(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023162339
(43)【公開日】2023-11-08
(54)【発明の名称】子供用ストローラーフレーム
(51)【国際特許分類】
B62B 7/06 20060101AFI20231031BHJP
【FI】
B62B7/06
【審査請求】有
【請求項の数】22
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023139031
(22)【出願日】2023-08-29
(62)【分割の表示】P 2022132575の分割
【原出願日】2020-01-08
(31)【優先権主張番号】201910019182.X
(32)【優先日】2019-01-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】517042092
【氏名又は名称】ワンダーランド スイツァーランド アーゲー
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ジョォン,ジィ-レン
(57)【要約】 (修正有)
【課題】使用する際により便利なストローラーフレームを提供すること。
【解決手段】子供用ストローラーフレームは、第1及び第2フレーム部分、枢動部並びに連結部を備える。第1フレーム部分は、結合部を介して互いに枢動可能に接続されたハンドルフレームセグメント及び前脚セグメントを有する。第2フレーム部分は、ハンドルフレームセグメント、前脚セグメント及び結合部のいずれかと枢動可能に接続されている。枢動部は、車輪支持部材と固定式に接続された一端部と、第2フレーム部分と枢動可能に接続された他端部と、を有する。連結部は、第1及び第2端部と、第1及び第2端部間の中間部分と、を有し、連結部の第1端部は、ハンドルフレームセグメント、前脚セグメント及び結合部のいずれかと枢動可能に接続され、連結部の第2端部は、枢動部と枢動可能に接続され、連結部の中間部分が、第2フレームセグメントと枢動可能に接続されている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハンドルフレームセグメント、前脚セグメント及び前記ハンドルフレームセグメントを前記前脚セグメントと枢動可能に接続する結合部を有する第1フレーム部分と、
前記ハンドルフレームセグメント、前記前脚セグメント及び前記結合部のいずれかと枢動可能に接続された第2フレーム部分と、
車輪支持部材と固定式に接続された一端部と前記第2フレーム部分と枢動可能に接続された他端部とを有する枢動部と、
第1及び第2端部と前記第1及び第2端部間の中間部分とを有する連結部と、
を備え、
前記連結部の前記第1端部が、前記ハンドルフレームセグメント、前記前脚セグメント及び前記結合部のいずれかと枢動可能に接続され、前記連結部の第2端部が、前記枢動部と枢動可能に接続され、前記連結部の前記中間部分が、前記第2フレームセグメントと枢動可能に接続され、それにより、前記第1フレーム部分及び前記車輪支持部材が、前記第2のフレーム部分に向かって同時並行的様式で折り畳むために移動可能に連結されていることを特徴とする子供用ストローラーフレーム。
【請求項2】
前記連結部の前記第1端部が、前記前脚セグメントと枢動可能に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の子供用ストローラーフレーム。
【請求項3】
前記第2のフレーム部分が、2つの対向する端部を有し、
前記前脚セグメントが、前記第2のフレーム部分の2つの前記端部のうちの一方において前記第2のフレーム部分と枢動可能に接続されており、
前記枢動部が、前記第2のフレーム部分の2つの前記端部のうちの他方において前記第2のフレーム部分と枢動可能に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の子供用ストローラーフレーム。
【請求項4】
前記第2フレーム部分が、2つの対向する端部を有し、
前記結合部が、2つの対向する前記端部のうちの一方において前記第2フレーム部分と枢動可能に接続され、前記連結部の前記第1端部が、前記前脚セグメントまたは前記ハンドルフレームセグメントと枢動可能に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の子供用ストローラーフレーム。
【請求項5】
車輪支持部材が、後輪支持部材であることを特徴とする請求項1に記載の子供用ストローラーフレーム。
【請求項6】
前記車輪支持部材が、横軸またはホイールマウントを有することを特徴とする請求項1に記載の子供用ストローラーフレーム。
【請求項7】
前記連結部が、第1のバー、第2のバー及び第3のバーを有しており、
前記第1のバーが、前記第2のフレーム部分と枢動可能に接続されており、前記第2のバー及び前記第3のバーと各別に枢動可能に接続された2つの対向する端部を有しており、
前記第2のバーが、前記枢動部と枢動可能に接続されており、
前記第3のバーが、前記第1フレーム部分と枢動可能に接続されていることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の子供用ストローラーフレーム。
【請求項8】
前記第2のバーが、凹面が下向きの湾曲したプロファイルを有することを特徴とする請求項7に記載の子供用ストローラーフレーム。
【請求項9】
前記第1のバーが、L字型を有することを特徴とする請求項7または8に記載の子供用ストローラーフレーム。
【請求項10】
前記第1のバーが、所定角度で互いに交差する第1及び第2のバー部分を有し、
前記第2のフレーム部分が、前記第1のバーのうち前記第1のバー部分が前記第2のバー部分と結合する領域において前記第1のバーと枢動可能に接続されていることを特徴とする請求項7から9のいずれか1項に記載の子供用ストローラーフレーム。
【請求項11】
前記第1及び第2のバー部分を有する前記第1のバーが、単体として一体的に形成されていることを特徴とする請求項10に記載の子供用ストローラーフレーム。
【請求項12】
前記第1のバー部分及び前記第2のバー部分が、前記第2のフレーム部分の2つの対向する側部へ延びることが可能であることを特徴とする請求項10または11に記載の子供用ストローラーフレーム。
【請求項13】
前記連結部の前記中間部分が、前記第2のフレーム部分の2つの対向する端部に対する固定位置において、前記第2のフレーム部分と枢動可能に接続されていることを特徴とする請求項1から12のいずれか1項に記載の子供用ストローラーフレーム。
【請求項14】
第1及び第2のフレーム部分であって、当該第2のフレーム部分が、第1端部及び第2端部を有し、当該第2のフレーム部分の前記第1端部が、当該第1のフレーム部分と枢動可能に接続されている、第1及び第2のフレーム部分と、
車輪支持部材と固定して接続された一端部と前記第2のフレーム部分と枢動可能に接続された他端部とを有する枢動部と、
前記第1のフレーム部分を前記枢動部に移動可能に結合する連結部と、
を備え、
前記連結部が、複数のバーを有し、複数の前記バーのうちの第1のバーが、所定角度で互いに交差する第1及び第2のバー部分を有する単体として一体的に形成されており、
前記第2のフレーム部分が、前記第1のバーのうち前記第1のバー部分が前記第2のバー部分と結合する領域において前記第1のバーと枢動可能に接続されており、それによって、前記第1のフレーム部分及び前記車輪支持部材が、前記第2のフレーム部分に向かって同時並行的様式で折り畳むために移動可能に連結されていることを特徴とする子供用ストローラーフレーム。
【請求項15】
前記第1フレーム部分が、ハンドルフレームセグメント、前脚セグメント及び前記ハンドルフレームセグメントと前記前脚セグメントを枢動可能に接続する結合部を有することを特徴とする請求項14に記載の子供用ストローラーフレーム。
【請求項16】
前記ハンドルフレームセグメント及び前記前脚セグメントが前記第2のフレーム部分の1つの同じ側に位置して、又は、前記ハンドルフレームセグメント及び前記前脚セグメントが前記第2のフレーム部分の2つの反対の側にそれぞれ位置して当該子供用ストローラーフレームが折り畳まれる、請求項15に記載の子供用ストローラーフレーム。
【請求項17】
前記連結部が、第1及び第2端部を有し、
前記連結部の前記第1端部が、前記ハンドルフレームセグメント、前記前脚セグメント及び前記結合部のいずれかと枢動式に接続されており、
前記連結部の前記第2端部が、前記枢動部と枢動式に接続されている、請求項15に記載の子供用ストローラーフレーム。
【請求項18】
前記第1のバー部分及び前記第2のバー部分が、前記第2のフレーム部分の2つの対向する側部へ各別に延びることが可能であることを特徴とする請求項14から17のいずれか1項に記載の子供用ストローラーフレーム。
【請求項19】
前記連結部が、第2のバー及び第3のバーを有し、
前記第2のバーが、前記第1のバー及び前記枢動部と各別に枢動可能に接続されており、
前記第3のバーが、前記第1のバー及び前記第1のフレーム部分と各別に枢動可能に接続されていることを特徴とする請求項14から18のいずれか1項に記載の子供用ストローラーフレーム。
【請求項20】
前記第2のバーが、凹面が下向きの湾曲したプロファイルを有することを特徴とする請求項19に記載の子供用ストローラーフレーム。
【請求項21】
前記車輪支持部材が、横軸またはホイールマウントを有することを特徴とする請求項14から20のいずれか1項に記載の子供用ストローラーフレーム。
【請求項22】
前記第1のバーが、前記第2のフレーム部分の前記第1端部及び前記第2端部に対する固定位置において、前記第2のフレーム部分と枢動可能に接続されていることを特徴とする請求項14から21のいずれか1項に記載の子供用ストローラーフレーム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願との相互参照
本願は、特願2021-539590号の分割出願である特願2022-132575号の分割出願であり、2019年1月8日に出願された中国特許出願第201910019182.X号に対する優先権を主張するものである。
【0002】
本発明は、子供用ストローラーフレームに関する。
【背景技術】
【0003】
子供用ストローラー装置は、一般的に、保管又は移送のために折り畳むことができ、使用のために展開することができるフレーム構造体から構築される。一部の既存のストローラーフレーム構造では、後輪に別の折り畳み機構を備えることができ、介護者は、子供用ストローラー装置を折り畳むために、ストローラーフレームと後輪の折り畳み機構とを別々に動作させなければならない。このタイプのストローラーフレームは、ストローラー装置を折り畳むために複数の動作ステップを必要とするため、使用する際により厄介である。さらに、後輪の折り畳み機構は、通常、より低い位置に置かれるため、介護者は、折り畳み機構を動作させるためにかがむ必要がある。
【0004】
従って、使用する際により便利であり、少なくとも上述の問題に取り組むことができる改善されたストローラーフレームが必要である。
【発明の概要】
【0005】
本願は、便利な様式で折り畳む及び展開することができる子供用ストローラーフレームを記載している。
【0006】
一態様によると、子供用ストローラーフレームは、第1フレーム部分、第2フレーム部分、枢動部及び連結部を備える。第1フレーム部分は、ハンドルフレームセグメント、前脚セグメント及びハンドルフレームセグメントを前脚セグメントと枢動可能に接続する結合部を有する。第2フレーム部分は、ハンドルフレームセグメント、前脚セグメント及び結合部のいずれかと枢動可能に接続されている。
枢動部は、車輪支持部材と固定式に接続された一端部と、第2フレーム部分と枢動可能に接続された他端部と、を有する。連結部は、第1及び第2端部と、第1及び第2端部間の中間部分と、を有し、連結部の第1端部は、ハンドルフレームセグメント、前脚セグメント及び結合部のいずれかと枢動可能に接続され、連結部の第2端部は、枢動部と枢動可能に接続され、連結部の中間部分が、第2フレームセグメントと枢動可能に接続され、それにより、第1フレーム部分及び車輪支持部材は、第2のフレーム部分に向かって同時並行的様式で折り畳むために移動可能に連結されている。
【0007】
別の態様によると、子供用ストローラーフレームは、第1フレーム部分、第2フレーム部分、枢動部及び連結部を備える。第2のフレーム部分は、第1端部及び第2端部を有し、第2のフレーム部分の第1端部は、第1のフレーム部分と枢動可能に接続されている。枢動部は、車輪支持部材と固定して接続された一端部と、第2のフレーム部分と枢動可能に接続された他端部と、を有する。連結部は、第1のフレーム部分を枢動部に移動可能に結合し、連結部は、複数のバーを有し、複数のバーのうちの第1のバーが、所定角度で互いに交差する第1及び第2のバー部分を有する単体として一体的に形成されており、第2のフレーム部分は、第1のバーのうち第1のバー部分が第2のバー部分と結合する領域において第1のバーと枢動可能に接続されており、それによって、第1のフレーム部分及び車輪支持部材は、第2のフレーム部分に向かって同時並行的様式で折り畳むために移動可能に連結されている。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】展開した状態の子供用ストローラーフレームの一実施形態を例示した斜視図である。
【
図2】部分的に折り畳まれた状態の
図1の子供用ストローラーフレームを例示した斜視図である。
【
図3】完全に折り畳まれた状態の
図1の子供用ストローラーフレームを例示した斜視図である。
【
図4】チャイルドシートが設置された、展開した状態の子供用ストローラーフレームを例示した側面図である。
【
図5】チャイルドシートが設置された、完全に折り畳まれた状態の子供用ストローラーフレームを例示した側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1~3は、折り畳み式の後輪を有する子供用ストローラーフレーム100の一実施形態を例示した斜視図である。
図1~3を参照すると、子供用ストローラーフレーム100は、第1のフレーム部分1、第2のフレーム部分2、後輪8に結合された後輪支持部材4、枢動部3、及び連結部5を含み得る。
【0010】
第1のフレーム部分1は、子供用ストローラーフレーム1が使用のために展開されたときに、第2のフレーム部分2に対してある角度で上方及び後方に延びることができ、前輪7を備えた下端部を有し得る。前輪7は、第1のフレーム部分1の下端部及び第2のフレーム部分2の前に取り付けられてもよい。
【0011】
第2のフレーム部分2は、第1のフレーム部分1に枢動可能に接続される前端部と、枢動部3に枢動可能に接続される後端部とを有し得る。構成の一例によると、第2のフレーム部分2は、第1のフレーム部分1及び枢動部3に反対の位置で枢動可能に接続されるチューブセグメントを、子供用ストローラーフレーム100の左側及び右側の各々において含んでもよい。第1のフレーム部分1及び第2のフレーム部分2は、子供用ストローラーフレーム100を折り畳む及び展開するために互いに対して回転することができる。
【0012】
枢動部3は、後輪支持部材4に固定して接続される端部、及び、第2のフレーム部分2の後端部に枢動可能に接続される反対の端部を有し得る。構成の一例によると、枢動部3は、単体として移動可能であってもよい。枢動部3は、第2のフレーム部分2に対して回転して、枢動部3の上に保有される後輪支持部材4を第2のフレーム部分2に向かって折り畳む(折り畳む方向が、
図1において矢印Pで示されている)か、又は、第2のフレーム部分2から離れるように後輪支持部材4を展開することができる。
【0013】
連結部5は、第1のフレーム部分1を枢動部3に移動可能に結合することができ、それによって、第1のフレーム部分1と枢動部3の上に保有される後輪支持部材4とが、第2のフレーム部分2に向かって同時並行的に発生する様式で折り畳むか、又は、第2のフレーム部分2から離れるように同時並行的に発生する様式で展開させるために、移動可能に連結される。より具体的には、連結部5は、第1のフレーム部分1及び枢動部3にそれぞれ結合される互いに反対の第1及び第2の端部と、第2のフレーム部分2に枢動可能に接続される、第1及び第2の端部の間の中間部分とを有し得る。子供用ストローラーフレーム100を折り畳むために、第1のフレーム部分1及び第2のフレーム部分2が互いに対して回転する場合、後輪支持部材4をその上に保有する枢動部3は、連結部5の結合のために、第2のフレーム部分2に向かって回転させる及び折り畳むことができる。従って、後輪支持部材4及びその上に設けられた後輪8は、介護者がかがんで後輪8を操作する追加のステップを行う必要なく、子供用ストローラーフレーム100の折り畳みと共に便利に折り畳むことができる。
【0014】
一実施形態によると、第1のフレーム部分1は、互いに枢動可能に接続されたハンドルフレームセグメント11及び前脚セグメント12を含む。第2のフレーム部分2は、ハンドルフレームセグメント11、前脚セグメント12、又は、ハンドルフレームセグメント11を前脚セグメント12と枢動可能に接続する結合部13のいずれかに枢動可能に接続することができる前端部を有し、連結部5は、ハンドルフレームセグメント11、前脚セグメント12、又は結合部13のいずれかに枢動可能に接続することができる第1の端部、枢動部3に枢動可能に接続する第2の端部、及び、第2のフレーム部分2に枢動可能に接続する、第1の端部と第2の端部との間の中間部分を有する。
【0015】
図1において示されている例では、第2のフレーム部分2の前端部は、その前輪取り付け部分14に隣接して前脚セグメント12に枢動可能に接続され、連結部5の第1の端部は、前脚セグメント12に枢動可能に接続される。子供用ストローラーフレーム100を折り畳む間、前脚セグメント12は、第2のフレーム部分2に向かって回転する及び折り畳むことができ、ハンドルフレームセグメント11及び前脚セグメント12は、互いに回転可能に折り重ねることができる。ハンドルフレームセグメント11及び前脚セグメント12は、それによって、第2のフレーム部分2の1つの同じ側に位置するように折り畳むことができる。さらに、後輪支持部材4がその上に保有される枢動部3は、連結部5の結合のために、第2のフレーム部分2に向かって同時に回転し折り畳むように促すことができる。
【0016】
子供用ストローラーフレーム100の他の構成も可能であり得ることが正しく理解されることになる。例えば、第2のフレーム部分2の前端部が、ハンドルフレームセグメント11を前脚セグメント12に枢動可能に接続する結合部13に枢動可能に接続されていると仮定する。連結部5の第1の端部は、前脚セグメント12又はハンドルフレームセグメント11に枢動可能に接続することができる。子供用ストローラーフレーム100を折り畳む間、ハンドルフレームセグメント11は、第2のフレーム部分2に対して反時計回り方向(すなわち、
図1の方向Pに対応する方向)に回転し、第2のフレーム部分2に向かって折り畳むことができ、前脚セグメント12は、第2のフレーム部分2に対して時計回り方向(すなわち、方向Pとは反対の方向)に回転し、第2のフレーム部分2に向かって折り畳むことができる。それによって、ハンドルフレームセグメント11及び前脚セグメント12は、第2のフレーム部分2の2つの反対の側に位置するようそれぞれ折り畳むことができる。ハンドルフレームセグメント11及び前脚セグメント12が第2のフレーム部分2に向かって折り畳められるに従い、連結部5は、同様に、後輪支持部材4及びその上に設けられた後輪8を第2のフレーム部分2に向かって折り畳ませることができる。
【0017】
本明細書において記載される後輪支持部材4は、後輪8の取り付けのための支持を提供することができる。様々な構成が、後輪支持部材4に適用されてもよい。構成の一例によると、後輪支持部材4は、2つの後輪8が取り付けられる横軸を含んでもよい。構成の別の例によると、後輪支持部材4は、1つの後輪8が取り付けられるホイールマウントを含んでもよく、後輪支持部材4及び後輪8の2つの別々のセットが、第2のフレーム部分2の左側及び右側にそれぞれ設けられる。
【0018】
図1~3を参照すると、連結部5は、第1のバーアセンブリ51及び第2のバーアセンブリ52を含み得る。第1のバーアセンブリ51は、第2のフレーム部分2及び枢動部3にそれぞれ枢動可能に接続することができ、第1のバーアセンブリ51、枢動部3、及び第2のフレーム部分2は、第1のバー連結部分を形成するように構成することができる。第2のバーアセンブリ52は、第1のバーアセンブリ51及び第1のフレーム部分1にそれぞれ結合することができる。例えば、第1のバーアセンブリ51は、第2のフレーム部分2に枢動可能に接続される第1のバー511を含んでもよく、第2のバーアセンブリ52は、第1のバー511及び第1のフレーム部分1にそれぞれ枢動可能に接続することができる。第2のバーアセンブリ52、第1のバー511、第1のフレーム部分1、及び第2のフレーム部分2は、第2のバー連結部分を形成するように構成することができる。折り畳み方向における第1のフレーム部分1と第2のフレーム部分2との間の相対的回転は、第1のバー511に、第2のフレーム部分2に対して回転させ、その結果、第1のバー連結部分を折り畳み、後輪支持部材4を第2のフレーム部分2に向かって折り畳むために枢動部3を回転させる。言い換えると、第1のフレーム部分1が折り畳み方向において第2のフレーム部分2に対して回転する場合に、後輪支持部材4を第2のフレーム部分2に向かって折り畳むよう駆動するように第1のバーアセンブリ51及び第2のバーアセンブリ52は動作可能である。
【0019】
図1~3を参照すると、第1のバーアセンブリ51及び第2のバーアセンブリ52は、使用中の環境干渉を防止するために、枢動部3の内側に位置してもよい。構成の一例によると、第1のバーアセンブリ51及び第2のバーアセンブリ52の2つのセットを、子供用ストローラーフレーム100の左側及び右側に対称的に設けることができる。さらに、子供用ストローラーフレーム100は、着脱可能なチャイルドシート200の設置のためのシートマウント6をさらに含んでもよい。設置されたチャイルドシート200は、子供用ストローラーフレーム100と共に折り畳んで、子供用ストローラーフレーム100の内側においてコンパクトな形態にすることができる。
【0020】
図1~3を参照すると、第1のバーアセンブリ51は、複数のバーを含み得る。第1のバーアセンブリ51、第2のフレーム部分2、及び枢動部3は、子供用ストローラーフレーム100の折り畳み中に、枢動部3及びその上に保有した後輪支持部材4を第2のフレーム部分2に向かって折り畳むように適応した第1のバー連結部分を形成するように構成される。例えば、第1のバーアセンブリ51、第2のフレーム部分2、及び枢動部3は、4つのバーの連結部を形成するように構成されてもよい。構成の一例によると、第1のバーアセンブリ51は、第1のバー511及び第2のバー512を含んでもよく、第2のバー512は、それぞれ第1のバー511及び枢動部3に枢動可能に接続される2つの対向する端部を有する。第1のバーアセンブリ51の第1のバー511及び第2のバー512、第2のフレーム部分2、並びに枢動部3は、枢動部3及びその上で保有された後輪8を第2のフレーム部分2に向かって折り畳ませるように動作可能な第1のバー連結部分を形成することができる。より具体的には、折り畳み方向における第2のフレーム部分2に対する第1のバー511の回転は、第2のバー512を移動させ、第2のフレーム部分2に向かって折り畳むための方向Pにおいて、枢動部3を第2のフレーム部分2に対して回転させるよう促すことができる。第2のバー512は、コンパクトな折り畳みを達成し且つ折り畳み動作中の枢動部3及び/又は後輪支持部材4への妨害となる干渉を防止するように構成された形状5121を有し得る。例えば、第2のバー512の形状5121は、凹面が下向きの湾曲したプロファイルを含んでもよい。
【0021】
図1~3を参照すると、第2のバーアセンブリ52は、1つ又は複数のバーを含み得る。第2のバーアセンブリ52、第1のバー511、第1のフレーム部分1、及び第2のフレーム部分2は、第2のバー連結部分を形成するように構成することができる。構成の一例によると、第2のバー連結部分は、4つのバーの連結部であってもよい。例えば、第2のバーアセンブリ52は、それぞれ第1のバー511及び第1のフレーム部分1に枢動可能に接続される2つの対向する端部を有する第3のバー521を含み得る。それによって、第1のバー511、第3のバー521、第1のフレーム部分1、及び第2のフレーム部分2は、第2のバー連結部分を形成することができる。
【0022】
図1~3を参照すると、第1のバー511は、ある角度で互いに交差する2つのバー部分5111及び5112を有し得る。バー部分5111及び5112を含む第1のバー511は、単体として一体的に形成されてもよい。構成の一例によると、バー部分5111は、バー部分5112の長さよりも長い長さを有する細長い形状を有してもよい。第1のバー511は、バー部分5111の端部において第2のバーアセンブリ52に枢動可能に接続することができ、バー部分5112は、バー部分5111から第2のバー512に向かってある角度で延び、第2のバー512に枢動可能に接続することができる。構成の一例によると、第2のバー512は、非線形形状を有し、バー部分5112の形状及び/又は長さは、第1のバー連結部分をより小さな体積に折り畳むことができるように、第1のバー511及び第2のバー512の所望の折り畳み形状に従って構成されてもよい。構成の一例によると、第1のバー511と第2のフレーム部分2との枢動接続は、2つのバー部分5111と5112との結合領域に位置し得る。実施の一例によると、第1のバー511のバー部分5112、第2のバー512、第2のフレーム部分2、及び枢動部3は、第1のバー連結部分を形成することができ;第1のバー511のバー部分5111、第3のバー521、第2のフレーム部分2、及び第1のフレーム部分1は、第2のバー連結部分を形成することができる。
【0023】
さらに、制限構造体53が、バー部分5111と第2のバーアセンブリ52との間に配置され得る。構成の一例によると、制限構造体53は、第1のバー511のバー部分5111を第3のバー521に枢動可能に結合する制限ジョイントを含み得る。子供用ストローラーフレーム100が使用のために展開した状態にある場合、第1のバー511のバー部分5111及び第2のバーアセンブリ52(特に、その第3のバー521)は、第1のフレーム部分1と第2のフレーム部分2との間に延びる実質的にまっすぐな形状を形成することができ、第1のフレーム部分1に対する安定した支持を提供することができる。構成の一例によると、第1のバー511は、L字型を有し得る。
【0024】
子供用ストローラーフレーム100の例証的な動作が、
図1~5を参照して以下において記載される。子供用ストローラーフレーム100が折り畳まれることになる場合、第1のフレーム部分1を、第2のフレーム部分2に対して折り畳むために回転させることができる。より具体的には、前脚セグメント12は、第2のフレーム部分2に向かって回転する及び折り畳むことができ、その結果、第2のバー連結部分が折り畳まれる。第2のバー連結部分が折り畳まるに従い、第1のバー511は、第2のフレーム部分2に対して回転し、これは、枢動部3が方向Pにおいて回転し、第2のフレーム部分2に向かって折り畳まるように、第1のバー連結部分を作動させる。その結果、後輪支持部材4を、第2のフレーム部分2に隣接した位置、及び、第2のフレーム部分2と枢動部3との枢動接続の前まで、枢動部3によって動かすことができる。さらに、ハンドルフレームセグメント11は回転して前脚セグメント12に折り重なることができるため、第1のフレーム部分1のサイズを小さくすることができ、チャイルドシート200を、折り畳まれた子供用ストローラーフレーム100の内側においてコンパクトに配置することができる。
【0025】
子供用ストローラーフレーム100が使用のために展開されることになる場合、ハンドルフレームセグメント11、前脚セグメント12、及び第2フレーム部分2を互いに対して逆回転させることができ、これは、第1及び第2のバー連結部分のために、枢動部3を回転及び第2フレーム部分2から展開させる。その結果、後輪支持部材4を、第2のフレーム部分2から離れた位置及び第2のフレーム部分2と枢動部3との枢動接続の後ろまで枢動部3によって動かすことができる。
【0026】
後輪支持部材4は、子供用ストローラーフレーム100に移動可能に連結されているため、後輪支持部材4は、後輪支持部材4を第2のフレーム部分2に対して所定の位置においてロックするための追加のロック機構を設ける必要なしに、展開した状態又は折り畳まれた状態で保持することができる。
【0027】
本明細書において記載される構造の利点は、折り畳み可能な後輪支持部材を有する子供用ストローラーフレームを提供し、それによって、子供用ストローラーフレームをコンパクトな形態に折り畳むことができる能力を含む。後輪支持部材を、連結部で子供用ストローラーフレームの他のフレーム部分に移動可能に結合することができ、それによって、ストローラーフレーム全体が便利な様式で折り畳まれる及び展開されるのを可能にしている。
【0028】
子供用ストローラーフレームの実現が、特定の実施形態に関して記載されてきた。これらの実施形態は、例示的なものであり、限定的なものではないことを意図している。多くのバリエーション、修正、追加、及び改良が可能である。これら及び他のバリエーション、修正、追加、及び改良は、添付の特許請求の範囲において定められる本発明の範囲内にあり得る。
[付記項1]
子供用ストローラーフレームであって
第1及び第2のフレーム部分であり、前記第2のフレーム部分は、前端部及び後端部を有し、前記第2のフレーム部分の前端部は、前記第1のフレーム部分に枢動可能に接続されている、第1及び第2のフレーム部分と、
後輪支持部材に固定して接続される一端、及び、前記第2のフレーム部分の後端部に枢動可能に接続される他端を有する枢動部と、
前記第1のフレーム部分を前記枢動部に移動可能に結合する連結部であり、前記連結部は、前記第2のフレーム部分に枢動可能に接続される中間部分を有し、それによって、前記第1のフレーム部分及び前記後輪支持部材は、前記第2のフレーム部分に向かって同時並行的に発生する様式で折り畳むために移動可能に連結される、連結部と
を含む子供用ストローラーフレーム。
[付記項2]
前記第1のフレーム部分は、互いに枢動可能に接続されたハンドルフレームセグメント及び前脚セグメントを含む、付記項1に記載の子供用ストローラーフレーム。
[付記項3]
前記第2のフレーム部分は、前記前脚セグメント、前記ハンドルフレームセグメント、又は、前記前脚セグメントを前記ハンドルフレームセグメントに枢動可能に接続する結合部のいずれかに枢動可能に接続されている、付記項2に記載の子供用ストローラーフレーム。
[付記項4]
前記連結部は、前記前脚セグメント、前記ハンドルフレームセグメント、又は、前記前脚セグメントを前記ハンドルフレームセグメントに枢動可能に接続する結合部のいずれかに枢動可能に接続される端部を有する、付記項2に記載の子供用ストローラーフレーム。
[付記項5]
前記ハンドルフレームセグメント及び前記前脚セグメントが前記第2のフレーム部分の1つの同じ側に位置するか、又は、前記ハンドルフレームセグメント及び前記前脚セグメントが前記第2のフレーム部分の2つの反対の側にそれぞれ位置して折り畳まれる、付記項2に記載の子供用ストローラーフレーム。
[付記項6]
前記連結部は、
前記枢動部及び前記第2のフレーム部分にそれぞれ枢動可能に接続される第1のバーアセンブリであって、前記第1のバーアセンブリは、前記第2のフレーム部分に枢動可能に接続される第1のバーを含み、前記第1のバーアセンブリ、前記枢動部、及び前記第2のフレーム部分が、第1のバー連結部分を形成する、第1のバーアセンブリと、
前記第1のバー及び前記第1のフレーム部分にそれぞれ枢動可能に接続される第2のバーアセンブリであって、前記第2のバーアセンブリ、前記第1のバー、前記第1のフレーム部分、及び前記第2のフレーム部分が、第2のバー連結部分を形成する、第2のバーアセンブリと、
を含む、付記項1乃至5のいずれか一項に記載の子供用ストローラーフレーム。
[付記項7]
前記第1のバーアセンブリは、2つの対向する端部がそれぞれ前記第1のバー及び前記枢動部に枢動可能に接続される第2のバーを含む、付記項6に記載の子供用ストローラーフレーム。
[付記項8]
前記第1のバーは、第1のバー部分及び第2のバー部分を有し、前記第1のバーは、前記第1のバー部分の端部において前記第2のバーアセンブリに枢動可能に接続され、前記第2のバー部分は、前記第2のバーに向かって延び、前記第2のバーに枢動可能に接続している、付記項7に記載の子供用ストローラーフレーム。
[付記項9]
前記第1のバー部分及び前記第2のバー部分は、ある角度で互いに交差し、前記第1のバーと前記第2のフレーム部分との枢動接続は、前記第1のバー部分と前記第2のバー部分との結合領域に位置している、付記項8に記載の子供用ストローラーフレーム。
[付記項10]
前記第1のバーはL字型を有する、付記項8又は9に記載の子供用ストローラーフレーム。
[付記項11]
前記第1のバー部分と前記第2のバーアセンブリとの間に配置される制限構造体をさらに含み、前記第1のバー部分及び前記第2のバーアセンブリは、前記子供用ストローラーフレームが使用のために展開された状態にあるときに、前記第1のフレーム部分と前記第2のフレーム部分との間に延びる実質的にまっすぐな形状を形成する、付記項8、9、又は10に記載の子供用ストローラーフレーム。
[付記項12]
前記第2のバーは、折り畳み動作中に前記枢動部及び/又は前記後輪支持部材への妨害となる干渉を防止するように構成された形状を有する、付記項7乃至11のいずれか一項に記載の子供用ストローラーフレーム。
[付記項13]
前記第2のバーは、凹面が下向きの湾曲したプロファイルを含む、付記項12に記載の子供用ストローラーフレーム。
[付記項14]
前記第2のバーアセンブリは、2つの対向する端部がそれぞれ前記第1のバー及び前記第1のフレーム部分に枢動可能に接続される第3のバーを含む、付記項6乃至13のいずれか一項に記載の子供用ストローラーフレーム。
[付記項15]
前記後輪支持部材は、横軸又はホイールマウントを含む、付記項1乃至14のいずれか一項に記載の子供用ストローラーフレーム。
【外国語明細書】