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特開2023-162254消耗性粉末を製造するためのシステム及び方法
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  • 特開-消耗性粉末を製造するためのシステム及び方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023162254
(43)【公開日】2023-11-08
(54)【発明の名称】消耗性粉末を製造するためのシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
   C08J 3/12 20060101AFI20231031BHJP
【FI】
C08J3/12 A CER
C08J3/12 CEZ
【審査請求】有
【請求項の数】13
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023131376
(22)【出願日】2023-08-10
(62)【分割の表示】P 2021017694の分割
【原出願日】2016-12-21
(31)【優先権主張番号】62/271,116
(32)【優先日】2015-12-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】520261080
【氏名又は名称】エヴォニック オペレーションズ ゲーエムベーハー
【氏名又は名称原語表記】Evonik Operations GmbH
【住所又は居所原語表記】Rellinghauser Strasse 1-11, 45128 Essen, Germany
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】デヴァラジ, ヴィクラム
(72)【発明者】
【氏名】ミクラク, ジェームス ケー.
(72)【発明者】
【氏名】デカード, カール アール.
【テーマコード(参考)】
4F070
【Fターム(参考)】
4F070AA13
4F070AA15
4F070AA24
4F070AA42
4F070AA47
4F070AA52
4F070AA54
4F070AA59
4F070DA55
4F070DC07
4F070DC11
(57)【要約】      (修正有)
【課題】選択的レーザー焼結(SLS)、高速焼結、及び選択的阻害焼結などの添加剤製造システムのための消耗性粉末を提供する。
【解決手段】単体構造を有する複数のポリマー系粒子200を含む消耗性ポリマー系粉末混合物であって、前記複数のポリマー系粒子の少なくとも80%が円柱形状を有し、前記複数のポリマー系粒子の少なくとも80%が前記ポリマー系粒子の基部210上に切断アーチファクト215を含み、前記複数のポリマー系粒子の少なくとも過半数が、均一な組成を有し、前記複数のポリマー系粒子の少なくとも95%が前記円柱形状の長手方向軸に直交する少なくとも1つの内部断面を含み、前記少なくとも1つの断面が50ミクロン以下の最大幅を有する、消耗性ポリマー系粉末混合物とする。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
単体構造を有する複数のポリマー系粒子を含む消耗性ポリマー系粉末混合物であって、前記複数のポリマー系粒子の少なくとも約80%が略円筒形状を有する、消耗性ポリマー系粉末混合物。
【請求項2】
複数のポリマー系粒子を含む消耗性ポリマー系粉末混合物であって、前記複数のポリマー系粒子の少なくとも約80%が略円筒形状を有し、前記複数のポリマー系粒子が約1.2以下の粒子長分布スパン(PLDS)を有し、前記PLDSが(L80-L20)/L50に等しい、消耗性ポリマー系粉末混合物。
【請求項3】
少なくとも1つの横断面が、約100ミクロン以下の最大幅を有する、請求項1及び2のいずれか1項に記載の消耗性ポリマー系粉末混合物。
【請求項4】
前記複数のポリマー系粒子の少なくとも約80%が、前記ポリマー系粒子の基部上に切断アーチファクトを含む、請求項1及び2のいずれか1項に記載の消耗性ポリマー系粉末混合物。
【請求項5】
前記複数のポリマー系粒子の少なくとも過半数が、均一な組成を有する、請求項1及び2のいずれか1項に記載の消耗性ポリマー系粉末混合物。
【請求項6】
前記複数のポリマー系粒子の少なくとも過半数が、約250ミクロン以下の長さを有する、請求項1及び2のいずれか1項に記載の消耗性ポリマー系粉末混合物。
【請求項7】
前記複数のポリマー系粒子が、約225ミクロン以下の平均長を有する、請求項1及び2のいずれか1項に記載の消耗性ポリマー系粉末混合物。
【請求項8】
消耗性ポリマー系粉末混合物を形成する方法であって、
複数のポリマー系繊維を含む複数のポリマー系トウを提供することと、
前記複数のポリマー系トウを集合ポリマー系トウへと集合させることと、
前記集合ポリマー系トウから複数のポリマー系粒子を連続的に形成することと、を含み、
前記複数のポリマー系粒子の少なくとも過半数のポリマー系粒子が単体構造を有し、前記複数のポリマー系粒子の少なくとも約80%が略円筒形状を有する、方法。
【請求項9】
複数のポリマー系粒子を連続的に形成することが、前記集合ポリマー系トウを切断して前記複数のポリマー系粒子を形成することを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記方法が、前記複数のポリマー系粒子を連続的に形成する前または間に、前記集合ポリマー系トウを圧縮することをさらに含む、請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記方法が、前記複数のポリマー系粒子を篩分けすることをさらに含む、請求項8に記載の方法。
【請求項12】
前記方法が、前記複数のポリマー系粒子を湿式加工することをさらに含む、請求項8に記載の方法。
【請求項13】
湿式加工が、前記複数のポリマー系粒子を形成する前に添加された任意の加工助剤を除去することをさらに含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
湿式加工が、前記複数のポリマー系粒子に追加の添加剤を導入して、前記粉末の加工特性、前記粉末の機械的特性を向上させ、熱、UV、もしくは他のタイプのポリマー分解を遅延させ、前記粉末の光学特性を変化させ、耐火性の向上を導入し、または前記粉末の電気的特性もしくは他の測定可能な特性を変化させることをさらに含む、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
湿式加工が、前記複数のポリマー系粒子を予備収縮させるためのフェノール、アルコール、または他の処理を含む、請求項12に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、消耗性粉末を製造するための方法及びシステムに関し、より詳しくは、選択的レーザー焼結(SLS)、高速焼結、及び選択的阻害焼結などの添加剤製造システムのための消耗性粉末に関する。
【背景技術】
【0002】
選択的レーザー焼結(SLS)、高速焼結及び選択的阻害焼結などの添加剤製造システムは、消耗性粉末を三次元物品に変換する。そのシステムは、消耗性粉末に熱エネルギーを選択的に印加して、その粉末粒子をモノリシック部品に融合させることにより積層してデジタル表現から物品を構築する。そのような添加剤製造システムのための消耗性粉末を製造するための現在の技術は、大きなポリマーペレットを粉砕または磨砕すること、または溶液からポリマー粒子を沈殿させることを含む。しかしながら、これらの技術は、高価であり、粒子形態の正確な制御を提供しない。消耗性粉末における粒子形態の変化は、粒子の溶融時間及び温度を変化させ、最終的には融合プロセスの均一性を低下させ、添加剤製造システムを用いて形成されるモノリシック部品を弱化する。したがって、業界は、粒子形態の制御が改善された、消耗性粉末のための改良された製造技術を求め続けている。
【発明の概要】
【0003】
一態様によれば、消耗性ポリマー系粉末混合物は、単体構造を有する複数のポリマー系粒子を含むことができる。さらに、複数のポリマー系粒子の少なくとも約80%は略円筒形状を有することができる。
【0004】
さらに別の態様によれば、消耗性ポリマー系粉末混合物は、複数のポリマー系粒子を含むことができる。さらに、複数のポリマー系粒子の少なくとも約80%は略円筒形状を有することができ、その複数のポリマー系粒子は約1.2以下の粒子長分布スパン(PLDS)を有することができ、PLDSは(L80-L20)/L50に等しい。
【0005】
さらに別の態様によれば、消耗性ポリマー系粉末混合物を形成する方法は、複数のポリマー系繊維を含むことができる複数のポリマー系トウを提供することと、複数のポリマー系トウを集合ポリマー系トウへと集合させることと、その集合ポリマー系トウから複数のポリマー系粒子を連続的に形成することと、を含むことができる。さらに、複数のポリマー系粒子の平均長は約250ミクロン未満であり得る。
【0006】
さらに別の態様によれば、消耗性ポリマー系粉末混合物を形成する方法は、複数のポリマー系繊維を含むことができる複数のポリマー系トウを提供することと、複数のポリマー系トウを集合ポリマー系トウに集合させることと、その集合ポリマー系トウから複数のポリマー系粒子を連続的に形成することと、を含むことができる。さらに、複数のポリマー系粒子の少なくとも過半数のポリマー系粒子は、単体構造を有することができ、そして複数のポリマー系粒子の少なくとも約80%は略円筒形状を有することができる。
【0007】
さらに別の態様によれば、消耗性ポリマー系粉末混合物を形成する方法は、複数のポリマー系繊維を含むことができる複数のポリマー系トウを提供することと、複数のポリマー系トウを集合ポリマー系トウへと集合させることと、その集合ポリマー系トウから複数のポリマー系粒子を連続的に形成することと、を含むことができる。さらに、複数のポリマー系粒子の少なくとも約80%は略円筒形状を有することができ、その複数のポリマー系粒子は約1.2以下の粒子長分布スパン(PLDS)を有することができ、PLDSは(L80-L20)/L50に等しい。
【0008】
さらに別の態様によれば、消耗性ポリマー系粉末混合物を形成する方法は、複数のポリマー系繊維を含むことができる複数のポリマー系トウを提供することと、複数のポリマー系トウを集合ポリマー系トウへと集合させることと、その集合ポリマー系トウから複数のポリマー系粒子を連続的に形成することと、複数のポリマー系粒子を湿式加工することと、を含むことができる。さらに、複数のポリマー系粒子の少なくとも約80%は略円筒形状を有することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施形態は例として示され、添付の図面に限定されない。
【0010】
図1】本開示の一実施形態による方法の流れ図の例示を含む。
図2a】本開示の一実施形態によるポリマー系粒子の画像を含む。
図2b】本開示の一実施形態による複数のポリマー系粒子の画像を含む。
図3】複数のポリマー系粒子に関する粒子長分布スパンを示すグラフ表現を含む。
図4】本開示の一実施形態によって形成されたサンプルの消費性ポリマー粉末の切断長確率分布を示す、粒子切断長対確率密度のプロットを示す。
図5】本開示の一実施形態によって形成されたサンプルの消費性ポリマー粉末の直径確率分布を示す、粒径対確率密度のプロットを示す。
図6】本開示の一実施形態によって形成されたサンプルの消費性ポリマー粉末のアスペクト比確率分布を示す、粒子アスペクト比対確率密度のプロットを示す。
【0011】
当業者は、図の要素は、簡潔かつ明瞭にするために図示されており、必ずしも一定の縮尺で描かれていないことを理解する。例えば、図のいくつかの要素の寸法は、本発明の実施形態の理解を高めるのを助けるために、他の要素に対して誇張されている場合がある。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図と組み合わせた以下の説明は、本明細書で開示される教示の理解を助けるために提供される。以下の考察は、教示の特定の実装及び実施形態に焦点を当てている。この焦点は、教示を説明するのを助けるために提供され、教示の範囲または適用可能性に関する限定として解釈されるべきではない。しかしながら、本出願で開示される教示に基づいて、他の実施形態を使用することができる。
【0013】
用語「含む(comprises)」、「含んでいる(comprising)」、「包含する(includes)」、「包含している(including)」、「有する(has)」、「有している(having)」またはそれらのいずれの他の変形も、非排他的な包含をカバーすることを意図している。例えば、特徴の一覧を含む方法、物品、もしくは装置は、必ずしもそれらの特徴に限定されるものではなく、明示的に列挙されていない他の特徴または方法、物品、もしくは装置に固有な他の特徴を含むことができる。さらに、相反することが明示的に述べられていない限り、「または」は、包括的な「または」を指し、排他的な「または」指すものではない。例えば、条件Aまたは条件Bは、次のうちのいずれか1つによって満たされる。Aは真であり(または存在しない)かつBは偽である(または存在しない)、Aは偽であり(または存在しない)かつBは真である(または存在する)、及びAとBの両方とも真である(または存在する)。
【0014】
また、不定冠詞「a」または「an」の使用は、本明細書に記載される要素及び成分を説明するために用いられる。これは、単に、便宜上及び本発明の範囲の一般的な意味を与えるために行われる。この説明は、それが他の意味であることが明確でない場合、1つ、少なくとも1つ、または複数も含む単数、またはその逆を包含すると読まれるべきである。例えば、本明細書で単一のアイテムが記載されているとき、単一のアイテムの代わりに複数のアイテムを使用してもよい。同様に、本明細書で複数のアイテムが記載される場合、複数のアイテムを単一のアイテムで置換してもよい。
【0015】
用語「ポリマー」はホモポリマーまたはコポリマーを指すことができる。
【0016】
他に定義されない限り、本明細書で使用されるすべての技術用語及び科学用語は、本発明が属する技術分野の当業者によって一般に理解される意味と同じである。材料、方法、及び実施例は、例示的なものに過ぎず、限定することを意図していない。本明細書に記載されていない限り、特定の材料及び加工行為に関する多くの詳細は、従来のものであり、関連する技術分野の教科書及び他の情報源に見出すことができる。
【0017】
本開示は、消耗性粉末混合物、及び消耗性粉末混合物を形成及び使用する方法に関する。これらの概念は、本開示の範囲を例示するものであり、本発明の範囲を限定しない以下に記載の実施形態を考慮すると、さらによく理解される。
【0018】
図1を参照すると、本開示の1つの態様は、消耗性粉末混合物を形成する方法100に関する。本明細書に記載の特定の実施形態によれば、この方法は、ポリマー供給原料を提供する第1のステップ110と、そのポリマー供給原料をポリマー系ヤーン(polymeric based yarn)へと形成する第2のステップ120と、複数のポリマー系ヤーンをトウへと集合させる第3の工程130と、複数のトウを集合トウへと集合させる第4のステップ140と、その集合ポリマー系トウを、消耗性粉末混合物の少なくとも一部を構成する複数のポリマー系粒子へと形成する第5のステップ150とを含む。
【0019】
最初にステップ110を参照すると、提供されるポリマー供給原料は、最も広い実施形態において限定されず、任意の有用なポリマー系材料を組み込むことができる。
【0020】
特定の実施形態によれば、提供されるポリマー供給原料としては、半結晶性ベースポリマー(semi-crystalline based polymer)、例えばポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリオキシメチレンアセタール、ポリテトラフルオロエチレン、ポリフェニレンスルフィド、ポリブチレンテレフタレート、それらのブロックコポリマーまたはそれらの組み合わせを含むことができる。なおさらに他の実施形態によれば、提供されるポリマー供給原料としては、脂肪族ナイロンポリアミド、ナイロン6、ナイロン6-6、ナイロン6-10、ナイロン6-12、ナイロン10、ナイロン10-10、ナイロン11、ナイロン12、それらのブロックコポリマーまたはそれらの組み合わせを含むことができる。さらに別の実施形態によれば、提供されるポリマー供給原料は、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレンまたはそれらの組み合わせを含むことができる。
【0021】
特定の実施形態によれば、提供されるポリマー供給原料は、半結晶性ベースポリマー、例えばポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリオキシメチレンアセタール、ポリテトラフルオロエチレン、ポリフェニレンスルフィド、ポリブチレンテレフタレート、それらのブロックコポリマーまたはそれらの組み合わせからなり得る。なおさらに他の実施形態によれば、提供されるポリマー供給原料は、脂肪族ナイロンポリアミド、ナイロン6、ナイロン6-6、ナイロン6-10、ナイロン6-12、ナイロン10、ナイロン10-10、ナイロン11、ナイロン12、それらのブロックコポリマーまたはそれらの組み合わせからなり得る。さらに別の実施形態によれば、提供されるポリマー供給原料は、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、それらのブロックコポリマーまたはそれらの組み合わせからなり得る。
【0022】
さらに他の実施形態によれば、提供されるポリマー供給原料は、非晶質材料系ポリマー、例えばポリ(メチルメタクリレート)、ポリスチレン、アクリロニトリルブタジエンスチレン、ポリ乳酸、ポリベンズイミダゾール、ポリカーボネート、ポリスルホン、非晶質ポリアミド、それらのブロックコポリマーまたはそれらの組み合わせを含むことができる。
【0023】
さらに他の実施形態によれば、提供されるポリマー供給原料は、非晶質材料系ポリマー、例えばポリ(メチルメタクリレート)、ポリスチレン、アクリロニトリルブタジエンスチレン、ポリ乳酸、ポリベンズイミダゾール、ポリカーボネート、ポリスルホン、非晶質ポリアミド、それらのブロックコポリマーまたはそれらの組み合わせから成り得る。
【0024】
次にステップ120を参照すると、ポリマー供給原料をポリマー系ヤーンへと形成することは、例えば、ポリマー供給原料を溶融し、次いでポリマー供給原料を押出しかつ延伸してポリマー系繊維を形成することを含むことができる。ある特定の実施形態によれば、単一のポリマー系繊維はポリマー系ヤーンを形成することができる。なおさらに他の実施形態によれば、複数のポリマー系繊維を集合させてポリマー系ヤーンを形成することができる。複数のポリマー系繊維を集合させることは、複数のポリマー系繊維を配置、収集または組み合わせてポリマー系ヤーンを形成する任意のプロセスを含むことができる。さらに他の実施形態によれば、複数のポリマー系繊維をポリマー系ヤーンへと集合させることは、ポリマー系繊維を配置、収集または組み合わせて、複数のポリマー系繊維を撚ることなく、単一のグループまたはクラスターまたはポリマー系繊維にすることを含むことができる。なおさらに他の実施形態によれば、複数のポリマー系繊維をポリマー系ヤーンへと集合させることは、ポリマー系繊維を配置、収集または組み合わせて、複数のポリマー系繊維を一緒に撚ることによって、単一のグループまたはクラスターまたはポリマー系繊維にして、ポリマー系ヤーンを形成することを含むことができる。
【0025】
次にステップ130を参照すると、複数のポリマー系ヤーンをポリマー系トウに形成することは、複数のポリマー系ヤーンを集合させてポリマー系トウを形成することを含むことができる。複数のポリマー系ヤーンを集合させることは、複数のポリマー系ヤーンを配置、収集または組み合わせて、ポリマー系ヤーンの単一のグループまたはクラスターにしてポリマー系トウを形成する任意のプロセスを含むことができる。なおさらに他の実施形態によれば、複数のポリマー系ヤーンをポリマー系トウへと集合させることは、ポリマー系ヤーンを配置、収集または組み合わせて、複数のポリマー系ヤーンを撚ることなく、単一のグループまたはクラスターまたはポリマー系ヤーンにすることを含むことができる。なおさらに他の実施形態によれば、複数のポリマー系ヤーンをポリマー系トウへと集合させることは、ポリマー系ヤーンを配置、収集または組み合わせて、複数のポリマー系ヤーンを一緒に撚ることによって、単一のグループまたはクラスターまたはポリマー系ヤーンにして、ポリマー系トウを形成することを含むことができる。
【0026】
次にステップ140を参照すると、複数のポリマー系トウを集合ポリマー系トウへと形成することは、複数のポリマー系トウを集合させて集合ポリマー系トウを形成することを含むことができる。複数のポリマー系トウを集合させることは、複数のポリマー系トウを配置、収集または組み合わせて、ポリマー系トウの単一のグループまたはクラスターにして集合ポリマー系トウを形成する任意のプロセスを含むことができる。なおさらに他の実施形態によれば、複数のポリマー系トウを集合ポリマー系トウへと集合させることは、ポリマー系トウを配置、収集または組み合わせて、複数のポリマー系トウを撚ることなく、単一のグループまたはクラスターまたはポリマー系トウにすることを含むことができる。なおさらに他の実施形態によれば、複数のポリマー系トウを集合ポリマー系トウへと集合させることは、ポリマー系トウを配置、収集または組み合わせて、複数のポリマー系トウを一緒に撚ることによって、単一のグループまたはクラスターまたはポリマー系トウにして、集合ポリマー系トウを形成することを含むことができる。
【0027】
次にステップ150を参照すると、集合ポリマー系トウから消耗性粉末混合物を形成することは、集合ポリマー系トウを連続的に切断して複数のポリマー系粒子を作り出すことを含むことができる。集合ポリマー系トウが切断されると、それは複数のポリマー系繊維であり、その繊維は、一緒に集合されてポリマー系ヤーン、ポリマー系トウ及び最終的には集合ポリマー系トウを形成し、そして切断後に分離して複数のポリマー系粒子を作り出すことが理解されよう。
【0028】
集合ポリマー系トウは、例えば、1つ以上のブレードによって切断することができる。特定の実施形態では、ブレードはギロチンとして作用することができ、集合ポリマー系トウは、集合ポリマー系トウの長さに対してほぼ垂直に切断される。他の実施形態では、集合ポリマー系トウは、任意の他の有用な方法によって切断することができる。例えば、集合ポリマー系トウは、レーザー、ウォータージェット、エアジェット、またはそれらの任意の組み合わせによって切断することができる。
【0029】
さらに、集合ポリマー系トウは、例えば可動クランプによって切断ブレードに向かって移動させ得ることが理解されよう。そのクランプは、集合ポリマー系トウを圧縮し、次いでその集合ポリマー系トウを切断の間に所定の長さ移動させることができる。ある特定の実施形態では、集合ポリマー系トウは、切断の前及び/または切断中に圧縮することができる。集合ポリマー系トウを形成するトウを圧縮すると、ヤーン間の空間が減少し、切断効率を改善することができる。
【0030】
集合ポリマー系トウが切断の間に移動する距離は、本明細書では、切断間隔と呼び、粒子の長さを規定し得る。ある特定の実施形態によれば、集合トウの連続的切断は、複数のポリマー系粒子の所望の長さに応じて特定の切断間隔で行うことができる。ある特定の実施形態によれば、切断間隔は概ね同じにすることができる。なおさらに他の実施形態によれば、切断間隔は異なり得る。ある特定の実施形態では、間隔は、所望の切断回数では概ね同じであり、その後異なる間隔に変更することができる。他の実施形態では、間隔は、切断作業全体を通して変化させることができる。
【0031】
本明細書に記載されているように、特定の実施形態は、複数のトウを集合ポリマー系トウへと組み合わせ、その集合ポリマー系トウを連続的に切断して複数のポリマー系粒子を形成することを含む。特定の実施形態によれば、本明細書に記載の実施形態に従って形成される消耗性ポリマー系粉末混合物は、複数のポリマー系粒子を含むことができる。特定の実施形態によれば、本明細書に記載の実施形態に従って形成される消耗性ポリマー系粉末混合物は、複数のポリマー系粒子からなることができる。なおさらに他の実施形態によれば、消耗性ポリマー系粉末は添加剤を含むことができる。なおさらに他の実施形態によれば、消耗性ポリマー系粉末は充填剤を含むことができる。
【0032】
ある特定の実施形態によれば、ポリマー供給原料を消耗性ポリマー系粉末に形成することは、ステップ120、130、140または150のいずれかの任意の組み合わせを使用して行い得ることが理解されよう。ある特定の実施形態によれば、ポリマー供給原料を消耗性ポリマー系粉末に形成することは、任意の所望の順序でステップ120、130、140または150の任意の組み合わせを使用して行い得ることも理解されよう。
【0033】
本明細書に記載の実施形態に従って形成された複数のポリマー系粒子を参照すると、図2aはポリマー系粒子200の画像を含む。図2bは、本明細書に記載の実施形態に従って形成された複数のポリマー系粒子200の画像を含む。
【0034】
ある特定の実施形態によれば、本明細書に記載の実施形態に従って形成されたポリマー系粒子は、非単体構造または単体構造を有するものとして説明することができる。
【0035】
ある特定の実施形態によれば、非単体構造を有するポリマー系粒子は、複数の構造成分を含むと説明することができる。ある特定の実施形態によれば、非単体構造を有するポリマー系粒子は、任意の数の構造成分を含むことができる。例えば、非単体構造を有するポリマー系粒子は、少なくとも2つの構造成分を含むことができる。なおさらに他の実施形態によれば、非単体構造を有するポリマー系粒子は、層状構造を含むと説明することができる。さらに他の実施形態によれば、非単体構造を有するポリマー系粒子は、コア成分及びシェル成分を含むと説明することができる。シェル成分はコア成分とは異なっていてもよい。シェル成分はコア成分を取り囲むことができる。
【0036】
さらに別の実施形態によれば、非単体構造を有するポリマー系粒子は「海の島」構造を含むことができる。なおさらに別の実施形態によれば、非単体構造を有するポリマー系粒子は、「規則的に並んだ(side by side-regular)」構造を含むことができる。なおさらに別の実施形態によれば、非単体構造を有するポリマー系粒子は、「不規則に並んだ(side by side-irregular)」構造を含むことができる。なおさらに別の実施形態によれば、非単体構造を有するポリマー系粒子は、「中空フィラメント」構造を含むことができる。なおさらに別の実施形態によれば、非単体構造を有するポリマー系粒子は、「マトリックス/フィブリル」構造を含むことができる。なおさらに別の実施形態によれば、非単体構造を有するポリマー系粒子は、上記した非単体構造の任意の組み合わせを含むことができる。
【0037】
なおさらに他の実施形態によれば、単体構造を有するポリマー系粒子は、単一構造成分を含むと説明することができる。なおさらに他の実施形態によれば、単体構造を有するポリマー系粒子は、コア成分と、コア成分とは異なるシェル成分とを有していないものとして特に説明することができる。なおさらに他の実施形態によれば、単体構造を有するポリマー系粒子は、層状構造を有していないと特に説明することができる。
【0038】
なおさらに他の実施形態によれば、本明細書に記載の実施形態に従って形成されたポリマー粒子の少なくとも過半数は、単体構造を有することができる。単体構造を有するポリマー系粒子の少なくとも過半数とは、ポリマー系粒子の少なくとも約50%が単体構造を有することを示していると見なし得ることも理解されよう。なおさらに他の実施形態によれば、より大きなパーセンテージのポリマー系粒子は単一であり得ることを示していると理解されよう。例えば、単体構造を有するポリマー系粒子のパーセンテージは、少なくとも約55%、例えば少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%または少なくとも約95%でさえもあり得る。単体構造を有するポリマー系粒子のパーセンテージは、上記値のいずれかの間の任意の値であり得ることが理解されよう。単体構造を有するポリマー系粒子のパーセンテージは、上記値のいずれかの間の範囲内であり得ることがさらに理解されよう。
【0039】
さらに別の実施形態によれば、ポリマー系粒子は、略円筒形状を有することができる。円筒形状は、任意の三次元切断柱体、例えば、直角柱または斜めに切断された円柱であり得ることが理解されよう。円筒形状は、任意の2次元形状基部を有し得ることがさらに理解されよう。例えば、円筒形状の基部は、多角形、円形、楕円形または三角形であり得る。
【0040】
なおさらに別の実施形態によれば、略円筒形状を有するとは、最良適合の円筒形状の内部容積の少なくとも過半数を占めると同時に、本明細書に記載されている最良適合円筒形状の範囲内に適合するポリマー系粒子と定義することができる。例えば、略円筒形状を有するポリマー系粒子は、最良適合の円筒形状の内部容積の少なくとも約75%、最良適合の円筒形状の内部容積の少なくとも約80%、最良適合の円筒形状の内部容積の少なくとも約85%、最良適合の円筒形状の内部容積の少なくとも約90%、最良適合の円筒形状の内部容積の少なくとも約92%、最良適合の円筒形状の内部容積の少なくとも約95%、最良適合の円筒形状の内部容積の少なくとも約97%または最良適合の円筒形状の内部容積の少なくとも約99%をも占めることができる。
【0041】
さらに他の実施形態によれば、特定のパーセンテージの複数のポリマー系粒子は、本明細書に記載されるような略円筒形状を有することができる。例えば、複数のポリマー系粒子の少なくとも約80%は略円筒形状を有することができ、例えば、複数のポリマー系粒子の少なくとも約85%は略円筒形状を有することができ、複数のポリマー系粒子の少なくとも約90%は略円筒形状を有することができ、または複数のポリマー系粒子の少なくとも約95%でさえも略円筒形状を有することができる。略円筒形状を有するポリマー系粒子のパーセンテージは、上記値のいずれかの間の任意の値であり得ることが理解されよう。略円筒形状を有するポリマー系粒子のパーセンテージは、上記値のいずれかの間の範囲内であり得ることがさらに理解されよう。
【0042】
さらに別の実施形態によれば、ポリマー系粒子は、略円筒形状の長手方向軸に直交する少なくとも1つの内部断面を有することができる。さらに別の実施形態によれば、ポリマー系粒子は、略円筒形状の長手方向軸に直交する少なくとも2つの内部断面を有することができる。なおさらに別の実施形態によれば、ポリマー系粒子は、ポリマー系粒子の略円筒形状の長手方向軸に直交する略平面を有することができる。
【0043】
さらに別の実施形態によれば、ポリマー系粒子は、切断アーチファクトを有するものとして説明することができる。切断アーチファクトは、略円筒形状の粒子の2つの基部の一方または両方に配設されたポリマー系粒子の略円筒形状の違いである。切断アーチファクトは、切断プロセスを使用して形成されるポリマー系粒子を示すことが理解されよう。図2aは、ポリマー系粒子200の基部210上に配設された切断アーチファクト215を有するポリマー系粒子をさらに示している。
【0044】
粒子の実施形態によれば、特定のパーセンテージのポリマー系粒子は、少なくとも1つの切断アーチファクトを有し得る。例えば、切断アーチファクトを有するポリマー系粒子のパーセンテージは、少なくとも約80%、例えば少なくとも約85%、少なくとも約90%または少なくとも約95%でさえもあり得る。少なくとも1つの切断アーチファクトを有するポリマー系粒子のパーセンテージは、上記値のいずれかの間の任意の値であり得ることが理解されよう。切断アーチファクトを有するポリマー系粒子のパーセンテージは、上記値のいずれかの間の範囲内であり得ることがさらに理解されよう。
【0045】
さらに他の実施形態によれば、ポリマー系粒子の少なくとも過半数は、特定の最大長を有すると記載することができる。例えば、ポリマー系粒子の大部分の最大長は約250ミクロン以下、例えば約240ミクロン以下、約230ミクロン以下、約220ミクロン以下、約210ミクロン以下、約200ミクロン以下、約190ミクロン以下、約180ミクロン以下、約170ミクロン以下、約160ミクロン以下または約150ミクロン以下でさえもあり得る。なおさらに他の実施形態によれば、ポリマー系粒子の大部分の最大長は、少なくとも約30ミクロン、例えば少なくとも約40ミクロンまたは少なくとも約50ミクロンでさえもあり得る。ポリマー系粒子の大部分の最大長は、上記の最小値と最大値のいずれかの間の任意の値であり得ることが理解されよう。ポリマー系粒子の大部分の最大長は、上記の最小値と最大値のいずれかの間の範囲内であり得ることがさらに理解されよう。
【0046】
特定の最大長を有するポリマー系粒子の少なくとも過半数は、ポリマー系粒子の少なくとも約50%が、本明細書に記載の特定の最大長を有することを示していると見なし得ることも理解されよう。なおさらに他の実施形態によれば、より大きなパーセンテージのポリマー系粒子は、本明細書に記載される特定の最大長を有し得ることが理解されよう。例えば、本明細書に記載の特定の最大長を有するポリマー系粒子のパーセンテージは、少なくとも約55%、例えば少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%または少なくとも約95%でさえもあり得る。本明細書に記載の特定の最大長を有するポリマー系粒子のパーセンテージは、上記値のいずれかの間の任意の値であり得ることが理解されよう。本明細書に記載の特定の最大長を有するポリマー系粒子のパーセンテージは、上記値のいずれかの間の範囲内であり得ることがさらに理解されよう。
【0047】
さらに他の実施形態によれば、ポリマー系粒子の少なくとも過半数は、特定の平均長を有すると記載することができる。例えば、ポリマー系粒子の大部分の平均長は、約225ミクロン以下、例えば約200ミクロン以下、約175ミクロン以下、約150ミクロン以下、約125ミクロン以下、約100ミクロン以下、約90ミクロン以下、約80ミクロン以下、または約70ミクロン以下でさえもあり得る。なおさらに他の実施形態によれば、ポリマー系粒子の大部分の平均長は、少なくとも約15ミクロン、例えば少なくとも約20ミクロン、少なくとも約5ミクロン、少なくとも約30ミクロン、少なくとも約40ミクロンまたは少なくとも約50ミクロンでさえもあり得る。ポリマー系粒子の大部分の最大長は、上記の最小値と最大値のいずれかの間の任意の値であり得ることが理解されよう。ポリマー系粒子の大部分の平均長は、上記の最小値と最大値のいずれかの間の範囲内であり得ることがさらに理解されよう。
【0048】
特定の平均長を有するポリマー系粒子の少なくとも過半数とは、ポリマー系粒子の少なくとも約50%が、本明細書に記載の特定の平均長を有することを示していると見なし得ることも理解されよう。なおさらに他の実施形態によれば、より大きなパーセンテージのポリマー系粒子は、本明細書に記載される特定の平均長を有し得ることが理解されよう。例えば、本明細書に記載の特定の平均長を有するポリマー系粒子のパーセンテージは、少なくとも約55%、例えば少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%または少なくとも約95%でさえもあり得る。本明細書に記載の特定の平均長を有するポリマー系粒子のパーセンテージは、上記値のいずれかの間の任意の値であり得ることが理解されよう。本明細書に記載の特定の平均長を有するポリマー系粒子のパーセンテージは、上記値のいずれかの間の範囲内であり得ることがさらに理解されよう。
【0049】
さらに他の実施形態によれば、ポリマー系粒子の少なくとも過半数は、特定の最大幅を有すると記載することができる。例えば、ポリマー系粒子の大部分の最大幅は、約100ミクロン以下、例えば約90ミクロン以下、約80ミクロン以下、約70ミクロン以下、約60ミクロン以下、約50ミクロン以下、約40ミクロン以下または約30ミクロン以下でさえもあり得る。なおさらに他の実施形態によれば、ポリマー系粒子の大部分の最大幅は、少なくとも約1ミクロン、例えば少なくとも約5ミクロン、少なくとも約10ミクロンまたは少なくとも約15ミクロン以下でさえもあり得る。ポリマー系粒子の大部分の最大幅は、上記の最小値と最大値のいずれかの間の任意の値であり得ることが理解されよう。ポリマー系粒子の大部分の最大幅は、上記の最小値と最大値のいずれかの間の範囲内であり得ることがさらに理解されよう。
【0050】
特定の最大長を有するポリマー系粒子の少なくとも過半数は、ポリマー系粒子の少なくとも約50%が、本明細書に記載の特定の最大長を有することを示していると見なし得ることも理解されよう。なおさらに他の実施形態によれば、より大きなパーセンテージのポリマー系粒子は、本明細書に記載される特定の最大幅を有し得ることが理解されよう。例えば、本明細書に記載の特定の最大幅を有するポリマー系粒子のパーセンテージは、少なくとも約55%、例えば少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%または少なくとも約95%でさえもあり得る。本明細書に記載の特定の最大幅を有するポリマー系粒子のパーセンテージは、上記値のいずれかの間の任意の値であり得ることが理解されよう。本明細書に記載の特定の最大幅を有するポリマー系粒子のパーセンテージは、上記値のいずれかの間の範囲内であり得ることがさらに理解されよう。
【0051】
さらに他の実施形態によれば、ポリマー系粒子の少なくとも過半数は、特定の長さ対幅の比L/Wを有すると記載することができ、Lはポリマー系粒子の最大長であり、Wはポリマー系粒子の最大幅である。例えば、ポリマー系粒子の大部分の長さ対幅の比L/Wは、少なくとも約0.5、例えば少なくとも約0.8、少なくとも約1.0、少なくとも約1.3または少なくとも約1.5でさえもあり得る。なおさらに他の実施形態によれば、ポリマー系粒子の大部分の長さ対幅の比L/Wは、約3以下、例えば約2.8以下、約2.5以下、約2.3以下または約2.0以下でさえもあり得る。ポリマー系粒子の大部分の長さ対幅の比L/Wは、上記の最小値と最大値のいずれかの間の任意の値であり得ることが理解されよう。ポリマー系粒子の大部分の長さ対幅の比L/Wは、上記の最小値と最大値のいずれかの間の範囲内であり得ることがさらに理解されよう。
【0052】
特定の長さ対幅の比L/Wを有するポリマー系粒子の少なくとも大部分とは、ポリマー系粒子の少なくとも約50%が、本明細書に記載の特定の長さ対幅の比L/Wを有することを示していると見なし得ることも理解されよう。なおさらに他の実施形態によれば、より大きなパーセンテージのポリマー系粒子は、本明細書に記載される特定の長さ対幅の比L/Wを有し得ることが理解されよう。例えば、本明細書に記載の特定の長さ対幅の比L/Wを有するポリマー系粒子のパーセンテージは、少なくとも約55%、例えば少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%または少なくとも約95%でさえもあり得る。本明細書に記載の特定の長さ対幅の比L/Wを有するポリマー系粒子のパーセンテージは、上記値のいずれかの間の任意の値であり得ることが理解されよう。本明細書に記載の特定の長さ対幅の比L/Wを有するポリマー系粒子のパーセンテージは、上記値のいずれかの間の範囲内であり得ることがさらに理解されよう。
【0053】
本明細書に記載のある特定の実施形態によれば、複数のポリマー系粒子は、特定の粒子長分布スパンPLDSを有するものとして記載することができる。図3に示すように、複数のポリマー系粒子の粒子長分布スパンPLDSは、(L80-L20)/L50に等しく、ここで、L80は複数のポリマー系粒子のd80粒子長分布測定値に等しく、L20は複数のポリマー系粒子のd20粒子長分布測定値に等しく、そしてL50は複数のポリマー系粒子のd50粒子長分布測定値に等しい。複数のポリマー系粒子は、約1.2以下、例えば約1.1以下、約1.0以下、約0.90以下、約0.80以下、約0.70以下、約0.60以下、約0.50以下、約0.40以下、約0.30以下、約0.20以下、約0.10以下または約0.05以下でさえもあるPLDSを有することができる。別の特定の実施形態によれば、複数のポリマー系粒子は、少なくとも約0.01、例えば少なくとも約0.05、少なくとも約0.10、少なくとも約0.20、少なくとも約0.30、少なくとも約0.40、少なくとも約0.50、少なくとも約0.60または少なくとも約0.70でさえもあるPLDSを有することができる。複数のポリマー系粒子は、上記の最小値と最大値のいずれかの間の任意の値のPLDSを有し得ることが理解されよう。複数のポリマー系粒子は、上記の最小値と最大値のいずれかの間の範囲内にある任意の値のPLDSを有し得ることがさらに理解されよう。
【0054】
さらに別の実施形態によれば、複数のポリマー系粒子は、単峰性粒子長分布を有するものとして記載することができる。
【0055】
なおさらに他の実施形態によれば、複数のポリマー系粒子は、特定のd50粒子長分布測定値L50を有することができる。例えば、複数のポリマー系粒子のL50は、少なくとも約15ミクロン、例えば少なくとも約20ミクロン、少なくとも約25ミクロン、少なくとも約30ミクロン、少なくとも約35ミクロン、少なくとも約40ミクロン、少なくとも約45ミクロンまたは少なくとも約50ミクロンでさえもあり得る。さらに他の実施形態によると、複数のポリマー系粒子のL50は、約110ミクロン以下、例えば約105ミクロン以下、約100ミクロン以下、約95ミクロン以下、約90ミクロン以下、約85ミクロン以下、約80ミクロン以下、約75ミクロン以下または約70ミクロン以下でさえもあり得る。複数のポリマー系粒子は、上記の最小値と最大値のいずれかの間の任意の値のL50を有し得ることが理解されよう。複数のポリマー系粒子は、上記の最小値と最大値のいずれかの間の範囲内にある任意の値のL50を有し得ることがさらに理解されよう。
【0056】
なおさらに他の実施形態によれば、複数のポリマー系粒子は、特定のd20粒子長分布測定値L20を有することができる。例えば、複数のポリマー系粒子のL20は、少なくとも約5ミクロン、例えば少なくとも約10ミクロン、少なくとも約15ミクロン、少なくとも約20ミクロン、少なくとも約25ミクロン、少なくとも約30ミクロン、少なくとも約35ミクロンまたは少なくとも約40ミクロンでさえもあり得る。さらに他の実施形態によると、複数のポリマー系粒子のL20は、約80ミクロン以下、例えば約75ミクロン以下、約70ミクロン以下、約65ミクロン以下、約60ミクロン以下、約55ミクロン以下または約50ミクロン以下でさえもあり得る。複数のポリマー系粒子は、上記の最小値と最大値のいずれかの間の任意の値のL20を有し得ることが理解されよう。複数のポリマー系粒子は、上記の最小値と最大値のいずれかの間の範囲内にある任意の値のL20を有し得ることがさらに理解されよう。
【0057】
なおさらに他の実施形態によれば、複数のポリマー系粒子は、特定のd80粒子長分布測定値L80を有することができる。例えば、複数のポリマー系粒子のL80は、少なくとも約40ミクロン、例えば少なくとも約45ミクロン、少なくとも約50ミクロン、少なくとも約55ミクロン、少なくとも約60ミクロン、少なくとも約65ミクロンまたは少なくとも約70ミクロンでさえもあり得る。さらに他の実施形態によると、複数のポリマー系粒子のL80は、約130ミクロン以下、例えば約125ミクロン以下、約120ミクロン以下、約115ミクロン以下、約110ミクロン以下、約105ミクロン以下または約100ミクロン以下でさえもあり得る。複数のポリマー系粒子は、上記の最小値と最大値のいずれかの間の任意の値のL80を有し得ることが理解されよう。複数のポリマー系粒子は、上記の最小値と最大値のいずれかの間の範囲内にある任意の値のL80を有し得ることがさらに理解されよう。
【0058】
特定の実施形態によれば、複数のポリマー系粒子は、単一の化学成分から形成され得る。なおさらに他の実施形態によれば、複数のポリマー系粒子は、複数の化学成分から形成され得る。さらに他の実施形態によれば、大部分のポリマー系粒子は、単一の化学成分から形成され得る。さらに他の実施形態によれば、過半数のポリマー系粒子は、複数の化学成分から形成され得る。なおさらに他の実施形態によれば、過半数のポリマー系粒子は、均一な組成を有することができる。
【0059】
本明細書に記載の特定の化学組成を有するポリマー系粒子の少なくとも過半数とは、ポリマー系粒子の少なくとも約50%が、本明細書に記載の特定の化学組成を有することを示していると見なし得ることも理解されよう。なおさらに他の実施形態によれば、より大きなパーセンテージのポリマー系粒子は、本明細書に記載される特定の化学組成を有し得ることが理解されよう。例えば、本明細書に記載の特定の化学組成を有するポリマー系粒子のパーセンテージは、少なくとも約55%、例えば少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%または少なくとも約95%でさえもあり得る。本明細書に記載の特定の化学組成を有するポリマー系粒子のパーセンテージは、上記値のいずれかの間の任意の値であり得ることが理解されよう。本明細書に記載の特定の化学組成を有するポリマー系粒子のパーセンテージは、上記値のいずれかの間の範囲内であり得ることがさらに理解されよう。
【0060】
さらに他の実施形態によれば、複数のポリマー系粒子は、半結晶性ベースポリマー、例えばポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリオキシメチレンアセタール、ポリテトラフルオロエチレン、ポリフェニレンスルフィド、ポリブチレンテレフタレートまたはそれらの組み合わせから形成され得る。なおさらに他の実施形態によれば、複数のポリマー系粒子は、脂肪族ナイロンポリアミド、ナイロン6、ナイロン6-6、ナイロン6-10、ナイロン6-12、ナイロン10、ナイロン10-10、ナイロン11、ナイロン12またはそれらの組み合わせから形成され得る。さらに別の実施形態によれば、複数のポリマー系粒子は、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレンまたはそれらの組み合わせから形成され得る。
【0061】
さらに他の実施形態によれば、複数のポリマー系粒子は、半結晶性ベースポリマー、例えばポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリオキシメチレンアセタール、ポリテトラフルオロエチレン、ポリフェニレンスルフィド、ポリブチレンテレフタレートまたはそれらの組み合わせを含むことができる。なおさらに他の実施形態によれば、複数のポリマー系粒子は、脂肪族ナイロンポリアミド、ナイロン6、ナイロン6-6、ナイロン6-10、ナイロン6-12、ナイロン10、ナイロン10-10、ナイロン11、ナイロン12またはそれらの組み合わせを含むことができる。さらに別の実施形態によれば、複数のポリマー系粒子は、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレンまたはそれらの組み合わせを含むことができる。
【0062】
さらに他の実施形態によれば、複数のポリマー系粒子は、半結晶性ベースポリマー、例えばポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリオキシメチレンアセタール、ポリテトラフルオロエチレン、ポリフェニレンスルフィド、ポリブチレンテレフタレートまたはそれらの組み合わせからなり得る。なおさらに他の実施形態によれば、複数のポリマー系粒子は、脂肪族ナイロンポリアミド、ナイロン6、ナイロン6-6、ナイロン6-10、ナイロン6-12、ナイロン10、ナイロン10-10、ナイロン11、ナイロン12またはそれらの組み合わせからなり得る。さらに別の実施形態によれば、複数のポリマー系粒子は、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレンまたはそれらの組み合わせをからなり得る。
【0063】
さらに他の実施形態によれば、複数のポリマー系粒子は、非晶質材料系ポリマー、例えばポリ(メチルメタクリレート)、ポリスチレン、アクリロニトリルブタジエンスチレン、ポリ乳酸、ポリベンズイミダゾール、ポリカーボネート、ポリスルホン、非晶質ポリアミドから形成され得る。
【0064】
さらに他の実施形態によれば、複数のポリマー系粒子は、非晶質材料系ポリマー、例えばポリ(メチルメタクリレート)、ポリスチレン、アクリロニトリルブタジエンスチレン、ポリ乳酸、ポリベンズイミダゾール、ポリカーボネート、ポリスルホン、非晶質ポリアミドを含むことができる。
【0065】
さらに他の実施形態によれば、複数のポリマー系粒子は、非晶質材料系ポリマー、例えばポリ(メチルメタクリレート)、ポリスチレン、アクリロニトリルブタジエンスチレン、ポリ乳酸、ポリベンズイミダゾール、ポリカーボネート、ポリスルホン、非晶質ポリアミドからなり得る。
【0066】
さらに他の実施形態によれば、複数のポリマー系粒子の各ポリマー系粒子は、半結晶性ベースポリマー、例えばポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリオキシメチレンアセタール、ポリテトラフルオロエチレン、ポリフェニレンスルフィド、ポリブチレンテレフタレートまたはそれらの組み合わせから形成され得る。なおさらに他の実施形態によれば、複数のポリマー系粒子は、脂肪族ナイロンポリアミド、ナイロン6、ナイロン6-6、ナイロン6-10、ナイロン6-12、ナイロン10、ナイロン10-10、ナイロン11、ナイロン12またはそれらの組み合わせから形成され得る。さらに別の実施形態によれば、複数のポリマー系粒子の各ポリマー系粒子は、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレンまたはそれらの組み合わせから形成され得る。
【0067】
さらに他の実施形態によれば、複数のポリマー系粒子の各ポリマー系粒子は、半結晶性ベースポリマー、例えばポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリオキシメチレンアセタール、ポリテトラフルオロエチレン、ポリフェニレンスルフィド、ポリブチレンテレフタレートまたはそれらの組み合わせを含むことができる。なおさらに他の実施形態によれば、複数のポリマー系粒子の各ポリマー系粒子は、脂肪族ナイロンポリアミド、ナイロン6、ナイロン6-6、ナイロン6-10、ナイロン6-12、ナイロン10、ナイロン10-10、ナイロン11、ナイロン12またはそれらの組み合わせを含むことができる。さらに別の実施形態によれば、複数のポリマー系粒子の各ポリマー系粒子は、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレンまたはそれらの組み合わせを含むことができる。
【0068】
さらに他の実施形態によれば、複数のポリマー系粒子の各ポリマー系粒子は、半結晶性ベースポリマー、例えばポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリオキシメチレンアセタール、ポリテトラフルオロエチレン、ポリフェニレンスルフィド、ポリブチレンテレフタレートまたはそれらの組み合わせからなり得る。なおさらに他の実施形態によれば、複数のポリマー系粒子の各ポリマー系粒子は、脂肪族ナイロンポリアミド、ナイロン6、ナイロン6-6、ナイロン6-10、ナイロン6-12、ナイロン10、ナイロン10-10、ナイロン11、ナイロン12またはそれらの組み合わせからなり得る。さらに別の実施形態によれば、複数のポリマー系粒子の各ポリマー系粒子は、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレンまたはそれらの組み合わせからなり得る。
【0069】
さらに他の実施形態によれば、複数のポリマー系粒子の各ポリマー系粒子は、非晶質材料系ポリマー、例えばポリ(メチルメタクリレート)、ポリスチレン、アクリロニトリルブタジエンスチレン、ポリ乳酸、ポリベンズイミダゾール、ポリカーボネート、ポリスルホン、非晶質ポリアミドから形成され得る。
【0070】
さらに他の実施形態によれば、複数のポリマー系粒子の各ポリマー系粒子は、非晶質材料系ポリマー、例えばポリ(メチルメタクリレート)、ポリスチレン、アクリロニトリルブタジエンスチレン、ポリ乳酸、ポリベンズイミダゾール、ポリカーボネート、ポリスルホン、非晶質ポリアミドを含むことができる。
【0071】
さらに他の実施形態によれば、複数のポリマー系粒子の各ポリマー系粒子は、非晶質材料系ポリマー、例えばポリ(メチルメタクリレート)、ポリスチレン、アクリロニトリルブタジエンスチレン、ポリ乳酸、ポリベンズイミダゾール、ポリカーボネート、ポリスルホン、非晶質ポリアミドからなり得る。
【0072】
消耗性粉末混合物を形成する方法を再び参照すると、その方法は、複数のポリマー系粒子を湿式加工することをさらに含むことができる。
【0073】
特定の実施形態によれば、複数のポリマー系粒子を湿式加工することは、複数のポリマー系粒子を篩分けすることを含むことができる。複数のポリマー系粒子を篩分けすることは、任意の望ましい篩分け方法を用いて達成することができる。
【0074】
さらに他の実施形態によれば、湿式加工は、ポリマー系繊維、ポリマー系ヤーン、ポリマー系トウまたは集合ポリマー系トウに添加された任意の加工助剤を除去することをさらに含むことができる。ある特定の実施形態によれば、その加工助剤を除去することは、複数のポリマー系粒子を洗浄することを含むことができる。
【0075】
なおさらに他の実施形態によれば、湿式加工は、複数のポリマー系粒子に追加の添加剤を導入して、粉末の加工特性、熱、UVまたは他のタイプのポリマー分解を遅延させ、粉末の光学特性を変化させ、耐火性の向上を導入し、または粉末の電気的特性または他の測定可能な特性を変化させることをさらに含むことができる。
【0076】
なおさらに他の実施形態によれば、湿式加工は、複数のポリマー系粒子に追加の充填剤を導入して、粉末の処理特性、熱、UVまたは他のタイプのポリマー分解を遅延させ、粉末の光学特性を変化させ、耐火性の向上を導入し、または粉末の電気的特性または他の測定可能な特性を変化させることをさらに含むことができる。
【0077】
さらに他の実施形態によれば、湿式加工は、特定の予備収縮処理を行うことをさらに含むことができる。例えば、特定の予備収縮処理を施すことは、フェノール予備収縮複数のポリマー系粒子を含むことができる。なおさらに他の実施形態によれば、特定の予備収縮処理を施すことは、アルコール予備収縮処理を施すことを含むことができる。なおさらに他の実施形態によれば、特定の予備収縮処理を施すことは、複数のポリマー系粒子を予備収縮させるための別の処理を施すことを含むことができる。
【0078】
なおさらに他の実施形態によれば、特定の予備収縮処理を施すことは、複数のポリマー系粒子の湿式浴を加熱することを含むことができる。なおさらに他の実施形態によれば、特定の予備収縮処理を施すことは、複数のポリマー系粒子の湿式浴を沸騰させることを含むことができる。なおさらに他の実施形態によれば、特定の予備収縮処理を施すことは、水、オイル、石鹸、酸もしくは塩基、香料または潤滑剤を含むことができる湿式浴を使用することを含むことができる。
【0079】
多くの異なる態様及び実施形態が可能である。それらの態様のいくつかを以下で説明する。本明細書を読んだ後、当業者は、それらの態様及び実施形態が単なる例示であり、本発明の範囲を限定しないことを理解するであろう。実施形態は、以下に列挙される項目のうちの任意の1つ以上に従うことができる。
【0080】
実施形態1.単体構造を有する複数のポリマー系粒子を含む消耗性ポリマー系粉末混合物であって、その複数のポリマー系粒子の少なくとも約80%が略円筒形状を有する、消耗性ポリマー系粉末混合物。
【0081】
実施形態2.複数のポリマー系粒子を含む消耗性ポリマー系粉末混合物であって、その複数のポリマー系粒子の少なくとも約80%が略円筒形状を有し、その複数のポリマー系粒子が約1.2以下の粒子長分布スパン(PLDS)を有し、そのPLDSが(L80-L20)/L50に等しい、消耗性ポリマー系粉末混合物。
【0082】
実施形態3.複数のポリマー系粒子の少なくとも過半数が略円筒形状の長手方向軸に直交する略平面を含む、実施形態1~2のいずれか1つに記載の消耗性ポリマー系粉末混合物。
【0083】
実施形態4.複数のポリマー系粒子の少なくとも過半数が略円筒形状の長手方向軸に直交する少なくとも1つの内部横断面を含む、実施形態1~3のいずれか1つに記載の消耗性ポリマー系粉末混合物。
【0084】
実施形態5.少なくとも1つの横断面が約100ミクロン以下、例えば約90ミクロン以下、約80ミクロン以下、約70ミクロン以下、約60ミクロン以下、約50ミクロン以下、約40ミクロン以下または約30ミクロン以下の最大幅を有する、実施形態1~4のいずれか1つに記載の消耗性ポリマー系粉末混合物。
【0085】
実施形態6.少なくとも1つの横断面が少なくとも約1ミクロン、少なくとも約5ミクロン、少なくとも約10ミクロンまたは少なくとも約15ミクロンの最大幅を有する、実施形態1~5のいずれか1つに記載の消耗性ポリマー系粉末混合物。
【0086】
実施形態7.複数のポリマー系粒子の少なくとも約85%、少なくとも約90%または少なくとも約95%が略円筒形状を有する、実施形態1~6のいずれか1つに記載の消耗性ポリマー系粉末混合物。
【0087】
実施形態8.複数のポリマー系粒子の少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%または少なくとも約95%がポリマー系粒子の基部上に切断アーチファクトを含む、実施形態1~7のいずれか1つに記載の消耗性ポリマー系粉末混合物。
【0088】
実施形態9.複数のポリマー系粒子の少なくとも過半数が均一な組成を有する、実施形態1~8のいずれか1つに記載の消耗性ポリマー系粉末混合物。
【0089】
実施形態10.複数のポリマー系粒子の少なくとも過半数が少なくとも約0.5、少なくとも約0.8、少なくとも約1.0、少なくとも約1.3または少なくとも約1.5の長さ対幅の比L/Wを含む、実施形態1~9のいずれか1つに記載の消耗性ポリマー系粉末混合物。
【0090】
実施形態11.複数のポリマー系粒子の少なくとも過半数が約3以下、約2.8以下、約2.5以下、約2.3以下または約2.0以下の長さ対幅の比L/Wを含む、実施形態1~10のいずれか1つに記載の消耗性ポリマー系粉末混合物。
【0091】
実施形態12.複数のポリマー系粒子の少なくとも過半数が約250ミクロン以下、例えば約240ミクロン以下、約230ミクロン以下、約220ミクロン以下、約210ミクロン以下、約200ミクロン以下、約190ミクロン以下、約180ミクロン以下、約170ミクロン以下、約160ミクロン以下または約150ミクロン以下の長さを有する、実施形態1~11のいずれか1つに記載の消耗性ポリマー系粉末混合物。
【0092】
実施形態13.複数のポリマー系粒子の大部分が少なくとも約30ミクロン、少なくとも約40ミクロンまたは少なくとも約50ミクロンの平均長を有する、実施形態1~12のいずれか1つに記載の消耗性ポリマー系粉末混合物。
【0093】
実施形態14.複数のポリマー系粒子が約225ミクロン以下、約200ミクロン以下、約175ミクロン以下、約150ミクロン以下、約125ミクロン以下、約100ミクロン以下、約90ミクロン以下、約80ミクロン以下または約70ミクロン以下の平均長を有する、実施形態1~13のいずれか1つに記載の消耗性ポリマー系粉末混合物。
【0094】
実施形態15.複数のポリマー系粒子の少なくとも過半数が少なくとも約30ミクロン、少なくとも約40ミクロンまたは少なくとも約50ミクロンの平均長を有する、実施形態1~14のいずれか1つに記載の消耗性ポリマー系粉末混合物。
【0095】
実施形態16.複数のポリマー系粒子が半結晶性ベースポリマー、ポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリオキシメチレンアセタール、ポリテトラフルオロエチレン、ポリフェニレンスルフィド、ポリブチレンテレフタレート、それらのブロックコポリマーまたはそれらの組み合わせを含む、実施形態1~15のいずれか1つに記載の消耗性ポリマー系粉末混合物。
【0096】
実施形態17.複数のポリマー系粒子が脂肪族ナイロンポリアミド、ナイロン6、ナイロン6-6、ナイロン6-10、ナイロン6-12、ナイロン10、ナイロン10-10、ナイロン11、ナイロン12、それらのブロックコポリマーまたはそれらの組み合わせを含む、実施形態1~16のいずれか1つに記載の消耗性ポリマー系粉末混合物。
【0097】
実施形態18.複数のポリマー系粒子が低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、それらのブロックコポリマーまたはそれらの組み合わせを含む、実施形態1~17のいずれか1つに記載の消耗性ポリマー系粉末混合物。
【0098】
実施形態19.複数のポリマー系粒子がアイソタクチックポリプロピレン、シンジオタクチックポリプロピレン、それらの分岐及び線状変形物、それらのブロックコポリマーまたはそれらの組み合わせを含む、実施形態1~18のいずれか1つに記載の消耗性ポリマー系粉末混合物。
【0099】
実施形態20.複数のポリマー系粒子が非晶質材料、例えばポリ(メチルメタクリレート)、ポリスチレン、アクリロニトリルブタジエンスチレン、ポリ乳酸、ポリベンズイミダゾール、ポリカーボネート、ポリスルホン、非晶質ポリアミド、それらのブロックコポリマーまたはそれらの組み合わせを含む、実施形態1~19のいずれか1つに記載の消耗性ポリマー系粉末混合物。
【0100】
実施形態21.複数のポリマー系粒子が単峰性の長さ分布を含む、実施形態1~20のいずれか1つに記載の消耗性ポリマー系粉末混合物。
【0101】
実施形態22.複数のポリマー系粒子が約1.15以下の粒子長分布スパン(PLDS)を含み、PLDSは(L80-L20)/L50に等しく、約1.1以下、約1.05以下であり、約1.0以下、約0.95以下、約0.90以下、約0.85以下、約0.80以下、約0.75以下、約0.70以下、約0.65以下、約0.60以下、約0.55以下、約0.50以下、約0.45以下、約0.40以下、約0.35以下、約0.30以下、約0.25以下、約0.20以下、約0.15以下、約0.10以下または約0.05以下の粒子長分布スパン(PLDS)を含む、実施形態1~21のいずれか1つに記載の消耗性ポリマー系粉末混合物。
【0102】
実施形態23.複数のポリマー系粒子が、約15ミクロン~約110ミクロンの範囲でL50を有するポリマー系粒子を少なくとも約50%含む、実施形態1~22のいずれか1つに記載の消耗性ポリマー系粉末混合物。
【0103】
実施形態24.複数のポリマー系粒子が少なくとも約15ミクロンのL50を含む、実施形態1~23のいずれか1つに記載の消耗性ポリマー系粉末混合物。
【0104】
実施形態25.複数のポリマー系粒子が約110ミクロン以下のL50を含む、実施形態1~24のいずれか1つに記載の消耗性ポリマー系粉末混合物。
【0105】
実施形態26.複数のポリマー系粒子が少なくとも約5ミクロンのL20を含む、実施形態1~25のいずれか1つに記載の消耗性ポリマー系粉末混合物。
【0106】
実施形態27.複数のポリマー系粒子が約80ミクロン以下のL20を含む、実施形態1~26のいずれか1つに記載の消耗性ポリマー系粉末混合物。
【0107】
実施形態28.複数のポリマー系粒子が少なくとも約40ミクロンのL80を含む、実施形態1~27のいずれか1つに記載の消耗性ポリマー系粉末混合物。
【0108】
実施形態29.複数のポリマー系粒子が約130ミクロン以下のL80を含む、実施形態1~28のいずれか1つに記載の消耗性ポリマー系粉末混合物。
【0109】
実施形態30.消耗性ポリマー系粉末混合物ポリマー系を形成する方法であって、複数のポリマー系繊維を含む複数のポリマー系トウを提供することと、その複数のポリマー系トウを集合ポリマー系トウへと集合させることと、その集合ポリマー系トウから複数のポリマー系粒子を連続的に形成することと、複数のポリマー系粒子を湿式加工することと、を含み、その複数のポリマー系粒子の平均長が約250ミクロン未満である、方法。
【0110】
実施形態31.消耗性ポリマー系粉末混合物を形成する方法であって、複数のポリマー系繊維を含む複数のポリマー系トウを提供することと、その複数のポリマー系トウを集合ポリマー系トウへと集合させることと、その集合ポリマー系トウから複数のポリマー系粒子を連続的に形成することと、複数のポリマー系粒子を湿式加工することと、を含み、その複数のポリマー系粒子の少なくとも過半数のポリマー系粒子が単体構造を有し、その複数のポリマー系粒子の少なくとも約80%が略円筒形状を有する、方法。
【0111】
実施形態32.消耗性ポリマー系粉末混合物を形成する方法であって、複数のポリマー系繊維を含む複数のポリマー系トウを提供することと、その複数のポリマー系トウを集合ポリマー系トウへと集合させることと、その集合ポリマー系トウから複数のポリマー系粒子を連続的に形成することと、を含み、その複数のポリマー系粒子の少なくとも約80%が略円筒形状を有し、その複数のポリマー系粒子が約1.2以下の粒子長分布スパン(PLDS)を有し、そのPLDSが(L80-L20)/L50に等しい、方法。
【0112】
実施形態33.消耗性ポリマー系粉末混合物を形成する方法であって、複数のポリマー系繊維を含む複数のポリマー系トウを提供することと、その複数のポリマー系トウを集合ポリマー系トウへと集合させることと、その集合ポリマー系トウから複数のポリマー系粒子を連続的に形成することと、複数のポリマー系粒子を湿式加工することと、を含み、その複数のポリマー系粒子の少なくとも約80%が略円筒形状を有する、方法。
【0113】
実施形態34.複数のポリマー系粒子を連続的に形成することが、集合ポリマー系トウを切断して複数のポリマー系粒子を形成することを含む、実施形態1~33のいずれか1つに記載の方法。
【0114】
実施形態35.集合ポリマー系トウを連続的に切断することが、各切断において少なくとも約25,000個の別個の粒子を形成する、実施形態1~34のいずれか1つに記載の方法。
【0115】
実施形態36.集合ポリマー系トウを連続的に切断することが、少なくとも約100切断/分の周期数で起こる、実施形態1~35のいずれか1つに記載の方法。
【0116】
実施形態37.複数のトウは、少なくとも2つのトウ、少なくとも5つのトウ、少なくとも10のトウ、少なくとも15のトウ、または少なくとも20のトウをも含む、実施形態1~36のいずれか1つに記載の方法。
【0117】
実施形態38.複数のポリマー系粒子を連続的に形成する前及び/または間に、集合ポリマー系トウを圧縮することをさらに含む、実施形態1~37のいずれか1つに記載の方法。
【0118】
実施形態39.複数のポリマー系粒子の少なくとも過半数が略円筒形状の長手方向軸に直交する略平面を含む、実施形態1~38のいずれか1つに記載の方法。
【0119】
実施形態40.複数のポリマー系粒子の少なくとも過半数が略円筒形状の長手方向軸に直交する少なくとも1つの内部横断面を含む、実施形態1~39のいずれか1つに記載の方法。
【0120】
実施形態41.少なくとも1つの横断面が約100ミクロン以下、例えば約90ミクロン以下、約80ミクロン以下、約70ミクロン以下、約60ミクロン以下、約50ミクロン以下、約40ミクロン以下、または約30ミクロン以下の最大幅を有する、実施形態1~40のいずれか1つに記載の方法。
【0121】
実施形態42.少なくとも1つの横断面が少なくとも約1ミクロン、少なくとも約5ミクロン、少なくとも約10ミクロンまたは約15ミクロンの最大幅を有する、実施形態1~41のいずれか1つに記載の方法。
【0122】
実施形態43.複数のポリマー系粒子の少なくとも約85%、少なくとも約90%または少なくとも約95%が略円筒形状を有する、実施形態1~42のいずれか1つに記載の方法。
【0123】
実施形態44.複数のポリマー系粒子の少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%または少なくとも約95%がポリマー系粒子の基部上に切断アーチファクトを含む、実施形態1~43のいずれか1つに記載の方法。
【0124】
実施形態45.複数のポリマー系粒子の少なくとも過半数が均一な組成を有する、実施形態1~44のいずれか1つに記載の方法。
【0125】
実施形態46.複数のポリマー系粒子の少なくとも過半数が少なくとも約0.5、少なくとも約0.8、少なくとも約1.0、少なくとも約1.3または少なくとも約1.5の長さ対幅の比L/Wを含む、実施形態1~45のいずれか1つに記載の方法。
【0126】
実施形態47.複数のポリマー系粒子の少なくとも過半数が約3以下、約2.8以下、約2.5以下、約2.3以下または約2.0以下の長さ対幅の比L/Wを含む、実施形態1~46のいずれか1つに記載の方法。
【0127】
実施形態48.複数のポリマー系粒子の少なくとも過半数が約250ミクロン以下、例えば約240ミクロン以下、約230ミクロン以下、約220ミクロン以下、約210ミクロン以下、約200ミクロン以下、約190ミクロン以下、約180ミクロン以下、約170ミクロン以下、約160ミクロン以下または約150ミクロン以下の長さを有する、実施形態1~47のいずれか1つに記載の方法。
【0128】
実施形態49.複数のポリマー系粒子の少なくとも過半数が少なくとも約15ミクロン、少なくとも約20ミクロン、少なくとも約25ミクロン、少なくとも約30ミクロン、少なくとも約40ミクロンまたは少なくとも約50ミクロンの平均長を有する、実施形態1~48のいずれか1つに記載の方法。
【0129】
実施形態50.複数のポリマー系粒子が約225ミクロン以下、約200ミクロン以下、約175ミクロン以下、約150ミクロン以下、約125ミクロン以下、約100ミクロン以下、約90ミクロン以下、約80ミクロン以下または約70ミクロン以下の平均長を有する、実施形態1~49のいずれか1つに記載の方法。
【0130】
実施形態51.複数のポリマー系粒子の少なくとも過半数が少なくとも約15ミクロン、少なくとも約20ミクロン、少なくとも約25ミクロン、少なくとも約30ミクロン、少なくとも約40ミクロンまたは少なくとも約50ミクロンの平均長を有する、実施形態1~50のいずれか1つに記載の方法。
【0131】
実施形態52.複数のポリマー系粒子が半結晶性ベースポリマー、ポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリオキシメチレンアセタール、ポリテトラフルオロエチレン、ポリフェニレンスルフィド、ポリブチレンテレフタレート、それらのブロックコポリマーまたはそれらの組み合わせを含む、実施形態1~51のいずれか1つに記載の方法。
【0132】
実施形態53.複数のポリマー系粒子が脂肪族ナイロンポリアミド、ナイロン6、ナイロン6-6、ナイロン6-10、ナイロン6-12、ナイロン10、ナイロン10-10、ナイロン11、ナイロン12、それらのブロックコポリマーまたはそれらの組み合わせを含む、実施形態1~52のいずれか1つに記載の方法。
【0133】
実施形態54.複数のポリマー系粒子が低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、それらのブロックコポリマーまたはそれらの組み合わせを含む、実施形態1~54のいずれか1つに記載の方法。
【0134】
実施形態55.複数のポリマー系粒子がアイソタクチックポリプロピレン、シンジオタクチックポリプロピレン、それらの分岐及び線状変形物、それらのブロックコポリマーまたはそれらの組み合わせを含む、実施形態1~54のいずれか1つに記載の方法。
【0135】
実施形態56.複数のポリマー系粒子が非晶質材料、例えばポリ(メチルメタクリレート)、ポリスチレン、アクリロニトリルブタジエンスチレン、ポリ乳酸、ポリベンズイミダゾール、ポリカーボネート、ポリスルホン、非晶質ポリアミド、それらのブロックコポリマーまたはそれらの組み合わせを含む、実施形態1~55のいずれか1つに記載の方法。
【0136】
実施形態57.複数のポリマー系粒子が単峰性の長さ分布を含む、実施形態1~56のいずれか1つに記載の方法。
【0137】
実施形態58.複数のポリマー系粒子が約1.15以下の粒子長分布スパン(PLDS)を含み、PLDSは(L80-L20)/L50に等しく、約1.1以下、約1.05以下であり、約1.0以下、約0.95以下、約0.90以下、約0.85以下、約0.80以下、約0.75以下、約0.70以下、約0.65以下、約0.60以下、約0.55以下、約0.50以下、約0.45以下、約0.40以下、約0.35以下、約0.30以下、約0.25以下、約0.20以下、約0.15以下、約0.10以下または約0.05以下の粒子長分布スパン(PLDS)を含む、実施形態1~57のいずれか1つに記載の方法。
【0138】
実施形態59.複数のポリマー系粒子が、約15ミクロン~約110ミクロンの範囲でL50を有するポリマー系粒子を少なくとも約50%含む、実施形態1~58のいずれか1つに記載の方法。
【0139】
実施形態60.複数のポリマー系粒子が少なくとも約15ミクロンのL50を含む、実施形態1~59のいずれか1つに記載の方法。
【0140】
実施形態61.複数のポリマー系粒子が約110ミクロン以下のL50を含む、実施形態1~60のいずれか1つに記載の方法。
【0141】
実施形態62.複数のポリマー系粒子が少なくとも約5ミクロンのL20を含む、実施形態1~61のいずれか1つに記載の方法。
【0142】
実施形態63.複数のポリマー系粒子が約80ミクロン以下のL20を含む、実施形態1~62のいずれか1つに記載の方法。
【0143】
実施形態64.複数のポリマー系粒子が少なくとも約40ミクロンのL80を含む、実施形態1~63のいずれか1つに記載の方法。
【0144】
実施形態65.複数のポリマー系粒子が約130ミクロン以下のL80を含む、実施形態1~64のいずれか1つに記載の方法。
【0145】
実施形態66.方法が複数のポリマー系粒子を篩分けすることをさらに含む、実施形態1~65のいずれか1つに記載の方法。
【0146】
実施形態67.湿式加工が複数のポリマー系粒子を形成する前に添加された任意の加工助剤を除去することをさらに含む、実施形態1~66のいずれか1つに記載の方法。
【0147】
実施形態68.湿式加工が、複数のポリマー系粒子に追加の添加剤を導入して、粉末の加工特性、粉末の機械的特性を向上させ、熱、UV、もしくは他のタイプのポリマー分解を遅延させ、粉末の光学特性を変化させ、耐火性の向上を導入し、または粉末の電気的特性または他の測定可能な特性を変化させることをさらに含む、実施形態1~67のいずれか1つに記載の方法。
【0148】
実施形態69.湿式加工が、複数のポリマー系粒子に追加の充填剤を導入して、粉末の加工特性、粉末の機械的特性を向上させ、熱、UV、もしくは他のタイプのポリマー分解を遅延させ、粉末の光学特性を変化させ、耐火性の向上を導入し、または粉末の電気的特性または他の測定可能な特性を変化させることをさらに含む、実施形態1~68のいずれか1つに記載の方法。
【0149】
実施形態70.湿式加工が複数のポリマー系粒子を洗浄することを含む、実施形態1~69のいずれか1つに記載の方法。
【0150】
実施形態71.湿式加工が複数のポリマー系粒子を予備収縮させるためのフェノール、アルコールまたは他の処理を含む、実施形態1~70のいずれか1つに記載の方法。
【0151】
実施形態72.複数のポリマー系粒子の予備収縮が、複数のポリマー系粒子の湿式浴を加熱することを含む、実施形態1~71のいずれか1つに記載の方法。
【0152】
実施形態73.複数のポリマー系粒子の予備収縮が、複数のポリマー系粒子の湿式浴を沸騰させることを含む、実施形態1~72のいずれか1つに記載の方法。
【0153】
実施形態74.湿式浴が水、オイル、石鹸、酸もしくは塩基、香料または潤滑剤を含む、実施形態1~73のいずれか1つに記載の方法。
【実施例0154】
本明細書に記載される概念を以下の実施例においてさらに説明するが、以下の実施例は特許請求の範囲に記載される本発明の範囲を限定するものではない。
【0155】
実施例1
第1のサンプルの消耗性ポリマー粉末S1を、本明細書に記載の実施形態に従って形成した。以下の表1に要約してあるように、切断長、直径及びアスペクト比(L/W)を含む粉末サイズ特性を測定した。
【0156】
図4は、粒子切断長対確率密度のプロットを図示していて、第1のサンプルの消費性ポリマー粉末S1の切断長確率分布を示している。
【0157】
図5は、粒径対確率密度のプロットを図示していて、第1のサンプルの消費性ポリマー粉末S1の粒径確率分布を示している。
【0158】
図6は、粒子アスペクト比対確率密度のプロットを図示していて、第1のサンプルの消費性ポリマー粉末のアスペクト比確率分布を示している。
【0159】
実施例2
第2のサンプルの消耗性ポリマー粉末S2を、本明細書に記載の実施形態に従って形成し、測定して、粉末の粒子長分布スパン(PLDS)を決定した。サンプルの消費性ポリマー粉末に関するL50は55.9ミクロンと計算された。サンプルの消費性ポリマー粉末に関するL20は45.4ミクロンと計算された。サンプルの消費性ポリマー粉末に関するL80は67.3ミクロンと計算された。第2のサンプルの消耗性ポリマー粉末S2に関するPLDSは0.385(すなわち((67.3-45.4)/55.9))に等しい。
【0160】
一般的な説明または実施例において上で説明したすべての活動が必要というわけではなく、特定の活動の一部が必要とされなくてもよく、説明した活動に加えて1つ以上のさらなる活動を実施してもよい、ことに留意すべきである。なおさらに、活動が列挙される順序は、必ずしもそれらが実施される順序ではない。
【0161】
利益、他の利点、及び問題に対する解決策を、特定の実施形態に関して上記した。しかしながら、利益、利点、問題の解決策、及びなんらかの利益、利点、または解決策を生み出すかまたは顕在化させる可能性がある任意の特徴(複数を含む)を、任意のまたはすべてのクレームの重要な、必要な、もしくは不可欠な特徴と解釈するべきではない。
【0162】
本明細書に記載された実施形態の明細及び図解は、様々な実施形態の構造の一般的な理解を提供することを意図している。明細及び図解は、本明細書に記載された構造または方法を使用する装置及びシステムの要素及び特徴のすべてに関する網羅的かつ包括的な説明としての役割を果たすことを意図していない。個別の実施形態を、単一の実施形態と組み合わせて提供することもでき、逆に、簡潔にするために、単一の実施形態の文脈で説明される様々な特徴を、別々にまたは任意のサブコンビネーションで提供することもできる。さらに、範囲として記載された値の参照は、その範囲内のすべての値を含む。他の多くの実施形態は、本明細書を読了後にのみ当業者は理解できる。本開示の範囲から逸脱することなく、構造的置換、論理的置換、または別の変更を行うことができるように、他の実施形態を使用し、また開示から他の実施形態を誘導することができる。したがって、本開示は限定的ではなく例示的なものとみなされるべきである。
図1
図2a
図2b
図3
図4
図5
図6
【手続補正書】
【提出日】2023-08-23
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
単体構造を有する複数のポリマー系粒子を含む消耗性ポリマー系粉末混合物であって、前記複数のポリマー系粒子の少なくとも80%が円柱形状を有し、前記複数のポリマー系粒子の少なくとも80%が前記ポリマー系粒子の基部上に切断アーチファクトを含み、前記複数のポリマー系粒子の少なくとも過半数が、均一な組成を有し、前記複数のポリマー系粒子の少なくとも95%が前記円柱形状の長手方向軸に直交する少なくとも1つの内部断面を含み、前記少なくとも1つの断面が50ミクロン以下の最大幅を有する、消耗性ポリマー系粉末混合物。
【請求項2】
前記複数のポリマー系粒子の少なくとも過半数が250ミクロン以下の長さを有する、請求項1に記載の消耗性ポリマー系粉末混合物。
【請求項3】
前記複数のポリマー系粒子が225ミクロン以下の平均長を有する、請求項1に記載の消耗性ポリマー系粉末混合物。
【請求項4】
前記複数のポリマー系粒子が半結晶性ベースポリマー、ポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリオキシメチレンアセタール、ポリテトラフルオロエチレン、ポリフェニレンスルフィド、ポリブチレンテレフタレート、それらのブロックコポリマーまたはそれらの組み合わせを含む、請求項1に記載の消耗性ポリマー系粉末混合物。
【請求項5】
前記複数のポリマー系粒子が脂肪族ナイロンポリアミド、ナイロン6、ナイロン6-6、ナイロン6-10、ナイロン6-12、ナイロン10、ナイロン10-10、ナイロン11、ナイロン12、それらのブロックコポリマーまたはそれらの組み合わせを含む、請求項1に記載の消耗性ポリマー系粉末混合物。
【請求項6】
前記複数のポリマー系粒子が低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、それらのブロックコポリマーまたはそれらの組み合わせを含む、請求項1に記載の消耗性ポリマー系粉末混合物。
【請求項7】
前記複数のポリマー系粒子がアイソタクチックポリプロピレン、シンジオタクチックポリプロピレン、それらの分岐及び線状変形物、それらのブロックコポリマーまたはそれらの組み合わせを含む、請求項1に記載の消耗性ポリマー系粉末混合物。
【請求項8】
前記複数のポリマー系粒子の少なくとも過半数が略円筒形状の長手方向軸に直交する少なくとも1つの内部横断面を含む、請求項1に記載の消耗性ポリマー系粉末混合物。
【請求項9】
前記少なくとも1つの断面が少なくとも約1ミクロンの最大幅を有する、請求項8に記載の消耗性ポリマー系粉末混合物。
【請求項10】
前記複数のポリマー系粒子の少なくとも95%が均一な組成を有する、請求項1に記載の消耗性ポリマー系粉末混合物。
【請求項11】
前記複数のポリマー系粒子の少なくとも過半数が少なくとも約0.5の長さ対幅の比L/Wを含む、請求項1に記載の消耗性ポリマー系粉末混合物。
【請求項12】
前記複数のポリマー系粒子の少なくとも過半数が約3以下の長さ対幅の比L/Wを含む、請求項1に記載の消耗性ポリマー系粉末混合物。
【請求項13】
前記複数のポリマー系粒子が約150ミクロン以下の平均長を有する、請求項1に記載の消耗性ポリマー系粉末混合物。
【外国語明細書】