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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023016253
(43)【公開日】2023-02-02
(54)【発明の名称】マッチングシステム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20230126BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021120453
(22)【出願日】2021-07-21
(71)【出願人】
【識別番号】521323299
【氏名又は名称】株式会社 益マスゴルフ
(74)【代理人】
【識別番号】100084375
【弁理士】
【氏名又は名称】板谷 康夫
(74)【代理人】
【識別番号】100142077
【弁理士】
【氏名又は名称】板谷 真之
(72)【発明者】
【氏名】脇坂 将太
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC17
(57)【要約】
【課題】マッチングシステムにおいて、ユーザの希望を十分に満たすことが可能なコーチ、スクール又は施設をマッチングさせることができるものとする。
【解決手段】マッチングシステム1は、ゴルフの技術指導を希望するユーザと、ユーザの希望する技術指導を行うことが可能なコーチ、スクール又は施設と、をマッチングさせるものであり、ユーザ、コーチ、スクール又は施設がそれぞれ個別に所有する情報端末2~5と、情報端末2~5の各々と接続されたサーバ7と、を備える。サーバ7は、ユーザが所有する情報端末2から送信されてきたユーザの希望条件に基づいて、ユーザとコーチ、スクール又は施設とをマッチングさせ、ユーザの希望条件は、ユーザの技術レベルに関する情報を含む。
【選択図】図1


【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゴルフの技術指導を希望するユーザと、ユーザの希望する技術指導を行うことが可能なコーチ、スクール又は施設と、をマッチングさせるマッチングシステムであって、
ユーザ、コーチ、スクール又は施設がそれぞれ個別に所有する情報端末と、
前記情報端末の各々と接続されたサーバと、を備え、
前記サーバは、ユーザが所有する前記情報端末から送信されてきたユーザの希望条件に基づいて、ユーザとコーチ、スクール又は施設とをマッチングさせ、
前記ユーザの希望条件は、ユーザの技術レベルに関する情報を含むことを特徴とするマッチングシステム。
【請求項2】
前記サーバは、前記情報端末からのアクセスに応じて、ユーザ、コーチ、スクール又は施設のプロフィールを設定し、且つ前記ユーザの希望条件を入力できるようにするマッチングアプリケーションを、アクセスのあった前記情報端末に送信することを特徴とする請求項1に記載のマッチングシステム。
【請求項3】
前記サーバは、ユーザが所有する前記情報端末から送信されてきたユーザの希望条件に基づいて、一のユーザと他のユーザとをマッチングさせることを特徴とする請求項1に記載のマッチングシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゴルフの技術指導を希望するユーザと、該ユーザの希望する技術指導を行うことが可能なコーチ、スクール又は施設と、をマッチングさせるマッチングシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、ゴルフの技術向上を図りたいユーザとコーチとをマッチングさせるマッチングシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。このようなマッチングシステムは、ゴルフ場のラウンドレッスン開催可能日や受け入れ可能組数、コーチのラウンドレッスン開催可能日やレッスン可能地域、そして、ユーザの希望レッスン日や希望ゴルフ場等を都合良く組み合わせることで、ゴルフ場・コーチ・ユーザの3者をマッチングさせる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002-32513号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述したようなマッチングシステムは、ラウンドレッスンの日付や場所に基づいて3者をマッチングさせるものであり、ユーザやコーチの技術レベルについては考慮していない。そのため、例えば、既に高度な技術を持つユーザに対して技術レベルが十分でないコーチをマッチングさせてしまうことや、パッティングやバンカーショット等の特定技術を学びたいユーザに対して該特定技術が得意ではないコーチをマッチングさせてしまうことが起こり得る。
【0005】
本発明は、上記課題を解決するものであって、ユーザと該ユーザの希望を十分に満たすことが可能なコーチ、スクール又は施設とをマッチングさせることができるマッチングシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、ゴルフの技術指導を希望するユーザと、ユーザの希望する技術指導を行うことが可能なコーチ、スクール又は施設と、をマッチングさせるマッチングシステムであって、ユーザ、コーチ、スクール又は施設がそれぞれ個別に所有する情報端末と、前記情報端末の各々と接続されたサーバと、を備え、前記サーバは、ユーザが所有する前記情報端末から送信されてきたユーザの希望条件に基づいて、ユーザとコーチ、スクール又は施設とをマッチングさせ、前記ユーザの希望条件は、ユーザの技術レベルに関する情報を含むことを特徴とする。
【0007】
また、前記サーバは、前記情報端末からのアクセスに応じて、ユーザ、コーチ、スクール又は施設のプロフィールを設定し、且つ前記ユーザの希望条件を入力できるようにするマッチングアプリケーションを、アクセスのあった前記情報端末に送信することが好ましい。
【0008】
また、前記サーバは、ユーザが所有する前記情報端末から送信されてきたユーザの希望条件に基づいて、一のユーザと他のユーザとをマッチングさせることが好ましい。
【発明の効果】
【0009】
本発明のマッチングシステムによれば、マッチングに際してユーザの技術レベルに関する情報が考慮されるので、ユーザと該ユーザの希望を十分に満たすことが可能なコーチ、スクール又は施設とをマッチングさせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の一実施形態に係るマッチングシステムの構成を示すブロック図。
図2】上記マッチングシステムのスタート画面を示す図。
図3】上記マッチングシステムにおけるプロフィール作成画面を示す図。
図4】(a)は、ユーザのプロフィール画面を示す図、(b)は、(a)のプロフィール画面を編集する様子を示す図。
図5】コーチのプロフィール画面を示す図。
図6】スクールのプロフィール画面を示す図。
図7】(a)は、ユーザが参照した場合の施設のプロフィール画面を示す図、(b)は、フリーランスコーチが参照した場合の施設のプロフィール画面を示す図。
図8】ユーザによるコーチの検索画面を示す図。
図9】ユーザによるスクールの検索画面を示す図。
図10】ユーザによる施設の検索画面を示す図。
図11】一のユーザによる他のユーザの検索画面を示す図。
図12】検索結果を示す図。
図13】フォロワー等の一覧を示す図。
図14】投稿やレビュー等の一覧を示す図。
図15】ホーム画面を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の実施形態に係るマッチングシステムは、ゴルフの技術指導を希望するユーザと、ユーザの希望する技術指導を行うことが可能なコーチ、スクール又は施設と、をマッチングさせるプラットフォームを提供するものである。
【0012】
図1に示すように、マッチングシステム1は、ユーザが所有するユーザ情報端末2と、コーチが所有するコーチ情報端末3と、スクールに設置されたスクール情報端末4と、施設に設置された施設情報端末5と、を備える。これら情報端末2-5は、例えば、スマートフォン、パーソナルコンピュータ、タブレット端末又はAIスピーカにより構成され、テキスト、画像又は音声により情報を送受信する。
【0013】
また、マッチングシステム1は、インターネットや専用回線等によるネットワーク6を介して情報端末2-5と接続されたサーバ7を備える。サーバ7は、種々の情報を記憶している記憶部71と、種々の処理を行う処理部72と、ネットワーク6を介して情報端末2-5と通信するための通信部73と、処理部72への情報入力に用いられる入力部74と、処理部72からの情報出力に用いられる出力部75と、を有する。入力部74は、例えば、キーボード、マウス、タッチパネル等から成るユーザーインタフェース機器であり、出力部75は、例えば、ディスプレイやプリンタ等から成る表示、印刷機器である。。
【0014】
記憶部71は、ユーザに関する情報が登録されたユーザデータベース(DB)71aと、コーチに関する情報が登録されたコーチDB71bと、スクールに関する情報が登録されたスクールDB71cと、施設に関する情報が登録された施設DB71dと、を有する。DB71a-DB71dに登録される情報の内容については後述する。また、記憶部71は、システムアプリケーションを格納したシステムDB71eを有する。このシステムアプリケーションは、上記の各情報端末2~5からのアクセスに応じて、ユーザ、コーチ、スクール又は施設のプロフィールを設定し、且つユーザの希望条件を入力できるようにするものであり、通信部73を介して、アクセスのあった上記の各情報端末2~5に送信される。
【0015】
処理部72は、ユーザ情報端末2からユーザの希望条件を受け付ける希望受付部72aと、希望受付部72aで受け付けたユーザの希望条件に応じてDB71a-71dを検索する検索部72bと、検索部72bにより検索したユーザ、コーチ、スクール又は施設とユーザの希望条件とをマッチングさせるマッチング部72cと、マッチング部72cによるマッチング結果をユーザ情報端末2に送信してユーザの選択を受け付ける選択受付部72dと、を有する。
【0016】
図2に示すように、マッチングシステム1を利用するユーザ(カスタマー)、コーチ、スクール又は施設は、最初に自身のプロフィールを作成する。ここでは、プロフィール作成を、「enGolfer」と名付けたアプリケーション(以下、enGolferアプリという)を用いてマッチングシステム1を利用する工程について説明する。enGolferアプリが起動されると、使用者は、ユーザ(customer)であるか、コーチ(coach)であるか、スクール(school)であるか、又は施設(facility)であるかを選択する。
【0017】
図3に示すように、例えば、ユーザが自身のプロフィールを作成する場合には、ユーザ情報端末2を用いて自身の名前、電話番号、Eメールアドレス、生年月日、ユーザが主に活動する都道府県及びパスワードに加えて、自身の性別、年代、技術レベル、ユーザに関するタグ(例えば、飲酒をするか、ショートゲームが得意か)、略歴等を設定する。これらの情報は、サーバ7へと送信されてユーザDB71aに登録される。そして、図4(a)に示すように、ユーザDB71aに登録された情報に基づいて、ユーザのプロフィールページが作成される。図4(b)に示すように、このページの内容は、編集画面でいつでも容易に変更することができる。また、外部のシャルネットワーキングサービス(SNS)からユーザ情報をリンクさせることで、それらを登録できるようにしたものであってもよい。
【0018】
図5に示すように、ユーザの場合と同様にして、コーチDB71bに登録された情報に基づいてコーチのプロフィールページが作成される。コーチのプロフィールページには、例えば、コーチの名前、スクール所属のコーチであれば同スクールの名前、性別、年代、コーチが主に活動する都道府県、コーチ資格、コーチに関するタグ(例えば、丁寧なコーチング)、略歴等が表示される。
【0019】
図6に示すように、スクールDB71cに登録された情報に基づいて作成されたスクールのプロフィールページには、例えば、スクールの名前、スクールの場所、スクールの利用料金、スクールに所属するコーチ、開講日、開講時間等が表示される。
【0020】
施設のプロフィールページは、ユーザが参照した場合とスクールに所属しないフリーランスコーチが参照した場合とで表示項目が異なる。図7(a)に示すように、ユーザが参照した場合には、施設の名前、施設の場所、施設の利用料金、施設の特性(屋内か屋外か、屋外であればヤード数)、打撃ベイの数、施設内ゴルフショップの有無、施設内スクールの有無、営業日、営業時間等が表示される。一方、図7(b)に示すように、フリーランスコーチが参照した場合には、ゴルフショップやスクールの有無に代えて、フリーランスコーチの利用可否、フリーランスコーチが利用可であれば施設利用料金や打撃ベイの予約要否等が表示される。
【0021】
次に、ユーザがコーチ、スクール又は施設を検索する場合について説明する。図8に示すように、ユーザがコーチを検索する場合には、ユーザ情報端末2を用いて都道府県、レッスンタイプ(個人レッスンか、グループレッスンか)、利用日及び利用時間等の希望条件を送信する。ここで、希望条件は、現在のユーザの技術レベル(図4(a)参照)、ユーザが到達したいと考えている技術レベル、或いは、ユーザが学びたいと考えているパッティングやバンカーショット等の特定技術といった、ユーザの技術レベルに関する情報を含む。
【0022】
このような希望条件は、図1に戻ってユーザ情報端末2から送信され、ネットワーク6及びサーバ7の通信部73を介して、処理部72の希望受付部72aにより受け付けられる。そうすると、この希望条件に基づいて、検索部72bがコーチDB71bを検索する。そして、マッチング部72cが同希望条件を完全又は部分的に満たすコーチをコーチDB71bから見つけ出すと、そのコーチに関する情報がユーザ情報端末2へと送信される。ユーザは、送信されてきたコーチ情報を参照して同コーチによる技術指導を受けるか否かを選択し、そのような選択が選択受付部72dにより受け付けられるとマッチングが完了する。
【0023】
図9に示すように、ユーザがスクールを検索する場合には、都道府県、個人レッスンかグループレッスンか、料金支払い(指定無しかクレジットか、或いは料金帯)、利用日及び利用時間等の希望条件を送信する。また、図10に示すように、ユーザが施設を検索する場合には、都道府県、施設の特性(屋内か屋外か、屋外であればヤード数)、打撃ベイの数、利用料金(時間当たりか、ボール当たりか)等の希望条件を送信する。これらの希望条件は、ユーザがコーチを検索する場合と同様にして処理され、スクールDB71c又は施設DB71dを検索することで、ユーザとスクール又は施設とのマッチングが行われる。
【0024】
また、マッチングシステム1では、ユーザ同士のマッチングも可能となっている。この場合、図11に示すように、ユーザは、相手の都道府県、技術レベル、タグ、年代及び性別等の希望条件を送信する。そうすると、そのような希望条件に基づいてユーザDB71aが検索され、同希望条件を完全又は部分的に満たすユーザとのマッチングが成立する。これにより、ユーザ同士の交流を促進することができる。
【0025】
図12に示すように、これらのマッチング結果は、例えば、ユーザ、コーチ、施設及びスクール毎にユーザ情報端末2上で表示される。ここで、各々のマッチング結果において「Follow」や「Message」等のコンテキストメニューが表示されるようになっており、例えば、「User1」において「Message」を選択すると、該ユーザにメッセージを送信することができ、「Facility1」や「School1」において「Follow」を選択すると、図13に示すように、それら施設やスクールのフォロワーになることができる。
【0026】
また、図14に示すように、ユーザは、「Posts/Reviews」のタブを選択することで、自身の意見やコーチ、スクール又は施設に対するレビューを投稿することができる。同様の投稿は、コーチ、スクール又は施設からも行うことができる。図15に示すように、フォローしているコーチ、ユーザ又は施設からの投稿や自身の投稿は、ホーム画面において一括表示される。
【0027】
上記のように構成されたマッチングシステム1によれば、マッチングに際してユーザの技術レベルに関する情報が考慮される。そのため、ユーザの技術レベルにマッチしないコーチ、スクール又は施設がマッチングから排除されるので、ユーザと該ユーザの希望を十分に満たすことが可能なコーチ、スクール又は施設とを効率良くマッチングさせることができる。
【0028】
なお、本発明に係るマッチングシステムは、上記実施形態に限定されず種々の変形が可能である。例えば、本マッチングシステムは、必ずしもコーチ情報端末、スクール情報端末及び施設情報端末のすべてを備える必要はなく、これら情報端末のうち少なくとも一つを備えていればよい。
【符号の説明】
【0029】
1 マッチングシステム
2 ユーザが所有する情報端末
3 コーチが所有する情報端末
4 スクールが所有する情報端末
5 施設が所有する情報端末
7 サーバ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
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図15