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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023162418
(43)【公開日】2023-11-08
(54)【発明の名称】コンデンサ
(51)【国際特許分類】
   H01G 2/02 20060101AFI20231031BHJP
   H01G 2/10 20060101ALI20231031BHJP
   H01G 4/224 20060101ALI20231031BHJP
   H01G 4/228 20060101ALI20231031BHJP
   H01G 4/32 20060101ALI20231031BHJP
【FI】
H01G2/02 101E
H01G2/10 600
H01G4/224 200
H01G4/228 Q
H01G4/228 S
H01G4/32 301F
H01G4/32 540
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023144278
(22)【出願日】2023-09-06
(62)【分割の表示】P 2019104406の分割
【原出願日】2019-06-04
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100111383
【弁理士】
【氏名又は名称】芝野 正雅
(74)【代理人】
【識別番号】100170922
【弁理士】
【氏名又は名称】大橋 誠
(72)【発明者】
【氏名】吉川 寛之
(57)【要約】
【課題】コンデンサ素子の熱損傷が生じにくいコンデンサを提供する。
【解決手段】フィルムコンデンサ1は、第1端面電極および第2端面電極を有するコンデンサ素子と、コンデンサ素子が収容されるケース400と、第1端面電極および第2端面電極にそれぞれ接続される第1バスバー200および第2バスバー300と、を備える。第1バスバー200および第2バスバー300は、ケース400の外部に配置され、第1外部端子へ接続可能な外側接続端子部230、330と、ケース400の外に出て外側接続端子部230、330へ繋がる中継端子部240、340と、を含む。中継端子部240、340は、その表面がケース400の前側面部402と対向するように当該前側面部402に沿わされる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1電極および第2電極を有するコンデンサ素子と、
前記コンデンサ素子が収容されるケースと、
前記第1電極および前記第2電極にそれぞれ接続される第1バスバーおよび第2バスバーと、を備え、
前記第1バスバーおよび前記第2バスバーのうち少なくとも一方のバスバーは、
前記ケースの外部に配置され、第1外部端子へ接続可能な第1接続端子部と、
前記ケースの外に出て前記第1接続端子部へ繋がる露出部と、を含み、
前記露出部は、その表面が前記ケースの側面部と対向するように当該側面部に沿わされる、
ことを特徴とするコンデンサ。
【請求項2】
請求項1に記載のコンデンサにおいて、
前記第1バスバーおよび前記第2バスバーの双方が、前記第1接続端子部と前記露出部とを含み、
前記第1バスバーの前記露出部と前記第2バスバーの前記露出部は、前記側面部の正面において絶縁部材を介して互いに重なり合う部分を有する、
ことを特徴とするコンデンサ。
【請求項3】
請求項1または2に記載のコンデンサにおいて、
前記ケースに充填される充填樹脂を、さらに備え、
前記少なくとも一方のバスバーは、前記充填樹脂から露出し、第2外部端子が接続される第2接続端子部を、さらに含み、
前記第1接続端子部は、前記第1外部端子を介して電源装置に接続され、
前記第2接続端子部は、前記第2外部端子を介して半導体装置に接続され、
前記露出部は、前記第1接続端子部と前記第2接続端子部とを結ぶ経路を構成する、
ことを特徴とするコンデンサ。
【請求項4】
請求項3に記載のコンデンサにおいて、
前記少なくとも一方のバスバーは、
前記露出部と前記第1端子接続部とを有する第1部材と、
前記充填樹脂に埋没し、前記第1電極および前記第2電極のうち、対応する電極に接続される電極接続部と、前記第2接続端子部とを有し、前記第1部材に連結される第2部材と、
を含む、
ことを特徴とするコンデンサ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンデンサに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、バスバーの一端が接続されたコンデンサ素子をケース内に収納し、バスバーの他端に設けられた外部接続用の端子をケースの開口から外部へ引き出すようにしたコンデンサが知られている(たとえば、特許文献1参照)。外部接続用の端子には、外部装置から延びる外部端子が接続される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009-252935号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のコンデンサのように、外部接続用の端子がケースの開口の近くに位置するような構成の場合、バスバーの多くの部分がケースの内部に存在することになる。このような構成では、外部端子が発熱し、その熱がバスバーに伝わった場合、あるいはバスバー自身が発熱した場合、その熱はバスバーにおいて放熱されにくく、そのままコンデンサ素子へと伝わりやすいため、コンデンサ素子が熱損傷を受けてしまうことが懸念される。
【0005】
かかる課題に鑑み、本発明は、コンデンサ素子の熱損傷が生じにくいコンデンサを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の主たる態様に係るコンデンサは、第1電極および第2電極を有するコンデンサ素子と、前記コンデンサ素子が収容されるケースと、前記第1電極および前記第2電極にそれぞれ接続される第1バスバーおよび第2バスバーと、を備える。ここで、前記第1バスバーおよび前記第2バスバーのうち少なくとも一方のバスバーは、前記ケースの外部に配置され、第1外部端子へ接続可能な第1接続端子部と、前記ケースの外に出て前記第1接続端子部へ繋がる露出部と、を含む。前記露出部は、その表面が前記ケースの側面部と対向するように当該側面部に沿わされる。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、コンデンサ素子の熱損傷が生じにくいコンデンサを提供できる。
【0008】
本発明の効果ないし意義は、以下に示す実施の形態の説明により更に明らかとなろう。ただし、以下に示す実施の形態は、あくまでも、本発明を実施化する際の一つの例示であって、本発明は、以下の実施の形態に記載されたものに何ら制限されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、実施の形態に係る、フィルムコンデンサの斜視図である。
図2図2は、実施の形態に係る、フィルムコンデンサの分解斜視図である。
図3図3(a)および(b)は、それぞれ、実施の形態に係る、第1内側部材および第1外側部材の斜視図である。
図4図4(a)および(b)は、それぞれ、実施の形態に係る、第2内側部材および第2外側部材の斜視図である。
図5図5は、実施の形態に係る、フィルムコンデンサが、インバータ装置と電源装置に接続された状態を模式的に示す図である。
図6図6は、変更例に係る、フィルムコンデンサの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明のコンデンサの一実施形態であるフィルムコンデンサ1について図を参照して説明する。便宜上、各図には、適宜、前後、左右および上下の方向が付記されている。なお、図示の方向は、あくまでフィルムコンデンサ1の相対的な方向を示すものであり、絶対的な方向を示すものではない。また、説明の便宜上、「底面部」、「前側面部」など、一部の構成において、図示の方向に従った名称がつけられる場合がある。
【0011】
本実施の形態において、フィルムコンデンサ1が、特許請求の範囲に記載の「コンデンサ」に対応する。また、インバータ装置2が、特許請求の範囲に記載の「半導体装置」に対応する。さらに、第1端面電極110が、特許請求の範囲に記載の「第1電極」に対応し、第2端面電極120が、特許請求の範囲に記載の「第2電極」に対応する。さらに、第1内側部材200aおよび第2内側部材300aが、特許請求の範囲に記載の「第2部材」に対応する。さらに、第1外側部材200bおよび第2外側部材300bが、特許請求の範囲に記載の「第1部材」に対応する。さらに、内側接続端子部220、320が、特許請求の範囲に記載の「第2接続端子部」に対応する。さらに、外側接続端子部230、330が、特許請求の範囲に記載の「第1接続端子部」に対応する。さらに、中継端子部240、340が、特許請求の範囲に記載の「露出部」に対応する。さらに、前側面部402が、特許請求の範囲に記載の「側面部」に対応する。さらに、第2絶縁シート700が、特許請求の範囲に記載の「絶縁部材」に対応する。
【0012】
ただし、上記記載は、あくまで、特許請求の範囲の構成と実施形態の構成とを対応付けることを目的とするものであって、上記対応付けによって特許請求の範囲に記載の発明が実施形態の構成に何ら限定されるものではない。
【0013】
図1は、フィルムコンデンサ1の斜視図である。図2は、フィルムコンデンサ1の分解斜視図である。
【0014】
フィルムコンデンサ1は、4つのコンデンサ素子100と、第1バスバー200と、第2バスバー300と、ケース400と、充填樹脂500とを備える。第1バスバー200は、第1内側部材200aと第1外側部材200bとで構成され、第2バスバー300は、第2内側部材300aと第2外側部材300bとで構成される。
【0015】
4つのコンデンサ素子100と、第1内側部材200aと、第2内側部材300aとが一体となるように組み付けられて、ケース400内に収容される。充填樹脂500は、熱硬化性樹脂、たとえば、エポキシ樹脂であり、ケース400内に充填される。4つのコンデンサ素子100と、第1内側部材200aおよび第2内側部材300aの大部分とが充填樹脂500の中に埋没し、ケース400および充填樹脂500によって湿気や衝撃から保護される。
【0016】
第1外側部材200bと、第2外側部材300bとが組み合わされて、ケース400の前面に装着される。これにより、第1バスバー200において、第1内側部材200aと第1外側部材200bとが連結され、第2バスバー300において、第2内側部材300aと第2外側部材300bとが連結される。
【0017】
以下、フィルムコンデンサ1について詳細に説明する。
【0018】
図2を参照し、コンデンサ素子100は、誘電体フィルム上にアルミニウムを蒸着させた2枚の金属化フィルムを重ね、重ねた金属化フィルムを巻回または積層し、扁平状に押圧することにより形成される。コンデンサ素子100は、扁平な長円柱に近い形状を有する。コンデンサ素子100には、一方の端面101に、亜鉛等の金属の吹付けにより第1端面電極110が形成され、他方の端面102に、同じく亜鉛等の金属の吹付けにより第2端面電極120が形成される。4つのコンデンサ素子100は、両端面101、102が前後方向を向く状態で、上下に2段であって各段に2つずつ配置され、この状態で、これらコンデンサ素子100に第1バスバー200の第1内側部材200aおよび第2バスバー300の第2内側部材300aが接続される。
【0019】
なお、本実施の形態のコンデンサ素子100は、誘電体フィルム上にアルミニウムを蒸着させた金属化フィルムにより形成されたが、これ以外にも、亜鉛、マグネシウム等の他の金属を蒸着させた金属化フィルムにより形成されてもよい。あるいは、コンデンサ素子100は、これらの金属のうち、複数の金属を蒸着させた金属化フィルムにより形成されてもよいし、これらの金属どうしの合金を蒸着させた金属化フィルムにより形成されてもよい。
【0020】
上述のように、第1バスバー200は、第1内側部材200aと第1外側部材200bとを含む。
【0021】
図3(a)および(b)は、それぞれ、第1内側部材200aおよび第1外側部材200bの斜視図である。
【0022】
図3(a)に示すように、第1内側部材200aは、導電性材料、たとえば、銅板を適宜切り抜き、折り曲げることによって形成され、電極端子部210と3つの内側接続端子部220とが一体となった構成を有する。
【0023】
電極端子部210は、側面部211と、側面部211の上端部から後方に垂直に折れ曲がる上面部212とを含む。側面部211は、右下の角部が欠けた長方形の形状を有する。上面部212は、細長い方形状を有し、その後端部212aが上方に立ち上がる。
【0024】
電極端子部210には、側面部211の上部に、左右方向に並ぶ4つの方形状の開口部213が形成され、各開口部213の上縁に接続ピン214が形成される。また、電極端子部210には、側面部211の下端部に、左右方向に並ぶ4つの接続ピン214が形成される。さらに、電極端子部210には、左右方向における中央部に、側面部211の下端部を半円状に切り欠くようにして流通開口215が形成され、側面部211と上面部212とに跨るように上下に長い流通開口216が形成される。
【0025】
3つの内側接続端子部220は、方形状を有し、電極端子部210の上端部、即ち上面部212の後端部212aから上方へ延びる。3つの内側接続端子部220は、等間隔で左右方向に並ぶ。各内側接続端子部220には、円形の貫通孔221が形成される。
【0026】
図3(b)に示すように、第1外側部材200bは、導電性材料、たとえば、銅板を適宜切り抜き、折り曲げることによって形成され、外側接続端子部230と中継端子部240とが一体となった構成を有する。
【0027】
外側接続端子部230は、方形状を有する。外側接続端子部230には、円形の貫通孔231が形成される。
【0028】
中継端子部240は、端子本体部241と、第1連結部242と、3つの第2連結部243とを含む。端子本体部241は、右側が下方に折れ曲った鉤形の形状を有する。端子本体部241の右上角部は、ケース400の取付ボス(後述する)を避けるために、円弧状に切り欠かれている。
【0029】
第1連結部242は、端子本体部241の右下端部から右方に延びた後に屈曲して後方へと延び、外側接続端子部230に繋がる。3つの第2連結部243は、等間隔で左右方向に並ぶように端子本体部241の上端部に設けられる。各第2連結部243は、上方に延びた後に屈曲し後方へと延び、さらに屈曲して、その先端部243aが上方へと延びる。第2連結部243の先端部243aには、円形の貫通孔244が形成される。第2連結部243の先端部243aの左右の幅および貫通孔244の内径は、第1内側部材200aの内側接続端子部220の左右の幅および貫通孔221の内径と等しくされる。
【0030】
第1連結部242は、外側接続端子部230における第1連結部242、即ち中継端子部240に繋がる基端部230aの幅(上下方向の幅)W1と同じ幅で端子本体部241まで延びている。一方で、端子本体部241の上下方向の幅W2は、一定ではなく、右側で広く左側で狭くなっているものの、基端部230aの幅W1よりも広くされている。さらに、端子本体部241の左右方向の幅W3は、一定ではなく下側で狭く上側で広くなっているものの、基端部230aの幅W1よりも広くされている。つまり、端子本体部241は、図3(b)の一点鎖線に示すような、外側接続端子部230の基端部230aの幅W1と等しい幅で左方および上方へと延びるような構成とはなっておらず、広い面積が確保されている。
【0031】
上述のように、第2バスバー300は、第2内側部材300aと第2外側部材300bとを含む。
【0032】
図4(a)および(b)は、それぞれ、第2内側部材300aおよび第2外側部材300bの斜視図である。
【0033】
図4(a)に示すように、第2内側部材300aは、導電性材料、たとえば、銅板を適宜切り抜き、折り曲げることによって形成され、電極端子部310と3つの内側接続端子部320とが一体となった構成を有する。
【0034】
電極端子部310は、側面部311と、側面部311の上端部から前方に垂直に折れ曲がる上面部312とを含む。側面部311は、右下の角部が欠けた長方形の形状を有する。上面部312は、長方形状を有し、その前端部312aが上方に立ち上がる。
【0035】
電極端子部310には、側面部311の中央部に、左右方向に並ぶ4つの方形状の開口部313が形成され、各開口部313の上縁に接続ピン314が形成される。また、電極端子部310には、側面部311の下端部に、左右方向に並ぶ4つの接続ピン314が形成される。さらに、電極端子部310には、左右方向における中央部に、円形の流通開口315と、側面部311と上面部312とに跨る上下に長い流通開口316とが形成される。
【0036】
3つの内側接続端子部320は、方形状を有し、電極端子部310の上端部、即ち上面部312の前端部312aから上方へ延びる。3つの内側接続端子部320は、等間隔で左右方向に並ぶ。各内側接続端子部320には、円形の貫通孔321が形成される。
【0037】
図4(b)に示すように、第2外側部材300bは、導電性材料、たとえば、銅板を適宜切り抜き、折り曲げることによって形成され、外側接続端子部330と中継端子部340とが一体となった構成を有する。
【0038】
外側接続端子部330は、方形状を有する。外側接続端子部330には、円形の貫通孔331が形成される。
【0039】
中継端子部340は、端子本体部341と、第1連結部342と、3つの第2連結部343とを含む。端子本体部341は、右側が下方に折れ曲った鉤形の形状を有する。端子本体部341の左上角部および右上角部は、ケース400の取付ボス(後述する)を避けるために、それぞれ円弧状および方形状に切り欠かれている。
【0040】
第1連結部342は、端子本体部341の右下端部から右方に延びた後に屈曲して後方へと延び、外側接続端子部330に繋がる。3つの第2連結部343は、等間隔で左右方向に並ぶように端子本体部341の上端部に設けられる。各第2連結部343は、上方に延びた後に屈曲し後方へと延び、さらに屈曲して、その先端部343aが上方へと延びる。第2連結部343の先端部343aには、円形の貫通孔344が形成される。第2連結部343の先端部343aの左右の幅および貫通孔344の内径は、第2内側部材300aの内側接続端子部320の左右の幅および貫通孔321の内径と等しくされる。
【0041】
第1連結部342は、外側接続端子部330における第1連結部342、即ち中継端子部340に繋がる基端部330aの幅(上下方向の幅)W4と同じ幅で端子本体部341まで延びている。一方で、端子本体部341の上下方向の幅W5は、一定ではなく、右側で広く左側で狭くなっているものの、基端部330aの幅W4よりも広くされている。さらに、端子本体部341の左右方向の幅W6は、一定ではなく下側で狭く上側で広くなっているものの、基端部330aの幅W4よりも広くされている。つまり、端子本体部341は、図4(b)の一点鎖線に示すような、外側接続端子部330の基端部330aの幅W4と等しい幅で左方および上方へと延びるような構成とはなっておらず、広い面積が確保されている。
【0042】
図2に示すように、第1内側部材200aの電極端子部210が4つのコンデンサ素子100の第1端面電極110を前方から覆い、第2内側部材300aの電極端子部310が4つのコンデンサ素子100の第2端面電極120を後方から覆う。各コンデンサ素子100の第1端面電極110に対して電極端子部210の2つの接続ピン214が接触し、各接続ピン214が、対応する第1端面電極110に半田付け等の接合方法で接合される。同様に、各コンデンサ素子100の第2端面電極120に対して電極端子部310の2つの接続ピン314が接触し、各接続ピン314が、対応する第2端面電極120に半田付け等の接合方法で接合される。これにより、第1バスバー200が4つのコンデンサ素子100の第1端面電極110に電気的に接続され、第2バスバー300が4つのコンデンサ素子100の第2端面電極120に電気的に接続される。
【0043】
4つのコンデンサ素子100、第1内側部材200aおよび第2内側部材300aが一体化された状態において、第1内側部材200aの3つの内側接続端子部220と第2内側部材300aの3つの内側接続端子部320とが左右方向に交互に並ぶ。
【0044】
第1内側部材200aおよび第2内側部材300aとの間に第1絶縁シート600が挟み込まれる。第1絶縁シート600は、絶縁紙や、アクリル、シリコン等の電気的な絶縁性を有する樹脂材料により形成される。第1絶縁シート600により第1内側部材200aと第2内側部材300aとの間の絶縁距離、第2内側部材300aとコンデンサ素子100の第1端面電極110との間の絶縁距離などが確保される。
【0045】
同じく図2に示すように、第1外側部材200bと第2外側部材300bは、それらの中継端子部240、340、即ち端子本体部241、341が第2絶縁シート700を介して互いに重なる部分を有するように、前後に重ね合される。第2絶縁シート700は、絶縁紙や、アクリル、シリコン等の電気的な絶縁性を有する樹脂材料により形成される。第2絶縁シート700により、2つの中継端子部240、340の間の絶縁距離などが確保される。
【0046】
第1外側部材200bと第2絶縁シート700との間が両面テープ(図示せず)により固定され、第2外側部材300bと第2絶縁シート700との間が両面テープ(図示せず)により固定される。これにより、第1外側部材200b、第2外側部材300bおよび第2絶縁シート700の三者が固定される。
【0047】
第1外側部材200bおよび第2外側部材300bが一体化された状態において、第1外側部材200bの3つの第2連結部243と第2外側部材300bの3つの第2連結部343とが左右方向に交互に並ぶ。また、第1外側部材200bの外側接続端子部230と第2外側部材300bの外側接続端子部330とが上下方向に並ぶ。
【0048】
図2を参照し、ケース400は、樹脂製であり、たとえば、熱可塑性樹脂であるポリフェニレンサルファイド(PPS)により形成される。ケース400は、ほぼ直方体の箱状に形成され、底面部401と、底面部401から立ち上がる前側面部402、後側面部403、左側面部404および右側面部405とを有し、上面が開口する。ケース400は、上段および下段において2つのコンデンサ素子100が並ぶ左右方向が長手方向となり、4つのコンデンサ素子100の両端面が向く前後方向が短手方向となる。
【0049】
ケース400には、左側面部404の上部と、右側面部405の上部と、底面部401の左右の端部とに、取付タブ410が設けられる。各取付タブ410には、貫通孔411が形成される。貫通孔411には、孔の強度を上げるために金属製のカラー412が嵌め込まれる。これら取付タブ410は、フィルムコンデンサ1がインバータ装置等の外部装置の設置部に固定される際に用いられる。
【0050】
ケース400の右側面部405には、取付タブ410の下に、上下に連なるように第1端子台420と第2端子台430が設けられる。上側の第1端子台420は、第1バスバー200の外側接続端子部230のための端子台であり、下側の第2端子台430は、第2バスバー300の外側接続端子部330のための端子台である。第1端子台420の取付面421と第2端子台430の取付面431は、リブ440により仕切られている。
【0051】
第1端子台420の取付面421には、金属製のナット422が埋め込まれる。また、第1端子台420の取付面421には、上部に下向きの爪部423が形成される。第2端子台430の取付面431には、金属製のナット432が埋め込まれる。また、第2端子台430の取付面431には、下部に上向きの爪部433が形成される。
【0052】
ケース400の前側面部402には、中央部と4つの角部の合計5か所に取付ボス450が設けられる。各取付ボス450には、金属製のナット451が埋め込まれる。また、ケース400の前側面部402には、左上の角部の近傍に右向きの爪部461が形成され、下端部の右端寄りに上向きの爪部462が形成される。
【0053】
4つのコンデンサ素子100と、第1内側部材200aと、第2内側部材300aとからなるユニットが、上面の開口部400aを通じてケース400内に収容される。その後、ケース400内に液相状態の充填樹脂500が注入される。このとき、充填樹脂500が、第1内側部材200aの流通開口215、216および第2内側部材300aの流通開口315、316を通ることにより、第1内側部材200aと第2内側部材300aの内側である4つのコンデンサ素子100の部分に充填樹脂500が行き渡りやすくなる。充填樹脂500が開口部400aの近傍までケース400内に満たされ、充填樹脂500の注入が完了すると、ケース400が加熱される。これにより、ケース400内の充填樹脂500が硬化する。
【0054】
その後、第1外側部材200bと第2外側部材300bとからなるユニットがケース400に装着される。この際、第1外側部材200bの外側接続端子部230が第1端子台420の取付面421に取り付けられ、第2外側部材300bの外側接続端子部330が第2端子台430の取付面431に取り付けられる。外側接続端子部230の貫通孔231が、第1端子台420のナット422と整合し、外側接続端子部330の貫通孔331が、第2端子台430のナット432と整合する。
【0055】
第1外側部材200bの中継端子部240の端子本体部241と第1外側部材200bの中継端子部240の端子本体部241が、それらの表面が前側面部402に対向するように、前側面部402に沿わされる。2つの端子本体部241、341同士が、前側面部402の正面において第2絶縁シート700を介して重なり合う。また、第1外側部材200bの3つの第2連結部243が前方からそれぞれに対応する第1内側部材200aの内側接続端子部220に重ね合され、第2外側部材300bの3つの第2連結部343が前方からそれぞれに対応する第2内側部材300aの内側接続端子部320に重ね合される。各第2連結部243、343の貫通孔244、344と、各内側接続端子部220、320の貫通孔221、321とが整合する。
【0056】
第1外側部材200bの外側接続端子部230が第1端子台420の爪部423に係合し、第2外側部材300bの外側接続端子部330が第2端子台430の爪部433に係合する。また、第2外側部材300bの端子本体部341が前側面部402の2つの爪部461、462と係合する。これにより、第1外側部材200bと第2外側部材300bとからなるユニットがケース400に対して固定される。
【0057】
こうして、図1のように、フィルムコンデンサ1が完成する。
【0058】
フィルムコンデンサ1は、たとえば、電気自動車において、電気モータを駆動するためのインバータ装置に搭載され得る。
【0059】
図5は、フィルムコンデンサ1が、インバータ装置2と電源装置3に接続された状態を模式的に示す図である。
【0060】
インバータ装置2には、電源装置3(バッテリー)から直流の電力が供給される。インバータ装置2は、IGBT(Insulated Gate Bipolar transistor)を含むインバータ回路を備え、直流の電力を3相交流の電力に変換し、電気モータ(図示せず)へ供給する。このように、インバータ装置2は、電力の変換を行うための半導体装置(パワー半導体装置)である。
【0061】
フィルムコンデンサ1では、第1バスバー200の外側接続端子部230が、それに対応する第1外部端子11に接続され、第1外部端子11を介して、外側接続端子部230と同じ極性の電源装置3側の端子3aに接続される。また、第2バスバー300の外側接続端子部330が、それに対応する第1外部端子12に接続され、第1外部端子12を介して、外側接続端子部330と同じ極性の電源装置3側の端子3bに接続される。この際、第1バスバー200の外側接続端子部230と第1外部端子11とが、重ね合された状態で、ナット422へのネジ止めにより第1端子台420に取り付けられる。同様に、第2バスバー300の外側接続端子部330と第1外部端子12とが、重ね合された状態で、ナット432へのネジ止めにより第2端子台430に取り付けられる。
【0062】
さらに、フィルムコンデンサ1では、第1バスバー200の3つの内側接続端子部220が、それぞれに対応する第2外部端子13に接続され、第2外部端子13を介して、内側接続端子部220と同じ極性のインバータ装置2側の端子2aに接続される。また、第2バスバー300の3つの内側接続端子部320が、それぞれに対応する第2外部端子14に接続され、第2外部端子14を介して、内側接続端子部320と同じ極性のインバータ装置2側の端子2bに接続される。この際、第1内側部材200aの内側接続端子部220と第1外側部材200bの第2連結部243と第2外部端子13との三者が、ネジ(図示せず)とナット(図示せず)により締め付けられて固定される。同様に、第2内側部材300aの内側接続端子部320と第2外側部材300bの第2連結部343と第2外部端子14との三者が、ネジ(図示せず)とナット(図示せず)により締め付けられて固定される。
【0063】
このように、内側接続端子部220と第2外部端子13の接続と、第1内側部材200aと第1外側部材200bの固定とが、一度のネジでの締結により行える。同様に、内側接続端子部320と第2外部端子14の接続と、第2内側部材300aと第2外側部材300bの固定とが、一度のネジでの締結により行える。よって、ネジの削減とネジ止め工程の削減が図れる。また、第1内側部材200aおよび第2内側部材300aに、第2連結部243、343と連結するための連結部を設けなくてよくなる。
【0064】
インバータ装置2によって電気モータが駆動され、フィルムコンデンサ1に通電されると、第1バスバー200において、外側接続端子部230と内側接続端子部220とを結ぶ経路を構成する中継端子部240には、電源装置3による大きな直流の電流が流れ得る。また、中継端子部240には、電源装置3による大きな直流により第1外部端子11で発生した熱が、外側接続端子部230を介して伝わり得る。同様に、第2バスバー300において、外側接続端子部330と内側接続端子部320とを結ぶ経路を構成する中継端子部340には、電源装置3による大きな直流の電流が流れ得る。また、中継端子部340には、電源装置3による大きな直流により第1外部端子12で発生した熱が、外側接続端子部330を介して伝わり得る。
【0065】
しかしながら、これら中継端子部240、340は、ケース400の外、特に、充填樹脂500の外に露出している。さらに、これら中継端子部240、340は、端子本体部241、341がケース400の前側面部402に沿わされており、前側面部402の領域からはみ出さない限り、フィルムコンデンサ1のサイズを増加させにくい。このため、これら中継端子部240、340には、端子本体部241、341に、広い面積が確保されている。よって、これら中継端子部240、340は、電気抵抗が小さく、また、放熱性も良いため、これら中継端子部240、340に大きな電流が流れても、自身が発熱しにくく、これら中継端子部240、340に熱が伝わってきても、その熱が放出されやすい。
【0066】
また、第1バスバー200および第2バスバー300は、それらの中継端子部240、340の端子本体部241、341同士が、前側面部402の正面において第2絶縁シート700を介して重なり合う。これにより、ESL(等価直列インダクタンス)が低減される。
【0067】
<実施の形態の効果>
以上、本実施の形態によれば、以下の効果が奏される。
【0068】
フィルムコンデンサ1は、第1バスバー200および第2バスバー300が、ケース400の外部に配置され、第1外部端子11、12へ接続可能な外側接続端子部230、330と、ケース400の外に出て外側接続端子部230、330へ繋がる中継端子部240、340と、を含み、中継端子部240、340は、その表面がケース400の前側面部402と対向するように当該前側面部402に沿わされる。
【0069】
この構成によれば、中継端子部240、340は、ケース400の前側面部402に沿わされた部分(端子本体部241、341)に広い面積を確保することができるので、電気抵抗が小さくなり、また、放熱性が良くなる。このため、中継端子部240、340に電流が流れたときに中継端子部240、340自身が発熱しにくく、また、第1外部端子11、12で発生した熱が外側接続端子部230、330を介して伝わってきても、その熱が中継端子部240、340で放熱されやすい。よって、第1バスバー200および第2バスバー300を通じてコンデンサ素子100へ伝わる熱を低減できるので、コンデンサ素子100の熱損傷を生じにくくすることができる。
【0070】
また、第1バスバー200の中継端子部240と第2バスバー300の中継端子部340は、前側面部402の正面において第2絶縁シート700を介して互いに重なり合う部分を有する。
【0071】
この構成によれば、ESL(等価直列インダクタンス)の低減を図ることができる。
【0072】
さらに、第1バスバー200および第2バスバー300は、充填樹脂500から露出し、第2外部端子13、14が接続される内側接続端子部220、320を、さらに含む。外側接続端子部230、330は、第1外部端子11、12を介して電源装置3に接続され、内側接続端子部220、320は、第2外部端子13、14を介してインバータ装置2に接続される。そして、中継端子部240、340は、外側接続端子部230、330と内側接続端子部220、320とを結ぶ経路を構成する。
【0073】
この構成によれば、中継端子部240、340に電源装置3による大きな電流が流れても、中継端子部240、340自身が発熱しにくい。また、第1外部端子11、12が電源装置3による大きな電流により発熱し、その熱が伝わってきても、中継端子部240、340において良好に放熱できる。よって、電源装置3の大きな電流に起因する熱がコンデンサ素子100へ伝わることを抑制できるので、コンデンサ素子100の熱損傷を生じにくくすることができる。
【0074】
さらに、第1バスバー200は、中継端子部240と外側接続端子部230とを有する第1外側部材200bと、充填樹脂500に埋没し第1端面電極110に接続される接続ピン214と、内側接続端子部220とを有し、第1外側部材200bに連結される第1内側部材200aと、を含む。また、第2バスバー300は、中継端子部340と外側接続端子部330とを有する第2外側部材230bと、充填樹脂500に埋没し第2端面電極120に接続される接続ピン314と、内側接続端子部320とを有し、第2外側部材300bに連結される第2内側部材300aと、を含む。
【0075】
上記の構成によれば、コンデンサ素子100に第1内側部材200aおよび第2内側部材300aを接続してなるユニットをケース400内に収容して充填樹脂500の充填を行った後に、第1外側部材200bと第2外側部材300bとをケース400に装着して、第1外側部材200bと第1内側部材200aと連結させ、第2外側部材300bと第2内側部材300aとを連結させることができる。これにより、フィルムコンデンサ1を、容易に組み立てることが可能となる。
【0076】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、また、本発明の適用例も、上記実施の形態の他に、種々の変更が可能である。
【0077】
たとえば、上記実施の形態では、第1バスバー200の外側接続端子部230が取り付けられる第1端子台420と第2バスバー300の外側接続端子部330が取り付けられる第2端子台430が、第1バスバー200および第2バスバー300の中継端子部240、340が沿わされる前側面部402とは異なる右側面部405に設けられた。しかしながら、図6に示すように、中継端子部240、340が沿わされる側面部と同じ前側面部402に、第1端子台420と第2端子台430が設けられ、これら端子台420、430に、それぞれ第1バスバー200の外側接続端子部230と第2バスバー300の外側接続端子部330が取り付けられるようにしてもよい。この場合、中継端子部240、340において、第1連結部242、342は、端子本体部241、341の下端部から下方に延びた後に屈曲して前方へと延び、外側接続端子部230、330に繋がる。また、第1端子台420および第2端子台430において、取り付けられた外側接続端子部230、330には、上向きの爪部423、433が係合する。
【0078】
また、第1バスバー200および第2バスバー300の中継端子部240、340が、ケース400の前側面部402以外の側面部に沿わされるようにしてもよい。この場合、中継端子部240、340は、前側面部402と同じく左側面部404および右側面部405よりも面積の広い後側面部403に沿わされることが望ましい。
【0079】
さらに、上記実施形態では、第1バスバー200と第2バスバー300の双方に、ケース400の前側面部402に沿わされる中継端子部240、340が含まれた。しかしながら、第1バスバー200のみに中継端子部240が含まれるか、第2バスバー300のみに中継端子部340が含まれる構成が採られてもよい。
【0080】
さらに、上記実施の形態では、第1外側部材200bの第2連結部243が、第1内側部材200aの内側接続端子部220に連結され、第2外側部材300bの第2連結部343が、第2内側部材300aの内側接続端子部320に連結された。しかしながら、第1外側部材200bの第2連結部243が、第1内側部材200aに別途設けられた連結部に連結されてもよく、第2外側部材300bの第2連結部343が、第2内側部材300aに別途設けられた連結部に連結されてもよい。
【0081】
さらに、上記実施の形態では、第1バスバー200が、第1内側部材200aと第1外側部材200bの2つの部材により構成され、第2バスバー300が、第2内側部材300aと第2外側部材300bの2つの部材により構成された。しかしながら、第1バスバー200および第2バスバー300が1つの部材により構成されてもよい。
【0082】
さらに、上記実施の形態では、フィルムコンデンサ1に4個のコンデンサ素子100が備えられた。しかしながら、コンデンサ素子100の個数は、1個である場合も含めて、適宜、変更することができる。
【0083】
さらに、上記実施の形態では、コンデンサ素子100は、誘電体フィルム上にアルミニウムを蒸着させた2枚の金属化フィルムを重ね、重ねた金属化フィルムを巻回または積層することで形成されたものであるが、これ以外にも、誘電体フィルムの両面にアルミニウムを蒸着させた金属化フィルムと絶縁フィルムとを重ね、これを巻回または積層することにより、これらコンデンサ素子100が形成されてもよい。
【0084】
さらに、上記実施の形態では、本発明のコンデンサの一例として、フィルムコンデンサ1が挙げられた。しかしながら、本発明は、フィルムコンデンサ1以外のコンデンサに適用することもできる。
【0085】
この他、本発明の実施の形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。
【0086】
なお、上記実施の形態の説明において「上方」「下方」等の方向を示す用語は、構成部材の相対的な位置関係にのみ依存する相対的な方向を示すものであり、鉛直方向、水平方向等の絶対的な方向を示すものではない。
【産業上の利用可能性】
【0087】
本発明は、各種電子機器、電気機器、産業機器、車両の電装等に使用されるコンデンサに有用である。
【符号の説明】
【0088】
1 フィルムコンデンサ(コンデンサ)
2 インバータ装置(半導体装置)
3 電源装置
11 第1外部端子
12 第1外部端子
13 第2外部端子
14 第2外部端子
100 コンデンサ素子
110 第1端面電極(第1電極)
120 第2端面電極(第2電極)
200 第1バスバー
200a 第1内側部材(第2部材)
200b 第1外側部材(第1部材)
220 内側接続端子部(第2接続端子部)
230 外側接続端子部(第1接続端子部)
240 中継端子部(露出部)
300 第2バスバー
300a 第2内側部材(第2部材)
300b 第2外側部材(第1部材)
320 内側接続端子部(第2接続端子部)
330 外側接続端子部(第1接続端子部)
340 中継端子部(露出部)
400 ケース
402 前側面部(側面部)
500 充填樹脂
700 第2絶縁シート(絶縁部材)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【手続補正書】
【提出日】2023-10-02
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1電極および第2電極を有するコンデンサ素子と、
記第1電極および前記第2電極にそれぞれ接続される第1バスバーおよび第2バスバーと、を備え、
前記第1バスバーおよび前記第2バスバーのうち少なくとも一方のバスバーは、第1部材と、前記第1部材に連結される第2部材と、を含み、
前記第1部材は、第1外部端子へ接続される第1接続端子部と、前記第1接続端子部へ繋がる中継部と、を有し、
前記第2部材は、第2外部端子接続される第2接続端子部と、前記第1電極および前記第2電極のうち、対応する電極に接続される電極接続部と、を有し、
中継部、前記第1接続端子部と前記第2接続端子部とを結ぶ経路を構成する、
ことを特徴とするコンデンサ。
【請求項2】
請求項1に記載のコンデンサにおいて、
前記第1接続端子部は、前記第1外部端子を介して電源装置に接続され、
前記第2接続端子部は、前記第2外部端子を介して半導体装置に接続される、
ことを特徴とするコンデンサ。
【請求項3】
請求項1に記載のコンデンサにおいて、
前記コンデンサ素子が収容されるケースと、
前記ケースに充填される充填樹脂と、を備え、
前記第1部材は、前記ケースの外部に配置され、
前記電極接続部は、前記充填樹脂に埋没し、
前記2接続端子部は、前記充填樹脂から露出する、
ことを特徴とするコンデンサ。
【請求項4】
請求項1に記載のコンデンサにおいて、
前記コンデンサ素子が収容されるケースを、さらに備え、
前記中継部は、その表面が前記ケースの側面部と対向するように当該側面部に沿わされる、
ことを特徴とするコンデンサ。
【請求項5】
請求項1に記載のコンデンサにおいて、
前記第1バスバーおよび前記第2バスバーの双方が、前記第1接続端子部と前記中継部とを含み、
前記第1バスバーの前記中継部と前記第2バスバーの前記中継部は、絶縁部材を介して互いに重なり合う部分を有する、
ことを特徴とするコンデンサ。
【請求項6】
請求項1に記載のコンデンサにおいて、
前記第1部材は、複数の連結部を有し、
前記第2部材は、前記第2接続端子部を複数有し、
前記複数の連結部は、前記複数の第2接続端子部とそれぞれ連結されている、
ことを特徴とするコンデンサ。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
本発明の主たる態様に係るコンデンサは、第1電極および第2電極を有するコンデンサ素子と、前記第1電極および前記第2電極にそれぞれ接続される第1バスバーおよび第2バスバーと、を備える。ここで、前記第1バスバーおよび前記第2バスバーのうち少なくとも一方のバスバーは、第1部材と、前記第1部材に連結される第2部材と、を含む。前記第1部材は、第1外部端子へ接続される第1接続端子部と、前記第1接続端子部へ繋がる中継部と、を有する。前記第2部材は、第2外部端子接続される第2接続端子部と、前記第1電極および前記第2電極のうち、対応する電極に接続される電極接続部と、を有する。前中継部、前記第1接続端子部と前記第2接続端子部とを結ぶ経路を構成する。