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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023162402
(43)【公開日】2023-11-08
(54)【発明の名称】接続媒介
(51)【国際特許分類】
   H04W 76/10 20180101AFI20231031BHJP
   H04W 4/80 20180101ALI20231031BHJP
   A24F 40/65 20200101ALI20231031BHJP
【FI】
H04W76/10
H04W4/80
A24F40/65
【審査請求】有
【請求項の数】14
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023143494
(22)【出願日】2023-09-05
(62)【分割の表示】P 2021532252の分割
【原出願日】2019-12-17
(31)【優先権主張番号】1820545.0
(32)【優先日】2018-12-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(71)【出願人】
【識別番号】519138265
【氏名又は名称】ニコベンチャーズ トレーディング リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Nicoventures Trading Limited
【住所又は居所原語表記】Globe House, 1 Water Street,WC2R 3LA London,United Kingdom
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【弁理士】
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【弁理士】
【氏名又は名称】野田 雅一
(72)【発明者】
【氏名】カーシー, ロバート
(72)【発明者】
【氏名】ベーカー, ダリル
(72)【発明者】
【氏名】モロニー, パトリック
(57)【要約】      (修正有)
【課題】エアロゾル送達デバイスおよび管理サービス間の接続性を提供するための接続ドングルを提供する。
【解決手段】コネクテッドシステム1において、接続ドングル14は、エアロゾル送達デバイスからデータを受信するためにエアロゾル送達デバイスへの無線データ接続を確立するように構成された無線接続インタフェースと、管理サービスへのネットワーク接続を確立するように構成されたデータ接続インタフェースであって、接続されたエアロゾル送達デバイスから受信したデータを、ネットワーク接続を介して管理サービスへ渡すように構成されたデータ接続インタフェースとを備える。エアロゾル送達デバイスは、電子ニコチン送達エンドデバイス10を備えてもよい。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル送達デバイスおよび管理サービスシステム間の接続性を提供するための接続ドングルを備えるエアロゾル送達デバイス管理環境であって、
エアロゾル送達デバイスからデータを受信するために前記エアロゾル送達デバイスへの無線データ接続を確立するように構成された無線接続インタフェースであって、前記データが、前記エアロゾル送達デバイスからの診断情報および/または使用情報を含む、無線接続インタフェースと、
前記管理サービスシステムへの接続を確立するように構成されたデータ接続インタフェースであって、接続されたエアロゾル送達デバイスから受信したデータを、前記接続を介して前記管理サービスシステムへ渡すように構成されたデータ接続インタフェースと、
を備え、
前記データ接続インタフェースが、前記管理サービスシステムからデータを受信するように更に構成されており、前記無線接続インタフェースが、前記管理サービスシステムからのデータを前記エアロゾル送達デバイスに渡すように構成されており、
前記管理サービスシステムが、エアロゾル送達デバイスによって提供されたデータおよび/またはエアロゾル送達デバイスに関連する設定にアクセスすることの可能なユーザインタフェースを含んでいる、エアロゾル送達デバイス管理環境。
【請求項2】
前記診断情報がバッテリーレベル情報を含んでいる、請求項1に記載のエアロゾル送達デバイス管理環境。
【請求項3】
前記接続ドングルが、照明コントローラとの通信のために、前記無線接続インタフェースを介して、制御信号を提供するように構成されている、請求項1または2に記載のエアロゾル送達デバイス管理環境。
【請求項4】
前記ユーザインタフェースは、前記エアロゾル送達デバイスのユーザが前記エアロゾル送達デバイスの設定を変更することを可能にするように構成されている、請求項1~3のいずれか一項に記載のエアロゾル送達デバイス管理環境。
【請求項5】
前記設定が、前記エアロゾル送達デバイスの発光体を作動させる動作を含む、請求項4に記載のエアロゾル送達デバイス管理環境。
【請求項6】
前記発光体が、多色発光体を含み、前記設定が、ある動作に対して前記多色発光体により発せられる色を含んでいる、請求項5に記載のエアロゾル送達デバイス管理環境。
【請求項7】
前記無線接続インタフェースが、Bluetooth、BLE、もしくはZigbeeインタフェース等のパーソナルエリアネットワークインタフェース、またはLoRaもしくはSigFox等の低電力広域ネットワークインタフェースである、請求項1~6のいずれか一項に記載のエアロゾル送達デバイス管理環境。
【請求項8】
前記管理サービスシステムにデータを送信する前、または前記管理サービスシステムからデータを受信する前に、前記管理サービスシステムへのセキュアな接続を確立するように更に構成されている請求項1~7のいずれか一項に記載のエアロゾル送達デバイス管理環境。
【請求項9】
各前記エアロゾル送達デバイスが、電子ニコチン送達デバイスを備える、請求項1~8のいずれか一項に記載のエアロゾル送達デバイス管理環境。
【請求項10】
前記管理サービスシステムが、管理サービスをクラウドサービスとして提供するように構成されている、請求項1~9のいずれか一項に記載のエアロゾル送達デバイス管理環境。
【請求項11】
エアロゾル送達デバイスの使用中に、前記エアロゾル送達デバイスの動作を記述する情報を収集するステップと、
前記エアロゾル送達デバイスが接続ドングルの範囲内にあるときに、前記エアロゾル送達デバイスから前記接続ドングルへの無線データ接続を確立するステップと、
収集した前記情報を前記エアロゾル送達デバイスから前記接続ドングルへ、前記無線データ接続を介して送信するステップと、
収集した前記情報を前記接続ドングルから管理サービスシステムへ送信するステップと、
前記情報を管理サービスシステムのユーザインタフェースに提供し、前記エアロゾル送達デバイスのユーザが前記エアロゾル送達デバイスの設定を変更できるようにするステップと、
を備える、データを通信する方法。
【請求項12】
前記設定が、前記エアロゾル送達デバイスの発光体を作動させる動作を含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記発光体が、多色発光体を含み、前記設定が、ある動作に対して前記多色発光体により発せられる色を含んでいる、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記管理サービスシステムが、管理サービスをクラウドサービスとして提供するように構成されている、請求項11~13のいずれか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001]本開示は、接続媒介を提供するための方法および装置に関し、特に、電子ニコチン送達デバイスと管理サービスとの間の接続性を提供するための接続ドングルに関するが、これに限定されない。
【背景技術】
【0002】
[0002]いくつかの電子ニコチン送達「エンド」デバイスは、診断情報および/または使用情報がエンドデバイスによって管理サービスに提供されることを可能にするために、データ接続インタフェースを含むことができる。そのようなインタフェースは、設定更新などをエンドデバイスに提供するためにも使用することができる。
【0003】
[0003]エンドデバイスの分野において、国際公開2014/066730号は電子タバコを記載し、米国特許出願公開第2016/0081393号明細書は個人用ベイピングデバイスを記載する。
【発明の概要】
【0004】
[0004]いくつかの特定の側面および実施形態が、添付の特許請求の範囲に記載される。
【0005】
[0005]第1の側面から見ると、電子ニコチン送達「エンド」デバイスおよび管理サービス間の接続性を提供するための接続ドングルを提供することができる。この接続ドングルは、エンドデバイスからデータを受信するためにエンドデバイスへの無線データ接続を確立するように構成された無線接続インタフェースと、管理サービスへのネットワーク接続を確立するように構成されたデータ接続インタフェースであって、接続されたエンドデバイスから受信したデータを、前記ネットワーク接続を介して前記管理サービスへ渡すように構成されたデータ接続インタフェースとを備える。これにより、短距離低電力無線装置を備えたエンドデバイスが、ネットワークに接続された管理サービスへアクセスできるようになる。このようにドングルを提供することによって、本手法は、適切なコネクテッドドッキングステーションへエンドデバイスを物理的にドッキングさせる必要なしに、また、適切な情報同期アプリケーションを備えた移動体装置(スマートフォン、タブレット、ファブレット、またはラップトップなど)を介してエンドデバイスをリンクする必要なしに、更に、ネットワークアクセスポイントへの直接接続のための高電力排出無線インタフェースおよび組込み接続アプリケーションをエンドデバイスが有する必要なしに、エンドデバイスが管理サービスと情報を交換できることを可能にする。したがって、エンドデバイスのユーザが、自身の家庭内インターネット接続アクセスポイントとともに使用するためのドングルを所有し、それにより、対応する機能を有する任意のエンドデバイスが、範囲内に入るたびにドングルと同期できるようになっていてもよい。
【0006】
[0006]もう1つの側面から見ると、このような接続ドングルおよび管理サービスを備えるエンドデバイス管理環境を提供することができる。
【0007】
[0007]更なる側面から見ると、使用中に、電子ニコチン送達「エンド」デバイスの動作を記述する情報を収集するステップと、エンドデバイスが接続ドングルの範囲内にあるときに、エンドデバイスから接続ドングルへの無線データ接続を確立するステップと、収集した前記情報をエンドデバイスから接続ドングルへ、前記無線データ接続を介して送信するステップと、接続ドングルから、ネットワークアクセス可能な管理サービスへのデータ接続を、ネットワークへのアクセスを提供するルータを介して確立するステップと、前記収集した情報を、接続ドングルから管理サービスへ、前記データ接続を介して送信するステップと、前記収集した情報を管理サービスにて記憶するステップと、を備えるデータ通信方法を提供することができる。これにより、短距離低電力無線装置を備えたエンドデバイスが、ネットワークに接続された管理サービスへアクセスできるようになる。
【0008】
[0008]以下では、添付の図面を参照しながら、本開示の実施形態を例示としてのみ説明する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】コネクテッドシステムを示す概略図である。
図2】ドングルの論理構造を示す概略図である。
図3】コネクテッドシステムを示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[0012]ここで説明する手法に対しては様々な変形例や代替形態が可能であるが、例示のために特定の実施形態を図示し、本書で詳細に説明する。しかしながら、図面およびそれに対する詳細な説明は、開示された特定の形態に範囲を限定することを意図するものではなく、逆に、その範囲は、添付の特許請求の範囲によって規定される趣旨および範囲内に入るすべての変形例、均等物、および代替物を包含することを理解されたい。
【0011】
[0013]本例は、基地局、ハブ、ドングルまたは本書でドングルと呼ばれる他の接続デバイスを介して、エンドデバイスとネットワークアクセスポイントとの間に接続性を提供するための手法を述べる。いくつかの例では、ネットワークアクセスポイントから管理システムへの前方接続性が提供されてもよい。
【0012】
[0014]図1は、エンドデバイス10がドングル14とのデータ接続12を有するコネクテッドシステムの一例を示している。このデータ接続12は無線接続であってもよく、ここで、無線接続は、有線コネクタに物理的に接続する必要なくドングル14にアクセスできるという利便性を提供しうる。データ接続12は、エンドデバイス10がドングル14の範囲内にあるときにアクティブであり、その範囲を越えるときに非アクティブであってもよいという意味で、断続的であってもよい。データ接続12はまた、特定の時間にのみトリガされてもよい(これは、エンドデバイス10およびドングル14の一方または双方の接続スケジュールに基づいてもよい)という意味で、またはエンドデバイス10またはドングル14において接続モードが始動されるときにトリガされてもよいという意味で、断続化されてもよい。
【0013】
[0015]いくつかの例では、ドングル14は、エンドデバイス10のための充電器ステーションとしても機能してもよく、この充電器ステーションは、エンドデバイス10内の1つ以上のバッテリーの有線または無線式の充電を提供してもよい。
【0014】
[0016]データ接続12は、ドングル14への接続によって引き起こされるエンドデバイス10上の過剰な電力排出(power drain)を回避するように、低消費電力無線技術を使用してもよい。データ接続12に適した無線技術の例には、Bluetooth(登録商標)、以前はBluetooth Smartとして知られていたBluetooth Low Energy(登録商標)(「BLE」)、Zigbee(登録商標)、LoRa、またはSigFoxが含まれうるが、他のパーソナルエリアネットワークや他のLPWAN技術など、他の低電力無線技術を使用することもできる。
【0015】
[0017]図1に更に示すように、ドングル14は、アクセスポイント18とのデータ接続16を有する。アクセスポイント18は、ルータ、またはインターネットへのアクセスを提供する他の装置、例えば、ケーブルモデム、ADSLルータ、固定回線ルータなどであってもよい。データ接続16は、例えば、イーサネットまたはWi-Fiなどのネットワーキングインフラストラクチャに基づいて、有線であってもよいし、無線であってもよい。アクセスポイント18は、ファイアウォールや他の周辺保護技術などのネットワークアクセス制御技術を提供してもよい。データ接続16がWi-Fiを使用する無線方式である場合、ドングル14は、Wi-Fi接続を確立するために無線保護セットアップ(WPS)を使用してWi-Fiアクセスポイント(アクセスポイント18を構成する単一の物理デバイスの一部であってもよいし、あるいはアクセスポイント18の機能を集合的に提供する複数の物理デバイスからなる分散構成の一部であってもよい)に接続する能力を与えられてもよい。このように、ドングル14は、ドングル14のローカルアクセス可能またはイーサネットアクセス可能なユーザインタフェースを動作のためにセットアップする必要なく、Wi-Fi接続を作成する能力を与えられてもよい。いくつかの例では、ドングル14の設定を閲覧および変更できるようにするために、ドングル14のローカルアクセス可能またはイーサネットアクセス可能なユーザインタフェースを提供してもよい。
【0016】
[0018]再び図1を参照すると、アクセスポイント18は、ネットワーク22とのデータ接続20を有する。本例では、ネットワーク22はインターネットであるが、他の実装形態では、広域ネットワーク(Wide Area Network)または他の専用ネットワーク構成であってもよい。
【0017】
[0019]図1には、データ接続24を介してネットワーク22に接続された管理サービス26が更に示されている。データ接続24は、ネットワーク22から管理サービス26への望ましくないアクセスを妨げるための周辺保護など、適切なネットワークアクセス技術を含んでいてもよい。管理サービス26は、管理サービス26のプロバイダの施設に配置されうる1つ以上の物理サーバまたは仮想サーバによってホストされてもよいし、あるいは、いわゆるクラウドサービスとしてホストされてもよい。
【0018】
[0020]図1に示される構造において、エンドデバイス10は、エンドデバイス10からドングル14に診断情報および/または使用情報を提供するためにドングル14と通信することが可能であってもよい。ドングル14は、受信したそのような情報を、管理サービス26へ転送するために記憶してもよい。ドングルは、更新情報(例えば、設定情報やファームウェア更新)も記憶し、その後、その情報をエンドデバイス10へ通信してもよい。上述のように、この情報交換は、エンドデバイス10およびドングル14が電源投入され互いの範囲内にあるときはいつでも行われるようになっていてもよいし、あるいは、いずれかのデバイスがスケジュールにしたがってデータ接続12をアクティブ化するときに、または(エンドデバイス10またはドングル14上の接続開始操作部を使用するなどして)ユーザによってトリガされたときに行われてもよい。
【0019】
[0021]ドングル14の例示的な概略構造が図2に示されている。この例では、ドングル14はプロセッサ30を含んでおり、このプロセッサ30は、ドングル14のための動作命令を記憶するプログラムメモリ32と、エンドデバイス10または管理サービス26から受信した情報を記憶するデータメモリ34とに接続されている。プログラムメモリおよびデータメモリは、物理的に別個であってもよいし、同じ物理記憶装置内の異なる論理記憶場所であってもよい。
【0020】
[0022]図2に示すドングル14は、ドングル14とエンドデバイス10との間のデータ接続12を提供する無線通信インタフェース36も有する。この無線通信インタフェース36は、複数のエンドデバイス10へのデータ接続を、複数の同時接続として、あるいは複数のエンドデバイス間で時間の経過とともに共有される1つの接続として、サポートしてもよい。
【0021】
[0023]図2に示すドングル14は、ドングル14とアクセスポイント18との間のデータ接続16を提供するアップストリームデータ接続インタフェース38も有する。このアップストリームデータ接続インタフェース38は、アクセスポイント18にリンクするために必要な接続技術にしたがって、有線および/または無線とすることができる。
【0022】
[0024]図2に示すドングル14は、オプションの同期入力制御要素40も含む。これは、ユーザがエンドデバイス10との情報交換のためにエンドデバイス10へのデータ接続12のアクティブ化を開始できるようにするためのボタンまたは他の入力装置であってもよい。そのような情報交換は、同期動作と呼ばれることがある。いくつかの例では、そのような同期入力制御要素40は、1つ以上のエンドデバイスとのデータ接続関係の確立を開始するための追加または代替の機能を有してもよい。Bluetoothベースの無線接続手法の例では、データ接続関係のそのような確立は、ペアリングと呼ばれることがある。そのようなデータ接続関係が確立されると、エンドデバイスおよびドングルは、将来の機会に再ペアリングの必要なしに接続を再確立できるように、データ接続関係のプロパティを記憶してもよい。
【0023】
[0025]このようにドングルを提供することによって、本手法は、適切なコネクテッドドッキングステーションへエンドデバイスを物理的にドッキングさせる必要なしに、また、適切な情報同期アプリケーションを備えた移動体装置(スマートフォン、タブレット、ファブレット、またはラップトップなど)を介してエンドデバイスをリンクする必要なしに、更に、ネットワークアクセスポイントへの直接接続のための高電力排出無線インタフェースおよび組込み接続アプリケーションをエンドデバイスが有する必要なしに、エンドデバイスが管理サービスと情報を交換できることを可能にする。したがって、エンドデバイスのユーザが、自身の家庭内インターネット接続アクセスポイントとともに使用するためのドングルを所有し、それにより、対応する機能を有する任意のエンドデバイスが、範囲内に入るたびにドングルと同期できるようになっていてもよい。
【0024】
[0026]したがって、例えば、ユーザのエンドデバイスは、任意の診断情報および/または使用情報を記録してもよく、ドングルから離れて不在となっている1つ以上の期間にわたってその情報を保存するように構成され、その後、エンドデバイスがドングルの範囲内に戻ったときにドングルとのデータ接続を確立して、その情報がドングルに転送されることを許可してもよい。ドングルは、任意の適切な時間にその情報を管理サービスに転送してもよく、それは、その情報の受信時であってもよいし、管理サービスへのデータ接続の利用可能性に基づいた、および/またはデータ転送のスケジュールに基づいた後の時間であってもよい。
【0025】
[0027]戻り経路では、管理サービスで決定されうる時間に、および/またはドングルから受信した何らかのデータに対する応答通信として、管理サービスが、設定の更新および/または更新済みファームウェアをドングルに提供してもよい。ドングルから受信した何らかのデータに応答して更新を提供することで、管理サービスが、特定のエンドデバイス10のための更新を、そのエンドデバイスへのデータ接続を現在有するドングル14に向けて送れるようにすることが可能となり、したがって、エンドデバイスのユーザが、異なる時間に複数のドングルを使用する一方で、依然として可能な限り早い時間に更新を受信することを容易にしうる。他の例では、ユーザは、事前登録された「ホーム」ドングルを有し、そのユーザが使用情報および/または診断情報を送信するためにエンドデバイスを別のドングルにも接続する場合であっても、その「ホーム」ドングルにすべての更新が提供されるようになっていてもよい。ドングルは、エンドデバイスへのデータ接続がアクティブである場合、受信した更新をエンドデバイスへの内方伝送のためにバッファリングしてもよいし、あるいは管理サービスから受信した更新をエンドデバイスとの次の接続まで記憶しておき、次の接続時にその更新をエンドデバイスに提供してもよい。
【0026】
[0028]別の例では、エンドベンダーなどのベンダーロケーションや、コーヒーショップなどの小売店が、顧客による使用のためにドングルを操作してもよい。こうして、エンドデバイスのユーザは、自身のドングルを有することなく、あるいは自身のドングルの近くにいないときに、ドングルの利益を享受できてもよい。
【0027】
[0029]データ完全性およびセキュリティを提供するため、管理サービス26への保護された接続を確立するための能力を(例えば、プログラムメモリ32内に見つかるプログラム命令を用いてプロセッサ30の制御下で)ドングルに与えてもよい。適切な保護された接続の例には、VPNまたは他のセキュアなトンネリング手法が含まれていてもよいし、あるいは公開鍵/秘密鍵ペアを用いた個別のデータ暗号化が含まれていてもよいし、あるいは送信中に生じるデータ破損の訂正を提供するための誤り訂正符号化が含まれていてもよいし、あるいはこれらの組合せが含まれていてもよい。こうして、エンドデバイスのユーザは、自身が接続したドングルから送信されるデータが管理サービス26への途中で保護されることを保証されてもよい。
【0028】
[0030]エンドデバイスからドングルに渡るデータに関して述べると、このデータは、エンドデバイスおよびドングル間の受け渡しのために、ある形態のデータ暗号化を用いて保護されてもよい。Bluetoothベースの技術などの技術は、そのような接続を保護するためのデータ暗号化をサポートすることができる。代替例では、このデータは、管理サービスによって保持される対応する識別情報にアクセスしなければ無意味であるように匿名化および抽象化されてもよい。例えば、このデータは、単純なデータセット、例えば、デバイスの固有識別子、および事前定義されたデータスキーマにしたがって送信される一連のデータ値を含んでもよく、ここで、このデータスキーマは、データがフィールド識別子を含む必要がないように既知の位置にデータ値を含む。
【0029】
[0031]データがエンドデバイス10とドングル14との間で暗号化される場合、そのデータは、管理サービスへの前方伝送を保留しているドングル14によって、暗号化された形態で記憶されてもよい。この状況では、ドングル14は、暗号化されていないデータを記憶しなくてもよいし、暗号化されていないデータへのアクセスを有さなくてもよい。そのような実装は、任意の実装において有用となりうるが、複数のユーザのエンドデバイス間で共有されるドングルに対して特に有用性を発揮する可能性がある。
【0030】
[0032]図3は、修正を加えた実装例を示しており、この実装例では、管理サービスとのユーザ対話のためのユーザインタフェースを、ユーザのコネクテッドデバイスを介したアクセスのために提供することができる。
【0031】
[0033]図3に示されるように、ネットワーク22にアクセスすることの可能な1つ以上のデバイスをユーザに提供してもよい。例えば、これらのデバイスは、アクセスポイント18を介してネットワーク22にアクセスすることができるコンピュータ端末50、または図3では別のアクセスポイント56を介してネットワーク22にアクセスするように図示されているポータブルコンピュータ52もしくはタブレットコンピュータ54、またはネットワーク22への直接接続を有するように図示されているスマートフォンもしくはファブレット58を含むことができる。
【0032】
[0034]そのようなデバイスを使用して、ユーザは、管理サービス26のユーザインタフェースにアクセスすることができ、そのユーザインタフェースを介して、ユーザは、そのユーザに関連付けられたユーザアカウント、およびそのユーザアカウントに登録された任意のエンドデバイスにアクセスし、閲覧し、または管理することができる。そのようなアクセスは、管理サービス26によって公開されるウェブインタフェースを介してもよく、ユーザは、ウェブブラウザを使用してそのインタフェースにアクセスし、そのインタフェースを用いてログインおよびブラウズ活動を行うことができるようになっていてもよい。このアクセスは、代替的または追加的に、ユーザが管理サービス26のユーザインタフェースにアクセスすることを提供する専用アプリケーションの使用を許可しうる公開APIなどのデバイスインタフェースを介してもよい。
【0033】
[0035]管理サービスのユーザインタフェースは、本例によれば、ユーザが、エンドデバイスから収集された情報にアクセスすること、およびエンドデバイスの設定情報を更新することを提供する。他の実装例では、このユーザインタフェースがこれらの種類のアクセスのうち1つのみを提供してもよいし、異なる種類のアクセスに対して別個のユーザインタフェースが用意されてもよい。
【0034】
[0036]エンドデバイスから収集された情報にアクセスする能力は、収集されたデータに関してユーザに透明性をもたらすことに加えて、ユーザが任意の関連する診断の詳細を容易に見ることができることももたらす。そのような診断情報は、例えば、エンドデバイスが低バッテリーを有する期間を含んでいてもよく、それによって、デバイスのより頻繁な充電の必要性についてユーザに情報を提供してもよい。他の例示の関連診断情報は、エンドデバイスがユーザへの送達のために期待されるニコチンエアロゾルを提供することができないような低ニコチン貯蔵状態の間に、いつユーザがエンドデバイスを使用しようと試みたかに関する情報を含んでいてもよい。
【0035】
[0037]更に、エンドデバイスから収集された情報にアクセスする能力は、ユーザが使用情報を容易に見ることができることももたらす。これは、例えば自己のエンド使用を(例えば個人ニコチン依存度を低減するための努力、またはユーザが望ましくないと考える他の形態のニコチン送達から離れるための努力の一部として)管理しようと努めているユーザにとって有益となりうる。
【0036】
[0038]上述のように、管理サービスのユーザインタフェースは、本例では、ユーザがエンドデバイスの設定情報を管理できるようにもする。こうして、ユーザは、電力/強度など、エンドデバイスの設定を変更できるようになってもよい。変更できる他の設定には、LEDなどの発光体を備えたエンドデバイスに関しては、その発光体を作動させる動作が含まれ、多色LEDなどの多色発光体を備えたエンドデバイスに関しては、所与の動作に対して発光される色が含まれてもよい。例えば、エンドデバイスは、ニコチン送達のために起動されたときに第1の光色を発し、ドングルへのデータ接続を確立するときに第2の色を発するように構成することができる。
【0037】
[0039]ユーザインタフェースを介して達成されうる他の設定変更には、エンドデバイスの交換可能な部品に関する設定を更新することが含まれる。例えば、エンドデバイスが交換可能なリザーバを有する場合、リザーバの濃度を知らせるように設定を更新することができる。これにより、管理サービスが電力設定を自動的に更新して、新しいリザーバが前のリザーバとは異なる濃度を有するにもかかわらずニコチン送達濃度が確実に維持されるようにすることができる。
【0038】
[0040]こうして、ここで説明する手法を使用することによって、専用のスマートフォンアプリまたは同様のものを介してエンドデバイスにリンクする必要なく、エンドデバイスから情報を収集し、エンドデバイスへの設定を提供するための便利な手法がユーザに与えられることが分かる。
【0039】
[0041]ユーザが単一のユーザアカウントに関連付けられた複数のエンドデバイスを有する場合、そのユーザアカウントへのアクセスは、すべての関連付けられたエンドデバイスからのデータへのアクセスおよび/またはすべての関連付けられたエンドデバイスのための設定へのアクセスを提供してもよい。
【0040】
[0042]上記の例では、ドングル14を、エンドデバイスの情報および設定を交換する手法に合わせた機能を有するものとして説明してきた。いくつかの例では、ドングル14は、エンド同期のための専用デバイスであってもよい。上述のように、これは、エンドデバイスのための充電器ステーションの形態をとることができるが、ドングルは、スタンドアロンの専用デバイスであることもできる。他の実装例では、ドングル14は、エンドデバイスに関連しない他の機能を有してもよい。例えば、ドングルは、スマートホーム機能または他のホームオートメーションに関する機能を提供してもよい。したがって、無線通信インタフェースを使用して通信する能力を有する、自動カーテンアクチュエータ、照明コントローラ、またはHVACコントローラ等の他の装置も、ドングルから制御信号を受信することができ、その状況では、ドングルは、対応するスマートホームまたはホームオートメーション制御機能と通信するか、またはそれをホストするための機能も含むことになる。
【0041】
[0043]本書で説明される様々な実施形態は、特許請求される特徴の理解および教示を助けるためにのみ提示される。これらの実施形態は、実施形態の代表的なサンプルとしてのみ提供され、網羅的および/または排他的ではない。本書で説明される利点、実施形態、例、機能、特徴、構造、および/または他の側面は、特許請求の範囲によって規定される開示範囲に対する限定または特許請求の範囲の均等物に対する限定とみなされるべきでなく、特許請求の範囲および/または趣旨から逸脱することなく、他の実施形態を利用することができ、また、変更を加えうることを理解されたい。
【0042】
[0044]特許請求の範囲の様々な実施形態は、本書に具体的に記載されたもの以外の開示された要素、構成部分、特徴、部品、ステップ、手段などの適切な組み合わせを好適に備えるか、その組み合わせからなるか、または本質的にその組み合わせからなっていてもよい。加えて、本開示は、現在特許を請求していないが、現在特許を請求している特徴と組み合わせて、またはそれらの特徴とは別個に将来特許を請求するかもしれない他の概念を含む可能性がある。
【0043】
[0045]例えば、本明細書は、電子ニコチン送達「エンド」デバイスを参照して説明されているが、当然ながら、本明細書の教示は、必ずしもニコチンを含有または使用しない、より一般的なエアロゾル送達デバイスにも使用することができる。そのようなより一般的なエアロゾル送達デバイスでは、エアロゾル送達デバイス(いくつかの実施形態では、電子タバコ(e-シガレット)、および/またはエンドデバイスを備えうる)が、エアロゾル前駆体材料、例えば、必須ではないが典型的にはニコチンを含む製剤を含有するソース液体のリザーバ、またはタバコベース製品などの固体材料、を含有してもよく、この前駆体材料から、例えば熱気化によって、ユーザによる吸入のためのエアロゾルが生成される。したがって、エアロゾル送達装置は、典型的には、エアロゾル送達装置を通る空気チャネルのエアロゾル生成領域においてエアロゾルを生成するために前駆体材料の一部を気化するように配置された気化器、例えば加熱要素を備えることになる。ユーザがデバイスを吸い込み、気化器に電力が供給されると、空気が1つ以上の入口孔を通ってデバイス内に引き込まれ、空気チャネルに沿ってエアロゾル発生領域に至り、ここで空気が気化した前駆体材料と混合し、凝縮エアロゾルを形成する。エアロゾル生成領域を通って引き込まれた空気は、エアロゾルの一部を運びながら、空気チャネルに沿ってマウスピースの開口部まで流れ続け、ユーザによる吸入のためにマウスピース開口部を通って出る。
図1
図2
図3
【外国語明細書】