0.013mmol)のTHF/MeOH/水(0.1mL/0.1mL/0.05mL)溶液に添加した。30℃で3時間撹拌した後、反応混合物をMeOHで希釈し、分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製して所望の生成物をTFA塩として得た。LC-MS C39H43ClN9O4(M+H)+の計算値:m/z=736.3;実測値736.3。
【0279】
実施例47
4-(2-(2-((2-クロロ-2’-シアノ-3’-(1-メチル-5-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸
【化37】
4-(2-(2-((2-クロロ-2’-シアノ-3’-(1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸メチル(実施例46、ステップ3:10mg、0.013mmol)とトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(8.5mg、0.040mmol)とをジクロロメタン(0.20mL)中に含んでいる混合物に、テトラヒドロ-4H-ピラン-4-オン(2.7mg、0.027mmol)を添加した。室温で2時間撹拌した後、反応混合物を飽和NaHCO
3水溶液で失活させ、ジクロロメタンで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をTHF/MeOH/水(0.1mL/0.1mL/0.05mL)に溶解させ、水酸化リチウム一水和物(2.8mg、0.067mmol)で処理した。30℃で3時間撹拌した後、反応混合物をメタノールで希釈し、分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製して所望の生成物をTFA塩として得た。LC-MS C
44H
51ClN
9O
5(M+H)
+の計算値:m/z=820.4;実測値820.4。
【0280】
【0281】
実施例49
(R)-4-(2-(2-((2-クロロ-2’-シアノ-3’-(5-(2-ヒドロキシプロピル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸
【化38】
4-(2-(2-((2-クロロ-2’-シアノ-3’-(1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸メチル(実施例46、ステップ3:10mg、0.013mmol)とトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(8.5mg、0.040mmol)とをジクロロメタン(0.20mL)中に含んでいる混合物に、(R)-2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)プロパナール(5.0mg、0.027mmol)を添加した。室温で2時間撹拌した後、反応混合物を飽和NaHCO
3水溶液で失活させ、ジクロロメタンで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をメタノール(0.10mL)に溶解させ、その後、40℃で2時間、1,4-ジオキサン中のHCl(4.0M、66.6μL、0.267mmol)で処理した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をTHF/MeOH/水(0.1mL/0.1mL/0.05mL)に溶解させ、その後、水酸化リチウム一水和物(5.6mg、0.133mmol)で処理した。30℃で3時間撹拌した後、反応混合物をメタノールで希釈し、分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製して所望の生成物をTFA塩として得た。LC-MS C
42H
49ClN
9O
5(M+H)
+の計算値:m/z=794.4;実測値794.4。
【0282】
【0283】
実施例51
4,4’-(((((2-クロロ-2’-シアノ-[1,1’-ビフェニル]-3,3’-ジイル)ビス(アザンジイル))ビス(カルボニル))ビス(1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2,5-ジイル))ビス(エタン-2,1-ジイル))ビス(ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸)
【化39】
4-(2-(2-((2-クロロ-2’-シアノ-3’-(1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸メチル(実施例46、ステップ3:10mg、0.013mmol)とトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(8.5mg、0.040mmol)とをジクロロメタン(0.20mL)中に含んでいる混合物に、4-(2-オキソエチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸メチル(実施例1、ステップ7:5.2mg、0.027mmol)を添加した。室温で2時間撹拌した後、反応混合物を飽和NaHCO
3水溶液で失活させ、ジクロロメタンで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をTHF/MeOH/水(0.1mL/0.1mL/0.05mL)に溶解させ、その後、水酸化リチウム一水和物(5.6mg、0.133mmol)で処理した。30℃で3時間撹拌した後、反応混合物をメタノールで希釈し、分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製して所望の生成物をTFA塩として得た。LC-MS C
49H
57ClN
9O
6(M+H)
+の計算値:m/z=902.4;実測値902.5。
【0284】
【0285】
実施例53
4-(2-(2-((2,2’-ジメチル-3’-(1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸
【化40】
ステップ1:2-((2,2’-ジメチル-3’-(1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-カルボン酸tert-ブチル
【化41】
2-((3-ブロモ-2-メチルフェニル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-カルボン酸tert-ブチル(実施例27、ステップ1:100mg、0.223mmol)をトリフルオロ酢酸(1.0mL)及びジクロロメタン(2.0mL)の中に含んでいる混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。上記残渣と、1-メチル-2-((2-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル)カルバモイル)-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-カルボン酸tert-ブチル(実施例27、ステップ2:133mg、0.267mmol)と、炭酸ナトリウム(118mg、1.113mmol)と、[1,1-ビス(ジ-シクロヘキシルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(16.9mg、0.022mmol)とを1,4-ジオキサン(1.4mL)及び水(0.7mL)の中に含んでいる混合物を窒素でパージし、その後、110℃で2時間撹拌した。室温に冷ました後、反応混合物を水で希釈し、ジクロロメタンで抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、ジクロロメタン中0~10%のメタノールで溶離させるシリカゲルカラムでフラッシュクロマトグラフィーによって精製して所望の生成物を得た。LC-MS C
35H
43N
8O
4(M+H)
+の計算値:m/z=639.3;実測値639.3。
【0286】
ステップ2:4-(2-(2-((2,2’-ジメチル-3’-(1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸メチル
【化42】
2-((2,2’-ジメチル-3’-(1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-カルボン酸tert-ブチル(ステップ1:100mg、0.157mmol)とトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(100mg、0.470mmol)とをジクロロメタン(1.5mL)中に含んでいる混合物に、4-(2-オキソエチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸メチル(実施例1、ステップ7:46.1mg、0.235mmol)を添加した。室温で2時間撹拌した後、反応混合物を飽和NaHCO
3水溶液で失活させ、ジクロロメタンで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を室温で1時間、ジクロロメタン(1.0mL)及びトリフルオロ酢酸(0.5mL)で処理した。混合物を減圧下で濃縮した。残渣を飽和NaHCO
3水溶液で処理し、ジクロロメタンで抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、ジクロロメタン中0~10%のメタノールで溶離させるシリカゲルカラムでフラッシュクロマトグラフィーによって精製して所望の生成物を得た。LC-MS C
41H
51N
8O
4(M+H)
+の計算値:m/z=719.4;実測値719.4。
【0287】
ステップ3:4-(2-(2-((2,2’-ジメチル-3’-(1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸
水酸化リチウム一水和物(2.9mg、0.070mmol)を、4-(2-(2-((2,2’-ジメチル-3’-(1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸メチル(ステップ2:10mg、0.014mmol)のTHF/MeOH/水(0.1mL/0.1mL/0.05mL)溶液に添加した。30℃で3時間撹拌した後、反応混合物をMeOHで希釈し、分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製して所望の生成物をTFA塩として得た。LC-MS C40H49N8O4(M+H)+の計算値:m/z=705.4;実測値705.4。
【0288】
実施例54
4,4’-(((((2,2’-ジメチル-[1,1’-ビフェニル]-3,3’-ジイル)ビス(アザンジイル))ビス(カルボニル))ビス(1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2,5-ジイル))ビス(エタン-2,1-ジイル))ビス(ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸)
【化43】
4-(2-(2-((2,2’-ジメチル-3’-(1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸メチル(実施例53、ステップ2:10mg、0.014mmol)とトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(8.8mg、0.042mmol)とをジクロロメタン(0.20mL)中に含んでいる混合物に、4-(2-オキソエチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸メチル(実施例1、ステップ7:5.5mg、0.028mmol)を添加した。室温で2時間撹拌した後、反応混合物を飽和NaHCO
3水溶液で失活させ、ジクロロメタンで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をTHF/MeOH/水(0.1mL/0.1mL/0.05mL)に溶解させ、その後、水酸化リチウム一水和物(5.8mg、0.139mmol)で処理した。30℃で3時間撹拌した後、反応混合物をメタノールで希釈し、分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製して所望の生成物をTFA塩として得た。LC-MS C
50H
63N
8O
6(M+H)
+の計算値:m/z=871.5;実測値871.5。
【0289】
【0290】
実施例57
(R)-4-(2-(2-((3’-(5-(2-ヒドロキシプロピル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-2,2’-ジメチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸
【化44】
4-(2-(2-((2,2’-ジメチル-3’-(1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸メチル(実施例53、ステップ2:10mg、0.014mmol)とトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(8.5mg、0.040mmol)とをジクロロメタン(0.20mL)中に含んでいる混合物に、(R)-2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)プロパナール(5.2mg、0.028mmol)を添加した。室温で2時間撹拌した後、反応混合物を飽和NaHCO
3水溶液で失活させ、ジクロロメタンで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をメタノール(0.10mL)に溶解させ、その後、40℃で2時間、1,4-ジオキサン中のHCl(4.0M、69.6μL、0.278mmol)で処理した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をTHF/MeOH/水(0.1mL/0.1mL/0.05mL)に溶解させ、その後、水酸化リチウム一水和物(5.8mg、0.139mmol)で処理した。30℃で3時間撹拌した後、反応混合物をメタノールで希釈し、分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製して所望の生成物をTFA塩として得た。LC-MS C
43H
55N
8O
5(M+H)
+の計算値:m/z=763.4;実測値763.4。
【0291】
【0292】
実施例60
4-(2-(2-((2,2’-ジクロロ-3’-(5-(4-ヒドロキシシクロヘキシル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸
【化45】
ステップ1:4-(2-(2-((2,2’-ジクロロ-3’-(5-(4-ヒドロキシシクロヘキシル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸メチル
【化46】
4-(2-(2-((2,2’-ジクロロ-3’-(1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸メチル(実施例1、ステップ8:20mg、0.026mmol)とトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(16.7mg、0.079mmol)とをジクロロメタン(0.30mL)中に含んでいる混合物に、4-ヒドロキシシクロヘキサン-1-オン(6.0mg、0.053mmol)を添加した。室温で2時間撹拌した後、反応混合物を飽和NaHCO
3水溶液で失活させ、ジクロロメタンで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を分取HPLC(pH=10、アセトニトリル/水+NH
4OH)で精製して2つの所望の生成物(シス/トランス異性体)を得た。
ピーク1:分析的LC-MS(pH=10、アセトニトリル/水+NH
4OH)での保持時間t
r=1.71分、LC-MS C
45H
55Cl
2N
8O
5(M+H)
+の計算値:m/z=857.4;実測値:857.4。
ピーク2:分析的LC-MS(pH=10、アセトニトリル/水+NH
4OH)での保持時間t
r=1.73分、LC-MS C
45H
55Cl
2N
8O
5(M+H)
+の計算値:m/z=857.4;実測値:857.4。
【0293】
ステップ2:4-(2-(2-((2,2’-ジクロロ-3’-(5-(4-ヒドロキシシクロヘキシル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸
ステップ1のピーク1及びピーク2からの4-(2-(2-((2,2’-ジクロロ-3’-(5-(4-ヒドロキシシクロヘキシル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸メチル(5mg、5.83μmol)をそれぞれ、THF/MeOH/水(0.1mL/0.1mL/0.05mL)中の水酸化リチウム一水和物(1.3mg、0.030mmol)で2時間、30℃で処理した。反応物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製して所望の生成物をTFA塩として得た。
化合物1(ステップ1のピーク1から):LC-MS C44H53Cl2N8O5(M+H)+の計算値:m/z=843.4;実測値:843.4。
化合物2(ステップ1のピーク2から):LC-MS C44H53Cl2N8O5(M+H)+の計算値:m/z=843.4;実測値:843.4。
【0294】
実施例61
4-(2-(2-((2-クロロ-3’-(5-(4-ヒドロキシシクロヘキシル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-2’-メチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸
【化47】
ステップ1:4-(2-(2-((2-クロロ-3’-(5-(4-ヒドロキシシクロヘキシル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-2’-メチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸メチル
【化48】
4-(2-(2-((2-クロロ-2’-メチル-3’-(1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸メチル(実施例27、ステップ4:20mg、0.027mmol)とトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(17.2mg、0.081mmol)とをジクロロメタン(0.30mL)中に含んでいる混合物に、4-ヒドロキシシクロヘキサン-1-オン(6.2mg、0.054mmol)を添加した。室温で2時間撹拌した後、反応混合物を飽和NaHCO
3水溶液で失活させ、ジクロロメタンで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を分取HPLC(pH=10、アセトニトリル/水+NH
4OH)で精製して2つの所望の生成物(シス/トランス異性体)を得た。
ピーク1:分析的LC-MS(pH=10、アセトニトリル/水+NH
4OH)での保持時間t
r=1.62分、LC-MS C
46H
58ClN
8O
5(M+H)
+の計算値:m/z=837.4;実測値:837.4。
ピーク2:分析的LC-MS(pH=10、アセトニトリル/水+NH
4OH)での保持時間t
r=1.64分、LC-MS C
46H
58ClN
8O
5(M+H)
+の計算値:m/z=837.4;実測値:837.4。
【0295】
ステップ2:4-(2-(2-((2-クロロ-3’-(5-(4-ヒドロキシシクロヘキシル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-2’-メチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸
ステップ1のピーク1及びピーク2からの4-(2-(2-((2-クロロ-3’-(5-(4-ヒドロキシシクロヘキシル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-2’-メチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸メチル(5mg、5.97μmol)をそれぞれ、THF/MeOH/水(0.1mL/0.1mL/0.05mL)中の水酸化リチウム一水和物(1.3mg、0.030mmol)で2時間、30℃で処理した。反応物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製して所望の生成物をTFA塩として得た。
化合物1(ステップ1のピーク1から):LC-MS C45H56ClN8O5(M+H)+の計算値:m/z=823.4;実測値:823.4。
化合物2(ステップ1のピーク2から):LC-MS C45H56ClN8O5(M+H)+の計算値:m/z=823.4;実測値:823.4。
【0296】
実施例62
4-(2-(2-((3’-(5-(2-(trans-4-カルボキシシクロヘキシル)エチル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-2,2’-ジクロロ-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸
【化49】
4-(2-(2-((2,2’-ジクロロ-3’-(1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸メチル(実施例1、ステップ8:10mg、0.013mmol)とトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(8.4mg、0.039mmol)とをジクロロメタン(0.2mL)中に含んでいる混合物に、4-(2-オキソエチル)シクロヘキサン-1-カルボン酸メチル(4.9mg、0.026mmol)を添加した。室温で2時間撹拌した後、反応混合物を飽和NaHCO
3水溶液で失活させ、ジクロロメタンで抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をTHF/MeOH/水(0.1mL/0.1mL/0.05mL)に溶解させ、水酸化リチウム一水和物(5.5mg、0.132mmol)で処理した。30℃で3時間撹拌した後、反応混合物をメタノールで希釈し、分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製して所望の生成物(主ピーク)をTFA塩として得た。LC-MS C
47H
57Cl
2N
8O
6(M+H)
+の計算値:m/z=899.4;実測値899.4。
【0297】
実施例63
4-(2-(2-((3’-(5-(4-カルボキシブチル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-2,2’-ジクロロ-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸
【化50】
ステップ1:4-(2-(2-((3’-(5-(5-(tert-ブトキシ)-5-オキソペンチル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-2,2’-ジクロロ-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸メチル
【化51】
4-(2-(2-((2,2’-ジクロロ-3’-(1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸メチル(実施例1、ステップ8:100mg、0.132mmol)とトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(84mg、0.395mmol)とをジクロロメタン(1.2mL)中に含んでいる混合物に、5-オキソペンタン酸tert-ブチル(34.0mg、0.197mmol)を添加した。室温で2時間撹拌した後、反応混合物を飽和NaHCO
3水溶液で失活させ、ジクロロメタンで抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、ジクロロメタン中0~10%のメタノールで溶離させるシリカゲルカラムでフラッシュクロマトグラフィーによって精製して所望の生成物を得た。LC-MS C
48H
61Cl
2N
8O
6(M+H)
+の計算値:m/z=915.4;実測値915.5。
【0298】
ステップ2:4-(2-(2-((3’-(5-(4-カルボキシブチル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-2,2’-ジクロロ-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸
4-(2-(2-((3’-(5-(5-(tert-ブトキシ)-5-オキソペンチル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-2,2’-ジクロロ-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸メチル(ステップ1:10mg、10.9μmol)のテトラヒドロフラン(0.15mL)溶液を40℃で1時間、1,4-ジオキサン中のHCl(4.0M、27.3μL、0.109mmol)で処理した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をTHF/MeOH/水(0.1mL/0.1mL/0.05mL)に溶解させ、水酸化リチウム一水和物(4.6mg、0.109mmol)で処理した。30℃で3時間撹拌した後、反応混合物をメタノールで希釈し、分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製して所望の生成物をTFA塩として得た。LC-MS C43H51Cl2N8O6(M+H)+の計算値:m/z=845.3;実測値845.3。
【0299】
実施例64
4-(2-(2-((2,2’-ジクロロ-3’-(5-(5-(ジメチルアミノ)-5-オキソペンチル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸
【化52】
4-(2-(2-((3’-(5-(5-(tert-ブトキシ)-5-オキソペンチル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-2,2’-ジクロロ-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸メチル(実施例63、ステップ1:10mg、10.9μmol)のテトラヒドロフラン(0.15mL)溶液を40℃で1時間、1,4-ジオキサン中のHCl(4.0M、27.3μL、0.109mmol)で処理した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をDMF(0.15mL)に溶解させ、その後、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(9.5μL、0.055mmol)、1-[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]-1H-1,2,3-トリアゾロ[4,5-b]ピリジニウム3-オキシド ヘキサフルオロホスフェート(8.3mg、0.022mmol)、及びジメチルアミン塩酸塩(1.4mg、0.016mmol)で逐次処理した。室温で2時間撹拌した後、水酸化リチウム一水和物(4.6mg、0.109mmol)を添加した。反応混合物を30℃で3時間撹拌し、その後メタノールで希釈し、pH2の分取LC/MS(MeCN/水とTFA)で精製して所望の生成物を得た。LC-MS C
45H
56Cl
2N
9O
5(M+H)
+の計算値:m/z=872.4;実測値872.4。
【0300】
実施例65
4-(2-(2-((3’-(5-(cis-4-カルボキシ-4-メチルシクロヘキシル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-2,2’-ジクロロ-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸
【化53】
ステップ1:5-(cis-4-(tert-ブトキシカルボニル)-4-メチルシクロヘキシル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボン酸メチル
及び
5-(trans-4-(tert-ブトキシカルボニル)-4-メチルシクロヘキシル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボン酸メチル
【化54】
1-メチル-6,7-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2,5(4H)-ジカルボン酸5-tert-ブチル2-メチル(実施例1、ステップ2:0.50g、1.693mmol)をジクロロメタン(5.0mL)及びトリフルオロ酢酸(5.0mL)の中に含む溶液を室温で1時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮した。残渣をジクロロメタン(10.0mL)に溶解させ、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.89mL、5.08mmol)、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(0.72g、3.39mmol)及び1-メチル-4-オキソシクロヘキサン-1-カルボン酸tert-ブチル(1.1g、4.66mmol)で逐次処理した。室温で2時間撹拌した後、反応物を飽和NaHCO
3水溶液で失活させ、ジクロロメタンで抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、ジクロロメタン中0~10%のメタノールで溶離させるシリカゲルカラムでフラッシュクロマトグラフィーによって精製してシス/トランス異性体の混合物を得、これを、ヘキサン中10%のEtOHで溶離させる分取キラルカラム(Phenomenex LUX 5um セルロース-4)で分離して所望の生成物を得た。
ピーク1(シス):保持時間t
r=20.1分、LC-MS C
21H
34N
3O
4(M+H)
+の計算値:m/z=392.3;実測値:392.2。
1H NMR(500MHz,CDCl
3) δ3.92(s,3H),3.85(s,3H),3.66(s,2H),2.91(t,J=5.5Hz,2H),2.66(t,J=5.5Hz,2H),2.62-2.52(m,1H),2.28-2.20(m,2H),1.86-1.77(m,2H),1.52-1.42(m,11H),1.21-1.14(m,2H),1.13(s,3H)。
ピーク2(トランス):保持時間t
r=24.3分、LC-MS C
21H
34N
3O
4(M+H)
+の計算値:m/z=392.3;実測値:392.2。
1H NMR(500MHz,CDCl
3) δ3.92(s,3H),3.86(s,3H),3.68(s,2H),2.94(t,J=5.7Hz,2H),2.67(t,J=5.7Hz,2H),2.50(tt,J=10.6,3.5Hz,1H),1.83-1.76(m,2H),1.75-1.69(m,4H),1.64-1.52(m,2H),1.45(s,9H),1.18(s,3H)。
【0301】
ステップ2:cis-4-(2-((3-ブロモ-2-クロロフェニル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)-1-メチルシクロヘキサン-1-カルボン酸tert-ブチル
【化55】
カリウムtert-ブトキシドを含んだTHF(1.0M、0.56mL、0.56mmol)を、5-(cis-4-(tert-ブトキシカルボニル)-4-メチルシクロヘキシル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボン酸メチル(ステップ1、ピーク1:110mg、0.281mmol)及び3-ブロモ-2-クロロアニリン(58.0mg、0.281mmol)のテトラヒドロフラン(1.5mL)溶液に添加した。室温で30分間撹拌した後、反応混合物を水で失活させ、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、ヘキサン中0~50%の酢酸エチルで溶離させるシリカゲルカラムでフラッシュクロマトグラフィーによって精製して所望の生成物を得た。LC-MS C
26H
35BrClN
4O
3(M+H)
+の計算値:m/z=565.2/567.2;実測値565.2/567.2。
【0302】
ステップ3:cis-4-(2-((2,2’-ジクロロ-3’-(1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)-1-メチルシクロヘキサン-1-カルボン酸tert-ブチル
【化56】
2-((2-クロロ-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-カルボン酸tert-ブチル(実施例1、ステップ4:164mg、0.318mmol)をトリフルオロ酢酸(0.5mL)及びジクロロメタン(1.0mL)の中に含む溶液を室温で1時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。上記残渣と、cis-4-(2-((3-ブロモ-2-クロロフェニル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)-1-メチルシクロヘキサン-1-カルボン酸tert-ブチル(ステップ2:150mg、0.265mmol)と、炭酸ナトリウム(140mg、1.325mmol)と、[ジクロロ[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロロメタン付加物(21.6mg、0.027mmol)とを1,4-ジオキサン(1.6mL)及び水(0.8mL)の中に含んでいる混合物を窒素でパージし、その後、110℃で2時間撹拌した。室温に冷ました後、反応混合物を水で希釈し、ジクロロメタンで抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、ジクロロメタン中0~10%のメタノールで溶離させるシリカゲルカラムでフラッシュクロマトグラフィーによって精製して所望の生成物を得た。LC-MS C
40H
49Cl
2N
8O
4(M+H)
+の計算値:m/z=775.3;実測値775.4。
【0303】
ステップ4:4-(2-(2-((3’-(5-(cis-4-カルボキシ-4-メチルシクロヘキシル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-2,2’-ジクロロ-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸
cis-4-(2-((2,2’-ジクロロ-3’-(1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)-1-メチルシクロヘキサン-1-カルボン酸tert-ブチル(ステップ3:10mg、0.013mmol)とトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(8.2mg、0.039mmol)とをジクロロメタン(0.20mL)中に含んでいる混合物に、4-(2-オキソエチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸メチル(実施例1、ステップ7:3.8mg、0.019mmol)を添加した。室温で2時間撹拌した後、反応混合物を飽和NaHCO3水溶液で失活させ、ジクロロメタンで抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をメタノール(0.10mL)に溶解させ、その後、40℃で1時間、1,4-ジオキサン中のHCl(4.0M、32μL、0.129mmol)で処理した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をTHF/MeOH/水(0.1mL/0.1mL/0.05mL)に溶解させ、その後、水酸化リチウム一水和物(5.4mg、0.129mmol)で処理した。30℃で3時間撹拌した後、反応混合物をメタノールで希釈し、分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製して所望の生成物をTFA塩として得た。LC-MS C46H55Cl2N8O6(M+H)+の計算値:m/z=885.4;実測値885.4。
【0304】
実施例66
4-(2-(2-((3’-(5-(trans-4-カルボキシ-4-メチルシクロヘキシル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド)-2,2’-ジクロロ-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)カルバモイル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)エチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸
【化57】
この化合物は、実施例65に記載されているのと同様の手順を用いて(実施例65のステップ1のピーク2からの)5-(trans-4-(tert-ブトキシカルボニル)-4-メチルシクロヘキシル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボン酸メチルでもってステップ2の5-(cis-4-(tert-ブトキシカルボニル)-4-メチルシクロヘキシル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボン酸メチルを置き換えて調製された。反応混合物をメタノールで希釈し、その後、pH2の分取LC/MS(MeCN/水とTFA)によって精製して所望の生成物をTFA塩として得た。LC-MS C
46H
55Cl
2N
8O
6(M+H)
+の計算値:m/z=885.4;実測値885.4。
【0305】
実施例A。均一系時間分解蛍光(HTRF)PD-1/PD-L1結合アッセイ
標準的な黒色384ウェルポリスチレンプレートにおいて20μLの終体積でアッセイを行った。阻害剤をまずDMSOで段階希釈し、次いでプレートウェルに加え、その後、他の反応成分を加えた。アッセイでのDMSOの終濃度は1%であった。アッセイは、0.05%のTween-20及び0.1%のBSAを含んだPBS緩衝液(pH7.4)において25℃で行われた。C末端にHisタグを有する組換えヒトPD-L1タンパク質(19-238)をAcroBiosystemsから購入した(PD1-H5229)。C末端にFcタグを有する組換えヒトPD-1タンパク質(25-167)もAcroBiosystemsから購入した(PD1-H5257)。PD-L1及びPD-1タンパク質をアッセイ用緩衝液で希釈し、10μLをプレートウェルに加えた。プレートを遠心分離に掛け、タンパク質を阻害剤と共に40分間プレインキュベートした。インキュベーション後、Fcに特異的なユーロピウムクリプテートで標識された抗ヒトIgG(PerkinElmer-AD0212)と、SureLight(登録商標)-アロフィコシアニン(APC、PerkinElmer-AD0059H)が抱合した抗His抗体とが補充されたHTRF検出用緩衝液を10μL加えた。遠心分離後、プレートを25℃で60分間インキュベートし、その後、(665nm/620nmの比率を)PHERAstar FSプレートリーダーで読み取った。アッセイでの終濃度は、PD1が3nM、PD-L1が10nM、ユーロピウム抗ヒトIgGが1nM、抗His-アロフィコシアニンが20nMであった。IC50の決定は、GraphPad Prism 5.0ソフトウェアを使用して阻害剤濃度の対数に対する制御活性パーセントの曲線を近似することによって行った。
【0306】
実施例B。Src相同性領域2ドメイン含有ホスファターゼ(SHP)アッセイ
10%のFBS、0.25μg/mlのピューロマイシンが添加されたマッコイ5A培地の中でU2OS/PD-L1細胞(DiscoveRx Corporation)を維持した。培養培地を除去した後、細胞培地をアッセイ用培地(1%のFBSを含むRPMI1640培地)に替えた。その後、ウェル1つあたり5000細胞をアッセイ用培地20μL中に含むようにU2OS/PD-L1細胞を384ウェル黒色透明底アッセイ用プレート(CELLCOAT(登録商標)組織培養プレート、Greiner Bio-One)に加えた。供試化合物を段階希釈によってDMSOと配合し、125nLの化合物をまずECHOリキッドハンドラ(Labcyte)で384REMPプレートウェル(Thermofisher)に移し、続いて27.5μLのアッセイ用培地を加えた。化合物を含んだ5μL/ウェルのアッセイ培地をセルプレートに移し、0.05%のDMSOは最終アッセイにおいて0.25μMとなった。Jurkat-PD-1-SHP細胞(DiscoveRx Corporation)を、10%のFBS、250μg/mlのハイグロマイシンB、500μg/mlのG418が補充されたRPMI1640培地で培養した。培養培地をアッセイ用培地に替えた後、5,000個のJurkat-PD-1-SHP細胞を含んだ20μLを各ウェルに分注した。アッセイプレートを37℃、5%CO2で2時間インキュベートし、その後、2.5μLのPathHunter試薬1(DiscoveRx Corporation)を各ウェルに加えた。アッセイプレートを350rpmで1分間、暗所にて振盪し、続いて10μLのPathHunter試薬2(DiscoveRx Corporation)を加えた。室温で1時間インキュベートした後、化学発光信号をTopCountリーダー(Perkin Elmer)で記録した。DMSOを含むウェルを陽性対照として役立て、細胞が入っていないウェルを陰性対照として用いた。IC50の決定は、GraphPad Prism 6.0ソフトウェアを使用して化合物濃度の対数に対する制御活性の百分率の曲線を近似することによって行った。
【0307】
実施例C。活性化T細胞核内因子(NFAT)アッセイ
10%のFBS、200μg/mlのハイグロマイシンB、250μg/mlのゲネチシン(G418)が添加されたF-12培地の中でPD-L1 aAPC/CHO-K1細胞(Promega)を維持した。10%のFBS、100μg/mlのハイグロマイシンB、500μg/mlのG418が補充されたRPMI1640培地でJurkat-PD-1-NFATエフェクター細胞(Promega)を培養した。PD-L1 aAPC/CHO-K1細胞の培養培地をまずアッセイ用培地(1%のFBSを含むRPMI1640培地)に替えた。その後、ウェル1つあたり8000個のPD-L1 aAPC/CHO-K1細胞を含んだ10μLのアッセイ用培地を白色384ウェル白色透明底アッセイ用プレート(CELLCOAT(登録商標)組織培養プレート、Greiner Bio-One)に加えた。供試化合物を段階希釈によってDMSOと配合し、供試化合物を含んだ0.8μLのDMSOをまずPlateMate Plus(Thermofisher)で384REMPプレートウェル(Thermofisher)に移し、続いて50μLの播種用培地を加えた。化合物を含んだアッセイ培地5μLをセルに移し、0.4%のDMSOは最終アッセイにおいて2μMとなった。培養培地を除去した後、10,000個のJurkat-PD-1-NFATエフェクター細胞を含んだ5μLのアッセイ用培地を各ウェルに分注した。アッセイプレートを37℃、5%CO2で24時間インキュベートした。アッセイプレートを15分間、室温と平衡化した後、20μL/ウェルのBio-Glo(商標)試薬(Promega)を加えた。室温で8分インキュベートした後、発光をPherastarマイクロプレートリーダー(BMG Labtech)で読み取った。各アッセイプレートにおいてDMSOウェルに対して正規化された発光の比率に基づいて誘導倍率(FOI)を算出した。各アッセイプレートにおいて誘導の最大百分率を、各化合物の最高FOIと対照化合物のFOIとの比に基づいて報告した。DMSOが入ったウェルを陰性対照として役立て、対照化合物が入っておりFOIが最も高いウェルを陽性対照として用いた。EC50の決定は、GraphPad Prism 6.0ソフトウェアを使用して化合物濃度の対数に対する制御活性パーセントの曲線を近似することによって行った。
【0308】
実施例D.PD-L1全血内在化アッセイ
ヒト全血におけるPD-L1内在化を判定するために、96ウェル「2mlアッセイブロック」(Corning,Corning NY)で正常ヒト血液(Biological Specialty Corp,Colmar.PA)を一定濃度範囲の供試化合物及び1ng/mlのヒトインターフェロンγ(R&D Systems Inc.Minn.MN)の存在下または非存在下で18~20時間、37℃でインキュベートした。その後、血液を暗所にて室温で30分間、PD-L1(MIH1、eBioscience;またはBD Biosciences San Jose,CA)、CD14(Life Technologies,Carlsbad,CA)で染色した。全血/赤血球を37℃で5分間、暗所にて溶解/固定(溶解用緩衝液BD Biosciences)し、その後1600RPMで5分間遠心分離に掛けた。細胞を染色用緩衝液(BD Bioscience,San Jose,CA)に再懸濁させ、96ウェル丸底プレート(Corning)に移し入れた。平均蛍光強度(MFI)(BD LSRFortessa(商標)X-20)によって判定されるCD14+(BD Biosciences)及びPD-L1発現に基づいて細胞を選り分けた。IC50の決定は、GraphPad Prism 7.0ソフトウェアを使用して化合物濃度の対数に対する化合物の阻害パーセントの曲線を近似することによって行った。
【0309】
実施例E。ラット、サル及びイヌにおける生体内薬物動態
生体内薬物動態実験のために供試化合物を雄のSprague Dawleyラット、雄のビーグル犬または雄及び雌のカニクイザルに静脈内投与または強制経口投与する。静脈内投薬の場合、酸性化生理食塩水中10%のジメチルアセトアミド(DMAC)の配合物を使用して0.5~1mg/kgの供試化合物を、ラットに対しては静脈内ボーラスによって、ならびにイヌ及びサルに対してはそれぞれ5分または10分の静脈内輸注によって投薬する。経口投薬の場合、5%のDMACを含んだメチルセルロース0.5%含有クエン酸塩緩衝液(pH3.5)を使用して1.0~3.0mg/kgの供試化合物を投薬する。投薬前に、及び投薬から24時間後までの様々な時点で血液試料を採取する。抗凝固剤としてEDTAを使用して全血試料を採取し、遠心分離に掛けて血漿試料を得る。供試化合物の血漿中濃度をLC-MS法によって決定する。測定された血漿中濃度を用いてPKパラメータを標準的なノンコンパートメント法によってPhoenix(登録商標)WinNonlinソフトウェアプログラム(バージョン7.0、Pharsight Corporation)を使用して算出する。
【0310】
ラット及びサルにおいては供試化合物のカセット投与を行って予備PKパラメータを得る。
【0311】
実施例F。結果
実施例1~66に例示される本開示の化合物を、HTRF PD-1/PD-L1結合アッセイ(実施例A)、SHPアッセイ(実施例B)、NFATアッセイ(実施例C)及び全血内在化アッセイ(実施例D)の各々において評価した。各アッセイにおいて認められた値の範囲のカットオフを示す。供試化合物について得られた結果を表15に示す。
【表15-1】
【表15-2】
【表15-3】
【0312】
上記説明から、本明細書に記載されているものに加えて本発明の様々な改変形態が当業者にとって明らかであろう。そのような改変形態を別記の特許請求の範囲に含むことも意図する。本出願に引用される各参考文献は、限定されないが全ての特許、特許出願及び刊行物を含めて、参照によりその全体が本明細書に援用される。